JP4764476B2 - 部品実装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品を基板上に実装する部品実装装置に関するものである。
従来から、部品実装用のヘッドにより部品供給部から電子部品を取り出して基板(プリント配線板(PWB;Printed wiring board))上に実装する部品実装装置が知られている。
部品供給部には、複数のテープフィーダが配列されており、実装作業中は、前記ヘッドにより所定のテープフィーダから電子部品の取り出しが行われる。各テープフィーダの配置(部品の割り付け位置)は、部品実装装置の生産能力に影響することから、例えば、部品の種類とその実装数とに応じ、ヘッド移動量が極力小さくなるように各テープフィーダを配置する等、所定の最適化の手法に基づき決定されている。
各テープフィーダは、生産開始前の段取り作業により部品供給部に装着される。具体的には、部品庫に保管されているリール(部品が収納されたテープを巻回した部品集合体)をオペレータが探してテープフィーダに装着し、当該テープフィーダを部品供給部に装着するが、リールの部品残数によっては生産(実装作業)中に部品切れが発生するため、このような場合には、装置を停止させてその旨をオペレータに報知し、オペレータがテープフィーダの交換、又は部品の補充(リールの交換)を行ってから生産を再開する。
しかし、テープフィーダの部品切れにより装置を頻繁に停止させたのでは、上記のような最適化手法を用いてテープフィーダの配列を定めている意義が損なわれることとなる。
そこで近年では、特許文献1に開示されるように、使用頻度の高い部品を供給するテープフィーダとは別に、当該部品と同一又は互換性のある部品を供給する予備のテープフィーダを部品供給部の空きスペースに配置しておき、本来のテープフィーダにおいて部品切れが発生すると予備のテープフィーダに切り替えることにより、部品切れによる装置停止を回避できるようにした部品実装方法(部品実装装置)が開示されている。
特開2007−19281号公報
特許文献1に開示される部品実装装置等によれば、部品切れによる装置停止を回避することが可能となる。しかし、その効果は、あくまで使用頻度の高い部品に関してのみであり、それ以外の部品について当該利益を享受することはできない。他方、使用頻度の低い部品についても予備のテープフィーダを配置することが考えられるが、これでは全ての部品についてテープフィーダを複数個ずつ配置することとなり、フィーダの配置スペースとの関係で実際の運用は容易ではない。
なお、装置停止を回避する方法の一つとして、リールにID(識別標識)を付してリールと部品残数を管理しておき、段取り作業時に、基板の生産数と当該基板に実装する部品の品種及び使用数とに基づいて十分な部品残数(装置停止が発生しないだけの部品残数)を有するリールを割り出して使用することも考えられる。しかし、この場合には、段取りするリールが特定されてしまうため、オペレータは、同品種の部品を保持した多数のリールの中からIDを手掛かりにリールを探し出す必要があり、例えば、該当するリールが何らかの理由で部品庫から持ち出されていたりすると、段取り作業に多くの時間を費やすこととなり、実際の運用を考えると必ずしも得策とは言えない。
本発明は、このような事情に鑑みて成されたものであり、段取り作業を円滑に行いならが、部品の品種に拘わらず部品切れによる装置停止をより確実に回避できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の部品を保持した部品集合体を取り付けるための複数の取付部を備え、部品実装用のヘッドにより、前記取付部に取り付けられた部品集合体から部品を取り出して基板上に実装する部品実装装置であって、各部品集合体に格納される部品の品種と残数とを関連付けた情報を記憶する手段と、基板の生産数と当該基板に実装される部品の品種および使用数とを含む情報を記憶する手段と、予め定められた配列で各取付部に部品集合体が取り付けられた状態で、前記複数の取付部から空きスペースを検出する空きスペース検出手段と、前記予め定められた配列で各取付部に取り付けられた部品集合体に保持される部品のうち基板の生産数に対して部品数が不足する不足部品を前記各情報に基づき割り出す不足部品割り出し手段と、前記不足部品割り出し手段により割り出された不足部品のうちから、前記空きスペース検出手段により検出された空きスペースの数に応じた数の部品を、部品の不足数が多いものから優先的に特定する特定手段と、この特定手段により特定された部品と同一又は互換性のある部品を保持する別の部品集合体を予備部品集合体として前記空きスペースに取り付けるように報知する報知手段と、を備えるものである。
この部品実装装置では、各取付部に部品集合体を取り付けると、当該部品集合体のうち基板の生産数に対して部品数がたりないもの(不足部品)が不足部品割り出し手段により割り出され、当該部品について予備部品集合体を取り付けるように報知手段により報知される。従って、当該報知内容に従って予備部品集合体を取り付けた後、基板の生産(実装処理)を開始することで、部品切れを伴うことなく所定数の基板を生産することが可能となる。特に、不足部品割り出し手段により不足部品が割り出された場合には、複数の取付部のうちの空きスペースの数に応じた数の部品(不足部品)が特定手段により特定され、当該部品の予備部品集合体を取り付けるように報知手段が報知するため、取付部の空きスペースの数に応じた適切な数の予備部品集合体の取り付を促すことが可能となる。
この部品実装装置は、前記ヘッドを駆動制御する制御手段を備え、この制御手段が、前記取付部に前記予備部品集合体が取り付けられた場合には、前記予め定められた配列で取付部に先に取り付けられた部品集合体から優先的に部品を取り出し、当該部品集合体の部品切れ後に前記予備部品集合体から部品を取り出すように前記ヘッドを制御するものでもよい。
