WO2004039339A1

WO2004039339A1 - 風合い・油分散性に優れた化粧料

Info

Publication number: WO2004039339A1
Application number: PCT/JP2003/013938
Authority: WO
Inventors: Tetsuo Miyayama
Original assignee: Idemitsu Technofine Co., Ltd.
Priority date: 2002-10-31
Filing date: 2003-10-30
Publication date: 2004-05-13
Also published as: EP1557152A1; EP1557152B1; EP1557152A4; AU2003280648A1; DE60335893D1; US20060140992A1; KR20050059320A; KR101060930B1

Description

風合い · 油分散性に優れた化粧料技術分野

本発明は、皮膚化粧料、頭髪化粧料、メーキャップ化粧料等の化粧品および入浴剤等のト明イレタリ一分野で用いられる化粧料に関し、詳しくは保湿性を保持しつつなめらか感、さらさら感等の風合いが向上した化粧料に関する。書

また、本発明は、皮膚化粧料、頭髪化粧料、メーキャップ化粧料等の化粧品および入浴剤等のトイレタリ一分野で用いられる化粧料に関し、詳しくは界面活性剤を使用することなく、あるいは界面活性剤の使用量を減少させても油性剤が良好に分散した化粧料に関する。背景技術

化粧水、乳液、クリームおよびパック等の皮膚化粧料、シャンプ ―、リンス、ヘアクリーム、ヘアーセット等の頭髪化粧料、ファンデーション、口紅およびアイシャドー等のメ一キヤップ化粧料および入浴剤等には保湿効果が必要である。化粧水、化粧クリーム、へァクリーム、ヘアーリンスおよび入浴剤等には肌、毛髪に保湿剤を配合することが広く行われている。また、皮膚用口一シヨン、クリーム、頭髪用シャンプ一、リンス等の皮膚および毛髪用化粧料には、水分を保持したまま、かさつき感やばざっき感を抑え、しっとり感を与えるため、各種の保湿剤が用いられている。

吸湿能力の高い物質には有機物や無機物を合わせるとかなりの種類があるが、安全性や製品の形態安定性への影響が低いものであること等の必要性から実際に用いられる保湿剤の種類は限られている。さらに保湿剤の備えるべき性質としては、水分を吸収する能力と同時、水分の蒸発を防ぐ能力が求められる。一般に用いられる保湿剤はこれらの諸特性を所要のものとするために多くの場合複合して用いられる。しかしながら乳酸ナトリゥム等の吸湿性の大きな物質は電解質であるために乳化阻止作用等の製品配合上好ましくない性質があり、使用量、用途が制限される。一方、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール等のポリオ一ルは保湿性が比較的良好であるが、製品にベたつきが生じ易く、化粧品等に用いた場合には使用感に難点がある。

化粧料にポリァスパラギン酸ゃァミノ酸エステル類を配合する方法（例えば、特開昭 6 1 — 3 3 1 0 7号公報、特開平 1 0 — 2 5 1 4 0 2号公報参照）は、保湿効果を有するが、しっとり感が十分とは云えず、ベとつき感を有するものであった。また、化粧料としては、なめらか感、さらさら感等の風合いが向上した化粧料が求められていた。

一方、化粧水、乳液、クリームおよびパック等の皮膚化粧料、シャンプ一、リンス、ヘアクリーム、ヘアーセット等の頭髪化粧料、ファンデーション、口紅おょぴアイシャドー等のメ一キャップ化粧料および入浴剤等には、油性のものと非油性のものとがあり、油性のものには、油性剤が乳化あるいは分散されている（例えば、特開 2 0 0 0 - 3 8 3 1 4号公報参照）。

化粧料に油性剤を分散させる場合、油性剤の分散効果の向上のために、従来は非ィォン系界面活性剤等の合成物を有効成分とする分散剤が使用されていた。しかしながら、非イオン系界面活性剤を含む化粧料は、皮膚に対して刺激性があるという問題があった。また、環境負荷を低減する観点から、油性剤として天然系油脂が用いられるようになってきたが、なめらか感、さらさら感等の風合いを良好にしようとすると、天然系油脂を高濃度で用いなければならず、このためべたつき感が生じるなどの問題が発生した。 ·

本発明の目的は、以上の如き状況から、使用時のベたつきがないと共に、肌や毛髪へのなじみが良く、保湿効果があり、しっとり感が良好であると共に、なめらか感、さらさら感等の風合いが向上した化粧料を提供することにある。

また、本発明の目的は、以上の如き状況から、使用時のベたつきがないと共に、肌や毛髪へのなじみが良く、かつ界面活性剤を使用することなく、あるいは界面活性剤の使用量を減少させても油性剤が良好に分散した化粧料を提供することにある。発明の開示

