WO2002054145A1 - Substance a conduction ionique - Google Patents

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Masaki Minami
Junichiro Tanimoto
Takaya Kubo
Yoshinori Nishikitani
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Nippon Oil Corporation
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Description

明 細 書 イオン伝導性物質
[技術分野]
本発明は、 新規なイオン伝導性物質に関する。 さらに詳しくは、 本発明は、 調 光ガラスなどの透過型素子、 自動車等の防眩ミラ一、 装飾用ミラ一等の反射型素 子、 表示素子等のエレクトロクロミック素子の製造に有用なイオン伝導性物質お よびそれを用いたエレクト口クロミック素子に関する。
[背景技術]
従来の調光ガラスなどに使用されるエレクトロクロミック素子としては、 例え ば、 酸化タングステン (w o 3) のような無機酸化物を透明導電膜上に真空蒸着 法などで成膜し、 これを発色剤として用いているものが知られている (特開昭 6 3 - 1 8 3 3 6号公報)。 しかしながらこの方法では、 膜形成工程を真空下で行 わなければならないためコスト高となり、 また大面積のエレクトロクロミック素 子を得るには大型の真空装置が必要となる。 さらに酸化タングステンを用いる場 合には青色の発色しか得られないという問題もある。
一方、 エレクトロクロミヅク素子のイオン伝導層を形成するためにプロピレン カーボネートなど有機溶剤を使用することが知られているが、 使用時に素子の破 損により液が飛散したり、 また使用中に液漏れが発生する場合があるなどの問題 点があった。
本発明はこのような実状に鑑み成されたものであり、 その目的は、 簡便な方法 により製造することが可能であり、 色調が可変なエレクトロクロミック素子のィ ォン伝導層の形成に好適なィォン伝導性物質を提供することにある。
[発明の開示]
本発明者らは上記のような従来の問題点を解決すぺく鋭意研究を重ねた結果、 ポリエーテル系高分子化合物と、 分子中にビビリジニゥムイオン対構造及び/又 はフエ口セン構造を有する有機化合物とを含有するイオン伝導性物質を用いるこ とにより、 目的のエレクト口クロミック素子が得られることを見出し、 本発明を 完成するに至った。
本発明は、 ポリエーテル系高分子化合物と、 分子中に一般式 ( 1 ) で表される ビビリジニゥムイオン対構造:
Figure imgf000004_0001
(一般式 ( 1 ) において、 X—及び γ-は、 それそれ個別にハロゲンイオン、 C l〇4-、 B F4一、 PF6一、 CH3 COO—、 CH3 (C6H4) S 03一、 イミ ド ァニオン、 及びメサイ ドア二オンから選ばれる対ァニオンを示す。)
及び一般式 (2) 又は (3) で表されるフエ口セン構造:
Figure imgf000004_0002
(一般式 (2) 又は (3) において、 : R2 1、 R22、 R31および R32は、 それ それ個別に、 炭素数 1〜 1 0のアルキル基、 炭素数 2〜 1 0のアルケニル基およ び炭素数 6〜 1 0のァリール基から選ばれる基を表し、 R2 1、 R2 R31又は R32がァリール基である場合、 母環はシクロペン夕ジェニル環と結合して環を 形成してもよく、 m21、 n21、 m3 i及び n3 iはそれそれ別個に 0乃至 4の整数 を表す。) から選ばれる少なくとも一つの構造を有する有機化合物とを含有することを特徴 とするィォン伝導性物質にある。
また本発明は、 少なくとも一方が透明である 2枚の導電性基板間に前記イオン 伝導性物質を含むイオン伝導層が挟持されていることを特徴とするエレク トロク 口ミック素子にある。 以下、 本発明を詳述する。
本発明のイオン伝導性物質は、 分子中に一般式 (1) で表されるビビリジニゥ ムイオン対構造、 及び一般式 (2) 又は (3) で表されるフヱロセン構造から選 ばれる少なくとも一つの構造を有する有機化合物 (A) とポリエ テル系高分子 化合物 (B) とを含有することを特徴とする。
まず、 有機化合物 (A) を説明する。
ビビリジニゥムイオン対構造及び/又はフエ口セン構造を有する有機化合物 (A) は、 通常エレクト口クロミック性物質として機能する。 有機化合物は、 分 子中に一般式 (1) で表されるビビリジニゥムイオン対構造、 及び一般式 (2) 又は (3) で表されるフエ口セン構造を有することが好ましい。
ビビリジニゥムイオン対構造は下記の一般式 (1) で表される。
(1)
Figure imgf000005_0001
一般式 ( 1) において、 X—および Y—は、 それそれ個別にハロゲンイオン、 C104一、 BF4—、 PF6—ヽ CH3COO—、 CH3 (C6H4) S03—、 イミ ド ァニオン、 またはメサイ ドア二オンを示す。 ハロゲンイオンとしては、 例えば、 F -、 C 1—、 B r_、 及び I—を挙げることができる。 ィミ ドア二オンとしては、 例えば、 (CF3S02) 2N -、 (C2F5S02) 2N -、 (CF3S02) (C4Fg S 02) N一、 及び [ (CF3) 2CHS02]2N—を挙げることができる。 メサイ ドア 二オンとしては、 例えば、 (CF3S02) 3C一を挙げることができる。 上記のァ 二オンの中では、 X-および Y—はそれそれ個別に C 1_、 Br -、 C104-、 B F4一、 (CF3S02) 2N—ヽ 又は (C2F5S02) 2 N—であることが好ましい。 フエ口セン構造は、 一般式 (2) 又は (3) で表される,
Figure imgf000006_0001
Fe (2) n2l(R22)
Figure imgf000006_0002
