WO1992007699A1 - Device for replacing metallic mold on injection molding machine - Google Patents

Description

j 明 細 書 射出成形機における金型交換装置 技術分野

本発明は、 射出成形機において用いられる金型を、 この射出成形 機の操作側または反操作側にその射出成形機における型締装置と平 行して設けられる搬送合から、 この型締装置に搬入出させて交換す る射出成形機における金型交換装置に関するものである。 背景技術

従来、 この種の射出成形機における金型交換装置と しては、 搬送 台に油圧シリ ンダまたは電動機を介してチヱ一ン機構により駆動さ れる水平送り装置よつて金型を搬送合から型締装置に搬入出させる ものがある （昭和 63年 （198 8年） 第 41 728 号特許公報参照） 。 また, 搬送合に搭載されている駆動機によってその搬送台から射出成形機 側に跨る動力伝達装置を介して、 射出成形機側の口一ラを駆動して 金型を搬送台から型締装置に搬入出させる ものがある （平成 1 年 ( 1989年） 第 165416号公開特許公報参照） 。

しかしながら、 前者のように水平送り装置を用いて金型を搬入出 させるものでは、 搬入出距離の関係から長い作動距離の水平送り装 置をもうける必要があるために、 この水平送り装置が搬送台から大 き く側方にはみ出すようになり、 装置全体のコンパク ト化が図れな いという問題点がある。

また、 者のように搬送台に搭載されている駆動機によって動力 伝達機構を介して射出成形機側のローラを駆動させるものでは、 搬 送合側と射出成形機側との間の駆動機構の連携構造が複雑化し、 機 構上において複雑化するという問題点がある。

本発明は、 前述されたような問題点を解決することを目的として、 簡単な構造でありながら装置全体のコンパク ト化が図れる射出成形 機おける金型交換装置を提供することにある。 発明の開示

本発明による射出成形機における金型交換装置は、 前述された目 的を達成するために、 基本的には、

射出成形機に用いる金型を、 この射出成形機の操作側または反操 作側にその射出成形機における型締装置と平行して設けられる搬送 合から、 この型締装置に搬入出させて交換する射出成形機における 金型交換装置において、

前記型締装置における金型取付の固定盤と可動盤との間に前記金 型を搬^合から型締装置に搬入出させる金型搬送支持用の案内搬送 路を前記搬送合側に適宜長さ突き出して設けるとともに、 この案内 搬送路にその案内搬送路に沿って駆動機により駆動ざれる金型搬送 チェーンを配し、 この金型搬送チェ一ンには搬入出される前記金型 またはその金型の金型取付板に設けられる切欠きと係合する少なく とも 1個の駆動突片を突設することを特徴とするするものである。

このような構成による射出成形機における金型交換装置によれば， 射出成形機の金型を交換するに、 例えば金型の搬送台側から射出成 形機における型締装置側に搬入するに際しては、 金型を案内搬送路 に対応させて、 射出成形機への引き込み方向に駆動される金型搬送 チェーンに金型を送る。 この金型は金型搬送チェーンの駆動により . この金型搬送チェーンに突設される駆動突片が金型取付板 （または 金型） に設けられている切欠きと係合し、 この駆動突片により金型 が型締め位置へ案内搬送路に案内されながら移送される。 ' 次に、 金型を射出成形機における型締装置側から搬送台側に搬出 するに際しては、 金型搬送チェーンを逆方向に駆動させる。 この金 型搬送チェーンの逆方向の駆動により駆動突片と金型取付板 （また • は金型） に設けられている切欠きとが係合して、 金型は前述と逆の 作動によつて搬送台側に移送される。

したがって、 本発明によれば、 金型搬送チェーンを駆動させて、 この金型搬送チェ一ンに設けられる駆動突片を金型側に設けている 切欠きに係合させるこ とによって金型を移動させるために、 駆動突 片を有する金型搬送チェ一ンおよび金型側の切欠きという簡単な構 . 造でありながら、 金型の移動距離に対して搬送装置部分を短く でき- 装置全体のコンパク ト化を図ることができる。

