JP2003092033A - 転位超電導テープユニット及びこれを用いた超電導応用機器 - Google Patents

転位超電導テープユニット及びこれを用いた超電導応用機器

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JP2003092033A JP2001282433A JP2001282433A JP2003092033A JP 2003092033 A JP2003092033 A JP 2003092033A JP 2001282433 A JP2001282433 A JP 2001282433A JP 2001282433 A JP2001282433 A JP 2001282433A JP 2003092033 A JP2003092033 A JP 2003092033A
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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な超電導特性を有するうえ、強度を向上
させた転位超電導テープユニットの提供を課題とする。
このような転位超電導テープユニットを用いた超電導ケ
ーブル、超電導変圧器、超電導マグネット、超電導限流
器等の超電導応用機器の提供を他の課題とする。 【解決手段】 複数本のテープ状の超電導導体18と、
1本以上のテープ状の補強材16とが転位撚り合わされ
てなる転位超電導テープユニット15。転位超電導テー
プユニット15を用いた超電導応用機器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ状の超電導
導体を複数本転位撚り合わせた転位超電導テープユニッ
ト及びこれを用いた超電導応用機器に係わり、詳しくは
十分な超電導特性を有するうえ、強度を向上させた転位
超電導テープユニット及びこれを用いた超電導応用機器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超電導ケーブル、超電導変圧器、超電導
マグネット、超電導限流器等の超電導応用機器には、テ
ープ状の超電導素線や、テープ状の超電導導体や、ある
いはテープ状の超電導導体を複数本転位撚り合わせた転
位超電導テープユニットが用いられている。図6は、従
来の転位超電導テープユニットが備えられた超電導ケー
ブルの例を示す斜視図であり、図7は、図6の超電導ケ
ーブルに備えられた転位超電導テープユニットの説明図
であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。図6
の超電導ケーブル110は、交流電流通電時において偏
流を抑制した構造を有するもので、転位超電導テープユ
ニット115がパイプ状のフォーマ(管体)117の周
囲に螺旋状に巻回されてなるものである。この転位超電
導テープユニット115は、図7(a)に示すようにテ
ープ状の超電導導体(超電導テープ)118を複数本
(図面では5本)転位撚り合わせてなる長尺の帯状のも
のである。この転位超電導テープユニット115では、
テープ状の超電導導体118の複数本を集合して撚り合
わす際に、各テープ状の超電導導体118がその長尺方
向において、順次その位置を代えて変位するように撚り
合わされたものである。
【0003】フォーマ117の表面は、該フォーマ11
7と転位超電導テープユニット115間の通電を抑制す
るために絶縁処理が施されている。また、このフォーマ
117の内部は、冷却媒体の流路とされ、テープ状の超
電導導体118の冷却が行われる。テープ状の超電導導
体118は、図7(b)に示すように、超電導多心素線
(超電導素線)が平坦化されてなるテープ状の超電導素
線119の表面に硫化処理が施されて高抵抗化膜120
が形成されてなるものである。上記超電導多心素線は、
Ag等から形成されたシース材からなる基地の内部に、
超電導フィラメントなどの超電導体からなるコア部また
は熱処理により超電導体となる材料を有するコア部が備
えられてなるものである。上記コア部の超電導体あるい
は熱処理により超電導体となる材料としては、Bi2
2Ca1Cu2x (Bi2212相)、Bi2Sr2
2Cu3y(Bi2223相)などで示される組成を
持つものが用いられる。上記のような構成の超電導ケー
ブル110の外側には、図示しない半導体層、絶縁層、
保護層、断熱層、防食層などが必要に応じて形成されて
使用される。
