JPWO2020250473A1 - プログラム、情報処理方法および情報処理装置 - Google Patents

プログラム、情報処理方法および情報処理装置 Download PDF

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Abstract

簡単な指示に基づいて宿泊施設内の機器を制御するプログラム等を提供すること。プログラムは、宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェース(20)から取得データを取得し、取得した取得データと、前記ユーザーインタフェース(20)を識別するユーザーインタフェース識別子とに基づいて、前記宿泊施設内の機器(17)を制御する処理をコンピュータに実行させる。前記機器(17)は、客室の清掃状態を一覧表示するルームインジケータ(17)である。

Description

本発明は、プログラム、情報処理方法および情報処理装置に関する。
ホテル、民泊等の宿泊施設の清掃準備室等に、客室の清掃状況を表示するルームインジケータ等の機器が使用されている。ルームインジケータの表示に基づいて、清掃担当者が客室を訪問して、清掃およびアメニティの補充等の整備を行なう。客室内の電話機を介して清掃担当者から清掃終了の連絡を受け付けて、次に清掃するべき部屋を通知する清掃確認方式が提案されている(特許文献1)。
特開平6−333175号公報
宿泊者のチェックアウト手続が終了した場合、または、連泊中の宿泊客が客室の清掃を依頼した場合、宿泊施設のスタッフ等が、ルームインジケータに清掃の指示を登録する。特許文献1に開示された清掃確認方式では、清掃担当者は所定の手順に沿って客室の電話機を操作して、清掃の終了をルームインジケータに登録する。ルームインジケータを使用して客室の清掃状態を管理することにより、清掃漏れ等のトラブルを防止できる。
しかしながら、ルームインジケータ等の機器の操作を習得し、必要の都度操作することは、従業員にとっては負担である。一つの態様では、簡単な指示に基づいて宿泊施設内の機器を制御するプログラム等を提供することを目的とする。
プログラムは、宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースから取得データを取得し、取得した取得データと、前記ユーザーインタフェースを識別するユーザーインタフェース識別子とに基づいて、前記宿泊施設内の機器を制御する処理をコンピュータに実行させる。
一つの態様では、簡単な指示に基づいて宿泊施設内の機器を制御するプログラム等を提供できる。
情報処理システムの動作の概要を示す説明図である。 情報処理システムの構成を説明する説明図である。 PMSDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 スピーカDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 清掃状態DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 清掃状態DBの状態遷移を説明する状態遷移図である。 情報処理システムの動作の概要を示すシーケンス図である。 プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 清掃要求処理のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 清掃開始処理のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態2のリコメンドモデルの概要を説明する説明図である。 実施の形態3の情報処理システムの構成を説明する説明図である。 実施の形態3の清掃状態DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 実施の形態3の清掃状態の遷移を説明する状態遷移図である。 実施の形態3のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態4の運搬DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 実施の形態4のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態5の情報処理装置の機能ブロック図である。 実施の形態6の情報処理システムの構成を示す説明図である。
[実施の形態1]
図1は、情報処理システム10の動作の概要を示す説明図である。情報処理システム10は、スマートスピーカ20、情報処理端末18およびルームインジケータ17を含む。スマートスピーカ20および情報処理端末18は、本実施の形態のユーザーインタフェースの例示である。
スマートスピーカ20は、ホテル、民泊等の宿泊施設の客室に配置されている。スマートスピーカ20は略半球形状であり、平面部に円形のタッチパネル25と、カメラ28(図2参照)とを有する。スマートスピーカ20は、タッチパネル25が斜め上方を向くように設置されている。スマートスピーカ20は、球面部分の上部にマイク26を、球面部分の下部にスピーカ27をそれぞれ有する。
情報処理端末18は、スマートフォンまたはタブレット等の汎用の携帯型情報処理装置である。情報処理端末18は、本システム専用の携帯型情報処理装置であっても良い。情報処理端末18は、タッチパネル、マイクおよびスピーカを有する。宿泊施設の従業員は、情報処理端末18を携帯して業務を行なう。
ルームインジケータ17は、清掃準備室またはリネン室等に設置された機器である。ルームインジケータ17は、客室の清掃および確認の状況を一覧表示するディスプレイと、汎用のパソコン等との組合せである。ルームインジケータ17には、後述する清掃状態DB44(図2参照)に記録されたデータがリアルタイムで表示される。すなわち、清掃状態DB44にデータが記録されることにより、自動的にルームインジケータ17にデータが表示される。
図1に示す例では、清掃列の「未」は清掃可能であるが、まだ清掃が終了していないことを示す。清掃列の「不可」は、宿泊客が滞在中等の理由で清掃できないことを示す。清掃列の「終了」は、清掃が終了したことを示す。
確認列の「不可」は、清掃が終了していない、または、宿泊客が滞在中等の理由で、清掃状態の確認を行なえないことを示す。確認列の「未」は清掃が終了して確認を待っていることを示す。確認列の「終了」は、清掃後の確認が終了したことを示す。ルームインジケータ17は、たとえば赤、黄、青等のランプを用いて清掃状態および確認状態を表示しても良い。
清掃担当者および確認担当者は、ルームインジケータ17の表示を見て、客室の清掃作業および確認作業を行なう。なお、ルームインジケータ17の画面は、情報処理端末18およびフロント等に設置されたパソコンのディスプレイにも表示可能である。すなわち、清掃担当者および確認担当者は、情報処理端末18を使用して、清掃状態および確認状態を確認できる。フロントの担当者は、フロントに設置されたパソコンを使用して、清掃状態および確認状態を確認できる。
たとえば、303号室に示す連泊中の宿泊客が、外出する前にスマートスピーカ20に「掃除して下さい」のように話しかける。音声認識と意味解析を行なうことにより、宿泊客の意図が推定されて、ルームインジケータ17の清掃列に「未」が表示される。清掃担当者は、清掃列に「未」が表示されている客室を順次清掃するとともに、タオル等を補充して、客室を整備する。
たとえば、305号室では清掃を終了した清掃担当者がスマートスピーカ20に「終了しました」のように話し掛ける。音声認識と意味解析を行なうことにより、清掃担当者の意図が推定されて、ルームインジケータ17の清掃列に「終了」が表示される。スマートスピーカ20から「3Fの状態です」等の音声とともに、ルームインジケータ17の画面から抜粋した、近傍の部屋の清掃状態が表示される。清掃担当者は、次に清掃する部屋を判断できる。
たとえば、廊下を移動中の確認担当者は、情報処理端末18を用いて清掃状態を確認する。確認担当者は、清掃が終了した部屋の状態を確認する。確認終了後、確認担当者はスマートスピーカ20に「確認OKです」のように話し掛ける。音声認識と意味解析を行なうことにより、清掃担当者の意図が推定されて、ルームインジケータ17の清掃列に「終了」が表示される。
フロントで、宿泊客のチェックアウトが行なわれた場合、チェックアウト情報がルームインジケータ17に反映されてその宿泊客が滞在していた部屋の清掃列に「未」が表示される。フロントでは、ルームインジケータ17の状態を確認して、清掃および確認が終了した客室に新規の宿泊客を案内する。