本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、粒径が 0 . 1 〜 1 0 0 w mの範囲にあり、かつ平均粒径が 1 〜 5 0 w mのポリ一ァーグルタミン酸架橋体および/またはポリーア -グルタミン酸塩類の架橋体を保湿剤として添加することにより、使用時のベたつきがなく、保湿効果が良好で、かつなめらか感、さらさら感等の風合いが向上した化粧料が得られることを見出した。すなわち、通常、化粧料において、保湿剤の粒径が大きいとしっとり感（保湿性）は良好であるが、ざらつき感があり、保湿剤の粒径が小さいとざらつき感がなく、さらさら感は良好であるが、保湿性に劣る。本発明においては、平均粒径を上記範囲とすることにより、ポリーアーグルタミン酸架橋体および/またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体の特性である、酸領域における安定性と保湿性を保持しつつ、なめらか感、さらさら感等の風合いを向上させることができることを見出し、本発明に到達した。

また、本発明者らは、ボリ —ァーグルタミン酸架橋体および/またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体を油分散性向上剤として添加することにより、使用時のベたつきがなく、油性剤の分散効果が良好な化粧料が得られ、特に毛髪用化粧料においてはフレーキングがない（毛髪に延ばしたときに白くならない）ことを見出し、本発明に到達した。

すなわち、本発明は、以下の化粧料を提供するものである。

〔 1 〕粒径が 0 . 1 〜 1 0 0 mの範囲にあり、かつ平均粒径が 1 〜 5 0 / mのポリ一 Ύ—グルタミン酸架橋体および/またはポリ一 r -グルタミン酸塩類の架橋体を含有することを特徴とする化粧料。

〔 2 〕ポリ一ァ一グルタミン酸架橋体および/またはポリーア —グル夕ミン酸塩類の架橋体の含有量が 0 ' . 0 0 1 〜 2 0質量％でぁる

〔 1 〕の化粧料。

〔 3 〕ポリ一ァーグルタミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体が、ポリーア一グルタミン酸含有量が 2 〜 3 0質量 %の、ポリ一 7—グル夕ミン酸またはポリーア一グルタミン酸塩類の水溶液、メチルアルコール溶液およびェチルアルコール溶液から選ばれた少なくとも 1種の溶液を放射線架橋することにより製造されたものである〔 1 〕または〔 2 〕の化粧料。

〔 4〕放射線が、ァ線または電子線である〔 3 〕の化粧料。

〔 5〕化粧料が、毛髪用、皮膚用または爪用のものである〔 1 〕〜

〔 4 〕のいずれかの化粧料。

〔 6 〕植物油、高級アルコールまたはそのエステル、高級脂肪酸ェステルおよび流動パラフィンから選ばれる油性剤、ならびに油分散性向上剤としてポリ一ァーグルタミン酸架橋体および/またはポリーァーグルタミン酸塩類の架橋体を含有してなることを特徴とする化粧料。

〔 7〕ポリ一ァーグルタミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体が、その粒径が 0 . 1 〜 1 0 0 Li mの範囲にあり、平均粒径が l 〜 5 0 ^ mのものである〔 6 〕の化粧料。

〔 8〕油性剤の含有量が 0 . 0 1 〜 8 0質量％、ポリーア一グル夕ミン酸架橋体および/またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体の含有量が 0 . 1 〜 3 0質量％である〔 6 〕または〔 7 〕の化粧料。

〔 9 〕ポリ一ァーグルタミン酸架橋体またはポリーア一グル夕ミン酸塩類の架橋体が、ポリーア一グルタミン酸含有量が 1 〜 3 0質量 %の、ポリーア一グルタミン酸またはポリーア一グルタミン酸塩類の水溶液、メチルアルコール溶液およびェチルアルコール溶液から選ばれた少なくとも 1種の溶液を放射線架橋することにより製造されたものである〔 6 〕〜〔 8〕のいずれかの化粧料。

〔 1 0 〕放射線が、ァ線または電子線放射線が電子線である〔 9 〕の化粧料。

〔 1 1 〕化粧料が、毛髪用、皮膚用または爪用のものである〔 6 〕〜〔 1 0 〕のいずれかの化粧料。発明を実施するための最良の形態

本発明の風合いに優れた化粧料で保湿剤の原料に用いられるポリ - r -グルタミン酸については、特に制限はなく、種々の製造方法によるものが用いられる。例えば、微生物による培養法、すなわち枯草菌による培養法、遺伝子組換微生物による培養法、納豆より調整する方法や、化学合成法等がある。微生物による培養法によりポリーア一グルタミン酸を製造する場合には、ポリーア一グルタミン酸を菌体外に生成する菌株であればいずれも使用可能であるが、特にバチラス属菌種が望ましい。具体的な例としては、バチラス · ズブチルス、バチラス · アントラシス、バチラス · ナツトウなどが用いられる。特に、バチラス · ズブチリスのような微生物により産生される数百万以上の分子量を有するものが好ましい（特開平 1 一 1 7 4 3 9 7号公報）。

