JPWO2020183915A1 - 車両診断方法、車両診断システム及び外部診断装置 - Google Patents

車両診断方法、車両診断システム及び外部診断装置 Download PDF

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Abstract

工場全体での車両に対する給油量の適正化を図ることが可能な車両診断方法、車両診断システム及び外部診断装置を提供する。エンジンECU(24)と通信する外部診断装置(14)を用いて車両(12)の燃料消費量(Afp)の適否を診断する車両診断方法であって、燃料消費量(Afp)を算出して記憶するステップと、エンジンECU(24)から燃料消費量(Afp)を取得するステップと、燃料消費量(Afp)が閾値(Th)以下であるか否かを判定するステップと、燃料消費量(Afp)が閾値(Th)以下であると判定した場合には、車両(12)の次工程への払い出しを許可し、燃料消費量(Afp)が閾値(Th)より大きいと判定した場合には、燃料の補給を指示するステップを含む。

Description

この発明は、車両診断方法、車両診断システム及び外部診断装置に関し、例えば、車両の生産ラインにおいて車両に対して燃料が給油された後、工場内における燃料消費量の診断等に適用して好適な車両診断方法、車両診断システム及び外部診断装置に関する。
一般に、自動車等の車両の生産ラインでは、組立工程で所定の組付けが終了した後、車両の燃料タンクに対して、組立工程以降の後工程で車両を自走等させるために必要な燃料が給油される。
このような車両の生産ラインで給油される燃料については、従来から、また現在においても、生産コスト削減のため、燃料タンクに対する給油量のより一層の適正化が求められている。
例えば、特開平9−226389号公報には、メインタンクの内側に、エンジンの初期始動に必要な最小限の燃料を貯留するサブタンクを設けた車両用燃料供給装置が開示されている。
この車両用燃料供給装置では、サブタンクの底面近傍に燃料ポンプの吸入口が設けられ、サブタンクの上方に給油管の開口部が設けられる。給油管の開口部から吐出された燃料は常にサブタンクに流入する。このため、サブタンクに貯留された必要最小限の燃料でエンジンの初期始動が可能となり、車両の生産ラインにおける給油量を低減できるとしている。
しかしながら、特開平9−226389号公報は、エンジンの初期始動に必要な燃料の低減のみに着目した技術であり、組立工程以降の後工程で車両が自走等を行うために必要な燃料や、工場内で消費された燃料の補給等も含めた、工場全体での車両に対する給油量の適正化については、何ら考慮されていない。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、工場全体での車両に対する給油量の適正化を図ることが可能な車両診断方法、車両診断システム及び外部診断装置を提供することを目的とする。
この発明の一態様は、車両の生産ラインにおいて車両に対して燃料が給油された後、車両に搭載された電子制御装置と通信する外部診断装置を用いて車両の燃料消費量の適否を診断する車両診断方法であって、電子制御装置が、燃料消費量を算出して記憶するステップと、外部診断装置が、電子制御装置から燃料消費量を取得するステップと、燃料消費量が閾値以下であるか否かを判定するステップと、燃料消費量が閾値以下であると判定した場合には、車両の次工程への払い出しを許可し、燃料消費量が閾値より大きいと判定した場合には、燃料の補給を指示するステップと、を含む。
また、この発明の一態様は、車両の生産ラインにおいて車両に対して燃料が給油された後、車両に搭載された電子制御装置と通信する外部診断装置を用いて車両の燃料消費量の適否を診断する車両診断システムであって、電子制御装置は、燃料消費量を記憶する記憶部を備え、外部診断装置は、電子制御装置から燃料消費量を取得する燃料消費量取得部と、燃料消費量が閾値以下であるか否かを判定する燃料消費量判定部と、を備え、燃料消費量判定部は、燃料消費量が閾値以下であると判定した場合には、車両の次工程への払い出しを許可し、燃料消費量が閾値より大きいと判定した場合には、燃料の補給を指示する。
また、この発明の一態様は、車両の生産ラインにおいて車両に対して燃料が給油された後、車両に搭載された電子制御装置と通信して、車両の燃料消費量の適否を診断する外部診断装置であって、電子制御装置から燃料消費量を取得する燃料消費量取得部と、燃料消費量が閾値以下であるか否かを判定する燃料消費量判定部と、を備え、燃料消費量判定部は、燃料消費量が閾値以下であると判定した場合には、車両の次工程への払い出しを許可し、燃料消費量が閾値より大きいと判定した場合には、燃料の補給を指示する。
