WO1997022452A1

WO1997022452A1 - Procede de production de feuilles de polytetrafluoroethylene, appareil y servant et granuleuse petrisseuse

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Publication number: WO1997022452A1
Application number: PCT/JP1996/003639
Authority: WO
Inventors: Shinji Murakami; Tatsuro Uchida; Shoji Kawachi
Original assignee: Daikin Industries, Ltd.
Priority date: 1995-12-15
Filing date: 1996-12-12
Publication date: 1997-06-26
Also published as: KR20000064416A; RU2181325C2; EP0875349A4; EP0875349A1

Description

明細書ポリテトラフルォロエチレンシー卜の成形方法及びその装置並びに造粒 ·混練装置技術分野

本発明は、ポリテトラフルォロエチレン原料を用いて連続的に造粒，混練し、シート状成形品を製造するための方法及び装置に関する。さらに詳しくは、例えば水道管、ガス管等のシールテープ等として用いられるフッ素樹脂テープ等に有用なポリテトラフルォロエチレンパウダーを用いて連続的に造粒 ·混練し、シート成形品を製造するための方法及び装置に関する。

また本発明は、粘性体またはその前駆体などの原料を用いて連続的に造粒 ·混練するための装置に関する。背景技術

従来ポリテトラフルォロェチレン（以下 P T F Eと呼ぶ）のシ一卜状物の成形方法は、ナフサ等の潤滑剤を混合し滑性を付与したものを押出機のシリンダ一の形状に予備成形し、ペースト押出して潤滑剤が輝散しないうちに圧延ロールにより圧延し、シート状に形成し、その後に潤滑剤を除去する方法が工業的には採用されている。

しかしながら、前記従来技術は、予備成形、ペースト押出とバッチ処理の工程があり、連続化できないという問題があった。またシート幅を変えるためには、その都度ダイスを変更しなければならないという、製造工程上の不都合があった。

さらに、乳化重合法により得られた P T F Eの水性分散液から最終的な成形品を得るためには、 P T F Eの水性分散液を凝折して P T F E湿潤パウダーを得る工程、 p τ F E湿潤パウダーを乾燥して P T F Eファィンパウダーを得る工程、有機溶剤などの潤滑剤を混合して潤滑剤含有 P T F Eパウダーを得る工程、この潤滑剤含有 P T F Eパウダーをあらかじめ予備成形し、できた予備成形体を押出機のシリンダーに入れ、ラムで加圧して、 P T F Eペースト押出成形体を得る工程、および加熱又は抽出により潤滑剤を除去し、焼成する工程といった多数の工程を経る必要がある（特公昭 6 1 - 5 4 5 7 8号公報、特開昭 5 0 - 3 4 6 6 1 号公報等）。

ところで、潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーや潤滑剤含有 P T F Eパウダ一のよ όな、シヱァにより繊維化が進み、変化するものをその後の工程に影響を与えない程度に練るためには人の手により数回練るのが最適である。従来の混練機では被処理物に対して常に一様な力を与えることはできず、継続した運転により全体に与える力を均一化していく。たとえばニーダ一等の混練機では混合と練りの 2つの要素が必要なため、容器内を機械的な剪断を与える部分が移動し練りを行い、残りの空間で混合が行われる。

しかしながら、潤滑剤含有 P T F Ε湿潤パウダーや潤滑剤含有 P T F _Εパウダーを前記従来の混練機に適用しても、混練物全体に受けるシァが均一になる前に繊維化が進行し、その後の加工ができないようになつてしまう。また、短時間の混練では繊維化の程度にむらができ、成形不良になるという問題がある。また、従来の方法では、潤滑剤含有 Ρ Τ F Ε湿潤パウダーや潤滑剤含有 P T F Εパウダーを用いて効率良く連続的に造粒及び混練することが困難であった。

本発明者らは、前記従来の造粒及び混練方法を改善するため、濾布を用いて P T F Εの湿潤パウダーを脱水しながら効率良く連続的に造粒及び混練する方法を提案した（国際公開 W O 9 5 / 2 3 1 7 8号）。しかしながら、この方法では濾布の表面で P T F Eの湿潤パゥダ一が滑つてしまったり、濾布の目づまりが起こるという問題があつた。発明の開示

本発明は、前記従来の問題を解決するため、 P T F Eのシートを連続的に効率良く合理的に製造する成形方法および装置を提供することを第 1番目の目的とする。

本発明の第 2番目の目的は、ダイスの交換などの手間をかけずに簡便にシート幅を変更できる P T F Eシー卜の成形方法および装置を提供するとこ ^ る ₀

本発明の第 3番目の目的は、 P T F Eシ一卜の成形に好適な、潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーを用いて効率良く連続的に造粒 ·混練する方法及び装置を提供することである。

本発明の第 4番目の目的は、粘性体またはその前駆体などの原料を用いて効率良く連続的に造粒 ·混練することができる装置を提供することである。

前記目的を達成するため本発明の P T F Eシー卜の成形方法は、潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーを、対向面を保持しつつ走行する帯状の一対の出口側の面間が入口側の面間より狭い少なくとも一対のベル卜の面間に挟み込み圧延するという構成を備えたものである。前記方法においては、ベルト面間で挟み込み圧延する前に、潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーをシ一ト状に圧縮しておくほうが好ましい。

前記方法においては、ベルト面間で挟み込み圧延した後、さらに少なくとも一対の圧延ロールで圧延することが好ましい。シート表面を平滑に成形できるからである。

また前記方法においては、圧延または圧延までの工程の少なくとも一つの工程で、被成形物である P T F Eを 3 0〜8 0ての範囲の温度に加熱することが好ましい。加熱により P T F Eを繊維化しやすくさせ、また P T F Eを柔軟にし圧延しやすくするためである。

また前記方法においては、加熱手段が被成形物である P T F Eのシ一ト状物に温湯を接触させる方法、加熱ロールから加熱する方法及びスチ —ムを吹きかける方法から選ばれる少なくとも一つの方法であることが好ましい。シート状に圧縮しておくと効率良く加熱できる。

また前記方法においては、圧縮を少なくとも一対のベルト面間で行うことが好ましい。

また前記方法においては、潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダ一を圧縮するベル卜の内側に、サポートロール及びサポ一ト台から選ばれる少なくとも一つの隙間保持手段を含むことが好ましい。これにより少なくとも一対のベルト面間で均一に P T F Eを圧縮できる。

また前記方法においては、 P T F Eシート状物を圧延するベルトの内側に、サポートロール及びサボ一ト台から選ばれる少なくとも一つの圧力付与手段を含むことが好ましい。これにより少なくとも一対のベルト面間で均一に P T F Eを圧延できる。

また前記方法においては、圧延工程において、 P T F Eシート状物を幅方向に 2〜 6倍圧延することが好ましい。前記範囲の倍率であると、広い幅の P T F Eシ一トを均一に安定して圧延できる。

また前記方法においては、潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダ一が、 P T F Eの水性分散液を凝析 ·乾燥したものに潤滑剤を添加し混合した潤滑剤含有 P T F Eパウダー、及び W O 9 5 / 2 3 1 7 8号に開示されている凝析時ゃ凝折のスラリ一時に潤滑剤を添加し、共凝析させた潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーから選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。

また前記方法においては、潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダ一を、次の方法によって造粒 ·混練しておくことが好ましい。（a ) 対向面を保持しつつ走行する帯状の一対の撥水性材料製ベルトと、前記一対の各ベル卜の走行速度に差を付ける手段と、前記一対の撥水性材料製ベルトのうち少なくとも一方のベルトを巾方向に振動させる手段を少なくとも備えた装置を用いて、（b ) 前記一対のベルト間の対向面間に形成される間隙に潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーを挾持し、前記一対のベルトの走行方向に対して斜め方向に斜行させることにより、前記潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーを連続的に造粒 ·混練する。