以上のように、それぞれの客室では、スマートスピーカ20を介した音声による指示により、特別なコマンド等の操作方法を覚えなくても、ルームインジケータ17を操作できる。たとえば、清掃担当者は清掃用具を両手に持った状態であっても、スマートスピーカ20を介してルームインジケータ17を操作できるため、作業効率を高めることができる。
フロントでは、清掃および確認が終了したことをリアルタイムで確認できる。したがって、たとえば宿泊客が予定より早く到着した場合であっても、部屋の準備を待たせる時間を短縮できる。
前述のとおり、スマートスピーカ20および情報処理端末18は、宿泊客および宿泊施設のスタッフ等のユーザがルームインジケータ17を操作するユーザーインタフェースの一例である。ユーザーインタフェースは、ユーザから情報を取得できるものであれば、スマートスピーカ20に限定されるものではない。例えば、マイクやスピーカの機能を備えるスマートフォン、タブレットまたはPC等を用いて代替することも可能である。ユーザーインタフェースは、テレビの機能とコンピュータの機能とを兼ね備えた、いわゆるスマートテレビにより代替することも可能である。
ユーザーインタフェースは、ユーザの身振り手振り等に基づくいわゆるジェスチャー入力に基づいて情報を取得しても良い。ジェスチャー入力は、たとえばユーザのステップ、ジャンプ等の足の動作に基づくものであっても良い。ユーザーインターフェ−スは、ユーザの脳波、筋電位または眼電位等の生体信号に基づいて情報を取得しても良い。ユーザーインタフェースは、たとえば音声入力とジェスチャー入力等、複数の入力手段の組み合わせに基づいて情報を取得しても良い。
なお、ユーザーインタフェースは非接触的に入力を受け付けることが望ましい。ユーザは、荷物等により両手が塞がっている場合であっても、入力を行なえる。
ユーザーインタフェースは、タッチパネルまたはキーボード等の入力機器を介した文字入力によりユーザからの情報を受け付けても良い。ユーザーインタフェースは、ユーザが示す手書きメモまたはパンフレット等をカメラ28により撮影し、文字認識することによりユーザからの情報を受け付けてもよい。
文字による情報の入力を受け付ける場合には、情報処理システム10はユーザーインタフェースのタッチパネル25、または、そのほかの表示装置に、入力を受け付けた内容を表示しても良い。情報処理システム10は、ユーザが使用した言語を含む複数の言語で、入力を受け付けた内容を表示しても良い。ユーザは、自分の意図が正しく認識されたか否かを、画面を見ることで確認できる。
以下の説明においては、ユーザーインタフェースがユーザから取得したデータを、取得データと記載する場合がある。取得データが音声データである場合を例にして、具体例を説明する。また、ユーザーインタフェースが音声を出力する場合を例にして、具体例を説明するが、テキストを画面に表示してもよいし、音声及びテキストの画面出力の両方を行ってもよく、出力手段の種類は限定されない。
図2は、情報処理システム10の構成を説明する説明図である。情報処理システム10は、前述のスマートスピーカ20、情報処理端末18およびルームインジケータ17に加えて、管理サーバ30、音声応答サーバ14、PBX(Private Branch eXchange:構内交換機)16、およびPMS(Property Management System:ホテル管理システム)サーバ15を含む。
管理サーバ30は、PBX16を介してPMSサーバ15と接続されている。なお、管理サーバ30は、PBX16を介さずにPMSサーバ15と接続されていても良い。
スマートスピーカ20は、前述のタッチパネル25、マイク26、スピーカ27およびカメラ28に加えて、CPU(Central Processing Unit)21、主記憶装置22、補助記憶装置23、通信部24およびバスを備える。CPU21は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。CPU21には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。CPU21は、バスを介してスマートスピーカ20を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置22は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置22には、CPU21が行なう処理の途中で必要な情報およびCPU21で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置23は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置23には、CPU21に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。
通信部24は、スマートスピーカ20とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。タッチパネル25は、液晶表示パネル等の表示部251と、表示部251に積層された入力部252とを備える。
なお、図1に示すスマートスピーカ20の形状は例示であり、スマートスピーカ20は略半球状に限定しない。スマートスピーカ20は、柱状、直方体状等の任意の形状であっても良い。スマートスピーカ20は、スマートフォン、タブレットまたはパソコン等の汎用の情報処理装置であっても良い。スマートスピーカ20は、パソコン等の汎用の情報処理装置と、外付けのマイク、スピーカおよびカメラとの組合せにより構成されても良い。
管理サーバ30は、CPU31、主記憶装置32、補助記憶装置33、通信部34およびバスを備える。CPU31は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。CPU31には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。CPU31は、バスを介して管理サーバ30を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置32は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置32には、CPU31が行なう処理の途中で必要な情報およびCPU31で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置33は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置33には、スピーカDB(Database)41、清掃状態DB44、CPU31に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。
スピーカDB41および清掃状態DB44は、管理サーバ30に接続された外部の大容量記憶装置、または、ネットワークを介して管理サーバ30に接続された他のサーバに記録されていても良い。
通信部34は、管理サーバ30とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。管理サーバ30は、パソコンまたはサーバマシン等の汎用の情報処理装置である。管理サーバ30は、大型計算機上で動作する仮想マシンでも良い。管理サーバ30は、複数の複数のコンピュータまたはサーバマシンを組み合わせて構成されても良い。
音声応答サーバ14は、スマートスピーカ20から音声データを取得して、音声認識等の処理を行なうとともに、応答にかかる音声データをスマートスピーカ20に送信する情報処理装置である。
PMSサーバ15は、PMSの管理を行なう情報処理装置である。ここで、PMSについて簡単に説明する。PMSは、宿泊施設の管理システムであり、宿泊客の住所、氏名、国籍、料金決済方法、同行者および宿泊履歴等が記録されている。高級ホテル、民泊等、個々の顧客に応じたサービスを提供する宿泊施設で使用されるPMSには、宿泊客の好み、各種記念日およびアレルギー等の情報も記録されている。PMSは、宿泊施設ごとに、または、チェーン系列ごとに導入されており、予約の受付、チェックイン、チェックアウトおよび精算等の処理に使用される。
音声応答サーバ14およびPMSサーバ15は、パソコンまたはサーバマシン等の汎用の情報処理装置である。音声応答サーバ14およびPMSサーバ15は、大型計算機上で動作する仮想マシンでも良い。音声応答サーバ14およびPMSサーバ15は、複数のコンピュータまたはサーバマシンを組み合わせて構成されても良い。
