本発明は、空港内で、搭乗客や送迎客を、夫々の待ち時間内において、お土産屋やレストラン等の店舗に案内するための案内装置に、関する。
旅客機に搭乗しようとする搭乗客は、実際に旅客機がボーディングブリッジを離れる出発時間よりも所定時間以上前に搭乗エリア(手荷物チェックゲートによって出発ロビーから隔てられて搭乗ゲートを含むエリア)に入って搭乗手続をしなければならず、さらに、それよりも所定時間以上前までにチェックインを済ませておかなければならない。従って、搭乗客は、チェックインを期限ぎりぎりに行った場合でさえ、最終搭乗時刻までの間に多少の待ち時間を過ごさなければならず、ましてや、乗り遅れの危険を避けるために早めに空港に到着した場合には、相当程度の待ち時間を過ごさなければならない(特に国際便の場合に顕著である)。この待ち時間を、搭乗客は、出発ロビー又は搭乗エリアで過ごすことなる。
また、搭乗客を見送るために付き添ってきた見送り客も、多くの場合、搭乗客がチェックインを済ませた後、最終搭乗時刻までに搭乗客が搭乗ゲートに到着できる時点まで、搭乗客とともに出発ロビーで過ごすことになる。
さらに、空港に到着する旅客機に搭乗している搭乗客を迎えに来た出迎え客も、空港に着いてから到着便の実際の到着までの間、空港内で過ごさなければならない。
このように、搭乗客や送迎客は、夫々の待ち時間を空港内で過ごさなければならないが、多くの場合、見送りのない搭乗客は、ベンチが多い搭乗エリア内で搭乗開始を待ち、見送り客やこれに付き添われた搭乗客は、チェックインカウンターの傍に置かれたソファーに座って時間潰しをし、出迎え客は、到着口近くで過ごすことが多い。
しかしながら、搭乗エリア内に多くの免税店が出店している国際空港の場合とは異なり、国内空港の場合には、一般的に、搭乗エリア内には小規模のお土産屋や軽食スタンドしかなく、出発ロビー内に大規模なお土産屋やレストランが多数出店していることが多い。ましてや、到着口の外側にある到着ロビーには、通常、交通機関や宅配業者の窓口を除いて店舗は出店されていないことが多い。
従って、空港ビル全体の売上増を図るためには、待合い中の利用者を出発ロビーで過ごさせ、その利用者のニーズに合わせてレストランやお土産屋のような店舗に案内することが望ましい。但し、利用者を各店舗に案内することに起因して、その搭乗客又はその見送り客に付き添われた搭乗客が最終搭乗時刻に遅れることが多発してしまっては、空港のオペレーションに重大な問題を生じてしまう。同様に、出迎え客が到着便の到着時刻に到着口に居なければ、到着ロビー内に大きな荷物を抱えた到着客が溢れてしまうことになりかねないので、やはり、空港のオペレーションに障害を生じてしまう。
そのため、本発明は、空港内で航空機の発着を待つ利用者を、その待ち時間とニーズとに応じて出発ロビー内の適切な店舗に案内する一方で、各利用者を何れかの店舗に案内した場合であっても所定の搭乗時刻や到着時刻には、確実に、当該利用者又は当該利用者に付き添われた搭乗客を搭乗場所又は到着口に案内することができる案内装置の提供を、課題としている。
このような課題を解決するために案出された本発明による案内装置の第1の態様は、出発便を待つ搭乗客又は搭乗客に付き添う見送り客を案内するためのものであり、空港内において利用者が保持する無線情報端末との間でデータ通信を行うことによって、当該利用者が出発を待つ出発便への搭乗場所へ当該利用者を案内する案内装置であって、空港内においてパスワードが交付される場所毎に、その場所を識別するエリアコード,その場所において提示されているパスワードの内容を、互いに対応付けて記録しているパスワード記録部と、各利用者毎に、その利用者が居るエリアを識別するエリアコード,その利用者が待つ出発便を特定するための便名が、互いに対応付けて記録される利用者記録部と、各出発便毎に、その出発便の便名,その出発便について最新に決定された搭乗開始時刻が、互いに対応付けて記録されるフライトマスタ記録部と、空港内に出店している各店舗毎に、その店舗が在るエリアを識別するエリアコードを記録している店舗記録部と、何れかの利用者が保持する無線情報端末に入力されたパスワードと便名を受信すると、受信したパスワードが前記パスワード記録部に記録されている場合に限り、受信したパスワードに対応して前記パスワード記録部に記録されているエリアコードと受信した便名とを前記利用者に対応付けて前記利用者記録部に記録するログイン処理部と、その後、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている前記最新の搭乗開始時刻までの時間と前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記搭乗場所までの移動時間との差である滞在時間が所定の余裕時間よりも短ければ警告のための画面情報を前記無線情報端末へ送信し、それ以外の場合には、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記店舗記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とその店舗内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短い店舗に有効な特典データを前記無線情報端末へ送信するとともに、前記店舗に対応して前記店舗記録部に記録されているエリアコードによって前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードを更新する案内処理を実行する案内処理部とを、備えたことを特徴とする。
以上のように構成された本発明の第1の態様を用いる場合には、利用者が、空港の入口等にて交付されているパスワード,及び、自らが搭乗予定の出発便の便名,若しくは、付き添い相手の搭乗客が搭乗する予定の出発便の便名を自己保有の無線情報端末に入力すると、これらパスワード及び便名が案内装置に送信される。すると案内装置のログイン処理部が、受信したパスワードがパスワード記録部に記録されているか否かをチェックし、記録されている場合に限り、当該パスワードに対応してパスワード記録部に記録されているエリアコードが示すエリア内に当該利用者が実在するとみなし、当該利用者に対応させてエリアコード及び受信した便名を、利用者記録部に記録する。これにより、当該利用者はログイン状態となり、案内処理部による当該利用者に対する案内処理が実行可能になる。即ち、空港内に実在している利用者のみが案内装置を利用することができることになるので、空港外に居る利用者によって案内装置の資源が無駄に使われることがない。次に、案内処理部が、ログイン済みの利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている最新の搭乗開始時刻までの時間と、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記搭乗場所までの移動時間との差分として、当該利用者が自由に過ごせる時間である滞在時間を算出する。そして、算出した滞在時間が所定の余裕時間よりも短ければ、当該利用者又はそれに付き添われた搭乗客を搭乗場所へ向かわせる警告のための画面情報を、前記無線情報端末へ送信する。これにより、利用者は、フライトスケジュールを一々確認しなくても、搭乗場所へ向かうべき時刻になったことを確実に知ることができるので、搭乗手続き遅れによる混乱が生じることを防止することができる。これに対して、算出した滞在時間が所定の余裕時間以上であれば、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記店舗記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とその店舗内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短い店舗に有効な特典データを、前記無線情報端末へ送信するとともに、前記店舗に対応して前記店舗記録部に記録されているエリアコードによって前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードを更新する。これによって、利用者を、搭乗開始時刻までに搭乗場所へ移動できる制限内で、店舗に案内することができる。利用者にとっても、その店舗に入店すれば、特典データに応じたサービスを当該店舗から受けられる上に、その店舗内で通常に過ごす限り搭乗手続きに遅れる可能性は低いので、安心して、買い物又は食事をすることができる。
なお、搭乗場所に関しては、システムの設計仕様に依り、それが搭乗ゲートであるとしてシステム設計されても良いし、搭乗エリアと出発ロビーとを隔てる手荷物チェックゲートであるとしてシステム設計されても良い。
なお、店舗記録部として、前記店舗としての土産店について記録しているお土産店記録部と、前記店舗としてのレストランについて記録しているレストラン記録部とを有するとともに、前記案内処理部は、最初に前記お土産店記録部を用いた前記案内処理を実行した後に、前記レストラン記録部を用いた前記案内処理を実行し、その後、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている最新の搭乗開始時刻が変更される毎に、前記レストラン記録部を用いた前記案内処理を実行するようにしても良い。このように構成されれば、搭乗開始時刻が遅延する毎に、利用者は特典データを得ることができるので、レストラン内で食事を追加しながら出発便の搭乗開始を待つことができる。
また、店舗記録部には、更に、各店舗が利用者に提供する物を名物とする地域が記録されているとともに、前記フライトマスタ記録部には、更に、各出発便の行き先が記録されており、前記案内処理部は、前記案内処理において、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記店舗記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とその店舗内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短く、且つ、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている行き先を含む地域が前記店舗記録部に記録されている店舗以外の店舗に有効な特典データを、前記無線情報端末へ送信するようにしても良い。このように構成されれば、搭乗客がこれから向かおうとする目的地の名産品をお土産にしてしまったり、その目的地の名物料理を食べてしまうことが避けられる。
また、店舗記録部には、前記店舗としての各レストランが提供する食事が軽食中心であるか否かの種別が記録されているとともに、前記フライトマスタ記録部には、更に、各便名に対応する出発便に機内食の提供サービスがあるか否かが記録されており、前記案内処理部は、前記案内処理において、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に機内食の提供サービスがある旨が記録されている場合には、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記店舗記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とその店舗内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短く、且つ、軽食中心に食事を提供する旨が前記店舗記録部に記録されているレストランに有効な特典データを、前記無線情報端末へ送信するようにしても良い。このように構成されれば、搭乗客が出発便に搭乗した後で、折角提供された機内食を満腹の為に食べることができないという無駄を避けることができる。
また、上記課題を解決するために案出された本発明による案内装置の第2の態様は、到着便を待つ出迎え客を案内するためのものであり、空港内において利用者が保持する無線情報端末との間でデータ通信を行うことによって、当該利用者が到着を待つ到着便からの搭乗客が出てくる到着口へ当該利用者を案内する案内装置であって、空港内においてパスワードが交付される場所毎に、その場所を識別するエリアコード,その場所において提示されているパスワードの内容を、互いに対応付けて記録しているパスワード記録部と、各利用者毎に、その利用者が居るエリアを識別するエリアコード,その利用者が待つ到着便を特定するための便名が、互いに対応付けて記録される利用者記録部と、各出発便毎に、その出発便の便名,その到着便について最新に決定された到着時刻が、互いに対応付けて記録されるフライトマスタ記録部と、空港内に出店している各レストラン毎に、そのレストランが在るエリアを識別するエリアコードを記録しているレストラン記録部と、何れかの利用者が保持する無線情報端末に入力されたパスワードと便名を受信すると、受信したパスワードが前記パスワード記録部に記録されている場合に限り、受信したパスワードに対応して前記パスワード記録部に記録されているエリアコードと受信した便名とを前記利用者に対応付けて前記利用者記録部に記録するログイン処理部と、その後、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている前記最新の到着時刻までの時間と前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記到着口までの移動時間との差である滞在時間が所定の余裕時間よりも短ければ警告のための画面情報を前記無線情報端末へ送信し、それ以外の場合には、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記レストラン記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とそのレストラン内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短いレストランに有効な特典データを前記無線情報端末へ送信するとともに、前記レストランに対応して前記レストラン記録部に記録されているエリアコードによって前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードを更新する案内処理を実行する案内処理部とを、備えたことを特徴とする。
