JP3145878B2 - 色変換方法 - Google Patents
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- Color, Gradation (AREA)
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- Processing Of Color Television Signals (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Controls And Circuits For Display Device (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー原画像の色情報
値が形成する色空間を、色再現範囲が異なるカラー画像
再生装置の色再現範囲に応じて圧縮変換する色変換方法
に関するものである。
値が形成する色空間を、色再現範囲が異なるカラー画像
再生装置の色再現範囲に応じて圧縮変換する色変換方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、色再現範囲が異なるカラー画像装
置間において、例えば、カラープリンタやカラー複写
機、カラーモニタ等において、カラー画像を再現する際
はその再現範囲の相違を十分に考慮せずに再現するもの
が大半であった。そのため、原画像と再現画像との間の
カラーバランス等が崩れ、人間の視覚特性に対して違和
感のあるカラー画像しか得られなかった。
置間において、例えば、カラープリンタやカラー複写
機、カラーモニタ等において、カラー画像を再現する際
はその再現範囲の相違を十分に考慮せずに再現するもの
が大半であった。そのため、原画像と再現画像との間の
カラーバランス等が崩れ、人間の視覚特性に対して違和
感のあるカラー画像しか得られなかった。
【0003】このため、原画像の色情報値を色再現範囲
の色情報値に圧縮変換する必要があるが、この圧縮変換
方法として従来次の3つの色空間圧縮法が知られてい
る。
の色情報値に圧縮変換する必要があるが、この圧縮変換
方法として従来次の3つの色空間圧縮法が知られてい
る。
【0004】パーセプチュアルマッチ(Percept
ual Match)は、まず原画像の画像データの最
も明るい色(ホワイト・ポイント)と最も暗い色(ブラ
ック・ポイント)とを出力機器のホワイト・ポイントと
ブラック・ポイントとに一致させ、次に、他の色をホワ
イト・ポイントとブラック・ポイントとの相対関係を保
つように変換する方法である。この方法では、原画像の
全ての色が再現画像上で異なる色に変換されるが、色同
士の関係が保存されているので、人間の知覚特性にマッ
チし易く、色数の多い写真等に向くといわれている。
ual Match)は、まず原画像の画像データの最
も明るい色(ホワイト・ポイント)と最も暗い色(ブラ
ック・ポイント)とを出力機器のホワイト・ポイントと
ブラック・ポイントとに一致させ、次に、他の色をホワ
イト・ポイントとブラック・ポイントとの相対関係を保
つように変換する方法である。この方法では、原画像の
全ての色が再現画像上で異なる色に変換されるが、色同
士の関係が保存されているので、人間の知覚特性にマッ
チし易く、色数の多い写真等に向くといわれている。
【0005】カラーリメトリックマッチ(Colori
metric Match)は、原画像の色表現範囲と
出力機器の色表現範囲とが重なり合う部分は圧縮するこ
となくそのままにし、色表現範囲が一致しない部分は可
能な限り明度を変えずに(明度軸に垂直方向)、変換先
の色表現範囲の外縁に写像する方法である。この方法で
は、色表現範囲が一致しない部分が変換先の色表現範囲
の外縁に写像されるため、色同士の相対関係は崩れ、色
数が減り、画像の彩度が低下するが、表現できる色は忠
実に再現され、企業のロゴマークやイラスト等、単色の
多い画像に向くといわれている。
metric Match)は、原画像の色表現範囲と
出力機器の色表現範囲とが重なり合う部分は圧縮するこ
となくそのままにし、色表現範囲が一致しない部分は可
能な限り明度を変えずに(明度軸に垂直方向)、変換先
の色表現範囲の外縁に写像する方法である。この方法で
は、色表現範囲が一致しない部分が変換先の色表現範囲
の外縁に写像されるため、色同士の相対関係は崩れ、色
数が減り、画像の彩度が低下するが、表現できる色は忠
実に再現され、企業のロゴマークやイラスト等、単色の
多い画像に向くといわれている。
【0006】サチュレーションマッチ(Saturat
ion Match)は、原画像の色表現範囲と出力機
器の色表現範囲とが重なり合う部分は圧縮することなく
そのままにし、色表現範囲が一致しない部分は可能な限
り彩度を変えずに(明度軸に平行方向)、変換先の色表
現範囲の外縁に写像する方法である。この方法では、色
同士の相対関係が崩れ、色数が減り、画像のコントラス
トが低下するが、表現できる色は忠実に再現されるの
で、CG等に向くといわれている。
ion Match)は、原画像の色表現範囲と出力機
器の色表現範囲とが重なり合う部分は圧縮することなく
そのままにし、色表現範囲が一致しない部分は可能な限
り彩度を変えずに(明度軸に平行方向)、変換先の色表
現範囲の外縁に写像する方法である。この方法では、色
同士の相対関係が崩れ、色数が減り、画像のコントラス
トが低下するが、表現できる色は忠実に再現されるの
で、CG等に向くといわれている。
【0007】そして、従来では線形または非線形の多項
式による演算、または色修正結果をメモリに格納しその
メモリからテーブル方式でデータを引き出すようなルッ
クアップテーブル処理で色情報の圧縮変換を行なってい
た。
式による演算、または色修正結果をメモリに格納しその
メモリからテーブル方式でデータを引き出すようなルッ
クアップテーブル処理で色情報の圧縮変換を行なってい
た。
【0008】上記のように、従来技術では原画像と再現
画像との各ピクセル毎の色再現範囲のみに注目し、各ピ
