WO2003050007A1 - Dispositif de transport d'elements en plaques - Google Patents

Description

明 細 書 板状体搬送具 技術分野

本発明は、 板状体搬送具、 特に複層ガラス搬送具に関する 背景技術

従来、 板状物である複層ガラス を搬送する用具と して、 ほぼ水平な床 部と、 この床部の後端から垂直に立設した背部と を備える複層ガラス搬 送具が用いられ、 この搬送具には、 複数の複層ガラスが床部上に背部に 対して平行に重ねて載置される。 この場合、 該搬送具の背部付近の複層 ガラスがそれらに重ねられる複層ガラスの重量を受けて破損し易いとい う 欠点があ り 、 この欠点を解消するために、 搬送具の床部や背部に夫々 前後方向の溝対を複数設け、 複層ガラス をこれらの溝対で係合し支持す る こ と に よ って背部に対して垂直に配列でき る よ う に している。 この溝 対に支持された複層ガラスは、 床部の溝に沿って手前にスライ ドさせて 搬送具から取出すこ とができ る。

また、 溝対に支持された複層ガラスを固定するために、 一端が背部に 固定され且つ他端が床部に固定された伸張弾性拘束体を用いて、 該伸張 弾性拘束体の中央部で当該複層ガラスの上側角部を拘束している。

しかしながら、 搬送具の背部や床部に設けられた溝の幅は、 様々 な厚 みの複層ガラスに対応でき る よ う に通常あ り得る最大幅を想定して広め に設定されてお り 、 搬送時に複層ガラスが溝内でがたつ く こ と によ り複 層ガラスが破損する等の問題があ り 、'搬送時には複層ガラスが溝内でが たつ く以外に前方に飛び出 した り上下に跳ねた りする問題がある。 また、 上述したよ う に、 搬送時には複層ガラスが前方に飛び出 した り 上下に跳ねた り する こ と を防止したいという ユーザの要望がある一方で. 搬送が終わった後は複層ガラスを容易に前方に引 き出 したいという ユー ザの要望がある。 すなわち、 搬送具には相反する性能が要求されている という 問題がある。

また、 複層ガラスは、 床部の溝に沿つてス ライ ドさせて搬送具から取 出すので、 複層ガラスに対する床部の溝の当接面にはガラスが滑り易い 材質が用いられているが、 ガラスが滑り易い材質は、 通常、 ガラス よ り 硬い材質であ り 、 搬送具から複層ガラスをス ライ ドさせて取出す際、 複 層ガラスに傷がつきやすい等の問題がある。

さ ら に、 複層ガラスが搬送具に多数並べられた場合において、 複層ガ ラス間の隙間に指を入れに く く、取出すこ とができない等の問題がある。 従って、 本発明の目的は、 がたつき、 破損等を生ずる ことな く 、 安全 に複層ガラス を搬送するこ とができ る板状体搬送具を提供する こ と にあ る。

本発明の他の目的は、 複層ガラスに傷をつける こ とな く搬送具から複 層ガラスを取出すこ とのでき る板状体搬送具を提供するこ と にある。

本発明のさ らに他の目的は、 複層ガラスが搬送具に多数並べられた場 合であっても搬送具から複層ガラスを容易に取出すこ とができ る板状体 搬送具を提供する こ とにある。 発明の開示

上記目的を達成するために、 本発明の第 1 の態様によれば、 水平な床 部と、 前記床部の後端から垂直に立設した背部と、 前記床部に取付けら れ、 鉛直に配列された板状体をその下端において支持する第 1 の溝を有 する第 1 のパネルと、 前記背部に取付けられ、 前記板状体をその後側側 部において支持する第 2 の溝を有する第 2 のパネルと を備え、 前記第 1 の溝は断面略 V字形をなす板状体搬送具が提供される。

本発明の第 1 の態様において、 前記第 1 の溝は階段状をなす法面を有 する こ とが好ま しい。

本発明の第 1 の態様において、 前記第 1 の溝の法面はローラ列によ つ て規定される こ とが好ま しい。

本発明の第 1 の態様において、 前記第 2 の溝は断面略 V字形をなすこ とが好ま しい。

本発明の第 1 の態様において、 前記第 2 の溝は階段状をなす法面を有 する こ とが好ま しい。

. 本発明の第 1 の態様において、前記床部及び前記背部間に張り渡され、 前記第 1 の溝に支持された板状体を前記第 2 の溝に向けて付勢する弾性 伸縮拘束体を備える こ とが好ま しい。

