JPWO2020179576A1 - 石炭の評価方法及び配合炭の調製方法並びにコークスの製造方法 - Google Patents

石炭の評価方法及び配合炭の調製方法並びにコークスの製造方法 Download PDF

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Abstract

従来技術より正確に、所望の強度となるコークスを製造し得る配合炭を構成する石炭及びその質量割合を特定することを可能とする。
配合炭の調製方法であって、イナート量が100%となる表面張力γ100およびイナート量が0%となる表面張力γ、配合炭中の各銘柄の石炭の配合割合、イナート組織の質量割合、軟化溶融組織の質量割合、から求められる配合炭の界面張力と、配合炭から製造されるコークスの強度と、から求められる相関関係に基づいて、相関関係から所望の強度となる界面張力を求め、所望の強度となる界面張力以下となる質量割合で2銘柄以上の石炭を混合して配合炭を調製する。

Description

本発明は、冶金用コークスの原料となる石炭の評価方法及び該評価方法に用いられる測定値を用いた配合炭の調製方法に関し、更には、該調製方法で得られた配合炭からコークスを製造する方法に関する。
高炉において溶銑を製造するために高炉原料として用いられる冶金用コークスは高強度であることが望ましい。コークスは強度が低いと高炉内で粉化し、粉化したコークスにより高炉の通気性が阻害され、安定的な溶銑の生産が行なえなくなるからである。
通常、コークスは複数の石炭を配合して得た配合炭をコークス炉で乾留して製造される。所望の強度となるコークスを得るための石炭の配合方法として様々な方法が知られている。
特許文献1には、石炭の相性を考慮した石炭の配合方法であって、配合炭を構成する各銘柄の石炭を熱処理して得られるセミコークスの表面張力と、配合炭中の各銘柄の石炭の配合率(質量割合)と、から算出される界面張力の値を指標として、石炭の配合率を調整することが開示されている。ここで「石炭の相性」とは、配合炭中の複数銘柄の石炭が、その各々に相互作用を及ぼす性質をいい、石炭の相性によっては、その配合炭中の各々の石炭のみから得られるコークスの強度と、その配合炭から得られるコークスの強度との間に加成性が成立しない場合があることが知られている。
国際公開第2013/145680号
D.W. Fuerstenau: International Journal of Mineral Processing,20(1987),153
近年、石炭資源の安定確保および原料コスト低減の観点から、複数の場所で採れた石炭を購入し、性状が異なる複数銘柄の石炭を配合炭の原料に用いる必要性が高まっている。性状が異なる石炭を配合炭に用いる場合に、特許文献1に開示されている方法で所望の強度となるコークスの製造を期待し得る配合炭を調製できる。ところが、石炭によっては、特許文献1に開示されている方法で求めた質量割合で複数銘柄の石炭を配合して配合炭を調製しても、所望の強度とならないコークスが製造される場合があった。
本発明は、上記場合を鑑みて完成されたものであり、本発明の配合炭の調整方法を実施することで、従来技術より正確に所望の強度となるコークスを製造し得る配合炭を構成する石炭及びその質量割合を特定できる。本発明はそのような配合炭の調製方法を提供することを目的とする。本発明は、配合炭の調製方法以外に、その調製方法を用いたコークスの製造方法及び冶金用コークスの原料としての石炭の評価方法を提供する。
本発明者らは、石炭のイナート量を変更させた場合に、イナート量の変更量(変動量)に対する、石炭を熱処理して得られるセミコークスの表面張力の変動量が、石炭の銘柄によって異なる現象を確認した。本発明者らは、この現象を考察して、まずは、石炭のイナート量とセミコークスの表面張力に基づき石炭を評価する方法を完成させた。
例えば、特許文献1に記載の従来の方法では、1つの銘柄の石炭を熱処理して得られるセミコークスの表面張力は、測定される表面張力の分布の平均値として与えられる。従来の知見では、表面張力の分布がもたらされる原因は、石炭の不均質性に由来すると推察されるのみで詳細が明らかではなかった。本発明者らは、石炭の成分によってセミコークスの表面張力の値が異なる原因をより詳細に検討して、特に、コークス強度に影響する石炭の成分として、加熱により軟化溶融する成分(以後、「軟化溶融組織」と記載する場合がある。)と、加熱しても軟化溶融しない成分(以後、「イナート組織」と記載する場合がある。)と、が存在することに基づき、この2つの成分を加熱処理したセミコークスの表面張力値を推定する方法を検討した。
石炭中の成分のうち、加熱により軟化溶融する成分と軟化溶融しない成分とを正確に分離する方法は知られていないが、石炭を顕微鏡で観察して同定できるイナート組織は、概ね石炭中の軟化溶融しない成分に相当することが知られている。イナート組織の含有量の分析方法はJIS M 8816に規定されており、加熱により軟化溶融しない成分の含有量として本発明者らは、JIS M 8816に規定される全イナート量(TI)を用いた。
石炭の軟化溶融する成分と軟化溶融しない成分とを分離することは困難であるが、これら成分から得られるセミコークスの表面張力を推定する代替手段として、本発明者らはイナート組織に着目した。本発明者らは、石炭を、イナート組織の含有量(以後、「イナート量」と記載する場合がある。)の多い部分と少ない部分とに分離し、それぞれを熱処理して得たセミコークスの表面張力値からイナート組織の含有率が100%の石炭の表面張力値と、イナート組織の含有率が0%の石炭の表面張力値を推定することを試みた。
石炭を、イナート量の多い部分と少ない部分とに分離する方法としては、石炭のイナート組織は軟化溶融組織に比べて硬いことを利用した。イナート組織は軟化溶融組織よりも硬いので、石炭を粉砕すると、イナート組織は粗粒側の石炭に濃縮される傾向がある。この傾向を利用して、粉砕と篩分けによって同じ銘柄の石炭からイナート量の異なる試料を調製できる。この試料を熱処理してセミコークスを調製し、その表面張力を測定した。その結果、イナート量の変動量に対する表面張力の変動量が石炭銘柄により異なること、及び、ある石炭をイナート量の多い部分と少ない部分とに分離して得た試料のイナート量とその試料を熱処理して得たセミコークスの表面張力との間には概ね直線的な関係があることを本発明者らは見出した。さらに、イナート量および表面張力の変動量の割合がその銘柄の石炭を含む配合炭から得られるコークス強度に影響を及ぼすことから、これらの変動量の割合に基づいて、その銘柄の石炭がコークス原料として好ましいかどうかを評価できることを本発明者らは見出した。
