JP2024016702A - ガスバリア積層体及び包装袋 - Google Patents

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Yoshiki Koshiyama
純一 神永
Junichi Kaminaga
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Yumiko Kojima
里佳 石井
Rika Ishii
寛之 若林
Hiroyuki Wakabayashi
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Abstract

【課題】折り曲げられた場合であっても水蒸気バリア性の低下を生じ難いガスバリア積層体を提供する。【解決手段】ガスバリア積層体10は、紙基材1と、第1樹脂層2と、蒸着層3と、第2樹脂層4とをこの順で備えている。前記紙基材1は、40℃の温度及び20%の相対湿度におけるCD方向の寸法に対する、40℃の温度及び90%RHの相対湿度におけるCD方向の寸法の変化率が1.0%以下である。前記紙基材1は、前記第1樹脂層2を間に挟んで前記蒸着層3と向き合った表面の85度鏡面光沢度が50以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスバリア積層体及び包装袋に関する。
食品、飲料、医薬品及び化学品等の多くの分野では、内容物としての物品の包装には、その内容物に適した包装材が使用されている。これらの用途において、包装材には、内容物の変質の原因となる酸素及び水蒸気等の透過を防止するガスバリア性が求められる。
近年、海洋プラスチックごみ問題等に端を発する環境意識の高まりから、脱プラスチックの機運が高まっている。包装材の分野においても、プラスチック製包装材を、紙を主体とする包装材で代替する要求が強くなっている。
紙は、デッドホールド性とも称される折り目保持性を有している。従って、紙を主体とする包装材は、包装袋などの包装体への加工が容易であるという特徴を有している。また、紙を主体とする包装材には、水蒸気バリア層及びガスバリア層等のバリア層を設けることにより、上述したガスバリア性を付与することができる(特許文献1を参照)。
特開2020-69783号公報
本発明者らは、紙基材上にバリア層を設けた包装材は、折り目を有する包装袋、特には、ピロー袋、三方シール袋及びガゼット袋のように、鋭角に折られた部分を含んだ包装袋に使用した場合、折り目の位置でバリア層にクラックを生じ、水蒸気バリア性が低下することを見出している。
そこで、本発明は、折り曲げられた場合であっても水蒸気バリア性の低下を生じ難いガスバリア積層体を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、紙基材と、第1樹脂層と、蒸着層と、第2樹脂層とをこの順で備えたガスバリア積層体であって、前記紙基材は、40℃の温度及び20%の相対湿度におけるCD方向の寸法に対する、40℃の温度及び90%RHの相対湿度におけるCD方向の寸法の変化率が1.0%以下であり、前記紙基材は、前記第1樹脂層を間に挟んで前記蒸着層と向き合った表面の85度鏡面光沢度が50以上であるガスバリア積層体が提供される。
本発明の他の側面によると、前記第2樹脂層は、極性基を有するポリオレフィンを含んだ上記側面に係るガスバリア積層体が提供される。
本発明の更に他の側面によると、前記第2樹脂層の厚さは2μm以上10μm以下である上記側面の何れかに係るガスバリア積層体が提供される。
本発明の更に他の側面によると、前記蒸着層の厚さは30nm以上100nm以下である上記側面の何れかに係るガスバリア積層体が提供される。
本発明の更に他の側面によると、上記側面の何れかに係るガスバリア積層体を含んだ包装袋が提供される。
本発明の更に他の側面によると、折り目を有する上記側面に係る包装袋が提供される。
本発明によれば、折り曲げられた場合であっても水蒸気バリア性の低下を生じ難いガスバリア積層体を提供することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係るガスバリア積層体の断面図である。 図2は、図1のガスバリア積層体から製造可能な包装袋の一例を概略的に示す斜視図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、上記側面の何れかをより具体化したものである。以下に記載する事項は、単独で又は複数を組み合わせて、上記側面の各々に組み入れることができる。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、下記の構成部材の材質、形状、及び構造等によって限定されるものではない。本発明の技術的思想には、請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