【0004】図8は、従来の超電導テープが備えられた
超電導変圧器の巻線部の例を示す図であり、図9はこの
巻線部の要部を示す図である。この巻線部130は、円
筒形の巻枠140と、この巻枠140に巻かれたテープ
状の超電導導体(超電導テープ)145とから構成され
たものが知られている。巻枠140には、図9に示すよ
うに複数の溝141が略平行に形成されている。ここで
のテープ状の超電導導体145のコア部としては、Bi
2Sr2Ca2Cu3y(Bi2223相)等の超電導体
あるいは熱処理により超電導体となる材料が用いられて
いる。ここで用いられる超電導導体145がテープ状と
されるのは、酸化物超電導体、特に、Bi2Sr2Ca2
Cu3y(Bi2223相)等の超電導体は結晶の配向
性(特にAB面の配向性)を揃え高臨界電流特性化を図
るためであり、通常、圧延加工と熱処理を繰り返すこと
により高特性化を行っている。
【0005】各溝141内には上記のようなテープ状の
超電導導体145が複数積層(図面では3層積層)さ
れ、嵌め入れられることにより巻枠140に巻き付けら
れているが、その際、図9の(b)に示すように一つの
溝141aに嵌められた最外層の超電導導体145cは
途中から緩やかに次の溝141bに移行してこの溝14
1bに嵌め入れられ、その後、所定の間隔をあけて次の
層(最外層の下側の層)の超電導導体145bが次の溝
141bに途中から緩やかに移行してこの溝141bに
嵌め入れられて先に移行させた超電導導体145cの外
側(上)に巻く方法(層内転位法)が採用されている。
このような超電導変圧器の巻線部130では、超電導導
体の補強のために隣接する溝141、141間隔(スペ
ーサ間隔)を小さくしている。
【0006】次に、強磁場で使用される超電導マグネッ
トにおいては、磁場発生時において強大な電磁力が巻線
部に加わる。そのため巻線部に備えられるテープ状の超
電導導体の高強度化のために各種の開発がなされてい
る。高強度化された従来のテープ状の超電導導体の例と
しては、銀シースにCu等の元素を添加したものや、コ
ア部材料としてBi2Sr2Ca1Cu2x (Bi221
2相)を用いたものを液体ヘリウム中で使用するように
したものが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな超電導応用機器に用いられた従来のテープ状の超電
導導体や転位超電導テープユニットは、強度を十分に向
上できないという問題があった。特に、シース材の高強
度化によりテープ状の超電導導体を強度を向上する方法
では、Mg、Sb、Mn等を銀中に0.1〜0.3wt
%添加した銀合金シース材を超電導導体の外周部分に用
いており、この場合、超電導導体の製造工程で行う熱処
理時(約800℃〜900℃で、数百時間程度)に上記
の添加元素の拡散により超電導特性の低下を引き起こす
のを避けるために、添加元素の添加量が0.3w%以下
に制約されるため、導体の補強効果もある一定のレベル
以下に制約されてしまう。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、十分な超電導特性を有するうえ、強度を向上させ
た転位超電導テープユニットを提供することを目的とす
る。また、本発明は、十分な超電導特性を有するうえ、
機械的強度を向上させた転位超電導テープユニットを用
いた超電導ケーブル、超電導変圧器、超電導マグネッ
ト、超電導限流器等の超電導応用機器の提供を他の目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、テープ状の超
電導導体の複数本と、1本以上のテープ状の補強材とが
転位撚り合わされてなることを特徴とする転位超電導テ
ープユニットを上記課題の解決手段とした。上記構成の
転位超電導テープユニットにおいては、さらに前記転位
超電導テープユニットの中央部に縦に配置されたテープ
状の補強材が通されていることが好ましい。
【0010】また、本発明は、テープ状の超電導導体の
複数本が転位撚り合わされてなる転位超電導テープユニ
ットにおいて、前記転位超電導テープユニットの中央部
に縦に配置されたテープ状の補強材が通されていること
を特徴とする転位超電導テープユニットを上記課題の解
決手段とした。上記のいずれかの構成の本発明の転位超
電導テープユニットにおいて、上記テープ状の補強材
は、非磁性金属材料又は非磁性のオーステナイト系金属
材料からなるものであってもよい。上記非磁性金属材料
としては、ハステロイ等を用いることができる。上記非
