JPWO2020148855A1 - エレベーターかご - Google Patents

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Abstract

かご室の上部で生じる騒音を抑制するエレベーターかごを得る。エレベーターかご100は、かご室1と、かご室1の天井面上部に設けられ、起立状態と、倒伏状態とに遷移可能な手摺6と、手摺6に設けられ、手摺6の倒伏状態において、天井面の少なくとも一部を覆う手摺カバー9と、を備える。また、エレベーターかご100は、かご室1の周囲を囲み、かご室1を支持するかご枠4と、かご枠4によって天井面から離間した位置に支持される上枠5と、をさらに備え、手摺6は、上枠5に設けられたことを特徴とする。

Description

この発明は、エレベーターかご上での保守作業等のためにエレベーターかご上作業用の手摺がエレベーターかご上部に装備されたエレベーターかごに関する。
従来のエレベーターかごとして、エレベーターかご上機器の保守点検時に、エレベーターかご上での作業者の落下を防止する目的で手摺が設けられたエレベーターかごが提案されている。
特許文献1に記載のエレベーターのかご上手摺装置は、通常昇降時に倒伏形態となり、保守点検時に起立形態となるため、常時起立形態の手摺が設けられたエレベーターかごに比べ、昇降路頂部におけるエレベーターかごの上昇余裕距離を短く設定することが可能となる。
特開2005−132547
特許文献1に記載のエレベーターのかご上手摺装置は、かご上昇時に、倒伏状態のかご上手摺装置及びかご上の機器を気流が通過して気流が乱れることで騒音が発生し、乗客の快適性を阻害するおそれがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、かご室の上部で生じる騒音を抑制するエレベーターかごを得るものである。
本発明に係るエレベーターかごは、かご室と、かご室の天井面上部に設けられ、起立状態と、倒伏状態とに遷移可能な手摺と、手摺に設けられ、手摺の倒伏状態において天井面の少なくとも一部を覆う手摺カバーと、を備える。
本発明に係るエレベーターかごによれば、かご室の上部で生じる騒音を抑制することができる。
本発明の手摺の起立状態における実施の形態1に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態1に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態1に係るエレベーターかごの要部を示す上面図と側面図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態1に係るエレベーターかごの正面図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態2に係るエレベーターかごの要部を示す上面図と側面図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態3に係るエレベーターかごの要部を示す上面図と側面図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態3に係るエレベーターかごのカバー部材の変形例を示した図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態3に係るエレベーターかごのカバー部材の変形例を示した図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態3に係るエレベーターかごのカバー部材の変形例を示した図である。 本発明の手摺の起立状態における実施の形態4に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態4に係るエレベーターかごの要部を示す上面図である。 本発明の手摺の起立状態における実施の形態5に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態5に係るエレベーターかごの要部を示す上面図と側面図である。 本発明の手摺の起立状態における実施の形態6に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。 本発明の手摺の起立状態における実施の形態7に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。 本発明の手摺の起立状態における実施の形態7に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。 本発明の手摺の起立状態における実施の形態8に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態8に係るエレベーターかごの手摺の一部拡大図である。 本発明の実施の形態8に係るエレベーターかごの手摺の一部拡大図である。 本発明の手摺の倒伏状態における実施の形態8に係るエレベーターかごの手摺の側面図である。 本発明の実施の形態8に係るエレベーターかごの手摺の変形例を示した図である。 本発明の手摺の起立状態における実施の形態8に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本願が開示するエレベーターかごに係る実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、手摺の起立状態における実施の形態1に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。図2は、手摺の倒伏状態における実施の形態1に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。図3は、実施の形態1に係るエレベーターかごの要部を示す上面図と側面図である。