JP5313839B2 - データ書込装置、及び、データ書込方法 - Google Patents

データ書込装置、及び、データ書込方法 Download PDF

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Description

本発明は、データを書込制御するデータ書込装置の技術に関する。
従来より、制御対象を制御する電子制御装置においては、制御対象の経年変化や固体差などの影響を受けずに、最適な制御が実行できるよう、過去の目標制御値と目標制御値に基づいて制御対象が実際に制御された実測値との差分(オフセット)を考慮した制御値(学習値)を予めEEPROMへ書込んでおくとともに、制御の際にはこの学習値に基づいて制御対象を制御する、学習制御が適用されている。
電子制御装置のCPUがEEPROMへ学習値を書込む際は、目標制御値と電子制御装置の外部センサから入力した実測値との差分に基づく学習値の算出を、ワーキングエリアであるRAMにおいて実行し、算出した学習値をEEPROMへ書込む。
その際に、ユーザにより、若しくは、コネクタ接触不良などの異常により、システム電源がオフされたことによって、電源から電子制御装置への電力供給が停止されると、RAMに書込まれているデータが消去されてしまい、学習値をEEPROMへ書込むことができなくなってしまうという不都合が生じる。
そこで、RAMに替えて、前述した電力供給が停止されても電源からRAMへ常に電力が供給されるSRAMを用いることによってその不具合を解消している。つまり、学習中にその電力供給が停止されたとしても、SRAMに書込まれている値は保持されるため、その電力供給が再開された際に、保持されている値に基づいて学習制御を継続でき、EEPROMに学習値が書込まれないという不具合を回避することができる。
例えば、特許文献1に、このような、SRAMを用いて学習制御を実行する技術が開示されている。
この学習制御は、電子制御装置が制御対象を自発的に制御する際に行う場合と、ユーザ操作によって外部装置から命令を受けて受動的に行う場合とがある。外部装置から命令を受けた電子制御装置が学習制御を実行する場合は、外部装置の表示部において学習制御が成功したのか、失敗したのかを表示することができるため、ユーザは操作した内容の結果をその表示部において認識することができる。
特開平10−252547号公報
しかし、電子制御装置が制御対象を制御する際に行う学習制御の場合と、外部装置から命令を受けて行う学習制御の場合とを、区別することなく前述する電力供給再開の際に学習制御の継続を行うと、外部装置の表示内容によりユーザが制御結果を誤解してしまう虞がある。
つまり、表示部において電源投入時に所定の初期表示を行う外部装置への電力供給と、電子制御装置への電力供給とは、同一の電源から行われているため、前述する電力供給再開の際は、外部装置の表示部には、学習制御が成功したとも失敗したとも表示されずに、所定の初期表示がされ、この表示によれば、通常は、ユーザからすれば学習制御は失敗したものと認識するが、その際に学習制御を継続すると、実際には学習制御は成功することになって、ユーザの認識と制御結果に誤りが発生してしまうという虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ユーザに制御結果を誤解させない学習制御の技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電源から導かれる第1系統より電力の供給を受け、不揮発性の第1記憶部にデータを書込むデータ書込装置であって、所定の条件で、前記第1記憶部へのデータの書込要求を発生する要求発生手段と、前記書込要求を、ユーザから受け付ける受付手段と、前記電源から導かれる第2系統より電力の供給を受け、データを記憶可能な第2記憶部と、前記書込要求に応答して、前記第2記憶部に記憶された書込みの対象データを、前記第1記憶部に書込む第1書込手段と、前記第1書込手段による書込む際に、前記第1系統からの電力供給が停止された後に当該電力供給が開始された場合は、前記第2記憶部に記憶された前記対象データを前記第1記憶部に書込む第2書込手段と、前記第1系統からの電力供給が停止した後に当該電力供給が開始する際は所定の初期表示を行う表示装置に、前記第1記憶部へのデータの書込結果を表示させる表示制御手段と、を備え、前記第2書込手段は、前記書込要求を前記要求発生手段が発生した場合に有効化され、前記書込要求を前記ユーザから受け付けた場合に有効化されないことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のデータ書込装置において、前記表示装置は、前記データ書込装置に対して着脱可能な可搬性装置であることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載のデータ書込装置において、前記受付手段は、前記可搬性装置を介して前記ユーザから前記書込要求を受け付けることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1に記載のデータ書込装置において、前記表示装置は、前記車両に固定的に配置された表示灯であることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1または4に記載のデータ書込装置において、前記受付手段は、前記車両に固定的に配置されるユーザ操作手段を介して前記ユーザから前記書込要求を受け付けることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のデータ書込装置において、前記車両のエンジンを自動で停止/始動するアイドリングストップ制御を実施する制御手段、をさらに備え、前記対象データは、前記アイドリングストップ制御に関する学習データであることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1または6に記載のデータ書込装置は、車両に搭載される電子制御装置であることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、電源から導かれる第1系統より電力の供給を受け、不揮発性の第1記憶部にデータを書込むデータ書込方法であって、所定の条件で、前記第1記憶部へのデータの書込要求を発生する要求発生工程と、前記書込要求を、ユーザから受け付ける受付工程と、前記書込要求に応答して、前記電源から導かれる第2系統より電力の供給を受け、データを記憶可能な第2記憶部に記憶された書込みの対象データを、前記第1記憶部に書込む第1書込工程と、前記第1書込工程により書込む際に、前記第1系統からの電力供給が停止された後に当該電力供給が開始された場合は、前記第2記憶部に記憶された前記対象データを前記第1記憶部に書込む第2書込工程と、前記第1系統からの電力供給が停止した後に当該電力供給が開始する際は所定の初期表示を行う表示装置に、前記第1記憶部へのデータの書込結果を表示させる表示制御工程と、を備え、前記第2書込工程は、前記書込要求を前記要求発生手段が発生した場合に実行され、前記書込要求を前記ユーザから受け付けた場合に実行されないことを特徴とする。
請求項1ないし8の発明によれば、電源から導かれる第1系統の電力供給が停止した場合の開始の際に、制御手段から書込要求を受け付けた場合は対象データの書込みをリトライし、ユーザから書込要求を受け付けた場合は対象データの書込みをリトライしない。これにより、電力供給開始の際に表示装置が初期表示と書込結果との関係においてユーザへ誤解を与えることを防ぐことができる。
また、請求項2の発明によれば、可搬性装置の初期表示により、ユーザに誤解を与えることを防ぐことができる。
また、請求項3の発明によれば、ユーザが可搬性装置を操作して書込要求を行った場合に、書込結果に関して誤解が生じることを防ぐことができる。
また、請求項4の発明によれば、表示灯の初期表示により、ユーザに誤解を与えることを防ぐことができる。
また、請求項5の発明によれば、ユーザがユーザ操作手段を操作して書込要求を行った場合に、書込結果に関して誤解が生じることを防ぐことができる。
また、請求項6の発明によれば、アイドリングストップ制御に関する学習データの書込結果に関してユーザに誤解を与えることを防ぐことができる。
図1は、車両の電子制御システムを説明する図である。 図2は、電子制御装置のシステムブロック図である。 図3は、外部装置を示す図である。 図4は、外部装置における表示部の表示内容を示す図である。 図5は、制御内容を示すフローチャート図である。 図6は、制御内容を示すフローチャート図である。 図7は、制御内容を示すフローチャート図である。 図8は、制御内容を示すフローチャート図である。 図9は、制御内容を示すフローチャート図である。 図10は、制御内容を示すフローチャート図である。 図11は、メータパネルを示す図である。 図12は、メータパネルにおけるランプの表示形態を示す図である。
本発明は、データを書込制御する技術に関するものであり、データを書込制御を実行する全ての技術分野に適用されるものであるが、便宜上、車両の電子制御を実施の形態として、添付図面を参照しながら説明を行う。
<第1の実施の形態>
(システムブロック図)
図1は第1の実施形態における、車両の電子制御システムを示す。車両の電子制御システムは、例えば、CAN(Control Area Network)と呼ばれる車載ネットワークLに、複数の電子制御装置が接続されている。複数の電子制御装置は、各電子制御装置が制御する制御対象と接続されている。これら電子制御装置は、例えば、ECU(Electronic control Unit)と呼ばれる。
複数の電子制御装置のうちゲートウェイ電子制御装置6は、複数の車載ネットワークを中継するものであって、複数の車載ネットワーク間において伝送されるデータの交通制御を行うものである。複数の車載ネットワークには、車両の走行に関連する電子制御装置が接続されたパワー系ネットワークL1と、情報提供に関連する電子制御装置が接続された情報系ネットワークL2と、電装品に関連する電子制御装置が接続されたボディ系ネットワークL3などがある。なお、メータ電子制御装置5は単独でゲートウェイ電子制御装置6に接続される。
パワー系ネットワークL1には、アイドリングストップ電子制御装置1、エンジン電子制御装置2、バッテリ電子制御装置3、及び、トランスミッション電子制御装置4などの電子制御装置が接続されている。
アイドリングストップ電子制御装置1は、制御部が主にエンジン回転数センサ12などからの入力値に基づいて、車両のエンジンをクランキング制御する際にその回転力を補助させるための制御対象であるスタータモータ11を制御する。エンジン電子制御装置2は、制御部が主にアクセルセンサ16などからの入力値に基づいて、エンジントルクを制御するための制御対象であるスロットルモータ13、インジェクタ14、及び、点火プラグ15を制御する。バッテリ電子制御装置3は、制御部が主にバッテリの電圧センサ17などからの入力値に基づいて、電力を蓄放電させるための制御対象であるスイッチ18を制御する。トランスミッション電子制御装置4は、制御部が主に変速レバーに接続される変速段センサ19などからの入力値に基づいて、変速段を変速させるための制御対象であるソレノイド20などを制御する。
情報系ネットワークL2には、ナビゲーション電子制御装置7などが接続されている。
ナビゲーション電子制御装置7は、制御部が主にGPS衛星から受信した位置データと記憶部に記憶されている地図データを制御対象である表示部において表示制御する。