微生物の培養法においては、菌株ゃ培地等はポリーア一グル夕ミン酸が生産されるものならどのようなものでもよい。例えば、培地としては、炭素源、窒素源、無機物その他の栄養物を適当に含有する培地ならば、合成培地、天然培地いずれでも用いることができる。添加アミノ酸としては、 L —グルタミン酸、ァスパラギン酸、ァラニン、ロイシン、フヱニルァラニン、ヒスチジンなどまたはこれらの塩を用いることができ、好ましくは L 一グルタミン酸であり、〜 1 2 %、好ましくは 3 〜 1 0 %である。

炭素源としては、グルコース、シュクロース、クェン酸またはキシロースなどを用いることができるが、好ましくはクェン酸またはグルコースである。窒素源としては、ペプトンまたは酵母ェキスなどの有機栄養源、硫酸ァンモニゥム等の無機栄養源などを用いることができる。

培養は、振とう培養または攪拌培養などの好気的条件下で行い、培養温度は 5 〜 4 5 t：、好ましくは 3 0 〜 4 0 °Cである。培養時の p Hは 5 〜 9 、好ましくは 6 〜 8であり、培養時の p H調整は水酸化ナトリウム、水酸化力リウムなどにより行う。

培養時間は通常 4 8 〜 7 2時間でポリー 7 _グル夕ミン酸は、菌体外に蓄積される。培養終了後の培養液中のポリ一ァ一グルタミン酸は、従来から行われている方法により回収することができる。すなわち、遠心分離、濾過助剤または微細孔を有するフィルター濾過により菌体を除去し、限外濾過することによりポリ一ァ一グルタミン酸を回収することができる。また、 3 〜 4倍量のエタノールなどを添加してポリ一ァーグルタミン酸を沈殿させる。沈殿物を水に溶解させ不溶物を除去し、透析または限外濾過などにより低分子量物を除き、エタノールなどにより再沈殿を繰り返してポリーアーグルタミン酸を回収することができる。

ポリーアーグルタミン酸塩類は、ポリーア一グル夕ミン酸を用いた公知の反応により得ることができる。ポリーアーグルタミン酸塩類としては、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属塩、アンモニゥム塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエ夕ノールァミン塩、塩基性ァミン塩等が挙げられる。

本発明の風合いに優れた化粧料で保湿剤に用いられるポリーァーグルタミン酸架橋体は、上記の如き微生物による培養法や化学合成法等により得られたポリ一ァ一グルタミン酸を溶媒中にポリ — Ύ — グルタミン酸が 2 〜 3 0質量％、好ましくは 2 〜 2 0質量％、より好ましくは 5 〜 1 5質量％となるように溶解し、該溶液を放射線照射したのち、生成した架橋体を分離精製することにより得られる。溶媒としては水、アルコールの他、アセトン、酢酸メチル、酢酸ェチル等が用いられるが、水、メチルアルコールおよびェチルアルコ

—ルが好ましく、特に水が好ましい。ポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体も同様にして得ることができる。

ポリ一ァ一グル夕ミン酸またはポリ一 Ύ —グル夕ミン酸塩類を溶解した溶液は、放射線透過性容器、例えばガラス製バイアル瓶等に入れられる。放射線については、特に制限なく、例えば、 α線、 β 線、ァ線、電子線、中性子線、 X線等があるが、好ましくはァ線または電子線である。照射する電子線の照射線量は得ようとする吸水率等の条件により多少異なるが、通常、照射線量が 2 0 k G y以上が好ましい。照射時間は 1秒未満では架橋体を十分に形成することができない場合があるので、少なくとも 1秒以上照射することが好ましい。

このような電子線照射による方法により所望のゲル化率のポリ一ァーグルタミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体を得ることができる。本発明で保湿剤に用いられるポリーアーグル夕ミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体のゲル化率は 2 0 〜 1 0 0 %、好ましくは 4 0 〜 1 0 0 %、さらに好ましくは 6 0 〜 1 0 0 %である。ゲル化率が 1 0 %より低いと保湿性が充分でなく、また生産性も低下する。

なお、本発明で用いるゲル化率とは、ポリーアーグルタミン酸架橋体からなる保湿剤の乾燥質量を、電子線照射に用いたポリーァーグルタミン酸の量で割った数値、すなわち、仕込みポリーア一グルタミン酸量に対するポリーア一グルタミン酸架橋体からなる保湿剤の乾燥質量の百分率を意味する。ポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体の場合も同様である。

この後、凍結乾燥等によって水を除去することにより固形物であるポリーア—グルタミン酸架橋体またはポリーアーグルタミン酸塩類の架橋体を得ることができる。このポリ一ァーグルタミン酸架橋体またはポリーアーグルタミン酸塩類の架橋体は、無色透明であり、吸水性に優れ、生分解性も有している。

