WO2004071264A1

WO2004071264A1 - 照明付き便器設備

Info

Publication number: WO2004071264A1
Application number: PCT/JP2004/001136
Authority: WO
Inventors: Toshiaki Takaba; Hiroyasu Fukaya; Nobuyuki Tanaka
Original assignee: Inax Corporation
Priority date: 2003-02-13
Filing date: 2004-02-04
Publication date: 2004-08-26
Also published as: JP4288956B2; CN1747678A; JP2004261221A

Abstract

　洋風便器前方の床面を効率よく照明することができる照明付き便器設備は、便蓋８を有し、便蓋８の前縁部が便蓋７の前縁部よりも前方に延出し、この便蓋８の前縁部に発光ユニット１０が設けられている。この発光ユニット１０には床照明用のＬＥＤ１２と後方照明用のＬＥＤ１３とが設けられている。トイレルームへの入室が検知されると、ＬＥＤ１２が点灯する。それから所定時間遅れて便蓋８が開く。

Description

明細書照明付き便器設備発明の分野

本発明は、洋風便器の前方の床面を照明する発光器を有した照明付き便器設備に関するものである。発明の背景

洋風便器前方の床面の照明設備として、特開平 ₈— 284232号公報の第 00 16段落及び図 1には、便座ボックスの袖部の前面側に、洋風便器の正面手前側の床面を照明する照明器具を設けることが記載されている。また、特開 2001— 6 5032号の第 0063〜0068段落及ぴ図 8, 9には、トイレルームの壁面に設けられた棚やリモコンの下面に LEDを設け、トイレ使用時の足元を照明することが記載されている。特開 2001— 120448号の第 0054〜0055段落及び図 8には、洋風便器の前及び横の側面や便座及び便蓋に、 LEDを埋設して発光させることが記載されている。

上記特開平 8— 284232号の照明器具は、便座ボックスの袖部に設けられていることから、照明光は洋風便器の脇を抜けるようにして前方に照射される。このため、洋風便器の正面前方の明るさが不足する。また、洋風便器のシルエットが洋風便器前方の床面に映るため、床面に置かれたスリッパがシルエツトの影側に在つたときには見つけにくいことがある。

特開 2001— 65032号のように壁面の棚やリモコンの下面に L E Dを設けた場合、壁面近くの床面は明るくなるが、洋風便器前方の床面の明るさが不足する。棚やリモコンの LEDの数を多くすれば、洋風便器近傍の明るさも増大するが、コスト高であると共に、眩しくなるおそれもある。

特開 2001— 120448号のように洋風便器の側面に LEDを埋め込むことは、洋風便器が陶器製であることから、かなりコスト高のものとなる。なお、同号には便座及ぴ便蓋に LEDを提供することも記載されているが、この場合の便座及び便蓋は洋風便器上面からは張り出しておらず、 L E Dからの光は上方や洋風便器の側方に散ってしまい、洋風便器近傍の床面はそれほど明るくならない。発明の概要

本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、洋風便器前方の床面を効率よく照明することができる照明付き便器設備を提供することを目的とする。

本発明の照明付き便器設備は、洋風便器の上面に便座及び便蓋が設けられた便器設備において、該便座又は便蓋の前端部を該洋風便器の上部前縁よりも前方に延出させ、この前端部に、該洋風便器の前方の床面に光を照射する床照明用発光器を設けたことを特徼とする。

かかる本発明の照明付き便器設備によると、便座又は便蓋の前縁部に設けられた発光器により洋風便器前方の床面に照明光が照射されるので、この洋風便器前方の床面を局所的に照明することができる。本発明は、特に夜間にトイレルーム全体の室内照明を点灯することなく入室し、ほのかな明りの元で用便する場合にきわめて好適である。このようにほのかな明りでトイレルームを使用すると、眩しくなく、また身体の細胞活動が光によって活発化することもないので、用便後にすみやかに再就寝することができる。

なお、本発明では、洋風便器前方に対し上方から光が照射されるので、洋風便器前方に大きなシルエツトが生じることがなく、スリッパ等を見つけ易い。

本発明では、発光器を便座又は便蓋に設けるのであるが、この便座、便蓋は通常、合成樹脂製であり、発光器を組み込むように製作することが容易である。

本発明の一態様では、便蓋の前縁部が該便座及び洋風便器の前縁よりも前方に延出しており、該床照明用発光器が該便蓋の前縁部に設けられている。便蓋は、通常は単板状であり、便座よりも構成が簡易であるので、前縁部を延出させるように長くしても製造コストアップは僅かで済む。また、便蓋の前縁部を延出した場合、手動式の便蓋にあっては、指先を前縁部に掛けて引き上げ易い。