クセルの持つ色情報値を上記で説明した各手法で圧縮し
ていた。すなわち画像の中における隣接するピクセル間
の関係を考慮した最適な色再現範囲の圧縮を行わず、原
画像と再現画像の各ピクセル間の色差のみを考え、色差
の総和により評価していた。
画像との各ピクセル毎の色再現範囲のみに注目し、各ピ
クセルの持つ色情報値を上記で説明した各手法で圧縮し
ていた。すなわち画像の中における隣接するピクセル間
の関係を考慮した最適な色再現範囲の圧縮を行わず、原
画像と再現画像の各ピクセル間の色差のみを考え、色差
の総和により評価していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の手法によれ
ば、再現範囲が全く同じ色空間を持つカラー画像出力装
置間で色再現をする場合は問題はないが、再現範囲が異
なるカラー画像出力装置(例えば、印刷等の反射原稿の
色再現範囲は、発光体であるカラーディスプレイに比較
して狭い)間では、色差の総和を0にすることはでき
ず、再現画像のピクセルの色は原画像のピクセルの色と
異なってしまう。
ば、再現範囲が全く同じ色空間を持つカラー画像出力装
置間で色再現をする場合は問題はないが、再現範囲が異
なるカラー画像出力装置(例えば、印刷等の反射原稿の
色再現範囲は、発光体であるカラーディスプレイに比較
して狭い)間では、色差の総和を0にすることはでき
ず、再現画像のピクセルの色は原画像のピクセルの色と
異なってしまう。
【0010】一般に、人間がカラー画像を見比べる場
合、各ピクセル毎の色の違いを見ているわけではなく、
隣接するピクセル間のカラーバランスを中心に見ている
と言われており、隣接する色との違いが最も重要なファ
クタであると考えられている。しかしながら、従来の技
術では本来人間が色を見る場合に重要視しているピクセ
ルの空間的な相互関係は考慮されていなかった。
合、各ピクセル毎の色の違いを見ているわけではなく、
隣接するピクセル間のカラーバランスを中心に見ている
と言われており、隣接する色との違いが最も重要なファ
クタであると考えられている。しかしながら、従来の技
術では本来人間が色を見る場合に重要視しているピクセ
ルの空間的な相互関係は考慮されていなかった。
【0011】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたもので、カラー画像の隣接するピクセル間のカラー
バランスを考慮し人間の視覚特性に合致した色再現範囲
の圧縮変換を行なうことができる色変換方法を提供する
ことを目的とする。
れたもので、カラー画像の隣接するピクセル間のカラー
バランスを考慮し人間の視覚特性に合致した色再現範囲
の圧縮変換を行なうことができる色変換方法を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、再現画像の色情報値を修正するこ
とにより、原画像の各ピクセルの色情報値を原画像の色
範囲より狭い色再現範囲を有する再現画像の色情報値に
圧縮変換する色変換方法であって、原画像1画面分の色
情報値及び再現画像1画面分の色情報値を用意し、原画
像の隣接するピクセル間の色情報値の変化量と該隣接す
るピクセルに対応する再現画像のピクセル間の色情報値
の変化量との差の総和を表す第1の関数、原画像の所定
ピクセルの色情報値と該所定ピクセルに対応する再現画
像のピクセルの色情報値との差の総和を表す第2の関
数、及び圧縮変換された色情報値が色再現範囲内に存在
するピクセルに対して最小になりかつ圧縮変換された色
情報値が色再現範囲外に存在するピクセルに対して色再
現範囲の境界から離れるに従って大きくなるように定め
た値の総和を表す第3の関数の和で表される評価関数の
値を演算し、前記評価関数の値が極小になるように、前
記再現画像の各ピクセルの色情報値を修正することによ
り、原画像の各ピクセルの色情報値を再現画像の各ピク
セルの色情報値に圧縮変換することを特徴とする。
に請求項1の発明は、再現画像の色情報値を修正するこ
とにより、原画像の各ピクセルの色情報値を原画像の色
範囲より狭い色再現範囲を有する再現画像の色情報値に
圧縮変換する色変換方法であって、原画像1画面分の色
情報値及び再現画像1画面分の色情報値を用意し、原画
像の隣接するピクセル間の色情報値の変化量と該隣接す
るピクセルに対応する再現画像のピクセル間の色情報値
の変化量との差の総和を表す第1の関数、原画像の所定
ピクセルの色情報値と該所定ピクセルに対応する再現画
像のピクセルの色情報値との差の総和を表す第2の関
数、及び圧縮変換された色情報値が色再現範囲内に存在
するピクセルに対して最小になりかつ圧縮変換された色
情報値が色再現範囲外に存在するピクセルに対して色再
現範囲の境界から離れるに従って大きくなるように定め
た値の総和を表す第3の関数の和で表される評価関数の
値を演算し、前記評価関数の値が極小になるように、前
記再現画像の各ピクセルの色情報値を修正することによ
り、原画像の各ピクセルの色情報値を再現画像の各ピク
セルの色情報値に圧縮変換することを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明の第1
の関数、第2の関数、及び第3の関数をパラメータを用
いて一次結合して評価関数を表し、該評価関数の値が極
小になるように、原画像の各ピクセルの色情報値を再現
画像の各ピクセルの色情報値に圧縮変換することを特徴
とする。
の関数、第2の関数、及び第3の関数をパラメータを用
いて一次結合して評価関数を表し、該評価関数の値が極
小になるように、原画像の各ピクセルの色情報値を再現
画像の各ピクセルの色情報値に圧縮変換することを特徴
とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、色情報値を、色相値、彩度値、明度
値、及び色彩値の少なくとも1つとしたものである。
2の発明において、色情報値を、色相値、彩度値、明度
値、及び色彩値の少なくとも1つとしたものである。
【0015】請求項4の発明は、上記の色彩値を、CI
EL* a* b* 、CIEL* u* v * またはXYZ三刺