ポリーア一グルタミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体の粒径の調整は、水分を除去した後、例えばジェットミル、ロールプレス、ボールミル等を用いて微粉砕処理することにより、行うことができる。この微粉砕処理は、乾燥空気を循環させた環境で行うと、粒子の凝集を防止することができる。必要に応じて、超音波ふるい等により粒径を調整してもよい。

本発明の風合いに優れた化粧料において、ポリーア—グルタミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体は、粒径が

0 . l 〜 1 0 0 i mの範囲にあり、平均粒径が 1 〜 5 0 mであることを要する。平均粒径は、好ましくは 5 〜 3 0 mである。粒径が 0 . 1 m未満であると、化粧料が保湿性に劣るものとなり、また、粒径が 1 0 0 mを超えると、さらさら感が損なわれてしまう。本発明の風合いに優れた化粧料で保湿剤に用いられるポリーア一グルタミン酸架橋体またはポリーア —グルタミン酸塩類の架橋体は、化粧水、乳液、コールドクリ一ム、ノヽンドクリーム、口紅、ァイシャドウ、へアースプレイ、ヘアートニック、整髪料、シャンプー、リンス、パーマ液、汗取り剤、入浴剤等に広く用いられる。

本発明の風合いに優れた化粧料において、ポリーア一グル夕ミン酸架橋体および/またはポリーアーグルタミン酸塩類の架橋体の含有量は、通常 0 . 0 0 1 〜 2 0質量⁰ /₀、好ましくは 0 . 0 0 1 〜 1 0質量％、より好ましくは 0 . 0 1 〜 5質量％、特に好ましくは 0 . 1 〜 2 . 5質量％である。添加量が 0 . 0 0 1質量％より少ないと保湿効果が十分でなく、 2 0質量％より多いとべとつき感が発生しやすいので好ましくない。

本発明の風合いに優れた化粧料で保湿剤に用いられるポリーア一グルタミン酸架橋体および/またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体は、他の保湿剤、例えば、プロピレングリコール、ソルビド —ル、アミン酸、乳酸ナトリウム等を併用しても効果を損なわれることはない。

一方、本発明の油分散性に優れた化粧料で用いられる油性剤は、植物油、高級アルコールまたはそのエステル、高級脂肪酸エステルおよぴ流動パラフィンから選ばれるものである。植物油としては、ォリーブオイル、ホホバオイル、スイートアーモンドオイル、グレープシードオイル、ローズヒップオイル、ァボガドオイル、セサミオイル、小麦胚芽オイル、月見草オイル、つばきオイル、さざんかオイルなどが挙げられる。

高級アルコールとしては、ォクチルドデカノール、へキシルドデ力ノール、ォレイルアルコールなどが挙げられる。高級アルコールのエステルとしては、ォレイン酸ォレイル、ステアリン酸ォクチル、アジピン酸ブチル、オクタン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、イソノナン酸イソトリデシル、エルカ酸ォレイル、（力プリル ' 力プリン酸）ヤシ油アルキル、ジ力プリン酸ネオペンチルグリコール、ジォクチルエーテル、テトラ

2 —ェチルへキサン酸ペン夕エリスリツト、テトライソステアリン酸ペン夕エリスリツト、へキシルデカノ一ル /ラウリン酸へキシルデシル、シァ脂、ジォクチルシクロへキサン、スクヮラン、 2 —ェチルへキサセン酸セチル、イソノナン酸セトステアリル、トリオクタン酸トリメチロ一ルプロノ、。ン、トリステアリン酸トリメチロールプロパン、ステアリン酸イソセチル、ミリスチン酸ォクチルドデシルなどが挙げられる。

高級脂肪酸エステルとしては、ポリオキシェチレンヤシ油脂肪酸グリセリン，トリイソパルミチン酸グリセリル，トリ（カプリル - カプリン酸）グリセリン等のグリセリンのモノ ' ジ · トリエステル、乳酸イソステアリル，ラウリン酸へキシル、ォレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピルなどが挙げられる。

これらの油性剤は、 1種を単独で用いてもよく、 2種以上を組み合わせて用いてもよい。 .