なお、同様又は類似した機能を有する要素については、以下で参照する図面において同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。また、図面は模式的なものであり、或る方向の寸法と別の方向の寸法との関係、及び、或る部材の寸法と他の部材の寸法との関係等は、現実のものとは異なり得る。
<1>ガスバリア積層体
図1は、本発明の一実施形態に係るガスバリア積層体の断面図である。図1に示すガスバリア積層体10は、紙基材1と、第1樹脂層2と、蒸着層3と、第2樹脂層4とをこの順に備えている。
後で詳述するように、紙基材1は、40℃の温度及び20%の相対湿度におけるCD方向の寸法に対する、40℃の温度及び90%RHの相対湿度におけるCD方向の寸法の変化率(以下、単に「寸法変化率」という場合がある)が1.0%以下である。また、紙基材1は、第1樹脂層2を間に挟んで蒸着層3と向き合った表面の85度鏡面光沢度が50以上である。このようなガスバリア積層体10は、初期に高い水蒸気バリア性を有するだけでなく、折り曲げられた後であっても十分な水蒸気バリア性を有することができる。
ガスバリア積層体10が上記効果を奏する理由について、本発明者らは、以下のように推察している。
紙基材1の上記表面の85度鏡面光沢度が低い場合、この表面には大きな凹凸が存在している。そのような表面に形成した第1樹脂層2は、厚さのばらつきが大きい。第1樹脂層2が薄い部分を含んでいるか、又は、第1樹脂層2が紙基材1の上記表面の一部を被覆していない場合、高いバリア性を達成できない。
また、紙基材1の上記表面の85度鏡面光沢度が低い場合、その上に形成する第1樹脂層2の平滑性が低くなり易い。第1樹脂層2が平滑でないと、その上に蒸着材料を均一に堆積させることができず、蒸着層3にマイクロ欠陥を生じる可能性がある。
紙基材1の上記表面に大きな凹凸が存在しているか又は蒸着層3にマイクロ欠陥が存在していると、ガスバリア積層体10を折り曲げた際に、これらを起点とした蒸着層3の割れを生じ易い。
また、蒸着層3には、上記のマイクロ欠陥に加え、搬送傷やロール状に巻かれた時の裏面移りによる傷等に起因したクラック又は欠陥が少なからず存在していると考えられる。そして、第2樹脂層4には、樹脂の体積収縮等に起因したクラック又は欠陥が少なからず存在していると考えられる。
上記の寸法変化率が大きい場合、相対湿度の変化に伴ってクラック又は欠陥が大きくなり易い。特に、第2樹脂層4のクラック又は欠陥は、折り曲げ時にも大きくなり易い。クラック又は欠陥が大きくなると、水蒸気バリア性が低下する。
ガスバリア積層体10では、紙基材1の上記表面は、85度鏡面光沢度が大きいので、平滑性に優れている。それ故、紙基材1の上記表面に大きな凹凸が存在していることに起因して、第1樹脂層2の厚さが不均一になることはなく、上記表面が第1樹脂層2によって被覆されない部分を含むこともない。
また、紙基材1の上記表面の85度鏡面光沢度が高いため、その上に形成された第1樹脂層2は優れた平滑性を有し得る。それ故、蒸着層3には、マイクロ欠陥が高い頻度で生じることはない。
そして、ガスバリア積層体10では、紙基材1の寸法変化率が小さい。ガスバリア積層体10の寸法変化率には、主に、紙基材1の寸法変化率が影響する。それ故、ガスバリア積層体10では、相対湿度の変化に伴うクラック又は欠陥の拡大を生じ難い。
従って、ガスバリア積層体10は、初期に高い水蒸気バリア性を有するだけでなく、折り曲げられた後であっても十分な水蒸気バリア性を有することができる。
ガスバリア積層体10の厚さは、20μm以上100μm以下であってもよく、30μm以上80μm以下であってもよく、40μm以上60μm以下であってよい。ガスバリア積層体10の厚さが上記範囲内であると、ガスバリア積層体10は、初期だけでなく折り曲げられた後であっても、より良好な水蒸気バリア性を得ることができる。
<1.1>紙基材
紙基材1は、紙層1Aとコート層1Bとを含んでいる。即ち、紙基材1は、ここでは、コート紙である。
ここでは、コート層1Bは、紙層1Aの第1樹脂層2と向き合った面に設けられているが、その裏面に設けられていてもよく、紙層1Aの両面に設けられていてもよい。コート層1Bは省略することができる。
紙基材1は、植物由来のパルプを主成分としている紙とすることができる。この紙の具体例としては、上質紙、特殊上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、模造紙、クラフト紙、及びグラシン紙等が挙げられる。紙基材1の坪量は、20乃至200g/m、又は、30乃至100g/mであってよい。
