WO1995002482A1 - Machine d'usinage par fil-electrode a fonction automatique de connexion - Google Patents

Description

明 細 書

自動結線機能を有する ワイ ヤカ ツ ト放電加工機

技 術 分 野

本発明は、 ワ イ ヤ電極と ワーク との間に発生する放電 のエネルギーによ ってワーク を加工する ワイ ヤカ ツ ト放 電加工機、 特に 自動結線機能を有する ワイ ヤカ ツ ト放電 加工機に関する。

背 景 技 術

自動制御装置を備えた ワ イ ヤカ ッ ト放電加工機は、 長 時間の無人運転のためにワ イ ヤの 自動結線機能や自動修 復結線機能を有する ものがあ る。

ワ イ ヤの 自動結線機能は、 ワー ク に対する一つの形状 加工が終了 し、 次の形状加工に移行する と き、 制御装置 の指令によ って、 結線された状態にあ る ワイ ヤを一旦切 断 し、 切断されたワ イ ヤ先端をワー ク に設け られた新た な加工開始孔に対向する位置まで相対的に移動 し、 こ の 加工開始孔に新たな ワイ ヤを挿通 して結線する機能であ る。 ま た、 自動修復結線機能は、 一つの形状加工中に何 等かの理由でワイ ヤが切断された と き、 ワイ ヤの断線を 検知 した制御装置の指令によ ってワイ ヤ走行方向に関し 断線箇所よ り上流側に残されたワイ ヤを切断 し、 切断さ れたワ イ ヤ先端をワーク の加工中断位置の加工開始孔に 再び通 して結線状態を修復する機能である。

いずれに して も結線のためには、 切断された後新たに 繰り 出されて く る ワイ ヤを上ガイ ド、 加工開始孔および 下ガイ ドな ど、 ワイ ヤ通路中の細い揷通孔にスムーズに 挿通さ せ、 ワイ ヤ経路末端の ワ イ ヤ巻取り ロ ー ラ と ビ ン チローラ間まで到達させる必要がある。 自動結線の不調 は、 連続運転の停止を意味し、 作業上で大きな支障とな る。

ワ イ ヤの自動結線機能と 自動修復結線機能は、 _作業を 必要とする状況が異なるだけでワイ ヤカ ツ ト放電加工機 が備える機構と しては同 じなので、 以下、 自動結線に関 して説明する。

図 5 は、 従来の上ガイ ドの一例を示す。 上ガイ ド 5 1 は、 内部に ワイ ヤ 5 2 に接して放電加工用の電力を供給 する給電ローラ 5 3 を備える。 ビ ンチローラ 5 4 は揺動 レバー 5 6 の下部に軸支され、 揺動 レバ一 5 6 の上端は 上ガイ ド 5 1 の器体 5 5 に回動自在に軸支されている。 スプ リ ング 5 7 は揺動レ ノ 一 5 6 を、 ビンチローラ 5 4 が常時給電ローラ 5 3 に向かう方向に付勢する。 放電加 ェ中に ワイ ヤ 5 2 に安定 した電力を供給するため、 ワイ ャ 5 2 は ビ ンチローラ 5 4 によ って給電ローラ 5 3 に向 かって押圧されている。 即ち、 図 5 に示す状態では、 給 電ローラ 5 3 と ピンチローラ 5 4 は圧着 し、 両者間には 隙間が形成されない。

こ の状態では、 自動結線作動時に上方か ら送られて来 る新たな ワ イ ヤ 5 2 の先端がピンチローラ 5 4 と干渉し、 結線の障害とな るので、 自動結線時にはワイ ヤ揷通路が 形成される よ う上ガイ ド 5 1 の内部に設けたエアァ ク チ ユエ一 タ 5 8 によ り レバー 5 6 を ピンチローラ 5 4 が給 電ローラ 5 3 から十分に離れる位置まで退避させる。

ワ イ ヤ挿通路を形成する には、 給電ロ ー ラ 5 3 をワ イ ャ経路から離間する方向に移動させて もよ く 、 又、 ァク チユエ一夕 にソ レノ ィ ドを利用する こ と も出来る。