激値のいずれか1つとしたものである。
EL* a* b* 、CIEL* u* v * またはXYZ三刺
激値のいずれか1つとしたものである。
【0016】そして、請求項5の発明は、請求項1〜請
求項4のいずれか1の発明において、再現画像をカラー
プリンタ、印刷機、ディスプレイモニタ、カラーファク
シミリのいずれかで再現するようにしたものである。
求項4のいずれか1の発明において、再現画像をカラー
プリンタ、印刷機、ディスプレイモニタ、カラーファク
シミリのいずれかで再現するようにしたものである。
【0017】
【作用】請求項1の発明における原画像の隣接するピク
セル間の色情報値の変化量と該隣接するピクセルに対応
する再現画像のピクセル間の色情報値の変化量との差の
総和を表す第1の関数は、隣接するピクセル間のカラー
バランスに関係しており、第1の関数の値を小さくすれ
ば、再現画像の隣接するピクセル間のカラーバランスを
原画像の隣接するピクセル間のカラーバランスに近づけ
て、再現画像と原画像とでカラーバランスを保存するよ
うに作用する。なお、総和は、積分や積分の離散近似で
求めることができる。
セル間の色情報値の変化量と該隣接するピクセルに対応
する再現画像のピクセル間の色情報値の変化量との差の
総和を表す第1の関数は、隣接するピクセル間のカラー
バランスに関係しており、第1の関数の値を小さくすれ
ば、再現画像の隣接するピクセル間のカラーバランスを
原画像の隣接するピクセル間のカラーバランスに近づけ
て、再現画像と原画像とでカラーバランスを保存するよ
うに作用する。なお、総和は、積分や積分の離散近似で
求めることができる。
【0018】また、原画像の所定ピクセルの色情報値と
該所定ピクセルに対応する再現画像のピクセルの色情報
値との差の総和を表す第2の関数の値を小さくすれば、
再現画像と原画像とでピクセルの色情報値を保存するよ
うに作用する。
該所定ピクセルに対応する再現画像のピクセルの色情報
値との差の総和を表す第2の関数の値を小さくすれば、
再現画像と原画像とでピクセルの色情報値を保存するよ
うに作用する。
【0019】そして、圧縮変換された色情報値が色再現
範囲内に存在するピクセルに対して最小になりかつ圧縮
変換された色情報値が色再現範囲外に存在するピクセル
に対して色再現範囲の境界から離れるに従って大きくな
るように定めた値の総和を表す第3の関数の値を小さく
すれば、再現範囲内にすべての色情報値を圧縮するよう
に作用する。
範囲内に存在するピクセルに対して最小になりかつ圧縮
変換された色情報値が色再現範囲外に存在するピクセル
に対して色再現範囲の境界から離れるに従って大きくな
るように定めた値の総和を表す第3の関数の値を小さく
すれば、再現範囲内にすべての色情報値を圧縮するよう
に作用する。
【0020】従って、第1の関数、第2の関数、及び第
3の関数の和で評価関数を表し、評価関数の値が極小に
なるように、原画像の各ピクセルの色情報値を再現画像
の各ピクセルの色情報値に圧縮変換すれば、原画像の隣
接するピクセル間のカラーバランスを考慮しかつ人間の
視覚特性に合致した色再現範囲への圧縮変換を行なうこ
とができる。
3の関数の和で評価関数を表し、評価関数の値が極小に
なるように、原画像の各ピクセルの色情報値を再現画像
の各ピクセルの色情報値に圧縮変換すれば、原画像の隣
接するピクセル間のカラーバランスを考慮しかつ人間の
視覚特性に合致した色再現範囲への圧縮変換を行なうこ
とができる。
【0021】また、請求項2の発明のように、請求項1
の発明の第1の関数、第2の関数、及び第3の関数をパ
ラメータを用いて一次結合して評価関数を表せば、パラ
メータを変更することで第1の関数、第2の関数、及び
第3の関数の各値の反映の仕方を調整することができ
る。
の発明の第1の関数、第2の関数、及び第3の関数をパ
ラメータを用いて一次結合して評価関数を表せば、パラ
メータを変更することで第1の関数、第2の関数、及び
第3の関数の各値の反映の仕方を調整することができ
る。
【0022】上記色情報値としては、色相値、彩度値、
明度値、均等知覚色空間の座標値(CIEL* a
* b* 、CIEL* u* v* あるいはXYZ三刺激値)
等の色彩値を使用することができ、再現画像はカラープ
リンタ、印刷機、ディスプレイモニタ、カラーファクシ
ミリのいずれかで再現することができる。
明度値、均等知覚色空間の座標値(CIEL* a
* b* 、CIEL* u* v* あるいはXYZ三刺激値)
等の色彩値を使用することができ、再現画像はカラープ
リンタ、印刷機、ディスプレイモニタ、カラーファクシ
ミリのいずれかで再現することができる。
【0023】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
説明する。
【0024】図1は本発明の色変換方法が適用された色
修正装置の要部構成を示すブロック図である。この色修
正装置は、図1に示すように、原画像10の色情報値デ
ータを入力するための入力部12、原画像の色情報値を
カラー画像再生装置の色再現範囲内の色情報値に圧縮変
換する修正部14を備えている。この修正部14は、以
下で説明するパラメータや色情報値圧縮変換用のプログ
ラム等を記憶したメモリ部16及びマイクロプロセッシ
ングユニットで構成された制御部18をバスで接続して
構成されている。この修正部14は、パーソナルコンピ
ュータで構成することができる。
修正装置の要部構成を示すブロック図である。この色修
正装置は、図1に示すように、原画像10の色情報値デ
ータを入力するための入力部12、原画像の色情報値を
カラー画像再生装置の色再現範囲内の色情報値に圧縮変
換する修正部14を備えている。この修正部14は、以
下で説明するパラメータや色情報値圧縮変換用のプログ
ラム等を記憶したメモリ部16及びマイクロプロセッシ
ングユニットで構成された制御部18をバスで接続して
構成されている。この修正部14は、パーソナルコンピ
ュータで構成することができる。
【0025】制御部18には、会話型入力部20、CR