PBX16は、宿泊施設内の内線電話の制御、および、外線電話との接続等を制御する交換機である。管理サーバ30は、PBX16に対して所定のプロトコルで信号を送信することにより、PBX16を介してPMSサーバ15から情報を取得できる。
図3は、PMSDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。PMSDBは、PMSサーバ15に記録されている情報のうち、宿泊施設に宿泊中および予約中のユーザにかかる情報を関連づけて記録するDBである。PMSDBは、日付フィールド、宿泊施設フィールド、宿泊者フィールドおよび状態フィールドを有する。宿泊施設フィールドは、名称フィールドおよび部屋番号フィールドを有する。
宿泊者フィールドは、代表者フィールド、同行者数フィールド、関係フィールド、チェックアウト日フィールドおよび特記事項フィールドを有する。代表者フィールドは、名前フィールド、年齢フィールド、住所フィールド、性別フィールドおよび国籍フィールドを有する。
日付フィールドには、日付が記録されている。名称フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。部屋番号フィールドには、客室の部屋番号が記録されている。名前フィールドには代表者の名前が記録されている。年齢フィールドには、代表者の年齢が記録されている。住所フィールドには、代表者の住所が記録されている。性別フィールドには、代表者の性別が記録されている。国籍フィールドには、代表者の国籍が記録されている。
同行者数フィールドには、代表者に同行して宿泊する宿泊者の人数が記録されている。関係フィールドには、代表者と同行者との関係が記録されている。チェックアウト日フィールドには、チェックアウト予定日が記録されている。特記事項フィールドには、宿泊者に関する特記事項が記録されている。状態フィールドには、宿泊者の状態が記録されている。宿泊者フィールドの各サブフィールドに記録された情報は、宿泊客の属性にかかる宿泊客属性の一例である。
PMSDBは、1つの客室について、1つのレコードを有する。宿泊者フィールドの各サブフィールドのデータは、予約受付時に取得されるか、または、チェックイン時にフロントの担当者等により入力される。過去にも宿泊したことがある宿泊者に関しては、過去の宿泊時に記録されたデータから取得されても良い。
図3中の333号室のレコードを例にして説明を続ける。代表者フィールドの各サブフィールドには、代表者である「田中一郎」氏の年齢、住所、性別および国籍が記録されている。同行者数フィールドの「1」は、代表者である「田中一郎」氏と同行者1人の、合計2人が宿泊することを示す。関係フィールドの「夫婦」は、333号室に宿泊する2人が、夫婦であることを意味する。
チェックアウト日フィールドの「6月21日」は、333号室に宿泊する宿泊客が、6月21日にチェックアウトする予定であることを意味する。特記事項フィールドの「銀婚式」は、333号室に宿泊する夫婦が、銀婚式を迎えることを意味する。状態フィールドの「未到着」は、まだチェックインしていないことを意味する。
図3中の334号室のレコードを例にして説明を続ける。代表者フィールドの各サブフィールドには、代表者である「王敏」氏の年齢、住所、性別および国籍が記録されている。同行者数フィールドの「3」は、代表者である「王敏」氏と同行者3人の、合計4人が宿泊することを示す。関係フィールドの「家族」は、334号室に宿泊する4人が、家族連れであることを意味する。
チェックアウト日フィールドの「6月30日」は、334号室に宿泊する宿泊客が6月30日にチェックアウトする予定であることを意味する。特記事項フィールドの「幼児2人」は、334号室に宿泊する4人のうち、2人が幼児であることを意味する。状態フィールドの「チェックイン済」は、チェックインが済んでいることを意味する。
図4は、スピーカDB41のレコードレイアウトを説明する説明図である。スピーカDB41は、スマートスピーカ20に固有に付与されたスピーカID(Identifier)と設置場所とを関連づけて記録するDBである。なお、本実施の形態では、スマートスピーカ20を識別する具体例として、スピーカIDを用いるが、ユーザーインタフェースを識別するためのユーザーインタフェース識別子としては、ユーザーインタフェースを識別するための情報であればよく、当該ユーザーインタフェースが設置された客室の部屋番号や、ユーザーインタフェースに割り振られたIPアドレス等であってもよい。
スピーカDB41は、スピーカIDフィールドおよび設置場所フィールドを有する。設置場所フィールドは、宿泊施設名フィールドおよび部屋番号フィールドを有する。スピーカIDフィールドには、スピーカIDが記録されている。宿泊施設名フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。部屋番号フィールドには、客室の部屋番号が記録されている。スピーカDB41は、1台のスマートスピーカ20について1つのレコードを有する。
図5は、清掃状態DB44のレコードレイアウトを説明する説明図である。清掃状態DB44は、客室と清掃状態とを関連づけて記録するDBである。清掃状態DB44は、宿泊施設名フィールド、部屋番号フィールドおよび状態フィールドを有する。状態フィールドは、清掃フィールド、確認フィールドおよび特記事項フィールドを有する。
宿泊施設名フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。部屋番号フィールドには、客室の部屋番号が記録されている。清掃フィールドには、清掃担当者の作業の状態が記録されている。清掃フィールドの「未」は清掃可能であるが、まだ清掃が終了していないことを示す。清掃フィールドの「不可」は、宿泊客が滞在中等の理由で清掃できないことを示す。清掃フィールドの「終了」は、清掃が終了したことを示す。
確認フィールドには、確認担当者の作業の状態が記録されている。確認フィールドの「不可」は、清掃が終了していない、または、宿泊客が滞在中等の理由で、清掃状態の確認を行なえないことを示す。確認フィールドの「未」は清掃が終了して確認が可能であることを示す。確認フィールドの「終了」は、清掃後の確認が終了したことを示す。
特記事項欄には、清掃に関する特記事項が記録されている。たとえば、306号室の特記事項欄には、清掃および確認を「13時まで」に終了する必要があることが記録されている。
図6は、清掃状態DB44の状態遷移を説明する状態遷移図である。宿泊客のチェックインが行なわれた場合、および、外出していた宿泊客が帰還してフロントからルームキーを受領した場合等に、清掃フィールドおよび確認フィールドに「不可」が記録される。
宿泊客から清掃の依頼を受けた場合、チェックアウトが行なわれた場合、および宿泊客がフロントにルームキーを預けて外出した場合等、客室の清掃準備が整った場合に、清掃フィールドに「未」が記録される。
清掃担当者が清掃を終了して確認の準備が整った場合に、清掃フィールドに「終了」、確認フィールドに「未」が記録される。確認担当者が再清掃を行なう必要があると判断した場合、清掃フィールドに「未」、確認フィールドに「不可」が記録される。確認担当者が正しく清掃できたと判断した場合、清掃フィールドおよび確認フィールドに「終了」が記録される。同時に、PMSサーバ15に客室の清掃および確認が終了した旨が通知される。
図7は、情報処理システム10の動作の概要を示すシーケンス図である。フロントでのチェックアウト処理等により、清掃状態DB44が更新される(ステップS800)。宿泊客から口頭または電話等により清掃の要望を受けた客室係の従業員が、パソコン等を操作して清掃状態DB44を更新しても良い。
ユーザが、スマートスピーカ20に対して、たとえば「掃除して下さい」または「終了しました」のようにスマートスピーカ20に話しかける。音声は、マイク26により取得される(ステップS801)。CPU21は、取得した音声を電気信号に変換した音声データと、カメラ28により撮影された画像と、スピーカIDとを音声応答サーバ14に送信する(ステップS802)。
音声応答サーバ14は、音声データに基づいて音声認識を行ない、ユーザのリクエストを文字列に変換する(ステップS811)。音声応答サーバ14は、変換した文字列に基づいて意味解析を行ない、ユーザのリクエストの意味を判定する(ステップS812)。音声応答サーバ14は、音声データに基づいて発話時のユーザの感情を推定する感情解析を行なう(ステップS813)。なお、音声認識、意味解析および感情解析については公知の手法を使用できるため、詳細については説明を省略する。感情解析には、声のトーンやスピードの情報等を用いても良い。
