JP4813445B2 - 部品供給方法、表面実装機、フィーダ及び台車 - Google Patents

部品供給方法、表面実装機、フィーダ及び台車 Download PDF

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Description

本発明は、プリント基板等の基板上に電子部品を実装する表面実装機に関するものである。
部品供給部に、テープを担体としてチップ部品を供給する複数のテープフィーダを搭載し、部品実装用のヘッドによりテープフィーダ(フィーダと略す)から部品を吸着してプリント基板等の基板上に実装する表面実装機が一般に知られている。この種の表面実装機(実装機と略す)では、フィーダによるテープ送り等にミスが生じ、ヘッドによる部品吸着にミスが生じることがある。このような部品の吸着ミスが頻繁に生じたのでは、基板の安定的産性が阻害されることとなる。そこで、最近では、フィーダ毎に部品の吸着率を監視し、吸着レベルが一定レベルまで低下したフィーダを特定してモニタ等に表示することによって、点検等の処置をオペレータに促すようにした実装機が提案されている。
特開2006−100332号公報
ところで、フィーダは、例えば同一機種のフィーダであっても長期間使用して行くと、使用頻度や使用条件により部品供給精度等の性能に個体差が生じてくる。ところが、このような個体差が生じている場合であっても、通常、同一機種のフィーダであれば、特段区別されることなく使用されているのが現状であり、フィーダの使用に際して個体差が考慮されることは無かった。従って、ここに改善の余地が残されている。
本発明は、このような事情に鑑み、フィーダの固体差を考慮して部品の供給を行うことによって、実装精度の高い部品実装基板をより安定的に生産することを目的としている。
上記の事情に鑑み、本発明は、部品供給部にフィーダが搭載され、当該フィーダにより供給される部品を、部品実装用のヘッドにより取り出して基板上に実装するように構成された表面実装機における前記部品の供給方法であって、部品供給実績に関する所定の実績データの経時的変化に応じて前記フィーダの能力指標となるランクを定める一方、予め基板の生産に要求されるフィーダのランクを要求ランクとして定めておき、この要求ランクに適合するランクのフィーダを前記部品供給部に搭載して部品の供給を行うようにしたものである(請求項1)。
この方法に従えば、同一機種のフィーダであっても、例えばヘッドによる吸着位置の精度が要求される部品の供給には信頼性や安定性の高い高ランクのフィーダを優先的に用い、逆に吸着位置の精度の緩い部品の供給には低ランクのフィーダを用いるという具合に、基板の生産条件に応じたフィーダの使い分けができる。つまり、同一機種のフィーダについて、各々の特性を生かすことができる。従って、フィーダの固体差を考慮しない従来方法と比べると、部品の実装精度を高めて基板を安定的に生産する上で有効となる。
しかも、上記ランクを実績データの経時的変化に応じて定めるので、ランクの信頼性も高いものとなる。すなわち、作業開始前の実績だけに基づいてランク付けを行うのでは、作業中の実績変動により、実際には要求ランクよりも低ランクのフィーダで作業が進められてしまうことが考えられるが、上記のように実績データの経時的変化に応じてランクを定めることで、そのような不都合を回避することが可能となる。
より具体的には、基板上に部品を実装する実装作業の進行に応じて前記実績データを更新するとともに、この実績データに基づきフィーダの前記ランクを特定し直すようにする(請求項2)。そしてその際、更新後のフィーダのランクが前記要求ランクに適合しない場合にはその旨を報知するようにする(請求項3)。
この方法によれば、作業中にフィーダのランクが変動したことを知ることが可能となるので、その後の作業に、要求ランクよりも低ランクのフィーダがそのまま使用されることを防止することが可能となる。
また、別の具体的な方法として、部品供給実績に関する所定の実績データに基づき特定期間経過後の当該実績データの予測値である予測データを求め、この予測データに基づきフィーダのランクを定めるようにしてもよい(請求項4)。
つまり、実装作業中のランクの変動を予め見越してランクを特定する。この方法によれば、実装作業中にランクの変動が生じ難くなる。そのため、結果的には、上記方法と同様に、要求ランクよりも低ランクのフィーダが使用されることを防止することができる。
一方、本発明に係る表面実装機は、被実装部品を供給するフィーダと、当該フィーダにより供給される部品を取出して基板上に実装するヘッドを有する実装機本体とを備えた表面実装機において、前記フィーダに記録手段が設けられ、この記録手段に、前記フィーダの能力指標であって部品供給実績に関する所定の実績データの経時的変化に応じて定められるランクを特定可能な情報が記録される一方、前記実装機本体側に、基板の生産に要求される要求ランクを当該基板の生産条件に基づいて設定する設定手段と、前記フィーダの記録手段に記録される情報から前記ランクを特定する特定手段と、この特定手段により特定される前記フィーダのランクが、基板の生産条件に基づき所定の設定手段により設定される当該基板の要求ランクに適合するかを判別する判別手段と、特定されたランクが要求ランクに適合しない場合に、その結果を報知する報知手段と、が設けられているものである(請求項5)。
この装置では、、実装機本体又は当該本体とは別に設けられる所定の設定手段により、基板の生産に要求されるランク(要求ランク)が設定される。そして、フィーダが搭載されると、記録手段に記録されている情報に基づき、当該フィーダのランクが特定手段により特定され、さらに当該ランクが要求ランクに適合するかが判別手段により判別された後、不適合の場合には、その結果が報知手段により報知される。従って、同一機種のフィーダが複数存在する場合でも、そのフィーダのうち基板の生産に適したフィーダ(要求ランクに適合するフィーダ)を優先的に搭載して基板の生産を行うことができるようになる。
より具体的には、フィーダの前記記録手段に、前記情報として当該フィーダを識別可能な識別情報が記録され、フィーダの部品供給実績に関する所定の実績データを格納するデータベースと、実装作業の進行に応じて前記実績データを更新する更新手段とが設けられ、前記特定手段は、前記記録手段に記録された識別情報に基づき前記データベース内の当該フィーダの実績データを参照し、当該実績データに基づいて前記ランクを特定するとともに実績データの更新に応じて当該更新後の実績データに基づいて前記ランクを特定し直すように構成されている(請求項6)。