この構成によれば、例えば、従来周知の最適化手法に基づき定められた配列で部品集合体を取付部に取り付けるような場合、先に取り付けられた部品集合体が部品切れとなるまでは前記配列による利点を生かしながら基板を生産することが可能となる
以上説明したように、本発明の部品実装装置によれば、取付部に実際に取り付けられた部品集合体のうち、基板の生産数に対して実際に不足する部品についてのみ予備部品集合体を追加することができ、また、当該追加を取付部の空きスペースに応じて行うことができるので、取付部の空きスペースを有効に活用しながら、より確実に、しかも部品の品種に拘わらず部品切れによる装置停止を回避できるようになる。また、最初の段取り作業では、品種が一致すれば在庫部品の中から任意の部品集合体を使用することが可能となるので、段取り作業の円滑化を図ることも可能となる
以下、本発明の好ましい実施の一形態について図面を用いて詳述する。
図1〜図3は、本発明にかかる部品実装装置を示しており、図1は、装置外観を正面図で、図2,図3は、装置の内部構成を平面図および正面図でそれぞれ示している。なお、これらの図面には、各図の方向関係を明確にするためにXYZ直角座標軸が示されている。
これらの図に示すように、部品実装装置は、装置本体の基台1上に配備されてプリント配線板(PWB;Printed wiring board:以下、基板Pという)を所定方向(図2の例では右側から左側)へ搬送するコンベア2,2と、これらコンベア2,2を挟んでその前側(図2では下側)及び後側にそれぞれ設け設けられる部品供給部4と、基台1の上方に配置される部品実装用のヘッドユニット6とを備えている。
各部品供給部4には、それぞれコンベア2,2に沿って2つの部品供給ユニットが配置されており、これにより合計4つの部品供給ユニット(部品供給部ユニット4A〜4Dという)が装置本体に配置されている。
各部品供給部ユニット4A〜4Dは、部品供給手段として後述するテープフィーダ5をX軸方向に複数並べた状態で取り付け可能に構成されている。これら部品供給部ユニット4A〜4Dは、装置本体に対して着脱可能に構成されるとともにいわゆる一括交換台車と呼ばれるキャスタ付きの台車上に支持されている。この構成により、装置本体の各部品供給部4に並設される複数のフィーダ取付位置(本発明の取付部に相当する)に対して複数のテープフィーダ5を部品供給部ユニット4A〜4D単位で一括して脱着(交換)できるようになっている。
前記ヘッドユニット6は、テープフィーダ5により供給される部品を取り出して搬送するための複数のヘッド8を有しており、当実施形態では、8本のヘッド8を有している。各ヘッド8は、X軸方向に等間隔で一列に配列されており、各ヘッド8の先端(下端)には部品吸着用のノズル8aが装着されている。これらノズル8aは、各々図略の切替弁を介して負圧発生装置に連通可能とされており、この負圧発生装置から負圧の供給を受けることによりノズル8a先端で部品を吸着可能となっている。
各ヘッド8は、Z軸サーボモータを駆動源とするヘッド昇降駆動機構によりヘッドユニット6に対して上下方向(Z軸方向)に駆動されるとともにR軸サーボモータを駆動源とするヘッド回転駆動機構によりヘッドユニット6に対して中心軸回りに回転方向(R軸方向)に駆動される。
ヘッドユニット6は、電子部品を各ノズル8aにより吸着して部品供給部4から実装作業位置に配置された基板P上に搬送、搭載するため、基台1上の一定の領域内においてX軸方向及びY軸方向に移動可能に設けられている。すなわち、ヘッドユニット6は、X軸方向に延びるヘッド支持部材10に対してX軸方向に沿って移動可能に支持されており、このヘッド支持部材10は、基台1上に固定されたY軸方向に延びる固定レール11に移動可能に支持されている。そして、ヘッドユニット6がX軸サーボモータ14によりボールねじ15を介してX軸方向に駆動される一方、ヘッド支持部材10がY軸サーボモータ12によりボールねじ13を介してY軸方向へ駆動されるようになっている。
図4および図5は、上記部品供給部ユニット4A〜4Dに取り付けられるテープフィーダ5の構成を概略的に示している。同図に示すように、テープフィーダ5は、集積回路(IC)、トランジスタ、抵抗、コンデンサ等の小片状のチップ電子部品を収納したテープを巻回したリール510(本発明の部品集合体に相当する)を保持しており、当該リール510から前記テープを繰り出しつつ前記コンベア2,2近傍の部品取り出し位置に対して部品を供給するように構成されている。
各テープフィーダ5には、フィーダID情報が記憶されたバーコードシールやRFIDタグ等からなる記録媒体501が貼着されるとともに同ID情報が記憶された記憶装置502が組込まれている。他方、リール510には、リールID情報が記憶されたバーコードシール等からなる記録媒体514が貼着されている。すなわち、各テープフィーダ5が供給する電子部品の品種は、テープフィーダ5に装着されるリール510によって決まるため、後述するようにテープフィーダ5にリール510を装着する際に、部品実装装置に接続されているバーコードリーダ等のコード読取装置101(図1参照)で前記フィーダID及びリールIDを読み取ることで、フィーダIDと部品情報とが関連付けられて後記照合コード記憶部304に記憶されるようになっている。また、テープフィーダ5が取り付けられた部品供給部ユニット4A〜4Dを部品供給部4に装着すると、各テープフィーダ5の記憶装置502が部品供給部ユニット4A〜4Dを介して装置本体と電気的に接続され、後記演算処理部301により、部品供給部4の前記各フィーダ取付位置に取り付けられたテープフィーダ5(フィーダID)が認識されるようになっている。
なお、図4及び図5(a)において符号511、512及び513は、それぞれリール510に格納されている部品の品種(メーカー品番)、入り数(リールに格納されている部品の初期格納数)及びロット番号(部品の製造ロット番号)の各情報が記録されたバーコードシールやRFIDタグ等からなる記録媒体である。これらの記録媒体511、512及び513は部品の製造メーカー側で貼着された状態で納品されるのに対して、上記リールIDを記録した記録媒体514は、後述するように、納品後、オペレータによって貼着される。
