以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的な範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、マッチングシステム1を説明するための模式図である。
マッチングシステム1は、複数のユーザ端末2と、複数の施設端末3と、サーバ4等を有する。サーバ4は、複数の施設が提供するサービス内容を少なくとも含むサービス提供情報、及び、複数のユーザの過去の利用履歴に基づくランク情報を記憶する。ランク情報は、各ユーザが施設を予約した回数に基づいて決定されるステータスであり、プラチナ、プラチナより低いシルバー等の複数のランクを有する。なお、図1では、便宜上、複数のユーザのうちの一人のユーザのユーザ端末2のみ、及び、複数の施設のうちの一つの施設の施設端末3のみを図示している。
幹事ユーザXが、サービス要求情報をユーザ端末2に入力すると、ユーザ端末2は、入力されたサービス要求情報をサーバ4に送信する(1)。幹事ユーザとは、複数のユーザが参加するイベントを開催する責任者である。幹事ユーザは、幹事ユーザに立候補したユーザであってもよく、任意に選択されたユーザであってもよい。幹事ユーザは、ユーザの一例である。イベントとは、施設で開催する催し物又は行事をいう。イベントは、例えば、社員旅行、新年会、忘年会、バーベキュー、宴会、懇親会、同窓会、及びゴルフコンペ等である。サービス要求情報は、幹事ユーザが希望するサービス内容を少なくとも含む情報であり、サービス内容には、例えば、希望エリアとして四谷三丁目駅が含まれ、希望料理ジャンルとしてパスタが含まれる。なお、サービス内容は、希望エリア及び希望ジャンルの何れか一方が含まれてもよく、幹事ユーザが希望する任意の情報であってもよい。
次に、サーバ4は、ユーザ端末2からサービス要求情報を受付けると、記憶されたサービス提供情報に基づいて、受付けたサービス要求情報に合致した施設を選択する。すなわち、サーバ4は、受付けたサービス要求情報に含まれるサービス内容に合致するサービスを提供する施設を選択する。
次に、サーバ4は、幹事ユーザのランク情報100及び幹事ユーザが希望するサービス要求情報101及び提案ボタン102を表示する要求リスト画面情報を作成し、作成した要求リスト画面情報を、選択された施設の施設端末3に送信する(2)。
次に、施設端末3は、サーバ4から受信した要求リスト画面情報に基づいて、要求リスト画面を表示する。施設端末3の管理者が提案ボタン102を押すことにより、幹事ユーザに対してサービスを提案する旨の提案情報を入力すると、施設端末3は、提案情報をサーバ4に送信する(3)。
次に、サーバ4は、施設端末3から提案情報を受信すると、選択された施設に関する情報をユーザ端末2に出力する(4)。
次に、幹事ユーザが選択された施設に対して予約する旨を示す予約要求情報を入力すると、ユーザ端末2は、予約要求情報をサーバ4に送信する(5)。
次に、サーバ4は、ユーザ端末2から予約要求情報を受付けると、幹事ユーザのランク情報に基づいて、選択された施設に請求する手数料を決定する。サーバ4は、ランク情報が高いほど、選択された施設に請求する手数料が高くなるように手数料を決定する。例えば、サーバ4は、ランク情報がプラチナである幹事ユーザのユーザ端末から予約要求情報を受付けた場合の手数料を、ランク情報がシルバーである幹事ユーザのユーザ端末から予約要求情報を受付けた場合の手数料よりも高くなるように手数料を決定する。
次に、サーバ4は、選択された施設の施設端末3に、決定した手数料を請求する(6)。
このように、サーバ4は、ユーザの過去の利用実績に応じて適切に手数料を決定することができる。一方、施設端末の管理者は、施設端末3に表示された幹事ユーザのランク情報100に基づいて、サービスを要求した幹事のユーザの中から過去に施設を利用した回数の多いユーザを選択することができる。さらに、施設端末3の管理者は、サービスを提供する日時の施設の混雑具合、及び、幹事ユーザのランクに応じた手数料を考慮して、どのサービス要求情報に対してサービスを提案するかを判断することができる。
図2は、マッチングシステム1の概略構成の一例を示す図である。
マッチングシステム1は、複数のユーザ端末2と、複数の施設端末3と、サーバ4等を備える。ユーザ端末2とサーバ4とは、アクセスポイント(不図示)又は基地局(不図示)、並びに通信ネットワーク5を介して相互に接続される。通信ネットワーク5は、例えば、インターネットである。ユーザ端末2と、サーバ4とは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP: Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルを用いて通信を行う。施設端末3とサーバ4は、通信ネットワーク5を介して相互に接続される。施設端末3と、サーバ4とは、ハイパーテキスト転送プロトコル等の通信プロトコルを用いて通信を行う。
図3(a)は、ユーザ端末2の概略構成の一例を示す図である。
ユーザ端末2は、ユーザ端末通信部21、ユーザ端末記憶部22、ユーザ端末操作部23、ユーザ端末表示部24及びユーザ端末処理部25等を備える。ユーザ端末2として、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)が想定されるが、これに限定されるものではない。ユーザ端末2は、例えば、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(PDA: Personal Digital Assistant, PDA)、タブレットPC、パーソナルコンピュータ等でもよい。
ユーザ端末通信部21は、主に2.4GHz帯、5GHz帯等を感受帯域とするアンテナを含む通信インターフェース回路を備え、アクセスポイントとの間でIEEE802.11規格の無線通信方式に基づいて無線通信を行う。又は、ユーザ端末通信部21は、主に2.1GHz帯を感受帯域とするアンテナを含む通信インターフェース回路を備え、基地局との間でCDMA方式等により無線通信を行う。ユーザ端末通信部21は、ユーザ端末2をアクセスポイント又は基地局を介して通信ネットワーク5に接続する。ユーザ端末通信部21は、ユーザ端末処理部25から供給されたデータをサーバ4等に送信する。また、ユーザ端末通信部21は、サーバ4等から受信したデータをユーザ端末処理部25に供給する。
ユーザ端末記憶部22は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備える。ユーザ端末記憶部22は、ユーザ端末処理部25での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、ユーザ端末記憶部22は、ドライバプログラムとして、ユーザ端末操作部23を制御する入力デバイスドライバプログラム、ユーザ端末表示部24を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、ユーザ端末記憶部22は、アプリケーションプログラムとして、メッセージの送受信を実行するプログラム等を記憶する。また、ユーザ端末記憶部22は、データとして、送受信されたメッセージとそれに付随するデータを記憶する。さらに、ユーザ端末記憶部22は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
