WO1990014030A1 - Hair brush - Google Patents

Description

明 柳 ヘ ア ー ブ ラ シ 技 術 分 野

本発明は、 ブラ ッ シングによるブラシ毛及び毛髪の帯 電を防止できるようにしたヘア一ブラ シに関する。

背 景 技 術

従来、 ブラ ッシングによって毛髪側にも帯電が生じる のを防止し、 良好な整髪がなしうるようにしたヘアーブ ラシが知られている （実公昭 63— 30271 号公報参照） 。 このヘアーブラシは、 植毛部と把持部とを備え、 植毛部 の植毛面に多数の導電性を有するブラシ毛が植設され、 前記植毛面の幅方向両端部に植毛面の長手方向略全長に 亘つて設けられた細長い取付孔に、 帯状の帯電防止材が 長手方向に連統密接状でかつブラシ毛の突出長より も短 く なるように植設されたものである。 そして、 帯電防止 材は、 1価の銅イオンを吸着せしめたアク リル系繊維内 に金属銅を還元折出して成る多数の繊維を紡糸した多数 の糸条の下部を、 縫着して連結することにより帯状に構 成されたものである。

ところで、 従来の上記ヘアーブラシは、 帯電防止材が 植毛面の両端部に設けた細長い取付長孔に植設されてお り、 かつその高さはブラシ毛の約 ½と背が高いので該帯 電防止材の腰が弱く、 短期間の使用で曲って倒伏状とな り、 帯電防止機能が損なわれた。 その上帯電防止材が長 手方向に連続密接状であるので、 毛髪をすく際に該帯電 防止材が邪魔になって、 髪に対するヘア—ブラ シの通り が悪く なり、 毛髪をスムーズにすく ことが函難になつた, さらに、 前記取付長孔にフケゃごみ等が入り込み不衛生 であり、 帯電防止効果が低減するなどの問題があった。 本発明は、 上述のような実状に鑑みてなされたもので. その目的とするところは、 帯電防止材の腰が強く、 かつ 安価に得られると共に衛生的でしかも帯電防止機能を十 分に発揮しうるヘアーブラシを提供するにある。

発 明 の 開 示

本発明では、 上記目的を達成するために、 次の技術的 手段を講じた。

すなわち、 本発明は、 導電性ブラシ基部 2 と把持部 4 とを備え、 ブラシ基部 2 の表面 2aに多数の導電性を有す るブラシ毛 5 が起立状に設けられ、 ブラシ基部表面 2aの 幅方向両端部に、 導電性の繊維から成る帯電防止材 9 が ブラシ基部 2 の長手方向に設けられたヘアーブラシにお いて、

前記ブラシ基部 2 の幅方向両端部に多数の小孔 7 が間 隔をおいて長手方向に列設され、 前記帯電防止材 9 が、 多数の小孔 7 から表面 2a側に僅かに突出するように配設 されている。

本発明の上記構成により、 ブラ ッ シングの際にブラシ 毛 5 と毛髪との摩擦により該ブラシ毛 5 及び毛髪が帯電 しても、 ブラシ毛 5 側に帯電した静電気は把持部 4 に設 けたアース片 6 によりアースされ、 他方毛髮側に帯電し た静電気は導電性織維から成る帯電防止材 9 に近接又は ノ及び接触し、 帯電防止材 9 と毛髪との間にコ ロナ放電 が効果的に発生し、 これにより毛髮に生じた帯電をスム ーズに中和できる。 また、 帯電防止材 9 が、 小孔 7 から 表面 2a側に、 コロナ放電に必要な若干長さ突出されてい るから、 毛髮の梳き作用に支障はなく、 しかも小孔 7 に フケゃゴミが詰まって不衛生になることがな く 、 更に腰 が強く倒れることがないので、 帯電防止機能が損なわれ ることなく良好な整髪が可能になる。

また、 本発明は、 ブラシ基部 2 の長手方向一端に、 棒 状アース片 6 が延設され、 前記把持部 4 に、 アース片 6 に対応するァリ溝 17が凹設され、 該ァリ溝 17にアース片 6 が把持部 4 の表面に露出するように嵌合されている。

本発明の上記構成により、 頭髮をブラ ッ シングする際、 ブラシ 1 の把持部 4 を手で持つと共にアース片 6 に指を 触れさせておく と、 ブラシ毛 5 と毛髪との摩擦により、 該ブラシ毛 5 側に帯電した静電気は好適にァースできる。

