JPH07169343A - 超電導ケーブル導体 - Google Patents

超電導ケーブル導体

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JPH07169343A
JPH07169343A JP6249279A JP24927994A JPH07169343A JP H07169343 A JPH07169343 A JP H07169343A JP 6249279 A JP6249279 A JP 6249279A JP 24927994 A JP24927994 A JP 24927994A JP H07169343 A JPH07169343 A JP H07169343A
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JP
Japan
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tape
superconducting
cable conductor
core material
wire
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JP6249279A
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English (en)
Inventor
Jun Fujigami
純 藤上
Nobuhiro Shibuta
信広 渋田
Kenichi Sato
謙一 佐藤
Chikushi Hara
築志 原
Hideo Ishii
英雄 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07169343A publication Critical patent/JPH07169343A/ja
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/20Permanent superconducting devices
    • H10N60/203Permanent superconducting devices comprising high-Tc ceramic materials
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/01Manufacture or treatment
    • H10N60/0268Manufacture or treatment of devices comprising copper oxide
    • H10N60/0801Manufacture or treatment of filaments or composite wires

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流損失の低減された、可撓性を有する酸化
物超電導ケーブル導体を提供する。 【構成】 酸化物超電導体からなる複数のフィラメント
が安定化金属で被覆されたテープ状多芯超電導線を可撓
性を有するフォーマーに螺旋状に巻付ける。超電導線
は、0.3%以下の曲げ歪み率でフォーマーに好ましく
巻付けられる。多芯超電導線をフォーマー10に巻付け
る際、所定本数のテープ状多芯超電導線11を芯材上に
並べて巻き第1の層を形成する。次に第1の層上に絶縁
層20を設ける。絶縁層20は、絶縁テープにより形成
することができる。絶縁層20上に、所定の本数のテー
プ状超電導多芯線11′を並べて巻き第2の層を形成す
る。絶縁層20は、導体の交流損失を低減する役割を果
たす。フォーマーが金属からなる場合、フォーマーと多
芯超電導線との間に絶縁層を設けることがより好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物超電導体を用い
た超電導ケーブル導体に関し、特に、超電導ケーブルに
使用可能な、可撓性を有する導体に関する。
【0002】
【従来の技術】液体窒素温度で超電導状態になる酸化物
超電導体は、液体窒素を冷媒とした超電導ケーブルへの
応用が期待されている。これが実現した場合、高価な液
体ヘリウムが必要な金属系超電導ケーブルで懸案事項と
なっている、断熱システムの簡素化、および冷却コスト
の低減を一気に克服できるであろう。
【0003】超電導ケーブルには、コンパクトな導体に
おいて大電流を低いエネルギ損失で送ることができると
いう特性が要求される。一般に送電は交流で行なわれて
おり、超電導体を交流下で使用する場合、交流損失と総
称されるエネルギ損失が必ず伴なう。交流損失には、ヒ
ステリシス損失、結合損失、渦電流損失などがあり、超
電導体の臨界電流密度(Jc)、フィラメントのサイ
ズ、導体の構造等に依存する。
【0004】金属系超電導体を用いた超電導ケーブルの
作製は、これまで多数行なわれてきており、交流損失の
低減のためその構造が検討されてきている。たとえば、
特公平6−36329号公報は、常電導体と、該常電導
体の外周に沿って螺旋状に巻付けられた複合多芯超電導
体とを備える超電導導体を開示する。同公報に開示され
た導体では、複合多芯超電導体が時計回り方向に巻かれ
た層と、複合多芯超電導体が反時計回り方向に巻かれた
層とが交互に重ねられている。このように層ごとに導体
の巻き方向を変えることによって、導体に発生する磁界
を弱め、導体のインピーダンスの低減と、導体の電流容
量の増加を図ろうとしている。また、同公報は、交流損
失の低減という観点から、層と層の間に高抵抗層または
絶縁層を設けることも提案する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】酸化物超電導体を用い
てケーブル用導体を形成する際、金属系超電導体で用い
られる技術をそのまま適用できるわけではない。酸化物
超電導体、すなわちセラミックス超電導体は、金属系超
電導体に比べて脆く、機械的歪みに弱い。たとえば、特
公昭6−36329号公報は、ケーブル用導体を作製す
る際、常電導体の周囲に巻線ピッチが超電導体の直径に
等しくなるよう該超電導体を螺旋状に巻付けることを開
示する。しかしながら、たとえば近年開発されてきた、
酸化物超電導体が銀シースに覆われてなる超電導線をこ
のような短いピッチで巻こうとすれば、酸化物超電導体
は、破壊され、電流を流せなくなる可能性が高い。酸化
物超電導線に大きな曲げ加工を施すと、臨界電流は大き
く低下するおそれがある。したがって、ケーブル用導体
の作製において、酸化物超電導体をどのように配置する
かは大きな課題である。
【0006】また、ケーブル用導体には、取扱いのため
ある程度の可撓性が要求される。硬く、脆い酸化物超電
導体を用いて可撓性を有するケーブル用導体をいかに作
製するかも、大きな課題である。
【0007】さらに、上述したように超電導体を交流下
で使用する場合、交流損失が必ず伴なう。酸化物超電導
線を用いてケーブル用導体を作製するに際し、交流損失
をいかにうまく低減するかも課題として残されている。
【0008】本発明の1つの目的は、酸化物超電導体を
用いて、可撓性を有し、かつ優れた超電導特性、特に高
い臨界電流および臨界電流密度を示す超電導ケーブル導
