JPWO2020152839A1 - フィーダ決定方法、およびフィーダ決定装置 - Google Patents

フィーダ決定方法、およびフィーダ決定装置 Download PDF

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Abstract

フィーダ決定方法は、実施済みの装着作業に用いられた部品のサイズまたは種類と、部品を供給したフィーダの識別情報とを対応付けた実績データをデータベースに登録する実績登録ステップと、実施予定の装着作業に用いられる部品のサイズまたは種類と、部品を供給する候補となるフィーダの識別情報とを組み合わせた候補データが、データベース内のいずれかの実績データに合致するか否かを検索する実績検索ステップと、候補データが実績データに合致したとき、フィーダの供給成績に基づいて、部品のサイズまたは種類とフィーダとの組み合わせを決定する成績準拠決定ステップと、候補データが実績データに合致しないとき、フィーダの供給性能に基づいて、部品のサイズまたは種類とフィーダとの組み合わせを決定する性能準拠決定ステップと、を備える。

Description

本明細書は、部品装着機の装着作業に用いられる部品を供給するフィーダを決定するフィーダ決定方法、およびフィーダ決定装置に関する。
プリント配線が施された基板に対基板作業を実施して、基板製品を量産する技術が普及している。対基板作業を実施する対基板作業機の代表例として、部品の装着作業を実施する部品装着機がある。多くの部品装着機は、キャリアテープを使用して部品を供給するフィーダを交換可能に装備する。フィーダの供給動作の信頼性が低下すると、吸着ノズルで部品を吸着できない吸着エラーが発生して、部品の浪費および生産効率の低下を招く。特許文献1には、この種の吸着エラーを抑制する一技術例が開示されている。
特許文献1に開示されたフィーダ部品種決定方法は、位置精度測定ステップと、部品種決定ステップとを有する。位置精度測定ステップでは、フィーダの少なくとも一部について、供給位置での位置精度を測定する。部品種決定ステップでは、フィーダの位置精度と、部品の外形寸法および許容位置精度の少なくとも一方とに基づいて、フィーダとキャリアテープの部品種の組み合わせを決定する。これによれば、許容位置精度の厳しい極小部品に対しても吸着エラーを抑制でき、基板製品の生産効率を高められる、とされている。
国際公開第2015/025383号
ところで、特許文献1では、許容位置精度の厳しい極小部品の吸着エラーを抑制できる点は好ましい。しかしながら、フィーダの各々が実際に有する位置精度、換言すると供給性能を測定するためには手間がかかる。さらに、フィーダは、使用することによって装置状態が変化し、これに追随して供給性能が変化する。したがって、複数のフィーダの現在の供給性能を正確に管理することは難しく、かつ管理には大きな手間がかかる。また、新品以外のフィーダは、過去に使用されて部品を供給した実績がある。通常、フィーダを使用したときに得られる供給成績と、フィーダが有する供給性能との間には、大きな相関性が有る。
一方、特許文献1に説明されているように、部品のサイズや種類に応じて、フィーダに要求される供給性能は一般的に相違する。このため、部品のサイズや種類に応じた適正なフィーダを決定することが難しくなっている。
本明細書では、部品装着機の装着作業に使用するフィーダを決定するときに、部品のサイズまたは種類に応じた適正なフィーダを決定することができるフィーダ決定方法、およびフィーダ決定装置を提供することを解決すべき課題とする。
本明細書は、部品装着機で実施済みの装着作業に用いられた部品のサイズまたは種類と、キャリアテープを用いて前記部品を供給したフィーダの識別情報とを対応付けた実績データをデータベースに登録する実績登録ステップと、実施予定の前記装着作業に用いられる前記部品の前記サイズまたは前記種類と、前記部品を供給する候補となる前記フィーダの前記識別情報とを組み合わせた候補データが、前記データベース内のいずれかの前記実績データに合致するか否かを検索する実績検索ステップと、前記候補データが少なくとも一つの前記実績データに合致したとき、候補となる前記フィーダの実施済みの前記装着作業における供給成績に基づいて、前記部品の前記サイズまたは種類と前記フィーダとの組み合わせを決定する成績準拠決定ステップと、前記候補データがいずれの前記実績データにも合致しないとき、前記フィーダが有する供給性能に基づいて、前記部品の前記サイズまたは前記種類と前記フィーダとの組み合わせを決定する性能準拠決定ステップと、を備えるフィーダ決定方法を開示する。
また、本明細書は、部品装着機で実施済みの装着作業に用いられた部品のサイズまたは種類と、キャリアテープを用いて前記部品を供給したフィーダの識別情報とを対応付けた実績データをデータベースに登録する実績登録部と、実施予定の前記装着作業に用いられる前記部品の前記サイズまたは前記種類と、前記部品を供給する候補となる前記フィーダの前記識別情報とを組み合わせた候補データが、前記データベース内のいずれかの前記実績データに合致するか否かを検索する実績検索部と、前記候補データが少なくとも一つの前記実績データに合致したとき、候補となる前記フィーダの実施済みの前記装着作業における供給成績に基づいて、前記部品の前記サイズまたは前記種類と前記フィーダとの組み合わせを決定する成績準拠決定部と、前記候補データがいずれの前記実績データにも合致しないとき、前記フィーダが有する供給性能に基づいて、前記部品の前記サイズまたは前記種類と前記フィーダとの組み合わせを決定する性能準拠決定部と、を備えるフィーダ決定装置を開示する。