ボディ系ネットワークL3には、エアコン電子制御装置8、ライト電子制御装置9、及び、ワイパ電子制御装置10が接続されている。
エアコン電子制御装置8は、制御部が主に温度センサなどからの入力値に基づいて、車室内の空気を調整するための制御対象であるモータ21を制御する。ライト電子制御装置9は、制御部が主にユーザ操作によりオンにされた信号に基づいて、制御対象であるヘッドライト22などを点灯制御する。ワイパ電子制御装置10は、制御部が主にユーザ操作によりオンにされた信号に基づいて、制御対象であるワイパモータ23を制御する。
単独でゲートウェイ電子制御装置6に接続されているメータ電子制御装置5は、制御部が主に各電子制御装置からの伝送される入力値や、各センサからの入力値に基づいて、制御対象である車速メータやエンジン回転数メータなどを表示制御する。
また、外部装置Xは、例えば、パワー系ネットワークの車載ネットワーク側コネクタ33へ外部装置Xに備わるケーブルのコネクタ32を接続し、ユーザ操作を受け付けて、車載ネットワークL1に接続されている電子制御装置へその操作に応じた制御を実行させる。つまり、外部装置Xは車両の電子制御システムへ着脱可能な表示装置と言える。
(電子制御装置)
本実施の形態で説明する技術は、何れの電子制御装置においても適用可能であるが、便宜上、アイドリングストップ電子制御装置1に適用した場合を例とし、添付図面を参照しながら説明を行う。図2にアイドリングストップ電子制御装置1のシステムブロックを示す。
アイドリングストップ電子制御装置1は、アイドリングストップ機能を発揮するための制御プログラムが書込まれている不揮発性記憶部であるROM24、学習制御値や制御履歴データが書込まれ、書込みと消去が可能な不揮発性記憶部であって第1の記憶部であるEEPROM25、制御部が演算する際に一時的に値を書込む揮発性記憶部であるRAM26、EEPROM25などに書込まれるデータをバックアップデータとして書込まれ、電源Bから導かれる第2系統B2より電力の供給を受ける不揮発性記憶部であって第2の記憶部であるSRAM(STANDBY RAM)27、及び、EEPROM25に書込まれている制御プログラムと、センサ12や車載ネットワークLなどからの入力信号に基づいてスタータモータ11を駆動制御する制御部であって、データの書込要求を受け付けてEEPROM25やSRAM27へデータを書込む機能、又は、制御プログラムに基づいてデータ書込要求を出力する機能を発揮するCPU28を備える。
なお、アイドリングストップ電子制御装置1は、電源Bから導かれる第1系統B1より電力の供給を受けて、後述するアイドリングストップ機能を発揮させる。この第1系統B1は、ユーザによりイグニッションスイッチ、及び、プッシュスタートスイッチなどのユーザスイッチSWが操作されたことにより、車両の制御システムが起動される際に、アイドリングストップ電子制御装置1などの電子制御装置へ電力の供給を行う。他方で、第2系統B2は、ユーザスイッチSWの操作に関係なくSRAMへ電力の供給を行う。
(アイドリングストップ機能)
アイドリングストップ機能とは、燃費を抑制するエンジン制御であって、ユーザスイッチSWの操作によりエンジンを始動させてから、ユーザによるユーザスイッチSWの操作によりエンジンを停止させるまでにおいて、車速が0になって車両が停車するなどの条件を満たすとエンジンを停止し、その後にユーザのアクセル操作を検知するなどの条件を満たすとエンジンを始動する機能をいう。この機能は、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が他の電子部品や他の電子制御装置などの制御要素と協働することによって発揮される。
(外部装置)
外部装置Xを図3に示す。外部装置X(例えば、スキャンツール)は、ユーザからデータ書込要求を受け付ける操作部30、データ書込要求の書込結果を表示する表示部29、操作部30が受け付けた内容を各電子制御装置へ出力するとともに表示部29へ書込結果などを出力する制御部、外部装置Xと車両の電子制御システムとを接続する接続ケーブル31、接続ケーブル31と車両の電子制御システムの車載ネットワークLの接続コネクタ33と接続するケーブル側コネクタ32を備える。
外部装置Xが備える制御部は、ユーザが操作部30を操作して指定した電子制御装置へ学習制御させて学習値をEEPROM25へ書込ませたり、又は、直接データをEEPROM25へ書込ませたりする。ユーザが外部装置Xによりアイドリングストップ電子制御装置1へ学習制御させて学習値をEEPROM25へ書込ませる場合は、ユーザが外部装置Xの操作部30において、アイドリングストップ電子制御装置1を指定するIDコードと、学習制御させたい学習・書込制御コードとを入力し、これら入力されたコードを操作部30が受け付けて、制御部がIDコードと学習・書込制御コードとを車載ネットワークLへ出力する。
次にアイドリングストップ電子制御装置1のネットワークドライバが、車載ネットワークL1へ流れているIDコードデータに基づいてアイドリングストップ電子制御装置1宛であることを認識して、IDコードに紐付いている学習・書込制御コードを取り込む。アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は取り込んだ学習・書込制御コードに基づいて学習制御を実行しEEPROMへ学習値を書込むとともに、この書込みが終了すると書込結果のデータと外部装置Xを指定するIDコードを車載ネットワークL1へ出力する。
逆に、外部装置Xが車載ネットワークL1へ流れているIDコードデータに基づいて外部装置X宛であることを認識すると、IDコードに紐付いている書込結果データを取り込んで、外部装置Xの制御部が書込結果を表示部29へ出力する。