この発明によれば、車両の生産ラインにおいて車両に対して燃料が給油された後、外部診断装置が車両の電子制御装置から燃料消費量を取得し、燃料消費量が閾値以下であるか否かを判定し、燃料消費量が閾値よりも大きいと判定した場合には燃料の補給を指示するので、車両の生産ラインにおいて車両に対して燃料が給油された後に、作業者が実際の燃料消費量に応じて追加的な燃料補給(注入)を行うことができる。このため、車両に対する初期給油量を必要最小限の量に減らしつつ、車両毎に必要な燃料を過不足なく給油することができ、工場全体での車両に対する給油量の適正化を図ることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両診断システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、車両の生産ラインからディーラーまでの工程を示す説明図である。 図3は、エンジンECUによる燃料消費量取得処理を示すフローチャートである。 図4は、外部診断装置による燃料消費量判定処理を示すフローチャートである。 図5は、この発明の一実施形態に係る実施例と比較例とを対比説明するための説明図である。 図6は、変形例における燃料消費量判定処理を示すフローチャートである。 図7は、燃料消費量データの消去処理を示すフローチャートである。 図8は、変形例を車両の生産ラインに適用した運用フローの一例を示すフローチャートである。
この発明に係る車両診断方法、車両診断システム及び外部診断装置について実施形態を挙げ、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
[構成]
図1は、この発明の一実施形態に係る外部診断装置14を含み、一実施形態に係る車両診断方法を実施する車両診断システム10の構成の一例を示すブロック図である。
車両診断システム10は、診断対象としての車両12と、車両12の各種診断を外部から行う外部診断装置14と、外部診断装置14に対して各種診断に必要なパラメータファイルを提供するホストコンピュータ16と、を有する。
車両12と外部診断装置14は、コネクタ18、20を介して通信ケーブル22により互いに接続される。また、外部診断装置14は、ホストコンピュータ16と無線通信可能となっている。
この一実施形態において、車両12は、図示しないガソリンエンジンを有する四輪のガソリン車を想定している。ただし、車両12は、内燃機関を有する車両であれば、ガソリンエンジンと電動モータを有するハイブリッド車や、軽油を燃料とするディーゼルエンジン車、液化石油ガス(LPG、Liquefied Petroleum Gas)を燃料とするLPG車等であってもよい。また、車輪の数を四輪に限定するものではなく、二輪車や三輪車、六輪車等であっても構わない。
図1に示すように、車両12は、図示しないエンジンの制御を行うエンジン電子制御装置24(Engine Electronic Control Unit、以下「エンジンECU24」)と、イグニッションスイッチ26(以下「IGSW26」)と、インジェクタ28と、各種センサ30と、を有する。
エンジンECU24は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU32(中央処理装置)、メモリであるROM(本実施形態ではEEPROM34)、RAM36(ランダムアクセスメモリ)、通信インターフェイス38、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有する。
CPU32は、ROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。ROMには、各種プログラムの他、エンジンECU24のECU識別コード(ECU ID)が記憶される。
IGSW26は、 ロータリ式であり、図示しないインスツルメントパネルに向かって左側から「オフ」、「ACC」(アクセサリ)及び「オン」の位置を選択可能である。また、IGSW26は、「オン」の位置からさらに右側(時計回り)に回すと、「ST」(エンジンスタート)の位置となり、エンジンが始動する。
なお、車両12がいわゆるスマートスタート機能を有している場合、IGSW26は、いわゆるスマートスタート機能で用いるプッシュスイッチであってもよい。
本実施形態では、IGSW26が「ACC」及び「オン」の位置にあるとき、図示しないバッテリからエンジンECU24への電力供給が行われる。IGSW26が「オフ」の位置にあるとき、バッテリからエンジンECU24への電力供給は、基本的に停止される。
インジェクタ28は、エンジンECU24の指示に基づき、図示しないスロットルバルブを通過した空気に対して燃料を噴射する。
各種センサ30は、エンジン回転数センサ(NEセンサ)40、スロットル開度センサ42、水温センサ44、O2センサ46、エアフローメータ48等から構成される。エンジンECU24は、これらの各種センサ30の検出信号に基づいて、インジェクタ28の燃料噴射を制御する。