本明細書で開示するフィーダ決定方法やフィーダ決定装置では、実施予定の装着作業に用いられる部品のサイズまたは種類と、候補となるフィーダとを組み合わせて使用した実績が有る場合に、フィーダの供給成績に基づいて、部品のサイズまたは種類とフィーダとの組み合わせを決定する。このため、信頼性の高いフィーダの供給成績に基づいて、適正な組み合わせが確実に決定される。
また、実績が無い場合に、フィーダの供給性能に基づいて、部品のサイズまたは種類とフィーダとの組み合わせを決定する。このため、供給成績と大きな相関性を有する供給性能に基づいて、妥当な組み合わせが決定される。したがって、実績の有無に関わらず、部品のサイズまたは種類に応じた適正なフィーダが決定される。
第1実施形態のフィーダ決定方法が適用される部品装着機の構成例を模式的に示す平面図である。 部品装着機および管理コンピュータの制御の構成を示すブロック図である。 フィーダの供給性能の取得方法を模式的に説明する斜視図である。 実施形態のフィーダ決定方法を説明する動作フローの図である。 動作フロー中の成績準拠決定ステップの詳細フローの図である。 動作フロー中の性能準拠決定ステップの詳細フローの図である。 候補となるフィーダの供給成績および供給性能の簡易な事例を示す一覧表の図である。 図7に例示された供給成績および供給性能に基づいて、部品のサイズとフィーダとの組み合わせを決定する方法を説明する一覧表の図である。 第2実施形態において、フィーダと吸着ノズルの組み合わせに対して個別に求められた供給成績を例示する一覧表の部分詳細図である。
1.部品装着機1の構成例
まず、第1実施形態のフィーダ決定方法が適用される部品装着機1の構成例について、図1を参考にして説明する。部品装着機1は、部品を基板Kに装着する装着作業を実施する。図1の紙面左側から右側に向かう方向が基板Kを搬送するX軸方向、紙面下側(前側)から紙面上側(後側)に向かう方向がY軸方向となる。部品装着機1は、基板搬送装置2、複数のフィーダ3、部品移載装置4、部品カメラ5、および制御装置6などが基台10に組み付けられて構成される。
基板搬送装置2は、一対のガイドレール21、22、一対のコンベアベルト、および基板クランプ機構などで構成される。コンベアベルトは、基板Kを載置した状態でガイドレール21、22に沿って輪転することにより、基板Kを作業実施位置まで搬入する。基板クランプ機構は、作業実施位置の基板Kを押し上げてクランプし、位置決めする。部品の装着作業が終了すると、基板クランプ機構は基板Kを解放する。続いて、コンベアベルトは、基板Kを搬出する。
複数のフィーダ3は、基台10上のパレット部材11に設けられた複数の溝形状のスロットに着脱可能に装備される。フィーダ3は、本体部31の前側にテープリール39が装填される。本体部31の後側寄りの上部に、部品を供給する所定の供給位置32が設定される。テープリール39には、多数のキャビティにそれぞれ部品を収納したキャリアテープが巻回されている。フィーダ3は、図略のテープ送り機構によりキャリアテープを間欠的に送り、部品を供給位置32にセットする。これにより、フィーダ3は、部品の供給動作を順次行う。
フィーダ3は、識別情報が付与されて管理される。識別情報は、バーコードを印刷したラベルなどによって表示される。さらに、フィーダ3の図略の制御部は、識別情報を保持しており、通信を用いて識別情報を送信する機能を有する。また、テープリール39に収納されている部品の種類の情報は、バーコードを印刷したラベルがテープリール39に貼付されて表示される。なお、識別情報や部品の種類の情報は、上記以外の表示箇所および表示方法によって付与されてもよい。
ここで、キャリアテープの幅寸法は、部品のサイズに段階的に応じた複数種類がある。また、フィーダ3は、キャリアテープの幅寸法に応じた複数種類がある。キャリアテープの幅寸法が同一であっても、部品のサイズは相違し得る。多くのキャリアテープでは、部品のサイズが小さいほど、吸着ノズル46(後述)で吸着するときの供給位置32に必要とされる必要位置精度Breq(図8参照)が高くなる。
部品移載装置4は、基板搬送装置2やフィーダ3よりも上方に配設される。部品移載装置4は、フィーダ3から部品を採取して基板Kに装着する。部品移載装置4は、ヘッド駆動機構40、移動台44、装着ヘッド45、吸着ノズル46、およびマークカメラ47などで構成される。ヘッド駆動機構40は、一対のY軸レール41、42、Y軸スライダ43、および図略の駆動モータを含んで構成される。Y軸レール41、42は、Y軸方向に延び、相互に離隔して平行配置される。X軸方向に長いY軸スライダ43は、両方のY軸レール41、42にまたがって装架され、Y軸方向に移動する。移動台44は、Y軸スライダ43に装架され、X軸方向に移動する。ヘッド駆動機構40は、Y軸スライダ43をY軸方向に駆動するとともに、Y軸スライダ43上の移動台44をX軸方向に駆動する。