体を提供することにある。
【0009】本発明のもう1つの目的は、酸化物超電導
線を用いて、交流損失のより低減された超電導ケーブル
導体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、酸化物
超電導体を用いた超電導ケーブル導体が提供され、この
導体は、可撓性有する長尺の芯材と、芯材上に螺旋状に
巻付けられた複数のテープ状多芯酸化物超電導線と、電
気絶縁層とを備える。本発明の導体において、テープ状
多芯酸化物超電導線は、酸化物超電導体からなる複数の
フィラメントと、それらを覆う安定化金属とを含む。芯
材上に巻付けられた複数のテープ状超電導線は、それぞ
れにおいて複数本のテープ状超電導線が並べられて巻か
れた複数の層を形成する。該複数の層は、芯材上に順に
積み重ねられている。該電気絶縁層は、複数の層の間に
少なくとも設けられる。該芯材は本発明の超電導ケーブ
ル導体に可撓性を付与している。本発明の超電導ケーブ
ル導体は、液体窒素温度において超電導状態を保持する
ことができる。
【0011】本発明に従う導体は、交流損失の低減され
た交流用導体として適用することができる。
【0012】本発明において、テープ状多芯酸化物超電
導線は、一般に、銀または銀合金等の安定化材中に、酸
化物超電導体からなるフィラメントが多数埋込まれた構
造を有している。酸化物超電導体としては、たとえば、
1 Ba2 Cu37-X (0≦X<1)等のイットリウ
ム系、(Bi,Pb)2 Sr2 Ca2 Cu310-Y(0
≦Y<1)等のビスマス系、またはTl2 Sr2 Ca2
Cu310-Z(0≦Z<1)等のタリウム系酸化物超電
導体を用いることができる。ビスマス系セラミックス超
電導体は、高い臨界温度、高い電流密度、低い毒性およ
び線材化の容易さといった点から好ましい。テープ状超
電導線は、一般に、酸化物超電導体の原料粉末の調製、
粉末の安定化材シースへの充填、塑性加工および焼結の
プロセスを経て製造される。原料粉末の調製では、超電
導体を構成する元素の酸化物または炭酸塩の粉末が所定
の配合比で混合され、かつ焼結された後、焼結物が粉砕
されて原料粉末を得る。粉末を充填するシースは、たと
えば銀または銀合金からなる。塑性加工には、たとえば
伸線加工および圧延加工が用いられる。圧延加工の後、
テープ形状にされた線材は、約800℃〜約900℃、
好ましくは約840℃〜850℃の温度において焼結が
施され、シース材中の超電導体が、高い配向性および高
い臨界電流密度を得るようになる。多芯線を製造する場
合、伸線加工の後得られた複数の線材が合わされ、塑性
加工および焼結に供される。上述したプロセスにおい
て、塑性加工と焼結の組合せにより、高い配向性を有す
るほぼ単一の超電導相を生成することができる。上記プ
ロセスにより製造されたテープ状超電導線のフィラメン
トは、テープ線の長手方向にわたってほぼ均一な超電導
相を有し、超電導相のc軸は、テープ線の厚み方向にほ
ぼ並行に配向している。また、フィラメントにおける結
晶粒は、テープ線の長手方向に延びるフレーク状であ
り、結晶粒同士は強く結合している。フレーク状の結晶
粒は、テープ線の厚み方向に積層される。用いられるテ
ープ状超電導線のサイズは、特に限定されるものではな
いが、たとえば幅が1.0mm〜10mm、好ましくは
2mm〜6mm、厚みが0.05mm〜1mm、好まし
くは0.1mm〜0.4mmである。このようなサイズ
において、上述した構造のフィラメントを有するテープ
線は、たとえば、4×103 〜3.0×104 A/cm
2 の臨界電流密度を保持することができる。上述した構
造のフィラメントを有するテープ線は、曲げ加工に対し
ても比較的強く、以下に述べるように、特定の範囲の曲
げ歪み率で保持されても、高い臨界電流密度を維持す
る。テープ状多芯超電導線は、7〜10,000、好ま
しくは37〜1,000のフィラメントを有することが
できる。
【0013】本発明の導体において、芯材は通常フォー
マーと呼ばれるものである。芯材は、テープ状超電導線
を所定の範囲の曲げ歪み率で保持するため用いられる。
フォーマーは、超電導ケーブル導体のため必要な長さを
有し、超電導ケーブル導体の中心に設けられる。テープ
線を巻付けるため、フォーマーは、略円筒形または螺旋
形状である。フォーマーは、一般にその全長にわたって
ほぼ一定の直径を有する。フォーマーは、たとえば、ス
テンレス、銅、アルミニウム、およびFRP(繊維強化
プラスチック)からなる群から選択される少なくとも1
つの材料からなることができる。
【0014】本発明において、フォーマーは可撓性を有
する管状体であることが好ましい。十分な強度を有し、
かつ可撓性を有するフォーマーとして、たとえば図1に
示すように、螺旋状の溝を有するパイプ(以下螺旋管と
呼ぶ)を好ましく用いることができる。また、図2に示
すように、蛇腹を有するベローズ管もフォーマーとして
好ましく用いられる。図1および2において、R1 およ
びR2 は外径、T1 およびT2 は厚さ、P1 およびP2
はピッチ、D1 およびD2 はギャップをそれぞれ示す。
さらに、図3に示すようなフォーマーを形成する材料が
螺旋状に巻かれたもの、たとえばスパイラル鋼帯と呼ば
れるものをフォーマーとして用いることもできる。これ
らの形状は、フォーマーに十分な可撓性を付与するもの
である。螺旋管またはベローズ管も、ステンレス、銅、
アルミニウムまたはFRPによって形成することができ
る。可撓性を有するフォーマーは、本発明の導体に可撓
性を付与する。可撓性を有する導体は、ドラムに巻取る
ことができる。
【0015】本発明において、たとえば数十本〜1,0
00本のテープ状多芯超電導線をフォーマーに巻付ける
ことができる。テープ線は、その主要面をフォーマーに
向けてフォーマーの周囲に2層、または3層以上巻付け
られる。各層を構成するテープ線の本数は任意である。
たとえば数十本のテープ線が並行してフォーマーに巻付
けられ、その結果、フォーマーの表面がテープ線で満た
されたならば、その上にさらに数十本のテープ線が巻か
れていく。第1層目のテープ線上に十分な本数のテープ
線が第2層目として巻かれたら、順に第3層目のテープ
線がその上に巻かれていく。隣り合う層間には、電気絶
縁層が設けられる。
【0016】本発明においてテープ状多芯酸化物超電導
線は、たとえば図4に示すようにフォーマー上に巻かれ
る。所定の直径を有するフォーマー10上に所定の範囲
の曲げ歪み率または曲率、および所定の範囲のピッチ
(P)で、テープ線11は巻かれる。このとき、テープ
線11は、その主要面11aをフォーマーに向けて巻か
れる。したがって、テープ線11には、その長手方向に
対して比較的ゆるやかな曲げが加えられる。曲げ歪み率
を次式のとおり定義したとき、フォーマー上に巻かれる
テープ線は、0.5%以下好ましくは0.3%以下の曲
げ歪み率で曲げられる。このような範囲の曲げ歪み率で
曲げられても、テープ線は、直線状であるときに比べて
超電導特性をほとんど劣化させない。
【0017】曲げ歪み率(%)={テープ状超電導線の
厚み÷(曲げ直径+テープ状超電導線の厚み)}×10
0 また、厚みtのテープ状超電導線を直径Dのフォーマー
にPのピッチで螺旋状に巻付けるとき、曲げ歪み率ε
(%)は、次の式で求められる。本発明では、εが0.
