JPWO2021117209A1 - 溶接方法及び溶接構造 - Google Patents

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    • B23K2103/12Copper or alloys thereof

Abstract

互いに接合する複数の被接合部材(1)よりもレーザ光(LL)の吸収率が高い補助部材(2)を、前記複数の被接合部材の境界(11)が現れる前記複数の被接合部材の境界露出面(12)に対向するように配置し、レーザ光を前記補助部材に照射して前記補助部材を溶融し、前記補助部材の溶融部分(23)により前記複数の被接合部材の境界部分(13)の温度を上昇させて当該境界部分がレーザ光を吸収しやすい状態に移行させ、当該境界部分にレーザ光を照射して当該境界部分を溶融することにより前記複数の被接合部材を溶接する。

Description

本発明は、溶接方法及び溶接構造に関する。
特許文献1には、複数の被接合部材をレーザ溶接によって互いに接合する溶接方法が開示されている。レーザ溶接は、溶接時に被接合部材に電気が通らないため、また、溶接時に熱が影響する範囲を小さく抑えることができるため、電子部品などに対する溶接の影響(電気的な影響、熱的な影響)が小さいという利点がある。
特開平10−334957号公報
しかしながら、レーザ溶接に用いるレーザ光の出力が小さい場合、銅などのようにレーザ光の吸収率(レーザ吸収率)が低い被接合部材をレーザ溶接によって接合することは難しい。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、レーザ光の出力が小さいレーザ溶接であっても、レーザ吸収率が低い被接合部材を容易に溶接することが可能な溶接方法及び溶接構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る溶接方法は、互いに接合する複数の被接合部材よりもレーザ光の吸収率が高い補助部材を、前記複数の被接合部材の境界が現れる前記複数の被接合部材の境界露出面に対向するように配置し、レーザ光を前記補助部材に照射して前記補助部材を溶融し、前記補助部材の溶融部分により前記複数の被接合部材の境界部分の温度を上昇させて当該境界部分がレーザ光を吸収しやすい状態に移行させ、当該境界部分にレーザ光を照射して当該境界部分を溶融することにより前記複数の被接合部材を溶接する。
本発明の一態様に係る溶接構造は、複数の被接合部材と、前記複数の被接合部材の境界が現れる前記複数の被接合部材の境界露出面に対向するように配置され、前記複数の被接合部材よりもレーザ光の吸収率が高い補助部材と、を備え、前記複数の被接合部材及び前記補助部材は、前記複数の被接合部材及び前記補助部材の成分を含む合金部によって互いに接合されている。
本発明によれば、レーザ光の出力が小さいレーザ溶接であっても、レーザ吸収率が低い被接合部材を容易に溶接することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る溶接方法を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る溶接方法を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る溶接方法を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る溶接方法及び溶接構造を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る溶接方法及び溶接構造の第一実施例を示す斜視図である。 図5のVI−VI矢視断面図である。 図5,6において、補助部材を三つの被接合部材に取り付ける前の状態を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る溶接方法及び溶接構造の第二実施例を示す斜視図である。 図8の平面図である。 図9のX−X矢視断面図である。 本発明の第二実施形態に係る溶接方法に用いる複数の被接合部材及び補助部材を示す斜視図である。 図11のXII−XII矢視断面図である。 本発明の第二実施形態に係る溶接方法及び溶接構造を示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係る溶接方法に用いる複数の被接合部材及び補助部材の変形例を示す断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、図1〜図10を参照して本発明の第一実施形態について説明する。図1〜図4に示すように、本実施形態に係る溶接方法は、二つの被接合部材1をレーザ光LLを用いて互いに接合させる方法である。