また前記方法においては、一対のベルトが、繊維補強された樹脂製べルトであり、その表面がエンボス凹凸加工されていることが好ましい。摩擦力を付与し効率よく造粒 ·混練できるからである。

また前記方法においては、一対のベル卜の内側にサポー卜口ール及びサポート台から選ばれる少なくとも一つの隙間保持手段を備えていてもよい。

また前記方法においては、 P T F E造粒 ·混練体の平均粒子直径を、 2〜 1 0 m mの範囲に造粒 ·混練することが好ましい。

また前記方法においては、潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーの造粒 · 混練体を、脱水処理した後にシ一トに成形することが好ましい。

また前記方法においては、潤滑剤がソルベントナフサ、石油エーテル、流動パラフィンから選ばれる少なくとも一つの物質であることが好ましい。

また前記方法においては、潤滑剤を、 P T F E 1 0 0 gに対して 2 5 °Cの容積で 5~ 1 5 0 m lの範囲存在させることが好ましい。より好ましくは、 P T F E l O O gに対して 2 5 °Cの容積で 1 4〜 7 5 m 1の範囲である。

また前記方法においては、 P T F Eが乳化重合により得られたものであることが好ましい。

P T F Eとしては、テトラフルォロェチレンの単独重合体のみならず、融点以上では溶融するが流動しない程度の少量の他の共単量体を共重合させて変性させた変性 P T F Eも含む。

また前記方法においては、 P T F Eが充填材を含有するか、もしくは P T F Eと充填材を混台させてもよい。

次に本発明の P T F Eシートは、前記の方法により成形されたものである。この P T F Eシートは、ベルト圧延により幅方向への圧延を行うため、出口側の面間の調製のみで自由に横方向の配向性と強度をコン卜ロールできる。

次に本発明の P T F Eシー卜の成形装置は、潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーを対向面を保持しつつ走行する帯状の一対の出口側の面間が入口側の面間より狭い少なくとも一対のベル卜の面間に挟み込み圧延する手段を含むという構成を備えたものである。

前記装置においては、ベルト面間で挟み込み圧延する前に潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーをシート状に圧縮する手段を備えたことが望ましい。

前記装置においては、圧延手段の後に、さらに少なくとも一対の圧延ロール手段を備えたことが好ましい。

また前記装置においては、圧延または圧延までの工程の少なくとも一つの工程で、被成形物である P T F Eを 3 0〜 8 0°C範囲の温度に加熱する手段を含むことが好ましい。また前記装置においては、加熱手段が、被成形物である P T F Eシート状物に温湯を接触させる手段、加熱ロールから加熱する手段及びスチ —ムを吹きかける手段から選ばれる少なくとも一つの手段であることが好ましい。

また前記装置においては、圧縮を少なくとも一対のベルト面間で行うことが好ましい。

また前記装置においては、 P T F Eを圧縮するベルトの内側に、サボ一卜ロール及びサポート台から選ばれる少なくとも一つの隙間保持手段を含むことが好ましい。

また前記装置においては、 P T F Eシート状物を圧延するベルトの内側に、サポートロール及びサボ一ト台から選ばれる少なくとも一つの圧力付与手段を含むことが好ましい。

また前記装置においては、圧延工程において、 P T F Eシート状物を幅方向に 2〜6倍圧延することが好ましい。

また前記装置においては、シート状に圧延すべき潤滑剤により滑性を付与された p τ F Eパウダーを、次の手段によつて造粒 ·混練することが好ましい。

( a ) 対向面を保持しつつ走行する帯状の一対の撥水性材料製ベルトと、前記一対の各ベルトの走行速度に差を付ける手段と、前記一対の撥水性材料製ベルトのうち少なくとも一方のベルトを巾方向に振動させる手段を少なくとも備え、

( b ) 前記一対のベルト間の対向面間に形成される間隙に潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーを挾持し、前記一対のベルトの走行方向に対して斜め方向に斜行させることにより、前記潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーを連続的に造粒 ·混練する。

また前記装置においては、一対のベルトが、繊維補強された樹脂製べルトであり、その表面がエンボス凹凸加工されていることが好ましい。また前記装置においては、一対のベル卜の内側にサポート口ール及びサポート台から選ばれる少なくとも一つの隙間保持手段を含むことが好ましい。

また前記装置においては、 P T F E造粒 ·混練体の平均粒子直径を、 2〜 1 0 m mの範囲に造粒 ·混練することが好ましい。

また前記装置においては、潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーを用いた場合は、造粒 ·混練手段と、シート成形手段との間に脱水手段を備えたことが好ましい。

次に本発明の造粒 ·混練装置は、一対のベルト間の対向面間に形成される間隙に造粒 ·混練すべき原料を挾持し、前記原料を前記一対のベルトの走行方向に対して斜め方向に斜行させることにより、前記原料を連続的に造粒 ·混練するための装置であつて、前記一対のベルトは撥水性材料製で構成され、前記一対の各ベル卜の走行速度に差を付ける手段と、前記一対のベル卜のうち少なくとも一方のベルトを巾方向に振動させる手段を備えたことを特徴とする。

前記装置においては、造粒 ·混練すべき原料が、潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーであることが好ましい。

また前記装置においては、一対のベルトが、繊維補強された樹脂製べルトであり、その表面がエンボス凹凸加工されていることが好ましい。また前記装置においては、一対のベル卜の内側にサボ—トロール及びサポート台から選ばれる少なくとも一つの隙間保持手段を備えていてもよい。

また前記装置においては、造粒 ·混練体の平均粒子直径を、 2 ~ 1 0 m mの範囲に造粒 ·混練することが好ましい。

前記した本発明の成形方法および装置によれば、 P T F Eシ—卜を連続的に効率良く合理的に製造することができる。また、一対の樹脂製べルト間の対向面間に形成される間隙に造粒 ·混練すべき原料を挾持し、各ベル卜の走行速度差と少なくとも一方のベル卜の巾方向の振動を付与し、ベルトの走行方向に対して斜め方向に斜行させることにより、効率良く連続的に造粒及び混練することができる。また、潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダー等の固体湿潤物を原料として用いた場合は、連続的な造粒及び混練とともに、樹脂製ベルトからの面圧で加圧され効率よく脱水処理もできる。さらに、ダイスの交換などの手間をかけずに簡便にシート幅を変更できる P T F Eシートの成形方法および装置を提供できる。また本発明の造粒 ·混練装置によれば、潤滑剤含有 P T F E湿潤バウダ一等の固体湿潤物を原料として用いた場合は、連続的な造粒及び混練とともに、樹脂製ベル卜からの面圧で加圧され効率良く脱水処理できる。この装置は、汚泥や重合後の湿潤合成樹脂など種々の固体湿潤物に用いることができる。図面の簡単な説明

図 1は本発明の一実施例の P T F Eのシー卜の連続的製造方法を示す概略図。

図 2は本発明の別の実施例の P T F Eのシ—卜の連続的製造方法を示す概略図。

図 3は本発明の別の実施例の P T F Eのシートの連続的製造方法を示す概略図。

図 4は本発明の一実施例の造粒 ·混練装置（ベルトプレス型造粒 ·混練装置）の側面説明図

図 5は本発明の一実施例の造粒 ·混練装置（ベルトプレス型造粒 ·混練装置）の正面説明図。図 6 Aは本発明の一実施例の樹脂製ベルト 4 0の平面拡大図、図 6 B は図 6 Aの I 一 I断面図、図 6 Cは図 6 Aの Π— II断面図。