本発明の第 1 の態様において、 前記第 1 の溝の前側端において前記床 部に設けられ、 前記板状体が前記第 1 の溝から飛び出すのを阻止するス ト ツパを備える こ とが好ま しい。

上記目的を達成するために、 本発明の第 2 の態様によれば、 水平な床 部と、 前記床部の後端から垂直に立設した背部と を備える板状体搬送具 において、 前記床部に設けられた第 1 の矩形溝と、 前記第 1 の矩形溝の 対応位置において前記背部に設けられた第 2 の矩形溝と、 底部が前記第 1 の矩形溝に、 立設部が前記第 2 の矩形溝に保持された L字形単位パネ ルュニッ ト と、 前記単位パネルュニッ ト の底部に設けられ、 鉛直に配列 された板状体をその下端において支持する第 1 の略 V字形溝と、 前記単 位パネルュニッ トの立設部に設けられ、 前記板状体をその後側側部にお いて支持する第 2 の略 V字形溝と を備える板状体搬送具が提供される。 本発明の第 2 の態様において、 前記単位パネルユニ ッ ト は、 前記第 1 の 矩形溝にローラ列を介して支持されているこ とが好ま しい。

本発明の第 2 の態様において、 前記ローラ列は前記第 1 の矩形溝にお いて前記床部に設けられているこ とが好ま しい。

本発明の第 2 の態様において、 前記ローラ列は前記単位パネルュニッ ト の底部に設けられている こ とが好ま しい。

本発明の第 2 の態様において、 前記第 2 の矩形溝内に配され、 前記単 位パネルュニッ ト を前方に付勢する付勢手段を備えているこ とが好ま し い o

本発明の第 2 の態様において、 前記第 1 の略 V字形溝及び前記第 2 の 略 V字形溝の少な く と も一方は階段状をなす法面を有するこ とが好ま し い o

本発明の第 2 の態様において、 前記第 1 の略 V字形溝の法面は他の口 ーラ列によ って規定される こ とが好ま しい。

また、 本発明の第 2 の態様において、 前記第 1 の矩形溝の前側端にお いて前記床部に設けられ、 前記単位パネルユニッ トが前記第 1 の矩形溝 から飛び出すのを阻止するス ト ッパを備えている こ とが好ま しい。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明の第 1 の実施の形態に係る板状体搬送具の斜視図であ る。

図 2 は、 図 1 の II一 II線に沿う 断面図である。

図 3 は、 図 1 の III— III線に沿う 断面図である。

図 4 は、 図 1 の IV— IV線に沿う部分断面図である。

図 5 Aは、 図 1 における溝付きパネルュニ ッ ト 5 0 の変形例の断面図 である。

図 5 Bは、 図 5 Aにおける ローラ列 5 6 の斜視図である。 図 6 は、溝部材 9 0の組及び単位パネルュニッ ト 9 1 の側面図である。 図 7 Aは、 図 6 における単位パネルュニッ ト 9 1 の斜視図でである。 図 7 B は、 図 7 Aにおける ローラ 9 4の断面図である。

図 8 は、 カーソル 1 0 0 とその周辺部材の側面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施の形態に係る板状体搬送具を図面を参照して詳述す る o

図 1 は、 本発明の第 1 の実施の形態に係る板状体搬送具の斜視図であ り 、 図 2 は、 図 1 の II— II 線に沿う 断面図であ り 、 図 3 は、 図 ：！ の III 一 III線に沿う 断面図である。

図 1 において、 第 1 の実施の形態に係る板状体搬送具と しての搬送ラ ッ ク 1 0 は、 床部 1 1 と、 床部 1 1 の後端から垂直に立設した背部 1 2 とカゝら成る。

