以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的な範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、マッチングシステム1の概略を説明するための模式図である。
マッチングシステム1は、ユーザ端末2と、施設端末3a〜3cと、サーバ4等を有する。サーバ4は、複数の施設ごとに、各施設が提供する複数のサービス内容を示すサービス情報を記憶する。サービス内容には、各施設において提供される料理ジャンル、各施設が配置されたエリア又は各施設のサービスが提供される日時等が含まれる。
幹事ユーザの操作に従って、ユーザ端末2は、幹事ユーザが希望する複数のサービス内容及び各サービス内容に対する幹事ユーザの希望順位を選択する(1)。複数のサービス内容及び各サービス内容に対する幹事ユーザの希望順位を選択する処理の詳細については、後述する。
ユーザ端末2は、選択した複数のサービス内容及び各サービス内容に対する幹事ユーザの希望順位をサーバ4に送信する(2)。
サーバ4は、ユーザ端末2から複数のサービス内容及び各サービスのサービス内容に対する幹事ユーザの希望順位を受信すると、最も希望順位が高いサービス内容のサービスを提供する第1施設を抽出する。サーバ4は、抽出した第1施設の施設端末3aにユーザへのサービスの提案を要求する要求信号を送信する(3)。
サーバ4は、要求信号を送信してから所定時間が経過した場合、複数の施設の中から、次に希望順位が高いサービス内容のサービスを提供する第2施設を抽出する。サーバ4は、抽出した第2施設の施設端末3b,3cに要求信号を送信する(4)。
このように、サーバ4は、最も希望順位が高いサービス内容のサービスを提供する第1施設の施設端末3aに要求信号を送信してから所定時間が経過した場合、次に希望順位が高いサービスを提供する第2施設の施設端末3b,cに要求信号を送信する。サーバ4は、幹事ユーザに負担をかけずに自動的に希望条件を変更するので、幹事ユーザは希望する条件を満たす施設を効率良く見つけることができる。
図2は、マッチングシステム1の概略構成の一例を示す図である。
マッチングシステム1は、ユーザ端末2と、複数の施設端末3a〜3cと、サーバ4等とを備える。ユーザ端末2とサーバ4とは、アクセスポイント(不図示)又は基地局(不図示)、並びに通信ネットワークを介して相互に接続される。通信ネットワークは、例えば、インターネット5である。ユーザ端末2で実行されるプログラムと、サーバ4で実行されるプログラムとは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP: Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルを用いて通信を行う。施設端末3a〜3cとサーバ4は、通信ネットワークを介して相互に接続され、例えば、インターネット5を介して相互に接続される。施設端末3a〜3cで実行されるプログラムと、サーバ4で実行されるプログラムとは、ハイパーテキスト転送プロトコル等の通信プロトコルを用いて通信を行う。
図3(a)は、ユーザ端末2の概略構成の一例を示す図である。
ユーザ端末2は、ユーザ端末通信部21、ユーザ端末記憶部22、ユーザ端末操作部23、ユーザ端末表示部24及びユーザ端末処理部25等を備える。幹事ユーザとは、複数のユーザが参加するイベントを開催する責任者である。幹事ユーザは、幹事ユーザに立候補したユーザであってもよく、任意に選択されたユーザであってもよい。イベントとは、施設で開催する催し物又は行事をいう。イベントは、例えば、社員旅行、新年会、忘年会、バーベキュー、宴会、懇親会、同窓会、及びゴルフコンペ等である。ユーザ端末2として、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)が想定されるが、これに限定されるものではない。ユーザ端末2は、本発明が適用可能であればよく、例えば、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(PDA: Personal Digital Assistant, PDA)、タブレットPC、パーソナルコンピュータ等でもよい。
ユーザ端末通信部21は、主に2.4GHz帯、5GHz帯等又は主に2.1GHz帯を感受帯域とするアンテナを含む通信インターフェース回路を備え、ユーザ端末2をアクセスポイント又は基地局を介してインターネット5に接続する。ユーザ端末通信部21は、ユーザ端末処理部25から供給されたデータをサーバ4等に送信する。また、ユーザ端末通信部21は、サーバ4等から受信したデータをユーザ端末処理部25に供給する。
ユーザ端末記憶部22は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備える。ユーザ端末記憶部22は、ユーザ端末処理部25での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、ユーザ端末記憶部22は、ドライバプログラムとして、ユーザ端末操作部23を制御する入力デバイスドライバプログラム、ユーザ端末表示部24を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、ユーザ端末記憶部22は、アプリケーションプログラムとして、メッセージの送受信を実行するプログラム等を記憶する。また、ユーザ端末記憶部22は、データとして、送受信されたメッセージとそれに付随するデータを記憶する。さらに、ユーザ端末記憶部22は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
ユーザ端末操作部23は、ユーザ端末2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパッド等である。幹事ユーザは、ユーザ端末操作部23を用いて、文字、数字等を入力することができる。ユーザ端末操作部23は、幹事ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。発生した信号は、幹事ユーザの指示として、ユーザ端末処理部25に供給される。
ユーザ端末表示部24は、文字列、画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。ユーザ端末表示部24は、ユーザ端末処理部25から供給された、送受信されたメッセージ等を表示する。
ユーザ端末処理部25は、ユーザ端末アクセス部251及びユーザ端末メッセージ管理部252等を備える。ユーザ端末処理部25は、ユーザ端末2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路(例えば、CPU(Central Processing Unit))から構成される。ユーザ端末処理部25は、ユーザ端末記憶部22に記憶されているプログラムがユーザ端末操作部23の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、ユーザ端末通信部21、及びユーザ端末表示部24等の動作を制御する。ユーザ端末処理部25は、ユーザ端末記憶部22に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、ユーザ端末処理部25は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