図 7は本発明の一実施例の造粒 ·混練装置（ベル卜プレス型造粒 ·混練装置）のベルト上の造粒 ·混練物の動きを説明する図。発明を実施するための最良の形態

本発明の方法及び装置において、好適には潤滑剤含有 P T F Eパウダ ― ( P T F Eの水性分散液を凝析、乾燥後に潤滑剤を添加して混合したもの）及び潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダー（W 0 9 5 Z 2 3 1 7 8号に開示されている凝析時ゃ凝折のスラリー時に潤滑剤を添加し、共凝析させたもの）から選ばれる少なくとも一つの潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーを、水平ベルトプレスでいつたんシ一卜状に成形し 3 0〜6 0 °C程度に加温する。それを対向面を保持しつつ走行する帯状の一対の出口側の面間が入口側の面間より狭いベルトの面間に挟み込み圧延する（以下「ベルトプレス圧延」と呼ぶ）。この圧延により、被圧延物である P T F Eシート状物はベル卜に挟まれて徐々に圧縮されていく形になる。

一般に物体をゆつくり上方から加圧していき圧縮すると周りの条件が同じであれば四方に圧延される。しかし、その際に 2方向に動かないように障害物を置くと、残りの 2方向のみに圧延される。 P T F Eシート状物のベルトプレス圧延でもこれと同様になる。 P T F Eシート状物は、ベルトに挟持され、ベル卜と同期してベルトの進行方向に送られる。このとき、シートの進行方向の前後は、シート自体が障害物として存在する。また、ベル卜の進行にしたがってベルトの面間が狭くなつていくため、 P T F Eシート状物は上方から徐々に圧縮されていく。そのため、 P T F Eシー卜状物は進行方向に対して直角方向、すなわちシートの幅方向に圧延される。 P T F Eパウダ一は動きの方向に配向、繊維化する。配向 ·繊維化した P T F Eが互いに絡み合うことによつて強度、伸びが発生する。ベルトプレス圧延後は必要に応じ通常の圧延ロールで圧延し厚みをおとしたり、ベル卜を表面粗度の粗いものを使用した場合、表面を平滑にする。その後乾燥、抽出等により潤滑剤を除去する。また必要に応じシートを焼成する。

シート状に成形後、本発明のベルトプレス圧延でなく、通常の圧延口ールゃベルト面間を平行に保った水平ベルトプレスにより圧延を行うと、進行方向と直角方向への動きがほとんど無く、その方向の繊維化、配向がほとんど無いため乾燥後シートの圧延方向と直角方向には伸び、強度がほとんど無く、すぐに裂けるようなものになってしまう。

P T F Eの配向、繊維化は温度が高いほど促進され 5 0 °Cを超えたあたりで一定になる。そのためベルトプレス圧延時には加温しておくことが好ましい。加温により潤滑剤を蒸発させないためには温水に浸けるのが好ましい。ベルト圧延はシート状に圧縮せず 1段で行ってもよいが、シート状に圧縮してから圧延するのが好ましい。ベルト圧延する際は加温しておくことが好ましい。また加温は温湯に接触させて行うのが好ましい。パウダーまたは混練 ·造粒品をそのまま温湯に接触させ加温し、 1段でベルト圧延をした場合、ほとんどは圧縮段階で付着水は外に出るが、シート内部にパウダー表面の付着水が残存することがある。シート内部に水が残存すると繊維化によるつながりを阻害して不良の原因になる。また加温後脱水を行うと温度が下がり加温した意味がなくなる。シ一ト状に圧縮してから温湯に接触させ加温しベルト圧延を行うと、水はシート内部に入ることなく加温できるため、脱水の必要も無くベルト圧延が行え効率的にシートを形成できる。

ベルトプレス圧延時に被圧延物がスリップするようなときは、ベルトの被圧延物との接触面を粗いものや凹凸のある物やエンボス加工された物にすることが望ましい。

成形品の幅についてはベルト圧延時、圧縮されただけ幅方向に圧延されるため、シートの厚みと出口側の面間の比により、またシートの厚みが入口側の面間より厚い場台は、入口側の面間と出口側の面間の比により、幅方向への伸びがわかる。逆に通常の圧延ロールでは幅方向へはほとんど伸びず進行方向へ圧延されるので、シ一卜状にするときにガイドを設置しておけば幅の調整ができる。

本発明の成形方法では、ペースト押出成形方法よりも繊維化が弱くなるため、あらかじめ繊維化を促進しておく方が好ましい。具体的には凝析時間及び潤滑剤混合時の混台時間の延長や、より自由にシュアのコントロールができる、対向面を保持しつつ走行する一対の樹脂性ベルトと、前記一対の各ベルトの走行速度に差をつけ、一方のベルトを幅方向に振幅させる装置により、潤滑剤含有 P T F Eパウダーや潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーを処理することにより、手で軽く練った程度の緩やかな繊維化を起こしておくのが好ましい。

P T F Eとしては、テ卜ラフルォロエチレン（T F E ) の乳化重台により得られたもの、懸濁重台により得られた物などである。これらのうち T F Eの乳化重合により得られたパウダーが繊維化しやすいという理由から好ましい。

P T F Eとしては、テトラフルォロエチレンの単独重合体のみならず、融点以上では溶融するが流動しない程度の少量の他の共単量体を共重合させて変性させた変性 P T F Eも含む。

この共単量体としては、へキサフルォロプロペン、クロ口トリフルォ口エチレン、パーフルォロ（アルキルビニルエーテル）、パーフルォロ (アルコキシビニルエーテル）、卜リフルォロェチレン及びパーフルォ口アルキルエチレンなどが挙げられる。共単量体の共重合割合はその種類によって異なるが、例えばパーフルォロ（アルキルビニルエーテル）、またはパーフルォロ（アルコキシビニルエーテル）を用いる場合は、通常 2重量％以下、好ましくは 0 . 0 1 〜 1重量％の範囲で共重合することができる。

P T F Eは充填材を含有していてもよい。充填材は凝析時に添加し共凝折した物でも、凝析後混台してもよい。充填材の種類としては、炭素質粉末、炭素質繊維、無機質粉末、無機質繊維、金属または合金粉末、有機質粉末または繊維などが用いられる。より具体的には、カーボンブラック、カーボン繊維、グラフアイトなどの炭素質粉末または繊維、長石、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄などの酸化質粉末、窒化ケィ素、窒化炭素、窒化アルミ、窒化ホウ素、炭化ジルコニウム、炭化ケィ素、炭化タングステン、炭化ニッケル、硫酸ジルコニウム、硫酸バリゥ厶、カオリン、クレー、タルク、マイ力、硝子ビーズ、硝子バル一ンなどの無機質粉末、ガラス繊維、アルミナ繊維、チタン酸カリ繊維、シリカ繊維などの無機質繊維、銅合金、亜鉛華、二硫化モルブデン、アルミニゥム、アルミ合金などの金属または合金粉末、パーフルォロアルコキシ樹脂、パーフルォロェチレンプロペン樹脂、ポリクロ口トリフルォロェチレン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリフエ二レンサルファィド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフユ二レンォキサイド樹脂、ォキシベンゾィルポリエステル樹脂、液晶ポリマーなどの有機質粉末または繊維などが例示される。これらの充填材は成形品の機械的特性（耐摩耗性、圧縮強さ、耐コールドフロー性など）や電気特性（静電除去、導電性など）などを向上させるために添加する。これらの充填材の添加量は、 P T F Eにより成形品の形態を維持するといぅ理由から、圧延後の P T F Eとの合計容量に対し 9 0 %以下、好ましくは 6 0 %以下、より好ましくは 4 0 %以下であることが望ましい。