T等で構成された表示部22、再現画像を出力するカラ
ープリンタ、印刷機、ディスプレイモニタ、カラーファ
クシミリ等の出力部24が接続されている。
T等で構成された表示部22、再現画像を出力するカラ
ープリンタ、印刷機、ディスプレイモニタ、カラーファ
クシミリ等の出力部24が接続されている。
【0026】入力部12は、カラー画像の色情報値デー
タを入力するものであり、カラー画像の色情報値が既知
で予めFD(フロッピーディスク)等の記憶媒体に記憶
されている場合にはFDドライバを使用することができ
る。一方、このカラー画像の色情報値が既知でない場合
は、入力部12として原画像をピクセル毎に色分解して
測光する測光装置、例えばスキャナーを利用し、スキャ
ナーより入力された加法混色の3原色であるR(レッ
ド)、G(グリーン)、B(ブルー)若しくは減法混色
であるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)
およびB(ブラック)からなる色分解値を色相値、彩度
値、明度値、または均等色空間座標値(CIEL* a*
b* 、CIEL* u* v* またはXYZ三刺激値)であ
る色彩値に変換する。
タを入力するものであり、カラー画像の色情報値が既知
で予めFD(フロッピーディスク)等の記憶媒体に記憶
されている場合にはFDドライバを使用することができ
る。一方、このカラー画像の色情報値が既知でない場合
は、入力部12として原画像をピクセル毎に色分解して
測光する測光装置、例えばスキャナーを利用し、スキャ
ナーより入力された加法混色の3原色であるR(レッ
ド)、G(グリーン)、B(ブルー)若しくは減法混色
であるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)
およびB(ブラック)からなる色分解値を色相値、彩度
値、明度値、または均等色空間座標値(CIEL* a*
b* 、CIEL* u* v* またはXYZ三刺激値)であ
る色彩値に変換する。
【0027】ここでスキャナーは、色を数値で表示する
ための装置であり、物体に光を照射し、物体からの反射
光や透過光の強さを光電的原理を利用して計測するもの
である。基本的には、光源とCCD等で構成された測光
器とから構成されている。
ための装置であり、物体に光を照射し、物体からの反射
光や透過光の強さを光電的原理を利用して計測するもの
である。基本的には、光源とCCD等で構成された測光
器とから構成されている。
【0028】また、RGBまたはCMYKの色分解値を
CIEL* a* b* 、XYZ三刺激値等の色彩値に変換
するには、ニューラルネットワーク、ルックアップテー
ブル、マトリクス変換等を用いることができる。
CIEL* a* b* 、XYZ三刺激値等の色彩値に変換
するには、ニューラルネットワーク、ルックアップテー
ブル、マトリクス変換等を用いることができる。
【0029】修正部14は、後述する評価関数を使用し
て、入力部12から入力されたカラー原画像の色情報値
を人間の視覚特性を考慮して色再現範囲がカラー原画像
の色範囲と異なるカラー画像出力装置の特性に合致した
好ましい色情報値に修正する機能を有する。
て、入力部12から入力されたカラー原画像の色情報値
を人間の視覚特性を考慮して色再現範囲がカラー原画像
の色範囲と異なるカラー画像出力装置の特性に合致した
好ましい色情報値に修正する機能を有する。
【0030】メモリ部16は、修正部14で用いる各種
カラー画像出力装置の色再現範囲等の各種パラメータ等
を記憶するもので、色再現範囲を示すパラメータ8a,
8bはカラー画像出力装置毎に記憶され、オペレータの
指示に従ってカラー画像出力装置別に使用される。
カラー画像出力装置の色再現範囲等の各種パラメータ等
を記憶するもので、色再現範囲を示すパラメータ8a,
8bはカラー画像出力装置毎に記憶され、オペレータの
指示に従ってカラー画像出力装置別に使用される。
【0031】制御部18は、修正部14、メモリ部16
の各構成要素の必要な制御や、演算処理実行等を行なう
と共に、修正部14で修正された好ましい色情報値デー
タを、この出力端子に接続されている表示部16、出力
部24に出力する機能をも有する。
の各構成要素の必要な制御や、演算処理実行等を行なう
と共に、修正部14で修正された好ましい色情報値デー
タを、この出力端子に接続されている表示部16、出力
部24に出力する機能をも有する。
【0032】会話型入力部20は、例えば、キーボード
やマウス等のマンマシンインタフェースで構成されてお
り、コマンドやメニューに対する指示、データの入力、
編集操作等を可能にする。会話型入力部20の操作情報
は制御部18に入力される。表示部16及び出力部24
は制御部18により制御されて各種表示、出力を行なう
ものである。
やマウス等のマンマシンインタフェースで構成されてお
り、コマンドやメニューに対する指示、データの入力、
編集操作等を可能にする。会話型入力部20の操作情報
は制御部18に入力される。表示部16及び出力部24
は制御部18により制御されて各種表示、出力を行なう
ものである。
【0033】次に、評価関数について詳述する。2次元
カラー原画像の隣接するピクセル間の色情報値の変化
量、すなわち一階微分と再現画像の隣接するピクセル間
の色情報値の変化量の差の総和を表す第1の関数A
(x,y)は次式で表される。この第1の関数は、原画
像の隣接するピクセル間の色情報値の変化量∂Ix,y /
∂xと隣接するピクセルに対応する再現画像のピクセル
間の色情報値の変化量∂Ox,y /∂yとの差の2乗の積
分値で表されている。
カラー原画像の隣接するピクセル間の色情報値の変化
量、すなわち一階微分と再現画像の隣接するピクセル間
の色情報値の変化量の差の総和を表す第1の関数A
(x,y)は次式で表される。この第1の関数は、原画
像の隣接するピクセル間の色情報値の変化量∂Ix,y /
∂xと隣接するピクセルに対応する再現画像のピクセル
間の色情報値の変化量∂Ox,y /∂yとの差の2乗の積
分値で表されている。