外部診断装置14は、CPU50(中央処理装置)、ROM52、RAM54、通信インターフェイス56、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有する。
CPU50は、ROM52に記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。本実施形態においては、CPU50は、エンジンECU24から後述する燃料消費量Afpを取得する燃料消費量取得部58と、燃料消費量Afpが閾値Th以下であるか否かを判定する燃料消費量判定部60として機能する。
なお、外部診断装置14は、例えばLET(Line End Tester)等と称される専用端末であり、操作者が携帯可能である。このため、外部診断装置14には、キーボードやテンキー、後述する燃料消費量消去ボタン等から構成される入力部62と、CPU50による処理結果を表示する表示部64と、アラーム等の音声を出力するスピーカー66と、が設けられている。
ホストコンピュータ16は、外部診断装置14による車両診断に必要なパラメータファイルを有する。パラメータファイルは、エンジンECU24を特定するためのECU識別コードや、燃料消費量Afpの判定に用いる閾値Th等、車両診断に必要な各種パラメータを含む。このパラメータファイルは、車両診断を行う前に、予めホストコンピュータ16から外部診断装置14へインストールされるものとする。
図2は、車両12の生産ラインからディーラー(納品先)までの工程の例を示している。図2に示すように、車両12の生産工場(以下、生産工場内の建屋と敷地を含めた生産工場全体を「製作所」ということがある)の生産ラインは、主に製造工程と検査工程とから構成される。製造工程は、プレス、溶接、塗装、組立の各工程等からなり、組立工程で所定の組付けが終了した後、車両12の燃料タンクに対して、組立工程以降の後工程で車両12を自走等させるために必要な燃料が給油される。車両12に燃料が給油されると、車両12は検査工程に進む。検査に合格した車両12は、製作所から払出され、物流工程を経てディーラー (納品先)に納車される。
燃料消費量Afpの判定に用いられる閾値Thは、例えば、生産ラインの組立工程後に車両12に対して燃料が給油された後、検査工程における車両12の走行及びアイドリングに最小限必要な燃料の量と、検査工程以外の製作所内における車両12の走行及びアイドリングに最小限必要な燃料の量と、を加算した値を下限とする所定の値であり、予め車種毎に設定される。
[動作]
次に、基本的に以上のように構成される外部診断装置14を含む車両診断システム10の動作について、図3及び図4に示すフローチャートに基づいて詳しく説明する。なお、特に断らない限り、フローチャートによる処理を実行するのはCPU32及びCPU50であるが、これをその都度参照するのは煩雑になるので、必要に応じて参照する。
[燃料消費量Afpの取得]
図3を参照して、CPU32が車両12の燃料消費量Afpを取得し、RAM36に格納するフローについて説明する。
ここでは、生産ラインの組立工程で所定の組付けが終了し、車両12の図示しない燃料タンクに対して車両12を自走等させるために必要な燃料が給油された直後の状態、換言すれば、検査工程での検査直前の状態を初期状態とする。
この初期状態で、外部診断装置14は、コネクタ18、20を介して車両12と接続され、かつ車両12の図示しないバッテリから電源供給を受けているものとする。また、外部診断装置14のROM52には、車両診断に必要なパラメータファイルがインストールされているものとする。
図3に示すように、ステップS1でIGSW26が「オン」となったかどうかを確認する。ここでは、IGSW26が「オン」から「ST」を経て「オン」に戻り、車両12のエンジンが始動したものとする。
次に、ステップS1からステップS2に進み、CPU32は、EEPROM34から前回燃料消費量Afbを読み出し、RAM36の燃料消費量Afpに書き込む(Afp←Afb)。
ここでは、車両12の燃料タンクに対して燃料が給油されてから、初めてIGSW26が「オン」にされた状態を想定しているので、EEPROM34の前回燃料消費量Afbは、初期化により0値とされている。
ステップS3において、CPU32は、インジェクタ28から微小時間毎の燃料噴射量ΔAfiを取得する。
ステップS4に進み、CPU32は、ステップS3で取得した微小時間毎の燃料噴射量ΔAfiを、例えば端数を10[cc]単位で切り上げてから燃料消費量Afpに加算し、積算値としての新たな燃料消費量Afpを算出してRAM36に記憶する(Afp←Afp+ΔAfi)。
次に、ステップS5に進み、IGSW26が「オフ」であるかを確認する。IGSW26が「オン」(ステップS5:NO)の間、所定の間隔(例えば、数ミリ秒〜数百ミリ秒の周期)でステップS3とステップS4が繰り返し実行される。