しか し、 いずれに して も上ガイ ド 5 1 の内部に ビンチ ローラ 5 4又は給電ロー ラ 5 3 を移動させるためのァク チユエ一タ機構を組み込まな ければな らず、 構造が複雑 になる。 ま た、 上ガイ ド 5 1 に内蔵されたァク チユエ一 タ機構は電蝕ゃ加工液の漏水が原因で動作不良にな る こ とがあ る。 さ らに、 他に多 く の可動部材を有する 自動結 線機構では、 各可動部材の運動をでき るだけメ カニカル に連動させる方が制御上の困難な問題を避ける こ とがで き、 作動に正確を期 し易い。

尚、 図 5 においてホール ドローラ 5 9 は、 自動結線動 作の当初に （自動修復結線作動ではワ イ ヤ断線時に） 閉 じ られてワイ ヤ 5 2 を拘束し、 ワイ ヤ 5 2 が巻き ぐせや 自 らの弾性によ って、 給電ローラ 5 3 と ビ ンチローラ 5 4 の間から上方へ抜け出て し ま う のを防止する。 ワイ ヤ がホール ドローラ 5 9 によ って拘束された後、 ビンチ口 ーラ 5 4 が給電ローラ 5 3 か ら離間する。

発 明 の 開 示

本発明は、 構造が簡素で、 耐久性の高い自動結線機能 を有する ワイ ヤカ ツ ト放電加工機を提供する。

本発明の ワイ ヤカ ツ ト放電加工機は、 ワ イ ヤ経路中に、 ワイ ヤ経路に沿って移動可能に配設され、 先端部に駆動 側求心ガイ ド面が形成されたワイ ヤ送り手段と、 ワイ ヤ 経路中に、 ワイ ヤの走行方向に関 してワイ ヤ送り手段よ り 下流側に配設された上ガイ ドとを備える。 前記上ガイ ドは、 器体と、 器体下部に固定して取付け られたダイ ス ガイ ドと、 器体上部に配設されたサブダイ ス と、 ダイ ス ガイ ドとサブダイ ス間で器体に固定して取付け られた給 電体と、 器体と前記サブダイ ス との間に配設された付勢 手段とを有する。 前記サブダイ スは前記駆動側求心ガイ ド面に対応する受動側求心ガイ ド面を備え、 且つ、 前記 器体に対して、 ワイ ヤが給電体と接する加工位置と ワイ ャが給電体から離間する結線位置との間で シフ ト可能で あ って、 付勢手段によ り前記加工位置に向かって付勢さ れている。

結線時には、 駆動側求心ガイ ド面と受動側求心ガイ ド 面とが接触 しながら ワイ ヤ送り手段がサブダイ ス と係合 し、 これによ つてサブダイ スが結線位置に シフ ト される。 上記の構成によ り 上ガイ ド内に配設される 自動結線の ための機構が簡素化される。

ワイ ヤ送り手段がサブダイ スか ら離間 した位置にある と き に ワイ ヤ切断用電極間から ワ イ ヤに通電され、 これ によ ってワ イ ヤが切断される。 ワイ ヤ送り 手段には、 内 部に加工液が供給されるパイ ブと、 こ のパイ ブの下部に 設け られ、 加工液が供給されない中空部とが設け られ、 ワ イ ヤはこ の中空部に於いて切断される。 ワイ ヤ送り手段は切断されたワ イ ヤを上ガイ ドまで搬 送する と共にサブガイ ドを結線位置に シフ ト させる。 サ ブガイ ドは加工位置に於いてワイ ヤを給電体に接触させ て安定 した給電を確保 し、 結線位置に於いては、 ワイ ヤ 揷通の支障とな らないよ う に ワイ ヤ経路を給電体か ら離 間させる。

図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明の一実施例に係る ワイ ヤカ ツ ト放電加 ェ機の主要部を概略的に示す正面図、

図 2 は、 加工時に於ける上ガイ ドと ワイ ヤ送り ュニ ッ ト の関係を示す正断面図、

図 3 は、 結線時に於ける上ガイ ドと ワイ ヤ送り ュニッ トの関係を示す正断面図、

図 4 は、 上ガイ ド内に設け られたサブダイ ス と扳バネ を示す平面図、

図 5 は、 一部を切欠いた従来の上ガイ ドの正面図であ

Ό o

発明を実施するための最良の形態 図 1 に於いて、 自動結線機能を有する ワ イ ヤカ ッ ト放 電加工装置 1 0 は、 上ガイ ド 1 を有する上部機枠 1 1 と 下ガイ ド 2 8 を有する下部機枠 （アーム） 2 7 とを備え る。 上部機枠 1 1 にはワイ ヤ供給ュニ ッ ト 1 2 、 第 1 及 び第 2 アイ ドルローラ 2 1 及び 2 2 、 ワイ ヤ送り ローラ 1 3 、 ワ イ ヤ送 り ロ ー ラ 1 3 と 当接する ビ ンチ ロ ー ラ 1 6 、 ワイ ヤ切断 Z送り装置 1 4及びワイ ヤかす処理ュ ニ ッ ト 1 5 が取付け られている。

ワイ ヤ送り ロ ーラ 1 3 は、 ワイ ヤ送り モータ 2 3 及び エ ンコ ーダ 2 4 と タ イ ミ ングベル トで連動連結され、 モ 一 夕 2 3 の回転量はエ ン コーダ 2 4 によ っ て検出される。

ワイ ヤ切断 ガイ ド装置 1 4 は ワイ ヤ切断用の上部電 極 1 7 を有する ワイ ヤ送り ユニ ッ ト 3 、 ワイ ヤ送-り ュニ ッ ト 3 を上下方向に移動せ しめるァク チユエ一タ 1 9及 び下部電極 2 5 を備える。 ワイ ヤ送り ユニ ッ ト 3 は、 ヮ ィ ャ送りパイ ブ 1 8 、 上部及び下部ブラケ ッ ト 3 3 及び 3 4 、 スラ イ ド扳 2 0、 上部電極 1 7 を有する。 上部ブ ラケ ッ ト 3 3及び下部ブラケ ッ ト 3 4 はワイ ヤ送り パイ ブ 1 8 の上下端に夫々 取付け られてい る。 ス ラ イ ド扳 2 0 は両ブラケ ッ ト 3 3 と 3 4 の間に ワイ ヤ送りパイ プ 1 8 と平行に設け られ、 上部機枠 1 1 に垂直に固定 して 設け られたガイ ド壁に対 して摺動する。 ワ イ ヤ切断用の 上部電極 1 7 は上部ブラケ ッ ト 3 3 に取付け られ、 ワイ ャ電極 2 を保持/開放自在な ク リ ッ ブ型の電極であ る。 上部ブラケ ッ ト 3 3 はァ ク チユエ一夕 1 9 に連結され、 ワ イ ヤ送り ュニ ッ ト 3 はァク チユエ一夕 1 9 の駆動によ り 上部機枠 1 1 に対 してワイ ヤ経路に沿って上下方向に 移動する。

ワイ ヤ送りパイ プ 1 8 には冷却水 （加工液） の供給及 び排出パイ プ （図示せず） が接続され、 内部に冷却水が 供給される。

ワ イ ヤかす処理ュニ ッ ト 1 5 は、 その内部か ら下部電 極 2 5 の近く まで突出 し得る挟持爪 2 6 を備え る。

下部機枠 2 7 の先端部には下ガイ ド 2 8 が、 基部には ワ イ ャ巻取り ローラ 2 9 と これに当接する ビンチローラ 3 2 が配設 さ れ、 下ガイ ド 2 8 と ワ イ ヤ巻取 り 口 一 ラ 2 9 の間にはワイ ヤ搬送パイ ブ 3 0が設け られている。 転回ローラ 3 1 は下ガイ ド 2 8 の下部に配設され、 ワイ ャ 2 の張設経路をワイ ヤ巻取り ロ ーラ 2 9 と ビ ンチ ロー ラ 3 2 の間に向かって転回させる。