移動台44は、装着ヘッド45およびマークカメラ47を保持する。装着ヘッド45は、1本または複数本の吸着ノズル46を下側に保持するとともに、ヘッド駆動機構40に駆動されて水平二方向に移動する。吸着ノズル46は、図略の昇降駆動部に駆動されて昇降動作する。吸着ノズル46は、供給位置32の上方から下降し、負圧の供給により部品の吸着動作を実行する。また、吸着ノズル46は、基板Kの上方に駆動され、正圧の供給により部品の装着動作を実行する。装着ヘッド45や吸着ノズル46は、複数種類あり、自動または手動で交換される。マークカメラ47は、位置決めされた基板Kに付設された位置マークを撮像して、基板Kの正確な作業実施位置を検出する。
部品カメラ5は、基板搬送装置2とフィーダ3との間の基台10の上面に、上向きに設けられる。部品カメラ5は、移動台44がフィーダ3から基板Kに移動する途中で、吸着ノズル46が吸着している状態の部品を撮像する。取得された画像データは、画像処理され、画像処理結果として部品の吸着姿勢が取得される。画像処理結果は、吸着ノズル46の装着動作に反映される。
制御装置6は、基台10に組み付けられており、その配設位置は特に限定されない。制御装置6は、CPUを有してソフトウェアで動作するコンピュータ装置により構成される。なお、制御装置6は、複数のCPUが機内に分散配置されて構成されてもよい。制御装置6は、予め記憶した装着シーケンスにしたがって、部品の装着作業を制御する。装着シーケンスは、生産する基板製品の種類ごとに異なる。
2.部品装着機1および管理コンピュータ71の制御の構成
図2に示されるように、制御装置6は、基板搬送装置2、複数のフィーダ3、部品移載装置4、および部品カメラ5を制御する。部品装着機1を制御する上位の制御装置として管理コンピュータ71が設けられる。部品装着機1の制御装置6と管理コンピュータ71の間は、有線または無線で通信接続される。管理コンピュータ71は、基板製品の装着作業に関する指令を制御装置6に送信する。制御装置6は、装着作業の進捗状況に関する情報を管理コンピュータ71に送信する。なお、管理コンピュータ71は、複数台の部品装着機1および別種の対基板作業機を併せて制御する。
管理コンピュータ71は、管理に必要となる諸データを記憶するためのデータベース72を有する。また、管理コンピュータ71は、図2および図3に示されるように、測定用ジグ75に通信接続されている。測定用ジグ75は、フィーダ3の供給性能を測定するためのジグである。本第1実施形態において、供給性能は、キャリアテープを送って部品を所定の供給位置32にセットするときの位置精度を意味する実力位置精度Bpfで表される。
オペレータがフィーダ3を測定用ジグ75に装備して測定開始ボタンを操作すると、測定用ジグ75は測定を実施する。詳述すると、測定用ジグ75は、図略の指令部、測定演算部、および通信部を備える。指令部は、装備されたフィーダ3に指令を発して、キャリアテープの送りを制御する。測定演算部は、キャリアテープが送られた後に供給位置32の位置精度を測定して、実力位置精度Bpfを演算する。測定演算部は、例えば、複数回の測定を行い、複数の位置精度を平均化演算して実力位置精度Bpfとする。通信部は、フィーダ3から識別情報を取得し、実力位置精度Bpfと対応付けて管理コンピュータ71に送信する。管理コンピュータ71は、識別情報と実力位置精度Bpfとを対応付けたデータをデータベース72に記憶する。
なお、実力位置精度Bpfは、フィーダ3を部品装着機1に装備して行う装着作業の中での測定により取得されてもよい。つまり、部品カメラ5によって取得された画像データは、吸着ノズル46と部品との位置関係の情報を含んでいる。したがって、画像データを画像処理することにより、実力位置精度Bpfを求めることが可能となる。定性的な例では、吸着ノズル46の中心に対して吸着された部品の中央が略一致している場合に高い実力位置精度Bpfが求められ、一致していない場合に低い実力位置精度Bpfが求められる。
また、管理コンピュータ71は、オペレータによって操作されるバーコードリーダ76を有する。バーコードリーダ76は、フィーダ3に表示されたバーコードを読み取り、フィーダ3の識別情報を取得する。また、バーコードリーダ76は、リールに表示されたバーコードを読み取り、部品の種類の情報を取得する。バーコードリーダ76によって取得された情報は、データベース72に記憶される。なお、フィーダ3の識別情報および部品の種類の情報の表示方法がバーコードと相違する場合には、表示方法に対応してバーコードリーダ76以外の装置が用いられる。
3.第1実施形態のフィーダ決定方法およびフィーダ決定装置8
次に、第1実施形態のフィーダ決定方法について、簡易な事例を用いて説明する。第1実施形態のフィーダ決定方法は、実施形態のフィーダ決定装置8からの制御によって実施される。図2に示されるように、フィーダ決定装置8は、管理コンピュータ71のソフトウェアによって実現されている。フィーダ決定装置8は、四つの機能部、すなわち実績登録部81、実績検索部82、成績準拠決定部83、および性能準拠決定部84を含んで構成される。四つの機能部の各機能については、次の動作フローの中で説明する。