本発明の油分散性に優れた化粧料で油分散性向上剤の原料に用いられるポリ一ァーグルタミン酸については、特に制限はなく、種々の製造方法によるものが用いられる。例えば、微生物による培養法、すなわち枯草菌による培養法、遺伝子組換微生物による培養法、納豆より調整する方法や、化学合成法等がある。微生物による培養法によりポリーア一グルタミン酸を製造する方法については、上述したとおりである。

本発明の油分散性に優れた化粧料で油分散性向上剤として用いられるポリーア一グル夕ミン酸架橋体は、上記の如き微生物による培養法や化学合成法等により得られたポリーア一グルタミン酸を溶媒中にポリーァーグルタミン酸が 1 〜 3 0質量％、好ましくは 2 〜 2 0質量％、より好ましくは 5 〜 1 5質量⁰ /₀となるように溶解し、該溶液を上述した手順と同様の手順により放射線照射したのち、生成した架橋体を分離精製することにより得られる。

本発明の油分散性に優れた化粧料で油分散性向上剤として用いられるポリ一ァーグルタミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体のゲル化率は 2 0 〜 1 0 0 %、好ましくは 4 0 〜 1 0 0 %、さらに好ましくは 6 0〜： 1 0 0 %である。ゲル化率が 2 0 %より低いと保湿性が充分でなく、また生産性も低下する。なお、ゲル化率の定義は上述したとおりである。ポリーアーグルタミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体の粒径の調整は、風合いに優れた化粧料において説明した手順と同様の手順により行うことができる。

本発明の油分解性に優れた化粧料において、ポリーア一グル夕ミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体は、保湿性となめらか感、さらさら感等の風合いのバランスの観点から、粒径が 0 . 1 〜 1 0 0 mの範囲にあり、平均粒径が 1 〜 5 0 2 mであることが好ましい。平均粒径は、より好ましくは 5 〜 3 0 mである。粒径が 0 . 1 w m未満であると、化粧料が保湿性に劣るものとなるおそれがあり、また、粒径が 1 0 0 mを超えると、さらさら感が損なわれてしまうおそれがある。

本発明の油分解性に優れた化粧料で油分散性向上剤として用いられるポリーア一グルタミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体は、化粧水、乳液、コールドクリーム、ハンドクリーム、口紅、アイシャドウ、へアースプレイ、ヘア一トニック、ァフタートリートメント剤、整髪料、シャンプー、リンス、パーマ液、汗取り剤、入浴剤等に広く用いられ、さらに、口紅、アイシャドウ、ほほ紅等のメイクアツプ化粧料除去剤にも用いられる。

ここで、メイクアツプ化粧料除去剤の組成物としては、上記ポリ一 ₇一グルタミン酸架橋体および/またはポリーア —グルタミン酸塩類の架橋体のほか、通常の化粧料等に用いられる成分、例えば界面活性剤、油剤、溶剤、ゲル化剤、薬効剤、水膨潤性粘土鉱物、高分子類、顔料、防腐剤、粘度調整剤、酸化防止剤、香料、水等を、本発明の効果を損わない範囲で適宜配合することができる。

界面活性剤としては、各種のものを用いることができる。具体的には、陰イオン性界面活性剤として、サルフヱート、スルホネート系としては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸系、タウレート系、イセチォネート系、 α —才レフィンスルホン酸系等の界面活性剤が挙げられ、カルボキシレート系としては、脂肪酸石鹼、エーテルカルボン酸系界面活性剤、ァシル化アミノ酸系界面活性剤等が挙げられ、ホスフニ一ト系としては、アルキルリン酸エステル系界面活性剤等が挙げられる。

両性界面活性剤としては、カルボべタイン系、ホスホべタイン系、スルホベタイン系、ィミダゾリ二ゥムべタイン系等の両性界面活性剤が挙げられる。

非ィォン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン付加型、ポリオキシプロピレン · ポリオキシエチレン付加型、アミンォキサィド系、モノエタノールアミド系、ジエタノールアミド系、その他ソルビ夕ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油およびその脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルサッ力ライド系、 Ν _ポリヒドロキシァルキル脂肪酸ァミド系糖の多価アルコール型等が挙げられる。

これらのうち、非イオン性界面活性剤が、乳化分散性などの点で好ましい。

本発明の油分解性に優れた化粧料において、上記油性剤ならびに上記のポリーア一グルタミン酸架橋体および/またはポリーア一グル夕ミン酸塩類の架橋体の含有量は、化粧料の種類により適宜選定することができるが、通常、上記油性剤 0 . 0 1 〜 8 0質量％および上記架橋体 0 . 1 〜 3 0質量％であり、好ましくは、上記油性剤 0 . 0 5〜 3 0質量％および上記架橋体 0 . 1 〜 1 0質量％、より好ましくは、上記油性剤 0 . 1 〜 1 0質量％および上記架橋体 0 . 1 〜 5質量％である。架橋体の添加量が 0 . 1質量％より少ないと油分散性効果が十分でなく、 3 0質量％より多いとべとつき感が発生しやすくなる。

本発明の油分解性に優れた化粧料で油分散性向上剤として用いられるポリーア一グル夕ミン酸架橋体および/またはポリーア一グル夕ミン酸塩類の架橋体は、例えば、プロピレングリコール、ソルビドール、ァミン酸、乳酸ナトリゥム等の保湿剤を併用しても効果を損なわれることはない。また、通常の化粧料に配合される、メチルパラベン、 1 ， 3 —ブチレングリコール等の防腐剤などの添加剤を、本発明の効果を損なわない範囲で配合してもよい。