ワー ク Wは上ガイ ド 1 と下ガイ ド 2 8 の間に位置する よ う 図示 しない可動テーブル上に載置されている。 図 1 にはワー ク Wの底面位置のみが示されている。

ワイ ヤ 2 は、 ワイ ヤ供給ュニ ッ ト 1 2 か ら、 第 1 のァ ィ ドノレロ ー ラ 2 1 及び及び第 2 のアイ ドルロ ー ラ 2 2 を 経て、 ワイヤ送り ローラ 1 3 と ピ ンチローラ 1 6 の間を 通り 、 更にワイ ヤ送りパイ ブ 1 8 の内部を貫通 して上ガ ィ ド 1 、 ワーク Wに形成された加工開始孔、 下ガイ ド 2 8 を通り 、 転回ローラ 3 1 を経てワイ ヤ案内パイ ブ 3 0 内を通ってワイ ヤ巻取り ローラ 2 9 と ビンチローラ 3 2 の間に到達する ワイ ヤ経路に沿って張設されている。

図 2 に示す如 く 、 ワイ ヤ送りパイ ブ 1 8 の先端には下 部ブラケ ッ ト 3 4 が装着されている。 下部ブラケ ッ ト 3 4 にはその軸線に沿って貫通孔が形成されている。 こ の 貫通孔は下部ブラケ ッ ト 3 4 内に設け られた絞り ビース 3 5 によ って部分的に狭められている。 下部ブラケ ッ ト 3 4 の先端には内部に軸線の沿っ た溶断空間 3 6 b が設 け られたヘ ッ ド 3 6 が取付け られている。 へ ッ ド 3 6 は 先端に向かって徐々 に径が小さ く な る円錐状に形成され、 下部ブラケ ッ ト 3 4 から下方に向かって突出する。 へッ ド 3 6 の外周面が駆動側求心ガイ ド面 3 6 a を構成する。 上ガイ ド 1 は器体 4 0 、 ダイ スガイ ド 3 7 、 サブダイ ス 3 8 及び圧接形の給電体 4 4を備える。 器体 4 0 は、 複数のブロ ッ ク 4 0 a 〜 4 0 d を組み合わせて構成され、 全体と して内部に軸線に沿っ た断面円形の中空部が形成 されている。 ブロ ッ ク 4 0 d の下端には、 下部に加工液 噴射口 3 9 a を有するノ ズル 3 9 が取付け られている。 ダイ スガイ ド 3 7 はブロ ッ ク 4 0 c 及び 4 0 d で形成さ れた中空部内に固定的に装着され、 給電体 4 4 はダイ ス ガイ ド 3 7 とサブダイ ス 3 8 間でブロ ッ ク 4 0 c 内に固 定的に装着されている。

サブダイ ス 3 8 は、 フ ラ ン ジ部 3 8 a と これに対 し垂 直な本体部 3 8 b を有する。 フ ラ ン ジ部 3 8 a と本体部 3 8 b は共に円形の横断面を有する。 サブダイ ス 3 8 は、 フ ラ ン ジ部 3 8 a がブロ ッ ク 4 0 b 内に形成された上方 の浅い中空部内に、 本体部 3 8 b がブロ ッ ク 4 0 b 内の 下方の中空部内に位置するよ う装着されている。 本体部 3 8 b の径はブロ ッ ク 4 0 b 内の下方の中空部の径よ り 小さい。 ま た、 フラ ン ジ部 3 8 a の径はブロ ッ ク 4 0 b 内の上方の中空部の径よ り も小さ く 、 下方の中空部の径 よ り大きい。 従って、 サブダイ ス 3 8 は器体 4 0 にフラ ン ジ部 3 8 a で係合 し、 ブロ ッ ク 4 0 b に形成された下 方の中空部と本体部 3 8 b との怪の差分だけ水平方向に シフ トする こ とができ る。 フ ラ ン ジ部 3 8 a の下面には、 滑り を良く するために潤滑材フ ィ ルム 4 2 が貼着されて いる