床部 1 1 は、 矩形に形成された水平なフ レーム 1 3 と、 フ レーム 1 3 の後側角部に設けられた一対の脚 1 4 と、 フ レーム 1 3 の前側角部に設 けられた一対の脚 1 5 と力 ら成る。 フ レーム 1 3 は、 一対の脚 1 5 同士 を接続する水平な横方向部材 1 6 と、 一対の脚 1 4 同士を接続する水平 な横方向.部材 1 6 と、 脚 1 4 と脚 1 5 と を接続する一対の長手方向部材 1 7 とから成る。 長手方向部材 1 7 は、 水平下部と垂直部と を有し、 垂 直部は、 その上縁が水平面に対して僅かに前方上方に傾斜してお り 、 そ の上縁の高さは、 長手方向部材 1 7 の後部から前部にむかって高さが高 く な り 、 ひいては横方向部材 1 6 の高さに至る。

一対の長手方向部材 1 7 の間には、 その後部、 中央部において、 アン グル部材 3 1 、 アングル部材 3 2 及びァングル部材 3 3 が架け渡されて いる （図 2及び図 3 ) 。 さ らに、 一対の長手方向部材 1 7の上には、 ァ ングル部材 3 1， 3 2 の間、 並びにア ングル部材 3 3及び横手方向部材 1 6 の間において、 夫々、 一対の水平パネル 3 4 , 3 5 が水平方向に所 定間隔をあけて配されている。

背部 1 2 は、 一対の脚 1 4 に固定された矩形状のフ レーム 4 0 を備え る。 このフ レーム 4 0 は、 一対の脚 1 4 に夫々固定された一対の垂直部 材 4 1 と、 一対の脚 1 4 に渡された水平な横方向部材 1 6 と、 一対の垂 直方向部材 4 1 の上端同士を接続する横方向部材 4 2 とから成る。

横方向部材 4 2 には、 その両端において、 一対の支柱 4 3 の上端が固 定され、 支柱 4 3 の下端は、 脚 1 4 に固定されている。 支柱 4 3 は、 長 手方向部材 1 7 の垂直部の上縁に対して垂直であ り 、 鉛直面に対して僅 かに後方に傾斜している。

一対の支柱 4 3 間には、所定の間隔でアングル部材 4 4が架け渡され、 さ ら にその前側面に一対の垂直パネル 4 5， 4 6 が垂直方向に所定間隔 をあけて配されている。

以上の構成によ り、 水平パネル 3 4， 3 5 は水平面に対して僅かに前 方上方に傾斜した同一平面内にあ り 、 垂直パネル 4 5， 4 6 は、 水平パ ネル 3 4 , 3 5 に対して垂直であ り 、 鉛直面に対して.僅かに後方に傾斜 している。

なお、 フ レーム 1 3 の前側角部には、 脚 1 5及び横方向部材 1 6 と協 働してフ ォーク リ フ 卜のフ ォ ーク部用の孔を形成すべく L字形に曲げら れた板部材 4 .7が固定されている。

一対の氷平パネル 3 4 , 3 5及び一対の垂直パネル 4 5 , 4 6 の各面 には、 後述する図 4の溝付きパネルュニッ ト 5 0 が取付けられている。 以下、 水平パネル 3 4 に取付けられた溝付きパネルュニ ッ ト 5 0 につい て説明を行う 。 他のパネル 3 5， 4 5， 4 6 に取付けられた溝付きパネ ルュニッ ト 5 ひ も同様の構造である。 図 4 は、 図 3 の IV— IV線に沿う部分断面図である。

図 4 において、 溝付きパネルユニッ ト 5 0 は、 断面 V字形のコルゲー ト状をな し、 底部において水平パネル 3 4 に当接し、 ネジ止め等されて 水平パネル 3 4 に固定されている。 溝付きノ、。ネルュニッ ト 5 0 に形成さ れた V字形の溝 5 1 の角度は約 4 5度であるのがよい。

溝付きパネルュニッ ト 5 0 は、各 V字形の溝 5 1 の法面 5 4 において、 鉛直に配列された複層ガラス 2 をその下端の一対の縁で支持する。 ここ で、 複層ガラス 2 は、 周辺部をスぺーサ 6 を介して接着剤によ って接合 された一対のガラス板 4で構成され、 略長方形をなす。 かかる構造の複 層ガラス 2 に代えて、 他の構造のガラスを搬送する こ とができ る。