本発明者らは、前述の評価で見出した事項を用いて配合炭を調製する方法を完成させた。本発明の配合炭の調製方法では、配合炭中の各銘柄(1銘柄)の石炭は、イナート成分が100%となるイナート組織とイナート成分が0%となる軟化溶融組織とからなると想定し、上記評価方法で求めた石炭のイナート量と試料を熱処理して得たセミコークスの表面張力の回帰直線から、イナート組織の含有率が100%となる表面張力γ100とイナート組織の含有率が0%となる表面張力γとを求め、イナート組織及び軟化溶融組織から得られるセミコークスの表面張力がそれぞれγ100及びγとなると想定した。この想定に基づき、本発明の配合炭の調製方法では、配合炭中の各銘柄の石炭の配合割合、イナート組織の質量割合、軟化溶融組織の質量割合、表面張力γ100及び表面張力γから算出される界面張力と、配合炭から製造されるコークスの強度と、の関係に基づき、各銘柄の質量割合を特定する。さらに、イナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量の割合が大きい石炭の配合割合を制限するように、配合炭中の各銘柄の質量割合を特定することもできる。
即ち、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)石炭の評価方法であって、1銘柄の石炭を粉砕して、イナート量が異なる複数の石炭試料を作製し、前記複数の石炭試料のイナート量を測定するとともに、前記複数の石炭試料を熱処理して得られるセミコークスの表面張力を測定し、前記イナート量と前記表面張力とに基づく回帰直線から求まるイナート量の変動量に対する表面張力の変動量の割合を指標として前記石炭を評価する、石炭の評価方法。
(2)2銘柄以上の石炭を含む配合炭の調製方法であって、配合炭中の各銘柄の石炭について(1)に記載の石炭の評価方法における前記回帰直線から求められるイナート量が100%となる表面張力γ100およびイナート量が0%となる表面張力γ、前記配合炭中の各銘柄の石炭の配合割合、イナート組織の質量割合、軟化溶融組織の質量割合、から求められる前記配合炭の界面張力と、前記配合炭から製造されるコークスの強度と、から求められる相関関係に基づいて、前記相関関係から所望の強度となる界面張力を求め、前記所望の強度となる界面張力以下となる質量割合で前記2銘柄以上の石炭を混合して配合炭を調製する、配合炭の調製方法。
(3)2銘柄以上の石炭を含む配合炭の調製方法であって、配合炭中の各銘柄の石炭について(1)に記載の石炭の評価方法における前記回帰直線から求められるイナート量が100%となる表面張力γ100およびイナート量が0%となる表面張力γ、前記配合炭中の各銘柄の石炭の配合割合、各銘柄の石炭のイナート組織の質量割合、軟化溶融組織の質量割合から算出される界面張力が0.26mN/m以下となる質量割合で前記2銘柄以上の石炭を混合して配合炭を調製する、配合炭の調製方法。
(4)2銘柄以上の石炭を含む配合炭の調製方法であって、配合炭中の各銘柄の石炭について(1)に記載の石炭の評価方法における前記回帰直線から求められるイナート量が100%となる表面張力γ100とイナート量が0%となる表面張力γとの差の絶対値が6mN/m以上となる石炭の配合炭中における質量割合が45質量%以下となるように前記2銘柄以上の石炭を混合して配合炭を調製する、配合炭の調製方法。
(5)コークスの製造方法であって、(2)から(4)のいずれか一項に記載の配合炭の調製方法で配合炭を調製し、前記配合炭を乾留してコークスを製造するコークスの製造方法。
本発明によって、従来技術より正確に、所望の強度となるコークスを製造し得る配合炭を構成する石炭及びその質量割合を特定できる。これにより、所望の強度となるコークスを製造し得る配合炭を調製できる。さらに、本発明によって、冶金用コークスの原料としての石炭を評価できる。
図1は、特許文献1に記載の方法で算出した界面張力とコークスの強度との関係を示すグラフである。 図2は、石炭試料のイナート量と石炭試料を熱処理して得られるセミコークスの表面張力との関係を示すグラフである。 図3は、本発明の方法で算出した界面張力と、コークスの強度との関係を示すグラフである。 図4は、低評価炭の配合割合とコークスの強度との関係を示すグラフである。
本発明は、石炭を熱処理して得られるセミコークスの表面張力を用いた石炭の評価方法に関し、当該評価方法で得られた事項を利用して2銘柄以上の石炭を含む配合炭の調製方法に関する。本実施形態の石炭の評価方法では、セミコークスの表面張力および当該表面張力から算出される界面張力を利用する。このため、まず、セミコークスの作製方法、セミコークスの表面張力の測定方法及び界面張力の算出方法を説明する。
[セミコークスの作製方法]
セミコークスとは、石炭を熱処理して得られる熱処理物のことである。石炭の接着現象が石炭間の相性やコークスの強度に影響を及ぼす。このため、石炭の接着現象を検討する場合、石炭を加熱して、石炭が実際に軟化溶融を開始し、石炭が接着し固化してコークス化が完了するまでの温度(350〜800℃)における溶融物の特性を求めることが好ましい。しかしながら、こうした高温域での溶融物の特性の測定方法は知られていない。そこで、特許文献1に記載されている通り、測定すべき特性が表面張力である場合には、石炭が軟化溶融する温度まで石炭を加熱して乾留した後、冷却して得られるセミコークスの表面張力を測定することで、軟化溶融状態の石炭の表面張力値が推定できる。
石炭を加熱する加熱温度は、石炭粒子間の接着に表面張力が影響を及ぼしているという考えから、前述の通り、石炭が軟化溶融を開始する350℃以上から、コークス化が完了する800℃までのいずれかの温度に加熱することが適当である。加熱温度である350〜800℃において、特に接着に寄与している温度は軟化溶融時の温度である350〜550℃であり、接着構造は500℃近傍で決まると考えられる。このため、加熱温度は、特に500℃近傍の480〜520℃であることが好ましい。加熱は石炭と反応しない不活性ガス(例えば窒素、アルゴン、ヘリウムなど)雰囲気で行なうことが好ましい。
