WO1997010130A1

WO1997010130A1 - Dispositif de commande pour un essuie-glace de machine de construction

Info

Publication number: WO1997010130A1
Application number: PCT/JP1996/002561
Authority: WO
Inventors: Tsuyoshi Sakyo; Yoshimi Iwase
Original assignee: Hitachi Construction Machinery Co., Ltd.
Priority date: 1995-09-11
Filing date: 1996-09-09
Publication date: 1997-03-20
Also published as: KR100289506B1; EP0790162A4; CN1073946C; KR970706995A; US5722108A; JPH0976882A; CN1166158A; JP3018959B2; EP0790162A1

Description

明細書建設機械のヮィパ作動制御装置技術分野

本発明は、油圧ショベルその他の建設機械において、運転室の前窓に装着されるワイパの作動を制御するための建設機械のヮィパ作動制御装置に関するものである。背景技術

建設機械としては、油圧ショベル，油圧クレーン等があるが、例えば油圧ショベルは、その全体構成は図 8に示したように構成される。図中において、 1は下部走行体を示し、この下部走行体 1上には上部旋回体 2が旋回輪 3を介して旋回可能に設置される。この上部旋回体 2に土砂の掘削等の作業を行うフロン卜作業機構（図示せず）及びオペレータが搭乗して油圧ショベルの作動を制御するための運転室 4が設けられている。

運転室 4は、図 9に示したように、構造体としてのフレーム 5及びルーフ 6を有し、前後及び左右に窓が装着される。前部には前窓 7が装着されており、この前窓 7は上下方向に開閉可能となっている。このために、フレーム 5のうち、前窓 7の左右両側に位置する壁部にはガイド溝 8 , 8が設けられている。これらガイド溝 8は上下方向に向けた前窓 7 の傾斜に沿つた傾斜角を持つた（前窓が鉛直状態になっている場合は、鉛直形状の）第 1のガイド溝部 8 aと、この第 1のガイド溝部 8 aの上端部において方向転換させて、ルーフ 6と平行な方向に延在させた第 2 のガイド溝部 8 bとから構成され、第 1 , 第 2のガイド溝部 8 a , 8 b 間の移行部はほぼ円弧形状となっている。そして、図 1 0に示したように、前窓 7における窓ガラス 7 aが嵌め込まれる窓枠 7 bの左右の両側部には、上下に各一対のローラ 9が側方に向けて突設されており、これら各ローラ 9はガイド溝 8に係合している。

従って、前窓 7が閉じた状態では、その窓枠 7 bに設けた各ローラ 9 がガイド溝 8の第 1のガイド溝部 8 aに位置しており、前窓 7を持ち上げると、ローラ 9がガイド溝 8にガイドされて移動する。まず、上側に位置するローラ 9が第 2のガイド溝部 8 bに移行し、次いで下側に位置するローラが第 2のガイド溝部 8 bに移行する。そして、前窓 7はルーフ Sと略平行にまで移行すると、運転席の前方が完全に開放される全開状態になる。この結果、運転席に着座したオペレータの前方視野が広くなり、例えば運転室 4の直前の部位の土砂を掘削する際、特に深堀りを行う際に、その掘削位置を確実に視野に収めることができる。また、前窓 7の窓ガラス 7 aが土砂等が付着して汚れている場合にも、良好な前方視野を得ることができる。

油圧ショベルは屋外で作業が行われ、雨天時にも作業が行われる関係から、前窓 7にワイパ 1 0が装着されており、雨天時にはワイパ 1 0を作動させて、前窓 7の窓ガラス 7 aに付着する水滴や水膜を拭き取ることによって、前方視野が確保される。ワイパ 1 0は、所定角度回動する回動アームの先端に中間部を枢着したホルダにゴム等の弾性部材から構成され、窓ガラス 7 aに摺接する拭き取り具を装着してなり、回動ァームは、通常、前窓 7の窓枠 7 bに取り付けられている。

