WO1999030333A1 - Fil supraconducteur en oxyde, bobine de solenoide, generateur de champ magnetique, et procede de production de fil supraconducteur en oxyde - Google Patents

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Description

明 細 書
酸化物超電導線, ソ レノ イ ドコイル, 磁場発 生装置、 および酸化物超電導線の製造方法 技術分野
本発明は、 酸化物超電導体を応用した高磁場発生装置に係わり、 特に. 高均一で高い磁場を必要とする機器、 たとえば、 理化学機器や核磁気共 鳴分析装置, 医療用 M R I装置等に好適な新規な酸化物超電導線を提供 すると共に、 それを用いたソレノィ ドコイル, 磁場発生装置、 および酸 化物超電導線の製造方法に関する。 背景技術
一般に、 超電導マグネッ ト装置の用途には磁場さえ発生できれば、 均 一度や安定度などを殆ど考慮しなくても良いような用途と、 その磁場の 質、 すなわち均一度と安定度が問われる用途がある。 後者のような、 高 均一かつ高安定な磁場は、 通常、 物性測定などの研究用途や医療用磁場 発生装置等に用いられ、 高品位の超電導マグネッ 卜には必須の技術とし て知られている。 従来、 このようなマグネッ トは、 ニオブ · チタンや二 ォブ · スズなどの金属系超電導体を用いて作製され、 厳しい加工精度で 製作された線材を、 厳しい品質管理の下、 ていねいにソレノイ ド巻きし て作られ、 きわめて安定な電源、 もしくは永久電流モー ドで運転され、 高い時間的, 空間的安定度が提供される。 しかしながら、 近年、 このよ うな高均一な磁場マグネッ 卜装置においては、 核磁気共鳴装置等のニー ズによって、 年々、 発生磁場が向上しており、 2 0 T程度のマグネッ 卜 システムが出現しつつある。 しかし、 従来の金属系超電導体では、 物性 上の臨界磁場の関係から、 2 0 T程度の磁場発生が限度であって、 これ を大きく越える均一磁場の発生には、 酸化物超電導体の応用が必須であ る。
従来、 酸化物超電導体を用いた磁場発生装置としては、 ジャパニーズ • ジャーナル♦ ォブ · アップライ ド · フィ ジックス,第 3 5巻, 1 9 9 6 年, パート 2, L 6 2 3 - 6 2 6に記載されているように、 テープ状の 線材をダブルパンケーキ状に巻いて製作したコィルが知られている。 こ のコイルは、 2 2 T以上の従来の金属系超電導体では到達不可能な高い 磁場を発生する場合には適しているが、 一方、 均一な磁場は出せないと いう問題があった。 その理由は、 導体がテープ状であり、 これをパンゲ —キ状に巻線したコイルを積層してマグネッ 卜が製作されているためで ある。 この問題を解決する方法として、 導体に丸断面形状の線を用い、 これをソレノィ ドコイル状に卷き線したマグネッ 卜の作製が試みられて いる。 たとえば、 ジャーナル · ォブ · マテリアル · サイエンス, 第 3 0 巻, 1 9 9 5年, 第 3 2 0 0— 3 2 0 6ページに記載がある。 丸断面を 使った線では比較的高い磁場均一度を期待できるが、 臨界電流密度 J c 力、 テープ線と比較して 1 5以下と低く、 所望の磁場を発生できない という欠点がある。 一方、 テープ線をソレノイ ドに巻く方法では、 磁場 強度は確保しやすいが、 テープ線の外形寸法精度の問題から、 十分な均 一磁場を確保できない問題がある。
一般に、 丸断面の線材はダイス線引きで作製されるため、 テープ加工 と比較して、 ミクロン単位の高い加工精度を確保でき、 均一磁場発生に 適している。 一方、 テープ線材の加工には、 ロール圧延加工が用いられ るため、 厚さ及び幅の加工精度は通常 1 0 ミクロ単位の精度が限界であ る。 そのため、 数千ターンの巻線を行った場合、 外形状の加工精度の不 良のため、 場所によって巻数が異なるなどの問題を生じ、 磁場均一度が 低下してしまう問題があった。 従って、 高い電流密度と機械加工精度を 両立した新しい高均一磁場発生用の酸化物超電導線材の開発が望まれて いる。 発明の開示
本発明の目的は、 高均一で高い磁場を発生するために、 形状精度の高 い酸化物超電導線材を提供し、 それを用いたソレメイ ドコイルを提供す ることにある。 ここで、 高均一とは磁場均一度で 0 . 1 % 以下、 好まし くは 0 . 0 1 % 以下であって、 高磁場とは、 2 2 T以上である。 このよ うな磁場強度においては、 酸化物超電導線材を用いたマグネッ 卜しか超 電導による磁場発生は困難であるため、 従来、 均一度の高い磁場を発生 することは困難であった。
その主な原因は、 酸化物超電導体が異方性の大きな物質であり、 圧延 加工などによってテープ状に加工した線材は、 1 0 T以上の磁場中で 5 0 〜 1 0 0 Aノ匪2 程度の実状水準のコイル電流密度を発生可能な線 材を得ることが出来るが、 線引き加工のみで製作した丸断面形状の線材 では、 導体電流密度で 1 0 〜 2 0 A Z匪2 程度の電流密度しか得られな かったためである。
本発明の目的は、 線材の外形状の加工精度を確保しつつ、 高い臨界電 流密度を発生可能な高均一磁場発生用の酸化物超電導線を提供し、 それ を用いたソレメイ ドコイル及び磁場発生装置を提供することにある。 酸化物超電導線材の電流密度を低下させることなしに、 外形状の加工 精度を高めるための本願発明の特徴の一つは、 酸化物系超電導線におい て、 該線の長さ方向に垂直な断面の外形状が概ね丸形状とし、 該断面内 において、 酸化物超電導体を複数のテープ状の超電導体を積層したュニ ッ 卜で構成し、 かつ、 該ユニッ ト内の該テ一プは該断面内でテープ面に 対し概ね 6 0度の角度に長さ方向と垂直方向に階段状に積層し、 かつ、 該断面内における該ユニッ トの外形状は概ね菱形状とし、 かつ、 該断面 を、 少なく とも 3つの異なる該ユニッ トで構成し、 各々のュニッ 卜を隣 接するュニッ トと、 テープの積層方向が概ね 1 2 0度の幾何学的回転対 称性を有せしめ、 かつ該菱形断面形状における少なく とも 1辺が隣接す るュニッ 卜と接しせしめることである。
これは、 言い換えると、 丸断面形状の線材の長さ方向に対して、 垂直 の断面をみたとき、 酸化物のコアが、 断面内で幾何学的な配置において 回転対称であるといえる。 丸断面における回転対称性を発現するには、 3回, 4回, 6回等の回転対称性が考えられる。 一方、 酸化物の最密充 填を考慮すると、 コアの形状は正三角形を基本とする対称性が望まれる。 これらを総合すると、 正三角形を二つ合わせて作った菱形形状で 3回回 転対称性を持たせるのが最も効率よい充填率 (断面内の酸化物の断面積 の占める面積比) となる。
本発明では、 酸化物の形状をテープ形状とし、 テープを重ねて導体を 構成する。 テープを作るときの圧延の機械加工精度や多芯テープの組み 込み精度などの制約から、 理想的な形状は容易には得られない。 この点 を考慮し、 概ね 6 0度や概ね 1 2 0度とした。 理想とする形状に近いほ ど、 性能は高い。 理想状態からのずれは、 酸化物の形状の乱れを誘発し、 性能を低下させる。 角度の許容範囲は、 5度程度である。 これを越える と、 性能は少なく とも 1 Z 2〜 1 3低下する。