冷却は、石炭と反応しない不活性ガス雰囲気で行なうことが好ましい。また、乾留した後の石炭を10℃/sec以上の冷却速度で急冷することが好ましい。急冷する理由は軟化溶融状態での分子構造を保つためであり、分子構造が変化しないと考えられる10℃/sec以上の冷却速度で冷却することが好ましい。急冷の方法としては、液体窒素、氷水、または水もしくは窒素ガスのような不活性ガスなどを用いる方法があるが、液体窒素を用いて急冷することが好ましい。ガス冷却は石炭の内部まで冷却するのに時間がかかり、冷却速度の変動が大きくなるので好ましくない。氷水、水による冷却は、水分の付着により表面張力の測定に影響を与えるので好ましくない。
本発明における石炭に施す熱処理の操作の一例は、下記(a)〜(c)の通りである。
(a)石炭を粉砕する。石炭の粉砕粒度は、組織、性状などが不均一である石炭から均質な試料を作製するという観点から、JIS M8812に記載されている石炭の工業分析における粉砕粒度である250μm以下に石炭を粉砕することが好ましく、さらに細かい200μm以下に粉砕することがより好ましい。
(b)操作(a)で粉砕した石炭を、空気を遮断してあるいは不活性ガス雰囲気で、適当な加熱速度で加熱する。石炭を前述の350〜800℃の範囲内の温度まで加熱すればよい。加熱速度は、コークス炉においてコークスが製造されるときの加熱速度に応じた速度にすることが好ましい。
(c)操作(b)で加熱した石炭を冷却する。この冷却では、上述の方法で冷却することが好ましい。
[セミコークスの表面張力の測定方法]
一般的な物質の表面張力の測定方法として、静滴法、毛管上昇法、最大泡圧法、液重法、懸滴法、輪環法、プレート(Wilhelmy)法、拡張/収縮法、滑落法、などが知られている。石炭は様々な分子構造で構成されており、その表面張力も一様ではないことから、表面張力分布が評価できる方法、例えば、非特許文献1に記載されたフィルム・フローテーション法を石炭の表面張力の測定に用いることができる。この方法は、石炭であってもその石炭から得られるセミコークスであっても同様に用いることができ、微粉砕した石炭試料を用いて、石炭の表面張力の分布を求めることができる。得られた表面張力の分布の平均値をもって、石炭試料の表面張力の代表値とする。セミコークスを試料として用いる場合には、石炭を加熱処理する際の熱処理温度を石炭の軟化溶融温度域に設定することが好ましい。測定方法の詳細は特許文献1に記載されている。
[界面張力の算出方法]
界面張力の算出方法は、配合炭に含まれる複数銘柄の石炭のうち2銘柄に着目し、2銘柄の石炭から得られるセミコークス間の界面張力γijを求める工程と、配合炭での各銘柄の石炭の質量割合と前記界面張力γijとから配合炭の界面張力γblendを算出する工程と、からなる。この配合炭の界面張力γblendは、セミコークス間の界面張力に基づいて算出されるので、配合炭から得られるセミコークスの界面張力に相当する値と考えることができるが、本発明においては、上述の方法で求められる界面張力を配合炭の界面張力γblendと呼ぶ。
まず、2銘柄のセミコークス間の界面張力γijを求める工程を説明する。一般的な2種の物質の界面張力は、直接測定を行なうこともできるが、個々の物質の表面張力からその値を求めることもできる。例えば、異なる物質i,jについて、物質i,j間の界面張力γijは、物質iの表面張力γと物質jの表面張力γとから求めることができる。物質i,j間の界面張力γijは、グリファルコ−グッド(Girifalco−Good)の下記[1]式で表される。
Figure 2020179576
[1]式において、φは相互作用係数であり、相互作用係数φは実験によって求めることができ、物質i,jによって異なることが知られている。また、リーとニューマン(D.Li、A.W.Neumann)らは、相互作用係数φの値が物質i,jの表面張力γ、γの値が離れるほど大きくなると仮定し、[1]式を拡張した下記[2]式を提案している。
Figure 2020179576
[2]式において、βは実験によって導出される定数である。リーとニューマンらはβを0.0001247(m/mJ)と計算している。物質iを石炭iから得られるセミコークスiとし、物質jを石炭jから得られるセミコークスjとすると、セミコークスi,j間の界面張力γijは、セミコークスi,jの表面張力γ、γを測定し、その表面張力の値を[1]式または[2]式に代入することによって算出できる。[1]式を用いる場合は相互作用係数φの値を実験から求めなければならない。このため、界面張力の算出を簡便にするという意味で、相互作用係数φの値を推定している[2]式を用いることが好ましい。
次に、配合炭の界面張力γblendを算出する工程を説明する。配合炭中の石炭の銘柄と質量割合が知られている場合には、配合炭から得られるセミコークスの界面張力も計算できる。配合炭中にn銘柄の石炭が存在する場合、その質量割合をw(1、2、・・・、i、・・・n炭の質量割合を表す)とするとき、石炭iから得られるセミコークスと石炭jから得られるセミコークスにより形成されるi−j界面の存在確率は、wとwの積で表される。このため、それらのセミコークスの界面における界面張力をγijとすると、n銘柄の石炭が配合された配合炭から得られるセミコークスの界面張力γblendは、以下の[3]式で表すことができる。
Figure 2020179576
[3]式において、wとwは、本来、配合炭から得られるセミコークス混合物中のセミコークスの質量割合で表すことが好ましい。しかしながら、そのセミコークス混合物中の各石炭から得られる各セミコークスの存在比率は、配合炭における各石炭の存在比率と大きく変わらない。このため、wとwとを、配合炭における各石炭の質量割合で表している。
本発明の界面張力γblendは、配合炭を構成する石炭及びその組織の各々から得られるセミコークスを混合したと想定し、その混合により得られると想定されるセミコークス混合物の界面張力に相当する。すなわち、本発明ではセミコークス混合物を実際に作製することを前提とせず、本発明の界面張力は、セミコークスの表面張力とそのセミコークスの基となる石炭の配合炭中の質量割合とから求まる指標(値)である。