コート層1Bは、第1樹脂層2を形成する際に、その原料が紙層へ染み込むことを防ぐ。また、コート層1Bは、紙層の凹凸を埋める目止めの役割を果たすこともできる。これにより、第1樹脂層2を欠陥なく均一に製膜することができる。コート層1Bには、例えば、バインダ樹脂として、スチレン-ブタジエン系、スチレン-アクリル系、エチレン-酢酸ビニル系などの各種共重合体、ポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂、パラフィン(WAX)等を用いることができる。コート層1Bには、填料として、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、タルク、マイカ等が含まれていてもよい。コート層1Bは、少なくとも填料としてクレーを含有するクレーコート層であってもよい。
紙基材1がコート層1Bを備える場合、コート層1Bの厚さは、1.5μm以上15μm以下であってよい。コート層1Bの厚さは、1.8μm以上であってもよく、3μm以上であってもよく、5μm以上であってもよく、6μm以上であってもよい。コート層1Bの厚さは、12μm以下であってもよく、10μm以下であってもよい。コート層1Bの厚さが上記範囲内であると、ガスバリア積層体10は、初期だけでなく折り曲げられた後であっても、より良好な水蒸気バリア性を得ることができる。
紙基材1の厚さは、20乃至100μmであってよく、30乃至80μmであってよく、40乃至60μmであってよい。紙基材1の厚さが上記範囲内であると、ガスバリア積層体10は、初期だけでなく折り曲げられた後であっても、より良好な水蒸気バリア性を得ることができる。
紙基材1の厚さに占めるコート層1Bの厚さの割合は、3乃至25%であってよく、5乃至20%であってよい。この割合が上記範囲内であると、ガスバリア積層体10は、初期だけでなく折り曲げられた後であっても、より良好な水蒸気バリア性を得ることができる。
紙基材1は、第1樹脂層2を間に挟んで蒸着層3と向き合った表面の85度鏡面光沢度が50以上である。この85度鏡面光沢度は、55以上であってもよく、60以上であってもよい。また、この85度鏡面光沢度は、例えば、90以下である。
ここで、85度鏡面光沢度は、JIS Z8741:1997に準拠して測定される値である。85度鏡面光沢度は、照明方向と受光方向とを含む平面が、紙基材1の表面に対して垂直であり且つ紙基材1のMD方向に対して平行になるようにして、任意の5か所で測定することによって得られる値の算術平均である。なお、85度鏡面光沢度の値は、「%」を付して表示することがあるが、ここでは、「%」の表示を省略している。
紙基材1の寸法変化率は、1.0%以下である。紙基材1の寸法変化率は、0.8%以下であってよく、0.7%以下であってよく、0.6%以下であってよい。また、紙基材1の寸法変化率は、0%以上であってよく、0.1%以上であってよい。紙基材1の寸法変化率には、コート層1Bの厚さ、コート層1B中の填料の含有量、及び紙の坪量などが影響を及ぼし得る。
ガスバリア積層体10の寸法変化率は、紙基材1の寸法変化率の影響を大きく受ける。そのため、紙基材1の寸法変化率を小さくすることで、ガスバリア積層体10の寸法変化率を小さくすることができる。
上記の寸法変化率は、以下の方法で測定される値である。先ず、紙基材1を所定のサイズに切り出して、測定用のサンプルを得る。このサンプルを、温度を40℃とし、相対湿度を20%とした恒温恒湿槽内に3日間放置する。その後、恒温恒湿槽内でサンプルのCD方向の長さL20%を測定する。続いて、同サンプルを、温度を40℃とし、相対湿度を90%とした恒温恒湿槽に3日間放置する。その後、恒温恒湿槽内でサンプルのCD方向の長さL90%を測定する。そして、長さL20%及びL90%を下記式(1):
寸法変化率(%)=(L90%-L20%)/L20%×100 …(1)
の右辺に代入して寸法変化率(%)を算出する。
ガスバリア積層体10に占める紙基材1の割合は、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることが更に好ましい。プラスチックの使用量削減の観点では、この割合は大きいことが好ましい。また、この割合が50質量%以上であれば、日本国では、ガスバリア積層体10を、容器包装リサイクル法上の紙として扱うことができる。ガスバリア積層体10に占める紙基材1の割合は、90質量%以下であってよく、80質量%以下であってもよい。
<1.2>第1樹脂層
第1樹脂層2は、紙基材1の表面上に設けられ、紙基材1と後述する蒸着層3との間の密着性向上や、ガスバリア積層体のガスバリア性の向上のために設けられるものである。第1樹脂層2は、アンカーコート層とも呼ばれる。