ユーザ端末アクセス部251及びユーザ端末メッセージ管理部252は、ユーザ端末処理部25が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、ユーザ端末アクセス部251及びユーザ端末メッセージ管理部252は、ファームウェアとしてユーザ端末2に実装されてもよい。
ユーザ端末アクセス部251は、Web(World Wide Web)にアクセスし、表示データの取得及び表示を行う。即ち、ユーザ端末アクセス部251は、幹事ユーザからの指示に応じて、施設に関する入力又は選択等をユーザ端末通信部21を介してサーバ4に送信する。また、ユーザ端末アクセス部251は、施設に関する入力又は選択等に対する処理結果を表示するための表示データをユーザ端末通信部21を介してサーバ4から受信し、受信した表示データに基づく画面をユーザ端末表示部24に表示する。
ユーザ端末メッセージ管理部252は、ユーザ端末通信部21を介してメッセージをサーバ4と送受信する。
図3(b)は、施設端末3の概略構成の一例を示す図である。
施設端末3a〜3cは、同様の構成を有するため、以下において、施設端末3a〜3cをまとめて施設端末3と称する場合がある。施設端末3は、施設端末通信部31、施設端末記憶部32、施設端末操作部33、施設端末表示部34及び施設端末処理部35等を備える。施設端末3は、サービスを提供する施設の管理者の端末である。施設端末3として、パーソナルコンピュータが想定されるが、これに限定されるものではない。施設端末3は、本発明が適用可能であればよく、例えば、多機能携帯電話、携帯電話、携帯情報端末、タブレットPC等でもよい。
施設端末通信部31は、主に、有線通信インターフェース回路を備え、施設端末3をLANケーブル等の有線を介してインターネット5に接続する。施設端末通信部31は、施設端末処理部35から供給されたデータをサーバ4等に送信する。また、施設端末通信部31は、サーバ4等から受信したデータを施設端末処理部35に供給する。
施設端末記憶部32は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備える。施設端末記憶部32は、施設端末処理部35での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、施設端末記憶部32は、ドライバプログラムとして、施設端末操作部33を制御する入力デバイスドライバプログラム、施設端末表示部34を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、施設端末記憶部32は、アプリケーションプログラムとして、メッセージの送受信を実行するプログラム等を記憶する。また、施設端末記憶部32は、データとして、送受信されたメッセージとそれに付随するデータを記憶する。さらに、施設端末記憶部32は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
施設端末操作部33は、施設端末3の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、キーボード等である。管理者は、施設端末操作部33を用いて、文字、数字等を入力することができる。施設端末操作部33は、管理者により操作されると、その操作に対応する信号を発生する。発生した信号は、管理者の指示として、施設端末処理部35に供給される。
施設端末表示部34は、文字列、画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。施設端末表示部34は、施設端末処理部35から供給された、送受信されたメッセージ等を表示する。
施設端末処理部35は、施設端末アクセス部351及び施設端末メッセージ管理部352等を備える。施設端末処理部35は、施設端末3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路(例えば、CPU(Central Processing Unit))から構成される。施設端末処理部35は、施設端末記憶部32に記憶されているプログラムが施設端末操作部33の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、施設端末通信部31、及び施設端末表示部34等の動作を制御する。施設端末処理部35は、施設端末記憶部32に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、施設端末処理部35は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
施設端末アクセス部351及び施設端末メッセージ管理部352は、施設端末処理部35が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、施設端末アクセス部351及び施設端末メッセージ管理部352は、ファームウェアとして施設端末3に実装されてもよい。
施設端末アクセス部351は、Web(World Wide Web)にアクセスし、表示データの取得及び表示を行う。即ち、施設端末アクセス部351は、管理者からの指示に応じて、施設に関する入力又は選択等を施設端末通信部31を介してサーバ4に送信する。また、施設端末アクセス部351は、施設に関する入力又は選択等に対する処理結果を表示するための表示データを、施設端末通信部31を介してサーバ4から受信し、受信した表示データに基づく画面を施設端末表示部34に表示する。
施設端末メッセージ管理部352は、施設端末通信部31を介してメッセージをサーバ4と送受信する。
図4は、サーバ4の概略構成の一例を示す図である。
サーバ4は、サーバ通信部41、サーバ記憶部42、及びサーバ処理部43を備える。サーバ4は、単独の装置で構成される。なお、サーバ4は、複数の装置で構成されてもよい。
サーバ通信部41は、インターネット5を介してデータの送受信を行うための通信インターフェース回路を備え、ユーザ端末2又は施設端末3と通信を行う。
サーバ記憶部42は、例えば、磁気テープ装置、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備え、サーバ処理部43での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。各プログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてサーバ記憶部42にインストールされてもよい。また、サーバ記憶部42は、データとして、ユーザ管理テーブル(図5(a))、施設管理テーブル(図5(b))、希望条件管理テーブル(図6(a))及び提案管理テーブル(図6(b))を記憶する。なお、本実施形態でいうテーブルは、データベースの形式の一例であり、データがサーバ内にプールしているような形式であってもよい。また、サーバ記憶部42は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶するためのバッファを更に備える。