図3(a)が上面図であり、図3(b)が側面図である。図1に示すように、エレベーターかご100は、かご室1、かごドア2、ドア開閉装置3、かご枠4、上枠5、手摺6及び手摺カバー9を備える。かご室1は乗客が乗る空間を形成し、かごドア2はドア開閉装置3によって開閉され、かご室1への乗客の乗り入れを可能とする。かごドア2は、エレベーターの乗り場出入り口(図示せず)に対向するように配置される。ドア開閉装置3は、かごドア2を開閉する。ドア開閉装置3は、かごドア2の上部に配置され、かご室1の天井面よりも上方へ突出するように固定される。ここで、かごドア2が設けられたかご室1の乗り場側を正面側とする。また、図3(a)に示すX方向をエレベーターかご上面図における幅方向、Y方向をエレベーターかご上面図における奥行き方向とする。ここで、幅方向とは、かごドア2の開閉方向を指し、奥行き方向とは、正面に対して垂直な方向を指す。
図4は、手摺の倒伏状態における実施の形態1に係るエレベーターかごの要部を示す正面図である。図4に示すように、かご室1は、かご枠4に固定され、ドア開閉装置3が設けられた乗り場側を正面とした場合のかご室1の両側面、天井面及び下面がかご枠4によって囲まれている。なお、かご室1の上面側のかご枠4は点線で示している。かご枠4は、かご室1を囲むこことでかご室1を支えている。
図1、図2及び図3に示すように、かご枠4は、天井面よりも上部に突出しているため、かご室1の天井面上部にかご枠4によって支持されている上枠5は、かご室1の天井面と所定の間隙を有して支持される。
手摺6は、かご室1の天井面に対して立ち上がって固定される起立状態と、かご室1の天井面に対して倒れて固定される倒伏状態とに遷移可能に設けられる。ここで、起立状態とは、かご室1の天井面に対して略鉛直に固定された状態であり、倒伏状態とは、かご室1の天井面に対して略水平に固定された状態である。なお、手摺6は、起立状態において必ずしも垂直に固定される必要はなく、倒伏状態において必ずしも水平に固定される必要はない。
図1に示すエレベーターかご100の手摺6は、起立状態であり、図2に示すエレベーターかご100の手摺6は、倒伏状態である。手摺6は、手摺6の起立状態において、かご室1の天井面に対して鉛直方向に設けられた一対の第1手摺6aと、かご室1の天井面に対して水平方向に設けられ、一対の第1手摺6aを互いに接続する第2手摺6bとで構成される。
図1に示すように、手摺6は、かご室1の天井面上部であって、正面に対して両側の外周部に沿って一対に設けられ、第1手摺6aの下部に設けられた第1回転部7によって、手摺6が起立状態と倒伏状態とに遷移可能となるように、上枠5に回動可能に固定される。図1に示す矢印Aは、手摺6の回動方向を示している。手摺6は、保守作業時には、起立状態に保持され、エレベーターの通常運転時には、倒伏状態に保持される。
また、手摺6は、かご室1の天井面上部の背面側の外周部に沿って補助手摺61を備えている。補助手摺61は、手摺6の起立状態において、第2回転部8によって手摺6の背面側の第1手摺6aに水平方向に回動可能に固定される。図1に示す例では、補助手摺61は、水平方向で補助手摺61aと補助手摺61bとに分割形成されている。図1に示す矢印Bは、補助手摺61aの回動方向を示している。手摺6の起立状態において、一対の手摺6にそれぞれ設けられた補助手摺61a及び補助手摺61bは、係合部62によって固定される。
第1回転部7及び第2回転部8として、例えば、ひんじ、蝶番、リンク機構又はスライド機構等を用いることができる。係合部62は、例えば、嵌め込み又はねじ等によって補助手摺61同士が係合する構成であればよい。
手摺カバー9は、手摺6に設けられ、手摺6の倒伏状態において、かご室1の天井面の少なくとも一部を覆う。具体的には、図3(a)に示すように、手摺カバー9は、手摺6の倒伏状態において、手摺6の全体及びかご室1の天井面を覆う構成である。手摺6に設けられた手摺カバー9によって、気流が倒伏状態の手摺6からかご室1の天井面へと通過することによる気流の乱れを抑制することができる。
図2では、手摺カバー9は、手摺6の倒伏状態において、手摺6の上方側に設けられているが、手摺6の下方側に設けられた構成とすることもできる。手摺カバー9を手摺6の下方側に設けた場合においても、手摺カバー9は、気流が倒伏状態の手摺6からかご室1の天井面へと通過して、気流が乱れることを防ぐことができる。つまり、手摺カバー9が手摺6に設けられ、手摺カバー9が手摺6の倒伏状態において、かご室1の天井面を覆う構成であれば、気流が倒伏状態の手摺6からかご室1の天井面へと通過することによる気流の乱れを抑制するため、かご室1の上部で生じる騒音を抑制できる。ここで、上方側とは、起立状態の手摺6の外側を指し、下方側とは、起立状態の手摺6の内側を指す。
図1、図2及び図3に示すように、かご室1の天井が矩形である場合、手摺6の倒伏状態において手摺カバー9の外形も矩形である例を示したが、手摺カバー9の形状は矩形に限るものではなく、例えば、略多角形状又は楕円形状でもよい。また、手摺カバー9は、例えば、手摺6にボルト又は溶接等で固定される。また、手摺カバー9は、かご室1昇降時の風圧に耐えることが要求され、素材としては鋼板、アルミ板又はシートカーボン等によって構成される。
次に、かご室1の天井面での保守作業について説明する。
保守作業時には、保守員は、かご室1の天井面に乗り込む前に、かご室1の天井面の両側に設けられた一対の手摺6の正面側の先端部を掴んで持ち上げる。次に、保守員は、かご室1の天井上に乗り込み、一対の手摺6にそれぞれ設けられた補助手摺61を係合部62によって固定する。これによって、エレベーターかご100は、図1に示す状態に組み上がる。したがって、保守員は、図1に示すように組み上げられた起立状態の手摺6が設けられた天井面上において、昇降路内の機器の保守作業を行う。