溝付きパネルユニッ ト 5 0 の各溝は、 断面が V字形であるので、 複層 ガラス 2 の下端においてスぺーサ 6 との間に介在する接着剤が溝付きパ ネルュニ ッ ト 5 0 における溝 5 1 の法面 5 4 に接触するのを防止する こ とができ、 加えて、 複層ガラス 2 の中央面 5 5 を溝付きパネルユニ ッ ト 5 0 の V字形の溝 5 1 の谷部 5 2上に一致させるこ とができ る。

上記 V字形の溝 5 1 の法面 5 4 は、 平面状であるが、 各対の法面が左 右対称の階段状であっても よい。 この場合、 段差は、 数 m m程度である のがよい。 これによ り 、 複層ガラス 2 の下端の一対の縁に集中荷重がか かるのを防止する こ とができ る。

また、 上記 V字形の溝 5 1 の法面 5 4 を、 V字形に配列されたローラ 列 5 6 で形成しても よい （図 5 A及び図 5 B ) 。 これによ り 、 溝付きパ ネルュニ ッ ト 5 0 の V字形の溝 5 1 に対する複層ガラス 2 の摩擦力を低 減する こ とができ る。

図 5 Bのローラ列 5 6 に、 ベル ト等を掛けても よい。 これによ り 、 口 ーラ列 5 6 から複層ガラス 2 に印加される集中荷重を低減する こ とがで き る。 図 2 及び図 3 に示すァングル部材 3 2 は、 その前側面に前側に突出す る複数のノブ 6 0 を備え、 互いに溝 5 1 の横方向位置に対応して配置さ れている。

横方向部材 1 6 も、 その前側面に前側に突出する複数のノ ブ 6 1 を備 え、 互いに溝 5 1 の横方向位置に対応して配置されている。

横方向部材 4 2 には、 その上面において弾性伸縮拘束体 7 0 の一端が 固定されている。 弾性伸縮拘束体 7 0 の他端はノ ブ 6 0 , 6 1 のいずれ かに容易に引っ掛けられる よ う になっている。 弾性伸縮拘束体 7 0 は、 その略中央部において、 略三角形であって、 複層ガラス 2の角部である コーナの周縁部全体を押圧して支持する支持プロ ッ ク 8 0 を有する。 上記弾性伸縮拘束体 7 0 は、 運動用品に良く用いられるタイ プの弾性 伸縮コ ー ド、 一般に 「パンジー」 コ ー ド （ Bungee cord ) と して知られ る伸縮ゴムチューブ、 又はゴムロープに代表される ものであ り 、 搬送ラ ッ ク 1 0 に支持される複層ガラス 2 を弾性的に支持できる ものであれば. コイ ルばねに取付けちれた非弾性コー ド、 ナイ ロ ンロープのよ う な伸縮 性の編んだポリ マー製のロープ等であっても よい。

以下、 搬送ラ ッ ク 1 0 に複層ガラス 2 を収納する方法を説明する。

複層ガラス 2 がやや小さ く ほぼ正方形である と き は、 図 2 に示すよ う に、 複層ガラス 2 の下端縁部を溝付きパネルュニ ッ ト 5 0の溝 5 1 に嵌 入させ、 また、 その後側縁部を垂直パネル 4 5 の溝 5 1 に嵌入させる。 弾性伸縮拘束体 7 0 を、 垂直パネル 4 5 の後ろを通し、 垂直パネル 4 5 , 4 6 の隙間を前方に通して、 下端部をノ ブ 6 1 に引っ掛ける。 弾性伸縮 拘束体 7 0 の中央部付近において位置が調節された支持プロ ッ ク 8 0 'は- 複層ガラス 2 の上部前方角部を支持して、 複層ガラス 2 を展張された弾 性伸縮拘束体 7 0 に対して垂直方向 （図 2 において矢印 A方向、 すなわ ち水平パネル 3 4， 3 5上の溝付きノ、。ネルュニッ ト 5 0 における溝 5 1 の谷部 5 2 を通る仮想直線と垂直パネル 4 5， 4 6 上の溝付きパネルュ ニッ ト 5 0 における溝 5 1 の谷部 5 2 を通る仮想直線との交点方向） に 所定の力で押圧する。 この矢印 A方向の力は、 複層ガラス 2 を背部 1 2 に向かって水平に付勢する矢印 B方向の力と、 複層ガラス 2 を床部 1 1 に向かって付勢する矢印 C方向の垂直な力と に分解する こ とができ る。 これによ り、 搬送時に複層ガラス 2 が前方に飛び出 した り、 上下に跳ね た り する こ と を防止できる。