潤滑剤としては、 P T F Eに容易に湿潤でき、成形加工時には P T F Eに滑性を付与でき、加工後容易に除去できる物であればいずれも使用可能である。

潤滑剤の添加混合時期は、任意の段階で添加混合できる。例えば凝析時、凝折中のスラリー時、凝析乾燥後など成形前のどの時期に添加してもよい。

P T F Eと潤滑剤とを共凝析させる方法としては、国際公開 W O 9 5 X 2 3 1 7 8号に開示されている種々の方法が適用できる。共凝析させるためには、疑析剤を用いてもよい。潤滑剤の添加により凝析しにくくなっているからである。凝析剤としては、 P T F E水性分散液の凝析に通常使用されているものはいずれも用いることができる。具体的には、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム等の水溶性塩、硝酸、塩酸、硫酸等の鉱酸類、アルコール、アセトン等の水溶性有機液体類、陽イオン界面活性剤等があげられる。なお、潤滑剤の添加は凝析開始時でもよいが、水性分散液が撹拌によりスラリ—化した状態になつた時点で添加してもよい。スラリ一化後に添加することにより、凝析剤の添加が不要になるという効果が得られる。凝折の方法としては、バッチ式のほか、パイプラインミキサーやパイプラインミルなどの高剪断機、リボン造粒機等で原料を送りながら連続的に行う方法も用いることができる。また、凝析は撹拌等の機械的剪断をかける以外に、超音波をかけることでも可能であり、これらを併用してもよい。

乳化した潤滑剤と P T F E水性分散液をあらかじめ所定の割台で混合しておき高剪断機に連続的に供給し、摺動部のシール用として用いるシール水の一ケ所に凝析剤を添加しておくことにより、連続的に潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーを得ることができる。また、高剪断機によりスラリ一化した P T F E水性分散液に定量的に潤滑剤を供給してやり撹拌することにより凝析剤なしに連続的に潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーを得ることができる。また充填材を P T F E水性分散液にあらかじめ混合しておく力、、シール水や潤滑剤に混合しておき定量供給することにより、充填材入り潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーを連続的に得ることができる。

次に潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーを連続的に造粒 •混練する工程について説明する。この装置は、ベルトプレス型装置を応用し、一対の撥水性材料製ベルトの各ベルトの走行速度に差を付けるとともに、少なくとも一方のベル卜を巾方向に振動させることにより、造粒 · 混練すべき原料を挾持しつつベル卜の走行方向に対して斜め方向に斜行させるように改良したものである。

前記装置において、一対の撥水性材料製ベルトとは、榭脂製ベルト、基布の表面に樹脂コーティング等を施したコ一ティング布製ベルト、金属製ベルト等をいう。このうちとくに好ましくは、樹脂製ベルトである。樹脂製ベルトはポリウレタン製、塩化ビニル製等の樹脂及びゴムを含むものである。ベルトの内部または裏側はナイロン、ポリエステル等の合成繊維織物またはガラス繊維織物等により補強されていることが、強度保持及び寸法安定性のために好ましい。また樹脂製ベルトの表面（造粒 ·混練すべき原料と接触する面）はエンボス凹凸加工されていることが好ましい。滑らずに混練ができるからである。エンボス形状としては、 1 O m m当たり 2〜 5個の凸部を持ち、凹部の底から凸部の頂部までの高さは 0 . 2〜 1 . 5 m mの範囲が好ましい。エンボス形状そのものは否なる形状であってもさしつかえない。

一対の撥水製材料製ベルトは、造粒 ·混練すべき原料に送り作用を与

5 えるため、その対向面が同一方向に走行する。また、一対の撥水性材料製ベルトの各ベルトには、走行速度に差を付ける。また、一対の撥水性材料製ベルトのうち少なくとも一方のベルト、たとえば上ベルトを巾方向に振動させる。これにより、一対のベル卜間の対向面間に形成される間隙に造粒 ·混練すべき原料を挾持し、ベルトの走行方向に対して原料は、サインカーブを描いて進行方向に進む。好ましいサインカーブのサイクル数は 2〜 1 0回程度である。この動作については、後に図 7を用いて説明する。前記した一対の撥水製材料製ベル卜の各ベル卜の走行速度差と少なくとも一方のベル卜の巾方向に振動を付与することにより、造粒 ·混練すべき原料は走行方向及びその直角方向に剪断力を受け、連続的に造粒及び混練が行われる。

本発明の方法及び装置によれば、一対の撥水性材料製ベルト間の対向面間に形成される間隙に造粒 ·混練すべき原料を挾持し、各ベルトの走行速度に差をつけ、少なくとも一方のベル卜の巾方向に振動を付与し、ベルトの走行方向に対して斜め方向に斜行させることにより、効率良く連続的に造粒及び混練することができる。また、潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダー等の固体湿潤物を原料として用いた場合は、連続的な造粒及び混練とともに、撥水性材料製ベル卜からの面圧で加圧され効率良く脱水もできる。

本発明の方法及び装置によれば、潤滑剤により滑性を付与された P T F Eパウダーを造粒 ·混練し、これをシート状物に予備成形した後、ベルト圧延する工程に適用する場台、特に有用である。

次に、図面を用いて説明する。

図 1は潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーを用いる場合の、本発明の一実施例の P T F Eのシートの連続的製造工程を示す概略図である。図 1 において、乳化重合法で得られた P T F E水性分散液（平均粒子直径 0 . 2〜0. 4 m、 P T F E粒子含有量 1 0 ~ 3 0重量％を含む水性分散液）と、ソルベントナフサ、石油エーテル、流動パラフィン等から選ばれる潤滑剤（2 5°Cにおける表面張力が 4 Odyne/cm以下、好ましくは 3 Odyne/ciD以下）を共凝折し、予備脱水した潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーを供給ライン Aから供給する。

この潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーは、造粒 ·混練装置 1 (詳細は図 4〜 5に示す）を用いて一対のベルトの走行方向に対して斜め方向に斜行させ、加圧及びもみ作用により造粒 ·混練及び内部の脱水を行う。次に前記潤滑剤含有 P T F E造粒 ·混練物は、振動脱水装置 43により表面の水分を除去する。次いで、脱水した潤滑剤含有 P T F E造粒 · 混練物 1 1 7は、幅決めガイド 1 5 1で一定の幅に制御され、圧縮工程 1 1 0に供給される。まず圧縮工程 1 1 0においては、ロール 1 1 1 , 1 1 2の間に周回させた水平ベルト 1 1 3と、ロール 1 1 4， 1 1 5の間に周回させた圧縮ベルト 1 1 6を備えた装置を用いる。ロール 1 1 4 側の開口部を広く、ロール 1 1 5側の開口部を狭くしておいてもよい。前記潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーの造粒 ·混練物は、ロール 1 1 1 側の水平ベルト 1 1 3上に供給され、進行方向に向かって圧縮され、口ール 1 1 2, 1 1 5のベルト間を通過して圧縮シートに形成される。一対のベルト 1 1 3 , 1 1 6の内側には、サポートロール 1 1 8及びサボート台 1 1 9から選ばれる少なくとも一つの隙間保持手段を設けることが好ましい。この工程により P T F Eのシート状物が形成される。このシ一ト状物は次に温水槽 1 6 0に導かれ、温水 1 6 1によって 3 0〜8 0°C、好ましくは約 4 0〜6 0°Cに加温される。

次にベルト圧延工程 1 2 0においては、対向するロール 1 2 1， 1 2 2の間に周回させた水平ベルト 1 2 3と、対向するロール 1 2 4， 1 2 5の間に周回させた圧縮ベルト 1 26であってロール 1 2 1， 1 2 4側