フィーダ決定装置8は、図4に示される動作フローの実行を制御する。図4の実績登録ステップS1で、フィーダ決定装置8の実績登録部81は、実績データ73をデータベース72に登録する。実績データ73は、部品装着機1で実施済みの装着作業に用いられた部品の種類およびサイズと、当該の部品を供給したフィーダ3の識別情報とを対応付けたデータである。実績登録部81は、実際には、部品装着機1が稼働した区切りごとに実績データ73を蓄積してゆく。
図7において、簡易な事例として、識別情報F1〜F7の7台のフィーダ3の実績データ73が示されている。実績データ73は、部品のサイズとフィーダ3の識別情報とを対応付けるだけでなく、装着作業の供給成績を含んでいる。本第1実施形態において、供給成績は、装着作業を担当する吸着ノズル46が部品の吸着に成功した確率を意味する実績吸着率Apfで表わされる。実績吸着率Apfは、部品のサイズごとに求められるサイズ別の吸着率である。実績吸着率Apfの基になる吸着動作回数や吸着成功回数、使用された装着ヘッド45や吸着ノズル46の識別情報などのデータは、実績データ73に含まれている。
図7において、部品のサイズは、Sz1が最も小さく、Sz2、Sz3、Sz4の順番に大きい。識別情報F1のフィーダ3において、サイズSz1の部品の実績吸着率Apfは 99.94%であり、サイズSz2〜Sz4の部品の実績データ73は無い。なお、実績データ73が無い欄には、横線が記載されている。識別情報F2のフィーダ3において、サイズSz1の部品の実績吸着率Apfは 99.92%、サイズSz2の部品の実績吸着率Apfは 99.96%であり、サイズSz3、Sz4の部品の実績データ73は無い。以下、同様の見方ができる。識別情報F7のフィーダ3において、サイズSz2の部品の実績吸着率Apfは 99.81%であり、サイズSz1、Sz3、Sz4の部品の実績データ73は無い。
また、識別情報F1〜F7の7台のフィーダ3は、測定用ジグ75を用いて実力位置精度Bpfが求められている。ここでは、フィーダ3の識別情報F1〜F7の順番に対応して、実力位置精度Bpfが実力位置精度Bpf1から実力位置精度Bpf7まで順番に低下しているものとする。つまり、不等式で表わせば、Bpf1≧Bpf2≧Bpf3≧Bpf4≧Bpf5≧Bpf6≧Bpf7、となる。実績吸着率Apfと実力位置精度Bpfとの間には大きな相関性が有る。しかしながら、複数のフィーダ3において、実績吸着率Apfおよび実力位置精度Bpfの順序は、必ずしも一致しない。
次のステップS2で、フィーダ決定装置8は、次に生産する基板製品の種類の情報を取得する。フィーダ決定装置8は、基板製品の種類に対応した装着シーケンスを参照して、実施予定の装着作業に用いられる部品の種類、サイズ、および基板1枚あたりに装着される個数などを認識する。例えば、フィーダ決定装置8は、図8に例示される種類P1〜P6までの6種類5サイズの部品を認識する。
種類P1および種類P2の部品のサイズは、同じSz1である。種類P3の部品のサイズSz2、種類P4の部品のサイズSz3、種類P5の部品のサイズSz4、種類P6の部品のサイズSz5である。サイズSz1〜Sz4までの部品については、部品の吸着動作が良好に行われるために必要とされる必要吸着率Areqが設定されている。
具体的に、サイズSz1およびサイズSz2の部品について、必要吸着率Areqは 99.90%と設定されている。サイズSz3およびサイズSz4の部品について、必要吸着率Areqは 99.85%と設定されている。上記した必要吸着率Areqは、一例であり、異なる値が設定されてもよい。必要吸着率Areqは、部品のサイズが小さいほど高く設定される。
また、サイズSz1〜Sz4までの部品については、部品の吸着動作が良好に行われるために必要とされる必要位置精度Breqが設定されている。必要位置精度Breqは、許容誤差などの数値を用いて設定される場合が多い。ここでは、必要位置精度Breqは、具体的な数値でなく、フィーダ3が有する実力位置精度Bpfとの関係で表わされるものとする。
例えば、サイズSz1の部品の必要位置精度Breqは、識別情報F3のフィーダ3が有する実力位置精度Bpf3以上に設定されている。また、サイズSz2、Sz3の部品の必要位置精度Breqは、識別情報F5のフィーダ3が有する実力位置精度Bpf5以上に設定されている。また、サイズSz4の部品の必要位置精度Breqは、識別情報F7のフィーダ3が有する実力位置精度Bpf7以上に設定されている。必要位置精度Breqは、部品のサイズが小さいほど高く設定される。
なお、種類P6の部品は、種類P1〜P5の部品よりも大きなサイズSz5を有し、どのフィーダ3と組み合わせても吸着動作が良好に行われることが判明している。したがって、サイズSz5以上の大きな部品については、必要吸着率Areqや必要位置精度Breqが設定されず、フィーダ決定装置8の管理から除外される。逆に言えば、サイズSz1〜Sz4までの小さな部品は、フィーダ決定装置8に管理されて、組み合わせるフィーダ3が決定される。
次のステップS3で、フィーダ決定装置8は、種類P1〜P6の部品を供給する候補となるフィーダ3をリストアップする。このとき、フィーダ決定装置8は、直ちに使用できないフィーダ3、例えば、他の部品装着機で稼働中のフィーダ3やメンテナンスに出されているフィーダ3を候補から除外する。以降の説明では、図7に示された7台のフィーダ3が候補となる場合を考える。
