JPWO2020191504A5 - - Google Patents

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Claims (15)

  1. 鉄または鋼スラグから目的金属を回収するための方法であって、前記方法は、
    約0.5~約5の範囲の酸対鉄または鋼スラグ粒子質量比で鉄または鋼スラグ粒子と酸を共に混合して混合物を生成するステップと、
    約100℃~約600℃の温度で前記混合物を焼成して前記混合物を温浸し、過剰な水および酸を除去し、かつ熱分解ガスおよび少なくとも1つの可溶性金属塩を含む乾燥混合物を生成するステップと、
    約50g/L~約250g/Lの範囲の密度を得るように水を加えることにより前記乾燥混合物を浸出して前記目的金属に富む水性浸出液および固体残渣を含む水溶液を生成するステップと、
    前記固体残渣から前記目的金属に富む前記水性浸出液を分離するステップと
    を含み、
    前記方法は、任意選択で連続モードで行われる、
    方法。
  2. 前記目的金属は、チタン、ニオブ、マンガン、クロム、鉄、スカンジウム、ネオジム、イットリウム、ランタン、セリウム、サマリウム、ガドリニウム、ジスプロシウム、プラセオジム、ユーロピウム、テルビウム、エルビウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、ケイ素、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、および白金の少なくとも1つである、または、前記目的金属は、チタン、ニオブ、スカンジウムもしくはネオジムである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記鋼スラグは、電気アーク炉スラグである、または、前記鉄スラグは、高炉スラグである、
    前記鉄または鋼スラグ粒子は、約200メッシュ未満の大きさを有する、および/または
    前記鉄または鋼スラグ粒子の直径は、約1μm~約130μmの範囲である、
    請求項1または2に記載の方法。
  4. 混合する前に前記鉄または鋼スラグ粒子を粉砕するステップ、ここで、前記粉砕は、任意選択でボールミリングにより行われる、
    大きさにより前記鉄または鋼スラグ粒子を画分へと分類および分離するステップ、
    混合する前に前記鉄または鋼スラグ粒子を乾燥するステップ、ここで、前記乾燥は、好ましくは、約50℃~約80℃の範囲の温度で、および/または約12時間~約24時間の範囲内の期間に行われる、
    熱分解ガスをリサイクルするステップ、ここで、前記熱分解ガスをリサイクルすることは、任意選択で、前記混合において前記熱分解ガスを再利用することを含む、
    前記目的金属に富む前記水性浸出液および前記固体残渣を含む前記水溶液を撹拌するステップ、ここで、前記撹拌は、好ましくは約150rpm~約650rpmの撹拌速度で行われる、および、
    前記目的金属に富む前記水性浸出液を精製するステップ、ここで、前記精製ステップは、任意選択で、選択的沈殿、溶媒抽出、およびイオン交換の少なくとも1つにより行われる、
    の少なくとも1つをさらに含む、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記混合および前記焼成は、同時に行われる、
    前記混合および前記焼成は、高温処理装置中で行われ、前記高温処理装置は、好ましくはロータリーキルンである、
    前記焼成は、約100℃~約500℃もしくは約200℃~約600℃の温度で行われる、および/または、
    前記焼成は、約30分~約120分の範囲内の期間行われる、
    請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記酸は、
    濃酸である、
    95%~99.999%の範囲の濃度を有する、および/または
    硫酸、塩酸、硝酸、およびそれらの少なくとも2つの混合物からなる群から選択され、好ましくは、前記酸は、硫酸を含む、
    請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記浸出は、周囲温度で行われる、
    前記浸出は、約30分~約360分の範囲内の期間行われる、および/または、
    前記分離ステップは、前記目的金属に富む前記水性浸出液および前記固体残渣を含む前記水溶液を濾過することを含む、
    請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
  8. (i)前記目的金属はニオブであり、前記酸対鉄または鋼スラグ粒子質量比が約2.5~約3.5の範囲であり、前記焼成は約375℃~約425℃の温度で行われ、前記焼成は好ましくは約30分~約240分の範囲内の期間行われ、前記撹拌ステップは、存在する場合、約150~約600rpmの撹拌速度で行われ、かつ、前記乾燥混合物の密度は約175g/L~約225g/Lの範囲である、
    (ii)前記目的金属はチタンであり、前記酸対鉄または鋼スラグ粒子質量比は約2~約3の範囲であり、前記焼成は約200℃~約400℃の温度で行われ、前記焼成は好ましくは約30分~約120分の範囲内の期間行われ、前記撹拌ステップは、存在する場合、約150~約600rpmの撹拌速度で行われ、かつ、前記乾燥混合物の密度は約50g/L~約200g/Lの範囲である、