この構成では、実装作業中、その進行に応じて更新手段により実装データが更新され、その更新された実装データに基づいて特定手段によりフィーダのランクが特定される。そして、特定されたランクが要求ランクに適合しない場合には、その結果が報知手段により報知される。つまり、実装作業中も、ランクの特定および要求ランクとの照合がリアルタイムで行われる。従って、特定されたランクが要求ランクに適合しなくなった場合には、直ちにフィーダを交換等することにより、要求ランクに適合しないフィーダが使用されることを有効に防止することできる。
また、上記表面実装機は、フィーダの前記記録手段に、前記情報として当該フィーダを識別可能な識別情報が記録されたものであり、フィーダの部品供給実績に関する所定の実績データを格納するデータベースが設けられ、前記特定手段は、前記記録手段に記録された識別情報に基づき前記データベース内の当該フィーダの実績データを参照し、当該実績データに基づき特定期間経過後の当該実績データの予測値である予測データを求め、この予測データに基づき前記ランクを定めるように構成されているものでもよい(請求項7)。
この構成によれば、実装作業中のランクの変動を見越した上でランクが特定される。従って、実装作業中にランクの変動が生じ難くなり、結果的に、要求ランクに適合しないフィーダが使用されることを防止することができる。
なお、この装置において、複数のフィーダを支持して当該フィーダを前記実装機本体に対して一括して脱着する台車を含むものでは、前記特定手段、判別手段及び報知手段が前記台車に設けられているものであってもよい(請求項8)。
この構成によれば、実装機本体から離れた場所でフィーダを準備する場合でも、当該準備段階に、オペレータがフィーダの使用可否判断を行うことが可能となる。従って、フィーダの準備作業(段取り作業)の作業性が向上する。
なお、上記の装置においては、フィーダの前記記憶手段に対して前記ランクを特定可能な情報を書き込み可能な書き込み手段を備えているものであってもよい(請求項9)。
この装置によれば、フィーダを搭載した状態で、当該フィーダの記録手段に対して前記情報を新規に書き込み、若しく記録手段に記録されている前記情報を更新することが可能となる。
一方、本発明に係るフィーダは、上記のような表面実装機に搭載されるフィーダであって、前記ランクを特定可能な情報を記憶した記憶手段、又は当該情報を書き込み可能な記憶手段を備えているものである(請求項10)。
また、本発明に係る台車は、上記のような表面実装機に適用される台車であって、前記フィーダの取付部を有し、当該取付部に取付けられるフィーダのランクを特定する前記特定手段と、この特定手段により特定される前記フィーダのランクが前記要求ランクに適合するかを判別する前記判別手段と、前記フィーダのランクが要求ランクに適合しない場合に、その結果を報知する前記報知手段をさらに備えているものである(請求項11)。
これらのフィーダ及び台車は、上記の表面実装機に有用なものとなる。
本発明によれば、同一機種のフィーダであってもその個体差(特性の違い)を考慮して合理的に部品供給を行うことができる。従って、同一機種のフィーダであれば個体差を考慮することなく一律に同一装置として使用する従来方法に比べると、実装精度の高い部品実装基板をより安定的に生産することが可能となる。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
< 第1の実施形態 >
図1,図2は本発明に係る表面実装機を概略的に示しており、図1は平面図で、図2は正面図でそれぞれ表面実装機(実装機と略す)を概略的に示している。
これらの図に示すように、実装機本体10の基台上には、プリント基板搬送用のコンベア12が配置され、プリント基板P(以下、単に基板Pという)が搬送されて所定の作業位置で停止されようになっている。
コンベア12の前後(図1では上下)両側にはそれぞれフィーダ設置領域13(部品供給部に相当する)が設けられており、これらフィーダ設置領域13には、上記コンベア12と平行にフィーダ取付用プレート14が設けられている。そして、これらのフィーダ取付用プレート14に、実装部品供給用の多数のテープフィーダ15が並列に、かつ各々位置決めされた状態で着脱可能に取付けられている。
各テープフィーダ15には、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ部品を所定間隔毎に収納保持したテープ31(図3に示す)が巻回されたリール30が着脱可能に装着されており、このリール30からフィーダ先端の部品取出部33に前記テープ31を間欠的に繰り出すことにより、後述するヘッドユニット18により部品をピックアップさせるように構成されている。なお、テープフィーダ15にはクランプ(図示せず)が設けられ、このクランプを締結したり、クランプの締結を解除したりすることにより、テープフィーダ15がフィーダ取付用プレート14に対して着脱し得るようになっている。
上記基台の上方には部品実装用のヘッドユニット18が設けられている。このヘッドユニット18は、フィーダ設置領域13のテープフィーダ15から部品を吸着して基板P上に実装し得るように、一定の領域内でコンベア2に沿った方向(X軸方向)およびこれと直交する方向(Y軸方向)にそれぞれ移動可能とされている。すなわち、前記基台には、ヘッドユニット18の支持部材20がY軸方向の固定レール11に沿って移動可能に配置され、この支持部材20上にヘッドユニット18がX軸方向のガイド部材に沿って移動可能に支持されている。そして、Y軸サーボモータ22により駆動されるボールねじ23に支持部材20が螺合装着されることにより、支持部材20のY軸方向の移動が行われる一方、X軸サーボモータ24により駆動されるボールねじ25にヘッドユニット18が螺合装着されることにより、ヘッドユニット18のX軸方向の移動が行われるように構成されている。
前記ヘッドユニット18には複数の部品吸着用のヘッド19が搭載されており、当実施形態では8本のヘッド19がX軸方向に並んだ状態で搭載されている。各ヘッド19は、それぞれヘッドユニット18に対して昇降(Z軸方向の移動)およびノズル軸心(R軸)回りの回転が可能とされ、Z軸サーボモータを駆動源とする昇降駆動手段およびR軸サーボモータを駆動源とする回転駆動手段によりそれぞれ駆動されるようになっている。また、各ヘッド19には、その先端(下端)に部品吸着用のノズル19aが装着されており、このノズル19aの先端に負圧が供給されることにより、この負圧による吸引力で部品を吸着するようになっている。
