以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る注文管理システム90の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る注文管理システム90は、店舗80内に収容されており、注文管理装置10と、注文入力装置30と、調理指示装置42と、伝票発行装置44と、会計装置46と、卓端末装置48と、を備えている。なお、注文管理装置10は、空席情報管理装置の一例であり、注文入力装置30は、携帯端末装置の一例である。
本実施形態に係る店舗80は、商品又は役務(サービス)を提供する店舗全般を対象とし、本実施形態では、店舗80として、各種の飲食物を提供するレストランや居酒屋等の飲食店を適用した場合について説明する。店舗80には、入店客が飲食するための複数の卓が設置されている。複数の卓の各々には、卓情報の一例である卓番号が予め割り当てられており、この卓番号により個々の卓が識別可能とされている。
本実施形態に係る注文管理装置10には、例えば、サーバコンピュータ等が適用される。注文管理装置10は、店舗80内に構築されたLAN(Local Area Network)等のネットワークN1を介して無線通信により注文入力装置30と接続される。注文管理装置10は、注文入力装置30から送信されてくる入店客の注文情報を管理する。この注文情報は、入店客が使用する卓を示す卓番号、入店客の人数、入店客の客層、入店客の入店時刻、及び入店客が注文した注文内容等を含む情報である。なお、ここでいう客層とは、例えば、「主婦」、「サラリーマン」、「家族連れ」、「学生」等のように入店客を分類した情報である。また、ここでいう注文内容とは、入店客が注文した飲食物及びその個数を示す情報である。また、入店時刻は、注文入力装置30に内蔵された時計により得られた時刻を用いてもよいし、注文管理装置10が注文入力装置30から注文情報を受信した時刻を入店時刻として付加してもよい。
また、本実施形態に係る注文管理装置10は、調理指示装置42、伝票発行装置44、会計装置46、及び卓端末装置48の各々ともネットワークN1を介して有線通信により接続される。なお、注文管理装置10は、調理指示装置42、伝票発行装置44、会計装置46、及び卓端末装置48の各々とネットワークN1を介して無線通信により接続されてもよい。注文管理装置10は、入店客毎の注文情報に基づいて、伝票番号を含む伝票データ、及び、入店客に提供すべき飲食物及びその個数を示す調理指示データを生成し、調理指示データを調理指示装置42に送信すると共に、伝票データを伝票発行装置44に送信する。調理指示装置42は、注文管理装置10から受信した調理指示データを表示し、厨房の調理担当者に対して入店客に提供すべき飲食物及びその個数を指示する。また、伝票発行装置44は、注文管理装置10から受信した伝票データに応じた伝票を印刷する。また、会計装置46は、伝票発行装置44により印刷された伝票に基づいて、入店客毎に会計処理を行い、会計処理の完了を示す情報を、注文管理装置10に送信する。なお、この会計処理の完了を示す情報は、上記注文情報を解除する注文解除情報の一例である。会計装置46には、例えば、POS(Point Of Sales)レジスタ等が適用される。卓端末装置48は、卓毎に設けられており、卓の予約状況等を表示する。
店舗80の調理担当者は、調理指示装置42に表示された調理指示データに従って飲食物を準備し、店舗80の接客担当者は、調理担当者が準備した飲食物を、対応する注文情報に含まれる卓番号により示される卓の入店客に提供する。
本実施形態に係る注文入力装置30には、例えば、店舗80の接客担当者が使用するハンディターミナル等が適用される。注文入力装置30には、後述する注文入力プログラムが予めインストールされており、この注文入力プログラムを用いて注文入力処理を実行する。注文入力装置30は、接客担当者が入力して得られた注文情報を、ネットワークN1を介して注文管理装置10に送信する。
図2は、第1の実施形態に係る注文入力装置30の電気的な構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係る注文入力装置30は、制御部31と、記憶部32と、表示部33と、操作部34と、通信部35と、を備えている。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)31A、ROM(Read Only Memory)31B、RAM(Random Access Memory)31C、及び入出力インターフェース(I/O)31Dを備えており、これら各部がバスを介して各々接続されている。
I/O31Dには、記憶部32と、表示部33と、操作部34と、通信部35と、を含む各機能部が接続されている。これらの各機能部は、I/O31Dを介して、CPU31Aと相互に通信可能とされる。
制御部31は、注文入力装置30の一部の動作を制御するサブ制御部として構成されてもよいし、注文入力装置30の全体的な動作を制御するメイン制御部の一部として構成されてもよい。
記憶部32としては、例えば、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等が用いられる。記憶部32には、本実施形態に係る注文入力処理を実行するための注文入力プログラム32Aが記憶される。なお、注文入力プログラム32Aは、ROM31Bに記憶されていてもよい。
表示部33には、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等が用いられる。表示部33は、接客担当者が注文入力装置30の操作を行うためのタッチパネルを表示面と一体的に有している。操作部34には、電源ボタンや各種の操作ボタン等が設けられる。通信部35は、ネットワークN1に接続されており、注文管理装置10とネットワークN1を介して通信を行う。本実施形態の場合、通信部35とネットワークN1とは無線通信を介して接続される。
なお、本実施形態では、注文入力装置30の一例として、店舗専用のハンディターミナルを例示して説明するが、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末装置等に、注文入力装置30としての機能を持たせてもよい。
本実施形態に係る注文入力装置30のCPU31Aは、記憶部32に記憶されている注文入力プログラム32AをRAM31Cに書き込んで実行することにより、注文入力処理を実行する。
図3は、第1の実施形態に係る注文管理装置10の電気的な構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る注文管理装置10は、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、操作部14と、通信部15と、を備えている。
制御部11は、CPU11A、ROM11B、RAM11C、及びI/O11Dを備えており、これら各部がバスを介して各々接続されている。
I/O11Dには、記憶部12と、表示部13と、操作部14と、通信部15と、を含む各機能部が接続されている。これらの各機能部は、I/O11Dを介して、CPU11Aと相互に通信可能とされる。
制御部11は、注文管理装置10の一部の動作を制御するサブ制御部として構成されてもよいし、注文管理装置10の全体的な動作を制御するメイン制御部の一部として構成されてもよい。制御部11の各ブロックの一部又は全部には、例えば、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路又はIC(Integrated Circuit)チップセットが用いられる。上記各ブロックに個別の回路を用いてもよいし、一部又は全部を集積した回路を用いてもよい。上記各ブロック同士が一体として設けられてもよいし、一部のブロックが別に設けられてもよい。また、上記各ブロックのそれぞれにおいて、その一部が別に設けられてもよい。制御部11の集積化には、LSIに限らず、専用回路又は汎用プロセッサを用いてもよい。