複層ガラス 2 が縦横の長さが大き く 異なる長方形のと きは、 図 3 に示 すよ う に、 弾性伸縮拘束体 7 0 は、 横方向部材 4 2 から直接前方に延び て、 その下端部がノ ブ 6 0 に引っ掛けられる。 '

上記のよ う な弾性伸縮拘束体 7 0 を用いる こ と によ り 、 様々 な寸法の 複層ガラス 2 を搬送ラ ッ ク 1 0 に固定する こ とができ る。

以下、 本発明の第 2 の実施の形態に係る板状体搬送具の構成を図 6 を 参照して説明する。

第 2 の実施の形態に係る板状体搬送具は、 図 1 、 図 2 、 及び図 3 に示 した搬送ラ ッ ク 1 0 に対して、 概略の構成が同 じであるが、 複層ガラス 2 を支持する溝付きパネルが複層ガラス 2毎に個別に独立している点で 異なる。

図 6 において、 一対の水平パネル 3 4 , 3 5 の上には、 断面矩形の溝 部材 9 0 が複数組一体的に連結形成されてお り 、 これらの溝部材 9 0 の 組には、 図 6 に示す単位パネルュニ ッ ト 9 1 が嵌入される。 同様の溝部 材 9 0 の組が、 一対の垂直パネル 4 5， 4 6 の上にも取付けられている。

この単位パネルユニ ッ ト 9 1 は、 図 7 A、 図 7 B に示すよ う に、 L字 形をな してお り 、 水平底部 9 2 と、 水平底部 9 2 の後端から立設する垂 直背部 9 3 とから成る。 一対の水平パネル 3 4， 3 5上の溝部材 9 0 に は、 単位パネルユニッ ト 9 1 の脱落防止のためのフラ ンジ部 9 0 a が設 けられている。 水平底部 9 2の上面には、 断面 V字形の溝 5 1 が形成さ れている。 この溝 5 1 は、 上記第 1 の実施の形態における溝 5 1 に準ず る。 溝部材 9 0 の溝内には単位パネルユニッ ト 9 1 を支持する 口一 ラ列 9 4 が設けられている。 この場合、 単位パネルュニ ッ ト 9 1 の水平底部 9 2 の底面は平面状である。 これによ り、 単位パネルュニッ ト 9 1 の搬 送ラ ッ ク 1 0 からの取出しを容易に行う こ とができ、 も って複層ガラス 2 を個別に搬送ラ ッ ク 1 0から取出すこ とができ る。 このローラ列 9 4 は、 溝部材 9 0 の底部に埋め込まれても よ く 、 単位パネルユニ ッ ト 9 1 の水平底部 9 2 に設けられても よい。

本実施の形態において、 一対の垂直パネル 4 5 ， 4 6 の上に取付けら れた溝部材 9 0 の溝内には、 単位パネルュニ ッ ト 9 1 の取出 しを容易に するために、 単位パネルュニッ ト 9 1 を前方に付勢する図示しない付勢 手段が配されている。 また、 単位パネルュニ ッ ト 9 1 が溝部材 9 0 から 不意に飛び出すのを防止するために、 水平パネル 3 5 に図 7 Aに示すよ う なス ト ッパ 9 5 を設けても よい。 このス ト ッ ノ、° 9 5 は、 水平パネル 3 5 に設けられた凹所の中に進退式に水平パネル 3 5 に回転自在に取付け られている。 このス ト ッ ノヽ ° 9 5 は、 ス ト ッ ノ、° 9 5 の下側に設けられた図 示しないスプリ ングによって突出する よ う に付勢されており、突出時に、 ス ト ッ ノ、 ° 9 5 は、 前方に向かって傾斜する よ う に構成されている。 これ によ り 、 単位パネルユニッ ト 9 1 の収納動作時には、 ス ト ッノ、 ° 9 5 が単 位パネルュニ ッ ト 9 1 の下端の移動に伴って引っ込むと共に、 単位パネ ルュニ ッ ト 9 1 が収納位置まで入ったと き に、 ス ト ッ ノ¹？ 9 5が突出 して 単位ノ、。ネルユニ ッ ト 9 1 をロ ッ クする。 このロ ッ ク をはずすと きは、 操 作者が足でス ト ッ ノ、° 9 5 を踏むこ と によ り ス ト ツパ 9 5 が凹所の中に退 いて、 単位パネルュニ ッ ト 9 1 を取出すこ とができ る。