ヘッドユニット18には、さらに基板Pのフィデューシャルマークを画像認識するための撮像ユニット27が設けられている。撮像ユニット27は、CCDカメラおよび照明装置等から構成されており、上記作業位置への基板Pの搬入後、ヘッドユニット18が基板Pの上方に配置されることにより前記マークを撮像するように構成されている。
一方、前記基台上には、ヘッドユニット18による部品の吸着状態を画像認識するための撮像ユニット28が設けられている。撮像ユニット28は、ヘッドユニット18側の撮像ユニット27と同様にCCDカメラおよび照明装置等から構成されており、部品吸着後、前記ヘッドユニット18が撮像ユニット28上方に配置されることにより、各ノズル19aよる吸着部品をその下側から撮像するように構成されている。
図3は、上記テープフィーダ15の構成を模式的に示している。
テープフィーダ15は、送り機構によってリール30に巻回されたテープ31を導出しながら部品取出部33に間欠送りするとともに、この間欠送りに同期して、前記テープ31に貼着されているカバーテープ32を引き取り機構により剥離するように構成されている。送り機構は、送りモータ34によってテープ31に係合するスプロケット35を駆動することにより、一定ピッチでテープ31を部品取出部33に繰り出すように構成されている。他方、引き取り機構は、引き取りモータ36により一対のギア38を駆動し、部品取出部33の直前で剥離されてこれらギア38の間に案内されているカバーテープ32を、当該ギア38の回転に伴い引き取るように構成されている。
以上の構成により、上記の実装機では次のようにして部品の実装が行われる。まず、ヘッドユニット18がフィーダ設置領域13に移動して各ヘッド19による部品の吸着が行われる。具体的には、ヘッド19がテープフィーダ15の上方に移動した後、ヘッド19の昇降動作に伴いテープ31内の部品をノズル19aにより吸着して取出す。部品の吸着が完了すると、ヘッドユニット18が基板P上へ移動する。この移動途中、ヘッドユニット18が撮像ユニット28上を通過することにより各ヘッド19の吸着部品がそれぞれ撮像され、その画像に基づいて各ヘッド19による実装位置の補正が行われる。そして、ヘッドユニット18が基板P上へ到達すると、各ヘッド19の昇降に伴い吸着部品が基板P上に実装されることとなる。
次に、この実装機の制御系統の概要について図4,図5を用いて説明する。
なお、以下の説明では、説明の便宜上、フィーダ取付用プレート14に装着されるテープフィーダ15は全て同一機種のフィーダであるものとして説明を進めることにする。
これらの図に示すように、テープフィーダ15には、マイコン40と、実装機本体10との間でデータを送受信等するフィーダ側外部通信インターフェイス(I/Fと略す)42と、フィーダ側内部通信I/F44と、小型液晶表示パネル等からなる表示器46等が備えられている。マイコン40は、テープフィーダ15の駆動を統括的に制御するもので、各種情報を記憶する記憶手段40a(本発明に係る記録手段に相当する)、実装機本体10との間の通信を制御する通信制御手段40b等の機能を含んでいる。記憶手段40aには、テープフィーダ15を識別するためのID情報(本発明に係る識別情報に相当する)及び部品情報等が記憶されている。部品情報は、当該テープフィーダ15により供給する部品の種類等の情報であって、例えばテープフィーダ15に前記リール31が装着される際にオペレータによって書き込まれる。
前記表示器46は、前記記憶手段40aに記憶されている情報等、種々の情報を表示するもので、後述するランク等の情報も表示可能となっている。
一方、実装機本体10には、テープフィーダ15との間でデータを送受信する基板側外部通信I/F52と、このI/F52から入力されるデータに基づいてそのデータの識別及び判定を行う制御基板50と、実装機1における実装動作を統括的に制御するコントローラ60と、コントローラ60からの制御信号に基づき、適宜情報を表示する液表表示パネル等からなるモニタ64(本発明に係る報知手段に相当する)と、キーボードやバーコードリーダ等の入力装置66と、外部記憶装置68等と、が備えられている。
外部記憶装置68は、実装対象となる基板P、実装部品に関する情報および各テープフィーダ15の情報(フィーダ情報という)等、各種データベースが格納されている。フィーダ情報には、図6に示すように、各テープフィーダ15の「ID」情報及び「タイプ」情報の他に、テープフィーダ15各々の実績情報(本発明に係る実績データに相当する)が含まれており、具体的には「出荷日(製造年月日)」、「累積送り回数」、「送り位置精度」、「吸着エラー」、「ハードエラー、「吸着位置補正」及び「故障、交換等の履歴」等の情報が含まれている。「累積送り回数」は、部品供給のためにテープ31の送り出し動作を行った回数の累積値である。「送り位置精度」は、テープ31を送り出した時の部品ポケットの位置のX、Y方向それぞれのばらつき量である。「吸着エラー」は、前記ヘッド19による部品の吸着ミスが発生した回数の累積値であって部品の種類毎に記憶されている。「ハードエラー」は、送りモータ34等が反応しないためにテープ送りが行われなかった回数の累積値である。「吸着位置補正」は、部品吸着の際に定常的に必要となるヘッド19の補正量であって「送り位置精度」に対応している。「故障、交換等の履歴」は送りモータ34等、テープフィーダ15の構成部品の故障、交換等の履歴情報である。上記の「送り位置精度」、「累積送り回数」、「吸着エラー」は、後記データ更新手段63により基板Pの生産中を通じて常時更新されるようになっている。
なお、上記「タイプ」情報は、そのテープフィーダ15の機種を特定するものであって送り可能なテープ31の幅寸法に対応している(図9〜図11参照)。
前記フィーダ側外部通信I/F42と基板側外部通信I/F52とはコネクタであって、テープフィーダ15の下面とフィーダ取付用プレート14の上面(各フィーダ取付位置上面)とにそれぞれ設けられ、互いに着脱可能となっている。そして、テープフィーダ15をフィーダ取付用プレート14に取付けることによってI/F42,52が接続され、実装機本体10とテープフィーダ15との間で情報の送受信がされるようになっている。
制御基板50は、各基板側外部通信I/F52から送信される情報(記憶手段40aに格納された情報)に基づいて各テープフィーダ15の配置位置や各テープフィーダ15の供給部品等を判別及び記憶するとともに、コントローラ60側からテープフィーダ15側に送信される情報を中継するものであって、マイコン54及び本体内部側外部通信I/F56等を備えている。マイコン54は、各種情報を記憶する記憶手段54aと、各種情報を判別する判別手段54b(本発明に係る判別手段及び特定手段に相当する)と、通信制御を行う通信制御手段54cとを備えている。