記憶部12としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD、フラッシュメモリ等が用いられる。記憶部12には、本実施形態に係る各種処理を実行するためのプログラム12Aが記憶される。なお、このプログラム12Aは、ROM11Bに記憶されていてもよい。また、記憶部12には、空席管理テーブル12B(以下、第2空席管理テーブル12Bという。)が記憶される。また、記憶部12には、上述した注文情報が記憶される。
プログラム12Aは、例えば、注文管理装置10に予めインストールされていてもよい。また、プログラム12Aは、不揮発性の記憶媒体に記憶して、又はネットワークを介して配布し、注文管理装置10に適宜インストールすることで実現してもよい。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、光磁気ディスク、HDD、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、フラッシュメモリ、メモリカード等が想定される。
表示部13には、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)や、有機ELディスプレイ等が用いられる。
操作部14には、注文管理装置10の操作者から各種の指示を受け付けるための操作キー群が設けられている。
通信部15は、ネットワークN1に接続されており、注文入力装置30、調理指示装置42、伝票発行装置44、及び会計装置46の各々とネットワークN1を介して通信を行う。また、通信部15は、ルータ(図示省略)とも接続され、ルータを介してインターネット等の外部ネットワークとも接続されている。
本実施形態に係る注文管理装置10のCPU11Aは、記憶部12に記憶されているプログラム12AをRAM11Cに書き込んで実行することにより、図4に示す各部として機能する。
図4は、第1の実施形態に係る注文管理装置10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施形態に係る注文管理装置10のCPU11Aは、取得部20、更新部22、及び登録部24として機能する。
なお、本実施形態に係る記憶部12には、上述したように、第2空席管理テーブル12Bが記憶されている。第2空席管理テーブル12Bでは、店舗80に設置された複数の卓の各々に対応付けて、上記複数の卓の各々が空席か否かを示す空席情報が記憶される。
本実施形態に係る取得部20は、入店客の注文時に、注文入力装置30から、上記複数の卓のいずれかの卓を示す卓番号を含みかつ入店客の注文に関する注文情報を取得する。また、取得部20は、入店客の会計時に、会計装置46から、会計の対象とする卓の卓番号を含みかつ当該卓に対する注文情報を解除する注文解除情報を取得する。
本実施形態に係る更新部22は、取得部20により注文情報が取得された場合に、第2空席管理テーブル12Bにより上記複数の卓の各々に対応付けられた空席情報のうち、取得された注文情報に含まれる卓番号が示す卓の空席情報を更新する。また、更新部22は、取得部20により注文解除情報が取得された場合に、第2空席管理テーブル12Bにより上記複数の卓の各々に対応付けられた空席情報のうち、取得された注文解除情報に含まれる卓番号が示す卓の空席情報を更新する。
なお、本実施形態に係る更新部22は、第2空席管理テーブル12Bにより管理される空席情報を更新した場合、後述する同期指示情報を通信部15からインターネット等の外部ネットワークに送信する。
図5は、本実施形態に係る第2空席管理テーブル12Bの一例を示す模式図である。
図5に示すように、第2空席管理テーブル12Bには、複数の卓の各々を示す卓番号に対応付けて、座席数、空席情報、伝票番号、人数、客層、入店時刻、空席予測時刻、及び注文属性の各項目の情報が登録される。
上記の座席数は、対応する卓に設けられた座席の数を示す情報である。また、上記の卓番号、人数、客層、入店時刻、及び注文属性は、入店客からの新規注文時に、接客担当者により注文入力装置30を介して入力される注文情報から得られる情報である。なお、注文属性は、注文情報に含まれる注文内容に対応付けられている属性情報であり、例えば、注文内容が「コーヒー」であれば、注文属性として「飲み物」が対応付けられている。また、上記の伝票番号は、入店客からの新規注文に対応して、注文管理装置10によって一意に生成される情報である。また、上記の空席情報は、入店客の注文情報又は注文解除情報を取得した場合に自動的に更新される情報である。
具体的に、更新部22は、取得部20により注文情報が取得された場合、注文情報に含まれる卓番号が示す卓に対応する空席情報を空席から満席に更新する。図5に示す例では、卓番号「A002」及び「B001」の各々の空席情報が空席から満席に更新されている。一方、更新部22は、取得部20により注文解除情報が取得された場合、注文解除情報に含まれる卓番号が示す卓に対応する空席情報を満席から空席に更新する。なお、図5に示す卓番号「A001」の例は、空席情報が満席から空席に更新された状態、あるいは、デフォルトで空席の状態を示している。
本実施形態に係る登録部24は、入店客が使用する卓が当該使用後に空席になると予測される空席予測時刻を入店客が使用する卓に対応付けて第2空席管理テーブル12Bに登録する。この空席予測時刻は、店舗80に入店した入店客の滞在予測時間により定まる時刻である。
以下、図6~図9を参照して、店舗80に入店した入店客の滞在予測時間を決定するための具体的な構成について説明する。
図6は、本実施形態に係る基本飲食時間テーブル12Cの一例を示す模式図である。
図6に示すように、基本飲食時間テーブル12Cには、店舗80で提供可能な複数のメニューの各々に対応付けて、複数のメニューの各々の飲食に要する基本飲食時間が登録されている。ここでいうメニューとは、飲食物の品目を意味する。この基本飲食時間テーブル12Cは、記憶部12に記憶されている。
上記の基本飲食時間は、メニュー毎に飲食に要する時間を予め計測することで得られる時間である。ここでいう基本飲食時間とは、一般成人が通常の速度で食べたと仮定した場合、1つのメニューについて、入店客からの注文を受けてから、入店客が飲食を完了するまでの時間、つまり、当該メニューの提供時間と飲食時間とを合計した時間を意味する。なお、基本飲食時間の他の形態として、入店客が飲食に要する時間のみとしてもよい。図6に示す例の場合、メニュー番号「1」のメニューは「グラタン」であり、基本飲食時間は「30分」となる。また、メニュー番号「200」のメニューは「ステーキディナーコース」であり、基本飲食時間は「2時間」となる。
本実施形態に係る登録部24は、入店客からの注文内容に応じて入店客の滞在予測時間を決定する。具体的に、登録部24は、新規注文又は追加注文を受け付ける度に、図6に示す基本飲食時間テーブル12Cを参照し、注文を受け付けたメニューに応じた基本飲食時間を滞在予測時間として決定する。この場合、新規注文時における空席予測時刻は、新規注文を受け付けた時刻を基準として、新規注文に応じて決定した滞在予測時間を加算して得られる時刻となる。また、追加注文時における空席予測時刻は、新規注文時に登録した空席予測時刻を基準として、追加注文に応じて決定した滞在予測時間を加算して得られる時刻となる。なお、追加注文時における空席予測時刻は、追加注文を受け付けた時刻を基準として、追加注文に応じて決定した滞在予測時間を加算して得られる時刻としてもよい。但し、この場合、既に提供済みの飲食物の飲食が完了していると見做し、新規注文時に登録した空席予測時刻が更新される。また、グループ客の場合であって、各々が別々のメニューを注文した場合には、注文された複数のメニューの各々に応じた基本飲食時間の中の最大値を採用するようにしてもよい。
図7は、本実施形態に係るオフセット時間テーブル12Dの一例を示す模式図である。
図7中、横軸は入店客の人数を示し、縦軸は入店客が入店する時間帯を示す。図7に示すように、本実施形態では、モーニング、ランチ、夕方、ディナー、及び深夜の5つの時間帯に入店する時間帯を分けている。
図7に示すように、オフセット時間テーブル12Dには、入店客の客層(図7に示す例では「主婦」とする。)毎に、入店客の人数及び入店客が入店する時間帯に対応付けて、係数及びオフセット時間が登録されている。このオフセット時間テーブル12Dは、記憶部12に記憶されている。