ユーザ端末操作部23は、ユーザ端末2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパッド等である。幹事ユーザは、ユーザ端末操作部23を用いて、文字、数字等を入力することができる。ユーザ端末操作部23は、幹事ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。発生した信号は、幹事ユーザの指示として、ユーザ端末処理部25に供給される。
ユーザ端末表示部24は、文字列、画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。ユーザ端末表示部24は、ユーザ端末処理部25から供給された、送受信されたメッセージ等を表示する。
ユーザ端末処理部25は、ユーザ端末アクセス部251及びユーザ端末メッセージ管理部252等を備える。ユーザ端末処理部25は、ユーザ端末2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路(例えば、CPU(Central Processing Unit))から構成される。ユーザ端末処理部25は、ユーザ端末記憶部22に記憶されているプログラムがユーザ端末操作部23の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、ユーザ端末通信部21及びユーザ端末表示部24等の動作を制御する。ユーザ端末処理部25は、ユーザ端末記憶部22に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、ユーザ端末処理部25は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
ユーザ端末アクセス部251及びユーザ端末メッセージ管理部252は、ユーザ端末処理部25が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、ユーザ端末アクセス部251及びユーザ端末メッセージ管理部252は、ファームウェアとしてユーザ端末2に実装されてもよい。
ユーザ端末アクセス部251は、Web(World Wide Web)にアクセスし、表示データの取得及び表示を行う。即ち、ユーザ端末アクセス部251は、幹事ユーザからの指示に応じて、施設に関する情報の入力を受付け、ユーザ端末通信部21を介してサーバ4に送信する。また、ユーザ端末アクセス部251は、サーバ4による処理結果を表示するための表示データをユーザ端末通信部21を介してサーバ4から受信し、受信した表示データに基づく画面をユーザ端末表示部24に表示する。
ユーザ端末メッセージ管理部252は、ユーザ端末通信部21を介してメッセージをサーバ4と送受信する。
図3(b)は、施設端末3の概略構成の一例を示す図である。
施設端末3は、施設端末通信部31、施設端末記憶部32、施設端末操作部33、施設端末表示部34及び施設端末処理部35等を備える。施設端末3は、サービスを提供する施設の管理者の端末である。施設端末3として、パーソナルコンピュータが想定されるが、これに限定されるものではない。施設端末3は、例えば、多機能携帯電話、携帯電話、携帯情報端末、タブレットPC等でもよい。
施設端末通信部31は、主に、有線通信インターフェース回路を備え、施設端末3をLANケーブル等の有線を介して通信ネットワーク5に接続する。施設端末通信部31は、施設端末処理部35から供給されたデータをサーバ4等に送信する。また、施設端末通信部31は、サーバ4等から受信したデータを施設端末処理部35に供給する。
施設端末記憶部32は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備える。施設端末記憶部32は、施設端末処理部35での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、施設端末記憶部32は、ドライバプログラムとして、施設端末操作部33を制御する入力デバイスドライバプログラム、施設端末表示部34を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、施設端末記憶部32は、アプリケーションプログラムとして、メッセージの送受信を実行するプログラム等を記憶する。また、施設端末記憶部32は、データとして、送受信されたメッセージとそれに付随するデータを記憶する。さらに、施設端末記憶部32は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
施設端末操作部33は、施設端末3の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、キーボード等である。管理者は、施設端末操作部33を用いて、文字、数字等を入力することができる。施設端末操作部33は、管理者により操作されると、その操作に対応する信号を発生する。発生した信号は、管理者の指示として、施設端末処理部35に供給される。
施設端末表示部34は、文字列、画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。施設端末表示部34は、施設端末処理部35から供給された、送受信されたメッセージ等を表示する。
施設端末処理部35は、施設端末アクセス部351及び施設端末メッセージ管理部352等を備える。施設端末処理部35は、施設端末3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路(例えば、CPU)から構成される。施設端末処理部35は、施設端末記憶部32に記憶されているプログラムが施設端末操作部33の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、施設端末通信部31、及び施設端末表示部34等の動作を制御する。施設端末処理部35は、施設端末記憶部32に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、施設端末処理部35は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
施設端末アクセス部351及び施設端末メッセージ管理部352は、施設端末処理部35が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、施設端末アクセス部351及び施設端末メッセージ管理部352は、ファームウェアとして施設端末3に実装されてもよい。
施設端末アクセス部351は、Webにアクセスし、表示データの取得及び表示を行う。即ち、施設端末アクセス部351は、管理者からの指示に応じて、提案するサービスに関する情報入力を受付け、施設端末通信部31を介してサーバ4に送信する。また、施設端末アクセス部351は、サーバ4による処理結果を表示するための表示データを、施設端末通信部31を介してサーバ4から受信し、受信した表示データに基づく画面を施設端末表示部34に表示する。
