JP6843418B1 - プログラム、情報処理方法、情報処理装置およびロボット - Google Patents

プログラム、情報処理方法、情報処理装置およびロボット Download PDF

Info

Publication number
JP6843418B1
JP6843418B1 JP2020558066A JP2020558066A JP6843418B1 JP 6843418 B1 JP6843418 B1 JP 6843418B1 JP 2020558066 A JP2020558066 A JP 2020558066A JP 2020558066 A JP2020558066 A JP 2020558066A JP 6843418 B1 JP6843418 B1 JP 6843418B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guest
cleaning
cpu
room
robot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020558066A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020250984A1 (ja
Inventor
良樹 戸田
良樹 戸田
詩博 徐
詩博 徐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tradfit Co Ltd
Original Assignee
Tradfit Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tradfit Co Ltd filed Critical Tradfit Co Ltd
Priority claimed from PCT/JP2020/023062 external-priority patent/WO2020250984A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6843418B1 publication Critical patent/JP6843418B1/ja
Publication of JPWO2020250984A1 publication Critical patent/JPWO2020250984A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/16Sound input; Sound output
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Information and communication technology [ICT] specially adapted for implementation of business processes of specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/10Services
    • G06Q50/12Hotels or restaurants
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q9/00Arrangements in telecontrol or telemetry systems for selectively calling a substation from a main station, in which substation desired apparatus is selected for applying a control signal thereto or for obtaining measured values therefrom

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Audiology, Speech & Language Pathology (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

ロボット(80)を利用して客室の清掃状態を自動的に点検するプログラム等を提供すること。プログラムは、清掃終了した客室にロボット(80)を入室させ、前記ロボット(80)に搭載したカメラ(88)により撮影された画像を取得し、前記画像に基づいて清掃状態を確認する処理をコンピュータに実行させる。プログラムは、前記ロボット(80)に、所定の基準画像と同じレイアウトの画像を撮影させる。プログラムは、前記ロボット(80)に搭載された臭気センサ(89)により計測された臭気データを取得し、前記画像と、前記臭気データとに基づいて清掃状態を確認する。