また、 本発明は、 取付部 3 の長手方向両端部にブラシ 基部嵌合係止壁 15 , 16 が突設され、 この嵌合係止壁 15 , 16間に導電性ブラシ基部 2 が嵌着されている。 また、 導 電性ブラシ基部 2 の幅方向外端側に、 嵌合突条 12が突設 され、 取付部 3 の表面 3aに嵌合突条 12に対応して凹溝 18 が設けられ、 前記嵌合突条 12が凹溝 18に嵌合されている。 本発明の上記構成により、 ブラシ基部 2 と把持部 4 の 組立てに際し、 ブラシ基部 2 を取付部 3 の嵌合係止壁 15 , 16間に嵌め込み、 嵌合突条 12を凹溝 18に嵌合させるだけ で、 両者を簡単に連結固定できる。

図面 の 簡単 な 説 明 図面は本発明の実施例を示すもので、 第 1図は平面図- 第 2図は側面図、 第 3図はブラシ基部の平面図、 第 4図 はブラシ基部の一部省略裏面図、 第 5図は同一部破断側 面図、 第 6図は第 5図の A— A線断面図、 第 7図は第 3 図の B— B線断面拡大図、 第 8図は把持部の平面図、 第 9図は第 8図の C一 C線断面図、 第 10図は第 8図の D— D線断面図、 第 11図は帯電防止材の側面図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施例を図面に基づき説明する。

図面において、 1 はブラシで、 ブラシ基部 2 と、 該基 部 2 の取付部 3 を有する把持部 4 とを備え、 ブラシ基部 2 は把持部 4 に着脱可能に嵌着せられている。

前記ブラシ基部 2 は、 第 3図〜第 7図に示すようにボ リエステルエ ラス トマー等の合成樹脂材にカ一ボンを配 合した材料により、 表面 2aにブラ シ毛 5 が植毛状に起立 するように一体成形されており、 長手方向の一端中央に は、 断面が台形の棒状アース片 6 が延設され、 幅方向両 端部には両端列のブラシ毛 5 間に、 帯電防止材嵌装用の 小孔 7 が列設されると共に該小孔 7 の裏側は帯電防止材 嵌装用の細長い凹溝 8 に連通されている。 なお前記ブラ シ毛 5 は'別体のものであっても良い。

そして、 該凹溝 8 から後述の帯電防止材 9 が嵌入され 棒状の固定部材 10を凹溝 8 内壁と帯電防止材 9 の間に揷 入して、 帯電防止材 9 を固定するようになっている。 な お、 凹溝 8 の幅方向対向壁面には、 溝深さ方向に延びる 力マポコ状突起 11が複数個突設され、 帯電防止材 9 の固 定が強固にかつ確実に行ないう るようになつている。 ま た、 前記凹溝 8 の幅方向外側端には、 嵌合突条 12が突設 されており、 さらに両凹溝 8 間には、 2条の凹溝 13が平 行に設けられその両溝 13間が嵌合突条 14となつている。 前記把持部 4 は、 A B S等の合成樹脂材により成形さ れ、 その長手方向の略半分がブラシ基部 2 の取付部 3 と なっており、 該取付部 3 は第 8図〜第 10図に示すように、 長手方向両端部にブラシ基部嵌合係止壁 15 , 16 が円弧状 に突設され、 把持部 4 中央側の嵌合係止壁 16の中央から 把持部 4 表面にわたって、 断面台形状で上部開口が狭く せられたアース片嵌合用のァリ溝 17が凹設されている。 また、 取付都 3 の表面 3aには、 ブラシ基部 2 の嵌合突条 12に対応して凹溝 18が、 嵌合突条 14に対応して該突条 14 を幅方向両側から吸着する係合突条 19がそれぞれ設けら れている。

前記帯電防止材 9 は、 導電性の金属繊維 （例えば銅、 ニ ッケル、 ステ ン レス鐧等） 又は銅などの金属を表面に 蒸着してなる金属蒸着繊維若しく は 1 価の銅イ オ ンを吸 着せしめたァク リル繊維内に金属銅を還元折出してなる 繊維からなり、 第 11図に示すように、 これら織維束 9aを U字状とし、 その弯曲部近傍を糸等により縫着して、 略 帯状とせられている。 そして、 繊維束 9aの先端部側から 前記ブラシ基部 2 の凹溝 8 内に揷入すると共に、 織維束 9aの先端を小孔 7 に挿通して、 該繊維束 9aの先端が、 ブ ラ シ基部 2 の表面 2aから、 帯電防止に必要な若干長さ （ 1 〜 2 «が好ましい） だけ突出せしめてある。