磁性のオーステナイト系金属材料としては、SUS30
4、SUS316等のオーステナイト系ステンレス鋼等
を用いることができる。
【0011】本発明において、上記テープ状の超電導導
体としては、テープ状の超電導素線の表面に硫化処理が
施されて高抵抗化膜が形成されたものであってもよい。
本発明において、上記テープ状の超電導素線は、超電導
体からなるコア部または熱処理により超電導体となる材
料を有するコア部がシース材からなる基地の内部に備え
られてなる超電導素線を平坦化してなるものであり、前
記高抵抗化膜は前記基地を形成するシース材よりも電気
抵抗率の高いものであることが好ましい。上記コア部を
なす超電導体またはコア部の熱処理により超電導体とな
る材質としては、単体では機械的に脆い性質を有する超
電導材料が挙げることができ、例えば、Bi2Sr2Ca
1Cu2x (Bi2212相)、Bi2Sr2Ca2Cu3
y(Bi2223相)、Bi1.6Pb0.4Sr2Ca2
3x、Tl2Ba2Ca2Cu3y、Y1Ba2Cu3
7-xなどで示される組成をもつ酸化物超電導材料のよう
な高温超電導材料や、Nb3Sn、Nb3Alなどで示さ
れる組成をもつ超電導材料のうちから選択された一種以
上のものが用いられ、特に、Bi系2223相またはB
i系2212相のBi系酸化物超電導材料が用いられる
ことが好ましい。
【0012】上記シース材が、Ag,Pt,Au等の貴
金属あるいはそれらの合金からなるものであることが好
ましい。上記高抵抗化膜は、上記シース材の硫化物から
なるものであることが好ましく、このなかでも硫化銀か
らなることがさらに好ましい。
【0013】また、本発明は、上記のいずれかの構成の
本発明の転位超電導テープユニットを用いたことを特徴
とする超電導応用機器を上記課題の解決手段とした。ま
た、本発明は、上記のいずれかの構成の本発明の転位超
電導テープユニットが管体の周囲に巻回されてなること
を特徴とする超電導ケーブルを上記課題の解決手段とし
た。本発明の超電導ケーブルにおいては、これに用いら
れる本発明の転位超電導テープユニットを構成する上記
テープ状の超電導導体の横断面形状とテープ状の補強材
の横断面形状がそれぞれ矩形状であることが好ましい。
上記管体は、ステンレス鋼製とされることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る転位超電導テ
ープユニットと、これを用いた超電導応用機器の一実施
形態を、図面に基づいて説明する。 (転位超電導テープユニットの第1の実施形態)図1
は、本発明の転位超電導テープユニットの第1の実施形
態を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図で
ある。本実施形態の転位超電導テープユニット15は、
図1(a)に示すように複数本(図面では8本)のテー
プ状の超電導導体(超電導テープ)18と、複数本(図
面では4本)のテープ状の補強材(補強テープ)16と
が転位撚り合わせてなる長尺の帯状のものである。さら
に詳しくは、テープ状の超電導導体(超電導テープ)1
8を上下左右に積層した積層体(図面では超電導導体1
8を4本束ねた積層体)18a、18aの間にテープ状
の補強材16、16が左右に並列され、さらに一方の積
層体18aの上にテープ状の補強材16が添設され、他
方の積層体18aの下にテープ状の補強材16が添設さ
れており、さらにこれらの複数本のテープ状の超電導導
体18と複数本のテープ状の補強材16は撚り合わす際
に、各テープ状の超電導導体18や各テープ状の補強材
16がその長尺方向において、順次その位置を代えて変
位するように撚り合わされたものである。
【0015】上記テープ状の超電導導体18は、図1
(b)に示すようにテープ状の超電導素線19の表面に
硫化処理が施されて高抵抗化膜20が形成されてなるも
のである。この超電導導体18の横断面形状は、矩形状
とすることが好ましい。この超電導導体18の具体的寸
法は、幅1.0mm〜5.0mm程度、厚さ0.1mm
〜1.0mm程度の範囲のものとされる。上記高抵抗化
膜20は、後述するシース材の硫化物からなるものであ
り、このなかでも硫化銀からなることが好ましい。この
ような高抵抗化膜20は、後述する基地29を形成する
シース材よりも電気抵抗率が高くなっていることが、テ
ープ状の超電導導体18の表面を高抵抗化することがで
き、隣接するテープ状の超電導導体18のシース材29
に渦電流が導通することがなく、各々のテープ状の超電
