WO1999047849A1

WO1999047849A1 - Dispositif d'alimentation en graisse pour moteur electrique

Info

Publication number: WO1999047849A1
Application number: PCT/JP1998/001104
Authority: WO
Inventors: Hachiro Ichikawa; Masatoshi Katagiri; Keizo Yoshikawa; Mitsunori Uchida; Koichi Horie
Original assignee: Central Japan Railway Company
Priority date: 1998-03-16
Filing date: 1998-03-16
Publication date: 1999-09-23
Also published as: DE69837786T2; US6155380A; KR100518681B1; KR20000064530A; EP0987486A4; CN1246917A; CN1106522C; DE69837786D1; ES2286846T3; JP3496939B2; EP0987486A1; EP0987486B1

Description

明細害

電動機用のグリース充填装置技術分野

この発明は、電動機の軸受にグリースを充填可能な ¾動機用のグリ一ス充填装置に閩し，軸受の洗浄およびグリース充填を定期的に実施しなければならない鉄道車両用の主 ¾動機の軸受を洗浄した後で新しいダリースを充填するのに適した電動機用のグリース充填装置に関する。背景技術

従来から、鉄道車両用の主電動機の軸受は、定期的に洗诤されているこの主 ¾動機の軸受は、多くの場合、主電動機の外側にある力パーを取リ外すだけで、軸受の外側端面が外部に露出するような位置にあるので、主電動機から軸受を取り外さなくても、噴射ノズルから噴射される洗浄液を軸受に吹き付けて洗浄することができる。

しかしながら、こうした洗淨後には新たにゲリースを充填しなければならないものの、主電動機から軸受を取り外さないまま適量のグリースを充填できるような適当な手段がなかったため、手作業でグリースを充填しており、軸受の洗浄からグリース充填に至る工程を自動化することができなかった。

本発明はこのような問題を解消するためになされたものであり、その目的は、軸受を電動機から取り外すことなく、軸受に対して適景のグリースを充填可能な電動機用のグリ一ス充填装置を提供することを目的としている。発明の開示以下、本発明の構成について詳細に説明する。

本発明は、電動機側に固定される外輪、該外輪の内側に配置される内輪、および前記外輪と内輪との間に介装される転動体からなる構造で、その外側端面を電動機の外部に露出させ得る位量に配置されていて、その位琶において前記電動機の回転軸を回転可能に支持する軸受に対し当該軸受を前記電動機から取り外すことなくグリースを充填可能な電動機の軸受用のグリース充填装苣であってグリース供給源側から供給されるグリースを、先端面にある射出孔から射出可能なノズルと、該ノズルの先端面に突設され、該ノズルの先端面側を前記軸受の外側端面に押し当てた際に、前記軸受の外輪に密着する第 1パッキンと、前記ノズルの先端面に突設され，該ノズルの先端面側を前記軸受の外側端面に押し当てた際に、前記軸受の内輪に密著する第 2パッキンとを設け前記第

1パッキン、第 2パッキンおよび前記ノズルの先端面によって環状溝を形成するとともに，該環状溝内に前記射出孔を形成したこと特徴とするものである。

このように構成されたグリ一ス充墳装置は、ノズルの先端面側を軸受の外側端面に押し当てることにより、第 1パッキンが軸受の外輪に密着し、かつ第 2パッキンが軸受の内輪に密着している状態にすると、第 1 パッキン、第 2パッキンおよびノズルの先端面によって形成される環状溝は、軸受の転動体の動作空間へのみ連通する状態になる。この状態で、グリース供給源側からグリースが供給されると、射出孔から射出されたグリースは、軸受の転動体の動作空間へと押し込まれ、あるいは、一時的に環状溝内へ押し出された上で、軸受の転動体の動作空間へと流れ込み、さらに軸受の内側端面に隣接した位蚩にあるグリースポケット内へ充填される。いずれにしても、グリースが、軸受外へ漏れ出すことはない。したがって、このようなグリース充填装齧を利用すれば、電動機から軸受を取り外した上で充填作業を行わなくても、電動機の外装をグリースで汚してしまうようなことはない。また、ノズルへのグリースの供給を制御装篚で制御すれば、手作業でグリースを充填しなくてもよくなるので、グリース充填工程の自動化を図ることもできる。