Description

本発明は、プログラム、情報処理方法、情報処理装置およびロボットに関する。
ホテル、民泊等の宿泊施設において、ロボットを使用して客室の清掃に必要な物品を客室に運搬するシステムが提案されている(特許文献1)
国際公開第2019/244365号
特許文献1のシステムによると、清掃に必要な物品が清掃を行なう予定の客室に自動的に運搬される。しかしながら、清掃作業および清掃作業後の点検等の作業は、従業員が行なう必要がある。
一つの態様では、ロボットを利用して客室の清掃状態を自動的に点検するプログラム等を提供することを目的とする。
プログラムは、客室の清掃状態を記録したデータベースから、清掃終了した客室に関する情報を抽出し、前記情報に基づいて、清掃終了した客室にロボットを入室させ、前記ロボットに搭載したカメラにより撮影された画像を取得し、前記画像に基づいて清掃状態を確認する処理をコンピュータに実行させる。
一つの態様では、ロボットを利用して客室の清掃状態を自動的に点検するプログラム等を提供できる。
情報処理システムの動作の概要を示す説明図である。 情報処理システムの構成を説明する説明図である。 PMSDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 スピーカDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 清掃状態DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 清掃状態DBの状態遷移を説明する状態遷移図である。 情報処理システムの動作の概要を示すシーケンス図である。 プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 清掃要求処理のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 清掃開始処理のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態2のリコメンドモデルの概要を説明する説明図である。 実施の形態3の情報処理システムの構成を説明する説明図である。 実施の形態3の清掃状態DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 実施の形態3の清掃状態の遷移を説明する状態遷移図である。 実施の形態3のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態4の運搬DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 実施の形態4のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態5の情報処理装置の機能ブロック図である。 実施の形態6の情報処理システムの構成を示す説明図である。 実施の形態7の情報処理システムの構成を説明する説明図である。 確認条件DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 確認結果DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 実施の形態7のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態8のリコメンドモデルの概要を説明する説明図である。 実施の形態8のスマートスピーカの出力を説明する説明図である。 実施の形態8のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態9のスマートスピーカの出力を説明する説明図である。 実施の形態9のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートであ 実施の形態9の変形例で使用するリコメンドモデルの概要を説明する説明図である。 実施の形態10の情報処理装置の機能ブロック図である。 実施の形態11の情報処理装置の機能ブロック図である。
[実施の形態1]
図1は、情報処理システム10の動作の概要を示す説明図である。情報処理システム10は、スマートスピーカ20、情報処理端末18およびルームインジケータ17を含む。スマートスピーカ20および情報処理端末18は、本実施の形態のユーザーインタフェースの例示である。
スマートスピーカ20は、ホテル、民泊等の宿泊施設の客室に配置されている。スマートスピーカ20は略半球形状であり、平面部に円形のタッチパネル25と、カメラ28(図2参照)とを有する。スマートスピーカ20は、タッチパネル25が斜め上方を向くように設置されている。スマートスピーカ20は、球面部分の上部にマイク26を、球面部分の下部にスピーカ27をそれぞれ有する。
情報処理端末18は、スマートフォンまたはタブレット等の汎用の携帯型情報処理装置である。情報処理端末18は、本システム専用の携帯型情報処理装置であっても良い。情報処理端末18は、タッチパネル、マイクおよびスピーカを有する。宿泊施設の従業員は、情報処理端末18を携帯して業務を行なう。
ルームインジケータ17は、清掃準備室またはリネン室等に設置された機器である。ルームインジケータ17は、客室の清掃および確認の状況を一覧表示するディスプレイと、汎用のパソコン等との組合せである。ルームインジケータ17には、後述する清掃状態DB44(図2参照)に記録されたデータがリアルタイムで表示される。すなわち、清掃状態DB44にデータが記録されることにより、自動的にルームインジケータ17にデータが表示される。
図1に示す例では、清掃列の「未」は清掃可能であるが、まだ清掃が終了していないことを示す。清掃列の「不可」は、宿泊客が滞在中等の理由で清掃できないことを示す。清掃列の「終了」は、清掃が終了したことを示す。
確認列の「不可」は、清掃が終了していない、または、宿泊客が滞在中等の理由で、清掃状態の確認を行なえないことを示す。確認列の「未」は清掃が終了して確認を待っていることを示す。確認列の「終了」は、清掃後の確認が終了したことを示す。ルームインジケータ17は、たとえば赤、黄、青等のランプを用いて清掃状態および確認状態を表示しても良い。
清掃担当者および確認担当者は、ルームインジケータ17の表示を見て、客室の清掃作業および確認作業を行なう。なお、ルームインジケータ17の画面は、情報処理端末18およびフロント等に設置されたパソコンのディスプレイにも表示可能である。すなわち、清掃担当者および確認担当者は、情報処理端末18を使用して、清掃状態および確認状態を確認できる。フロントの担当者は、フロントに設置されたパソコンを使用して、清掃状態および確認状態を確認できる。
たとえば、303号室に示す連泊中の宿泊客が、外出する前にスマートスピーカ20に「掃除して下さい」のように話しかける。音声認識と意味解析を行なうことにより、宿泊客の意図が推定されて、ルームインジケータ17の清掃列に「未」が表示される。清掃担当者は、清掃列に「未」が表示されている客室を順次清掃するとともに、タオル等を補充して、客室を整備する。
たとえば、305号室では清掃を終了した清掃担当者がスマートスピーカ20に「終了しました」のように話し掛ける。音声認識と意味解析を行なうことにより、清掃担当者の意図が推定されて、ルームインジケータ17の清掃列に「終了」が表示される。スマートスピーカ20から「3Fの状態です」等の音声とともに、ルームインジケータ17の画面から抜粋した、近傍の部屋の清掃状態が表示される。清掃担当者は、次に清掃する部屋を判断できる。
たとえば、廊下を移動中の確認担当者は、情報処理端末18を用いて清掃状態を確認する。確認担当者は、清掃が終了した部屋の状態を確認する。確認終了後、確認担当者はスマートスピーカ20に「確認OKです」のように話し掛ける。音声認識と意味解析を行なうことにより、清掃担当者の意図が推定されて、ルームインジケータ17の清掃列に「終了」が表示される。
フロントで、宿泊客のチェックアウトが行なわれた場合、チェックアウト情報がルームインジケータ17に反映されてその宿泊客が滞在していた部屋の清掃列に「未」が表示される。フロントでは、ルームインジケータ17の状態を確認して、清掃および確認が終了した客室に新規の宿泊客を案内する。
以上のように、それぞれの客室では、スマートスピーカ20を介した音声による指示により、特別なコマンド等の操作方法を覚えなくても、ルームインジケータ17を操作できる。たとえば、清掃担当者は清掃用具を両手に持った状態であっても、スマートスピーカ20を介してルームインジケータ17を操作できるため、作業効率を高めることができる。
フロントでは、清掃および確認が終了したことをリアルタイムで確認できる。したがって、たとえば宿泊客が予定より早く到着した場合であっても、部屋の準備を待たせる時間を短縮できる。
前述のとおり、スマートスピーカ20および情報処理端末18は、宿泊客および宿泊施設のスタッフ等のユーザがルームインジケータ17を操作するユーザーインタフェースの一例である。ユーザーインタフェースは、ユーザから情報を取得できるものであれば、スマートスピーカ20に限定されるものではない。例えば、マイクやスピーカの機能を備えるスマートフォン、タブレットまたはPC等を用いて代替することも可能である。ユーザーインタフェースは、テレビの機能とコンピュータの機能とを兼ね備えた、いわゆるスマートテレビにより代替することも可能である。
ユーザーインタフェースは、ユーザの身振り手振り等に基づくいわゆるジェスチャー入力に基づいて情報を取得しても良い。ジェスチャー入力は、たとえばユーザのステップ、ジャンプ等の足の動作に基づくものであっても良い。ユーザーインターフェ−スは、ユーザの脳波、筋電位または眼電位等の生体信号に基づいて情報を取得しても良い。ユーザーインタフェースは、たとえば音声入力とジェスチャー入力等、複数の入力手段の組み合わせに基づいて情報を取得しても良い。
なお、ユーザーインタフェースは非接触的に入力を受け付けることが望ましい。ユーザは、荷物等により両手が塞がっている場合であっても、入力を行なえる。
ユーザーインタフェースは、タッチパネルまたはキーボード等の入力機器を介した文字入力によりユーザからの情報を受け付けても良い。ユーザーインタフェースは、ユーザが示す手書きメモまたはパンフレット等をカメラ28により撮影し、文字認識することによりユーザからの情報を受け付けてもよい。
文字による情報の入力を受け付ける場合には、情報処理システム10はユーザーインタフェースのタッチパネル25、または、そのほかの表示装置に、入力を受け付けた内容を表示しても良い。情報処理システム10は、ユーザが使用した言語を含む複数の言語で、入力を受け付けた内容を表示しても良い。ユーザは、自分の意図が正しく認識されたか否かを、画面を見ることで確認できる。
以下の説明においては、ユーザーインタフェースがユーザから取得したデータを、取得データと記載する場合がある。取得データが音声データである場合を例にして、具体例を説明する。また、ユーザーインタフェースが音声を出力する場合を例にして、具体例を説明するが、テキストを画面に表示してもよいし、音声及びテキストの画面出力の両方を行ってもよく、出力手段の種類は限定されない。
図2は、情報処理システム10の構成を説明する説明図である。情報処理システム10は、前述のスマートスピーカ20、情報処理端末18およびルームインジケータ17に加えて、管理サーバ30、音声応答サーバ14、PBX(Private Branch eXchange:構内交換機)16、およびPMS(Property Management System:ホテル管理システム)サーバ15を含む。
管理サーバ30は、PBX16を介してPMSサーバ15と接続されている。なお、管理サーバ30は、PBX16を介さずにPMSサーバ15と接続されていても良い。
スマートスピーカ20は、前述のタッチパネル25、マイク26、スピーカ27およびカメラ28に加えて、CPU(Central Processing Unit)21、主記憶装置22、補助記憶装置23、通信部24およびバスを備える。CPU21は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。CPU21には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。CPU21は、バスを介してスマートスピーカ20を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置22は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置22には、CPU21が行なう処理の途中で必要な情報およびCPU21で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置23は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置23には、CPU21に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。
通信部24は、スマートスピーカ20とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。タッチパネル25は、液晶表示パネル等の表示部251と、表示部251に積層された入力部252とを備える。
なお、図1に示すスマートスピーカ20の形状は例示であり、スマートスピーカ20は略半球状に限定しない。スマートスピーカ20は、柱状、直方体状等の任意の形状であっても良い。スマートスピーカ20は、スマートフォン、タブレットまたはパソコン等の汎用の情報処理装置であっても良い。スマートスピーカ20は、パソコン等の汎用の情報処理装置と、外付けのマイク、スピーカおよびカメラとの組合せにより構成されても良い。
管理サーバ30は、CPU31、主記憶装置32、補助記憶装置33、通信部34およびバスを備える。CPU31は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。CPU31には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。CPU31は、バスを介して管理サーバ30を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置32は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置32には、CPU31が行なう処理の途中で必要な情報およびCPU31で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置33は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置33には、スピーカDB(Database)41、清掃状態DB44、CPU31に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。
スピーカDB41および清掃状態DB44は、管理サーバ30に接続された外部の大容量記憶装置、または、ネットワークを介して管理サーバ30に接続された他のサーバに記録されていても良い。
通信部34は、管理サーバ30とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。管理サーバ30は、パソコンまたはサーバマシン等の汎用の情報処理装置である。管理サーバ30は、大型計算機上で動作する仮想マシンでも良い。管理サーバ30は、複数の複数のコンピュータまたはサーバマシンを組み合わせて構成されても良い。
音声応答サーバ14は、スマートスピーカ20から音声データを取得して、音声認識等の処理を行なうとともに、応答にかかる音声データをスマートスピーカ20に送信する情報処理装置である。
PMSサーバ15は、PMSの管理を行なう情報処理装置である。ここで、PMSについて簡単に説明する。PMSは、宿泊施設の管理システムであり、宿泊客の住所、氏名、国籍、料金決済方法、同行者および宿泊履歴等が記録されている。高級ホテル、民泊等、個々の顧客に応じたサービスを提供する宿泊施設で使用されるPMSには、宿泊客の好み、各種記念日およびアレルギー等の情報も記録されている。PMSは、宿泊施設ごとに、または、チェーン系列ごとに導入されており、予約の受付、チェックイン、チェックアウトおよび精算等の処理に使用される。
音声応答サーバ14およびPMSサーバ15は、パソコンまたはサーバマシン等の汎用の情報処理装置である。音声応答サーバ14およびPMSサーバ15は、大型計算機上で動作する仮想マシンでも良い。音声応答サーバ14およびPMSサーバ15は、複数のコンピュータまたはサーバマシンを組み合わせて構成されても良い。
PBX16は、宿泊施設内の内線電話の制御、および、外線電話との接続等を制御する交換機である。管理サーバ30は、PBX16に対して所定のプロトコルで信号を送信することにより、PBX16を介してPMSサーバ15から情報を取得できる。
図3は、PMSDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。PMSDBは、PMSサーバ15に記録されている情報のうち、宿泊施設に宿泊中および予約中のユーザにかかる情報を関連づけて記録するDBである。PMSDBは、日付フィールド、宿泊施設フィールド、宿泊者フィールドおよび状態フィールドを有する。宿泊施設フィールドは、名称フィールドおよび部屋番号フィールドを有する。
宿泊者フィールドは、代表者フィールド、同行者数フィールド、関係フィールド、チェックアウト日フィールドおよび特記事項フィールドを有する。代表者フィールドは、名前フィールド、年齢フィールド、住所フィールド、性別フィールドおよび国籍フィールドを有する。
日付フィールドには、日付が記録されている。名称フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。部屋番号フィールドには、客室の部屋番号が記録されている。名前フィールドには代表者の名前が記録されている。年齢フィールドには、代表者の年齢が記録されている。住所フィールドには、代表者の住所が記録されている。性別フィールドには、代表者の性別が記録されている。国籍フィールドには、代表者の国籍が記録されている。
同行者数フィールドには、代表者に同行して宿泊する宿泊者の人数が記録されている。関係フィールドには、代表者と同行者との関係が記録されている。チェックアウト日フィールドには、チェックアウト予定日が記録されている。特記事項フィールドには、宿泊者に関する特記事項が記録されている。状態フィールドには、宿泊者の状態が記録されている。宿泊者フィールドの各サブフィールドに記録された情報は、宿泊客の属性にかかる宿泊客属性の一例である。
PMSDBは、1つの客室について、1つのレコードを有する。宿泊者フィールドの各サブフィールドのデータは、予約受付時に取得されるか、または、チェックイン時にフロントの担当者等により入力される。過去にも宿泊したことがある宿泊者に関しては、過去の宿泊時に記録されたデータから取得されても良い。
図3中の333号室のレコードを例にして説明を続ける。代表者フィールドの各サブフィールドには、代表者である「田中一郎」氏の年齢、住所、性別および国籍が記録されている。同行者数フィールドの「1」は、代表者である「田中一郎」氏と同行者1人の、合計2人が宿泊することを示す。関係フィールドの「夫婦」は、333号室に宿泊する2人が、夫婦であることを意味する。
チェックアウト日フィールドの「6月21日」は、333号室に宿泊する宿泊客が、6月21日にチェックアウトする予定であることを意味する。特記事項フィールドの「銀婚式」は、333号室に宿泊する夫婦が、銀婚式を迎えることを意味する。状態フィールドの「未到着」は、まだチェックインしていないことを意味する。
図3中の334号室のレコードを例にして説明を続ける。代表者フィールドの各サブフィールドには、代表者である「王敏」氏の年齢、住所、性別および国籍が記録されている。同行者数フィールドの「3」は、代表者である「王敏」氏と同行者3人の、合計4人が宿泊することを示す。関係フィールドの「家族」は、334号室に宿泊する4人が、家族連れであることを意味する。