図6を参照して説明した注文内容を用いた別の形態として、本実施形態に係る登録部24は、この注文内容に加えて、入店客が入店した時間帯、入店客の客層、及び入店客の人数の少なくとも1つを用いて、入店客の滞在予測時間を決定する。具体的に、入店客の滞在予測時間は、図6に示す基本飲食時間テーブル12C、図7に示すオフセット時間テーブル12D、及び、以下に示す式(1)により決定される。
滞在予測時間=オフセット時間+基本飲食時間×係数・・・(1)
例えば、ある入店客について、客層が「主婦」、人数が「1人」、時間帯が「モーニング」である場合、図7に示すオフセット時間テーブル12Dから、係数=1.2、オフセット時間=10分、が抽出される。また、この入店客が注文したメニューがメニュー番号「1」の「グラタン」であれば、図6に示す基本飲食時間テーブル12Cから、基本飲食時間=30分、が抽出される。これらの係数、オフセット時間、及び基本飲食時間を、上記式(1)に代入すると、滞在予測時間は、以下のように算出される。
滞在予測時間=10分+30分×1.2=46分
この場合も同様に、新規注文時における空席予測時刻は、新規注文を受け付けた時刻を基準として、新規注文に応じて決定した滞在予測時間を加算して得られる時刻となる。また、追加注文時における空席予測時刻は、例えば、新規注文時に登録した空席予測時刻を基準として、追加注文に応じて決定した滞在予測時間を加算して得られる時刻となる。
図8は、本実施形態に係る特定メニューテーブル12Eの一例を示す模式図である。
図8に示すように、特定メニューテーブル12Eには、複数の特定メニューの各々に対応付けて、滞在予測時間が登録されている。この特定メニューテーブル12Eは、記憶部12に記憶されている。
上記の特定メニューとは、一般的に、入店客が所謂「締め」のメニューとして最後に注文することが多いメニューであり、一例として、「お茶漬け」、「デザート」、「コーヒー」等が挙げられる。図8に示す例の場合、メニュー番号「15」は「お茶漬け」であり、滞在予測時間は「30分」となる。また、メニュー番号「98」は「デザート」であり、滞在予測時間は「20分」となる。
更に別の形態として、本実施形態に係る登録部24は、図6を参照して説明した注文内容に代えて、入店客が特定メニューを注文した場合に、特定メニューに応じて入店客の滞在予測時間を決定する。具体的に、登録部24は、特定メニューの注文を受け付けると、図8に示す特定メニューテーブル12Eを参照し、注文を受け付けた特定メニューに応じた滞在予測時間を決定する。この場合、空席予測時刻は、例えば、新規注文時又は追加注文時に登録した空席予測時刻を基準として、特定メニューの注文に応じて決定した滞在予測時間を加算して得られる時刻となる。なお、既に提供済みの飲食物の飲食が完了していない場合、入店客の滞在時間が滞在予測時間よりも長くなる可能性がある。このため、注文入力装置30は、接客担当者により特定メニューの注文が入力された場合に、既に提供済みの飲食物の飲食がどのくらいで完了しそうかを示す情報を入力するように促すメッセージを表示させてもよい。
一方、入店客の様子から接客担当者が間もなく帰りそうな入店客を察知する場合がある。例えば、荷物を纏め始めたり、次の店舗の話を始めたりする入店客は、間もなく帰る可能性が高いと考えられる。そこで、接客担当者が入店客の様子を見て、間もなく帰りそうな入店客を察知した場合に、例えば、図9に示すように、この入店客についての滞在予測時間を決定してもよい。この場合の滞在予測時間は、実際の入店客の様子から得られる情報に基づくため、他の方法で得られた滞在予測時間と比べて、正確であることが多い。このため、接客担当者から得られた滞在予測時間を優先的に採用してもよい。
図9は、本実施形態に係る注文入力装置30を用いて接客担当者が滞在予測時間を入力する場合の一例を説明するための図である。
本実施形態に係る登録部24は、店舗80の接客担当者が使用する注文入力装置30を介して入力された入店客の滞在予測時間を受け付けて用いる。例えば、図9に示すように、注文入力装置30の表示部33には、機能選択ボタン33aが表示される。接客担当者が機能選択ボタン33aを押圧操作すると、表示部33には、滞在予測時間入力画面と共に時間入力ボタン33bが表示される。次に、接客担当者が時間入力ボタン33bを押圧操作すると、滞在予測時間入力画面への滞在予測時間の入力が可能となり、接客担当者は適切な時間(図9に示す例では「30分」とする。)を入力する。そして、表示部33には、滞在予測時間入力画面と共に送信操作ボタン33cが表示される。接客担当者が送信操作ボタン33cを押圧操作すると、滞在予測時間入力画面を介して入力した滞在予測時間が注文管理装置10に送信される。
この場合、空席予測時刻は、接客担当者から滞在予測時間の入力を受け付けた時刻を基準として、接客担当者から入力を受け付けた滞在予測時間を加算して得られる時刻となる。なお、空席予測時刻を接客担当者が直接入力してもよい。
図10は、第1の実施形態に係る予約管理システム92の構成の一例を示すブロック図である。
図10に示すように、本実施形態に係る予約管理システム92は、予約管理装置50Aと、店舗80Aに設置された注文管理装置10Aと、店舗80Bに設置された注文管理装置10Bと、店舗80Cに設置された注文管理装置10Cと、・・・を備えている。なお、複数の店舗80A、80B、80C、・・・を区別して説明する必要が無い場合には、これらを総称して店舗80ともいう。同様に、複数の注文管理装置10A、10B、10C、・・・を区別して説明する必要が無い場合には、これらを総称して注文管理装置10ともいう。
本実施形態に係る予約管理装置50Aには、例えば、クラウド上のサーバコンピュータ等が適用される。予約管理装置50Aは、インターネット等のネットワークN2を介して複数の注文管理装置10の各々と接続される。また、予約管理装置50Aは、ネットワークN2を介して利用者端末装置82とも接続される。
本実施形態に係る利用者端末装置82は、店舗80の利用者が使用する端末装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット型端末装置、パーソナルコンピュータ等が適用される。利用者端末装置82には、本実施形態に係る店舗予約サービスを利用するためのアプリケーション・プログラム82Ap(以下、店舗予約アプリ82Apという。)が記憶される。なお、この店舗予約アプリ82Apは、例えば、予約管理装置50Aによって店舗予約サービスを提供するWebサイトからダウンロードすること等で取得される。
なお、図10では図示を省略しているが、各店舗80には、注文管理装置10のみならず、調理指示装置42、伝票発行装置44、会計装置46、及び卓端末装置48が設けられているものとする。
図11は、第1の実施形態に係る予約管理装置50Aの電気的な構成の一例を示すブロック図である。
図11に示すように、本実施形態に係る予約管理装置50Aは、制御部51と、記憶部52と、表示部53と、操作部54と、通信部55と、を備えている。
制御部51は、CPU51A、ROM51B、RAM51C、及びI/O51Dを備えており、これら各部がバスを介して各々接続されている。
I/O51Dには、記憶部52と、表示部53と、操作部54と、通信部55と、を含む各機能部が接続されている。これらの各機能部は、I/O51Dを介して、CPU51Aと相互に通信可能とされる。
制御部51は、予約管理装置50Aの一部の動作を制御するサブ制御部として構成されてもよいし、予約管理装置50Aの全体的な動作を制御するメイン制御部の一部として構成されてもよい。
記憶部52としては、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ等が用いられる。記憶部52には、本実施形態に係る各種処理を実行するためのプログラム52Aが記憶される。なお、このプログラム52Aは、ROM51Bに記憶されていてもよい。また、記憶部52には、第2空席管理テーブル12Bと同一の情報を含む第1空席管理テーブル52Bが記憶される。以下では、これら2つの空席管理テーブルを、第1空席管理テーブル52B及び第2空席管理テーブル12Bとして区別する。また、記憶部52には、予約管理テーブル52C及び店舗管理テーブル52Dが記憶される。