一方、ステップS5で、IGSW26が「オフ」となった場合には(ステップS5:YES)、CPU32は、RAM36に記憶された燃料消費量Afpを読み出して、EEPROM34の前回燃料消費量Afbに記録する(Afb←Afp)。
ここで、IGSW26が「オフ」となった場合、エンジンECU24に対する電源供給は停止され、揮発性メモリであるRAM36の燃料消費量Afpは消去(リセット)される。これに対し、不揮発性メモリであるEEPROM34の前回燃料消費量Afbは消去されず(リセットされず)、EEPROM34に保持される点に留意する。
次回、IGSW26が「オン」となったときに図3に示す処理が再開され(ステップS1)、ステップS2において、EEPROM34から前回燃料消費量Afbが読み出され、RAM36の燃料消費量Afpに書き込まれる(Afp←Afb)。ステップS3以降では、前回燃料消費量Afbが代入されたRAM36の燃料消費量Afpに対して、微小時間毎の燃料噴射量ΔAfiが加算され、積算値としての新たな燃料消費量Afpが算出される(Afp←Afp+ΔAfi)。
[燃料消費量判定処理]
次に、図4を参照して、外部診断装置14による燃料消費量判定処理の流れを説明する。
なお、本発明の一実施形態に係る外部診断装置14は、車両12の生産工場(製作所)内における車両診断や修理工場における車両診断等、種々の環境下での車両診断に使用可能である。ここでは車両12の生産ラインにおける「検査工程(出荷前検査)」等で実施される車両診断を例にしてその動作を説明する。
図4に示すように、ステップS11において、外部診断装置14のCPU50は、各種パラメータチェックを行い、エンジンECU24との通信状態を確立する。
外部診断装置14とエンジンECU24との通信が確立すると、ステップS12に進み、CPU50の燃料消費量取得部58は、エンジンECU24に対して燃料消費量Afpの送信を要求する(要求コマンドの送信)。
要求コマンドを受け付けたエンジンECU24は、RAM36から燃料消費量Afpを読み出して外部診断装置14に送信し、外部診断装置14の燃料消費量取得部58は、ステップS13において、エンジンECU24から燃料消費量Afpを受領する。
エンジンECU24から燃料消費量Afpを受領すると、ステップS14において、外部診断装置14の燃料消費量判定部60は、燃料消費量Afpとパラメータファイルに予め設定された閾値Thとを比較する。
ステップS14において、燃料消費量Afpが閾値Th以下の場合は(Afp≦Th、ステップS14:YES)、車両12が製作所内の走行やアイドリングで消費した燃料の量(燃料消費量Afp)は適正な範囲内にあり、燃料消費量判定部60による判定結果は「合格(OK)」となる。
燃料消費量判定の結果が「合格(OK)」の場合、ステップS15に進み、CPU50は、燃料消費量Afpの値と判定結果の両方を、同時に表示部64に表示させる。例えば、CPU50は、表示部64に「GAS消費:1.0L/出荷:OK」と表示させる。「合格(OK)」との判定結果の表示は、車両12を次工程に払い出す許可(作業指示)を兼ねる。判定結果を確認した作業者は、車両12を次工程である物流工程へ払い出す。
一方、燃料消費量Afpが閾値Thより大きい場合(Afp>Th、ステップS14:NO)、車両12が製作所内の走行やアイドリングで消費した燃料の量(燃料消費量Afp)は適正な範囲を超えて不適な範囲にあり、燃料消費量判定部60による判定結果は「不合格(NG)」となる。
燃料消費量判定の結果が「不合格(NG)」の場合、ステップS16に進み、外部診断装置14は、燃料消費量Afpの値と判定結果の両方を、同時に表示部64に表示させる。例えば、CPU50は、表示部64に「GAS消費:3.0L/出荷:NG」と表示させる。
さらに、外部診断装置14は、ステップS17において、作業者に対して追加的な燃料補給を促す通知(燃料補給の指示)を表示部64に表示する。例えば、CPU50は、表示部64に「燃料を補給してください」と表示させる。作業者の注意を惹くため、表示部64に表示された文字を点滅表示させたり、スピーカー66から警告音を流すようにしてもよい。当該表示を確認した作業者は、燃料消費量Afpの値に応じて、必要な燃料補給を行うことができる。
[比較例と実施形態に係る実施例の対比説明]
ここで、生産ラインにおける車両12に対する初期給油量について、図5を参照して、比較例と、この発明の一実施形態に係る実施例を対比して説明する。
図5の上段に記載した「比較例」は、車両12に対する初期給油量を説明するための仮想事例である。この「比較例」では、生産ラインにおける初期給油量として、例えば合計10.0[L]が給油される。