第1樹脂層2は、極性基を有するポリオレフィンを含んでいてよい。極性基を有するポリオレフィンを含むことで、第1樹脂層2は柔軟性に優れ、屈曲後(折り曲げ後)に後述する蒸着層の割れを抑制することができるとともに、第1樹脂層2と蒸着層3との密着性を向上させることができる。更に、極性基を有するポリオレフィンを含むことで、ポリオレフィンの結晶性による緻密な膜の形成が可能であり、水蒸気バリア性が発現する。ポリオレフィンの結晶性により水蒸気バリア性が発現し、極性基を有することで、蒸着層3との密着が発現する。
極性基を有するポリオレフィンは、カルボキシル基、カルボキシル基の塩、カルボン酸無水物基及びカルボン酸エステルより選ばれる少なくとも1種を有していてもよい。
極性基を有するポリオレフィンとして、エチレンやプロピレンに、不飽和カルボン酸(アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等カルボキシル基を有する不飽和化合物)や、不飽和カルボン酸エステルを共重合したもの、及びカルボン酸を塩基性化合物で中和した塩などを用いてもよく、その他、酢酸ビニル、エポキシ系化合物、塩素系化合物、ウレタン系化合物、ポリアミド系化合物等と共重合したものなどを用いてもよい。
極性基を有するポリオレフィンとして、具体的には、アクリル酸エステルと無水マレイン酸との共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-グリシジルメタクリレート共重合体等が挙げられる。
第1樹脂層2には、上記極性基を有するポリオレフィンに加え、他の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、例えば、上記極性基を有するポリオレフィン以外のポリオレフィン、シランカップリング剤、有機チタネート、ポリアクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリウレア、ポリアミド、ポリイミド、メラミン、フェノール等が挙げられる。
第1樹脂層2における上記極性基を有するポリオレフィンの含有量は、例えば、50質量%以上であってよく、70質量%以上であってよく、90質量%以上であってよく、100質量%であってよい。
第1樹脂層2の厚さは、例えば、0.5μm以上であってよく、1μm以上であってよく、2μm以上であってよく、20μm以下であってよく、10μm以下であってよく、5μm以下であってよい。第1樹脂層2の厚さが0.5μm以上であれば、上述した紙基材1の凹凸を効率的に埋めることができ、後述する蒸着層3を均一に積層させることができる。また、第1樹脂層2の厚さが20μm以下であれば、コストを抑えつつ蒸着層3を均一に積層させることができる。
第1樹脂層2を形成するための塗液に含まれる溶媒としては、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n-プロピルアルコール、n-ブチルアルコール、n-ペンチルアルコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸ブチルが挙げられる。これらの溶媒は一種を単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。これらの中でも、特性の観点から、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、水が好ましい。また、環境の観点から、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、水が好ましい。
第1樹脂層2を設ける方法としては、上述した極性基を有するポリオレフィン及び溶媒等を含む塗液を紙基材1上に塗布し、塗膜を乾燥させることで得ることができる。塗液中における極性基を有するポリオレフィンエマルジョンの粒径は、特に限定されるものではないが、具体的には1nm以上であってよく、0.1μm以上であってよく、1μm以下、0.7μm以下、又は0.5μm以下であってよい。
<1.3>蒸着層
蒸着層3は、金属又は無機化合物を蒸着してなる層である。蒸着層3としては、アルミニウムを蒸着して得られたものであってもよく、酸化アルミニウム(AlO)、酸化ケイ素(SiO)等を含むものであってもよい。
蒸着層3の厚さは、ガスバリア積層体10の用途によって適宜設定すればよいが、好ましくは10乃至300nmであり、より好ましくは30乃至100nmである。蒸着層3の厚さを10nm以上とすることで蒸着層3の連続性を十分なものとし易く、300nm以下とすることでカールやクラックの発生を十分に抑制でき、十分なガスバリア性能及び可撓性を達成し易い。また、蒸着層3の厚さを30nm以上100nm以下とすることで、蒸着層3がより割れ難くなり、折り曲げ後であっても十分な水蒸気バリア性を得ることができる。