次に、本発明と比較するために特許文献1に開示された方法で算出した界面張力γblendと複数銘柄の石炭を配合して得られた配合炭から製造されたコークスの強度DI150/15との関係を求めた比較実験を説明する。
<比較実験>
複数銘柄の石炭から構成される配合炭を複数作製し、コークス炉の乾留条件をシミュレート可能な電気炉を用いて配合炭を乾留してコークスを製造した。
配合炭を構成する各銘柄の石炭を500℃で熱処理して得られるセミコークスの表面張力を測定し、[2]式及び[3]式から界面張力γblendを算出した。また、コークスの強度として、JIS K 2151の回転強度試験法に基づき、コークスを所定量装入したドラム試験機を15rpmで150回転させた後の粒径15mm以上のコークスの質量割合を測定し、回転前との質量比であるドラム強度DI(150/15)を用いた。
比較実験に使用した石炭及びその性状を表1に示す。
Figure 2020179576
比較実験では、表1に示したA〜C及びRを準備し、石炭A〜C及びRを表2に示す質量割合で配合して配合炭1〜4を作製した。
Figure 2020179576
表1における「表面張力γ(mN/m)」は、石炭A〜C及びRを熱処理して得られるセミコークスの表面張力であって、フィルム・フローテーション法で測定された表面張力分布の平均値である。表1及び表2における「Ro(%)」は、JIS M 8816の石炭(配合炭)のビトリニットの平均最大反射率であり、「TI(%)」は、JIS M 8816の石炭(配合炭)の微細組織成分の測定方法およびその解説に記載のParrの式に基づいた下記[4]式で算出した石炭組織分析におけるイナート量(体積%)である。
イナート量(体積%)=フジニット(体積%)+ミクリニット(体積%)+(2/3)×セミフジニット(体積%)+鉱物質(体積%) ・・・[4]
表1及び2における「logMF」とは、JIS M8801のギーセラープラストメータ法で測定した石炭または配合炭の最高流動度(Maximum Fluidity:MF)の常用対数値である。配合炭の最高流動度logMFは、配合炭中の単味炭のlogMFの加重平均値である。表1における「灰分(d.b)」及び「揮発分(d.b)」は、JIS M 8812の工業分析法による乾燥炭基準の測定値である。
表2における「γblend」は、[2]式及び[3]式に基づき、表1の表面張力γの値及び表2の質量割合から算出された配合炭1〜4の界面張力である。「DI150/15(−)」は、配合炭1〜4を乾留して得られたコークスの強度である。
図1は、特許文献1に記載の方法で算出した界面張力γblendとコークスの強度DI150/15(−)との関係を示すグラフである。図1からわかるように、配合炭1,2及び4では、界面張力γblendが0に近い値になっているにもかかわらず、コークスの強度DI150/15はばらついていた。配合炭3での界面張力γblendとコークスの強度DI150/15との値は、配合炭1,2及び4とは傾向が異なっていた。
特許文献1によると、界面張力γblendと強度DI150/15との間には相関性が強い関係が成立するとされており、界面張力γblendと強度DI150/15との間に相関性が強い傾向が観察される場合があるが、図1に示すように、この関係が成立しない場合もあることがわかる。
次に、本発明の実施形態を説明する。まず、本実施形態の石炭の評価方法について説明する。
<石炭の評価方法>
本実施形態の石炭の評価方法では、1銘柄の石炭を粉砕して、イナート量が異なる複数の石炭試料を作製し、当該複数の石炭試料のイナート量を測定する。さらに、作製された複数の石炭試料を熱処理して得られるセミコークスの表面張力を測定し、イナート量と表面張力とに基づく回帰直線から求まるイナート量の変動量に対する表面張力の変動量の割合を指標として、冶金用コークスの原料としての石炭を評価する。
[イナート成分が100%となるイナート組織とイナート成分が0%となる軟化溶融組織から調製されるセミコークスの表面張力の推定]
配合炭を構成する各銘柄の石炭は、イナート成分が100%となるイナート組織とイナート成分が0%となる軟化溶融組織とからなると想定する。1銘柄の石炭を粉砕して、イナート量が異なる複数の石炭試料を作製し、当該複数の石炭試料のイナート量を測定するとともに、これら複数の石炭試料を熱処理して得られるセミコークスの表面張力を測定して、イナート量と表面張力とに基づく回帰直線を求める。当該回帰直線から、イナート成分が100%となるイナート組織の表面張力γ100とイナート成分が0%となる軟化溶融組織の表面張力γとを求める。このようにして求められるγ100は、セミコークス化された石炭のイナート組織の表面張力に相当すると考えられるが、本実施形態では、このγ100をイナート組織の表面張力γ100と記載する。同様に、γはセミコークス化された石炭の軟化溶融組織の表面張力に相当すると考えられるが、本実施形態では、このγを軟化溶融組織の表面張力と記載する。
次に、回帰直線を求める方法を説明する。まず、1銘柄の石炭を粉砕して作製された石炭試料を篩分けする。石炭を粉砕すると、イナート組織は粗粒側に多く含まれるので、粉砕と篩分けにより、粉砕された石炭中のイナート組織の質量割合は変化する。イナート組織の質量割合を変化させることや、回帰直線を求めることができることを示すために、比較実験で準備した石炭A〜C及びRを用いて下記実験1を行った。
<実験1>
石炭A〜C及びRに対して粉砕と篩分けとを行うことで、イナート組織以外の軟化溶融組織を多く含む石炭試料と、イナート組織を多く含む石炭試料とを複数作製した。複数の石炭試料に対して、JIS M 8816に従って光学顕微鏡を用いたポイントカウント法により組織成分比率を測定し、全イナート量TIを測定した。また、複数の石炭試料を500℃で熱処理してセミコークスを作製し、フィルム・フローテーション法によりそれぞれのセミコークスの表面張力γを測定した。セミコークスの表面張力γは、フィルム・フローテーション法により得られた表面張力分布の平均値である。更に、粉砕と篩分けを行っていない石炭A〜C及びRの標準石炭試料も作製し、標準石炭試料の全イナート量TIと、その試料を500℃で熱処理して得られたセミコークスの表面張力を測定した。