また、 本実施の形態において、 一対の垂直パネル 4 5 ， 4. 6上の溝部 材 9 0 の山部に、 図 8 に示すよ う に、 ラ ッ ク歯付きのレール 1 0 2 が適 宜に固定され、 このレール 1 0 2 にアイ ピース 1 0 1 を有する ラ ッ チ付 き カーソル 1 0 0 を走行する よ う に しても よい。 アイ ピース 1 0 1 に前 述の弾性拘束体 7 0 を通してカーソル 1 0 0 を適切に位置決め した後、 カーソル 1 0 0 のラ ッチを用いてカーソル 1 0 0 をラ ッ ク歯付き レール 1 0 2 に固定する。 これによ り、 弾性拘束体 7 0 による複層ガラス 2へ の荷重の水平方向成分を大き く する こ とができ、 複層ガラス 2 を よ り確 実に支持する こ とができ る。 このレール 1 0 2 は、 図 1 の搬送ラ ッ ク 1 0では、 一対の垂直パネル 4 5 , 4 6上の溝付きパネルュニッ ト 5 0 の 各山部 5 3 に設けても よ く 、 同様の効果を得る こ とができる。

図 1 に示す本実施の形態では、 搬送ラ ッ ク 1 0 が 4つの複層ガラス 2 を支持しているが、 溝 5 1 及び弾性伸縮拘束体 7 0 と同数の複層ガラス 2 を支持するこ とができ る こ とは云う までも ない。

また、 本実施の形態では、 溝 5 1 が断面 V字形と なっているが、 V字 形に限定されず、 伸張弾性拘束体 7 0 によ り 押圧される力の重心と複層 ガラス 2 の中心線とがー致する よ う に構成された U.字形等であつて も よ

'い

さ ら に、 本実施の形態では、 板状体と して複層ガラス 2 を例示し、 詳 細に説明 したが、この板状体は複層ガラス 2 に限定される ものではな く 、 例えば真空ガラス （例えば、 スぺーシァ （登録商標） ） 、 熱線を反射す る膜が蒸着された機能ガラス （例えば、 レフシャイ ン （登録商標） ） 、 内部に樹脂製の膜が挟み込まれた防犯ガラス （例えば、 セキュォ （登録 商標） ） 及び熱処理によ って表面の圧縮応力が高められた強化ガラス （例 えば、 パイ ロク リ ア （登録商標） ） 等のいずれかの板ガラス等であって も よい。 産業上の利用可能性

以上詳細に説明 したよ う に、 本発明の板状体搬送具によれば、 第 1 の パネルに形成された第 1 の溝は断面略 V字形であるので、 複層ガラ スの 下端において接着剤が第 1 の溝の法面に接触するのを防止する こ と がで き、 加えて、 複層ガラスの中央面を第 1 の溝の谷部上に一致させる こ と ができ る。

また、 前記第 1 の溝は階段状をなす法面を有するので、 複層ガラスの 下端の一対の縁に集中荷重がかかるのを防止する こ とができる。

また、 第 1 の溝の法面はローラ列によ って規定されているので、 第 1 の溝に对する複層ガラスの摩擦力を低減する こ とができ る。

また、 床部及び背部には、 第 1 の溝に支持された板状体を第 2 の溝に 向けて付勢する弾性拘束伴が張り渡されているので、 がたつき、 破損等 を生ずる こ とな く 、 安全に複層ガラスを搬送する ことができる。

また、 第 1 の溝の前側端に床部にス ト ツバが設けられているので、 板 状体が第 1 の溝から飛び出すのを阻止する こ とができ る。

また、 底部が第 1 の矩形溝に、 立設部が第 2 の矩形溝に保持された単 位パネルュニッ ト を備えるので、 単位パネルュニ ッ トの取出しを容易に 行う こ とができ、 も って複層ガラスを個別に搬送具から取出すこ とがで き る。