蒸着層3は、真空成膜手段によって成膜することが、水蒸気及び酸素ガスバリア性能や膜均一性の観点から好ましい。成膜手段には、真空蒸着法、スパッタリング法、化学的気相成長法(CVD法)などの公知の方法があるが、成膜速度が速く生産性が高いことから真空蒸着法が好ましい。また、真空蒸着法の中でも、特に電子ビーム加熱による成膜手段は、成膜速度を照射面積や電子ビーム電流などで制御し易いことや蒸着材料への昇温降温が短時間で行えることから有効である。
<1.4>第2樹脂層
第2樹脂層4は、蒸着層3の表面上に、蒸着層3に接するように設けられる。第2樹脂層4は、オーバーコート層とも呼ばれる。第2樹脂層4は、極性基を有するポリオレフィンを含んでいてよい。
極性基を有するポリオレフィンは、カルボキシル基、カルボキシル基の塩、カルボン酸無水物基及びカルボン酸エステルより選ばれる少なくとも1種を有していてもよい。
極性基を有するポリオレフィンとして、エチレンやプロピレンに、不飽和カルボン酸(アクリル酸、メタクリル酸等カルボキシル基を有する不飽和化合物)や、不飽和カルボン酸エステルを共重合したもの、及びカルボン酸を塩基性化合物で中和した塩などを用いて
もよく、その他、酢酸ビニル、エポキシ系化合物、塩素系化合物、ウレタン系化合物、ポリアミド系化合物等と共重合したものなどを用いてもよい。
極性基を有するポリオレフィンとして、具体的には、アクリル酸エステルと無水マレイン酸との共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-グリシジルメタクリレート共重合体等が挙げられる。
極性基を有するポリオレフィンを含むことで、第2樹脂層4は、柔軟性に優れ、屈曲後(折り曲げ後)に蒸着層の割れを抑制することができるとともに、蒸着層3との密着性に優れる。更に、上述した極性基を有するポリオレフィンを含むことで、ポリオレフィンの結晶性による緻密な膜の形成が可能であり、水蒸気バリア性が発現する。また、極性基を有することで蒸着層3との密着が発現する。また、第2樹脂層4は、上記極性基を有するポリオレフィンを含むことで、ヒートシール層としての役割も兼ねることができるため、ヒートシール層を別途設けなくともよい。
第2樹脂層4には、上記極性基を有するポリオレフィンに加え、他の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、例えば、シランカップリング剤、有機チタネート、ポリアクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリウレア、ポリアミド、ポリオレフィン系エマルジョン、ポリイミド、メラミン、フェノール等が挙げられる。
第2樹脂層4における極性基を有するポリオレフィンの含有量は、例えば、50質量%以上であってよく、70質量%以上であってよく、90質量%以上であってよく、100質量%であってよい。
第2樹脂層4の厚さは、例えば、0.05μm以上であってよく、0.5μm以上であってよく、1μm以上であってよく、2μm以上であってよく、20μm以下であってよく、10μm以下であってよく、5μm以下であってよい。第2樹脂層4の厚さが0.05μm以上であれば、上述したヒートシール層としての役割を十分に発揮することができる。また、第2樹脂層4の厚さが20μm以下であれば、コストを抑えつつ蒸着層との密着性やバリア性を十分に発揮することができる。また、第2樹脂層4の厚さを2μm以上10μm以下とすることで、蒸着層がより割れ難くなり、折り曲げ後であっても十分な水蒸気バリア性を得ることができる。
ガスバリア積層体10において、第2樹脂層4に極性基を有するポリオレフィンを含有させ、第2樹脂層4の厚さを2μm以上10μm以下とし、且つ、蒸着層3の厚さを30nm以上100nm以下とした場合に、蒸着層3が割れ難くなり、折り曲げ後であっても十分な水蒸気バリア性を得ることができるという効果が特に顕著に奏される。
第2樹脂層4を形成するための塗液に含まれる溶媒としては、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n-プロピルアルコール、n-ブチルアルコール、n-ペンチルアルコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸ブチルが挙げられる。これらの溶媒は一種を単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。これらの中でも、特性の観点から、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、水が好ましい。また、環境の観点から、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、水が好ましい。