外部装置Xの制御部が表示部29へ表示させる内容を図4に基づいて説明する。外部装置Xは、自らが機能するための電力を車両の電源から賄うようになっているため、ユーザによるユーザスイッチSWの操作により車両の電子制御システムへ電源が投入されている状態で、外部装置Xのケーブル側コネクタ32が車載ネットワークL1の接続コネクタ33に接続されることによって電力が供給されて機能する。外部装置Xへ電力が供給されると、外部装置Xの制御部は表示部29へ所定の初期画面を表示させる。つまり、外部装置Xに電力が供給された初期の状態では、表示部29へ図4におけるIに示す初期画面を表示する。
また、外部装置Xがアイドリングストップ電子制御装置1へユーザ操作に基づく書込要求を出力し、アイドリングストップ電子制御装置1が書込みを実行している間は、表示部29へ図4におけるIIに示す書込中を表示する。
また、外部装置Xがアイドリングストップ電子制御装置1へユーザ操作に基づく書込要求を出力し、アイドリングストップ電子制御装置1が書込みを正常に終了させた場合に送信されるその旨のデータに基づいて、表示部29へ図4におけるIIIに示す書込成功を表示する。
また、外部装置Xがアイドリングストップ電子制御装置1へユーザ操作に基づく書込要求を出力し、アイドリングストップ電子制御装置1が書込みを正常に終了しなかった場合に送信されるその旨のデータに基づいて、表示部29へ図4におけるIVに示す書込失敗を表示する。従って、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が車載ネットワークLへ書込結果データを出力する機能を表示機能と考えることもできる。
(学習・書込制御)
アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が実行する学習・書込制御には、車両制御プログラムによる学習・書込制御と、ユーザ指令による学習・書込制御とがある。以降、これらを区別して説明する。
(車両制御プログラムによる学習・書込制御)
アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が実行する、車両制御プログラムによる学習・書込制御とは、例えば、ユーザによるユーザスイッチSWの操作によりエンジンを始動させてから、ユーザによるユーザスイッチSWの操作によりエンジンを停止させるまでを、1回(1トリップ)とし、このトリップ数が所定回数(例えば、50回)を超える毎に、過去の目標制御値と目標制御値に基づいて制御対象が実際に制御された実測値との差分(オフセット)を考慮した制御値(学習値)を予めEEPROMへ書込んでおく制御を、車両制御の実行とともに行う制御を言う。このような機能を担う、アイドリングストップ電子制御装置1、車両の電子制御システム、車両を、データ書込装置と考えることができる。
これにより、経年変化によって目標制御値とは異なった制御結果になるという事態を回避でき、経年変化により制御対象が劣化しても精度の高い制御結果を得ることができる。
この他にも、トリップ数が所定回数(例えば、50回)を超える毎に、車両が位置するエリアの勾配を測定するためのセンサ(例えば、Gセンサ)の原点を学習してEEPROMへ書込むという車両制御プログラムがROM24に書込まれており、CPU28がこの車両制御プログラムに基づいて実行する制御などがある。
(ユーザ指令による学習・書込制御)
ユーザ指令による学習・書込制御とは、ユーザがアイドリングストップ電子制御装置1と車載ネットワークLを介して接続された外部装置Xを操作して、ユーザがアイドリングストップ電子制御装置1へ所望する学習・書込制御を実行させる。例えば、アイドリングストップ電子制御装置1が故障したので、ディーラや修理工場において、新しいアイドリングストップ電子制御装置1と交換する場合に、ユーザが外部装置Xにより前述するような操作をして、アイドリングストップ電子制御装置1へ所望する学習・書込み制御を実行させる。
ユーザが所望する学習・書込制御には、前述するような過去の目標制御値と目標制御値に基づいて制御対象が実際に制御された実測値との差分を学習した値を算出してEEPROM25に書込む、学習・書込制御や、Gセンサの原点の学習・書込制御などがある。
(ユーザ指令による書込制御)
ユーザ指令による書込制御とは、ユーザがアイドリングストップ電子制御装置1と車載ネットワークLを介して接続された外部装置Xを操作して、ユーザが所望する書込制御を実行することをいう。例えば、ディーラや修理工場において、アイドリングストップ電子制御装置1が故障したので、新しいアイドリングストップ電子制御装置1と交換する場合に、旧アイドリングストップ電子制御装置1のEEPROM25に書込まれている学習値やパラメータを、ユーザがアイドリングストップ電子制御装置1へ外部装置Xによって前述するような操作をし、書込ませる制御を実行させる。
ユーザがアイドリングストップ電子制御装置1へ書込ませるデータには、スタータモータ11の駆動回数などがあり、旧アイドリングストップ電子制御装置1から読み込んだスタータモータ11の駆動回数を、ユーザが外部装置Xを前述した操作をして、交換したアイドリングストップ電子制御装置1のEEPROM25へ書込ませる。
なお、このスタータモータ11の駆動回数は、アイドリングストップ電子制御装置1において、所定回数(例えば、36万回)以上になった場合に、スタータモータ11が寿命が尽きたとしてアイドリングストップ機能を無効にするという制御に利用する。
(学習・書込制御メインルーチン)
以降、前述した、学習・書込制御の詳細な内容を図5、図6、図7、及び、図8に基づいて説明する。
図5は、車両制御プログラムによる学習・書込制御、又は、ユーザ指令による学習・書込制御の何れかにより、書込要求が発生するとともに出力された書込要求に基づいて実行する学習制御、書込制御、及び、書込完了判定制御からなるメインルーチンを示す図である。