以上のように構成された本発明の第2の態様を用いる場合には、第1の態様と同様(但し、便名は、利用者が出迎える搭乗客が搭乗している到着便の便名)にログインをした後に、案内処理部が、ログイン済みの利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている最新の到着時刻までの時間と、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから到着口までの移動時間との差分として、当該利用者が自由に過ごせる時間である滞在時間を算出する。そして、算出した滞在時間が所定の余裕時間よりも短ければ、当該利用者を到着口へ向かわせる警告のための画面情報を、前記無線情報端末へ送信する。これにより、利用者は、フライトスケジュールを一々確認しなくても、到着口へ向かうべき時刻になったことを確実に知ることができるので、搭乗客を確実に出迎えることができる。これに対して、算出した滞在時間が所定の余裕時間以上であれば、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記レストラン記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とそのレストラン内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短いレストランに有効な特典データを、前記無線情報端末へ送信するとともに、前記レストランに対応して前記レストラン記録部に記録されているエリアコードによって前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードを更新する。これによって、利用者を、到着時刻までに到着口へ移動できる制限内で、レストランに案内することができる。利用者にとっても、そのレストランに入店すれば、特典データに応じたサービスを当該レストランから受けられる上に、そのレストランで通常に食事を摂る限り出迎えに遅れる可能性は低いので、安心して、食事をすることができる。
以上のように構成された本発明によると、空港内で航空機の発着を待つ利用者を、その待ち時間とニーズに応じて出発ロビー内の適切な店舗に案内する一方で、各利用者を何れかの店舗に案内した場合であっても所定の搭乗時刻又は到着時刻には、確実に、当該利用者又は当該利用者に付き添われた搭乗客を搭乗場所又は到着口に案内することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
実施形態1
<システム構成>
図1は、本発明の一実施例である情報ネットワークシステムを概略的に示すものである。即ち、この情報ネットワークシステムは、空港内の出発ロビーに出店している各店舗毎に設置されているPOS端末(店舗POS端末3)と、これら各POS端末によって取得された情報を一括管理する案内装置としてのサーバ1と、空港に来訪した利用者が持参している多数の無線情報端末(一般的にはインターネット接続機能,ブラウザ機能及びアプリケーション実行機能を備えた携帯電話又はPDA[Personal Digital Assistant],以下、「利用者端末2」という)とを、主要構成として構築されている。なお、各利用者端末2とサーバ1との間は、各通信業者が提供する既存の携帯電話システム及びインターネットを通じて通信可能となっている。また、サーバ1と各店舗POS端末3との間は、有線LAN(Local Area Network)を通じて接続されている。
利用者端末2は、図1においては図示が省略されているが、上述した各機能を有する携帯電話又はPDAとしての一般的ハードウェア構成(CPU,キーボード,ディスプレイ,無線通信装置,等)及びソフトウェア構成を、備えている。同様に、店舗POS端末3も、従来一般的に用いられているPOS端末と同様のハードウェア構成(CPU,キーボード,ディスプレイ,バーコードリーダ,等)及びソフトウェア構成を、備えている。同様に、サーバ1も、ウェブサーバ装置として一般的なハードウェア構成(CPU,メモリ,ディスク装置,通信インタフェース,等)及びソフトウェア構成を備えている。更に、本実施形態のサーバ1は、固有の構成として、図1にて参照番号11〜18にて示される各種データ(パスワード管理テーブル11,利用者マスタ12,フライトマスタ13,お土産店テーブル14,レストランテーブル15,食事時間帯テーブル16,メニューテーブル17,遅延クーポン券テーブル18),利用者端末2に送信されることによってこの利用者端末2に対して(1)〜(3),(14)の機能を生じさせるウェブデータ,自己のCPUに対して(4)〜(13)の機能を生じさせるサーバプログラムを、図示せぬディスク装置内に格納している。
ここで、各データのデータ構造を、図2乃至図10の表に基づいて説明する。
図2は、パスワード管理テーブル(パスワード記録部)11のデータ構造を示す表である。このパスワード管理テーブル11によって管理されるパスワードは、空港の各入口毎に毎日更新されて表示(交付)されている。即ち、個々のパスワードは、そのパスワードが表示された日と入口との組み合わせに、一意に対応している。そして、パスワード管理テーブル11には、各パスワード毎に対応して、そのパスワード自体が記述される「パスワード」,当該パスワードが表示された日が記述される「利用年月日」,当該パスワードが表示された入口の名称が記述される「場所」,その入口から手荷物チェックゲート(搭乗場所)までの平均移動時間が記述される「手荷物チェックゲートへの移動時間」,その入口があるエリア(即ち、空港ビル内を複数に区画することによって区切られた場所単位)を一意に識別するエリアコード(パスワードが交付される場所を識別するエリアコード)が記述される「場所コード」,その入口から到着口までの平均移動時間が記述される「到着口への移動時間」の各フィールドからなるレコードが、登録されている。
なお、パスワードは、各入口に可視情報として表示されるだけでなく、空港の各入口に設置されたパスワード発行装置5(図12参照)によって、利用者端末2に対して無線入力されても良い。この場合も、各パスワード発行装置5によって発行(交付)されるパスワードは、互いに一意であり、毎日更新される。このパスワードの入力は、例えば、赤外線やブルートゥース(Bluetooth SIG,Inc.USA社の登録商標)のような近距離無線通信を通じてなされれば良いが、簡便には、利用者端末のコネクタを通じて行われても良い。また、このパスワード発行装置5は、パスワードを発行するとともに、各利用者端末2に対して個別の番号(利用者番号)を入力する。これらパスワード及び利用者番号は、予め利用者端末2にダウンロードされているアプリケーションによって図示せぬメモリに保存される。
図3は、利用者マスタ(利用者記録部)12のデータ構造を示す表である。この利用者マスタ12には、各利用者端末2毎に、「利用者番号」,「ログイン時刻」,「ログイン場所」,「予想現在地」,「便名」,「利用者種別」,「前回送信時変更ステータス」,「情報発信時刻1」〜「情報発信情報n」,「お土産店コード」,「お土産店入店時刻」,「食事希望有無」,「レストランコード」,「レストラン入店時刻」,「注文種別」及び「追加注文種別」の各フィールドからなるレコードが登録されている。「利用者番号」フィールドには、対応する利用者端末2に対して一意に割り当てられた番号(利用者番号)が記述され、「ログイン場所」フィールドには、その利用者端末2に入力されたパスワードに対応した入口に対応した「場所コード」の値が記述され、「予想現在地」フィールドには、当該利用者端末2が存在する蓋然性が高いエリアを識別するエリアコードが順次記述(更新)される。「利用者種別」フィールドには、その利用者端末2を保持している利用者の種別(搭乗客,見送り客,出迎え客)が記述される。「前回送信時変更ステータス」フィールドには、後述するフライトマスタ13に最新にアクセスした際に確認された搭乗開始時刻又は到着時刻の変更回数が、記述される。「情報発信時刻1」〜「情報発信情報n」フィールドには、対応する利用者端末2に対して情報を発信する毎に、その情報発信時刻が時系列順に記録される。「お土産店コード」フィールドには、対応する利用者端末2を保持する利用者が実際に入店したお土産店の識別情報(店コード)が、記述される。「お土産店入店時刻」には、当該利用者が当該お土産店で買い物をした時刻が記述される。「食事希望有無」フィールドには、対応する利用者端末2を保持する利用者が食事を希望したか(“1”)否か(“0”)が記述される。「レストランコード」フィールドには、当該利用者が実際に入店したレストランの識別情報(店コード)が、記述される。「レストラン入店時刻」フィールドには、当該利用者が当該レストランにてオーダーを行った時刻が記述される。「注文種別」フィールドには、当該利用者が当該レストランにて最初にオーダーした料理や飲物の種別(メニュー種別)が記述される。「追加注文種別」フィールドには、当該利用者が当該レストランにて追加でオーダーしたメニュー種別が記述される。
フライトマスタ13は、出発用フライトマスタ13aと到着用フライトマスタ13bに分かれている。
図4は、出発用フライトマスタ13aのデータ構造を示す表である。この出発用フライトマスタ13aには、各出発便毎に、「便名」,「出発時刻」,「変更出発時刻」,「搭乗開始時刻」,「変更搭乗開始時刻」,「到着時刻」,「変更到着時刻」,「搭乗ゲート番号」,「変更搭乗ゲート番号」,「情報変更ステータス」,「情報1回目変更時刻」〜「情報n回目変更時刻」,「到着先」及び「機内食」の各フィールドからなるレコードが登録されている。「便名」フィールドには、対応する出発便の便名が記述される。「出発時刻」フィールドには、その出発便の当初予定された出発時刻が記述される。「変更出発時刻」フィールドには、その出発便の最新に変更された出発時刻が記述される。「搭乗開始時刻」フィールドには、その出発便の当初予定された搭乗開始時刻が記述される。「変更搭乗開始時刻」フィールドには、その出発便の最新に変更された搭乗開始時刻が記述される。これら「搭乗開始時刻」フィールド及び「変更搭乗開始時刻」フィールドの全体として、最新に決定された搭乗開始時刻が記録される。「到着時刻」フィールドには、その出発便の当初予定された到着時刻が記述される。「変更到着時刻」フィールドには、その出発便の最新に変更された搭乗開始時刻が記述される。これら「到着時刻」フィールド及び「変更到着時刻」フィールドの全体として、最新に決定された到着時刻が記録される。「搭乗ゲート番号」フィールドには、その出発便の搭乗手続きのために用いられる搭乗ゲートの番号が記述される。「変更搭乗ゲート番号」フィールドには、その出発便の最新に変更された搭乗ゲート番号が記述される。「情報変更ステータス」フィールドには、同じレコードの「変更搭乗開始時刻」フィールドに値が記入(更新)された回数(0〜n)が記述される。「情報1回目変更時刻」〜「情報n回目変更時刻」フィールドには、同じレコードの「変更搭乗開始時刻」フィールドに値が記入(更新)された時刻が時系列順に記入される。「到着先」フィールドには、その出発便の到着先空港(行き先)を識別する為のコードが記述される。「機内食」フィールドには、その出発便内で機内食が提供されるか(1)否か(0)が記述される。
図5は、到着用フライトマスタ13bのデータ構造を示す表である。この到着用フライトマスタ13bには、各到着便毎に、「便名」,「到着時刻」,「変更到着時刻」,「到着ゲート番号」,「変更到着ゲート番号」,「情報変更ステータス」,「情報1回目変更時刻」〜「情報n回目変更時刻」の各フィールドからなるレコードが登録されている。「便名」フィールドには、対応する到着便の便名が記述される。「到着時刻」フィールドには、その到着便の当初予定された到着時刻が記述される。「変更到着時刻」フィールドには、その到着便の最新に変更された到着時刻が記述される。「到着ゲート番号」フィールドには、その到着便に搭乗した搭乗客が出てくる到着口の番号が記述される。「変更到着ゲート番号」フィールドには、その到着便の最新に変更された到着口の番号が記述される。「情報変更ステータス」フィールドには、同じレコードの「変更到着時刻」フィールドに値が記入(更新)された回数(0〜n)が記述される。「情報1回目変更時刻」〜「情報n回目変更時刻」フィールドには、同じレコードの「変更到着時刻」フィールドに値が記入(更新)された最新の時刻が記述される。
お土産店テーブル(お土産店記録部)14及びレストランテーブル(レストラン記録部)15は、ともに、店舗記録部に該当する。
図6は、お土産店テーブル14のデータ構造を示す表である。このお土産店テーブル14には、各お土産店毎に、各場所コード(エリアコード)が示すエリアからそのお土産店へ移動してお土産を購入するのに通常要する時間(サービス時間)がマトリックス状に記述される複数の「サービス時間」フィールド,並びに、「対象地域コード」,「お土産店エリア」,「手荷物チェックゲートへの移動時間」,「到着口への移動時間」,及び「店コード」の各フィールドからなるレコードが登録されている。「対象地域コード」フィールドには、対応するお土産店が主として扱う商品を特産品としている地域(店舗が利用者に提供する物を名物とする地域)を示すコード(例えば、当該空港が存在する地域はMから始まるコードによって示され、北の地域はNから始まるコードによって示され、南の地域はSから始まるコードによって示される)が記述される。「お土産店エリア」フィールドには、そのお土産店が在るエリアを識別するエリアコードが記述される。「手荷物チェックゲートへの移動時間」フィールドには、そのお土産店から手荷物チェックゲート(搭乗場所)への移動時間が記述される。「到着口への移動時間」フィールドには、そのお土産店から到着口への移動時間が記述される。「店コード」フィールドには、そのお土産店を一意に識別するための識別情報(店コード)が記述される。
