JPWO2022071398A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、紙基材と、蒸着層と、を備え、ヒートシールによる密封が可能なガスバリア積層体であって、紙基材の坪量が30~100g/m2であり、40℃、90%RHでの水蒸気透過度が3g/m2・day以下であり、紙基材を外側にして折り、その上を重さ2kgのローラーを1回転がし、折り目を開いて測定した、40℃、90%RHでの水蒸気透過度が4g/m2・day以下であり、紙基材を内側にして折り、その上を重さ2kgのローラーを1回転がし、折り目を開いて測定した、40℃、90%RHでの水蒸気透過度が4g/m2・day以下であり、紙基材の重量が、ガスバリア積層体全量に対して47質量%以上である、ガスバリア積層体を提供する。
本発明はまた、紙基材と、蒸着層と、を備え、ヒートシールによる密封が可能なガスバリア積層体であって、紙基材の坪量が30~100g/m2であり、40℃、90%RHでの水蒸気透過度が3g/m2・day以下であり、紙基材を外側にして折り、その上を重さ2kgのローラーを1回転がし、折り目を開いて測定した、40℃、90%RHでの水蒸気透過度が4g/m2・day以下であり、紙基材を内側にして折り、その上を重さ2kgのローラーを1回転がし、折り目を開いて測定した、40℃、90%RHでの水蒸気透過度が4g/m2・day以下であり、紙基材の厚みが、ガスバリア積層体全体の厚みの60%以上である、ガスバリア積層体を提供する。
紙基材の坪量は、30~100g/m2であり、35~90g/m2が好ましく、40~80g/m2が更に好ましい。紙の坪量が、30g/m2以上であると、包装袋としての物理的強度や加工適性が良好であり好ましく、他方、100g/m2以下であると、包装袋としての柔軟性や生産性が良好であり好ましい。
<ガスバリア積層体の作製>
(実施例1~9)
紙基材のクレーコート表面上に、第1の樹脂層、第1の蒸着層、第2の樹脂層、第2の蒸着層、第3の樹脂層をこの順で形成し、下記表1~表2に示す構成を有するガスバリア積層体を作製した。第1の樹脂層および第2の樹脂層および第3の樹脂層は、塗液をバーコーターで塗布して、オーブンで乾燥することで形成し、第1の蒸着層および第2の蒸着層は、真空蒸着法にて形成した。用いた材料は以下のとおりである。
・クレーコート紙:紙(紙基材)の厚み:50μm、紙の密度:0.8g/cm3、クレーコート層の厚み:5μm、クレーコート層の密度:3g/cm3、坪量:60g/m2(紙:43.6g/m2、クレーコート層:16.4g/m2)
・ケミパールS100:カルボキシル基の塩を含むポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ケミパールS500:カルボキシル基の塩を含むポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ケミパールV300:酢酸ビニル系ポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ウレタン硬化型アクリル樹脂
表における「紙基材の重量の比率」はガスバリア積層体の全重量を基準とした値であり、「紙基材の厚みの比率」はガスバリア積層体の全体の厚みを基準とした値である。
(実施例1~9)
紙基材のクレーコート表面上に、第1の樹脂層、第1の蒸着層、第2の樹脂層、第2の蒸着層、第3の樹脂層をこの順で形成し、下記表1~表2に示す構成を有するガスバリア積層体を作製した。第1の樹脂層および第2の樹脂層および第3の樹脂層は、塗液をバーコーターで塗布して、オーブンで乾燥することで形成し、第1の蒸着層および第2の蒸着層は、真空蒸着法にて形成した。用いた材料は以下のとおりである。
・クレーコート紙:紙(紙基材)の厚み:50μm、紙の密度:0.8g/cm3、クレーコート層の厚み:5μm、クレーコート層の密度:3g/cm3、坪量:60g/m2(紙:43.6g/m2、クレーコート層:16.4g/m2)
・ケミパールS100:カルボキシル基の塩を含むポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ケミパールS500:カルボキシル基の塩を含むポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ケミパールV300:酢酸ビニル系ポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ウレタン硬化型アクリル樹脂
表における「紙基材の重量の比率」はガスバリア積層体の全重量を基準とした値であり、「紙基材の厚みの比率」はガスバリア積層体の全体の厚みを基準とした値である。
(実施例10~18)
紙基材のクレーコート表面上に、ポリオレフィンを含む層、蒸着層、ポリオレフィンを含む層をこの順で形成し、下記表3~表4に示す構成を有するガスバリア積層体を作製した。ポリオレフィンを含む層は、塗液をバーコーターで塗布して、オーブンで乾燥することで形成し、蒸着層は、真空蒸着法にて形成した。用いた材料は以下のとおりである。
・クレーコート紙:紙の厚み:50μm、紙の密度:0.8g/cm3、クレーコート層の厚み:5μm、クレーコート層の密度:3g/cm3、坪量:60g/m2(紙:43.6g/m2、クレーコート層:16.4g/m2)
・クレーコート紙:紙の厚み:30μm、紙の密度:0.8g/cm3、クレーコート層の厚み:5μm、クレーコート層の密度:3g/cm3、坪量:40g/m2(紙:24.6g/m2、クレーコート層:15.4g/m2)
・クレーコート紙:紙の厚み:100μm、紙の密度:0.8g/cm3、クレーコート層の厚み:5μm、クレーコート層の密度:3g/cm3、坪量:100g/m2(紙:84.2g/m2、クレーコート層:15.8g/m2)
・ケミパールS100:カルボキシル基の塩を含むポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ケミパールS500:カルボキシル基の塩を含むポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ケミパールV300:酢酸ビニル系ポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