便蓋前縁部に発光器を設ける場合、便蓋が起立した状態において該便蓋の前縁部から後方に向って光を照射する後方照明用発光器を設けてもよい。このようにすれば、起立した便蓋上部から後方に照射された光により、手洗器付近や洋風便器後方の壁面を照明することができる。これにより、手洗器を使用し易くしたり、間接照明の効果を得たりすることができる。また、便蓋が起立した状態においては床照明用発光器は光を照射せず、便蓋が倒状した状態においては後方照明用発光器は光を照射しないように構成すれば、直接には照明が身体に照射されないようになる。従つて、眩しくなく、また身体の細胞活動が活発化することもないため、用便後にすみやかに再就寝することができる。

便蓋を人体検知に基づいて自動開閉させる便蓋自動開閉機構を有した洋風便器設備に本発明を適用する場合には、人体検知後、便蓋が開くまでのタイミングを所定時間遅延させることが好ましい。このようにすることにより、例えば、トイレルームに入室し、スリッパ等を履いてから洋風便器に近づくまでの間、洋風便器前方の床面を発光器で照明しておくことができる。

本発明の別の一態様においては、便座の前縁部が該洋風便器の上部前縁よりも前方に延出しており、該便座の前縁部に該床照明用発光器が設けられている。

この便座は、通常の場合、暖房ヒータが設けられ、そのための配線が引き回されているので、便座前縁部に設けられた発光器のための配線の引き回しが容易である。図面の簡単な説明

図 1 a及び 1 bは実施の形態に係る洋風便器設備を示す斜視図である。

図 2は図 1の II一 II線断面図である。

図 3は別の実施の形態を示す斜視図である。発明の好ましい形態

以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図 l a , l bは実施の形態に係る洋風便器設備を示す斜視図であり、図 l aは便蓋閉、図 l bは便蓥開の状態を示している。図 2は図 1の II— II線断面図、図 3は別の実施の形態を示す斜視図である。

トィレルームの床面 4 0上に陶器製の洋風便器 1が設置されており、その後部上面にタンク力パー 2が設置されている。このタンクカバー 2内には、便器洗浄水を貯留しておくためのロータンクや、人体臀部を温水で洗浄するための温水洗浄装置などが設けられている。この温水洗浄装置は、前方に向って伸出す洗浄ノズル 3を備えている。タンクカバー 2の側面には、ロータンクの水を放出させるためのフラッシュハンドル 4が設けられて、る。タンク力バー 2の上部には手洗器 5が設置され、この手洗器 5の奥側上面に手洗吐水管 6が立設されている。

タンクカバー 2の前面下部に便座 7と便蓋 8とが上下方向回動可能に取り付けられている。この実施の形態では、便蓋 8は自動開閉方式のものであり、タンクカバ一 2にはそのための人体検知センサと、回動装置とが設けられている（いずれも図示略)。

この便蓋 8の前縁部は便座 7の前縁及び洋風便器 1の上面前縁よりも前方に延出している。この便蓋 8の前縁部に発光ユニット 1 0が設けられている。この発光ュニット 1 0は、基板 1 1と、該基板 1 1の下面側（便蓋 8が倒伏した状態における下面側。以下、同様。）に設けられた床面照明用の L E D 1 2と、基板 1 1の上面側に設けられた手洗器照明用の L E D 1 3と、これら基板 1 1及び L E D 1 2 , 1 3 が埋設されている透光性の榭脂モールド 1 4とを備えている。この発光ュ-ット 1 0は、便蓋 8の前縁部に設けられた開口 8 aに嵌合して該便蓋 8に固着されている。このように構成された洋風便器設備を有するトイレルームの天井には、このトイレルームの全体を照明するための室内照明器具（白熱灯や蛍光灯など）が設けられている。

このトイレルームに人が入室してくると、タンクカバー 2に設けられた人体検知センサにより検知され、図 1 aのように L E D 1 2が点灯し、洋風便器 1の前方の床面 4 0が所定広さにわたって照明される。符号 3 0は光が照射された領域を示している。従って、夜間に室内照明器具が消灯していても、床面やスリッパを視認することができる。

この入室後、所定時間（例えば、 3〜5秒。この時間は長短調節可能となっている。）が経過すると、便蓋 8が自動的に開放（起立）する。

便蓋 8が起立すると、 L E D 1 2が消灯し、代わりに L E D 1 3が点灯し、手洗器 5の上面付近が照明される。人体が立ち去ると L E D 1 3が消灯し、所要時間経過後、便蓋 8が閉まる（倒伏する）。

このように、この実施の形態によると、トイレルームに入室した場合に洋風便器 1の前方の床面 40が照明されるので、洋風便器 1にアプローチし易い。この場合、発光ユエット 10からの光が洋風便器 1の前方に殆どシルエツトを生じさせないので、床面 40の被視認性が良好であり、スリッパ等も見つけ易い。

また、トイレルームに入室した後、しばらくは便蓋 8が閉まったままであり、この間 LED 12によって床面 40が照明されているので、スリッパを履いたりするのに時間的余裕が十分にある。