施設端末メッセージ管理部352は、施設端末通信部31を介してメッセージをサーバ4と送受信する。
図4は、サーバ4の概略構成の一例を示す図である。
サーバ4は、サーバ通信部41、サーバ記憶部42、及びサーバ処理部43を備える。サーバ4は、単独の装置で構成される。なお、サーバ4は、複数の装置で構成されてもよい。
サーバ通信部41は、通信ネットワーク5を介してデータの送受信を行うための通信インターフェース回路を備え、ユーザ端末2又は施設端末3と通信を行う。
サーバ記憶部42は、例えば、磁気テープ装置、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備え、サーバ処理部43での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。各プログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてサーバ記憶部42にインストールされてもよい。また、サーバ記憶部42は、データとして、ユーザ管理テーブル(図5(a))、ランク管理テーブル(図5(b))、施設管理テーブル(図5(c))、要求管理テーブル(図6(a))及び提案管理テーブル(図6(b))を記憶する。なお、本実施形態でいうテーブルは、データベースの形式の一例であり、データがサーバ内にプールしているような形式であってもよい。また、サーバ記憶部42は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶するためのバッファを更に備える。
サーバ処理部43は、受付部431、選択部432、出力部433、決定部434及び管理部435等を備える。サーバ処理部43は、サーバ4の全体的な動作を統括的に制御するものであり、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路(例えば、CPU)から構成される。また、サーバ処理部43は、サーバ記憶部42に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づき、適切な手順でサーバ通信部41等の動作を制御する。さらに、サーバ処理部43は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行してもよい。
受付部431、選択部432、出力部433、決定部434及び管理部435は、サーバ処理部43が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実行される機能モジュールである。なお、受付部431、選択部432、出力部433、決定部434及び管理部435は、ファームウェアとしてサーバ4に実装されてもよい。
受付部431は、幹事ユーザが希望するサービス内容を少なくとも含むサービス要求情報をユーザ端末から受付ける。受付部431の処理の詳細については後述する。
選択部432は、サービス提供情報に基づいて、サービス要求情報に合致した施設を選択する。選択部432の処理の詳細については、後述する。
出力部433は、選択部432によって選択された施設の施設端末3に、当該施設のサービス提供情報に合致するサービス要求情報を送信した幹事ユーザのランク情報を含む要求リスト画面情報を送信することにより、当該幹事ユーザのランク情報を出力する。さらに、出力部433は、施設端末3の管理者がサービスを提案する対象となる幹事ユーザのユーザ端末2に、選択部432によって選択された施設に関する情報をEメールとして送信することにより、施設に関する情報を出力する。出力部433の処理の詳細については、後述する。
決定部434は、出力部433によって施設に関する情報を出力された幹事ユーザのユーザ端末2から、施設を予約する予約要求情報を受付けた場合に、施設を予約した幹事ユーザのランク情報に基づいて、予約された施設に請求する手数料を決定する。決定部434の処理の詳細については、後述する。
管理部435は、イベントが開催される施設を予約する幹事ユーザとサービスを提供する施設の管理者とをマッチングさせる処理を実行する。管理部435の処理の詳細については、後述する。
図5〜図6は、各種テーブルのデータ構造の一例を示す図である。なお、サーバ記憶部42は、以下に説明する各種テーブルの全て又は一部を記憶せずに、サーバ4とは異なる一又は複数の他の装置(データベース装置等)が、これらの各種テーブルの全て又は一部を記憶してもよい。この場合、サーバ4は、これらの各種テーブルに記憶された情報を使用する際に、当該テーブルを記憶する他の装置にアクセスして、当該テーブルに記憶された情報を取得する。また、各テーブルに含まれる各情報は、テーブル以外の形式で記憶されてもよく、例えば、それぞれ独立して記憶されてもよい。
図5(a)は、ユーザ管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図5(a)に示すデータ構造は、サーバ記憶部42に記憶されているユーザID500に関連付けられた一連のデータを示している。ユーザID500は、ユーザを識別するための情報である。一連のデータは、例えば、ユーザ名501及びEメールアドレス502等を含む。上記の一連のデータは一例であって、その他のユーザに関する情報を含んでもよい。
ユーザ名501は、ユーザの名称を示す情報である。Eメールアドレス502は、サーバ4が施設に関する情報をユーザ端末2に送信するための送信先を示す情報である。
図5(b)は、ランク管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図5(b)に示すデータ構造は、サーバ記憶部42に記憶されているユーザID510に関連付けられた一連のデータを示している。一連のデータは、例えば、ランク情報511及び予約回数512等を含む。上記の一連のデータは一例であって、その他のランクに関する情報を含んでもよい。
ランク情報511は、ユーザのランクを示す情報である。ランク情報511は、施設を予約した履歴に基づいて決定された各ユーザのステータスを示す情報である。例えば、ユーザのランクの高い順に、プラチナ、ゴールド、シルバーがランク情報511として記憶される。予約回数512は、各ユーザが施設を予約した回数を示す情報である。予約回数512は、ユーザの過去の利用履歴の一例である。
図5(c)は、施設管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図5(c)に示すデータ構造は、サーバ記憶部42に記憶されている施設ID520に関連付けられた一連のデータを示している。施設ID520は、施設を識別するための情報である。一連のデータは、例えば、施設名521、エリア522、料理ジャンル523、営業日524、営業時間525及びEメールアドレス526等を含む。上記の一連のデータは一例であって、その他の施設に関する情報を含んでもよい。