音声応答サーバ14は、意味解析結果および感情解析結果に基づいて。管理サーバ30への問合せの有無を判定する(ステップS814)。たとえば、ユーザが天気予報または交通情報などの一般的な情報についてリクエストしている場合は、音声応答サーバ14は管理サーバ30への問合せは不要であると判断する。
管理サーバ30への問合せが不要であると判定した場合、音声応答サーバ14は、ネットワークを介してWEBサービス等から情報を収集して、ユーザへの応答にかかる音声データを作成する。音声応答サーバ14は、スマートスピーカ20に音声データを送信し、スマートスピーカ20から音声により応答が出力される。管理サーバ30への問合せを行なわない場合に音声応答サーバ14が行なう処理は公知であるため、詳細については説明を省略する。
ユーザが客室の清掃に関する発言を行なった場合、音声応答サーバ14は管理サーバ30への問合せが必要であると判定する。音声応答サーバ14は、音声データを解析して得たユーザの発言内容と、カメラ28により撮影された画像と、スピーカIDとを管理サーバ30に送信する(ステップS821)。
以下では、管理サーバ30への問合せが必要と判定した場合の処理の概要を説明する。なお、破線で囲んだ部分の処理の詳細については、後述する。
CPU31は、発言内容に基づいて清掃状態DB44の更新要否を判定する(ステップS822)。必要であると判定した場合、CPU31は清掃状態DB44を更新する。具体的には、CPU31はスピーカIDをキーとして清掃状態DB44を検索してレコードを抽出する。CPU31は、抽出したレコードの状態フィールドを更新する。
CPU31は、ユーザへの応答要否を判定する(ステップS823)。たとえば、発言内容がユーザの一人言であると判定した場合、または他のユーザとの会話であると判定した場合、CPU31は清掃状態DB44の更新も、ユーザへの応答も不要であると判定し、以後の処理を行なわない。
たとえば、清掃担当者が「終了しました」のように話し掛けた場合、CPU31は近隣の客室の清掃状況に関する応答が必要であると判定して、PMSサーバ15から必要な情報を取得する。ユーザに応答すると判定した場合、CPU31は、応答内容を音声応答サーバ14に送信する(ステップS824)。
音声応答サーバ14は、受信した情報に基づいて自然音声による回答を作成する(ステップS831)。音声応答サーバ14は、回答にかかる音声データおよび画像をスマートスピーカ20に送信する(ステップS832)。CPU21は、タッチパネル25に受信した画像を表示するとともに、スピーカ27から音声を出力する(ステップS833)。
図8は、プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。図8を使用して、図7中の破線で囲んだ部分でCPU31が行なう処理の流れをさらに具体的に説明する。
CPU31は、音声応答サーバ14が前述のステップS821で送信した、ユーザの発言内容と、カメラ28により撮影された画像と、スピーカIDとを受信する(ステップS851)。CPU31は、受信したスピーカIDをキーとしてスピーカDB41を検索して、スマートスピーカ20が設置された宿泊施設名および部屋番号を取得する(ステップS852)。
CPU31は、ステップS851で受信した発言内容に基づいて、ユーザ、すなわち宿泊客が客室の清掃を要求しているか否かを判定する(ステップS853)。客室の清掃を要求していると判定した場合(ステップS853でYES)、CPU31は清掃要求処理のサブルーチンを起動する(ステップS854)。清掃要求処理のサブルーチンは、宿泊客からの清掃要求を受け付けるサブルーチンである。清掃要求処理のサブルーチンの処理の流れは後述する。その後、CPU31は処理を終了する。
客室の清掃を要求していないと判定した場合(ステップS853でNO)、CPU31は、ユーザ、すなわち客室の清掃担当者が清掃開始を報告しているか否かを判定する(ステップS861)。清掃開始を報告していると判定した場合(ステップS861でYES)、CPU31は清掃開始処理のサブルーチンを起動する(ステップS862)。清掃開始処理のサブルーチンは、清掃担当者に情報を提供するサブルーチンである。清掃開始処理のサブルーチンの処理の流れは後述する。の後、CPU31は処理を終了する。
清掃開始を報告していないと判定した場合(ステップS861でNO)、CPU31は、ユーザが清掃終了を報告しているか否かを判定する(ステップS866)。清掃終了を報告していると判定した場合(ステップS866でYES)、CPU31はユーザが所定の清掃担当者であるか否かを判定する(ステップS867)。判定は、たとえばカメラ28により撮影されたユーザの画像、声紋認証、または、所定のパスワードの入力等に基づいて実行される。
所定の清掃担当者とは、宿泊施設に雇用されて清掃作業を担当する者、または、宿泊施設から清掃作業を委託された清掃会社に雇用されて、宿泊施設で清掃作業を担当する者を意味する。所定の清掃担当者は、単に雇用されているのみでなく、十分な研修等を受けて、その宿泊施設での作業を行なう資格を有すると認定されている者を意味しても良い。所定の清掃担当者は、特定の日時に、特定の客室の清掃担当を割り当てられた特定の清掃担当者を意味しても良い。所定の清掃担当者は、所定の清掃会社の従業員であるなどの定められた条件を満たす者を意味しても良い。
いずれの場合であっても、所定の清掃担当者の氏名、顔写真、声紋およびパスワード等の、ステップS867における判定に必要な情報は、補助記憶装置33またはネットワークを介して接続された外部のサーバに記録されている。
所定の清掃担当者であると判定した場合(ステップS867でYES)、CPU31は清掃状態DB44を更新する(ステップS868)。具体的には、図6を使用して説明したように、CPU31は清掃作業中の客室に関するレコードの清掃フィールドに「終了」を、確認フィールドに「未」を記録する。所定の清掃担当者ではないと判定した場合(ステップS867でNO)、またはステップS868の終了後、CPU31は処理を終了する。
清掃終了を報告していないと判定した場合(ステップS866でNO)、CPU31は、ユーザが確認終了を報告しているか否かを判定する(ステップS871)。確認終了を報告していると判定した場合(ステップS871でYES)、CPU31はユーザが所定の確認担当者であるか否かを判定する(ステップS872)。
所定の確認担当者とは、宿泊施設に雇用されて清掃作業の確認を担当する者、または、宿泊施設から清掃作業を委託された清掃会社に雇用されて、宿泊施設で清掃作業の確認を担当する者を意味する。所定の確認担当者は、単に雇用されているのみでなく、十分な研修等を受けて、その宿泊施設での清掃作業の確認を行なう資格を有すると認定されている者を意味しても良い。所定の確認担当者は、特定の日時に、特定の客室の確認担当を割り当てられた者を意味しても良い。所定の確認担当者は、宿泊施設の従業員であるなどの定められた条件を満たす者を意味しても良い。
同一の担当者が、ある客室において清掃担当者であり、別の客室においては確認担当者であっても良い。確認担当者と清掃担当者とは、所属部門または所属企業等が分かれていても良い。
いずれの場合であっても、所定の確認担当者の氏名、顔写真、声紋およびパスワード等の、ステップS872における判定に必要な情報は、補助記憶装置33またはネットワークを介して接続された外部のサーバに記録されている。
所定の確認担当者であると判定した場合(ステップS872でYES)、CPU31は清掃状態DB44を更新する(ステップS873)。具体的には、確認担当者が再清掃を行なう必要があると判断した旨を報告した場合、CPU31は、清掃フィールドに「未」、確認フィールドに「不可」を記録する。
確認担当者が正しく清掃できたと判断した旨を報告した場合、CPU31は清掃フィールドおよび確認フィールドに「終了」を記録する。CPU31は、PMSサーバ15に客室の清掃および確認が終了した旨を通知する。
確認終了を報告していないと判定した場合(ステップS871でNO)、所定の確認担当者ではないと判定した場合(ステップS872でNO)、またはステップS873の終了後、CPU31は処理を終了する。
図9は、清掃要求処理のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。清掃要求処理のサブルーチンは、宿泊客からの清掃要求を受け付けるサブルーチンである。
CPU31は、PBX16を介してPMSサーバ15に客室の部屋番号を送信して、宿泊客に関する情報を要求する(ステップS901)。CPU31は、PMS15に記録された宿泊客に関する情報を取得する(ステップS902)。宿泊客に関する情報は、図3を使用して説明したPMSDBの1つのレコードに記録された情報を含む。