実施の形態1に係るエレベーターかご100では、かご室1の天井に設置されていた機器及び手摺6に衝突していた気流を手摺カバー9が受けることとなる。手摺6に設けられた手摺カバー9によって、気流が倒伏状態の手摺6からかご室1の天井面へと通過することによる気流の乱れを抑制することができ、かご室1の上部で生じる騒音を抑制できる。かご室1の上部で生じる騒音の抑制により、かご室1内を静音化でき、乗客の快適性が向上する。
また、実施の形態1に係るエレベーターかご100は、かご室1の天井面から所定の間隙を有して支持された上枠5に手摺6が設けられるため、手摺6の倒伏状態においても手摺カバー9とかご室1の天井面との間には、隙間空間が形成される。隙間空間が形成されることによって、特別な構造を用いることなく、手摺カバー9とかご室1の天井に備えられた機器(例えば、換気装置)との干渉を防止することができる。さらに、隙間空間が形成されることによって、換気流路を確保できるため、換気装置の換気能力の低下を抑制し、更にかご室1の天井に備えられた機器の排熱性能の低下を抑制する。
また、実施の形態1に係るエレベーターかご100の手摺カバー9は、手摺6の倒伏状態から起立状態への遷移を妨げる構成ではないため、手摺6を効率よく組み立てることが可能である。
実施の形態1に係るエレベーターかご100は、かご室と、かご室の天井面上部に設けられ、起立状態と、倒伏状態とに遷移可能な手摺と、手摺に設けられ、手摺の倒伏状態において天井面の少なくとも一部を覆う手摺カバーと、を備える。
以上の構成によって実施の形態1に係るエレベーターかご100は、かご室の上部で生じる騒音を抑制できる。
また、実施の形態1に係るエレベーターかご100は、かご室の周囲を囲み、かご室を支持するかご枠と、かご枠によって天井面から離間した位置に支持される上枠と、をさらに備え、手摺は、上枠に設けられたことを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態1に係るエレベーターかご100は、換気流路を確保できるため、換気装置の換気能力の低下を抑制し、更にかご室1の天井に備えられた機器の排熱性能の低下を抑制できる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るエレベーターかご200の構成について説明する。なお、実施の形態1と同一または対応する構成については、その説明を省略し、構成の異なる部分のみを説明する。
図5は、手摺の倒伏状態における実施の形態2に係るエレベーターかごの要部を示す上面図と側面図である。図5(a)が上面図であり、図5(b)が側面図である。エレベーターかご200は、手摺6に固定される手摺カバー9の取り付け位置を調整機構11によって調整して、倒伏状態における手摺6の手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙幅を変更することができる構成である。
図5に示すように、エレベーターかご200の手摺カバー9は、調整機構11によって手摺6に固定される。具体的には、手摺カバー9は、手摺6に固定されるための固定穴が長穴11aであり、ボルト等の固定具11bによって手摺6に取り付けられている。調整機構11は、長穴11a及び固定具11bによって構成される。手摺6に手摺カバー9を固定するための固定穴が長穴11aであるため、固定具11bを緩めることで、手摺6に対する手摺カバー9の取り付け位置を調整することができ、手摺6に対する手摺カバー9の位置を調整後に固定具11bを締めることによって、手摺6に手摺カバー9を取り付けることができる。長穴11a形状を適宜選択することによって、手摺カバー9の調整方向を決定することができる。図5に示す例では、長穴11aの形状は、手摺6に対する手摺カバー9の取り付け位置を奥行き方向に調整できるように、エレベーターかご上面図において奥行き方向に長軸を有する楕円形状である。
図5に示すように、手摺6の倒伏状態において、手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙を間隙d1とする。昇降時にドア開閉装置3の上部に衝突した気流の一部、及び手摺カバー9に衝突した気流の一部は、手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1に流れる。手摺カバー9とドア開閉装置3との間に間隙d1があると、手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を気流が通過する際に隙間音が発生する。
隙間音は、一種の共鳴音である。したがって、隙間音の抑制には、手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1の幅を調整する、又は手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を無くす対策が有効である。
手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1は、20mm以下とすることが好ましく、エレベーターの昇降速度が高速になるほど手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を小さくすることがより好ましい。手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1は、手摺カバー9の正面側の一辺をドア開閉装置3と当接させ、隙間音が発生しないほど狭くすることが最も好ましい。
実施の形態2に係るエレベーターかご200は、手摺6に固定される手摺カバー9の取り付け位置を調整機構11によって調整できるため、実施の形態1に記載のかご室1の上部で生じる騒音を抑制する効果に加え、ドア開閉装置3の上部に衝突した気流の一部、及び手摺カバー9に衝突した気流の一部が手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を通過する際の騒音を抑制できる。