【0034】ここでx,yは、原画像及び再現画像に設
定した位置座標上ののピクセルの位置を表し、Ix,y 、
Ox,y は各々RGBまたはCMYKのいずれか1つの色
情報値を示す。
定した位置座標上ののピクセルの位置を表し、Ix,y 、
Ox,y は各々RGBまたはCMYKのいずれか1つの色
情報値を示す。
【0035】
【数1】
【0036】上記(1)式をそのまま使用してもよい
が、本実施例では図2に示すように、座標(i,j)に
位置する色情報値Ii,j のピクセルを注目ピクセルと
し、この注目ピクセルと座標(i+1,j)、(i,j
+1)に位置するピクセルとの色情報値の差を変化割合
として、上記(1)式を次の(2)式のように離散近似
して使用した。
が、本実施例では図2に示すように、座標(i,j)に
位置する色情報値Ii,j のピクセルを注目ピクセルと
し、この注目ピクセルと座標(i+1,j)、(i,j
+1)に位置するピクセルとの色情報値の差を変化割合
として、上記(1)式を次の(2)式のように離散近似
して使用した。
【0037】
【数2】
【0038】なお、nはx軸方向のピクセル数、mはy
軸方向のピクセル数である。この第1の関数A(x,
y)(またはAi,j )により現画像の隣接するピクセル
間の色情報値の変化割合と再現画像の隣接するピクセル
間の色情報値の変化割合との差の総和が計算される。こ
の第1の関数A(x,y)(またはAi,j )の値を小さ
くすることにより、現画像と再現画像との間で隣接する
ピクセル間のカラーバランスを保存するように作用す
る。
軸方向のピクセル数である。この第1の関数A(x,
y)(またはAi,j )により現画像の隣接するピクセル
間の色情報値の変化割合と再現画像の隣接するピクセル
間の色情報値の変化割合との差の総和が計算される。こ
の第1の関数A(x,y)(またはAi,j )の値を小さ
くすることにより、現画像と再現画像との間で隣接する
ピクセル間のカラーバランスを保存するように作用す
る。
【0039】原画像のピクセルの色情報値Ix,y と原画
像のピクセルに対応する位置に位置する再現画像のピク
セルの色情報値Ox,y との差の総和を表す第2の関数B
(x,y)は次式のように、原画像の所定ピクセルの色
情報値と所定ピクセルに対応する再現画像のピクセルの
色情報値との差の2乗の積分値で表される。
像のピクセルに対応する位置に位置する再現画像のピク
セルの色情報値Ox,y との差の総和を表す第2の関数B
(x,y)は次式のように、原画像の所定ピクセルの色
情報値と所定ピクセルに対応する再現画像のピクセルの
色情報値との差の2乗の積分値で表される。
【0040】 B(x,y)=∫(Ix,y −Ox,y )2 dxdy ・・・(3) 上記(1)式をそのまま使用してもよいが、本実施例で
は図3に示すように(1)式を次の(2)式のように離
散近似して使用した。
は図3に示すように(1)式を次の(2)式のように離
散近似して使用した。
【0041】
【数3】
【0042】この第2の関数B(x,y)(またはB
i,j )により原画像のピクセルと再現画像のピクセルと
の色情報値の差の総和が計算され、第2の関数B(x,
y)(またはBi,j )の値を小さくすることにより、ピ
クセルの色情報値を保存するように作用する。
i,j )により原画像のピクセルと再現画像のピクセルと
の色情報値の差の総和が計算され、第2の関数B(x,
y)(またはBi,j )の値を小さくすることにより、ピ
クセルの色情報値を保存するように作用する。
【0043】図4に示すように、再現可能範囲外の色情
報値を有する再現画像の各ピクセルに関しては、再現可
能範囲の境界からの距離を計算し、その距離に応じて以
下の式(5)でペナルティー関数P(x,y)を定義し
た。
報値を有する再現画像の各ピクセルに関しては、再現可
能範囲の境界からの距離を計算し、その距離に応じて以
下の式(5)でペナルティー関数P(x,y)を定義し
た。
【0044】
【数4】
【0045】ただし、θmin は再現可能範囲の色情報値
の最小値 、θmax は再現可能範囲の色情報値の最大値
である。このペナルティー関数P(x,y)は、圧縮変
換された色情報値Ox,y が色再現範囲内に存在するピク
セルに対しては最小(本実施例では0)になり、かつ圧
縮変換された色情報値Ox,y が色再現範囲外に存在する
ピクセルに対しては色再現範囲の境界から離れるに従っ
て距離の2乗に比例して大きくなっている。
の最小値 、θmax は再現可能範囲の色情報値の最大値
である。このペナルティー関数P(x,y)は、圧縮変
換された色情報値Ox,y が色再現範囲内に存在するピク
セルに対しては最小(本実施例では0)になり、かつ圧
縮変換された色情報値Ox,y が色再現範囲外に存在する
ピクセルに対しては色再現範囲の境界から離れるに従っ
て距離の2乗に比例して大きくなっている。
【0046】このペナルティー関数P(x,y)を積分
した次式の関数を第3の関数C(x,y)とする。
した次式の関数を第3の関数C(x,y)とする。
【0047】 C(x,y)=∫P(x,y)dxdy ・・・(6) 上記(6)式をそのまま使用してもよいが、本実施例で
は(6)式を次の(7)式のように離散近似して使用し
た。
は(6)式を次の(7)式のように離散近似して使用し
た。
【0048】
【数5】
【0049】この第3の関数により色再現可能範囲から
距離の大きさに従い値を大きくするペナルティー値を設
け、(6)式または(7)式の値を小さくすれば再現範
囲内にすべての色を圧縮するように作用する。
距離の大きさに従い値を大きくするペナルティー値を設
け、(6)式または(7)式の値を小さくすれば再現範
囲内にすべての色を圧縮するように作用する。
【0050】上記第1の関数〜第3の関数では、差や距
離を正の値にするために差や距離の平方を用いたが、差
や距離の絶対値を用いるようにしてもよい。
離を正の値にするために差や距離の平方を用いたが、差
や距離の絶対値を用いるようにしてもよい。
【0051】図5は第1、第2、第3の関数を、各関数
の影響を調整するパラメータα(通常は1である)、