図1に示すように、本実施形態の溶接方法では、はじめに二つの被接合部材1及び補助部材2を用意する。二つの被接合部材1の材質は、例えば同じであってもよいし、異なっていてもよい。補助部材2は、被接合部材1よりもレーザ光LLの吸収率(以下、レーザ吸収率と呼ぶ)が高い材質である。また、補助部材2は、被接合部材1よりも融点が高い材質である。例えば、被接合部材1が銅(Cu)である場合、補助部材2にはステンレス鋼(SUS)を用いることができる。レーザ光LLがファイバーレーザのレーザ光である場合、銅のレーザ吸収率は約2%であり、ステンレス鋼のレーザ吸収率は約25%である。
次いで、二つの被接合部材1が互いに接触するように、且つ、二つの被接合部材1の境界11が現れる二つの被接合部材1の境界露出面12が面一となるように、二つの被接合部材1を配置する。また、補助部材2が二つの被接合部材1の境界露出面12に対向且つ接触するように補助部材2を配置する。この状態では、二つの被接合部材1に対向する補助部材2の対向面21が、境界露出面12に面接触する。境界露出面12及び補助部材2の対向面21は、いずれも平坦な面に形成されている。また、補助部材2は、その対向面21と対向面21に対して反対側に向く反対面22とが並ぶ方向を板厚方向とする板状に形成されている。
その後、レーザ光LLを補助部材2の反対面22に照射して補助部材2を溶融する。具体的に、レーザ光LLは、補助部材2の反対面22のうち、被接合部材1と補助部材2とが並ぶ方向(補助部材2の板厚方向)において二つの被接合部材1の境界11と重なる位置(或いはその近傍領域)に照射される。なお、レーザ光LLは、レーザ光LLの出力や焦点の径、或いは被接合部材1のサイズに応じて、当該境界11と重なる位置ではなく、補助部材2の反対面22における他の位置に照射されても良い。
レーザ光LLを補助部材2の反対面22に照射した際には、図2に示すように、はじめに補助部材2の反対面22側の部分が溶融する。図2における符号23は、補助部材2の溶融部分を示している。その後、図3に示すように、補助部材2の対向面21側の部分も溶融し、補助部材2の溶融部分23が補助部材2の対向面21及び対向面21に接している二つの被接合部材1の境界露出面12に到達する。そして、補助部材2の溶融部分23によって二つの被接合部材1の境界露出面12及び境界部分13の温度が上昇するとともに、レーザ光LLが二つの被接合部材1の境界露出面12に到達することにより、当該境界部分13が溶融する。
補助部材2の溶融部分23によって二つの被接合部材1の境界露出面12及び境界部分13の温度が上昇することにより、二つの被接合部材1の境界露出面12及び境界部分13がレーザ光LLを吸収しやすい状態に移行され、二つの被接合部材1の境界露出面12及び境界部分13のレーザ吸収率が高くなる。二つの被接合部材1の境界露出面12及び境界部分13は、レーザ吸収率が高くなっているため、補助部材2の溶融部分23の熱だけではなく、レーザ光LLによっても加熱される。これにより、二つの被接合部材1の境界部分13の温度がさらに上昇しやすくなり、当該境界部分13が溶融しやすくなる。
上記のように、補助部材2及び二つの被接合部材1の境界部分13が溶融することで、図4に示すように、二つの被接合部材1及び補助部材2の成分を含む合金部3が形成される。そして、二つの被接合部材1及び補助部材2が、合金部3によって互いに接合される。以上により、二つの被接合部材1を溶接する本実施形態の溶接方法が完了する。なお、この溶接方法において、二つの被接合部材1は境界11に多少の隙間がある状態で配置されていても良い。また、境界露出面12が面一ではなく多少の段差がある状態で二つの被接合部材1が配置されていても良い。また、補助部材2の対向面21と、二つの被接合部材1の境界露出面12との間に多少の隙間がある状態で補助部材2が配置されていても良い。
本実施形態の溶接方法によって得られる溶接構造は、図4に示すように、二つの被接合部材1と、これらの境界露出面12に対向するように配置される補助部材2と、を備える。溶接構造において、二つの被接合部材1及び補助部材2は、二つの被接合部材1及び補助部材2の成分を含む合金部3によって互いに接合されている。合金部3は、前述した溶接方法において、補助部材2の溶融部分23(図2,3参照)と二つの被接合部材1の溶融部分とが合わさったものである。