導導体18の内部に渦電流が留まるようにできる点で好
ましい。例えば、基地29が電気抵抗率の低いAg(7
7Kにおいて電気抵抗率が0.3μΩcm)等から構成
されている場合、該基地29の周囲の高抵抗化膜20が
電気抵抗率の高い硫化銀(77KにおいてAgの電気抵
抗率の約103倍以上の電気抵抗率を有する)などから
構成される。
【0016】上記テープ状の超電導素線19は、図2に
示すような超電導多心素線(超電導素線)25が平坦化
されてなるものである。この超電導素線19の横断面形
状は、矩形状とすることが好ましい。この超電導素線1
9は、幅1.0mm〜5.0mm程度、厚さ0.1mm
〜1.0mm程度の範囲のものとされる。上記超電導多
心素線25は、超電導フィラメントなどの複数本の超電
導体27からなるコア部28または熱処理により超電導
体となる材料27を有するコア部28がシース材からな
る基地29の内部に備えられてなるものである。
【0017】コア部28の超電導体27あるいは熱処理
により超電導体となる材料27としては、単体では機械
的に脆い性質を有する超電導材料が挙げることができ、
例えば、Bi2Sr2Ca1Cu2x (Bi2212
相)、Bi2Sr2Ca2Cu3y(Bi2223相)、
Bi1.6Pb0.4Sr2Ca2Cu3x、Tl2Ba2Ca2
Cu3y、Y1Ba2Cu37-xなどで示される組成をも
つ酸化物超電導材料のような高温超電導材料や、Nb3
Sn、Nb3Alなどで示される組成をもつ超電導材料
のうちから選択された一種以上のものが用いられ、特
に、Bi系2223相またはBi系2212相のBi系
酸化物超電導材料が用いられる。基地29を形成するシ
ース材としては、Ag,Pt,Au等の貴金属あるいは
それらの合金からなるものが用いられる。
【0018】テープ状の補強材16は、非磁性金属材料
又は非磁性のオーステナイト系金属材料からなるものが
用いられる。上記非磁性金属材料としては、ハステロイ
等を用いることができる。上記非磁性のオーステナイト
系金属材料としては、SUS304、SUS316等の
オーステナイト系ステンレス鋼等を用いることができ
る。このテープ状の補強材16の横断面形状は、超電導
導体18の横断面形状と同様の矩形状とすることが好ま
しい。この補強材16の具体的寸法は、幅1.0mm〜
5.0mm程度、厚さ0.1mm〜1.0mm程度の範
囲のものとされる。
【0019】次に、図1に示した転位超電導テープユニ
ット15の製造方法の一例を工程順に説明する。 〔原料粉末処理工程〕酸化物超電導物質の原料粉末、例
えばBi23,PbO,SrCO3 ,CaCO3 ,Cu
O、からなるものを、Bi:Pb:Sr:Ca:Cuの
混合比が1.8:0.4:2.2:3.0となるように
混合し、780℃〜820℃の範囲の温度条件において
おこなう熱処理(仮焼き)と該仮焼きした後における粉
砕とを複数回繰り返す。ここで、混合する原料粉末は、
上記の他にBi,Pb,Sr,Ca,Cuの各元素の酸
化物、炭酸塩のいずれでもよい。 〔充填工程〕上記粉砕した原料粉末をCIP(冷間静水
圧プレス)成形等により例えば円柱体とし、ついでこの
円柱体をAg等のシース材からなる第一のパイプ内部に
充填して封入し、シース材複合体(Agシース複合体)
を形成する。
【0020】〔単心線の伸線(引き抜き)加工工程〕上
記シース材複合体(Agシース複合体)を、ダイス等に
よって所定の線径にまで伸線加工し、超電導単心素線
(単心線)を形成する。 〔多心化工程〕Ag等のシース材からなる第二のパイプ
の内部に上記単心線を所定数(例えば、19本)配置
し、封入を行った後、ダイス等により所定の線径にまで
伸線加工して、図2に示すような超電導多心素線(超電
導素線)25を形成する。
【0021】〔超電導素線の圧延熱処理反復工程〕上記
超電導多心素線25をロール圧延等の圧延加工により、
所定の厚さまで圧延して平坦化する。ここでの圧延加工
に用いる装置としては、例えば、上下一対のロールを備
えた2重圧延機と、このロール間に超電導多心素線25
を送り出す送出ドラムと上記ロール間で圧延された超電
導多心素線25を巻き取る巻取ドラムとからなる搬送機
からなる圧延装置(図示略)が好適に用いられる。この
ような圧延装置を用いて超電導多心素線25を圧延する
には、上記送出ドラムから超電導多心素線25を上記ロ
ール間に送り出して圧延するとともに圧延された超電導
多心素線25を巻取ドラムで巻き取ることにより行われ
る。ついで、この平坦化した超電導多心素線25を、例