制御基板50は、テープフィーダ15から送信されている情報を受信し、この受信された情報を記憶手段54aに格納する。この際、その情報を送信した各基板側外部通信I/Fを判別手段54bにより判定することにより、各々のテープフィーダ15の取付位置を認識し、この取付位置も記憶手段に格納する。
なお、記憶手段54aには、実装対象となる基板Pの種類に応じて予め定められた部品の種類、部位の配置位置及び各々の部品を供給するテープフィーダ15のランクを示すデータマップが記憶されており、判別手段54bは、このデータマップと、記憶手段54aに記憶されているテープフィーダ15の情報および後記ランク特定手段により特定される各テープフィーダ15のランクとを照合することにより、適切なテープフィーダ15が配置されているか否かを判定するようになっている。
コントローラ60は、実装機における実装動作を統括的に制御するものである。コントローラ60には、外部通信I/F62が備えられ、このI/F62と本体内部側外部通信I/F56とを介して各制御基板50とコントローラ60との間で情報が送受信されるようになっている。また、この外部通信I/F62を介して前記モニタ64、入力装置66及び外部記憶装置68がコントローラ60に接続されている。
コントローラ60は、さらにその機能構成として、各制御基板50(記憶手段54a)に記憶されている前記データマップを作成するデータマップ作成手段61aと、各々のテープフィーダ15のランクを特定するランク特定手段61bと、前記外部記憶装置68に格納されたデータの更新を行うデータ更新手段63等を含んでいる。
データマップ作成手段61a(設定手段)は、外部記憶装置68に格納されている情報に基づき、実装対象となる基板Pに応じた部品の配置位置及び各々の部品の供給に適したテープフィーダ15のランク(要求ランクという)を決定して上記データマップを作成するもので、作成されたデータマップのデータは、各制御基板50に送信されて記憶手段54aに格納される。
ここで、対象基板Pのフィーダ設置領域13における部品の配置位置は、部品の実装位置や数に基づき部品の実装効率がより高くなるように、データマップ作成手段61aにより、所定の最適化手法に基づいて決定される。
一方、要求ランクは、要求ランクテーブルに従って決定される。要求ランクテーブルは、ランク毎に、使用可能な部品の種類やサイズ、狭隣接位置に実装される部品に使用可能である等の条件を定めたものであり、データマップ作成手段61aは、部品毎にその供給に適したテープフィーダ15のランク(要求ランク)を、生産対象となる基板Pの実装部品等の生産条件に基づき前記要求ランクテーブルに従って決定する。図7は、要求ランクテーブルの一例を示している。この例では、「A」〜「C」の3つのランクが設けられ、ランク毎に使用可能な部品のサイズ(部品供給時を基準としたX、Y各方向の長さ寸法)が定められている。従って、例えばX、Y各方向の長さ寸法が共に0.5mmの部品を実装する場合には、データマップ作成手段61aは、テープフィーダ15の要求ランクを「B」と決定する。
なお、要求ランクテーブルには、同図に示すように停止指定情報が含まれている。この停止指定情報は、後述する使用可否判定処理において、上記データマップに定められている要求ランクと異なるランクのテープフィーダ15が取付けられている場合の対処方法を定めたものである。具体的な内容は、使用可否判定処理の説明中で併せて説明する。
ランク特定手段61bは、現在、フィーダ取付用プレート14に取付けられている各テープフィーダ15のランクを、外部記憶装置68に格納されている各テープフィーダ15の前記フィーダ情報とランク特定テーブルとに基づいて特定するものである。
次に、基板Pの生産開始前の準備作業と、当該生産準備における前記コントローラ60による制御について説明する。
上記の実装機では、生産準備として、生産対象となる基板Pのための生産プログラムが前記データベースから読み出され、呼び出された生産プログラムに基づいて実装機1の上記コンベア12の幅等が自動設定される。この段階では、各制御基板50には生産対象となる基板Pに対応した上記データマップが記憶されている。
そして、いわゆる段取り作業として、生産対象となる基板Pに必要な部品を供給するテープフィーダ15がオペレータにより準備され、テープフィーダ15が基板Pに対応した部位の配置位置でフィーダ取付用プレート14に取付けられる。この際、オペレータは、入力装置66の操作により上記データマップをモニタ64に表示させることができ、このデータマップを参照しながらテープフィーダ15の取付けを行う。
テープフィーダ15が取付けられると、I/F42,52を通じて各テープフィーダ15から実装機本体10にID情報と共に部品情報が送信されて各制御基板50の記憶手段54aに記憶される。そして、この準備が完了すると、コントローラ60(ランク特定手段61b)によってフィーダ取付用プレート14に取付けられた各テープフィーダ15のランク特定処理が実行され、その後、各制御基板50(判別手段54b)において各テープフィーダ15の使用可否判定処理が実行される。
[ ランク特定処理 ]
図8は、ランク特定処理を示すフローチャートである。
この処理では、まずコントローラ60(ランク特定手段61b)は外部記憶装置68に格納されたデータベースからにランク特定テーブルを取得する共に、ID情報に基づいて最初のテープフィーダ15のフィーダ情報を取得する。図9〜図11は、ランク特定テーブルの一例であり、「送り位置精度」、「吸着率」、「ハードエラー」をそれぞれランク特定要素とするランク特定テーブルを示している。
フィーダ情報を取得すると、ランク特定手段61bは、当該テープフィーダ15に関して「送り位置精度」によるランク特定の要否を判断する(ステップS5)。この判断は、ランク特定テーブル(送り位置精度;図9)に含まれるランク特定の要否情報に基づいて行われる。具体的には、フィーダ情報に含まれる「タイプ」に基づき、例えば当該テープフィーダ15のタイプが「8mm」であればランク特定が必要と判断し、「32mm」以上であればランク特定不要と判断する。
ランク特定が必要と判断した場合には、ランク特定手段61bは、フィーダ情報に含まれる「送り位置精度」の情報を参照し、上記テーブル(送り位置精度;図9)に基づき当該テープフィーダ15のランクを特定すると共に、特定したランクを記録する(ステップS7,S9)。例えば、当該テープフィーダ15のタイプが「8mm」であって、フィーダ情報のX、Y方向の「送り位置精度」が共に0.1mm未満であった場合にはランクAとし、共に0.2mmであった場合にはランクBとし、0.5mm以上であった場合にはランクCとする。