図 4 に示す如 く 、 ブロ ッ ク 4 0 b に形成された上方の 中空部の内壁と フラ ン ジ部 3 8 a の外周縁の間には扳バ ネ 4 3 が装着されており 、 サブダイ ス 3 8 に案内される ワイ ヤ 2 が給電体 4 4 に当接する方向にサブダイ ス 3 8 を常時付勢 している。 ワイ ヤ 2 が揷通されていない場合 には、 サブダイ ス 3 8 は板パネ 4 3 の付勢によ って本体 部 3 8 b がブロ ッ ク 4 0 b に形成された下方の中空部の 壁に当接する位置まで移動する。

図 2 に示す如 く 、 サブダイ ス 3 8 には上方に開口する 円錐状の凹部が形成され、 その内面はフラ ン ジ部 3 8 a から本体部 3 8 b に達する受動側求心ガイ ド面 4 4 を構 成する。 円錐の軸線はサブダイ ス 3 8 の軸線と一致 し、 受動側求心ガイ ド面 3 8 c は、 へ ッ ド 3 6 に形成された 駆動側求心ガイ ド面 3 6 a と対応 した形状とな っている _c 受動側求心ガイ ド面 3 8 c の下端 （円錐の頂点） にはヮ ィ ャ 2 の貫通孔を備えたダイ スチ ッ プ 4 5 が装着されて いる。 このチ ッ プ 4 5 に設けた貫通孔の入口 と出口の周 縁はワイ ヤを傷付けないよ う に滑 らかに形成されている c 図 2 はワ イ ヤ 2 が結線された状態に於ける上ガイ ド 1 と ワ イ ヤ送り ユニ ッ ト 3 の位置関係を示す。 こ の状態で は ワイ ヤ送り ュニ ッ ト 3 は上方に位置 し、 上ガイ ド 1 の サブダイ ス 3 8 は板バネ 4 3 に押圧されて図中右方の加 ェ位置にあ る。 こ の と き、 サブダイ ス 3 8 の軸心は上ガ イ ド 1 の軸心と略一致している。 ワイ ヤ送り ユニ ッ ト 3 はその軸心が加工位置にあるサブダイ ス 3 8 の軸心に対 して僅かに左方に シフ ト して配設されている。 このため 給電体 4 4 を境に下流側のワイ ヤ経路は上流側のワイ ヤ 経路に対 して僅かに右方に シフ ト されて、 ワイ ヤ 2 は給 電体 4 4 に圧接する。 これによ り ワイ ヤ 2 に安定した給 電が行なわれてワー ク Wに放電加工が施される。

ワー ク Wに対 し一つの加工形状に関する加工が終了す る と、 あるいは断線が発生する と制御装置が自動結線を 指令する。

制御装置の指令によ り ワイ ヤ送りモータ 2 3 が停止し てワイ ヤの送り 出 しが止め られ、 ワイ ヤ送り 、'イ ブ 1 8 の内部に冷却水 （加工液） が供給される。 ワイ ヤ送りパ イ ブ 1 8 内に供給された冷却水は、 絞り ビース 3 5 によ つてその流れが阻止されそれよ り 下方の溶断空間 3 6 b には殆ど到達 しない。 自動修復結線の場合には、 ワイ ヤ かす処理ュニ ッ ト 1 5 の挟持爪 2 6 が突出 して来て下部 電極 2 5 よ り少 し下流側でワイ ヤ 2 を挟持する。

ワイ ヤ切断用の上部電極 1 7 と下部電極 2 5 がワイ ヤ 2 に接触 し、 両電極 1 7 及び 2 5 間のワイ ヤ 2 が通電さ れる。 こ のため、 両電極 1 7 及び 2 5 間のワイ ヤ 2 がジ ユール熱で加熱され、 やがて、 冷却が行われない溶断空 間 3 6 b 内の箇所で切断される。 切断箇所よ り下流側の ワ イ ヤ 2 は ワ イ ヤ巻取り 口一ラ 2 9 で排出される。 自動 修復結線作動の場合には、 挟持爪 2 6 がワイ ヤ切片をヮ ィ ャかす処理ュニ ッ ト 1 5 内に取り込んで処理する。