図2は、石炭試料のイナート量TIとこれらを熱処理して得られたセミコークスの表面張力γとの関係を示すプロットと、当該プロットの回帰直線とを示すグラフである。図2に示した各回帰直線は、全イナート量TIと表面張力γとの関係を示す3つのプロットとの誤差が最小になるように最小二乗法を用いて算出した単回帰直線である。イナート量TIが0%となる表面張力γ及びイナート量TIが100%となる表面張力γ100は、この回帰直線を用いて算出できる。一例として、石炭Aの石炭試料の表面張力γと表面張力γ100とを図2に示す。図2から、粉砕と篩分けによりイナート組織の質量割合が変化すること、及び、表面張力γとイナート量TIとの間に高い相関性が成立する直線回帰式が得られることがわかる。
石炭A〜C及びRの標準石炭試料の全イナート量TI(%)は各石炭のイナート組織の体積割合であるが、イナート組織と軟化溶融組織の比重はほとんど変わらないので、近似的に質量割合に等しいとして取り扱った。標準石炭試料の軟化溶融組織の質量割合(%)は、全体の質量割合(100%)からイナート量TIの値を減算して算出した。石炭A〜C及びRのイナート組織及び軟化溶融組織の質量割合(%)と表面張力γ100及びγとを表3に示す。このように、本実施形態においてはイナート組織の質量割合は、JIS M 8816の方法および[4]式で求められるイナート量(体積割合)を用いることができ、軟化溶融組織の質量割合は、1からイナート量(体積割合)を減算した値を用いることができる。
Figure 2020179576
[イナート量の変動量に対する表面張力の変動量を指標とした石炭の評価]
本発明者らは、石炭のイナート量を変更させたときに、イナート量の変動量に対する石炭を熱処理して得られるセミコークスの表面張力の変動量が石炭の銘柄によってそれぞれ異なる現象を知見した。例えば、図2を参照すると、石炭Aと石炭Cは、回帰直線の傾きの絶対値が大きいことから、イナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量が大きいことがわかる。石炭Bと石炭Rは、回帰直線の傾きの絶対値が小さいことから、イナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量が小さいことがわかる。
具体的に、イナート量が0%から100%まで変動した場合の表面張力の変動量はγ100とγとの差、すなわちγ100−γである。石炭Aのγ100−γは−4.3mN/mである。石炭Cのγ100−γは−4.5mN/mである。これに対して、石炭Bのγ100−γは1.4mN/mであり、石炭Rのγ100−γは0.5mN/mである。表面張力の変動量はγ100−γの絶対値で表されるので、石炭Aおよび石炭Cは、石炭Bおよび石炭Rよりもイナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量の割合が大きい石炭となる。
表2に示した配合炭1〜3の実験例では、石炭R50質量%に対して、石炭A〜Cをそれぞれ50質量%添加している。ここで、コークスの強度が最も高いのは、配合炭2である。この配合炭2に添加されている石炭Bは、イナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量が小さい石炭である。これに対し、コークスの強度が低い配合炭1や配合炭3は、イナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量が大きい石炭Aや石炭Cを配合した配合炭である。すなわち、イナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量が大きい石炭を添加すると、コークスの強度が低下する結果となった。
配合炭1と配合炭4とを比較すると、配合炭4では、配合炭1の石炭Aの配合量を20%減らし、その代わりに石炭Bを加えている。すなわち、イナートの変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量が大きい石炭Aの20質量%分をイナートの変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量が小さい石炭Bに変更している。配合炭4のコークスの強度は、配合炭1のコークスの強度よりも高くなっていることから、イナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量が小さい石炭は、コークスの強度を高めるコークス原料として好ましい石炭であることがわかる。
以上の結果より、イナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量を指標として、当該変動量が小さい石炭はコークス原料として好適であると評価できる。この結果は、コークス強度に対する界面張力の影響に基づくものと考えられる。すなわち、イナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量が大きい石炭の場合、γ100とγとの値が大きく相違する。この相違は、石炭が軟化溶融する成分と軟化溶融しない成分とからなっていると想定すると、その両者のセミコークスの表面張力が大きく異なることを意味する。1銘柄の石炭を均質なものと考えるのではなく、1銘柄の石炭が軟化溶融する成分と軟化溶融しない成分からなると考えれば、その石炭を配合してコークス原料とした場合、その中にセミコークスの表面張力が大きく異なる成分が含まれることになる。表面張力の差が大きいほど界面張力は大きくなるので、セミコークスの表面張力が大きく異なる成分を含む配合炭の界面張力γblendも大きくなって界面での接着性が低下し、これにより、コークス強度に悪影響が現われたものと推察される。
次に、配合炭の調製方法の実施形態を説明する。配合炭の調製方法については3つの実施形態がある。第1実施形態の配合炭の調製方法では、界面張力を算出し、当該界面張力とコークスの強度との相関関係を求め、当該相関関係から所望のコークスの強度となる界面張力を求め、当該界面張力以下となる質量割合で石炭を混合して配合炭を調製する。第2実施形態の配合炭の調整方法では、算出される界面張力が0.26mN/m以下となる質量割合で石炭を混合して配合炭を調製する。第3実施形態の配合炭の調整方法では、上述した石炭の評価方法で好ましくないと評価された石炭の配合割合を制限して配合炭を調製する。まず、第1実施形態の配合炭の調整方法を説明する。