施設名521は、施設の名称を示す情報である。エリア522は、施設が配置されたエリア及びそのエリアを表すための階層構造を示す情報である。例えば、エリア522の階層構造は、「都道府県,大エリアカテゴリー,中エリアカテゴリー,小エリアカテゴリー」で構成される。料理ジャンル523は、施設において提供される料理及びその料理を表すための階層構造を示す情報である。例えば、料理ジャンル523の階層構造は、「大料理ジャンルカテゴリー,小料理ジャンルカテゴリー」で構成される。営業日524は、施設のサービスが提供される日程を示す情報である。営業時間525は、施設のサービスが提供される時間を示す情報である。Eメールアドレス526は、サーバ4が施設端末3に要求通知情報を送信するための宛先を示す情報である。要求通知情報は、施設端末の管理者へ、幹事ユーザに対するサービスの提案を要求するために送信される情報である。エリア522及び料理ジャンル523は、サービス提供情報に含まれるサービス内容の一例である。なお、サービス提供情報に含まれるサービス内容は、エリア522及び料理ジャンル523の何れか一方でもよい。また、サービス提供情報に含まれるサービス内容は、エリア522及び料理ジャンル523以外の任意の情報(例えば、営業日524及び/又は営業時間525)であってもよい。
図6(a)は、要求管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図6(a)に示すデータ構造は、サーバ記憶部42に記憶されているサービス要求情報ID600に関連付けられた一連のデータを示している。サービス要求情報ID600は、幹事ユーザが希望するサービス要求情報を識別するための情報である。一連のデータは、例えば、ユーザID601、希望エリア602、希望料理ジャンル603、希望日時604、希望人数605、予算606、受取希望施設数607、送信数608及び予約施設ID609等を含む。上記の一連のデータは一例であって、その他のサービス要求情報に関する情報を含んでもよい。
希望エリア602は、幹事ユーザによって選択されたエリアと選択された各エリアに対して幹事ユーザが希望する希望順位とを含む。希望料理ジャンル603は、幹事ユーザによって選択された料理ジャンルと、選択された各料理ジャンルに対して幹事ユーザが希望する希望順位とを含む。希望日時604は、幹事ユーザによって選択された希望日時と、選択された各希望日時に対して幹事ユーザが希望する希望順位とを含む。希望人数605は、開催されるイベントに参加するユーザの人数である。予算606は、イベントに対する一人当たりの予算である。受取希望施設数607は、ユーザ端末2が施設端末3から受信できる施設に関する情報の数の上限を示す情報である。送信数608は、施設に関する情報をユーザ端末2に既に送信した回数を示す情報である。予約施設ID609は、イベントを開催する施設として予約された施設を識別するための情報である。希望エリア602、希望料理ジャンル603、希望日時604は、サービス要求情報の一例である。
図6(b)は、提案管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図6(b)に示すデータ構造は、サーバ記憶部42に記憶されている提案ID610に関連付けられた一連のデータを示している。提案ID610は、施設端末3の管理者によるサービスの提案ごとに割当てられた識別情報である。一連のデータは、例えば、施設ID611、サービス要求情報ID612及び提案メッセージ613等を含む。上記の一連のデータは一例であって、その他の提案に関する情報を含んでもよい。サービス要求情報ID612は、施設端末3の管理者によって提案されるサービスに対応するサービス要求情報である。提案メッセージ613は、施設端末3の管理者によって提案された、サービスの提案内容である。
図7は、マッチングシステム1による動作シーケンスの一例を示す図である。
なお、以下に説明する動作シーケンスは、予めユーザ端末記憶部22、施設端末記憶部32及びサーバ記憶部42に記憶されているプログラムに基づいて、主にユーザ端末処理部25、施設端末処理部35及びサーバ処理部43により、ユーザ端末2、施設端末3及びサーバ4の各要素と協働して実行される。
まず、幹事ユーザの操作に従って、ユーザ端末2のユーザ端末アクセス部251は、サーバ4にログインし、設定画面要求情報をサーバ4に送信する(ステップS100)。設定画面要求情報は、設定画面情報を取得するための要求である。設定画面情報は、後述する設定画面(図8参照)を表示するための情報である。
次に、サーバ4の管理部435は、ユーザ端末2から設定画面要求情報を受信すると、設定画面情報をユーザ端末2に送信する(ステップS101)。設定画面要求情報には、幹事ユーザのユーザIDが含まれており、管理部435は、ユーザ管理テーブル(図5(a))を参照し、設定画面要求情報を送信したユーザ端末2の幹事ユーザのユーザ名を特定する。さらに、管理部435は、ランク管理テーブル(図5(b))を参照し、設定画面要求情報を送信した幹事ユーザのランク情報を特定する。管理部435は、特定した幹事ユーザのユーザ名及びランク情報、並びにサービスの提供を希望するエリア、料理ジャンル、日時、人数、予算、受取希望施設数等を指定するための情報を含む設定画面情報をユーザ端末2に送信する。
次に、ユーザ端末2のユーザ端末アクセス部251は、サーバ4から設定画面情報を受信すると、受信した設定画面情報に基づいて設定画面をユーザ端末表示部24に表示する(ステップS102)。
図8は、ユーザ端末2に表示される設定画面の一例を示す図である。
設定画面には、幹事ユーザ名800、ランク情報801、選択領域802〜804、プルダウン805,806,808,810、日時追加ボタン807、入力ボックス809及び設定ボタン811等が含まれる。
幹事ユーザ名800は、幹事ユーザのユーザ名である。ランク情報801は、幹事ユーザのランクである。選択領域802は希望エリアを選択するための領域である。選択領域802には、初期状態として最上位のエリアカテゴリー(例えば、全国)が表示される。幹事ユーザにより最上位のエリアカテゴリーが選択されると、その下位のエリアカテゴリー(例えば、東京都)が展開される。これにより、幹事ユーザは、最上位のエリアカテゴリーから下位のエリアカテゴリーを順に選択できる。図8では、全国,東京都,飯田橋・四ツ谷・神楽坂,四ツ谷の順に、幹事ユーザの操作により選択されている。プルダウン805は、選択された各エリアカテゴリーに対して幹事ユーザが希望する希望順位を指定するための領域である。プルダウン805には、希望順位として、第1希望,第2希望,第3希望等が指定可能に表示される。
選択領域803は、希望料理ジャンルを選択するための領域である。選択領域803には、初期状態として最上位の料理ジャンルカテゴリー(例えば、すべて)が表示される。幹事ユーザにより最上位の料理ジャンルカテゴリーが選択されると、その下位の料理ジャンルカテゴリー(例えば、イタリアン・フレンチ)が展開される。これにより、幹事ユーザは、最上位の料理ジャンルカテゴリーから下位の料理ジャンルカテゴリーを順に選択できる。図8では、すべての料理,イタリアン・フレンチの順に、幹事ユーザの操作により選択されている。プルダウン806は、選択された各料理ジャンルカテゴリーに対して幹事ユーザが希望する希望順位を指定するための領域である。プルダウン806には、プルダウン805と同様に、希望順位として、第1希望,第2希望,第3希望等が指定可能に表示される。