一般式 (2) および (3) において、 R21、 R22、 R31および R32は、 それ それ個別に、 炭素数 1〜 10のアルキル基、 炭素数 2〜10のアルケニル基又は 炭素数 6〜 10のァリール基を表す。 これらの基は置換基を有していてもよい。 炭素数 1〜 10のアルキル基としては、 例えば、 メチル基、 ェチル基、 i—プ 口ピル基、 n—プロピル基、 n—ブチル基、 t—プチル基、 η—ペンチル基、 n 一へキシル基、 及びシクロへキシル基などが挙げられる。 炭素数 2〜10のアル ケニル基としては、 例えば、 ビニル基、 及びァリル基などが挙げられる。 炭素数 6〜 10のァリール基としては、 例えば、 フヱニル基、 メ トキシフヱニル基、 及 びトリル基などが挙げられる。
また R21、 R22、 R31又は R32がァリール基である場合には、 シクロペン夕 ジェニル環は芳香環と結合して縮合環を形成してもよい。 また R21、 R22、 R
31又は R 32が二つの互いに異なるシクロペン夕ジェニル環を架橋する基を形成 してもよい。
m21、 n21、 m31、 及び n31は、 それぞれ 0乃至 4の整数を表し、 m21、 n2い m3い 及び n32はそれそれ 0であることが好ましい。
有機化合物 (A) としては、 下記一般式 (4) 〜 (7) で表されるものが挙げ られる c
Figure imgf000007_0001
一般式 (4) において、 X_および Y は一般式 ( 1) の X および Υ-と同じ 意味を表し、 R41及び R42、 並びに R43及び R44は、 それそれ一般式 (2) の R21及び R22と同じ意味を表し、 m41及び n41、並びに m42及び n42は、 それ それ一般式 (2) の m21及び n21と同じ意味を表し、 R 45および R 46は互いに 同一でも異なっていてもよく、 二価の連結基を表す。
Figure imgf000007_0002
一般式 (5) において、 X および Y は、 一般式 (1) の X および Υ と同 じ意味を表し、 R51及び R52は、 一般式 (2) の R21及び R22と同じ意味を表 し、 m51及び η51は、 一般式 (2) の m2 i及び η2 と同じ意味を表し、 R53 は、 二価の連結基を表し、 R54は炭素数 1〜10のアルキル基、 炭素数 2〜1 0のアルケニル基、 炭素数 6〜 20のァリール基および炭素数 7〜 20のァラル キル基から選ばれる基を表す。
Figure imgf000007_0003
一般式 (6) において、 X_および Y は、 一般式 (1) の X および Υ—と同 じ意味を表し、 R61及び: R62、 並びに: R63及び R64は、 それそれ一般式 (3) の R31及び R32と同じ意味を表し、 m61及び n61、並びに m62及び n62は、 そ れそれ一般式 ( 3) の m3 1及び n31と同じ意味を表し、 R65、 Rs R67お よび: R68は、 それそれ互いに同一でも異なっていてもよく、 二価の連結基を表 す。
Figure imgf000008_0001
一般式 ( 7) において、 X—および Y—は、 一般式 ( 1) の X—および Υ-と同 じ意味を表し、 R71及び R72は、 一般式 (3) の R31及び R32と同じ意味を表 し、 m71及び η71は、 一般式 ( 3) の m31及び η3 1と同じ意味を表し、 R73 及び: R74はそれそれ別個に二価の連結基を表し、 R75及び R76は、 それそれ別 個に炭素数 1〜 1 0のアルキル基、 炭素数 2〜 1 0のアルケニル基、 炭素数 6〜 20のァリ一ル基および炭素数?〜 2 0のァラルキル基から選ばれる基を表す。 一般式 (4)、 (5 )、 ( 6)、 及び (7) を更に詳述する。
上記 R4546、 R53、 : 65、 R " R67、 R68、 R 73及び: R 74で表され る二価の連結基としては、 例えば、 炭素数 1〜20のアルキレン基、 炭素数 2〜 20のァルケ:!レン基、 又は炭素数 6〜 20のァリ一レン基を挙げることができ る。 これらは 換基を有していてもよい。 炭素数 1〜20のアルキレン基である ことが好ましく、 更に好ましくは炭素数 1〜 1 0のアルキレン基であり、 具体例 としてはメチレン基、 エチレン基、 プロプレン基、 およびブチレン基が挙げられ る。
上記 R54、 R 75及び R 76は、 それそれ炭素数 1〜 1 0のアルキル基、 炭素数 2〜 1 0のアルケニル基、 炭素数 6〜20のァリール基および炭素数 7〜 2 0の ァラルキル基から選ばれる基を示す。 炭素数 1〜1 0のアルキル基としては例え ば、 メチル基、 ェチル基、 i—プロピル基、 n—プロピル基、 n—プチル基、 t 一プチル基、 n—ペンチル基、 n—へキシル基、 及びシクロへキシル基などを挙 げることができる。 炭素数 2〜 1 0のアルケニル基としては例えば、 ビニル基、 及びァリル基を挙げることができる。 炭素数 6〜2 0のァリール基としては例え ば、 フエニル基、 ナフチル基、 ビフエ二ル基を挙げることができる。 炭素数 7 ~ 2 0のァラルキル基としては例えば、 ベンジル基、 トリチル基を挙げることがで ぎる。
有機化合物 (A) は、 一般式 ( 5 ) で表される化 物であることが好ましい。 有機化合物 (A) の具体例としては以下のものが挙げられる。
Figure imgf000009_0001
Figure imgf000009_0002
Figure imgf000009_0003
ch ~Q; •CHa NCCH3
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-^^— CH2— ¾ ~ (\ ,N— CH2CH2CH3
\= _JJ N― CHZCH2CH3 Fe Fe (/
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Figure imgf000010_0004
Figure imgf000010_0005
有機化合物 (A ) の使用量は、 特に制限されないが、 通常イオン伝導物質中に 0 . 0 5〜5 0質量%、 好ましくは 0 . 1〜 1 0質量%の濃度で含有される。 次にポリエーテル系高分子化合物 (B ) を説明する。