えば熱処理ドラムに巻回状態として電気炉等の内部に収
容し、温度条件を、820℃〜850℃の範囲とし、処
理時間を、10時間〜200時間の範囲に設定して熱処
理を行う。更に、上記圧延加工(またはプレス処理)お
よび熱処理を複数回繰り返して、所定の厚みのテープ状
の超電導素線19を形成する。
【0022】〔超電導素線の硫化工程〕上記テープ状の
超電導素線19の表面に硫化処理を施して高抵抗化膜2
0を形成することにより、図1に示すようなテープ状の
超電導導体(超電導テープ)18を形成する。ここでの
硫化処理に用いる装置としては、例えば、真空排気可能
であり、内部に硫黄蒸気が満たされる反応容器と、該反
応容器内にテープ状の超電導素線19を送り出す送出ド
ラムと、上記反応容器内で硫化処理が施されたテープ状
の超電導素線19を巻き取る巻取ドラムとからなる硫化
処理装置が好適に用いられる。上記反応容器には、テー
プ状の超電導素線19を内部に導入する導入孔と、導入
されたテープ状の超電導素線19を導出するための導出
孔が形成されており、これら導入孔と導出孔の周縁部に
は、テープ状の超電導素線19を通過させている状態で
各孔の隙間を閉じて上記反応容器内を気密状態にする封
止機構が設けられている。また、上記反応容器には、ヒ
ータ(図示略)が備えられており、この反応容器を加熱
できるようになっている。
【0023】このような硫化処理装置を用いてテープ状
の超電導素線19の表面に硫化処理を施すには、上記反
応容器の内部を真空排気した後、該反応容器内に所定温
度範囲の硫黄蒸気を供給し、ついで、上記送出ドラムか
らテープ状の超電導素線19を上記硫黄蒸気が満たされ
た上記反応容器内に送り出すとともに硫化処理が施され
たテープ状の超電導素線19を上記巻取ドラムで巻き取
ると、表面に高抵抗化膜20を有するテープ状の超電導
導体(超電導テープ)18が得られる。上記の反応容器
内に供給される硫黄蒸気としては、二塩化硫黄、二塩化
二硫黄、二酸化硫黄などの蒸気を挙げることができる。
上記反応容器内に供給される硫黄蒸気の温度としては、
50゜C〜170゜C程度の範囲内とされる。上記反応
容器内の温度としては、供給された硫黄蒸気が液化しな
いような温度である。硫化処理時間としては、60〜3
0000秒程度である。ここでの硫化処理時間は、上記
反応容器内に送り込むテープ状の超電導素線19の線速
等によって変更できる。
【0024】〔補強材の圧延反復工程〕線状の補強材
(テープ状にする前の補強材16)をロール圧延等の圧
延加工により、所定の厚さまで圧延して平坦化する。こ
こでの圧延加工に用いる装置としては、例えば、上下一
対のロールを備えた2重圧延機と、このロール間に線状
の補強材を送り出す送出ドラムと上記ロール間で圧延さ
れた補強材16を巻き取る巻取ドラムとからなる搬送機
からなる圧延装置(図示略)が好適に用いられる。この
ような圧延装置を用いて上記線状の補強材を圧延するに
は、上記送出ドラムから線状の補強材を上記ロール間に
送り出して圧延するとともに圧延された補強材を巻取ド
ラムで巻き取ることにより行われる。更に、上記圧延加
工(またはプレス処理)を複数回繰り返して、所定の厚
みのテープ状の補強材16を形成する。
【0025】〔転位撚り合せ工程〕転位撚り合せ機を用
いて上記テープ状の超電導導体18の複数本(本実施形
態では8本)と、テープ状の補強材16の複数本(本実
施形態では4本)とを所定の転位ピッチで転位撚り合わ
せて図1に示すような転位超電導テープユニット15を
形成する。ここでの転位ピッチ(転位撚渡り部長さ)P
としては、20mm〜500mm程度の範囲内とされ
る。
【0026】本実施形態の転位超電導テープユニット1
5によれば、上記テープ状の超電導導体18の複数本
と、上記テープ状の補強材16の複数本とが転位撚り合
わされてなるものであるので、転位撚り合わされた複数
本のテープ状の超電導導体18間や外側に上記テープ状
の補強材16が組み込まれる構造となり、十分な超電導
特性を有するうえ、機械的強度を向上させることができ
る。なお、本実施形態では、転位超電導テープユニット
15を8本のテープ状の超電導導体18と4本のテープ
状の補強材16とから構成した場合について説明した
が、要求される超電導特性や機械的強度に応じてテープ
状の超電導導体18やテープ状の補強材16の本数を選
択することで目的とする特性を備えた転位超電導テープ
ユニットの提供が可能である。
【0027】(転位超電導テープユニットの第2の実施
形態)図3は、本発明の転位超電導テープユニットの第