選択領域804は、希望日時を選択するための領域である。選択領域804には、希望日時として、希望日及び希望時間が指定可能に表示される。日時追加ボタン807は、第1希望より低い希望順位の希望日時を追加するためのボタンである。
プルダウン808は、イベントに参加するユーザの希望人数を選択するための領域である。プルダウン808には、イベントに参加するユーザの希望人数が指定可能に表示される。入力ボックス809は、一人当たりの予算を入力するための領域である。プルダウン810は、受取希望施設数を選択するための領域である。プルダウン810には、受取希望施設数が指定可能に表示される。設定ボタン811は、指定された各サービス要求情報を設定するためのボタンである。
次に、幹事ユーザがユーザ端末操作部23を用いて設定ボタン811を押下すると、ユーザ端末アクセス部251は、図8の設定画面で指定された各サービス要求情報をサーバ4に送信する(ステップS103)。サービス要求情報には、幹事ユーザが希望する複数のサービス内容、各サービスのサービス内容に対する幹事ユーザの希望順位、希望人数、予算及び受取希望施設数等が含まれる。
次に、サーバ4の受付部431が、ユーザ端末2からサービス要求情報を受信すると、受信したサービス要求情報に含まれる各情報を要求管理テーブル(図6(a))に記憶する(ステップS104)。受付部431は、サービス要求情報に含まれる複数のサービス内容、各サービスのサービス内容に対する幹事ユーザの希望順位、希望人数、予算及び受取希望施設数を特定する。受付部431は、サービス要求情報IDを新たに生成し、特定した各情報を関連付けて要求管理テーブル(図6(a))に記憶する。
次に、選択部432は、サービス提供情報に基づいて、サービス要求情報に含まれるサービス内容に合致した施設を選択する(ステップS105)。選択部432は、要求管理テーブル(図6(a))及び施設管理テーブル(図5(c))を参照し、ステップS104において受付けたサービス要求情報に含まれるサービス内容に合致するサービスを提供する施設を選択する。選択部432は、要求管理テーブル(図6(a))及び施設管理テーブル(図5(c))を参照し、幹事ユーザによって指定された何れかの希望エリア及び希望ジャンルで構成される組み合わせを満たすサービスを提供できる施設を選択する。なお、サービス要求情報に含まれるサービス内容は、希望エリア及び希望ジャンルの何れか一方でもよい。また、サービス要求情報に含まれるサービス内容は、希望エリア及び希望ジャンル以外の任意の情報(例えば、希望日時)であってもよい。
例えば、図8の設定画面では、希望エリアとして、四谷三丁目駅及び四ツ谷駅、並びに希望料理ジャンルとして、パスタ及びピザが指定されている。この場合、以下の4通りの組み合わせが存在する。一つ目は、「四谷三丁目駅、パスタ」の組み合わせであり、二つ目は、「四谷三丁目駅、ピザ」の組み合わせであり、三つ目は、「四ツ谷駅、パスタ」の組み合わせであり、四つ目は、四ツ谷駅、ピザ」の組み合わせである。
次に、出力部433は、施設管理テーブル(図5(c))を参照し、選択部432が選択した施設の施設端末3のEメールアドレスを特定し、ユーザへのサービスの提案を要求する要求通知情報を、特定したEメールアドレス宛てのEメールにより送信する(ステップS106)。施設の施設端末3の施設端末メッセージ管理部352は、サーバ4から要求通知情報を受信すると、受信した要求通知情報に含まれる各情報を施設端末表示部34に表示する。
図9(a)は、施設端末3に表示されるEメールの一例を示す図である。
要求通知情報には、宛先900、幹事ユーザのサービス要求情報901、依頼テキスト902及びマッチングシステム1にアクセスするためのURL903が含まれる。施設端末3には、宛先900として施設の施設名、サービス要求情報901として図8において入力されたサービス要求情報、依頼テキスト902としてサービスの提案を要求する旨のメッセージ及びサービスの提案を要求するためにアクセスするURL903が表示される。
次に、管理者の操作に従って、施設端末3の施設端末アクセス部351は、サーバ4にログインし、要求リスト要求情報をサーバ4に送信する(ステップS107)。要求リスト要求情報は、要求リスト画面情報を取得するための要求である。要求リスト画面情報は、後述する要求リスト画面(図9(b)参照)を表示するための情報である。
次に、サーバ4の管理部435は、施設端末3から要求リスト要求情報を受信すると、要求リスト画面情報を施設端末3に送信する(ステップS108)。要求リスト要求情報には、施設IDが含まれており、管理部435は、要求管理テーブル(図6(a))及び施設管理テーブル(図5(c))を参照し、要求リスト要求情報を送信した施設端末3の施設が提供するサービス提供情報に合致するサービス要求情報を抽出する。さらに、管理部435は、要求管理テーブル(図6(a))及びランク管理テーブル(図5(b))を参照し、サービス要求情報を希望した幹事ユーザのランク情報を抽出する。管理部435は、抽出したサービス要求情報及び幹事ユーザのランク情報を含む要求リスト画面情報を施設端末3に送信する。
次に、施設端末3の施設端末アクセス部351は、サーバ4から要求リスト画面情報を受信すると、受信した要求リスト画面情報に基づいて要求リスト画面を施設端末表示部34に表示する(ステップS109)。
図9(b)は、施設端末3に表示される要求リスト画面の一例を示す図である。
要求リスト画面には、施設端末の施設が提供するサービス内容に希望が合致している幹事ユーザごとに、サービス要求情報912,915、提案ボタン913,916、幹事ユーザのランク情報914,917等が表示されている。また、要求リスト画面には、幹事ユーザごとの情報の並び順を指定するためのボタンとして、新着順910、ランク順911が表示されている。
サービス要求情報912,915は、各幹事ユーザが希望しているサービス要求情報である。施設端末3の施設が提供するサービス提供情報に合致するサービス内容と施設端末3の施設が提供するサービス提供情報に合致しないサービス内容とが識別可能に表示されてもよい。例えば、施設端末3の施設が提供するサービス提供情報に合致するサービス内容は太字、又は合致しないサービスとは異なる色(例えば、赤色)で表示されてもよい。これにより、施設の管理者は、幹事ユーザがどのサービスに期待しているかを容易に認識でき、さらに、幹事ユーザが自分の施設を予約する可能性の高さを予想することができる。
施設の管理者の操作に従って、新着順910が選択されると、施設端末アクセス部351は、幹事ユーザごとの情報912〜914,915〜917を、サーバ4がサービス要求情報を受信した時刻が新しい順にソートする。なお、施設端末アクセス部351は、幹事ユーザごとの情報912〜914,915〜917を、サーバ4がサービス要求情報を受信した時刻が古い順にソートしてもよい。これにより、施設の管理者は、幹事ユーザごとの情報912〜914,915〜917を所望の順番に整理することができる。