チェックアウト日フィールドの「6月30日」は、334号室に宿泊する宿泊客が6月30日にチェックアウトする予定であることを意味する。特記事項フィールドの「幼児2人」は、334号室に宿泊する4人のうち、2人が幼児であることを意味する。状態フィールドの「チェックイン済」は、チェックインが済んでいることを意味する。
図4は、スピーカDB41のレコードレイアウトを説明する説明図である。スピーカDB41は、スマートスピーカ20に固有に付与されたスピーカID(Identifier)と設置場所とを関連づけて記録するDBである。なお、本実施の形態では、スマートスピーカ20を識別する具体例として、スピーカIDを用いるが、ユーザーインタフェースを識別するためのユーザーインタフェース識別子としては、ユーザーインタフェースを識別するための情報であればよく、当該ユーザーインタフェースが設置された客室の部屋番号や、ユーザーインタフェースに割り振られたIPアドレス等であってもよい。
スピーカDB41は、スピーカIDフィールドおよび設置場所フィールドを有する。設置場所フィールドは、宿泊施設名フィールドおよび部屋番号フィールドを有する。スピーカIDフィールドには、スピーカIDが記録されている。宿泊施設名フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。部屋番号フィールドには、客室の部屋番号が記録されている。スピーカDB41は、1台のスマートスピーカ20について1つのレコードを有する。
図5は、清掃状態DB44のレコードレイアウトを説明する説明図である。清掃状態DB44は、客室と清掃状態とを関連づけて記録するDBである。清掃状態DB44は、宿泊施設名フィールド、部屋番号フィールドおよび状態フィールドを有する。状態フィールドは、清掃フィールド、確認フィールドおよび特記事項フィールドを有する。
宿泊施設名フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。部屋番号フィールドには、客室の部屋番号が記録されている。清掃フィールドには、清掃担当者の作業の状態が記録されている。清掃フィールドの「未」は清掃可能であるが、まだ清掃が終了していないことを示す。清掃フィールドの「不可」は、宿泊客が滞在中等の理由で清掃できないことを示す。清掃フィールドの「終了」は、清掃が終了したことを示す。
確認フィールドには、確認担当者の作業の状態が記録されている。確認フィールドの「不可」は、清掃が終了していない、または、宿泊客が滞在中等の理由で、清掃状態の確認を行なえないことを示す。確認フィールドの「未」は清掃が終了して確認が可能であることを示す。確認フィールドの「終了」は、清掃後の確認が終了したことを示す。
特記事項欄には、清掃に関する特記事項が記録されている。たとえば、306号室の特記事項欄には、清掃および確認を「13時まで」に終了する必要があることが記録されている。
図6は、清掃状態DB44の状態遷移を説明する状態遷移図である。宿泊客のチェックインが行なわれた場合、および、外出していた宿泊客が帰還してフロントからルームキーを受領した場合等に、清掃フィールドおよび確認フィールドに「不可」が記録される。
宿泊客から清掃の依頼を受けた場合、チェックアウトが行なわれた場合、および宿泊客がフロントにルームキーを預けて外出した場合等、客室の清掃準備が整った場合に、清掃フィールドに「未」が記録される。
清掃担当者が清掃を終了して確認の準備が整った場合に、清掃フィールドに「終了」、確認フィールドに「未」が記録される。確認担当者が再清掃を行なう必要があると判断した場合、清掃フィールドに「未」、確認フィールドに「不可」が記録される。確認担当者が正しく清掃できたと判断した場合、清掃フィールドおよび確認フィールドに「終了」が記録される。同時に、PMSサーバ15に客室の清掃および確認が終了した旨が通知される。
図7は、情報処理システム10の動作の概要を示すシーケンス図である。フロントでのチェックアウト処理等により、清掃状態DB44が更新される(ステップS800)。宿泊客から口頭または電話等により清掃の要望を受けた客室係の従業員が、パソコン等を操作して清掃状態DB44を更新しても良い。
ユーザが、スマートスピーカ20に対して、たとえば「掃除して下さい」または「終了しました」のようにスマートスピーカ20に話しかける。音声は、マイク26により取得される(ステップS801)。CPU21は、取得した音声を電気信号に変換した音声データと、カメラ28により撮影された画像と、スピーカIDとを音声応答サーバ14に送信する(ステップS802)。
音声応答サーバ14は、音声データに基づいて音声認識を行ない、ユーザのリクエストを文字列に変換する(ステップS811)。音声応答サーバ14は、変換した文字列に基づいて意味解析を行ない、ユーザのリクエストの意味を判定する(ステップS812)。音声応答サーバ14は、音声データに基づいて発話時のユーザの感情を推定する感情解析を行なう(ステップS813)。なお、音声認識、意味解析および感情解析については公知の手法を使用できるため、詳細については説明を省略する。感情解析には、声のトーンやスピードの情報等を用いても良い。
音声応答サーバ14は、意味解析結果および感情解析結果に基づいて。管理サーバ30への問合せの有無を判定する(ステップS814)。たとえば、ユーザが天気予報または交通情報などの一般的な情報についてリクエストしている場合は、音声応答サーバ14は管理サーバ30への問合せは不要であると判断する。
管理サーバ30への問合せが不要であると判定した場合、音声応答サーバ14は、ネットワークを介してWEBサービス等から情報を収集して、ユーザへの応答にかかる音声データを作成する。音声応答サーバ14は、スマートスピーカ20に音声データを送信し、スマートスピーカ20から音声により応答が出力される。管理サーバ30への問合せを行なわない場合に音声応答サーバ14が行なう処理は公知であるため、詳細については説明を省略する。
ユーザが客室の清掃に関する発言を行なった場合、音声応答サーバ14は管理サーバ30への問合せが必要であると判定する。音声応答サーバ14は、音声データを解析して得たユーザの発言内容と、カメラ28により撮影された画像と、スピーカIDとを管理サーバ30に送信する(ステップS821)。
以下では、管理サーバ30への問合せが必要と判定した場合の処理の概要を説明する。なお、破線で囲んだ部分の処理の詳細については、後述する。
CPU31は、発言内容に基づいて清掃状態DB44の更新要否を判定する(ステップS822)。必要であると判定した場合、CPU31は清掃状態DB44を更新する。具体的には、CPU31はスピーカIDをキーとして清掃状態DB44を検索してレコードを抽出する。CPU31は、抽出したレコードの状態フィールドを更新する。
CPU31は、ユーザへの応答要否を判定する(ステップS823)。たとえば、発言内容がユーザの一人言であると判定した場合、または他のユーザとの会話であると判定した場合、CPU31は清掃状態DB44の更新も、ユーザへの応答も不要であると判定し、以後の処理を行なわない。
たとえば、清掃担当者が「終了しました」のように話し掛けた場合、CPU31は近隣の客室の清掃状況に関する応答が必要であると判定して、PMSサーバ15から必要な情報を取得する。ユーザに応答すると判定した場合、CPU31は、応答内容を音声応答サーバ14に送信する(ステップS824)。
音声応答サーバ14は、受信した情報に基づいて自然音声による回答を作成する(ステップS831)。音声応答サーバ14は、回答にかかる音声データおよび画像をスマートスピーカ20に送信する(ステップS832)。CPU21は、タッチパネル25に受信した画像を表示するとともに、スピーカ27から音声を出力する(ステップS833)。
図8は、プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。図8を使用して、図7中の破線で囲んだ部分でCPU31が行なう処理の流れをさらに具体的に説明する。
CPU31は、音声応答サーバ14が前述のステップS821で送信した、ユーザの発言内容と、カメラ28により撮影された画像と、スピーカIDとを受信する(ステップS851)。CPU31は、受信したスピーカIDをキーとしてスピーカDB41を検索して、スマートスピーカ20が設置された宿泊施設名および部屋番号を取得する(ステップS852)。
CPU31は、ステップS851で受信した発言内容に基づいて、ユーザ、すなわち宿泊客が客室の清掃を要求しているか否かを判定する(ステップS853)。客室の清掃を要求していると判定した場合(ステップS853でYES)、CPU31は清掃要求処理のサブルーチンを起動する(ステップS854)。清掃要求処理のサブルーチンは、宿泊客からの清掃要求を受け付けるサブルーチンである。清掃要求処理のサブルーチンの処理の流れは後述する。その後、CPU31は処理を終了する。
客室の清掃を要求していないと判定した場合(ステップS853でNO)、CPU31は、ユーザ、すなわち客室の清掃担当者が清掃開始を報告しているか否かを判定する(ステップS861)。清掃開始を報告していると判定した場合(ステップS861でYES)、CPU31は清掃開始処理のサブルーチンを起動する(ステップS862)。清掃開始処理のサブルーチンは、清掃担当者に情報を提供するサブルーチンである。清掃開始処理のサブルーチンの処理の流れは後述する。の後、CPU31は処理を終了する。
清掃開始を報告していないと判定した場合(ステップS861でNO)、CPU31は、ユーザが清掃終了を報告しているか否かを判定する(ステップS866)。清掃終了を報告していると判定した場合(ステップS866でYES)、CPU31はユーザが所定の清掃担当者であるか否かを判定する(ステップS867)。判定は、たとえばカメラ28により撮影されたユーザの画像、声紋認証、または、所定のパスワードの入力等に基づいて実行される。
所定の清掃担当者とは、宿泊施設に雇用されて清掃作業を担当する者、または、宿泊施設から清掃作業を委託された清掃会社に雇用されて、宿泊施設で清掃作業を担当する者を意味する。所定の清掃担当者は、単に雇用されているのみでなく、十分な研修等を受けて、その宿泊施設での作業を行なう資格を有すると認定されている者を意味しても良い。所定の清掃担当者は、特定の日時に、特定の客室の清掃担当を割り当てられた特定の清掃担当者を意味しても良い。所定の清掃担当者は、所定の清掃会社の従業員であるなどの定められた条件を満たす者を意味しても良い。
いずれの場合であっても、所定の清掃担当者の氏名、顔写真、声紋およびパスワード等の、ステップS867における判定に必要な情報は、補助記憶装置33またはネットワークを介して接続された外部のサーバに記録されている。
所定の清掃担当者であると判定した場合(ステップS867でYES)、CPU31は清掃状態DB44を更新する(ステップS868)。具体的には、図6を使用して説明したように、CPU31は清掃作業中の客室に関するレコードの清掃フィールドに「終了」を、確認フィールドに「未」を記録する。所定の清掃担当者ではないと判定した場合(ステップS867でNO)、またはステップS868の終了後、CPU31は処理を終了する。
清掃終了を報告していないと判定した場合(ステップS866でNO)、CPU31は、ユーザが確認終了を報告しているか否かを判定する(ステップS871)。確認終了を報告していると判定した場合(ステップS871でYES)、CPU31はユーザが所定の確認担当者であるか否かを判定する(ステップS872)。
所定の確認担当者とは、宿泊施設に雇用されて清掃作業の確認を担当する者、または、宿泊施設から清掃作業を委託された清掃会社に雇用されて、宿泊施設で清掃作業の確認を担当する者を意味する。所定の確認担当者は、単に雇用されているのみでなく、十分な研修等を受けて、その宿泊施設での清掃作業の確認を行なう資格を有すると認定されている者を意味しても良い。所定の確認担当者は、特定の日時に、特定の客室の確認担当を割り当てられた者を意味しても良い。所定の確認担当者は、宿泊施設の従業員であるなどの定められた条件を満たす者を意味しても良い。
同一の担当者が、ある客室において清掃担当者であり、別の客室においては確認担当者であっても良い。確認担当者と清掃担当者とは、所属部門または所属企業等が分かれていても良い。
いずれの場合であっても、所定の確認担当者の氏名、顔写真、声紋およびパスワード等の、ステップS872における判定に必要な情報は、補助記憶装置33またはネットワークを介して接続された外部のサーバに記録されている。
所定の確認担当者であると判定した場合(ステップS872でYES)、CPU31は清掃状態DB44を更新する(ステップS873)。具体的には、確認担当者が再清掃を行なう必要があると判断した旨を報告した場合、CPU31は、清掃フィールドに「未」、確認フィールドに「不可」を記録する。
確認担当者が正しく清掃できたと判断した旨を報告した場合、CPU31は清掃フィールドおよび確認フィールドに「終了」を記録する。CPU31は、PMSサーバ15に客室の清掃および確認が終了した旨を通知する。
確認終了を報告していないと判定した場合(ステップS871でNO)、所定の確認担当者ではないと判定した場合(ステップS872でNO)、またはステップS873の終了後、CPU31は処理を終了する。
図9は、清掃要求処理のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。清掃要求処理のサブルーチンは、宿泊客からの清掃要求を受け付けるサブルーチンである。
CPU31は、PBX16を介してPMSサーバ15に客室の部屋番号を送信して、宿泊客に関する情報を要求する(ステップS901)。CPU31は、PMS15に記録された宿泊客に関する情報を取得する(ステップS902)。宿泊客に関する情報は、図3を使用して説明したPMSDBの1つのレコードに記録された情報を含む。
CPU31は、宿泊客が連泊であるか否かを判定する(ステップS903)。連泊であると判定した場合(ステップS903でYES)、CPU31はいつまでに清掃を終了するべきであるかを確認する(ステップS904)。
たとえば、カメラ28により撮影された画像から宿泊客が外出準備をしていると判定した場合、CPU31はスマートスピーカ20を介して宿泊客に「お出かけですね。何時頃にお戻りの予定でしょうか?」と質問する。CPU31は、宿泊客の回答を音声認識および意味解析して、戻る予定の時刻を取得する。CPU31は、取得した時刻よりも早い時刻が、清掃期限であると判定する。
たとえば、宿泊施設内のレストラン、ティールームまたはマッサージ等の予約がPMSに記録されている場合、CPU31は利用終了予定時刻よりも早い時刻が、清掃期限であると判定する。宿泊客が具体的な清掃期限を指定した場合には、CPU31は宿泊客が指定した期限が清掃期限であると判定する。
CPU31は、標準的な清掃所要時間に基づいて清掃終了の予定時刻を算出し、スマートスピーカ20を介して「3時までに清掃を終了できる予定です。よろしいでしょうか?」等と質問しても良い。宿泊客が同意した場合、CPU31は宿泊客に打診した時刻が、清掃期限であると判定する。
CPU31は、清掃状態DB44を更新する(ステップS905)。具体的には、図6を使用して説明したように、CPU31は宿泊客が利用中の客室に関するレコードの清掃フィールドに「未」を、確認フィールドに「不可」を記録する。CPU31は、清掃期限その他宿泊客からの要望を備考フィールドに記録する。その後、CPU31は処理を終了する。
なお、CPU31は、カメラ28により撮影された画像等を介して、宿泊客が客室から出たことを確認した後に、ステップS905を実行しても良い。
連泊ではないと判定した場合(ステップS903でNO)、CPU31は宿泊客がチェックアウトしたことの通知を待つ(ステップS906)。通知は、たとえばフロントの担当者がチェックアウトの処理を行なった際に、自動的に通知される。CPU31は、PMSサーバ15に適宜アクセスして、チェックアウトが記録されているか否かを確認しても良い。
宿泊客がチェックアウトしたことを確認した後に、CPU31は清掃状態DB44を更新する(ステップS907)。具体的には、図6を使用して説明したように、CPU31は宿泊客が利用していた客室に関するレコードの清掃フィールドに「未」を、確認フィールドに「不可」を記録する。その後、CPU31は処理を終了する。
なお、ステップS906においてCPU31は、宿泊料金を精算して、チェックアウト手続を実行するシステムを起動しても良い。客室内でチェックアウト手続を行なうシステムは従来から使用されているため、説明を省略する。
図10は、清掃開始処理のサブルーチンの処理の流れを説明するフローチャートである。清掃開始処理のサブルーチンは、清掃担当者に情報を提供するサブルーチンである。
CPU31はユーザが所定の清掃担当者であるか否かを判定する(ステップS911)。判定は、たとえばカメラ28により撮影されたユーザの画像、声紋認証、または、所定のパスワードの入力等に基づいて実行される。
所定の清掃担当者でないと判定した場合(ステップS911でNO)、CPU31は処理を終了する。所定の清掃担当者であると判定した場合(ステップS911でYES)、CPU31は、PBX16を介してPMSサーバ15に客室の部屋番号を送信して、宿泊客に関する情報を要求する(ステップS912)。
CPU31は、PMS15に記録された宿泊客に関する情報を取得する(ステップS913)。宿泊客に関する情報は、図3を使用して説明したPMSDBの1つのレコードに記録された情報を含む。
CPU31は、取得した情報の中から清掃担当者に通知する情報を抽出する(ステップS915)。たとえば、宿泊客の人数に応じてバスタオル、カップ等を用意する宿泊施設である場合、CPU31は宿泊客の人数を抽出する。宿泊客の性別に応じて化粧品等のアメニティを用意する宿泊施設である場合、CPU31は宿泊客の人数を性別ごとに抽出する。乳幼児向けのアメニティ等を用意する宿泊施設である場合、CPU31は乳幼児の有無および年齢等を抽出する。
CPU31は、音声応答サーバ14を介してスマートスピーカ20に抽出した情報を出力する(ステップS916)。その後、CPU31は処理を終了する。清掃担当者は、スマートスピーカ20から出力された情報に基づいて、宿泊客のニーズに合うように客室を整えることができる。
本実施の形態によると、音声による指示に基づいて宿泊施設内の機器、具体的にはルームインジケータ17を制御する情報処理システム10を提供できる。自然言語により指示を行なえるため、清掃作業者等の従業員だけでなく、宿泊客であっても容易に利用できる情報処理システム10を提供できる。
宿泊客がスマートスピーカ20を介して清掃を要求した場合、フロントの担当者等による入力作業を経ずにルームインジケータ17に情報が直接反映される。入力作業に伴うタイムラグがなく、速やかに宿泊客の要求に対応できる情報処理システム10を提供できる。
本実施の形態によると、清掃担当者等は清掃用具等で両手が塞がっている場合であっても、スマートスピーカ20を介して音声でルームインジケータ17を操作できる。すなわち清掃作業者等は、作業の手を止めずに、ルームインジケータ17を操作できる。そのため、清掃作業および確認作業の結果が速やかにルームインジケータ17に反映される。以上により、フロント担当者等がタイムラグなく客室の状況を把握して、宿泊客を案内できる情報処理システム10を提供できる。
本実施の形態によると、ルームインジケータ17の画面を清掃担当者等が携帯する情報処理端末18に表示できる。したがって、清掃担当者等はルームインジケータ17が設置された清掃準備室等に戻らなくても、状況を判断して適切な判断を行なえる。
ユーザーインタフェースに、それぞれの客室に設置されたスマートスピーカ20を利用することにより、ユーザが客室番号等を入力する必要がない情報処理システム10を提供できる。
図8を使用して説明したプログラムにおいて、ステップS867およびステップS872で所定の担当者であるか否かを判定し、所定の担当者であると判定した場合にのみ清掃状態DB44を更新する。したがって、外部者の悪戯等により誤った情報が清掃状態DB44に登録されて、清掃漏れおよび確認漏れが発生することを防止できる。
図10を使用して説明した清掃開始処理のサブルーチンにおいて、CPU31は、ステップS911で清掃担当者ではないと判定した場合に処理を終了する。したがって、部外者に対する宿泊客の個人情報漏洩を防止できる。
