WO2004029876A1

WO2004029876A1 - 画像色補正装置、画像色補正方法ならびに画像色補正用プログラム

Info

Publication number: WO2004029876A1
Application number: PCT/JP2003/011986
Authority: WO
Inventors: Shigenobu Jyou; Masato Tsukada; Kazuo Mochizuki; Takehiko Yasumi; Hisakazu Aoyanagi; Michitaka Naitou
Original assignee: Nec Corporation
Priority date: 2002-09-25
Filing date: 2003-09-19
Publication date: 2004-04-08
Also published as: KR20090003344A; KR20070002104A; EP1544789A1; JP2004118442A; US20050163369A1; CN1659590A; EP1544789A4; KR20050030897A

Abstract

カラー画像機器で表示あるいは出力するカラー画像の高画質化手法として、ユーザーに興味の対象となる色や対象領域を選択させ、それを補正の中心色とし色補正を施すことによって、柔軟に色補正を実現する。　この画像色補正装置１は、入力画像２を色補正して画像表示部３に出力画像を供給する画像色補正装置１であって、画像表示部３の出力画像から色補正対象となる対象物あるいは対象色を選択する対象選択手段１０と、選択された対象物あるいは対象色の中心色を計算し補正の中心色とし、この中心色を補正することにより出力画像を希望の色に補正する色補正処理部１１とから構成される。

Description

明細書画像色補正装置、画像色補正方法ならびに画像色補正用プログラム技術分野

本発明は、画像色捕正装置、画像色補正方法ならびに画像色補正用プログラムに関し、特にユーザーに興味の対象となる色や対象領域を選択させ、それを補正の中心色とし色補正を施すことによって、画像全体の色捕正を実現する画像色補正装置、画像色補正方法ならびに画像色補正用プログラムに関する。従来技術

力ラー画像装置に表示あるレ、は出力されるカラー画像の色に関して、画像データ自身の色に問題がある場合だけでなく、カラー画像装置の色再現において問題がある場合に、ホワイトバランスや色力ぶり捕正などの色捕正を施す必要がある。これらの色捕正を実現する様々な色補正方法が提案されている。

カラー画像中の所望の領域の色相を補正するとき、補正する色相範囲が広く、希望の色相を得ることが困難である場合、指定された色相および色相範囲から入力画素の注目する画素について HSV値を（h l、 s l、 v 1) とし、特色度 h x= ( (m- I Hu e -h 1 | ) /m) X s 1 X v 1を演算し、入力画素の各色信号 R、 G、 Bの捕正係数を（a l、 a 2、 a 3) とするとき補正された各色信号が（R' 、 G' 、 B' ) = (R、 G、 B) +h x X (a l、 a 2、 a 3) となるように補正を施す方法が提案されている（例えば、特許文献 1参照）。

また、画像中の肌色、草木の緑、青空といった人間にとって重要な対象であると言われている領域の色を選択的に望ましい（好ましい）色に補正する自動色補正方法も提案されている（例えば、非特許文献 1参照）。

[特許文献 1]

特開平 1 0— 1 98 7 9 5号公報（第 8— 9頁、図 1)

〔非特許文献 1 ]

塚田、舟山、田島："好ましい色再現を実現する自動色補正方法"、カラーフォーラム JAPNAN2000論文集 ,ρρ·9-12，2000. 発明が解決しょうとする課題

し力しながら、ユーザーが興味を持つ、あるいは、重要であると感じる対象物や色は、一意に決められるものではなレ、。また、映像ソースによっては、重要である対象物や色が変ってしまうことも考えられる。このような問題を解決するためには、ユーザーの興味に合った色再現、および映像ソース毎に対して最適な色再現を実現できる、より柔軟な色補正方法が必要である。