施設の管理者の操作に従って、ランク順911が選択されると、施設端末アクセス部351は、幹事ユーザごとの情報912〜914,915〜917を、幹事ユーザのランク情報が高い順にソートする。これにより、施設端末3の管理者は、ランク情報が高い幹事ユーザのサービス要求情報をより早く見つけることができる。
次に、施設端末アクセス部351は、サービスの提案の入力を受付ける(ステップS110)。施設端末アクセス部351は、管理者の操作に従って提案ボタン913が押下された場合、押下された提案ボタンに対応するサービス要求情報に対する提案入力画面を表示する。
図9(c)は、施設端末3に表示される提案入力画面の一例を示す図である。
提案入力画面には、サービス要求情報920、提案メッセージ入力ボックス921及び送信ボタン922が表示される。
次に、施設端末3の管理者の操作に従って、ユーザへサービスを提案する提案メッセージが入力され、送信ボタン922が押下されると、施設端末アクセス部351は、提案通知情報をサーバ4に送信する(ステップS111)。提案通知情報には、提案メッセージ、提案される幹事ユーザにより要求されたサービス要求情報ID、及び提案通知情報を送信した施設端末の施設の施設IDが含まれる。サーバ4の管理部435は、施設端末3から提案通知情報を受信すると、受信した提案通知情報に含まれる提案メッセージ、サービス要求情報ID及び施設IDを特定する。管理部435は、提案IDを新たに生成し、提案通知情報を送信した施設端末の施設の施設ID、特定した提案メッセージ及びサービス要求情報IDを関連付けて提案管理テーブル(図6(b))に記憶する。管理部435は、施設管理テーブル(図5(c))を参照し、提案通知情報を送信した施設端末3の施設の施設名、エリア及び料理ジャンルを特定し、特定した各情報を含む、施設に関する情報を生成する。
次に、出力部433は、ユーザ管理テーブル(図5(a))を参照し、提案通知情報に含まれるサービス要求情報IDに対応するサービス要求情報を希望した幹事ユーザのEメールアドレスを特定する。出力部433は、施設に関する情報を、特定したEメールアドレス宛てのEメールによりユーザ端末2に送信する(ステップS112)。
なお、出力部433は、受取希望施設数の施設に関する情報をユーザ端末2に既に送信しているか否かを判定する。出力部433は、受取希望施設数の施設に関する情報をユーザ端末2に既に送信していた場合、施設に関する情報をユーザ端末2に送信せず、エラー通知を施設端末3に送信する。管理部435は、要求管理テーブル(図6(a))を参照し、施設に関する情報に含まれるサービス要求情報IDの受取希望施設数を特定する。管理部435は、提案管理テーブル(図6(b))を参照し、施設に関する情報に含まれるサービス要求情報IDに対して施設に関する情報が送信された数をカウントし、カウントした数を送信数として要求管理テーブル(図6(a))に記憶する。管理部435は、要求管理テーブル(図6(a))を参照し、送信数が受取希望施設数に達しているか否かにより、受取希望施設数の施設に関する情報をユーザ端末2が受信しているか否かを判定する。出力部433は、受取希望施設数の施設に関する情報をユーザ端末2に送信していない場合、施設に関する情報をユーザ端末2に送信し、受取希望施設数の施設に関する情報をユーザ端末2に送信していた場合、施設に関する情報をユーザ端末2に送信せず、エラー通知を施設端末3に送信する。これにより、ユーザ端末2が施設に関する情報を大量に受信し過ぎることを防止することができる。
ユーザ端末2のユーザ端末メッセージ管理部252は、サーバ4から施設に関する情報を受信すると、受信した施設に関する情報に含まれる各情報をユーザ端末表示部24に表示する。
図10(a)は、ユーザ端末2に表示されるEメールの一例を示す図である。
施設に関する情報には、幹事ユーザのユーザ名、提案した施設の施設名、エリア及び料理ジャンル、施設の予約を要求する旨のメッセージ及び施設を予約するためにアクセスするURL等が含まれる。ユーザ端末2には、宛先1000として「幹事ユーザのユーザ名」、施設情報1001として「提案した施設の施設名、エリア及び料理ジャンル」、施設の提案メッセージ1002として「図9(c)において入力された提案メッセージ」、依頼テキスト1003として「施設の予約を要求する旨のメッセージ」及びURL1004として「施設を予約するためにアクセスするURL」が表示される。
次に、幹事ユーザの操作に従って、ユーザ端末2のユーザ端末アクセス部251は、サーバ4にログインし、提案リスト要求情報をサーバ4に送信する(ステップS113)。提案リスト要求情報は、提案リスト画面情報を取得するための要求である。提案リスト画面情報は、後述する提案リスト画面(図10(b)参照)を表示するための情報である。
次に、サーバ4の出力部433は、施設端末3から提案リスト要求情報を受信すると、提案リスト画面情報をユーザ端末2に送信する(ステップS114)。提案リスト要求情報には、幹事ユーザのユーザIDが含まれており、出力部433は、要求管理テーブル(図6(a))及び提案管理テーブル(図6(b))を参照し、提案メッセージ及び提案メッセージを提案した施設の施設IDを特定する。出力部433は、施設管理テーブル(図5(c))を参照し、特定した施設IDに関連付けられた施設名、エリア及び料理ジャンルを特定する。出力部433は、特定した各情報を含む提案リスト画面情報をユーザ端末2に送信する。
次に、ユーザ端末2のユーザ端末アクセス部251は、サーバ4から提案リスト画面情報を受信すると、受信した提案リスト画面情報に基づいて提案リスト画面をユーザ端末表示部24に表示する(ステップS115)。
図10(b)は、ユーザ端末2に表示される提案リスト画面の一例を示す図である。
提案リスト画面には、施設ごとの情報の並び順を指定するためのボタンとして新着順1010及び希望順位順1011が表示されている。また、提案リスト画面には、施設ごとの提案1012,1014、予約ボタン1013,1015等が表示されている。提案リスト画面には、提案1012として、図10(a)において表示された施設の施設名、エリア及び料理ジャンル1001並びに提案メッセージ1002が表示されている。
次に、ユーザ端末アクセス部251は、施設の予約の入力を受付ける。幹事ユーザの操作に従って、新着順1010が選択されると、ユーザ端末アクセス部251は、施設ごとの提案1012,1014を、サーバ4が提案通知情報を受信した時刻が新しい順にソートする。なお、ユーザ端末アクセス部251は、施設ごとの提案1012,1014を、サーバが提案通知情報を受信した時刻が古い順にソートしてもよい。これにより、幹事ユーザは、施設ごとの提案1012,1014を所望の順番に整理することができる。
幹事ユーザの操作に従って、希望順位順1011が選択されると、ユーザ端末アクセス部251は、施設ごとの提案1012,1014を、サービス要求情報に合致している順にソートする。サービス要求に合致している順は、サービス要求情報に含まれる希望順位が高い順である。幹事ユーザの操作に従って、予約ボタンが押下されると、ユーザ端末アクセス部251は、押下された予約ボタンに対応する施設を予約するための予約画面をユーザ端末表示部24に表示する。