図7は、レストランテーブル15のデータ構造を示す表である。このレストランテーブル15には、各レストラン毎に、各場所コードが示す場所からそのレストランへ移動するのに通常要する時間がマトリックス状に記述される複数の「移動時間」フィールド,並びに、「店舗コード」,「エリア」,「種別」,「対象地域コード」,「手荷物チェックゲートへの移動時間」,「標準滞在時間」,及び、「到着口への移動時間」の各フィールドからなるレコードが登録されている。「店舗コード」フィールドには、対応するレストランを一意に識別するためのコードが記述される。「エリア」フィールドには、そのレストランが在るエリアを識別するエリアコードが記述される。「種別」フィールドには、そのレストランが提供する料理の種別が記述される。「対象地域コード」フィールドには、そのレストランが提供する料理の地域性(店舗が利用者に提供する物を名物とする地域)を示すコード(例えば、北の地域[当該空港が関東にある場合には北海道]はNから始まるコードによって示され、南の地域[同じく九州・沖縄]はSから始まるコードによって示され、東の地域[同じく東北]はEから始まるコードによって示され、西の地域[同じく関西・中国・四国]はWから始まるコードによって示される)が記述される。「手荷物チェックゲートへの移動時間」フィールドには、そのレストランから手荷物チェックゲート(搭乗場所)への移動時間が記述される。「標準滞在時間」フィールドには、そのレストランでの標準的な食事時間が記述される。「到着口への移動時間」フィールドには、そのレストランから到着口への移動時間が記述される。
図8は、食事時間帯テーブル16のデータ構造を示す表である。この食事時間帯テーブル16には、朝食,昼食,夕食のそれぞれについて、その食事を摂る標準的時間帯が登録されている。
図9は、メニューテーブル17のデータ構造を示す表である。このメニューテーブル17は、各レストラン毎に用意されている。そして、各レストランが提供する料理や飲物毎に、その料理や飲物の名称が登録される「メニュー名」フィールド及び「メニュー種別」フィールドからなるレコードが、登録されている。「メニュー種別」フィールドに記述される記号Hは主食を示し、Lは軽食を示し、Mは中程度の重さの食事を示し、Nは麺類を示し、Cはケーキ又はスナックを示し、Oはツマミ類を示し、Aはアルコール類を示し、Jはジュース類を示し、Dはコーヒー等を示す。
図10は、遅延クーポン券テーブル18のデータ構造を示す表である。この遅延クーポンテーブル18には、遅延時間幅毎に、サービスの内容(サービスクーポン種別)が登録されている。このサービスクーポン種別を示す記号Aは5%割引を示し、Bは10%割引を示し、15%割引+ワンドリンクサービスを示す。
<処理内容>
次に、図1において(1)〜(13)に示した各装置1,2の機能,即ち、各装置1,2の図示せぬCPUがプログラム及びウェブデータに従って実行する機能を、図11乃至図23のフローチャート,及び、図24乃至図34の画面例を参照して、説明する。
(ログイン時)
先ず、利用者が空港に入って自己の利用者端末2を用いてサーバ1にログインする際の動作であるが、上述したように、パスワードの入力の仕方として二種類(即ち、入口に掲示してあるパスワードを利用者自身が入力するもの,及び、パスワード発行機5から入力するもの)あるので、夫々の入力の仕方に応じて、アプリケーションが準備されている。利用者は、自己の利用者端末2のハードウェア構成に適したアプリケーションを、事前に、ダウンロードしておく必要がある。
[空港の入口に掲示してあるパスワードを利用者が手入力するケース]
この場合には、図11に示す処理が実行される。処理が開始して最初のS0001では、利用者端末2は、図24に示すパスワード入力画面を図示せぬディスプレイ上に表示する。このパスワード入力画面には、パスワード入力欄20,利用者種別オプションボタン21,便名入力欄22及び登録ボタン23が、含まれている。このパスワード入力欄20は、掲示してあるパスワードが打ち込まれる欄である。利用者種別オプションボタン21は、利用者端末2を操作する利用者自身が搭乗客であるか、見送り客であるか、出迎え客であるかを選択するために操作されるオプションボタンである。便名入力欄22は、利用者端末2を操作する利用者が搭乗客であれば自ら搭乗する予定の出発便の便名,当該利用者が見送り客であれば当該利用者に付き添われている搭乗客が搭乗する予定の出発便の便名,当該利用者が出迎え客であれば当該利用者が出迎える搭乗客が搭乗している到着便の便名が打ち込まれる欄である。この画面を表示させるウェブデータには、各欄20,22に夫々パスワード及び便名が打ち込まれるとともに何れかの利用者種別オプションボタン21が選択された状態で登録ボタン23が操作されると、これら各欄20,22に夫々打ち込まれたパスワード,便名と利用者種別オプションボタン21により選択された利用者種別とがサーバ1へ送信される設定が、組み込まれている。
従って、当該利用者がパスワード欄20にパスワードを入力し(S0001)、自己の利用者種別に対応した利用者種別オプションボタン21を選択するとともに便名欄22に便名を入力した上で(S0002)、登録ボタン23を操作すると、これらの情報がサーバ1へ送信される(S0003)。利用者端末2は、S0003の実行後、S0004にて、サーバ1からの利用者番号の通知を待つ。
一方、サーバ1は、S0003にて送信された情報を受信すると(S0101)、受信した情報に含まれるパスワードとパスワード管理テーブル11に当日分のものとして登録されている各パスワードとを、比較する(S0102)。そして、受信したパスワードがパスワード管理テーブル11に登録されている何れのパスワードとも一致していない場合には、サーバ1は、処理をS0103からS0106へ進め、当該利用者には資格が無い旨の警告画面を利用者端末2へ送信する。
これに対して、受信したパスワードがパスワード管理テーブル11に登録されている何れかのパスワードに一致している場合には、サーバ1は、処理をS0103からS0104へ進め、受信した情報を含む新規レコードを、利用者マスタに登録する。この際、サーバ1は、受信したパスワードに対応する場所コードを読み出し、この場所コードに対応するデータを当該新規レコードの「ログイン場所」フィールド及び「予想現在位置」フィールドに補充する。更に、サーバ1は、現在時刻を当該新規レコードの「ログイン時刻」フィールドに補充するとともに、利用者番号を一意に発生して当該新規レコードの「利用者番号」フィールドに補充する。
次のS0105では、サーバ1は、S0104にて利用者マスタ12に登録した新規レコードにおける「利用者番号」フィールドから利用者番号を読み出して、情報送信元利用者端末2へ送信(発行)する。利用者端末2は、このようにして受信した利用者番号を図示せぬメモリに記憶し、以後のサーバ1に対する情報送信に際しては、この利用者番号を常に添付する。以上のS0101乃至S0105がログイン処理部に相当する。
[空港の入口に設置してあるパスワード発行機5によってパスワードを入力するケース]
この場合には、図12に示す処理が実行される。処理が開始して最初のS0201では、利用者端末2は、図25に示すガイダンス画面を図示せぬディスプレイ上に表示する。このガイダンスに従って、当該利用者は、利用者端末2をパスワード発行機5と通信可能な状態にする。すると、S0201において、このパスワード発行機5から発行されるパスワードと一意の利用者番号とが、利用者端末2に読み込まれる。すると、利用者端末2は、この利用者番号を図示せぬメモリに記憶するとともに、図示せぬディスプレイに図26に示す便名入力画面を表示する。この便名入力画面には、パスワード表示欄24,利用者種別オプションボタン25,便名入力欄26及び登録ボタン27が、含まれている。このパスワード表示欄24は、パスワード発行機5から受信したパスワードが表示される欄である。その他の利用者種別オプションボタン25,便名入力欄26及び登録ボタン27の機能は、上述した図24のものと全く同じであるので、その説明を省略する。
従って、当該利用者が自己の利用者種別に対応した利用者種別オプションボタン25を選択するとともに便名欄26に便名を入力した上で(S0202)、登録ボタン27を操作すると、これらの情報がサーバ1へ送信される(S0203)。
一方、サーバ1は、S0203にて送信された情報を受信すると(S0301)、受信した情報に含まれるパスワードとパスワード管理テーブル11に当日分のものとして登録されている各パスワードとを、比較する(S0302)。そして、受信したパスワードがパスワード管理テーブル11に登録されている何れのパスワードとも一致していない場合には、サーバ1は、処理をS0303からS0305へ進め、当該利用者には資格が無い旨の警告画面を利用者端末2へ送信する。
これに対して、受信したパスワードがパスワード管理テーブル11に登録されている何れかのパスワードに一致している場合には、サーバ1は、処理をS0303からS0304へ進め、受信した情報を含む新規レコードを、利用者マスタに登録する。この際、サーバ1は、受信したパスワードに対応する場所コードを読み出し、この場所コードに対応するデータを当該新規レコードの「ログイン場所」フィールド及び「予想現在位置」フィールドに補充する。更に、サーバ1は、現在時刻を当該新規レコードの「ログイン時刻」フィールドに補充するとともに、利用者番号を一意に発生して当該新規レコードの「利用者番号」フィールドに補充する。以上のS0301乃至S0304がログイン処理部に相当する。
(ログイン後)
以上のログイン関連の処理が完了した後に、サーバ1は、当該利用者の利用者種別が搭乗客又は見送り客であれば図13乃至図19の処理(案内処理部に相当)に移行し、当該利用者の利用者種別が出迎え客であれば図20乃至図23の処理(案内処理部に相当)に移行する。サーバ1によるこれらの処理は、各利用者端末2毎に、夫々並行実行される。
<搭乗客又は見送り客の場合>
図13の処理に移行して最初のS0401では、サーバ1は、S0104又はS0304にて利用者マスタ12に登録した当該利用者のログイン時刻を読み込む。S0401の完了後、サーバ1は、S0402〜S0406のループ処理を実行する。このループ処理に入って最初のS0402では、サーバ1は、一定時間待機する。そして、一定時間待機すると、処理をS0403へ進める。
S0403では、サーバ1は、利用者マスタ12に登録されている当該利用者に対応したレコードにおける「ログイン場所」がチェックインカウンターであるか否かに基づいて、この利用者又はこれに付き添われている搭乗客がチェックイン済み(ログイン場所=チェックインカウンター)であるかチェックイン(ログイン場所=入口)であるかを、確認する。そして、当該利用者又はこれに付き添われている搭乗客が未チェックインであれば、サーバ1は、S0405において、図27に示すチェックイン確認画面を利用者端末2へ送信する。このチェックイン確認画面には、チェックインが済んでいるか(YES)否か(NO)を選択するための確認オプションボタン28が含まれている。また、このチェックイン確認画面を表示させるためのウェブデータには、何れかの確認オプションボタン28が操作されるとその旨のメッセージをサーバ1へ送信する設定が、組み込まれている。サーバ1は、利用者端末2からチェックイン済みの旨のメッセージを受信した場合にのみ、処理をS0406へ進める。
S0406では、サーバ1は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「ログイン場所」フィールドの値を「チェックインカウンター」に変更し、「予想現在地」フィールドの値を当該チェックインカウンタを含むエリアに変更するとともに、ログイン時間を現在時間に更新する。S0406を完了すると、サーバ1は、処理をS0402に戻す。
一方、当該利用者がチェックイン済みであるとS0404にて判定した場合には、サーバ1は、S0407において、出発用フライトマスタ13aを参照するとともに、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「前回送信時変更ステータス」の値を、当該レコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「情報変更ステータス」の値によって上書きする。
次のS0408では、サーバ1は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「前回送信時変更ステータス」の値が“0”か否かをチェックする。そして、「前回送信時変更ステータス」の値が“0”であれば、サーバ1は、S0409において、下記式に従って滞在時間を算出する。
滞在時間=(搭乗開始時刻−現時刻)−移動時間
但し、「搭乗開始時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「搭乗開始時刻」の値であり、「移動時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「ログイン場所」の値に対応してパスワード管理テーブル11に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値である。S0409を完了すると、サーバ1は、処理をS0412へ進める。
これに対して、「前回送信時変更ステータス」の値が“0”でないとS0412にて判断した場合には、サーバ1は、S0410において、搭乗時刻が変更になった旨を示す画面を、利用者端末2へ送信する。次のS0411では、サーバ1は、下記式に従って滞在時間を算出する。
滞在時間=(変更搭乗開始時刻−現時刻)−移動時間
但し、「変更搭乗開始時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「変更搭乗開始時刻」の値であり、「移動時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「ログイン場所」の値に対応してパスワード管理テーブル11に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値である。S0411を完了すると、サーバ1は、処理をS0412へ進める。
S0412では、サーバ1は、S0409又はS0411にて算出された滞在時間が、予めシステム側で設定された所定の買物余裕時間n1(買い物をするのに通常要する時間)を超えているか否かをチェックする。そして、滞在時間が買物余裕時間n1以下であれば、サーバ1は、S0413において、図28に示す移動指示画面を利用者端末2へ送信する。なお、図28に示す画面中の(**:**),n分には、夫々、S0409にて用いた「搭乗開始時刻」又はS0411にて用いた「変更搭乗開始時刻」,S0409又はS0411にて算出された滞在時間が組み込まれる。