7 の開口部が広く、ロール 1 2 2， 1 2 5側の開口部が狭い装置を用いる前記圧縮シートはベルト圧延工程 1 2 0においてシートに形成される。このベルト圧延工程 1 2 0を用いることにより、実用的には十分な厚さと強度のシー卜が得られる。一対のベルト 1 2 3 , 1 2 6の内側には、サポートロール 1 2 8及びサポート台 1 2 9から選ばれる少なくとも一つの圧力付与手段を設けることが好ましい。

前記ベル卜圧延工程のベルトプレス装置の水平ベル卜 1 2 3 と圧縮べルト 1 2 6は、等速で進行方向に進む。前記造粒 ·混練装置のように進行方向に対して左右に振動する動作はない。また、水平ベルト 1 2 3と圧縮ベルト 1 2 6は、供給側の開口部は広く、排出側の開口部は狭い。好適には圧縮ベル卜 1 2 6は供給側から排出側に向けて角度がついており、供給側の開口部は広く、排出側の開口部は狭くなつている。

さらに P T F Eシー卜表面を平滑化するため、ロール圧延工程 1 3 0 を加えても良い。ロール圧延工程 1 3 0の一例としては、一対の圧延口ール 1 3 1 , 1 3 2の圧延ロールを用いる。この時、圧延ロール 1 3 1 ， 1 3 2を 4 0〜 6 0 °C程度に加熱しておくことが好ましい。

次に圧延されたシートは潤滑剤を除去するために乾燥機 1 4 0に供給される。乾燥機 1 4 0においては、例えば 1 2 0。Cの高圧スチーム 1 4 1により、潤滑剤を除去する。次いで 2 6 0 °Cに加熱したロール 1 4 2 を通過させて水分及び潤滑剤を完全になくして巻取機 1 5 0によって巻き取る。加熱したロールは、多段にし、徐々に温度を上げても良い。さらに他の加熱手段を用いた乾燥機を乾燥機 1 4 0に変えて、または乾燥機 1 4 0のあとに直列に配置して使用してもよい。圧延されたシー卜から潤滑剤を除去する他の手段は、溶媒による抽出がある。溶媒としては、例えばトリクロロェタン、トリクロロエチレン、パークレン、ァルコール、アセトン、水などを用い、 1〜 3分間浸漬することにより行 7/22452

う。このようにして得られた P T F Eシー卜成形品は、未焼成のまま卷取機 1 5 0によって巻き取られる力、、または必要に応じて加熱焼成される。さらに加熱焼成する場合は、 3 4 0 ~ 4 0 0 °C、さらに好ましくは 3 6 0 - 3 8 0 ^DCに加熱処理する。

次に図 2は潤滑剤含有 P T F Eパウダー使用に好適な本発明の別の実施例の工程図である。 P T F E乾燥パウダーに潤滑剤を添加 ·混合した潤滑剤含有 P T F Eパウダーを供給ライン Bから供給する。

供給された潤滑剤含有 P T F Eパウダーは、そのまま下側樹脂製ベルト 7に同伴され造粒混練ゾーン 9 (図 4 ) へと送られる。この造粒混練ゾーン 9において、上側樹脂製ベルト 4 と下側樹脂製ベル卜 7とで前記供給された潤滑剤含有 P T F Eパウダーが挾持され、上側樹脂製ベル卜 4 と下側樹脂製ベル卜 7 との走行速度に差を付けると共に（図 2の矢印 Υ _χ , Υ _η ) 、上側樹脂製ベル卜 4をベル卜の巾方向に振動させることにより（図 2の矢印 ) 、剪断力を受けながら加圧により造粒混練される。この時、上側樹脂製ベルト 4を下側樹脂製ベルト 7より速くしておくことが望ましい。造粒 ·混練ゾーン 9に入る際、進行方向の速度が上がり造粒 ·混練物を小さくできるからである。

このとき、潤滑剤含有 P T F Eパウダーは、上側樹脂製ベルト 4 と下側樹脂製ベルト 7の間隙において樹脂製ベルトとの接触面を次々変えながら加圧及び剪断により造粒 ·混練される。潤滑剤含有 P T F Eパウダ一（処理前）は、平均粒子径が 5 0 0 m〜 1 m m程度であつたが、造粒 ·混練処理後は平均粒子径が 2 ~ 6 m m程度となった。

造粒 ·混練処理後の P T F E造粒 ·混練物は、図 1 と同様の圧縮工程 1 1 0に供給され、幅決めガイド 1 5 1で一定の幅に制御され、以下図 1 と同様にシート形成される。

次に図 3は、潤滑剤含有 P T F Eパウダー使用に好適な本発明の別の

9 実施例の工程図である。 P T F E乾燥パウダーに潤滑剤を添加 ·混合した潤滑剤含有 P T F Eパウダーを、供給ライン Cから供給する。図 2の実施例と異なるのは、造粒 ·混練を行わずに直接図 1 と同様の圧縮工程 1 1 0に供給している点である。以下図 1 と同様にシ一卜形成される。次に、図 4は本発明の一実施例の造粒 ·混練装置（以下「ベルトプレス型造粒 ·混練装置」ともいう。）の側面説明図である。図 5は、本発明の一実施例のベルトプレス型造粒 ·混練装置の正面説明図である。

この装置 1は、ロール 2、 3に卷掛けられている無端ベル卜の上側樹脂製ベルト 4 (繊維補強されたポリウレタン樹脂製ベルト）と、ロール 5、 6に巻掛けられている無端ベル卜の下側樹脂製ベルト 7 (繊維補強されたポリウレタン樹脂製ベルト）とから構成され、上側樹脂製ベルト 4と下側樹脂製ベル卜 7とは、対向面を保持して走行する。

造粒 ·混練すべき原料は、貯留槽 1 0から供給部 1 1を経て、下側樹脂製ベルト 7上の原料供給ゾーン 8に供給され、下側樹脂製ベル卜 Ίに同伴されて造粒 ·混練ゾーン 9へ送られる。原料供給ゾーン 8の下側樹脂製ベル卜 7上の両端部には、供給部から横にこぼれないように寄せ木 1 4が設けられている。

前記上側樹脂製ベルト 4は、ロール 2、 3に巻掛けられ、上側樹脂製ベル卜 4の内側であつて、ロール 2と 3の間にはサポートロール 1 5 a 、 1 5 bおよびサポート台 1 6 a、 1 6 b、 1 6 cが設けられ、これらロール 2、 3、サポートロール 1 5 a、 1 5 bおよびサポート台 1 6 a 、 1 6 b , 1 6 c力く、図 5に示される一つの下部支持体 1 7の腕 1 8に軸支されている。この下部支持体 1 7は、上辺部材 1 9とその両端から下垂して設けられた腕 1 8からなり、上辺部材 1 9の上には左右方向（樹脂製ベルトの回動方向と直角方向）にレール 2 0が取り付けられている。下部支持体 1 7の上には上部支持体 2 1が置かれ、この上部支持体 2 1に取り付けられた支持部材 2 2を前記レール 2 0を貫通させることにより、上部支持体 2 1に下部支持体 1 7が左右動可能に支持されている。この下部支持体 1 7の片側（図 5では左側）であって、上部支持体 2 1の下垂部 2 3と下部支持体 1 7との間に振動装置 2 4がこれらをつなぐ状態で設置されている。振動装置 2 4は、図示されていない駆動装置により駆動される。下部支持体 1 7は、前記振動装置 24を駆動することにより、上部支持体 2 1の支持部材 22にレール 2 0を介して前記振動装置 2 4が懸架された状態で左右振動する。

