WO2004052570A1 - プレスブレーキ用上型ホルダー装置 - Google Patents

Abstract

目的　本発明は、プレスブレーキ用上型ホルダー装置であって、長手方向に分割された上金型が上型ホルダー装置から落下することを防ぐと共に、上金型の着脱を容易にすることを主要目的とする。構成　金型保持面と金型締付面を持つと共に、上型ホルダー装置本体に設けられた斜面に接する円形面又は面を持つ締金を持ち、金型締付時に上型ホルダー装置本体に対し、斜め上方向に移動し、上金型を保持した状態で、上金型を上型ホルダー装置本体に締付装着することを特徴とする。

Description

明細

プレスブレーキ用上型ホルダー装置

技術分野

本発明は、 プレスブレーキ用上型ホルダー装置に闋する。 背景技術

周知の通り 、 ワークの折り 曲げ加工等を行うプレスブレーキは、 プレ スブレーキの上部テーブルに装着される上金型とプレスブレーキの下 部テーブル上に装着される下金型とを有して成るものであり、 上記上金 型の先端と下金型の溝部を嚙み合わせる こ とによ ってワークの加工を 行う ものである。

そ して、 上記プレスブレーキに使用される上金型は、 プレスブレーキ の上部テーブルに取り付けられた上型ホルダー装置に取り付けられる。 しかし、 箱状の製品を作る場合においては、 長手方向に分割された複数 個の上金型を上型ホルダー装置に取り付けることになるが、 この際分割 された上金型が各々均等に締付けられず、 いく つかの分割された上金型 が上型ホルダー装置から落下したり、 ス トッパー部に当たるまで下降し たり して、 作業性も悪く危険でもあった。 又、 図 7に示す公知の米国特 許 6 , 1 3 8 , 4 9 2 はその機構を構成する部品が金型を締付ける部位の 前面に設けられている為、 曲げ加工を行う に際して、 曲げられる材料が 上記機構を構成する部品に干渉したり 、図 7で示す L部の長さが極めて 制限を受け不都合であった。 発明が解決しよ う とする課題 上記従来技術による分割された上金型の落下を防ぐと共に、 上金型の 着脱を容易にし、 作業の安全性を高めることにある。 発明の目的

上述の如き、 従来技術の有する問題点を解決するものであって、 長手 方向に分割された上金型が落下しない、 プレスブレーキ用上型ホルダー 装置を提供することにある。 課題を解決するための手段

上記目的を達成するために、本発明は次の技術的手段を有する、即ち、 分割金型及び分割されていない金型の溝部下面に接する金型保持面と 締付ポル トによる締付力を金 1の締付面に伝える金型締付面を持つと 共に、 上型ホルダー装置本体に設けられた斜面に接する面、 又は円形面 を持った締金を設けた上型ホルダー装置である。 作用

上記締金を持つ上型ホルダー装置に、 長手方向に分割された上金型 (分割されていないものも含む） を入れる時は、 レバーを半時計方向に 廻し、 上記金型の溝部下面を上記締金の金型保持面に載せ、 横から入れ るか、 締金を上方向に持ち上げ、 締金と上型ホルダー装置本体の間を開 き、 正面の下方から入れる。 又は、 上型ホルダー装置本体の金型締付面 に上金型の締付面を接しながら上金型を上方に持ち上げる と、 締金は開 き、 上金型を締金と上型ホルダー装置本体の金型締付面との間に挿入で き、 上金型の溝部下面を締金の金塑保持面に載せることが出来る。 この 状態でレバーを時計方向に廻し、 締付ボルトによ り締金を締付ける と、 締金は上型ホルダー装置本体に設けられた斜面上を斜め上方向へ移動 しながら上金型を締付けることになり 、 締付前にあつた締金の締付面と 上金型の締付面の隙間、 及び上型ホルダ一装置本体の下面と上金型の隙 間も無く なつた状態で上金型は締付保持され、 落下はしない。 , 実施例

理解を容易にするために、 添付図面に使用した符号を用いて全体構成 について説明する。 図 1、 図 2、 図 3、 図 4、 図 5、 図 6 を参照するに、 本実施例に係わ る上型ホルダー装置本体 1 は、 プレスブレーキの上部テーブル 2 にボル ト 3によ り装着されている。

上記上型ホルダー装置本体 1 には、 正面から見た中央部に球面座金 4 を介して締金 5 を締付ける締付ボル ト 6が螺合するネジ部が設けられ、 締付ボルト 6が螺合し、 更に締付ボル ト 6 の先端に設けられたキー 7 を 介して回転させられる締付ナッ ト 8が設けられている。 締付ナツ ト 8に は球面座金 9 を介して締金 1 0 を締付ける締付ボル ト 1 1 が螺合する ネジ部が設けられ締付ボル ト 1 1 と螺合している。