これに対して、算出した滞在時間が買物余裕時間n1を超えているとS0412にて判断した場合には、サーバ1は、S0414において、図29に示すお土産購入確認画面を送信する。このお土産購入確認画面には、当該利用者がお土産をこれから購入予定であるか購入済み(又は、購入予定なし)であるかを選択するための購入予定オプションボタン29,及び、OKボタン30が含まれている。そして、この画面を表示させるためのウェブデータには、OKボタン30が操作された時点で選択されているオプションボタン29を示すメッセージをサーバ1へ送信する設定が、組み込まれている。そして、サーバ1は、「これから購入予定」を示すメッセージを受信した場合には処理をS0415へ進め、「すでに購入(または、購入しない)」を示すメッセージを受信したした場合には処理をS0423へ進める。
S0415では、サーバ1は、お土産屋として推薦すべき候補店を選択する。具体的には、サーバ1は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「到着先」が示す空港を含む地域を示す地域コードをその「対象地域」に含まないレコードのうち、下記条件を満たすレコードを一つ抽出し、抽出したレコードに対応したお土産店を候補店として選択する。
搭乗開始時刻−現時刻≧サービス時間+手荷物ゲートへの移動時間
但し、「搭乗開始時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「搭乗開始時刻」の値(「変更搭乗開始時刻」に値があれば当該値)であり、「サービス時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」の値に対応してお土産屋テーブル14中の抽出対象レコードに登録されている「サービス時間」の値(移動時間とその店舗内での所要時間との和)であり、「手荷物ゲートへの移動時間」は、当該抽出対象レコードにおける「手荷物ゲートへの移動時間」の値である。
次のS0416では、サーバ1は、S0415にて選択した候補店を推薦する旨の文字と、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「利用者番号」をコード化してなるバーコード(クーポン券イメージ)とを含むお土産屋推薦画面を、利用者端末2へ送信する。このお土産屋推薦画面を受信した利用者端末2を保持している利用者が、このお土産屋推薦画面にて推薦されているお土産店でお土産を購入する際に、このお土産店推薦画面を店舗POS端末3のバーコードリーダにかざすと、この店舗POS端末3は、このお土産店推薦画面中のバーコード(クーポン券イメージ)を読み取り、このバーコードが有効(未だ何れのお土産店の店舗POS端末3でも読み込まれたことがないケース)であれば当該利用者に対する請求額を一定比率で割り引くとともに、バーコードを復調することによって取得した利用者番号,自店の店コード,入店時刻(現在時刻)等の情報を、サーバ1へ通知する。即ち、このバーコード(クーポン券イメージ)が当該店舗に有効な特典データに相当する。
次のS0417では、サーバ1は、何れかの店舗POS端末3から情報を受信したか否かをチェックする。そして、何れか店舗の店舗POS端末3から情報を受信した場合には、サーバ1は、処理をS0418からS0419へ進め、受信した情報を、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードに登録する。また、お土産店テーブル14中の上記店コードを含むレコードにおける「お土産店エリア」の値を、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」に書き込む。S0419を完了すると、サーバ1は、処理をS0423へ進める。
これに対して、何れの店舗の店舗POS端末3からも情報を受信していない場合には、サーバ1は、処理をS0418からS0420へ進める。このS0420では、サーバ1は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」の値(場所コード)とS0415にて選択したお土産店とに対応したサービス時間を、お土産店テーブル14から読み出す。そして、S0416にてお土産店推薦画面を送信した時刻(サフィックスが最も大きい「情報発信時刻」フィールドに登録されている時刻)から現時刻までの経過時間が上記サービス時間未満であれば、未購入であるとみなして、処理をS0421からS0417へ戻す。これに対して、経過時間が上記サービス時間以上であれば、購入済みであるとみなして、処理をS0421からS0422へ進める。
S0422では、サーバ1は、お土産店テーブル14中のS0415にて選択したお土産店に対応したレコードにおける「お土産店エリア」の値を、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」に書き込む。S0422を完了すると、サーバ1は、処理をS0423へ進める。
S0423では、サーバ1は、出発用フライトマスタ13aを参照するとともに、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「前回送信時変更ステータス」の値を、当該レコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「情報変更ステータス」の値によって上書きする。
次のS0424では、サーバ1は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「前回送信時変更ステータス」の値がS0423での上書きの結果として変更されたか否かをチェックする。そして、「前回送信時変更ステータス」の値が変更されなかった場合には、サーバ1は、S0425において、下記式に従って滞在時間を算出する。
滞在時間=(搭乗開始時刻−現時刻)−移動時間
但し、「搭乗開始時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「搭乗開始時刻」の値(「変更搭乗開始時刻」に値があれば当該値)である。「移動時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれる場合には、その「ログイン場所」の値に対応してパスワード管理テーブル11に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値であり、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれていない場合には、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「お土産店コード」の値に対応してお土産店テーブル14に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値である。S0425を完了すると、サーバ1は、処理をS0428へ進める。
これに対して、「前回送信時変更ステータス」の値が変更されたとS0424にて判断した場合には、サーバ1は、S0426において、搭乗時刻が変更になった旨を示す画面を、利用者端末2へ送信する。次のS0427では、サーバ1は、下記式に従って滞在時間を算出する。
滞在時間=(変更搭乗開始時刻−現時刻)−移動時間
但し、「変更搭乗開始時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「変更搭乗開始時刻」の値である。「移動時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれる場合には、その「ログイン場所」の値に対応してパスワード管理テーブル11に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値であり、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれていない場合には、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「お土産店コード」の値に対応してお土産店テーブル14に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値である。S0427を完了すると、サーバ1は、処理をS0428へ進める。
S0428では、サーバ1は、S0425又はS0427にて算出された滞在時間が、予めシステム側で設定された所定の食事余裕時間n2(食事をするのに通常要する時間)を超えているか否かをチェックする。そして、滞在時間が食事余裕時間n2以下であれば、サーバ1は、S0429において、図28に示す移動指示画面を利用者端末2へ送信する。
これに対して、算出した滞在時間が食事余裕時間n2を超えているとS0428にて判断した場合には、サーバ1は、S0430において、図30に示す食事意思確認画面を送信する。この食事意思確認画面には、当該利用者が食事をする予定であるのか,喫茶する予定であるのか,その他の目的でレストランを使用する予定であるのか,食事済み(又は、食事予定なし)であるかを選択するための食事予定オプションボタン31,食事予定の場合に当該利用者が希望する料理の種別を選択するための種別選択ラジオボタン32,及び、二つのOKボタン33が含まれている。そして、この画面を表示させるためのウェブデータには、何れかのOKボタン33が操作された時点で選択されている食事予定オプションボタン31及び選択された種別選択ラジオボタン32を示すメッセージをサーバ1へ送信する設定が、組み込まれている。そして、サーバ1は、「すでに済ませた(または、食事の予定なし)」を示すメッセージを受信した場合には、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードの「食事希望有無」フィールドに“0”を設定した後に、処理をS0439へ進め、それ以外のオプションボタン31に対応したメッセージを受信した場合には、上記「食事希望有無」フィールドに“1”を設定した後に、処理をS0431へ進める。
S0431では、サーバ1は、レストランとして推薦すべき候補店を選択する。図16は、このS0431にて実行される候補店選択サブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに入って最初のS0501では、サーバ1は、当該利用者の利用者番号に対応したレコードにおける「便名」を、利用者マスタ12から取得する。
次のS0502では、サーバ1は、S0501にて取得した「便名」に対応したレコードにおける「到着先」及び「機内食」の値を、出発用フライトマスタ13aから読み出す。
次のS0503では、サーバ1は、S0502にて読み出した「到着先」としての空港をその「対象地域」が含んでいるレコードを、レストランテーブル15からマスクする。
次のS0504では、サーバ1は、S0502にて読み出した「機内食」の値が“1”であれば、その「種別」の値が軽食以外であるレコードを、更に、レストランテーブル15からマスクする。
次のS0505では、サーバ1は、レストランテーブル15においてマスクされずに残っているレコードの中から、S0430にて受信したメッセージ中の種別選択ラジオボタン32(当該利用者の希望)が示す種別を「種別」フィールドの値とするレストランのレコードであり、且つ、下記条件を満たすレコードを抽出し、抽出したレコードに対応したレストランを候補店として選択する。
滞在余裕時間([搭乗開始時刻−現時刻]−移動時間)
≧手荷物ゲートへの移動時間+標準滞在時間
但し、「搭乗開始時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「搭乗開始時刻」の値(「変更搭乗開始時刻」に値があれば当該値)であり、「移動時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」の値に対応してレストランテーブル15中の抽出対象レコードに登録されている「各エリアからの移動時間」の値であり、「手荷物ゲートへの移動時間」,「標準滞在時間」は、夫々、当該抽出対象レコードにおける「手荷物ゲートへの移動時間」の値,「標準滞在時間」の値(店舗内での所要時間)である。S505の完了後、サーバ1は、この候補店選択サブルーチンを終了し、処理を図14のメインルーチンに戻す。
図14においてS0431の次に実行されるS0432では、サーバ1は、S0431にて選択した候補店を推薦する旨の文字と、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「利用者番号」をコード化してなるバーコード(クーポン券イメージ)とを含むレストラン推薦画面(図31)を、利用者端末2へ送信する。このレストラン推薦画面を受信した利用者端末2を保持している利用者が、このレストラン推薦画面にて推薦されているレストランでのオーダーの際に、このレストラン推薦画面を店舗POS端末3(食券方式のレストランにおいては会計に設置されている据置型のもの,給仕がオーダーを取る方式のレストランにおいては給仕が携帯するハンディ型のもの)のバーコードリーダにかざすと、この店舗POS端末3は、このレストラン推薦画面中のバーコード(クーポン券イメージ)を読み取り、このバーコードが有効(未だ何れのレストランの店舗POS端末3でも読み込まれたことがないケース)であれば当該利用者に対する請求額を一定比率で割り引くとともに、バーコードを復調することによって取得した利用者番号,自店の店コード,入店時刻(現在時刻),注文種別(注文された各メニュー種別のコード)等の情報を、サーバ1へ通知する。即ち、このバーコード(クーポン券イメージ)が当該店舗に有効な特典データに相当する。
次のS0433では、サーバ1は、何れかの店舗POS端末3から情報を受信したか否かをチェックする。そして、何れか店舗の店舗POS端末3から情報を受信した場合には、サーバ1は、処理をS0434からS0435へ進め、受信した情報を、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードに登録する。また、レストランテーブル15中の上記店コードを含むレコードにおける「エリア」の値を、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」に、夫々書き込む。S0435を完了すると、サーバ1は、処理をS0439へ進める。