プログラム52Aは、例えば、予約管理装置50Aに予めインストールされていてもよい。また、プログラム52Aは、不揮発性の記憶媒体に記憶して、又はネットワークを介して配布し、予約管理装置50Aに適宜インストールすることで実現してもよい。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、CD-ROM、光磁気ディスク、HDD、DVD-ROM、フラッシュメモリ、メモリカード等が想定される。
表示部53には、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)や、有機ELディスプレイ等が用いられる。
操作部54には、予約管理装置50Aの操作者から各種の指示を受け付けるための操作キー群が設けられている。
通信部55は、ネットワークN2に接続されており、複数の注文管理装置10の各々とネットワークN2を介して通信を行う。また、通信部55は、ネットワークN2を介して利用者端末装置82とも通信可能に接続されている。
本実施形態に係る予約管理装置50AのCPU51Aは、記憶部52に記憶されているプログラム52AをRAM51Cに書き込んで実行することにより、図12に示す各部として機能する。
図12は、第1の実施形態に係る予約管理装置50Aの機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図12に示すように、本実施形態に係る予約管理装置50AのCPU51Aは、取得部60、更新部62、登録部64、及び送信部66として機能する。
なお、本実施形態に係る記憶部52には、上述したように、第1空席管理テーブル52B、予約管理テーブル52C、及び店舗管理テーブル52Dが記憶される。第1空席管理テーブル52Bでは、店舗80に設置された複数の卓の各々に対応付けて、空席情報及び空席予測時刻が記憶される。予約管理テーブル52Cでは、上記複数の卓の各々に対応付けて、空席予約時刻以後、対応する卓が予約済みか否かを示す情報が時間単位で記憶される。店舗管理テーブル52Dでは、予約管理テーブル52Cに記憶された情報に基づいて、各店舗80の空席状況を示す情報等が記憶される。
本実施形態に係る取得部60は、第2空席管理テーブル12Bにより記憶される空席情報が更新された場合に、注文管理装置10から、上述した同期指示情報を取得する。この同期指示情報とは、予約管理装置50Aに対して、第1空席管理テーブル52Bを第2空席管理テーブル12Bに一致させる指示情報である。なお、ここでいう「同期」とは、情報を一致させることを意味する。この同期指示情報には、第2空席管理テーブル12Bで更新された内容を表す情報が含まれており、例えば、「卓番号「A001」で示される卓の空席情報を空席から満席に更新」や、「卓番号「A001」で示される卓の空席予測時刻を13時から14時に更新」等の情報が含まれる。なお、第2空席管理テーブル12Bに新規に登録される全ての情報は、第1空席管理テーブル52Bにも登録される。
本実施形態に係る更新部62は、取得部60により取得された同期指示情報に従って、第1空席管理テーブル52Bを第2空席管理テーブル12Bに一致させる更新を行う。その後、予約管理テーブル52C、店舗管理テーブル52Dが更新される。
また、取得部60は、予約管理テーブル52Cにより上記複数の卓の各々に対応付けられた空席予測時刻以後の時間帯について、予約対象とする卓及び時刻を含む予約依頼情報を取得する。この予約依頼情報は、例えば、後述するように利用者端末装置82から送信される。
本実施形態に係る登録部64は、取得部60により予約依頼情報が取得された場合に、取得された予約依頼情報に含まれる卓及び時刻を予約済みとして予約管理テーブル52Cに登録する。
また、取得部60は、予約管理テーブル52Cにより予約済みとして登録された卓及び時刻のうち、空席待ち対象とする卓及び時刻を含む空席待ち依頼情報を更に取得してもよい。登録部64は、取得部60により空席待ち依頼情報が取得された場合に、取得された空席待ち依頼情報に含まれる卓及び時刻を空席待ちとして予約管理テーブル52Cに登録する。この空席待ち依頼情報は、例えば、利用者端末装置82から送信される。なお、空席待ち依頼情報を送信した利用者端末装置82は、上記の予約依頼情報を送信した利用者端末装置82とは異なっていてもよいし、同一であってもよい。
本実施形態に係る送信部66は、予約管理テーブル52Cに空席待ちとして登録された卓及び時刻の予約が取り消された場合に、卓及び時刻の予約が取り消されたことを示す情報を、空席待ち依頼情報を送信した利用者端末装置82に送信する。
なお、上記では、1つの注文管理装置10を対象として説明したが、複数の注文管理装置10を対象とした場合も同様である。
図13は、本実施形態に係る予約管理テーブル52Cの一例を示す模式図である。
図13に示すように、予約管理テーブル52Cには、店舗に固有の店舗番号毎に、卓番号、座席数、卓の空席予測時刻、卓の予約状況を示す情報、及び、卓の空席待ち状況を示す情報が各々登録される。なお、卓の空席予測時刻は、第1空席管理テーブル52Bから取得される。
図13に示す予約管理テーブル52Cによれば、一例として、店舗番号「0001」で示される店舗の卓番号「A002」で示される卓は、13時~14時が空席予測時刻を含む時間帯であるため、一例として14時以降の時間帯について予約の依頼が受け付けられる。図13に示す例では、「14時~15時」、「15時~16時」、「18時~19時」、及び「19時~20時」の時間帯は、予約の依頼を受け付けて予約済みとされ、「16時~17時」及び「17時~18時」の時間帯は、未予約のため予約可能とされている。また、「15時~16時」の時間帯は、空席待ちの依頼を受け付けて空席待ちとされている。
なお、図13に示す予約管理テーブル52Cに含まれる空席予測時刻は、第1空席管理テーブル52Bに含まれる空席予測時刻の更新に応じて更新される。
また、図13に示す例では、予約単位として、1時間毎の予約状況を示す情報を登録しているが、この予約単位とする時間は任意に設定すればよい。
また、本実施形態では、第1空席管理テーブル52B、予約管理テーブル52C、及び店舗管理テーブル52Dを同一のサーバコンピュータで保持しているが、第1空席管理テーブル52Bと、予約管理テーブル52C及び店舗管理テーブル52Dとを別々のサーバコンピュータで保持するようにしてもよい。
図14は、本実施形態に係る店舗管理テーブル52Dの一例を示す模式図である。
図14に示すように、店舗管理テーブル52Dには、店舗番号毎に、地域、ジャンル、おすすめメニュー、キャンペーン情報、現在空席情報、時間毎の空席情報、・・・が登録される。なお、現在空席情報及び時間毎の空席情報は、予約管理テーブル52Cから得られる情報である。
上記の地域とは、店舗が位置する地域を示す情報であり、例えば、「新宿エリア」や「横浜エリア」等により示される。上記のジャンルとは、店舗のジャンルを示す情報であり、例えば、「中華料理店」や「日本料理店」等により示される。上記のおすすめメニューとは、店舗でおすすめしているメニューを示す情報である。上記のキャンペーン情報とは、店舗で使えるクーポン券や、特典、宣伝等を含む情報である。上記の現在空席情報とは、現時点での空席状況を示す情報であり、一例として、店舗の混み具合、予約可能人数、及び空卓情報等が含まれる。この混み具合とは、店舗における卓の利用率(%)として表され、一例として、全10卓中8卓が使用されていれば、80%と表される。この予約可能人数とは、店舗における予約可能な人数を示す情報である。この空卓情報とは、空卓の種類毎に予約可能時間を示す情報である。上記の時間毎の空席情報とは、予め定められた時間(例えば、18時~19時の時間等)毎の空席状況を示す情報である。
なお、図14に示す店舗管理テーブル52Dに含まれる現在空席情報は、予約管理テーブル52Cの更新に応じて更新される。
次に、図15~図17を参照して、第1の実施形態に係る予約管理システム92の具体的な動作を説明する。
図15は、第1の実施形態に係る予約管理システム92の新規注文時における動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
まず、顧客が店舗80に入店すると、店舗80の接客担当者が入店客を空席の卓に案内し、入店客から注文を聞いて、注文入力装置30に注文を入力する。