次に、本発明を実施例および比較例により更に具体的に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。製造例 1

明治ァ - P G A (明治製菓（株）製ポリーア一グルタミン酸）の 1 0質量％の水溶液をガラス製トレィに入れ、コッククロフトゥォルトン型電子線照射装置にて、照射距離 1 0 c m、 2 . 5 k G y / 1 s e cにて照射量 3 0 k G Yになるように合計 1 2秒間照射し、得られた処理物を 1週間 4 °Cの水に浸漬し、未架橋のポリーア一グルタミン酸を除去した。水を吸収して膨潤したポリーア一グルタミン酸ゲルを 8 0メッシュの金網で濾過後、凍結乾燥し、ゲル化率 9 1 %で、平均粒径が 1 0 0 w mのポリ —ァ—グルタミン酸架橋体を得た。このポリ一ァ一グルタミン酸架橋体をボールミルおよびジヱッ卜ミルを用いて微粉砕処理することにより、平均粒径が 1 0 mのポリーア一グルタミン酸架橋体粒子を得、さらに微粉砕処理して平均粒径が 0 . 1 mのポリーアーグルタミン酸架橋体粒子を得た。なお、ゲル化率は、仕込みボリーア一グル夕ミン酸の質量に対する得られたポリーア一グルタミン酸ゲルの乾燥質量の比率である。また、上記平均粒径は、フラウンホーファーの回折原理を応用した、セイシン企業（株）製のレーザー式粒度分布測定器（ L M S— 3 ) により測定した。

実施例 1 〜 2、参考例 1 〜 2および比較例 1 〜 3

製造例 1 で得られたポリーア一グルタミン酸架橋体と、水、ェチルアルコールおよび香料を第 1表に示す所定の質量割合で配合し、肌用化粧剤を製造した。なお、ポリーア一グルタミン酸架橋体として、実施例 1 ， 2 では平均粒径が 1 0 mのもの、参考例 1 ， 2 および比較例 1 では平均粒径が 1 0 0 mのもの（微粉砕処理を行わないもの）、比較例 3 では平均粒径が 0 . 1 mのものを用いた。上記肌用化粧剤を肌に塗布乾燥後、下記評価基準で、しっとり感、さっぱり感およびさらさら感を評価した。結果を第 1表に示す。

しっとり感：あり；〇、なし； X

さつばり感：ベたつきなし；〇、ベたつきあり； X

さらさら感：あり；〇、なし； X

比較例 4

ポリーア一グルタミン酸架橋体の代わりに、ポリ一ァ—グルタミン酸未架橋物である明治ァ一 P G Aを使用し、実施例 1 と同様に実施した。結果を第 1表に示す。第 1表一 1

第 1表一

実施例 3 〜 7

製造例 1 で得られたポリーア一グルタミン酸架橋体と、油性剤、水および防腐剤を第 2表に示す所定の質量割合で配合し、毛髪用化粧剤（アフタートリートメント剤）を製造した。なお、ポリーア一グルタミン酸架橋体として、実施例 3 〜 5 では平均粒径が 1 0 のもの、実施例 6 ， 7では平均粒径が 1 m mのもの（微粉砕処理を行わないもの）を用いた。

上記毛髪用化粧剤を毛髪に塗布乾燥後、下記評価基準で、油分散性、さらさら感、フレーキング（毛髪に延ばしたときに白くなる）および皮膚刺激性について評価した。結果を第 2表に示す。なお、油分散性は、目視にて評価した。

油分散性：良好；〇、やや良好； △、なし； X

さらさら感：あり；〇、ややあり； △、なし； X

フレーキング：なし；〇、あり； X

皮膚刺激性：なし；〇、あり； X

比較例 5

ポリーア一グルタミン酸架橋体の代わりに、ポリーア一グルタミン酸未架橋物である明治ァ - P G Aを使用し、実施例 3 と同様に実施した。結果を第 2表に示す。

比較例 6

ポリーア一グルタミン酸架橋体の代わりに、ノニオン性界面活性剤であるポリオキシエチレン（ 4 0 ) 硬化ヒマシ油を使用し、実施例 3 と同様に実施した。結果を第 2表に示す。

比較例 7

ポリーア —グル夕ミン酸架橋体の代わりに、ポリビニルピロリドンを使用し、実施例 3 と同様に実施した。結果を第 2表に示す。比較例 8

実施例 3 において、ポリーア一グル夕ミン酸架橋体を使用しない以外は実施例 3 と同様に実施した。結果を第 2表に示す。

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第 2表一

第 2表一 2

(注）

セチオール I S L ：乳酸ィソステアリル (コグニスジャパン株式会セチオール P E E H 4 ：テトラ 2 —ェチルへキサン酸ペン夕エリスリット. （コグニスジャパン株式会社製）