これに対して、何れの店舗の店舗POS端末3からも情報を受信していない場合には、サーバ1は、処理をS0434からS0436へ進める。このS0436では、サーバ1は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」の値(場所コード)とS0431にて選択したレストランとに対応した移動時間を、レストランテーブル15から読み出す。そして、S0432にてレストラン推薦画面を送信した時刻(サフィックスが最も大きい「情報発信時刻」フィールドに登録されている時刻)から現在までの経過時間が上記移動時間未満であれば、レストランに未入店であるとみなして、処理をS0437からS0433へ戻す。これに対して、経過時間が上記移動時間以上であれば、どこかのレストランに入店済み(但し、クーポン券イメージは不使用)であるとみなして、処理をS0437からS0438へ進める。
S0438では、サーバ1は、レストランテーブル15中のS0431にて選択したレストランに対応したレコードにおける「エリア」の値を、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」に書き込む。S0438を完了すると、サーバ1は、処理をS0439へ進める。
S0439では、サーバ1は、出発用フライトマスタ13aを参照するとともに、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「前回送信時変更ステータス」の値を、当該レコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「情報変更ステータス」の値によって上書きする。
次のS0440では、サーバ1は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「前回送信時変更ステータス」の値がS0439での上書きの結果として変更されたか否かをチェックする。そして、「前回送信時変更ステータス」の値が変更されなかった場合には、サーバ1は、S0441において、下記式に従って滞在時間を算出する。
滞在時間=(搭乗開始時刻−現時刻)−移動時間
但し、「搭乗開始時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「搭乗開始時刻」の値(「変更搭乗開始時刻」に値があれば当該値)である。「移動時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれる場合には、その「ログイン場所」の値に対応してパスワード管理テーブル11に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値であり、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれていない場合には、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「レストランコード」の値に対応してレストランテーブル15に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値(「レストランコード」登録されていなければ、「お土産店コード」の値に対応してお土産店テーブル14に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値)である。S0441を完了すると、サーバ1は、処理をS0449へ進める。
これに対して、「前回送信時変更ステータス」の値が変更されたとS0440にて判断した場合には、サーバ1は、S0442において、搭乗時刻が変更になった旨を示す画面を、利用者端末2へ送信する。次のS0443では、サーバ1は、下記式に従って滞在時間を算出する。
滞在時間=(変更搭乗開始時刻−現時刻)−移動時間
但し、「変更搭乗開始時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「変更搭乗開始時刻」の値である。「移動時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれる場合には、その「ログイン場所」の値に対応してパスワード管理テーブル11に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値であり、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれていない場合には、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「レストランコード」の値に対応してレストランテーブル15に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値(「レストランコード」登録されていなければ、「お土産店コード」の値に対応してお土産店テーブル14に登録されている「手荷物チェックゲートへの移動時間」の値)である。S0443を完了すると、サーバ1は、処理をS0444へ進める。
S0444では、サーバ1は、S0443にて算出された滞在時間が、予めシステム側で設定された所定の追加食事余裕時間n3(食事をするのに通常要する時間)を超えているか否かをチェックする。そして、滞在時間が追加食事余裕時間n3以下であれば、サーバ1は、処理をS0449へ進める。
これに対して、算出した滞在時間が追加食事余裕時間n3を超えているとS0444にて判断した場合には、サーバ1は、S0445において、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「食事希望有無」の値が“0”であるか“1”であるかをチェックする。
そして、その値が“0”である場合(即ち、当該利用者が食事を希望していなかった為に空腹であると見込まれる場合)には、サーバ1は、S0447において、図32に示す食事意思再確認画面を送信する。この食事意思再確認画面には、当該利用者が食事を希望しているのか,食事予定なしなのかを選択するための食事希望オプションボタン34,食事希望の場合に当該利用者が希望する料理の種別を選択するための種別選択ラジオボタン35,及び、二つのOKボタン36が含まれている。そして、この画面を表示させるためのウェブデータには、何れかのOKボタン36が操作された時点で選択されている食事希望オプションボタン34及び種別選択ラジオボタン35を示すメッセージをサーバ1へ送信する設定が、組み込まれている。そして、サーバ1は、「食事希望」を示すメッセージを受信したした場合には処理をS0431へ戻し、「食事予定なし」を示すメッセージを受信した場合には処理をS0449へ進める。
これに対して、「食事希望有無」の値が“1”であるとS0445にて判断した場合(即ち、当該利用者が食事を希望していたために満腹であると見込まれる場合)には、サーバ1は、S0446において、追加メニュー通知処理を実行する。図17は、S0446にて実行される追加メニュー通知処理サブルーチンの内容を示すフローチャートである。このサブルーチンに入って最初のS0601では、サーバ1は、当該利用者の利用者番号に対応したレコードにおける「便名」を、利用者マスタ12から取得する。
次のS0602では、サーバ1は、S0601にて取得した「便名」に対応したレコードにおける「変更到着時刻」及び「機内食」の値を、夫々、出発用フライトマスタ13aから読み出す。
次のS0603では、サーバ1は、S0602にて読み出した「機内食」の値が“1”であるか“0”であるかをチェックする。そして、“1”であれば処理をS0609へ進め、“0”であれば処理をS0604へ進める。
S0604では、サーバ1は、到着時刻が食事時間帯を外れるか否かの判定を行う。図18は、このS0604にて実行される判定処理サブルーチンを示すフローチャートである。このフローチャートに入って最初のS0701では、サーバ1は、S0601にて取得した「便名」に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されているレコードにおける「変更到着時刻」が、食事時間帯テーブル16の「朝食」の時間帯に含まれるかどうかをチェックする。そして、前者が後者に含まれる場合には、S0705において「食事時間帯内である」旨の判定結果を図17のルーチンに返し、前者が後者に含まれない場合には、処理をS0702へ進める。
S0702では、サーバ1は、上記「変更到着時刻」が、食事時間帯テーブル16の「昼食」の時間帯に含まれるかどうかをチェックする。そして、前者が後者に含まれる場合には、S0705において「食事時間帯内である」旨の判定結果を図17のルーチンに返し、前者が後者に含まれない場合には、処理をS0703へ進める。
S0703では、サーバ1は、上記「変更到着時刻」が、食事時間帯テーブル16の「夕食」の時間帯に含まれるかどうかをチェックする。そして、前者が後者に含まれる場合には、S0705において「食事時間帯内である」旨の判定結果を図17のルーチンに返し、前者が後者に含まれない場合には、S0704において「食事時間帯外である」旨の判定結果を図17のルーチンに返す。
図17に戻り、サーバ1は、S0604の完了後に実行されるS0605において、S0604にて得られた判定結果をチェックし、判定結果が「食事時間帯内である」旨であれば処理をS0609へ進め、「食事時間帯外である」旨であれば処理をS0606へ進める。
S0606では、サーバ1は、当該利用者の利用者番号に対応したレコードにおける「注文種別」及び「追加注文種別」の値を、利用者マスタ12から取得する。
次のS0607では、サーバ1は、S0606にて取得した「注文種別」及び「追加注文種別」の中に主食に対応したコードが含まれているか否かをチェックし、主食に対応したコードが含まれていれば処理をS0609へ進め、主食に対応したコードが含まれていなければ処理をS0608へ進める。
S0608では、サーバ1は、当該レストラン(即ち、S0433にて受信した情報中の店コードが示すレストラン)に対応したメニューテーブル17から、主食を中心として推薦すべきメニュー種別を幾つか(夜間であれば、アルコール類をも併せて)選択する。S0608の完了後、サーバ1は、処理をS0610へ進める。
一方、S0609では、サーバ1は、当該レストランに対応したメニューテーブル17から、軽食や喫茶(当該利用者の利用者番号に対応したレコードにおける「注文種別」又は「追加注文種別」の値にアルコール類が含まれている場合には、アルコールやつまみ)を中心として、推薦すべきメニュー種別を幾つか選択する。S0609の完了後、サーバ1は、処理をS0610へ進める。
S0610では、サーバ1は、遅延クーポン発行処理を実行する。図19は、S0610にて実行される遅延クーポン券発行処理サブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに入って最初のS0801では、サーバ1は、下記式に基づいて遅延時間を算出する。
遅延時間=変更搭乗開始時刻−搭乗開始時刻
但し、「搭乗開始時刻」,「変更搭乗開始時刻」は、夫々、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「搭乗開始時刻」,「変更搭乗開始時刻」の値である。
次のS0802では、サーバ1は、S0801にて算出した遅延時間に対応したサービスクーポン券種別を、遅延クーポン券テーブル18から読み込む。
次のS0803では、サーバ1は、S0608又はS0609にて推薦したメニュー種別の表示,及び、当該利用者の利用者番号とS0802にて読み込んだサービスクーポン券種別とをコード化してなるバーコード(クーポン券イメージ)とを含む遅延クーポン券画面を、利用者端末2へ送信する。この遅延クーポン券画面を受信した利用者端末2を保持している利用者が、自分が居るレストランで追加オーダーする際に、この遅延クーポン券画面を店舗POS端末3(食券方式のレストランにおいては会計に設置されている据置型のもの,給仕がオーダーを取る方式のレストランにおいては給仕が携帯するハンディ型のもの)のバーコードリーダにかざすと、この店舗POS端末3は、この遅延クーポン券画面中のバーコード(クーポン券イメージ)を読み取り、このバーコードが有効(未だ何れのレストランの店舗POS端末3でも読み込まれたことがないケース)であれば、そのバーコードを復調することによって得られたサービスクーポン券種別に対応したサービス(割引き,無料化)を当該利用者に対する請求額に対して施すとともに、同バーコードから復調された利用者番号,自店の店コード,注文種別(注文された各メニュー種別のコード)等の情報を、サーバ1へ通知する。即ち、このバーコード(クーポン券イメージ)が当該店舗に有効な特典データに相当する。
この情報を受信したサーバ1は、受信した情報を、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードに登録する(但し、注文種別は「追加注文種別」フィールドに登録する)。S0803を完了すると、サーバ1は、この遅延クーポン発行処理サブルーチンを終了し、更に、図17の追加メニュー通知処理サブルーチンを終了し、図15のメインルーチンに処理を戻す。
図15において、サーバ1は、S0446を完了すると、処理をS0449へ進める。
S0449では、サーバ1は、S0441又はS0443にて算出された滞在時間が、予めシステム側で設定された所定の警告発信余裕時間m(食事を切り上げて会計を済ませるのに通常要する時間)を超えているか否かをチェックする。そして、滞在時間が警告発信余裕時間mを超えていれば、サーバ1は、S0450にて所定時間待機した後に、処理をS0439に戻す。これに対して、滞在時間が警告発信余裕時間m以内であれば、サーバ1は、S0451において、図33に示すタイムリミット警告画面を送信する。このタイムリミット警告画面中のm,**には、夫々、警告発信余裕時間m,利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」が組み込まれる。S0451を完了すると、サーバ1は、当該利用者についての処理を終了する。
<出迎え客の場合>
図20の処理に移行して最初のS0901では、サーバ1は、S0104又はS0304にて利用者マスタ12に登録した当該利用者のログイン時刻を読み込む。
次のS0902では、サーバ1は、到着用フライトマスタ13bを参照するとともに、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「前回送信時変更ステータス」の値を、当該レコードにおける「便名」の値に対応して到着用フライトマスタ13bに登録されている「情報変更ステータス」の値によって上書きする。