λ、κで一次結合した、すなわち線型結合した評価関数
Eを示す概念図であり、この評価関数Eは次の(8)式
で表される。
の影響を調整するパラメータα(通常は1である)、
λ、κで一次結合した、すなわち線型結合した評価関数
Eを示す概念図であり、この評価関数Eは次の(8)式
で表される。
【0052】 E=αAi,j +λBi,j +κPi,j ・・・(8) 評価関数Eの出力値を最も小さくするようにパラメータ
α、λ、κを調整することにより、人間の視覚特性を考
慮して色再現範囲の圧縮を行うことができ、パラメータ
を調整することにより色再現範囲の圧縮の強度、割合を
変化させることができる。
α、λ、κを調整することにより、人間の視覚特性を考
慮して色再現範囲の圧縮を行うことができ、パラメータ
を調整することにより色再現範囲の圧縮の強度、割合を
変化させることができる。
【0053】次に本実施例の修正部14における色情報
値圧縮変換ルーチンを図6のフローチャートを参照して
説明する。
値圧縮変換ルーチンを図6のフローチャートを参照して
説明する。
【0054】まず初めに、原画像1画面分の色情報値I
i,j (i=1〜n,j=1〜m)、再現画像の1画面分
の色情報値の初期値Oi,j およびパラメータα、λ、κ
の初期値を用意し、入力部12から入力してメモリ部1
6に記憶する。この再現画像の色情報値の初期値Oi,j
としては、原画像の色情報値Ii,j を採用し、パラメー
タα、λ、κの初期値としては1または1近傍の適当な
値を採用した。また、色再現範囲を定めるパラメータを
入力して記憶する。
i,j (i=1〜n,j=1〜m)、再現画像の1画面分
の色情報値の初期値Oi,j およびパラメータα、λ、κ
の初期値を用意し、入力部12から入力してメモリ部1
6に記憶する。この再現画像の色情報値の初期値Oi,j
としては、原画像の色情報値Ii,j を採用し、パラメー
タα、λ、κの初期値としては1または1近傍の適当な
値を採用した。また、色再現範囲を定めるパラメータを
入力して記憶する。
【0055】ステップ100でメモリ部16に記憶され
ている原画像の色情報値Ii,j を取り込み、ステップ1
02で再現画像の色情報値の初期値Oi,j を取り込み、
ステップ104でパラメータα、λ、κの初期値を取り
込む。
ている原画像の色情報値Ii,j を取り込み、ステップ1
02で再現画像の色情報値の初期値Oi,j を取り込み、
ステップ104でパラメータα、λ、κの初期値を取り
込む。
【0056】ステップ106では原画像の位置座標上の
座標(i,j)に位置する色情報値がIi,j のピクセル
を注目ピクセルとし、この注目ピクセルと座標(i+
1,j)、(i,j+1)に位置するピクセルとの色情
報値の変化割合を全ピクセルmnについて計算する。ま
た、ステップ108では原画像の注目ピクセルに対応す
る再現画像の位置座標上の座標(i,j)に位置する色
情報値がOi,j のピクセルを注目ピクセルとし、この注
目ピクセルに隣接する座標(i+1,j)、(i,j+
1)に位置するピクセルとの色情報値の変化割合を全ピ
クセルmnについて計算し、上記(4)式に従って総和
を求めることにより第1の関数Ai,j の値を演算する。
座標(i,j)に位置する色情報値がIi,j のピクセル
を注目ピクセルとし、この注目ピクセルと座標(i+
1,j)、(i,j+1)に位置するピクセルとの色情
報値の変化割合を全ピクセルmnについて計算する。ま
た、ステップ108では原画像の注目ピクセルに対応す
る再現画像の位置座標上の座標(i,j)に位置する色
情報値がOi,j のピクセルを注目ピクセルとし、この注
目ピクセルに隣接する座標(i+1,j)、(i,j+
1)に位置するピクセルとの色情報値の変化割合を全ピ
クセルmnについて計算し、上記(4)式に従って総和
を求めることにより第1の関数Ai,j の値を演算する。
【0057】次のステップ110では、原画像の位置座
標上の座標(i,j)に位置する色情報値がIi,j のピ
クセルと、原画像のピクセルに対応する再現画像の位置
座標上の座標(i,j)に位置する色情報値がOi,j の
ピクセルとの色情報値の差を全ピクセルmnについて計
算し、上記(4)式に従って総和を求めることにより第
2の関数Bi,j の値を演算する。
標上の座標(i,j)に位置する色情報値がIi,j のピ
クセルと、原画像のピクセルに対応する再現画像の位置
座標上の座標(i,j)に位置する色情報値がOi,j の
ピクセルとの色情報値の差を全ピクセルmnについて計
算し、上記(4)式に従って総和を求めることにより第
2の関数Bi,j の値を演算する。
【0058】次のステップ112では、メモリ部16に
記憶されている色再現可能範囲の色情報値の最小値θ
min 及び最大値θmax を出力部24の種類に応じて選択
して設定し、ステップ114において色情報値が圧縮変
換されたピクセルで色情報値が色再現可能範囲外に位置
するピクセルを抽出する。ステップ116では色再現可
能範囲の境界から抽出したピクセルまでの距離、すなわ
ち圧縮変換された色情報値と色再現可能範囲の境界の色
情報値との差Oi,j −θmax 、Oi,j −θmin を演算
し、ステップ118で上記(7)式に従って第3の関数
値Ci,j を演算する。
記憶されている色再現可能範囲の色情報値の最小値θ
min 及び最大値θmax を出力部24の種類に応じて選択
して設定し、ステップ114において色情報値が圧縮変
換されたピクセルで色情報値が色再現可能範囲外に位置
するピクセルを抽出する。ステップ116では色再現可
能範囲の境界から抽出したピクセルまでの距離、すなわ
ち圧縮変換された色情報値と色再現可能範囲の境界の色
情報値との差Oi,j −θmax 、Oi,j −θmin を演算
し、ステップ118で上記(7)式に従って第3の関数
値Ci,j を演算する。
【0059】次のステップ120では、上記(8)式に
従って再現画像評価関数Eの値を演算し、ステップ12
2において評価関数Eの値が十分小さい値か否か、すな