ところで、前窓から得られる前方視野を広くするためには、この前窓にはできるだけ障害物を設けないようにする必要がある。ワイパを前窓の窓枠に取り付けると、ワイパの回動アームを回動させる駆動手段及び拭き取り具が常時窓ガラス上に位置することから、このワイパが前方視野の邪魔になる。そこで、ワイパを前窓ではなく、フレーム側に取り付け、停止時には前窓から外れた位置に配置する構成としたものも、例えば実開平 4 - 2 7 1 8号公報等において、従来から知られている。しかしながら、前窓は開閉可能なものであり、前窓を開いた状態でワイパが作動すると、窓ガラスによる規制がなくなり、運転室内の方向に倒れるように変位する。従って、例えばオペレータが誤ってワイパ作動用のスィツチを押動すると、ワイパが不意にオペレータの方向に向けて倒れるという事態が発生する。また、前窓が半開状態でワイパが作動すると、ワイパの拭き取り部等が窓枠に衝突して損傷を来すおそれもある。 0 以上のように、ワイパをフレームに取り付けた場合には、ワイパは前窓が閉じている時にのみ作動させ、前窓が開放されている時には、ワイパ作動スィッチを押動してもロックする必要がある。このためには、前窓が閉じているか、開いているかの検出を行い、前窓が開いている時には、ワイパ作動スィッチが作動しないようにロックする構成としなけれ 5 ばならない。

前窓の開閉を検出する場合において、前窓が全開状態とした時に、その状態に保持するためにストッパを設けられるのが一般的である。従つて、この前窓を全開状態でロックするストツバを利用して、このストッパが作動状態になった時にワイパ作動スィッチをロックする構成とする 0 ことがまず考えられ、実開平 4 - 2 7 1 8号公報にも同様の構成が開示されている。しかしながら、前窓が半開状態に保たれることもあり、このストツパを利用してワイパ作動スィツチをロックすると、安全対策及びワイパの損傷防止としては不完全である。

前窓が完全に閉じられている時に、それを検出して、その時にのみヮ 5 ィパ作動スィッチのロックを解除するように構成することが、安全対策及びワイパの損傷防止の点から好ましい。前窓が閉じられると重力が作用することから、ガイド溝等に、この前窓を閉じたことを検出するスィツチを設けることが考えられる。

ところで、前窓を開閉するために、この前窓に連結したローラをガイド溝に係合しているが、前窓を円滑に動かすために、ガイド溝は略鉛直部と略水平部との間の移行部分は、溝幅を広くするのが一般的である。前窓を閉じた状態でも、ローラはこの溝幅の広い部分に位置しており、この前窓を閉じても、ガイド溝の溝幅分だけ多少前後に動く。ここで、フレームに装着したワイパは、その非作動時には、拭き取り具をフレームに移行させる力前窓が前後方向に動き得る状態になっていると、フレームの位置と前窓の位置との間でのワイパの移行を円滑に行えないだけでなく、拭き取り具のガラス窓への押し付け力が変化することになつて、ワイパの作動の安定性も欠けることになる。発明の開示

本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とすとろころは、広い前方視野を確保し、かつワイパを安全な状態で作動させることができるようにすることにある。

また、本発明の他の目的は、前窓が全閉状態に固定されない限り、ヮィパが作動しないようにすることにある。

さらに、本発明のもう一つの目的は、前窓が開放している時に、不意にワイパが作動するのを確実に防止することにある。

前述した目的を達成するために、本発明は、運転室に装着されて、上下方向にスライド式で開閉する前窓と、この運転室のフレームに取り付けられ、この前窓の窓ガラスを拭き取るワイパと、前窓を全閉状態に固定するためのピン一ラッチユニットと、ピン一ラッチユニットのスライドピンの作動によって、前窓が口ック状態となったことを検出する検出手段とを備え、この検出手段からの検出信号に基づいて、ワイパが作動可能な状態になるように制御する構成としたことを、その特徴とするものである。図面の簡単な説明