3%以下となるようピッチ(P)とフォーマーの直径
(D)を調節することが望ましい。
【0018】ε=t×100/(D1 +t),D1
(P2 +(πD)21/2 /π 本発明において、テープ状多芯酸化物超電導線は、2k
gf以下の張力、たとえば0.5〜2kgfの範囲の張
力でフォーマーに巻付けることが好ましい。
【0019】芯材(フォーマー)は、電気絶縁材および
電気導体のいずれによっても形成できる。交流損失を低
減する上では、電気絶縁材のほうが好ましいが、強度等
の点からは導電体である金属のほうが好ましい。螺旋状
の溝を有する金属パイプまたは金属のベローズ管は、一
定の強度を維持しながら導体に可撓性を付与する上で特
に好ましい芯材である。金属の芯材は、事故時の異常電
流を流す目的で使用することもできる。この場合、芯材
の最適な抵抗率は、導体の交流損失と、異常電流の芯材
における負担分とを考慮して設定することができる。
【0020】芯材として螺旋状の溝を有する金属パイプ
または金属のベローズ管を用いる場合、本発明の導体
は、芯材に螺旋状に巻付けられる金属テープと、金属テ
ープによって形成される滑らかな表面に螺旋状に巻付け
られる絶縁テープとをさらに備えることができる。金属
テープは、超電導テープが芯材の溝で座屈しないようこ
の溝を覆いかつ超電導テープを巻くための滑らかな表面
を形成することができる。金属テープを巻けば、芯材の
可撓性を維持しながら溝を覆うことができる。金属テー
プ上に巻かれた絶縁テープは、芯材および金属テープと
超電導テープとの電気的結合を遮断する。絶縁テープの
代わりに他の材料からなる電気絶縁層を設けてもよい。
芯材として金属を用いる場合、芯材と超電導テープの間
を電気的に絶縁することが好ましい。
【0021】本発明において、電気絶縁層は、複数の超
電導テープによって形成される層と層の間に少なくとも
設けられる。また、複数の層の少なくともいずれかにお
いて、並べられた複数のテープ状超電導線の間に、さら
に電気絶縁層を挿入することができる。上述したように
芯材が金属からなる場合、芯材とテープ状超電導線との
間に電気絶縁層をさらに挿入することが好ましい。ま
た、予め絶縁層によって覆われた複数のテープ状多芯酸
化物超電導線を芯材上に巻付けてもよい。本発明におい
て、絶縁層は、超電導テープ間の電気的結合を抑制し、
導体の交流損失を低減する。
【0022】図5および図6は、層間の絶縁および層内
における超電導テープ間の絶縁を施した例を模式的に示
している。超電導テープ素線51の間には、絶縁材50
がそれぞれ設けられている。所定の本数の超電導テープ
から構成される第1の層61と第2の層62との間に
は、層間絶縁層60が設けられている。さらに第2の層
は、絶縁層65によって覆われる。絶縁材50は、芯材
55に螺旋状に巻付けられた紐状体またはテープ状体で
ある。また、層間絶縁層60および絶縁層65も、幅の
広いテープ状体または帯状体から構成することができ
る。これらの材料は、素線51の上に螺旋状に巻付けら
れる。
【0023】本発明において、芯材の可撓性を維持し、
かつ超電導ケーブル導体に所望の可撓性を付与するため
には、芯材を除く材料がテープ状体または紐状体で形成
されることが望ましい。したがって、電気絶縁層も、テ
ープ状体または紐状体であることが好ましい。この場
合、芯材の長手方向に沿って絶縁テープまたは絶縁紐を
螺旋状に巻付けることにより絶縁層を形成することがで
きる。絶縁テープまたは絶縁紐は、たとえば張力0.5
〜2kgfで巻付けることができる。
【0024】超電導テープの層において、並べられた複
数の超電導テープの間に電気絶縁層を設けたいとき、た
とえば、予め全体を絶縁コーティングした超電導テープ
を用いることができる。しかしながら、フラットなテー
プの表面、特に角の部分を十分に絶縁コーティングする
ことは比較的困難であり、コストも高くつく。角の部分
がコーティングされていない超電導テープを並べれば、
その間に電気的結合が生じる。そこで、層内において、
並べられた超電導テープの間に電気絶縁層を設ける場
合、図7に示すようにして絶縁テープを配置することが
好ましい。図7を参照して、絶縁テープ70は、隣接す
る超電導テープ71、71′の間に挟まれている。絶縁
テープ70は、超電導テープ71の一方の主表面71a
を覆い、かつ超電導テープ71′の一方の主表面71′
bを覆うよう、超電導テープ71および71′に沿って
螺旋状に巻かれている。すなわち、絶縁テープ70は、
それぞれの超電導テープの対向する1対の主表面(テー
プ71の場合71aおよび71b、テープ71′の場合
71′aおよび71′b)のうち、一方の超電導テープ
71における芯材側の主表面71aを覆い、他方の超電
導テープ71′における芯材と反対側の主表面71′b
を覆う。この配置により、一方の超電導テープは他方と
完全に絶縁され、上述したエッジの問題は解消される。
また、このように絶縁テープを巻付けることにより、層
間の絶縁も同時に行なうことができる。
【0025】絶縁層に用いる材料として、たとえば、カ
プトン(Kapton)(ポリイミド系材料)、ポリプ
ロピレンラミネートペーパー(PPLP)、ポリエチレ
ン(PE)、クラフト紙等種々の絶縁材を挙げることが
できるが、絶縁材は液体窒素中でひび割れ等の劣化が生
じないものが好ましい。これらの材料は、紙、シート、
フィルム、布、テープ等の種々の形態において絶縁層を
形成するため用いられる。また絶縁層の厚さは、導体の
コンパクト化の障害にならないよう0.1mm以下であ
ることが好ましい。一方、超電導テープ上に予め形成さ
れる絶縁層は、たとえばエナメルからなることが好まし
い。
【0026】本発明において、フィラメントが捩られて