次に、フィーダ決定装置8は、ステップS4からステップS14までの決定処理を、部品のサイズごとに繰り返す。ステップS5で、フィーダ決定装置8は、サイズの小さい部品から順番に選択する。これは、必要位置精度Breqや必要吸着率Areqが高い部品から順番に選択することを意味する。初回のステップS5で、最も小さいサイズSz1の種類P1および種類P2の部品が選択される。次のステップS6で、サイズSz1の部品の管理が必要であるか否かが判定される。サイズSz1の部品の管理は必要であり、動作フローの実行は実績検索ステップS7に進められる。
実績検索ステップS7で、実績検索部82は、実施予定の装着作業に用いられる部品のサイズと、部品を供給する候補となるフィーダ3の識別情報とを組み合わせた候補データが、データベース72内のいずれかの実績データ73に合致するか否かを検索する。初回の実績検索ステップS7で、部品のサイズSz1と全部のフィーダ3の識別情報F1〜F7とを組み合わせた候補データが考えられる。そのうち、サイズSz1と識別情報F1〜F5とを組み合わせた候補データが、図7に示された実績データ73(実績吸着率Apfの数値が記載されている欄)に合致している。したがって、動作フローの実行は成績準拠決定ステップS8に進められる。
成績準拠決定ステップS8の詳細は、図5に示されている。図5のステップS21で、成績準拠決定部83は、実績吸着率Apfが必要吸着率Areq以上のフィーダ3が有るか否かを調査する。初回のステップS21で、識別情報F1〜F4のフィーダは、実績吸着率Apfが必要吸着率Areqの 99.90%よりも高く、条件を満足している。したがって、動作フローの実行はステップS22に進められる。なお、識別情報F5のフィーダは、実績吸着率Apfが 99.87%で必要吸着率Areqよりも低く、候補から除外される。
ステップS22で、成績準拠決定部83は、必要吸着率Areqが高いサイズから順番に、実績吸着率Apfが高いフィーダ3との組み合わせを採用する。初回のステップS22で、成績準拠決定部83は、サイズSz1の種類P1の部品と、実績吸着率Apfが99.94%と最も高い識別情報F1のフィーダ3との組み合わせを採用する。成績準拠決定部83は、さらに、サイズSz1の種類P2の部品と、実績吸着率Apfが99.92%と二番目に高い識別情報F2のフィーダ3との組み合わせを採用する。
上述した採用結果は、図8の一覧表の最も右側の欄に示されている。なお、サイズが同一の複数種類の部品に対して、フィーダ3が入れ替わってもよい。すなわち、種類P1の部品と識別情報F2のフィーダ3との組み合わせ、および種類P2の部品と識別情報F1のフィーダ3との組み合わせが採用されてもよい。この後、動作フローの実行は、図4のステップS9に戻される。
ステップS9で、種類P1およびP2の部品を供給するフィーダ3が決定済みであるか否かが判定される。ステップS22で説明したように決定済みであるので、動作フローの実行は、ステップS5に戻される。
2回目のステップS5で、2番目に小さいサイズSz2の種類P3の部品が選択される。この後、動作フローの実行は、ステップS6から実績検索ステップS7に進められる。2回目の実績検索ステップS7で、部品のサイズSz2と識別情報F3〜F7(決定済みの識別情報F1、F2は除かれる)とを組み合わせた候補データが考えられる。そのうち、サイズSz2と識別情報F3、F4、F6、F7とを組み合わせた候補データが、実績データ73に合致している。したがって、動作フローの実行は成績準拠決定ステップS8に進められる。
2回目の成績準拠決定ステップS8内の詳細なステップS21で、識別情報F3、F4のフィーダは、実績吸着率Apfが必要吸着率Areqの 99.90%よりも高く、条件を満足している。したがって、動作フローの実行はステップS22に進められる。なお、識別情報F6、F7のフィーダは、条件を満足せず、候補から除外される。2回目のステップS22で、成績準拠決定部83は、識別情報F3の実績吸着率Apfの 99.94%と、識別情報F4の実績吸着率Apfの 99.95%とを比較し、高い側の識別情報F4のフィーダ3と、サイズSz2の種類P3の部品との組み合わせを採用する(図8の最も右側の欄を参照)。この後、動作フローの実行は、ステップS9を経由して、ステップS5に戻される。
3回目のステップS5で、3番目に小さいサイズSz3の種類P4の部品が選択される。この後、動作フローの実行は、ステップS6から実績検索ステップS7に進められる。3回目の実績検索ステップS7で、部品のサイズSz3と識別情報F3、F5〜F7(決定済みの識別情報F1、F2、F4は除かれる)とを組み合わせた候補データが考えられる。そのうち、サイズSz3と識別情報F5、F6とを組み合わせた候補データが、実績データ73に合致している。したがって、動作フローの実行は成績準拠決定ステップS8に進められる。
3回目の成績準拠決定ステップS8内の詳細なステップS21において、識別情報F5、F6のフィーダは、実績吸着率Apfが 99.82%および 99.81%と必要吸着率Areqの 99.85%よりも低く、条件を満足していない。つまり、吸着動作が良好に行われるための十分な実績吸着率Apfを満足するフィーダ3が無い。したがって、動作フローの実行はステップS22を経由せずにステップS9に戻される。ステップS9で、種類P4の部品を供給するフィーダ3が未決定であるので、動作フローの実行は、性能準拠決定ステップS10に進められる。