2の実施形態を示す斜視図である。この第2の実施形態
の転位超電導テープユニット55が図1に示した第1の
実施形態の転位超電導テープユニット15と異なるとこ
ろは、転位超電導テープユニットの中央部に縦に配置さ
れたテープ状の補強材16が通されており、即ち、転位
超電導テープユニットの中央部を縦断するようにテープ
状の補強材16が組み込まれている点である。
【0028】第2の実施形態の転位超電導テープユニッ
ト55では、転位超電導テープユニットの中央部に縦に
配置されたテープ状の補強材16が通されているので、
第1の実施形態の転位超電導テープユニット15よりも
さらに機械的強度を向上させることができる。また、転
位超電導テープユニット55の中央部に通されたテープ
状の補強材16は、縦に配置されているので、左右に並
列されたテープ状の超電導導体18、18の間に介在さ
れることとなり、テープ状の超電導導体18・・・の左右
方向(横方向)の位置ずれを防止できる。
【0029】(転位超電導テープユニットの第3の実施
形態)図4は、本発明の転位超電導テープユニットの第
3の実施形態を示す斜視図である。この第3の実施形態
の転位超電導テープユニット35は、複数本(図面では
12本)のテープ状の超電導導体(超電導テープ)18
を転位撚り合わせた転位超電導テープユニットの中央部
に縦に配置されたテープ状の補強材16が通されてお
り、即ち、転位超電導テープユニットの中央部を縦断す
るようにテープ状の補強材16が組み込まれている点で
ある。
【0030】本実施形態の転位超電導テープユニット3
5によれば、転位超電導テープユニットの中央部に縦に
配置されたテープ状の補強材16が通されているので、
転位超電導テープユニットの中央部にテープ状の補強材
16が組み込まれる構造となり、組み込まれるテープ状
の補強材16が少なくても十分な超電導特性を有するう
え、機械的強度を向上させることができる。また、この
転位超電導テープユニット35は、組み込まれるテープ
状の補強材16の本数が少なくても機械的強度を向上で
きるので、コンパクトでしかも効果的に補強効果を得る
ことができる。このような効果は、特に、転位超電導テ
ープユニットに組み込まれるテープ状の超電導導体18
の本数が4本か5本以上である場合や、テープ状の超電
導導体18の厚みが厚い場合、例えば、0.3mm以上
ある場合に特に顕著な効果を発揮できる。また、転位超
電導テープユニット35の中央部に通されたテープ状の
補強材16は、縦に配置されているので、左右に並列さ
れたテープ状の超電導導体18、18の間に介在される
こととなり、転位超電導テープユニットを構成する複数
のテープ状の超電導導体18の左右方向(横方向)の位
置ずれを防止できる。
【0031】(超電導ケーブルの実施形態)図5は、本
発明の実施形態の転位超電導テープユニットを用いた超
電導ケーブルの一実施形態を示す斜視図である。この超
電導ケーブル40は、転位超電導テープユニット45が
パイプ状のフォーマ(管体)47の周囲に螺旋状に巻回
されてなるものである。ここで用いられる転位超電導テ
ープユニット45は、上述した第1乃至第3の実施形態
の転位超電導テープユニット15、55、35のうちい
ずれか1種または2種以上が用いられる。このような転
位超電導テープユニット45の巻回方向は、S巻(右
巻)の方向またはZ巻(左巻)の方向となっている。
【0032】上記フォーマ47は、ステンレス鋼などか
らなるものである。このようなフォーマ47の表面は、
該フォーマ47と転位超電導テープユニット45間の通
電を抑制するために絶縁処理が施されている。このフォ
ーマ47の内部は、液体窒素等の冷却媒体の流路とさ
れ、転位超電導テープユニット45を構成するテープ状
の超電導導体18の冷却が行われる。
【0033】このような構成の超電導ケーブル40の製
造方法としては、例えば、上記転位超電導テープユニッ
ト45の複数組を表面に絶縁処理が施されたフォーマ4
7の周囲に所定のスパイラルピッチでZ巻あるいはS巻
で巻回することにより、図5に示すような超電導ケーブ
ル40が得られる。ここでのスパイラルピッチとして
は、100〜2000mm程度の範囲内とされる。この
ような構成の超電導ケーブル40の外側には、図示しな
い半導体層、絶縁層、保護層、断熱層、防食層などが必
要に応じて形成されて使用される。
【0034】本実施形態の超電導ケーブル40は、超電
導特性が十分で、機械的強度を向上させた本発明の実施
形態の転位超電導テープユニット45が用いられたもの