また、 前記単位パネルユニッ ト は第 1 の矩形溝にローラ列を介して支 持されているので、 単位パネルュニ ッ ト を容易に前方に引き出すこ とが でき、 も つて複層ガラスを容易に搬送具から取出すこ とができ る。

また、 前記第 2 の矩形溝内に配され、 単位パネルユニ ッ ト を板状体搬 送具の前方に付勢する付勢手段が設けられているので、 単位パネルュニ ッ ト の取出しを容易に行う ことができ る。

また、 第 1 の矩形溝の前側端において、 床部にス ト ッパが設けられて いるので、 単位パネルュニ ッ トが第 1 の矩形溝から飛び出すのを阻止す る こ とができ、 も って複層ガラスが搬送具から飛び出るのを防ぐこ とが でき る。

Claims

請 求 の 範 囲

1. 水平な床部と、 前記床部の後端から垂直に立設した背部と、 前記床 部に取付けられ、 鉛直に配列された板状体をその下端において支持する 第 1 の溝を有する第 1 のパネルと、 前記背部に取付けられ、 前記板状体 をその後側側部において支持する第 2 の溝を有する第 2 のパネルと を備 え、 前記第 1 の溝は断面略 V字形をなす板状体搬送具。

2. 前記第 1 の溝は階段状をなす法面を有する請求の範囲第 1 項記載の 板状体搬送具。

3. 前記第 1 の溝の法面はローラ列によ って規定される請求の範囲第 1 項記載の板状体搬送具。

4. 前記第 2 の溝は断面略 V字形をなす請求の範囲第 1 項記載の板状体 搬送具。

5. 前記第 2 の溝は階段状をなす法面を有する請求の範囲第 4項記載の 板状体搬送具。

6. 前記床部及び前記背部間に張り渡され、 前記第 1 の溝に支持された 板状体を前記第 2 の溝に向けて付勢する弾性伸縮拘束体を備える請求の 範囲第 1 項記載の板状体搬送具。

7. 前記第 1 の溝の前側端において前記床部に設けられ、 前記板状体が 前記第 1 の溝から飛び出すのを阻止するス ト ツバを備える請求の範囲第

1 項記載の板状体搬送具。

8. 水平な床部と、 前記床部の後端から垂直に立設した背部と を備える 板状体搬送具において、 前記床部に設けられた第 1 の矩形溝と、 前記第 1 の矩形溝の対応位置において前記背部に設けられた第 2の矩形溝と、 底部が前記第 1 の矩形溝に、 立設部が前記第 2 の矩形溝に保持された L 字形単位パネルュニッ ト と、前記単位パネルュニ ッ トの底部に設けられ、 鉛直に配列された板状体をその下端において支持する第 1 の略 V字形溝 と、 前記単位パネルュニ ッ トの立設部に設けられ、 前記板状体をその後 側側部において支持する第 2 の略 V字形溝と を備える板状体搬送具。

9. 前記単位パネルュニ ッ ト は、 前記第 1 の矩形溝にローラ列を介して 支持されている請求の範囲第 8項記載の板状体搬送具。

10. 前記口一ラ列は前記第 1 の矩形溝において前記床部に設けられて いる請求の範囲第 9項記載の板状体搬送具。

1 1. 前記口一ラ列は前記単位パネルュニ ッ ト の底部に設けられている 請求の範囲第 9項記載の板状体搬送具。

12. 前記第 2 の矩形溝内に配され、 前記単位パネルユニ ッ ト を前方に 付勢する付勢手段を備える請求の範囲第 8項記載の板状体搬送具。

13. 前記第 1 の略 V字形溝及び前記第 2 の略 V字形溝の少な く と も一 方は階段状をなす法面を有する請求の範囲第 8項記載の板状体搬送具。

14. 前記第 1 の略 V字形溝の法面は他のローラ列によ つて規定される 請求の範囲第 8項記載の板状体搬送具。

15. 前記第 1 の矩形溝の前側端において前記床部に設けられ、 前記単 位パネルュニッ トが前記第 1 の矩形溝から飛び出すのを阻止するス ト ッ パを備える請求の範囲第 8項記載の板状体搬送具。