図面において、

図 1は本発明の一実施例を示す建設機械の運転室を、その前窓の外から見た状態の外観図、

図 2は、図 1の A部を運転室の内部側から見た図、

0 図 3は、図 2の III一 III断面図、

図 4は、図 1の IV— IV断面図、

図 5は、ピンーラッチュニッ卜のスライドピンがロック状態に移動したことを検出する検出手段を光学的な検出手段で構成した場合の例を示す構成説明図、

5 図 6は、スライドピンの作動位置に変位させた状態での図 5の VI— VI 断面図、

図 7は、ピン一ラッチュニッ卜のスライドビンがロック状態に移動したことを検出する検出手段のさらに別の例を示す構成説明図、図 8は、建設機械の一例としての油圧ショベルを、フロント作業機構 0 を除いて示す正面図、

図 9は、運転席や内部に配置される部材を省略して示す運転室の内部構成図、

図 1 0は、図 9の IX - IX断面図である。 5 発明を実施するための最良の形態

以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。以下の説明において、前述した従来技術と同一または均等な部材については、同一の符号を付して、その図示及び詳細な説明は省略する。

図中において、 2 0は前窓を示し、前窓 2 0は、窓ガラス 2 0 aをゴム等からなる止着部材 2 0 bを介して窓枠 2 0 c内に装着してなるものであり、この前窓 2 0の周囲にはフレーム 2 1が設けられている。前窓

2 0は、前述した従来技術のものと同様、ローラが設けられており、このローラはフレームに設けられたガイド溝に沿って転動させることにより、開閉できるようになつている。そして、フレーム 2 1にはワイパ 2 2が装着されている。

前窓 2 0を閉鎖した状態で、この前窓 2 0をロックするために、図 2 に示したように、ピン一ラッチユニット 2 3が設けられている。このピンーラッチュニット 2 3は、前窓 2 0の窓枠 2 0 cにボル卜等の手段で固着して設けたスライドガイド 2 4内にスライドビン 2 5を摺動可能に設けたものであって、スライドピン 2 5にはスライド操作用の操作つまみ 2 6が突設されている。

スライドガイド 2 4は、図 3に示したように、スライドピン 2 5を挿通させる挿通路 2 4 aが形成され、この挿通路 2 4 aの途中部位には、その軸線方向に向けて長孔 2 4 bが形成されており、この長孔 2 4 bは操作つまみ 2 6を挿通可能な幅を有するものである。そして、スライドピン 2 5とスライドガイド 2 4の基端部との間には押動ばね 2 7が弾装されて、スライドビン 2 5はスライドガイド 2 4から突出する方向に付勢されている。これによつて、スライドピン 2 5は所定の長さ分だけスライドガイド 2 4から突出する。この状態でスライドビン 2 5を固定するために、長孔 2 4 bの先端部には、それと直交する方向に延在させることにより第 1の位置決め部 2 4 cが連設されている。また、この位置からスライドピン 2 5を押動ばね 2 7に抗する方向にスライドさせて、操作つまみ 2 6が長孔 2 4 bの端部位置にまで移動させると、スライドピン 2 5はスライドガイド 2 4内に引き込まれた状態になり、長孔 2 4 bのこの端部位置にそれと直交する方向に延在させた第 2の位置決め部 2 4 dが形成されている。

フレーム 2 1の内側壁部 2 1 aには、前窓 2 0を閉じた位置にある時に、スライドピン 2 5と対面する部位に開口部が形成されており、この開口部にはピン挿通孔 2 8 aを形成したピンホルダ 2 8が固着して設けられている。従って、前窓 2 0を閉鎖位置に配置した状態で、操作つまみ 2 6を第 2の位置決め部 2 4 d内に係合する位置に配置すると、スライドピン 2 5はピンホルダ 2 8のピン揷通孔 2 8 aから脱出し、この状態では前窓 2 0は開閉可能な退避位置となる。また、スライドピン 2 5 を作動位置に変位させて、操作つまみ 2 6を第 1の位置決め部 2 4 c内に係合させると、スライドピン 2 5はピン挿通孔 2 8 a内に進入する作動位置となり、前窓 2 0はその位置で固定される全閉状態となる。フレーム 2 1は、前述した内側壁部 2 1 aと外側壁部 2 1 bとからなり、両壁部 2 1 a , 2 1 b間には所定のスペースが存在している。内側壁部 2 1 aに装着したピンホルダ 2 8の内部側におけるスペースには、スィッチ 2 9が設けられている。スィッチ 2 9は、ピンホルダ 2 8に固定的に設けた固定接点 2 9 aと、この固定接点 2 9 aに接離する可動接点 2 9 bとから構成され、可動接点 2 9 bには電気的絶縁部材からなる押動口ッド 3 0が連結されている。押動口ッド 3 0にはばね 3 1が作用しており、このばね 3 1の作用によって、常時には可動接点 2 9 bは固定接点 2 9 aに当接して、スィツチ 2 9は O N状態に保持されている。そして、スライドピン 2 5を作動位置に変位させると、押動口ッド 3 0 がばね 3 1に杭して押動される。この結果、可動接点 2 9 bが固定接点

