JP3571072B2 - Ptp包装用密封シートおよびこのシートを用いた包装体 - Google Patents

Ptp包装用密封シートおよびこのシートを用いた包装体 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、医薬品の錠剤やカプセル、あるいは、食品の小型固形物などに用いられるPTP(Press Through Pack)包装用密封シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
錠剤やカプセル状の医薬品や、小型の固形食品に用いられPTP包装体(10)は、図2に示すように、透明なプラスチックを成形した収納容器(20)と、この収納容器の下面の開口部を封鎖する密封シート(30)とからなっており、包装体内の収納物(40)を使用する時に、収納容器(20)の天面を指で押圧すると、包装体内の押圧された収納物(40)によって密封シート(30)が破断して、収納物(40)が容易に取り出せる包装体である。この包装体に用いられる密封シートとしては、従来では、アルミニウム箔にヒートシールラッカーをコーティングした20〜40μm厚のシートが、一般的に使用されていた。このアルミニウム箔を用いた従来の密封シートは、酸素や水蒸気に対するバリヤ性がよく収納物の保護性に優れ、また、使用時の破断性にも優れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アルミニウム箔を用いた密封シートは、使用時には、前述したような優れたPTP包装特性を有しているが、使用後の廃棄物処理時には、問題があった。それは、焼却炉でアルミニウム箔が燃えずに塊状の残滓物となることと、再利用のためのアルミニウム箔と他の物質との分別回収がしにくいことなどである。このため、近年の環境保全の問題から、廃棄物処理のし易い密封シートの開発が強く望まれるようになってきた。この改善方法として、例えば、実公昭54−11256号や実公昭54−11258号などで開示されたようなプラスチックフィルムを用いた密封シートがあるが、これらの密封シートは、収納物の保護性と使用時の破断性との兼ね合いの点で、まだ充分には満足できるものではなかった。これとは別に、紙にポリオレフィン系樹脂を押出しラミネート加工して目止めし、無機酸化物を蒸着した密封シートや、平滑性がよいアート紙やコート紙に目止めラッカーをコーティングして、無機酸化物を蒸着した密封シートなどが開発されているが、これらは、使用時の破断性が強すぎる問題があった。本発明は、上述の従来の問題点を解決したもので、アルミニウム箔を用いずに、酸素や水蒸気に対するバリヤ性がよく収納物の保護性に優れ、また、使用時の破断性にも優れ、そのうえ、使用後の廃棄処理が容易なPTP包装用密封シートを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、図1に示すように、グラシン紙(坪量50g/m以下)の薄葉紙(110)の片面に、ポリオレフィン系水性ディスパージョン液による目止めコーティング層(120)と、無機酸化物の蒸着薄膜層(130)と、ヒートシール樹脂層(140)とを順次に形成したことを特徴とするPTP包装用密封シート(100)である。
【0005】
第2の発明は、ポリオレフィン系水性ディスパージョン液が、アイオノマー(Ionomer Resin )系水性ディスパージョン液であることを特徴とする第1の発明に記載のPTP包装用密封シートである。
【0006】
第3の発明は、ポリオレフィン系水性ディスパージョン液による目止めコーティング層の厚みが、2〜6μmであることを特徴とする第1の発明に記載のPTP包装用密封シートである。
【0007】
第4の発明は、第1の発明乃至第3の発明の密着シートで収納容器の開口部を密封したPTP包装体である。
【0008】
上述のグラシン紙などの薄葉紙は、坪量が20〜50g/mのものでよいが、好ましくは20〜35g/mのものがよく、破断強度が0.3〜0.5kg/cmの範囲のものが好ましい。坪量が50g/m以下の薄葉紙としては、グラシン紙、パーチメント紙、薬包紙などがあり、表面の平滑性を出すため、必要に応じては、クレーコート層を設けて使用する。特にグラシン紙は表面の平滑性が優れ、使用目的に適したものである。
【0009】
また、蒸着される無機酸化物としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化スズなどが好ましく、蒸着の厚みは、バリヤ性を考慮して400〜4000Åが好ましい。
【0010】
また、ヒートシール樹脂層は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とするヒートシールラッカーを1〜5g/mコーティングしたものが好ましい。
【0011】
【作用】
本発明のPTP包装用密封シートは、薄葉紙であるグラシン紙を基材としており、破断され易く、この密封シートを用いたPTP包装体の収納容器の天面を指で押圧すると、押圧された収納物によって密封シートが容易に破断するため、収納物をPTP包装体から取り出し易い。
【0012】