上記した溶接方法及び溶接構造では、三つ以上の被接合部材を補助部材2を用いて互いに接合させてもよい。
次に、本実施形態の第一実施例について図5〜図7を参照して説明する。第一実施例は、三つの板状の被接合部材1Aを板厚方向に重ねて配置し、これら三つの被接合部材1Aを溶接する溶接方法及び溶接構造である。
第一実施例における三つの被接合部材1Aは板厚方向に重なるため、三つの被接合部材1Aの境界露出面12Aに現れる境界11Aは線状となる(特に図5参照)。三つの被接合部材1Aの境界露出面12Aは、三つの被接合部材1Aの配列方向(図6,7において左右方向)に延びる被接合部材1Aの側面である。三つの被接合部材1Aは、三つの被接合部材1Aの境界露出面12Aが平坦になるように配置されている。なお、第一実施例における被接合部材1Aの数は三つに限らず、例えば二つでも四つ以上であってもよい。
第一実施例における補助部材2Aは、板状部材に折り曲げ加工を施すことで形成されている。補助部材2Aは、対向部25Aと、対向部25Aの両端部から延びる一対の壁部26Aと、を有するクリップ状になっている。対向部25Aは、平面視矩形の平板状に形成されている。対向部25Aの板厚方向において互いに逆側に向く対向部25Aの両面(対向面21A、反対面22A)は、平坦に形成されている。対向部25Aにおける一対の壁部26Aの間の長さ(対向部25Aの幅寸法、より具体的には対向面21Aの幅寸法)は、三つの被接合部材1Aをこれらの板厚方向に重ねた三つの被接合部材1Aの配列方向の寸法よりも長くなっている。すなわち、対向部25Aの対向面21Aが、三つの被接合部材1Aにおける境界露出面12Aの配列方向全体に対向配置されるようになっている。
一対の壁部26Aは、対向部25Aの両端部から対向面21A側に屈曲されて延びている。一対の壁部26Aは、対向部25Aに対して直角に延びているのではなく、一対の壁部26Aが互いに近づく方向に傾斜した状態で、対向部25Aの両端部から延びている。一対の壁部26Aは、対向部25Aとの接続部(屈曲部)を支点として、互いに離れる方向(及び互いに近づく方向)に弾性的に撓み変形可能になっている。一対の壁部26Aの先端部側はそれぞれ、互いに離れる方向に屈曲されて延びている。
補助部材2Aは、対向部25Aの対向面21Aを三つの被接合部材1Aの境界露出面12Aに対向配置させ、一対の壁部26Aによって三つの被接合部材1Aをこれらの配列方向から挟むように、三つの被接合部材1Aに対して取り付けられる。この状態において、境界露出面12Aに対向する対向部25Aの平坦な対向面21Aは、平坦な境界露出面12Aに面接触する。また、一対の壁部26Aが互いに離れる方向に弾性的に撓み変形することで、三つの被接合部材1Aを一対の壁部26Aによって配列方向から挟み、これにより三つの被接合部材1Aが接合される状態で保持される。また、三つの被接合部材1Aが一対の壁部26Aによって挟持されることにより、三つの被接合部材1Aが互いに動くことを防ぎ、三つの被接合部材1Aを接合するための状態に固定する。一対の壁部26Aは、三つの被接合部材1Aの相対的な移動を制限する移動制限部として機能する。
補助部材2Aを用いて三つの被接合部材1Aを溶接する溶接方法では、上記のように補助部材2Aを三つの被接合部材1Aに取り付けた後に、図1〜図4で示した方法と同様の方法で三つの被接合部材1Aを溶接する。すなわち、補助部材2Aの対向部25Aの反対面22Aにおいて、隣り合う二つの被接合部材1Aの境界11Aと対向部25Aの板厚方向に重なる位置(或いはその近傍領域)に、レーザ光LLを照射する。なお、境界露出面12Aに露出する被接合部材1Aの境界11Aは線状であるため、補助部材2に対するレーザ光LLの照射位置を線状の境界11Aに沿って移動させる。このとき、境界11Aに沿って、例えば螺旋状や鋸歯状等のように所定の幅を持たせるようにレーザ光LLを照射するようにしてもよい。三つの被接合部材1Aでは境界露出面12Aにおいて二つの境界11Aを有しているため、二つの境界11Aに対応する位置にそれぞれ、レーザ光LLを照射する。