次に、ランク特定手段61bは、「吸着率」によるランク特定の要否を判断する(ステップS11)。そして、ランク特定が必要と判断した場合には、ランク特定手段61bは、フィーダ情報に含まれる「吸着エラー情報」及び「累積送り回数」の情報に基づき当該テープフィーダ15の吸着率を演算し、上記テーブル(吸着率;図10)に基づき当該テープフィーダ15のランクを特定すると共に、特定したランクを記録する(ステップS13,S15)。例えば、当該テープフィーダ15のタイプが「8mm」であって、吸着率が99.9%以上であった場合にはランクAとし、99.0%未満であった場合にはランクCとし、それ以外の場合にはランクBとする。
さらにランク特定手段61bは、「ハードエラー」によるランク特定の要否を判断する(ステップS17)。そして、ランク特定が必要と判断した場合には、ランク特定手段61bは、フィーダ情報に含まれる「ハードエラー情報」を参照し、上記テーブル(ハードエラー;図11)に基づき当該テープフィーダ15のランクを特定すると共に、特定したランクを記録する(ステップS19,S21)。例えば、当該テープフィーダ15のタイプが「8mm」であって、ハードエラー回数が0回の場合にはランクAとし、5回以上の場合にはランクCとし、それ以外の場合にはランクBとする。
なお、ステップS5,S11及びS17の判断でランク特定を行わないと判断した場合には、ランク特定手段61bは、それぞれのランク特定処理をスキップする。
次に、ランク特定手段61bは、ステップS9,S15及びS21で記録した各ランクを読み出し、記録されたランクのうち最もレベルの低いランクを当該テープフィーダ15のランクとして特定し(ステップS23)、当該テープフィーダ15のID情報と特定ランクを対応づけたランク情報として前記制御基板50に送信し、記憶手段54aに記憶する(ステップS25)。
そして、フィーダ取付用プレート14に取付けられた全てのテープフィーダ15についてランクの特定が終了したかを判断し(ステップS27)、終了していない場合には、ステップS3にリターンして次のテープフィーダ15のランク特定処理に移行する。一方、全てのテープフィーダ15のランク特定が終了していると判断した場合には、ランク特定手段61bは、ランク特定処理を終了する。
なお、特定されたランクは、各テープフィーダ15の記憶手段40aに記憶させることができる。具体的には、入力装置66により所定の書き込みモードを選択すると、制御基板50に記憶されているランク情報がそれぞれ対応するテープフィーダ15に送信され、これにより記憶手段40aにランク情報が書き込まれる。この場合には、当該ランク情報が前記表示器46に表示され、これによりオペレータが各テープフィーダ15のランクを視認できるようになっている。
ランク特定処理が終了し、全てのテープフィーダ15のランク情報が記憶手段54aに記憶されると、判別手段54bにより各テープフィーダ15の使用可否判定の処理が実行される。
[ 使用可否判定処理 ]
図12は、使用可否判定処理の一例を示すフローチャートである。この処理が開始されると、判別手段54bは、記憶手段54aに記憶されている最初のテープフィーダ15のランク情報と前記データマップの要求ランクとを照合し(ステップS31,S33)、テープフィーダ15のランクが要求ランクに適合しているか、つまりテープフィーダ15のランクが要求ランクと同ランク、又はそれより高いランクかを判断してその結果をコントローラ60に送信する(ステップS35)。ここで、要求ランクに適合すると判断した場合には、前記コントローラ60は、当該テープフィーダ15の使用許可設定を行い(ステップS37)、ステップS50の処理に移行する。
これに対して、判別手段54bが要求ランクを満足していないと判断した場合には、コントローラ60は、停止指定情報を読み込み(ステップS39)、所定の処理を実行する。当実施形態では、図7に示すように、停止指定情報として要求ランクが「A」の場合には運転停止設定が、要求ランクが「B」の場合には警告設定がそれぞれ成されており、コントローラ60は、当該テープフィーダ15の要求ランクを判別し、運転停止設定がされているか否かを判断する(ステップS41)。運転停止設定がされていると判断した場合、つまり当該テープフィーダ15の要求ランクが「A」の場合には、実装機の運転を停止してその旨を上記モニタ64に表示する(ステップS43,S45)。例えば、図13に示すように、要求ランクを満たすテープフィーダ15に交換する旨のメッセージを前記モニタ64に表示する。この場合には、オペレータが対象となるテープフィーダ15を要求ランクに適合するものに交換した上で、当該使用可否判定処理を再実行するまで実装機本体10が停止状態となる。
一方、運転停止設定がされていない場合(つまり警告設定がされている場合)には、コントローラ60は、当該フィーダ15を使用するか否かの判断要求メッセージを前記モニタ64に表示し、オペレータによる作業実行入力を待つ(ステップS47,S49)。そして、オペレータが入力装置66の操作に基づき作業実行入力を行うと、前記コントローラ60は、当該テープフィーダ15の使用許可設定を行う(ステップS37)。なお、要求ランク「A」の場合の停止指定情報が運転停止設定とされ、要求ランク「B」の場合の停止指定情報が警告設定とされているのは、例えば要求ランクBに対してランクCのテープフィーダ15が取付けられていても部品吸着精度等への影響は少ないと考えられるが、要求ランクAに対してランクCのテープフィーダ15が取付けられた場合には、部品吸着精度が損なわれる可能性が格段に高くなりリスクが大きいためである。また、図7に示すように要求ランクCについて停止指定情報が設定されていないのは、要求ランクが「C」である場合に、間違ってランクAやBのテープフィーダ15が装着されても部品吸着精度が損なわれることがないためである。
そして、フィーダ取付用プレート14に取付けられた全てのテープフィーダ15について要求ランクとの照合が終了したかを判断し(ステップS50)、終了していない場合には、ステップS31にリターンして次のテープフィーダ15について要求ランクとの照合を行う。一方、全てのテープフィーダ15について要求ランクとの照合が終了したと判断した場合には、判別手段54bは、使用可否判定処理を終了する。
こうして使用可否判定処理が終了すると、コントローラ60は、基板Pの所定の実装プログラムに従って、基板Pの実装作業を開始することとなる。