このような問題を解決するために、本発明の目的は、カラー画像機器で表示あるいは出力するカラー画像の高画質化手法として、ユーザーに興味の対象となる色や対象領域を選択させ、それを捕正の中心色とし色捕正を施すことによって、柔軟に色補正を実現する画像色補正装置、画像色補正方法ならびに画像色補正用プログラムを^^することにある。発明の開示

本宪明の画像色補正装置は、入力画像を色補正して画像表示部に出力画像を供給する画像色捕正装置であって、前記画像表示部の出力画像から色捕正対象となる対象物あるいは対象色を選択する対象選択手段により選択された前記対象物あるいは前記対象色の中心色を計算して捕正の中心色とし、この中心色を補正することにより前記出力画像を希望の色に捕正する色補正処理部を備える。

また、本発明の画像色補正装置は、入力画像を色捕正して画像表示部に出力画像を供給する画像色捕正装置であつて、前記画像表示部の出力画像から色補正対象となる対象物あるいは対象色を選択する対象選択手段と、選択された前記対象物あるいは前記対象色の中心色を計算し補正の中心色とし、この中心色を補正することにより前記出力画像を希望の色に補正する色捕正処理部とを備える。さらに、本発明の画像色捕正装置は、入力画像を色捕正して画像表示部に出力画像を供給する画像色捕正装置であって、色補正対象画像を提示する評価画像提示手段と、この評価画像提示手段の提示に基づレヽて得られる画像から色捕正対象となる対象物あるいは対象色を選択する対象選択手段と、選択された前記対象物あるいは前記対象色の中心色を計算し補正の中心色とし、この中心色を補正することにより前記出力画像を希望の色に補正する色補正処理部とを備える。

さらに、本発明の画像色補正装置は、前記評価画像提示手段が提示する画像が、人間にとって重要な対象物である人間の顔、草木の緑、青空が含まれた自然画像や、赤、緑、青、シアン、マジェンタ、イエロなどの色を含んだコンピュータグラフィック画像であることを特徴とする。

さらに、本発明の画像色捕正装置は、前記対象選択手段が、前記出力画像の色補正対象となる前記対象物の 1画素を指定するコンピュータマウスまたは選択領域サイズぉよび形状が可変で 1画素以上の領域を指定できるスポイトツールまたは捕正の領域を塗りつぶすことにより指定するペンツールから成ることを特徴とする。

さらに、本発明の画像色捕正装置は、前記色補正処理部が、前記対象選択手段により選択された対象の中心色を計算し捕正の中心色とする中心色算出手段と、前記補正の中心色を動かすことで対象の色を調整する色調整手段と、この色調整手段で決定した調整前後の色の組み合わせから色捕正を構築する色補正構築手段と、この色補正構築手段で構築された色補正を記憶するメモリと、このメモリに記憶された色補正を用いて前記入力画像に色補正を施し前記画像表示部に色補正結果を出力する画像色捕正手段とから成ることを特徴とする。

さらに、本発明の画像色捕正装置は、前記中心色算出手段による前記補正の中心色の計算方法が、前記対象選択手段により選択された対象物の色が 1画素である場合には、その 1画素の色を前記捕正の中心色とし、複数の画素で指定された場合には、その複数画素の平均色、あるいは、中央色を前記補正の中心色とすることを特 ί敖とする。

さらに、本発明の画像色捕正装置は、前記色調整手段が、前記中心色算出手段から受領した前記捕正の中心色を調整した後の色を対話的に決定させるダラフィックユーザーインターフェース（以下 GU Iと呼ぶ）を有することを特徴とする。さらに、本楽明の画像色補正装置は、前記 GU I力参照画像を見ながら、色相および彩度を調整する色相環調整ツールと明度を調整する明度調整バーとから成る色調整用コントロールと、現在調整している色を色調整前の色に戻すための復帰ボタンと、色調整を決定するための決定ポタンとを有することを特徴とする。さらに、本発明の画像色捕正装置は、前記色補正構築手段が、色補正の対象となる色調整前の中心色と、前記色調整手段で決定した色調整後の中心色の組み合わせから、色補正を構築し、前記メモリに記録されることを特徴とする。