サーバ処理部43は、受信部431、抽出部432、送信部433、及び管理部434等を備える。サーバ処理部43は、サーバ4の全体的な動作を統括的に制御するものであり、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路(例えば、CPU)から構成される。また、サーバ処理部43は、サーバ記憶部42に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づき、適切な手順でサーバ通信部41等の動作を制御する。さらに、サーバ処理部43は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行してもよい。
受信部431、抽出部432、送信部433、及び管理部434は、サーバ処理部43が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実行される機能モジュールである。なお、受信部431、抽出部432、送信部433、及び管理部434は、ファームウェアとしてサーバ4に実装されてもよい。
受信部431は、ユーザ端末2又は施設端末3から情報をサーバ通信部41を介して受信する。受信部431の処理の詳細については後述する。
抽出部432は、所定時間毎に、複数の施設の中から、希望順位が高い順に、各サービス内容のサービスを提供する施設を抽出する。抽出部432の処理の詳細については、後述する。
送信部433は、抽出部432が抽出した施設の施設端末にユーザへのサービスの提案を要求する要求信号をサーバ通信部41を介して送信する。送信部433の処理の詳細については、後述する。
管理部434は、イベントが開催される施設を選択する幹事ユーザとサービスを提案する施設の管理者とをマッチングさせる処理を実行する。管理部434の処理の詳細については、後述する。
図5〜図6は、各種テーブルのデータ構造の一例を示す図である。なお、サーバ記憶部42は、以下に説明する各種テーブルの全て又は一部を記憶せずに、サーバ4とは異なる一又は複数の他の装置(データベース装置等)が、これらの各種テーブルの全て又は一部を記憶してもよい。この場合、サーバ4は、これらの各種テーブルに記憶された情報を使用する際に、当該テーブルを記憶する他の装置にアクセスして、当該テーブルに記憶された情報を取得する。また、各テーブルに含まれる各情報は、テーブル以外の形式で記憶されてもよく、例えば、それぞれ独立して記憶されてもよい。
図5(a)は、ユーザ管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図5(a)に示すデータ構造は、サーバ記憶部42に記憶されているユーザID500に関連付けられた一連のデータを示している。ユーザID500は、ユーザを識別するための情報である。一連のデータは、例えば、ユーザ名501及びEメールアドレス502等を含む。上記の一連のデータは一例であって、その他のユーザに関する情報を含んでもよい。
ユーザ名501は、ユーザの名称を示す情報である。Eメールアドレス502は、サーバ4がユーザ端末2に提案信号を送信するためのユーザ端末2の送信先を示す情報である。提案信号は、施設端末3の管理者がユーザへサービスを提案するために送信される信号である。
図5(b)は、施設管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図5(b)に示すデータ構造は、サーバ記憶部42に記憶されている施設ID510に関連付けられた一連のデータを示している。施設ID510は、施設を識別するための情報である。一連のデータは、例えば、施設名511、エリア512、料理ジャンル513、営業日514、営業時間515及びEメールアドレス516等を含む。上記の一連のデータは一例であって、その他の施設に関する情報を含んでもよい。
施設名511は、施設の名称を示す情報である。エリア512は、施設が配置されたエリア及びそのエリアを表すための階層構造を示す情報である。例えば、エリア512の階層構造は、(都道府県,大エリアカテゴリー,中エリアカテゴリー,小エリアカテゴリー)で構成される。料理ジャンル513は、施設において提供される料理及びその料理を表すための階層構造を示す情報である。例えば、料理ジャンル513の階層構造は、(大料理ジャンルカテゴリー,小料理ジャンルカテゴリー)で構成される。営業日514は、施設のサービスが提供される日程を示す情報である。営業時間515は、施設のサービスが提供される時間を示す情報である。Eメールアドレス516は、サーバ4が施設端末3に要求信号を送信するための宛先を示す情報である。要求信号は、幹事ユーザが施設端末の管理者へサービスの提案を要求するために送信される信号である。エリア512、料理ジャンル513、営業日514、及び営業時間515は、各施設が提供する複数のサービス内容の一例である。
図6(a)は、希望条件管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図6(a)に示すデータ構造は、サーバ記憶部42に記憶されている希望条件ID600に関連付けられた一連のデータを示している。希望条件ID600は、幹事ユーザが希望する希望条件を識別するための情報である。一連のデータは、例えば、ユーザID601、希望エリア602、希望料理ジャンル603、希望日時604、人数605、予算606、受取希望施設数607及び決定施設ID608等を含む。上記の一連のデータは一例であって、その他の希望条件に関する情報を含んでもよい。
希望エリア602は、幹事ユーザによって選択されたエリアと選択された各エリアに対して幹事ユーザが希望する希望順位とを含む。希望料理ジャンル603は、幹事ユーザによって選択された料理ジャンルと、選択された各料理ジャンルに対して幹事ユーザが希望する希望順位とを含む。希望日時604は、幹事ユーザによって選択された希望日時と、選択された各希望日時に対して幹事ユーザが希望する希望順位とを含む。人数605は、開催されるイベントに参加するユーザの人数である。予算606は、イベントに対する一人当たりの予算である。受取希望施設数607は、ユーザ端末2が施設端末3から受信できる提案信号の数の上限を示す情報である。決定施設ID608は、イベントを開催する施設として決定された施設を識別するための情報である。希望エリア602、希望料理ジャンル603、希望日時604は、幹事ユーザが希望する複数のサービス内容の一例である。