ところで、 前記金型搬送チェーンは、 射出成形機の型締装置の全 幅にわたって配設されていなく とも、 型締装置の中央部まで搬送合 側から設けて、 一旦駆動突片と金型側の切欠きとが係合することに より、 例えば駆動突片が前側の金型側の切欠きとの係合を解いても、 後側の金型側の切欠きに駆動突片が係合して金型を所定位置まで送 り込むことができるようにすれば良い。 したがって、 前記金型また - はその金型の金型取付板に設けられる切欠きは搬送方向に所定間隔 を置いて複数個が設けられるとともに、 前記金型搬送チエ ーンは搬 送台側から型締装置の中央部までの区間設けてあることが好ま しい _c また、 前記案内搬送路は、 前記固定盤と可動盤との間に盤面に沿つ て配設される少なく とも 1対の案内搬送レールにより構成されるこ .とが好ま しい。 さ らに、 前記金型搬送チェーンに配される駆動突片 は、 前記金型またはその金型の金型取付板に設けられる切欠きに対 応してその切欠きの配置間隔と等しい間隔で複数個が設けられるこ とが望ま しい。

なお、 前記案内搬送レールのうちの少なく とも 1個に上方開口の 案内溝を設けてその案内溝に前記金型搬送チェーンを配するととも に、 前記金型またはその金型の金型取付板に設けられる切欠きはそ の金型または金型取付板の下面部に配されることが好ま しい。 また、 前記案内搬送レールに設けられる案内溝は、 前記搬送合側が直線の 案内溝に連続される下方へ向かう彎曲案内溝であることが望ま しい。

—方、 前記金型搬送チェーンにおける駆動突片としては、 L字形 または逆 T字形のリ ンクプレー トより構成されることが好ま しい。 さらに、 前記 L字形または逆 T字形のリ ンクプレー トのチヱ一ンラ イ ンより突き出す部分の端部にローラを設けることが望ま しい。 図面の簡単な説明

第 1 図乃至第 6図は、 本発明による射出成形機の金型交換装置の 具体的実施例を説明するための図面であって、

第 1 図は射出成形機に組み込まれている金型交換装置の正面図、 第 2図は射出成形機における型締装置と搬送台との関係を示す平 面図、

第 3図は金型交換装置の正面図、

第 4図は第 3図における IV— IV視拡大平面図、

第 5図は金型搬送チェ一ンとその金型搬送チェ一ンの案内溝との 関係を示す図面であって、 （a) は案内溝に受支されている金型搬送 チェーンの駆動突片を示す縦断面図、 （b) は同図（a) の b — b 視図、 第 6図は金型搬送チェーンの駆動部側における彎曲案内溝での駆 動突片と金型取付板の切欠きとの係合態様を示す図面である。 発明を実施するための最良の形態

次に、 本発明による射出成形機における金型交換装置の具体的一 実施例について、 図面を参照しつつ説明する。

第 1 図および第 2図において、 金型交換装置 10は、 射出成形機 1 における型締装置 Aの一側方位置 （具体例では作業操作部と反対の 側） 側に突き出して、 かつ金型取付の固定盤 2 と可動盤 3 との各金 型取付下部であって下側の夕ィバー 4 と固定盤 2および可動盤 3 に 取り付けられている金型取付板 51 (場合によっては金型 50 ) の下面 との間に射出成形機 1 の軸線に垂直直交するようにして配設されて 搬送台 30から型締装置 Aに金型 50を搬送させる本発明における案内 搬送レールの一例である案内板 11， 11' と、 この固定盤 2の盤面側に 配されている案内板 11に付設されている金型搬送チェ一ン 15と、 こ の金型搬送チェ一ン 15を駆動させる駆動機 20とで構成されている。 前記案内板 11, 1 1'は、 射出成形機 1 の作業操作部と反対の側であ つてべッ ド 5か 突き出して設けられているブラケッ ト 6 により、 射出成形機 1 に平行して配設されている金型の搬送合 30から、 この 射出成形機 1 における型締装置 Aに金型 50の両側金型取付板 51, 5 1 を案内できる間隔で平行して設けられている。 なお、 各案内板 1 1, 1 Γの先端 （射出成形機 1 の作業操作部側 （第 1 図における右側） ） には、 搬入される金型 50が定位まで停止するようにス ト ッパー 35が 設けられている。

' 前記固定盤 2の盤面に沿わせて設けられている案内板 11には、 第 3図乃至第 6図において示すように、 案内板 11の上面に上方開口の 案内溝 12が設けられ、 かつ射出成形機 1 における下側タイバー 4，4 間の中間位置、 言い換えれば型締装置 Aの中央部と搬送合 30側端部 との間において、 金型搬送チェ一ン 15が鎖車 18， 18'に巻掛けられて 配されている。