第2樹脂層4を設ける方法としては、上述した極性基を有するポリオレフィン及び溶媒等を含む塗液を蒸着層3上に塗布し、塗膜を乾燥させることで得ることができる。塗液中における極性基を有するポリオレフィンの融点は、70乃至160℃が好ましく、80乃至120℃がより好ましい。極性基を有するポリオレフィンの融点が低ければヒートシール時の立ち上がり温度を低くできるメリットがある。極性基を有するポリオレフィンの融点が高いと高温環境下においてブロッキングする恐れが高まるので、ブロッキング防止剤を添加しても良い。ポリオレフィンエマルジョンの粒径は、特に限定されるものではないが、粒径は具体的には1nm以上であってよく、0.1μm以上であってよく、1μm以下、0.7μm以下、0.5μm以下であってよい。
第1樹脂層2及び第2樹脂層4にそれぞれ含まれる極性基を有するポリオレフィンは、それぞれ同種のものであっても異種のものであってもよい。
<2>包装袋
図2は、図1のガスバリア積層体から製造可能な包装袋の一例を概略的に示す斜視図である。
図2に示す包装袋20は、ガゼット袋である。包装袋20は、図1を参照しながら説明したガスバリア積層体10を含んでいる。ガスバリア積層体10は、第2樹脂層4が内側を向き、紙基材1が外側を向くように、包装袋20へと製袋されている。包装袋20は、これに内容物を入れ、任意に、上部の開口部をシールすることで、包装物品とすることができる。
包装袋20は、折り目を有している。即ち、包装袋20は、ガスバリア積層体10が折り曲げられている箇所、ここでは、折り曲げ部B1及びB2を有している。折り曲げ部B1は、包装袋20の内側から見て、ガスバリア積層体10が谷折りされている箇所である。他方、折り曲げ部B2は、包装袋20の内側から見て、ガスバリア積層体10が山折りされている箇所である。
包装袋20は、1枚のガスバリア積層体10を、第2樹脂層4が対向するように二つ折りにし、その後、所望の形状になるように適宜折り曲げ、更に、ヒートシールすることによって袋形状としたものであってもよい。或いは、包装袋20は、2枚のガスバリア積層体を、それらの第2樹脂層4が対向するように重ね、その後、ヒートシールすることによって袋形状としたものであってもよい。
包装袋20において、ヒートシール強度は、2N以上であってよく、4N以上であってよい。なお、ヒートシール強度の上限値は特に制限されるものではないが、例えば10N以下であってよい。
包装袋20は、食品、医薬品等の内容物を収容することができる。特に、食品として、菓子等を収容するのに適している。
包装袋20は、折り曲げ部B1及びB2を有しているにも拘わらず、高い水蒸気バリア性を維持することができる。
なお、本実施形態においては、包装袋の一例としてガゼット袋を挙げたが、本実施形態に係るガスバリア積層体を使用して、例えば、ピロー袋、三方シール袋又はスタンディングパウチを作製してもよい。
また、本実施形態に係るガスバリア積層体は、四方シール袋のように折り目がない包装袋の製造に使用してもよい。そのような包装袋であっても、例えば、これに内容物を収容させてなる包装物品の搬送時に、折り目を生じることがある。そのような場合であっても、このガスバリア積層体は、高い水蒸気バリア性を維持することができる。
以下に、本発明に関連して行った試験について記載する。
<ガスバリア積層体の作製>
(例1)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)を準備した。この紙基材の一方の面に、バーコータを使用して、カルボキシル基の塩を含むポリオレフィンの水分散液(固形分濃度20質量%)を、wet塗布量が15g/mとなるように塗工し、これをオーブンで乾燥させて、第1樹脂層を形成した。
続いて、第1樹脂層の上に、真空蒸着法により、アルミニウムからなる蒸着層を形成した。蒸着層の厚さは50nmであった。
その後、蒸着層上に、バーコータを使用して、カルボキシル基の塩を含むポリオレフィンの水分散液を塗工し、これをオーブンで乾燥させて、第2樹脂層を形成した。第2樹脂層の厚さは3μmであった。
以上のようにして、ガスバリア積層体を得た。
(例2)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、大王製紙社製のリューオーコート(坪量55g/m)を使用したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(例3)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、仙鶴社(Xianhe Co.,Ltd.)製の塗布包装紙(坪量50g/m)を使用したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(例4)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、仙鶴社(Xianhe Co.,Ltd.)