図6は、上記部品実装装置の制御系を示すブロック図である。この図に示すように、部品実装装置は、パーソナルコンピュータ等からなる制御装置30を備えている。
この同図に示すように、部品実装装置は、その動作を統括的に制御するための制御装置30を備えている。この制御装置30は、その機能構成として演算処理部301、生産プログラム記憶部302、実装制御処理部303および照合コード記憶部304等を含む。
演算処理部301は、論理演算を実行する周知のCPU、各種プログラムを記憶するROM、装置動作中の様々なデータを一時的に記憶するRAM等からなり、生産プログラム記憶部302内の所定の実装プログラムおよび後記データベース内の各種データに基づき部品実装装置の各種動作を統括的に制御するとともに実装動作において必要となる各種演算等の処理を行う。
生産プログラム記憶部302は、基板Pに電子部品を実装するための生産プログラム(実装プログラム)を記憶するものである。
実装制御処理部303は、ヘッドユニット6や各ヘッド8を駆動するための各サーボモータ12,14等のアクチュエータを駆動制御するものである。
照合コード記憶部304は、コード読取装置101によって読み取ったID情報等の情報を記憶するものである。
なお、制御装置30には、実装動作に関する各種情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示装置32(本発明の報知手段に相当する)と、各種データの入力や各種動作の実行指示を与えるためのキーボード及びマウス等の入力操作装置33とが接続されており、表示装置32に表示される内容に基づき、オペレータが必要に応じて入力操作装置33を操作して各種情報の入力を行えるようになっている。
また、制御装置30には、部品実装装置の実装動作制御に必要な各種データ(情報)が蓄積されたデータベース41〜44が接続されている。これらのデータベース41〜44は制御装置30の外部に設けられるHDD等の外部記憶装置に記憶されている。
データベース41には、図7に示すように、生産プログラム名と生産枚数とを関連付けした情報(生産プログラム/生産枚数対照表)が蓄積されている。この対照表において「生産プログラム名」とは、基板Pの名称(品種名)と同義である。
テータベース42には、図8に示すように、実装部品の社内部品名とメーカー品番とを関連付けした情報(社内部品名/メーカー品番対照表)が蓄積されている。この対照表において、「メーカー品番」は、部品製造メーカーが品種を特定するために使用する名称であり、「社内部品名」は、同部品の基板生産者側での名称である。なお、この対照表には、対応するリール510が保管される場所を示す「棚番」が含まれている。
データベース43には、図9に示すように、保管庫に保管されているリール510のID[リールID(ユニークID)])、リール510に格納されている部品名(社内部品名)、メーカー品番、入り数、残数、ロット番号および棚番を関連付けした情報(在庫部品対照表)が蓄積されている。この対照表において、「リールID(ユニークID)」は、各リール510を識別するための固有の識別名称であり、「ロット番号」は、リール510に格納されている部品の製造ロット番号であり、「残数」は、各リール510に格納されている部品の残数である。この「残数」は、部品の消費に伴いリアルタイムで更新されるダイナミックなデータである。
データベース44には、図10に示すように、生産プログラム名毎に、つまり基板Pの名称(品種名)毎に、供給部品(テープフィーダ5)の配置に関連した情報(部品配置表)や、部品の搭載位置に関する情報(部品搭載位置表)等の生産プログラムに関連した情報(生産プログラム情報)が蓄積されている。なお、生産プログラムとしては、基板Pの名称(品種)毎以外に、その日の生産計画に合わせて複数種の基板Pが生産できるような生産プログラムもあり、このような生産プログラムについては、当該生産プログラムにより生産される各基板Pの品種に対応する部品配置表や部品搭載位置表等の生産プログラム情報が蓄積されている。但し、当実施形態では、生産プログラムは基板Pの名称(品種)毎に準備されているものとして説明する。
同図に示すように、部品配置表は、部品名(社内部品名)、リールID(ユニークID)、フィーダ取付位置、搭載点数、必要部品数、残数、不足数およびフィーダ取付済みフラグを関連付けした情報からなる。この表において、「フィーダ取付位置」とは、各部品を供給するテープフィーダ5の取り付け先、つまり各部品を供給する位置である。上記の通り、部品供給部4のフィーダ取付位置には、部品供給部ユニット4A〜4Dを介して複数のテープフィーダ5が取り付けられるが、ヘッドユニット6による部品の実装動作が効率的に行われるように、各部品とその配置(フィーダ取付位置)との関係が周知の最適化手法によって定められている。また同表において、「搭載点数」とは、基板1枚当たりの部品の実装数(使用数)、「必要部品数」とは、生産に必要な総部品数、「リールID(ユニークID)」とは、テープフィーダ5と共に上記「フィーダ取付位置」に実際に取り付けられたリール510のID情報、「残数」とは、当該リール510の部品残数、「不足数」とは、生産中に不足する部品数、「フィーダ取り付け済みフラグ」とは、上記「フィーダ取付位置」へのテープフィーダ5(リール510)の取付状況を示す情報である。なお、部品配置表のうち「リールID(ユニークID)」、「残数」、「不足数」は空欄とされ、「フィーダ取り付け済みフラグ」には「0」が記録されている。
一方、部品搭載位置表は、部品名(社内部品名)とその搭載座標(X、Y、R)とを関連付けした情報からなる。
次に、この部品実装装置における一連の動作制御、すなわち、リール510の受け入れ(納品)、テープフィーダ5の準備(段取り工程)および基板Pに対する部品の実装(基板生産工程)における制御装置30の制御について以下に説明する。
[電子部品(リール)入庫時の部品情報登録処理]