前記金型搬送チェ一ン 15は、 第 5図および第 6図において示すよ うに、 ローラチェーンで少なく とも 2個所に、 所要の間隔で駆動突 片 16が案內溝 12を移動する際、 この案内溝 12から突出するようにし て付設されている。 この駆動突片 16と しては、 逆 T字形のリ ンクプ レー ト 16' により構成されて金型搬送チェ一ン 15のチェーンライン より突き出した部分 16 a の端部にはローラ Πを回動自在にピン 16b によって支持させて設けられている。 なお、 この駆動突片 16につい . ては、 駆動突片 16を構成するチェーンリ ンタが逆 T字形のリ ンクプ レー ト 16' に代えて L字形のリ ンクプレー ト （図示省略） にするこ ともできる。 また、 ローラに代えてブロックを取り付けることもで さる。

前記金型搬送チェーン 15の駆動は、 固定盤 2の金型取付面に'沿わ せて固着されている案内板 1 1の射出成形機 1 より外側に突き出され た一側面に付設されている駆動機 20から、 この駆動機 20の近傍に配 設されている駆動鎖車 18に動力が伝達されるようにしてある。 なお、 -図中符号 18 " はテンショ ン付加甩鎖車である。 この金型搬送チェ一 ン 15の駆動鎖車 18の上側には、 前記案内溝 12に連続して下方に向か う彎曲案内溝 13が設けられ、 金型搬送チェーン 15が直線の案内溝 12 部から駆動鎖車 18に嚙合するまでの間でのチェ一ンのローラ踏面が 不連続にならないようにし、 駆動突片 16と後述する金型 50側の切欠 きとの係脱が円滑に行われるように形成されている。

また、 案内板 11の側部には第 4図で示すように金型取付板 51 (第 2図参照） の両側面を案内するガイ ドローラ 14が周知の手段で回転 自在に付設ざれている。 ' 当該金型交換装置 10において取り扱われる金型 50は、 この金型 50 の固定盤 2側の金型取付板 51の下端面に、 第 6図で示されるように 切欠き 52， 52が前述の金型搬送チェーン 15に設けられている駆動突 片 16の配設ピッチに等しく して設けてある。 なお、 各切欠き 52， 52 の寸法は、 駆動突片 16が係脱する際の係動が可能な範囲の寸法で設 けられる。 また、 金型取付板 5 1のほかに金型 50の下面に搬送用の切 欠きを前述と同様にして設けることも可能である。 なお、 図中符号 7 は金型固定用のクラ ンプ装置、 7'はクランプ装置の係止爪、 3 1は 搬送合 30上に設けられたローラ、 32はス ト ッパーである。

このよ うに構成された金型交換装置 10は、 搬送台 30上に予め搭載 しておいた金型 50を、 この搬送合 30に付設されている送り機構 （図 示省略） によって、 例えば第 2図 A位置にあったものを射出成形機 1 における型締装置 Aに対応する B位置まで移動させ、 この金型 50 ( 1 組と して組合せられている） の固定盤 2並びに可動盤 3への金 型取付板 51， 51 が案内板 1 1 , IT上に導かれるようにされる。

この状態で金型搬送チェーン 15の駆動機 20を起動すると、 この金 型搬送チェ一ン 15が、 第 1 図および第 6図において左から右方向に 駆動走行させられる。 すると、 金型搬送チェーン 15に組み込まれて いる駆動突片 16が下方から上昇して、 彎曲案内溝 13の形成部に達し て金型取付板 5 1の下面部に設けてある一方の切欠き 52内に進入する _c この駆動突片 16が切欠き 52の端面に係合すると、 金型 50が金型搬送 チェーン 15の駆動力によって射出成形機 1 の金型取付 （型締め） 位 gに搬入される。 なお、 駆動突片 16と切欠き 52との係合状態は、 案 内溝 12に沿って移動する区間内で有効であり、 さきに係合している 駆動突片 16が金型搬送チェーン 15の前部 （型締装置 Aの中央部） に 達して従動鎖車 18' に沿って外脱を開始すると、 その直前に搬入後 方位置の金型 50に設けられている切欠き 52に別の駆動突片 16が係合 し、 この後から係合した駆動突片 16により金型 50は所定位置まで搬 送される。' この際、 金型 50は駆動突片 16と係合しない他方の金型取 付板 51が、 この金型取付板 51に対応する案内板 1 Γ 上を摺動して正 しく搬入される。 なお、 金型 50が固定盤 2並びに可動盤 3 に対して、 取り付けられ型締めされる定位置に達するとス ト ッパー 35に接して その位置に設けられている リ ミ ツ トスイ ッチ （図示せず） の作動で、 駆動機 20が停止し、 金型搬送チェーン 15の駆動力が除かれる。 最後 に、 金型 50は定位置に搬入された後に、 クランプ装置 7を作動させ て固定盤 2 と可動盤 3 とにそれぞれ文寸応する金型を固定させ型締め して成形運転に入ることができる。