また、 該酸化物超電導線材の長さ方向に直交する断面内で、 酸化物超 電導体が積層されたテープ状の酸化物超電導体からなる 3つのュニッ 卜 で構成され、 該ュニッ 卜の集合体は最稠密形状で該線材断面の中央に集 合化され、 全ての該テープは少なく ともその片端部が、 外周を構成する シース材と接しせしめることで達成できる。 上述した回転対称性は、 隣 接する 3つのュニッ ト内で対称性を維持すればよく、 断面内全体で対称 性を持つ必要はない。 対称性にこだわるのは、 対称でなければ、 線引き 加工のような高精度の等方的な断面縮径加工において、 極端な形状の乱 れが発生するためである。 3つでなければならないことはないが、 3つ が最も作りやすい。 シース材と接する点については、 幾何学的特長を述 ベたものであり、 本発明と直接関係はない。
また、 本願発明の他の特徴点は、 該テープ状の酸化物超電導体が多芯 線で構成されることである。
また、 本願発明の他の特徴点は、 該テープ状の酸化物超電導体が多芯 線であって、 かつツイス トせしめることである。
また、 本願発明の他の特徴点は、 該テープ状の酸化物超電導体が多芯 線であって、 かつツイス トされ、 かつ、 各テープ間に高抵抗層を含んで なることである。
また、 本願発明の他の特徴点は、 該超電導線材において、 該テープ状 の酸化物超電導体が多芯線であって、 かつツイストされ、 かつ、 各テー プ間及びュニッ 卜間に高抵抗層を含み、 かつ該線材がッイス 卜せしめる ことである。
また、 本願発明の他の特徴点は該超電導体が Bi2 S r 2 C a , C u2x であることが望ましいことであるが、 他の酸化物系超電導体、 たとえば、
(B i , P b)2 S r2 C a2 C u3x、 やタ リゥム系などの超電導体にも 広く適用することが可能である。 ―
たとえば、 B i - S r— C a— C u— O系
B i , 5 - 2. 2 ― Γ 5 - 2. 2 ― U _〇5 _
B i - Γ L , 5 - 2 ― C a o . & - 一 C u 3 - 07-;
B i . - S r i . s - a — C a i . s - - C u 3 - 09-
B i - P b S r— C a C u— 0系
(B i y— P t — y S Γ 1! .. 55 -- 22.. 2 - C U 0. 5 3 — 05 - 7
(B i y— P b 2 — SS Γr Ii .. 55 -- 2a.. 2— C a o.5 3— C U I 2. 3
- 0, -
( B i y— P b i— y) 5 - 2. 2 — S r L 5 - 2. - C a i . s - a. 3— C u 5 - 3. - 09_, ,
y = 0. 1 0.9などを利用できる。
本願発明の他の特徴は、 線材の断面形状のうち外形状を丸形状として 断面内部において、 テープ状の超電導体を略菱形形状になるように積層 した群とし、 該群を組み合わせて、 全体が 6角形状となるように構成す ることである。 具体的には、 酸化物超電導線において、 該線の長さ方向 に垂直な断面の外形状が概ね丸形状であって、 該断面内において、 酸化 物超電導体は複数のテープ状の超電導体を積層したユニッ トで構成され, かつ、 該ュニッ 卜内の該テープは該断面内で長さ方向と垂直方向に階段 状に積層され、 かつ、 該断面内における該ユニッ トの外形状は概ね菱形 状であって、 かつ、 該断面は、 少なく とも 3つの異なる該ユニッ トを有 し、 各々のユニッ トは隣接するユニッ トと、 テープの積層方向が幾何学 的回転対称性を有し、 かつ該菱形断面形状における少なく とも 1辺は隣 接するュニッ 卜と対向している。
本発明の他の特徴は、 複数の酸化物超電導体フイラメン 卜を有する酸 化物超電導テープ線材が、 コア部に回転対称に配置されており、 酸化物 超電導体フイラメン 卜は、 断面の平均の厚みが 3 μ ιηから 2 0 μ πιで、 かつ、 断面のアスペク ト比の平均が 2以上 1 0以下であることにある。 酸化物超電導テープ線材を回転対称に配置することは、 多芯テープ線材 を最外周の金属シースとなる第 3の金属パイプに充填する際に行う。 この特徴によれば、 多芯テープ線材が回転対称に配置されているので. 酸化物超電導体フィラメン ト中の酸化物超電導体の c軸がさまざまな方 向に向く。 したがって、 磁場の印加方向によらず、 臨界電流の低下を抑 制でき、 かつ、 酸化物超電導体フィラメン トが最適な大きさであるので、 臨界電流密度 ( J c ) を高くすることができる。 酸化物超電導体はビス マス系酸化物超電導体がよく、 特に B i 2 S r 2 C a , C u 2x 組成がよ い。
また、 銀または銀合金の金属シースを用い、 金属シースの割合を酸化 物超電導体フイラメン 卜に対して 3以上 7以下にすれば、 臨界電流密度 ( J c ) をより高くすることができる。
また、 外形が平角の酸化物超電導線では、 断面のアスペク ト比が 1以 上 6以下にするとよい。
また、 平均粒径を 3 m以下の粉末である酸化物超電導体または酸化 物超電導体の原料を用いれば、 従来のテープ形状の酸化物超電導線材と 同等の通電特性で、 かつ、 長尺の酸化物超電導線を得ることができる。 本発明の酸化物超電導線は、 従来のテープ形状の酸化物超電導線と比 較して、 容易に加工精度を向上させることができるので、 本発明の酸化 物超電導線を用いたソレノィ ドコイルは、 従来のテープ形状の酸化物超 電導線材を用いたパンケーキコイルよりも、 軸方向及び周方向でコイル 形状のずれが小さい。 したがって、 本発明の酸化物超電導線を用いたソ レノィ ドコイルは、 高くかつ均一な磁場を発生することができる。 図面の簡単な説明
第 1 図は、 第 1 の実施例の酸化物超電導線材の断面構成を示す図であ る。
第 2図は、 第 2の実施例の酸化物超電導線材の断面構成を示す図であ る。
第 3図は、 第 3の実施例の酸化物超電導線材の断面構成を示す図であ る。
第 4図は、 第 4の実施例の酸化物超電導線材の断面構成を示す図であ る。
第 5図は、 第 5の実施例の酸化物超電導線材の断面構成を示す図であ る。
第 6図は、 第 6の実施例の酸化物超電導線材の断面構成を示す図であ る。
第 Ί図は、 第 6の実施例の酸化物超電導線材の作製方法を示す図であ る。
第 8図は、 第 9の実施例の酸化物超電導多芯線材 6 を示す図である。 第 9図は、 酸化物超^導多芯線材 6の作製方法を示す図である。
第 1 0図は、 平角形状の酸化物超電導多芯線材 2 0を示す図である。 第 1 1 図は、 酸化物フィラメン 卜 9の厚みと、 臨界電流密度 ( J c ) との関係を示す図である。
第 1 2図は、 酸化物超電導多芯線材 6の臨界電流密度 ( J c ) の磁場 依存特性を示す図である。
第 1 3図は、 酸化物超電導多芯線材 6の銀 (A g ) 比を種々の割合に したときの臨界電流密度 (J c ) を示す図である。 ―
第 1 4図は、 酸化物超電導多芯線材 6および酸化物超電導多芯線材 2 0について、 断面積を変化させたときの臨界電流密度 ( J c ) を示す 図である。
第 1 5図は、 超電導粉末の平均粒径が 1 μ m, 3 m , 4 . 5 m , 6 μ mの場合の臨界電流密度 ( J c ) の分布状態を示す図である。 第 1 6図〜第 2 2図、 他の酸化物超電導多芯線材の断面の例を示す図 である。
第 2 3図は、 第 1 0の実施例であるソレノィ ドコイル 1 3 を示す図で ある。