CPU31は、宿泊客が連泊であるか否かを判定する(ステップS903)。連泊であると判定した場合(ステップS903でYES)、CPU31はいつまでに清掃を終了するべきであるかを確認する(ステップS904)。
たとえば、カメラ28により撮影された画像から宿泊客が外出準備をしていると判定した場合、CPU31はスマートスピーカ20を介して宿泊客に「お出かけですね。何時頃にお戻りの予定でしょうか?」と質問する。CPU31は、宿泊客の回答を音声認識および意味解析して、戻る予定の時刻を取得する。CPU31は、取得した時刻よりも早い時刻が、清掃期限であると判定する。
たとえば、宿泊施設内のレストラン、ティールームまたはマッサージ等の予約がPMSに記録されている場合、CPU31は利用終了予定時刻よりも早い時刻が、清掃期限であると判定する。宿泊客が具体的な清掃期限を指定した場合には、CPU31は宿泊客が指定した期限が清掃期限であると判定する。
CPU31は、標準的な清掃所要時間に基づいて清掃終了の予定時刻を算出し、スマートスピーカ20を介して「3時までに清掃を終了できる予定です。よろしいでしょうか?」等と質問しても良い。宿泊客が同意した場合、CPU31は宿泊客に打診した時刻が、清掃期限であると判定する。
CPU31は、清掃状態DB44を更新する(ステップS905)。具体的には、図6を使用して説明したように、CPU31は宿泊客が利用中の客室に関するレコードの清掃フィールドに「未」を、確認フィールドに「不可」を記録する。CPU31は、清掃期限その他宿泊客からの要望を備考フィールドに記録する。その後、CPU31は処理を終了する。
なお、CPU31は、カメラ28により撮影された画像等を介して、宿泊客が客室から出たことを確認した後に、ステップS905を実行しても良い。
連泊ではないと判定した場合(ステップS903でNO)、CPU31は宿泊客がチェックアウトしたことの通知を待つ(ステップS906)。通知は、たとえばフロントの担当者がチェックアウトの処理を行なった際に、自動的に通知される。CPU31は、PMSサーバ15に適宜アクセスして、チェックアウトが記録されているか否かを確認しても良い。
宿泊客がチェックアウトしたことを確認した後に、CPU31は清掃状態DB44を更新する(ステップS907)。具体的には、図6を使用して説明したように、CPU31は宿泊客が利用していた客室に関するレコードの清掃フィールドに「未」を、確認フィールドに「不可」を記録する。その後、CPU31は処理を終了する。
なお、ステップS906においてCPU31は、宿泊料金を精算して、チェックアウト手続を実行するシステムを起動しても良い。客室内でチェックアウト手続を行なうシステムは従来から使用されているため、説明を省略する。
図10は、清掃開始処理のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。清掃開始処理のサブルーチンは、清掃担当者に情報を提供するサブルーチンである。
CPU31はユーザが所定の清掃担当者であるか否かを判定する(ステップS911)。判定は、たとえばカメラ28により撮影されたユーザの画像、声紋認証、または、所定のパスワードの入力等に基づいて実行される。
所定の清掃担当者でないと判定した場合(ステップS911でNO)、CPU31は処理を終了する。所定の清掃担当者であると判定した場合(ステップS911でYES)、CPU31は、PBX16を介してPMSサーバ15に客室の部屋番号を送信して、宿泊客に関する情報を要求する(ステップS912)。
CPU31は、PMS15に記録された宿泊客に関する情報を取得する(ステップS913)。宿泊客に関する情報は、図3を使用して説明したPMSDBの1つのレコードに記録された情報を含む。
CPU31は、取得した情報の中から清掃担当者に通知する情報を抽出する(ステップS915)。たとえば、宿泊客の人数に応じてバスタオル、カップ等を用意する宿泊施設である場合、CPU31は宿泊客の人数を抽出する。宿泊客の性別に応じて化粧品等のアメニティを用意する宿泊施設である場合、CPU31は宿泊客の人数を性別ごとに抽出する。乳幼児向けのアメニティ等を用意する宿泊施設である場合、CPU31は乳幼児の有無および年齢等を抽出する。
CPU31は、音声応答サーバ14を介してスマートスピーカ20に抽出した情報を出力する(ステップS916)。その後、CPU31は処理を終了する。清掃担当者は、スマートスピーカ20から出力された情報に基づいて、宿泊客のニーズに合うように客室を整えることができる。
本実施の形態によると、音声による指示に基づいて宿泊施設内の機器、具体的にはルームインジケータ17を制御する情報処理システム10を提供できる。自然言語により指示を行なえるため、清掃作業者等の従業員だけでなく、宿泊客であっても容易に利用できる情報処理システム10を提供できる。
宿泊客がスマートスピーカ20を介して清掃を要求した場合、フロントの担当者等による入力作業を経ずにルームインジケータ17に情報が直接反映される。入力作業に伴うタイムラグがなく、速やかに宿泊客の要求に対応できる情報処理システム10を提供できる。
本実施の形態によると、清掃担当者等は清掃用具等で両手が塞がっている場合であっても、スマートスピーカ20を介して音声でルームインジケータ17を操作できる。すなわち清掃作業者等は、作業の手を止めずに、ルームインジケータ17を操作できる。そのため、清掃作業および確認作業の結果が速やかにルームインジケータ17に反映される。以上により、フロント担当者等がタイムラグなく客室の状況を把握して、宿泊客を案内できる情報処理システム10を提供できる。
本実施の形態によると、ルームインジケータ17の画面を清掃担当者等が携帯する情報処理端末18に表示できる。したがって、清掃担当者等はルームインジケータ17が設置された清掃準備室等に戻らなくても、状況を判断して適切な判断を行なえる。
ユーザーインタフェースに、それぞれの客室に設置されたスマートスピーカ20を利用することにより、ユーザが客室番号等を入力する必要がない情報処理システム10を提供できる。
図8を使用して説明したプログラムにおいて、ステップS867およびステップS872で所定の担当者であるか否かを判定し、所定の担当者であると判定した場合にのみ清掃状態DB44を更新する。したがって、外部者の悪戯等により誤った情報が清掃状態DB44に登録されて、清掃漏れおよび確認漏れが発生することを防止できる。
図10を使用して説明した清掃開始処理のサブルーチンにおいて、CPU31は、ステップS911で清掃担当者ではないと判定した場合に処理を終了する。したがって、部外者に対する宿泊客の個人情報漏洩を防止できる。
ステップS911で清掃担当者ではないと判定した場合、CPU31は、測定開始を報告した者の画像、音声等を補助記憶装置33に記録した後に、処理を終了しても良い。記録された情報を別途解析することにより、清掃担当者ではない者により清掃開始処理のサブルーチンが起動された原因を特定できる。原因には、たとえば清掃担当者の登録漏れ、図8のステップS861における誤認識、または宿泊客による悪戯等が考えられる。
清掃開始処理のサブルーチンを使用することにより、清掃担当者は宿泊客に合わせて客室を整えることができる。したがって、宿泊客の満足度向上に寄与する情報処理システム10を提供できる。
なお、宿泊客によって客室の整え方を変えない宿泊施設においては、図8を使用して説明したプログラムにおいて、ステップS861の判定およびステップS862の清掃開始処理のサブルーチンの起動を省略できる。
ステップS911またはステップS867で清掃担当者ではないと判定した場合、および、ステップS872で確認担当者ではないと判定した場合、CPU31は宿泊施設のフロントまたは警備室等に通知を出力しても良い。この際、CPU31はカメラ28を介して撮影した映像およびマイク26を介して取得した音声を、フロントまたは警備室で視聴できるようにすることが望ましい。清掃担当者または確認担当者を装って宿泊施設内に侵入した不審者を早期に発見できる。
CPU31は、清掃状態DB44の変化ログを補助記憶装置33に記録しても良い。変化ログを別途解析することにより、たとえば清掃担当者ごとの清掃所要時間、および、確認担当者により再清掃が必要と判断される頻度等を算出できる。これにより、清掃担当者の能力査定および業務効率の管理を行なえる。
ルームインジケータ17はディスプレイを有さなくても良い。宿泊施設の従業員は、必要に応じて情報処理端末18を操作して、ルームインジケータ17の情報を確認できる。ルームインジケータ17の機能は、管理サーバ30と、外付けディフプレイとの組合せにより実現されてもよい。