このようにレーザ光LLを照射すると、対向部25Aにおいて被接合部材1Aの境界11Aと重なる部分が反対面22A側から対向面21A側まで溶融し、その後、境界11Aを含む二つの被接合部材1Aの境界部分が溶融する。そして、対向部25Aの溶融部分と、溶融した二つの被接合部材1Aの境界部分とからなる合金部が形成され、当該合金部によって二つの被接合部材1A及び対向部25Aが互いに接合される。三つの被接合部材1Aでは境界露出面12Aにおいて二つの境界11Aが露出するため、二つの境界11Aにそれぞれ対応する部分において、レーザ光LLを照射して上記と同様に接合される。
三つの被接合部材1Aを溶接した後の溶接構造において、補助部材2Aの一対の壁部26Aは、レーザ光LLによって溶融されずに残る。このため、溶接構造においても、補助部材2Aは三つの被接合部材1Aを接合するための状態に保つ。
次に、本実施形態の第二実施例について図8〜図10を参照して説明する。第二実施例は、形状が異なる二つの被接合部材1B,1Cを互いに接触させるように配置し、これら二つの被接合部材1B,1Cを溶接する溶接方法及び溶接構造である。
第二実施例における第一被接合部材1Bは、一方向に延びる円柱状に形成された部材である。第二被接合部材1Cは、一方向に延びる四角柱状に形成された部材である。第一及び第二被接合部材1B,1Cは、同じ方向に延びて互いの外面を接触させた状態で配置される。第一及び第二被接合部材1B,1Cの境界露出面12Bは、長手方向における二つの被接合部材1B,1Cの端面である。第一及び第二被接合部材1B,1Cは、境界露出面12Bが平坦になるように配置されている。なお、境界露出面12Bが面一ではなく多少の段差がある状態で第一及び第二被接合部材1B,1Cが配置されてもよい。また、第二実施例における被接合部材1B,1Cの数は二つであるが、これに限らず、三つ以上であってもよい。
上記のように第一及び第二被接合部材1B,1Cが配置されると、第一被接合部材1Bの曲面形状の側面と、第二被接合部材1Cの平坦な側面とが近接するため、二つの被接合部材1B,1Cの境界露出面12Bに現れる境界11Bは、点状となる(図9参照)。
第二実施例における補助部材2Bは、対向部25Bと、対向部25Bの周端部から延びる周壁部26Bと、を有するキャップ状になっている。対向部25Bは、平面視円形の板状に形成されている。対向部25Bの板厚方向において互いに逆側に向く対向部25Bの両面(対向面21B、反対面22B)は、平坦に形成されている。対向部25Bの対向面21Bの面積は、第一及び第二被接合部材1B,1Cの境界露出面12Bの外接円の面積と略同じ大きさになっている。すなわち、対向部25Bの対向面21Bが、第一及び第二被接合部材1B,1Cの境界露出面12Bの全体に対向配置されるようになっている。
周壁部26Bは、対向部25Bの周端部から対向面21B側に延びて円筒状に形成されている。周壁部26Bの内周面26B1は、周壁部26Bの軸方向から見て円形に形成されている。周壁部26Bの内周面26B1の円形の面積は、対向部25Bの対向面21Bの面積と同じ大きさであり、第一及び第二被接合部材1B,1Cの境界露出面12Bの外接円の面積と略同じ大きさになっている(図9参照)。周壁部26Bの軸方向の長さは、第一及び第二被接合部材1B,1Cの長手方向の長さよりも短くなっている。
補助部材2Bは、対向部25Bの対向面21Bを二つの被接合部材1B,1Cの境界露出面12Bに対向配置させ、周壁部26Bによって二つの被接合部材1B,1Cを囲むように、二つの被接合部材1B,1Cに対して取り付けられる。この状態において、対向部25Bの平坦な対向面21Bは、平坦な境界露出面12Bに面接触する。また、周壁部26Bの内周面26B1が、第一及び第二被接合部材1B,1Cの側面に対して外接する(二つの被接合部材1B,1Cの側面における三箇所に対して近接対向した状態となる)。これにより、二つの被接合部材1B,1Cが接合される状態で保持され、二つの被接合部材1B,1Cが互いに動くことが抑制又は防止される。周壁部26Bは、二つの被接合部材1B,1Cの相対的な移動を制限する移動制限部として機能する。
第二実施例の補助部材2Bを用いて二つの被接合部材1B,1Cを溶接する溶接方法では、上記のように補助部材2Bを二つの被接合部材1B,1Cに取り付けた後に、図1〜図4で示した方法と同様の方法で二つの被接合部材1B,1Cを溶接する。すなわち、補助部材2Bの対向部25Bの反対面22Bにおいて、二つの被接合部材1B,1Cの境界11Bと対向部25Bの板厚方向に重なる位置(或いはその近傍領域)に、レーザ光LLを照射する。なお、境界露出面12Bに露出する被接合部材1B,1Cの境界11Bは点状であるため、補助部材2に対するレーザ光LLの照射位置を境界11Bの位置からほとんど移動させずに照射することができる。