又、 ボル ト 1 2で板 1 3 を上型ホルダ一装置本体 1 に取り付けてあり . 締付ナツ ト 8は脱落することはない。

締付ポル ト 1 1の上部には回転防止用のピン 1 4が設けられ、 その先 端は締金 1 0に設けられた溝部に入っている。

締金 5及び締金 1 Ό と上型ホルダー装置本体 1 との間を開く ため、 バ ネ 1 5及ぴ座金 1 6が設けられている。

締付ポル ト 6 の頭部には、 レパー 1 7 に設けられたスプライ ンが嚙み 合うスプラインが設けられ嚼み合っており 、 締付ボルト 6 に対してレバ 一 1 7 の回転位置を任意に変えられるよ う になつている。 又、 レバー 1 7が抜けないよ う にポルト 1 8が設けられている。

レバー 1 7 のス ト ッパーピン 1 9は締金 5 に設けられ、 その微小な移 動も出来るよ うネジ穴 2 0が設けられている。

上型ホルダー装置本体 1 は、 締金 5及ぴ締金 1 0 を保持する面 2 0 と 上金型締付時、 上記締金の力を受ける斜面 2 1 を有する。

上記締金 5、 1 0は上記面 2 0及び 2 1 に接する面 2 2及ぴ円形面 2 3 を各々を有し、 下方には金型締付面 2 4、 金型締付面 4 0、 金型保持 面 2 5及び斜面 2 6 を有している。

又、 上型ホルダー装置本体 1 は、 バネ 3 1 によって押され、 上型ホル ダー装置本体 1 と締金 5又は 1 0 の間を開こ う とする押金 3 2 を有し、 前後両左右にはネジピン 3 3及び上型ホルダー装置本体 1 に設けられ た切り欠き部 3 4 によって保持され長手方向に引き出すこ とによ り 回 転し下方に出てく る受金 3 5を有している。

以上の如き構成において上型ホルダー装置本体 1 に上金型 3 6 を取 り付ける場合、 図 1で示すよ う にレバー 1 7をス ト ッパーピン 1 9に軽 く 当たるまで反時計方向に回転させる と図 2で示すよ う に上型ホルダ 一装置本体 1 の面 3 8 と締金 5及び締金 1 0 の間は開く、 この状態で締 金 5又は締金 1 0 の金型保持面 2 5上に上金型 3 6 の溝部下面 2 7 を 載せ長手方向から上型ホルダー装置本体 1 と上記締金の間に上金型 3 6 を入れる。 次に、 レバー 1 7 を時計回転すると締付けポルト 6及び締 付ナツ ト 8が回転し、 締金 5及ぴ締金 1 0 は上金型 3 6 を締付ける方向 に移動する。 その際、 締金 5及ぴ締金 1 0の上部に設けられた円形面 2 3が、 上型ホルダー装置 1 に設けられた斜面 2 1上を斜上方向に移動す る。 このことによ り、 上金型 3 6 は、 上方向に持ち上げられ、 上型ホル ダー装置本体 1 の下面 2 9 と上金型 3 6 の面 3 0 と の隙間はなく なり 、 上金型の締付面 2 8は締金 5又は締金 1 0の金型締付面 2 4によって、 上型ホルダー装置本体 1 の面 3 8 に締付けられ、 上金型 3 6の装着は完 了する。 このよ う な状態では、 上金型 （分割金型） の落下はない。 （図 6参照）

又、 レパー 1 7をス ト ッパーピン 1 9に接触する位置にし、 上金型 3 6の面 3 9 を上型ホルダー装置本体 1の面 3 8に接触させ、 かつ上記金 型の角部 3 7を締金 5又は締金 1 0の斜面 2 6に接触させた状態で、 上 方向に移動させる と、 バネ 3 1 、 押金 3 2、 球面座金 4、 及ぴ締金 5 、 1 0 の上部に設けられた円形面 2 3 とそれに接する面 2 1 の作用によ り締金 5又は 1 0 と上型ホルダー装置本体の面 3 8 との間が開き、 上金 型 3 6 を上記締金と面 3 8 との間に入れることが出来、 上金型 3 6の溝 部下面 2 7 を金型保持面 2 5上に載せるこ とが出来る。 又、 締金 5又は 1 0を、 例えば手などで上方に持ち上げると、 図 2で示す 2点鎖線のよ う に締金 5又は締金 1 0 と面 3 8 との間は開き、 上金型 3 6 を下方から 容易に挿入するこ とが出来、 上金型 3 6の溝部下面 2 7を締金 5又は締 金 1 0の金型保持面 2 5上に載せることが出来る。

この状態で、 レバー 1 7 を時計方向に回転する と、 既に述べた通り の 装着状態となり （図 6参照）、 上金型 3 6 は落下することが出来ない。 次に、 レバー 1 7 をス ト ッパーピン 1 9 に当たるまで反時計方向に廻 すと締金 5又は締金 1 0 と上金型 3 6 の重力及び上述の斜面 2 1及ぴ それに接触する円形面 2 3等の作用によ り 図 2のよ う にな り、 上金型 3 6 を長手方向に取り 出すことが出来る。 又、 締金 5又は締金 1 0 を例え ば手などで少し持ち上げれば、 締金 5又は締金 1 0は 2点鎖線で示すよ う になり、 上金型 3 6 を手前下方に取り 出すことが出来る。