実施の形態2に係るエレベーターかご200は、かご室上部に設けられたかご室のドアを開閉させるドア開閉装置をさらに備え、手摺カバーは、手摺に設けられた手摺カバーの取り付け位置を調整し、倒伏状態における手摺の手摺カバーとドア開閉装置との間隙幅を変更する調整機構によって手摺に取り付けられたことを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態2に係るエレベーターかご200は、ドア開閉装置3の上部に衝突した気流の一部、及び手摺カバー9に衝突した気流の一部が、手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を通過する際の騒音を抑制できる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係るエレベーターかご300の構成について説明する。なお、実施の形態1と同一または対応する構成については、その説明を省略し、構成の異なる部分のみを説明する。
図6は、手摺の倒伏状態における実施の形態3に係るエレベーターかごの要部を示す上面図と側面図である。図6(a)が上面図であり、図6(b)が側面図である。エレベーターかご300は、手摺カバー9が、倒伏状態における手摺6の手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1の少なくとも一部を覆うカバー部材21を有する構成である。
図6に示すように、エレベーターかご300は、手摺カバー9が、倒伏状態における手摺6の手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙を覆うカバー部材21を有する。カバー部材21は、例えば、鋼材又はアルミ材等から構成される。カバー部材21は、例えば、プレス加工又は射出成形によって製造される。
図6(b)に示す例では、カバー部材21は、下板部21a、支持板部21b及び上板部21cを有する。図6(b)に示す例では、下板部21aは手摺カバー9に固定され、上板部21cはドア開閉装置3上部に位置しており、支持板部21bは下板部21aから上板部21cまで鉛直上方に伸び、下板部21a及び上板部21cと一体となっている。カバー部材21は、例えば、ボルト、溶接又は接着材等で手摺カバー9に固定される。
カバー部材21の形状は、図6に示す形状に限るものではなく、倒伏状態における手摺6の手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を覆う形状であればよい。図7は、手摺の倒伏状態における実施の形態3に係るエレベーターかごのカバー部材の変形例を示した図である。図7(a)に示す例では、カバー部材21は、下板部21a、支持板部21b及び上板部21cを有する。図7(a)に示すカバー部材21は、下板部21aが手摺カバー9に固定され、上板部21cがドア開閉装置3上部に位置しており、下板部21a及び上板部21cと一体となっている支持板部21bは下側が凸となる円弧形状である。図7(b)に示す例では、カバー部材21は、下板部21a及び支持板部21bを有する。図7(b)に示すカバー部材21は、下板部21aが手摺カバー9に固定され、下板部21aからドア開閉装置3上部に向かって伸びる上側が凸となる円弧形状の支持板部21bの端部がドア開閉装置3上部に位置している。図7(c)に示す例では、カバー部材21は、下板部21a及び支持板部21bを有する。図7(c)に示すカバー部材21は、下板部21aが手摺カバー9に固定され、下板部21aからドア開閉装置3上部に向かって伸びる直線状の支持板部21bの端部がドア開閉装置3上部に位置している。図7(d)に示す例では、カバー部材21は、下板部21a、支持板部21b及び上板部21cを有する。図7(d)に示すカバー部材21は、下板部21aが手摺カバー9に固定され、上板部21cがドア開閉装置3上部に位置しており、支持板部21bが下板部21aに対して傾斜しており、支持板部21bが下板部21a及び上板部21cと一体となっている。カバー部材21は、図7に示すように、手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を覆う形状であればよい。
カバー部材21は、手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を小さくすることにより、ドア開閉装置3の上部に衝突した気流の一部、及び手摺カバー9に衝突した気流の一部が手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を通過する際の騒音を抑制できる。図6及び図7では、カバー部材21が倒伏状態における手摺6の手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1全体を覆う例を説明したが、必ずしも間隙d1全体を覆う必要はなく、カバー部材21は間隙d1の少なくとも一部を覆う形状であればよい。
実施の形態3に係るエレベーターかご300のカバー部材21は、倒伏状態における手摺6の手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を覆うため、ドア開閉装置3の上部に衝突した気流の一部、及び手摺カバー9に衝突した気流の一部が、間隙d1を通過することを妨げる。したがって、実施の形態3に係るエレベーターかご300は、ドア開閉装置3の上部に衝突した気流の一部、及び手摺カバー9に衝突した気流の一部が間隙d1を通過する際の騒音を抑制できる。
実施の形態3に係るエレベーターかご300は、かご室上部に設けられたかご室のドアを開閉させるドア開閉装置をさらに備え、手摺カバーは、倒伏状態における手摺の手摺カバーとドア開閉装置との間隙の少なくとも一部を覆うカバー部材を有することを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態3に係るエレベーターかご300は、ドア開閉装置3の上部に衝突した気流の一部、及び手摺カバー9に衝突した気流の一部が手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を通過する際の騒音を抑制できる。