2 9 aから離間することになり、スィッチ 2 9が 0 F F状態になる。ここで、固定接点 2 9 a及び可動接点 2 9 bにそれぞれ接続した配線 3 2 a , 3 2 bはフレーム 2 1の中空部内を引き回され、外部に配線が露出することはない。

さらに、図 2において、 3 3はワイパ作動スィッチを示し、このワイパ作動スィツチ 3 3は運転室における運転席の近傍に設けられている。ワイパ作動スィツチ 3 3を 0 Nすると、ワイパ作動用のモータ 3 4が作動して、ワイパ 2 2の回動アーム 2 2 aが回動する。ただし、スィッチ 2 9が 0 N状態になっていると、ワイパ作動スィツチ 3 3がロック状態になり、このワイパ作動スィツチ 3 3を 0 Nさせるように操作しても、モータ 3 4が作動せず、スィッチ 2 9が 0 F F状態となった時に、このワイパ作動スィツチ 3 3のロックが解除され、従ってワイパ作動スィッチ 3 3が O Nされると、モータ 3 4が作動する。

以上のように、スィッチ 2 9が 0 F F状態に保持されている時に、ヮィパ作動スィツチ 3 3が O Nされるとワイパ 2 2が作動する。ここで、ワイパ 2 2は、フレーム 2 1に回動可能に取り付けた回動アーム 2 2 a の先端にホルダ 2 2 bを枢着し、このホルダ 2 2 bにゴム等の弾性部材からなる拭き取り具 2 2 cを固着して設けたものである。このワイパ 2 2は、図 1に実線で示したように、停止時には拭き取り具 2 2 cはフレーム 2 1上に乗り上げており、作動時には、回動アーム 2 2 aが回動して、拭き取り具 2 2 cは図 1に仮想線で示した範囲を拭き取るようになる。ワイパ 2 2の停止時に、拭き取り具 2 2 cが完全にフレーム 2 1に乗り上げるようにするために、図 4に示したように、回動アーム 2 2 a の中間部には摺動ブ口ック 3 5が設けられており、この摺動ブ口ック 3 5は傾斜面 3 5 aを備えている。また、フレーム 2 1には、傾斜面 3 5 aに対応する傾斜壁部材 3 6が形成されている。従って、ワイパ 2 2の停止時は、同図に実線で示した位置となり、前窓 2 0とは完全に離間しており、作動時には仮想線で示したように、窓ガラス 2 0 aに摺接することになる。なお、 3 7はワイパ 2 2が停止位置にある時に、摺動ブ口ック 3 5と係合することによって、ワイパ 2 2を所定の位置に保持するためのストッパ部材である。

ワイパ 2 2は、その停止位置では、摺動ブロック 3 5がフレーム 2 1 に乗り上げて、拭き取り具 2 2 cは前窓 2 0の窓ガラス 2 0 aから離間し、かつ止着部材 2 0 bより高い位置に保持される。この状態では、ヮィパ 2 2は前窓 2 0から完全に離れ、前窓 2 0はワイパ 2 2とは非干渉状態で開閉できる。そして、ワイパ 2 2の作動を開始すると、摺動ブ口 0 ック 3 5は、傾斜壁部材 3 6から滑り下りて、拭き取り具 2 2 cが窓ガラス 2 0 aに当接する位置になり、この位置からさらに回動アーム 2 2 aが所定角度回動した状態から図 1に示した範囲内で往復移動することになる。