新規に電子部品(リール510)が入庫されると、オペレータの作業に基づいて当該リール510に関する情報をデータベース43(在庫部品情報)に追加する部品情報登録処理を行う。具体的には、図13のフローチャートに示すように、オペレータが表示装置32の表示に従って入力操作装置33を操作することによりデータベース43の在庫部品対照表のファイルを開き、リール510に貼着されている前記記録媒体511〜513、すなわち部品の品種(メーカー品番)、入り数(リールに格納されている部品の初期格納数)およびロット番号(部品の製造ロット番号)の各情報が記録されたバーコードシール等を読み取る(ステップS1)。
このようにコード読取装置101による記録媒体511〜513の読み取りが行われると、制御装置30により、データベース42の社内部品名/メーカー品番対照表(図8)に基づき当該リール510に格納された部品の「社内部品名」が特定されるとともに当該リール510に対して固有の情報、つまりリールID(ユニークID)が設定され、データベース43の在庫部品対照表(図9)に当該リール510に関するレコードが追加、登録される(ステップS3)。この際、当該レコードの「残数」フィールドには「入り数」が記録され、「棚番」フィールドには、「社内部品名」毎に予め設定された棚番号が記録される。
図示を省略しているが、前記制御装置30には記録媒体514を発行する発行装置が接続されおり、ステップS3の処理でリールIDが新規に設定されると、そのリールID情報が記録されたバーコードシール等の記録媒体514が発行装置により発行される(ステップS5)。従って、オペレータは当該記録媒体514をリール510の所定箇所(図5(a)参照)に貼着した後、リール510の保管庫に保管する。これによりリール入庫時の部品情報登録処理が完了する。
なお、データベース43の在庫部品対照表のうち「残数」は、上記した通り、部品の消費に伴いリアルタイムで更新されるダイナミックなデータである。従って、既存のリール510の「残数」は、前回使用された直後の情報がそのまま記憶されており、既存リール510のリールIDを読み取れば、そのリールIDと在庫部品対照表とが照合されて、該当リール510の部品品種、残数等の情報を取得することが可能となっている。
[テープフィーダの段取りと基板の生産処理]
図14は、テープフィーダ5を部品供給部4に配置するいわゆる段取り時(段取り工程)と、テープフィーダ5から電子部品を取り出して基板上に実装する基板生産時(基板生産工程)の制御装置30の動作制御の一例を示すフローチャートである。
まず、オペレータが入力操作装置33を操作し、これらから生産しようとする基板Pの生産プログラム名(例えば生産プログラム名「PCB」を入力すると、前記生産プログラム記憶部302に対応する生産プログラムが読み込まれるとともにデータベース41,43,44に格納されている情報のうち当該生産プログラムに関連する情報(生産プログラム/生産枚数対照表、部品配置表、部品搭載位置表、在庫部品対照表)が読み込まれる(ステップS11,S13)。なお、生産プログラムは、図外の管理コンピュータからLAN等のネットワーク回線を介して制御装置30に取り込まれる。
生産プログラム等の情報が読み込まれると、図15のフローチャートに従ってテープフィーダ5の段取り処理が進められる(ステップS15)。
まず、制御装置30は、部品配置表(図10参照)の内容を表示装置32に表示する(ステップS21)。オペレータは、この表示を参照しつつ以下の手順に従ってテープフィーダ5を準備(段取り)する。
(1)対象部品が格納されたリール510を保管庫から取り出してテープフィーダ5に装着する。
(2)当該テープフィーダ5のフィーダID(記録媒体501)およびリール510のリールID(記録媒体514)をコード読取装置101により読み取る。この読み取りにより、フィーダIDとリールIDとの対応関係が前記照合コード記憶部304に記憶される。
(3)リール510が装着されたテープフィーダ5を上記表示装置32の表示内容に従って部品供給部ユニット4A〜4Dに取り付ける。なお、部品供給部ユニット4A〜4Dは装置本体から取外されているものとする。
(4)部品配置表に登録された全部品を供給するための全てのテープフィーダ5を部品供給部ユニット4A〜4Dに取り付けた後、当該部品供給部ユニット4A〜4Dを装置本体に装着する。
このように部品供給部ユニット4A〜4Dを装置本体(部品供給部4)に装着すると、上記の通り各テープフィーダ5の記憶装置502が部品供給部ユニット4A〜4Dを介して装置本体(制御装置30)に接続されることにより、演算処理部301により部品供給部4の各フィーダ取付位置に取り付けられたテープフィーダ5のフィーダIDが調べられるとともにその情報と、照合コード記憶部304に記憶されている情報(フィーダIDとリールIDとの対応関係)と、在庫部品対照表(図9)とに基づき各フィーダ取付位置に配置された部品名が調べられ、さらに部品配置表(図10)に従って部品が指定されたフィーダ取付位置に配置されているか否かが判断される(ステップS23)。
ここで、NOと判断された場合には、所定のエラー表示がされるとともに、例えば表示装置32に表示された部品配置表のうちフィーダ取付位置と部品との関係が適切でないもののレコードが所定の警告色により表示される(ステップS55)。これによりフィーダ取付位置と部品との関係が不適切である旨がオペレータに報知される。
これに対し、ステップS25でYESと判断された場合には、部品配置表の「フィーダ取付済みフラグ」フィールドにフラグ「1」が記録され(ステップS25)、さらにフィーダ取付位置に実際に配置されている各リール510の「リールID(ユニークID)」および「残数」が部品配置表にそれぞれ記録される(ステップS26)。