「比較例」の初期給油量の内訳は、図5に示すように、エンジンの初爆に必要な燃料2.25[L]、検査工程の走行やアイドリングに必要な燃料1.0[L]、検査工程と調整作業を除く製作所内の走行に必要な燃料として0.25[L]、検査工程で調整が必要と判断されて後工程に差し戻される場合の調整作業に必要な燃料3.0[L]、検査工程及び調整作業を除く製作所内のアイドリング(アイドル)に必要な燃料として3.0[L]、車両12が製作所から出荷された後の物流工程における走行及びアイドリングに必要な燃料として0.5[L]となっている。
一般に、生産ラインにおいて車両12に対して燃料が給油された後、製作所内で消費される燃料の量は、車両毎に変動が大きいことが知られている。検査工程後の調整作業の有無や生産ラインの稼働状況等により、製作所内における走行距離とアイドル時間の長短が車両毎に異なるからである。
一方、燃料切れ防止の観点からは、車両12が製作所から出荷されるときに、出荷後の物流工程等で最小限必要な量よりも多くの燃料を燃料タンク内に残しておく必要がある。
「比較例」では、生産ラインにおいて車両12に燃料が給油された後、車両12が製作所内で消費した燃料の量について、作業者が確認することはない。そこで、「比較例」における初期給油量は、製作所内の走行距離が最も長く、製作所内のアイドル時間が最も長い場合を想定して、余裕を持たせた量に設定されている。
一方、「実施例」においては、外部診断装置14を用いて、製作所内で実際に消費された燃料消費量Afpを適宜確認することができる(図4のステップS15及びステップS16)。このため、燃料消費量Afpが閾値Thを超えた車両12については追加的な燃料補給を行うことができる。一方、燃料消費量Afpが閾値Th以下の車両12については、追加的な燃料補給を行わずに製作所から出荷される。
したがって、図5の下段に記載した「実施例」では、「比較例」と比べると調整作業に必要な燃料が0[L]、アイドルに必要な燃料が1.0[L]であり、初期給油量は合計で5.0[L]と「比較例」の半分の量で済む。また、「実施例」では、燃料消費量Afpが閾値Thを超えた一部の車両12に対してのみ、追加的な燃料補給を行えばよい。このように、「実施例」では、車両12に対する初期給油量を必要最小限の量に減らしつつ、製作所内における燃料消費量Afpを適宜確認して車両毎に必要な燃料を過不足なく給油することができるので、製作所(車両12の生産工場全体)での車両12に対する給油量の適正化を図ることができる。
なお、この「実施例」において、外部診断装置14に設定される閾値Thは、例えば、検査工程における走行(自走)及びアイドリングに必要な1.0[L]と、検査工程と調整作業を除く製作所内における走行(自走)に必要な0.25[L]と、検査工程と調整作業を除く製作所内におけるアイドルに必要な1.0[L]と、を合計した2.25[L]を下限とする所定の値に設定することができる。
[変形例]
図6のフローチャートを参照して、変形例について説明する。
上記した実施形態では、図4のステップS17において、燃料補給を促す通知が表示部64に表示されると燃料消費量判定に係る処理は終了するが、図6に示す変形例では、ステップS17の後に、ステップS18〜ステップS20が追加されている点が異なる。
具体的には、ステップS17の後、エンジンECU24に記録された燃料消費量Afpと、前回燃料消費量Afbとを消去(リセット)する工程が追加される。
この変形例において、外部診断装置14は、ステップS17の後、ステップS18において、作業者による図示しない燃料消費量消去ボタンの押下操作を受け付ける。
作業者により燃料消費量消去ボタンの押下操作が行われると(ステップS18:YES)、ステップS19において、エンジンECU24に対してクリアコマンドが送信される。
クリアコマンドを受領したエンジンECU24(のCPU32)の動作を、図7を参照して説明する。
ステップS191において、外部診断装置14からのクリアコマンドを受け付けると、エンジンECU24は、ステップS192において、RAM36の燃料消費量AfpとEEPROM34の前回燃料消費量Afbを消去(リセット)する。
ステップS193において、エンジンECU24は、消去履歴をEEPROM34に保存する。ステップS194に進み、エンジンECU24は、消去処理が完了した旨を外部診断装置14に返答する。
なお、ステップS192において、燃料消費量Afpと前回燃料消費量Afbの消去は同時に行ってもよいし、どちら一方を先に消去してから他方を消去しても構わない。
図6に戻り、外部診断装置14は、エンジンECU24から消去処理が完了した旨の返答を受領すると、ステップS20において表示部64に消去処理完了を表示し、燃料消費量判定に係る処理を終了する。
なお、作業者により燃料消費量消去ボタンの押下操作が行われない場合(ステップS18:NO)は、エンジンECU24へのクリアコマンド送信を行わない。このとき、所定時間経過後に燃料消費量判定に係る処理は終了する。燃料消費量消去ボタンの押下操作が行われない場合として、作業者が、車両12の燃料消費量Afpの数値と燃料消費量判定の判定結果のみを確認して処理を終了させたいとき等を想定している。