製の塗布包装紙(坪量60g/m)を使用したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(例5)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、Sappi社製のAlgro Vitess(坪量60g/m)を使用したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(例6)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、仙鶴社(Xianhe Co.,Ltd.)製の塗布包装紙(坪量60g/m)を使用し、アルミニウムからなる蒸着層の代わりにシリカからなる蒸着層を形成したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(例7)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、仙鶴社(Xianhe Co.,Ltd.)製の塗布包装紙(坪量60g/m)を使用し、アルミニウムからなる蒸着層の代わりにアルミナからなる蒸着層を形成したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(例8)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、仙鶴社(Xianhe Co.,Ltd.)製の塗布包装紙(坪量60g/m)を使用し、第1樹脂層を以下の方法によって形成したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。即ち、本例では、紙基材の一方の面に、バーコータを使用して、重合度500のポリビニルアルコール樹脂の水溶液(固形分濃度10質量%)を、wet塗布量が30g/mとなるように塗工し、これをオーブンで乾燥させて、第1樹脂層を形成した。
(例9)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、大王製紙社製のリューオーコート(坪量55g/m)を使用し、第1樹脂層を以下の方法によって形成したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。即ち、本例では、紙基材の一方の面に、バーコータを使用して、重合度500のポリビニルアルコール樹脂の水溶液(固形分濃度10質量%)を、wet塗布量が30g/mとなるように塗工し、これをオーブンで乾燥させて、第1樹脂層を形成した。
(比較例1)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、日本製紙社製のグラシンN(坪量30.5g/m)を使用したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(比較例2)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、APP社製のEnza HS Rapping Paper(坪量60g/m)を使用したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(比較例3)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、UPM社製のSolide Lucent(坪量40g/m)を使用したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(比較例4)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、UPM社製のSolide Strong(坪量60g/m)を使用したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(比較例5)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、UPM社製のBrilliant Express(坪量40g/m)を使用したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(比較例6)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、UPM社製のBrilliant Duo(坪量62g/m)を使用したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。