図15のステップS1では、注文入力装置30が、接客担当者による注文入力の操作に応じて、入店客の新規の注文情報として、卓番号、人数、客層、入店時刻、注文属性、及び注文内容の入力を受け付ける。
ステップS2では、注文入力装置30が、接客担当者による送信の操作に応じて、注文管理装置10に注文情報を送信する。
ステップS3では、注文管理装置10が、注文入力装置30から送信された注文情報を取得して注文を受け付ける。注文を受け付けた注文管理装置10は、伝票番号を生成すると共に、伝票番号及び卓番号を含む伝票データ、及び、伝票番号及び卓番号を含む調理指示データの各々を生成する。
ステップS4では、注文管理装置10が、注文情報の取得に応じて、第2空席管理テーブル12Bにより複数の卓の各々に対応付けられた空席情報のうち、注文情報に含まれる卓番号が示す卓の空席情報を空席から満席に更新する。このとき、注文情報に基づいて空席予測時刻の導出を行う。
ステップS5では、注文管理装置10が、上記ステップS4の更新処理に応じて同期指示情報を予約管理装置50Aに送信する。
ステップS6では、予約管理装置50Aが、注文管理装置10から送信された同期指示情報を取得する。この取得処理は、取得部60により実行される。同期指示情報を取得した予約管理装置50Aは、この同期指示情報に従って、第1空席管理テーブル52Bを第2空席管理テーブル12Bに一致させる更新を行う。この更新処理は、更新部62により実行される。
ステップS7では、予約管理装置50Aが、第1空席管理テーブル52Bの更新に応じて予約管理テーブル52Cの更新を行う。具体的には、店舗番号及び卓番号が合致する卓について、現在時刻が含まれる時間帯から1時間毎に、入店客が滞在中であれば、「満」を登録し、空席予測時刻が含まれる時間帯は、「空席予測時刻」を登録することで、当該卓についての予約情報を更新する。この更新処理は、更新部62により実行される。
ステップS8では、予約管理装置50Aが、予約管理テーブル52Cの更新に応じて店舗管理テーブル52Dの更新を行う。具体的には、予約管理テーブル52Cの更新に合わせて、店舗管理テーブル52Dに登録されている現在空席情報、時間毎の空席情報等の情報を更新する。この更新処理は、更新部62により実行される。
ステップS9では、注文管理装置10が、上記ステップS3で生成した伝票データを伝票発行装置44に送信する。
ステップS10では、伝票発行装置44が、注文管理装置10から受信した伝票データに応じた伝票D1を印刷する。この伝票D1には、少なくとも伝票番号を含むバーコード情報が印刷されている。
ステップS11では、注文管理装置10が、上記ステップS3で生成した調理指示データを調理指示装置42に送信する。
ステップS12では、調理指示装置42が、注文管理装置10から受信した調理指示データを表示して、厨房の調理担当者に飲食物の調理を指示する。
上記指示に従って、厨房の調理担当者が飲食物を調理する。そして、接客担当者は、調理が完成した飲食物を入店客に提供すると共に、上記ステップS10で印刷した伝票D1を入店客に渡す。
図16は、第1の実施形態に係る予約管理システム92の追加注文時における動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
まず、店舗80の接客担当者は、上記新規注文時と同一の入店客から追加注文を聞いて、注文入力装置30に追加注文を入力する。
図16のステップS21では、注文入力装置30が、接客担当者による注文入力の操作に応じて、入店客の追加の注文情報(追加注文情報)として、伝票番号、卓番号、人数、客層、注文属性、及び追加注文の内容等の入力を受け付ける。なお、伝票番号は、新規注文の際に生成した伝票番号と同一の番号である。
ステップS22では、注文入力装置30が、接客担当者による送信の操作に応じて、注文管理装置10に追加注文情報を送信する。
ステップS23では、注文管理装置10が、注文入力装置30から送信された追加注文情報を取得して追加注文を受け付ける。追加注文を受け付けた注文管理装置10は、伝票番号及び卓番号を含む追加の伝票データ、及び、伝票番号及び卓番号を含む追加の調理指示データの各々を生成する。
ステップS24では、注文管理装置10が、追加注文情報の取得に応じて、第2空席管理テーブル12Bの対象とする卓に対応付けられた空席予測時刻及び注文属性を、追加注文の内容に応じて更新する。なお、空席予測時刻は、追加注文の内容に応じて、例えば、上述の図6に示す基本飲食時間テーブル12Cを参照することで得られ、注文属性は、追加注文情報から得られる。
ステップS25では、注文管理装置10が、上記ステップS24の更新処理に応じて同期指示情報を予約管理装置50Aに送信する。
ステップS26では、予約管理装置50Aが、注文管理装置10から送信された同期指示情報を取得する。この取得処理は、取得部60により実行される。同期指示情報を取得した予約管理装置50Aは、この同期指示情報に従って、第1空席管理テーブル52Bを第2空席管理テーブル12Bに一致させる更新を行う。この更新処理は、更新部62により実行される。
ステップS27では、予約管理装置50Aが、上記ステップS7での更新動作と同様に、第1空席管理テーブル52Bの更新に応じて予約管理テーブル52Cの更新を行う。この更新処理は、更新部62により実行される。
ステップS28では、予約管理装置50Aが、上記ステップS8での更新動作と同様に、予約管理テーブル52Cの更新に応じて店舗管理テーブル52Dの更新を行う。この更新処理は、更新部62により実行される。
ステップS29では、注文管理装置10が、上記ステップS23で生成した伝票データを伝票発行装置44に送信する。
ステップS30では、伝票発行装置44が、注文管理装置10から受信した伝票データに応じた追加伝票D2を印刷する。この追加伝票D2には、少なくとも伝票番号を含むバーコード情報が印刷されている。なお、ここでは、追加伝票D2に、当初の伝票D1の内容が反映されており、追加伝票D2を用いて後述の会計処理がなされる。
ステップS31では、注文管理装置10が、上記ステップS23で生成した調理指示データを調理指示装置42に送信する。
ステップS32では、調理指示装置42が、注文管理装置10から受信した調理指示データを表示して、厨房の調理担当者に飲食物の調理を指示する。
上記指示に従って、厨房の調理担当者が飲食物を調理する。そして、接客担当者は、調理が完成した飲食物を入店客に提供すると共に、上記ステップS30で印刷した追加伝票D2を入店客に渡す。
図17は、第1の実施形態に係る予約管理システム92の会計時における動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
まず、上記追加注文時と同一の入店客は飲食物の飲食が完了すると、追加伝票D2を持って、会計装置46のある場所に行き、接客担当者等に会計装置46による会計処理を依頼する。
図17のステップS41では、会計装置46が、追加伝票D2に印刷されているバーコード情報を専用のバーコード読み取り機を用いて読み取って会計処理を行う。
ステップS42では、会計装置46が、追加伝票D2から読み取って得られた伝票番号を、会計済み伝票番号として、この会計済み伝票番号及び卓番号を含む注文解除情報を、注文管理装置10に送信する。
ステップS43では、注文管理装置10が、会計装置46から送信された注文解除情報を取得する。そして、注文管理装置10は、注文解除情報の取得に応じて、第2空席管理テーブル12Bにより複数の卓の各々に対応付けられた空席情報のうち、注文解除情報に含まれる卓番号が示す卓の空席情報を満席から空席に更新する。
ステップS44では、注文管理装置10が、上記ステップS43の更新処理に応じて同期指示情報を予約管理装置50Aに送信する。
ステップS45では、予約管理装置50Aが、注文管理装置10から送信された同期指示情報を取得する。この取得処理は、取得部60により実行される。同期指示情報を取得した予約管理装置50Aは、この同期指示情報に従って、第1空席管理テーブル52Bを第2空席管理テーブル12Bに一致させる更新を行う。この更新処理は、更新部62により実行される。
ステップS46では、予約管理装置50Aが、上記ステップS7での更新動作と同様に、第1空席管理テーブル52Bの更新に応じて予約管理テーブル52Cの更新を行う。この更新処理は、更新部62により実行される。