ステップS911で清掃担当者ではないと判定した場合、CPU31は、測定開始を報告した者の画像、音声等を補助記憶装置33に記録した後に、処理を終了しても良い。記録された情報を別途解析することにより、清掃担当者ではない者により清掃開始処理のサブルーチンが起動された原因を特定できる。原因には、たとえば清掃担当者の登録漏れ、図8のステップS861における誤認識、または宿泊客による悪戯等が考えられる。
清掃開始処理のサブルーチンを使用することにより、清掃担当者は宿泊客に合わせて客室を整えることができる。したがって、宿泊客の満足度向上に寄与する情報処理システム10を提供できる。
なお、宿泊客によって客室の整え方を変えない宿泊施設においては、図8を使用して説明したプログラムにおいて、ステップS861の判定およびステップS862の清掃開始処理のサブルーチンの起動を省略できる。
ステップS911またはステップS867で清掃担当者ではないと判定した場合、および、ステップS872で確認担当者ではないと判定した場合、CPU31は宿泊施設のフロントまたは警備室等に通知を出力しても良い。この際、CPU31はカメラ28を介して撮影した映像およびマイク26を介して取得した音声を、フロントまたは警備室で視聴できるようにすることが望ましい。清掃担当者または確認担当者を装って宿泊施設内に侵入した不審者を早期に発見できる。
CPU31は、清掃状態DB44の変化ログを補助記憶装置33に記録しても良い。変化ログを別途解析することにより、たとえば清掃担当者ごとの清掃所要時間、および、確認担当者により再清掃が必要と判断される頻度等を算出できる。これにより、清掃担当者の能力査定および業務効率の管理を行なえる。
ルームインジケータ17はディスプレイを有さなくても良い。宿泊施設の従業員は、必要に応じて情報処理端末18を操作して、ルームインジケータ17の情報を確認できる。ルームインジケータ17の機能は、管理サーバ30と、外付けディフプレイとの組合せにより実現されてもよい。
[実施の形態2]
本実施の形態は、機械学習によって作成されたリコメンドモデルを用いて客室を整える情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図11は、実施の形態2のリコメンドモデルの概要を説明する説明図である。リコメンドモデルは、宿泊客の属性および天候等の入力データを受け付けて、客室の整備状態に関する出力データを出力するモデルである。ユーザの属性は、PMSサーバ15に記録されたユーザの属性、スマートスピーカ20を介して取得した宿泊客のリクエストおよびユーザの声を分析して推測した宿泊客の感情等である。ユーザの属性は、図3を使用して説明した宿泊者フィールドの各サブフィールドに記録された事柄を含む。
出力データのタイプA、タイプB等は、たとえばエアコンの温度設定、冷蔵庫に入れる飲み物の種類、および、シャンプー等のアメニティの種類等を組み合わせた、客室の整備状態のタイプである。リコメンドモデルは、それぞれのタイプの推奨確率を出力する。
リコメンドモデルは、たとえば、さまざまな入力データに対してベテランの客室係が選択する客室の整備状態を、客室係へのアンケート等により収集した教師データに基づいて、ディープラーニング等の機械学習により作成する。リコメンドモデルは入力データに基づいて客室の整備状態を定める決定木をコーディングしたプログラム等であっても良い。
本実施の形態においては、図10を使用して説明した清掃開始処理のサブルーチンのステップS915において、CPU31はPMS情報と、インターネットの天気予報サイト等から取得した天候とをリコメンドモデルに入力する。CPU31は、リコメンドモデルから、それぞれのタイプの推奨確率を取得して、もっとも高い推奨確率のタイプをステップS916で出力する。
出力は、たとえば「タイプBを推奨します。エアコンの設定温度は22度、冷蔵庫には、ガス入りのミネラルウォータ3本、ビール2缶です。」のように、スピーカ27から音声を出力するとともに、表示部251にも表示する。清掃係は、出力に沿って客室を整備する。
本実施の形態によると、宿泊客の属性および天候に応じて客室を整備できる。たとえば、PMSサーバ15にアルコールを飲まない旨が記録されている宿泊客である場合、冷蔵庫にビール等のアルコール飲料の代わりに、ソフトドリンクを多めに入れることができる。以上より、宿泊客の満足度が向上する情報処理システム10を提供できる。
[実施の形態3]
本実施の形態は、宿泊施設内で荷物を運搬するロボット80を制御する情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。ロボット80は、音声による指示に基づいて制御される宿泊施設内の機器の例示である。
図12は、実施の形態3の情報処理システム10の構成を説明する説明図である。情報処理システム10は、前述のスマートスピーカ20、情報処理端末18、ルームインジケータ17、管理サーバ30、音声応答サーバ14、PBX16、およびPMSサーバ15に加えてロボット80を含む。
ロボット80は、CPU81、主記憶装置82、補助記憶装置83、通信部84、タッチパネル85、マイク86、スピーカ87およびカメラ88およびバスと、図示を省略する走行用のアクチュエータとを備える。CPU81は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。CPU81には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。CPU81は、バスを介してロボット80を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置82は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置82には、CPU81が行なう処理の途中で必要な情報およびCPU81で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置83は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置83には、CPU81に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。
通信部84は、ロボット80とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。タッチパネル85は、液晶表示パネル等の表示部851と、表示部851に積層された入力部852とを備える。ロボット80は、指示された目的地まで荷物を運搬する運搬用ロボットである。
図13は、実施の形態3の清掃状態DB44のレコードレイアウトを説明する説明図である。清掃状態DB44は、客室と清掃状態とを関連づけて記録するDBである。清掃状態DB44は、宿泊施設名フィールド、部屋番号フィールドおよび状態フィールドを有する。状態フィールドは、清掃状態フィールドおよび特記事項フィールドを有する。
宿泊施設名フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。部屋番号フィールドには、客室の部屋番号が記録されている。清掃状態フィールドには、清掃状態が記録されている。清掃状態フィールドの「不可」は、宿泊客が滞在中等の理由で清掃できないことを示す。「配達待ち」は、シーツ、バスタオルおよびシャンプー等、客室の整備に使用する物品の配達を待っている状態を示す。
「清掃待ち」は、清掃担当者による作業を待っている状態を示す。「回収待ち」は、使用済のバスタオルおよびゴミ等の回収を待っている状態を示す。「確認待ち」は、確認担当者による確認を待っている状態を示す。「終了」は、清掃および確認が終了し、宿泊客を迎え入れられる状態になっていることを示す。
図14は、実施の形態3の清掃状態の遷移を説明する状態遷移図である。宿泊客のチェックインが行なわれた場合、および、外出していた宿泊客が帰還してフロントからルームキーを受領した場合等に、清掃状態フィールドに「不可」が記録される。
宿泊客から清掃の依頼を受けた場合、チェックアウトが行なわれた場合、および宿泊客がフロントにルームキーを預けて外出した場合等、客室の清掃準備が整った場合に、清掃状態フィールドに「配達待ち」が記録される。ロボット80が客室に必要な物品を配達する。配達終了後、または、配達する物品がない場合、清掃状態フィールドに「清掃待ち」が記録される。
清掃担当者が清掃を終了した場合、清掃状態フィールドに「回収待ち」が記録される。ロボット80が客室に行き、物品を回収する。回収終了後、または回収する物品がない場合、清掃状態フィールドに「確認待ち」が記録される。回収必要な物品の有無は、清掃担当者がスマートスピーカ20を介して入力する。
確認担当者が確認を終了して問題ないと判断した場合、清掃状態フィールドに「終了」が記録されるとともに、PMSサーバ15に客室の清掃および確認が終了した旨が通知される。確認担当者が再清掃を行なう必要があると判断した場合、清掃状態フィールドに「清掃待ち」が記録される。
図15は、実施の形態3のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。図15を使用して説明するプログラムは、ロボット80による配達を制御するプログラムであり、図8を使用して説明したプログラムと平行して実行される。
CPU31は、清掃状態DB44を検索して、清掃状態フィールドに「配達待ち」または「回収待ち」が記録されているレコードを取得する(ステップS921)。CPU31は、取得したレコードに基づいて配達元および配達先を判定する(ステップS922)。具体的には、「配達待ち」である場合には配達元はリネン室等であり、配達先は客室である。「回収待ち」である場合には配達元は客室であり、配達先は廃品回収室である。
CPU31は、配達元および配達先をロボット80に指示する(ステップS923)。CPU81は指示を受信する(ステップS941)。CPU81は、配達元に移動する(ステップS942)。CPU81は、物品を受け取る(ステップS943)。
物品の受け取りは、CPU81がアクチュエータ等を動作させて物品を搭載することによって実行されても、他の機械または人間がロボット80に物品を載せることによって実行されても良い。たとえば、人間がロボット80に物品を載せる場合、CPU81は必要な物品および配達先を表示部851に表示する。人間は、表示内容を見て適切な物品を選択して、ロボット80に載せた後に、入力部852を操作して配達先に向かうように指示する。
CPU81は、ロボット80を配達先に移動させる(ステップS944)。CPU81は、物品を降ろす(ステップS945)。物品を降ろす作業は、CPU81がアクチュエータ等を動作させて物品を搭載することによって実行されても、他の機械または人間がロボット80から物品を降ろすことによって実行されても良い。
CPU81は、配達が終了したことを管理サーバ30に通知する(ステップS946)。CPU31は、通知を受信する(ステップS925)。CPU31は、清掃状態DB44を更新する(ステップS926)。具体的には、図13を使用して説明したように、配達を終了した場合には清掃状態フィールドに「清掃待ち」を記録する。回収を終了した場合には、清掃状態フィールドに「確認待ち」を記録する。
CPU31は、処理を終了するか否かを判定する(ステップS927)。たとえば、客室の清掃サービス時間が終了した場合(ステップS927でYES)、CPU31は処理を終了すると判定する。処理を終了しないと判定した場合(ステップS927でNO)、CPU31はステップS921に戻る。処理を終了すると判定した場合、CPU31は処理を終了する。
なお、CPU31は、ステップS921で複数のレコードを取得し、ステップS923において、複数の客室を順次回るようにロボット80に指示しても良い。
本実施の形態によると、客室の整備に使用する物品を清掃担当者が運搬する必要がない情報処理システム10を提供できる。清掃担当者の負担を低減できる。また、清掃担当者が物品補充のために清掃準備室等に戻る必要がないため、清掃作業の効率を高められる。
[変形例−1]
ロボット80は、シーツ、バスタオルおよびシャンプー等の宿泊客に提供する物品に加えて、雑巾、モップ、洗剤および掃除機等の清掃担当者が使用する清掃用具を配達してもよい。宿泊者に提供する物品と、清掃用具とは、同一のロボット80が配達しても、異なるロボット80が配達してもよい。
清掃担当者が複数の客室を連続して清掃する場合、清掃用具を運搬するロボット80は清掃担当者と共に移動しても良い。具体的にはロボット80は最初に清掃を行なう予定の客室まで清掃用具を配達し、清掃担当者の到着を待つ。清掃担当者は、ロボット80が配達した清掃用具を使用して客室を清掃する。
清掃完了後、清掃担当者は清掃用具をロボット80に搭載するか、または、ロボット80に清掃用具の搭載を指示する。清掃担当者は、情報処理端末18を操作してルームインジケータ17の状況を確認して次に清掃する客室を判断する。清掃担当者は、入力部852を操作して、次の客室に向かうようにロボット80に指示する。ロボット80は、指示された客室まで清掃用具を配達する。
本変形例によると、清掃担当者が清掃用具を運搬する必要がないため、清掃作業者の負担を低減する情報処理システム10を提供できる。
ロボット80は清掃用具とともに、使用済のバスタオルおよびゴミ等を搭載してもよい。客室の清掃終了時に、図14を使用して説明した「回収待ち」の状態を経ずに「確認待ち」の状態に遷移する情報処理システム10を提供できる。このようにする場合、清掃担当者が一連の清掃を終えて清掃準備室に戻る際に、ロボット80は廃品回収室等に移動し、搭載した使用済のバスタオルおよびゴミ等を降ろす。
CPU31は、次に清掃を行なう客室をロボット80に指示してもよい。ロボット80は、清掃用具を搭載して指示された客室に移動する。なお、CPU81は、CPU31により指示された次に清掃を行なう客室を、表示部851に表示してもよい。
清掃担当者は、ロボット80とともに移動して、次の客室の清掃を行なう。清掃担当者が次に清掃する客室を判断する必要がないため、経験の少ない清掃担当者であっても効率よく作業を進められる情報処理システム10を提供できる。
[変形例−2]
チェックアウトタイム前後等の特定の時間帯に「清掃待ち」の客室が集中して発生する場合がある。このような集中時間帯については、過去の実績の統計、および、当日の客室稼働率等に基づいて予測可能である。
本変形例においては、CPU31は集中時間帯に清掃可能になる客室の予測数を宿泊施設のフロアごとに算出する。CPU31は、予測数に基づいてフロアごとに設けられた仮置き場所に必要数の物品をロボット80に配達させる。ロボット80または清掃作業者が、仮置き場所から必要な物品を客室に運び、清掃を行なう。
必要な物品を予測して仮置き場所に配達することにより、それぞれの客室への物品の配達および清掃を速やかに行なえる情報処理システム10を提供できる。チェックアウトタイムから、次の宿泊客のチェックインタイムまでの時間が短い場合であっても、円滑に客室整備を行なえる情報処理システム10を提供できる。
たとえば、大型で積載量の大きいロボット80が、リネン室または倉庫等から仮置き場所に物品を配達し、小型のロボット80が仮置き場所からそれぞれの客室へ物品を配達する。客室前の廊下等で、宿泊客の通行を妨げずに物品を配達する情報処理システム10を提供できる。
[実施の形態4]
本実施の形態は、ロボット80がさまざまな物品を配達する情報処理システム10に関する。実施の形態3と共通する部分については、説明を省略する。
図16は、実施の形態4の運搬DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。運搬DBは、配達元、配達先、配達する物品および配達状態を関連づけて記録するDBである。運搬DBは、宿泊施設名フィールド、配達元フィールド、配達先フィールド、物品フィールドおよび状態フィールドを有する。
宿泊施設名フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。配達元フィールドには、配達元の場所が記録されている。配達先フィールドには、配達先の名称が記録されている。物品フィールドには配達する物品が記録されている。状態フィールドには、物品の状態が記録されている。「終了」は配達先に到着したことを示す。「移動中」は配達元から配達先に移動中であることを示す。「受け取り前」はまだロボット80に搭載されていないことを示す。状態フィールドの初期値は、「受け取り前」である。
たとえば、図16の一番下のレコードは、清掃担当者が清掃を終了して清掃状態DB44を更新した場合に作成される。CPU31は、清掃状態DB44のうち更新されたレコードの部屋番号フィールドに記録された部屋番号を、運搬DBに追加したレコードの配達元フィールドに記録する。
図16の一番上のレコードは、宿泊客がスマートスピーカ20を介して食事のルームサービスを依頼した場合に作成される。具体的には、CPU31は宿泊客の依頼を受け付けたスマートスピーカ20のスピーカIDをキーにして、スピーカDB41を検索して、レコードを抽出する。CPU31は、抽出したレコードの部屋番号フィールドに記録された部屋番号を、運搬DBに追加したレコードの配達先フィールドに記録する。
図16の上から2番目のレコードは、宿泊客がスマートスピーカ20を介してルームサービス後の食器の片付けを依頼した場合に作成される。具体的には、CPU31は宿泊客の依頼を受け付けたスマートスピーカ20のスピーカIDをキーにして、スピーカDB41を検索して、レコードを抽出する。CPU31は、抽出したレコードの部屋番号フィールドに記録された部屋番号を、運搬DBに追加したレコードの配達元フィールドに記録する。
運搬DBには、上述のとおりCPU31が追加したレコードと、ルームサービスの受注システム等により自動的に生成されたレコードと、宿泊施設の従業員により手動で作成されたレコードとが混在して記録されても良い。
図17は、実施の形態4のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。図17を使用して説明するプログラムは、ロボット80による配達を制御するプログラムであり、図8を使用して説明したプログラムと平行して実行される。ロボット80は、たとえば食事運搬用、ゴミ回収用等、用途ごとに適切な運搬機構を有する。
CPU31は、運搬DBを検索して、状態フィールドに「受け取り前」が記録されているレコードを取得する(ステップS951)。CPU31は、取得したレコードの物品フィールドに記録された物品に基づいて配達に使用するロボット80を選択する(ステップS952)。
CPU31は、配達元、配達先および物品をロボット80に指示する(ステップS953)。CPU81は指示を受信する(ステップS971)。CPU81は、配達元に移動する(ステップS972)。CPU81は、物品を受け取る(ステップS973)。CPU81は、物品を受け取ったことを管理サーバ30に通知する(ステップS974)。
CPU31は、通知を受信する(ステップS954)。CPU31は、運搬DBを更新する(ステップS955)。具体的には、状態フィールドに「移動中」を記録する。
CPU81は、ロボット80を配達先に移動させる(ステップS975)。CPU81は、物品を降ろす(ステップS976)。物品を降ろす作業は、CPU81がアクチュエータ等を動作させて物品を搭載することによって実行されても、他の機械または人間がロボット80から物品を降ろすことによって実行されても良い。
CPU81は、配達が終了したことを管理サーバ30に通知する(ステップS977)。CPU31は、通知を受信する(ステップS956)。CPU31は、運搬DBを更新する(ステップS957)。具体的には、状態フィールドに「終了」を記録する。
CPU31は、処理を終了するか否かを判定する(ステップS958)。たとえば、ルームサービスの時間が終了した場合、CPU31は処理を終了すると判定する。処理を終了しないと判定した場合(ステップS958でNO)、CPU31はステップS951に戻る。処理を終了すると判定した場合(ステップS958でYES)、CPU31は処理を終了する。
なお、CPU31は、ステップS951で複数のレコードを取得し、ステップS953において、複数の客室を順次回るようにロボット80に指示しても良い。
本実施の形態によると、さまざまな物品をロボット80に配達させる情報処理システム10を提供できる。