ところで、本発明は以下に述べるような構成を備えることにより、さらに機能を充実させることもできる。

第 1 に、前記環状溝内に複数の前記射出孔を形成するとよい。

このようなグリース充填装置は、射出孔が 1つしかないものに比べ、

—時的に環状溝内へ押し出された上で、軸受の転動体の動作空間へと流れ込むグリースの量が減り、軸受の転動体の勤作空間へ直接押し込まれるグリースの量が増えるので、全体として同量のグリースを射出した場合であっても、よリ迅速にグリースの充填を完了することができる。第 2に、前記ノズルを前進位置または後退位 Sぺ移動させるノズル駆動機構を設け、前記前進位遛では前記ノズルの先端面側が前記軸受の外側端面に密着し、前記後退位匿では前記ノズルの先端面側が前記軸受の外側端面から離間する構造にしてもよい。

このようなダリース充填装置は、ノズル駆動機構の力でノズルを前進 Z後退させれば、電動機側を動かさなくてもノズルを通切な位笸に配置できるので、電動機ち動かすことに起因して発生するような故障を誘発しにくくなる。

ノズル駆動機構としては、種々の具体的構造を考え得るが、例えば _¼ 前進/後退可能に配設された可動体にノズルを取り付けて、エアシリンダゃ油圧シリンダを使って可動体を駆動するように構成したもの、モータからの動力をベル卜およびプーリを介して伝達して上記のような可動体を駆動するように構成したもの、あるいはラックと嚙み合うピニオンをモータで回転駆動してラックとともに上記可動体が移動するように構成したもの等、どのようなノズル駆動機構を採用してもよい。また、前進位置 Z後退位置への移動制御も、エアシリンダゃ油圧シリンダのストロークをあらかじめ所望の量に調節しておくお法、リミットスィッチで可動体の位置を検出して制動をかける方法、ステッピングモ一タのような駆動量を指令できるタイプの駆動力源を採用する方法など，任意の構成を採用し得る。

第 3に、電動機の両端面にそれぞれ Ίつずつ存在する 2つの前記軸受に対応させて， 2つの前記ノズルを対向配置し、各ノズルを前記軸受に向かって前進させ得る構造とすることにより、該 2つのノズルの先端面側間に前記 ®動機を挟み込み可能にしてもよい。

このようなグリース充填装瀝は、 2つのノズルで電動機を挾み込むことができるので、一方だけから電動機にノズルを押しっける場合に比べ、電動機側の位置が安定しやすい。特に、 2つのノズルの押圧力をほぼ同じにしておけば，その押圧力を多少強くても、電動機がどちらかのノズルに押されて移動してしまうようなことにならないので、ノズルの押圧力を強めに設定してノズルの密着性を萵めることができる。

第 4に前記ノズルの先端面の中心位瞿から前記軸受側へ向かって突出する心出棒を設け前記ノズルを前記心出棒に沿って前進 Z後退可能に設け、前記心出棒の先端形状を、前記電動機側の回転中心付近に当接させるだけで前記心出樺が前記回転中心に一致する位置へと変位する形状としてもよい。

このようなグリース充填装遨によれば、心出棒を電動機側の回転中心付近に当接させると心出棒が回転中心に一致する位琶へと変位するので、この心出棒に沿ってノズルを前進させるだけで、ノズルの中心を正確に軸受の回転中心にあわせた状態で、ノズルを軸受に押し当てることができる。

なお、心出棒の先端形状は、電動機側の回転中心付近に当接させるだけで心出棒が回転中心に一致する位獲へと変位する形状であれば、臭体的な形状は問わないが例えば、心出し棒の先端および霪動機側の回転中心付近の一方が凹部で他方が凸部となっていて、両者がぴったりと嵌リ込むことにより、互いの側壁で側方への変位を規制し合う形状か、一方の尖端が他方の最深部に当接することにより、尖端の最深部外への変位を規制する形状などを採用し得る。

第 5に、前記ノズルの形状を. 先端面の中心に前記電動機の回転軸を逃がすための穴が形成された形状とし、当該穴に前記 ¾動機の回転軸の突出部分を導入しつつ、その突出部分の付け根付近にある前記軸受に前記ノズルの先端面側を押し当て可能な構造にしてもよい。

このようなグリ一ス充填装置によれば、電動機から回転軸が突出している塲合でも、その突出部分の付け根付近にある軸受にノズルの先端面側を押し当ててグリースの充填を行うことができるので、鬣動機から回転軸を取り外すような手間がまったくかからず、あるいは、電動機から回転軸が取り外せないことが障害となってグリースの充填ができない、といった問題を招くことがない

第 6に、グリース供給源側と前記ノズルとの間の流路に、あらかじめ定められた重量のグリースを、流路の下流側へと送出可能な定重量送出装置を設けてもよい。

このようなグリース充填装置によれば、一定重量のグリースを充填することができるので、例えば一定体種のグリースを充填するように構成した場合のように、グリースの内部に気泡があることが原因でグリースの充填量が不足してしまう、といった問題を招くことがない。図面の簡単な説明

第 1図は、この発明にかかる好ましいグリース充填装置の全体構造を示す正面図である。第 2図は. 同グリース充填装置の要部の縦断面図である。第 3図は、同グリース充填装置のノズルが心出棒に沿って前進して軸受に押し当てられている状態を示す横断面図である。発明を実施するための最良の形態

本発明をより詳細に説明するために、添付の図面に従って本発明にかかる電動機用のグリース充填装茧の一例を説明する。なお、添付の図面は、理解しやすくするために、細部の詳細な構造については省略して描いてある。

第 1図は、この発明にかかる好ましいグリース充填装篚の全体構造を示す正面図である。このグリース充填装置は、細部の形状は左右で相違するが、機能的には左右対称に構成されているため、左右両側の構成部分の内、同一の機能を有する部分には同一の符号を付す。

このグリース充填装箧は、ベースフレーム Ί に固定されたレール 3に沿って前進/後退可能な可動フレーム 5を備え、各可動フレーム 5がェアジリンダ 7により、前進 Z後退駆動されるようになっている。

また、ベースフレーム 1上には、グリースタンク 1 0が設霾され、このグリースタンク 1 0は、耐圧ホース 1 2を介して圧送ポンプ 1 4に接続され、圧送ポンプ 1 4がグリスタンク 1 0内のグリースを吸い上げる構造になっている。この圧送ポンプ 1 4は、耐圧ホース 1 6、電磁弁 1 8、および耐圧ホース 2 0を経て計量圧送器 2 2に接続され、圧送ポンプ 1 4によって圧送されるグリースが、電磁弁 1 8の作動に応じて計量圧送器 2 2に注入される構造になっている。また、計置圧送器 2 2は，耐圧ホース 2 4、電磁弁 2 6、パイプ 2 8を経て射出シリンダ 3 0接練され、計量圧送器 2 2によって圧送されるグリースが、電磁弁 2 6の作動に応じて射出シリンダ 3 0に注入される構造になっている。さらに射出シリンダ 3 0は、耐圧ホース 3 2を介してノズル 3 に接続され、射出シリンダ 3 0によって圧送されるグリースが、ノズル 3 4から射出される構造になっている。なお、これらの内、計量圧送器 2 2、蘧磁弁 2 6、射出シリンダ 3 0 , およびノズル 3 4は、すべて上言 S可動フレーム 5に対して固定されていて、可動フレーム 5の動作時には可動フレーム 5とともに前進 Z後退するように構成されている _ή

さらに、ペースフレーム Ί上には、架台 3 6が設置され、この架台 3 6の上面側に主電動機を載蛋できるように構成されている。

第 2図は、グリース充填装置の要部の縦断面図である。

上記計萤圧送器 2 2は、可動フレーム 5の上段部 5 aに固定されている。この計量圧送器 2 2は、シリンダ 2 2 a、およびピストン 2 2 によって形成されるグリ一ス充填室 2 2 cを有し、流路上流側から圧送されてくるグリースは、グリース充填室 2 2 cに充填される。グリース充填室 2 2 cにグリースを充填する際には，電磁弁 2 6を閉じておき、ピストン 2 2 bを挟んでグリース充填室 2 2 cの反対側にある ¾室（図示略）を大¾圧開放するか減圧し、電磁弁 1 8を閲く。これにより，グリ一スが流路上流側からグリース充填室 2 2 c内へ流入し、グリース充填 M 2 2 cの内圧上昇に伴ってビストン 2 2 bが上方へ移動する。ダリース充填室 2 2 c内へのグリースの流入を停止させるには、電磁弁 1 8を閉じればよい。さらに、この状態においてグリース充填室 2 2 cの反対側にある上記 ¾室に加圧空気を流入させ、電磁弁 2 6を開けば、上記気室の内圧上昇に伴ってピストン 2 2 bが下方へ移動し、グリースがグリース充填室 2 2 c内から流路下流側へと押し出される。