車両制御プログラムによる学習・書込制御、又は、ユーザ指令による学習・書込制御の何れかにより、出力された書込要求に基づいて、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が図5のメインルーチンを実行する。
ここで、書込要求が出力されるとは、車両制御プログラムによる学習・書込制御の場合には、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が車両制御プログラムに従って実行した制御において書込要求を出力することを言い、ユーザ指令による学習・書込制御の場合には、ユーザ操作により外部装置Xが車載ネットワークLを介してアイドリングストップ電子制御装置1へ書込要求を出力することを言う。
図5のメインルーチンが実行されると、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、書込要求を受け付けるかどうかの判定を行う(ステップS1)。書込要求が示す内容が、アイドリングストップ電子制御装置1において実行可能なものであるか、制御タイミング的に実行可能なものであるかなどを判定する。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、受け付けた書込要求が示す内容が、所定の学習・書込制御を要求するものである場合は、所定の学習制御を実行する(ステップS2)。なお、CPU28は受け付けた書込要求の内容が、所定の書込制御を要求する場合は、ステップS2は省略する。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、学習制御により学習した学習値をEEPROM25へ書込む制御を実行する(ステップS3)。なお、CPU28は受け付けた書込要求の内容が所定の書込制御を要求する場合は、書込要求に紐付いている書込内容を示すデータをEEPROM25へ書込む制御を実行する。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、書込制御が正常に終了したか否かを判定する制御を実行する(ステップS4)
以降、ステップS2からステップS4まで(各サブルーチン)の詳細を図6、図7、及び、図8に基づいて説明する。
(学習制御サブルーチン)
図5に示す、ステップS2の学習制御サブルーチンの詳細な制御を図6に基づいて説明する。特に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、受け付けた書込要求が示す内容が、例えば、過去の目標制御値と目標制御値に基づいて制御対象が実際に制御された実測値との差分(オフセット)を考慮した制御値(学習値)を予めEEPROM25へ書込んでおく制御である場合の、学習制御について説明する。
アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、アクチュエータが所望する動作量となる目標制御値に基づいて、アクチュエータを制御する(ステップS5)。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、目標制御値により制御したアクチュエータの動作結果、つまり、動作量を検知するセンサから実制御値を検知する(ステップS6)。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、目標制御値と、実制御値との差分(オフセット値)を演算し、この演算したオフセット値をSRAMに書込む(ステップS7)。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、オフセット値を学習値としてSRAM27へ書込む(ステップS8)。CPU28が、実行するこの制御が第1書込手段と考えることができる。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、学習値の書込要求を出力した要因が、車両制御プログラムによる学習・書込制御によるものなのか、又は、ユーザ指令による学習・書込制御によるものなのか、を示す書込要因をSRAM27へ書込む(ステップS9)。
なお、CPU28が受け付けた書込要求の内容が所定の書込制御を要求するものである場合は、ステップS5からステップS8までが省略され、替わりに、書込要求に紐付いている書込内容を示すデータをSRAM27へ書込む制御のステップSが実行される。
(書込制御サブルーチン)
図5に示す、ステップS3の書込制御サブルーチンの詳細な制御を図7に基づいて説明する。
アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、SRAM27から書込んだ学習値を読み出す(ステップS10)。なお、CPU28が受け付けた書込要求の内容が所定の書込制御を要求するものである場合は、CPU28が書込んだ内容をSRAM27から読み出す。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、SRAM27から読み出した学習値を第1の書込みとしてEEPROM25へ書込む(ステップS11)。なお、CPU28が受け付けた書込要求の内容が所定の書込制御を要求するものである場合は、CPU28がSRAM27から読み出した内容をEEPROM25へ書込む。
(書込完了判定制御サブルーチン)
図5に示す、ステップS4の書込完了判定制御サブルーチンの詳細な制御を図8に基づいて説明する。
アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、EEPRO25に書込まれている学習値を読み出す(ステップS12)。この読み出した学習値を学習値Aとする。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、SRAM27に書込まれている学習値を読み出す(ステップS13)。この読み出した学習値を学習値Bとする。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、学習値Aと学習値Bが一致するかどうかを判定する(ステップS14)。この判定において、学習値Aと学習値Bが一致する場合にはステップS15へ以降する(ステップS14においてYES。それらが一致しない場合にはステップS16へ以降する(ステップS14においてNO)。
次に、ステップS14において、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が、学習値Aと学習値Bが一致すると判定した場合は、車載ネットワークドライバを介して、車載ネットワークLへ、外部装置Xが宛先とわかるIDコードと、書込制御が書込み結果データである、成功した旨のデータとを出力する(ステップS15)。
次に、ステップS14において、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が、学習値Aと学習値Bが一致しないと判定した場合は、車載ネットワークドライバを介して、車載ネットワークLへ、外部装置Xが宛先とわかるIDコードと、書込制御が書込結果データである、失敗した旨のデータとを出力する(ステップS16)。
つまり、ステップS15とステップS16において、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が車載ネットワークLへ書込結果データを流す機能は、外部装置Xの表示部29へ書込結果データを表示させる機能であると考えることができる。
外部装置Xは、前述したように、外部装置Xが車載ネットワークLに流れているIDコードデータから外部装置X宛であることを認識すると、IDコードに紐付いている書込結果データを取り込んで、外部装置Xの制御部が書込結果を表示部29へ出力する。
なお、CPU28が受け付けた書込要求の内容が所定の書込制御を要求するものである場合は、書込完了判定制御サブルーチンにおける学習値Aの替わりに、EEPROM25に書込まれている書込内容を示すデータAとし、学習値Bの替わりに、SRAM27に書込まれている書込内容を示すデータBとする。
また、車両制御プログラムによって学習制御や書込制御を実行する場合は、ユーザによりそれらの制御が実行されるものではないため、ユーザへ知らせる必要はない。従って、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、車載ネットワークLへ書込み結果データを出力しない。
(電力供給停止)
アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が、前述する学習制御や、書込制御を実行している最中に、ユーザスイッチSWの操作により車両システムが停止されるとともに、車両の電源からアイドリングストップ電子制御装置1へ導かれる第1系統B1からの電力の供給が停止されてしまった場合、又は、その最中に、ユーザが修理交換作業と相まって、車両の電源からアイドリングストップ電子制御装置1へ導かれる第1系統B1に介装されるコネクタが、外されて第1系統B1からの電力の供給が停止されてしまった場合は、CPU28は学習制御や書込制御を途中で停止してしまう。
この場合でも、SRAM27は第2系統B2から電力供給を受けているため書込まれている内容は保持される。
また、外部装置Xは、前述したように、自らが機能するための電力を車両の電源から賄うようになっているため、ユーザによるユーザスイッチSWの操作により車両の電子制御システムへ電源が投入され、外部装置Xのケーブル側コネクタ32が車載ネットワークL1の接続コネクタ33に接続されている状態において電力が供給されて機能する。外部装置Xへ電力が供給されると、外部装置Xの制御部は表示部29へ所定の初期画面を表示させる。つまり、外部装置Xに電力が供給された初期の状態では、表示部29へ図4におけるIに示す初期画面を表示する。
(リトライ制御)
そこで、ユーザによってユーザスイッチSWが操作され、電源から導かれる第1系統B1からの電力がアイドリングストップ電子制御装置1へ供給された場合に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28はリトライ制御を実行する。
リトライ制御とは、電源から導かれる第1系統B1からの電力がアイドリングストップ電子制御装置1へ供給された場合に、アイドリングストップ電子制御装置1が起動し、その起動におけるイニシャル制御を実行する際に、CPU28が途中で停止してしまった学習制御や書込制御を改めて初めから実行し、又は、中断した学習制御や書込制御の直後から実行し、確実に書込制御が実行されるようにする制御をいう。このリトライ制御の詳細を図9、及び、図10に基づいて説明する。
(車両制御メインルーチン)
ユーザによってユーザスイッチSWが操作され、電源から導かれる第1系統B1からの電力がアイドリングストップ電子制御装置1へ供給され、アイドリングストップ電子制御装置1が起動した後の車両制御メインルーチンを図9に基づいて説明する。
図9に示す、ステップS17のEEPROM書込値異常判定制御サブルーチンは、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が実行する、イニシャル処理の一部である。
図9に示す、ステップS18の車両制御サブルーチンは、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が前述するアイドリングストップ機能を実行する。車両制御サブルーチンは、ユーザスイッチSWが操作されて車両システムの電源がオフされた場合にエンドへ以降し車両制御を終了する。