次いで、 切断用の下部電極 2 5 が開かれて、 ワイ ヤ 2 が開放される。 ワイ ヤ 2 の切断処理の完了が確認される と ァク チユエ一 タ 1 9 が駆動されてワイ ヤ送り ュニ ッ ト 3 が下方に移動する。 ワ イ ヤ 2 は切断用上部電極 1 7 に よ って拘束されたま ま ワイ ヤ送り ュニ ッ ト 3 と共に移動 する。 ワイ ヤ送り ュニ ッ ト 3 のへ ッ ド 3 6 が上ガイ ド 1 のサブダイ ス 3 8 の凹部に進入し、 へッ ド 3 6 の駆動側 求心ガイ ド面 3 6 a がサブダイ ス 3 8 の受動側求心ガィ ド面 3 8 c に当接する。

ワイ ヤ送り ュニ ッ ト 3 の下降に伴ってへ ッ ド 3 6 が更 にサブダイ ス 3 8 の凹部内に進入する と、 受動側求心ガ ィ ド面 3 8 c が駆動側求心ガイ ド面 3 6 a と摺動して、 サブダイ ス 3 8 が板パネ 4 4 の弾性力に抗 して図 2 中の 左方に移動 し、 図 3 に示すよ う に受動側求心ガイ ド面 3 8 c と駆動側求心ガイ ド面とが密着 してワイ ヤ送り ュ ニ ッ ト 3 の軸線とサブダイ ス 3 8 の軸線が一致する。 こ れによ り 、 サブダイ ス 3 8 は加工位置から結線位置に シ フ 卜 された こ と にな る。 こ の結線位置では、 サブダイ ス 3 8 の軸線に沿っ た ワイ ヤ経路は給電体 4 4 の表面から 離間された配置とな る。

サブダイ ス 3 8 が結線位置に シフ ト した後、 ワイ ヤ切 断用の上部電極 1 7 が開かれてワ イ ヤ 2 が開放される。 ノ ズル 4 へ ジ エ ツ ト 水が供給され、 ワ イ ヤ送り モー 夕 2 3 が駆動されて、 ワイ ヤ供給ユニ ッ ト 1 2 か ら新たな ワイ ヤ 2 が繰り 出され、 ワイ ヤ 2 は ジ エ ツ ト水流の援助 を受けて給電体 4 4 の側方を通ってダイ スガイ ド 3 7 を 貫通 し、 ワーク Wの加工開始孔に向けて送り 出される。 ワイ ヤ 2 の挿通に支障となる ものはない。

以後、 下ガイ ド 2 8 から ワイ ヤ巻取り ローラ 2 9 に至 る までの結線手順は従来と同様であ り 、 下ガイ ド 2 8 を 通過 したワイ ヤ 2 の先端は、 ワイ ヤ搬送パイ ブ 3 0 を貫 通 してワイ ヤ巻取り ローラ 2 9 に至る。

この間、 エン コーダ 2 4 はワイ ヤ送り モータ 2 3 の回 転量を検出 し、 制御装置はエ ンコーダ 2 .4 からの信号に 基づいてワイ ヤ 2 の先端がワイ ヤ経路のどの位置にある かを把握する こ とが出来る。 ワイ ヤ先端位置を表わすデ — タは、 自動結線作動における ワ イ ヤ送り 速度を制御す るためや自動結線が不調であ る場合に結線不調箇所を検 出するために利用する こ とが出来る。

ワイ ヤ 2 の先端がワイ ヤ巻取り ローラ 2 9 に到達 した こ とが確認される と、 制御装置は ワイ ヤ送り ュニ ッ ト 3 を上方の退避位置に移動させ、 ジ ェ ッ ト水の供給を停止 して自動結線作動を完了する。