(比較例7)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、UPM社製のSolide Lucent(坪量40g/m)を使用し、第1樹脂層を以下の方法によって形成したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。即ち、本例では、紙基材の一方の面に、バーコータを使用して、重合度500のポリビニルアルコール樹脂の水溶液(固形分濃度10質量%)を、wet塗布量が30g/mとなるように塗工し、これをオーブンで乾燥させて、第1樹脂層を形成した。
(比較例8)
紙基材として、富士加工社製の特コーモS(坪量52.3g/m)の代わりに、UPM社製のFlex Pack(坪量60g/m)を使用し、第1樹脂層を以下の方法によって形成したこと以外は、例1と同様の方法によってガスバリア積層体を得た。即ち、本例では、紙基材の一方の面に、バーコータを使用して、重合度500のポリビニルアルコール樹脂の水溶液(固形分濃度10質量%)を、wet塗布量が30g/mとなるように塗工し、これをオーブンで乾燥させて、第1樹脂層を形成した。
<評価>
(寸法変化率の測定)
例1乃至9及び比較例1乃至8に係るガスバリア積層体の製造において使用した紙基材の各々から、CD方向の長さが150mmであり、幅が20mmである短冊形状の測定用サンプルを切り出した。
各サンプルを、40℃の温度及び20%の相対湿度に設定した恒温恒湿槽内で3日間放置した。その後、恒温恒湿槽内で、ガラススケールを用いて、サンプルのCD方向の長さL20%を測定した。
続いて、同サンプルを、40℃の温度及び90%の相対湿度に設定した恒温恒湿槽内で3日間放置した。その後、恒温恒湿槽内で、ガラススケールを用いて、サンプルのCD方向の長さL90%を測定した。
そして、長さL20%及びL90%を、下記式(1):
寸法変化率(%)=(L90%-L20%)/L20%×100 …(1)
の右辺に代入して寸法変化率(%)を算出した。結果を、表1乃至表3に示す。
(85度鏡面光沢度の測定)
例1乃至9及び比較例1乃至8に係るガスバリア積層体の製造において使用した紙基材の各々について、第1樹脂層を形成すべき面に対する85度鏡面光沢度の測定を行った。この測定には、Rhopoint社製のアピアランス測定機であるRHOPOINT IQを使用した。各紙基材に対し、アピアランス測定機を使用した測定は、照明方向と受光方向とを含む平面が、紙基材の表面に対して垂直であり且つ紙基材1のMD方向に対して平行になるようにして任意の5か所で行い、これによって得られた値の算術平均を85度鏡面光沢度とした。
(水蒸気透過度の測定)
例1乃至9及び比較例1乃至8に係るガスバリア積層体の各々について、初期の水蒸気透過度を、MOCON法で測定した。測定は、温度が40℃、相対湿度が90%の条件下で行った。
次に、ガスバリア積層体の各々を二つ折りし、その上で1500gのローラを300mm/分の速さで転がすことにより、MD方向に対して平行な折り目を形成した。そして、開いた後のガスバリア積層体の水蒸気透過度も、上記と同様に測定した。結果を、表1乃至表3に示す。
なお、表1乃至表3における「内折り」は、紙基材側から見てガスバリア積層体を山折りした後のガスバリア積層体を意味し、「外折り」は、紙基材側からみてガスバリア積層体を谷折りした後のガスバリア積層体を意味している。
表1乃至表3に示す通り、例1乃至9に係るガスバリア積層体は、初期だけでなく、折り曲げ後も、水蒸気透過度が10g/m・day以下と良好であった。
これから明らかなように、本発明のガスバリア積層体によれば、折り曲げ部を有する形状の包装袋を形成した場合であっても、長期に亘り内容物の劣化を抑えることができる。
1…紙基材、1A…紙層、1B…コート層、2…第1樹脂層、3…蒸着層、4…第2樹脂層、10…ガスバリア積層体、20…包装袋、B1…折り曲げ部、B2…折り曲げ部。

Claims (5)

  1. 紙基材と、第1樹脂層と、蒸着層と、第2樹脂層とをこの順で備えたガスバリア積層体であって、
    前記紙基材は、40℃の温度及び20%の相対湿度におけるCD方向の寸法に対する、40℃の温度及び90%RHの相対湿度におけるCD方向の寸法の変化率が1.0%以下であり、
    前記紙基材は、前記第1樹脂層を間に挟んで前記蒸着層と向き合った表面の85度鏡面光沢度が50以上であるガスバリア積層体。
  2. 前記第2樹脂層は、極性基を有するポリオレフィンを含んだ請求項1に記載のガスバリア積層体。
  3. 前記第2樹脂層の厚さは2μm以上10μm以下である請求項1に記載のガスバリア積層体。
  4. 前記蒸着層の厚さは30nm以上100nm以下である請求項1に記載のガスバリア積層体。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のガスバリア積層体を含んだ包装袋。
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