図6(b)は、提案管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図6(b)に示すデータ構造は、サーバ記憶部42に記憶されている提案ID610に関連付けられた一連のデータを示している。提案ID610は、施設端末3のユーザである施設の管理者によって提案されたサービスの提案毎に割当てられた識別情報である。一連のデータは、例えば、施設ID611、希望条件ID612及び提案メッセージ613等を含む。上記の一連のデータは一例であって、その他の提案に関する情報を含んでもよい。提案メッセージ613は、施設端末3の管理者によって提案された、サービスの提案内容である。
図7及び図8は、マッチングシステム1による動作シーケンスの一例を示す図である。
なお、以下に説明する動作シーケンスは、予めユーザ端末記憶部22、施設端末記憶部32及びサーバ記憶部42に記憶されているプログラムに基づいて、主にユーザ端末処理部25、施設端末処理部35及びサーバ処理部43により、ユーザ端末2、施設端末3及びサーバ4の各要素と協働して実行される。
まず、幹事ユーザの操作に従って、ユーザ端末2のユーザ端末アクセス部251は、サーバ4にログインし、条件設定画面情報取得要求をサーバ4に送信する(ステップS100)。条件設定画面情報取得要求は、条件設定画面情報を取得するための要求である。条件設定画面情報は、後述する条件設定画面を表示するための情報である。
次に、サーバ4の管理部434は、ユーザ端末2から条件設定画面情報取得要求を受信すると、条件設定画面情報をユーザ端末2に送信する(ステップS101)。条件設定画面情報取得要求には、幹事ユーザのユーザIDが含まれており、管理部434は、ユーザ管理テーブルを参照し、条件設定画面情報取得要求を送信した幹事ユーザのユーザ名を特定する。管理部434は、特定した幹事ユーザのユーザ名、階層構造で示された全てのエリア及び全ての料理ジャンルを含む条件設定画面情報をユーザ端末2に送信する。
次に、ユーザ端末2のユーザ端末アクセス部251は、サーバ4から条件設定画面情報を受信すると、受信した条件設定画面情報に基づいて条件設定画面をユーザ端末表示部24に表示する(ステップS102)。
図9は、ユーザ端末2に表示される条件設定画面の一例を示す図である。
条件設定画面には、幹事ユーザ名900、選択領域901〜903、プルダウン904,905,907,909、日時追加ボタン906、入力ボックス908及び設定ボタン910が含まれる。
幹事ユーザ名900は、幹事ユーザのユーザ名である。選択領域901は希望エリアを選択するための領域である。選択領域901には、初期状態として最上位のエリアカテゴリー(例えば、全国)が表示される。幹事ユーザにより最上位のエリアカテゴリーが選択されると、その下位のエリアカテゴリー(例えば、東京都)が展開される。これにより、幹事ユーザは、最上位のエリアカテゴリーから下位のエリアカテゴリーを順に選択できるようになる。図9では、全国,東京都,飯田橋・四ツ谷・神楽坂,四ツ谷の順に、幹事ユーザの操作により選択されている。プルダウン904は、選択されたエリアカテゴリーの中から幹事ユーザが希望する複数のサービス内容に対する複数の希望順位を選択するための領域である。プルダウン904には、複数の希望順位として、第1希望,第2希望,第3希望等が指定可能に表示される。
選択領域902は、希望料理ジャンルを選択するための領域である。選択領域902には、初期状態として最上位の料理ジャンルカテゴリー(例えば、すべて)が表示される。幹事ユーザにより最上位の料理ジャンルカテゴリーが選択されると、その下位の料理ジャンルカテゴリー(例えば、イタリアン・フレンチ)が展開される。これにより、幹事ユーザは、最上位の料理ジャンルカテゴリーから下位の料理ジャンルカテゴリーを順に選択できるようになる。図9では、すべての料理,イタリアン・フレンチの順に、幹事ユーザの操作により選択されている。プルダウン905は、選択された料理ジャンルカテゴリーの中から幹事ユーザが希望する複数のサービス内容に対する複数の希望順位を選択するための領域である。プルダウン905には、プルダウン904と同様に、複数の希望順位として、第1希望,第2希望,第3希望等が指定可能に表示される。
選択領域903は、希望日時を選択するための領域である。選択領域903には、希望日時として、希望日及び希望時間が指定可能に表示される。日時追加ボタン906は、第2希望、第3希望等の次の希望順位の希望日時を追加するためのボタンである。
プルダウン907は、イベントに参加するユーザの人数を選択するための領域である。プルダウン907には、イベントに参加するユーザの人数が指定可能に表示される。入力ボックス908は、一人当たりの予算を入力するための領域である。プルダウン909は、受取希望施設数を選択するための領域である。プルダウン909には、受取希望施設数が指定可能に表示される。設定ボタン910は、指定された各希望条件を設定するためのボタンである。
次に、幹事ユーザがユーザ端末操作部23を用いて設定ボタン910を押下すると、ユーザ端末アクセス部251は、条件設定画面で指定された各希望条件を示す希望条件信号をサーバ4に送信する(ステップS103)。希望条件信号には、幹事ユーザが希望する複数のサービス内容、各サービスのサービス内容に対する幹事ユーザの希望順位、人数、予算及び受取希望施設数が含まれる。
次に、サーバ4の受信部431が、ユーザ端末2から希望条件信号を受信すると、抽出部432は、最も希望順位が高いサービス内容のサービスを提供する第1施設を抽出する(ステップS104)。抽出部432は、希望条件信号に含まれる複数のサービス内容、各サービスのサービス内容に対する幹事ユーザの希望順位、人数、予算及び受取希望施設数を特定する。抽出部432は、希望条件IDを新たに生成し、特定した各情報を関連付けて希望条件管理テーブルに記憶する。抽出部432は、施設管理テーブルを参照し、最も希望順位が高いサービス内容のサービスを提供する第1施設を抽出する。最も希望順位が高いサービス内容は、希望順位が第1希望のサービス内容の組み合わせである。例えば、図9の条件設定画面の希望条件の場合、最も希望順位が高いサービス内容として、希望エリアの第1希望である四ツ谷三丁目駅、希望料理ジャンルの第1希望であるパスタ、及び希望日時の第1希望である2015年9月24日19:00の組み合わせのサービスを提供する施設が抽出される。
次に、送信部433は、施設管理テーブルを参照し、抽出部432が抽出した第1施設の施設端末3のEメールアドレスを特定し、特定したEメールアドレス宛てにユーザへのサービスの提案を要求する要求信号としてEメールを送信する(ステップS105)。第1施設の施設端末3の施設端末メッセージ管理部352は、サーバ4から要求信号を受信すると、受信した要求信号に含まれる各情報を施設端末表示部34に表示する。
図10(a)は、施設端末3に表示されるEメールの一例を示す図である。
要求信号には、宛先1000、幹事ユーザの希望条件1001、依頼テキスト1002及びマッチングシステム1にアクセスするためのURL1003が含まれる。Eメールには、宛先1000として施設の施設名、希望条件1001として図9において入力された希望条件、依頼テキスト1002としてサービスの提案を要求する旨のメッセージ及びサービスの提案を要求するためにアクセスするURL1003が表示される。
