JP2015027898A - エレベータの乗りかご - Google Patents
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Abstract
【課題】かご上点検スペースを広く確保しつつ、パネルがパネル外側の部材と干渉することを防止したエレベータの乗りかごを提供することを課題とする。
【解決手段】乗りかごBは、乗りかごBのかご上機器を覆い隠すためのかご外装Kをかご上に備える。かご外装Kは、上面側を構成する複数枚の上面パネルP1〜P4と、上面パネルP1〜P4を重ね合わせるように移動させることで上面側を開くパネル移動手段M1とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】乗りかごBは、乗りかごBのかご上機器を覆い隠すためのかご外装Kをかご上に備える。かご外装Kは、上面側を構成する複数枚の上面パネルP1〜P4と、上面パネルP1〜P4を重ね合わせるように移動させることで上面側を開くパネル移動手段M1とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、かご上機器を覆い隠すためのかご外装が設けられたエレベータの乗りかごに関する。
エレベータの乗りかごの上側に、かご上機器の一部を覆い隠すためのかご外装を設ける場合には、通常、かご外装を開閉可能とすることでかご上での点検スペースを確保している(例えば、特許文献1参照)。
ところで、従来では、かご外装を構成するパネルを開閉可能に設け、このパネルをかご外装本体にヒンジ結合している。従って、かご上点検スペースを広く確保するには、パネルの寸法を大きくする必要がある。
しかし、このパネルの寸法を大きくすると、ヒンジを軸としたパネルの回転半径が大きくなるため、パネルを開いた際にパネル外側のかご上機器などに干渉(当接など)してしまうおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、かご上点検スペースを広く確保しつつ、パネルがパネル外側の部材と干渉することを防止したエレベータの乗りかごを提供することを課題とする。
本発明の実施形態に係るエレベータの乗りかごは、乗りかごのかご上機器を覆い隠すためのかご外装をかご上に備えるエレベータの乗りかごである。かご外装は、上面側を構成する複数枚の上面パネルと、上面パネルを重ね合わせるように移動させることで上面側を開くパネル移動手段と、を備える。
以下、添付図面を参照して、実施形態のエレベータの乗りかごについて説明する。なお、第2実施形態以下では、既に説明したものと同様のものには同じ符号を付してその説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。図1は、エレベータの乗りかごで、かご外装の上面パネルが閉じた状態を示す斜視図である。図2は、エレベータの乗りかごで、かご外装の上面パネルが開いた状態を示す斜視図である。図3は、エレベータの乗りかごで、かご外装のパネル移動手段の構造を説明する部分断面図である。図4は、図3の矢視Aから見た、シャフト構造を説明する説明図である。図5は、かご外装の上面パネルが閉じた状態を示す平面図である。図6は、かご外装のヒンジ構造を説明する断面図である。図7は、かご外装の上面パネルの構成を説明する断面図である。
まず、第1実施形態について説明する。図1は、エレベータの乗りかごで、かご外装の上面パネルが閉じた状態を示す斜視図である。図2は、エレベータの乗りかごで、かご外装の上面パネルが開いた状態を示す斜視図である。図3は、エレベータの乗りかごで、かご外装のパネル移動手段の構造を説明する部分断面図である。図4は、図3の矢視Aから見た、シャフト構造を説明する説明図である。図5は、かご外装の上面パネルが閉じた状態を示す平面図である。図6は、かご外装のヒンジ構造を説明する断面図である。図7は、かご外装の上面パネルの構成を説明する断面図である。
本実施形態のエレベータの乗りかごBは、かご上に、すなわちかご室を形成しているかご壁の上外側に、かご上機器(図示せず)を覆い隠すためのかご外装Kを備える乗りかごである。