このようにレーザ光LLを照射すると、対向部25Bにおいて二つの被接合部材1B,1Cの境界11Bと重なる部分が反対面22B側から対向面21B側まで溶融し、その後、境界11Bを含む二つの被接合部材1B,1Cの境界部分が溶融する。そして、対向部25Bの溶融部分と、溶融した二つの被接合部材1B,1Cの境界部分とからなる合金部が形成され、当該合金部によって二つの被接合部材1B,1C及び対向部25Bが互いに接合される。
二つの被接合部材1B,1Cを溶接した後の溶接構造において、補助部材2Bの周壁部26Bは、レーザ光LLによって溶融されずに残る。このため、溶接構造においても、補助部材2Bは二つの被接合部材1B,1Cを接合するための状態に保つ。
以上説明したように、第一実施形態の溶接方法によれば、複数の被接合部材1よりもレーザ吸収率が高い補助部材2を、複数の被接合部材1の境界露出面12に対向するように配置した状態で、レーザ光LLを補助部材2に照射して補助部材2を溶融する。そして、補助部材2の溶融部分23によって複数の被接合部材1の境界部分13の温度を上昇させることができる。境界部分13の温度が上昇することで、境界部分13がレーザ光LLを吸収しやい状態に移行され、境界部分13のレーザ吸収率が高くなる。これにより、境界部分13がレーザ光LLによって効率良く加熱されることで、境界部分13を溶融して複数の被接合部材1を溶接することができる。したがって、レーザ光LLの出力が小さく、且つ複数の被接合部材1のレーザ吸収率が低いために、複数の被接合部材1に直接レーザ光LLを照射してもレーザ溶接することが難しい場合であっても、当該複数の被接合部材1を容易に溶接することが可能となる。
また、第一実施形態の溶接方法及び溶接構造によれば、補助部材2の融点が、複数の被接合部材1の融点よりも高い。このため、レーザ光LLによって溶融した補助部材2の溶融部分23の温度は、複数の被接合部材1の融点よりも高くなる。これにより、複数の被接合部材1の境界部分13が補助部材2の溶融部分23の熱によって溶融しやすくなる。したがって、複数の被接合部材1の大きさ(サイズ)に左右されることなく、複数の被接合部材1(特に境界部分13)を容易に溶接することができる。
また、第一実施形態の溶接方法では、複数の被接合部材1と反対側に向く補助部材2の反対面22にレーザ光LLを照射するため、レーザ光LLの照射によって先ず補助部材2が溶融し、補助部材2の溶融部分23によって複数の被接合部材1の温度を上昇させることができる。複数の被接合部材1の温度が上昇することにより、複数の被接合部材1がレーザ光を吸収しやすい状態に移行され、複数の被接合部材1のレーザ吸収率が高くなる。これにより、複数の被接合部材1が補助部材2の溶融部分23の熱だけではなく、レーザ光LLによっても加熱されることで、複数の被接合部材1をより確実に溶融して溶接することができる。
第一実施例の補助部材2Aや第二実施例の補助部材2Bを用いた溶接方法及び溶接構造では、補助部材2A,2Bの移動制限部(一対の壁部26A、周壁部26B)が複数の被接合部材1の相対的な移動を制限する。この移動制限部により、複数の被接合部材1を接合させる状態に組み付ける際に生じる複数の被接合部材1の相対的な位置のばらつきを小さく抑えることができる。また、複数の被接合部材1を接合させる状態から相対的に移動してずれることを抑えることができる。さらに、隣り合う被接合部材1の隙間(ギャップ)が過度に広がることを抑えることができる。特に、第一実施例の補助部材2Aでは、三つの被接合部材1Aを挟むため、被接合部材1A同士の隙間を最小限に抑えることができる。また、第二実施例の補助部材2Bでは、その周壁部26Bの内周面26B1が二つの被接合部材1B,1Cの側面に対して近接対向して囲むため、二つの被接合部材1B,1Cの隙間を小さく抑えることができる。以上のことから、被接合部材1同士の隙間の過度な広がりに基づく溶接不良を抑制し、溶接の品質安定化を図ることができる。
第一実施形態において、補助部材2の対向面21は、複数の被接合部材1の境界露出面12は平坦な面に形成されることに限らず、例えば湾曲した面、凹凸のある面などに形成されてよい。この場合、補助部材2の対向面21は、境界露出面12に面接触するように、少なくとも境界露出面12に対応する形状に形成されればよい。
〔第二実施形態〕