<第1実施形態の配合炭の調製方法>
第1実施形態の配合炭の調整方法は下記の工程1〜工程3を有する。
[工程1]
工程1では、配合炭を構成する各銘柄の石炭は、イナート成分が100%となるイナート組織とイナート成分が0%となる軟化溶融組織とからなると想定する。1銘柄の石炭を粉砕して、イナート量が異なる複数の石炭試料を作製し、複数の石炭試料のイナート量を測定する。さらに、これらを熱処理して得られるセミコークスの表面張力を測定して、イナート量と表面張力とに基づく回帰直線を求め、当該回帰直線から、イナート成分が100%となる表面張力γ100とイナート成分が0%となる表面張力γとを求める。
[工程2]
工程1に続く工程2では、イナート組織のセミコークスの表面張力が表面張力γ100となり、溶融組織の及び軟化溶融組織のセミコークスの表面張力が表面張力γ100及びγになると想定し、各銘柄のイナート組織と軟化溶融組織の質量割合と表面張力γ100及びγから、[1]式または[2]式、及び[3]式から界面張力γblendを算出する。
本実施形態では、1銘柄の石炭が、イナート成分が100%となるイナート組織からなる石炭とイナート成分が0%となる軟化溶融組織からなる石炭との2種類の石炭から構成されると想定し、イナート組織からなる石炭及び軟化溶融組織からなる石炭のセミコークスの表面張力が表面張力γ100及びγになると想定する。本実施形態では、この想定の下に[1]または[2]式、及び[3]式から界面張力γblendを算出する。
すなわち、配合炭中にn銘柄の石炭が実際に存在する場合、本実施形態では、イナート組織からなる石炭及び軟化溶融組織からなる石炭の2種類×n銘柄の石炭が存在するとし、イナート組織からなる石炭と軟化溶融組織からなる石炭の質量割合をw(1、2、・・・、i、・・・2×n炭の質量割合を表す)とする。存在するとした石炭の表面張力γ100及びγを[1]または[2]式のγ及びγjに代入することによって、2銘柄の石炭から得られたセミコークス間の界面張力γijが算出できる。この界面張力γijから、[3]式によって界面張力γblendが算出できる。[3]式において、配合炭中に含まれる1銘柄の石炭の質量割合と、当該石炭の標準石炭試料のイナート組織及び軟化溶融組織の質量割合と(例えば、表3参照)を乗算することで、イナート組織からなる石炭及び軟化溶融組織からなる石炭の配合炭中の質量割合w及びwが算出できる。
実験2として、表4に示す石炭D〜Nから構成される配合炭5〜14について上述したようにイナート組織からなる石炭及び軟化溶融組織からなる石炭の2種類が存在するとして界面張力γblendを算出し、界面張力γblendとコークスの強度DI150/15(−)との関係を求めた。表4に示した分析値は、表1の説明に記載した方法と同じ方法で測定した。表面張力は、各石炭を500℃で熱処理したセミコークスの表面張力をフィルム・フローテーション法により測定した表面張力分布の平均値である。イナート成分が100%となるイナート組織の表面張力およびイナート成分が0%となる軟化溶融組織の表面張力は、それぞれ実験1に記載の方法によって算出したγ100とγの値である。
Figure 2020179576
<実験2>
各銘柄の配合割合、配合炭の品位、各配合炭を乾留して得られたコークスの強度DI(150/15)を表5に示す。logMF、Ro、TI、灰分、揮発分は、配合炭に含まれる石炭のそれぞれの分析値を配合割合に応じて加重平均した値である。γblendは[工程2]で説明した方法と同じ方法で算出した値である。本実施例では低評価炭をイナートの変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量を表すγ100−γの絶対値が6mN/m以上となる石炭とした。したがって、低評価炭比率はγ100−γの絶対値が6mN/m以上となる石炭の配合割合の合計である。
表5の配合例では、配合炭のRoが1.03%程度になるように石炭を配合している。表2の配合例では、Roが1.20〜1.59%の石炭を用いて、配合炭のRoを1.30〜1.40%とした例を示した。しかしながら、コークスの製造を目的とした配合炭の場合、石炭の性状が異なる多くの銘柄の石炭(5銘柄〜20銘柄)が配合されることが一般的であり、配合する石炭を少数銘柄に限定することは、配合する石炭の制約によって操業の自由度が制約されるので好ましくない。Roの大きい石炭は高価である傾向があるので、実験2では現実的な操業条件とすることを目的として、実験2では、表2の配合例よりも小さいRoの配合炭を用いた。
本実施形態における配合炭の品位は表5に示した例に限られない。配合炭の平均品位として、Roが0.9〜1.4%、logMFが1.7〜3.0(logddpm)、TIが15〜40%の範囲であれば本発明を好適に使用できる。特に好ましい範囲はRoが0.9〜1.3%、logMFが2.0〜3.0(logddpm)、TIが20〜40%である。個々の石炭銘柄の品位として、Roが0.6〜1.7(%)、MFが0〜60000ddpm、TIが3〜45(%)、揮発分が3〜45%、灰分が1〜20%、表面張力(分布の平均値)が36〜46mN/mの石炭であれば本発明を好適に使用できる。
Figure 2020179576
表5のγblendは以下のようにして算出した。例えば、表5の配合炭5におけるD炭の場合、D炭の配合割合は30%である。この配合炭5につき、D炭がイナート組織と軟化溶融組織との2種類の石炭からなると想定し、D炭のイナート組織の石炭の配合割合をD炭の配合割合30%にD炭中のイナート組織の割合37.8%を乗じて11.3%とし、D炭の軟化溶融組織の石炭の配合割合を、D炭の配合割合30%にD炭中の軟化溶融組織の割合62.2%を乗じて18.7%とした。このように、各石炭におけるイナート組織の石炭及び軟化溶融組織の石炭のそれぞれが単独の銘柄であるかのように扱い、[3]式を用いてγblendを算出した。