本実施例は以上のように構成されるものであって、ワイパ 2 2を停止 5 位置に保持している状態では、このワイパ 2 2は前窓 2 0から完全に外れた位置にあり、これによつて、前窓 2 0は、その全面が開放されて、前方視野を広く取ることができる。また、例えば下方の部位を掘削する場合、特に深掘りを行う際等には、前窓 2 0を上方に持ち上げて、開放状態にする。そして、前窓 2 0がルーフに略平行な全開状態になると、 0 図示しないストッパ機構によって、この前窓 2 0が固定される。

前窓 2 0を開閉するには、ピン一ラッチュニッ卜 2 3を構成するスライドピン 2 5を退避位置に保持する。この状態では、図 2に実線で示したように、スィッチ 2 9が 0 Nしているから、ワイパ作動スィッチ 3 3 がロックした状態に保持され、前窓 2 0が開放された状態で、たとえヮ 5 ィパ作動スィッチ 3 3を誤って O Nさせても、ワイパ 2 2が停止状態に保持され、みだりに動くおそれはない。従って、運転席に着座しているオペレータ側にワイパ 2 2が倒れたり、また拭き取り具 2 2 c等が前窓

2 0の窓枠 2 0 c等に衝当して、変形や損傷を来すおそれはない。

前窓 2 0を下降させると、この前窓 2 0が閉じられる。ただし、この状態では前窓 2 0は固定されていないことから、多少のがたつきが生じる等、必ずしも安定的に固定される訳ではない。しかしながら、操作つまみ 2 6を操作して、ピン一ラッチュニット 2 3を構成するスライドピン 2 5を退避位置から作動位置に移行させると、図 2に仮想線で示したように、スライドピン 2 5はフレーム 2 1に設けたピンホルダ 2 8のピン挿通孔 2 8 aに挿入される。この結果、前窓 2 0が固定され、振動等が生じたとしても、みだりにがたつくことはない。

スライドビン 2 5がピン挿通孔 2 8 a内に挿入されると、押動ロッド

3 0がばね 3 1に抗する方向に押動されて、この押動ロッド 3 0に連結した可動接点 2 9 bが固定接点 2 9 aから離間する。これにより、ワイパ作動スィッチ 3 3が作動し得る状態になる。従って、雨天作業時等、ワイパ 2 2を作動させる必要がある時には、オペレータはこのワイパ作動スィッチ 3 3を 0 Nさせる。これによつて、ワイパ 2 2は停止位置から、その拭き取り具 2 2 cが前窓 2 0の窓ガラス 2 0 aに当接する位置に変位する。そして、ワイパ 2 2を所定の範囲を往復させることによつて、窓ガラス 2 0 aの表面に付着した水滴や水膜を拭き取ることができる。そして、ワイパ 2 2を停止させると、摺動ブロック 3 5の傾斜面 3

5 aが傾斜壁部材 3 6に乗り上げて、ワイパ 2 2の拭き取り具 2 2 cは窓ガラス 2 0 aから離間することになる。ここで、摺動ブロック 3 5の傾斜面 3 5 aが確実にフレーム 2 1の傾斜壁部材 3 6に乗り上げには、前窓 2 0は固定的に保持されていなければならないが、ピン-ラッチュニット 2 3により前窓 2 0が固定された状態に保持されているから、ヮィパ 2 2は円滑に停止位置に復帰する。ここで、ワイパ 2 2を作動させるのは、通常は雨天時であり、この雨天時には雨水が運転室内に入り込まないようにするために、前窓 2 0は全閉状態にするのが一般的である。従って、前窓 2 0が閉じられて、ピン—ラッチュニット 2 3により固定的に保持された全閉状態でしかワイパ 2 2が作動できなくても、格別支障を来すおそれはない。なお、前窓