次に、図11〜図13を参照して本発明の第二実施形態について説明する。本実施形態は、三つの平板状の被接合部材1D,1E,1Fを板厚方向に重ねて配置し、これら三つの被接合部材1D,1E,1Fをレーザ光LLを用いて溶接する溶接方法及び溶接構造である。
図11及び図12に示すように、本実施形態の溶接方法では、第一実施形態と同様に、はじめに三つの被接合部材1D,1E,1F及び補助部材2Dを用意する。三つの被接合部材1D,1E,1F及び補助部材2Dの材質や特性は第一実施形態と同様である。
三つの平板状の被接合部材1D,1E,1Fはそれぞれ、板厚方向(図11及び図12において上下方向)に貫通する貫通孔15D,15E,15Fを有している。貫通孔15D,15E,15Fは、被接合部材1D,1E,1Fの板厚方向から見て円形状の貫通孔である。補助部材2Dは、円柱棒状に形成されている。二つの被接合部材1D,1Eの貫通孔15D,15Eは、互いに直径の寸法が略等しくなっている。貫通孔15D,15Eの直径寸法は、補助部材2Dの直径寸法よりも大きくなっている。残り一つの被接合部材1Fの貫通孔15Fの直径寸法は、補助部材2Dの直径寸法と略等しく、貫通孔15Fに補助部材2Dが嵌合可能になっている。
三つの被接合部材1D,1E,1Fは、板厚方向に三つの貫通孔15D,15E,15Fが連通するように重ねて配置される。孔径寸法が小さい貫通孔15Fを有する被接合部材1Fが、三つの被接合部材1D,1E,1Fの配列方向の端(図11,12において一番下)に配置される。この状態では、三つの被接合部材1D,1E,1Fの境界11D,11Eが、三つの被接合部材1D,1E,1Fの貫通孔15D,15E,15Fの内周面に露出する。すなわち、貫通孔15D,15E,15Fの内周面が、三つの被接合部材1D,1E,1Fの境界11D,11Eが現れる境界露出面12Dとなる。
上記のように配置された三つの被接合部材1D,1E,1Fの貫通孔15D,15E,15Fに、補助部材2Dが挿入される。補助部材2Dは、三つの貫通孔15D,15E,15Fのうち孔径が小さい被接合部材1Fの貫通孔15Fに嵌まり、当該被接合部材1Fに固定される。この状態において、補助部材2の一方の端面が被接合部材1Fの表面(境界11Eの反対側の面)と面一となり、補助部材2の他方の端面が被接合部材1Dの表面(境界11Dの反対側の面)から少し突出した状態となる。
補助部材2Dが三つの貫通孔15D,15E,15Fに挿入された状態において、補助部材2Dは、三つの被接合部材1D,1E,1Fの貫通孔15D,15E,15Fの内周面からなる境界露出面12Dに対向するように配置される。補助部材2Dは、孔径が小さい被接合部材1Fの貫通孔15Fに対しては、上記のように嵌合された状態となる。残りの二つの被接合部材1D,1Eの貫通孔15D,15Eに対しては、貫通孔15D、15Eの内周面(境界露出面12D)と補助部材2Dの外周面との間に隙間を有している。このように挿入された補助部材2Dは、三つの被接合部材1D,1E,1Fの配列方向に直交する方向において三つの被接合部材1D,1E,1Fが相対移動することを制限する移動制限部として機能する。すなわち、補助部材2Dが境界露出面12Dに対向するように配置されることにより、三つの被接合部材1D,1E,1Fを接合するための状態に保つ。
補助部材2Dを用いて三つの被接合部材1D,1E,1Fを溶接する溶接方法では、上記のように三つの被接合部材1D,1E,1F及び補助部材2Dを配置した後に、図12に示すように、レーザ光LLを補助部材2Dに照射して補助部材2Dを溶融する。具体的には、レーザ光LLを被接合部材1D側に位置する補助部材2Dの他方の端面に照射し、且つ、当該レーザ光LLの照射位置を補助部材2Dの他方の端面の中心から周縁まで移動させることで補助部材2Dを溶融する。このとき、補助部材2Dの他方の端面の中心から周縁まで、例えば渦巻き状に移動させるようにレーザ光LLを照射するようにしてもよい。補助部材2Dの溶融部分は、三つの被接合部材1D,1E,1Fの境界露出面12Dに到達する。このとき、補助部材2における被接合部材1Dから突出していた部分により、貫通孔15D、15Eの内周面(境界露出面12D)と補助部材2Dの外周面との間の隙間が埋められる。