CPU31は、実施の形態2で説明したリコメンドモデルを使用して、物品の詳細を判定しても良い。宿泊客がスマートスピーカ20を介してシャンプーの配達を依頼した場合を例にして説明する。
CPU31は、PMSサーバ15に記録されたユーザの属性、スマートスピーカ20を介して取得した宿泊客のリクエストおよびユーザの声を分析して推測した宿泊客の感情等に基づいて、宿泊客の属性を取得する。CPU31は宿泊客の属性および天候を受け付けて、宿泊客に推奨するシャンプーの銘柄に関する出力データを出力するリコメンドモデルを選択する。CPU31は、選択したリコメンドモデルに宿泊客の属性と天候を入力する。CPU31は、出力データに基づいて客室に届けるシャンプーの銘柄を判定する。
以上により、宿泊客の性別、年齢等に応じたシャンプーを提供する情報処理システム10を実現できる。
宿泊客がスマートスピーカ20を介してディナーのルームサービスを依頼した場合を例にして説明する。たとえば、宿泊客が「シェフのお薦めコース」のような、宿泊施設側の裁量の大きい注文をした場合、CPU31は宿泊客の属性および天候を受け付けて、宿泊客に推奨するディナーに関する出力データを出力するリコメンドモデルを選択する。出力データは、たとえば主菜、副菜等の料理のそれぞれについて、宿泊客が好む確率である。
CPU31は、選択したリコメンドモデルに宿泊客の属性と天候を入力する。CPU31は、出力データを取得して、ネットワークを介して厨房に伝達する。厨房の料理人は、出力データを見て、宿泊客の好みに合わせたコース料理を組み立てる。料理人は、調理した料理をロボット80に運搬させる。
以上により、宿泊客の好みに合わせた料理の提供を支援する情報処理システム10を実現できる。
[実施の形態5]
図18は、実施の形態5の情報処理装置の機能ブロック図である。情報処理装置は、取得部91と、機器制御部92とを備える。取得部91は、宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェース20から音声データを取得する。機器制御部92は、取得部91が取得した音声データと、ユーザーインタフェース20を識別するユーザーインタフェース識別子とに基づいて、宿泊施設内の機器17、80を制御する機器制御部92とを備える。
[実施の形態6]
本実施の形態は、汎用のコンピュータ90とプログラム97とを組み合わせて動作させることにより、本実施の形態の情報処理システム10用の管理サーバ30を実現する形態に関する。図19は、実施の形態6の情報処理システム10の構成を示す説明図である。なお、実施の形態1と共通する部分の説明は省略する。
本実施の形態の情報処理システム10は、ネットワークを介して接続されたスマートスピーカ20、音声応答サーバ14、PMSサーバ15、PBX16、ルームインジケータ17、情報処理端末18およびコンピュータ90を備える。コンピュータ90は、CPU31、主記憶装置32、補助記憶装置33、通信部34、読取部36およびバスを備える。
プログラム97は、可搬型記録媒体96に記録されている。CPU31は、読取部36を介してプログラム97を読み込み、補助記憶装置33に保存する。またCPU31は、コンピュータ90に実装されたフラッシュメモリ等の半導体メモリ98に記憶されたプログラム97を読出しても良い。さらに、CPU31は、通信部34および図示しないネットワークを介して接続される図示しない他のサーバコンピュータからプログラム97をダウンロードして補助記憶装置33に保存しても良い。
プログラム97は、コンピュータ90の制御プログラムとしてインストールされ、主記憶装置32にロードして実行される。これにより、コンピュータ90は上述した管理サーバ30として機能する。
[実施の形態7]
本実施の形態は、ロボット80を用いて清掃終了後の確認作業を行なう情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図20は、実施の形態7の情報処理システム10の構成を説明する説明図である。情報処理システム10は、スマートスピーカ20、情報処理端末18、ルームインジケータ17、管理サーバ30、音声応答サーバ14、PMSサーバ15、PBX16およびロボット80を含む。
本実施の形態のロボット80は、CPU81、主記憶装置82、補助記憶装置83、通信部84、タッチパネル85、マイク86、スピーカ87、複数のカメラ88、臭気センサ89およびバスと、図示を省略する走行用のアクチュエータとを備える。CPU81は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。CPU81には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。CPU81は、バスを介してロボット80を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置82は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置82には、CPU81が行なう処理の途中で必要な情報およびCPU81で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置83は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置83には、確認条件DB45、CPU81に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。確認条件DB45は、管理サーバ30の補助記憶装置33、または、ネットワークを介してロボット80に接続された他のサーバに記憶されていてもよい。
通信部84は、ロボット80とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。タッチパネル85は、液晶表示パネル等の表示部851と、表示部851に積層された入力部852とを備える。
複数のカメラ88は、たとえば床上5センチ程度、床上1メートル程度、および床上1.5メートル程度等、複数の高さに配置されている。カメラ88は、ロボット80の手に取り付けられており、任意の位置に移動可能であっても良い。複数の視野角および感度のカメラ88がロボット80に搭載されていてもよい。カメラ88は、いわゆる360度カメラであってもよい。
臭気センサ89は、宿泊客が不快に感じる臭気の原因であるにおい物質を検出するセンサである。
ロボット80は、指示された部屋まで自動的に移動し、所定の手順に沿って画像の撮影および臭気に関する記録を行なう清掃確認用ロボットである。ロボット80は、浴室およびクローゼットの扉等を開閉するマニュピュレーターを有する。ロボット80は、実施の形態3で説明した運搬用ロボットを兼ねてもよい。
補助記憶装置33には、前述のスピーカDB41、清掃状態DB44、CPU31に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データに加えて、確認結果DB46が保存される。
確認結果DB46は、管理サーバ30に接続された外部の大容量記憶装置、または、ネットワークを介して管理サーバ30に接続された他のサーバに記録されていても良い。
図21は、確認条件DB45のレコードレイアウトを説明する説明図である。確認条件DB45は、部屋番号と、部屋の状況と、確認用の撮影場所および撮影条件とを関連づけて記録するDBである。確認条件DB45は、部屋番号フィールド、状況フィールド、場所フィールド、基準画像フィールドおよび撮影条件フィールドを有する。撮影条件フィールドは、カメラフィールド、カメラ位置フィールドおよびカメラ向きフィールドを有する。確認条件DB45は、1つの確認箇所について、1つのレコードを有する。
部屋番号フィールドには、部屋番号が記録されている。状況フィールドには、連泊の部屋であるか、チェックアウト済の部屋であるかが記録されている。図21中の「連泊」は、連泊の部屋であることを意味する。チェックアウト済の部屋である場合には、状況フィールドに「チェックアウト済」が記録される。
場所フィールドには、画像を撮影する場所が記録されている。基準画像フィールドには、撮影対象場所の標準的な画像が記録されている。カメラフィールドには、ロボット80に搭載された複数のカメラ88のうち、どのカメラ88を使用するかが記録されている。
カメラ位置フィールドには、撮影時のカメラの位置を示す座標が記録されている。カメラ向きフィールドには、撮影時のカメラの向きを示す座標が記録されている。座標は、たとえばそれぞれの客室のドアを基準に用いた三次元座標で表現される。このようにすることにより、同一のタイプの客室では、カメラ位置フィールドおよびカメラ向きフィールドに同一の値を使用できる。座標は、宿泊施設内の特定の場所を基準に用いた三次元座標で表現されてもよい。
撮影条件フィールドは、シャッタースピード、感度および焦点距離等を記録するサブフィールドを有してもよい。
なお、状況フィールドが「チェックアウト済」である場合と「連泊」である場合とでは、場所フィールドに記録される撮影場所が異なっていてもよい。たとえば、「連泊」の場合には、「クローゼット内」等を撮影対象に含めなくてもよい。
図22は、確認結果DB46のレコードレイアウトを説明する説明図である。確認結果DB46は、各客室で確認条件DB45に基づいて実施した確認結果を、部屋番号および確認日時と関連づけて記録するDBである。
確認結果DB46は、部屋番号フィールド、確認日時フィールド、状況フィールド、場所フィールド、および、結果フィールドを有する。結果フィールドは、外観フィールドおよび臭気フィールドを有する。外観フィールドは、画像データフィールドおよび外観判定フィールドを有する。臭気フィールドは、臭気データフィールドおよび臭気判定フィールドを有する。確認結果DB46は、1つの場所の1回の確認について、1つのレコードを有する。
部屋番号フィールドには、部屋番号が記録されている。確認日時フィールドには、ロボット80が客室の確認作業を開始した日時が記録されている。状況フィールドには、連泊の部屋であるか、チェックアウト済の部屋であるかが記録されている。
場所フィールドには、画像を撮影した場所が記録されている。場所フィールドに記録された場所は、図21を使用して説明した確認条件DB45の場所フィールドに対応する。画像データフィールドには、点検条件DB45の撮影条件フィールドに記録された撮影条件に基づいてカメラ88により撮影された画像のデータが記録されている。
外観判定フィールドには、それぞれの画像に基づいてCPU31が判定した判定結果が記録されている。「正常」は、点検条件DB45の基準画像フィールドに記録された基準画像との類似度が所定の閾値以上であるとCPU31が判定したことを示す。基準画像との類似度が所定の閾値未満であるとCPU31が判定した場合には、外観判定フィールドに「異常」が記録される。
臭気データフィールドには臭気センサ89により取得された臭気のデータが記録されている。臭気のデータは、たとえば臭気センサ89が計測した、におい物質の濃度または量を記録したテキストデータである。臭気センサ89は、複数のにおい物質それぞれの濃度を計測することが望ましい。複数のにおい物質それぞれの濃度を計測したデータを専門家が解析することにより、臭気の発生原因を解明して、対策を行なえる。
臭気判定フィールドには、臭気センサにより検出した臭気に関する判定結果が記録されている。「正常」はにおい物質が所定の閾値未満である、すなわち臭気が基準範囲内であるとCPU31が判定したことを示す。におい物質の濃度が所定の閾値以上であるとCPU31が判定した場合には、臭気判定フィールドに「異常」が記録される。
図23は、実施の形態7のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。CPU31は、清掃状態DB44から確認待ち、すなわち、清掃は終了し、清掃後の確認は終了していない客室を抽出する(ステップS501)。CPU31は、抽出した客室の部屋番号をロボット80に送信する(ステップS502)。ステップS502により、CPU31は清掃終了した客室に確認用のロボット80を入室させる入室指示部の機能を実現する。
なお部屋番号は、確認を行なう客室に関する情報の例示である。CPU31は、たとえば確認を行なう客室の位置情報、または、当該客室への移動経路をロボットに送信してもよい。
CPU81は、部屋番号を受信する(ステップS601)。CPU81は、受信した部屋番号をキーにして確認条件を検索し、確認条件を取得する(ステップS602)。CPU81は、受信した部屋番号に対応する客室に移動する(ステップS603)。なお、CPU81は、宿泊施設の地図、宿泊施設の各所に配置された無線ビーコン、およびカメラ88で撮影した画像等に基づいて自律的にロボット80を目的地まで移動させる。ロボット80等の移動体を目的地まで自律走行させるシステムは公知であるため、説明を省略する。
CPU81は、客室に入室する(ステップS604)。CPU81は、ステップS602で取得した確認条件に沿って、画像を撮影する場所に移動する(ステップS605)。CPU81は、カメラ88の位置および向きを、ステップS602で取得した確認条件に合わせて、撮影を行なう(ステップS606)。
なお、CPU81は基準画像との類似度が高くなるようにカメラ88の位置、向きおよび設定を調整してから撮影を行なうことが望ましい。このようにすることで、CPU81は基準画像と同じレイアウトの画像を撮影できる。
画像の類似度は、たとえばMSE(Mean Square Error)、PSNR(Peak Signal-to-Noise ratio)またはSSIM(Structural Similarity)等の任意の手法を用いて定量的に評価できる。画像の類似度の評価については、様々な手法が公知であるため説明を省略する。
CPU81は、撮影した画像および撮影時に取得した臭気センサのデータを管理サーバ30に送信する(ステップS607)。CPU81は、ステップS602で取得したすべての条件の画像の撮影を終了したか否かを判定する(ステップS608)。終了していないと判定した場合(ステップS608でNO)、CPU81はステップS605に戻る。
ステップS605からステップS608のループの処理について具体例を挙げて説明する。1回目のステップS605においては、CPU81は客室のドアを開けて入口に移動する。続くステップS606において、CPU81は、No.1のカメラ88を使用して客室の入口から見た画像を撮影する。
2回目のステップS605においては、CPU81はバスルームの扉を開けて、バスルームの入り口に移動する。続くステップS606において、CPU81は、No.4のカメラ88を使用して、バスルーム全体の画像を撮影する。なお、CPU81は画像を撮影する前にバスルームの照明を点灯してもよい。ロボット80に、撮影用の照明装置が搭載されていてもよい。No.4のカメラが暗所撮影用のカメラである場合には、CPU81は照明を点灯せずに画像を撮影してもよい。
3回目のステップS605においては、CPU81はバスタブをのぞき込む位置にカメラ88を移動させる。続くステップS606において、CPU81は、No.2のカメラを使用して、バスタブ内部の画像を撮影する。以上のように、確認条件DB45に規定された条件に沿って画像を順次撮影することにより、CPU81は、清掃時にミスが発生する可能性がある場所の画像を網羅的に撮影する。
すべての条件の画像の撮影を終了したと判定した場合(ステップS608でYES)、CPU81は客室から退室する(ステップS609)。次に確認を行なう場所の指示を受信していない場合、CPU81は所定の待機場所に移動する。
ステップS605において宿泊客のトランク等の障害物に妨げられて所定の撮影場所に到達できない場合、ステップS606においてCPU81は障害物の画像を撮影する。
CPU31は、ロボット80から送信された画像および臭気センサのデータを受信する(ステップS511)。ステップS511により、CPU31はロボット80に搭載されたカメラにより撮影された画像を取得する画像取得部の機能を実現する。CPU31は、確認結果DB46に新規レコードを作成して、受信したデータを画像データフィールドおよび臭気データフィールドにそれぞれ記録する。CPU31は受信したデータを解析する(ステップS512)。
たとえばCPU31は、R−CNN(Regional Convolutional Neural Network)、YOLO(You Only Look Once)、またはSSD(Single Shot Multibox Detector)等の物体検出手法により、受信した画像から物体を検出する。たとえば、規定の備品が規定の場所に配置されていない場合に、CPU31は客室の外観に異常があると判定する。CPU31はステップS511で受信した画像と所定の基準画像との類似度が高い場合には異常がなく、類似度が低い場合に異常があると判定してもよい。
CPU31は、画像を入力した場合に正常であるか異常であるかを出力する学習モデルをもちいて判定を行なってもよい。このような学習モデルは、画像と異常の有無との組み合わせを多数記録した訓練データを用いて教師あり学習を行なうことで生成可能である。CPU31は、確認結果DB46の外観判定フィールドに「正常」または「異常」を記録する。
CPU31は臭気センサのデータに基づき所定の閾値以上のにおい分子が検出された場合に臭気に異常があると判定する。CPU31は、確認結果DB46の臭気判定フィールドに「正常」または「異常」を記録する。ステップS512により、CPU31は客室の清掃状態を確認する確認部の機能を実現する。
CPU31は、データの取得を終了したか否かを判定する(ステップS513)。たとえばCPU31は、ステップS511からステップS513を所定の回数繰り返した場合に、データの取得を終了したと判定する。CPU31は、ロボット80から最後の画像を送信した旨の信号を受信した場合、または、ロボット80が客室から退出した旨の信号を受信した場合に、所定のデータの取得を終了したと判定してもよい。終了していないと判定した場合(ステップS513でNO)、CPU31はステップS511に戻る。
終了したと判定した場合(ステップS513でYES)、CPU31は、客室の状態が「正常」であるか否かを判定する(ステップS514)。具体的にはCPU31は、すべての外観判定フィールドおよび臭気判定フィールドに「正常」が記録されている場合に客室の状態は正常であると判定し、それ以外の場合に客室の状態は正常ではないと判定する。
「正常」であると判定した場合(ステップS514でYES)、CPU31は清掃状態DB44から確認を行なった部屋番号に関するレコードを抽出し、確認フィールドに「終了」を記録する(ステップS515)。「正常」ではないと判定した場合(ステップS514でNO)、CPU31は清掃状態DB44から確認を行なった部屋番号に関するレコードを抽出し、確認フィールドに「再確認待ち」を記録する(ステップS516)。「再確認待ち」は、清掃状態が「正常」ではないと判定した旨を意味する記録の例示である。
CPU31は、「再確認待ち」が発生した旨をルームインジケータまたはテキストメッセージ等を介して宿泊施設のスタッフに通知する(ステップS517)。スタッフは、確認結果DB46に記録されたデータを確認するとともに、必要であれば当該客室に赴いて清掃状態の再確認を行なう。
なお、CPU31は、ロボット80を使用した確認結果と、人間である確認担当者による確認結果とを、区別できる態様で清掃状態DB44に記録してもよい。CPU31は、ロボット80を使用した確認結果と、人間である確認担当者による確認結果とを、区別できる態様でルームインジケータ17に表示してもよい。
ステップS515またはステップS518の終了後、CPU31は処理を終了するか否かを判定する(ステップS518)。たとえば客室清掃サービスの提供時間が終了した場合、CPU31は処理を終了すると判定する。終了しないと判定した場合(ステップS518でNO)、CPU31はステップS501に戻る。終了すると判定した場合(ステップS518でYES)、CPU31は処理を終了する。
CPU31は、ロボット80の代わりに、または、ロボット80に加えてスマートスピーカ20のカメラ28、その他客室内に設置されたカメラを遠隔制御して、客室内の撮影を行なってもよい。