次に、カバー部材21の形状の変形例を説明する。図8及び図9は、手摺の倒伏状態における実施の形態3に係るエレベーターかごのカバー部材の変形例を示す図である。
図8は、手摺の倒伏状態における実施の形態3に係るエレベーターかごの要部を示す上面図と側面図である。図8(a)が上面図であり、図8(b)が側面図である。図8に示すカバー部材22は、一端部が手摺カバー9に固定され、他端部がドア開閉装置3に当接する平板状の部材である。カバー部材22は、例えば、ゴム等から構成され、ボルト又は接着材等で手摺カバー9に固定される。
図9は、手摺の倒伏状態における実施の形態3に係るエレベーターかごの要部を示す上面図と側面図である。図9(a)が上面図であり、図9(b)が側面図である。図9に示すカバー部材23は、ブラシ部23aと固定部23bとから構成される。ブラシ部23aにおいては、複数の棒状又は板状の部材が設けられ、固定部23bに固定される。カバー部材23は、固定部23bが手摺カバー9に固定され、ブラシ部23aがドア開閉装置3に当接している。カバー部材23の固定部23bは、例えば、ボルト、溶接又は接着材等によって手摺カバー9に固定される。
図8及び図9に示すエレベーターかご300のカバー部材22,23は、一端部がドア開閉装置3に当接する例を説明したが、手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を小さくすることにより、ドア開閉装置3の上部に衝突した気流の一部、及び手摺カバー9に衝突した気流の一部が手摺カバー9とドア開閉装置3との間隙d1を通過する際の騒音を抑制できるため、カバー部材22,23の一端部は必ずしもドア開閉装置3に当接する必要はない。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係るエレベーターかご400の構成について説明する。なお、実施の形態1と同一または対応する構成については、その説明を省略し、構成の異なる部分のみを説明する。
図10は、手摺の起立状態における実施の形態4に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。図11は、手摺の倒伏状態における実施の形態4に係るエレベーターかごの要部を示す上面図である。エレベーターかご400は、手摺カバー9が複数枚に分割された構成である。
手摺カバー9を分割することによって、手摺6に手摺カバー9を任意の場所から据え付けることができる。例えば、図10に示すように、手摺カバー9は、手摺6の起立状態において、水平方向に分割されている構成である。したがって、手摺6の倒伏状態において、分割されている手摺カバー9を背面側から据え付けることができるため、手摺カバー9の据付作業用の足場を設ける必要がなくなり、手摺カバー9の据付作業時間を削減できる。
図11に示すように、調整機構11を用いて手摺6に手摺カバー9を取り付けることによって、分割された手摺カバー9間の距離d2を調節して手摺カバー9を固定することができる。ここで、図11において調整機構11は、奥行き方向に長軸を有する円形形状の長穴11a及び固定具11bを備える。したがって、実施の形態4に係るエレベーターかご400は、分割された手摺カバー9間の奥行き方向の距離d2を調節して手摺6に手摺カバー9を固定することができるため、分割された手摺カバー9間の間隙から生じる隙間音等のかご室1の上部で生じる騒音を抑制でき、かご室1内の乗客の快適性を損なうこと無く、据付作業時間を削減できる。または、調整機構11の長穴11aを幅方向に長軸を有する楕円形状とすることで、かご室1の天井面の両側に設けられた一対の手摺6にそれぞれ取り付けられた手摺カバー9の幅方向の間隙d3を調整して、手摺6に手摺カバー9を固定することもできる。
実施の形態4に係るエレベーターかご400において、手摺カバーは、手摺の起立状態において、鉛直方向に沿って、複数に分割されていることを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態4に係るエレベーターかご400は、手摺カバー9の据付作業時間を削減できる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5に係るエレベーターかご500の構成について説明する。なお、実施の形態1と同一または対応する構成については、その説明を省略し、構成の異なる部分のみを説明する。
図12は、手摺の起立状態における実施の形態5に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。図13は、手摺の倒伏状態における実施の形態5に係るエレベーターかごの要部を示す上面図と側面図である。図13(a)が上面図であり、図13(b)が側面図である。エレベーターかご500は、一対の手摺6がかご室1の天井面の両側に設けられ、手摺6の倒伏状態時にかご室1の天井面上で、一方の手摺6に設けられた手摺カバー9の少なくとも一部と、他方の手摺6に設けられた手摺カバー9の少なくとも一部とが重なり合う構成である。
図13では、手摺カバー9が重なり合う箇所を斜線で示している。図13に示すように、エレベーターかご500は、一方の手摺6に設けられた手摺カバー9と、他方の手摺6に設けられた手摺カバー9とが、手摺6の倒伏状態において、かご室1の天井面の中央部において重なり合うため、手摺6の倒伏状態において、かご室1の天井面の両側に設けられた一対の手摺6にそれぞれ設けられた手摺カバー9間に間隙が生じない構成である。したがって、実施の形態5に係るエレベーターかご500は、かご室1の天井面の両側に設けられた一対の手摺6にそれぞれ取り付けられた手摺カバー9間の間隙から生じる隙間音等のかご室1の上部で生じる騒音を抑制できる。