いるテープ状多芯超電導線を用いることができる。この
ような超電導線を模式的に示すと図8に示すとおりであ
る。図8を参照して、超電導多芯テープ1においてフィ
ラメント2は、たとえば所定のピッチLで捩られた形状
を有する。フィラメントがこのように捩れていると、安
定化金属3とフィラメント2の間に流れる誘電電流は、
捩れのピッチ間ごとに分断され、小ループとなり、した
がってその電流の大きさは制限される。このため、捩れ
のない場合と比べて、安定化金属に発生するジュール発
熱は抑えられ、交流損失は低減される。このような捩れ
フィラメントを有する多芯線は、たとえば次のようにし
て作製することができる。まず、酸化物超電導体をフィ
ラメントとする単芯線を複数本金属パイプ中に嵌合した
後、これに伸線加工を施す。次に、丸線の状態において
線材に捩り加工を施す。このとき、捩れた形状のフィラ
メントが形成される。次いで、再度伸線した後、圧延を
行ない、熱処理を施す。このような工程において、フィ
ラメントは捩れた形状を保持しながら、伸線、圧延加工
等により、径や厚みが変化する。また、捩り加工、伸
線、圧延加工において線材を破断させないため、捩りの
ピッチを捩り加工時の線径の5倍以上、望ましくは10
倍以上とすることが望ましい。
【0027】本発明の超電導ケーブル導体は可撓性を有
する。たとえば、本発明の導体は、曲げ直径1.5m、
好ましくは2.6mまで曲げても超電導特性を実質的に
劣化させないような可撓性を有する。このような導体
は、ドラムに巻付けてストックおよび運搬することがで
きる。
【0028】
【発明の作用効果】本発明に従って、可撓性を有しかつ
優れた超電導特性を有する長尺の酸化物超電導ケーブル
導体を提供できる。本発明において、超電導テープ間を
乗り移り流れる渦電流または結合電流は、本発明に従っ
て効果的に設けられた絶縁層により抑制される。絶縁層
により、導体の交流損失は一桁以上低減することができ
る。本発明は、より実用的な交流用超電導ケーブル導体
を提供するものである。
【0029】
【実施例】以下に本発明をより具体的に説明する。
【0030】フォーマーに巻かれる超電導テープの曲げ
歪みについての検討 Bi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.84:0.36:
1.99:2.18:3.00の組成を持つように、酸
化物または炭酸塩を混合した。この混合粉末を熱処理し
て、超電導相として85%の2212相、15%の22
23相を含み、非超電導相として(Ca,Sr)2 Pb
4 およびCa2 CuO3 を主として含む粉末を得た。
処理を終えて粉末を外径12mm、内径9mmの銀パイ
プに充填した後、銀パイプを直径1.3mmになるまで
伸線加工した。得られた素線について、表1に示すよう
に、所定の本数だけ所定のサイズの銀パイプに充填した
後、銀パイプを直径1.0mmまで伸線加工した。次い
で得られた線材を0.30mmの厚みまで圧延加工し
た。次に、得られた線材を845℃で55時間熱処理
し、その後15%の圧下率で圧延した。得られたテープ
線を838℃で48時間熱処理した。以上のプロセスに
おいて、表1に示すように6種のテープ状超電導線を得
た。得られたテープ線について、適当な長さで液体窒素
下での臨界電流密度(Jc)を測定した。Jcは、テー
プ線が直線状のときと所定の直径に曲げられたときの両
方において測定された。5種類の曲げ歪み率に対してJ
cが測定された結果を表2に示す。曲げ歪みを加えた場
合のJcの低減は、線材の厚みに対する超電導体の厚み
の百分率が小さくなるに従い小さくなる傾向を示す。そ
の百分率は10%以下が好ましい。また、フィラメント
の数は37以上が好ましい。少なくとも61のフィラメ
ントを有する超電導テープは、0.5%の曲げに対して
も、Jcをさほど減少させない。上記のプロセスに従っ
て製造された多芯超電導線は、実用上、0.5%以下、
好ましくは0.3%以下の曲げ歪み率で保持できること
がわかる。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】交流損失の測定 Bi23 、PbO、SrCO3 、CaCO3 およびC
uOを用いて、Bi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.8
1:0.40:1.98:2.21:3.03の組成比
になるよう、これらを配合した。配合粉末を、複数回、
熱処理した。なお、各熱処理後において粉砕を行なっ
た。このような熱処理および粉砕を経て得られた粉末
を、さらにボールミルにより粉砕し、サブミクロンの粉
末を得た。粉末を800℃で2時間熱処理した後、外径
12mm、内径9mmの銀パイプ中に充填した。
【0034】粉末を充填された銀パイプを伸線加工した
後、外径12mm、内径9mmの銀パイプ中に嵌合し
て、61芯の多芯線とした。これをさらに伸線加工した
後、次いで幅3.0mm、厚さ0.22mmになるまで
圧延加工をし、次いで熱処理を施した。その後、さらに
厚さ0.20mmになるまで圧延加工し、熱処理を施し
てビスマス系銀皮覆61芯酸化物超電導線を得た。
【0035】次に、厚さ0.33mm、幅10mmの鋼
テープを、図9に示すように外径(R)が19mmφ、
巻きピッチ(L)4mm、ギャップ(D)2mmとなる
よう螺旋状に巻き、フォーマーを形成した。
【0036】上述したようにして得られたテープ状の多
芯超電導線を20本、フォーマーに並べて螺旋状に巻い
た。線材の巻きピッチは250mmであった。これによ
り、図10(a)にその断面を示すような1層導体を作
製した。図を参照して、フォーマー10上には、超電導