ポリエーテル系高分子化合物は、 イオン伝導層のマトリックス成分として機能 し、 イオン伝導層を実質的に固体状態 (即ち、 高分子固体電解質) に維持させる ための基本成分である。 即ち、 該高分子化合物は、 イオン伝導層を固化するのに 用いられる母体 (マトリックス) を形成し、 前記有機化合物 (A) および所望に より添加する他の成分はその高分子マトリックス中に保持されることによって固 体状態またはゲル状態が形成される。
本発明に用いるポリエーテル系高分子化合物 (B ) は、 分子末端以外の主鎖部 分がアルキレンォキシド構造のみからなる高分子化合物である。
ポリエーテル系高分子化合物は、 エポキシド、 ォキセタンおよびテトラヒドロ フラン等の化合物を開環重合することによって得ることができる。 これらの化合 物は、 それそれ置換基を有していても良い。 具体的には、 これらの化合物として はポリェチレンォキシド、 ポリ トリメチレンォキシド、 ポリテトラヒドロフラン 等が挙げることができる。 また置換基としては、 例えば、 アルキル基、 アルケニ ル基、 ァリール基、 ァラルキル基、あるいはこれらの基が置換基として R O—(R は炭化水素基を表す) で表される基を有するものを挙げることができる。 アルキ ル基としては、 例えば、 炭素数 1〜2 0、 好ましくは炭素数 1〜 1 0のアルキル 基を挙げることができ、 具体的には、 メチル基、 ェチル基、 n—ブチル基、 s— ブチル基、 ヘプチル基、 ォクチル基、 及びドデシル基が挙げられる。 アルケニル 基としては、 例えば、 炭素数 2〜 1 0、 好ましくは炭素数 2〜6のアルケニル基 を挙げることができ、 具体的には、 ビニル基、 ァリル基が挙げられる。 ァリール 基としては、 例えば、 炭素数 6〜 3 0、 好ましくは炭素数 6〜 1 2のァリール基 を挙げることができ、 具体的にはフエニル基、 トリル基、 p—ェチルフヱニル基、 0 —ェチルフヱニル基が挙げられる。 ァラルキル基としては、 例えば、 炭素数 7 〜3 0、 好ましくは炭素数?〜 2 0のァラルキル基を挙げることができ、 具体的 にはべンジル基、 フヱネチル基、 トリチル基が挙げられる。 さらに上記置換基が R O - ( Rは炭化水素基を表す)で表される基を有する置換基としては、 例えば、 メ トキシメチル基、 2—メ トキシェトキシメチル基、 2—メ トキシェトキシェチ ル基、 p—メ トキシフエ二ル基、 p—ブトキシフエニル基、 p—メ トキシフエ二 ルメチル基、 p—メ トキシスチリル基が挙げられる。 上記 R O—で表される基を 置換基として有する置換基は、 更に高分子量化されたものでも良く、 例えば、 下 記式 ( 8 ) 〜 ( 1 5 ) で示される置換基が挙げられる。
Figure imgf000012_0001
上記式 (8 ) 〜 (; L 5 ) において、 nは:!〜 1 0 0 0、 好ましくは 1〜2 0 0、 さらに好ましくは 3〜 1 0 0の整数を表す。
これらの置換基を有するポリエーテル系高分子化合物の具体例を以下に記載す る
Figure imgf000012_0002
Figure imgf000013_0001
上記式において、 1、 nは各々 1〜 1000、 好ましくは1〜200、 さらに 好ましくは 3〜 1 00の整数を表し、 mは、 20〜: L 00, 000、 好ましくは 20〜50, 000、 さらに好ましくは 50〜20, 000を表す。
ポリエーテル系高分子化合物は、 上記の繰り返し単位を含む単独重合体に限ら ず、 共重合体を使用しても良い。 その場合ランダム共重合体あるいはブロック共 重合体のどちらを使用してもよい。
共重合体からなるポリエーテル系高分子化合物の例を以下に記載する。 共重合 体の組成比はとくに限定されず、 任意に選択することができる。
Figure imgf000013_0002
Figure imgf000013_0003
Figure imgf000013_0004
Figure imgf000014_0001
Figure imgf000014_0002
上記式において、 nは 1〜 1000、 好ましくは 1〜200、 さらに好ましく は 3〜100の整数を表し、 k、 mは、 各々、 20〜: L 00, 000、 好ましくは 20〜50, 000、 さらに好ましくは 50〜20, 000を表す。
上記式で表される共重合体の分子末端は、 通常水酸基、 アルキル基、 又はァリ ール基である。 アルキル基としては、 例えば、 炭素数 1〜 10のアルキル基を挙 げることができ、 具体的には、 メチル基、 ェチル基、 n—ブチル基、 n—ペンチ ル基、 及び n—ォクチル基が挙げられる。 またァリール基としては、 例えば、 炭 素数 6 ~20のァリール基を挙げることができ、 具体的には、 フエニル基、 ナフ チル基が挙げられる。
上記重合体の分子量は特に制限されないが、 室温で液状態でないことが必要で あり、 通常分子量は、 1000以上、 好ましくは 5 000以上である。 一方、 分 子量の上限は特に限定されないが、 溶解性あるいは溶融性等の性質を示すことが 好ましく、 通常 1000万以下、 好ましくは 500万以下である。 なお、 ここで 示す分子量は、 クロマトグラフィー (サイズ排除クロマトグラフィー) による測 定で求めた数平均分子量である。
本発明で用いるポリエーテル系高分子化合物は、 さらに上記重合体の主鎖末端 あるいは分岐鎖末端が 2重結合を有していても良い。 2重結合によって架橋反応 を行うことができ、 従って架橋反応によりイオン伝導層の耐熱性の向上を図るこ とができる。 2重結合の導入は、 2重結合を有する官能基を公知の方法を利用し て行うことができる。 2重結合を有する官能基としては具体的には、 ァクリル基、 メタクリル基、 ァリル基、 ビニル基、 及びスチリル基が挙げられる。
2重結合を有するポリエーテル系高分子化合物の例を以下に示す。
Figure imgf000015_0001
上記式において、 nは 1〜1 0 0 0、 好ましくは 1〜2 0 0、 さらに好ましく は 3〜 1 0 0の整数を表し、 k, mは、 2 0〜; 1 0 0 , 0 0 0、 好ましくは 2 0〜 5 0 , 0 0 0、 さらに好ましくは 5 0〜2 0, 0 0 0を表す。
架橋反応はラジカル発生剤を用いて行うことができ、 通常の光重合開始剤や熱 重合開始剤などの重合開始剤を用いることができる。