図14は、コントローラ60による実装動作制御の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは、実装動作制御の一連の流れを説明するものであり、エラー発生後の対処等の詳細なステップは省略されている。
実装動作が開始されると、コントローラ60は、ヘッド19の吸着対象となるテープフィーダ15に送り開始命令を送信することにより当該フィーダ15を駆動し、テープ31を送り出させることにより部品取出部33に部品を配置する(ステップS51)。
そして、ハードエラーの有無を判断する。ここでハードエラーが発生していると判断した場合には「ハードエラー」情報を更新する(ステップS55)。ハードエラーが発生していないと判断した場合にはステップS55をスキップする。
コントローラ60は、次に、ヘッドユニット18を駆動して当該テープフィーダ15の上方に前記撮像ユニット27を移動させ、部品取出部33を撮像する。これによりテープ31の送り位置(部品ポケットの位置)を画像認識するとともに当該位置データを記録する(ステップS57,S59)。そして、スプロケット35一周分の位置データが記録されたかを判断し(ステップS61)、記録されたと判断した場合には、当該データに基づき部品ポケットの位置のX、Y方向のばらつき量を求め、「送り位置精度」情報を更新する(ステップS63)。ステップS61でNOと判断した場合にはステップS63をスキップする。
次に、コントローラ60は、ヘッドユニット18を駆動して前記部品をヘッド19に吸着させ(ステップS65)、さらにヘッドユニット18を撮像ユニット28上に移動させる。これによりヘッド19の先端を撮像して、部品の有無及び吸着状態を認識し、その認識結果に応じて「吸着エラー」情報を更新する(ステップS69、S71)。
ここまでの処理が終了すると、コントローラ60は、前記データベースから現在のフィーダ情報を読み込み、当該テープフィーダ15のランク特定処理を実行する(ステップS73)。この処理は、実装作業開始前に実施したランク特定処理(図8参照)と同一であり、従ってここでは説明を省略する。
次に、コントローラ60は、ヘッドユニット18を基板P上に移動させて部品を実装し(ステップS75)、基板Pに全ての部品を実装したかを判断する(ステップS77)。ここで、NOと判断した場合には、ステップS51に移行して次の部品の吸着を行う。これに対して全部品の実装が終了したと判断した場合には、コントローラ60は、使用可否判定処理を実行する(ステップS79)。この処理も、実装作業開始前に実施した使用可否判定処理(図12参照)と同一であり、従ってここでは説明を省略する。
使用可否判定処理が終了すると、コントローラ60は、予定枚数の基板Pの生産が終了したかを判断し、NOと判断した場合には、次の基板Pの生産を行うべくステップS51に移行する。一方、予定枚数の基板Pの生産が終了したと判断した場合には、一連の実装動作制御を終了する。
以上説明したように、上記実施形態の実装機は、各テープフィーダ15の実績データ(「送り位置精度」、「吸着エラー」、「ハードエラー」等)に基づき各テープフィーダ15の能力指標であるランクを予め定める一方で、実装部品の種類(サイズ)、部品の実装位置(搭載点)等、基板Pの生産条件に応じて当該基板Pの生産に適したテープフィーダ15のランク(要求ランク)を決定し、この要求ランクに適合するテープフィーダ15をフィーダ取付用プレート14に取付けて実装動作を行わせるように構成されている。従って、同一機種のテープフィーダ15の個体差を考慮しない従来装置と比べると、実装精度の高い部品実装基板をより安定的に、かつ効率良く生産することが可能になるという利点がある。すなわち、この実装機では、例えば吸着位置の精度が要求される小型部品等を供給する場合には、テープの送り精度の高い高ランクのテープフィーダ15が優先定に使用され、逆に吸着位置の精度の緩い部品の供給には低ランクのテープフィーダ15が使用されるという具合に、同一機種のフィーダ15であっても基板の生産条件に基づいて合理的に使い分けがなされることとなる。つまり、テープフィーダ15各々の特性(図8参照)を生かすことにより、ヘッド19による部品吸着ミス等のトラブルの発生を効果的に軽減することが可能となり、その分、実装精度の高い部品実装基板をより安定的に生産することができるようになる。
しかも、この実装機では、図14を用いて説明したように、実装作業中、ハードエラーの発生、テープ31の送り位置、およびヘッド19による部品吸着状態を監視することにより実績データ(「送り位置精度」、「吸着エラー」、「ハードエラー」)をリアルタイムで更新し、基板Pの生産開始前のみならず生産中にもランク特定処理(ステップS73)および使用可否判定処理(ステップS79)を実行するように構成されているので、要求ランクを満たしていないテープフィーダ15が基板Pの生産に使用されることを有効に防止することができ、これにより高い信頼性を確保することができるという利点がある。
すなわち、基板Pの生産開始前の実績データのみに基づいて各テープフィーダ15のランクを特定し、基板Pの生産期間を通じてそのランクを保持することも考えられる。しかし、この場合には、生産中の実績の変動により、実際にはランクが下がり、既に要求ランクに適合しなくっているテープフィーダ15が継続的に使用され、その結果、例えば期待した吸着精度が得られず実装精度が損なわれるといった不都合を招くことが考えられる。これに対して、上記実施形態の構成によれば、基板Pの生産中もリアルタイムで実績データを更新しながら一定のサイクルでランク特定処理および使用可否判定処理を実行するので、仮に、生産途中にランクが下がって要求ランクに適合しないテープフィーダ15が発生した場合でも、その場合にはその旨が速やかにオペレータに報知されるので(図14のステップS79及び図12のステップS45,S47)、要求ランクを満たしていないテープフィーダ15が基板Pの生産に継続的に使用されることを有効に防止することができる。
< 第2の実施形態 >
第2の実施形態に係る実装機の構成は、基本的には第1の実施形態と共通であるが、主に以下の点で第1の実施形態の実装機と構成が相違している。
すなわち、第2の実施形態では、前記外部記憶装置68には、更新日時や発生日時を含む履歴情報として実績データ(「送り位置精度」、「吸着エラー」、「ハードエラー」)が記憶されている。そして、前記ランク特定手段61bが、上記ランク特定処理(図8参照)における送り位置精度ランク判定(ステップS9)、吸着率ランク判定(ステップS13)およびハードエラーランク判定(ステップS19)の各処理において、現在の実績データに基づいてランクを決定するのではなく、実績データ(履歴)から基板生産終了時点の実績データを予想し、その予想データに基づきランクを定めるように構成されている。