また、図12に示すように、手摺カバー9に、手摺6の倒伏状態において、手摺カバー9の重なり合う箇所で挟まれるように緩衝部材31を取り付けることで、手摺カバー9に衝突した気流の一部が、手摺カバー9が重なり合う箇所の間隙に流れ込むことで発生する隙間音を抑制することができる。緩衝部材31は、例えば、ゴム等で形成され、接着材等によって手摺カバー9に固定される。
実施の形態5に係るエレベーターかご500において、天井面の形状は矩形であって、手摺は、ドア開閉装置が天井面の側方に一対に設けられ、手摺の倒伏状態において、天井面上で、一方の手摺に設けられた手摺カバーの少なくとも一部と、他方の手摺に設けられた手摺カバーの少なくとも一部とが重なり合うことを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態5に係るエレベーターかご500は、かご室1の天井面の両側に設けられた一対の手摺6にそれぞれ取り付けられた手摺カバー9間の間隙から生じる隙間音等のかご室1の上部で生じる騒音を抑制できる。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6に係るエレベーターかご600の構成について説明する。なお、実施の形態1と同一または対応する構成については、その説明を省略し、構成の異なる部分のみを説明する。
図14は、手摺の起立状態における実施の形態6に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。エレベーターかご600は、手摺カバー9の内側の面に吸音材41を有する構成である。
図14に示すように、エレベーターかご600の手摺カバー9は、手摺6の起立状態における内側の面、すなわち手摺6の倒伏状態における下方側の面に吸音材41が設けられている。吸音材41は、例えば、スポンジ材、グラスウール又はロックウール等で形成されている。また、吸音材41は、例えば、ボルト又は接着材等で手摺カバー9に固定される。
吸音材41は、手摺6の倒伏状態において、かご室1と手摺カバー9との間に形成される隙間空間で発生する風切り音又は反響音等の騒音の一部を吸収し熱エネルギーに変換する。したがって、実施の形態6に係るエレベーターかご600は、隙間空間で発生する風切り音又は反響音等の騒音を抑制し、乗客の快適性が向上する。
実施の形態6に係るエレベーターかご600において、手摺カバーは、手摺の倒伏状態における下方側の面に吸音材を有することを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態6に係るエレベーターかご600は、隙間空間で発生する騒音を抑制できる。
実施の形態7.
本発明の実施の形態7に係るエレベーターかご700の構成について説明する。なお、実施の形態1と同一または対応する構成については、その説明を省略し、構成の異なる部分のみを説明する。
図15は、手摺の起立状態における実施の形態7に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。エレベーターかご700は、手摺6を間に挟装するように手摺カバー9が設けられる構成である。
図15に示す矢印Bは補助手摺61aの回動方向を示しており、矢印Cは補助手摺61bの回動方向を示している。図16は、手摺の起立状態における実施の形態7に係るエレベーターかごの要部を示す斜視図である。図16は、手摺6の起立状態において、補助手摺61aが図15に示す矢印Bの方向に回動し、補助手摺61bが図15に示す矢印Cの方向に回動し、補助手摺61がそれぞれ手摺6の側面側に固定された状態を示している。図16に示すように、エレベーターかご700の手摺6には、手摺6の起立状態における外側及び内側に手摺カバー9が設けられている。すなわち、手摺6の両側に手摺カバー9が設けられている。図16において、手摺6の起立状態における内側に設けられた手摺カバー9は、斜線で示している。外側に設けられた手摺カバー9は、一体に形成されているが、内側に設けられた手摺カバー9は、手摺6の起立状態において、補助手摺61が水平方向に回動可能となるように分割されている。例えば、図16に示すように、手摺カバー9は、手摺カバー9a、手摺カバー9b及び手摺カバー9cを有する。手摺カバー9aは、補助手摺61aと同様の形状となるように分割され、補助手摺61aに取り付けられている。手摺カバー9bは、補助手摺61aの鉛直下方の手摺6に取り付けられている。手摺カバー9cは、手摺カバー9a及び手摺カバー9bが設けられていない正面側の手摺6に取り付けられている。なお、図15では、手摺カバー9bと手摺カバー9cとは分割されている例を示したが、手摺カバー9bと手摺カバー9cとは一体であってもよい。
かご室1上昇時に手摺カバー9の外表面で発生する騒音の一部は、手摺カバー9を通過し、かご室1内に伝播する。したがって、手摺6を間に挟装するように手摺カバー9を設けて、手摺カバー9の遮音性能を向上させることで、かご室1への騒音の伝播を抑制することができる。
実施の形態7に係るエレベーターかご700は、手摺6を間に挟装するように手摺カバー9が設けられているため、手摺カバー9の遮音性能が向上する。したがって、実施の形態7に係るエレベーターかご700は、かご室1上昇時に手摺カバー9の外表面で発生する騒音がかご室1へと伝播することを抑制するため、乗客の快適性が向上する。
さらに、手摺6を間に挟装する手摺カバー9の内部空間に吸音材を挿入することで、吸音材の種類に応じた特定の周波数帯域の騒音を低減することができる。
実施の形態7に係るエレベーターかご700において、手摺カバーは、間に手摺を挟装するように設けられることを特徴とする。
以上の構成によって実施の形態7に係るエレベーターかご700は、かご室1上昇時に手摺カバー9の外表面で発生する騒音がかご室1へと伝播することを抑制できる。
実施の形態8.