さらに、本発明の画像色捕正装置は、前記画像色補正手段が、任意の前記入力画像を入力し、前記メモリに記憶された色捕正を用いて、前記入力画像に色補正を施し、前記画像表示部を介して色補正結果を提示することを特徴とする。

さらに、本発明の画像色捕正装置は、前記画像表示部が、 C R Tまたは液晶デイスプレイであることを特徴とする。

さらに、本発明の画像色捕正装置は、前記画像表示部が、プロジェクタ等の画像投射装置であることを特徴とする。

さらに、本発明の画像色補正装置は、前記画像表示部がプロジェクタ等の画像投射装置である場合、前記色調整手段として、投射した画像内にペンツール、スポイトツール、色調整用コントロール等を GU Iとして表示し、色調整を行うことを特徴とする。

さらに、本発明の画像色補正方法は、入力画像を色補正して画像表示部に出力画像を供給する画像色補正方法であつて、前記画像表示部の出力画像から色捕正対象となる対象物あるレ、は対象色を選択し、選択された前記対象物あるレ、は前記対象色の中心色を計算し補正の中心色とし、この中心色を捕正することにより前記出力画像を希望の色に補正することを特徴とする。

さらに、本発明の画像色補正方法は、入力画像を色補正して画像表示部に出力画像を供給する画像色補正方法であって、色補正対象画像を提示し、この評価画像提示に基づレヽて得られる画像から色補正対象となる対象物あるレヽは対象色を選択し、選択された前記対象物ある、は前記対象色の中心色を計算し補正の中心色とし、この中心色を補正することにより前記出力画像を希望の色に捕正することを特徴とする。

さらに、本発明の画像色補正方法は、前記出力画像の色補正対象となる前記対象物の 1画素を指定するコンピュータマウスまたは選択領域サイズおよび形状が可変で 1画素以上の領域を指定できるスポイトツーノレまたは補正の領域を塗りつぶすことにより指定するペンツールによりそれぞれ前記対象物あるいは前記対象色を選択することを特徴とする。

さらに、本発明の画像色補正方法は、入力画像を色補正して、画像表示部に出力画像を供給する画像色捕正方法であつて、前記画像表示部の出力画像から色補正対象となる対象物あるレヽは対象色を選択する対象選択ステップと、対象色の中心色を計算し補正の中心色とする中心色算出ステップと、前記捕正の中心色を動力すことで対象の色を調整する色調整ステツプと、この色調整ステップで決定した調整前後の色の組み合わせから色補正を構築する色補正構築ステップと、この色捕正構築ステップで構築された色補正を記憶する記憶ステツプと、記憶された前記色捕正を用いて前記入力画像に色補正を施し前記画像表示部に色補正結果を出力する画像色捕正ステップとから成ることを特徴とする。

さらに、本発明の画像色補正装置用プログラムは、画像表示部の出力画像から色捕正対象となる対象物あるいは対象色を選択する対象選択手段により選択された前記対象物あるいは前記対象色の中心色を計算して捕正の中心色とし、この中心色を捕正することにより前記出力画像を希望の色に補正する色捕正処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の第 1の実施の形態の構成を示すプロック図である。