なお、 成形作業中において、 金犁交換装置 10は他の機構部分に何 等関与しないので、 支障はない。

次に、 射出成形機 1から金型 50を機外に搬出するには、 固定盤 2、 可動盤 3のそれぞれにおけるクランプ装置 7の係止爪 7'による金型 50の固定を解き型締めを解いて駆動機 20により金型搬送チェ一ン 15 を逆転駆動すれば、 搬入時に金型 50の切欠き 52と係合した状態で停 止していた駆動突片 16により搬出駆動力が与えられ、 前述の搬入時 と逆の操作で金型 50が搬送合 30上に戻される。 したがって、 予め搬 送合 30上に次に使用する金型 50を準備しておいて、 この新たな金型 50と使用済みの金型 50とを、 搬送合 30に組み込まれている公知の移 動手段で移し替えて使用すれば良い。

なお、 金型搬送チェ一ン 15の駆動突片 16にはローラ 17が設けられ ているので、 金型取付板 51の切欠き 52に対しての係合、 離脱時、 当 接面との間でローラ 17が転動しつつ移動することになつて自然な動 きができる。 ' . '

本実施例においては、 案内板 11に案内溝 12を設けて、 この案内板 12に金型搬送チェーン 15を配したが、 この金型搬送チェーン 15を一 対の案内板 11, 1 Γ間に配するようにしても良い。

Claims

請 求 の 範 囲

1 射出成形機に用いる金型を、 この射出成形機の操作側または反 操作側にその射出成形機における型締装置と平行して設けられる 搬送合から、 この型締装置に搬入出させて交換する射出成形機に おける金型交換装置において、

前記型締装置における金型取付の固定盤と可動盤との間に前記 金型を搬送台から型締装置に搬入出させる金型搬送支持用の案内 搬送路を前記搬送合側に適宜長さ突き出して設けるとともに、 こ の案内搬送路にその案内搬送路に沿つて駆動機によ り駆動される 金型搬送チヱーンを配し、 この金型搬送チヱ一ンには搬入出され る前記金型またはその金型の金型取付板に設けられる切欠きと係 合する少なく とも 1個の駆動突片を突設することを特徵とする射 出成形機における金型交換装置。

2 前記金型またはその金型の金型取付板に設けられる切欠きは搬 送方向に所定間隔を置いて複数個が設けられるとともに、 前記金 型搬送チェーンは前記案内搬送路におけ-る前記搬送合側から型締

• 装置の中央部までの区間に設けられることを特徴とする請求項 1 に記載の射出成形機における金型交換装置。

3 前記案内搬送路は、 前記固定盤と可動盤との間に盤面に沿って 配設される少なく とも Γ対の案内搬送レールにより構成されるこ とを特徴とする請求項 1 に記載の射出成形機における金型交換装

4 前記金型搬送チェーンに配される駆動突片は、 前記金型または その金型の金型取付板に設けられる切欠きに対応してその切欠き の配置間隔と等しい間隔で複数個が設けられることを特徴とする 請求項 1 に記載の射出成形機における金型交換装置。 - 前記案内搬送レールのうちの少なく とも 1個に上方開口の案内 溝を設けてその案内溝に前記金型搬送チェーンを配するとともに. 前記金型またはその金型の金型取付板に設けられる切欠きはその 金型または金型取付板の下面部に配されることを特徵とする請求 項 1乃至 4のうちのいずれかに記載の射出成形機における金型交 前記案内搬送レールに設けられる案内溝は、 前記搬送合側が直 線の案内溝に連続される下方へ向かう彎曲案内溝であることを特 徵とする請求項 5 に記載の射出成形機における金型交換装置。

前記金型搬送チェーンにおける駆動突片としては、 L字形また は逆丁字形のリ ンクルプレ一 トより構成されることを特徵とする 請求項 1乃至 4および 6のうちのいずれかに記載の射出成形機に おける金型交換装置。

前記 L字形または逆 T字形のリ ンクルプレー トのチヱーンライ ンより突き出す部分の端部にローラを設けることを特徴とする請 求項 7 に記載の射出成形機における金型交換装置。