次に、管理者の操作に従って、施設端末3の施設端末アクセス部351は、サーバ4にログインし、条件リスト画面情報取得要求をサーバ4に送信する(ステップS106)。条件リスト画面情報取得要求は、条件リスト画面情報を取得するための要求である。条件リスト画面情報は、後述する条件リスト画面を表示するための情報である。
次に、サーバ4の管理部434は、施設端末3から条件リスト画面情報取得要求を受信すると、条件リスト画面情報を施設端末3に送信する(ステップS107)。条件リスト画面情報取得要求には、施設IDが含まれており、管理部434は、希望条件管理テーブル及び施設管理テーブルを参照し、第1施設の施設端末3の施設に合致する希望条件を抽出する。管理部434は、抽出した希望条件を含む条件リスト画面情報を施設端末3に送信する。
次に、施設端末3の施設端末アクセス部351は、サーバ4から条件リスト画面情報を受信すると、受信した条件リスト画面情報に基づいて条件リスト画面を施設端末表示部34に表示する(ステップS108)。
図10(b)は、施設端末3に表示される条件リスト画面の一例を示す図である。
条件リスト画面には、施設端末の施設が提供するサービス内容に希望が合致している幹事ユーザごとに、希望条件1010,1012、提案ボタン1011,1013が表示されている。
希望条件1010,1012は、各幹事ユーザが希望している希望条件である。施設端末3の施設に合致するサービス内容と施設端末3の施設に合致しないサービス内容とが識別可能に表示されてもよい。例えば、施設端末3の施設に合致するサービス内容は太字、又は合致しないサービスとは異なる色(例えば、赤色)で表示されてもよい。これにより、施設の管理者は、幹事ユーザがどのサービスに期待しているかを容易に認識でき、さらに、幹事ユーザが自分の施設を選択する可能性の高さを予想することができる。
次に、施設端末アクセス部351は、サービスの提案の入力を受付ける(ステップS109)。施設端末アクセス部351は、管理者の操作に従って提案ボタン1011が押下された場合、押下された提案ボタンに対応する希望条件に対する提案入力画面を表示する。
図10(c)は、施設端末3に表示される提案入力画面の一例を示す図である。
提案入力画面には、希望条件1020、提案メッセージ入力ボックス1021及び送信ボタン1022が表示される。
次に、施設端末3の管理者の操作に従って、ユーザへサービスを提案する提案メッセージが入力され、送信ボタン1022が押下されると、施設端末アクセス部351は、第1提案信号をサーバ4に送信する(ステップS110)。第1提案信号には、提案メッセージ及び提案される幹事ユーザの希望条件の希望条件IDが含まれる。サーバ4の管理部434は、施設端末3から第1提案信号を受信し、受信した第1提案信号に含まれる提案メッセージ及び希望条件IDを特定する。管理部434は、提案IDを新たに生成し、第1提案信号を送信した施設端末の施設の施設ID、特定した提案メッセージ及び希望条件IDを関連付けて提案管理テーブルに記憶する。管理部434は、施設管理テーブルを参照し、第1提案信号を送信した施設端末3の施設の施設名、エリア及び料理ジャンルを特定する。管理部434は、特定した各情報を受信した第1提案信号に含ませることにより、第2提案信号を生成する。なお、提案メッセージは、提案情報の一例であり、以降、提案メッセージを提案情報と称する場合がある。
次に、管理部434は、ユーザ管理テーブルを参照し、第1提案信号に含まれる希望条件IDに対応する希望条件を希望した幹事ユーザのEメールアドレスを特定し、特定したEメールアドレス宛てに、第2提案信号としてEメールをユーザ端末2に送信する(ステップS111)。
なお、管理部434は、受取希望施設数の第2提案信号をユーザ端末2が受信しているか否かを判定し、受取希望施設数の第2提案信号をユーザ端末2が受信していた場合、第2提案信号をユーザ端末2に送信せず、エラー信号を施設端末3に送信する。管理部434は、希望条件管理テーブルを参照し、第2提案信号に対応する希望条件IDの受取希望施設数を特定する。管理部434は、提案管理テーブルを参照し、第2提案信号に対応する希望条件IDに対して第2提案信号が送信された数をカウントし、カウントした数が受取希望施設数に達しているか否かにより、受取希望施設数の第2提案信号をユーザ端末2が受信しているか否かを判定する。管理部434は、受取希望施設数の第2提案信号をユーザ端末2が受信していない場合、第2提案信号をユーザ端末2に送信し、受取希望施設数の第2提案信号をユーザ端末2が受信していた場合、第2提案信号をユーザ端末2に送信せず、エラー信号を施設端末3に送信する。これにより、ユーザ端末2が受取希望施設数を越える第2提案信号を受信することを防止することができる。
ユーザ端末2のユーザ端末メッセージ管理部252は、サーバ4から第2提案信号を受信すると、受信した第2提案信号に含まれる各情報をユーザ端末表示部24に表示する。
図11(a)は、ユーザ端末2に表示されるEメールの一例を示す図である。
第2提案信号には、宛先1100、提案した施設の施設名、エリア及び料理ジャンル1101、提案メッセージ1102、依頼テキスト1103及びマッチングシステム1にアクセスするためのURL1104が含まれる。Eメールには、宛先1100として幹事ユーザのユーザ名、施設の提案メッセージ1102として図10(c)において入力された提案メッセージ、依頼テキスト1103として施設の決定を要求する旨のメッセージ及び施設を決定するためにアクセスするURL1104が表示される。
次に、幹事ユーザの操作に従って、ユーザ端末2のユーザ端末アクセス部251は、サーバ4にログインし、提案リスト画面情報取得要求をサーバ4に送信する(ステップS112)。提案リスト画面情報取得要求は、提案リスト画面情報を取得するための要求である。提案リスト画面情報は、後述する提案リスト画面を表示するための情報である。
次に、サーバ4の管理部434は、施設端末3から提案リスト画面情報取得要求を受信すると、提案リスト画面情報をユーザ端末2に送信する(ステップS113)。提案リスト画面情報取得要求には、幹事ユーザのユーザIDが含まれており、管理部434は、希望条件管理テーブル及び提案管理テーブルを参照し、提案メッセージ及び提案メッセージを提案した施設の施設IDを特定する。管理部434は、施設管理テーブルを参照し、特定した施設IDに関連付けられた施設名、エリア及び料理ジャンルを特定する。管理部434は、特定した各情報を含む提案リスト画面情報をユーザ端末2に送信する。
次に、ユーザ端末2のユーザ端末アクセス部251は、サーバ4から提案リスト画面情報を受信すると、受信した提案リスト画面情報に基づいて提案リスト画面をユーザ端末表示部24に表示する(ステップS114)。
図11(b)は、ユーザ端末2に表示される提案リスト画面の一例を示す図である。