わち評価関数Eの値が極小か否かを判断する。この評価
関数Eの値が極小になると色情報値が原画像の色情報値
に近くなる。評価関数Eの極小値を与える再現画像の色
情報値Oi,j は、位置(x,y)のピクセルの色情報値
Ox,y に関する評価関数Eの偏微分∂E/∂Ox,y を求
め、最急降下法によりある適当な初期値から各ピクセル
の値を次式に従って逐次的に更新して求めればよい。
従って再現画像評価関数Eの値を演算し、ステップ12
2において評価関数Eの値が十分小さい値か否か、すな
わち評価関数Eの値が極小か否かを判断する。この評価
関数Eの値が極小になると色情報値が原画像の色情報値
に近くなる。評価関数Eの極小値を与える再現画像の色
情報値Oi,j は、位置(x,y)のピクセルの色情報値
Ox,y に関する評価関数Eの偏微分∂E/∂Ox,y を求
め、最急降下法によりある適当な初期値から各ピクセル
の値を次式に従って逐次的に更新して求めればよい。
【0060】 Ox,y n+1 =Ox,y n −β(∂E/∂Ox,y )・・・(9) ただし、βは更新率である。
【0061】評価関数Eの値が極小の場合は、ステップ
124において評価関数Eの極小を与える再現画像の色
情報値Oi,j を用いて画像を再現し、この再現画像のカ
ラーバランスが満足できる状態であるか否かを判断す
る。この判断は、再現画像を表示部22に表示させるか
または出力部24から出力し、オペレータの目視によっ
てカラーバランスを判断し、再現画像がOKか否かのデ
ータを会話型入力部20から入力させ、入力されたデー
タから判断する。再現画像がOKも場合は、このルーチ
ンを終了する。このように、最終的に人間の目視によ
り、再現画像の状態を判断しているので、人間の視覚特
性を反映させることができる。
124において評価関数Eの極小を与える再現画像の色
情報値Oi,j を用いて画像を再現し、この再現画像のカ
ラーバランスが満足できる状態であるか否かを判断す
る。この判断は、再現画像を表示部22に表示させるか
または出力部24から出力し、オペレータの目視によっ
てカラーバランスを判断し、再現画像がOKか否かのデ
ータを会話型入力部20から入力させ、入力されたデー
タから判断する。再現画像がOKも場合は、このルーチ
ンを終了する。このように、最終的に人間の目視によ
り、再現画像の状態を判断しているので、人間の視覚特
性を反映させることができる。
【0062】一方、評価関数Eの値が極小でない場合に
は、ステップ126において評価関数Eの値が極小にな
る方向に再現画像の各ピクセルの色情報値を修正し、評
価関数Eの値が十分小さくなるまでステップ106〜ス
テップ122の処理を繰り返す。また、再現画像がOK
でない場合は、ステップ128でパラメータα、λ、κ
の値を変更し、再現画像がOKになるまでステップ10
6〜ステップ124の処理を繰り返す。
は、ステップ126において評価関数Eの値が極小にな
る方向に再現画像の各ピクセルの色情報値を修正し、評
価関数Eの値が十分小さくなるまでステップ106〜ス
テップ122の処理を繰り返す。また、再現画像がOK
でない場合は、ステップ128でパラメータα、λ、κ
の値を変更し、再現画像がOKになるまでステップ10
6〜ステップ124の処理を繰り返す。
【0063】上記実施例の場合、使用する予定のカラー
画像出力装置が2台である場合には、この2台について
の色再現範囲のパラメータ8a、8bを、それぞれカラ
ー画像出力装置別に選択できるように区別してメモリ部
16に格納される。その選択は制御部18の制御の基
に、例えば、メニュー形式で指定してできる。
画像出力装置が2台である場合には、この2台について
の色再現範囲のパラメータ8a、8bを、それぞれカラ
ー画像出力装置別に選択できるように区別してメモリ部
16に格納される。その選択は制御部18の制御の基
に、例えば、メニュー形式で指定してできる。
【0064】使用する予定のある全てのカラー画像出力
装置の色再現範囲のパラメータが準備されれば、この上
記実施例の装置を使用して異なるカラー画像出力装置で
の色情報値を得ることができる。
装置の色再現範囲のパラメータが準備されれば、この上
記実施例の装置を使用して異なるカラー画像出力装置で
の色情報値を得ることができる。
【0065】このように本実施例は、原画像の色情報値
が、目的のカラー画像出力装置で再現するに好ましい色
情報値となるように変換されるので、利用するカラー画
像出力装置がどのような種類の装置であっても、目的の
好ましい画像を得ることができる。また、色再現範囲が
既知のカラー画像出力装置の色再現範囲をデータテーブ
ルとしてメモリに格納し、カラー原画像の色情報値を入
力すれば、カラー画像出力装置の特性を加味して、好ま
しい色情報値に修正される。
が、目的のカラー画像出力装置で再現するに好ましい色
情報値となるように変換されるので、利用するカラー画
像出力装置がどのような種類の装置であっても、目的の
好ましい画像を得ることができる。また、色再現範囲が
既知のカラー画像出力装置の色再現範囲をデータテーブ
ルとしてメモリに格納し、カラー原画像の色情報値を入
力すれば、カラー画像出力装置の特性を加味して、好ま
しい色情報値に修正される。
【0066】上記ではカラー画像の圧縮変換について説
明したが、白黒画像についても同様に適用するとができ
る。
明したが、白黒画像についても同様に適用するとができ
る。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
原画像の色情報を原画像の隣接するピクセル間のカラー
バランスを考慮し人間の視覚特性に合致した色再現範囲
の色情報に圧縮変換することができる、という効果が得
られる。
原画像の色情報を原画像の隣接するピクセル間のカラー
バランスを考慮し人間の視覚特性に合致した色再現範囲
の色情報に圧縮変換することができる、という効果が得
られる。
【図1】本発明の実施例の要部構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図2】本実施例の第1の関数による作用を説明するた