また、上記計量圧送器 2 2は、シリンダ 2 2 aが計量器 2 2 dの上に固定された構造になっていて、計量器 2 2 dを使ってグリース充填室 2 2 c内のグリースの重量を測定できるようになつている。上記電磁弁 2 6の開閉を制御する制御装 S (図示略）はこの計量器 2 2 dによリ検出される重量変化に基づいて上記電磁弁 2 6を制御しており、これによリ、計量圧送器 2 2から特定重量のグリースが送出されるようになっている。具体的には、計量圧送器 2 2から特定重量 aのグリースを送出する塌合、まずグリース充埴室 2 2 cに十二分な重量 b (すなわち， b〉 a ) のゲリースを充填し、その時の重量 bを制御装雲が計量器 2 2 dで測定する。そして、制御装啬が電磁弁 2 6を開き、その後、グリースがグリース充填室 2 2 cから送出されるのに伴い、計量器 2 2 dで測定される重量が（ b— a ) となったら、制御装置が ¾磁弁 2 6を閉じる。このようにしてグリースを計量圧送器 2 2から送出すれば、特定体積のグリ一スを送出するものとは異なり、グリース中に^泡が含まれているような場合であっても、実質的に必要な量のグリースを正確に送出することができる。

このように、計量圧送器 2 2は、正確に重量を測定するために設けた装罱なので、計量圧送器 2 2の圧送能力自体は必ずしも髙くはない。そこで、このグリース充填装置では、計量圧送器 2 2から送出されたグリースを、一旦、射出シリンダ 3 0へ注入し、この射出シリンダ 3 0において高圧をかけて、射出シリンダ 3 0へ注入されたグリース全量を、ノズル 3 4から射出するように構成してある。射出シリンダ 3 0へグリースを注入する際には、グリースの注入を促すため、射出シリンダ 3 0内に負圧がかけられる。また、射出シリンダ 3 0内のグリースを射出する際には、電磁弁 2 6が閉じられ、流路上流側へのグリースの逆流が防止される。

次に、ノズル 3 4の構造および動作について、さらに詳細に説明する。ノズル 3 4は、上述の通り、可動フレーム 5とともに移動するものであるが、さらに可動フレーム 5に対しても移動可能な構造になっている _c 具体的に説明すると、可動フレーム 5には、心出檸 4 0が固定されこの心出棒 4 0の外周に、心出榨 4 0に沿って摺動可能なフランジ付円板

4 2が設けられている。このフランジ付円板 4 2には、エアシリンダ 4 4のピストンロッド 4 4 aが連結され、エアシリンダ 4 4によってフランジ付円板 4 2が前進 Z後退駆動される構造になっている。上記フランジ付円板 4 2の心出棒 4 0を挟む両側からは、アーム 4 6が延出され、このアーム 4 6の先端に、上記ノズル 3 4が固定されている。ノズル 3 4は、その外形が環状になっていて、その環の内側の穴に上記心出棒 4 0が通されている。このような構造によって支持されているノズル 3 4 は、エアシリンダ 4 4を作動させると可動フレーム 5に対して移動することになる。なお、射出シリンダ 3 0とノズル 3 4とを接続する耐圧ホ —ス 3 2は、十分に柔軟でかつ長さに十分な余格があり，ノズル 3 4の前進を妨げることはない。

また、ノズル 3 4の先端面 3 4 aには、第 Ί ノツキン 5 0および第 2 パッキン 5 2が突設されている。第 1パッキン 5 0および第 2パッキン

5 2は、いずれもゴム製の環状体で、第 1パッキン 5 0、第 2パヅキン 5 2およびノズル 3 4の先端面 3 4 aによって環状溝 5 4を形成するとともに、この環状溝 5 4内にグリースを射出するための射出孔 3 4 bが形成されている。この射出孔 3 4 bは、全部で 3 2個あり、それらがノズル 3 4の先端面 3 4 aの一部でもある環状溝 5 4の底面に一定のピッチで穿設されている。耐圧ホース 3 2を介して流路上流側からノズル 3 4ベ送出されてくるグリースは、ノズル 3 4の後端にある注入口 3 4 c からノズル 3 4内部の環状空間 3 4 dへと注入され、この環状空間 3 4 dから 3 2個の射出孔 3 4 bへと分流され、さらに各射出孔 3 4 bから外部へと射出される。