また、この上部支持体 2 1の廻りには枠体 2 5が設けられ、この枠体 2 5の内側の側面部には、上下方向に伸びるレール 2 6が取り付けられている。上部支持体 2 1の下垂部 2 3の外側には支持部材 2 7が設けられ、この支持部材 2 7に前記レール 26を貫通させることにより、枠体 2 5の側面部に上部支持体 2 1が上下動可能に支持されている。この枠体 2 5の上部には、エアーシリンダ一 2 8が取り付けられており、このエアーシリンダー 28は支持棒 2 9により上部支持体 2 1 と一体的に結合しており、前記エアーシリンダー 2 8は、支持棒 29、上部支持体 2 1、支持部材 22及びレール 2 0を介して、下部支持体 1 7に力を作用させ、さらにこの力は、各々の軸を通し上側樹脂製ベルト 4の内部に配置されたロール 2、 3、サポートロール 1 5 a、 1 5 bおよびサポート台 1 6 a、 1 6 b、 1 6 cに伝達され、その結果、上側樹脂製ベルト 4 が弾力的に下方へ押圧される。

前記下側樹脂製ベルト 7は、ロール 5、 6に巻掛けられ、下側樹脂製ベルト 7の内側であって、ロール 5と 6の間にはサポートロール 3 0 a 、 3 0 b、 30 cおよびサポート台 3 1 a、 3 1 b、 3 1 cが設けられ、これらロール 5、 6、サポートロール 3 0 a、 3 0 b、 3 0 cおよびサポート台 3 1 a、 3 1 b、 3 1 c全てが図 5に示されるように枠体 2 5の下辺に取り付けられた一つの軸柱 3 2に軸支されている。

造粒 ·混練すべき原料は、この上側樹脂製ベル卜 4と下側樹脂製ベルト 7との対向面に挾持され、加圧及びもみ作用により造粒及び混練される。原料に水を含む場合は、脱水作用も伴う。この加圧の際、上側樹脂製ベルト 4と下側樹脂製ベル卜 7の各樹脂製ベルトは各ロール間でたわむ傾向があるため、これを防止するために設けたものがサボ一トロール 1 5 a、 1 5 b、 3 0 a、 3 0 b、 3 0 cおよびサポート台 1 6 a、 1 6 b、 1 6 c、 3 1 a、 3 1 b、 3 1 cである。

また、上側樹脂製ベルト 4 と下側樹脂製ベルト 7は、ロール 2、 3とロール 5、 6の回転速度を変えることにより走行速度に差を付けることができるように構成されている。このとき、ロール 2、 3とロール 5、 6は、図示されていない駆動装置により駆動されており、この駆動装置は別々の 2つ駆動装置により駆動させてもよく、また、 1つの駆動装置からの伝動によつて駆動させても良い。

上側樹脂製ベルト 4は、長さ： 1 7 8 5 mm、幅 3 0 0 mm、下側樹脂製ベルト 7は、長さ： 3 2 3 5 mm、幅 4 00 mmであり、ともに表面はポリウレタン樹脂製、裏面はナイ口ン織物によって補強されている。また樹脂製ベルトの表面（造粒 ·混練すべき原料と接触する面）はェンボス凹凸加工されている。

造粒，混練された被処理物（たとえば固体湿潤物）は、ロール 6の下側に設けた受け皿 34に落下するようになつている。自重の落下に加えて、スクレーバ等を用いて強制落下させても良い。

次にエンボス加工された一実施例の樹脂製ベルトを図 6 A〜Cを用いて説明する。図 6 Aは樹脂製ベルト 4 0の平面拡大図、図 6 Bは図 6 A の I 一 I断面図、図 6 Cは図 6 Aの II一 II断面図である。樹脂製ベル卜 4 0はウレタン樹脂、塩化ビニル榭脂等の樹脂層 4 1と繊維織物層 42 で構成され、樹脂層 4 1は繊維織物層 4 2に含浸もしくは接着により貼り台わされている。樹脂層 4 1の最大厚さは約 l mm、繊維織物層 4 2 の厚さは約 1. 2 mmである。またエンボスの形状は、図 6 Aの wが約 2 mm, 1が約 3 mmのハニカム状の凹部で、最大深さは約 0. 5 mm である。もちろんエンボス形状は前記のものに限定されない。

一対の樹脂製ベル卜 4, 7は、造粒，混練すべき原料に送り作用を与えるため、その対向面が同一方向に走行するとともに、各ベルトには、走行速度に差を付ける。好ましい走行速度差は、下ベルトを 2 mZ分で走行させる場合、たとえば 1〜2 mZ分（上ベル卜が速く、下ベル卜が遅い）程度である。具体的には上ベルトは 2 ~ 3 m/分で走行させる。また、一対の樹脂製ベルトのうち少なくとも一方のベルト、たとえば上ベル卜を巾方向に振動させる。好ましい振動数は、 1 0~ 3 0サイクル Z分、より好ましくは 2 0サイクル /分程度である、振動長さは 1サイクルの端から端までで 1 0〜 1 0 0 mm程度であり、より好ましくは 5 Omm程度である。これにより、一対のベルト間の対向面間に形成される間隙に造粒 ·混練すべき原料を挾持し、ベル卜の走行方向に対して原料は斜め方向にジグザグ状に斜行する。この状態を図 7に示す。図 7は説明の簡略化のため、上側樹脂製ベル卜 4を省略し、下側樹脂製ベルト 7上の造粒 ·混練されるべき物質の動きを線 zで示したものである。下側樹脂製ベルト 7は Y。の方向に進むが、上側ベルトが横方向に振動するので、造粒 ·混練物質は線 ζに示されるようにジグザグに斜行する。斜め方向に斜行する好ましいサイクル数は 2 ~ 1 0回程度であり、より好ましくは 3〜 5回程度である。前記した一対の樹脂製ベルトの各ベル卜の走行速度差と少なくとも一方のベルトの巾方向の振動を付与することにより、造粒 ·混練すべき原料は走行方向及びその直角方向の剪断力を受け、造粒及び混練が行われる。上側樹脂製ベルト 4 と下側樹脂製ベルト 7との走行速度差と、振動装置 2 4による上側樹脂製ベルト 4の幅方向への振動により、造粒 ·混練すべき原料は、両ベル卜間でジグザグ状に走行し、造粒と混練が行われる。

以上説明した通り本発明の一実施例のベルトプレス型造粒 ·混練装置によれば、下記の作用 ·効果が得られる。

( 1 ) 混練すべき原料を、手でこねたような練りが得られる。

(2) 混練すべき原料全体に一様に力がかかるので、均一な練りが得られる。

( 3 ) 連続処理ができる。

(4 ) 造粒効果が優れている。

(5) 脱水作用もある。

以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。

実施例 1

図 3に示す装置を用いて、 P T F E乾燥パウダー（ファインパウダー、 F— 1 0 4ダイキン工業（株）製） 1 0 0重量部に潤滑剤として炭化水素油（ I P 2 0 28出光石油（株）製） 2 5重量部を添加し、ロッキングミキサー（愛知電機（株）製）で混合した。次に図 3に示す圧縮装置でいったんシート状に圧縮し、 60。Cのお湯で 3分間加温し、ベル卜プレス圧延装置で圧延した。

その後、 5 0°Cに加熱した通常の圧延ロールで 1 00 i mまで圧延し、加熱により潤滑剤を除去した。

具体的な条件は下記の通りである。

( 1 ) ベル卜圧縮工程

ベルト速度： 3. 0 m/min (上下ベルトとも）

ガイド幅： 8 0 m m 圧縮工程後のシート厚み： 5 mm

圧縮工程後のシート幅： 1 0 O mm

ベルト有効長さ： 5 0 0 mm

(2) ベルト圧延工程

ベルト速度： 3. 0 m/min (上下ベル卜とも）

圧延工程後のシート厚み： 1 · 2 5 mm

圧延工程後のシー卜幅： 4 0 0 mm

ベル卜有効長さ： 1 0 0 0 mm

入り口面のベルト間の距離： 5. 5 mm

出口面のベル卜間の距離： 1. 25 mm

(3) ロール圧延工程

圧延工程後のシート厚み： 1 0 0〃 m

圧延工程後のシート幅： 4 0 0 mm

ロール温度： 5 0°C

得られたシートの表面状態は平滑であった。また、このシート比重と J I S -K 68 8 5に規定された方法に準じて長手方向、幅方向の引張強さ及び伸びを測定した結果を後にまとめて表 1に示す。