図15は、各ランク判定処理の一例を示すフローチャートである。
この処理では、まず、基板Pの生産枚数やサイクルタイム等の情報を含む生産計画データがランク特定手段61bに読み込まれる(ステップS81)。生産計画データは、例えば前記外部記憶装置68に記憶されている。このデータが読み込まれると、ランク特定手段61bは、基板Pの総生産時間(生産予想時間)を演算し(ステップS83)、さらに、当該テープフィーダ15の過去の実績データ(履歴)と前記生産予想時間とに基づき、当該テープフィーダ15の基板生産終了時点の実績データ(予測データ)を求め、この予想データと上記ランク特定テーブル(図9〜図11)とに基づき当該テープフィーダ15のランクを特定する。
図16は、この処理の概要を吸着率ランク判定の場合を例に示したものである。同図に示すように、予測データ(基板生産終了時点の吸着率)は、過去の吸着率に基づき近似線を設定することにより求める。図示の例は、8mmタイプのテープフィーダ15の吸着率とランクとを表記しているが、この例では、基板生産終了時点の吸着率は99.0%未満であるため特定ランクは「C」となる。
以上のような第2の実施形態の実装機によれば、予め生産終了時点の予想データを求め、このデータに基づいてテープフィーダ15のランクを定めるので、つまり、生産中のランク変動を予め見越してランクを特定するので、テープフィーダ15のランクが生産中に要求ランクに適合しなくなるといった事態の発生を回避することができる。従って、このような第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、要求ランクに適合しないテープフィーダ15が基板Pの生産に使用されることを有効に防止することができる。
なお、第2の実施形態では、上記の通り生産終了時点の実績データに基づいてテープフィーダ15のランクを特定するので、必ずしも第1の実施形態のように、基板Pの生産中にリアルタイムで実績データを取得しながら一定のサイクルでランク特定処理および使用可否判定処理を実行する必要はない(図14)。しかし、第2の実施形態においても、図14に示すような制御によれば、生産中に取得される実績データに基づいて予測データを修正し、さらに当該修正データに基づいてランクを特定し直すことでランクの信頼性を向上させることができる。従って、基板Pの生産期間が長い場合等には有用な制御となる。
ところで、以上説明した実装機(部品供給方法)は、本発明に係る表面実装機(部品供給方法)の好ましい実施形態の一例であって、その具体的な構成(方法)は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態において、フィーダ設置領域13のうち一部が一括交換台車16により構成されるものであってもよい。この一括交換台車16は、複数のテープフィーダ15を支持して当該フィーダ15を一括して実装機本体10に対して脱着できるものである。この構成の場合には、同図に示すように、一括交換台車16に上記制御基板50を搭載するとともに小型液晶表示パネル等の表示器(図示省略)を設けることにより、実装機本体10から一括交換台車16を離した状態でも、一括交換台車16に組付けられる各テープフィーダ15の情報(ランク情報)とデータマップとの照合(使用可否判定処理)を行うことができ、またその結果を表示できるように構成するのが好ましい。この場合、データマップやランク情報は、有線又は無線により実装機本体10から取得するようにすればよい。この構成によれば、実装機本体10に一括交換台車16を組み込むことなく、実装機本体10から離れた場所で上記照合を行うことができるので、テープフィーダ15の準備(段取り)作業を行う上での利便性が向上する。また、コントローラ60のランク特定手段61bの機能構成を一括交換台車16に設け、一括交換台車16側でランク情報を取得するように構成してもよい。
また、実施形態では、実装機本体10内に設けられた外部記憶装置68にフィーダ情報を格納しておき、各テープフィーダ15からコントローラ60に送信されるID情報を手掛かりに外部記憶装置68から該当するフィーダ情報を読み込んで各テープフィーダ15のランクを特定する構成となっているが、勿論、各テープフィーダ15の記憶手段40aにフィーダ情報を記憶させておき、各テープフィーダ15からコントローラ60にそれぞれフィーダ情報を送信させてランクを特定するように構成してもよい。この場合には、実装機本体10側で取得したフィーダ情報(「累積送り回数」、「送り精度」、「吸着エラー」、「ハードエラー」及び「吸着位置補正」等の情報)をコントローラ60から各制御基板50を通じて各テープフィーダ15の記憶手段40aに書き込むようにすればよい。
要するに、テープフィーダ15には、当該テープフィーダ15のランクが特定可能となるような情報が記憶されていればよい。なお、実施形態のようにテープフィーダ15にID情報だけをもたせておく場合には、ID情報を記録したバーコード等の記録媒体をテープフィーダ15に設け、実装機本体10側で当該記録媒体を読み取らせるように構成してもよい。さらに、実施形態のように外部記憶装置68にフィーダ情報を格納する場合、当該外部記憶装置68は、必ずしも実装機本体10に固有の記憶装置として設けられている必要はなく、例えば複数の実装機に共通の記憶装置として設けられているものであってもよい。
また、上記実施形態では、各テープフィーダ15のランクは、「送り位置精度」、「吸着率」、「ハードエラー」の各特定要素に基づき特定されるようになっているが、勿論、これ以外の特定要素に基づいてランクを特定するように構成してもよい。例えば、上記の何れかの要素の代わりに、あるいは上記各要素に加えて、テープ31の1ピッチ分の「送り速度」を特定要素として用いるようにしてもよい。なお、「送り速度」を特定要素として用いる場合には、図14に示す実装動作制御において、実装作業中に1ピッチの送り時間を計測することにより「送り速度」情報の更新するようにすればよい。
また、この実施形態では、実装機本体10にデータマップ作成手段61aが設けられているが、データマップ作成手段61aは、実装機本体10とは別に設けられるものであってもよい。例えば実装機本体10とは別に、基板Pの生産に関する各種情報等を保持する集中管理装置(メインコンピュータ)等が設けられている場合には、当該集中管理装置にデータマップ作成手段61aが設けられる構成であってもよい。この場合、データマップは有線又は無線により当該集中管理装置から実装機本体10に送信されるように構成すればよい。