性能準拠決定ステップS10の詳細は、図6に示されている。図6のステップS31で、性能準拠決定部84は、必要位置精度Breqよりも実力位置精度Bpfが高いフィーダ3が有るか否かを調査する。識別情報F3のフィーダ3の実力位置精度Bpf3、および識別情報F5のフィーダ3の実力位置精度Bpf5は、必要位置精度Breq(=Bpf5以上)以上あり、条件を満足している。したがって、動作フローの実行はステップS32に進められる。なお、識別情報F6、F7のフィーダは、条件を満足せず、候補から除外される。
ステップS32で、性能準拠決定部84は、必要位置精度Breqが高いサイズから順番に、実力位置精度Bpfが高いフィーダ3との組み合わせを採用する。性能準拠決定部84は、識別情報F3の実力位置精度Bpf3と、識別情報F5の実力位置精度Bpf5とを比較し、高い側の識別情報F3のフィーダ3と、サイズSz3の種類P4の部品との組み合わせを採用する(図8の最も右側の欄を参照)。この後、動作フローの実行は、ステップS11に戻される。ステップS11で、種類P4の部品を供給するフィーダ3が決定済みであるか否かが判定される。ステップS32で説明したように決定済みであるので、動作フローの実行は、ステップS5に戻される。
4回目のステップS5で、4番目に小さいサイズSz4の種類P5の部品が選択される。この後、動作フローの実行は、ステップS6から実績検索ステップS7に進められる。4回目の実績検索ステップS7で、部品のサイズSz4と識別情報F5〜F7(決定済みの識別情報F1〜F4は除かれる)とを組み合わせた候補データが考えられる。ここで、サイズSz4の実績データ73は存在しない。したがって、動作フローの実行は性能準拠決定ステップS10に進められる。
性能準拠決定ステップS10内の詳細なステップS31で、識別情報F5〜F7のフィーダ3は、実力位置精度Bpf5〜Bpf7が必要位置精度Breq(=Bpf7以上)以上あり、条件を満足している。したがって、動作フローの実行はステップS32に進められる。ステップS32で、性能準拠決定部84は、候補となっている三つのうち実力位置精度Bpf5が最も高い識別情報F5のフィーダ3と、サイズSz4の種類P5の部品との組み合わせを採用する(図8の最も右側の欄を参照)。この後、動作フローの実行は、ステップS11を経由して、ステップS5に戻される。
仮に、ステップS32で、条件を満足するフィーダ3が無い場合、サイズSz4の種類P5の部品と組み合わせるフィーダ3は未決定となる。この場合、動作フローの実行は、ステップS11からステップS12に進められる。ステップS12で、フィーダ決定装置8は、案内処理を行う。詳述すると、フィーダ決定装置8は、サイズSz4の種類P5の部品について、吸着動作が良好に行われるための条件を満たすフィーダ3が無かった旨を案内する。この後、動作フローの実行は、ステップS5に戻される。
5回目のステップS5で、最も大きなサイズSz5の種類P6の部品が選択される。次のステップS6で、サイズSz5の部品の管理は不要であることから、動作フローの実行はステップS13に分岐される。ステップS13で、フィーダ決定装置8は、サイズSz5の種類P6の部品と、残された識別情報F6またはF7のフィーダ3との組み合わせを決定する。これで、全部の部品の決定処理が終了し、動作フローが終了する。
第1実施形態のフィーダ決定装置8は、実績データ73の実績吸着率Apfが良好であれば、これに基づいて、部品のサイズとフィーダ3との組み合わせを決定する。そして、実績吸着率Apfに基づく決定を行えない場合に、フィーダ決定装置8は、実力位置精度Bpfに基づく決定を行う。つまり、フィーダ決定装置8は、実力位置精度Bpfよりも実績吸着率Apfのほうが高い信頼性を有するという前提で決定処理を進めている。この前提の裏付けとして、実力位置精度Bpfの高いフィーダ3を用いても、期待した実績吸着率Apfが得られないケースが、現実に発生している。
第1実施形態のフィーダ決定方法やフィーダ決定装置8では、実施予定の装着作業に用いられる部品のサイズSz1〜Sz5と、候補となるフィーダ3とを組み合わせて使用した実績データ73が有る場合に、フィーダ3の供給成績に基づいて、部品のサイズSz1〜Sz5とフィーダ3との組み合わせを決定する。このため、信頼性の高いフィーダ3の供給成績に基づいて、適正な組み合わせが確実に決定される。
また、実績データ73が無い場合や、実績データ73が有っても十分な供給成績でない場合に、フィーダ3の供給性能に基づいて組み合わせを決定する。このため、供給成績と大きな相関性を有する供給性能に基づいて、妥当な組み合わせが決定される。したがって、実績の有無に関わらず、部品のサイズSz1〜Sz5に応じた適正なフィーダ3が決定される。
さらに、実績データ73が有る場合には、データ内の実績吸着率Apfを用いて決定処理を行うので、フィーダ3の供給性能を測定する必要がなく、加えて、現在の供給性能を正確に管理する必要もない。したがって、部品のサイズSz1〜Sz5とフィーダ3の組み合わせを決定する際に、大幅な省力化が達成される。
4.第2実施形態のフィーダ決定方法