であるので、優れた特性を有するものとすることができ
る。なお、上述した実施形態においては、本発明の実施
形態の転位超電導テープユニットを超電導ケーブルに用
いた場合について説明したが、本発明の転位超電導テー
プユニットは超電導変圧器、超電導マグネット、超電導
限流器等の超電導応用機器の巻線部に用いることができ
る。本発明の転位超電導テープユニットが巻線部に用い
られた超電導応用機器は、優れた特性を有するものとす
ることができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を、実施例および比較例によ
り、具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみ
に限定されるものではない。 (実施例)Bi23,PbO,SrCO3,CaCO3
CuO、を、Bi:Pb:Sr:Ca:Cuの混合比が
1.8:0.4:2.2:3.0となるように混合し、
800℃の温度条件において行う熱処理(仮焼き)と該
仮焼きした後における粉砕とを複数回繰り返して、原料
粉末を得た。この原料粉末をCIP(冷間静水圧プレ
ス)成形により円筒状として、外径15mm、内径10
mmのAgパイプ(第一のパイプ)内部に充填して封入
し、Agシース複合体を得た。このAgシース複合体を
ダイス等によって線径1.9mmにまで伸線加工して単
心線を形成した。ついで、外径15mm、内径10mm
のAgパイプ(第二のパイプ)の内部に上記単心線を1
9本配置し、封入を行った後、ダイス等により線径0.
9mmにまで伸線加工して、超電導多心素線を形成し
た。
【0036】この超電導多心素線を、2重圧延機と搬送
機からなる圧延装置を用いて厚さ0.30mmまで圧延
加工を施し、平坦化した。さらにこの平坦化した超電導
素線を熱処理ドラムに巻回した状態で、上述の電気炉の
内部に収容し、温度条件が830℃、処理時間が150
時間として熱処理を行った。更に、上記圧延加工(また
はプレス処理)および熱処理を複数回繰り返して、幅
2.0mm、厚さ0.20mmの横断面形状が矩形状の
テープ状の超電導素線を形成した。ついで、硫化処理装
置を用い、反応容器の内部を真空排気した後、該反応容
器に約150゜Cの硫黄蒸気を供給し、ついで、送出ド
ラムからテープ状の超電導素線を線速20cm/時間で
上記硫黄蒸気が満たされた反応容器内に送り出すととも
に硫化処理が施されたテープ状の超電導素線を巻取ドラ
ムで巻き取ると、表面に黒色の硫化銀からなる高抵抗化
膜を有するテープ状の超電導導体(超電導テープ)が得
られた。なお、ここでの反応容器内の雰囲気圧力は、約
1atm(1.01325×105Pa)であった。一
方、オーステナイト系ステンレス鋼からなる線状の補強
材を、2重圧延機と搬送機からなる圧延装置を用いて圧
延加工(またはプレス処理)を複数回繰り返して、幅
2.0mm、厚さ0.20mmの横断面形状が矩形状の
テープ状の補強材(SUSテープ)を形成した。
【0037】ついで、作製した上記テープ状の超電導導
体8本と、テープ状の補強材4本とを転位撚り合せ機を
用いて転位ピッチ100mmで転位撚り合わせて図1に
示すような転位超電導テープユニット(実施例1)を得
た。また、作製した上記テープ状の超電導導体12本を
転位撚り合せ機を用いて転位撚り合わせる際、転位超電
導テープユニットの中央部に縦に配置されたテープ状の
補強材を通すようにすることにより、図4に示すような
転位超電導テープユニット(実施例2)を得た。また、
作製した上記テープ状の超電導導体8本を転位撚り合せ
機を用いて転位ピッチ100mmで転位撚り合わせて転
位超電導テープユニット(比較例1)を得た。また、作
製した上記テープ状の超電導導体12本を転位撚り合せ
機を用いて転位ピッチ100mmで転位撚り合わせて転
位超電導テープユニット(比較例2)を得た。
【0038】次に、このようにして得られた実施例1〜
2と比較例1〜2の転位超電導テープユニットの超電導
特性と機械的強度を測定した。ここでの超電導特性は、
77K、0テスラにおける臨界電流(A)を測定した。
また、ここでの機械的強度は、作製した転位超電導テー
プユニットの両端をSUS板(ステンレス鋼板)ではさ
み込んでネジ止め(かしめ固定)し、有効長300mm
に引張試験機を用いて5tonの荷重をかけて試験を行う
ことにより測定した。その結果を下記表1に示す。表1
中の臨界電流は、1μm/cm以上示すときの値であ
る。また、表1中の機械的強度は、永久伸びの値が0.