本実施の形態によると、ロボット80を用いて清掃終了後の確認作業を行なう情報処理システム10を提供できる。
ステップS512で画像に異常があると判定した場合、CPU31はロボット80に周辺の画像の追加撮影等を指示してもよい。CPU31は、追加撮影された画像も確認結果DB46に記録する。ステップS517で通知を受けたスタッフは、追加撮影された画像を確認することにより、再整備の要否を速やかに判断できる。
ステップS512で臭気に異常があると判定した場合、CPU31は客室の空調設備を遠隔制御して換気のレベルを上昇させてもよい。CPU81がステップS512の解析を実行し、画像等と合わせて解析結果を管理サーバに送信してもよい。
CPU81は、たとえば廊下、ラウンジ等の共用部の清掃状態の確認を行なっても良い。CPU81は、管理サーバ30の指示に基づいて客室に移動する途中に、廊下等の清掃状態の確認を行なってもよい。
[実施の形態8]
本実施の形態は、宿泊客からの明示的な要求を受けていない場合にサービスを提案する情報処理システム10に関する。以下の説明では、明示的な要求を受けていない場合にサービスを提案する形式を、プッシュ型と記載する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図24は、実施の形態8のリコメンドモデルの概要を説明する説明図である。リコメンドモデルは、宿泊客の属性、天候および日時を受け付けて、宿泊客に提案するサービスに関する情報を出力するモデルである。宿泊客の属性は、PMSサーバ15に記録された宿泊客の属性、スマートスピーカ20を介して取得した宿泊客のリクエストおよび宿泊客の声を分析して推測した宿泊客の感情等である。宿泊客の属性は、図3を使用して説明した宿泊者フィールドの各サブフィールドに記録された事柄を含む。
出力データは、宿泊客に提供可能なそれぞれのサービスが宿泊客に受け入れられる確率を示す。図24に示す例では、「ワイン−1」が宿泊客に受け入れられる確率は30パーセント、「ワイン−2」が宿泊客に受け入れられる確率は25%である。リコメンドモデルの出力は、客室に物品を持っていくルームサービスに限定しない。たとえばレストランの予約、または交通手段の予約等でもよい。
リコメンドモデルは、たとえば、過去に様々な宿泊客から受け付けた注文を収集した教師データに基づいて、ディープラーニング等の機械学習により作成する。リコメンドモデルは入力データに基づいて客室の整備状態を定める決定木をコーディングしたプログラム等であっても良い。リコメンドモデルは、宿泊客に推奨するサービスを判定するサービス判定部の機能を実現する。
図25は、実施の形態8のスマートスピーカ20の出力を説明する説明図である。CPU31は、スマートスピーカ20を介して宿泊客に提案するサービスを出力する。出力は、たとえばタッチパネル25への表示と、マイク26からの出力により行なわれる。出力は、タッチパネル25とマイク26のいずれか一方から行われても良い。出力は、客室内のテレビまたはラジオから行われてもよい。
たとえば、宿泊客から「頼む」のように提案に同意する旨の応答を行なった場合、CPU31はルームサービスの担当者に宿泊客の要求を通知する。たとえば、宿泊客から「ノンアルコールの方が良い」のように別の提案を望む旨の応答を取得した場合、CPU31はスマートスピーカ20を介したチャットボットにより宿泊客の要望を取得する。
図26は、実施の形態8のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。CPU31は、宿泊客が在室しているか否かを判定する(ステップS521)。たとえば、フロントにルームキーを預けている場合、または、レストラン等を予約している時間帯である場合、CPU31は宿泊客が在室していないと判定する。
在室していると判定した場合(ステップS521でYES)、CPU31は宿泊客が就寝中であるか否かを判定する(ステップS522)。たとえばCPU31は、客室に配置された睡眠センサからデータを取得して、宿泊客が就寝中であるか否かを判定する。睡眠センサは、たとえばマットレスの下に設置するタイプ、および、ベッドサイドに設置するタイプ等が公知であるため、詳細については説明を省略する。CPU31は、客室内の照明の点灯有無を検出して、就寝中であるか否かを判定してもよい。
就寝中ではないと判定した場合(ステップS522でNO)、CPU31は、PMSサーバ15に記録された宿泊客の属性、スマートスピーカ20を介して取得した宿泊客のリクエストおよび宿泊客の声を分析して推測した宿泊客の感情等に基づいて、宿泊客の属性を取得する(ステップS523)。ステップS523により、CPU31は宿泊客の属性を取得する属性取得部の機能を実現する。
CPU31は図24を使用して説明したリコメンドモデルに、宿泊客の属性、天候および日時を入力し、出力されるサービスに関する情報を取得する(ステップS524)。CPU31は、宿泊客に受け入れられる確率が高いと判定されたサービスのうち、品切れ、またはサービス提供時間終了等の事情により、宿泊客に提供できないサービスを削除する(ステップS525)。CPU31は、残ったサービスに宿泊客に受け入れられる確率が所定の閾値を超えるサービスが存在するか否かを判定する(ステップS526)。
存在すると判定した場合(ステップS526でYES)、CPU31は図25を使用して説明したように、宿泊客にサービスを提案する(ステップS527)。CPU31は、スマートスピーカ20を介して宿泊客が提案に反応したか否かを判定する(ステップS528)。ステップS528により、CPU31は提案したサービスの提供要否を受け付ける受付部の機能を実現する。
反応していないと判定した場合(ステップS528でNO)、CPU31は提案内容および提案に反応しなかった旨を宿泊客の属性に記録する(ステップS529)。反応したと判定した場合(ステップS528でYES)、CPU31はチャットボット等を介して宿泊客の要求の詳細を受け付ける(ステップS531)。CPU31は、宿泊客の要求内容を宿泊客の属性に記録する(ステップS532)。CPU31は、宿泊客の要求内容を担当部門に通知する(ステップS533)。
なお、ステップS531でチャットボットが宿泊客の要望を十分に把握できない場合、CPU31はたとえばフロントの担当者等に対応を引き継ぐ。
宿泊客が在室していないと判定した場合(ステップS521でNO)、宿泊客が就寝中であると判定した場合(ステップS522でYES)、存在しないと判定した場合(ステップS526でNO)、ステップS529の終了後、またはステップS533の終了後、CPU31は処理を終了する。
本実施の形態によると、宿泊客にプッシュ型でサービスを提案する情報処理システム10を提供できる。提案に対する宿泊客の反応を宿泊客の属性に追加することにより、常連客への提案の精度を高める情報処理システム10を提供できる。
適切な提案を出力した場合、宿泊客はたとえば「頼む」の一言でサービスを注文できる。したがって、宿泊客が簡単にサービスを享受できる情報処理システム10を提供できる。
[実施の形態9]
本実施の形態は、宿泊客の体調情報に基づいてサービスを提供する情報処理システム10に関する。実施の形態8と共通する部分については、説明を省略する。
図27は、実施の形態9のスマートスピーカ20の出力を説明する説明図である。CPU31は、宿泊客の体調情報に基づいて宿泊客にサービス等を提案する。提案は、たとえばタッチパネル25への表示と、マイク26からの出力により行なわれる。提案は、タッチパネル25とマイク26のいずれか一方から行われても良い。提案は、客室内のテレビまたはラジオから行われてもよい。
体調情報は、たとえば客室に配置された睡眠センサから取得した睡眠の深さ、心拍数、呼吸数、体温等である。体調情報は、客室内または廊下等に配置した、非接触式の体温計で測定した体温であってもよい。体調情報は、客室内または共用設備に配置した血圧計で測定した血圧および心拍数であってもよい。客室内のトイレに、排泄物から宿泊客の体調を検出するセンサが設置されていてもよい。体調情報は、スマートスピーカ20が取得した宿泊客の声の掠れの有無であってもよい。体調情報は、スマートスピーカ20が宿泊客との会話に基づいて取得した、主観的な体調の状態であってもよい。
図27に示す例では、近隣のクリニックの予約に関する提案がスマートスピーカ20から出力されている。CPU31は、たとえば宿泊客の体調改善に役立つサプリメントの提供、または、空調温度の設定変更を提案してもよい。CPU31は、宿泊客への提案を行なわず、空調機器の温度設定を遠隔操作により自動的に変更してもよい。
図28は、実施の形態9のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。CPU31は、PMSサーバ15に記録された宿泊客の属性、スマートスピーカ20を介して取得した宿泊客のリクエストおよび宿泊客の声を分析して推測した宿泊客の感情等に基づいて、宿泊客の属性を取得する(ステップS541)。
CPU31は、宿泊客の体調情報を取得する(ステップS542)。CPU31は、宿泊客の体調に異常があるか否かを判定する(ステップS543)。たとえば、CPU31は体温が37.5度を超える場合、心拍リズムに異常がある場合、または、呼吸リズムに異常がある場合等に、体調に異常があると判定する。CPU31は、ステップS541で取得した属性に基づいて、異常を判定する閾値を変更してもよい。
異常があると判定した場合(ステップS543でYES)、CPU31は重篤な異常であるか否かを判定する(ステップS544)。たとえば、体温が40度を超える場合、または、心拍リズムが心室細動を示している場合、CPU31は重篤な異常であると判定する。
重篤な異常であると判定した場合(ステップS544でYES)、CPU31はスマートスピーカ20を介して宿泊客に「熱が大変高いようです。助けを呼びますか?」等の声掛けを行なう(ステップS545)。宿泊客からの返事があった場合、CPU31はチャットボットによりスマートスピーカ20を介して宿泊客との会話を行なう。
たとえば、宿泊客が誤って体温センサにホットコーヒーをかざした場合等、実際には体調に異常がない場合には、声掛けにより異常な状態が解消する。CPU31は異常な状態が解消したか否かを判定する(ステップS546)。解消していないと判定した場合(ステップS546でNO)、CPU31は宿泊施設のスタッフに宿泊客の状態を通知する(ステップS547)。
重篤な異常ではないと判定した場合(ステップS544でNO)、CPU31は宿泊客の属性および体調情報に基づいて、宿泊客に提供するサービスを判定する(ステップS551)。判定は、たとえば、発熱の有無、食欲の有無、年齢、性別、国籍、睡眠の深さ等の種々の情報に基づいて場合分けを行なう決定木等の、ルールベースの手法に基づいて行なわれる。
CPU31は、宿泊客の体調改善に寄与すると期待されるサービスを宿泊客に提供する(ステップS552)。たとえば図27を使用して説明したように、CPU31はスマートスピーカ20を介して宿泊客に近隣のクリニックの予約を提案する。CPU31は、空調設備を遠隔操作して、室温を変化させてもよい。
異常がないと判定した場合(ステップS543でNO)、解消したと判定した場合(ステップS546でYES)、ステップS547の終了後、またはステップS552の終了後、CPU31は処理を終了する。
本実施の形態によると、宿泊客の体調異常を検出して対処する情報処理システム10を提供できる。宿泊客が自ら助けを求められないほどの重篤な状態である場合に、自動的にスタッフに通知する情報処理システム10を提供できる。
たとえば、COVID−19のような発熱を伴う感染症が流行している場合、CPU31は基準値以上の発熱を検出した場合に、スタッフまたは感染症の専門家に通知するとともに、宿泊客の外出を禁止しても良い。
CPU31は、宿泊客の体調に異常がないと判定した場合(ステップS543でNO)、宿泊客の健康をさらに増進するサービスを取得して、宿泊客に提供してもよい。
[変形例]
図29は、実施の形態9の変形例で使用するリコメンドモデルの概要を説明する説明図である。リコメンドモデルは、宿泊客の属性および宿泊客の体調情報を受け付けて、宿泊客の体調を改善するサービスに関する情報を出力するモデルである。宿泊客の属性は、PMSサーバ15に記録された宿泊客の属性、スマートスピーカ20を介して取得した宿泊客のリクエストおよび宿泊客の声を分析して推測した宿泊客の感情等である。宿泊客の属性は、図3を使用して説明した宿泊者フィールドの各サブフィールドに記録された事柄を含む。
本実施の形態のリコメンドモデルの出力は、客室内の空調の設定変更、ビタミン等のサプリメントの提供および近隣のクリニックの予約等の種々のサービスが、宿泊客の体調改善に寄与すると期待される確率である。
本変形例においては、ステップS551においてCPU31は図29を使用して説明したリコメンドモデルに、宿泊客の属性、および、宿泊客の体調情報を入力し、出力されるサービスに関する情報を取得する。CPU31は、リコメンドモデルの出力のうち、確率の高い項目を抽出することにより、宿泊客に提供するサービスを判定する。
[実施の形態10]
図30は、実施の形態10の情報処理装置の機能ブロック図である。情報処理装置は、属性取得部71と、サービス判定部72と、出力部73と、受付部74とを備える。属性取得部71は、宿泊客の属性を取得する。サービス判定部72は、属性取得部71が取得した属性に基づいて、宿泊客に推奨するサービスを判定する。出力部73は、宿泊客が滞在中の客室に設置されたユーザーインタフェース20を介してサービス判定部72が判定したサービスに関する情報をプッシュ型で出力する。受付部74は、ユーザーインタフェース20を介して出力部73が出力したサービスの提供要否を受け付ける。
[実施の形態11]
図31は、実施の形態11の情報処理システム10の機能ブロック図である。情報処理システム10は、情報処理装置30とロボット80とを備える。情報処理装置30は、入室指示部75と、画像取得部76と、確認部77とを備える。
入室指示部75は、清掃終了した客室にロボット80を入室させる。画像取得部76は、ロボット80に搭載したカメラ88により撮影された画像を取得する。確認部77は、画像取得部76が取得した画像に基づいて清掃状態を確認する。
ロボット80は、移動部78とカメラ88とを備える。移動部78は、清掃終了した客室まで移動する。カメラ88は、客室内で清掃状態の確認に用いる画像を撮影する。
以上に説明した各実施の形態では、主にホテルで使用する情報処理システム10について説明した。ホテルは、宿泊施設の一例である。情報処理システム10を使用する宿泊施設はホテルに限定されない。宿泊施設は、宿泊可能な施設であって、宿泊する室、すなわち客室を備える任意の施設である。宿泊施設の具体例には、旅館、民泊用の施設、不動産、病院、介護施設、マンションおよび別荘等が含まれる。
宿泊客は、宿泊施設に宿泊する者の例示である。宿泊施設に宿泊する者は、宿泊施設または宿泊施設に含まれる各室の所有者であってもよい。宿泊施設に宿泊する者は、これらの所有者の家族、親戚、友人または知人であってもよい。
宿泊施設が介護施設である場合を例にして、説明する。宿泊している要介護者の情報を記憶するシステムのサーバが、各実施の形態におけるPMSサーバ15の機能を実現する。介護施設の各部屋の清掃および確認の状況を一覧表示するディスプレイが、各実施の形態におけるルームインジケータ17の機能を実現する。
すなわち、PMSサーバ15は、宿泊施設に宿泊する者に関する情報を記憶するサーバの例示である。ルームインジケータ17は、宿泊施設の各部屋の清掃および確認の状況を一覧表示する表示装置の例示である。
各実施例で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(付記1)
宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースから取得データを取得し、
取得した取得データと、前記ユーザーインタフェースを識別するユーザーインタフェース識別子とに基づいて、前記宿泊施設内の機器を制御する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
(付記2)
前記機器は、客室の清掃状態を一覧表示するルームインジケータである
付記1に記載のプログラム。
(付記3)
前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室の清掃要求を示す場合、前記客室が清掃待ちの状態であることを前記ルームインジケータに出力する
付記2に記載のプログラム。
(付記4)
前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室における作業の終了を示す場合、前記取得データを発したユーザが所定の担当者であるか否かを判定し、
所定の担当者であると判定した場合、作業が終了した旨を前記ルームインジケータに出力する
付記2または付記3に記載のプログラム。
(付記5)
前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室で行なわれた作業の確認終了を示す場合、前記取得データを発したユーザが所定の確認担当者であるか否かを判定し、
所定の確認担当者であると判定した場合、確認終了した旨を前記ルームインジケータに出力する
付記2から付記4のいずれか一つに記載のプログラム。
(付記6)
前記機器は、前記宿泊施設内で物品を運搬するロボットである
付記1に記載のプログラム。
(付記7)
前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室の清掃要求を示す場合、前記ロボットに前記客室まで清掃に用いる物品を運搬させる指示を出力する
付記6に記載のプログラム。
(付記8)
前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室における作業の終了を示す場合、
前記ロボットに前記客室から清掃に用いた物品を回収させる指示を出力する
付記6または付記7に記載のプログラム。
(付記9)
前記取得データが、前記ユーザーインタフェースが設置された客室へ物品を運搬する要求を示す場合、前記ロボットに前記客室まで要求された物品を運搬させる指示を出力する
付記6から付記8のいずれか1つに記載のプログラム。
(付記10)
前記取得データは音声データである
付記1から9のいずれか一つに記載のプログラム。
(付記11)
宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースから取得データを取得し、
取得した取得データと、前記ユーザーインタフェースを識別するユーザーインタフェース識別子とに基づいて、前記宿泊施設内の機器を制御する
処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
(付記12)
宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースから取得データを取得する取得部と、
前記取得部が取得した取得データと、前記ユーザーインタフェースを識別するユーザーインタフェース識別子とに基づいて、前記宿泊施設内の機器を制御する機器制御部と
を備える情報処理装置。
10 情報処理システム
14 音声応答サーバ
15 PMSサーバ
16 PBX
17 ルームインジケータ(機器)
18 情報処理端末(ユーザーインタフェース)
20 スマートスピーカ(ユーザーインタフェース)
21 CPU
22 主記憶装置
23 補助記憶装置
24 通信部
25 タッチパネル
251 表示部
252 入力部
26 マイク
27 スピーカ
28 カメラ
30 管理サーバ(情報処理装置)
31 CPU
32 主記憶装置
33 補助記憶装置
34 通信部
36 読取部
41 スピーカDB
44 清掃状態DB
45 確認条件DB
46 確認結果DB
71 属性取得部
72 サービス判定部
73 出力部
74 受付部
75 入室指示部
76 画像取得部
77 確認部
78 移動部
80 ロボット(機器)
81 CPU
82 主記憶装置
83 補助記憶装置
84 通信部
85 タッチパネル
851 表示部
852 入力部
86 マイク
87 スピーカ
88 カメラ
89 臭気センサ
90 コンピュータ
91 取得部
92 機器制御部
96 可搬型記録媒体
97 プログラム
98 半導体メモリ