第 2 4図は、 ソレノイ ドコィノレ 1 4 を示す図である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の実施例を説明するが本発明は、 これらに限定されるも のでない。
(実施例 1 )
第 1 図に本発明の一実施例を示す。 本発明の酸化物超電導線材は、 引 き抜き加工で得た均一な丸断面の外形を有し、 銀シース 1 は
B i 2 S r 2 C a , C u 2 0 x 超電導体 2からなるテープ状のフィラメン 卜 で構成されている。 ここで、 テープ状のフィラメン トは、 7枚ずつ、 3 つのュニッ 卜に分けて積層されているが、 各ュニッ ト内では階段状に段 差をつけながら積層することで、 7枚を積層したとき、 長さ方向に垂直 な断面で、 丁度菱形となるように構成されている。 また、 この様な菱形 断面形状の積層体を、 1つのユニッ トと し、 これを 3つ束ね、 合計 2 1 芯で全体が構成され、 全体では正 6角形の断面形状からなる。 また、 こ の断面を構成する 3つのユニッ トは各々、 1 2 0度の幾何学的な回転対 称性を有している。 実施例中のテープ状でない部分第 1 図の黒いテープ 部以外は銀シースから構成されている。
なお、 この実施例では、 7枚のテープを積層したが、 積層する枚数に ついては、 使用する材料の加工性や超電導体の体積率など、 用途に応じ て設計上の所望の数とすればよく、 特に限定されるものではない。 線材 の外形は 1〜 2皿程度が望ましいが、 用途に応じて適切な断面積の線材 とすればよい。 また、 交流用途などに用いる場合には、 撚リピッチで 1 0〜 1 0 0 nunとすることができる。 線材の外径が、 1 〜 2 mmが望まし い理由は、 超電導コイルなどで一般に用いられる寸法であり、 これで、 臨界電流が 1 0 0 0 A位になる。 あま り大きいと、 コイル巻き線が困難 であるほか、 電流値が多き過ぎて困ることとなる。 また、 交流用途でよ リピッチが 1 0〜 1 0 0 mmが望ましい理由は、 商用周波数 5 0〜 6 0 H zにおいて交流損失を 0 . 1 / m 以下に抑制するために必要なため である。
(実施例 2 )
第 2図に、 本発明の一実施例を示す。 本発明の酸化物超電導線材は、 引き抜き加工で得た均一な丸断面の外形を有し、 銀シース 1 は
B i 2 S r 2 C a t C u 2 0 x 超電導体 2からなるテープ状のフィラメン ト で構成されている。 ここで、 テープ状のフィラメン トは、 7枚ずつ、 3 つのユニッ トに分けて積層され、 実施例 1 と同様に、 階段状に段差をつ けながら積層することで、 7枚を積層したとき、 長さ方向に垂直な断面 で、 丁度菱形となるように構成されている。 また、 この様な菱形断面形 状の積層体を、 1つのユニッ トと し、 これを 3つ束ね、 合計 2 1芯でュ ニッ トが構成され、 3つのュニッ 卜を組み合わせた全体では正 6角形の 断面形状からなる。 また、 この断面を構成する 3つのユニッ トは各々、 1 2 0度の幾何学的な回転対称性を有している。 本線材は、 この 3つの ュニッ 卜を一組とした 6角形の外形状を一セグメン トとし、 このセグメ ン 卜を合計で 7組、 稠密に組み込んでなる。 線材の外形は 1〜 2皿程度 が望ましい力 、 用途に応じて適切な断面積の線材とすればよい。 また、 交流用途などに用いる場合には、 撚リピッチで 1 0〜 1 0 0匪とするこ とができる。 ここで、 「稠密に組み込んでなる。 」 とは、 蜂の巣状に組 み込むことをいう。
(実施例 3 )
第 3図は本発明の一実施例を示す。 本発明の酸化物超電導線材は、 引 き抜き加工で得た均一な丸断面の外形を有し、 銀シース 1 は
B i 2 S r 2 C a t C u 2 O x 超電導体 2からなるテープ状のフィラメント で構成されている。 ここで、 テープ状のフィラメントは、 7枚ずつ、 3 つのユニッ トに分けて積層され、 実施例 1 と同様に、 階段状に段差をつ けながら積層することで、 7枚を積層したとき、 長さ方向に垂直な断面 で、 丁度菱形となるように構成されている。 また、 この様な菱形断面形 状の積層体を、 1つのユニッ トとし、 これを 3つ束ね、 合計 2 1芯でセ グメン 卜が構成され、 3つのュニッ 卜を組み合わせた全体では正 6角形 の断面形状からなる。 また、 この断面を構成する 3つのユニッ トは各々、 1 2 0度の幾何学的な回転対称性を有している。 本線材は、 この 3つの ュニッ 卜を一組とした 6角形の外形状を一セグメン トとし、 このセグメ ン卜を合計で 5 5組、 最稠密に組み込んでなる。 線材の外形は l〜 2 mm 程度が望ましいが、 用途に応じて適切な断面積の線材とすればよい。 ま た、 交流用途などに用いる場合には、 撚リピッチで 1 0〜 1 0 O IMIとす ることができる。
(実施例 4 )
第 4図に本発明の一実施例を示す。 本発明の酸化物超電導線材は、 引 き抜き加工で得た均一な丸断面の外形を有し、 銀シース 1 は B i 2 S r 2 C a , C u 2x 超電導体 2からなるテープ状のフィラメン ト で構成されている。 ここで、 テープ状のフィラメン トは、 7枚ずつ、 3 つのユニッ トに分けて積層され、 実施例 1 と同様に、 階段状に段差をつ けながら積層することで、 7枚を積層したとき、 長さ方向に垂直な断面 で、 丁度菱形となるように構成されている。 また、 この様な菱形断面形 状の積層体を、 1つのユニッ トとし、 これを 3つ束ね、 合計 2 1芯でセ グメン卜が構成され、 3つのュニッ 卜を組み合わせた全体では正 6角形 の断面形状からなる。 また、 この断面を構成する 3つのユニッ トは各々、 1 2 0度の幾何学的な回転対称性を有している。 本線材は、 この 3つの ュニッ 卜を一組とした 6角形の外形状を一セグメン卜とし、 このセグメ ン卜を合計で 4 8組、 稠密に組み込んでなる。 なお、 線材断面内におけ る中央部には、 線材の熱的安定性と機械的強度を高めることを目的に金 属層 3 を設けてある。 この金属層には、 たとえば銀のほか、 銀 0 . 5 重 量%M g合金などの銀より機械強度の高い、 かつ銀とほぼ同等の熱伝導 性を有する物質を使用することができる。 なお、 線材の外形は 1〜 2皿 程度が望ましいが、 用途に応じて適切な断面積の線材とすればよい。 ま た、 交流用途などに用いる場合には、 撚りピッチで 1 0〜 1 0 0 nunとす ることができる。
(実施例 5 )
第 5図に本発明の一実施例を示す。 本発明の酸化物超電導線材は、 引 き抜き加工で得た均一な丸断面の外形を有し、 銀シース 1 は
B i 2 S r 2 C a , C u 2 O x 超電導体 2からなるテープ状のフィラメント で構成されている。 ここで、 テープ状のフィラメン トは、 7枚ずつ、 3 つのユニッ トに分けて積層され、 実施例 1 と同様に、 階段状に段差をつ けながら積層することで、 7枚を積層したとき、 長さ方向に垂直な断面 で、 丁度菱形となるように構成されている。 また、 この様な菱形断面形 状の積層体を、 1 つのユニッ トとし、 これを 3つ束ね、 合計 2 1芯でセ グメン卜が構成され、 3つのュニッ 卜を組み合わせた全体では正 6角形 の断面形状からなる。 また、 この断面を構成する 3つのユニッ トは各々、