[実施の形態2]
本実施の形態は、機械学習によって作成されたリコメンドモデルを用いて客室を整える情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図11は、実施の形態2のリコメンドモデルの概要を説明する説明図である。リコメンドモデルは、宿泊客の属性および天候等の入力データを受け付けて、客室の整備状態に関する出力データを出力するモデルである。ユーザの属性は、PMSサーバ15に記録されたユーザの属性、スマートスピーカ20を介して取得した宿泊客のリクエストおよびユーザの声を分析して推測した宿泊客の感情等である。ユーザの属性は、図3を使用して説明した宿泊者フィールドの各サブフィールドに記録された事柄を含む。
出力データのタイプA、タイプB等は、たとえばエアコンの温度設定、冷蔵庫に入れる飲み物の種類、および、シャンプー等のアメニティの種類等を組み合わせた、客室の整備状態のタイプである。リコメンドモデルは、それぞれのタイプの推奨確率を出力する。
リコメンドモデルは、たとえば、さまざまな入力データに対してベテランの客室係が選択する客室の整備状態を、客室係へのアンケート等により収集した教師データに基づいて、ディープラーニング等の機械学習により作成する。リコメンドモデルは入力データに基づいて客室の整備状態を定める決定木をコーディングしたプログラム等であっても良い。
本実施の形態においては、図10を使用して説明した清掃開始処理のサブルーチンのステップS915において、CPU31はPMS情報と、インターネットの天気予報サイト等から取得した天候とをリコメンドモデルに入力する。CPU31は、リコメンドモデルから、それぞれのタイプの推奨確率を取得して、もっとも高い推奨確率のタイプをステップS916で出力する。
出力は、たとえば「タイプBを推奨します。エアコンの設定温度は22度、冷蔵庫には、ガス入りのミネラルウォータ3本、ビール2缶です。」のように、スピーカ27から音声を出力するとともに、表示部251にも表示する。清掃係は、出力に沿って客室を整備する。
本実施の形態によると、宿泊客の属性および天候に応じて客室を整備できる。たとえば、PMSサーバ15にアルコールを飲まない旨が記録されている宿泊客である場合、冷蔵庫にビール等のアルコール飲料の代わりに、ソフトドリンクを多めに入れることができる。以上より、宿泊客の満足度が向上する情報処理システム10を提供できる。
[実施の形態3]
本実施の形態は、宿泊施設内で荷物を運搬するロボット80を制御する情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。ロボット80は、音声による指示に基づいて制御される宿泊施設内の機器の例示である。
図12は、実施の形態3の情報処理システム10の構成を説明する説明図である。情報処理システム10は、前述のスマートスピーカ20、情報処理端末18、ルームインジケータ17、管理サーバ30、音声応答サーバ14、PBX16、およびPMSサーバ15に加えてロボット80を含む。
ロボット80は、CPU81、主記憶装置82、補助記憶装置83、通信部84、タッチパネル85、マイク86、スピーカ87およびカメラ88およびバスと、図示を省略する走行用のアクチュエータとを備える。CPU81は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。CPU81には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。CPU81は、バスを介してロボット80を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置82は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置82には、CPU81が行なう処理の途中で必要な情報およびCPU81で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置83は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置83には、CPU81に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。
通信部84は、ロボット80とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。タッチパネル85は、液晶表示パネル等の表示部851と、表示部851に積層された入力部852とを備える。ロボット80は、指示された目的地まで荷物を運搬する運搬用ロボットである。
図13は、実施の形態3の清掃状態DB44のレコードレイアウトを説明する説明図である。清掃状態DB44は、客室と清掃状態とを関連づけて記録するDBである。清掃状態DB44は、宿泊施設名フィールド、部屋番号フィールドおよび状態フィールドを有する。状態フィールドは、清掃状態フィールドおよび特記事項フィールドを有する。
宿泊施設名フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。部屋番号フィールドには、客室の部屋番号が記録されている。清掃状態フィールドには、清掃状態が記録されている。清掃状態フィールドの「不可」は、宿泊客が滞在中等の理由で清掃できないことを示す。「配達待ち」は、シーツ、バスタオルおよびシャンプー等、客室の整備に使用する物品の配達を待っている状態を示す。
「清掃待ち」は、清掃担当者による作業を待っている状態を示す。「回収待ち」は、使用済のバスタオルおよびゴミ等の回収を待っている状態を示す。「確認待ち」は、確認担当者による確認を待っている状態を示す。「終了」は、清掃および確認が終了し、宿泊客を迎え入れられる状態になっていることを示す。
図14は、実施の形態3の清掃状態の遷移を説明する状態遷移図である。宿泊客のチェックインが行なわれた場合、および、外出していた宿泊客が帰還してフロントからルームキーを受領した場合等に、清掃状態フィールドに「不可」が記録される。
宿泊客から清掃の依頼を受けた場合、チェックアウトが行なわれた場合、および宿泊客がフロントにルームキーを預けて外出した場合等、客室の清掃準備が整った場合に、清掃状態フィールドに「配達待ち」が記録される。ロボット80が客室に必要な物品を配達する。配達終了後、または、配達する物品がない場合、清掃状態フィールドに「清掃待ち」が記録される。
清掃担当者が清掃を終了した場合、清掃状態フィールドに「回収待ち」が記録される。ロボット80が客室に行き、物品を回収する。回収終了後、または回収する物品がない場合、清掃状態フィールドに「確認待ち」が記録される。回収必要な物品の有無は、清掃担当者がスマートスピーカ20を介して入力する。
確認担当者が確認を終了して問題ないと判断した場合、清掃状態フィールドに「終了」が記録されるとともに、PMSサーバ15に客室の清掃および確認が終了した旨が通知される。確認担当者が再清掃を行なう必要があると判断した場合、清掃状態フィールドに「清掃待ち」が記録される。
図15は、実施の形態3のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。図15を使用して説明するプログラムは、ロボット80による配達を制御するプログラムであり、図8を使用して説明したプログラムと平行して実行される。
CPU31は、清掃状態DB44を検索して、清掃状態フィールドに「配達待ち」または「回収待ち」が記録されているレコードを取得する(ステップS921)。CPU31は、取得したレコードに基づいて配達元および配達先を判定する(ステップS922)。具体的には、「配達待ち」である場合には配達元はリネン室等であり、配達先は客室である。「回収待ち」である場合には配達元は客室であり、配達先は廃品回収室である。
CPU31は、配達元および配達先をロボット80に指示する(ステップS923)。CPU81は指示を受信する(ステップS941)。CPU81は、配達元に移動する(ステップS942)。CPU81は、物品を受け取る(ステップS943)。
物品の受け取りは、CPU81がアクチュエータ等を動作させて物品を搭載することによって実行されても、他の機械または人間がロボット80に物品を載せることによって実行されても良い。たとえば、人間がロボット80に物品を載せる場合、CPU81は必要な物品および配達先を表示部851に表示する。人間は、表示内容を見て適切な物品を選択して、ロボット80に載せた後に、入力部852を操作して配達先に向かうように指示する。