光重合開始剤としては、 特に限定されないが、 ベンゾ'イン系、 ァセトフヱノン 系、 ベンジルケ夕一ル系、 ァシルホスフィンォキサイ ド系等の公知のものを用い ることができる。これらは使用に際して、単独若しくは混合物として使用できる。 また熱重合開始剤としては特に限定されないが、 過酸化物系重合開始剤または ァゾ系重合開始剤等の公知のものを用いることができる。これらは使用に際して、 単独若しくは混合物として用いることができる。
重合開始剤の使用は任意であり、 使用する場合の使用量も特に制限はないが、 重合性モノマー 1 0 0重量部に対して 0 . 0 1重量部以上、 好ましくは 0 . 5重 量部以上であり、 かつ 1 0重量部以下、 好ましくは 5重量部以下の範囲の量で選 ぶことが望ましい。
光硬化の際の光は特に限定されないが、 遠紫外光、 紫外光、 可視光等が挙げら れる。 光源としては、 高圧水銀灯、 蛍光灯、 キセノン灯等を使用することができ る。 また光照射量は、 特に限定されない。
熱硬化は、 通常前述した熱重合開始剤を用いて行なうことができる。
熱硬化の反応条件は、用いる重合開始剤により選択され、特に限定されないが、 反応温度は、 通常 0 °C以上、 好ましくは 2 0 °C以上であり、 かつ 1 3 0 °C以下、 好ましくは 8 0 °C以下である。 また硬化時間は、 通常 3 0分間以上、 好ましくは 1時間以上であり、 かつ 1 0 0時間以下、 好ましくは 4 0時間以下である。
架橋反応は、 例えば、 イオン伝導層形成用組成物を適宜公知の方法により所望 個所に塗布するなどしてフィルム化した後、 あるいは 2枚の導電性基板を用いて 形成したセル中に該組成物を注入した後、 開始させることが好ましい。 架橋反応 により重合体はネットワーク状 (3次元的網目構造) の基本構造をとる。
架橋反応を行う場合、 前述の 2重結合を有する前駆体ポリマーの分子量は、 特 に制限されないが、 流動性が低い必要があり、 分子量 1 0 0以上、 好ましくは 3 0 0以上である。
ポリエーテル系高分子化合物の使用量は、 特に制限されないが、 イオン伝導層 1 0 0重量部に対して 1重量部以上 9 9 . 9 5重量部以下、 後述する溶媒成分を 含まない場合は、 5 0重量部以上 9 9 . 9 5重量部以下、 好ましくは 7 0重量部 以上 9 9 . 9重量部以下、 さらに好ましくは、 8 0重量部以上 9 9 . 5重量部以 下であり、 溶媒成分を含む場合は、 ゲル化させる量が必要になり、 溶媒の種類に より、 使用量は異なり、 通常 1重量部以上 9 5重量部以下、 好ましくは 2重量部 以上 8 0重量部以下、 さらに好ましくは 3重量部以上 7 0重量部以下である。 本発明の有機化合物 (A) とポリエーテル系高分子化合物 (B ) からなるィォ ン導電性物質を含むイオン伝導層には、更に他の成分を含有させることができる。 他に含有させることができる成分としては、 溶媒を挙げることができる。 溶媒 としては、 一般に電気化学セルや電池に用いられる溶媒であればいずれも用いる ことができる。 具体的には、 水、 無水酢酸、 メタノール、 エタノール、 テトラヒ ドロフラン、 プロピレンカーボネート、 ニトロメタン、 ァセトニトリル、 ジメチ ルホルムアミ ド、 ジメチルスルホキシド、 へキサメチルホスホアミ ド、 エチレン カーボネート、 ジメ トキシェタン、 r—ブチロラク トン、 7—バレロラクトン、 スルホラン、 ジメ トキシェタン、 プロピオンニトリル、 グル夕ロニトリル、 アジ ポニトリル、 メ トキシァセトニトリル、 ジメチルァセトアミ ド、 メチルピロリジ ノン、 ジメチルスルホキシド、 ジォキソラン、 スルホラン、 トリメチルホスフエ イ ト、 及びポリエチレングリコール等が使用可能である。 特に、 プロピレンカー ボネート、 エチレンカーボネート、 ジメチルスルホキシド、 ジメ トキシェ夕ン、 ァセトニトリル、 ァーブチロラク トン、 スルホラン、 ジォキソラン、 ジメチルホ ルムアミ ド、 ジメ トキシェタン、 テトラヒドロフラン、 アジポニトリル、 メ トキ シァセトニトリル、 ジメチルァセトアミ ド、 メチルピロリジノン、 ジメチルスル ホキシド、 ジォキソラン、 スルホラン、 トリメチルホスフェイ ト、 ポリエチレン グリコール等が好ましい。 溶媒はその 1種を単独で使用でき、 また 2種以上を混 合しても使用できる。 溶媒の使用ほ任意であり、 使用する場合の使用量も特に制限はないが、 通常、 イオン伝導層^に 2 0重量部以上、 好ましくは 5 0重量部以上、 さらに好ましく は 7 0重量部以上であり、 かつ 9 8重量部以下、 好ましくは 9 5重量部以下、 さ らに好ましぐは 9 0重量部以下の量で含有させることができる。
ィォン伝導'層に含有させてもよい他の成分として紫外線吸収剤を挙げることが できる。 用い ¾ことができる紫外線吸収剤としては、 ベンゾトリアゾール骨格ま たはベンゾブェノン骨格を有する化合物等が挙げられる。
ベンゾトリアゾール骨格を有する化合物としては、 例えば、 下記の一般式 ( 1
6 ) で表される化合物が好適に挙げられる。
Figure imgf000018_0001
一般式 (16) において、 R81は、 水素原子、 ハロゲン原子または炭素数 1 〜10、 好ましくは 1〜 6のアルキル基を示す。 ハロゲン原子としてはフッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ素を挙げることができる。 アルキル基としては、 例えば、 メチ ル基、 ェチル基、 プロピル基、 i—プロピル基、 プチル基、 t—プチル基、 シク 口へキシル基等を挙げることができる。 R 8 1の置換位置は、 ベンゾトリアゾ一 ル骨格の 4位または 5位であるが、 ハロゲン原子およびアルキル基は通常 4位に 位置する。 R82は、 水素原子または炭素数 1~10、 好ましくは 1〜6のアル キル基を示す。 アルキル基としては、 例えば、 メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 i一プロピル基、 プチル基、 t一ブチル基、 シクロへキシル基等を挙げることが できる。 R83は、 炭素数 1〜10、 好ましくは 1〜3のアルキレン基またはァ ルキリデン基を示す。 アルキレン基としては、 例えば、 メチレン基、 エチレン基、 トリメチレン基、 プロピレン基等を挙げることができ、 またアルキリデン基とし ては、 例えば、 ェチリデン基、 プロピリデン基等が挙げられる。