図 2は、この実施の形態おける対象選択手段の一例を示す図である。

図 3は、この実施の形態おける G U Iの一例を示す図である。

図 4は、本発明の第 2の実施の形態の構成を示すプロック図である。

図 5は、本発明の第 3の実施の形態であるプロジェクタ等の画像投射装置で色の付いた壁に投射する場合を説明する図である。

なお、符号 1は、画像色捕正装置である。符号 2は、入力画像である。符号 3 は、画像表示部である。符号 4は、画像色補正装置である。符号 1 0は、対象選択手段である。符号 1 1は、色補正処理部である。符号 1 2は、評価画像提示手段である。符号 3 1は、壁面である。符号 3 2は、プロジェクタである。符号 3 3は、投射した画像である。符号 1 0 1は、スポィトツールである。符号 1 0 2 は、ペンツーゾレである。符号 1 1 1は、中心色算出手段である。符号 1 1 2は、色調整手段である。符号 1 1 3は、色補正構築手段である。符号 1 1 4は、メモリである。符号 1 1 5は、画像色補正手段である。符号 1 1 2 1は、 GU Iである。符号 1 1 2 2は、色相環調整ツールである。符号 1 1 2 3は、明度調整バーである。符号 1 1 2 4は、参照画像である。符号 1 1 2 5は、色調整用コント口ールである。符号 1 1 2 6は、復帰ポタンである。符号 1 1 2 7は、決定ボタンである。発明を実施するための最良の形態

本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。

図 1は本発明の第 1の実施の形態の構成を示すプロック図であり、図 2は図 1 における対象選択手段の一例を示す図であり、図 3は図 1の色調整手段におけるグラフィックユーザーインターフェース（以下 GU Iと呼ぶ）を示す図である。図 1，図 2及び図 3を参照して、本発明の第 1の実施の形態の構成及び機能を説明する。

図 1におレ、て、画像色捕正装置 1は、入力画像 2を色補正して画像表示部 3に出力画像を供給する画像色捕正装置 1であって、画像表示部 3の出力画像から色捕正対象となる対象物あるいは対象色を選択する対象選択手段 1 0と、選択された対象物あるいは対象色の中心色を計算し補正の中心色とし、この中心色を補正することにより出力画像を希望の色に捕正する色補正処理部 1 1とから構成される。

また、対象選択手段 1 0は、図 2に一例を示すように、出力画像の色補正対象となる対象物の 1画素を指定するコンピュータマウス（図示せず）、または選択領域サイズおよび形状が可変で 1画素以上の領域を指定できるスポィトツール 1 0 1、または捕正の領域を塗りつぶすことにより指定するペンツール 1 0 2等かり成。

さらに、色補正処理部 1 1は、対象選択手段 1 0により選択された対象の中心色を計算し補正の中心色とする中心色算出手段 1 1 1と、補正の中心色を動力すことで対象の色を調整する色調整手段 1 1 2と、この色調整手段 1 1 2で決定した調整前後の色の組み合わせから色捕正を構築する色補正構築手段 1 1 3と、色補正構築手段 1 1 3で構築された色捕正を記憶するメモリ 1 1 4と、このメモリ 1 1 4に記憶された色捕正を用いて入力画像 2に色補正を施し画像表示部 3に色捕正結果を出力する画像色捕正手段 1 1 5とカゝら構成される。

この中心色算出手段 1 1 1は、捕正の対象物が対象選択手段 1 1により選択された場合にはその対象物の中心色を計算する。中心色は、ユーザーにより選択された対象物の色が 1画素である場合には、その 1画素の色を補正の中心色とする。一方、複数の画素で指定された場合には、その複数画素の平均色、あるいは、中央色を捕正の中心色とする。

また、色調整手段 1 1 2は、中心色を調整した後の色を図 3に示す GU I 1 1 2 1を用いて対話的に決定する。この GU I 1 1 2 1は、ユーザーに提示する力ラー画像である参照画像 1 1 2 4と、ユーザーが選択した色を調整するための色調整用コントロール 1 1 2 5と、現在調整している色を色調整前の色に戻すための復帰ボタン 1 1 2 6と、色調整を決定するための決定ボタン 1 1 2 7とで構成されている。色調整用コントロール 1 1 2 5は、色相および彩度を調整するための色相環調整ツール 1 1 2 2と明度を調整するための明度調整バー 1 1 2 3とで構成されている。なお、色相環調整ツーノレ 1 1 2 2には、明度調整バー 1 1 2 3 位置での明るさを有する色相環が示されている。ユーザーは、左の参照画像 1 1 2 4を見ながら、色相環調整ツーノレ 1 1 2 2、あるいは明度調整バー 1 1 2 3を用いて色を調整する。