2 0を閉じた状態で、ピンーラッチュニット 2 3による固定が行われていないにも拘らず、オペレータがそれを見過ごしてワイパ 2 2を作動させるべく、ワイパ作動スィッチ 3 3を 0 Nさせた時に、実際にはワイパ 2 2が作動しないことになる。このような場合には、オペレータはワイ 0 パ 2 2が故障であると誤認してしまうおそれもある。そこで、このように、オペレータに誤認させるような事態を防止するには、スィッチ 2 9 が 0 Nの状態となっている時に、ワイパ作動スィツチ 3 3を 0 Nさせると、表示パネル等でピン一ラッチュニッ卜 2 3のスライドピン 2 5を作動位置に移行させるべき旨のィンストラクシヨン表示を行うようにすれ 5 ば良い。

次に、図 5乃至図 7には、ピン一ラッチユニットのスライドピンが口ック状態に移動したことを検出する検出手段の他の例として、スライドピン 2 5のピンホルダ 2 8のピン挿通孔 2 8 a内への進入を非接触で検出する構成としたものが示されている。

0 図 5及び図 6に示したものは、ピンホルダ 2 8のピン挿通孔 2 8 a内に装着した発光素子 5 0 aと受光素子 5 0 bとからなる光学センサ 5 0 で検出手段を構成している。ここで、スライドピン 2 5がピン挿入孔 2 8 aの外に位置している時に、発光素子 5 0 aからの光を受光素子 5 0 bで受光し、スライドピン 2 5がピン挿入孔 2 8 a内に進入した時に、 5 受光素子 5 0 bへの光を遮断するようにすると、発光素子 5 0 aまたは受光素子 5 0 bが故障した時には、ワイパ作動スィツチ 3 3のロックが解除されてしまい、前窓 2 0がロックされていないにも拘らず、ワイパ作動スィッチ 3 3が O Nされた時に、モータ 3 4が作動してしまう。そこで、このような事態を避けるために、ピン挿通孔 2 8 a内に遮光部材 5 1を摺動可能に設けると共に、この遮光部材 5 1をガイドするガイド部材 5 2をピンホルダ 2 8のスライドビン 2 5の進入方向と反対側に装着して、その間に遮光部材 5 1を発光素子 5 0 aから受光素子 5 0 への光路に臨む位置に付勢するばね 5 3を介装する。

—方、図 6に示したように、スライドピン 2 5の先端部にはその軸線と直交する方向に貫通する凹溝 5 4が設けられており、この凹溝 5 4は発光素子 5 0 aから受光素子 5 O bへの光路と同じ方向に向けられる。従って、このスライドピン 2 5がピン挿通孔 2 8 a内に進入して、作動位置に配置されると、遮光部材 5 1はばね 5 3に抗して発光素子 5 0 a と受光素子 5 0 bとの間の光路から退避し、かつスライドビン 2 5の凹溝 5 4がこの光路に臨むことになる。

このように構成することによって、受光素子 5 O bは、常時においては、即ちスライドピン 2 5がピン挿通孔 2 8 aの所定の位置まで進入しない限り、遮光部材 5 1に阻止されて、発光素子 5 0 aからの光を受光しない状態に保持される。この状態では、ワイパ作動スィッチ 3 3が口ック状態になり、このワイパ作動スィッチ 3 3に手等が触れても、ワイパ 2 2が作動することはない。従って、光学センサ 5 0が故障した時においても、前窓 2 0の開放状態では、誤ってワイパ作動スィツチ 3 3が操作されても、突然ワイパ 2 2が作動する等の不都合を確実に防止できる。そして、スライドピン 2 5がピン挿通孔 2 8 a内に進入して、前窓 2 0がロックされると、発光素子 5 0 aから受光素子 5 0 bへの光路がスライドビン 2 5の凹溝 5 4を介して開放され、受光素子 5 0 bが受光するから、ワイパ作動スィッチ 3 3のロックが解除され、このワイパ作動スィツチ 3 3が O Nされると、ワイパ 2 2を作動させることができることになる。