多芯線11が並べて巻付けられている。得られた1層導
体において臨界電流値(Ic)は550Aであった。
【0037】次に、1層導体上に線材の巻きピッチ25
0mmで1層目のスパイラルと逆方向に22本の超電導
多芯線を並べて螺旋状に巻付けた。これにより、図10
(b)に断面を示すような2層導体を作製した。フォー
マー10に巻付けられた超電導線11上には、さらに超
電導多芯線11′が重ねて巻付けられている。得られた
2層導体のIcは850Aであった。
【0038】上記導体において、1層(素線の数20
本)の場合と、2層(素線の数42本)の場合のそれぞ
れで交流損失を測定した。図11に、それぞれの場合に
ついて素線1本当たりの交流損失と通電電流の関係を示
す。また図11には、導体を作製する前に測定した素線
(Ic=20A)の交流損失と通電電流の関係が同時に
示されている。図において黒丸が素線、白丸が1層、黒
三角が2層の場合をそれぞれ示している。図に示すよう
に、1層巻きの場合は、集合前の素線とほぼ同じ交流特
性を示す。一方、2層巻きの場合は、素線が単独で存在
する場合の交流損失よりも素線1本当たりの交流損失は
増加する。以上の実験により、導体構造として単層のほ
うが多層の場合よりも交流損失が低いことが判明した。
以上の原因を、単層の場合には存在しない、各層の素線
間を乗り移り流れる渦電流もしくは結合電流の発生によ
ると予想した。この仮説を実証し、多層導体の交流損失
を低減するために、各層間に絶縁材を配置して電気導電
性を遮断した構造の超電導体を作製した。
【0039】例1 導体の作製に当たり、まず上述のようにして得られた多
芯線を20本、外径19mmφ、厚さ0.3mm、ギャ
ップ2mm、ピッチ4mmの図1に示すような螺旋管フ
ォーマー上に並べて巻付けた。その際、線材の巻きピッ
チは250mmであった。次に、絶縁材として厚さ14
0μm、幅30mmのPPLP紙を多芯線上にピッチ4
0mm、ギャップ0.5mmで1層だけスパイラル巻き
した。次いで、その上にピッチ250mmで最初の巻線
と逆方向に同じ素線を22本並べてスパイラル巻きし
た。
【0040】得られた線材を図12および図13に示
す。図に示すとおり、得られた2層導体において、フォ
ーマー10上には、超電導多芯線11が並べて巻付けら
れ、1層目を形成する。超電導多芯線11上にはPPL
P紙からなる絶縁層22が設けられ、その上には超電導
多芯線11′が並べて巻かれ2層目を形成する。得られ
た導体のIcは850Aであった。この導体について交
流損失を測定した結果、交流損失は、上述したように絶
縁層を設けずに作製した2層導体と比較して約一桁ほど
低減した。導体の交流損失を素線1本当たりの交流損失
に換算すると、集合前の素線単独の場合に近くなった。
以上の実験により、導体構造として各層間に絶縁層を施
すことが多層導体の交流損失の低減に有効であることが
判明した。
【0041】以上、2層導体を例示したが、3層以上、
超電導多芯線を重ねても、絶縁層の効果は同様に発揮す
ることができる。たとえば図14に示すとおり、フォー
マー30上に1層目の超電導多芯線31、絶縁層32、
2層目の超電導多芯線33、絶縁層34、3層目の超電
導多芯線35、絶縁層36、4層目の超電導多芯線37
を順次積層した構造によって、交流損失が低減されかつ
コンパクトで大電流を供給できる導体を提供することが
できる。
【0042】また、超電導多芯線の表面を絶縁層で覆っ
た後、これをフォーマーに巻付けて積層することもでき
る。たとえば、図15(a)に示すような絶縁層40で
覆われた超電導多芯線41を準備する。これを図15
(b)に示すように複数本フォーマー56上に巻付け、
積層することができる。この構造は、絶縁被覆に手間が
かかり、各層の間に絶縁材を挟み込む場合よりも導体の
コストが高くなると考えられるが、絶縁はより確実に施
される。
【0043】例2 Bi23 、PbO、SrCO3 、CaCO3 およびC
uOを用いて、Bi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.8
1:0.30:1.92:2.01:3.03の組成比
になるよう、これらを配合した。配合された粉末を、複
数回、熱処理した。なお、各熱処理後において粉砕を行
なった。熱処理および粉砕を経て得られた粉末を、さら
にボールミルにより粉砕しサブミクロンの粉末を得た。
この粉末を800℃で2時間熱処理した後、外径12m
m、内径9mmの銀パイプ中に充填した。粉末を充填さ
れた銀パイプを伸線加工した後、切断により得られた複
数の線材を外径12mm、内径9mmの銀パイプ中に嵌
合して、61芯の多芯線とした。これをさらに伸線加工
した後、次いで幅3.0mm、厚さ0.22mmになる
まで圧延加工し、熱処理を施した。その後、さらに厚さ
0.20mmになるまで圧延加工し、熱処理を施してビ
スマス系銀被覆61芯酸化物超電導線を得た。焼結後の
線材を1mずつ切出し、直流の臨界電流を測定したとこ
ろ、100のサンプルの特性は23±1Aと安定してい
ることを確認した。
【0044】1mの長さの線材を使用して以下のような
導体を作製し、交流特性を調査した。61芯超電導線を
長さ1m、外径19mmφのFRP製のフォーマーに並
べて螺旋状に巻き2種類の1層導体を作製した。超電導
線の巻きピッチは250mmであった。超電導線を巻く
際、1つの導体では超電導線間に絶縁材料を配置せず、
20本の線を密に集合した。得られた導体をAとする。
もう一方の導体では、超電導線を17本集合する際に、
クラフト紙を撚り合わせて作製した0.5mmφの紐状
の絶縁物をスペーサとして超電導線の間に挟み、これら
を螺旋状に巻いていった。得られた導体をBとする。