図 1の色補正構築手段 1 1 3は、色捕正の対象となる色調整前の中心色と、色調整手段 1 1 2で決定した色調整後の中心色との組み合わせから、色補正を構築する。色捕正構築手段 1 1 3で得られた色捕正は、メモリ 1 1 4に記録される。画像色補正手段 1 1 5は、任意の入力画像 2を入力し、メモリ 1 1 4に記憶された色補正を用いて、入力画像 2に色補正を施し、画像表示部 3を介してユーザ —に提示する。

次に、図 1 , 図 2及び図 3を参照して、色補正処理部 1 1における画像色捕正方法について詳細に説明する。

まず、カラー画像を画像表示部 3でユーザーに提示する。提示されたカラー画 8

像をユーザーの好みの色に補正するために、ユーザーは、提示された画像中から 1色以上の色を対象選択手段 10により選択する。ユーザーが選択する色については、異なる色が選択されればよく、それ以外の制限はない。すなわち、肌色、草木の緑、青空といつた人間が有する記憶色と呼ばれる自然物の色が選ばれることもある、記憶色とはまったく関係なレ、人工物の色が選ばれてもよい。

例えば、図 3において選択された三角形 Aの中心色の RGB値が (R 1, G 1， B 1) であったとする。選択された三角形 Aの現在ユーザーに提示されている色

(R l, Gl， B 1) の色相、彩度、明度を中心色算出手段 111で計算し、色調整手段 1 12である GUI 1121の色調整用コントロール 1 125の色相環における色相環調整ツール 1122を計算した色相および彩度を示す位置に、明度調整バー 1123における調整ツマミをその明度の位置に移動させる。

そして、ユーザーに色相環調整ツーノレ 1122を動かさせて、三角形 Aの色を調整させる。参照画像 1124中の三角形 Aの色は、ユーザーが調整する色相環調整ツール 1122に連動して色が変化する。ユーザーは現在の色調整をやめて元の色に戻すときには、復帰ボタン 1126を押す。三角形 Aの色調整後の色（R 1，， G Γ， Β 1 ') を決定するときには、決定ボタン 1127を押す。同様に、丸 Βの色（R2， G2， B 2) を色調整して（R2'， G2，， B 2') を、四角形 Cの色（R3， G3， B 3) を色調整して（R3'， G3，， B 3') を決定する。色調整の対象の色が均一でない場合にも対応できる。例えば、図 3における参照画像 1124中の三角形 Αの色が均一でなく色が滑らかに変化している場合には、例えば、前述の特開平 10— 198795公報に示されている色補正方法を用いることで対応可能である。指定した中心色については、色調整用コントロール 1 125で通常に色調整する。指定し調整する中心色の周辺色については特開平 10— 198795公報に示されている選択的色捕正を適用し、色調整結果を参照画像 1 124に反映することができる。このように、参照画像 1124中の色調整対象色が均一でない場合でも、色調整結果を見ながら容易に色調整が可能である。

ユーザーにより指定された色調整前の R G B値と色調整後の R，G，B，値のペアを元に RGB→R，G'B'色変換を色補正構築手段 113で構築する。なおユーザーより選択された色の（R G, B) はそれぞれ線形独立であるものとする。 RGB→R'G'B'変換の一例を式（1) に示した。

fa, 1 ^ai 2 a 13 YR、

G， ^a2 1 ^α22 a 23 G

(1)

、^B，ノ ^a3 1 ^α32 a 3 3八 Bノ

図 3の例の場合、三角形 A、丸 B、四角形 Cの 3組について色調整前の（R i G i B i ) と色調整後の（R i G i' B i，）のペアがある。ここで、 i = 1 3である。この 3組の RGB値を式（1) に代入し、未知数 a _{i k} ( j , k 1 3) に関する 7火連立方程式を作成し、これを解く。