次に、第2実施形態のフィーダ決定方法について、図9を参考にして、第1実施形態と異なる点を主に説明する。部品の吸着動作の信頼性の高低は、フィーダ3の良否だけが関係するのでなく、吸着ノズル46や装着ヘッド45の良否が関係する。第2実施形態では、成績準拠決定ステップS8において、部品のサイズとフィーダ3の組み合わせに対して、吸着ノズル46の組み合わせを付加する。図9は、図7に示された一覧表の一部分を詳細に示したものである。図示されるように、第2実施形態では、フィーダ3と複数の吸着ノズル46の組み合わせに対して、実績吸着率Apfが個別に求められる。
図9において、識別情報F1、F2の2台のフィーダ3と識別情報N1〜N3の3個の吸着ノズル46の組み合わせが例示されている。識別情報F1のフィーダ3のサイズSz1の部品の実績吸着率Apf( 99.94%)の内訳として、識別情報N1〜N3の吸着ノズル46で個別に求められた実績吸着率Apfがそれぞれ、 99.97%、 99.95%、 99.92%と表示されている。同様に、識別情報F2のフィーダ3のサイズSz1の部品の実績吸着率Apf( 99.92%)の内訳として、識別情報N1〜N3の吸着ノズル46で個別に求められた実績吸着率Apfがそれぞれ、 99.94%、 99.91%、 99.93%と表示されている。
第1実施形態の初回のステップS22で、成績準拠決定部83は、サイズSz1の種類P1の部品と、識別情報F1のフィーダ3の組み合わせを採用する。第2実施形態において、さらに、成績準拠決定部83は、個別に求められた実績吸着率Apf( 99.97%)が最も高い識別情報N1の吸着ノズル46の組み合わせを付加する。これにより、部品装着機1の装着作業で、サイズSz1の種類P1の部品に対して、識別情報F1のフィーダ3および識別情報N1の吸着ノズル46が組み合わせて使用される。
同様に、成績準拠決定部83は、サイズSz1の種類P2の部品と、識別情報F2のフィーダ3の組み合わせを採用する。さらに、成績準拠決定部83は、決定済みの識別情報N1の吸着ノズル46を除いて、個別に求められた実績吸着率Apf( 99.93%)が高い識別情報N3の吸着ノズル46の組み合わせを付加する。これにより、部品装着機1の装着作業で、サイズSz1の種類P2の部品に対して、識別情報F2のフィーダ3および識別情報N3の吸着ノズル46が組み合わせて使用される。
詳細な説明は省略するが、種類P3〜P6の部品に対しても、フィーダ3および吸着ノズル46の組み合わせが決定される。なお、装着ヘッド45に設けられた吸着ノズルの本数や、部品の全種類数などの条件に応じて、吸着ノズル46は、複数種類の部品に共通に使用されてもよい。例えば、識別情報N1の吸着ノズル46は、サイズSz1の種類P1および種類P2の部品に共通に使用されてもよい。また、同様の決定方法により、或る部品に対するフィーダ3と装着ヘッド45の組み合わせが決定されてもよい。
第2実施形態のフィーダ決定方法では、成績準拠決定ステップS8において、フィーダ3と吸着ノズル46の組み合わせに対して個別に求められた実績吸着率Apfに基づいて、部品のサイズとフィーダ3の組み合わせに、吸着ノズル46の組み合わせを付加する。したがって、部品の吸着動作の信頼性に関係するフィーダ3と吸着ノズル46の適正な組み合わせが決定される。
5.実施形態のその他の応用および変形
なお、実際には、実施形態で説明したよりも多種類の部品と、多数のフィーダ3および吸着ノズル46の組み合わせが決定される。また、第1実施形態において、部品のサイズが同一でも種類ごとに必要吸着率Areqや必要位置精度Breqが相違する場合、図4に示される動作フローのステップS4からステップS14までは、部品の種類ごとに繰り返される。このとき、実績吸着率Apfは、部品の種類ごとに求められる種類別吸着率であることが好ましい。
さらに、部品のサイズの小さい順番と、必要吸着率Areqや必要位置精度Breqの高い順番とが一致しない場合、ステップS5では、必要吸着率Areqや必要位置精度Breqが高い部品から順番に選択される。また、第1実施形態において、供給実績として、部品サイズ別の実績吸着率Apfが用いられる(図7参照)。この別法として、部品のサイズや種類を問わずに求められた平均的な実績吸着率が用いられてもよい。これにより、データベース72の管理や動作フローの決定処理が簡素化される。
さらに、図4のステップS3で、フィーダ決定装置8は、直ちに使用できないフィーダ3を候補から除外するが、別法もある。すなわち、フィーダ決定装置8は、直ちに使用できないフィーダ3を候補に含めて動作フローを実行してもよい。この態様では、フィーダ決定装置8は、当該のフィーダ3と部品のサイズまたは種類との組み合わせを決定したとき、「当該のフィーダ3を直ちに使用できない旨」を通知する。その他にも、実施形態および応用形態は、様々な応用や変形が可能である。
1:部品装着機 3:フィーダ 32:供給位置 6:制御装置 71:管理コンピュータ 73:実績データ 75:測定用ジグ 8:フィーダ決定装置 81:実績登録部 82:実績検索部 83:成績準拠決定部 84:性能準拠決定部 S1:実績登録ステップ S7:実績検索ステップ S8:成績準拠決定ステップ S10:性能準拠決定ステップ F1〜F7:識別情報 N1〜N3:識別情報 P1〜P6:種類 Sz1〜Sz5:サイズ Apf:実績吸着率 Areq:必要吸着率 Bpf、Bpf1〜Bpf7:実力位置精度 Breq:必要位置精度