本発明の実施の形態8に係るエレベーターかご800の構成について説明する。なお、実施の形態1と同一または対応する構成については、その説明を省略し、構成の異なる部分のみを説明する。
図17は、手摺の起立状態における実施の形態8のエレベーターかごの要部を示す斜視図である。図18は、手摺の倒伏状態における実施の形態8のエレベーターかごの要部を示す斜視図である。図17に示すように、かご室1の天井面に対して鉛直方向に設けられた第1手摺6aは、天井面から鉛直上方の所定の位置に、かご室1の天井面側に一定の角度まで折れ曲がる回転部51を有する。回転部51は、例えば、ひんじ又は蝶番等である。
図19は、実施の形態8に係るエレベーターかごの手摺を一部拡大した側面図である。図19(a)は、起立状態の手摺を示す側面図であり、図19(b)は、倒伏状態の手摺を示す側面図である。図19に示すように、第1手摺6aは、起立状態で下側に位置する第1手摺6aaと、起立状態で上側に位置する第1手摺6abとが回転部51で接続されている。第1手摺6abの回転部51との接続部には、第1手摺6aの曲げ角度が一意に決まるように切り欠きが設けられている。なお、図19では、第1手摺6abに切り欠きが設けられた例を示したが、切り欠きは、第1手摺6aaの回転部51との接続部に設けられていてもよいし、第1手摺6aa及び第1手摺6abの回転部51との接続部にそれぞれ設けられてもよい。
図20は、手摺の倒伏状態における実施の形態8に係るエレベーターかごの手摺の側面図である。図20に示すように、倒伏状態における手摺6の形状は、同一鉛直方向位置での一対の手摺6間の距離が、鉛直上方に向かって漸減する形状である。つまり、エレベーターかご800は、かご室1の天井面の側方に設けられた一対の手摺6の倒伏状態における、同一鉛直方向位置での一対の手摺6間の距離が、鉛直上方に向かって漸減する構成である。ここで、手摺カバー9は、手摺6の倒伏状態において、手摺6の形状に沿って手摺6を覆うように手摺6に設けられる。
図21は、手摺に複数の回転部が設けられた例を示す図である。図21(a)は、起立状態の手摺6を示す図であり、図21(b)は、倒伏状態の手摺6を示す図である。図21に示すように、第1手摺6aには、複数の回転部51が設けられ、第1手摺6aは、起立状態で下側に位置する第1手摺6aaと、起立状態で上側に位置する第1手摺6acと、第1手摺6aaと第1手摺6acとの間に位置する第1手摺6abとを有する。第1手摺6aaと第1手摺6abとの間及び第1手摺6abと第1手摺6acとの間は、それぞれ回転部51で接続されている。第1手摺6aに回転部51を複数設けることで、倒伏状態における手摺6の形状を任意に変更することが可能である。
実施の形態8に係るエレベーターかご800は、手摺6の倒伏状態において、手摺6及び手摺カバー9の形状を流線形状に近づけることで、手摺カバー9に衝突した気流を整流でき、かご室1上昇時に手摺カバー9の外表面で発生する騒音を抑制することができる。
実施の形態8に係るエレベーターかご800において、天井面の形状は矩形であって、手摺カバーは、手摺の倒伏状態において、手摺の形状に沿って手摺を覆うように手摺に設けられ、手摺は、ドア開閉装置が天井面の側方に対向するように一対に設けられ、手摺は、天井面側に、一定の角度まで折れ曲がる回転部を有し、手摺の倒伏状態における形状は、同一鉛直方向位置での一対の手摺間の距離が、鉛直上方に向かって漸減することを特徴とする。
図22は、手摺の倒伏状態における実施の形態8のエレベーターかごの要部を示す斜視図である。図22では、手摺カバー9が重なり合う箇所を斜線で示している。図22に示す例では、一方の手摺6に設けられた手摺カバー9と、他方の手摺6に設けられた手摺カバー9とが、手摺6の倒伏状態において、かご室1の天井面の中央部において重なり合うため、手摺6の倒伏状態において、かご室1の天井面の両側に設けられた一対の手摺6にそれぞれ設けられた手摺カバー9間に間隙が生じない構成である。したがって、図22に示すエレベーターかご800は、かご室1の天井面の両側に設けられた一対の手摺6にそれぞれ取り付けられた手摺カバー9間の間隙から生じる隙間音等のかご室1の上部で生じる騒音を抑制できる。
以上の構成によって実施の形態8に係るエレベーターかご800は、かご室1上昇時に手摺カバー9の外表面で発生する騒音を抑制することができる。
本発明は、発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせることや、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100,200,300,400,500,600,700,800 エレベーターかご
1 かご室
2 かごドア
3 ドア開閉装置
4 かご枠
5 上枠
6 手摺
6a 第1手摺
6b 第2手摺
7 第1回転部
8 第2回転部