そして、部品供給部4の複数のフィーダ取付位置のうちに空き位置(空きスペース)があるか否かが部品配置表に基づき判断され(ステップS27)、ここで、YESと判断された場合には、各部品の「必要部品数」が計算されて部品配置表に記録され、さらにこの「必要部品数」に基づきフィーダ取付位置に配置されている各リール510の「不足数」が計算されて部品配置表に記録される(ステップS29,S31)。なお、「必要部品数」は、「必要部品数」=「搭載点数(部品配置表)」×「生産枚数(生産プログラム/生産枚数対照表)」の関係式に従って計算され、「不足数」は、「不足数」=「必要部品数」−「残数」の関係式に従って計算される。このようなステップS25〜S31の処理により、図11に示すように、部品配置表の「リールID(ユニークID)」、「残数」、「不足数」及び「フィーダ取り付け済みフラグ」の各フィールドに該当事項が記録される。
次に、フィーダ取付位置に配置されている部品のうちその数が不足するもの、すなわちリール510の残数が基板Pの生産数に対して不足しているものが有るか否かが判断され(ステップS33)、ここでYESと判断された場合には、当該部品が「不足数」の多い順にソートされ、最も「不足数」の多い部品が「在庫抽出候補部品」として特定される(ステップS35)。
例えば図11(a)の例では、部品数が不足する部品は「P」、「Q」の2種類であるが、不足数は「Q(150個)」>「P(100個)」であるため、部品「Q」が在庫抽出候補部品とされる。
「在庫抽出候補部品」が特定されると、在庫部品対照表(図9参照)が参照され、在庫部品(リール510)のうち「在庫抽出候補部品」と同一部品を格納したリール510であってかつ「残数」が最も多いものが「在庫抽出部品(本発明の予備部品集合体に相当する)」として特定される(ステップS37)。そして、この「在庫抽出部品」(つまり、リール510)がフィーダ取付位置の空き位置に対して割り付けられた上で、フィーダ取付位置の「空き数」と各部品の「不足数」が再計算される(ステップS39)。例えば部品「Q」が在庫抽出候補部品とされた場合、図9の例ではリールID「Q1」〜「Q4」の4つのリール510が在庫としてあるが、ステップS37の処理では、これらのうち最も「残数」の多いものが「在庫抽出部品」として特定される。同図の例では、最も「残数」の多いのは、リールID「Q1」〜「Q3」のリール510であって「残数」が同じあるため、この場合にはロット番号が若いものから優先的に「在庫抽出部品」として特定される。つまり、リールID「Q1」のリール510が「在庫抽出部品」として特定される。
次いで、フィーダ取付位置にまだ余裕があるか否かが判断され(ステップS41)、ここでYESと判断された場合には、さらにステップS35で特定された「在庫抽出候補部品」にまだ不足が有るか否かが判断される(ステップS43)。ここでYESと判断された場合にはステップS37に移行される。つまり、フィーダ取付位置にまだ空き位置があり、かつ「在庫抽出候補部品」にまだ不足が有る場合には、さらに「在庫抽出部品」が特定されてフィーダ取付位置の空き位置に対して割り付けられる。例えば部品「Q」が在庫抽出候補部品とされた場合、ステップS37の処理では上記の通りリールID「Q1」のリール510が「在庫抽出部品」として特定されるが、当該リール510の「残数」は「50」であり、部品「Q」はまだ「100」不足する。従って、フィーダ取付位置に空き位置がある場合には(ステップS41でYESおよびステップS43でYES)、ステップS37に移行され、さらに「在庫抽出部品」が特定される。具体的には、リールID「Q2」のリール510が「在庫抽出部品」として特定される。
これに対してステップS43でNOと判断された場合には、フィーダ取付位置に配置されている部品のうちその数が不足するもの(リール510の残数が基板Pの生産数に対して不足しているもの)が有るか否かが判断され(ステップS45)、ここでYESと判断された場合には、ステップ35に移行されて上記ステップS35〜S45の処理が繰り返される。
ステップS41およびステップS45でNOと判断された場合には、ステップS37の処理で特定された在庫部品(リール510)をリール取付位置に配置すべき旨の指示画面が表示装置32に表示される。この際には、「在庫抽出部品」であるリール510のリールIDと、当該「在庫抽出部品」を配置すべきフィーダ取付位置とが表示装置32に併せて表示される。
オペレータが、上記の表示を参照しつつ上記手順(1)〜(3)に準じてテープフィーダ5を部品供給部ユニット4A〜4Dに取り付けると、テープフィーダ5の記憶装置502が部品供給部ユニット4A〜4Dを介して装置本体(制御装置30)に接続され、表示装置32の表示に従って部品が配置されているか否かが判断される(ステップS49)。ここでYESと判断された場合には、図12に示すように、部品配置表の「フィーダ取付済みフラグ」フィールドにフラグ「2」が記録され(ステップS51)、さらにフィーダ取付位置に実際に配置されている各リール510の「リールID(ユニークID)」、「残数」および「不足数」が部品配置表にそれぞれ記録される(ステップS52)。一方、ステップS49でNOと判断された場合には、ステップS55に移行される。
そして、作業が完了したか、すなわち表示装置32において指示されている全ての部品が配置されたか否かが判断され、ここでNOと判断されるとステップS47に移行される。一方、YESと判断するとテープフィーダ5の段取り処理を終了し、図14のステップS17に移行されて基板Pに対する部品の実装処理が開始される。
なお、上記のような部品供給部4におけるフィーダ取付位置の空き位置の認識、「在庫抽出候補部品」や「在庫抽出部品」の特定等は主に演算処理部301によって行われる。つまり、この実施形態では、演算処理部301が本発明の空きスペース検出手段、不足部品割り出し手段および特定手段として機能する。また、次に説明する実装動作制御では、主に演算処理部301により実装制御処理部303を介してヘッドユニット6(ヘッド8)等が駆動制御される。従って、この実施形態では、演算処理部301および実装制御処理部303が本発明の制御手段として機能する。
図16は、制御装置30の実装動作制御の一例を示すフローチャートである。なお、説明の便宜上、このフローチャートでは、特定の一品種の電子部品のみを実装する場合の動作制御を示している。