1 2 0度の幾何学的な回転対称性を有している。 本線材は、 この 3つの ユニッ トを一組とした 6角形の外形状を一セグメントとし、 このセグメ ン 卜を合計で 5 5組、 最稠密に組み込んでなる。 なお、 この線材の最外 周 4は、 銀一 0 . 5 重量%M g合金からなる強化銀合金で構成され、 線 材の許容応力を 2 0 0 M P aに高めている。 この線材の外形は 1〜 2 iMi 程度が望ましいが、 用途に応じて適切な断面積の線材とすればよい。 ま た、 交流用途などに用いる場合には、 撚リピッチで 1 0〜 1 0 0匪とす ることができる。
(実施例 6 )
第 6図に本発明の一実施例を示す。 本発明の酸化物超電導線材は、 引 き抜き加工で得た均一な丸断面の外形を有し、 銀シース 1 は
B i 2 S r 2 C a i C u 2 0 x 超電導体 2からなるテープ状の多芯テープ線 材 5 を内包した構成である。 ここで、 各テープ状線材は、 7枚ずつ、 3 つのュニッ 卜に分けて積層されているが、 各ュニッ 卜内では階段状に段 差をつけながら積層することで、 7枚を積層したとき、 長さ方向に垂直 な断面で、 丁度菱形となるように構成されている。 また、 この様な菱形 断面形状の積層体を、 1つのユニッ トとし、 これを 3つ束ね、 合計 2 1 芯で全体が構成され、 全体では正 6角形の断面形状からなる。 また、 こ の断面を構成する 3つのユニッ トは各々、 1 2 0度の幾何学的な回転対 称性を有している。 なお、 この実施例では、 7枚のテープ線材を積層したが、 積層する枚 数については、 使用する材料の加工性や超電導体の体積率など、 用途に 応じて設計上の所望の数とすればよく、 特に限定されるものではない。 線材の外形は 1 〜 2匪程度が望ましいが、 用途に応じて適切な断面積の 線材とすればよい。 また、 交流用途などに用いる場合には、 撚リピッチ で 1 0 〜 1 0 0 mmとすることができる。
(実施例 7 )
第 7図に本発明の線材の製造方法の一実施例を示す。 予め合成した酸 化物超電導体の粉末を銀や銀合金等のシース材 (第一の銀パイプ) に充 填し、 これを線引き加工して単芯線材を得る。 必要なら、 これを更に多 芯に組み込み、 更に線引き加工を施してもよい。 この様にして得た線材 を、 圧延加工機によって厚さ 0 . 1 〜 0 . 3 mm, 幅 2 〜 5 mmのテープ状に 加工し、 これをテープの厚さ方向に 7枚積層した。 これを、 第 1 図に示 すような幾何学的配置で別の銀パイプ中に組み込み、 静水圧押し出し加 ェの後、 更に線引き加工を施して、 外形で 0 . 5 〜 2 IMI , 長さ 1 0 0 m 〜 1 kmの長尺の線材を得た。
なお、 最終の加工には、 所望の外形状を得るため、 特に寸法校正され た、 特別のダイアモン ドダイスを用いた。 これにより、 均一磁場を発生 させるために必要な外形状 (たとえば、 ソレノイ ドコイルの形状) を線 引き加工により容易に得ることができた。
本実施例において、 圧延加工機によって、 厚さ 0 . 1 〜 0 . 3匪, 幅 2 〜 5 mmとしているが、 このようにすると、 組み合わせる際に、 菱形を作 りやすい。 また、 扱いやすい。 この場合、 アスペク ト比が 1 0以上が望 ましい。 もし、 アスペク ト比が 1 0以上ない場合、 臨界電流密度は 1ノ 2以下に低下してしまう。 (実施例 8 )
実施例 2の線材を用いて、 アルミナスリーブを絶縁材として、 内径 6 Omni, 外径 1 3 0nim, 高さ 6 0 Onuiiのソレノィ ドコィルを製作し、 こ れを 8 7 0〜 8 8 5 °Cで 1 0〜 3 Omin 部分溶融熱処理した。 熱処理後. 8 0 0 °C, 5 %酸素— 9 5 %アルゴンガス中でキヤリァ濃度調整を行つ た後、 エポキシ樹脂で含浸 · 補強した。
なお、 第 1 の比較例として、 テープ状に加工した線材を巻き線してな る、 内径 6 0 nun, 外形 1 3 0ππιι, 高さ 1 5 nunのダブルパンケーキコイル を製作し、 これを、 4 0個積層した積層ダブルパンケーキコイルを組み 立てた。 また、 第 2の比較例として、 線引き加工によって得た、 丸断面 形状の酸化物超電導部を持つ、 丸断面の外形の単芯の B i — 2 2 1 2系 酸化物超電導銀シース線材を製作し、 これを用い、 アルミナスリーブを 絶縁材として内径 6 0 mm, 外形 1 3 0 mm, 高さ 6 0 0 mmのソレノィ ドコ ィルを製作した。 比較例 1 では 4 0個のコイルを積層して一つのマグネ ッ 卜が構成される。 このため、 高い磁場が出せるが、 磁場の均一性に劣 ることとなる。
また、 第 2の比較例として、 線引き加工によって得た。 丸断面形状の 酸化物超電導部を持つ、 丸断面の外形の単芯の B i — 2 2 1 2系酸化物 超電導銀シ一ス線材を製作し、 これを用い、 アルミナスリーブを絶縁材 として内径 6 0 mm, 外径 1 3 Omni, 高さ 6 0 O IMIのソレノィ ドコイルを 製作した。 これらのコイルは、 2 1 Tのバックアップ磁場中で、 4. 2 Kにおいて、 コイル性能を評価した。 コイル性能の比較を第 1表に示す。 第 1 表
Figure imgf000018_0001
ここで、 コイル電流密度とは、 コイル断面積あたりの電流密度, 磁場 均一度は、 コイル中心の直径 3 0匪内での磁場の変動率, 発生磁場はコ ィル中心での値, 運転電流は最大通電電流値で定義した。 第 1 の比較例
(比較例 1 ) は発生磁場強度の点では、 本発明より優れているが、 4 0 個のダブルパンケーキの巻き数の誤差が大きく、 均一な磁場を発生する ことができない。 これは、 テープ線材の厚みの加工精度が不十分である ためである。 テープ厚みは 0 . 1 〜 0 . 3 i i程度の範囲内である力 、 厚み の誤差は 1 0 %程度あることによる。 一方、 第 2の比較例 (比較例 2 ) では、 丸断面の線材を用いているため、 外形状の加工精度に優れ、 発生 する磁場の均一度に優れるが、 酸化物の結晶配向性が十分でないため、 発生磁場が低いという欠点がある。
本実施例では、 線材の外形は丸断面であるため、 高い磁場均一度を得 ることができ、 更に、 線材のー断面内における酸化物部分はテープ形状 を有し、 テープ面に沿った c軸の結晶配向により高い超電導特性が得ら れる。
本実施例では、 巻き線後熱処理する W & R法によるマグネッ 卜の一例 を示したが、 線材を熱処理後に巻き線する R & W法によるマグネッ 卜に おいても同様に本発明を適用することが可能である。 その場合、 絶縁材 にはエナメルやホルマール被覆を用いることができ、 ソレノィ ドコイル を巻き線することで、 同様に均一磁場を発生することができる。 すなわ ち、 R &W法によるマグネッ トでは熱処理後に曲げ加工を行うので、 線 材に卷き線による損傷が生じ、 性能が低下する。 しかし、 絶縁材が薄く できたり、 熱処理によるコィルの変形を防ぐことができるなどのメ リッ 卜がある。 線材のダメージを無視すれば、 均一度を取るにはむしろ有利 な方法である。 これまでは、 丸線材で高特性を持つ線材がなかった。 本 発明により、 高磁場中で臨界電流密度 J cが高い線材を丸い断面形状で 得ることができた。 丸い形状は、 加工精度が良く、 また、 ソレノイ ド形 状にすれば、 均一な磁場発生が可能となる。 本発明によって、 高い磁場 均一度と、 2 T以上の磁界発生を 2 1 T以上の磁場中で同時に達成でき ることが、 はじめて可能となり、 酸化物超電導マグネッ ト装置を応用し た各種分析装置、 たとえば、 理化学実験装置, 各磁気共鳴分析装置, 医 療用 M R I装置などが可能になった。