図3は、本発明の方法で算出した界面張力γblendとコークスの強度DI150/15(−)との関係を示すグラフである。図3の2点鎖線曲線が示すように、界面張力γblendが大きくなるにつれて、コークスの強度DI150/15(−)が低くなる相関関係が界面張力γblendとコークスの強度DI150/15(−)との間に成立することがわかる。この曲線は、図3のようなグラフにおいて最小自乗法やフリーハンドで相関線を描くことで導くことができる。
[工程3]
工程3では、工程2で求まった相関関係から所望の強度となる界面張力γblendを求める。界面張力γblendが大きくなるほど、石炭粒子間の接着は弱くなるので、求めた該界面張力γblend以下となる質量割合で各銘柄の石炭を混合して配合炭を調製する。配合炭を構成する石炭から得られるセミコークスの表面張力及びその石炭の質量割合から界面張力を算出し、算出された界面張力が所望のコークスの強度となる界面張力以下である場合に、その質量割合で複数銘柄の石炭を混合して配合炭を調製する。このようにして調整された配合炭を乾留して製造されるコークスは所望の強度以上となることが期待できる。
工程3で配合炭を調製するために用いる石炭は、工程2における実験2で用いた石炭と異なっていてもよい。工程2は、特定の配合炭からコークス製造試験を予め行って、配合炭のγblendとコークス強度との相関関係を求めるために実施される。工程3は、工程2で既に求まっている相関関係に基づいて、γblendが所望の強度を与える値以下になるように自由に石炭を選択してよい。この時、工程2で予め行われるコークス製造試験に用いた配合炭の平均性状を、工程3で調製する配合炭の平均性状と近い値にすることが好ましい。これにより、工程3で調製する配合炭から得られるコークスの強度がより精度よく予想できる。例えば、工程2で用いる配合炭の平均性状と、工程3で調製する配合炭の平均性状を、平均反射率の差で0.2%以内、logMFで1.0(logddpm)以内とすることがさらに好ましい。工程3で用いられる石炭の半数以上の種類の石炭を用いて工程2の試験を行うことがさらに好ましい。但し、どのような性状の配合炭であっても、配合炭のγblendが所望のコークス強度を与えるγblendの値以下であれば、当該γblendの値以上の配合炭より高強度のコークスの製造が期待できる。
表5および図3に示した例においては、78.5〜80.5の間で好ましいコークス強度のコークスが製造できる。さらに高いコークス強度が必要な場合には、用いる石炭の種類を変えたり、配合炭の品位を調製すればよい。具体的には、配合炭のRoを大きくするとコークスの強度が高くなるので、配合炭のRoを表5の例よりも大きくしてγblendの値を変更したコークス製造試験を行い、その配合条件において、γblendとコークス強度との関係を求め、その関係に基づいて所望の強度を有するコークスを製造するためのγblendを定めることができる。
第1実施形態の配合炭の調製方法では、工程1及び2と工程3とを行う主体が異なっていてもよい。工程3では、工程1及び工程2を予め行い、予め求められた相関関係に基づき界面張力γblendを求めてもよい。すなわち、工程1及び工程2を行う主体が、工程3を行う主体と異なっていても、第1実施形態の配合炭の調製方法を実施できる。同様に、工程1を行う主体と、工程2および工程3を行う主体とが異なっていてもよい。すなわち、あらかじめ求められた表面張力γ100及びγに基づきコークス強度とγblend相関関係を求めてもよい。次に、第2の実施形態の配合炭の調製方法を説明する。
<第2の実施形態の配合炭の調製方法>
第2の実施形態の配合炭の調製方法は、下記の工程α及び工程βを有する。
[工程α]
工程αでは、配合炭を構成する各銘柄の石炭は、イナート成分が100%となるイナート組織とイナート成分が0%となる軟化溶融組織とからなると想定する。次いで、1銘柄の石炭を粉砕して、イナート量が異なる複数の石炭試料を作製し、複数の石炭試料のイナート量を測定する。さらに、これらを熱処理して得られるセミコークスの表面張力を測定して、イナート量と表面張力とに基づく回帰直線を求め、当該回帰直線から、イナート成分が100%となる表面張力γ100とイナート成分が0%となる表面張力γとを求める。この工程αは、第1実施形態の配合炭の調整方法における[工程1]と同じであるので、重複する説明を省略する。
[工程β]
工程βでは、イナート組織のセミコークスの表面張力が表面張力γ100となり、軟化溶融組織のセミコークスの表面張力が表面張力γになると想定する。次いで、各銘柄の配合割合、イナート組織と軟化溶融組織の質量割合、表面張力γ100、γ及び[3]式から界面張力γblendを算出する。この界面張力を求める過程は、第1実施形態の配合炭の調製方法における[工程2]と同じであるので、重複する説明を省略する。
工程βでは、算出される界面張力が0.26mN/m以下となるように配合炭を構成する各銘柄の石炭の質量割合を定める。図3の2点鎖線に示すように、界面張力γblendが0.26mN/m以下と算出されるように複数銘柄の石炭を所定の質量割合で配合して配合炭を調製すれば、その配合炭を乾留して製造されるコークスの強度の低下を抑え、高強度のコークスの製造が期待できる。図3の結果は、500℃で石炭を熱処理してセミコークスを調製した結果に基づいている。従って、500℃で調製したセミコークスの表面張力の値を用いることが好ましい。しかしながら、セミコークスの調製温度が異なっても界面張力の値は大きくは変化しないので、他の温度でセミコークスを調製した場合であっても、界面張力の値が0.26mN/m以下となる配合炭とすることで高強度のコークスの製造が実現できる。
第2実施形態の配合炭の調製方法では、工程αを予め実施して石炭の表面張力γ100及び表面張力γを求めておき、予め求められた表面張力γ100及び表面張力γを用いて工程βを実施してもよい。すなわち、工程αを行う主体が工程βを行う主体と異なっていても、第2実施形態の配合炭の調製方法を実施できる。次に、第3の実施形態の配合炭の調製方法を説明する。
<第3の実施形態の配合炭の調製方法>