    (iii)前記目的金属はスカンジウムであり、前記酸対鉄または鋼スラグ粒子質量比は約1.5~約2.5の範囲であり、前記焼成は約175℃~約225℃の温度で行われ、前記焼成は好ましくは約60分~約120分の範囲内の期間行われ、前記撹拌ステップは、存在する場合、約600rpmの撹拌速度で行われ、かつ、前記乾燥混合物の密度は約50g/L~約70g/Lの範囲である、または、
    (iv)前記目的金属はネオジムであり、前記酸対鉄または鋼スラグ粒子質量比は約1.5~約2.5の範囲であり、前記焼成は、約175℃~約225℃の温度で行われ、前記焼成は好ましくは約30分~約60分の範囲内の期間行われ、前記撹拌ステップは、存在する場合、約600rpmの撹拌速度で行われ、かつ、前記乾燥混合物の密度は約50g/L~約70g/Lの範囲である、
    請求項1に記載の方法。
  9. 前記酸は、硫酸、塩酸、硝酸、およびそれらの少なくとも2つの混合物からなる群から選択され、好ましくは、前記酸は硫酸を含む、請求項に記載の方法。
  10. 前記目的金属はチタンであり、
    (i)前記鋼スラグは、電気アーク炉スラグであり、前記酸対鋼スラグ粒子質量比は、2.7~3.3の範囲であり、前記焼成は、360℃~440℃の範囲の温度で行われかつ前記乾燥混合物の前記密度は、180g/L~220g/Lの範囲である、または、
    ii)前記鉄スラグは、高炉スラグであり、前記酸対鉄スラグ粒子質量比は、1.8~2.2の範囲であり、前記焼成は、180℃~220℃の範囲の温度で行われかつ前記乾燥混合物の前記密度は、55.8g/L~68.2g/Lの範囲内である、
    請求項8または9に記載の方法。
  11. 鉄または鋼スラグから目的金属を回収するための方法であって、
    鉄または鋼スラグ粒子、約0.06~約0.12の範囲の還元剤対鉄または鋼スラグ粒子質量比の少なくとも1つの還元剤、および0~約0.1の範囲の融剤対鉄または鋼スラグ粒子質量比の少なくとも1つの融剤を混合して混合物を生成するステップと、
    約1300℃~約1800℃の温度で前記混合物を製錬して目的元素を含む金属相およびスラグ層を形成するステップと、
    前記スラグ相から前記目的元素を含む前記金属相を分離して前記目的元素を含む金属相およびスラグ層を生成するステップと
    を含む、方法。
  12. 前記目的金属は、鉄、マンガン、クロム、およびニオブの少なくとも1つであり、好ましくは、前記目的金属は鉄である、
    前記鋼スラグは、電気アーク炉スラグである、
    前記還元剤は、炭素源を含む、ここで、前記炭素源は、好ましくは、冶金用石炭、木炭、石油コークス(petroleum coke)、石油コークス(pet coke)、天然ガス、およびそれらの少なくとも2つの組み合わせからなる群から選択され、より好ましくは、前記炭素源は、褐炭である、
    前記融剤は、シリカ、アルミナ、およびそれらの混合物からなる群から選択される、および/または、
    前記鉄または鋼スラグ粒子は、約200メッシュ未満の大きさを有する、
    請求項11に記載の方法。
  13. 混合する前に前記鉄または鋼スラグ粒子を粉砕するステップ、ここで、前記粉砕は、任意選択で、ジョークラッシャおよびディスクミルの少なくとも1つを使用して行われる、
    大きさにより前記鉄または鋼スラグ粒子を画分へと分類および分離するステップ、
    混合する前に前記鉄または鋼スラグ粒子を乾燥するステップ、ここで、好ましくは、前記乾燥は、少なくとも約50℃の温度もしくは約50℃~約80℃の範囲の温度で行われ、および/または少なくとも約24時間の期間行われる、
    前記製錬の前に前記混合物をペレット化するステップ、
    前記スラグ相を粉砕してスラグ粒子を得、任意選択で、大きさにより前記スラグ粒子を画分へと分類および分離するステップ、
    前記スラグ相中の前記目的金属含有量を低減して目的金属枯渇スラグを生成するステップ、ここで、前記スラグ相中の前記目的金属含有量を低減するステップは、磁気分離により行われる、および、
    前記目的金属枯渇スラグを高温湿式製錬プロセスにかけて第2の目的金属を回収するステップ、ここで、前記高温湿式製錬プロセスは、好ましくは請求項1~10のいずれか1項に定義されるような方法である、
    の少なくとも1つをさらに含む、請求項11または12に記載の方法。
  14. 前記分離ステップは、機械的分離法により行われる、
    前記分離ステップは、手動で行われる、
    前記製錬は、約1500℃~約1600℃の範囲の温度で行われる、および/または
    前記鉄または鋼スラグ粒子および前記還元剤は、化学エネルギーを放出する酸化還元(レドックス)反応を経る、
    請求項11~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記鉄または鋼スラグは、製鉄または製鋼プロセスの副産物であり、好ましくは、前記製鉄または製鋼プロセスは前記鉄または鋼スラグに熱エネルギーを提供し、より好ましくは、前記鉄または鋼スラグ粒子は、前記混合の前に上昇された温度である、請求項11~14のいずれか1項に記載の方法。
JP2021560138A 2019-03-27 2020-03-27 炭素熱還元プロセスおよび高温湿式製錬プロセスの少なくとも1つを使用して鉄または鋼スラグから目的金属を回収するための方法 Pending JP2022528557A (ja)

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