次のS0903では、サーバ1は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「前回送信時変更ステータス」の値が“0”か否かをチェックする。そして、「前回送信時変更ステータス」の値が“0”であれば、サーバ1は、S0904において、下記式に従って待ち時間を算出する。
待ち時間=(到着時刻−現時刻)−移動時間
但し、「到着時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して到着用フライトマスタ13bに登録されている「到着時刻」の値であり、「移動時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「ログイン場所」の値に対応してパスワード管理テーブル11に登録されている「到着口への移動時間」の値である。S0904を完了すると、サーバ1は、処理をS0907へ進める。
これに対して、「前回送信時変更ステータス」の値が“0”でないとS0903にて判断した場合には、サーバ1は、S0905において、到着時刻が変更になった旨を示す画面を、利用者端末2へ送信する。次のS0906では、サーバ1は、下記式に従って待ち時間を算出する。
待ち時間=(変更到着時刻−現時刻)−移動時間
但し、「変更到着時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して到着用フライトマスタ13bに登録されている「変更到着時刻」の値であり、「移動時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「ログイン場所」の値に対応してパスワード管理テーブル11に登録されている「到着口への移動時間」の値である。S0906を完了すると、サーバ1は、処理をS0907へ進める。
S0907では、サーバ1は、図30に示す食事意思確認画面を送信する。そして、サーバ1は、利用者端末2から「すでに済ませた(または、食事の予定なし)」を示すメッセージを受信した場合には、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードの「食事希望有無」フィールドに“0”を設定した後に、処理をS0916へ進め、それ以外のオプションボタン31に対応したメッセージを受信した場合には、上記「食事希望有無」フィールドに“1”を設定した後に、処理をS0908へ進める。
S0908では、サーバ1は、レストランとして推薦すべき候補店を選択する。即ち、サーバ1は、S0907にて受信したメッセージ中の種別選択ラジオボタン32(当該利用者の希望)が示す種別を「種別」フィールドの値とするレコードをレストランテーブル15から抽出し、抽出したレコードに対応したレストランを候補店として選択する。
次のS0909では、サーバ1は、S0908にて選択した候補店を推薦する旨の文字と、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「利用者番号」をコード化してなるバーコード(クーポン券イメージ)とを含むレストラン推薦画面(図31)を、利用者端末2へ送信する。このレストラン推薦画面の利用方法は、S0432にて説明した通りである。即ち、このバーコード(クーポン券イメージ)が当該店舗に有効な特典データに相当する。
次のS0910では、サーバ1は、何れかの店舗POS端末3から情報を受信したか否かをチェックする。そして、何れか店舗の店舗POS端末3から情報を受信した場合には、サーバ1は、処理をS0911からS0912へ進め、受信した情報(利用者番号,自店の店コード,入店時刻[現在時刻],注文種別等)を、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードに登録する。また、レストランテーブル15中の上記店コードを含むレコードにおける「エリア」の値を、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」に、夫々書き込む。S0912を完了すると、サーバ1は、処理をS0916へ進める。
これに対して、何れの店舗の店舗POS端末3からも情報を受信していない場合には、サーバ1は、処理をS0911からS0913へ進める。このS0913では、サーバ1は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」の値(場所コード)とS0908にて選択したレストランとに対応した移動時間を、レストランテーブル15から読み出す。そして、S0909にてレストラン推薦画面を送信してから現在までの経過時間が上記移動時間未満であれば、レストランに未入店であるとみなして、処理をS0914からS0911へ戻す。これに対して、経過時間が上記移動時間以上であれば、入店済みであるとみなして、処理をS0914からS0915へ進める。
S0915では、サーバ1は、レストランテーブル15中のS0908にて選択したレストランに対応したレコードにおける「エリア」の値を、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」に書き込む。S0915を完了すると、サーバ1は、処理をS0916へ進める。
S0916では、サーバ1は、到着用フライトマスタ13bを参照するとともに、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「前回送信時変更ステータス」の値を、当該レコードにおける「便名」の値に対応して到着用フライトマスタ13bに登録されている「情報変更ステータス」の値によって上書きする。
次のS0917では、サーバ1は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「前回送信時変更ステータス」の値がS0916での上書きの結果として変更されたか否かをチェックする。そして、「前回送信時変更ステータス」の値が変更されなかった場合には、サーバ1は、S0918において、下記式に従って待ち時間を算出する。
待ち時間=(到着時刻−現時刻)−移動時間
但し、「到着時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して到着用フライトマスタ13bに登録されている「到着時刻」の値である。「移動時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれる場合には、その「ログイン場所」の値に対応してパスワード管理テーブル11に登録されている「到着口への移動時間」の値であり、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれていない場合には、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「レストランコード」の値に対応してレストランテーブル15に登録されている「到着口への移動時間」の値である。S0918を完了すると、サーバ1は、処理をS0926へ進める。
これに対して、「前回送信時変更ステータス」の値が変更されたとS0917にて判断した場合には、サーバ1は、S0919において、到着時刻が変更になった旨を示す画面を、利用者端末2へ送信する。次のS0920では、サーバ1は、下記式に従って待ち時間を算出する。
待ち時間=(変更到着時刻−現時刻)−移動時間
但し、「変更到着時刻」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」の値に対応して出発用フライトマスタ13aに登録されている「変更到着時刻」の値である。「移動時間」は、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれる場合には、その「ログイン場所」の値に対応してパスワード管理テーブル11に登録されている「到着口への移動時間」の値であり、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「予想現在地」が示すエリアに「ログイン場所」が示す場所が含まれていない場合には、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「レストランコード」の値に対応してレストランテーブル15に登録されている「到着口への移動時間」の値である。S0920を完了すると、サーバ1は、処理をS0921へ進める。
S0921では、サーバ1は、S0920にて算出された待ち時間が、予めシステム側で設定された所定の追加食事余裕時間n3を超えているか否かをチェックする。そして、待ち時間が追加食事余裕時間n3以下であれば、サーバ1は、処理をS0926へ進める。
これに対して、算出した待ち時間が追加食事余裕時間n3を超えているとS0921にて判断した場合には、サーバ1は、S0922において、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「食事希望有無」の値が“0”であるか“1”であるかをチェックする。
そして、その値が“0”である場合(即ち、当該利用者が食事を希望していなかった為に空腹であると見込まれる場合)には、サーバ1は、S0924において、図32に示す食事意思再確認画面を送信する。その後、サーバ1は、「食事希望」を示すメッセージを受信したした場合には処理をS0908へ戻し、「食事予定なし」を示すメッセージを受信した場合には処理をS0926へ進める。
これに対して、「食事希望有無」の値が“1”であるとS0922にて判断した場合(即ち、当該利用者が食事を希望していたために満腹であると見込まれる場合)には、サーバ1は、S0923において、追加メニュー通知処理を実行する。図22は、S0923にて実行される追加メニュー通知処理サブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンに入って最初のS1001では、サーバ1は、当該利用者の利用者番号に対応したレコードにおける「便名」を、利用者マスタ12から取得する。
次のS1002では、サーバ1は、S1001にて取得した「便名」に対応したレコードにおける「変更到着時刻」の値を、到着用フライトマスタ13bから読み出す。
次のS1003では、サーバ1は、現時刻が食事時間帯を外れるか否かの判定を行う。図23は、このS1003にて実行される判定処理サブルーチンを示すフローチャートである。このフローチャートに入って最初のS1101では、サーバ1は、現時刻が食事時間帯テーブル16の「朝食」の時間帯に含まれるかどうかをチェックする。そして、前者が後者に含まれる場合には、S1105において「食事時間帯内である」旨の判定結果を図22のルーチンに返し、前者が後者に含まれない場合には、処理をS1102へ進める。
S1102では、サーバ1は、現時刻が食事時間帯テーブル16の「昼食」の時間帯に含まれるかどうかをチェックする。そして、前者が後者に含まれる場合には、S1105において「食事時間帯内である」旨の判定結果を図22のルーチンに返し、前者が後者に含まれない場合には、処理をS1103へ進める。
S1103では、サーバ1は、現時刻が食事時間帯テーブル16の「夕食」の時間帯に含まれるかどうかをチェックする。そして、前者が後者に含まれる場合には、S1105において「食事時間帯内である」旨の判定結果を図22のルーチンに返し、前者が後者に含まれない場合には、S1104において「食事時間帯外である」旨の判定結果を図22のルーチンに返す。
図22に戻り、サーバ1は、S1003の完了後に実行されるS1004において、S1003にて得られた判定結果をチェックし、判定結果が「食事時間帯外である」であれば処理をS1008へ進め、「食事時間帯内である」旨であれば処理をS1005へ進める。
S1005では、サーバ1は、当該利用者の利用者番号に対応したレコードにおける「注文種別」及び「追加注文種別」の値を、利用者マスタ12から取得する。
次のS1006では、サーバ1は、S1005にて取得した「注文種別」及び「追加注文種別」の中に主食に対応したコードが含まれているか否かをチェックし、主食に対応したコードが含まれていれば処理をS1008へ進め、主食に対応したコードが含まれていなければ処理をS1007へ進める。
S1007では、サーバ1は、当該レストラン(即ち、S0910にて受信した情報中の店コードが示すレストラン)に対応したメニューテーブル17から、主食を中心として推薦すべきメニュー種別を幾つか(夜間であれば、アルコール類をも併せて)選択する。S1007の完了後、サーバ1は、処理をS1009へ進める。
一方、S1008では、サーバ1は、当該レストランに対応したメニューテーブル17から、軽食や喫茶(当該利用者の利用者番号に対応したレコードにおける「注文種別」又は「追加注文種別」の値にアルコール類が含まれている場合には、アルコールやつまみ)を中心として、推薦すべきメニュー種別を幾つか選択する。S1008の完了後、サーバ1は、処理をS1009へ進める。
S1009では、サーバ1は、クーポン発行処理を実行する。即ち、サーバ1は、S1007又はS1008にて推薦したメニュー種別の表示,及び、当該利用者の利用者番号と所定のサービスクーポン券種別とをコード化してなるバーコード(クーポン券イメージ)とを含むクーポン券画面を、利用者端末2へ送信する。このクーポン券画面を受信した利用者端末2を保持している利用者が、自分が居るレストランで追加オーダーする際に、このクーポン券画面を店舗POS端末3のバーコードリーダにかざすと、この店舗POS端末3は、このクーポン券画面中のバーコード(クーポン券イメージ)を読み取り、このバーコードが有効(未だ何れのレストランの店舗POS端末3でも読み込まれたことがないケース)であれば、そのバーコードを復調することによって得られたサービスクーポン券種別に対応したサービス(割引き,無料化)を当該利用者に対する請求額に対して施すとともに、同バーコードから復調された利用者番号,自店の店コード,注文種別(注文された各メニュー種別のコード)等の情報を、サーバ1へ通知する。即ち、このバーコード(クーポン券イメージ)が当該店舗に有効な特典データに相当する。
この情報を受信したサーバ1は、受信した情報を、利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードに登録する(但し、注文種別は「追加注文種別」フィールドに登録する)。S1009を完了すると、サーバ1は、この追加メニュー通知処理サブルーチンを終了し、図21のメインルーチンに処理を戻す。
図21において、サーバ1は、S0923を完了すると、処理をS0926へ進める。