かご外装Kは、上面側を構成する複数枚の上面パネルPと、上面パネルPを重ね合わせるように移動させることで上面側を開くパネル移動手段M1と、を備える。また、本実施形態では、乗りかごBを構成するかご枠8はかご室天井よりも上方へ延びており、かご枠8にかご上手摺り9が固定され、かご上手摺り9に側面上部補強部材10が固定され、側面上部補強部材10に側面パネル5、6が固定されている。
パネル移動手段M1は、隣接する上面パネル同士を折り畳み可能なように連結するヒンジHと、上面パネルP1〜P4にそれぞれ保持されたシャフト(シャフト棒)11と、シャフト11を案内するガイド手段G1と、を備える。各シャフト11は何れもヒンジH(後述)の回転軸に直交する上面パネルPの側縁部PEの長手方向中央部に配置されている。
本実施形態では、上面パネルPは4枚の上面パネルP1〜P4で構成されている。互いに隣接する上面パネルP1と上面パネルP2とは、ヒンジHが回動可能に連結している。互いに隣接する上面パネルP3と上面パネルP4についても同様である。
また、各上面パネルP1〜P4では、図7に示すように、側面視コの字の鋼板パネル20と平板状の鋼板パネル21との内側にハニカム状の補強材22が収容されており、鋼板パネル20と鋼板パネル21とは点付溶接で固定されている。すなわち、補強材22の周囲が鋼板パネル20、21で覆われている。
そして、図6に示すように、互いに隣接する板状の鋼板パネル21に、ヒンジHを構成する回動機構17がそれぞれ接着止めされ、各回動機構17にはそれぞれL字ブラケット19が接着され、L字ブラケット19同士を連結するようにコの字状の鋼板18が2つのL字ブラケット19にネジ止めで固定されている。この構成により、上述したように、上面パネルP1と上面パネルP2、および、上面パネルP3と上面パネルP4が、ヒンジH回りに回動可能となっている。
上面パネルP1〜P4には、それぞれシャフト固定部材12がネジ止めされており、シャフト11は、上面パネルP1〜P4、シャフト固定部材12およびシャフト固定ブラケット13によって、横方向(水平方向)に位置調整可能に保持されている。なお、本実施形態では、シャフト固定ブラケット13は六角ボルトで締緩できるようになっている。
また、本実施形態では、ガイド手段G1としてガイドレール7がかご上手摺り9に取り付けられて固定されている。なお、ガイドレール7が側面パネル6に固定される構成にすることも可能である。
この構成により、ガイドレール7でシャフト11を案内してかご外装Kの上面側を開いたときには、各上面パネルPがヒンジHで折り畳まれて横方向(かごの上下方向に対して直交する方向)に重ね合せられ、ガイドレール7の一方の端部側に寄せることが可能である。
(作用、効果)
図8(a)〜(d)は、それぞれ、第1実施形態でかご外装の開閉工程を説明する工程毎の側面図である。以下、図8を参照して、上面パネルP1〜P4を移動させることでかご外装Kの上面側を開き、かご上点検スペースS1を確保する作用、効果について説明する。
図8(a)〜(d)は、それぞれ、第1実施形態でかご外装の開閉工程を説明する工程毎の側面図である。以下、図8を参照して、上面パネルP1〜P4を移動させることでかご外装Kの上面側を開き、かご上点検スペースS1を確保する作用、効果について説明する。
閉じている状態の上面パネルP1〜P4(図8(a)参照)に対し、上面パネルP1、P2に折り畳む力を作用させるとともに上面パネルP3、P4に折り畳む力を作用させる(図8(b)参照)。この結果、図8(c)に示すように、上面パネルP1、P2が折り畳まれて横方向(ガイドレール7の長手方向)に重ね合せられる。上面パネルP3、P4についても同様である。
そして、折り畳んだ上面パネルP1、P2、および、上面パネルP3、P4をガイドレール7の一方の端部側E1(例えば奥行方向側)に移動させる(図8(d)参照)。これにより、広いかご上点検スペースS1を確保して作業員が点検を行うことができる。しかも、上面パネルPを開いたときに、図8(d)に示すように、4枚の上面パネルP1〜P4が横方向に重ね合わさっている。従って、上面パネルPを開いたときの上面パネル上端位置が、上面パネルが1枚で構成されている従来例に比べ、大幅に低くなる。よって、上面パネルPがパネル外側の部材(かご上機器など)と干渉するおそれを大幅に低減させることができる。