実施例 2

実施例 1 と同様に P T F Eと潤滑剤を混合後、図 2に示す造粒 ·混練装置を用いて造粒 ·混練を行い、実施例 1と同様の方法で圧延シートを得た。結果を後にまとめて表 1に示す。

(1 ) 造粒 ·混練工程

上ベルトの速度： 3. 9 m min

下ベルトの速度： 2. 1 m/min

上ベルトの振幅： 1 8回 Zmin

ベル卜有効長さ： 5 0 0 mm 実施例 3

原料として、 P T F Eの凝折の際に、 P T F E 1 0 0重量部に対し 2 5重量部の潤滑剤を共凝析させる WO 9 5Z 2 3 1 78に開示されている潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーを用い、図 1の装置を用いた。それ以外の条件は実施例 2と同様の方法で圧延シートを得た。結果を後にまとめて表 1に示す。

実施例 4

凝析の際、充填材としてタルクを P T F E 1 00重量部に対し 2 5重量部添加する以外は実施例 3と同様の方法で圧延シー卜を得た。結果を後にまとめて表 ] に示す。

比較例 1

シ一ト状にする際に、水平ベルトプレスを用い、圧延をベルトプレス圧延を行わず一対のロールを用いる通常の圧延ロールのみを用いる以外は実施例 1 と同様の方法で圧延シートを得た。結果をまとめて表 1に示す。

【表 1】

実施例 1 実施例 2 実施例 3 実施例 4 比較例 1 長手方向

引張強さ（kgf/mm²) 1.00 1.00 1.00 0.80 1.00 伸び（¾) 130 130 130 100 130 幅方向

引張強さ（kgf/mm²) 0.10 0.15 0.15 0.12 測定不能伸び^) 800 800 800 500 0 賤け密度（g/ml) 1.6 1.6 1.6 1.6 1.6 表面状態平滑平滑平滑平滑平滑実施例 5

次に、実施例 5を図 1及び図 4を用いて説明する。図 1は、潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーを原料に用いて、造粒 ·混練し、テープを製造する工程を示している。乳化重合法により製造された P T F Eディスパージョンに潤滑剤を加えたのち、凝折し、得られた潤滑剤含有 P T F E 湿潤パウダーを供給ライン Aから供給する。

供給された潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーは、そのまま下側樹脂製ベルト 7に同伴され造粒混練ゾーン 9 (図 4 ) へと送られる。この造粒混練ゾ一ン 9において、上側樹脂製ベルト 4と下側樹脂製ベルト 7とで前記供給された潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーが挾持され、上側樹脂製ベルト 4と下側樹脂製ベルト Ίとの走行速度に差を付けると共に、上側樹脂製ベルト 4をベル卜の巾方向に振動させることにより、剪断力を受けながら加圧により造粒混練される。

このとき、潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーは、上側樹脂製ベルト 4 と下側樹脂製ベルト Ίの間隙において樹脂製ベルトとの接触面を次々変えながら加圧及び剪断により造粒 ·混練される。もちろん脱水作用も受ける。一般に脱水の効率は、被処理物の内部と表面とでは異なり、当然被処理物の内部のほうが脱水されにくい。造粒 ·混練する際の脱水の効率も同様で樹脂製ベルトとの接触面と被処理物内部とでは違い、当然被処理物内部のほうが脱水されにくい。潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーについても同様である。そこで、潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダー内部の水分含量を極力下げるために、上側樹脂製ベルト 4を下側樹脂製ベルト 7に対して走行速度を早くするか又は遅くするかによつて差を付けたり、上側樹脂製ベル卜 4を樹脂製ベルト進行方向に対して水平で左右に振動させたりすることにより潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーに剪断力を与え、常に樹脂製ベル卜との接触面が変化するように保つことが有用である。これにより脱水効率も改良される。潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダ—原料（処理前）は、平均粒子径が 5 0 0 ！〜 2 m m程度であつたが、造粒 ·混練処理後は、平均粒子径が 2〜6 m m程度となった。また、潤滑剤含有 P T F E湿潤パウダーに与える剪断力は、各無端樹脂製ベル卜の走行速度を変えたり、左右の振動速度および振幅に変化を付けることにより、その方向と量を任意に調節することができた。

造粒 ·混練処理後の P T F E粒子は、振動脱水手段 4 3で脱水処理され、圧縮工程 1 1 0に供給し、実施例 1 と同様にシー卜形成される。以上説明した通り本発明の実施例の成形方法及び装置によれば、 P T F Eのシートを連続的に効率良く合理的に製造することができる。また、一対の樹脂製ベルト間の対向面間に形成される間隙に造粒 ·混練すベき原料を挾持し、各ベル卜の走行速度差と少なくとも一方のベル卜の巾方向への振動の付与により、ベルトの走行方向に対して斜め方向に斜行させることにより、効率良く連続的に造粒及び混練することができる。また本発明の造粒 ·混練装置によれば、潤滑剤含有 P T F E湿潤バウダ一等の固体湿潤物を原料として用いた場合は、連続的な造粒及び混練とともに、樹脂製ベル卜からの面圧で加圧され効率良く脱水もできる。

Claims

請求の範囲

1 . 潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロエチレンパウダ一を、対向面を保持しつつ走行する帯状の一対の出口側の面間が入口側の面間より狭い少なくとも一対のベルトの面間に挟み込み、圧延するポリテトラフルォロエチレンシートの成形方法。

2 . ベルトの面間で圧延する前に、シート状に圧縮する請求項 1に記載のポリテトラフルォロェチレンシ一卜の成形方法。

3 . ベルト面間で挟み込み圧延した後、さらに少なくとも一対の圧延口 —ルで圧延する請求項 1 に記載のポリテトラフルォロエチレンシ一卜の成形方法。

4 . 圧延または圧延までの工程の少なくとも一つの工程で、潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロェチレンパウダーもしくはポリテトラフルォロェチレンのシート状物を 3 0〜 8 0 °Cの範囲の温度に加熱する請求項 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシー卜の成形方法 o

5 . 加熱手段が、潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロェチレンパウダーもしくはポリテトラフルォロエチレンのシート状物に温湯を接触させる方法、加熱ロールから加熱する方法及びスチームを吹きかける方法から選ばれる少なくとも一つの方法である請求項 4に記載のポリテトラフルォロエチレンシー卜の成形方法。

6 . 圧縮を少なくとも一対のベルト面間で行う請求項 2に記載のポリテトラフルォロエチレンシートの成形方法。

7 . 潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロエチレンパウダ —を圧縮するベルトの内側に、サポートロール及びサポート台から選ばれる少なくとも一つの隙間保持手段を含む請求項 6に記載のポリテトラフルォロェチレンシー卜の成形方法。

8 . 潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロエチレンパウダ一を圧延するベルトの内側に、サポートロール及びサボ— 卜台から選ばれる少なくとも一つの圧力付与手段を含む請求項 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシートの成形方法。

9 . 圧延工程において、ポリテトラフルォロエチレンシート状物を幅方向に 2〜 6倍圧延する請求項 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシ一卜の成形方法。