一般式 (16) で示される化合物の具体例を以下に記載する。
3 - ( 5—:クロ口一 2 H—ペンゾトリアゾール一 2—ィル) 一5— (1, 1 - ジメチルェチル) 一4—ヒドロキシーベンゼンプロパン酸、 3— (2H—べンゾ トリァゾ一ゾ 一 2—ィル) —5— (1, 1—ジメチルェチル) 一4—ヒドロキシ —ベンゼンェ夕ン酸、 3— ( 2 H—ベンゾトリアゾ一ル一 2—ィル) 一4ーヒド ロキシベンゼンェ夕ン酸、 3 - ( 5—メチル一 2 H—ベンゾトリァゾ一ルー 2 - ィル) 一 5— ( 1—メチルェチル) — 4—ヒドロキシベンゼンプロパン酸、 2—
(2, ーヒドロキシ一 5, 一メチルフエニル) ベンゾトリァゾ一ル、 2— (2, —ヒドロキシ一 3', 55 —ビス ( , ひージメチルベンジル) フヱニル) ベン ゾトリアゾール、 2— (2, 一ヒドロキシー 3,, 55 ージ一 t—プチルフエ二 ル) ベンゾトリァゾ一ル、 2— (2, ーヒドロキシ _ 3, 一 t—プチル— 5' ―
16 メチルフエニル) 一 5—クロ口べンゾトリァゾール、 3— (5—クロロー 2H— ベンゾトリアゾールー 2—ィル) ー5— (1, 1—ジメチルェチル) —4—ヒド ロキシ一ベンゼンプロパン酸ォクチルエステル等。
ベンゾフヱノン骨格を有する化合物としては、 例えば、 下記の一般式 (17) 〜 (19) で示される化合物が好適に挙げられる。
Figure imgf000019_0001
(17)
(19)
Figure imgf000019_0002
上記一般式 ( 17) 〜 ( 19) において、 R92、 R93、 R95 s R96、 R98, 及び R9gは、 互いに同一もしくは異なる基であって、 ヒドロキシル基、 炭素数 1〜; 10、 好ましくは 1〜6のアルキル基またはアルコキシ基を示す。 p l、 p 2、 p3、 q l、 q 2、 及び q 3はそれそれ別個に 0乃至 3の整数を表す。 上記 アルキル基と ψては、 例えば、 メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 i—プロビル 基、 ブチル基、 I t—ブチル基、 及びシクロへキシル基を挙げることができる。 ま たアルコキシ基としては、 例えば、 メ トキシ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 i 一プロポキシ 、 及びブトキシ基を挙げることができる。 R91、 R9\ 及び R 97は、 炭素数 1〜10、 好ましくは 1〜3のアルキレン基またはアルキリデン 基を示す。 アルキレン基としては、 例えば、 メチレン基、 エチレン基、 トリメチ レン基、 及びプロピレン基を挙げることができる。 アルキリデン基としては、 例 えば、 ェチリデン基、 及びプロピリデン基が挙げられる。
上記一般式 (17) 〜 (19) で表されるベンゾフヱノン骨格を有する化合物 の好ましい例を以下に記載する。
2—ヒドロキシ一 4—メ トキシベンゾフエノン一 5—カルボン酸、 2 , 2 ' — ジヒドロキシ一 4—メ トキシベンゾフエノン一 5—カルボン酸、 4— (2—ヒド ロキシベンゾィル) 一 3—ヒドロキシベンゼンプロパン酸、 2 , 4—ジヒドロキ シベンゾフエノン、 2—ヒドロキシ一4—メ トキシベンゾフエノン、 2—ヒドロ キシ一 4ーメ トキシベンゾフエノン一 5—スルホン酸、 2—ヒドロキシ一 4— n —ォクトキシベンゾフエノン、 2 , 25 —ジヒドロキシー4, 45 —ジメ トキシ ベンゾフエノン、 2 , 2,, 4, 45 —テトラヒドロキシベンゾフエノン、 2— ヒドロキシ一 4—メ トキシ一 2 ' —カルボキシベンゾフエノン等。
紫外線吸収剤の使用は任意であり、 また使用する場合の使用量も特に制限され るものではないが、 使用する場合はイオン伝導層中に 0. 1重量部以上、 好まし くは 1重量部以上であり、 かつ 20重量部以下、 好ましくは 1 0重量部以下の範 囲の量で含有させることが望ましい。
イオン伝導層の形成方法としては特に限定されず、 押出し成型、 キャスト法に よるフィルム状態で得る方法、 あるいは真空注入法、 大気注入法等によってセル 中にイオン伝導層形成用組成物を注入し、 所望により硬化する方法などを挙げる ことができる。 なお、 2枚の導電性基板を用いて形成するセルの製造法について は後述する。
イオン伝導層の性状は特に制限されるものではないが、 イオン伝導度が、 通常 室温で 1 X 10— 7 S/cm以上、 好ましくは 1 X 1 0— 6 SZcm以上、 さらに 好ましくは 1 X 10— 5 SZcm以上である。
イオン伝導層の厚さは、 特に限定されないが、 通常 1 zm以上、 好ましくは 1 0 m以上であり、 かつ 3 mm以下、 好ましくは 1 mm以下である。
本発明のエレクトロクロミック素子は、 少なくとも一方が透明である 2枚の導 電性基板間に本発明のイオン伝導性物質を含有するイオン伝導層を挟持してなる ものである。
エレク ト口クロミック素子には 2枚の導電性基板が使用される。 ここで導電性 基板とは電極としての機能を果たす基板を意味する。 従って、 導電性基板には、 基板自体を導電性材料で製造したものと、 導電性を持たない基板の片面又は両面 に電極層を積層させて導電性を付与した積層板が包含される。 導電性を備えてい るか否かに拘らず、 基板自体は常温において平滑な面を有していることが好まし いが、 その面は平面であっても、 曲面であっても差し支えなく、 応力で変形する ものであっても差し支えない。
本発明で使用される 2枚の導電性基板の少なくとも一方は透明導電性基板であ り、 他方は透明であっても、 不透明であっても差し支えなく、 また、 光を反射で きる反射性導電性基板であってもよい。
一般に 2枚の導電性基板がいずれも透明である素子は、 表示素子や調光ガラス に好適であり、 1枚を透明導電性基板とし、 もう 1枚を不透明導電性基板とした ものは表示素子に好適であり、 1枚を透明導電性基板とし、 もう 1枚を反射性導 電性基板としたものはエレクトロクロミックミラ一に適している。