便蓋 8が起立した後は、手洗器 5付近が照明されるので、手洗いが容易である。符号 50は光が照射された領域を示す。また、手洗器 5やその後方の壁に当った光が反射してトイレルーム室内が間接照明されるので、洋風便器 1の使用も容易である。便蓋 8が起立した後は LED 12が消灯しているので、眩しくない。

なお、昼間や、室内照明器具が点灯した場合には、 LED 12及び 13を点灯させないようにしてもよい。トイレルームに入室した直後に便蓋 8を開放させるようにしてもよレ、。

上記実施の形態はタンクカバー 2を備えた洋風便器設備に関するものであるが、タンク力パーの代わりに便座ボッタスを用いたタイプ等の洋風便器設備にも本発明を適用できる。図 3はその一例を示すものであり、便座ボックス 20に回動可能に便座 21及び便蓋 22が取り付けられている。この便蓋 22の前縁部に発光ユエット 10が設けられている。

図示の実施の形態では、いずれも発光ュ-ット 10を左右に振り分けて 2個設けているが、発光ユニットの数や位置は図示のものに限定されない。

本発明では、床照明専用の発光器（例えば LED 12) と、後方照明専用の発光器（例えば LED 13) とを別個の箇所に設けてもよい。例えば、便蓋の左側には床照明用発光器を設け、右側には後方照明用発光器を設けてもよい。

本発明では、手洗器が省略されてもよい。

トイレルームには、前記特開 2001— 120448号のようにフラッシュハンドル付近やペーパーホルダ等に LEDが設けられてもよい。タンク力パーに床面照明用 L E D等が設けられてもよレ、。

Claims

請求の範囲

1 . 洋風便器の上面に便座及び便蓋が設けられた便器設備において、

該便座又は便蓋の前端部を該洋風便器の上部前縁よりも前方に延出させ、この前端部に、該洋風便器の前方の床面に光を照射する床照明用発光器を設けたことを特徴とする照明付き便器設備。

2 . 請求項 1において、該便蓋の前縁部が該便座及び洋風便器の前縁よりも前方に延出しており、該床照明用発光器が該便蓋の前縁部に設けられていることを特徴とする照明付き便器設備。

3 . 請求項 2において、該便蓋が起立した状態において該便蓋の前縁部から後方に向って光を照射する後方照明用発光器を設けたことを特徴とする照明付き便器設備。

4 . 請求項 3において、該便蓋が倒状状態にあるときには床照明用発光器を点灯させ、該便蓋が起立状態にあるときには後方照明用発光器を点灯させることを特徴とする照明付き便器設備。

5 . 請求項 4において、該後方照明用発光器を備えた発光ユニットが該便蓋の前縁部に設けられ、

前記便蓋の前縁部に開口が設けられ、該発光ュニットは該開口に配置され、該発光ュニットに前記床照明用発光器が設置されていることを特徴とする照明付き便器設備。

6 . 請求項 3において、起立した便蓋の後方照明用発光器によって照明される手洗器が設けられていることを特徴とする照明付き便器設備。

7 . 請求項 4において、起立した便蓋の後方照明用発光器によって照明される手洗器が設けられていることを特徴とする照明付き便器設備。

8 . 請求項 5において、起立した便蓋の後方照明用発光器によって照明される手洗器が設けられていることを特徴とする照明付き便器設備。

9 . 請求項 1ないし 8のいずれか 1項において、トイレルームへの入室者を検知する人体検知センサと、

該センサの人体不検知に応じて便座及び便蓋を倒伏させる回動装置と、該センサの人体検知に応じて該床照明用発光器を点灯させる発光制御器と、を備えたことを特徴とする照明付き便器設備。

1 0 . 請求項 9において、該センサの人体不検知に応じて便座及び便蓋を倒伏させ、該センサの人体検知後、所定時間遅れて該便蓋を起立させる回動装置を備えたことを特徴とする照明付き便器設備。

1 1 . 請求項 1 0において、該人体検知センサによる人体検知から便蓋起立までの遅延時間が調節可能となっていることを特徴とする照明付き便器設備。

1 2 . 請求項 1において、該便座の前縁部が該洋風便器の上部前縁よりも前方に延出しており、該便座の前縁部に該床照明用発光器が設けられていることを特徴とする照明付き便器設備。

1 3 . 請求項 1 2において、トイレルームへの入室者を検知する人体検知センサと、

該センサの人体検知に応じて該床照明用発光器を点灯させる発光制御器と、を備えたことを特徴とする照明付き便器設備。

1 4 . 請求項 1 3において、該センサの人体不検知に応じて便座及び便蓋を倒伏させる回動装置とを備えたことを特徴とする照明付き便器設備。

1 5 . 請求項 1において、昼間又はトイレルームの室内全体を照明する器具の点灯時には該床照明用発光器を消灯させる制御器を備えたことを特徴とする照明付き便器設備。

1 6 . 請求項 3において、昼間又はトイレルームの室内全体を照明する器具の点灯時には該後方照明用発光器を消灯させる制御器を備えたことを特徴とする照明付き便器設備。