ステップS47では、予約管理装置50Aが、上記ステップS8での更新動作と同様に、予約管理テーブル52Cの更新に応じて店舗管理テーブル52Dの更新を行う。この更新処理は、更新部62により実行される。
ステップS48では、注文管理装置10が、上記ステップS43で取得した注文解除情報に対応する注文情報を解除(消去)し、この会計処理を完了させる。
図18は、本実施形態に係る第1空席管理テーブル52B、予約管理テーブル52C、及び店舗管理テーブル52Dの各々が新規注文時に更新される状態の一例を示す模式図である。
図18の1番上の図は、一例として、第1空席管理テーブル52Bで管理される卓番号「123」が示す卓の空席情報が空席であることを示している。
図18の上から2番目の図は、新規注文時に、一例として、卓番号「123」が示す卓の空席情報が空席から満席に更新された状態を示している。これは、上述の図15に示すステップS6に対応している。
図18の上から3番目の図は、一例として、予約管理テーブル52Cで管理される卓番号「123」が示す卓の空席予測時刻が未登録であることを示している。なお、この例では、「16時~17時」の時間帯は予約済みである。
図18の上から4番目の図は、新規注文時に、一例として、第1空席管理テーブル52Bで管理される卓番号「123」が示す卓の空席情報の更新に応じて、予約管理テーブル52Cが更新された状態を示している。ここでは、予約管理テーブル52Cで管理される卓番号「123」が示す卓の空席予測時刻として「14時」が登録されている。これは、上述の図15に示すステップS7に対応している。
そして、新規注文時では、店舗管理テーブル52Dで管理される「混み具合、予約可能人数、空卓情報」についても、予約管理テーブル52Cの更新に応じて更新される。これは、上述の図15に示すステップS8に対応している。
図19は、本実施形態に係る第1空席管理テーブル52B、予約管理テーブル52C、及び店舗管理テーブル52Dの各々が追加注文時に更新される状態の一例を示す模式図である。
図19の1番上の図は、一例として、第1空席管理テーブル52Bで管理される卓番号「123」が示す卓の空席情報が満席であり、空席予測時刻が「14時」、注文属性が「飲み物」であることを示している。
図19の上から2番目の図は、追加注文時に、一例として、卓番号「123」が示す卓の空席予測時刻が「14時」から「15時」に更新され、注文属性が「飲み物」から「ランチ」に更新された状態を示している。これは、上述の図16に示すステップS26に対応している。
図19の上から3番目の図は、一例として、予約管理テーブル52Cで管理される卓番号「123」が示す卓の空席予測時刻が「14時」であることを示している。なお、この例でも、「16時~17時」の時間帯は予約済みである。
図19の上から4番目の図は、追加注文時に、一例として、第1空席管理テーブル52Bで管理される卓番号「123」が示す卓の空席予測時刻の更新に応じて、予約管理テーブル52Cが更新された状態を示している。ここでは、予約管理テーブル52Cで管理される卓番号「123」が示す卓の空席予測時刻が「14時」から「15時」に更新されている。これは、上述の図16に示すステップS27に対応している。
そして、追加注文時では、店舗管理テーブル52Dで管理される「混み具合、予約可能人数、空卓情報」についても、予約管理テーブル52Cの更新に応じて更新される。これは、上述の図16に示すステップS28に対応している。
図20は、本実施形態に係る第1空席管理テーブル52B、予約管理テーブル52C、及び店舗管理テーブル52Dの各々が会計時に更新される状態の一例を示す模式図である。
図20の1番上の図は、一例として、第1空席管理テーブル52Bで管理される卓番号「123」が示す卓の空席情報が満席であり、空席予測時刻が「15時」、注文属性が「ランチ」であることを示している。
図20の上から2番目の図は、会計時に、一例として、卓番号「123」が示す卓の空席情報が満席から空席に更新された状態を示している。これは、上述の図17に示すステップS45に対応している。
図20の上から3番目の図は、一例として、予約管理テーブル52Cで管理される卓番号「123」が示す卓の空席予測時刻が「15時」であることを示している。なお、この例でも、「16時~17時」の時間帯は予約済みである。
図20の上から4番目の図は、会計時に、一例として、第1空席管理テーブル52Bで管理される卓番号「123」が示す卓の空席情報の更新に応じて、予約管理テーブル52Cが更新された状態を示している。ここでは、予約管理テーブル52Cで管理される卓番号「123」が示す卓の空席予測時刻が「空(登録なし)」に更新されている。これは、上述の図17に示すステップS46に対応している。
そして、会計時では、店舗管理テーブル52Dで管理される「混み具合、予約可能人数、空卓情報」についても、予約管理テーブル52Cの更新に応じて更新される。これは、上述の図17に示すステップS47に対応している。
一方、本実施形態に係る送信部66は、利用者端末装置82からの要求に応じて、予約管理テーブル52Cから得られる店舗80の空席状況を示す情報を、利用者端末装置82に送信する。そして、取得部60は、店舗80の空席状況を示す情報を受信した利用者端末装置82から、予約依頼情報を取得する。
図21は、本実施形態に係る利用者端末装置82に表示される店舗予約画面82Aの一例を示す正面図である。
図21に示すように、利用者端末装置82に予めインストールされている店舗予約アプリ82Apが起動されると、利用者端末装置82の表示部には、店舗予約を行うための店舗予約画面82Aが表示される。この場合、利用者端末装置82は、店舗予約アプリ82Apにより予約管理装置50Aと通信可能に接続されている。
まず、図21の上図に示すように、店舗予約画面82Aには、利用者の希望する各種条件を入力するための複数の条件入力項目が表示される。この複数の条件入力項目には、一例として、「地域選択」、「ジャンル選択」、「予約希望人数」、及び「予約希望時間」が含まれる。
利用者は、店舗に関する希望の条件を、上記複数の条件入力項目から入力し、店舗の候補を絞り込み、絞り込んだ候補店舗を店舗予約画面82Aに表示させる。なお、上記「地域選択」には、例えば、利用者端末装置82が備えるGPS(Global Positioning System)機能を用いて、利用者端末装置82の現在位置を特定し、特定した現在位置を選択地域として入力してもよい。また、上記複数の条件入力項目は、予め定められた順序に従って入力してもよいし、ランダムに入力することを許容してもよい。
次に、図21の下図に示すように、店舗予約画面82Aには、複数の候補店舗の中から、1つの店舗を選択するために、候補店舗に関する店舗情報が表示される。この店舗情報には、一例として、空席状況を示す情報の一例である「混み具合」や、「キャンペーン情報」等が含まれる。利用者によっては、例えば、店舗に空席があっても店舗の全体的な混み具合が気になる人もいるし、店舗で使用できるクーポン券や、キャンペーン情報、各種特典等が気になる人もいる。上記の「混み具合」や「キャンペーン情報」により示される店舗情報は、予約管理装置50Aの店舗管理テーブル52Dから抽出され、利用者に提供される。利用者からの要求頻度の高い店舗情報については、予め店舗管理テーブル52Dに登録しておくことが望ましい。
利用者は、店舗予約画面82Aに表示された店舗情報等を参照することで、予約対象とする店舗を決定し、決定した予約対象店舗の予約を依頼するための予約依頼情報を、店舗予約画面82Aを介して入力する。利用者端末装置82は、店舗予約画面82Aを介して入力を受け付けた予約依頼情報を、予約管理装置50Aに送信して、予約依頼を行う。
次に、図22を参照して、第1の実施形態に係る予約管理装置50Aの作用を説明する。なお、図22は、第1の実施形態に係るプログラム52Aの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図22のステップ100では、取得部60が、利用者端末装置82から、予約依頼情報を取得したか否かを判定する。予約依頼情報を取得したと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ102に移行し、予約依頼情報を取得していないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ104に移行する。