サブガイ ド 3 8 は板パネ 4 3 によ って加工位置に押 し 戻され、 結線された ワイ ヤ 2 が給電体 4 4 に圧接される _c 本発明は図示された具体的な構成に限定されない。 駆 動側求心ガイ ド面 3 6 a と受動側求心ガイ ド面 3 8 c は 円錐状の突部と穴部に限らず、 上方か らの押圧によ って サブダイ ス 3 8 が機械的に シフ ト され、 駆動側と受動側 で軸線が一致する構造であれば良い。

本発明によれば、 上ガイ ド内にエアァク チユエ一 タを 設ける必要がないので、 上ガイ ドの構造を簡素にでき る。 又、 結線時には、 上ガイ ドに設け られた給電体の近傍に 於いてワイ ヤ経路がシフ ト されるので、 新たな ワイ ヤを 支障な く スムーズに挿通させる こ とができ る。 上ガイ ド 内での ワイ ヤ経路の変更は、 ワイ ヤ送り ュニ ッ トの下降 を利用 したメ カニカルな構成で行われるので、 確実で正 確であ る。 又、 上ガイ ド内の機構は簡素なメ カニカルな 構造なので、 電蝕ゃ漏水の影響を受ける こ とが少な く 、 耐久性が高い。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . ワイ ヤを所定の ワイ ヤ経路に沿って自動的に結線す る機能を有する ワイ ヤカ ツ ト放電加工機であ って、

前記ワイ ヤ経路中に、 前記ワイ ヤ経路に沿って移動可 能に配設され、 先端部に駆動側求心ガイ ド面が形成され た ワイ ヤ送り手段と、

前記ワイ ヤ経路中に、 前記ワイ ヤの走行方向に関 して 前記ワイ ヤ送り 手段よ り下流側に配設された上ガイ ドと を備え、

前記上ガイ ドは、 器体と、 前記器体下部に固定して取 付け られたダイ スガイ ドと、 前記器体上部に配設された サブダイ ス と、 前記ダイ スガイ ドと前記サブダイ ス間で 前記器体に固定 して取付け られた給電体と、 前記器体と 前記サブダイ ス との間に配設された付勢手段とを有 し、 前記サブダイ スは前記駆動側求心ガイ ド面に対応する受 動側求心ガイ ド面を備え、 且つ、 前記器体に対 して、 前 記ワイ ヤが前記給電体と接する加工位置と前記ワイ ヤが 前記給電体から離間する結線位置との間で シフ ト可能で あ って、 前記付勢手段によ り前記加工位置に向かって付 勢されており 、

結線時に、 前記駆動側求心ガイ ド面と前記受動側求心 ガイ ド面とが接触しながら前記ワ イ ヤ送り 手段が前記サ ブダイ ス と係合 し、 これによ つて前記サブダイ スが前記 結線位置に シフ 卜 される、 ワイ ヤカ ツ ト放電加工機。

2 . 前記ワ イ ヤ送り 手段は凸部を有 し、 該凸部の外面が 前記駆動側求心ガイ ド面を構成し、 前記サブダイ スは凹 部を有 し、 該凹部の内面が前記受動側求心ガイ ド面を構 成する、 請求の範囲第 1 項に記載のワイ ヤカ ツ ト放電加 ェ機。

3 . 前記ワイ ヤ送り 手段の凸部は下方に頂点を有する円 錐形状を成 し、 前記サブダイ スの凹部は前記円錐形状と 同形の円錐形状を成す、 請求の範囲第 2項に記載の ワイ ャカ ッ ト放電加工機。

4 . 前記ワ イ ヤ送り手段は更にワ イ ヤ切断用電極を備え、 前記ワイ ヤ送り 手段が前記サブダイ スから離間 した位置 にある と き に前記ワ イ ヤ切断用電極間から前記ワイ ヤに 通電され、 これによ つてワイ ヤが切断される、 請求の範 囲第 1 項に記載のワイ ヤカ ツ ト放電加工機。

5 . 前記ワイ ヤ送り 手段は、 内部に冷却液が供給される パイブと、 前記パイ ブの下部に設け られ、 冷却液が供給 されない中空部とを備え、 前記ワイ ヤは前記中空部に於 いて切断される、 請求の範囲第 4項に記載のワイ ヤカ ツ ト放電加工機。