提案リスト画面には、新着順1110、希望順位順1111、提案1112、決定ボタン1113等が表示される。提案リスト画面には、提案1112として、図11(a)において表示された施設の施設名、エリア及び料理ジャンル1101並びに提案メッセージ1102が表示される。新着順1110、希望順位順1111、決定ボタン1113の詳細については、後述する。
次に、サーバ4の管理部434は、要求信号を送信してから所定時間が経過するまでユーザ端末2から決定信号を受信したか否かを判定する処理を繰り返す(ステップS200)。所定時間は、例えば、二時間である。所定時間は、例えば、二日であってもよい。決定信号は、幹事ユーザが施設を決定したことを通知する信号である。管理部434は、要求信号を送信してから所定時間が経過するまで決定信号を受信していない場合、処理をステップS201に移行し、要求信号を送信してから所定時間が経過する前に決定信号を受信している場合、図8の動作シーケンスの処理を終了する。これにより、管理部434は、既に施設が決定している場合に、他の施設に要求信号を送信することを防止することができる。
次に、抽出部432は、要求信号を送信してから所定時間が経過した場合、施設管理テーブルを参照し、複数の施設の中から、次に希望順位が高いサービス内容のサービスを提供する第2施設を抽出する(ステップS201)。次に希望順位が高いサービス内容は、一つのサービス内容についての希望順位が2位であり、他の全てのサービス内容についての希望順位が1位であるサービス内容の組み合わせである。例えば、図9の条件設定画面の希望条件の場合、次に希望順位が高いサービス内容として、希望エリアの第1希望である四ツ谷三丁目駅、希望料理ジャンルの第2希望であるピザ、及び希望日時の第1希望である2015年9月24日19:00の組み合わせのサービスを提供する施設が抽出される。さらに、次に希望順位が高いサービス内容として、希望エリアの第2希望である四ツ谷駅、希望料理ジャンルの第1希望であるパスタ、及び希望日時の第1希望である2015年9月24日19:00の組み合わせのサービスを提供する施設も抽出される。
次に、送信部433は、施設管理テーブルを参照し、抽出した第2施設の施設端末3のEメールアドレスを特定し、特定したEメールアドレス宛てにユーザへのサービスの提案を要求する要求信号としてEメールを送信する(ステップS202,S203)。要求信号を受信した第2施設の施設端末3は、それぞれサーバ4との間でステップS204〜209及びステップS210〜215に示された各処理を実行する。ステップS204〜209及びステップS210〜215の処理は、図7のステップS106〜111の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
次に、幹事ユーザの操作に従って、ユーザ端末2のユーザ端末アクセス部251は、図7のステップS112と同様に、サーバ4にログインし、提案リスト画面情報取得要求をサーバ4に送信する(ステップS216)。
次に、サーバ4の管理部434は、図7のステップS113と同様に、施設端末3から提案リスト画面情報取得要求を受信すると、提案リスト画面情報をユーザ端末2に送信する(ステップS217)。
次に、ユーザ端末2のユーザ端末アクセス部251は、サーバ4から提案リスト画面情報を受信すると、受信した提案リスト画面情報に基づいて提案リスト画面をユーザ端末表示部24に表示する(ステップS218)。
図11(c)は、ユーザ端末2に表示される提案リスト画面の一例を示す図である。
提案リスト画面には、新着順1120、希望順位順1121、提案1122,1124,1126、決定ボタン1123,1125,1127が表示される。
次に、ユーザ端末アクセス部251は、施設の決定の入力を受付ける(ステップS219)。幹事ユーザの操作に従って、新着順1120が選択されると、ユーザ端末アクセス部251は、提案1122,1124,1126をサーバ4が受信した順にソートする。ユーザ端末アクセス部251は、提案1122,1124,1126を降順にソートしてもよいし、昇順にソートしてもよい。幹事ユーザの操作に従って、希望順位順1121が選択されると、ユーザ端末アクセス部251は、提案1122,1124,1126を、幹事ユーザが希望する希望条件に合致している順にソートする。幹事ユーザの操作に従って、決定ボタン1123,1125,1127が押下されると、ユーザ端末アクセス部251は、押下された決定ボタンに対応する施設に予約を決定するための決定画面をユーザ端末表示部24に表示する。
図11(d)は、ユーザ端末2に表示される決定画面の一例を示す図である。
決定画面には、施設の予約に関する情報1130、入力ボックス1131,1132及び送信ボタン1133が含まれる。決定画面には、施設の予約に関する情報1130として施設名、希望日時、人数が表示され、入力ボックス1131として幹事ユーザの電話番号を入力するための入力領域が表示され、入力ボックス1132として施設への要望メッセージを入力するための入力領域が表示される。
次に、幹事ユーザの操作に従って、入力ボックス1131に幹事ユーザの電話番号が入力され、入力ボックス1132に施設への要望メッセージが入力され、送信ボタン1133が押下されると、ユーザ端末アクセス部251は、決定信号をサーバ4に送信する(ステップS220)。決定信号には、施設の予約に関する情報、入力された幹事ユーザの電話番号、要望メッセージ及び図11(c)において押下された決定ボタンに対応する施設の施設IDが含まれる。
次に、サーバ4の管理部434は、ユーザ端末2から決定信号を受信すると、施設を決定する(ステップS221)。管理部434は、決定信号に含まれる施設の予約に関する情報、幹事ユーザの電話番号、要望メッセージ及び決定ボタンに対応する施設の施設IDを特定する。管理部434は、幹事ユーザの希望条件の希望条件IDに関連付けて、特定した施設IDを希望条件管理テーブルに記憶する。管理部434は、施設管理テーブルを参照し、特定した施設IDの施設の施設端末のEメールアドレスを特定する。管理部434は、特定した施設の予約に関する情報、幹事ユーザの電話番号及び要望メッセージを、特定した施設端末のEメールアドレス宛てに送信する。これにより、施設端末の管理者は、幹事ユーザによって施設が予約されたことを確認することができ、幹事ユーザの電話番号を用いて幹事ユーザに予約確認等の連絡を行うことができる。
なお、ステップS202,203で要求信号を送信してから所定時間が経過しても決定信号を受信しなかった場合、サーバ4の抽出部432は、さらに次に希望順位が高いサービス内容のサービスを提供する施設を抽出し、抽出した施設の施設端末に要求信号としてEメールを送信する。このように、サーバ4は、要求信号を送信してから所定時間が経過しても決定信号を受信しなかった場合、要求信号を送信する施設の範囲を順次拡大させて、順次次に希望順位の高い施設の施設端末に要求信号を繰り返し送信する。
このように、サーバ4は、所定時間毎に次に希望順位が高いサービス内容のサービスを提供する施設の施設端末から順に要求信号を順次送信していく。サーバ4は、幹事ユーザに負担をかけずに自動的に希望条件を順次拡大させるので、幹事ユーザが希望する条件を満たす施設を効率良く見つけることができる。