Claims (19)

  1. 客室の清掃状態を記録したデータベースから、清掃終了した客室に関する情報を抽出し、
    前記情報に基づいて、清掃終了した客室にロボットを入室させ、
    前記ロボットに搭載したカメラにより撮影された画像を取得し、
    前記画像に基づいて清掃状態を確認する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  2. 前記ロボットに、所定の基準画像と同じレイアウトの画像を撮影させる
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記ロボットに搭載された臭気センサにより計測された臭気データを取得し、
    前記画像と、前記臭気データとに基づいて清掃状態を確認する
    請求項1または請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記客室で撮影された複数の前記画像に基づいて、前記客室の清掃状態が正常であるか否かを判定する
    請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のプログラム。
  5. 前記客室で撮影された複数の前記画像と前記臭気データとに基づいて、前記客室の清掃状態が正常であるか否かを判定する
    請求項3に記載のプログラム。
  6. 前記客室の清掃状態が正常であると判定した場合、判定結果を記録する
    請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のプログラム。
  7. 前記客室の清掃状態が正常ではないと判定した場合、判定結果を記録し、前記判定結果を通知する
    請求項1から請求項6のいずれか一つに記載のプログラム。
  8. 清掃状態が正常であるか否かを判定した結果を、客室の清掃状態を一覧表示するルームインジケータに表示させる
    請求項4から請求項7のいずれか一つに記載のプログラム。
  9. 前記ロボットに、清掃を予定している客室へ清掃用具を運搬させる
    請求項1から請求項8のいずれか一つに記載のプログラム。
  10. 宿泊者が前記客室に滞在中である場合、前記ロボットを前記客室に入室させない
    請求項1から請求項9のいずれか一つに記載のプログラム。
  11. 宿泊者の属性を取得し、
    取得した属性に基づいて、前記宿泊者に推奨するサービスを判定し、
    前記宿泊者が滞在中の客室に設置されたユーザーインタフェースを介して前記サービスに関する情報をプッシュ型で出力し、
    前記ユーザーインタフェースを介して前記サービスの提供要否を受け付ける
    請求項1から請求項10のいずれか一つに記載のプログラム。
  12. 前記宿泊者に推奨するサービスは、宿泊者の属性を受け付けて前記宿泊者に推奨するサービスに関する情報を出力するリコメンドモデルを用いて判定する
    請求項11に記載のプログラム。
  13. 前記宿泊者の属性は、宿泊施設に配置されたセンサから取得した前記宿泊者の体調情報を含む
    請求項11または請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記体調情報が前記宿泊者の体調に異常があることを示す場合、宿泊施設のスタッフに通知する
    請求項13に記載のプログラム。
  15. 客室の清掃状態を記録したデータベースから、清掃終了した客室に関する情報を抽出し、
    前記情報に基づいて、清掃終了した客室にロボットを入室させ、
    前記ロボットに搭載したカメラにより撮影された画像を取得し、
    前記画像に基づいて清掃状態を確認する
    処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
  16. 客室の清掃状態を記録したデータベースから、清掃終了した客室に関する情報を抽出する抽出部と、
    前記情報に基づいて、清掃終了した客室にロボットを入室させる入室指示部と、
    前記ロボットに搭載したカメラにより撮影された画像を取得する画像取得部と、
    前記画像に基づいて清掃状態を確認する確認部と
    を備える情報処理装置。
  17. 客室の清掃状態を記録したデータベースから抽出された、清掃終了した客室に関する情報を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した情報に基づいて、前記清掃終了した客室まで移動する移動部と、
    前記客室内で清掃状態の確認に用いる画像を撮影するカメラと、
    を備えるロボット。
  18. 前記画像を、画像に基づいて清掃状態を判定する情報処理システムに送信する
    請求項17に記載のロボット。
  19. 前記画像に基づいて清掃状態を判定する
    請求項17に記載のロボット。
JP2020558066A 2019-06-11 2020-06-11 プログラム、情報処理方法、情報処理装置およびロボット Active JP6843418B1 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019108911 2019-06-11
JP2019108911 2019-06-11
JPPCT/JP2020/000200 2020-01-07
PCT/JP2020/000200 WO2020250473A1 (ja) 2019-06-11 2020-01-07 プログラム、情報処理方法および情報処理装置
PCT/JP2020/023062 WO2020250984A1 (ja) 2019-06-11 2020-06-11 プログラム、情報処理方法、情報処理装置およびロボット