第3の実施形態の配合炭の調製方法は、下記の工程A及び工程Bを有する。第3の実施形態は、イナート量の変動量に対する表面張力の変動量を指標として用いる。表2に示すように、イナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量の小さな石炭はコークス原料として好適であり、イナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量の大きな石炭はコークス原料として好適ではないと評価される。表2は、限られた少数の石炭を用い、配合炭のRoの値も一般的に用いられる配合炭の値よりも大きい値である。このため、より現実的な配合条件である表5の結果に基づいて、石炭を評価するためのイナート量の変動量に対するセミコークスの表面張力の変動量の基準を検討した。
[工程A]
第3の実施形態における工程Aでは、配合炭を構成する各銘柄の石炭は、イナート成分が100%となるイナート組織とイナート成分が0%となる軟化溶融組織とからなると想定する。次いで、1銘柄の石炭を粉砕して、イナート量が異なる複数の石炭試料を作製し、複数の石炭試料のイナート量を測定する。さらに、これらを熱処理して得られるセミコークスの表面張力を測定して、イナート量と表面張力とに基づく回帰直線を求め、当該回帰直線からイナート成分が100%となる表面張力γ100とイナート成分が0%となる表面張力γとを求める。この工程Aは、第1実施形態の配合炭の調製方法における[工程]1、第2実施形態の配合炭の調製方法における[工程α]と同じであるので、重複する説明を省略する。
[工程B]
工程Bでは、イナート組織から得られるセミコークスの表面張力が表面張力γ100となり、軟化溶融組織から得られるセミコークスの表面張力が表面張力γとなると想定する。次いで、γ100とγとの差の絶対値に基づいて、コークス原料として好ましくない石炭を決定し、その配合割合が少なくなるように配合炭を調製する。表4に示した石炭D〜Nのうち、γ100とγの差が6mN/m以上の石炭をコークス原料として好適ではない低評価炭とし、γ100とγの差が6mN/m未満の石炭をコークス原料として好適となる高評価炭とし、低評価炭の配合割合とコークス強度との関係を確認した。
図4は、低評価炭の配合割合とコークスの強度との関係を示すグラフである。図4に示す通り、γ100とγの差が6mN/m以上の低評価炭の配合割合とコークス強度の間には高い相関があることがわかる。すなわち、γ100−γの絶対値が6mN/m以上の石炭は、コークス原料として好ましくない低評価炭として評価され、この低評価炭の配合割合を45質量%以下となるように石炭を混合して配合炭を調製する。このように配合炭を調製することで、当該配合炭は高強度のコークスの製造が期待できる配合炭となる。この結果も500℃で調製したセミコークスの表面張力の値に基づくものであるが、それ以外の温度で調製したセミコークスの値を用いても同様に評価できる。γ100−γの絶対値が6mN/m以上の石炭は、コークス原料として好ましくない低評価炭であると評価できるので、この石炭の配合割合は少ないほどよい。すなわち、γ100−γの絶対値が6mN/m以上の石炭の好ましい配合割合の下限値は0%である。
第3実施形態の配合炭の調製方法では、工程Aを予め実施して石炭の表面張力γ100及び表面張力γを求めておき、予め求められた表面張力γ100及び表面張力γを用いて工程Bを実施してもよい。すなわち、工程Aを行う主体が工程Bを行う主体と異なっていても、第3実施形態の配合炭の調製方法を実施できる。
このように、本発明によってある銘柄の石炭が冶金用コークスの原料として好ましい石炭か否かを評価できる。加えて、従来技術よりも正確に所望の強度となるコークスを製造し得る配合炭を構成する石炭及びその質量割合を特定できる。これにより、所望の強度となるコークスの製造が実現できる。

Claims (5)

  1. 石炭の評価方法であって、
    1銘柄の石炭を粉砕して、イナート量が異なる複数の石炭試料を作製し、
    前記複数の石炭試料のイナート量を測定するとともに、前記複数の石炭試料を熱処理して得られるセミコークスの表面張力を測定し、
    前記イナート量と前記表面張力とに基づく回帰直線から求まるイナート量の変動量に対する表面張力の変動量の割合を指標として前記石炭を評価する、石炭の評価方法。
  2. 2銘柄以上の石炭を含む配合炭の調製方法であって、
    配合炭中の各銘柄の石炭について請求項1に記載の石炭の評価方法における前記回帰直線から求められるイナート量が100%となる表面張力γ100およびイナート量が0%となる表面張力γ、前記配合炭中の各銘柄の石炭の配合割合、イナート組織の質量割合、軟化溶融組織の質量割合、から求められる前記配合炭の界面張力と、
    前記配合炭から製造されるコークスの強度と、から求められる相関関係に基づいて、
    前記相関関係から所望の強度となる界面張力を求め、前記所望の強度となる界面張力以下となる質量割合で前記2銘柄以上の石炭を混合して配合炭を調製する、配合炭の調製方法。
  3. 2銘柄以上の石炭を含む配合炭の調製方法であって、
    配合炭中の各銘柄の石炭について請求項1に記載の石炭の評価方法における前記回帰直線から求められるイナート量が100%となる表面張力γ100およびイナート量が0%となる表面張力γ、前記配合炭中の各銘柄の石炭の配合割合、各銘柄の石炭のイナート組織の質量割合、軟化溶融組織の質量割合から算出される界面張力が0.26mN/m以下となる質量割合で前記2銘柄以上の石炭を混合して配合炭を調製する、配合炭の調製方法。
  4. 2銘柄以上の石炭を含む配合炭の調製方法であって、
    配合炭中の各銘柄の石炭について請求項1に記載の石炭の評価方法における前記回帰直線から求められるイナート量が100%となる表面張力γ100とイナート量が0%となる表面張力γとの差の絶対値が6mN/m以上となる石炭の配合炭中における質量割合が45質量%以下となるように前記2銘柄以上の石炭を混合して配合炭を調製する、配合炭の調製方法。
  5. コークスの製造方法であって、
    請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の配合炭の調製方法で配合炭を調製し、
    前記配合炭を乾留してコークスを製造するコークスの製造方法。
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