CPU81は、ロボット80を配達先に移動させる(ステップS944)。CPU81は、物品を降ろす(ステップS945)。物品を降ろす作業は、CPU81がアクチュエータ等を動作させて物品を搭載することによって実行されても、他の機械または人間がロボット80から物品を降ろすことによって実行されても良い。
CPU81は、配達が終了したことを管理サーバ30に通知する(ステップS946)。CPU31は、通知を受信する(ステップS925)。CPU31は、清掃状態DB44を更新する(ステップS926)。具体的には、図13を使用して説明したように、配達を終了した場合には清掃状態フィールドに「清掃待ち」を記録する。回収を終了した場合には、清掃状態フィールドに「確認待ち」を記録する。
CPU31は、処理を終了するか否かを判定する(ステップS927)。たとえば、客室の清掃サービス時間が終了した場合(ステップS927でYES)、CPU31は処理を終了すると判定する。処理を終了しないと判定した場合(ステップS927でNO)、CPU31はステップS921に戻る。処理を終了すると判定した場合、CPU31は処理を終了する。
なお、CPU31は、ステップS921で複数のレコードを取得し、ステップS923において、複数の客室を順次回るようにロボット80に指示しても良い。
本実施の形態によると、客室の整備に使用する物品を清掃担当者が運搬する必要がない情報処理システム10を提供できる。清掃担当者の負担を低減できる。また、清掃担当者が物品補充のために清掃準備室等に戻る必要がないため、清掃作業の効率を高められる。
[実施の形態4]
本実施の形態は、ロボット80がさまざまな物品を配達する情報処理システム10に関する。実施の形態3と共通する部分については、説明を省略する。
図16は、実施の形態4の運搬DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。運搬DBは、配達元、配達先、配達する物品および配達状態を関連づけて記録するDBである。運搬DBは、宿泊施設名フィールド、配達元フィールド、配達先フィールド、物品フィールドおよび状態フィールドを有する。
宿泊施設名フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。配達元フィールドには、配達元の場所が記録されている。配達先フィールドには、配達先の名称が記録されている。物品フィールドには配達する物品が記録されている。状態フィールドには、物品の状態が記録されている。「終了」は配達先に到着したことを示す。「移動中」は配達元から配達先に移動中であることを示す。「受け取り前」はまだロボット80に搭載されていないことを示す。状態フィールドの初期値は、「受け取り前」である。
たとえば、図16の一番下のレコードは、清掃担当者が清掃を終了して清掃状態DB44を更新した場合に作成される。CPU31は、清掃状態DB44のうち更新されたレコードの部屋番号フィールドに記録された部屋番号を、運搬DBに追加したレコードの配達元フィールドに記録する。
図16の一番上のレコードは、宿泊客がスマートスピーカ20を介して食事のルームサービスを依頼した場合に作成される。具体的には、CPU31は宿泊客の依頼を受け付けたスマートスピーカ20のスピーカIDをキーにして、スピーカDB41を検索して、レコードを抽出する。CPU31は、抽出したレコードの部屋番号フィールドに記録された部屋番号を、運搬DBに追加したレコードの配達先フィールドに記録する。
図16の上から2番目のレコードは、宿泊客がスマートスピーカ20を介してルームサービス後の食器の片付けを依頼した場合に作成される。具体的には、CPU31は宿泊客の依頼を受け付けたスマートスピーカ20のスピーカIDをキーにして、スピーカDB41を検索して、レコードを抽出する。CPU31は、抽出したレコードの部屋番号フィールドに記録された部屋番号を、運搬DBに追加したレコードの配達元フィールドに記録する。
運搬DBには、上述のとおりCPU31が追加したレコードと、ルームサービスの受注システム等により自動的に生成されたレコードと、宿泊施設の従業員により手動で作成されたレコードとが混在して記録されても良い。
図17は、実施の形態4のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。図17を使用して説明するプログラムは、ロボット80による配達を制御するプログラムであり、図8を使用して説明したプログラムと平行して実行される。ロボット80は、たとえば食事運搬用、ゴミ回収用等、用途ごとに適切な運搬機構を有する。
CPU31は、運搬DBを検索して、状態フィールドに「受け取り前」が記録されているレコードを取得する(ステップS951)。CPU31は、取得したレコードの物品フィールドに記録された物品に基づいて配達に使用するロボット80を選択する(ステップS952)。
CPU31は、配達元、配達先および物品をロボット80に指示する(ステップS953)。CPU81は指示を受信する(ステップS971)。CPU81は、配達元に移動する(ステップS972)。CPU81は、物品を受け取る(ステップS973)。CPU81は、物品を受け取ったことを管理サーバ30に通知する(ステップS974)。
CPU31は、通知を受信する(ステップS954)。CPU31は、運搬DBを更新する(ステップS955)。具体的には、状態フィールドに「移動中」を記録する。
CPU81は、ロボット80を配達先に移動させる(ステップS975)。CPU81は、物品を降ろす(ステップS976)。物品を降ろす作業は、CPU81がアクチュエータ等を動作させて物品を搭載することによって実行されても、他の機械または人間がロボット80から物品を降ろすことによって実行されても良い。
CPU81は、配達が終了したことを管理サーバ30に通知する(ステップS977)。CPU31は、通知を受信する(ステップS956)。CPU31は、運搬DBを更新する(ステップS957)。具体的には、状態フィールドに「終了」を記録する。
CPU31は、処理を終了するか否かを判定する(ステップS958)。たとえば、ルームサービスの時間が終了した場合、CPU31は処理を終了すると判定する。処理を終了しないと判定した場合(ステップS958でNO)、CPU31はステップS951に戻る。処理を終了すると判定した場合(ステップS958でYES)、CPU31は処理を終了する。
なお、CPU31は、ステップS951で複数のレコードを取得し、ステップS953において、複数の客室を順次回るようにロボット80に指示しても良い。
本実施の形態によると、さまざまな物品をロボット80に配達させる情報処理システム10を提供できる。
CPU31は、実施の形態2で説明したリコメンドモデルを使用して、物品の詳細を判定しても良い。宿泊客がスマートスピーカ20を介してシャンプーの配達を依頼した場合を例にして説明する。
CPU31は、PMSサーバ15に記録されたユーザの属性、スマートスピーカ20を介して取得した宿泊客のリクエストおよびユーザの声を分析して推測した宿泊客の感情等に基づいて、宿泊客の属性を取得する。CPU31は宿泊客の属性および天候を受け付けて、宿泊客に推奨するシャンプーの銘柄に関する出力データを出力するリコメンドモデルを選択する。CPU31は、選択したリコメンドモデルに宿泊客の属性と天候を入力する。CPU31は、出力データに基づいて客室に届けるシャンプーの銘柄を判定する。
以上により、宿泊客の性別、年齢等に応じたシャンプーを提供する情報処理システム10を実現できる。
宿泊客がスマートスピーカ20を介してディナーのルームサービスを依頼した場合を例にして説明する。たとえば、宿泊客が「シェフのお薦めコース」のような、宿泊施設側の裁量の大きい注文をした場合、CPU31は宿泊客の属性および天候を受け付けて、宿泊客に推奨するディナーに関する出力データを出力するリコメンドモデルを選択する。出力データは、たとえば主菜、副菜等の料理のそれぞれについて、宿泊客が好む確率である。
CPU31は、選択したリコメンドモデルに宿泊客の属性と天候を入力する。CPU31は、出力データを取得して、ネットワークを介して厨房に伝達する。厨房の料理人は、出力データを見て、宿泊客の好みに合わせたコース料理を組み立てる。料理人は、調理した料理をロボット80に運搬させる。
以上により、宿泊客の好みに合わせた料理の提供を支援する情報処理システム10を実現できる。
[実施の形態5]
図18は、実施の形態5の情報処理装置の機能ブロック図である。情報処理装置は、取得部91と、機器制御部92とを備える。取得部91は、宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェース20から音声データを取得する。機器制御部92は、取得部91が取得した音声データと、ユーザーインタフェース20を識別するユーザーインタフェース識別子とに基づいて、宿泊施設内の機器17、80を制御する機器制御部92とを備える。