また、サーバ4は、最も希望順位が高いサービス内容のサービスを提供する第1施設の施設端末3に要求信号を送信してから所定時間が経過した場合、次に希望順位が高いサービスを提供する第2施設の施設端末3に要求信号を送信する。第1施設の施設端末3の管理者の操作に従って、施設端末3は、要求信号に対応するサービスを提案する提案信号をサーバを介してユーザ端末2に送信する。サーバ4が第1施設の施設端末3に要求信号を送信してから所定時間が経過するまでは、要求信号が第1施設の施設端末3のみに送信され、第2施設の施設端末3には送信されていない。
そのため、ユーザ端末2は、サーバ4が第1施設に要求信号を送信してから所定時間が経過するまでは、第1施設の施設端末3からのみサービスを提案する提案信号を受信することになる。したがって、サーバ4が第1施設に要求信号を送信してから所定時間が経過するまでに第2施設の施設端末3からの提案信号をユーザ端末2が受信した数が受取希望施設数に達することを防止できる。そのため、幹事ユーザは、最も希望順位が高いサービス内容のサービスを提供する施設をより簡易に見つけることができる。
なお、本発明は、図1〜11に示した実施形態に限定されるものではない。例えば、以下に示すように、変更及び修正することができる。
(1)管理部434は、図8のステップS200の処理において、希望条件管理テーブルを参照し、現在時刻から図7のステップS103の処理において受信した希望条件の第1希望の希望日時までの残り日数に応じて、所定時間を変化させてもよい。この場合、管理部434は、現在時刻から希望条件の第1希望の希望日時までの残り日数が短いほど、所定時間が短くなるように変化させ、現在時刻から希望条件の第1希望の希望日時までの残り日数が長いほど、所定時間が長くなるように変化させる。例えば、管理部434は、現在時刻から希望条件の第1希望の希望日時までの残り日数が閾値(例えば、一週間)未満である場合、所定時間を二時間に変化させる。一方、管理部434は、現在時刻から希望条件の第1希望の希望日時までの残り日数が閾値以上である場合は、所定時間を二日に変化させる。なお、閾値は、複数設けられてもよい。
したがって、第1希望の希望日時までの残り日数が短い場合であっても、サーバ4は、短くなるように変化した所定時間で自動的に希望条件を変更するので、幹事ユーザは、希望する他の条件を満たす施設を効率良く見つけることができる。一方、第1希望の希望日時までの残り日数が長い場合、サーバ4は、所定時間を長くなるように変化させるので、幹事ユーザは、第1希望のサービス内容を提供する施設をじっくり見つけることができる。このように、管理部434は、第1希望の希望日時までの残り日数に応じた適切な時間に所定時間を設定することができる。
(2)管理部434は、図7のステップS104の処理において抽出した施設の数に応じて、図8のステップS200の所定時間を変化させてもよい。この場合、管理部434は、抽出した施設の数が多いほど、所定時間が短くなるように変化させ、抽出した施設の数が少ないほど、所定時間が長くなるように変化させる。例えば、管理部434は、抽出した施設の数が閾値(例えば、50件)以上である場合、所定時間を二時間に変化させ、抽出した施設の数が閾値(例えば、50件)未満である場合、所定時間を二日に変化させる。なお、閾値は、複数設けられてもよい。
したがって、第1希望のサービス内容を提供する施設の数が多い場合、ユーザ端末2が第2提案信号を受信する数が受取希望施設数に達する前に、幹事ユーザは、希望する他の条件を満たす施設を効率良く見つけることができる。一方、第1希望のサービス内容を提供する施設の数が少ない場合、管理部434が施設端末3から第1提案信号を受信する確率が低くなる。これにより、ユーザ端末2が第2提案信号を受信する数が受取希望施設数に達することなく、幹事ユーザは、第1希望のサービス内容を提供する施設をじっくり見つけることができる。このように、管理部434は、第1希望のサービス内容を提供する施設の数に応じた適切な時間に所定時間を設定することができる。
(3)管理部434は、図7のステップS110の処理において施設端末から第1提案信号を受信した数に応じて、図8のステップS200の所定時間を変化させてもよい。この場合、管理部434は、第1提案信号を受信した数が多いほど、所定時間が短くなるように変化させ、第1提案信号を受信した数が少ないほど、所定時間が長くなるように変化させる。例えば、管理部434は、所定時間の所定割合(例えば、所定時間の半分)が経過したとき、第1提案信号を受信した数が閾値(例えば、受取希望施設数の七割)以上である場合、所定時間の残りを二時間に変化させる。一方、管理部434は、所定時間の所定割合が経過したとき、第1提案信号を受信した数が閾値(例えば、受取希望施設数の七割)未満である場合、所定時間の残りを二日に変化させる。なお、閾値は、複数設けられてもよい。
したがって、第1提案信号を受信した数が多い場合、ユーザ端末2が第2提案信号を受信する数が受取希望施設数に達する前に、幹事ユーザは、希望する他の条件を満たす施設を効率良く見つけることができる。一方、第1提案信号を受信した数が少ない場合、ユーザ端末2が第2提案信号を受信する数が受取希望施設数に達することなく、幹事ユーザは、最も希望順位が高いサービス内容を提供する施設をじっくり見つけることができる。このように、管理部434は、第1提案信号を受信した数に応じた適切な時間に所定時間を設定することができる。
(4)図10(c)の提案入力画面は、希望日時が複数ある場合、管理者が複数の希望日時のうちの何れの日時について提案するのかを選択可能に表示されてもよい。同様に、図11(d)の決定画面は、希望日時が複数ある場合、幹事ユーザが複数の希望日時のうちの何れの日時の施設を決定するのかを選択可能に表示されてもよい。これにより、ユーザ端末アクセス部251又は施設端末アクセス部351は、複数の希望日時のうち、何れの希望日時に対する提案又は決定なのかを特定することができる。
図12(a)は、施設端末3に表示される他の提案入力画面の一例を示す図である。
他の提案入力画面には、チェックボックス1200,1201が含まれる。チェックボックス1200,1201は、第1希望、第2希望の希望日時のうちの何れの日時について提案するのか選択するための選択領域である。施設端末3の管理者の操作に従って、チェックボックスが選択され、送信ボタン1203が押下されると、施設端末アクセス部351は、選択されたチェックボックスに対応する希望日時を第1提案信号に含めて、第1提案信号をサーバ4を介してユーザ端末2に送信する。
図12(b)は、ユーザ端末2に表示される他の決定画面の一例を示す図である。
他の決定画面には、ラジオボタン1210,1211が含まれる。ラジオボタン1210,1211は、第1希望、第2希望の希望日時のうちの何れの日時について施設を決定するのか選択するための選択領域である。ユーザ端末2の幹事ユーザの操作に従って、ラジオボタンが選択され、送信ボタン1214が押下されると、ユーザ端末アクセス部251は、選択されたラジオボタンに対応する希望日時を決定信号に含めて、決定信号をサーバ4を介して決定した施設の施設端末3に送信する。