[変形例を生産ラインに適用した運用フロー]
次に、図8を参照して、上記の変形例を車両12の生産ラインにおける検査工程と調整工程に適用した運用フローについて説明する。
まず、車両12に対して、組立工程の終わりに、自動給油機等により組立工程の後工程(ここでは検査工程と物流工程)の走行等のための燃料が給油される(ステップS21)。
次に、ステップS22に進み、検査工程において、例えば溶接の建て付けや部品の組付け等、各種の検査項目について調整が必要かどうか、作業者による検査が行われる。ここでは、調整の必要はないと判断されたものとする(ステップS22:NO)。
次に、ステップS23において、作業者は、外部診断装置14を用いて燃料消費量判定を行う(図4及び図6のステップS11〜ステップS17に相当する燃料消費量判定処理を行う)。燃料消費量判定の結果が「合格(OK)」の場合(ステップS23:OK)、ステップS24に進み、車両12は製作所から出荷され物流工程へ進む。なお、燃料消費量判定の結果が「不合格(NG)」の場合(ステップS23:NG)、後述するステップS26へ進む。
一方、ステップS22で調整が必要であると判断された場合(ステップS22:YES)、車両12は生産ラインの外に出され、調整内容に応じて調整工程へ差し戻される(例えば、溶接の建て付けに調整が必要な場合には溶接工程へ、部品の組付けに調整が必要な場合は、組立工程へ差し戻される)。
ステップS25で車両12に調整が実施され、調整作業が完了すると、ステップS26に進み、作業者は、外部診断装置14を用いて燃料消費量判定を行う(図4及び図6のステップS11〜ステップS17に相当する燃料消費量判定処理を行う)。
ステップS26において、燃料消費量判定の結果が「合格(OK)」の場合(ステップS26:OK)、車両12は検査工程に戻されて、ステップS22へ進む。
ステップS26において、燃料消費量判定の結果が「不合格(NG)」の場合(ステップS26:NG)、ステップS27に進み、作業者は、外部診断装置14の指示に基づいて燃料補給を行う。
次いで、ステップS28において、作業者は、燃料消費量消去ボタンの押下操作を行い、エンジンECU24の燃料消費量Afp及び前回燃料消費量Afbを消去する(図6のステップS18〜S20に相当する処理を行う)。
ステップS29において、車両12に対してさらに調整が必要かどうかを判定し、調整の必要はないと判定された場合には(ステップS29:NO)、車両12は検査工程に戻されてステップS22に進む。
ステップS29において、未だ調整の必要があると判定された場合には(ステップS29:YES)、車両12はステップS25に戻されて再び調整が実施される。
ここで、上記実施形態及び変形例から把握し得る発明について、以下に記載する。なお、理解の便宜のために構成要素には上記の実施形態及び変形例で用いた符号を付けているが、該構成要素は、その符号をつけたものに限定されない。
この発明に係る車両診断方法は、車両12の生産ラインにおいて車両12に対して燃料が給油された後、車両12に搭載されたエンジンECU24(電子制御装置)と通信する外部診断装置14を用いて車両12の燃料消費量Afpの適否を診断する車両診断方法であって、エンジンECU24が、燃料消費量Afpを算出して記憶するステップ(ステップS4)と、外部診断装置14が、エンジンECU24から燃料消費量Afpを取得するステップ(ステップS13)と、燃料消費量Afpが閾値Th以下であるか否かを判定するステップ(ステップS14)と、燃料消費量Afpが閾値Th以下であると判定した場合には(ステップS14:YES)、車両12の次工程への払い出しを許可し(ステップS15)、燃料消費量Afpが閾値Thより大きいと判定した場合には(ステップS14:NO)、燃料の補給を指示するステップ(ステップS17)と、を含む。
これにより、車両12の生産ラインにおいて車両12に対して燃料が給油された後に、作業者が実際の燃料消費量Afpに応じて追加的な燃料の補給(注入)を行うことができる。このため、車両12に対する初期給油量を必要最小限の量に減らしつつ、車両毎に必要な燃料を過不足なく給油することができ、工場(製作所)全体での車両12に対する給油量(補給量を含む)の適正化を図ることができる。
また、閾値Thは、生産ラインにおいて車両12に対して燃料が給油された後に、車両12が工場(製作所)内を自走するために必要な燃料の量に基づいて設定されてもよい。これにより、製作所から出荷された後の物流工程等で必要な燃料を燃料タンク内に確実に残すことができ、製作所から出荷された後の燃料切れを防止することができる。
さらに、車両12が工場(製作所)内を自走するために必要な燃料の量は、アイドリングのために必要な燃料の量を含むとよい。これにより、製作所から出荷された後の物流工程等で必要な燃料を燃料タンク内により確実に残すことができ、製作所から出荷された後の燃料切れを防止することができる。