透明導電性基板は、 通常透明基板上に透明電極層を積層させて製造される。 こ こで透明とは可視光領域において 1 0〜 1 0 0 %の光透過率を有することを意味 する。
透明基板の材質は特に限定されず、 例えば、 無色あるいは有色ガラス、 強化ガ ラス等であって差し支えなく、 無色あるいは有色の透明性樹脂でもよい。 透明性 樹脂の具体例としては、 ポリエチレンテレフ夕レート、 ポリエチレンナフ夕レー ト、 ポリアミ ド、 ポリサルフォン、 ポリエーテルサルフォン、 ポリエ一テルエ一 テルケトン、 ポリフエ二レンサルファイ ド、 ポリカーボネート、 ポリイミ ド、 ポ リメチルメ夕クリレート、 及びポリスチレン等が挙げられる。
透明電極層としては、 例えば、 金、 銀、 クロム、 銅、 タングステン等の金属薄 膜、 金属酸化物からなる導電膜などが使用できる。 前記金属酸化物としては、 例 えば、 I T O ( l n203— S n 02)、 酸化錫、 酸化銀、 酸化亜鉛、 酸化バナジゥ ム等が挙げられる。 電極層の膜厚は、 特に制限されるものではないが、 通常 1 0 〜5 0 O n m 好ましくは 5 0〜3 0 O nmの範囲にあり、 表面抵抗 (抵抗率) は特に制限されるものではないが、 通常 0 . 5〜5 0 0 Ω / s q .、 好ましくは l〜5 0 Q / s q . の範囲にある。 透明電極層の形成には、 公知の手段を任意に 採用することができるが、 電極を構成する金属及び/又は金属酸化物等の種類に より、 採用する手段を選択するのが好ましい。 通常は、 真空蒸着法、 イオンプレ —ティング法、 スパヅ夕リング法、 あるいはゾルゲル法等が採用される。
透明電極層への酸化還元能の付与、 導電性の向上、 電気二重層容量の付与など の目的で、 透明電極層の表面には部分的に不透明な電極活性物質の層を設けるこ とができる。 この電極活性物質としては、 例えば、 銅、 銀、 金、 白金、 鉄、 タン グステン、 チタン、 リチウム等の金属;ポリア二リン、 ポリチォフェン、 ポリピ ロール、 及びフタロシアニンなどの酸化還元能を有する有機物;活性炭、 及びグ ラフアイ トなどの炭素材; V205、 M n 02、 N i〇、 及び I r 203などの金属酸 化物またはこれらの混合物が使用可能である。
電極活性物質の層を透明電極層上に設けるに際しては、 透明電極層の透明性が 過度に損なわれないように留意する必要がある。 従って、 例えば、 透明な I T O 層上に活性炭素繊維、 グラフアイ ト、 及びアクリル樹脂等からなる組成物を細か いストライプ状またはドット状に塗布する方法とか、 金の薄膜上に V205、 ァセ チレンブラック、 及びブチルゴム等からなる組成物をメヅシュ状に塗布する方法 が採用される。
透明であることを必要としない導電性基板は、 上記した透明導電性基板に使用 される透明基板を透明でない各種プラスチック、 ガラス、 木材、 石材などを素材 とする基板に置き換えることで、 透明導電性基板と同様な方法で製造することが できる。 .
本発明で使用可能な反射性導電性基板としては、 ( 1 ) 導電性を持たない透明 又は不透明な基板上に反射性電極層を積層させた積層体、 (2 ) 導電性を持たな い透明基板の一方の面に透明電極層を、 他方の面に反射層を積層させた積層体、 ( 3 ) 導電性を持たない透明基板上に反射層を、 その反射層上に透明電極層を積 層させた積層体、 (4 ) 反射板を基板とし、 これに透明電極層を積層させた積層 体、 および (5 ) 基板自体が光反射層と電極層の両方の機能を備えた板状体など が例示できる。:
上記反射性電極層とは、 鏡面を有し、 しかも電極として電気化学的に安定な機 能を発揮する薄膜を意味する。 そのような薄膜としては、 例えば、 金、 白金、 夕 ングステン、 夕ンタル、 レニウム、 オスミウム、 イリジウム、 銀、 ニッケル、 ク ロム、 ロジウム、 又はパラジウム等の金属膜や、 白金一パラジウム、 白金一ロジ ゥム、 銀一パラジウム、 銀一パラジウム一銅、 又はステンレス等の合金膜が挙げ られる。 このような鏡面を備えた薄膜の形成には、 任意の方法を採用可能であつ て、 例えば、 真空蒸着法、 イオンプレーティング法、 スパッタリング法などを適 宜採用することができる。
反射性電極層を設ける基板は透明であるか、 不透明であるかを問わない。 従つ て、 反射性電極層を設ける基板としては、 先に例示した透明基板の他、 透明でな い各種のプラスチック、 ガラス、 木材、 石材等が使用可能である。 ,
上記反射板または反射層とは、鏡面を有する基板又は薄膜を意味し、 これには、 例えば、 銀、 クロム、 アルミニウム、 ステンレス、 ニッケル—クロム等の板状体 又はその薄膜が含まれる。
なお、 上記した反射性電極層自体が剛性を備えていれば、 基板の使用を省略す ることができる。
次に、 本発明のエレクト口クロミック素子 (E C素子) の基本構成について説 明する。
図 1に示す E C素子は、 透明基板 1とその表面に積層させた透明電極層 2から なる透明導電性基板と、 透明又は不透明な基板 5とその表面に積層させた透明、 不透明または反射性導電性基板 4との間に、 イオン伝導層 3を挟持させた構造で める。
図 2は、 表示素子や調光ガラスの構成例を示す。 透明基板 1の一方の面に透明 電極層 2を形成した透明導電性基板 2枚を、 両基板の透明電極層が向き合うよう 適宜な間隔で対向させ、 この間にイオン伝導層 3を挟持させた構造である。
図 3は、 エレクト口クロミツクミラーの構成例を示す。 透明基板 1の一方の面 に透明電極層 2を形成した透明導電性基板と、 透明基板 1の一方の面に透明電極 層 2を、 他方の面に反射層 7を形成した反射性導電性基板とを、 両基板の透明電 極層が向き合うように適宜な間隔で対向させ、 この間にイオン伝導層 3を挟持さ せた構造である。