また、本発明のPTP包装用密封シートは、構成層中に無機酸化物の蒸着薄膜層を有しており、酸素や水蒸気に対するバリヤ性がよいため、収納物の保護性に優れる。
【0013】
さらに、本発明のPTP包装用密封シートは、構成層中にアルミニウム箔を有していないため、使用後、焼却しても塊状の残滓物を生じることがなく、また、分別回収する必要がないので、廃棄物の処理が容易となる。また、目止めコーティング層は、従来のように有機溶媒系コーティングを使用して形成するものでなく、水性のポリオレフィン系ディスパージョン液を使用して形成するため、作業環境からみて衛生上好ましく、溶剤回収装置などの付帯装置も不要となる。
【0014】
【実施例】
<実施例1>
まず、坪量が30g/mのグラシン紙の片面に、アイオノマー系水性ディスパージョン液(ケミパールSタイプ,三井石油化学工業株式会社製)をグラビアコート方式でコーティングし、乾燥して、3〜4μm厚の目止めコーティング層を形成した。この目止めコーティング層を形成したグラシン紙を、巻取り式EB加熱真空装置内に装填し、真空度が1.5×10−5torrで、目止めコーティン層の表面に酸化ケイ素を蒸着して、800〜1000Å厚の酸化ケイ素の蒸着薄膜層を形成した。さらに、この酸化ケイ素の蒸着薄膜層の表面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分としたヒートシールラッカーを、グラビアコート方式でコーティングし、乾燥して、2g/mのヒートシール層を形成して、図1に示すヒートシール層(140)/蒸着薄膜層(130)/目止めコーティング層(120)/グラシン紙(110)構成の本実施例のPTP包装用密封シート(100)を作製した。
【0015】
次に、250μm厚の透明なポリ塩化ビニルフィルムを用いて、真空成形法で円柱状の収納部を有する図2に示す収納容器(20)を作製した。なお、収納容器を成形するフィルムには、ポリ塩化ビニルの他に、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレンなどの単体のプラスチックフィルムや、ポリ塩化ビニリデン、エチレンビニルアルコール共重合体を含む多層構成フィルムなどがある。
【0016】
そして、作製した透明なポリ塩化ビニルの収納容器に、収納物(錠剤)装填したのち、収納容器の開口部に、前述した本実施例のPTP包装用密封シートをヒートシール法で熱融着して、収納容器を密封し、本実施例に係わるPTP包装体を作製した。このPTP包装体は、収納容器の天面を、指で押圧することにより、密封シートが、収納物によって押圧されて破断し、収納物を容易に取り出すことができた。なお、密封シートの破断強度は、0.7kg/cmで、水蒸気透過性は0.8g/m・dayであった。
【0017】
<実施例2>
紙として、坪量が30g/mの薬包紙の片面にクレーコート層を設けた紙を用いた以外は、実施例1と同様にして、PTP包装用密封シートを作製した。そして、実施例1と同様の収納容器に錠剤を装填して、前記密封シートで密封し包装体を得た。このPTP包装は、収納容器の天面を、指で押圧することにより、密封シートが、収納物によって押圧されて破断し、収納物を容易に取り出すことができた。なお、密封シートの破断強度は、0.8kg/cmで、水蒸気透過性は、1.4g/m・dayであった。
【0018】
【発明の効果】
本発明の密封シートを用いたPTP包装体は、収納容器の天面を指で押圧すると、押圧された収納物によって密封シートが破断され易いため、収納物を包装体から容易に取り出すことができる。
【0019】
また、本発明の密封シートは、構成層中に無機酸化物の蒸着薄膜層を有しており、酸素や水蒸気に対するバリヤ性が良好であるため、PTP包装体内の収納物の保護性がよい。
【0020】
そのうえ、本発明の密封シートは、構成層中にアルミニウム箔を有していないため、使用後に、焼却しても問題の発生がなく、廃棄処理がし易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のPTP包装用密封シートの断面図である。
【図2】一例のPTP包装体の断面図である。
【符号の説明】
10……PTP包装体
20……収納容器
30……収納物
40,100……密封シート
110……薄葉紙又はグラシン紙
120……目止めコーティング層
130……蒸着薄膜層
140……ヒートシール樹脂層

Claims (4)

  1. 坪量が50g/m以下の薄葉紙の片面に、ポリオレフィン系水性ディスパージョン液による目止めコーティング層と、無機酸化物の蒸着薄膜層と、ヒートシール樹脂層とを順次に形成したことを特徴とするPTP包装用密封シート。
  2. ポリオレフィン系水性ディスパージョン液が、アイオノマー系水性ディスパージョン液であることを特徴とする請求項1に記載のPTP包装用密封シート。
  3. ポリオレフィン系水性ディスパージョン液による目止めコーティング層の厚みが、2〜6μmであることを特徴とする請求項1に記載のPTP包装用密封シート。
  4. 請求項1乃至3の密着シートで収納容器の開口部を密封したPTP包装体。
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