【0045】導体A、Bのそれぞれについて液体窒素中
(温度約77K)の交流損失を測定した。測定は、通電
法で行ない、交流損失は、通電電流と、電流と同位相の
電圧成分との積で定義した。通電電流および損失量のそ
れぞれを使用素線数で除し、導体中の素線1本当たりの
交流損失を算出した。素線1本当たりを流れる電流が2
3Ap以下の領域において、導体Aの交流損失は導体B
の交流損失よりも約2倍大きいことを確認した。本実験
により、同じ層にある多芯超電導線間で電気的絶縁を施
すことが、交流損失の低減に効果的であることを確認し
た。
【0046】例3 例2で使用した線材と同じ1mの線材を使用して以下の
ような導体を作製し、交流特性を調査した。
【0047】多芯超電導線を長さ1m、外径φ19mm
の銅製のフォーマーに並べて螺旋状に巻き、1層導体を
作製した。線材の巻きピッチは250mmであった。多
芯超電導線間には絶縁材料を配置せず、20本の線材を
密に集合した。得られた導体をCとする。導体Cについ
て液体窒素中の交流損失を測定した。例2と同様に導体
中の素線1本当たりの交流損失を求めた結果、素線への
通電電流が23Ap以下の領域において、導体Cの交流
損失は導体Bの交流損失よりも、さらに2〜5倍大きい
ことを確認した。本実験により、芯材として金属製のも
のを使用し、かつ超電導線が芯材と接触する場合には、
導体の交流損失がさらに増大することが確認された。
【0048】例4 例2で使用した線材と同じ1mの線材を使用して以下の
ような導体を作製し、交流特性を調査した。
【0049】多芯超電導線を長さ1m、外径φ28mm
のアルミニウム製螺旋パイプ(図1に示すような形状の
もの)に並べて螺旋状に巻き、2種類の1層導体を作製
した。線材の巻きピッチは250mmであった。素線を
集合する際、素線間には幅1mm、厚さ0.1mmのク
ラフト紙がスペーサとして配置された。螺旋パイプ上に
20本の線材が集合された。1つの導体において、アル
ミニウムパイプ上に銅テープがスパイラル巻きされ、そ
の上に多芯超電導線が1層スパイラル巻きされた。得ら
れた導体をDとする。もう1つの導体では、アルミニウ
ムパイプ上に銅テープがスパイラル巻きされ、さらにそ
の上に電気絶縁のための厚さ0.1mmのルミラー(L
umirror)テープ(ポリエステル系テープ)が螺
旋状に巻かれた。絶縁テープの上に多芯超電導線が1層
スパイラル巻きされた。得られた導体をEとする。
【0050】導体DおよびEについて液体窒素中の交流
損失を測定した。例2と同様に導体中の素線1本当たり
の交流損失を求めた結果、23Ap以下の領域におい
て、導体Dの交流損失は導体Eの交流損失よりも5〜1
0倍大きいことを確認した。本実験により、芯材として
金属製のものを使用する場合は、表面に絶縁材を配し、
その上に超電導線を集合すれば、交流損失の増大を抑制
できることを確認した。
【0051】例5 Bi23 、PbO、SrCO3 、CaCO3 およびC
uOを用いて、Bi:Pb:Sr:Ca:Cu=1.8
1:0.30:1.92:2.01:3.03の組成比
になるよう、これらを配合した。配合粉末を、複数回、
熱処理した。各熱処理後において粉砕を行なった。熱処
理および粉砕を経て得られた粉末を、さらにボールミル
によりサブミクロンの粉末を得た。この粉末を800℃
で2時間熱処理した後、外径12mm、内径9mmの銀
パイプ中に充填した。粉末が充填された銀パイプを伸線
加工した後、外径12mm、内径9mmの銀パイプ中に
複数の線を嵌合して、61芯の多芯線を得た。伸線加工
の後、幅3.0mm、厚さ0.22mmになるまで圧延
加工をし、次いで熱処理を施した。その後、さらに厚さ
0.20mmになるまで圧延加工し、熱処理を施してビ
スマス系銀被覆61芯酸化物超電導線を得た。焼結後の
線材を1mずつ切出し、直流の臨界電流を測定したとこ
ろ、200のサンプルの特性は23±2Aと安定してい
ることを確認した。
【0052】得られた1mの長さの線材を使用して、以
下のような導体を作製し、交流特性を調査した。得られ
た多芯超電導線を長さ1m、外径φ19mmのFRP製
のフォーマーに並べて螺旋状に2層巻き、5種類の2層
導体を作製した。線材の巻きピッチは500mmとし
た。
【0053】多芯超電導線をフォーマー上に集合すると
き、第1の導体では、第1層または第2層において隣接
する多芯超電導線間に絶縁材料を配置しなかった。ま
た、第1層と第2層の間にも絶縁材を配置しなかった。
フォーマーの周りに、40本の線材を密に2層で巻い
た。得られた導体をFとする。
【0054】第2の導体では、第1層または第2層の線
材間には絶縁材料を配置しなかった。一方、第1層と第
2層の間に幅30mm、厚さ0.17mmのPPLP紙
を螺旋状に巻き、層間の絶縁を施した。40本の多芯超
電導線がフォーマー上に巻かれ、2つの層を形成した。
得られた導体をGとする。
【0055】第3の導体では、幅0.5mm厚さ0.2
mmのカプトン(Kapton)テープ(ポリイミド系
テープ)をスペーサとして多芯超電導線の間に挿入し、
第1層および第2層を形成した。さらに、第1層と第2
層の間に、幅30mm、厚さ0.2mmの螺旋状に巻か
れたカプトンテープを配置した。得られた導体をHとす
る。
【0056】第4の導体では、幅5mm、厚さ0.02
mmのルミラーテープを、第1層または第2層における
隣接する多芯超電導線の間に挟んだ。ルミラーテープ
は、図7に示すように超電導線間に挟まれた。すなわ
ち、ルミラーテープは、隣り合う一方の超電導テープの
上部を覆い、他方の超電導テープの下部を覆うよう、超
電導テープに沿って螺旋状に巻付けられた。この絶縁方