図10(c)は、ユーザ端末2に表示される予約画面の一例を示す図である。
予約画面には、施設の予約に関する情報1020、入力ボックス1021,1022及び送信ボタン1023が含まれる。予約画面には、施設の予約に関する情報1020として施設名、希望日時、希望人数が表示され、入力ボックス1021として幹事ユーザの電話番号を入力するための入力領域が表示され、入力ボックス1022として施設への要望メッセージを入力するための入力領域が表示される。
次に、幹事ユーザの操作に従って、入力ボックス1021に幹事ユーザの電話番号が入力され、入力ボックス1022に施設への要望メッセージが入力され、送信ボタン1023が押下されると、ユーザ端末アクセス部251は、予約要求情報をサーバ4に送信する(ステップS116)。予約要求情報には、施設の予約に関する情報、入力された幹事ユーザの電話番号、要望メッセージ、図10(b)において押下された予約ボタンに対応する施設の施設ID及びサービス要求情報IDが含まれる。
次に、サーバ4の受付部431は、ユーザ端末2から予約要求情報を受信すると、予約要求情報に含まれる各情報を要求管理テーブル(図6(a))に記憶する(ステップS117)。受付部431は、予約要求情報に含まれる施設の予約に関する情報、幹事ユーザの電話番号、要望メッセージ、予約ボタンに対応する施設の施設ID及びサービス要求情報IDを特定する。受付部431は、特定した施設IDをサービス要求情報IDに関連付けて要求管理テーブル(図6(a))に記憶する。受付部431は、ランク管理テーブル(図5(b))を参照し、施設を予約した幹事ユーザの予約回数をインクリメント(1だけ増加させる)する。出力部433は、施設管理テーブル(図5(c))を参照し、特定した施設IDに対応する施設端末3のEメールアドレスを特定する。
次に、出力部433は、特定した施設の予約に関する情報、幹事ユーザの電話番号及び要望メッセージを含む予約通知情報を、特定した施設端末のEメールアドレス宛てのEメールにより送信する(ステップS118)。これにより、施設端末の管理者は、幹事ユーザによって施設が予約されたことを確認することができ、幹事ユーザの電話番号を用いて幹事ユーザに予約確認等の連絡を行うことができる。
次に、決定部434は、幹事ユーザのランク情報に基づいて、予約された施設に対して幹事ユーザが予約した予約人数の顧客を送客する送客手数料を決定する(ステップS119)。決定部434は、要求管理テーブル(図6(a))及びランク管理テーブル(図5(b))を参照し、幹事ユーザのランク情報が高いほど、予約された施設に対して幹事ユーザが予約した予約人数の顧客を送客する送客手数料が高くなるように送客手数料を決定する。予約人数の一人当たりの送客手数料は、例えば、幹事ユーザのランク情報がシルバーである場合は10円であり、幹事ユーザのランク情報がゴールドである場合は40円であり、幹事ユーザのランク情報がプラチナである場合は80円である。ランク情報がプラチナであるユーザXが図10(c)の施設の予約を行った場合、決定部434は、予約人数の一人当たりの送客手数料「80円/人」に予約人数「4人」を乗算した320円を送客手数料として決定する。なお、決定部434は、予約人数の一人当たりの送客手数料を乗算せずにそのまま送客手数料として決定してもよい。
次に、決定部434は、決定した送客手数料を含む手数料請求通知情報を施設端末3に送信する(ステップS120)。決定部434は、手数料請求通知情報を施設端末3に送信することにより、施設端末3の施設に対して送客手数料を請求する。
次に、管理部435は、施設を予約した幹事ユーザのランク情報を更新する(ステップS121)。管理部435は、ランク管理テーブル(図5(b))を参照し、施設を予約した幹事ユーザの予約回数に応じて、ランク情報を更新する。管理部435は、幹事ユーザのランク情報を、例えば予約回数が0〜10回の場合はシルバーのランク情報に、予約回数が11〜80回の場合はゴールドのランク情報に、予約回数が81回以上の場合はプラチナのランク情報に決定する。管理部435は、決定した幹事ユーザのランク情報をランク管理テーブル(図5(b))に記憶することにより、ランク情報を更新する。
このように、サーバ4は、ユーザの過去の利用実績に応じて適切に手数料を決定することができる。一方、施設端末の管理者は、施設端末3に表示された幹事ユーザのランク情報100に基づいて、サービスを要求した幹事のユーザの中から過去に施設を利用した回数の多いユーザを選択することができる。さらに、施設端末3の管理者は、サービスを提供する日時の施設の混雑具合、及び、幹事ユーザのランクに応じた手数料を考慮して、どのサービス要求情報に対してサービスを提案するかを判断することができる。
なお、本発明は、図1〜10に示した実施形態に限定されるものではない。例えば、以下に示すように、変更及び修正することができる。
(1)管理部435は、図7のステップS119の処理において、要求管理テーブル(図6(a))を参照し、各ユーザ端末2からサービス要求情報を受付けた回数に対する、予約要求情報を受付けた回数の割合に基づいて送客手数料を決定してもよい。これにより、施設端末3の幹事ユーザは、幹事ユーザのランク情報に基づいて、幹事ユーザが施設を予約する確率をより精度よく予想することができる。
(2)管理部435は、図7のステップS119の処理において、幹事ユーザが希望するサービス要求情報と、選択された施設が提供するサービス提供情報の合致度合いに基づいて、送客手数料を決定してもよい。幹事ユーザが希望するサービス要求情報と、選択された施設が提供するサービス提供情報の合致度合いは、例えば、サービス要求情報に含まれる希望順位の高さに基づいて決定される。この場合、管理部435は、施設が提供するサービスに対する幹事ユーザの希望順位が高いほど、高くなるように送客手数料を決定する。これにより、サーバ4は、幹事ユーザが施設を予約する可能性の高さに応じて送客手数料を決定することができる。
(3)管理部435は、図7のステップS117の予約要求情報を受信した場合に、ランク管理テーブル(図5(b))を参照し、施設を予約した幹事ユーザのランク情報に応じて、当該幹事ユーザに特典を付与してもよい。管理部435は、施設を予約した幹事ユーザのランク情報が高いほど、当該幹事ユーザに価値が高い特典を付与する。この場合、管理部435は、施設の予約の送客手数料未満の価値の特典を当該幹事ユーザに付与する。特典は、例えば、予約した施設に対する料金の支払いに用いることができるポイント、予約した施設に対して支払う料金の割引又は値引き、若しくは予約した施設からの無料のサービスの提供等である。無料のサービスは、例えば、ワンドリンク無料又はノベルティグッズのプレゼント等である。これにより、幹事ユーザは、よりよい特典を得るためにマッチングシステム1を継続的に利用しようとするため、マッチングシステム1の利用頻度を向上させることができる。以降、幹事ユーザのランク情報に応じた特典を、第1特典と称する場合がある。
(4)管理部435は、決定部434によって決定された送客手数料に応じた第2特典を幹事ユーザに付与してもよい。以下、第2特典の付与処理について説明する。