(実施例 9 )
第 8図に、 本発明の第 9の実施例である酸化物超電導多芯線材 6 を示 す。 酸化物超電導多芯線材 6は、 長さ方向に垂直な断面が回転対称にな るように、 3 7芯テープ線材 5 を組み合わせて、 銀シース 1 で覆ったも のである。 本実施例では、 3 7芯テープ線材 5 を 6本 1組で積層したセ グメン ト 7 を 3回の回転対称に配置して、 6角形のコア 8 を形成する。
3 7芯テ一プ線材 5は、 3 7個の酸化物超電導フィラメン ト 9 を銀シー ス 1 0で覆ってテープ状にしたものである。 したがって、 1つの酸化物 超電導多芯線材 6には、 3 7 X 6 X 3 = 6 6 6の酸化物超電導フィ ラメ ン ト 9が用いられている。 酸化物超電導フィラメン 卜 9の数については 使用する際の線材の形状によって適宜最適な数にすることが望ましい。 (製造方法)
本実施例の酸化物超電導多芯線材 6の製造方法を説明する。
まず、 酸化物超電導フィラメン ト 9 となる部分を作る。
( 1 ) 純度が 9 9 %以上の酸化ス トロンチウム ( S r〇) , 酸化カルシ ゥム (C a〇) 及び酸化銅 (C u O) の各酸化物を出発原料とし、 ス ト ロンチウム ( S r) , カルシウム (C a ) , 銅 (C u) の原子モル比が それぞれ 2. 0 : 1.0 : 2.0 の組成となるように秤量し、 それらの混 合体を作製する。 この混合体を遠心ボールミルに入れ、 2 0分間にわた つて混合する。
( 2 ) 混合体に大気中において、 9 0 0 °Cで、 2 0時間にわたる熱処理 を行う。
( 3 ) 熱処理した混合体を室温まで冷却した後、 再度、 遠心ボールミル に入れ、 2 0分間にわたって粉砕,混合し、 粉末状態にする。
( 4 ) 得られた粉末にビスマス (B i ) , ス トロンチウム ( S r ) , 力 ルシゥム (C a ) , 銅 (C u ) の原子モル比がそれぞれ 2.0 : 2.0 : 1.0 : 2.0の組成となるように酸化ビスマス (B i 23) を秤量して 加え、 混合体を遠心ボールミルに入れ、 2 0分間にわたって混合する。
( 5 ) 得られた粉末を、 大気中において、 8 0 0乃至 8 5 0 °Cの温度で、 1 0時間にわたって熱処理を行い、 超電導粉末を作製する。
この超電導粉末は、 粉末 X線回折の結果及び走査型電子顕微鏡(SEM) の観察結果によれば、 超電導相以外に酸化ス トロンチウム ( S r O) , 酸化銅 (C u O) のほか、 同定できない未反応の非超電導相も若干認め られた。
( 6 ) この超電導粉末を遠心ボールミルに入れ、 平均粒径が 3 / m以下 になるように粉砕及び混合し、 超電導微粉末を作製する。
( 7 ) 得られた超電導微粉末を外径 2 1. 0龍, 内径 1 7. 5匪の円形の 断面形状を有する第 1 の純銀パイプに充填する。
( 8 ) この第 1 の純銀 (A g ) パイプを、 ドロ一ベンチを用いて、 断面 減少率 1 1 乃至 1 3 %の伸線加工を施し、 外径 2. 5 mm になるまで縮径 する。 これで、 酸化物超電導フィラメン ト 9 となる部分ができる。
次に、 3 7芯テープ線材 5 を作る。
( 9 ) 縮径した第 1 の純銀 (A g ) パイプを長さ方向に 3 7等分になる ように切断する。 切断した 3 7本の第 1 の純銀 (A g ) パイプを、 外径 2 1.0mm, 内径 1 8. 2 mmの円形断面を有する第 2の純銀 (A g ) パイ プに組み込む。 このときの組み込み本数は、 用途に応じて増減する必要 がある。
( 1 0 ) この第 2の純銀 (A g ) パイプを、 ドロ一ベンチを用いて、 断 面減少率 1 1乃至 1 3 %の伸線加工を施し、 外径 1. 5乃至 2. Oinmにな るまで縮径する。
( 1 1 ) 縮怪した第 2の純銀 (A g ) パイプに圧延加工を施して、 厚さ が 0. 1 0乃至 0. 5 0 nunの範囲内、 Φ裏力 1. 0〜 5. 0 mmの範囲内の偏平 な断面形状を持つ 3 7芯テープ線材 5 とする。
次に、 3 7芯テープ線材 5 を用いて酸化物超電導多芯線材 6 を作る。
( 1 2 ) 3 7芯テープ線材 5 を 1 8本に切断し、 これを 6本 1組として 3組に分け、 それぞれを菱形形状に積層させてセグメン ト 7 をつくる。 3組のセグメン 卜 7 を外径 1 1. 0mm, 内径 1 8. 2匪の第 3の純銀(Ag) パイプに組み込む。 このとき、 3組のセグメン ト 7 を 3回の回転対称と なるように配置する。 同一サイズの 3 7芯テープ線材 5 を用いるので、 酸化物超電導多芯線材 6の製造工程を短縮でき、 およびコス トを低減で きる。
ビスマス系酸化物超電導体は、 熱処理によって c軸に対して垂直に結 晶粒が成長する性質を持っているから、 c軸に平行な磁場中では、 臨界 電流が低下するという物性を有する。 3 7芯テープ線材 5を回転対称性 に配置すると磁場の印加方向によらず、 臨界電流の低下を抑制できる。
( 1 3 ) 3 7芯テープ線材 5が組み込まれた第 3の純銀 (A g ) パイプ を外径 0.7 5乃至 2. 5皿の範囲内に伸線加工して酸化物超電導多芯線 材 6ができる。 第 3の純銀 (A g) パイプが銀シース 1に、 第 1の銀パ イブおよび第 2の銀パイプが銀シース 1 0に、 第 1の銀パイプに充填さ れた酸化物超電導体が酸化物フィラメン 卜 9になる。 この酸化物フィラ メン 卜 9の厚みゃァスぺク 卜比は組み込む際のテープ線材を最適なもの にすることにより、 所望の形状にできる。 伸線加工および圧延加工は、 線材の断面形状を所望のものにすると同時に、 酸化物フィラメン 卜 9を 高密度化する。 なお、 圧延加工時に、 線材の長手方向への伸びを最小限 に抑え、 幅方向への伸びを促進させることにより、 酸化物フィラメン ト 9の高密度化をより一層促進することができる。
酸化物超電導多芯線材 6に必要に応じて、 ロール圧延やカセッ トロー ラーダイス等の加工を行うことにより、 第 1 0図に示すような平角形状 の酸化物超電導多芯線材 1 1にできる。
次に、 酸化物超電導多芯線材 6に熱処理を施して、 超電導特性を付与 する。
( 1 4 ) 酸化物超電導多芯線材 6を純酸素 (酸素分圧が l atm) 中にお いて、 酸化物フィラメン ト 9の酸化物超電導体 (本実施例では
B i 2 S r2 C a i C u2〇 Jの分解温度よリ僅かに高い温度である 8 7 5 乃至 9 0 0 °Cの範囲内の温度で、 5乃至 6 0分の範囲内にわたる熱処理 を行い、 酸化物超電導体を部分溶融させ、 その後、 室温まで冷却する。 これによリ、 酸化物超電導多芯線材 6が超電導特性を有するようになる, また、 必要に応じて、 1乃至 2 0 % (酸素分圧が 0.0 1乃至 0. 2 atm)の酸素濃度雰囲気中において、 酸化物超電導体の分解温度より僅か に低い温度である 8 0 0乃至 8 4 0 °Cの範囲内の温度で、 5乃至 5 0時 間の範囲内におけるァニール処理を行ってもよい。