なお、 上記実施例では、 ブラシ 1 がブラシ基部 2 と把 持部 4 を別個に成形して組立てたものであるが、 ブラシ 基部 2 と把持部 4 とを一体成形することができる。

また、 上記実施例によれば、 ブラシ基部 2 と把持部 4 の組立てに際し、 アース片 6 をァリ溝 17に揷通した後、 ブラシ基部 2 を取付部 3 の嵌合係止壁 15, 16 間に嵌め込 み、 嵌合突条 12 , 14 を凹溝 18及び係合突条 19間に嵌合さ せるだけで、 両者の連結固定が可能であるが、 他の固着 手段たとえば接着剤により固着することができる。

産業上 の 利用 可能性 本発明のヘアーブラシは、 頭髪のブラッシング及び整 髪に利用できる。

Claims

請 求 の 範 囲

(1) 導電性ブラシ基部（2) と把持部（4) とを備え、 ブラ シ基部（2) の表面（2a)に多数の導電性を有するブラシ 毛（5) が起立状に設けられ、 ブラシ基部表面（2a)の幅 方向両端部に、 導電性の繊維から成る帯電防止材（9) がブラシ基部（2) の長手方向に設けられたヘアーブラ シにおいて、

前記ブラシ基部（2)の幅方向両端部に多数の小孔（7) が間隔をおいて長手方向に列設され、 前記帯電防止材 (9) が、 多数の小孔（7) から表面（2a )側に僅かに突出 するように配設されていることを特徴とするヘアーブ ラ シ。

(2) 前記ブラ シ基部（2) は、 ポリ エステルエラス トマ一 等の合成樹脂材にカ一ボンを配合した材料により構成 され、 前記把持部（4) は、 A B S等の合成樹脂材によ り成形され、 前記帯電防止材（9) は、 導電性の金属織 維又は銅などの金属を表面に蒸着してなる金属蒸着織 維若し く は 1価の銅イオンを吸着せしめたァク リ ル織 維内に金属銅を還元折出してなる繊維からなる こ とを 特徴とする第 1項記載のヘア—ブラシ。

は） 前記ブラシ基部（2) にブラシ毛（5) が一体成形され ていることを特徴とする第 1項記載のヘアーブラシ。

(4) 前記把持部（4)は、 その長手方向一端側に取付部（3) を有し、 この取付部（3) に前記導電性ブラシ基部（2) が嵌着されていることを特徵とする第 1項記載のヘア 一ブラ シ。

(5) 前記ブラ シ基部（2) の長手方向一端に、 棒状アース 片（6) が延設され、 前記把持部（4) に、 アース片（6) に対応するァ リ溝（17)が凹設され、 該ァリ溝（17)にァ ース片（6) が把持部（4) の表面に露出するように嵌合 されていることを特徴とする第 4項記載のヘア一ブラ シ。

(6) 前記多数の小孔（7) が、 導電性ブラシ基部（2) の幅 方向両端列の各ブラシ毛（5) 間に 1個ずっ列設されて いることを特徴とする第 5項記載のヘアーブラシ。

(7) 前記小孔（7) の裏側は、 ブラシ基部（2) の裏面側に 設けた細長い凹溝（8) に連通され、 該凹溝（8) に前記 蒂電防止材（9) の基部が嵌入され、 帯電防止材（9) を 固定するように、 棒状の固定部材（10)が凹溝（8) 内壁 と帯電防止材（9) 基部との間に挿入されていることを 特徴とする第 6項記載のヘアーブラシ。

(8) 帯電防止材（9) の先端が、 小孔（7) からブラ シ基部 (2) の表面（2a)側に 1〜 2 «だけ突出していることを 特徴とする第 7項記載のヘアーブラシ。

(9) 前記取付部（3) の長手方向両端部に嵌合係止壁（15) (16)が突設され、 この嵌合係止壁（15) (16)間に導電性 ブラシ基部（2) が嵌着されていることを特徴とする第 8項記載のヘアーブラシ。

αο) 前記導電性ブラ シ基部（2) の幅方向外端側に.、 嵌合 突条（12)が突設され、 取付部（3) の表面（3a)に嵌合突 条（12)に対応して凹溝（18)が設けられ、 前記嵌合突条 (12)が凹溝（18)に嵌合されていることを特徴とする第 9項記載のヘアーブラシ。