第 3図は、上記ノズル 3 4が心出棒 4 0に沿って前進した状態を示す横断面図で、第 3図には、ノズル 3 4が押し当てられる電動機 6 0側の構造も併せて表されている。

電動機 6 0は、外側端面が電動機 6 0の外部に露出する位置かつ内側端面が電動機 6 0の内部への異物の侵入を阻止するシール部 6 2に隣接する位罱に配罱されて、その配置位置において镫動機 6 0の回転軸 6 4を回転可能に支持する軸受 6 6を備えている。この軸受 6 6は、電動機 6 0側に固定された外輪 6 6 a、外輪 6 6 aの内側に配萤された内輪 6 6 b , 外輪 6 6 aと内輪 6 6 bとの間の環状空間に所定のピッチで配列された複数の転動体 6 6 cによって構成されている。隣接する転動体 6 6 cの間には隙間があり、この隙間や転動体 6 6 cとシール部 6 2との間にあるゲリースポケット 6 8にグリースが充填される。

次に、グリース充填装置が電動機 6 0にノズル 3 4を押し当てる時の動作を説明する。

初期状態において、可動フレーム 5は、後退位 S (電動機 6 0から S も離れる位置）にある。また、ノズル 3 4も、後退位置（動機 6 0から最も離れる位置）にあり、この状態で、心出棒 4 0の先端 4 0 aは、ノズル 3 4の内側を通り抜けて、第 1パッキン 5 0および第 2パッキン 5 2よりも粱動機 6 0側へ突出した状態になっている _ή

ノズル 3 を.電動機 6 0側へ接近させるに当たって、グリース充填装置は. まず、可動フレーム 5を前進させる。可動フレーム 5が前進すると、上記心出棒 4 0の先端 4 0 aが、茧動機 6 0の回転軸 6 4の先端 6 4 aに当接する。心出棒 4 0の先端 4 0 aは、円錐形になっており、一方、回転軸 6 4の先端 6 4 aには凹部があり、この凹部の最深部に心出棒 4 0の先端 4 0 aが嵌り込むまで、可動フレーム 5を前進させることにより、心出棒 4 0の中心と回転軸 6 4の中心が同一軸線上に配置される。

このようにして心出棒 4 0の中心と回転軸 6 4の中心が一致したら、次に、エアシリンダ 4 4に駆動されてフランジ付円板 4 2が前進させられ、フランジ^"円板 4 2とともにノズル 3 4が前進する。ノズル 3 4は、その外形が環状で、内側の穴の内径が上記回転軸 6 4の外径よリ大きくされているため、内側の穴に回転軸 6 4を通しつつ、回転軸 6 4の外周沿いに、軸受 6 6に接近する方向へ前進することができる。

ノズル 3 4が軸受 6 6の外側端面付近に到達すると、第 1パッキン 5 0が弾性変形を伴って軸 ¾ 6 6の外輪 6 6 aに密着し、第 2パッキン 5 2が弾性変形を伴って軸受 6 6の内輪 6 6 bに密着する。このような状態にすると、環状溝 5 4は、軸受 6 6の転動体 β 6 cの動作空問へのみ連通する状態になるので、射出孔 3 4 bから射出されるグリースは、第 3図中に矢印で示したように、軸受 6 6の転動体 6 6 cの動作空間へと押し込まれ、あるいは，一時的に環状溝 5 4内へ押し出された上で，軸受 6 6の転動体 6 6 cの動作空間へと流れ込み、さらにグリースポケット 6 8内へと充填される。この時、第 1 ノッキン 5 0は外輪 6 6 aに密着し、第 2パッキン 5 2は内輪 6 6 bに密着しているので、グリースが軸 ¾ 6 6外へ漏れ出す心配はない。

したがって、このようなグリース充填装釁を利用すれば、電動機 6 0 から軸受 6 6を取り外した上で充塊作業を行わなくても、電動機 6 0の外装をグリースで汚してしまうようなことはない。また、手作業でグリースを充填しなくてもよいので、グリース充填工程を自動化を図ることができる。

なお、第 1図に示したように、このグリース充填装置は、左右に同様のダリース充填機構を備えていて、電動機 6 0の負荷側にある軸受 6 e と、その反対側にある軸受（図示略）に対し、同時にグリースの充填を行うことができる。このような手法で同時にグリ一スの充填を行うと、それぞれを個別に充填する場合に比べ、充填作業が同時進行する分だけ早く完了することはもちろんであるが、電動機⁶ 0を一対のノズル 3 4 で両側から挾み込む状態になるので、架台 3 6上における電動機 6 0の設置状態を安定させやすい。したがって、電動機 6 0の片側からノズル 3 を押し当てる場合よリも、ノズル 3 4からの押圧力を強くすることができ、第 1パッキン 5 0および第 2パッキン 5 2による密閉性を高めることができる。