図 1〜図 3に示す E C素子は、 任意の方法で製造することができる。 例えば、 図 1に示す構成の E C素子の場合、 透明基板 1上に前述の方法により透明電極層 2を形成し、さらにその一辺の周縁部に電極帯 8を付設して積層板 Aを調製する。 別に、基板 5上に前述の方法により透明、不透明または反射性電極層 4を形成し、 さらにその一辺の周縁部に電極帯 8を付設して積層板 Bを得る。 次いで、 積層板 Aと積層板 Bを 1〜1 0 0 0 /m程度の間隔で対向させ、 注入口を除いた周囲を シール剤 6でシールし、 注入口付きの空セルを作成する。 そして、 イオン伝導層 形成用組成物を前述の方法で注入し、 またはこの後所望により硬化することによ りイオン伝導層 3を形成し、 E C素子を得ることができる。
前記積層板 Aと Bを対向させる際、 間隔を一定に確保するために、 例えば、 ス ぺーサ一を用いることができる。 スぺ一サ一としては特に限定されないが、 ガラ ス、 ポリマ一等で構成されるビーズまたはシートを用いることができる。 スぺ一 サ一は、 対向する導電性基板の周辺部または全面の間隙に挿入したり、 導電性基 板の電極上に樹脂等の絶縁物で構成される突起状物を形成する方法等より設ける ことができる。
また、 他の方法としては、 透明基板 1上に前述の方法により透明電極層 2、 電 極帯 8、 イオン伝導層 3を、 記載順に順次形成して積層体 A ' を得る。 別に、 基 板 5上に前述の方法により透明、 不透明または反射性電極層 4と電極帯 8を形成 して積層体 B ' を得る。 ついで、 積層体 A ' のイオン伝導層と積層体 B, の反射 性電極層とが密着するように両積層体を 1〜 1 0 0 0〃m程度の間隔で対向させ、 周囲をシール剤 6でシールする方法が挙げられる。
図 2に示す構成のエレクトロクロミック調光ガラスの場合は、 透明基板 1の一 方の面に透明電極層 2を形成させた透明導電性基板 2枚を調製し、 図 3に示すェ レクロトク口ミックミラーの場合は、 透明基板 1の一方の面に透明電極層 2と電 極帯 8を形成した透明導電性基板と、 透明基板 1の一方の面に透明電極層 2と電 極帯 8を、 他方の面に反射層 7を形成した反射性導電性基板とを調製し、 以後は 図 1に示す構成の素子の場合と同様の手順で、 それそれの素子を得ることができ る。 :
また、 図示していないが、 前記電極層や前記電極帯には、 エレクト口クロミツ ク素子に電圧を印可するためのリード線が接続される。 リード線は、 電極層ゃ電 極帯に直接接続されていてもよいし、 クリップ状の部材 (電極層や電極帯に接す るように導電性基板を挟持する金属等の高導電部材) を介し、 リード線を接続し てもよい。 クリップ状の部材の大きさは特に限定されなく、 クリップ部分の長さ の上限値は、 基板の任意の辺の長さが一般的である。
本発明の E C素子の代表的な構成例は、 図 1〜3に示すとおりであるが、 本発 明の E C素子は、 これらの構成に何ら限定されるものではなく、 さらに他の構成 要件を具備してもよい。 他の構成要件としては、 例えば、 紫外線反射層や紫外線 吸収層などの紫外線カツト層、 ミラーの場合はミラー層全体もしくは各膜層の表 面保護を目的とするオーバーコート層などが挙げられる。前記紫外線カツト層は、 透明基板 1の外界側もしくは透明電極層側、 オーバ一コート層は、 透明基板 1の 外界側や反射層 7の外界側などにそれそれ設置することが好適な態様として挙げ られる。
本発明の E C素子は、 表示素子、 調光ガラス、 自動車等の防眩ミラ一、 あるい は屋内で使用される装飾用ミラーなどのエレクトロクロミックミラ一などに好適 に使用することができる。 また、 本発明の E C素子を表示素子として使用する場 合、 用途としては、 駅、 空港、 地下街、 オフィスビル、 学校、 病院、 銀行、 その 他公共施設における情報表示、 モニュメント、 店舗内の情報表示 (売り場案内、 価格表示、 チケット予約状況など)、 その他機器類の表示 (大型電子ブック、 ゲ —ム機、 電子時計、 電子カレンダ一) などが挙げられる。
この場合、 単色の E C素子を用いてモノクロの表示にすることもできるし、 数 種類の色の E C素子を任意に並べてカラ一表示にすることもできる。 また、 カラ 一フィル夕一と光源の間に本素子を配置し、 本素子の着消色機能をシャッ夕一機 能として用いてカラー表示にすることもできる。
[実施例]
以下に実施例を挙げ、 本発明を具体的に説明するが、 本発明はこれらになんら 制限されるものではない。
(実施例 1 )
ポリエチレンォキシド (分子量 1 0 0万) 4 g及びプロピレンカーボネート 2 gを混合し、 これに下記式で表される化合物を 2 0 O m g添加し、 アセトンにて 希釈し、 加熱し均一溶液を得た。 BF4" BF4' この溶液を脱気後、 I T O被覆された透明ガラス基板上にキャストし、 スピン コ一夕一にて塗布し、 イオン伝導層を得た。 さらに対極に I T O被覆された透明 ガラス基板を張り合わせ、 図 1に示す構成のエレクト口クロミック素子 (調光ガ ラス) を得た。 続いて周辺部に接着剤を塗布し,シールした。
この調光ガラスは組み立てた時点では着色しておらず、 透過率は約 8 7 %であ つた。 また、 電圧を印可すると応答性に優れ、 良好なエレクト口クロミック特性 を示した。 すなわち、 1 . I Vの電圧を印可すると着色し、 6 3 3 n mの波長の 光の透過率は約 2 5 %となった。 また 5分毎に着消色を繰り返したが、 約 1 0 0 0時間経過後も消え残りなどが発生することはなかった。
(実施例 2 )
ポリエチレンォキシド (分子量 5 0 0 ) 1 g、 ポリエチレンォキシド (分子 量 2, 0 0 0 ) 2 g:、 及びポリェチレンォキシド (分子量 1 0, 0 0 0 ) 1 gを 混合し、 これに下記式で表される化合物を 2 0 O m g添加し、 メタノールにて希 釈し加熱し均一溶液を得た。
Figure imgf000026_0001
この溶液を脱気後、 I T O被覆された透明ガラス基板上にキャストし、 スピン コ一夕一にて塗布し、 イオン伝導層を得た。 さらに対極に I T 0被覆された透明 ガラス基板を張り合わせ、 図 1に示す構成のエレクトロクロミヅク素子 (調光ガ ラス) を得た。 続いて周辺部に接着剤を塗布し、 シールした。
この調光ガラスは組み立てた時点では着色しておらず、 透過率は約 8 7 %であ つた。 また、 電圧を印可すると応答性に優れ、 良好なエレクト口クロミック特性 を示した。 すなわち、 1 . 1 Vの電圧を印可すると着色し、 6 3 3 n mの波長の 光の透過率は約 25%となった。 また 20分毎に着消色を繰り返したが、 約 10 00時間経過後も消え残りなどが発生することはなかった。