そして、補助部材2Dの溶融部分によって三つの被接合部材1D,1E,1Fの境界部分13Dの温度が上昇するとともに、レーザ光LLが境界部分13Dに照射されることにより、境界部分13Dが溶融する。補助部材2Dの溶融部分によって境界部分13Dの温度が上昇することにより、境界部分13Dがレーザ光LLを吸収しやすい状態に移行され、境界部分13Dのレーザ吸収率が高くなる。そして、図13に示すように、三つの被接合部材1D,1E,1F及び補助部材2Dの成分を含む合金部3Dが形成される。そして、三つの被接合部材1D,1E,1F及び補助部材2Dが、合金部3Dによって互いに接合される。以上により三つの被接合部材1D,1E,1Fが溶接する本実施形態の溶接方法が完了する。
図13に示すように、本実施形態の溶接方法によって得られる溶接構造は、第一実施形態と同様に、三つの被接合部材1D,1E,1Fと、三つの被接合部材1D,1E,1Fの貫通孔15D,15E,15Fに挿入されて、これらの貫通孔15D,15E,15Fの内周面からなる境界露出面12Dに対向するように配置される補助部材2Dと、を備える。溶接構造において、三つの被接合部材1D,1E,1F及び補助部材2Dは、三つの被接合部材1D,1E,1F及び補助部材2Dの成分を含む合金部3Dによって互いに接合されている。合金部3Dは、前述した溶接方法において、補助部材2Dの溶融部分と、三つの被接合部材1D,1E,1Fの溶融部分とが合わさったものである。ただし、本実施形態では、補助部材2Dの全体が溶融するため、溶接構造においては、補助部材2Dの全体が合金部3Dに含まれる。なお、この溶接構造において、補助部材2Dの一方の端面側の部分(被接合部材1Fの表面側に位置する補助部材2Dの部分)は溶融せずに残っていてもよい。
以上説明したように、第二実施形態の溶接方法によれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。また、第二実施形態の溶接方法及び溶接構造によれば、補助部材2Dが三つの被接合部材1D,1E,1Fの貫通孔15D,15E,15Fに挿入される。このように挿入された補助部材2Dにより、三つの被接合部材1D,1E,1Fを接合させる状態に組み付ける際に生じる三つの被接合部材1D,1E,1Fの相対的な位置のばらつきを小さく抑えることができる。また、本実施形態の溶接方法によれば、一回のレーザ光の照射で、三つ以上の被接合部材1D,1E,1Fを溶接することができる。
第二実施形態の溶接方法において、三つの被接合部材1D,1E,1Fの配列方向から見た貫通孔15D,15E,15F及び補助部材2Dの形状は、円形に限らず、互いに対応する形状に形成されればよい。また、補助部材2Dは、被接合部材1Fの貫通孔15Fに嵌合されて固定される構成ではなくてもよく、三つの貫通孔15D,15E,15Fに挿入された状態で保持されるようになっていればよい。三つの貫通孔15D,15E,15Fの直径寸法は、互いに等しい寸法であっても、或いは互いに異なる寸法であってもよい。
第二実施形態の溶接方法において、三つの貫通孔15D,15E,15Fの内周面は、三つの被接合部材1D,1E,1Fの配列方向に対して傾斜してもよい。例えば、互いに連通する三つの貫通孔15D,15E,15Fの内周面が、断面V字状あるいは先細り状に形成されてよい。この場合には、補助部材2Dは、例えば円錐形状等のように、貫通孔15D,15E,15Fの内周面に対応する形状に形成されてもよい。
第二実施形態において、補助部材2Dは、長手方向の一端部において補助部材2Dの径方向外側に突出する鍔部を備えてもよい。この場合には、補助部材2Dを三つの被接合部材1D,1E,1Fの貫通孔15D,15E,15Fに挿入した状態で、補助部材2Dの鍔部を配列方向の端に位置する被接合部材1Fに引っ掛けることができる。これにより、補助部材2Dを被接合部材1Fの貫通孔15Fに嵌め入れなくても、補助部材2Dを三つの被接合部材1D,1E,1Fに対して位置決めすることができる。第二実施形態において、被接合部材の数は、二つであっても、或いは四つ以上であってもよい。
第二実施形態の溶接方法において、三つの被接合部材1D,1E,1Fの配列方向の一方の端に配される被接合部材1Fは、貫通孔15Fを有する代わりに、例えば図14に示すように、境界11E側に開口して補助部材2Dが挿入可能な凹部15Fbを有してもよい。すなわち、補助部材2Dが挿入される被接合部材1Fの孔は、貫通しなくてもよい。このような構成とすれば、補助部材2Dの溶融部分が被接合部材1Fの境界11Eの反対側に露出することを防ぐことができる。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。例えば、本発明において、補助部材は、被接合部材に対して融点が同じ又は低い材質であってもよい。また、レーザ光の照射に用いるレーザの種類は、上記実施形態で例示したものに限らず、補助部材2や被接合部材1の材質に応じて適宜選択されてよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F 被接合部材