9 手摺カバー
11 調整機構
11a 長穴
11b 固定具
21,22,23 カバー部材
21a 下板部
21b 支持板部
21c 上板部
23a ブラシ部
23b 固定部
31 緩衝部材
41 吸音材
51 回転部
61,61a,61b 補助手摺
62 係合部
本発明に係るエレベーターかごは、かご室と、かご室の天井面上部に設けられ、起立状
態と、倒伏状態とに遷移可能な手摺と、手摺に設けられ、手摺の倒伏状態において、天井
面の少なくとも一部を覆う手摺カバーと、かご室上部に設けられたかご室のドアを開閉さ
せるドア開閉装置と、を備え、手摺カバーは、手摺に設けられた手摺カバーの取り付け位
置を調整し、手摺の倒伏状態における手摺カバーとドア開閉装置との間隙幅を変更する調
整機構によって手摺に取り付けられる。
また、本発明に係るエレベーターかごは、かご室と、かご室の天井面上部に設けられ、
起立状態と、倒伏状態とに遷移可能な手摺と、手摺に設けられ、手摺の倒伏状態において
、天井面の少なくとも一部を覆う手摺カバーと、かご室上部に設けられたかご室のドアを
開閉させるドア開閉装置と、を備え、手摺カバーは、手摺の倒伏状態における手摺カバー
とドア開閉装置との間隙の少なくとも一部を覆うカバー部材を有する。

Claims (10)

  1. かご室と、
    前記かご室の天井面上部に設けられ、起立状態と、倒伏状態とに遷移可能な手摺と、
    前記手摺に設けられ、前記手摺の倒伏状態において、前記天井面の少なくとも一部を覆う手摺カバーと、
    を備えるエレベーターかご。
  2. 前記かご室の周囲を囲み、前記かご室を支持するかご枠と、
    前記かご枠によって前記天井面から離間した位置に支持される上枠と、
    をさらに備え、
    前記手摺は、前記上枠に設けられたことを特徴とする請求項1記載のエレベーターかご。
  3. 前記かご室上部に設けられた前記かご室のドアを開閉させるドア開閉装置をさらに備え、
    前記手摺カバーは、前記手摺に設けられた前記手摺カバーの取り付け位置を調整し、前記手摺の倒伏状態における前記手摺カバーと前記ドア開閉装置との間隙幅を変更する調整機構によって前記手摺に取り付けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベーターかご。
  4. 前記かご室上部に設けられた前記かご室のドアを開閉させるドア開閉装置をさらに備え、
    前記手摺カバーは、前記手摺の倒伏状態における前記手摺カバーと前記ドア開閉装置との間隙の少なくとも一部を覆うカバー部材を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベーターかご。
  5. 前記天井面の形状は矩形であって、
    前記手摺は、前記天井面の側方に一対に設けられ、
    前記手摺の倒伏状態において前記天井面上で、一方の前記手摺に設けられた前記手摺カバーの少なくとも一部と、他方の前記手摺に設けられた前記手摺カバーの少なくとも一部とが重なり合うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエレベーターかご。
  6. 前記天井面の形状は矩形であって、
    前記手摺カバーは、前記手摺の倒伏状態において、前記手摺の形状に沿って前記手摺を覆うように前記手摺に設けられ、
    前記手摺は、前記天井面の側方に一対に設けられ、
    前記手摺は、前記天井面側に、一定の角度まで折れ曲がる回転部を有し、
    前記手摺の倒伏状態における形状は、同一鉛直方向位置での一対の前記手摺間の距離が、鉛直上方に向かって漸減することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエレベーターかご。
  7. 前記手摺の倒伏状態において、前記天井面上で、一方の前記手摺に設けられた前記手摺カバーの少なくとも一部と、他方の前記手摺に設けられた前記手摺カバーの少なくとも一部とが重なり合うことを特徴とする請求項6に記載のエレベーターかご。
  8. 前記手摺カバーは、前記手摺の起立状態において、水平方向に分割されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のエレベーターかご。
  9. 前記手摺カバーは、前記手摺の倒伏状態における下方側の面に吸音材を有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のエレベーターかご。
  10. 前記手摺カバーは、間に前記手摺を挟装するように設けられることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のエレベーターかご。
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