法により、第1層と第2層の間に絶縁テープを設けるこ
となく、層間の絶縁が可能であった。得られた導体をI
とする。
【0057】第5の導体では、予めエナメル被覆された
多芯超電導線を集合した。集合の際、幅3mm、厚さ
0.02mmのカプトンテープを第1層および第2層で
それぞれ隣接する超電導線間に挟んだ。絶縁テープは導
体Iと同様に導体間に配置された。得られた導体をJと
する。
【0058】導体F〜Jのそれぞれについて液体窒素中
(温度約77K)の交流損失を測定した。測定法は通電
法で行ない、交流損失は、通電電流と、電流と同位相の
電圧との積で定義した。導体の交流損失は、通電電流お
よび損失量をそれぞれ使用素線数で除し、導体中の素線
1本当たりの交流損失に換算して比較した。20Apが
素線1本当たりに流れた場合、交流損失はそれぞれ、導
体Fで7mW/m、導体Gで1mW/m、導体Hで0.
7mW/m、導体Iで0.7mW/m、導体Jで0.7
mW/mであった。また、25Ap以下の領域での損失
量は、導体Fが最も大きく、次いで導体Gの損失が大き
いという結果を得た。導体H、I、Jに関しては、全領
域で交流損失量はほぼ等しく、交流損失の低減が実現さ
れた。以上の結果より、交流損失の低減には、層間およ
び同じ層における素線間を電気的に絶縁することが有効
であり、具体的には導体H、I、Jの構造がより効果的
であることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる螺旋溝を有する芯材の一部
を示す斜視図である。
【図2】本発明に用いられるベローズ管型の芯材の一部
を示す斜視図である。
【図3】本発明に用いられるスパイラル帯芯材の形状を
示す斜視図である。
【図4】芯材に螺旋状に巻かれるテープ状多芯酸化物超
電導線を模式的に示す図である。
【図5】本発明に従う超電導ケーブル導体の一具体例を
模式的に示す斜視図である。
【図6】図5に示す導体において、素線および絶縁材の
積層構造を模式的に示す断面図である。
【図7】本発明において、絶縁テープが隣接するテープ
状酸化物多芯超電導線の間に挟まれる構造の一具体例を
示す断面図である。
【図8】多芯酸化物超電導線においてフィラメントが捩
れている状態を示す斜視図である。
【図9】芯材の他の形状を示す斜視図である。
【図10】(a)および(b)は、芯材の上に絶縁層を
挟まず超電導多芯線を積層していくプロセスを示す断面
図である。
【図11】超電導多芯線を積層した導体において、素線
1本当たりの交流損失と通電電流との関係を示す図であ
る。
【図12】本発明に従う導体のもう1つの例を示す斜視
図である。
【図13】図12に示す導体の断面図である。
【図14】本発明に従う導体の他の例を示す断面図であ
る。
【図15】(a)は、絶縁層で覆われた超電導多芯線を
示す断面図である。(b)は、絶縁層で覆われた超電導
多芯線を用いて作製された本発明に従う導体の他の例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 超電導多芯テープ 2 フィラメント 10、30、55、56 フォーマー 11、11′、31、33、35、37、51、71、
71′ 超電導多芯線 20、32、34、36、50、60、65、70 絶
縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 謙一 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 原 築志 東京都調布市西つつじケ丘二丁目4番1号 東京電力株式会社技術研究所内 (72)発明者 石井 英雄 東京都調布市西つつじケ丘二丁目4番1号 東京電力株式会社技術研究所内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物超電導体を用いる超電導ケーブル
    導体であって、 可撓性を有する長尺の芯材と、 前記芯材上に螺旋状に巻付けられた複数のテープ状多芯
    酸化物超電導線と、 電気絶縁層とを備え、 前記テープ状多芯酸化物超電導線は、酸化物超電導体か
    らなる複数のフィラメントと、それらを覆う安定化金属
    とを含み、 前記複数のテープ状超電導線は、それぞれにおいて複数
    本の前記テープ状超電導線が並べられて巻かれた複数の
    層を形成し、 前記複数の層は、前記芯材上に順に積み重ねられてお
    り、 前記絶縁層は、前記複数の層の間に少なくとも設けら
    れ、 前記芯材は前記超電導ケーブル導体に可撓性を付与し、
    かつ前記超電導ケーブル導体は、液体窒素温度において
    超電導状態を保持できる、超電導ケーブル導体。
  2. 【請求項2】 前記複数のテープ状超電導線は、0.3
    %以下の曲げ歪み率で前記芯材上に巻付けられているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の超電導ケーブル導体。
  3. 【請求項3】 前記超電導ケーブル導体は、曲げ直径
    1.5mまで曲げても超電導特性を実質的に劣化させな
    いような可撓性を有することを特徴とする、請求項2記
    載の超電導ケーブル導体。
  4. 【請求項4】 前記複数の層の少なくともいずれかにお
    いて並べられた複数のテープ状超電導線の間に、さらに
    電気絶縁層を備えることを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の超電導ケーブル導体。
  5. 【請求項5】 前記芯材が金属からなり、前記芯材と前
    記層との間に電気絶縁層をさらに備えることを特徴とす