本実施例では、 Β ί ζ ε ι^ θ , Ο ι^ Οχ の組成の酸化物超電導体の 原料粉末にはビスマス (B i ) 化合物, ス 卜ロンチウム ( S r ) 化合物, カルシウム (C a ) 化合物及び銅 (C u ) 化合物を用いるが、 必要に応 じて、 鉛 (P b) 化合物やバリウム (B a ) 化合物を用いてもよい。 各 原料粉末は、 酸化物, 水酸化物, 炭酸塩, 硝酸塩, ほう酸塩, 酢酸塩等 ものが用いられる。 また、 ビスマス (B i ) 系以外の酸化物超電導体も 適用可能であって、 一例としてはタ リウム (T 1 ) 系超電導体, 水銀
(H g ) 系超電導体なども用いることができる。
金属シース材は、 熱処理に際して腐食等を生じない銀や銀合金にする ことが好ましい。 銀合金化には、 金 (A u) , アンチモン ( S b ) , 白 金 (P t ) , マグネシウム (Mg) , チタン (T i ) , マンガン(Mn), ニッケル (N i ) , 銅 (C u ) , アルミニウム (A 1 ) 等を用いるのが 好ましい。
また、 酸化物超電導粉末を合成したり、 中間焼成を行ったりする際の 熱処理は、 7 0 0乃至 9 5 0 °Cの範囲内の温度で行われる。 また、 必要 に応じて、 B i 2 S r 2 C a , C u 2x からなる組成に第 3元素を添加、 あるいは置換し、 得られた酸化物超電導体を部分溶融温度以上に加熱し た後、 これを冷却する過程において、 超電導相の結晶粒内に非超電導相 を分散させ、 ピンニングカを高める方法を用いてもよい。 さらに、 本実施例では、 酸化物超電導多芯線材 6 を形成するために、 パウダー · イン ♦ チューブ法を利用している力、 他の方法、 例えば、 口 ッ ド . イン . チューブ法, ドクターブレー ド法, ディ ップコー ト法, ス プレーパイロリシス法, スクリーン印刷法あるいはジェリーロール法等 を用いてもよい。
以上のようにして作製した酸化物超電導多芯線材 6について、 超電導 特性を測定する。
(測定結果 1 )
第 2表に、 酸化物フィラメン ト 9の平均厚みを 1 . 5 μ m から 4 0 μ πιの範囲内とし、 温度 4. 2 Κ で印加磁場をゼロにして、 酸化物超電 導多芯線材 6の臨界電流密度 ( J c ) を測定した結果を示す。
酸化物フイラメン ト 9の平均厚みが 3 μ mから 2 0 μ mの範囲内にお いては、 2 3 0乃至 2 6 0 AZ皿2 の臨界電流密度 ( J c ) を得ること ができた。 しかし、 以下の場合、 および 2 5 m以上の場合には、 臨界電流密度 ( J c ) は低下する傾向が認められた。
しだがつて、 酸化物フィラメント 9の平均厚みは 3 μ πιから 2 0 μ m の範囲内に選ぶと、 臨界電流密度 ( J c ) を高くすることができる。
第 2 表
Figure imgf000024_0001
(測定結果 2 ) 第 1 1 図に、 酸化物超電導多芯線材 6に含まれる酸化物フィラメン ト 9のうち、 5 0 %以上を占める酸化物フィラメン ト 9の厚みと、 臨界電 流密度 ( J c ) との関係を示す。
第 1 1 図に示されるように、 酸化物超電導多芯線材 4に含まれる酸化 物フィラメン ト 9のうち 5 0 %以上の酸化物フィラメン 卜 9 を 3 μ ι か ら Ι δ μ πιの範囲内にすることにより、 安定して 2 3 0 A /mm2 の臨界 電流密度 ( J c ) が得られることが確認できた。
(測定結果 3 )
第 3表に、 酸化物フイラメン 卜 9の平均ァスぺク ト比を 1〜 2 0の範 囲内とし、 温度 4. 2 K で印加磁場をゼロにして、 臨界電流密度( J c ) を測定した結果を示す。 ここでのアスペク ト比は、 酸化物フィラメント 9の縦横比とした。 酸化物フィラメン 卜 9の平均ァスぺク 卜比が 2〜 1 0の範囲内においては、 2 2 5 AZmmzから 2 4 5 AZmm2の臨界電流 密度 ( J c ) を得ることができた。 しかし、 その範囲外のアスペク ト比 では、 臨界電流密度 ( J c ) は低下する傾向が認められた。
したがって、 酸化物フィラメン卜 9の平均ァスぺク 卜比は 2〜 1 0に 選ぶと、 臨界電流密度 ( J c ) を高くすることができる。
Figure imgf000025_0001
Figure imgf000025_0002
さらに、 酸化物フィラメン 卜 9のァスぺク ト比カ 2〜 1 0の範囲内の 酸化物フイラメン 卜 9 を 9 0 %以上にすることで、 酸化物超電導多芯線 材 6の長さが 5 0 m以上あっても、 安定して 2 0 0 AZ匪2 以上の高い 臨界電流密度 ( J c ) が得られることを実験的に確認した。
(測定結果 4 )
第 4表に、 平角形状の酸化物超電導多芯線材 2 0のアスペク ト比 (外 形の縦横の比) を 1〜 3 0の範囲内とし、 温度 4. 2 K で印加磁場をゼ 口にして、 臨界電流密度 (J c ) を測定した結果を示す。 ァスぺク 卜比 力 1〜 1 5の範囲内においては、 2 2 0 龍2から 2 5 0 AZ皿2の臨 界電流密度 ( J c ) を得ることができた。 しかし、 アスペク ト比が 6 を 超えると臨界電流密度 ( J c ) は飽和する傾向がある。 また、 酸化物超 電導多芯線材 6 を平角形状に加工する際に、 ァスぺク ト比カ 6 を超える と、 断線が多発するので非常に製造が難しくなる。
したがって、 酸化物超電導多芯線材 2 0のァスぺク ト比を 1〜 1 0に 選ぶとよい。
第 4 表
Figure imgf000026_0001
(測定結果 5 )
第 1 2図に、 酸化物超電導多芯線材 6の臨界電流密度 ( J c ) の磁場 依存特性を示す。 実線は酸化物超電導多芯線材 6の特性であり、 点線は 比較例線材で、 酸化物フィ ラメン ト 9の形状をテープ状にせず、 丸にし た酸化物超電導多芯線材の特性である。
第 1 2図に示されるように、 温度 4. 2 K で印加磁場をゼロのときの 臨界電流密度 ( J c ) は、 酸化物超電導多芯線材 6では 2 5 0 A/舰 2 が得られたのに対し、 比較例線材は 1 8 O A/匪2 であった。 また、 温 度 4. 2 K で印加磁場が 2 0 Tのときの臨界電流密度 (J c ) は、 酸化 物超電導多芯線材 6では 1 2 5 A /mm2 が得られたのに対し、 比較例線 材は 4 0 AZ匪2 であった。 この結果から、 各印加磁場中における臨界 電流密度 ( J c ) は、 比較例線材に比べて酸化物超電導多芯線材 6の方 が明らかに高いことが確認できた。
(測定結果 6 )
第 1 3図に、 酸化物超電導多芯線材 6の銀 (A g ) 比を種々の割合に したときの臨界電流密度 (J c ) を示す。 ここで、 銀 (A g ) 比は酸化 物超電導線材 4の断面内に占める酸化物フィラメン 卜 9の割合を 1 とし たときの金属マ卜リックス銀 (A g ) の比率である。 第 1 3図において、 縦軸は A /mm2で表す温度 4. 2 Kで印加磁場をゼロにしたときの臨界電 流密度 ( J c ) であり、 横軸は銀比を示す。
第 1 3図に示されるように、 温度 4. 2 Κ で印加磁場をゼロにしたと きの臨界電流密度 ( J c ) は、 銀( A g )比が 3〜 7の範囲内では 2 2 0 A /匪2から 24 5 A/mm2の範囲内を得ることができた。 しかし、 その 範囲外の銀 (A g) 比の線材は臨界電流密度 (J c ) が低下することが 確認できた。
以上の結果から、 酸化物超電導多芯線材 6の銀 (A g) 比を 3〜 7に 選ぶと、 臨界電流密度 ( J c ) を高くすることができる。
(測定結果 7 )