ステップ102では、登録部64が、上記で取得した予約依頼情報に含まれる卓及び時刻を予約済みとして予約管理テーブル52Cに登録し、ステップ100に戻り待機となる。
一方、ステップ104では、取得部60が、注文管理装置10から、同期指示情報を取得したか否かを判定する。同期指示情報を取得したと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ106に移行し、同期指示情報を取得していないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ100に戻り待機となる。
ステップ106では、更新部62が、上記で取得した同期指示情報に従って、第1空席管理テーブル52Bを第2空席管理テーブル12Bに一致させる更新を行い、ステップ100に戻り待機となる。
このように本実施形態によれば、予約対象とする卓が空席になると予測される空席予測時刻を考慮しているため、店舗に設置された複数の卓の各々の予約を的確に行うことができる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、予約管理装置による予約登録処理を中心に説明したが、本実施形態では、卓端末装置と連携して卓端末装置に予約状況を表示させる構成、及び、注文入力装置と連携して注文入力装置に予約状況を表示させる構成について説明する。
図23は、第2の実施形態に係る予約管理装置50Bの機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図23に示すように、本実施形態に係る予約管理装置50Bは、取得部60、更新部62、登録部64、及び送信部66を備えている。
まず、卓毎に設けられた卓端末装置48と連携して卓端末装置48に予約状況を表示させる場合、取得部60は、卓端末装置48から自卓の予約状況を問い合わせる予約問い合わせを取得する。そして、送信部66は、取得部60により予約問い合わせが取得された場合に、対応する卓の予約状況を示す情報を予約管理テーブル52Cから抽出し、抽出した卓の予約状況を示す情報を、予約問い合わせを行った卓端末装置48に送信する。
一方、接客担当者が使用する注文入力装置30と連携して注文入力装置30に予約状況を表示させる場合、取得部60は、注文入力装置30から、複数の卓の各々についての予約状況を問い合わせる予約問い合わせを取得する。そして、送信部66は、取得部60により予約問い合わせが取得された場合に、複数の卓の各々についての予約状況を示す情報を予約管理テーブル52Cから抽出し、抽出した各卓の予約状況を示す情報を、予約問い合わせを行った注文入力装置30に送信する。
図24は、第2の実施形態に係る予約管理システム92における卓端末装置48との連携動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
まず、図24のステップS51では、卓端末装置48が、規定時間が経過したか否かを判定する。規定時間が経過したと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップS52に移行し、規定時間が経過していないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップS51で待機となる。
ステップS52では、卓端末装置48が、注文管理装置10を介して予約管理装置50Bに予約問い合わせを送信する。この予約問い合わせには、店舗番号及び卓番号が含まれている。本実施形態に係る卓端末装置48では、例えば、5分に1回の頻度で予約問い合わせを送信する。
ステップS53では、予約管理装置50Bが、卓端末装置48から受信した予約問い合わせに含まれる店舗番号及び卓番号に基づいて、予約管理テーブル52Cを検索し、対応する卓の予約状況を示す情報を抽出する。
ステップS54では、予約管理装置50Bが、ステップS53で抽出した予約状況を示す情報を、注文管理装置10を介して卓端末装置48に送信する。
ステップS55では、卓端末装置48が、予約管理装置50Bから受信した予約状況を示す情報に基づいて、空席及び予約席のいずれかの状態に表示を更新する。なお、空席から予約席に表示を更新する場合、実際の予約時刻の所定時間前(例えば30分前等)に表示の更新を行うように予め設定しておいてもよい。
図25は、本実施形態に係る卓端末装置48に表示される予約状況画面48Aの一例を示す正面図である。
図25に示すように、卓端末装置48の表示部には、予約状況を示す情報を表示する予約状況画面48Aが表示される。具体的には、図25の左図に示す「空席」、又は、図25の右図に示す「予約席」が表示される。これにより、接客担当者により対応する卓の予約状況が把握されるため、予約席に別の入店客を案内する等のトラブルを未然に防止することが可能となる。また、予約管理テーブル52Cに予約客に関する氏名等の属性情報を予め登録しておき、この属性情報を予約状況画面48Aに表示させるようにしてもよい。
図26は、第2の実施形態に係る予約管理システム92における注文入力装置30との連携動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
まず、図26のステップS61では、注文入力装置30が、接客担当者によりテーブル一覧参照機能が選択操作されると、ステップS62に移行する。
ステップS62では、卓端末装置48が、注文管理装置10を介して予約管理装置50Bに予約問い合わせを送信する。この予約問い合わせには、店舗番号が含まれている。
ステップS63では、予約管理装置50Bが、注文入力装置30から受信した予約問い合わせに含まれる店舗番号に基づいて、予約管理テーブル52Cを検索し、対応する店舗の予約状況を示す情報(全卓分)を抽出する。
ステップS64では、予約管理装置50Bが、ステップS63で抽出した予約状況を示す情報を、注文管理装置10を介して注文入力装置30に送信する。
ステップS65では、注文入力装置30が、予約管理装置50Bから受信した予約状況を示す情報に基づいて、空席、予約席、及び満席のいずれかの状態に表示を更新する。なお、空席から予約席に表示を更新する場合、実際の予約時刻の所定時間前(例えば30分前等)に表示の更新を行うように予め設定しておいてもよい。
図27は、本実施形態に係る注文入力装置30に表示される予約状況画面33Dの一例を示す正面図である。
図27に示すように、注文入力装置30の表示部33には、予約状況を示す情報を表示する予約状況画面33Dが表示される。具体的には、店舗の卓レイアウトを模した画像が表示され、卓毎に空席を示す「空」、満席を示す「満」、及び予約席を示す「予約」のいずれかが表示される。図27の例では、A卓が空席であり、B卓が満席であり、C卓が予約席であることを示している。これにより、接客担当者により全卓の予約状況が把握されるため、予約席に別の入店客を案内する等のトラブルを未然に防止することが可能となる。また、予約管理テーブル52Cに予約客に関する氏名等の属性情報を予め登録しておき、この属性情報を予約状況画面33Dに表示させるようにしてもよい。
次に、図28を参照して、第2の実施形態に係る予約管理装置50Bの作用を説明する。なお、図28は、第2の実施形態に係るプログラム52Aの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図28のステップ120では、取得部60が、卓端末装置48から、予約問い合わせを取得したか否かを判定する。卓端末装置48から予約問い合わせを取得したと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ122に移行し、卓端末装置48から予約問い合わせを取得していないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ124に移行する。
ステップ122では、送信部66が、上記で取得した予約問い合わせに対応する卓の予約状況を示す情報を予約管理テーブル52Cから抽出し、抽出した当該卓の予約状況を示す情報を、予約問い合わせを行った卓端末装置48に送信し、ステップ120に戻り待機となる。