    る、請求項1〜4のいずれか1項に記載の超電導ケーブ
    ル導体。
  6. 【請求項6】 前記電気絶縁層が、前記芯材の長手方向
    に沿って絶縁テープを螺旋状に巻付けることにより形成
    されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の超電導ケーブル導体。
  7. 【請求項7】 前記電気絶縁層が絶縁テープによって形
    成され、 前記絶縁テープは、前記複数の層の少なくともいずれか
    において並べられた隣接するテープ状超電導線の間に挟
    まれ、かつそれぞれの線の対向する1対の主表面のう
    ち、一方の線における芯材側の主表面を覆い、他方の線
    における芯材と反対側の主表面を覆うよう、隣接する超
    電導線に沿って螺旋状に巻付けられていることを特徴と
    する、請求項4記載の超電導ケーブル導体。
  8. 【請求項8】 予め絶縁層によって覆われた複数のテー
    プ状多芯酸化物超電導線が、前記芯材上に巻付けられて
    いることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の超電導ケーブル導体。
  9. 【請求項9】 前記芯材が、螺旋状の溝を有する金属パ
    イプまたは金属のベローズ管であることを特徴とする、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の超電導ケーブル導
    体。
  10. 【請求項10】 前記芯材に螺旋状に巻付けられた金属
    テープと、前記金属テープによって形成された滑らかな
    表面に螺旋状に巻付けられた絶縁テープとをさらに備
    え、 前記絶縁テープ上に前記テープ状多芯酸化物超電導線が
    螺旋状に巻付けられていることを特徴とする、請求項9
    記載の超電導ケーブル導体。
  11. 【請求項11】 前記テープ状多芯酸化物超電導線にお
    いて、前記フィラメントが捩られていることを特徴とす
    る、請求項1〜10のいずれか1項に記載の超電導ケー
    ブル導体。
  12. 【請求項12】 酸化物超電導体を用いる超電導ケーブ
    ル導体であって、 長尺の可撓性を有する金属の芯材と、 前記芯材上に、2kgf以下の張力および0.3%以下
    の曲げ歪み率で、螺旋状に巻付けられた複数のテープ状
    多芯酸化物超電導線と、 電気絶縁層とを備え、 前記テープ状多芯酸化物超電導線は、酸化物超電導体か
    らなる複数のフィラメントと、それらを覆う安定化金属
    とを含み、 前記複数のテープ状超電導線は、それぞれにおいて複数
    本の前記テープ状超電導線が並べて巻かれた複数の層を
    形成し、 前記複数の層は、前記芯材上に順に積み重ねられてお
    り、 前記絶縁層は、前記複数の層の間および前記テープ状超
    電導線と前記芯材との間に少なくとも設けられ、 前記超電導ケーブル導体は可撓性を有し、かつ前記超電
    導ケーブル導体は液体窒素温度において超電導状態を保
    持できる、超電導ケーブル導体。
  13. 【請求項13】 前記超電導ケーブル導体は、曲げ直径
    1.5mまで曲げても超電導特性を実質的に劣化させな
    いような可撓性を有することを特徴とする、請求項12
    記載の超電導ケーブル導体。
  14. 【請求項14】 前記複数の層の少なくともいずれかに
    おいて並べられた複数のテープ状超電導線の間に、さら
    に電気絶縁層を備えることを特徴とする、請求項12ま
    たは13に記載の超電導ケーブル導体。
  15. 【請求項15】 前記電気絶縁層が、前記芯材の長手方
    向に沿って絶縁テープを螺旋状に巻付けることをにより
    形成されることを特徴とする、請求項12〜14のいず
    れか1項に記載の超電導ケーブル導体。
  16. 【請求項16】 前記電気絶縁層が絶縁テープによって
    形成され、 前記絶縁テープは、前記複数の層の少なくともいずれか
    において並べられた隣接するテープ状超電導線の間に挟
    まれ、かつそれぞれの線の対向する1対の主表面のう
    ち、一方の線における芯材側の表面を覆い、他方の線に
    おける芯材と反対側の主表面を覆うよう、隣接する超電
    導線に沿って螺旋状に巻付けられていることを特徴とす
    る、請求項14に記載の超電導ケーブル導体。
  17. 【請求項17】 予め絶縁層によって覆われた複数のテ
    ープ状多芯酸化物超電導線が前記芯材上に巻付けられて
    いることを特徴とする、請求項12〜16のいずれか1
    項に記載の超電導ケーブル導体。
  18. 【請求項18】 前記芯材が、螺旋状の溝を有する金属
    パイプまたは金属のベローズ管であることを特徴とす
    る、請求項12〜17のいずれか1項に記載の超電導ケ
    ーブル導体。
  19. 【請求項19】 前記芯材に螺旋状に巻付けられた金属
    テープと、前記金属テープによって形成された滑らかな
    表面に螺旋状に巻付けられた絶縁テープとをさらに備
    え、 前記絶縁テープ上に前記テープ状多芯酸化物超電導線が
    螺旋状に巻付けられていることを特徴とする、請求項1
    8に記載の超電導ケーブル導体。
  20. 【請求項20】 前記テープ状多芯酸化物超電導線にお
    いて、前記フィラメントが捩られていることを特徴とす
    る、請求項12〜19のいずれか1項に記載の超電導ケ
    ーブル導体。
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