式（2) で得られた未知数 a _{j k}を式（1) の RGB→R'G'B，変換式に代入することで、ユーザーが色調整手段 1 12により行つた色調整を反映した色補正の構築が、色補正構築手段 113に実施できる。

図 3の場合には、ユーザーにより 3個の色を調整したが、 3個以上の場合も対応可能である。 3個以上の場合には、未知数 a _jkを求めるための方程式を作成し、最小自乗法などを使用して未知数 a j _kを計算すればよい。また、色変換は、式（1 ) に限る必要は無く、式（3 ) のようにオフセット項を追加したり、式（4 ) のように高次の補正項を追加することも可能である。

，、 f

1 ^ai 2 a 1 3 YRヽ a,

1 ^a2 2 a 2 3 a 2 4 ( 3 )

、^B，ノ 3 1 ^a3 2 a 3 JIBBノ、^a3 4ノ

(4)

式（3 ) や式（4 ) の色変換を利用する場合には、ユーザーに調整させる最低限の色の数も増えるので、 GU I 1 1 2 1にてユーザーに調整させる色数についても指示する。式（3 ) の場合には、未知数が 1 2個であるから線形独立な 4色以上、式（4 ) の場合には、未知数が 2 1個であるから、線形独立な 7色以上の色調整が必要となる。

図 4は、本発明の第 2の実施の形態を示すブロック図である。

図 4を参照すると、この第 2の実施の形態の画像色補正装置 4は、第 1の実施の形態（図 1 ) の画像色補正装置 1に評価画像提示手段 1 2を追加した構成となつている。第 1の実施の形態の画像色捕正装置 1では入力画像 2をユーザーに提示して色捕正を構築したが、この第 2の実施の形態（図 4 ) の画像色補正装置 4 では評価画像提示手段 1 2がユーザーに提示した画像に基づいて色補正を構築する。

評価画像提示手段 1 2が提示する画像は、ユーザーがあらかじめ用意した画像であって、例えば、我々人間にとって重要な対象物である人間の顔、草木の緣、青空が含まれた自然画像や、赤、緑、青、シアン、マジェンタ、イエロなどの色を含んだコンピュータグラフィック画像などでも良い。

この画像色補正装置 4において、評価画像提示手段 1 2以外の手段およびメモリは全て第 1の実施の形態の画像色捕正装置 1における手段およびメモリと同じものである。したがって、この画像色補正装置 4では、評価画像提示手段 1 2がユーザーに提示した画像に基づいて構築された色捕正を入力画像 2に適用した出力画像を、画像表示部 3を介してユーザーに提示する。

図 5は、本発明の第 3の実施の形態を示す図であって、第 1，第 2の実施の形態の画像表示部 3にプロジェクタ等の画像投射装置を使用した場合を示す。プロジェクタ等の画像投射装置は、 C R Tや液晶ディスプレイのような画像表示装置とは違い、白色でない壁に投射する場合がある。その場合、表示された色は白色のスクリーンに投射した時と異なった色になる。その際、第 1の実施の形態における画像色補正装置 1または第 2の実施の形態における画像色補正装置 4 を使用することにより、表示された画像をユーザーの好みの色に変換することができる。

図 5を参照すると、白色でない壁面 3 1に、プロジェクタ 3 2を使用して、投射した画像 3 3を映す。画像色補正装置 1または 4を使用して、投射した画像 3 3をユーザーの好みにより色調整を行い白色に投射した時と同等の画像に変換する。 .