Claims (10)

  1. 部品装着機で実施済みの装着作業に用いられた部品のサイズまたは種類と、キャリアテープを用いて前記部品を供給したフィーダの識別情報とを対応付けた実績データをデータベースに登録する実績登録ステップと、
    実施予定の前記装着作業に用いられる前記部品の前記サイズまたは前記種類と、前記部品を供給する候補となる前記フィーダの前記識別情報とを組み合わせた候補データが、前記データベース内のいずれかの前記実績データに合致するか否かを検索する実績検索ステップと、
    前記候補データが少なくとも一つの前記実績データに合致したとき、前記フィーダの実施済みの前記装着作業における供給成績に基づいて、前記部品の前記サイズまたは前記種類と前記フィーダとの組み合わせを決定する成績準拠決定ステップと、
    前記候補データがいずれの前記実績データにも合致しないとき、前記フィーダが有する供給性能に基づいて、前記部品の前記サイズまたは前記種類と前記フィーダとの組み合わせを決定する性能準拠決定ステップと、
    を備えるフィーダ決定方法。
  2. 前記供給性能は、前記キャリアテープを送って前記部品を所定の供給位置にセットするときの位置精度を意味する実力位置精度で表され、
    前記性能準拠決定ステップにおいて、前記部品の前記サイズまたは前記種類に必要とされる前記位置精度を意味する必要位置精度よりも前記実力位置精度が高い前記フィーダとの前記組み合わせを採用する、
    請求項1に記載のフィーダ決定方法。
  3. 実施予定の前記装着作業に用いられる前記部品に複数の前記サイズまたは前記種類が有り、
    前記性能準拠決定ステップにおいて、前記必要位置精度が高い前記サイズまたは前記種類から順番に、前記実力位置精度が高い前記フィーダとの前記組み合わせを採用する、
    請求項2に記載のフィーダ決定方法。
  4. 前記実力位置精度は、前記フィーダを測定用ジグに装備して行う測定により取得され、または、前記フィーダを前記部品装着機に装備して行う前記装着作業の中での測定により取得される、請求項2または3に記載のフィーダ決定方法。
  5. 前記供給成績は、前記装着作業を担当する吸着ノズルが前記部品の吸着に成功した確率を意味する実績吸着率で表され、
    前記成績準拠決定ステップにおいて、前記部品の前記サイズまたは前記種類に必要とされる吸着率を意味する必要吸着率よりも前記実績吸着率が高い前記フィーダとの前記組み合わせを採用する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィーダ決定方法。
  6. 実施予定の前記装着作業に用いられる前記部品に複数の前記サイズまたは前記種類が有り、
    前記成績準拠決定ステップにおいて、前記必要吸着率が高い前記サイズまたは前記種類から順番に、前記実績吸着率が高い前記フィーダとの前記組み合わせを採用する、
    請求項5に記載のフィーダ決定方法。
  7. 前記実績吸着率は、前記フィーダと、前記吸着ノズルおよび前記吸着ノズルを保持して移動する装着ヘッドの少なくとも一方との組み合わせに対して個別に求められ、
    前記成績準拠決定ステップにおいて、個別に求められた前記実績吸着率に基づいて、前記部品の前記サイズまたは前記種類と前記フィーダとの前記組み合わせに対し、前記吸着ノズルおよび前記装着ヘッドの少なくとも一方の組み合わせを付加する、
    請求項5または6に記載のフィーダ決定方法。
  8. 前記実績吸着率は、前記部品の前記サイズおよび前記種類を問わずに求められ、あるいは、前記部品の前記サイズごとにまたは前記種類ごとに求められる、請求項5〜7のいずれか一項に記載のフィーダ決定方法。
  9. 候補となる前記フィーダが直ちに使用できない場合に、候補から除外して前記部品の前記サイズまたは前記種類との組み合わせを回避し、または、前記部品の前記サイズまたは前記種類との前記組み合わせを決定したとき、直ちに使用できない旨を通知する、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載のフィーダ決定方法。
  10. 部品装着機で実施済みの装着作業に用いられた部品のサイズまたは種類と、キャリアテープを用いて前記部品を供給したフィーダの識別情報とを対応付けた実績データをデータベースに登録する実績登録部と、
    実施予定の前記装着作業に用いられる前記部品の前記サイズまたは前記種類と、前記部品を供給する候補となる前記フィーダの前記識別情報とを組み合わせた候補データが、前記データベース内のいずれかの前記実績データに合致するか否かを検索する実績検索部と、
    前記候補データが少なくとも一つの前記実績データに合致したとき、候補となる前記フィーダの実施済みの前記装着作業における供給成績に基づいて、前記部品の前記サイズまたは前記種類と前記フィーダとの組み合わせを決定する成績準拠決定部と、
    前記候補データがいずれの前記実績データにも合致しないとき、前記フィーダが有する供給性能に基づいて、前記部品の前記サイズまたは前記種類と前記フィーダとの組み合わせを決定する性能準拠決定部と、
    を備えるフィーダ決定装置。
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