実装処理が開始されると、ヘッドユニット6が部品供給部4上に配置され、各ヘッド8によりテープフィーダ5から所望の電子部品が取出されるとともに、この部品取出しに伴い当該テープフィーダ5のリール510の残数、つまり在庫部品対照表(図9)の「残数」が、取出された部品数に応じ、本フローチャートにおいては「1」が減算される(ステップS61)。この際、ヘッドユニット6は、部品配置表(図12)の「フィーダ取付済みフラグ」が「1」のリール510が装着されたテープフィーダ5から電子部品を取出すように駆動制御される。
部品供給部4から部品の取出しが完了すると、ヘッドユニット6の移動に伴い電子部品が実装作業位置の基板P上に搬送され、部品搭載位置表(図10)により特定される所定の実装ポイントに実装される(ステップS63)。
次いで、前記リール510(「フィーダ取付済みフラグ」が「1」のリール510)に電子部品が残っているか否か、すなわち在庫部品対照表の「残数」が「残数>0」であるかが判断され(ステップS65)、ここでYESと判断された場合には、さらに生産プログラム/生産枚数対照表(図7)により特定される所定数の基板Pが生産されたか否かが判断される(ステップS66)。ここでNOと判断された場合には、ステップS61にリターンして次の部品の吸着動作が行われる。
一方、ステップS65でNOと判断された場合には、「フィーダ取付済みフラグ」が「2」のリール510が装着されたテープフィーダ5上にヘッドユニット6が配置され、当該テープフィーダ5から電子部品の取出しが行われるとともにこの部品取出しに伴い当該リール510の残数が減算され(ステップS69)、その後、ヘッドユニット6の移動に伴い電子部品が基板P上に搬送されて所定の実装ポイントに実装される(ステップS71)。この際、「フィーダ取付済みフラグ」が「2」のリール510が装着されたテープフィーダ5が複数配置されている場合には、例えば「残数」の最も多いリール510が装着されたテープフィーダ5から電子部品の取出しが行われる。
次に、前記リール510(「フィーダ取付済みフラグ」が「2」のリール510)に電子部品が残っているか否か、すなわち在庫部品対照表(図9)の「残数」が「残数>0」であるかが判断され(ステップS73)、ここでYESと判断された場合には、さらに所定数の基板Pが生産されたか否かが判断される(ステップS74)。ここでNOと判断された場合には、ステップS69にリターンして次の部品の吸着動作が行われる。
一方、ステップS73でNOと判断された場合には、さらに「フィーダ取付済みフラグ」が「2」のリール510が装着された他のテープフィーダ5が配置されているか否かが判断され(ステップS75)、ここでYESと判断された場合には、ステップS69にリターンし、当該他のテープフィーダ5から電子部品の取り出しが行われる。
ステップS75でNOと判断された場合には、装置が停止され、表示装置32に不足部品の取り付け、つまりリール510の交換等を指示する旨が表示される(ステップS77)。そして、この表示に従ってオペレータが取り付けを行ったか否か、具体的にはリール510の交換等の後、入力操作装置33の操作に基づきオペレータにより作業再開の指示が入力されたか否かが判断され、ここでYESと判断されると、ステップS61にリターンして次の部品の吸着動作が行われる。
こうして最終的にステップS66,S74でYESと判断されると、所定数の基板Pに対する一連の実装処理が終了する。
以上のような制御装置30の動作制御を簡単にまとめると以下の通りである。
まず、オペレータが入力操作装置33を操作して基板Pの生産プログラム名を入力すると、当該生産プログラム名に対応した部品配置表(図10参照)の内容が表示装置32に表示される(ステップS11,S13)。オペレータは、この表示を参照しつつテープフィーダ5の段取り作業を行う(ステップS15)。
表示装置32に従って全部品(テープフィーダ5)を部品供給部ユニット4A〜4Dに取付た後、オペレータが部品供給部ユニット4A〜4Dを装置本体に装着すると(本段取り工程)、各テープフィーダ5(リール510)の部品の「不足数」が自動計算され、フィーダ取付位置に余裕(空き位置)がある場合には、当該「不足数」を補完し得るリール510(リールID)が自動的に選定されて表示装置32に表示される(ステップS21〜S47;不足部品割り出し工程)。従って、オペレータは、この表示を参照しつつ不足部品を供給するためのテープフィーダ5を追加的に段取りする(ステップS49〜S53;段取り補完工程)
こうしてテープフィーダ5の段取りが完了すると基板の生産(電子部品の実装処理)に移行され、ヘッドユニット6が部品供給部4と基板Pの間を移動しながら各テープフィーダ5から電子部品を取り出して基板P上に実装する(ステップS17)。この際、ヘッドユニット6は、先に段取りされたテープフィーダ5(「フィーダ取付済みフラグ」が「1」のリール510)から優先的に電子部品を取り出し、当該テープフィーダ5の電子部品が無くなると追加的に段取りされたテープフィーダ5(「フィーダ取付済みフラグ」が「2」のリール510)から電子部品の取り出しを行う(ステップS61〜S79)。こうして所定数の基板Pに対して電子部品が実装される。
以上説明したように、上記の部品実装装置では、部品供給部4に配置(段取り)されたテープフィーダ5(リール510)の部品の「残数」と基板の生産数とに基づき各テープフィーダ5の部品の「不足数」を調べ、フィーダ取付位置に余裕がある場合には、オペレータに対して予備のテープフィーダ5を追加的に段取りさせるようになっている。つまり、テープフィーダ5を一旦段取りした後、実際に部品数が不足する品種の部品についてのみテープフィーダ5を追加的に段取りするので、フィーダ取付位置(空き位置)を有効に活用しながら、より確実に、しかも部品の品種に拘わらず部品切れによる装置停止を回避できるようなる。従って、部品の品種に拘わらず部品切れを回避するために、全部品のフィーダを複数個ずつ配置する必要がある従来のこの種の部品実装装置と比べると、部品切れによる装置停止をより確実に、かつ合理的に回避することができるようになる。