まず、決定部434は、ステップS119において送客手数料を決定するとともに、決定された送客手数料の一部を、固定手数料として、サーバ4を運営する運営管理者に付与する。次に、決定部434は、送客手数料及び固定手数料の差分を、第2特典として決定する。なお、第2特典は、送客手数料に応じた価値を有する特典であればどのようなものでもよく、例えば、第2特典は、決定された送客手数料に所定の比率を乗じて算出した金額と等価の金銭、ポイント、割引(値引き)若しくはサービス等であってもよい。この場合、送客手数料及び第2特典の差分が固定手数料として決定される。
そして、管理部435は、決定部434によって決定された第2特典を、幹事ユーザに付与する。例えば、第2特典が金銭又はポイント等である場合、管理部435は、ユーザ管理テーブルから、第2特典を付与する幹事ユーザのユーザIDを特定し、第2特典を、特定されたユーザIDに関連付けてユーザ管理テーブルに記憶する。また、例えば、第2特典が、割引(値引き)若しくはサービスを示す画面を表示するための特典画面表示データである場合、管理部435は、第2特典を、幹事ユーザのユーザ端末2に送信する。
このように、マッチングシステム1において、決定部434によって決定された送客手数料に応じた第2特典が幹事ユーザに付与されることによって、幹事ユーザがマッチングシステム1を利用しようとする意欲を向上させることが可能となる。
(5)管理部435は、上述の(3)の変形例における第1特典と、上述の(4)の変形例における第2特典とを合わせた特典を第3特典として幹事ユーザに付与してもよい。この場合、例えば、第1特典が200円割引で、第2特典が100円割引である場合、管理部435は、第3特典として300円割引を幹事ユーザに付与する。また、例えば、第1特典及び第2特典が、ともに1杯分のドリンク無料サービスである場合、管理部435は、第3特典として2杯分のドリンク無料サービスを幹事ユーザに付与する。
(6)出力部433は、図7のステップS106の処理において、ランク管理テーブル(図5(b))を参照し、幹事ユーザのランク情報に基づいた手数料をさらに含めた要求通知情報を施設端末3に送信してもよい。幹事ユーザのランク情報に基づいた手数料は、例えば、予約人数の一人当たりの送客手数料「80円/人」である。あるいは、幹事ユーザのランク情報に基づいた手数料は、例えば、予約人数の一人当たりの送客手数料「80円/人」に予約人数「4人」を乗算した320円であってもよい。同様に、管理部435は、図7のステップS108において、ランク管理テーブル(図5(b))を参照し、幹事ユーザのランク情報に基づいた手数料をさらに含めた要求リスト画面情報を施設端末3に送信してもよい。これにより、施設端末3の管理者は、サービスを提供する日時の施設の混雑具合、及び、幹事ユーザのランクに応じた手数料を考慮して、どのサービス要求情報に対してサービスを提案するかを判断することができる。
(7)図9(b)の要求リスト画面において、施設端末3から施設の予約をキャンセル可能であるか否かの設定が受付け可能に表示されてもよい。この場合、決定部434は、図7のステップS119の処理において、施設の予約をキャンセル可能に設定された場合の送客手数料を、キャンセルできないように設定された場合の送客手数料よりも高くなるように決定する。これにより、サーバ4は、施設の予約のバリエーションを増大させ、施設端末3の管理者の選択肢を増大させることができる。施設端末3の管理者は、希望日時の施設の混雑具合に応じて、施設の予約をキャンセル可能に設定するか否かを選択することができる。
図11(a)は、施設端末3に表示される他の要求リスト画面の一例を示す図である。
図11(a)に示された要求リスト画面には、ラジオボタン1100,1103が含まれる。ラジオボタン1100,1103は、施設の予約をキャンセル可能であるか否かを設定するためのボタンである。施設端末3の管理者の操作に従って、ラジオボタンが選択され、提案ボタンが押下されると、施設端末アクセス部351は、選択されたラジオボタンに対応する設定を提案通知情報に含ませて、提案通知情報をサーバ4に送信する。
(8)図9(c)の提案入力画面において、希望日時が複数ある場合、管理者が提案する日時が選択可能に表示されてもよい。同様に、図10(c)の予約画面において、希望日時が複数ある場合、幹事ユーザが予約する日時が選択可能に表示されてもよい。これにより、ユーザ端末アクセス部251又は施設端末アクセス部351は、複数の希望日時のうち、何れの提案する日時又は予約する日時を指定することができる。
図11(b)は、施設端末3に表示される他の提案入力画面の一例を示す図である。
図11(b)に示される提案入力画面には、チェックボックス1110,1111が含まれる。チェックボックス1110,1111は、管理者が提案する日時を選択するためのボタンである。施設端末3の管理者の操作に従って、チェックボックスが選択され、送信ボタン1113が押下されると、施設端末アクセス部351は、選択されたチェックボックスに対応する希望日時を提案通知情報に含ませて、サーバ4に送信する。
図11(c)は、ユーザ端末2に表示される他の予約画面の一例を示す図である。
図11(c)に示される予約画面には、ラジオボタン1120,1121が含まれる。ラジオボタン1120,1121は、幹事ユーザが予約する日時を選択するためのボタンである。ユーザ端末2の幹事ユーザの操作に従って、ラジオボタンが選択され、送信ボタン1124が押下されると、ユーザ端末アクセス部251は、選択されたラジオボタンに対応する希望日時を予約要求情報に含ませて、予約要求情報をサーバ4に送信する。
(9)サーバ4の決定部434は、施設の実利用人数に応じた送客手数料を算出してもよい。なお、施設の実利用人数は、幹事ユーザのユーザ端末2によって予約された施設を実際に利用した顧客の人数である。
実利用人数に応じた送客手数料の算出処理では、まず、施設端末3の施設端末処理部35は、施設の管理者が施設端末操作部33を操作することによって入力された、施設の実利用人数を取得する。次に、施設端末処理部35は、取得した実利用人数を、施設端末通信部31を介してサーバ4に送信する。次に、サーバ4の受付部431によって、実利用人数が、サーバ通信部41を介して受信されると、決定部434は、予約人数の一人当たりの送客手数料に実利用人数を乗算した金額を送客手数料として決定する。そして、決定部434は、決定した送客手数料を含む手数料請求通知情報を施設端末3に送信することにより、施設端末3の施設に対して送客手数料を請求する。
このように、マッチングシステム1において、実利用人数に応じた送客手数料が算出されることによって、実際に施設を利用した人数に応じた送客手数料を施設に請求することが可能となる。
(10)ユーザ端末処理部25、施設端末処理部35、及びサーバ処理部43が備える各機能をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記憶された形で提供されてもよい。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。