セチオール S ：ジォクチルシクロへキサン（コグニスジャパン株式会社製）

N I K K 0 L H C〇一 4 0 : ポリオキシエチレン（ 4 0 ) 硬化ヒマシ油（日光ケミカルズ株式会社製）

P V P K - 9 0 ：ポリビュルピロリドン（ B A S F社製）実施例 8

水 9 6 . 0質量⁰ /6、ポリーア一グルタミン酸架橋体（平均粒径 3 0 u m ) 2 . 0質量％、メチルパラベン 0 . 2質量％および 1 , 3 ーブタンジオール 1 . 8質量％を均一に溶解分散し、化粧料除去剤組成物を得た。なお、上記ポリーア一グルタミン酸架橋体（平均粒径 3 0 m) は、製造例 1 の製造工程で得られた平均粒径 2 0 0 mのポリーア一グルタミン酸架橋体を、製造例 1 と同様の方法により平均粒径 3 0 mに微粉砕したものである。

得られた化粧料除去剤組成物を用い、下記の組成で、通常の方法により調製した口紅に対する下記の評価を行なつた。結果を第 3表に示す。

<口紅の組成 >

トリ（力プリル/力プリン酸）グリセリル 1 5 . 0質量％ヒマシ油 3 2 . 6質量％テトラオクタン酸ペンタエルスリチル 5 . 0質量％マイクロクリスタリンワックス 5 . 0質量％ジカプリン酸ネオペンチルグリコ一ル 5 . 0質量％キャンデリラロゥ 1 1 . 0質量％セレシン 5 0質量％ステアリン酸スクロース 3 0質量％グリセリン脂肪酸エステル 2 0質: % スクヮラン 2 0質: . % トコフヱロール 2 0質: . %

B H T 1 0質: : % ブチルパラベン 0 1質: % プ口ピルパラベン 0 1質: % クェン酸 1 0質: % 硫酸バリウム 1 0質: : % 酸化チタン 2 0質: ■% マイ力 1 0質量％赤色 2 0 2号 2 0質: % 赤色 2 0 4号 1 0質: % 赤色 2 1 8号 0 5質: % 青色 2 0 4号 1 5質: % 黄色 2 0 5号 1 2質: : % <評価方法 >

( 1 ) 洗浄性

女性パネラー 5人が上記口紅を唇に塗布し、経時 2時間後に上記化粧料除去剤組成物をコットンに適量含ませて拭い、化粧料除去の効果を下記評価基準により目視で評価した。

非常に良く落ちた； ◎

良く落ちた；〇

だいたい落ちた； △

ほとんど落ちなかった； X ( 2 ) 皮膚に対する刺激性

女性パネラ一 5人が上記化粧料除去剤組成物を含ませたコットンで、唇および唇周辺を拭っているときに、皮膚に対する刺激性の有無を下記基準により評価した。

5人全員が剌激感がない； ◎

剌激感はほとんどないが、違和感がある； △

1人以上剌激感がある； X

( 3 ) 使用感

上記洗浄性を評価した際に、化粧料除去剤組成物を使用した後の感触（ベたつき）を下記の基準で評価した。

さらさら感があり、感触が良好である； ◎

ベたつかない；〇

ややべたつきがある； △

ベたつく； X

実施例 9

実施例 8で得られた化粧料除去剤組成物 9 9質量部および流動パラフィン 1質量部を混合した化粧料除去剤組成物について、実施例 8 と同様の評価を行なつた。結果を第 3表に示す。

実施例 1 0

実施例 8 で得られた化粧料除去剤組成物 9 5質量部および流動パラフィン 5質量部を混合した化粧料除去剤組成物について、実施例 8 と同様の評価を行なった。結果を第 3表に示す。

比較例 9

実施例 8の化粧料除去剤組成物の代わりに流動パラフィンを用いて、実施例 8 と同様の評価を行なつた。結果を第 3表に示す。

比較例 1 0 下記の組成の化粧料除去剤組成物を通常の方法で調製し、実施例

8の化粧料除去剤組成物の代わりにこの化粧料除去剤組成物を用いて、実施例 8 と同様の評価を行なった。結果を第 3表に示す。

<化粧料除去剤組成物の組成 >

流動バラフイン 5 2. 0質量％パルミチン酸イソプロピル 2 . 0質量％テトラオレイン酸ソルべスー 3 0 5 . 0質量％セスキォレイン酸ソルビタン 2 . 0質量％ォリーブ油 1 . 0質量⁰ /₀ トコフエロール 2 . 0質量％大豆油 4 . 0質量％香料 0. 5質量％水 3 0 . 5質量％第 3表