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021018519A Division JP2021077411A (ja) 2019-06-11 2021-02-08 プログラム、情報処理方法、情報処理装置およびロボット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6843418B1 true JP6843418B1 (ja) 2021-03-17
JPWO2020250984A1 JPWO2020250984A1 (ja) 2021-09-13

Family

ID=73782173

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020535272A Active JP6852940B1 (ja) 2019-06-11 2020-01-07 プログラム、情報処理方法および情報処理装置
JP2020558066A Active JP6843418B1 (ja) 2019-06-11 2020-06-11 プログラム、情報処理方法、情報処理装置およびロボット
JP2020113088A Active JP6852934B2 (ja) 2019-06-11 2020-06-30 プログラム、情報処理方法および情報処理装置
JP2021018519A Pending JP2021077411A (ja) 2019-06-11 2021-02-08 プログラム、情報処理方法、情報処理装置およびロボット

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020535272A Active JP6852940B1 (ja) 2019-06-11 2020-01-07 プログラム、情報処理方法および情報処理装置

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020113088A Active JP6852934B2 (ja) 2019-06-11 2020-06-30 プログラム、情報処理方法および情報処理装置
JP2021018519A Pending JP2021077411A (ja) 2019-06-11 2021-02-08 プログラム、情報処理方法、情報処理装置およびロボット

Country Status (2)

Country Link
JP (4) JP6852940B1 (ja)
WO (1) WO2020250473A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113570762A (zh) * 2021-07-23 2021-10-29 中国铁路济南局集团有限公司济南房建公寓段 一种铁路司机智慧行车公寓系统
KR102660699B1 (ko) * 2023-07-26 2024-04-25 주식회사 라코스시스템 투숙객 셀프 서비스용 모바일 어플리케이션 플랫폼

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0364239A (ja) * 1989-08-02 1991-03-19 Nec Eng Ltd 客室状態管理方式
JP2013146310A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Sharp Corp 自走式電子機器
JP2013169222A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Sharp Corp 自走式電子機器
JP2014225141A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 株式会社ホスピタルイン企画開発 ホスピタルインシステム
JP2016220174A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 株式会社東芝 家電制御方法及び家電制御装置
US9720414B1 (en) * 2013-07-29 2017-08-01 Vecna Technologies, Inc. Autonomous vehicle providing services at a transportation terminal
JP2019008602A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 富士通株式会社 通知制御プログラム、情報処理装置及び通知制御方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0821138B2 (ja) * 1987-09-30 1996-03-04 株式会社竹中工務店 建物内の対室作業管理設備
JP2004362017A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Iwatsu Electric Co Ltd バイオ認証を用いる宿泊施設の客室使用管理システム
JP6416590B2 (ja) * 2014-03-31 2018-10-31 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 物管理システムおよび運搬ロボット
US10252419B2 (en) * 2017-05-01 2019-04-09 Savioke, Inc. System and method for robotic delivery between moving targets
CN108961099A (zh) * 2018-05-31 2018-12-07 上海大学 一种基于语音助手的客房服务方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0364239A (ja) * 1989-08-02 1991-03-19 Nec Eng Ltd 客室状態管理方式
JP2013146310A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Sharp Corp 自走式電子機器
JP2013169222A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Sharp Corp 自走式電子機器
JP2014225141A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 株式会社ホスピタルイン企画開発 ホスピタルインシステム
US9720414B1 (en) * 2013-07-29 2017-08-01 Vecna Technologies, Inc. Autonomous vehicle providing services at a transportation terminal
JP2016220174A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 株式会社東芝 家電制御方法及び家電制御装置
JP2019008602A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 富士通株式会社 通知制御プログラム、情報処理装置及び通知制御方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
中田 敦: "Cool Topic 「表情」を備えた自走式商品配達ロボット ホテルルームサービス1.5万件の実績、次は病院へ", NIKKEI ROBOTICS 第10号, vol. 第10号, JPN6020013591, 10 April 2016 (2016-04-10), JP, pages 24 - 25, ISSN: 0004424942 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020205053A (ja) 2020-12-24
WO2020250473A1 (ja) 2020-12-17
JP2021077411A (ja) 2021-05-20
JPWO2020250984A1 (ja) 2021-09-13
JP6852940B1 (ja) 2021-03-31
JP6852934B2 (ja) 2021-03-31
JPWO2020250473A1 (ja) 2021-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10650117B2 (en) Methods and systems for audio call detection
US11775983B2 (en) Method and system of providing service by controlling robot in service area, and robot implementing thereof
US11364638B2 (en) Robot-based waiter operation based on monitoring of customer consumption activity
US20180137340A1 (en) Methods and systems for detecting prohibited objects in a patient room
JP6843418B1 (ja) プログラム、情報処理方法、情報処理装置およびロボット
JP3745364B2 (ja) 物品管理システム、物品管理サーバ
US11093995B2 (en) Monitoring of customer consumption activity and management based on monitoring
CN108475175A (zh) 具有礼宾特征的多功能恒温器
JP2007156577A (ja) 生活支援ロボットによる色情報獲得方法
US20220114514A1 (en) Automated guest activity detection
CN102449668A (zh) 针对面向服务的行业员工的地图指引
WO2020250984A1 (ja) プログラム、情報処理方法、情報処理装置およびロボット
KR101757225B1 (ko) 예약 어플리케이션 기반 자동 체크인 서비스 제공 시스템, 단말, 방법 및 그 방법을 실행시키기 위한 컴퓨터로 읽을 수 있는 프로그램이 저장된 기록매체
JP2005056213A (ja) 情報提供システム、情報提供サーバ、情報提供方法
KR102491832B1 (ko) VoC 수집 방법 및 장치
JP7332310B2 (ja) 情報処理方法、情報処理装置及び情報処理プログラム
CN107423569A (zh) 一种酒店客户健康状况监控系统
US20220070415A1 (en) Access control system
Shiga et al. Intelligent space-based future convenience store for customer interaction service with new experience, safety, and flexibility
CN107480438A (zh) 一种酒店客户健康状况监控方法
US20220092528A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and non-transitory storage medium
CN113325840B (zh) 一种智能服务式酒店客房移动控制装置
JP6944173B1 (ja) 情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム
JPWO2020003616A1 (ja) レポート出力プログラム、レポート出力方法およびレポート出力装置
Abd Al Sattar Gad Evaluating internet of things application in sharm-el sheik hotels

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201019

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201019

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201019

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6843418

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250