以上、本発明にかかる電動機用のグリース充填装置の一例を説明したが、本発明は上記の具体的形態に限定されるものではない。

上記装置では、可動部を作動させるための動力源として、各部にエアシリンダを配していたが、電動機を動力源とし、ベルトープーリや各種ギヤを使った動力伝達機構を構成して、可動 §Pを作動させるようにしてもよい。産業上の利用可能性

以上のように、本発明にかかる電動機用のグリース充填装置は、電動機から軸受を取リさないまま適量のグリースを充填できるので、 ¾動機から軸受を取り外さないまま軸受を洗浄した後でグリ一スを充填する場合に有用であり、特に. 鉄道車両用の主電勁機のように、定期的に軸受の洗浄およびグリースの充填が行われる場合には、解体の手間をかけることなく保守整備を行うことができるので、きわめて便利であり、軸受の洗浄からグリース充填に至る工程を自動化することも可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 電動機側に固定される外輪、該外輪の内側に配置される内輪、および前記外輪と内輪との間に介装される転動体からなる構造で、その外側端面を電動機の外部に露出させ得る位置に配逯されていて、その位置において前記電動機の回転軸を回転可能に支持する軸受に対し、当該軸受を前記電動機から取り外すことなくグリースを充填可能な電動機の軸受用のグリ一ス充填装 gであって、

ダリース供給源側から供給されるグリースを、先端面にある射出孔から射出可能なノズルと、

該ノズルの先端面に突設され、該ノズルの先端面側を前記軸受の外側端面に押し当てた際に、前記軸受の外輪に密着する第 1パッキンと、前記ノズルの先端面に突設され、該ノズルの先端面側を前記軸受の外側端面に押し当てた際に、前記軸受の内輪に密着する第 2パッキンとを設け、

前記第 1パッキン、第 2パッキンおよび前記ノズルの先端面によって環状溝を形成するとともに、該環状溝内に前記射出孔を形成した

こと特徴とする電動機の軸受用のグリース充填装箧。

2 . 前記環状溝内に複数の前記射出孔を形成した

ことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の電動機の軸受用のグリース充填装置。

3 . 前記ノズルを前進位埴または後退位運へ移動させるノズル駆動機構を設け、前記前進位琶では前記ノズルの先端面側が前記軸受の外側端面に密着し、前記後退位苣では前記ノズルの先端面側が前記軸受の外側端面から離問する構造にした

ことを特徴とする請求の範囲第 1項または第 2項に記載の電動機の軸受用のグリース充填装置。

4 . 電動機の両端面にそれぞれ 1つずつ存在する 2つの前記軸受に対応させて、 2つの前記ノズルを対向配置し、各ノズルを前記軸受に向かつて前進させ得る構造とすることにより、該 2つのノズルの先端面側間に前記電動機を抉み込み可能にした

ことを特徴とする譎求の範囲第 1項〜第 3項のいずれかに記載の電動機の軸受用のダリ一ス充填装苣。

5 . 前記ノズルの先端面の中心位置から前記軸受側へ向かって突出する心出槔を設け、前記ノズルを前記心出棒に沿って前進ノ後退可能に設け、前記心出棒の先端形状を前記 ¾動機側の回転中心付近に当接させるだけで前記心出棒が前記回転中心に一致する位置へと変位する形状としたことを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 4項のいずれかに記裁の電動機の軸受用のグリース充填装羅。

6 . 前記ノズルの形状を、先端面の中心に前記鼋動機の回転軸を逃がすための穴が形成された形状とし、当該穴に前記電動機の回転軸の突出部分を導入しつつ、その突出部分の付け根付近にある前記軸受に前記ノズルの先端面側を押し当て可能な構造にした

ことを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 5項のいずれかに記载の電動機の軸受用のグリース充填装罨。

7 . グリース供給源側と前記ノズルとの間の流路に、あらかじめ定められた重量のグリースを、流路の下流側へと送出可能な定重量送出装置を設けた

ことを特徴とする請求の範囲第，項〜第 6項のいずれかに記載の電動機の軸受用のグリース充填装匿。