(5)図11(c)に示される提案リスト画面において、最も希望順位が高いサービス内容のサービスを提供する第1施設以外の施設(第2施設、第3施設、・・・)の施設端末3から送信されたサービスの提案情報に、特典情報が付加されてもよい。なお、特典は、例えば、施設のサービスに対する料金の支払いに用いることができるポイント、施設のサービスに対して支払う料金の割引又は値引き、若しくは施設からの無料のサービスの提供等である。無料のサービスは、例えば、ワンドリンク無料又はノベルティグッズのプレゼント等である。
特典情報の付加処理は、上述の図8に示されたステップS217において、サーバ4の管理部434によって実行される。例えば、管理部434は、まず、希望条件管理テーブル及び提案管理テーブルを参照し、幹事ユーザに対して送信した提案メッセージと、当該提案メッセージを提案した施設の施設IDとを特定する。次に、管理部434は、特定した提案メッセージが、最も希望順位が高いサービス内容のサービスを提供するものであるか否かを判定する。次に、管理部434は、特定した提案メッセージが、最も希望順位が高いサービス内容のサービスを提供するものでないと判定した場合、特定した提案メッセージに、所定の特典情報を自動的に付加する。また、管理部434は、特定した提案メッセージが、最も希望順位が高いサービス内容のサービスを提供するものであると判定した場合、特定した提案メッセージに、所定の特典情報を付加しない。そして、管理部434は、第1施設から送信されたサービスの提案情報と、特典情報が付加された、第1施設以外の施設(第2施設、第3施設、・・・)から送信されたサービスの提案情報とを含む提案リスト画面情報を作成する。
なお、上述の(5)の変形例において、管理部434は、図7に示されたステップS104の処理において抽出した施設の数に応じて、第1施設以外の施設から送信されたサービスの提案情報に付加させる特典情報を変化させてもよい。例えば、管理部434は、ステップS104の処理において抽出した施設の数が、第1所定数未満である場合、第1施設以外の施設から送信されたサービスの提案情報に特典情報を付加する。これにより、幹事ユーザが、第1施設が第1所定数以上抽出されているにも関わらず、第1施設以外の施設を選択して、特典情報を意図的に取得することを未然に防止することが可能になる。また、管理部434は、ステップS104の処理において抽出した施設の数が多いほど、第1施設以外の施設から送信されたサービスの提案情報に付加させる特典情報を、価値が低いものに変更してもよい。
また、上述の(5)の変形例において、管理部434は、図7に示されたステップS110の処理において受信した第1提案信号の数に応じて、第1施設以外の施設から送信されたサービスの提案情報に付加させる特典情報を変化させてもよい。例えば、管理部434は、ステップS110の処理において受信した第1提案信号の数が、第2所定数未満である場合、第1施設以外の施設から送信されたサービスの提案情報に特典情報を付加する。これにより、幹事ユーザが、第1施設の提案数が第2所定数以上抽出されているにも関わらず、第1施設以外の施設を選択して、特典情報を意図的に取得することを未然に防止することが可能になる。また、管理部434は、ステップS110の処理において受信した第1提案信号の数が多いほど、第1施設以外の施設から送信されたサービスの提案情報に付加させる特典情報を、価値が低いものに変更してもよい。
また、上述の(5)の変形例において、管理部434は、第1施設以外の施設から送信されたサービスの提案情報に特典情報を付加させた場合、当該特典情報が付加された提案情報が幹事ユーザによって選択された際に、当該提案情報の施設に対する送客手数料を決定する。なお、送客手数料は、幹事ユーザが何れかの施設を予約し、実際に幹事ユーザが、予約した施設のサービスを利用した際に、当該施設の管理者が、サーバ4を運営する運営管理者に支払う手数料である。例えば、一人当たりの送客手数料「80円/人」である場合、施設のサービスを利用した利用者が4人であれば、送客手数料「80円/人」に利用人数「4人」を乗算した320円が、施設の管理者からサーバ4を運営する運営管理者に支払われる。
送客手数料の決定処理では、特典情報が付加された提案情報が幹事ユーザによって選択された場合、まず、管理部434は、提案リスト画面情報に含まれる提案情報のうちの一つを選択したことを示す選択情報をユーザ端末2から受信する。次に、管理部434は、選択情報に示される、選択された提案情報の施設を特定する。そして、管理部434は、特定された提案情報の施設に対する送客手数料を、特典情報に応じて決定する。例えば、管理部434は、選択された提案情報の施設に対する送客手数料から、選択された提案情報に付加した特典情報と等価の金額の値引きを行う。この場合、施設は、特典情報によって得られなかった売上分だけ送客手数料を支払うことがなくなるため、マッチングシステム1を利用する意欲が削がれることを防止することが可能になる。
(6)サービス内容には、「こだわり・クーポン」がさらに含まれてもよい。「こだわり・クーポン」は、幹事ユーザのこだわりを示す情報である。「こだわり・クーポン」は、施設のエリア又は料理ジャンルと並列に表示される。「こだわり・クーポン」は、施設のエリア又は料理ジャンルと同様に階層構造を有する情報である。「こだわり・クーポン」最上位のカテゴリーは、予算、営業時間、及びこだわり等を有する。予算は、下位のカテゴリーとして、1000円〜2000円、2000円〜3000円等を有する。営業時間は、下位のカテゴリーとして、深夜営業、朝まで営業及び日曜営業等を有する。こだわりは、下位のカテゴリーとして、設備、メニュー、ドリンク及びクーポン等を有する。設備は、下位のカテゴリーとして、掘りごたつ席、個室、及び駐車場有等を有する。メニューは、下位のカテゴリーとして、食べ放題メニュー、飲み放題メニュー、及びランチメニュー等を有する。ドリンクは、下位のカテゴリーとして、ワインにこだわる、日本酒にこだわる、及びビールにこだわる等を有する。クーポンは、下位のカテゴリーとして、クーポン有及びポイントが貯まる等を有する。
これにより、抽出部432は、サービス内容として、最も希望順位が高い「こだわり・クーポン」の条件を満たすサービスを提供する第1施設を抽出する。また、抽出部432は、サービス内容として、次に希望順位が高い「こだわり・クーポン」の条件を満たすサービスを提供する第2施設を抽出する。したがって、幹事ユーザは、様々なサービス内容に対して希望順位を指定することができるため、幹事ユーザの利便性が向上される。
(7)ユーザ端末処理部25、施設端末処理部35、及びサーバ処理部43が備える各機能をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記憶された形で提供されてもよい。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。