その上、この部品実装装置では、上記の通りテープフィーダ5を一旦段取りした後、部品の「不足数」を調べ、不足がある場合にテープフィーダ5を追加的に段取りさせるので、最初の段取り段階(ステップS21〜25S)では、オペレータは保管庫に保管されたリール510(同一品種の部品が格納された複数のリール510)の中から任意のリール510を取り出して段取りすることができる。つまり、品種が正しければ、リールIDや部品残数に拘わらず任意のリール510を取り出して段取りすることができる。従って、特定のリールを探し出して段取りする場合に比べると段取り作業を円滑に行うことができる。特に、最初の段取り作業において準備するリール510の数は基板Pの品種によっては非常に多い場合があり、また、上述したように、その日の生産計画に合わせて複数種の基板が生産できるような生産プログラムに従う場合には、最初の段取り作業で準備するリール510の数は非常に多くなる。そのため、最初の段取り作業を上記の通り円滑化できることで、段取り作業全体の所要時間を短縮して基板生産の効率化に寄与することができる。
また、この部品実装装置では、部品に不足があり、テープフィーダ5を追加的に段取りさせる場合には、不足数の多い部品から優先的にテープフィーダ5を追加的に段取りさせるので(ステップS35)、基板Pの実装作業を効率的に行う上で有利になるという利点もある。すなわち、例えば不足が生じている部品が複数品種ある場合、不足数の多い品種から優先的にテープフィーダ5を追加的に段取りさせることで、部品切れが発生するタイミングを先送りすることが可能となり、装置稼動中に不足部品の段取り準備を予め行っておくことで、部品切れ発生時には速やかにテープフィーダ5(リール510)の交換等を行って装置停止時間を短縮することができるようになる。
また、この部品実装装置では、不足部品についてテープフィーダ5を追加的に段取りさせる場合、在庫部品対照表(図9)に登録されたリール510のうち「残数」の多いものから優先的に使用するようにしているため(ステップS37)、テープフィーダ5の追加数を抑えつつ部品を補うことが可能になるという利点もある。
なお、不足部品についてテープフィーダ5を追加的に段取りする場合、上記のように在庫部品対照表に登録されたリール510のうち「残数」の多いものから優先的に使用する以外に、ロット番号に応じて、あるいは実施例とは逆に「残数」の少ないリール510から順に使用するようにしてもよい。図17はその場合の制御装置30による動作制御の一例を示しており、以下、この動作制御について簡単に説明する。
同図に示すフローチャートのうち、ステップS81〜S93の処理は図15のステップS21〜S33の処理と共通し、また、ステップS103〜S117の処理は同図のステップS39〜S53(ステップS43除く)の処理と共通する。従って、ここでは、これら共通するステップの説明は省略し、図15の動作制御との相違点、つまりステップS95〜S102の処理内容について主に説明する。
図17のステップS93において、フィーダ取付位置に配置されている部品のうちその数が不足するもの、すなわちリール510の残数が基板Pの生産数に対して不足しているものが有るか否かが判断され、ここでYESと判断された場合には、当該部品が「在庫抽出候補部品」として特定される(ステップS95)。例えば図11の例では、部品数が不足する部品は「P」、「Q」の2種類であるため、これら部品「P」「Q」が在庫抽出候補部品とされる。
次いで、これら「在庫抽出候補部品」の中に、既に使用されているもの、つまり部品供給部4に配置されている部品(リール510)と同一品種であって同一ロット番号の在庫部品があるか否かが判断される(ステップS97)。ここでYESと判断された場合には、同一ロット番号の在庫部品を有する当該「在庫抽出候補部品」であって不足数が最も多いものが特定され(ステップS101)、さらに当該「在庫抽出候補部品」と同一品種の部品が格納されたリール510であって残数が最も少ないリール510が「在庫抽出部品」として特定される(ステップS102)。そして、この「在庫抽出部品」(リール510)がフィーダ取付位置の空き位置に対して割り付けられた上で、フィーダ取付位置の「空き数」と各部品の「不足数」が再計算される(ステップS103)。例えば上記のように部品「P」「Q」が「在庫抽出候補部品」とされた場合には、図11に示す通り、何れの部品「P」「Q」も同一ロット番号の在庫部品(リールID「P1」「P2」(ロット番号「1001」),リールID「Q1」(ロット番号「15551」))を有するため、最も不足数の多い部品「Q」が最終的な「在庫抽出候補部品」として選定される。そして、ロット番号が「15551」の部品(リール510)は、リールID「Q1」のリール510のみなので、このリール510が「在庫抽出部品」として特定される。
これに対してステップS97でNOと判断された場合には、「在庫抽出候補部品」であって不足数が最も多いものが特定され(ステップS99)、さらにこの「在庫抽出候補部品」と同一品種の部品が格納されたリール510であって残数が最も少ないリール510が「在庫抽出部品」として特定された後(ステップS100)、ステップS103に移行される。
このように図17のフローチャートに示す例では、テープフィーダ5を追加的に段取りさせる際、部品供給部4に既に配置されている部品(リール510)と同一ロット番号の在庫部品(リール510)の有無を調べ(ステップS97)、同一ロット番号の在庫部品が有る場合には当該部品を優先的に使用する。従って、製造時期が近接する基板Pに対して同一ロット番号の部品を実装することが可能となり、同一ロット番号の部品が搭載された基板を特定し易くなる。その結果、例えば部品不良が後発的に発見される等した場合には、当該部品が実装された基板を速やかに特定して修理等を行うことが可能となる。