2,2A,2B,2C,2D 補助部材
3,3D 合金部
11,11A,11B,11D,11E 境界
12,12A,12B,12D 境界露出面
13,13D 境界部分
15D,15E,15F 貫通孔
21,21A,21B 対向面
22,22A,22B 反対面
23 溶融部分
25A,25B 対向部
26A 壁部(移動制限部)
26B 周壁部(移動制限部)
LL レーザ光
本発明の一態様に係る溶接方法は、複数の被接合部材を互いに接触させた状態で配置し、前記複数の被接合部材よりもレーザ光の吸収率が高い補助部材を、前記複数の被接合部材の境界が現れる前記複数の被接合部材の境界露出面に対向するように配置し、前記補助部材により前記複数の被接合部材を接触した配置状態に保持し、レーザ光を前記補助部材に照射して前記補助部材を溶融し、前記補助部材の溶融部分により前記複数の被接合部材の境界部分の温度を上昇させて当該境界部分がレーザ光を吸収しやすい状態に移行させ、当該境界部分にレーザ光を照射して当該境界部分を溶融することにより前記複数の被接合部材を溶接する。
本発明の一態様に係る溶接構造は、互いに接触した状態で配置される複数の被接合部材と、前記複数の被接合部材の境界が現れる前記複数の被接合部材の境界露出面に対向するように配置され、前記複数の被接合部材よりもレーザ光の吸収率が高い補助部材と、を備え、前記補助部材は、前記境界露出面に対向するように配置されることにより、前記複数の被接合部材を接触した配置状態に保持する機能を有し、前記複数の被接合部材及び前記補助部材は、前記複数の被接合部材及び前記補助部材の成分を含む合金部によって互いに接合されている。

Claims (9)

  1. 互いに接合する複数の被接合部材よりもレーザ光の吸収率が高い補助部材を、前記複数の被接合部材の境界が現れる前記複数の被接合部材の境界露出面に対向するように配置し、
    レーザ光を前記補助部材に照射して前記補助部材を溶融し、
    前記補助部材の溶融部分により前記複数の被接合部材の境界部分の温度を上昇させて当該境界部分がレーザ光を吸収しやすい状態に移行させ、
    当該境界部分にレーザ光を照射して当該境界部分を溶融することにより前記複数の被接合部材を溶接する溶接方法。
  2. 前記補助部材の融点が、前記複数の被接合部材の融点よりも高い請求項1に記載の溶接方法。
  3. 前記境界露出面に対向するように配置された前記補助部材により、前記複数の被接合部材を接合するための状態に保つ請求項1又は2に記載の溶接方法。
  4. 前記複数の被接合部材に対向する前記補助部材の対向面に対して反対側に向く前記補助部材の反対面に、前記レーザ光を照射する請求項1から3のいずれか一項に記載の溶接方法。
  5. 前記補助部材は、前記境界露出面に対向配置される板状の対向部と、前記対向部の両端部から延びて前記複数の被接合部材を前記複数の被接合部材の配列方向から挟む一対の壁部と、を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の溶接方法。
  6. 前記補助部材は、前記境界露出面に対向配置される板状の対向部と、前記対向部の周端部から延びて前記複数の被接合部材を囲む周壁部と、を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の溶接方法。
  7. 前記複数の被接合部材は、前記複数の被接合部材の配列方向で互いに連通する孔を有し、
    前記補助部材が、棒状に形成されて複数の前記孔に挿入される請求項1から3のいずれか一項に記載の溶接方法。
  8. 複数の被接合部材と、前記複数の被接合部材の境界が現れる前記複数の被接合部材の境界露出面に対向するように配置され、前記複数の被接合部材よりもレーザ光の吸収率が高い補助部材と、を備え、
    前記複数の被接合部材及び前記補助部材は、前記複数の被接合部材及び前記補助部材の成分を含む合金部によって互いに接合されている溶接構造。
  9. 前記補助部材は、前記境界露出面に対向するように配置されて前記複数の被接合部材を接合するための状態に保つ請求項8に記載の溶接構造。
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