S0926では、サーバ1は、S0918又はS0920にて算出された待ち時間が、予めシステム側で設定された所定の警告発信余裕時間m(食事を切り上げて会計を済ませるのに通常要する時間)を超えているか否かをチェックする。そして、待ち時間が警告発信余裕時間mを超えていれば、サーバ1は、S0928にて所定時間待機した後に、処理をS0916に戻す。これに対して、待ち時間が警告発信余裕時間m以内であれば、サーバ1は、S0928において、図34に示すタイムリミット警告画面を送信する。このタイムリミット警告画面中のm,**には、夫々、警告発信余裕時間m,利用者マスタ12中の当該利用者に対応したレコードにおける「便名」が組み込まれる。S0928を完了すると、サーバ1は、当該利用者についての処理を終了する。
<動作例>
以下、上述したように構成される本実施形態の情報ネットワークシステムの動作の具体例を、搭乗客と出迎え客に分けて説明する。なお、見送り客については、搭乗客が手荷物チェックゲートに入るまではこの搭乗客の合わせた行動を取ることを前提として、搭乗客に対するものと同じ処理が実行されるので、その説明を省略する。
[搭乗客の場合]
まず、搭乗客は、空港の入口に到着すると、その入口に掲示されているパスワードを自己の利用者端末2に入力する(S0001)。若しくは、その入口に設置されているバーコード発行装置5と自己の利用者端末2とを無線接続させて、このバーコード発行装置5によって発行されたバーコードを自己の利用者端末2に入力する(S0201)。
次に、搭乗客は、自己の利用者端末2のディスプレイ上に表示される入力画面(図24,図26)に、自己が搭乗する予定の出発便の便名を入力する(S0002,S0202)。すると、これらパスワード及び出発便名は、サーバ1に通知され、サーバ1は、受信したパスワードを、パスワード管理テーブルに登録されている当該日用のパスワードと比較し(S0103,S0303)、何れかの当該日用のパスワードと一致した場合に限り(S0104,S0304)、当該搭乗客に対して一意に発行された利用者番号,便名,ログイン場所(当該入口)及び現在地(当該入口を含むエリア)を、利用者マスタ12に登録する(S0104,S0304)。なお、このログイン処理を通じて利用者端末2にも利用者番号が通知され(S0105,S0004,S0201)、以後、この利用者端末2は、サーバ1に対して送信される情報に自己の利用者番号を添付することになる。その結果、サーバ1は、受信した情報がどの利用者端末2から送信されたものであるかを、認識することができるのである。このよううに、実際に搭乗客が空港に来なければパスワードを入手することができないので、搭乗客になりすまして遠隔地に居る第三者によってシステム資源が無駄に使われることが、防止される。また、パスワードは毎日更新されるので、同じ搭乗客が後日同じパスワードを使うこともできない。
その後、利用者端末2のディスプレイには、チェックイン確認画面(図27)が表示されるので(S0405)、これを見た搭乗客は、直ちにチェックインカウンタに向かい、チェックインを済ませる。すると、サーバ1は、利用者マスタ12に登録されている当該搭乗客のログイン場所をチェックインカウンタに変更し(S0406)、出発用フライトマスタ13aを参照して、当該搭乗客が搭乗予定の出発便の搭乗開始時刻が予定通りであるか遅れているかを、チェックする(S0407,S0408)。そして、搭乗開始時刻が遅れているならば利用者端末2に対して出発時刻変更通知を行う(S0410)。何れにしても、サーバ1は、その時点において決定している搭乗開始時刻と、現在時刻と、チェックインカウンタから手荷物チェックゲートまでに要する移動時間とに基づいて、出発ロビー内において当該搭乗客が滞在し得る滞在時間を算出する(S0409,S0411)。そして、その滞在時間が買い物に通常要する所定の時間(買い物購入余裕時間n1)よりも短ければ、搭乗エリアに入って出発便の搭乗ゲートに向けて移動しなければならないので、サーバ1は、利用者端末2に対して手荷物チェックゲートへの移動指示画面(図28)を表示させる(S0413)。
これに対して、滞在時間が買い物購入余裕時間n1以上であれば、十分お土産を購入することができるので、サーバ1は、利用者端末2に対してお土産購入確認画面(図29)を送信し(S0414)、当該搭乗客がお土産の購入を希望しているのであれば、出発用フライトマスタ13aとお土産店テーブル14とを比較して、当該搭乗客の目的地の特産品を主に販売しているお土産店以外のお土産店を選択して(S0415)、そのお土産店を推薦するためのお土産店推薦画面を利用者端末2に表示させる(S0416)。このお土産店推薦画面には、クーポン券として機能するバーコード(クーポン券イメージ)が含まれており、当該搭乗客が、この画面において推薦されたお土産店にて買い物をして会計する際に、このバーコード(クーポン券イメージ)を、当該お土産店のレジに設置されている店舗POS端末3に読み取らせると、所定の割引サービスを受けることができる。通常、利用者は、このような割引サービスに誘引されるものであると考えられるので、このような利用者を当該お土産店に有効に案内することができるのである。
サーバ1は、当該搭乗客が実際に当該推薦されたお土産店で買い物をしたことを、当該お土産店の店舗POS端末3から受信した情報によって知ることができる。そして、当該搭乗客が実際に当該推薦されたお土産店で買い物をしたのであれば、そのお土産店の店コード,購入時刻,当該お土産店が有るエリアを、利用者マスタ12に登録する(S0419)。一方、当該お土産店の店舗POS端末3から情報を受信していない場合には、当該利用者はいずれのお土産店でも買い物をしていないとも考えられるが、推薦されたお土産店で買い物をしたもののクーポンイメージを利用しなかったという可能性もあるので、お土産店推薦画面を送信してからの経過時間が通常の移動時間と買い物に要する時間との和(サービス時間)を越えた時点で、当該利用者は当該お土産店で買い物をしたものとみなして、当該お土産店があるエリアを、利用者マスタ12に登録する(S0422)。
当該搭乗客がお土産の購入を希望しなかった場合も含め、何れの場合においても、サーバ1は、再度、出発用フライトマスタ13aを参照して、当該搭乗客が搭乗予定の出発便の搭乗開始時刻が予定通りであるか遅れているかをチェックする(S0423,S0424)。そして、搭乗開始時刻が遅れているならば利用者端末2に対して出発時刻変更通知を行う(S0426)。何れにしても、サーバ1は、その時点において決定している搭乗開始時刻と、現在時刻と、現在地から手荷物チェックゲートまでに要する移動時間とに基づいて、出発ロビー内において当該搭乗客が滞在し得る滞在時間を再計算する(S0425,S0427)。そして、その滞在時間が食事に通常要する所定の時間(食事余裕時間n2)よりも短ければ、搭乗エリアに入って出発便の搭乗ゲートへ行き着がなければならないので、サーバ1は、利用者端末2に対して手荷物チェックゲートへの移動指示画面(図28)を表示させる(S0429)。
これに対して、滞在時間が食事余裕時間n2以上であれば、十分食事を採ることができるので、サーバ1は、利用者端末2に対して食事意思確認画面(図30)を送信し(S0430)、当該搭乗客が食事を希望しているのであれば、出発用フライトマスタ13aとレストランテーブル15とを比較して、当該搭乗客が希望する種別のレストランのうち、当該搭乗客の目的地の名物料理を提供するレストランではないレストラン(当該搭乗客が搭乗予定の出発便が機内食を提供する予定であれば軽食中心のレストラン)を選択して(S0431)、そのレストランを推薦するためのレストラン推薦画面を利用者端末2に表示させる(S0432)。このレストラン推薦画面には、クーポン券として機能するバーコード(クーポン券イメージ)が含まれており、当該搭乗客が、このレストラン推薦画面において推薦されたレストランにてオーダーを入れる際に、このバーコード(クーポン券イメージ)を、当該レストランの食券売り場に設置されている店舗POS端末3又は給仕が持つハンディ型の店舗POS端末3に読み取らせると、所定の割引サービスを受けることができる。通常、利用者はこのような割引サービスに誘引されるものであると考えられるので、このような利用者を当該レストランに有効に案内することができるのである。
サーバ1は、当該搭乗客が実際に当該推薦されたレストランで食事を始めたことを、当該レストランの店舗POS端末3から受信した情報によって知ることができる。そして、当該搭乗客が実際に当該推薦されたレストランで食事を開始したのであれば、そのレストランの店コード,入店時刻,当該レストランが有るエリアを、利用者マスタ12に登録する(S0435)。一方、当該レストランの店舗POS端末3から情報を受信していない場合には、当該利用者はいずれのレストランでも食事をしていないとも考えられるが、推薦されたレストランで食事を始めたもののクーポンイメージを利用しなかったという可能性もあるので、レストラン推薦画面を送信してからの経過時間が通常の移動時間を越えた時点で、当該利用者は当該レストランで食事を始めたものとみなして、当該レストランがあるエリアを、利用者マスタ12に登録する(S0438)。
当該搭乗客が食事を希望しなかった場合も含め、何れの場合においても、サーバ1は、再度、出発用フライトマスタ13aを参照して、当該搭乗客が搭乗予定の出発便の搭乗開始時刻が予定通りであるか遅れているかをチェックする(S0439,S0440)。そして、サーバ1は、搭乗開始時刻が遅れているならば利用者端末2に対して出発時刻変更通知を行ってから(S0442)、その時点において決定している搭乗開始時刻と、現在時刻と、現在地から手荷物チェックゲートまでに要する移動時間とに基づいて、出発ロビー内において当該搭乗客が滞在し得る滞在時間を再計算する(S0441,S0443)。そして、その滞在時間が料理又は飲み物を注文して飲食するのに通常要する所定の時間(追加食事余裕時間n3)以上であれば(S0444)、十分飲食することができるので、サーバ1は、当該搭乗客に対してレストランでの飲食を誘うための処理を行う。具体的には、当該利用者が既にレストランで食事を摂っているのケースにおいては、当該搭乗客が搭乗予定の出発便に機内食の用意がある場合(S0603),出発便の最新の到着予定時刻が食事時間帯内である場合(S0605),当該搭乗客が摂ったのが主食である場合(S0607)には、軽食中心として料理・飲み物を選択し(S0609)、それ以外の場合には、主食を中心として料理・飲み物を選択し(S0608)、選択した料理・飲み物を推薦する遅延クーポン券画面を利用者端末2に表示させる(S0803,S0610、S0446)。この遅延クーポン券画面には、出発便の遅延時間の長さに応じた内容のサービスを提供することを意味するバーコード(クーポン券イメージ)が含まれているので、当該搭乗客が、このバーコード(クーポン券イメージ)を、当該レストランの食券売り場に設置されている店舗POS端末3又は給仕が持つハンディ型の店舗POS端末3に読み取らせると、そのバーコードに対応したサービスを受けることができる。一方、当該搭乗客がレストランで未だ食事を摂っていないケースにおいては、サーバ1は、利用者端末2に対して食事意思再確認画面を再送信し(S0447)、当該搭乗客が食事を希望しているのであれば、通常の最初のレストランの推薦と同じ処理を行う。
このように、出発便の搭乗開始時刻が遅延する毎に、その遅延時間に応じたサービスの申し出を伴った食事の提案がなされるので、当該搭乗客に対して、出発ロビー内のレストランに誘導することができる。当該搭乗客にとっても、フライトスケジュールを一々確認しなくても、自己が搭乗予定の出発便の搭乗開始時刻が遅延する毎に、その通知が自己の利用者端末2に表示され、その遅延時間を含めた滞在時間で食事が可能である限りレストランや追加注文の案内が入り、しかも、遅延時間に応じたサービスを受けることができるので、搭乗エリア内で何もしないで搭乗開始を待つという無為な時間を過ごすことなく、出発ロビーで快適に搭乗開始を待つことができる。
[出迎え客の場合]
出迎え客は、空港の入口に到着すると、搭乗客の場合と同様にパスワード及び便名(但し、出迎える予定の搭乗客が搭乗している到着便の便名)を自己の利用者端末2に入力して(S0001,S0201)、サーバ1との間でログインのための処理を行う。
その後、サーバ1は、到着用フライトマスタ13bを参照して、当該出迎え客が到着を待つ到着便の到着時刻が予定通りであるか遅れているかを、チェックする(S0902,S0903)。そして、到着時刻が遅れているならば利用者端末2に対して到着時刻変更通知を行う(S0905)。何れにしても、サーバ1は、その時点において決定している到着時刻と、現在時刻と、入口から到着口までに要する移動時間とに基づいて、出発ロビー内において当該出迎え客が滞在し得る滞在時間を算出する(S0904,S0906)。そして、サーバ1は、利用者端末2に対して食事意思確認画面(図30)を送信し(S0907)、当該出迎え客が食事を希望しているのであれば、当該出迎え客の希望とレストランテーブル15とを比較して、当該出迎え客が希望する種別のレストランのうち何れかを選択して(S0908)、そのレストランを推薦するためのレストラン推薦画面(図31)を利用者端末2に表示させる(S0909)。このレストラン推薦画面には、クーポン券としての価値が付与されたバーコード(クーポン券イメージ)が含まれており、当該出迎え客が、このレストラン推薦画面において推薦されたレストランにてオーダーを入れる際に、このバーコード(クーポン券イメージ)を、当該レストランの食券売り場に設置されている店舗POS端末3又は給仕が持つハンディ型の店舗POS端末3に読み取らせると、所定の割引サービスを受けることができる。
サーバ1は、当該出迎え客が実際に当該推薦されたレストランで食事を始めたことを、当該レストランの店舗POS端末3から受信した情報によって知ることができる。そして、当該出迎え客が実際に当該推薦されたレストランで食事を開始したのであれば、そのレストランの店コード,入店時刻時刻,当該レストランが有るエリアを、利用者マスタ12に登録する(S0910)。一方、当該レストランの店舗POS端末3から情報を受信していない場合には、当該利用者はいずれのレストランでも食事をしていないとも考えられるが、推薦されたレストランで食事を始めたもののクーポンイメージを利用しなかったという可能性もあるので、レストラン推薦画面を送信してからの経過時間が通常の移動時間を越えた時点で、当該利用者は当該レストランで食事を始めたものとみなして、当該レストランがあるエリアを、利用者マスタ12に登録する(S0915)。