(EEPROM書込値異常判定制御サブルーチン)
図9に示す、ステップS17のEEPROM書込値異常判定制御サブルーチンの詳細な制御を図10に基づいて説明する。
アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、EEPROM25に書込まれている学習値を読み出す(ステップS19)。この読み出した学習値を学習値Cとする。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、SRAM27に書込まれている学習値を読み出す(ステップS20)。この読み出した学習値を学習値Dとする。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、学習値Cと学習値Dが一致するかどうかを判定する(ステップS21)。この判定において、学習値Cと学習値Dが一致する場合にはリターンへ以降する(ステップS21においてYES。それらが一致しない場合にはステップS22へ以降する(ステップS21においてNO)。
つまり、学習値Aと学習値Bとが一致しないということは、ユーザがユーザスイッチSWを操作してエンジンを停止させて車両のシステムを終了する際に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が学習・書込制御、又は、書込制御が失敗したことが推定される。換言すると、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が学習・書込制御、又は、書込制御を実行中に、ユーザがユーザスイッチSWを操作して車両のシステムが終了され、CPU28がその制御を中断したと推定される。
次に、ステップS21において、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28が、学習値Cと学習値Dが一致しないと判定した場合に、SRAM27に書込まれている、学習値の書込要求を出力した要因が、車両制御プログラムによる学習・書込制御によるものなのか、又は、ユーザ指令による学習・書込制御によるものなのかを示す書込要因を読み出す(ステップS22)。
次に、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、ステップS22において読み出した書込要因が、ユーザ指令によるものであるか否かを判定する(ステップS23)。アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、書込要因がユーザ指令によるものでない場合は、ステップS24へ以降する(ステップS23においてNO)。
次に、ステップS23において書込要因がユーザ指令によるものでない場合は、ステップS24へ移行して、第2の書込みとして書込制御を実行する(ステップS23においてYES)。つまり、CPU28は前述したリトライ制御を実行する。換言すると、CPU28はリトライ機能を有効化する。
次に、ステップS23において書込要因がユーザ指令によるものである場合は、リターンへ以降する。つまり、CPU28は前述したリトライ制御を実行しない。換言すると、CPU28はリトライ機能を有効化しない。
これにより、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、車両制御プログラムによる学習・書込制御が中断しても、リトライ制御を実行させて学習・書込制御の確実性を向上させることができる。また、ユーザ指令による学習・書込制御が中断した後に、リトライ制御を実行せず、外部装置Xが車両からの電力供給の際に表示部29へ所定の初期画面を表示させることによって、ユーザが解釈した学習・書込制御の失敗と、実際の制御内容との関係において矛盾が生じないようにすることができる。
なお、CPU28が受け付けた書込要求の内容が所定の書込制御を要求するものである場合は、EEPROM書込値異常判定制御サブルーチンにおける学習値Cの替わりに、EEPROM25に書込まれている書込内容を示すデータEを用い、学習値Dの替わりに、SRAM27に書込まれている書込内容を示すデータFを用いる。
他方で、車両制御プログラムによって学習制御や書込制御を実行する場合は、ユーザによりそれらの制御が実行されるものではないため、ユーザへ知らせる必要ない。従って、アイドリングストップ電子制御装置1のCPU28は、車載ネットワークLへ書込み結果データを出力しない。
<第2の実施の形態>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
<変形例1>
上記代表の実施の形態において、電子制御装置はアイドリングストップ電子制御装置1として説明したが、エンジン電子制御装置2、バッテリ電子制御装置3、トランスミッション電子制御装置4、メータ電子制御装置5、ゲートウェイ電子制御装置6、ナビゲーション電子制御装置7、エアコン電子制御装置8、ライト電子制御装置9、ワイパ電子制御装置10、又は、他の電子制御装置、により実現することもできる。
<変形例2>
上記第1の実施の形態における、ユーザ指令による学習・書込制御は、ユーザがアイドリングストップ電子制御装置1と接続された外部装置Xを操作して、ユーザが所望する学習・書込制御を、アイドリングストップ電子制御装置1などの電子制御装置へ実行させると説明したが、ユーザが車両に固定的に備わる操作手段により所定のマニュアル操作を行うことによって、ユーザが所望する学習・書込制御を、アイドリングストップ電子制御装置1などの電子制御装置へ実行させる方法であってもよい。例えば、ユーザがユーザスイッチSWを操作して、車両システムを起動させ、かつ、サイドブレーキを引いて停車させた状態において、ブレーキ操作や変速レバー操作などを組み合わせた所定の操作により、所定の電子制御装置へ学習・書込制御を実行させる。