第 1 4図に、 丸形状の酸化物超電導多芯線材 6および平角形状の酸化 物超電導多芯線材 2 0について、 断面積を変化させたときの臨界電流密 度 ( J c ) を示す。 第 1 4図に示されるように、 温度 4. 2 K で印加磁場をゼロにしたと き、 断面積が l mm2 よりも小さい場合には、 臨界電流密度 ( J c ) が 2 0 0 AZ匪2以下であった。 しかし、 断面積が 1皿2を超えると 2 3 0 A/匪2以上の臨界電流密度 ( J c ) が得られることが確認できた。
以上の結果から、 酸化物超電導多芯線材 6および酸化物超電導多芯線 材 2 0の断面積を l mm2 以上に選ぶと、 臨界電流密度 ( J c ) を高くす ることができる。
(測定結果 8 )
第 1 5図に、 第 1 の純銀 (A g ) パイプに充填する超電導粉末の平均 粒径を、 3 μ πι, 1 μ m, 3 m, 4. 5 m , 6 μ πιとして、 温度 4. 2 Κ で印加磁場ゼロのときの酸化物超電導多芯線材 6の長さ方向に おける臨界電流密度 ( J c ) の分布状態を示す。 電圧端子間距離を 3 0 mmと 3 る。
第 1 5図から明らかなように、 超電導粉末の粒径が大きくなるに従い、 各部の臨界電流密度 ( J c ) の分布が広くなり、 不均質となることが確 認された。 具体的には、 超電導粉末の平均粒径を 6 μ mの場合は、 臨界 電流密度 ( J c ) が最も高い部分が 2 7 0 AZ匪2 であったが、 臨界電 流密度 (J c ) が最も低い部分では 1 9 0 AZmm2 まで低下していた。 また、 超電導粉末の平均粒径を 4. 5 μ πιの場合は、 臨界電流密度( J c ) が最も高い部分が 2 9 0 AZ匪2 であったが、 臨界電流密度 ( J c ) 力 最も低い部分では 2 0 0 AZ匪2 であった。 一方、 超電導粉末の平均粒 径が 1 μ mおよび 3 μ mの場合は、 各部の臨界電流密度 ( J c ) は、 2 4 0乃至 2 9 0 AZ龍2 の範囲内に収ま り、 均質性が向上し、 かつ高 い値の臨界電流密度 ( J c ) が得られることが確認された。
これらの酸化物超電導多芯線材 6の横断面の組織を走査型電子顕微鏡 で観察したところ、 超電導粉末の平均粒径を大きくするに従い、 非超電 導相も粗大化していることが分かった。 この粗大化した非超電導相が析 出している部分では、 粗大化した非超電導相が電流パスを遮断するため に、 臨界電流密度 ( J c ) が低くなると考えられる。
したがって、 第 1の金属パイプに充填される超電導体粉末の平均粒径 は、 3 m以下まで粉碎したものを用いることが望ましい。 平均粒径が 3 μ m以下の超電導体粉末を用いることにより、 従来のテープ形状の酸 化物超電導線材と同等の通電特性で、 かつ、 長尺の酸化物超電導多芯線 材 6 を得ることができる。
本実施例では、 3 7芯テープ線材 5 を積層したセグメン ト 7 を 3回の 回転対称に配置して、 6角形のコア 8 を形成したが、 第 1 6図〜第 1 3 図に示すように、 複数の 3 7芯テープ線材 5 を配置してもよい。 これら のような積層構造にした場合、 酸化物フィラメン ト 9が多方向を向いて いるため、 異方性の小さい線材となり、 磁場の印加方向によらず、 臨界 電流の低下をより抑制できる。 また、 第 2図〜第 5図に示しされるよう に、 稠密に配置してもよい。
また、 第 1 8図に示すように、 酸化物超電導多芯線材 6の中心に、 銀 ( A g ) あるいは銀 (A g ) を主成分とする銀 ( A g ) 合金の第 4の金 属パイプまたは金属線 1 2 を配置してもよい。 酸化物超電導多芯線材 6 の中心に配置される酸化物フィラメント 9は、 圧延加工しても、 表面部 に位置する酸化物フィラメン 卜 9に比べて緻密性が低いから、 酸化物フ イラメン卜 9の代わりに、 酸化物超電導多芯線材 6の中心に第 4の金属 パイプまたは金属線 1 2 を配置しても臨界電流 ( I c ) が大きく変化す ることはない。 実際に、 酸化物フィラメン ト 9 , 金属パイプあるいは金 属線 1 2に関わらず、 臨界電流密度 ( J c ) の有意差はほとんど観察さ れなかった。 さらに、 第 4の金属パイプを配置することにより、 機械強 度の向上を可能にし、 かつ断面形状の均質化も達成できることも実験的 に確認した。 また、 撚線導体を製造するために、 酸化物超電導多芯線材 6に撚りを施しても、 中心は実質的には撚られておらず、 交流損失の低 減には実質的に関与していないから、 酸化物フィラメン 卜 9である必要 性はない。
また、 第 3の金属パイプの内径側の形状を、 丸に限らず多角形として もよく、 多角形にすれば、 3 7芯テープ線材 5の充填密度が向上すると いうメ リッ トもある。 充填密度が最も高くでき、 断面形状の乱れを防止 できるので、 六角形にすることが最適である。
以上で説明した酸化物超電導多芯線材を超電導機器に広く利用できる。 例えば、 超電導送電ケーブル, ブスバー, 長尺導体, 永久電流スィッチ 素子, 大型マグネッ ト, 核磁気共鳴分析装置, 医療用磁気共鳴診断装置, 超電導電力貯蔵装置, 磁気分離装置, 磁場中単結晶引き上げ装置, 冷凍 機冷却超電導マグネッ ト装置, 超電導エネルギー貯蔵, 超電導発電機, 核融合炉用マグネッ ト, 加速器, 電流リー ド, 限流器等に利用でき、 こ れらの機器を高効率化できる。
また、 本発明の酸化物超電導多芯線材の冷却には、 液体ヘリウム以外 にも液体窒素や冷凍機を用いることが可能となるため、 装置の運転コス 卜の低減, クェンチ (超電導状態から常電導状態への転移が急激に起こ り破壊する現象) 防止のための措置の簡略化等ができ、 コス トを大幅に 低減できる。 また、 同時に、 超電導特性の信頼性を高めることができる。
(実施例 1 0 )
次に、 本発明の第 1 0の実施例であるソレノィ ドコイルを説明する。 第 2 3図に、 直径 1 . 5匪 の丸形状の酸化物超電導多芯線材 6 を耐熱 性金属のボビン 6に巻き付けて製作した、 内径 3 5 應, 外径 7 0 龍, 高 さ 1 5 0 mmのソ レノ イ ドコィノレ 1 1 を示す。 ソレノ イ ドコィノレ 1 1 を B i 2 S r 2 C a , C u 2 0 x の組成の酸化物超電導体の分解温度より僅か に高い温度である 8 9 0 °Cの温度で、 1 0分保持して酸化物超電導体を 部分溶融させ、 その後、 室温まで冷却することにより、 超電導特性を付 与した。 さらに、 超電導特性を高める目的で、 8 0 0 °Cの温度で 5 〇時 間のァニール処理を 1 0 %酸素雰囲気中で行った。
ソレノィ ドコイル 1 1 について、 2 0 Tの外部磁場のもとで励磁テス 卜を行った。 その結果、 1 . 5 T の磁場を発生することができた。 また、 このコイル単独での磁場均一度を測定したところ、 2 O mm 0で 0. 005PPIR となっており、 非常に高い磁場均一度を達成できていることが確認でき た。
第 2 4図に、 厚さ 1 . 1 mill, 幅 2 . 2 mmの平角形状の酸化物超電導多芯 線材 2 0を耐熱性金属のボビン 2 1 に巻き付けて製作した、 内径 3 5 mm, 外径 7 0 nun, 高さ 1 5 0 mmのソレノイ ドコイソレ 1 4 を示す。 そして、 ソ レノィ ドコイル 1 4にソレノィ ドコイル 1 3 と同様の熱処理を行うこと により、 超電導特性を付与した。