一方、ステップ124では、取得部60が、注文入力装置30から、予約問い合わせを取得したか否かを判定する。注文入力装置30から予約問い合わせを取得したと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ126に移行し、注文入力装置30から予約問い合わせを取得していないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ120に戻り待機となる。
ステップ126では、送信部66が、上記で取得した予約問い合わせに対応する全卓分の予約状況を示す情報を予約管理テーブル52Cから抽出し、抽出した全卓分の予約状況を示す情報を、予約問い合わせを行った注文入力装置30に送信し、ステップ120に戻り待機となる。
このように本実施形態によれば、店舗の従業員が卓毎の予約状況を把握することができるため、店舗での接客を効率的に行うことできる。
[第3の実施形態]
本実施形態では、店舗の予約を行った利用者が入店したことを検知する構成について説明する。
図29は、第3の実施形態に係る予約管理システム94の構成の一例を示すブロック図である。
図29に示すように、本実施形態に係る予約管理システム94は、店舗80に設けられたビーコン送出装置70を備えている。ビーコン送出装置70は、同一の店舗80に設けられた注文管理装置10とネットワークN1を介して接続されている。ビーコン送出装置70は、一例として、店舗特定情報を含むビーコン信号を一定周期で発信するビーコン発信器を含む。なお、店舗特定情報は、店舗80を個別に特定する情報であり、一例として、注文管理装置10から取得される。
本実施形態に係る予約管理装置50Cは、ネットワークN2を介して注文管理装置10及びビーコン送出装置70と接続される。予約管理装置50Cは、図12を参照して説明した第1の実施形態と同様に、取得部60、更新部62、登録部64、及び送信部66を備えている。
本実施形態に係る送信部66は、取得部60により取得された予約依頼情報に対応する予約を受け付けたことを示す予約受付情報を利用者端末装置82に送信する。この予約受付情報は、利用者端末装置82に記憶されると共に、予約管理装置50Cにも記憶される。つまり、本実施形態では、予約管理装置50Cと利用者端末装置82との間で予め予約処理が完了している。
そして、利用者が利用者端末装置82を持って店舗80に入店すると、利用者端末装置82がビーコン検出装置70から送出されているビーコン信号を検出する。なお、本実施形態に係る利用者端末装置82は、スマートフォン等の携帯可能な端末装置であり、店舗予約アプリ82Apの一機能として、ビーコン信号を検出する機能を備えている。これにより、利用者端末装置82には、ビーコン信号に含まれる店舗特定情報が記憶される。
そして、利用者端末装置82は、店舗予約アプリ82Apにより、上記の店舗特定情報及び予約受付情報を予約管理装置50Cに送信する。予約管理装置50Cの取得部60は、利用者端末装置82から送信された店舗特定情報及び予約受付情報を取得する。予約管理装置50Cでは、利用者端末装置82から取得した店舗特定情報及び予約受付情報が、自身が記憶している店舗特定情報及び予約受付情報と一致するか否かを判定し、一致すれば、利用者端末装置82の利用者を予約客であると判定する。
図30は、第3の実施形態に係る予約管理システム94の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
まず、図30のステップS71では、注文管理装置10が、店舗特定情報をビーコン送出装置70に送信する。
ステップS72では、ビーコン送出装置70が、注文管理装置10から受信した店舗特定情報をビーコン信号に含ませ、店舗特定情報を含むビーコン信号の送出を開始する。このビーコン信号は、定期的に繰り返し送出される。
ステップS73では、予約管理装置50Cと利用者端末装置82との間で予約処理が行われ、利用者端末装置82は、予約管理装置50Cから予約受付情報を取得する。
ステップS74では、利用者が利用者端末装置82を持って店舗80に入店すると、利用者端末装置82がビーコン送出装置70から送出されているビーコン信号を検出し、ビーコン信号に含まれる店舗特定情報を取得する。
ステップS75では、利用者端末装置82が、上記の店舗特定情報及び予約受付情報を予約管理装置50Cに送信する。
ステップS76では、予約管理装置50Cが、利用者端末装置82から取得した店舗特定情報及び予約受付情報が、自身が記憶している店舗特定情報及び予約受付情報と一致するか否かを判定し、一致すれば、利用者端末装置82の利用者を予約客であると判定する。そして、予約客と判定した場合、第1空席管理テーブル52Bの一部を更新する。例えば、対応する卓の空席情報を空席から満席に更新する。
ステップS77では、予約管理装置50Cが、第1空席管理テーブル52Bの一部の更新に応じて、予約管理テーブル52Cの一部を更新する。
ステップS78では、予約管理装置50Cが、予約管理テーブル52Cの一部の更新に応じて、店舗管理テーブル52Dの一部を更新する。
ステップS79では、予約管理装置50Cが、上記ステップS76での第1空席管理テーブル52Bの一部の更新に応じて、同期指示情報を注文管理装置10に送信する。
ステップS80では、注文管理装置10が、予約管理装置50Cから送信された同期指示情報を取得する。同期指示情報を取得した注文管理装置10は、この同期指示情報に従って、第2空席管理テーブル12Bを第1空席管理テーブル52Bに一致させる更新を行う。
なお、上記では、ビーコン送出装置70を用いたが、ビーコン送出装置70の代わりに、利用者端末装置82が備えるGPS機能を用いてもよい。
この場合、予約管理装置50Cは、店舗80の店舗特定情報に代えて、店舗80の店舗位置情報を予め記憶している。利用者が利用者端末装置82を持って店舗80に入店し、店舗予約アプリ82Apを起動させる。利用者端末装置82は、店舗予約アプリ82Apに連携するGPS機能により店舗位置情報を得る。利用者端末装置82は、GPS機能により得た店舗位置情報、及び、事前の予約処理で得ている予約受付情報を予約管理装置50Cに送信する。予約管理装置50Cでは、利用者端末装置82から送信された店舗位置情報及び予約受付情報を取得する。予約管理装置50Cでは、利用者端末装置82から取得した店舗位置情報及び予約受付情報が、自身が記憶している店舗位置情報及び予約受付情報と一致するか否かを判定し、一致すれば、利用者端末装置82の利用者を予約客であると判定する。
また、利用者端末装置82の利用者が予約客であると判定された場合、対応する卓に設けられた卓端末装置48の予約状況画面48A(図25参照)の表示を、「予約席」から「入店されました。こちらにご案内。」等に変化させてもよい。同様に、注文入力装置30の予約状況画面33D(図27参照)における対応する卓の表示を、「予約席」から「入店されました。こちらにご案内。」等に変化させてもよい。
このように本実施形態によれば、汎用性の高いビーコン送出装置や利用者端末装置が備えるGPS機能を用いることで、店舗に予約依頼を行った利用者の入店確認を低コストで実現することができる。
以上、実施形態として予約管理装置及び予約管理システムを例示して説明した。実施形態は、予約管理装置が備える各部の機能をコンピュータに実行させるためのプログラムの形態としてもよい。実施形態は、このプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体の形態としてもよい。
その他、上記実施形態で説明した予約管理装置の構成は、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更してもよい。
また、上記実施形態で説明したプログラムの処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
また、上記実施形態では、プログラムを実行することにより、実施形態に係る処理がコンピュータを利用してソフトウェア構成により実現される場合について説明したが、これに限らない。実施形態は、例えば、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成との組み合わせによって実現してもよい。