1 0 . 潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロエチレンパゥダ一が、乾燥パウダーに潤滑剤を添加混合した潤滑剤含有ポリテトラフルォロェチレンパウダー、及び凝析時または凝折のスラリ一時に潤滑剤を添加混合し、共凝折した潤滑剤含有ポリテトラフルォロエチレン湿潤パウダーから選ばれる少なくとも一つである請求項 1に記載のポリテ卜ラフルォロエチレンシー卜の成形方法。

1 1 . 潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロエチレンを、次の方法によって処理し成形に用いる請求項 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシー卜の成形方法。

( a ) 対向面を保持しつつ走行する帯状の一対の撥水性材料製ベルトと、前記一対の各ベルトの走行速度に差を付ける手段と、前記一対の撥水性材料製ベルトのうち少なくとも一方のベルトを巾方向に振動させる手段を少なくとも備えた装置を用いて、

( b ) 前記一対のベルト間の対向面間に形成される間隙に潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロェチレンパウダーを挾持し、前記一対のベル卜の走行方向に対して前記ポリテトラフルォロェチレンを斜め方向に斜行させることにより、連続的に造粒，混練する。

1 2 . —対のベルトが、繊維補強された樹脂製ベルトであり、その表面がエンボス凹凸加工されている請求項 1 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシー卜の成形方法。

1 3. —対のベル卜の内側にサポー卜ロール及びサボ一ト台から選ばれる少なくとも一つの隙間保持手段を含む請求項 1 1 に記載のポリテトラフルォロエチレンシートの成形方法。

1 4. ポリテトラフルォロエチレン造粒 ·混練体の平均粒子直径が、 2 〜 1 0 mmの範囲の造粒体である請求項 1 1 に記載のポリテトラフルォ口エチレンシートの成形方法。

1 5. 潤滑剤含有ポリテトラフルォロェチレン湿潤パウダーの造粒 ·混練体を、脱水処理した後にシートに成形する請求項 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシートの成形方法。

1 6. 潤滑剤がソルベントナフサ、石油エーテル、流動パラフインから選ばれる少なくとも一つの物質である請求項 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシ一卜の成形方法。

1 7. 潤滑剤を、ポリテトラフルォロエチレン 1 0 0 gに対して 2 5°C の容積で 5〜 1 5 0 m lの範囲存在させる請求項 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシー卜の成形方法。

1 8. ポリテトラフルォロエチレンが乳化重合により得られたものである請求項 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシートの成形方法。

1 9. ポリテトラフルォロエチレンが変性ポリテトラフルォロエチレンである請求項 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシー卜の成形方法

2 0. ポリテトラフルォロエチレンが充填材を含有するか、もしくはポリテトラフルォロエチレンと充填材を混合する請求項 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシートの成形方法。

2 1. 請求項 1の方法により成形されたポリテ卜ラフルォロエチレンシ一ト。

2 2 . 潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロエチレンパゥダ一を、対向面を保持しつつ走行する帯状の一対の出口側の面間が入口側の面間より狭いベルトの入口側に供給し、面間に挟み込んで圧延する手段を含むポリテトラフルォロエチレンシー卜の成形装置。

2 3 . ベルトの面間で圧延する前に、シート状に圧縮する請求項 2 2に記載のポリテトラフルォロエチレンシ一卜の成形装置。

2 4 . 圧延手段の後に、さらに圧延ロール手段を備えた請求項 2 2に記載のポリテトラフルォロエチレンシートの成形装置。

2 5 . 圧延または圧延までの工程の少なくとも一つの工程で、潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロエチレンパウダーもしくはポリテ卜ラフルォロェチレンのシート状物を 3 0〜 8 0 °Cの範囲の温度に加熱する手段を含む請求項 2 2に記載のポリテトラフルォロエチレンシ一卜の成形装置。

2 6 . 加熱手段が、潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロェチレンパゥダ一もしくはポリテトラフルォロェチレンのシ一卜状物に温湯を接触させる手段、加熱ロールから加熱する手段及びスチームを吹きかける手段から選ばれる少なくとも一つの手段である請求項 2 5に記載のポリテ卜ラフルォロエチレンシートの成形装置。

2 7 . 圧縮を少なくとも一対のベルト面間で行う請求項 2 2に記載のポリテトラフルォロエチレンシートの成形装置。

2 8 . 潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロエチレンバウダーを圧縮するベル卜の内側に、サボ一トロール及びサポート台から選ばれる少なくとも一つの隙間保持手段を含む請求項 2 7に記載のポリテトラフルォロエチレンシ一卜の成形装置。

2 9 . 潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロェチレンバウグーを圧延するベル卜の内側に、サポートロール及びサポー卜台から選ばれる少なくとも一つの圧力付与手段を含む請求項 2 2に記載のポリテトラフルォロェチレンシートの成形装置。

3 0 . 圧延工程において、潤滑剤により滑性を付与されたポリテ卜ラフルォロエチレンシート状物を幅方向に 2〜 6倍圧延する請求項 2 2に記載のポリテトラフルォロエチレンシ一卜の成形装置。

3 1 . シート状に圧延すべきポリテトラフルォロエチレンを、次の手段によって造粒 ·混練する請求項 2 2に記載のポリテトラフルォロェチレンシー卜の成形装置。

( a ) 対向面を保持しつつ走行する帯状の一対の撥水性材料製ベル卜と、前記一対の各ベルトの走行速度に差を付ける手段と、前記一対の撥水性材料製ベルトのうち少なくとも一方のベルトを巾方向に振動させる手段を少なくとも備え、

( b ) 前記一対のベルト間の対向面間に形成される間隙に潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロエチレンパウダーを挾持し、前記一対のベル卜の走行方向に対して前記ポリテトラフルォロェチレンを斜め方向に斜行させることにより、連続的に造粒 ·混練する。

3 2 . —対のベルト力 <、繊維補強された樹脂製ベルトであり、その表面がエンボス凹凸加工されている請求項 3 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシートの成形装置。

3 3 . —対のベル卜の内側にサポー卜ロール及びサボ一ト台から選ばれる少なくとも一つの隙間保持手段を含む請求項 3 1に記載のポリテトラフルォロエチレンシー卜の成形装置。

3 4 . ポリテトラフルォロエチレン造粒 ·混練体の平均粒子直径を、 2 〜 1 0 m mの範囲に造粒する請求項 3 1に記載のポリテトラフルォロェチレンシ一トの成形装置。

3 5 . 潤滑剤含有ポリテトラフルォロェチレン湿潤パウダーの造粒 ·混練手段と、シ一ト成形手段との間に脱水手段を備えた請求項 2 2に記載のポリテトラフルォロエチレンシー卜の成形装置。

3 6 . 一対のベルト間の対向面間に形成される間隙に造粒 ·混練すべき原料を挾持し、前記原料を前記一対のベル卜の走行方向に対して斜め方向に斜行させることにより、前記原料を連続的に造粒 ·混練するための装置であって、前記一対のベルトは撥水性材料製で構成され、前記一対の各ベル卜の走行速度に差を付ける手段と、前記一対のベルトのうち少なくとも一方のベルトを巾方向に振動させる手段を備えたことを特徴とする造粒 ·混練装置。

3 7 . 造粒 ·混練すべき原料が、潤滑剤により滑性を付与されたポリテトラフルォロェチレンである請求項 3 6に記載の造粒 ·混練装置。

3 8 . 一対のベルトが、繊維補強された樹脂製ベルトであり、その表面がエンボス凹凸加工されている請求項 3 6に記載の造粒 ·混練装置。

3 9 . 一対のベル卜の内側にサポートロール及びサボ一ト台から選ばれる少なくとも一つの隙間保持手段を含む請求項 3 6に記載の造粒 ·混練

4 0 . 造粒。混練体の平均粒子直径を、 2〜 1 0 m mの範囲に造粒する請求項 3 6に記載の造粒 ·混練装置。