ソレノィ ドコイル 1 2について、 2 0 Tの外部磁場のもとで励磁テス 卜を行った。 その結果、 1 . 7 Tの磁場を発生することができた。 また、 このコイル単独での磁場均一度を測定したところ、 2 O mni 0で 0. 007PPII1 となっており、 従来の積層パンケーキコイルでは困難であった非常に高 い磁場均一度を達成できていることが確認できた。
丸形状の酸化物超電導多芯線材 6 または平角形状酸化物超電導多芯線 材 2 0は、 従来のテープ形状の酸化物超電導線材と比較して、 容易に加 ェ精度を向上させることができるので、 これらを用いたソレノィ ドコィ ル 1 3 , 1 4は、 従来のテープ形状の酸化物超電導線材を用いたパンゲ —キコイルよりも、 軸方向及び周方向でコイル形状のずれを小さくする ことが可能となる。 したがって、 レノイ ドコィノレ 1 1 , 1 4は、 高くか つ均一な磁場を要求される高分解能 N M Rマグネッ 卜に適用することが できる。
本発明によれば、 線材の外形状の加工精度を確保しつつ、 高い臨界電 流密度を発生可能な高均一磁場発生用の酸化物超電導線を提供し、 それ を用いたソレノィ ドコィル及び磁場発生装置を提供することができる。 本発明の他の特徴によれば、 多芯テープ線材が回転対称に配置されて いるので、 磁場の印加方向によらず、 臨界電流の低下を抑制でき、 かつ、 酸化物超電導体フィラメン 卜が最適な大きさであるので、 臨界電流密度 ( J c ) を高くすることができる。
また、 銀または銀合金の金属シースを用い、 金属シースの割合を酸化 物超電導体フィラメン 卜に対して 3以上 7以下にすれば、 臨界電流密度 ( J c ) をより高くすることができる。
また、 外形が平角の酸化物超電導線では、 断面のアスペク ト比が 1以 上 6以下にするとよい。
また、 平均粒径を 3 μ m以下の粉末である酸化物超電導体または酸化 物超電導体の原料を用いれば、 従来のテープ形状の酸化物超電導線材と 同等の通電特性で、 かつ、 長尺の酸化物超電導線を得ることができる。 本発明の酸化物超電導線を用いたソレノィ ドコイルは、 高くかつ均一 な磁場を発生することができる。 産業上の利用可能性
本発明の酸化物超電導線は、 線材の外形状の加工精度を確保しつつ、 高い臨界電流密度を発生できるので、 本均一で高い磁場を必要とする機 器、 たとえば、 理化学機器や核磁気共鳴分析装置, 医療用 M R I装置等 に利用できる。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 酸化物超電導線において、 該線の長さ方向に垂直な断面の外形状が 概ね丸形状であって、 該断面内において、 複数のテープ状の酸化物超電 導体を積層したユニッ トで構成され、 かつ、 該ユニッ ト内の該テープは 該断面内でテープ面に対し概ね 6 0度の角度に長さ方向と垂直方向に階 段状に積層され、 かつ、 該断面内における該ユニッ トの外形状は概ね菱 形状であって、 かつ、 該断面は、 少なく とも 3つの異なる該ユニッ トを 有し、 各々のユニッ トは隣接するユニッ トと、 テープの積層方向が概ね
1 2 0度の幾何学的回転対称性を有し、 かつ該菱形断面形状における少 なく とも 1辺は隣接するュニッ 卜と接していることを特徴とする酸化物 超電導線。
2 . 丸断面形状を有する酸化物超電導線において、 該線の長さ方向に直 交する断面内で、 積層されたテープ状の酸化物超電導体からなる 3つの ュニッ 卜で構成され、 該ュニッ 卜の集合体は最稠密形状で該線材断面の 中央に集合化され、 全ての該テープは少なく ともその片端部が、 外周を 構成するシ一ス材と接していることを特徴とする酸化物超電導線。
3 . 請求項 1及び請求項 2いずれか記載の酸化物超電導線において、 該 テープ状の酸化物超電導体が多芯線で構成されていることを特徴とする 酸化物超電導線。
4 . 請求項 1及び請求項 2いずれか記載の酸化物超電導線において、 該 テープ状の酸化物超電導体が多芯線であって、 かつツイス トされている ことを特徴とする酸化物超電導線。
5 . 請求項 1及び請求項 2いずれか記載の酸化物超電導線において、 該 テープ状の酸化物超電導体が多芯線であって、 かつツイス トされ、 かつ、 各テープ間に高抵抗層を含んでなることを特徴とする酸化物超電導線。
6. 請求項 1及び請求項 2いずれか記載の酸化物超電導線において、 該 テープ状の酸化物超電導体が多芯線であって、 かつツイス トされ、 かつ, 各テープ間及びュニッ 卜間に高抵抗層を含み、 かつ該線材がッイス 卜さ れていることを特徴とする酸化物超電導線。
7. 請求項 1及び請求項 2いずれか記載の酸化物超電導線において、 該 超電導体が B i 2 S r2 C a, C u20x であることを特徴とする酸化物超
8. 線材の断面形状のうち外形状を丸形状として、 断面内部において、 テープ状の超電導体を略菱形形状になるように積層した群とし、 該群を 組み合わせて、 全体が 6角形状となるように構成した酸化物超電導線。
9. 請求項 1乃至請求項 8いずれか記載の酸化物超電導線から構成され るソ レメ イ ドコイル。
1 0. 請求項 1乃至請求項 8いずれか記載の酸化物超電導線材から構成 される磁場発生装置。
1 1. 金属シースと、 酸化物超電導体フィラメン トが集合するコア部と を有する酸化物超電導線において、
前記コア部は、 複数の酸化物超電導体フイラメン 卜を有する多芯テー プ線材を回転対称に配置したものであり、
前記酸化物超電導体フイラメン卜は、 長尺方向に垂直な断面の平均の 厚みが 3 μ mから 2 0 μ mで、 かつ、 前記断面の縦横比であるァスぺク 卜比の平均が 2以上 1 0以下であることを特徴とする酸化物超電導線。
1 2. 前記酸化物超電導体フィラメン トは、 ビスマス系酸化物超電導体 を含むことを特徴とする請求項 1 1の酸化物超電導線。
1 3. 前記酸化物超電導体フィラメン 卜は、 B i 2 S r 2 C a, C u2 Ox 組成の超電導相を含むことを特徴とする請求項 1 1の酸化物超電導線。
1 4 . 前記金属シースは銀または銀合金であり、
長尺方向に垂直な断面を占める前記金属シースの割合は、 前記酸化物 超電導体フイラメン 卜に対して、 3以上 7以下であることを特徴とする 請求項 1の酸化物超電導線。
1 5 . 外形が平角であり、 長尺方向に垂直な断面の縦横比であるァスぺ ク 卜比が 1以上 6以下であることを特徴とする請求項 1 の酸化物超電導 線。
1 6 . 酸化物超電導体または酸化物超電導体の原料を第 1 の金属パイプ に充填した後、 伸線加工を施して酸化物超電導体フィラメン 卜となる組 み込み用線材を作製する工程と、 前記組み込み用線材を第 2の金属パイ プに組み込んだ後、 伸線及び圧延加工を施すことによリ多芯テープ線材 にする工程と、 前記酸化物超電導テープ線材を第 3の金属パイプに充填 した後、 伸線及び圧延加工する工程とを備えた酸化物超電導線の製造方 法において、
前記酸化物超電導テープ線材を前記第 3の金属パイプに充填する際に、 前記酸化物超電導テープ線材を回転対称に配置することを特徴とする酸 化物超電導線の製造方法。
1 7 . 前記酸化物超電導体または前記酸化物超電導体の原料は、 平均粒 径を 3 μ m以下の粉末であることを特徴とする請求項 1 6の酸化物超電 導線の製造方法。
1 8 . 請求項 1 1 に記載の酸化物超電導線を用いたソレノィ ドコイル。
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