紙基材のクレーコート表面上に、ポリオレフィンを含む層、蒸着層、ポリオレフィンを含む層をこの順で形成し、下記表3~表4に示す構成を有するガスバリア積層体を作製した。ポリオレフィンを含む層は、塗液をバーコーターで塗布して、オーブンで乾燥することで形成し、蒸着層は、真空蒸着法にて形成した。用いた材料は以下のとおりである。
・クレーコート紙:紙の厚み:50μm、紙の密度:0.8g/cm3、クレーコート層の厚み:5μm、クレーコート層の密度:3g/cm3、坪量:60g/m2(紙:43.6g/m2、クレーコート層:16.4g/m2)
・クレーコート紙:紙の厚み:30μm、紙の密度:0.8g/cm3、クレーコート層の厚み:5μm、クレーコート層の密度:3g/cm3、坪量:40g/m2(紙:24.6g/m2、クレーコート層:15.4g/m2)
・クレーコート紙:紙の厚み:100μm、紙の密度:0.8g/cm3、クレーコート層の厚み:5μm、クレーコート層の密度:3g/cm3、坪量:100g/m2(紙:84.2g/m2、クレーコート層:15.8g/m2)
・ケミパールS100:カルボキシル基の塩を含むポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ケミパールS500:カルボキシル基の塩を含むポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ケミパールV300:酢酸ビニル系ポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
(比較例1~4)
紙基材のクレーコート表面上に、樹脂層、蒸着層、ポリオレフィンを含む層をこの順で形成し、下記表5に示す構成を有するガスバリア積層体を作製した。樹脂層およびポリオレフィンを含む層は、塗液をバーコーターで塗布して、オーブンで乾燥することで形成し、蒸着層は、真空蒸着法にて形成した。用いた材料は以下のとおりである。
・クレーコート紙:紙の厚み:50μm、紙の密度:0.8g/cm3、クレーコート層の厚み:5μm、クレーコート層の密度:3g/cm3、坪量:60g/m2(紙:43.6g/m2、クレーコート層:16.4g/m2)
・ケミパールS100:カルボキシル基の塩を含むポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ケミパールV300:酢酸ビニル系ポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ウレタン硬化型アクリル樹脂
紙基材のクレーコート表面上に、樹脂層、蒸着層、ポリオレフィンを含む層をこの順で形成し、下記表5に示す構成を有するガスバリア積層体を作製した。樹脂層およびポリオレフィンを含む層は、塗液をバーコーターで塗布して、オーブンで乾燥することで形成し、蒸着層は、真空蒸着法にて形成した。用いた材料は以下のとおりである。
・クレーコート紙:紙の厚み:50μm、紙の密度:0.8g/cm3、クレーコート層の厚み:5μm、クレーコート層の密度:3g/cm3、坪量:60g/m2(紙:43.6g/m2、クレーコート層:16.4g/m2)
・ケミパールS100:カルボキシル基の塩を含むポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ケミパールV300:酢酸ビニル系ポリオレフィン水性ディスパージョン(三井化学製)
・ウレタン硬化型アクリル樹脂
Claims (8)
- 紙基材と、蒸着層と、を備え、ヒートシールによる密封が可能なガスバリア積層体であって、
前記紙基材の坪量が30~100g/m2であり、
40℃、90%RHでの水蒸気透過度が3g/m2・day以下であり、
前記紙基材を外側にして折り、その上を重さ2kgのローラーを1回転がし、折り目を開いて測定した、40℃、90%RHでの水蒸気透過度が4g/m2・day以下であり、前記紙基材を内側にして折り、その上を重さ2kgのローラーを1回転がし、折り目を開いて測定した、40℃、90%RHでの水蒸気透過度が4g/m2・day以下であり、
前記紙基材の重量が、前記ガスバリア積層体全量に対して47質量%以上である、ガスバリア積層体。 - 前記紙基材の重量が、前記ガスバリア積層体全量に対して60質量%以上である、請求項1に記載のガスバリア積層体。
- 紙基材と、蒸着層と、を備え、ヒートシールによる密封が可能なガスバリア積層体であって、
前記紙基材の坪量が30~100g/m2であり、
40℃、90%RHでの水蒸気透過度が3g/m2・day以下であり、
前記紙基材を外側にして折り、その上を重さ2kgのローラーを1回転がし、折り目を開いて測定した、40℃、90%RHでの水蒸気透過度が4g/m2・day以下であり、前記紙基材を内側にして折り、その上を重さ2kgのローラーを1回転がし、折り目を開いて測定した、40℃、90%RHでの水蒸気透過度が4g/m2・day以下であり、
前記紙基材の厚みが、前記ガスバリア積層体全体の厚みの60%以上である、ガスバリア積層体。 - 前記紙基材の厚みが、前記ガスバリア積層体全体の厚みの70%以上である、請求項3に記載のガスバリア積層体。
- 前記蒸着層の前記紙基材とは反対側の面上に、カルボキシル基、カルボキシル基の塩、カルボン酸無水物基及びカルボン酸エステルより選ばれる少なくとも1種を有するポリオレフィンを含む層を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のガスバリア積層体。
- 紙基材と、
カルボキシル基、カルボキシル基の塩、カルボン酸無水物基及びカルボン酸エステルより選ばれる少なくとも1種を有するポリオレフィンを含む層と、
蒸着層と、
カルボキシル基、カルボキシル基の塩、カルボン酸無水物基及びカルボン酸エステルより選ばれる少なくとも1種を有するポリオレフィンを含む層と、
をこの順で備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のガスバリア積層体。 - 請求項1~6のいずれか一項に記載のガスバリア積層体を含む包装袋であって、ヒートシール強度が3N/15mm以上である包装袋。
- 折り曲げ部を有する、請求項7に記載の包装袋。
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