投射した画像 3 3の色補正は、第 1の実施の形態における表示画像による色変換、または第 2の実施の形態における評価画像を使用した色変換のどちらを使つても可能である。

また、プロジェクタ等の画像投射装置を使用した場合の色調整は、図 1における画像色捕正装置 1と画像表示部 3 (プロジェクタ等の画像投射装置）とで色調整を行う場合と、プロジェクタ等の画像投射装置内に図 1における画像色捕正装置 1を持っている場合とがある。後者の場合は投射した画像 3 3内にペンツール 1 0 2、スポィトツール 1 0 1、色調整用コントロール 1 1 2 5等を GU I 1 1 2 1として表示して、色調整を行う。

なお、上記第 1、第 2、第 3の実施の形態における色補正処理部 1 1の機能は、コンピュータのプログラムで代替させることができる。また、画像表示部 3は、一般的なディスプレイであり、 C R T、液晶ディスプレイ、または上述のようにプロジェクタなどが使用される。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明の第 1の効果は、ユーザー毎の好みに対応できる柔軟な色補正が実現できるということである。

第 2の効果は、入力画像に応じて強調する対象物などを柔軟に設定できるということである。

Claims

請求の範囲

1 . 入力画像を色補正して画像表示部に出力画像を供給する画像色補正装置であつて、前記画像表示部の出力画像から色補正対象となる対象物あるレ、は対象色を選択する対象選択手段により選択された Sift己対象物あるいは前記対象色の中心色を計算して捕正の中心色とし、この中心色を補正することにより前記出力画像を希望の色に捕正する色補正処理部を備えることを特徴とする画像色捕正装

2. 入力画像を色補正して画像表示部に出力画像を供給する画像色補正装置であつて、前記画像表示部の出力画像から色補正対象となる対象物あるいは対象色を選択する対象選択手段と、選択された前記対象物あるレヽは前記対象色の中心色を計算し捕正の中心色とし、この中心色を捕正することにより前記出力画像を希望の色に捕正する色補正処理部とを備えることを特徴とする画像色補正装置。

3. 入力画像を色補正して画像表示部に出力画像を供給する画像色補正装置であって、色捕正対象画像を提示する評価画像提示手段と、この評価画像提示手段の提示に基づ、て得られる画像から色補正対象となる対象物あるヽは対象色を選択する対象選択手段と、選択された前記対象物あるいは前記対象色の中心色を計算し補正の中心色とし、この中心色を補正することにより前記出力画像を希望の色に補正する色捕正処理部とを備えることを特徴とする画像色捕正装置。

4. 前記評価画像提示手段が提示する画像が、人間にとって重要な対象物である人間の顔、草木の緑、青空が含まれた自然画像や、赤、緑、青、シアン、マジェンタ、イエロなどの色を含んだコンピュータグラフィック画像であることを特徴とする請求項 3記載の画像色補正装置。

5. 前記対象選択手段が、前記出力画像の色補正対象となる前記対象物の 1画素を指定するコンピュータマウスまたは選択領域サイズおよび形状が可変で 1画素以上の領域を指定できるスポイトツールまたは捕正の領域を塗りつぶすことにより指定するペンツールから成ることを特徴とする請求項 2または 3記載の

6 - 前記色補正処理部が、前記対象選択手段により選択された対象の中心色を計算し補正の中心色とする中心色算出手段と、前記補正の中心色を動かすことで対象の色を調整する色調整手段と、この色調整手段で決定した調整前後の色の組み合わせから色捕正を構築する色補正構築手段と、この色補正構築手段で構築された色捕正を記憶するメモリと、このメモリに記憶された色補正を用いて前記入力画像に色補正を施し前記画像表示部に色補正結果を出力する画像色補正手段とから成ることを特徴とする請求項 2または 3記載の画像色捕正装 ^

7. 前記中心色算出手段による前記捕正の中心色の計算方法が、嫌己対象選択手段により選択された対象物の色が 1画素である場合には、その 1画素の色を前記補正の中心色とし、複数の画素で指定された場合には、その複数画素の平均色、あるいは、中央色を前記補正の中心色とすることを特徴とする請求項 6記載の画像色補正装置。