当該出迎え客が食事を希望しなかった場合も含め、何れの場合においても、サーバ1は、再度、到着用フライトマスタ13bを参照して、当該出迎え客が到着を待つ到着便の到着時刻が予定通りであるか遅れているかをチェックする(S0916,S0917)。そして、サーバ1は、到着時刻が遅れているならば利用者端末2に対して到着時刻変更通知を行ってから(S0919)、その時点において決定している到着時刻と、現在時刻と、現在地から到着口までに要する移動時間とに基づいて、出発ロビー内において当該出迎え客が滞在し得る滞在時間を再計算する(S0918,S0920)。そして、その滞在時間が料理又は飲み物を注文して飲食するのに通常要する所定の時間(追加食事余裕時間n3)以上であれば(S0921)、十分飲食することができるので、サーバ1は、当該出迎え客に対してレストランでの飲食を誘うための処理を行う。具体的には、当該利用者が既にレストランで食事を摂っているのケースにおいては、現時刻が食事時間帯内であって(S1004)当該出迎え客が摂ったのが主食でない場合(S1006)には、主食中心として料理・飲み物を選択し(S1007)、それ以外の場合には、軽食を中心として料理・飲み物を選択し(S1008)、選択した料理・飲み物を推薦する遅延クーポン券画面を利用者端末2に表示させる(S1009、S0923)。この遅延クーポン券画面には、到着便の遅延時間の長さに応じた内容のサービスを提供することを意味するバーコード(クーポン券イメージ)が含まれているので、当該出迎え客が、このバーコード(クーポン券イメージ)を、当該レストランの食券売り場に設置されている店舗POS端末3又は給仕が持つハンディ型の店舗POS端末3に読み取らせると、そのバーコードに対応したサービスを受けることができる。一方、当該出迎え客がレストランで未だ食事を摂っていないケースにおいては、サーバ1は、利用者端末2に対して食事意思再確認画面を再送信し(S0924)、当該出迎え客が食事を希望しているのであれば、通常の最初のレストランの推薦と同じ処理を行う。
このように、到着便の到着時刻が遅延する毎に、その遅延時間に応じたサービスの申し出を伴った食事の提案がなされるので、当該出迎え客に対して、出発ロビー内のレストランに誘導することができる。当該出迎え客にとっても、フライトスケジュールを一々確認しなくても、自己が待つ到着便の到着時刻が遅延する毎に、その通知が自己の利用者端末2に表示され、その遅延時間を含めた滞在時間で食事が可能である限りレストランや追加注文の案内が入り、しかも、遅延時間に応じたサービスを受けることができるので、何もない到着口で到着を待つという無為な時間を過ごすことなく、出発ロビーで快適に到着便の到着を待つことができる。
(付記1)
空港内において利用者が保持する無線情報端末との間でデータ通信を行うことによって、当該利用者が出発を待つ出発便への搭乗場所へ当該利用者を案内する案内装置であって、
空港内においてパスワードが交付される場所毎に、その場所を識別するエリアコード,その場所において提示されているパスワードの内容を、互いに対応付けて記録しているパスワード記録部と、
各利用者毎に、その利用者が居るエリアを識別するエリアコード,その利用者が待つ出発便を特定するための便名が、互いに対応付けて記録される利用者記録部と、
各出発便毎に、その出発便の便名,その出発便について最新に決定された搭乗開始時刻が、互いに対応付けて記録されるフライトマスタ記録部と、
空港内に出店している各店舗毎に、その店舗が在るエリアを識別するエリアコードを記録している店舗記録部と、
何れかの利用者が保持する無線情報端末に入力されたパスワードと便名を受信すると、受信したパスワードが前記パスワード記録部に記録されている場合に限り、受信したパスワードに対応して前記パスワード記録部に記録されているエリアコードと受信した便名とを前記利用者に対応付けて前記利用者記録部に記録するログイン処理部と、
その後、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている前記最新の搭乗開始時刻までの時間と前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記搭乗場所までの移動時間との差である滞在時間が所定の余裕時間よりも短ければ警告のための画面情報を前記無線情報端末へ送信し、それ以外の場合には、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記店舗記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とその店舗内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短い店舗に有効な特典データを前記無線情報端末へ送信するとともに、前記店舗に対応して前記店舗記録部に記録されているエリアコードによって前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードを更新する案内処理を実行する案内処理部と
を備えたことを特徴とする案内装置。
(付記2)
前記店舗記録部として、前記店舗としての土産店について記録しているお土産店記録部と、前記店舗としてのレストランについて記録しているレストラン記録部とを有するとともに、
前記案内処理部は、最初に前記お土産店記録部を用いた前記案内処理を実行した後に、前記レストラン記録部を用いた前記案内処理を実行し、その後、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている前記最新の搭乗開始時刻が変更される毎に、前記レストラン記録部を用いた前記案内処理を実行する
ことを特徴とする付記1記載の案内装置。
(付記3)
前記店舗記録部には、更に、各店舗が利用者に提供する物を名物とする地域が記録されているとともに、
前記フライトマスタ記録部には、更に、各出発便の行き先が記録されており、
前記案内処理部は、前記案内処理において、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記店舗記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とその店舗内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短く、且つ、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている行き先を含む地域が前記店舗記録部に記録されている店舗以外の店舗に有効な特典データを、前記無線情報端末へ送信する
ことを特徴とする付記1記載の案内装置。
(付記4)
前記店舗記録部には、前記店舗としての各レストランが提供する食事が軽食中心であるか否かの種別が記録されているとともに、
前記フライトマスタ記録部には、更に、各便名に対応する出発便に機内食の提供サービスがあるか否かが記録されており、
前記案内処理部は、前記案内処理において、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に機内食の提供サービスがある旨が記録されている場合には、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記店舗記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とその店舗内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短く、且つ、軽食中心に食事を提供する旨が前記店舗記録部に記録されているレストランに有効な特典データを、前記無線情報端末へ送信する
ことを特徴とする付記1記載の案内装置。
(付記5)
前記店舗記録部には、前記店舗としての各レストランが提供する食事が軽食中心であるか否かの種別が記録されているとともに、
前記フライトマスタ記録部には、更に、各便名に対応する出発便の到着予定時刻が記録されており、
前記案内処理部は、前記案内処理において、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている到着予定時刻が所定の時間帯に含まれる場合には、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記店舗記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とその店舗内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短く、且つ、軽食中心に食事を提供する旨が前記店舗記録部に記録されているレストランに有効な特典データを、前記無線情報端末へ送信する
ことを特徴とする付記1記載の案内装置。
(付記6)
空港内において利用者が保持する無線情報端末との間でデータ通信を行うことによって、当該利用者が到着を待つ到着便からの搭乗客が出てくる到着口へ当該利用者を案内する案内装置であって、
空港内においてパスワードが交付される場所毎に、その場所を識別するエリアコード,その場所において提示されているパスワードの内容を、互いに対応付けて記録しているパスワード記録部と、
各利用者毎に、その利用者が居るエリアを識別するエリアコード,その利用者が待つ到着便を特定するための便名が、互いに対応付けて記録される利用者記録部と、
各出発便毎に、その出発便の便名,その到着便について最新に決定された到着時刻が、互いに対応付けて記録されるフライトマスタ記録部と、
空港内に出店している各レストラン毎に、そのレストランが在るエリアを識別するエリアコードを記録しているレストラン記録部と、
何れかの利用者が保持する無線情報端末に入力されたパスワードと便名を受信すると、受信したパスワードが前記パスワード記録部に記録されている場合に限り、受信したパスワードに対応して前記パスワード記録部に記録されているエリアコードと受信した便名とを前記利用者に対応付けて前記利用者記録部に記録するログイン処理部と、
その後、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている前記最新の到着時刻までの時間と前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記到着口までの移動時間との差である滞在時間が所定の余裕時間よりも短ければ警告のための画面情報を前記無線情報端末へ送信し、それ以外の場合には、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記レストラン記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とそのレストラン内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短いレストランに有効な特典データを前記無線情報端末へ送信するとともに、前記レストランに対応して前記レストラン記録部に記録されているエリアコードによって前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードを更新する案内処理を実行する案内処理部と
を備えたことを特徴とする案内装置。
(付記7)
前記案内処理部は、最初に前記案内処理を実行した後、前記利用者に対応して前記利用者記録部に記録されている便名に対応して前記フライトマスタ記録部に記録されている最新の到着時刻が変更される毎に前記案内処理を実行する
ことを特徴とする付記6記載の案内装置。
(付記8)
前記レストラン記録部には、各レストランが提供する食事が主食中心であるか否かの種別が記録されているとともに、
前記案内処理部は、前記案内処理において、現在時刻が所定の時間帯に含まれる場合には、前記利用者について前記利用者記録部に記録されているエリアコードが示すエリアから前記店舗記録部に記録されているそのエリアコードが示すエリアまでの移動時間とその店舗内での所要時間との和が上記滞在時間よりも短く、且つ、主食中心に食事を提供する旨が前記店舗記録部に記録されているレストランに有効な特典データを、前記無線情報端末へ送信する
ことを特徴とする付記6記載の案内装置。
本発明の第1実施形態による情報ネットワークシステムの概略構成を示すブロック図
パスワード管理テーブルのデータ構造を示す表
利用者マスタのデータ構造を示す表
出発用フライトマスタのデータ構造を示す表
到着用フライトマスタのデータ構造を示す表
お土産店テーブルのデータ構造を示す表
レストランテーブルのデータ構造を示す表
食事時間帯テーブルのデータ構造を示す表
メニューテーブルのデータ構造を示す表
遅延クーポン券テーブルのデータ構造を示す表
パスワードが掲示されている場合における利用者端末及びサーバの処理を示すフローチャート
パスワードがパスワード発行機により発行される場合における利用者端末及びサーバの処理を示すフローチャート
搭乗客・見送り客用のサーバのメインルーチンを示すフローチャート
搭乗客・見送り客用のサーバのメインルーチンを示すフローチャート
搭乗客・見送り客用のサーバのメインルーチンを示すフローチャート
図14のS0431にて実行される候補店選択処理サブルーチンを示すフローチャート
図15のS0446にて実行される追加メニュー通知処理サブルーチンを示すフローチャート
図17のS0604にて実行される食事時間帯判定処理サブルーチンを示すフローチャート
図17のS0610にて実行される遅延クーポン券発行処理サブルーチンを示すフローチャート
出迎え客用のサーバのメインルーチンを示すフローチャート
出迎え客用のサーバのメインルーチンを示すフローチャート
図21のS0923にて実行される追加メニュー通知処理サブルーチンを示すフローチャート
図22のS1003にて実行される食事時間帯判定処理サブルーチンを示すフローチャート
パスワード入力画面を示す図
ガイダンス画面を示す図
便名入力画面を示す図
チェックイン確認画面
移動指示画面
お土産購入確認画面
食事意思確認画面
レストラン推薦画面
食事意思再確認画面
タイムリミット警告画面
タイムリミット警告画面
符号の説明
1 サーバ
2 利用者端末
3 店舗POS端末
11 パスワード管理テーブル
12 利用者マスタ
13 フライトマスタ
14 お土産店テーブル
15 レストランテーブル