また、図 7においては、ピンホルダ 2 8のピン挿通孔 2 8 a内に磁気センサ 6 0を設けることにより検出手段を構成している。そして、スラィドビン 2 5は磁性部材で形成されており、これによつて磁気センサ 6 0は前窓 2 0がロック状態になっていない限り、スライドピン 2 5がピン挿入孔 2 8 aの外に位置しているから、磁気センサ 6 0からの出力がなく、ワイパ作動スィッチ 3 3に手が触れても、モータ 3 4が作動するようなことはない。そして、スライドピン 2 5がピン挿入孔 2 8 a内に 0 進入すると、前窓 2 0がロック状態になる力磁気センサ 6 0がこれを感知することになるから、ワイパ作動スィッチ 3 3が O Nされると、モータ 3 4が作動して、ワイパ 2 2が作動する。産業上の利用可能性

5 前窓を全閉状態に固定するためのピン一ラッチュニッ卜のスライドピンの作動によって、前窓がロック状態となったことを検出して、ワイパが作動可能な状態になるように制御することにより、広い前方視野を確保し、かつワイパを安全な状態で作動させることができるようになる。 0

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Claims

請求の範囲

1 . 運転室に装着されて、上下方向にスライド式で開閉する前窓と、この運転室のフレームに取り付けられ、この前窓の窓ガラスを拭き取るワイパと、

前窓を全閉状態に固定するためのピンーラッチュニッ卜と、ピン-ラッチュニッ卜のスライドピンの作動によって、前窓が口ック状態となったことを検出する検出手段とを備え、

この検出手段からの検出信号に基づいて、ワイパが作動可能な状態になるように制御する構成としたことを特徴とする建設機械のヮィパ作動制御装置。

2 . 前記ピン-ラッチュニッ卜は、前窓側に設けたスライドガイドに ί 動可能に装着したスライドビンと、運転室のフレームに設けたピンホルダとから構成し、スライドビンをピンホルダのピン挿通孔に挿脱することによって、前窓の口ック及び口ック解除を行わせる構成としたことを特徴とする請求の範囲 1記載の建設機械のワイパ作動制御装置。

3 . 前記スライドピンには、操作つまみを連結して、この操作つまみをスライドビンが前記ピンホルダに進入した位置と、ピンホルダから退出した位置とに係脱可能に保持する 2箇所の位置決め部を形成する構成としたことを特徴とする請求の範囲 2記載の建設機械のヮィパ作動制御装置。

4 . 前記検出手段は、前記スライドピンの位置を検出するものであることを特徴とする請求の範囲 2記載の建設機械のヮィパ作動制御装置。

5 . 前記検出手段は、前記スライドピンが前記ピンホルダに進入した時に、このスライドビンにより押動されて作動するスィツチで形成したこ 5 とを特徴とする請求の範囲 4記載の建設機械のヮィパ作動制御装置。

6 . 前記検出手段は、前記スライドピンが前記ピンホルダに進入したことを、このスライドビンと非接触状態で検出する非接触センサであることを特徴とする請求の範囲 4記載の建設機械のヮィパ作動制御装置。

7 . 前記非接触センサは、光学センサ，磁気センサのいずれかであることを特徴とする請求の範囲 6記載の建設機械のヮィパ作動制御装置。

8 . 前記運転室のフレームを内側壁部と外側壁部とで形成して、両壁部間に形成されるスペースに、前記検出手段からの配線を引き回す構成としたことを特徴とする請求の範囲 1記載の建設機械のヮィパ作動制御装置。

9 . 前記検出手段で、前記スライドピンが非ロック状態になっている時 0 には、運転室に設けた表示手段に表示させる構成としたことを特徴とする請求の範囲 1記載の建設機械のワイパ作動制御装置。

1 0 . 前記ワイパの停止時に、その拭き取り具を前記前窓から離間させるために、このワイパの回動アームと、運転室のフレームとの少なくとも一方に、ワイパが乗り上げるための傾斜面を形成する構成としたこと 5 を特徴とする請求の範囲 1記載の建設機械のワイパ作動制御装置。

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