又、 取り付けられる上金型 3 6が、 上型ホルダー装置本体 1 の右又は 左だけに片寄って取り付けられる場合、 上金型 3 6の取り付けられない 部分の締金 5又は締金 1 0の下部は、 そこに締付けられるものが無いた め、 上記金型を締付ける と、 上型ホルダー装置本体 1 の面 3 8 の方向に 少し橈むことになるこの不具合を解消するため、 上記のよ うな上金型 3 6の取り付け時には、 上金型 3 6の取り付けられない所の受金 3 5 を横 方向に引き出し、 ネジピン 3 3 を回転中心と して回転させ、 図 3で示す よ う にする。

尚、 受金 3 5を使用しない時は、 上型ホルダー装置本体 1に設けられ た切欠部 3 4 とネジピン 3 3 によ り 上型ホルダー装置本体 1 の中に保 持しておく。 又、 締金 5及び 1 0 を図 2で示す二点鎖線の状態にし、 長手方向に溝 を持たない上金型を締金 5又は 1 0 の金型締付面 4 0 と面 3 8 との間 に入れ、 レバー 1 7 を時計回転させることによ り上記上金型も締付装着 することが出来る。

発明の効果

以上の如き実施例の説明によ り理解されるよ う に、 この発明によれば. 特許請求の範囲で記載された通り、 金型保持面と金型締付面を持ち、 且 つ上型ホルダー装置本体の斜面に接する円形面を持ち、 上金型締付け時 には上型ホルダー装置本体に対して、 斜上方向に移動し、 上金型と上型 ホルダー装置本体の下面との隙間をなく し、 上金型を上型ホルダー装置 本体に締付装着出来る締金を設けたこ とによ り、 長手方向に分割された 上金型の落下を防止することが出来る。

又、 上記斜面、 円形面、 球面座金、 金型挿入部を開こ う とするパネ、 押金、 締金下部に設けられた斜面等の作用によ り、 上金型の着脱が容易 に行えるよ う になった。 図面の簡単な説明

図 1 は、 上型ホルダー装置の正面図である。 図 2は、 上型ホルダー装置の断面図である。

図 3は、 上型ホルダー装置の矢視図である。 図 4は、 上型ホルダー装置の一部断面図である

図 5は、 上型ホルダー装置の左側面図 （一部断面図） である 図 6は、 上型ホルダー装置に上金型が取付けられた図である。 図 7は、 米国特許 6 , 1 3 8 ,4 9 2である。 符号の説明

1 上型ホルダー装置本体

2 プレスブレーキの上部テーブル

3 締付ボルト

4 球面座金

5 締金

6 締付ボルト

7 キー

8 締付ナッ ト

9 球面座金

1 0 締金

1 1 締付ボル ト

1 2 ボル ト

1 3 板

1 4 ピン

1 5 バネ

1 6 座金

1 7 レバー

1 8 ポル ト

1 9 ス ト ッノ 一ピン

2 0 面

2 1 斜面

2 2 面

2 3 円形面 金型締付面 金型保持面

斜面

溝部下面

上金型の締付面

上型ホルダー装置本体の下面 面

ノ ネ

押金

ネジピン

切欠部

受金

上金型

角部

面

金型締付面

Claims

請求の範囲

1 . プレスブレーキにおける上部テーブルに対して、 上金型を着脱可能 に装着支持する上型ホルダー装置にして、 金型保持面と金型締付面を持つ と共に、 上型ホルダー装置本体に設けられた斜面に接する円形面、 又は、 面を持ち上金型締付時に上型ホルダー装置本体に対し、 斜上方向に移動し 上金型を上方向に持ち上げるこ とによ り 、 上型ホルダー装置本体の下面と 曲げ作業時に力を受ける上金型の面との隙間をなく し、 上金型を上型ホル ダー装置本体に締付け装着するこ と のできる締金と、 上記斜面を持つ上型 ホルダー装置本体を持つことを特徴と した上型ホルダー装置。

2 . 上型ホルダー装置本体の内部に締付ボル トによって回転させられ、 中心部にネジ部を持った締付ナツ トを設け、 ナツ トの回転によ り上記ネジ 部に螺合し、 回転するこ と の出来ないネジを移動させるこ とによ り、 締金 を移動させ、 上型ホルダー装置本体後面にも、 前面同様、 金型の装着が出 来るよ う にしたことを特徴とする上型ホルダー装置。

3 . 上金型が下から上型ホルダー装置に掙入される際、 金型の角部に接 触することによ り 、 締金を上方向及び、 締金と上型ホルダー装置本体との 間を開く よ う にする力を発生させる斜面を持つ締金とその締金を持つ上 型ホルダー装置。

4 . 請求項 1 で述べた上型ホルダー装置にして、 長手方向に溝を持つ上 金型を締付ける金型締付面と、 長手方向に溝を持たない上金型を締付ける 金型締付面の異なる二つの締付面を持つ締金を備えたこ と を特徴とする 上型ホルダー装置。