さらにまた、外部診断装置14が、燃料消費量Afpが閾値Th以下であるか否かを判定するステップ(ステップS14)の後に、外部診断装置14の指示に基づいて、エンジンECU24が燃料消費量Afpを消去するステップ(ステップS19)を含むとよい。
これによれば、作業者が車両12に対して燃料補給をした場合等において、エンジンECU24は、燃料補給が行われた後からの燃料消費量Afpを算定し、記憶することができる。このため、次回の燃料消費量判定において、燃料補給がなされた後の燃料消費量Afpについて、その適否を判定することができる。
さらにまた、燃料消費量Afpは、インジェクタ28の燃料噴射量ΔAfiに基づいて算出されるとよい。これによれば、満タン法等、他の燃料消費量算出方法と比較して、燃料消費量Afpを精度よく算出することができる。
さらにまた、エンジンECU24は、RAM36(揮発性メモリ)とEEPROM34等の不揮発性メモリを備え、エンジンECU24が、燃料消費量Afpを算出して記憶するステップ(ステップS3、ステップS4)は、IGSW26(イグニッションスイッチ)がオフになったときに、エンジンECU24が、RAM36から燃料消費量Afpを読み出してEEPROM34の前回燃料消費量Afbに記憶するステップ(ステップS6)と、IGSW26がオフになった後、IGSW26が再びオンになったときに、エンジンECU24が、EEPROM34に記憶された前回燃料消費量AfbをRAM36の燃料消費量Afpに書き込むステップ(ステップS2)と、を含むとよい。
これにより、検査工程等でIGSW26がオフとなり、RAM36への電源供給が止まり、RAM36の燃料消費量Afpに係る情報が失われたとしても、再度IGSW26がオンになったときには、RAM36の燃料消費量AfpにIGSW26がオフされた時点における前回燃料消費量Afbが復元される。このため、エンジンECU24は、IGSW26のオンオフ操作に関わらず、燃料消費量Afpを継続的に算出、記憶することができる。
また、この発明に係る車両診断システム10は、車両12の生産ラインにおいて車両12に対して燃料が給油された後、車両12に搭載されたエンジンECU24と通信する外部診断装置14を用いて車両12の燃料消費量Afpの適否を診断する車両診断システム10であって、エンジンECU24は、燃料消費量Afpを記憶するRAM36(記憶部)を備え、外部診断装置14は、エンジンECU24から燃料消費量Afpを取得する燃料消費量取得部58と、燃料消費量Afpが閾値Th以下であるか否かを判定する燃料消費量判定部60と、を備え、燃料消費量判定部60は、燃料消費量Afpが閾値Th以下であると判定した場合には、車両12の次工程への払い出しを許可し、燃料消費量Afpが閾値Thより大きいと判定した場合には、燃料の補給を指示する。
このような構成によれば、車両12の生産ラインにおいて車両12に対して燃料が給油された後に、作業者が実際の燃料消費量Afpに応じて燃料補給を行うことができる。このため、車両12に対する初期給油量を必要最小限の量に減らしつつ、車両毎に必要な燃料を過不足なく給油することができ、工場(製作所)全体での車両12に対する給油量(補給量を含む)の適正化を図ることができる。
また、この発明に係る外部診断装置14は、車両12の生産ラインにおいて車両12に対して燃料が給油された後、車両12に搭載されたエンジンECU24と通信して、車両12の燃料消費量Afpの適否を診断する外部診断装置14であって、エンジンECU24から燃料消費量Afpを取得する燃料消費量取得部58と、燃料消費量Afpが閾値Th以下であるか否かを判定する燃料消費量判定部60と、を備え、燃料消費量判定部60は、燃料消費量Afpが閾値Th以下であると判定した場合には、車両12の次工程への払い出しを許可し、燃料消費量Afpが閾値Thより大きいと判定した場合には、燃料の補給を指示する。
このような構成によれば、車両12の生産ラインにおいて車両12に対して燃料が給油された後に、作業者が実際の燃料消費量Afpに応じて追加的な燃料補給を行うことができる。このため、車両12に対する初期給油量を必要最小限の量に減らしつつ、車両毎に必要な燃料を過不足なく給油することができ、工場(製作所)全体での車両12に対する給油量(補給量を含む)の適正化を図ることができる。
なお、上記の実施形態では、図4におけるステップS16の表示とステップS17の表示を別々に表示する例を示したが、同時に表示するようにしてもよい。例えば、「GAS消費:3.0L/出荷:NG/燃料を補給してください」等の表示とすれば、作業者が燃料補給の要否を瞬時に判断することができるので、作業のタイムロスを軽減することができる。