また、「在庫抽出部品」として在庫部品(リール510)のうち残数の最も少ないものを優先的に使用するので(ステップS100,S102)、残数の少ない多くの在庫部品(リール510)が長期的に保管されるといった不都合を回避することができる。
ところで、以上説明した部品実装装置は、本発明に係る部品実装装置の好ましい実施形態の一例であって、その具体的な構成や具体的な部品実装方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、不足部品についてテープフィーダ5を追加的に段取りする場合、不足数の多い部品から優先的に「在庫抽出候補部品」として特定するようにしているが(ステップS35,S99,101)、早く部品切れが発生する部品から優先的に「在庫抽出候補部品」として特定するようにしてもよい。この場合も、部品切れが発生するタイミングを先送りすることが可能となり、装置稼動中に不足部品の段取り準備を予め行っておくことで、部品切れ発生時には速やかにテープフィーダ5(リール510)の交換等を行って装置停止時間を短縮することができるようになる。
また、上記実施形態では、在庫部品の中から「在庫抽出部品」を特定する場合、部品配置表(図10)に指定された部品と同一品種の在庫部品(リール510)を「在庫抽出部品」として特定するようにしているが、在庫部品のうち互換性のある他の部品を「在庫抽出部品」として特定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、段取り補完工程において、当該「不足数」を補完し得るリール510(リールID)が自動的に選定されて表示装置32に表示され、表示と異なるリール510(リールID)が取り付けられるとエラー表示がなされるようになっているが、表示が異なる当該リール510の部品名が指定されたリール510の部品名と同一、あるいは互換性のある他の部品である場合には、エラーとせず警告表示をして取り付け可能としても良い。また、表示装置32にリール510(リールID)ではなく、部品名または互換性のある他の部品名を表示しても良い。これらの場合には、取り付けたリール510により残数と不足数を再計算し、表示装置32も更新すれば良い。このような構成にすることで、作業者はより柔軟で円滑に段取り作業をすることが可能となる。
また、上記実施形態では、リール510(部品集合体)を保持して部品を供給するテープフィーダ5が搭載する部品実装装置に本発明を適用した場合について説明したが、勿論、複数の部品を一列に収納した筒状のスティック(部品集合体)を保持して部品を供給するいわゆるスティックフィーダが搭載される部品実装装置についても本発明は適用可能である。
本発明に係る部品実装装置の外観を示す正面模式図である。 部品実装装置(内部構成)を示す平面略図である。 部品実装装置(内部構成)を示す正面略図である。 部品実装装置に搭載されるテープフィーダを示す側面略図である。 (a)はテープフィーダに装着されるリールを示す側面略図(入庫時の状態)、(b)はリール未装着状態のテープフィーダ本体を示す側面略図である。 部品実装装置の制御系を示すブロック図である。 データベースに格納される生産プログラム/生産枚数対照表を示す図である。 データベースに格納される社内部品/メーカー品番対照表を示す図である。 データベースに格納される在庫部品対照表を示す図である。 データベースに格納される生産プログラム情報(部品配置表、部品搭載位置表)の内容を示す図である。 部品配置表(最初にテープフィーダが段取りされた状態)を示す図である。 部品配置表(テープフィーダが追加段取りされた状態)を示す図である。 電子部品(リール)入庫時の部品情報登録処理を説明するフローチャートである。 テープフィーダの段取り及び基板の生産処理の流れを説明するフローチャートである。 図14のフローチャートの段取り処理(サブルーチン)を説明するフローチャートである。 図14のフローチャートの実装処理(サブルーチン)を説明するフローチャートである。 段取り処理(サブルーチン)の変形例を説明するフローチャートである。
4 部品供給部
5 テープフィーダ
6 ヘッドユニット
8 ヘッド
30 制御装置
510 リール
P 基板

Claims (2)

  1. 複数の部品を保持した部品集合体を取り付けるための複数の取付部を備え、部品実装用のヘッドにより、前記取付部に取り付けられた部品集合体から部品を取り出して基板上に実装する部品実装装置であって、
    各部品集合体に格納される部品の品種と残数とを関連付けた情報を記憶する手段と、
    基板の生産数と当該基板に実装される部品の品種および使用数とを含む情報を記憶する手段と、
    予め定められた配列で各取付部に部品集合体が取り付けられた状態で、前記複数の取付部から空きスペースを検出する空きスペース検出手段と、
    前記予め定められた配列で各取付部に取り付けられた部品集合体に保持される部品のうち基板の生産数に対して部品数が不足する不足部品を前記各情報に基づき割り出す不足部品割り出し手段と、
    前記不足部品割り出し手段により割り出された不足部品のうちから、前記空きスペース検出手段により検出された空きスペースの数に応じた数の部品を、部品の不足数が多いものから優先的に特定する特定手段と、
    この特定手段により特定された部品と同一又は互換性のある部品を保持する別の部品集合体を予備部品集合体として前記空きスペースに取り付けるように報知する報知手段と、を備えることを特徴とする部品実装装置。
  2. 請求項1に記載の部品実装装置において、
    前記ヘッドを駆動制御する制御手段を備え、この制御手段は、前記取付部に前記予備部品集合体が取り付けられた場合には、前記予め定められた配列で取付部に先に取り付けられた部品集合体から優先的に部品を取り出し、当該部品集合体の部品切れ後に前記予備部品集合体から部品を取り出すように前記ヘッドを制御することを特徴とする部品実装装置。
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