(実施例 3)
ポリエチレンォキシドとポリエチレンォキシドを分岐鎖に有するポリプロピレ ンォキシドとの共重合物 (ダイソ一 (株) 製、 製品名 P (EO/EM)、 分子量 200万) 4 g及びプロピレンカーボネート 1 gを混合し、 これに下記式で表さ れる化合物を 20 Omg添加し、 ァセトンにて希釈し加熱し均一溶液を得た。
Figure imgf000027_0001
この溶液を脱気後、 I TO被覆された透明ガラス基板上にキャストし、 スピン コ一夕一にて塗布し、 イオン伝導層を得た。 さらに対極に I TO被覆された透明 ガラス基板を張り合わせ、 図 1に示す構成のエレクトロクロミック素子 (調光ガ ラス) を得た。 続いて周辺部に接着剤を塗布し、 シールした。
この調光ガラスは組み立てた時点では着色しておらず、 透過率は約 87%であ つた。 また、 電圧を印可すると応答性に優れ、 良好なエレクト口クロミック特性 を示した。 すなわち、 1. 1 Vの電圧を印可すると着色し、 633 nmの波長光 の透過率は約 25%となった。 また 5分毎に着消色を繰り返したが、 約 1000 時間経過後も消え残りなどが発生することはなかった。
(実施例 4)
ァリル基含有のポリエチレンォキシドとポリエチレンォキシドを分岐鎖に有す るポリプロピレンォキシドと.の共重合物 (ダイソ一 (株) 製、 製品名 P (E 0/ EMZAGE)、 分子量 20万) 0. 3 g、 プロピレンカーボネート 10 g、 下 記式で表される化合物を 20 Omg添加し、 ァセトンにて希釈し加熱し均一溶液 を得た。
Figure imgf000027_0002
この溶液を脱気後、 上述のようにして作成したセルの注入口より注入した後、 蛍光灯の光を当ててセル内の溶液を硬化させた。 注入口をエポキシ系接着剤で封 止し、 図 1に示す構成のエレクト口クロミック素子 (調光ガラス) を得た。
この調光ガラスは組み立てた時点では着色しておらず、 透過率は約 87%であ つた。 また、 電圧を印可すると応答性に優れ、 良好なエレクト口クロミック特性 を示した。 すなわち、 1. I Vの電圧を印可すると着色し、 633 nmの波長光 の透過率は約 2 5%となった。 また 5分毎に着消色を繰り返したが、 約 1000 時間経過後も消え残りなどが発生することはなかった。
(実施例 5)
ポリエチレンォキシドとポリエチレンォキシドを分岐鎖に有するポリプロピレ ンォキシドとの共重合物 (ダイソ一 (株) 製、 製品名 P (EO/EM)、 分子量 200万) 4 g及びプロピレンカーボネート 1 gとを混合し、 これに下記式で表 される化合物を 20 Omg添加し、 ァセトンにて希釈し加熱し均一溶液を得た。
Figure imgf000028_0001
この溶液を脱気後、 I TO被覆された PE T基板上にキャストし、 スビンコ一 夕一にて塗布し、 イオン伝導層を得た。 さらに対極に I TO被覆された透明ガラ ス基板を張り合わせ、図 1に示す構成のエレクトロクロミック素子(調光ガラス) を得た。 続いて周辺部に接着剤を塗布し、 シールした。
この調光ガラスは組み立てた時点では着色しておらず、 透過率は約 87%であ つた。 また、 電圧を印可すると応答性に優れ、 良好なエレクト口クロミック特性 を示した。 すなわち、 1. IVの電圧を印可すると着色し、 633 nmの波長光 の透過率は約 2 5%となった。 また 5分毎に着消色を繰り返したが、 約 1000 時間絰過後も消え残りなどが発生することはなかった。
[発明の効果]
本発明のイオン伝導性物質は、 ポリエーテル系高分子化合物を用いることで、 これまでの注入タイプの製造方法に加え、 イオン伝導層のフィルム化の後、 導電 性基板との貼り合わせによる製造方法で容易に製造でき、 それにより低コスト化 あるいはフレキシブルな基板を用いたエレクトロクロミック素子の製造が可能に なった。 本発明のイオン伝導性物質を内蔵したエレクト口クロミック素子は、 1 V程度の電圧でも良好に着色し、 優れた応答性を示し、 また繰り返し駆動耐性に も優れている。 [図面の簡単な説明]
図 1は、本発明のエレクトロクロミック素子の構成の一例を示す断面図である。 図 2は、本発明のエレクトロクロミック調光ガラスの一例を示す断面図である。 図 3は、本発明のエレクトロクロミックミラー構成の一例を示す断面図である。 図 4は、 本発明のエレクトロクロミック表示パネルの無表示状態を示す平面図 である。
図 5は、 本発明のエレクトロクロミック表示パネルの表示状態を示す平面図で ある。

Claims

請 求 の 範 囲
1. ポリエーテル系高分子化合物と、 分子中に一般式 ( 1) で表され るビビリジニゥムイオン対構造:
Figure imgf000030_0001
(一般式 ( 1 ) において、 X_及び Y—は、 それそれ個別に、 ハロゲンイオン、 C 104—、 B F4_、 P F6_、 CH3C00—、 CH3 (C6H4) S 03_、 イミ ド ァニオン、 及びメサイ ドア二オンから選ばれる対ァニオンを示す。)
及び一般式 (2) 又は (3) で表されるフエ口セン構造:
Figure imgf000030_0002
(一般式 (2 ) 又は (3) において、 R2 1、 R22、 R31および R32は、 それ それ個別に炭素数 1〜 1 0のアルキル基、 炭素数 2〜1 0のアルケニル基及び炭 素数 6〜 1 0のァリ一ル基から選ばれる基を表し、 R21、 R2 R31又は R32 がァリール基である場合、 母環はシクロペン夕ジェニル環と結合して環を形成し てもよく、 m21、 n21、 m31及び n31はそれそれ別個に 0乃至 4の整数を表す。) から選ばれる少なくとも一つの構造を有する有機化合物とを含有することを特徴 とするイオン伝導性物質。
2 . 少なくとも一方が透明である 2枚の導電性基板間に請求の範囲第 1項に記載のイオン伝導性物質を含むイオン伝導層が挟持されていることを特徴 とするエレクト口クロミヅク素子。
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