また、上記の実施形態では、図4のステップS15、ステップS16、ステップS17における表示を外部診断装置14の表示部64に表示する例を示したが、車両12の図示しないインスツルメントパネルの計器メータや、カーナビゲーションシステム等のディスプレイ等、車両12側に設けられる別途の表示部に表示するようにしても構わない。
この発明は、上記の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。

Claims (8)

  1. 車両(12)の生産ラインにおいて前記車両に対して燃料が給油された後、前記車両に搭載された電子制御装置(24)と通信する外部診断装置(14)を用いて前記車両の燃料消費量(Afp)の適否を診断する車両診断方法であって、
    前記電子制御装置が、前記燃料消費量を算出して記憶するステップと、
    前記外部診断装置が、
    前記電子制御装置から前記燃料消費量を取得するステップと、
    前記燃料消費量が閾値(Th)以下であるか否かを判定するステップと、
    前記燃料消費量が前記閾値以下であると判定した場合には、前記車両の次工程への払い出しを許可し、前記燃料消費量が前記閾値より大きいと判定した場合には、燃料の補給を指示するステップと、
    を含む車両診断方法。
  2. 請求項1に記載の車両診断方法であって、
    前記閾値は、生産ラインにおいて前記車両に対して燃料が給油された後に、前記車両が工場内を自走するために必要な燃料の量に基づいて設定される車両診断方法。
  3. 請求項2に記載の車両診断方法であって、
    前記車両が工場内を自走するために必要な燃料の量は、アイドリングのために必要な燃料の量を含む
    車両診断方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両診断方法であって、
    前記外部診断装置が、前記燃料消費量が前記閾値以下であるか否かを判定するステップの後に、
    前記外部診断装置の指示に基づいて、前記電子制御装置が前記燃料消費量を消去するステップ
    を含む車両診断方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両診断方法であって、
    前記燃料消費量は、インジェクタ(28)の燃料噴射量(ΔAfi)に基づいて算出される
    車両診断方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両診断方法であって、
    前記電子制御装置は、揮発性メモリ(36)と不揮発性メモリ(34)を備え、
    前記電子制御装置が、前記燃料消費量を算出して記憶するステップは、
    イグニッションスイッチがオフになったときに、前記電子制御装置が、前記揮発性メモリから前記燃料消費量を読み出して前記不揮発性メモリの前回燃料消費量(Afb)に記憶するステップと、
    前記イグニッションスイッチがオフになった後、前記イグニッションスイッチが再びオンになったときに、前記電子制御装置が、前記不揮発性メモリに記憶された前記前回燃料消費量を前記揮発性メモリの前記燃料消費量に書き込むステップと、
    を含む車両診断方法。
  7. 車両(12)の生産ラインにおいて前記車両に対して燃料が給油された後、前記車両に搭載された電子制御装置(24)と通信する外部診断装置(14)を用いて前記車両の燃料消費量(Afp)の適否を診断する車両診断システム(10)であって、
    前記電子制御装置は、前記燃料消費量を記憶する記憶部(36)を備え、
    前記外部診断装置は、
    前記電子制御装置から前記燃料消費量を取得する燃料消費量取得部(58)と、
    前記燃料消費量が閾値(Th)以下であるか否かを判定する燃料消費量判定部(60)と、
    を備え、
    前記燃料消費量判定部は、前記燃料消費量が前記閾値以下であると判定した場合には、前記車両の次工程への払い出しを許可し、前記燃料消費量が前記閾値より大きいと判定した場合には、燃料の補給を指示する
    車両診断システム(10)。
  8. 車両(12)の生産ラインにおいて前記車両に対して燃料が給油された後、前記車両に搭載された電子制御装置(24)と通信して、前記車両の燃料消費量(Afp)の適否を診断する外部診断装置(14)であって、
    前記電子制御装置から前記燃料消費量を取得する燃料消費量取得部(58)と、
    前記燃料消費量が閾値(Th)以下であるか否かを判定する燃料消費量判定部(60)と、
    を備え、
    前記燃料消費量判定部は、前記燃料消費量が前記閾値以下であると判定した場合には、前記車両の次工程への払い出しを許可し、前記燃料消費量が前記閾値より大きいと判定した場合には、燃料の補給を指示する
    外部診断装置(14)。
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