8 . 前記色調整手段が、前記中心色算出手段から受領した前記補正の中心色を調整した後の色を対話的に決定させるダラフィックユーザーィンターフェース

(以下 GU Iと呼ぶ）を有することを特徴とする請求項 6記載の画像色補正装置。

9. 前記 GU I力参照画像を見ながら、色相および彩度を調整する色相環調整ツールと明度を調整する明度調整バーとから成る色調整用コントローノレと、現在調整している色を色調整前の色に戻すための復帰ボタンと、色調整を決定するための決定ボタンとを有することを特徴とする請求項 6記載の画像色捕正装置。

1 0. 前記色補正構築手段が、色補正の対象となる色調整前の中心色と、前記色調整手段で決定した色調整後の中心色の組み合わせから、色補正を構築し、前記メモリに記録されることを特徴とする請求項 6記載の画像色補正装置。

1 1 . 前記画像色補正手段が、任意の前記入力画像を入力し、前記メモリに記憶された色補正を用いて、前記入力画像に色補正を施し、前記画像表示部を介して色補正結果を提示することを特徴とする請求項 6記載の画像色補正装置。

1 2. 前記画像表示部が、 C R Tまたは液晶ディスプレイであることを特徴とする請求項 2または 3記載の画像色補正装置。

1 3. 前記画像表示部が、プロジェクタ等の画像投射装置であることを特徴とする請求項 2または 3記載の画像色補正装置。

1 4. 前記画像表示部が前記プロジェクタ等の画像投射装置である場合、前記色調整手段として、投射した画像内に前記ペンツール、前記スポイトツール、前記色調整用コント口一ル等を前記 G U Iとして表示し、色調整を行うことを特徴とする請求項 1 3記載の画像色捕正装置。

1 5. 入力画像を色補正して画像表示部に出力画像を供給する画像色捕正方法であつて、前記画像表示部の出力画像から色補正対象となる対象物あるいは対象色を選択し、選択された iflS対象物あるレヽは ff己対象色の中心色を計算し補正の中心色とし、この中心色を補正することにより前記出力画像を希望の色に捕正することを特徴とする画像色補正方法。

1 6. 入力画像を色補正して画像表示部に出力画像を供給する画像色捕正方法であって、色補正対象画像を提示し、この評価画像提示に基づいて得られる画像から色捕正対象となる対象物あるレ、は対象色を選択し、選択された前記対象物あるいは前記対象色の中心色を計算し補正の中心色とし、この中心色を補正することにより前記出力画像を希望の色に捕正することを特徴とする画像色補正方法。

1 7. 前記出力画像の色補正対象となる前記対象物の 1画素を指定するコンピュータマウスまたは選択領域サイズおよび形状が可変で 1画素以上の領域を指定できるスポイトツールまたは捕正の領域を塗りつぶすことにより指定するペンツールによりそれぞれ前記対象物あるいは前記対象色を選択することを特徴とする請求項 1 5または 1 6記載の画像色補正方法。

1 8. 入力面像を色補正して、画像表示部に出力画像を供給する画像色補正方法であって、前記画像表示部の出力画像から色補正対象となる対象物ある、は対象色を選択する対象選択ステップと、対象色の中心色を計算し補正の中心色とする中心色算出ステップと、前記補正の中心色を動かすことで対象の色を調整する色調整ステツプと、この色調整ステップで決定した調整前後の色の組み合わせから色補正を構築する色補正構築ステップと、この色補正構築ステップで構築された色補正を記憶する記憶ステップと、記憶された前記色補正を用いて前記入力面像に色捕正を施し前記画像表示部に色捕正結果を出力する画像色補正ステップとから成ることを特徴とする画像色補正方法。

1 9. 画像表示部の出力画像から色補正対象となる対象物あるいは対象色を選択する対象選択手段により選択された前記対象物あるいは前記対象色の中心色を計算して捕正の中心色とし、この中心色を捕正することにより前記出力画像を希望の色に捕正する色補正処理をコンピュータに実行させることを特徴とする画像色補正用プログラム。