産業上の利用可能性

本発明においては、粒径が 0 . 1 〜 1 0 0 / mの範囲にあり、かつ平均粒径が 1 〜 5 0 mのポリーアーグルタミン酸架橋体および /またはポリ一 7—グルタミン酸塩類の架橋体を保湿剤に用いることによって、しっとり感があって、ベたつきがなく、かっさらさら感を有する、風合いに優れた化粧料を容易に得ることができる。

本発明の風合いに優れた化粧料で保湿剤に用いられるポリーア一グルタミン酸架橋体またはポリーアーグルタミン酸塩類の架橋体は、化粧料への少量添加により優れた保湿効果を有し、肌や毛髪へのなじみが良く、生分解性であることから、化粧水、乳液、コールドクリーム、ノヽンドクリーム、口紅、アイシャドウ、へアースプレイ、ヘア一トニック、整髪料、シャンプー、リンス、パーマ液、汗取り剤、入浴剤等に広く用いられる。

また、本発明においては、ポリーアーグルタミン酸架橋体および

/またはポリー 7—グルタミン酸塩類の架橋体を油分散性向上剤として用いることによって、油分散性に優れ、ベたつきや皮膚刺激性がなく、かつさらさら感を有する、油分解性に優れた化粧料を容易に得ることができる。

本発明の油分解性に優れた化粧料で油分散性向上剤として用いられるポリーア一グルタミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体は、化粧料への少量添加により優れた油分散性効果を有し、肌や毛髪へのなじみが良く、生分解性であり、洗浄力に優れ、使用後の感触が良好であり、しかも目に対する刺激が少ないことから、化粧水、乳液、コールドクリーム、ハンドクリーム、口紅、ァィシャドウ、へアースプレイ、ヘアートニック、アフタートリートメント剤、整髪料、シャンプー、リンス、パーマ液、汗取り剤、入浴剤等に広く用いられ、さらに、口紅、アイシャドウ、ほほ紅等のメイクアツプ化粧料除去剤にも用いられる。

Claims

請求の範囲

1 . 粒径が 0 . 1 〜 1 0 0 w mの範囲にあり、平均粒径が 1 〜

5 0 mのポリーアーグルタミン酸架橋体および/またはポリ一ァ一グルタミン酸塩類の架橋体を含有することを特徴とする化粧料。

2 . ポリーアーグルタミン酸架橋体および/またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体の含有量が 0 . 0 0 1 〜 2 0質量％でぁる請求の範囲第 1項に記載の化粧料。

3 . ポリーア一グルタミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体が、ポリーア一グルタミン酸含有量が 2〜 3 0質量 %の、ポリーア一グルタミン酸またはポリーア一グル夕ミン酸塩類の水溶液、メチルアルコール溶液およびェチルアルコ一ル溶液から選ばれた少なくとも 1種の溶液を放射線架橋することにより製造されたものである請求の範囲第 1項に記載の化粧料。 .

4 . 放射線が、ァ線または電子線である請求の範囲第 3項に記載の化粧料。

5 . 化粧料が、毛髪用、皮膚用または爪用のものである請求の範囲第 1項〜第 4項のいずれかに記載の化粧料。

6 . 植物油、高級アルコールまたはそのエステル、高級脂肪酸ェステルおよび流動パラフィンから選ばれる油性剤、ならびに油分散性向上剤としてポリーア一グルタミン酸架橋体および/またはポリ一 ₇ーグルタミン酸塩類の架橋体を含有してなることを特徴とする化粧料。

7 . ポリ一ァ一グル夕ミン酸架橋体またはポリーア一グルタミン酸塩類の架橋体が、その粒径が 0 . 1 〜 1 0 0 mの範囲にあり、平均粒径が 1 〜 5 0 mのものである請求の範囲第 6項に記載の化粧料。

8 . 油性剤の含有量が 0 . 0 1 〜 8 0質量％、ポリーア —グル夕ミン酸架橋体および/またはポリーアーグルタミン酸塩類の架橋体の含有量が 0 . 1 〜 3 0質量％である請求の範囲第 6項に記載の化粧料。

9 . ポリ一ァ一グルタミン酸架橋体またはポリーア一グル夕ミン酸塩類の架橋体が、ポリーア一グルタミン酸含有量が 1 〜 3 0質量 %の、ポリ一ァ一グルタミン酸またはポリーアーグルタミン酸塩類の水溶液、メチルアルコ一ル溶液およびェチルアルコール溶液から選ばれた少なくとも 1種の溶液を放射線架橋することにより製造されたものである請求の範囲第 6項に記載の化粧料。

1 0 . 放射線が、ァ線または電子線である請求の範囲第 9項に記載の化粧料。

1 1 . 化粧料が、毛髪用、皮膚用または爪用のものである請求の範囲第 6項〜第 1 0項のいずれかに記載の化粧料。