2%のときの耐力である。
【0039】 「表1」 臨界電流(A) 機械的強度(MPa) 実施例1 212 410 実施例2 320 350 比較例1 208 120 比較例2 310 110
【0040】表1に示した結果から8本のテープ状の超
電導導体と、4本のテープ状の補強材(SUSテープ)
とを転位撚り合わせた実施例1の転位超電導テープユニ
ットは、8本のテープ状の超電導導体を転位撚り合わせ
た比較例1の転位超電導テープユニットと同等以上の臨
界電流が得られており、また、機械的強度については比
較例1のものより大幅に強度が優れていることがわか
る。また、12本のテープ状の超電導導体を撚り合わせ
る際、転位超電導テープユニット中央部に縦に配置され
たテープ状の補強材が通されるようにした実施例2の転
位超電導テープユニットは、12本のテープ状の超電導
導体を転位撚り合わせた比較例2の転位超電導テープユ
ニットと同等以上の臨界電流が得られており、また、機
械的強度については比較例2のものより大幅に強度が優
れていることがわかる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の転位超電導
テープユニットによれば、十分な超電導特性を有するう
え、強度を向上させたものが得られる。また、本発明の
超電導応用機器によれば、十分な超電導特性を有するう
え、機械的強度を向上させた本発明の転位超電導テープ
ユニットが用いられているので、優れた特性を有するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の転位超電導テープユニットの第1の
実施形態を説明するための図であり、(a)は斜視図、
(b)は断面図である。
【図2】 図1の転位超電導テープユニットを構成する
テープ状の超電導素線に用いられる超電導素線の説明図
である。
【図3】 本発明の転位超電導テープユニットの第2の
実施形態を示す斜視図である。
【図4】 本発明の転位超電導テープユニットの第3の
実施形態を示す斜視図である。
【図5】 本発明の超電導ケーブルの一実施形態を示す
斜視図である。
【図6】 従来の転位超電導テープユニットが備えられ
た超電導ケーブルの例を示す斜視図である。
【図7】 図6の超電導ケーブルに備えられた転位超電
導テープユニットの説明図であり、(a)は斜視図、
(b)は断面図である。
【図8】 従来の超電導テープユニットが備えられた超
電導変圧器の巻線部の例を示す図である。
【図9】 図8に示した巻線部の要部を示す図であり、
(a)は断面図、(b)は超電導素線の層内転位部の詳
細構造を示す図である。
【符号の説明】
15、35、45、55・・・転位超電導テープユニッ
ト、16・・・テープ状の補強材(補強テープ)、18・・・
テープ状の超電導導体(超電導テープ)、19・・・テー
プ状の超電導素線、20・・・高抵抗化膜、25・・・超電導
多心素線(超電導素線)、27・・・超電導体または超電
導体となる材料、28・・・コア部、29・・・基地(シース
材)、40・・・超電導ケーブル、47・・・フォーマ(管
体)、P・・・転位ピッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 知史 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 武田 薫 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 長屋 重夫 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 鹿島 直二 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 Fターム(参考) 5G321 AA01 AA11 AA12 BA01 BA03 BA04 CA18 CA30 DA02 DA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状の超電導導体の複数本と、1本
    以上のテープ状の補強材とが転位撚り合わされてなるこ
    とを特徴とする転位超電導テープユニット。
  2. 【請求項2】 前記転位超電導テープユニットの中央部
    に、縦に配置されたテープ状の補強材が通されたことを
    特徴とする請求項1記載の転位超電導テープユニット。
  3. 【請求項3】 テープ状の超電導導体の複数本が転位撚
    り合わされてなる転位超電導テープユニットにおいて、
    前記転位超電導テープユニットの中央部に縦に配置され
    たテープ状の補強材が通されていることを特徴とする転
    位超電導テープユニット。
  4. 【請求項4】 テープ状の補強材は、非磁性金属材料又
    は非磁性のオーステナイト系金属材料からなることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の転位超
    電導テープユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    転位超電導テープユニットを用いたことを特徴とする超
    電導応用機器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    転位超電導テープユニットが管体の周囲に巻回されてな
    ることを特徴とする超電導ケーブル。
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