変形例2の場合における、ユーザへ制御結果を知らせる表示させる方法は、図11に示すメータパネルYのランプ34へ表示である。車両に固定的に配置されたランプ表示は、メータ電子制御装置5が学習・書込制御を実行した電子制御装置から車載ネットワークLを介して受信した制御結果データを、図12に示す形態で行う。つまり、ユーザスイッチSWが操作され、車両システムに電源が投入された際には、メータ電子制御装置5は、図12に示すVの初期状態として所定時間(例えば、5秒)点灯する。
また、マニュアル操作により電子制御装置へ書込要求を出力し、電子制御装置が書込みを実行している間は、メータ電子制御装置5は、図12におけるVIに示すように、表示ランプ34を点灯させる。
また、マニュアル操作により電子制御装置へ書込要求を出力し、電子制御装置が書込みを正常に終了させた場合に送信されるその旨のデータに基づいて、メータ電子制御装置5は、表示ランプ34を図12におけるVIIに示すとおり消灯させる。
また、マニュアル操作により電子制御装置へ書込要求を出力し、電子制御装置が書込みを正常に終了しなかった場合に送信されるその旨のデータに基づいて、メータ電子制御装置5は、ランプ34を図12におけるVIIに示すとおり点灯させる。
また、上記実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されても良い。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されても良い。
更に、各実施例の制御を説明するフローチャート図における各処理は、便宜上一の系列で示しているが、細分化された各処理を各制御部がマルチタスク制御機能により並列に処理するものであっても良い。
1 アイドリングストップ電子制御装置
24 ROM
25 EEPROM
26 RAM
27 SRAM
28 CPU
29 表示部
34 ランプ
X 外部装置
Y メータパネル

Claims (8)

  1. 電源から導かれる第1系統より電力の供給を受け、不揮発性の第1記憶部にデータを書込むデータ書込装置であって、
    所定の条件で、前記第1記憶部へのデータの書込要求を発生する要求発生手段と、
    前記書込要求を、ユーザから受け付ける受付手段と、
    前記電源から導かれる第2系統より電力の供給を受け、データを記憶可能な第2記憶部と、
    前記書込要求に応答して、前記第2記憶部に記憶された書込みの対象データを、前記第1記憶部に書込む第1書込手段と、
    前記第1書込手段による書込む際に、前記第1系統からの電力供給が停止された後に当該電力供給が開始された場合は、前記第2記憶部に記憶された前記対象データを前記第1記憶部に書込む第2書込手段と、
    前記第1系統からの電力供給が停止した後に当該電力供給が開始する際は所定の初期表示を行う表示装置に、前記第1記憶部へのデータの書込結果を表示させる表示制御手段と、
    を備え、
    前記第2書込手段は、
    前記書込要求を前記要求発生手段が発生した場合に有効化され、
    前記書込要求を前記ユーザから受け付けた場合に有効化されないことを特徴とするデータ書込装置。
  2. 請求項1に記載のデータ書込装置において、
    前記表示装置は、前記データ書込装置に対して着脱可能な可搬性装置であることを特徴とするデータ書込装置。
  3. 請求項2に記載のデータ書込装置において、
    前記受付手段は、前記可搬性装置を介して前記ユーザから前記書込要求を受け付けることを特徴とするデータ書込装置。
  4. 請求項1に記載のデータ書込装置において、
    前記表示装置は、前記車両に固定的に配置された表示灯であることを特徴とするデータ書込装置。
  5. 請求項1ないし4に記載のデータ書込装置において、
    前記受付手段は、前記車両に固定的に配置されるユーザ操作手段を介して前記ユーザから前記書込要求を受け付けることを特徴とするデータ書込装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のデータ書込装置において、
    前記車両のエンジンを自動で停止/始動するアイドリングストップ制御を実施する制御手段、
    をさらに備え、
    前記対象データは、前記アイドリングストップ制御に関する学習データであることを特徴とするデータ書込装置。
  7. 請求項1ないし6に記載のデータ書込装置は、車両に搭載される電子制御装置であることを特徴とするデータ書込装置。
  8. 電源から導かれる第1系統より電力の供給を受け、不揮発性の第1記憶部にデータを書込むデータ書込方法であって、
    所定の条件で、前記第1記憶部へのデータの書込要求を発生する要求発生工程と、
    前記書込要求を、ユーザから受け付ける受付工程と、
    前記書込要求に応答して、前記電源から導かれる第2系統より電力の供給を受け、データを記憶可能な第2記憶部に記憶された書込みの対象データを、前記第1記憶部に書込む第1書込工程と、
    前記第1書込工程により書込む際に、前記第1系統からの電力供給が停止された後に当該電力供給が開始された場合は、前記第2記憶部に記憶された前記対象データを前記第1記憶部に書込む第2書込工程と、
    前記第1系統からの電力供給が停止した後に当該電力供給が開始する際は所定の初期表示を行う表示装置に、前記第1記憶部へのデータの書込結果を表示させる表示制御工程と、
    を備え、
    前記第2書込工程は、
    前記書込要求を前記要求発生手段が発生した場合に実行され、
    前記書込要求を前記ユーザから受け付けた場合に実行されないことを特徴とするデータ書込方法。
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