また、上記実施形態では、フィーダとしてテープフィーダ15を用いる場合を例に本発明の適用について説明したが、勿論、本発明は、テープを担体とすることなく部品を個別に供給するスティックフィーダやバルクフィーダ等のフィーダを用いる場合にも適用可能である。
本発明(第1の実施形態)に係る表面実装機(本発明に係る部品供給方法を実施可能な表面実装機)の全体を概略的に示した平面図である。 表面実装機を概略的に示した正面図である。 表面実装機に取付けられるテープフィーダの全体を模式的に示した側面図である。 表面実装機の制御のための電気系統を主に示す説明図である。 表面実装機の制御のための系統を機能的に示すブロック図である。 フィーダ情報の一例を示す図である。 要求ランクテーブルの一例を示す図である。 ランク特定処理の一例を示すフローチャートである。 ランク特定テーブル(送り位置精度)の一例を示す図である。 ランク特定テーブル(吸着率)の一例を示す図である。 ランク特定テーブル(ハードエラー)の一例を示す図である。 使用可否判定の処理を示すフローチャートである。 要求ランクを満たしていないテープフィーダが取付けられている場合のモニタ表示の一例を示す図である。 コントローラによる実装動作制御の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るランク特定処理(図8のステップS7,S13,S19のサブルーチン)の一例を示すフローチャートである。 図15のランク特定処理の概要を吸着率ランク判定を例に示した図である。 表面実装機の変形例を示す図(図4に対応する図)である。
符号の説明
10 実装機本体
13 フィーダ設置領域
14 フィーダ取付用プレート
15 テープフィーダ
40a 記憶手段
50 制御基板
54a 記憶手段
54b 判別手段
60 コントローラ
61a データマップ作成手段
61b ランク特定手段
64 モニタ
P プリント基板

Claims (11)

  1. 部品供給部にフィーダが搭載され、当該フィーダにより供給される部品を、部品実装用のヘッドにより取り出して基板上に実装するように構成された表面実装機における前記部品の供給方法であって、
    部品供給実績に関する所定の実績データの経時的変化に応じて前記フィーダの能力指標となるランクを定める一方、予め基板の生産に要求されるフィーダのランクを要求ランクとして定めておき、この要求ランクに適合するランクのフィーダを前記部品供給部に搭載して部品の供給を行うことを特徴とする部品供給方法。
  2. 請求項1に記載の部品供給方法において、
    基板上に部品を実装する実装作業の進行に応じて前記実績データを更新するとともに、この実績データに基づきフィーダの前記ランクを特定し直すことを特徴とする部品供給方法。
  3. 請求項2に記載の部品供給方法において、
    更新後のフィーダのランクが前記要求ランクに適合しない場合にはその旨を報知することを特徴とする部品供給方法。
  4. 請求項1に記載の部品供給方法において、
    部品供給実績に関する所定の実績データに基づき特定期間経過後の当該実績データの予測値である予測データを求め、この予測データに基づきフィーダのランクを定めることを特徴とする部品供給方法。
  5. 被実装部品を供給するフィーダと、当該フィーダにより供給される部品を取出して基板上に実装するヘッドを有する実装機本体とを備えた表面実装機において、
    前記フィーダに記録手段が設けられ、この記録手段に、前記フィーダの能力指標であって部品供給実績に関する所定の実績データの経時的変化に応じて定められるランクを特定可能な情報が記録される一方、
    前記実装機本体側に、前記フィーダの記録手段に記録される情報から前記ランクを特定する特定手段と、
    この特定手段により特定される前記フィーダのランクが、基板の生産条件に基づき所定の設定手段により設定される当該基板の要求ランクに適合するかを判別する判別手段と、
    特定されたランクが要求ランクに適合しない場合に、その結果を報知する報知手段と、が設けられていることを特徴とする表面実装機。
  6. 請求項5に記載の表面実装機において、
    フィーダの前記記録手段に、前記情報として当該フィーダを識別可能な識別情報が記録されたものであり、フィーダの部品供給実績に関する所定の実績データを格納するデータベースと、実装作業の進行に応じて前記実績データを更新する更新手段とが設けられ、前記特定手段は、前記記録手段に記録された識別情報に基づき前記データベース内の当該フィーダの実績データを参照し、当該実績データに基づいて前記ランクを特定するとともに実績データの更新に応じて当該更新後の実績データに基づいて前記ランクを特定し直すように構成されていることを特徴とする表面実装機。
  7. 請求項5に記載の表面実装機において、
    フィーダの前記記録手段に、前記情報として当該フィーダを識別可能な識別情報が記録されたものであり、フィーダの部品供給実績に関する所定の実績データを格納するデータベースが設けられ、前記特定手段は、前記記録手段に記録された識別情報に基づき前記データベース内の当該フィーダの実績データを参照し、当該実績データに基づき特定期間経過後の当該実績データの予測値である予測データを求め、この予測データに基づき前記ランクを定めることを特徴とする表面実装機。
  8. 請求項7に記載の表面実装機において、
    複数のフィーダを支持して当該フィーダを前記実装機本体に対して一括して脱着する台車を含むものであり、前記特定手段、判別手段及び報知手段が前記台車に設けられていることを特徴とする表面実装機。
  9. 請求項5乃至8の何れか一項に記載の表面実装機において、
    フィーダの前記記憶手段に対して前記ランクを特定可能な情報を書き込み可能な書き込み手段を備えていることを特徴とする表面実装機。
  10. 請求項5乃至9の何れか一項に記載の表面実装機に搭載されるフィーダであって、
    前記ランクを特定可能な情報を記憶した記憶手段、又は当該情報を書き込み可能な記憶手段を備えていることを特徴とするフィーダ。
  11. 請求項8に記載の表面実装機に適用される台車であって、
    前記フィーダの取付部を有し、当該取付部に取付けられるフィーダのランクを特定する前記特定手段と、この特定手段により特定される前記フィーダのランクが前記要求ランクに適合するかを判別する前記判別手段と、前記フィーダのランクが要求ランクに適合しない場合に、その結果を報知する前記報知手段をさらに備えていることを特徴とする台車。
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