めの概念図である。
めの概念図である。
【図3】本実施例の第2の関数による作用を説明するた
めの概念図である。
めの概念図である。
【図4】本実施例の第3の関数による作用を説明するた
めの概念図である。
めの概念図である。
【図5】本実施例の評価関数による作用を説明するため
の概念図である。
の概念図である。
【図6】本実施例の修正部の圧縮変換処理ルーチンを説
明するフローチャートである。
明するフローチャートである。
10 原画像 12 入力部 14 修正部 16 メモリ部 18 制御部 20 会話型入力部 22 表示部 24 出力部 26 再現画像 8a〜b パラメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−189121(JP,A) 特開 平6−110987(JP,A) 特開 平5−300366(JP,A) 特開 平5−183742(JP,A) 特開 昭61−281768(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00,5/00 H04N 1/46
Claims (5)
- 【請求項1】再現画像の色情報値を修正することによ
り、原画像の各ピクセルの色情報値を原画像の色範囲よ
り狭い色再現範囲を有する再現画像の色情報値に圧縮変
換する色変換方法であって、原画像1画面分の色情報値及び再現画像1画面分の色情
報値を用意し、 原画像の隣接するピクセル間の色情報値の変化量と該隣
接するピクセルに対応する再現画像のピクセル間の色情
報値の変化量との差の総和を表す第1の関数、原画像の
所定ピクセルの色情報値と該所定ピクセルに対応する再
現画像のピクセルの色情報値との差の総和を表す第2の
関数、及び圧縮変換された色情報値が色再現範囲内に存
在するピクセルに対して最小になりかつ圧縮変換された
色情報値が色再現範囲外に存在するピクセルに対して色
再現範囲の境界から離れるに従って大きくなるように定
めた値の総和を表す第3の関数の和で表される評価関数
の値を演算し、 前記評価関数の値が 極小になるように、前記再現画像の
各ピクセルの色情報値を修正することにより、原画像の
各ピクセルの色情報値を再現画像の各ピクセルの色情報
値に圧縮変換する色変換方法。 - 【請求項2】前記第1の関数、第2の関数、及び第3の
関数をパラメータを用いて一次結合して評価関数を表
し、該評価関数の値が極小になるように、原画像の各ピ
クセルの色情報値を再現画像の各ピクセルの色情報値に
圧縮変換する請求項1の色変換方法。 - 【請求項3】前記色情報値が、色相値、彩度値、明度
値、及び色彩値の少なくとも1つである請求項1または
請求項2の色変換方法。 - 【請求項4】前記色彩値が、CIEL* a* b* 、CI
EL* u* v* またはXYZ三刺激値のいずれか1つで
ある請求項3の色変換方法。 - 【請求項5】前記再現画像をカラープリンタ、印刷機、
ディスプレイモニタ、カラーファクシミリのいずれかで
再現する請求項1〜請求項4のいずれか1の色変換方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27528894A JP3145878B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 色変換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27528894A JP3145878B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 色変換方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08139951A JPH08139951A (ja) | 1996-05-31 |
JP3145878B2 true JP3145878B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=17553346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27528894A Expired - Fee Related JP3145878B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 色変換方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3145878B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101994457B1 (ko) * | 2017-07-27 | 2019-07-01 | 주식회사 피비테크 | 커터날의 회전각 조절수단을 갖는 엑셀파이프 수동절단기 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012513634A (ja) * | 2008-12-22 | 2012-06-14 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 画像データ信号を変化させる方法、画像データ信号を変化させる装置及び表示装置 |
-
1994
- 1994-11-09 JP JP27528894A patent/JP3145878B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101994457B1 (ko) * | 2017-07-27 | 2019-07-01 | 주식회사 피비테크 | 커터날의 회전각 조절수단을 갖는 엑셀파이프 수동절단기 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08139951A (ja) | 1996-05-31 |
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