[実施の形態6]
本実施の形態は、汎用のコンピュータ90とプログラム97とを組み合わせて動作させることにより、本実施の形態の情報処理システム10用の管理サーバ30を実現する形態に関する。図19は、実施の形態6の情報処理システム10の構成を示す説明図である。なお、実施の形態1と共通する部分の説明は省略する。
本実施の形態の情報処理システム10は、ネットワークを介して接続されたスマートスピーカ20、音声応答サーバ14、PMSサーバ15、PBX16、ルームインジケータ17、情報処理端末18およびコンピュータ90を備える。コンピュータ90は、CPU31、主記憶装置32、補助記憶装置33、通信部34、読取部36およびバスを備える。
プログラム97は、可搬型記録媒体96に記録されている。CPU31は、読取部36を介してプログラム97を読み込み、補助記憶装置33に保存する。またCPU31は、コンピュータ90に実装されたフラッシュメモリ等の半導体メモリ98に記憶されたプログラム97を読出しても良い。さらに、CPU31は、通信部34および図示しないネットワークを介して接続される図示しない他のサーバコンピュータからプログラム97をダウンロードして補助記憶装置33に保存しても良い。
プログラム97は、コンピュータ90の制御プログラムとしてインストールされ、主記憶装置32にロードして実行される。これにより、コンピュータ90は上述した管理サーバ30として機能する。
各実施例で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 情報処理システム
14 音声応答サーバ
15 PMSサーバ
16 PBX
17 ルームインジケータ(機器)
18 情報処理端末(ユーザーインタフェース)
20 スマートスピーカ(ユーザーインタフェース)
21 CPU
22 主記憶装置
23 補助記憶装置
24 通信部
25 タッチパネル
251 表示部
252 入力部
26 マイク
27 スピーカ
28 カメラ
30 管理サーバ
31 CPU
32 主記憶装置
33 補助記憶装置
34 通信部
36 読取部
41 スピーカDB
44 清掃状態DB
80 ロボット(機器)
81 CPU
82 主記憶装置
83 補助記憶装置
84 通信部
85 タッチパネル
851 表示部
852 入力部
86 マイク
87 スピーカ
88 カメラ
90 コンピュータ
91 取得部
92 機器制御部
96 可搬型記録媒体
97 プログラム
98 半導体メモリ
しかしながら、ルームインジケータ等の機器の操作を習得し、必要の都度操作することは、従業員にとっては負担である。一つの態様では、簡単な指示に基づいて宿泊施設の清掃状態を記録するプログラム等を提供することを目的とする。
プログラムは、宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースを介して前記客室の清掃終了を示す情報を受け付けた場合、前記ユーザーインタフェースを識別するための識別情報と関連づけて清掃終了した旨を記録し、清掃終了した旨が記録されている客室に設置されたユーザーインタフェースを介して前記客室の清掃に関する確認終了を示す情報を受け付けた場合、前記ユーザーインタフェースを識別するための識別情報と関連づけて確認終了した旨を記録する処理をコンピュータに実行させる。
一つの態様では、簡単な指示に基づいて宿泊施設の清掃状態を記録するプログラム等を提供できる。
プログラムは、宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースを介して前記客室の清掃終了を示す情報を受け付けた場合、前記ユーザーインタフェースを識別するための識別情報と関連づけて清掃終了した旨を記録し、清掃終了した旨が記録されている客室に設置されたユーザーインタフェースを介して前記客室の清掃に関する確認終了を示す情報を受け付けた場合、前記ユーザーインタフェースを識別するための識別情報と関連づけて確認終了した旨を記録し、前記客室に設置されたユーザーインタフェースを介して前記客室の清掃要求を示す情報を受け付けた場合、ホテル管理システムから前記客室に滞在中の宿泊客のチェックアウト予定日に関する情報を取得し、前記客室の清掃要求を示す情報を受け付けた日がチェックアウト予定日である場合、前記宿泊客がチェックアウトした後に、前記客室に設置されたユーザーインタフェースを識別するための識別情報と関連づけて清掃が可能である旨を記録し、前記客室の清掃要求を示す情報を受け付けた日がチェックアウト予定日ではない場合、前記識別情報と関連づけて清掃を終了するべき期限を記録する
処理をコンピュータに実行させる。

Claims (12)

  1. 宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースから取得データを取得し、
    取得した取得データと、前記ユーザーインタフェースを識別するユーザーインタフェース識別子とに基づいて、前記宿泊施設内の機器を制御する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  2. 前記機器は、客室の清掃状態を一覧表示するルームインジケータである
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室の清掃要求を示す場合、前記客室が清掃待ちの状態であることを前記ルームインジケータに出力する
    請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室における作業の終了を示す場合、前記取得データを発したユーザが所定の担当者であるか否かを判定し、
    所定の担当者であると判定した場合、作業が終了した旨を前記ルームインジケータに出力する
    請求項2または請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室で行なわれた作業の確認終了を示す場合、前記取得データを発したユーザが所定の確認担当者であるか否かを判定し、
    所定の確認担当者であると判定した場合、確認終了した旨を前記ルームインジケータに出力する
    請求項2から請求項4のいずれか一つに記載のプログラム。
  6. 前記機器は、前記宿泊施設内で物品を運搬するロボットである
    請求項1に記載のプログラム。
  7. 前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室の清掃要求を示す場合、前記ロボットに前記客室まで清掃に用いる物品を運搬させる指示を出力する
    請求項6に記載のプログラム。
  8. 前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室における作業の終了を示す場合、
    前記ロボットに前記客室から清掃に用いた物品を回収させる指示を出力する
    請求項6または請求項7に記載のプログラム。
  9. 前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室へ物品を運搬する要求を示す場合、前記ロボットに前記客室まで要求された物品を運搬させる指示を出力する
    請求項6から請求項8のいずれか1つに記載のプログラム。
  10. 前記取得データは音声データである
    請求項1から9のいずれか一つに記載のプログラム。
  11. 宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースから取得データを取得し、
    取得した取得データと、前記ユーザーインタフェースを識別するユーザーインタフェース識別子とに基づいて、前記宿泊施設内の機器を制御する
    処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
  12. 宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースから取得データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した取得データと、前記ユーザーインタフェースを識別するユーザーインタフェース識別子とに基づいて、前記宿泊施設内の機器を制御する機器制御部と
    を備える情報処理装置。
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