また、本実施形態では、シャフト11は上面パネルPの長手方向中央部に配置されている。従って、ヒンジHまわりに上面パネルP1〜P4が折り畳まれるときや広げられるときの上面パネルP1〜P4の回転中心は上面パネルP1〜P4の側縁部PEの長手方向中央部である。よって、ガイドレール7を設けずにヒンジHで折り畳む構成にして、上面パネルの回動中心が上面パネルの長手方向端部となる場合に比べ、上面パネルP1〜P4の回動半径を半減させることができ、上面パネルがパネル外側の部材と干渉するおそれを更に低減させることができる。
なお、一方の端部側E1に移動させてかご上点検スペースS1を確保して点検終了後、上面パネルP1〜P4を他方の端部側E2(例えば出入口方向側)に移動させて広いかご上点検スペースS2(図8(d)参照)を確保して作業員が点検を行うことは勿論可能である。
また、パネル外側の部材の寸法や配置位置に応じて、上面パネルP1〜P4がガイドレール7に沿って移動する方向を片方に決めておくことや、ガイドレール7の配置方向を変更すること(例えば、本実施形態のガイドレール7に直交する方向に変更すること)を行ってもよい。これにより、上面パネルがパネル外側の部材と干渉するおそれを効率的に低減させることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。図9は、かご外装の上面パネルの開閉機構を説明する側面図である。図10は、かご外装の上面パネルの開状態を維持する構成を説明する側面図である。
次に、第2実施形態について説明する。図9は、かご外装の上面パネルの開閉機構を説明する側面図である。図10は、かご外装の上面パネルの開状態を維持する構成を説明する側面図である。
本実施形態のエレベータの乗りかごでは、第1実施形態に比べ、かご外装の上面側を開いたときには、ヒンジHで折り畳まれた上面パネル同士を結合(つまり、上面パネルP1と上面パネルP2を結合、および、上面パネルP3と上面パネルP4を結合)する結合手段Cを備える。本実施形態では、結合手段Cとして、一方の上面パネルP(P1、P3)に取り付けられ雄ネジが形成されている蝶ボルト24(作業員が指で回転できるボルト)と、他方の上面パネルP(P2、P4)に形成され蝶ボルト24がネジ係合するネジ孔部Nと、が設けられている。
蝶ボルト24は一方の上面パネルP(P1、P3)にヒンジHとは反対側の端部に取り付けられ、ネジ孔部Nは、他方の上面パネルP(P2、P4)にヒンジHとは反対側の端部に形成されている。そして、一方の上面パネルP(P1、P3)の端部には、C曲げ鋼板補強部29が形成されており、C曲げ鋼板補強部29に形成された挿通孔を蝶ボルト24が挿通している。また、他方の上面パネルP(P2、P4)の端部には、クッションゴム23が緩衝材として設けられており、上面パネル同士を折り畳んだ際に上面パネル同士が衝突することが回避されている。
このように、本実施形態では、一方の上面パネルP1と他方の上面パネルP2、および、一方の上面パネルP3と他方の上面パネルP4を折り畳んだ後、両パネルが不用意に開かないように結合手段Cによって両パネルが互いに連結されている。従って、作業員が誤って上面パネルPに触れても連結されている両パネルは開かないので、第1実施形態で奏される効果に加え、作業員がかご上点検を更に安全かつ確実に行うことができるという効果も奏される。
(変形例)
図11は、本実施形態の変形例で、かご外装の上面パネルの開閉機構を説明する側面図である。図12は、本実施形態の変形例で、かご外装の上面パネルの開状態を維持する構成を説明する側面図である。本変形例では、第2実施形態に比べ、結合手段Cの構成が異なる。
図11は、本実施形態の変形例で、かご外装の上面パネルの開閉機構を説明する側面図である。図12は、本実施形態の変形例で、かご外装の上面パネルの開状態を維持する構成を説明する側面図である。本変形例では、第2実施形態に比べ、結合手段Cの構成が異なる。
本実施形態では、結合手段Cとして、一方の上面パネル(例えば上面パネルP1)でヒンジHとは反対側の端部に設けられたボールキャッチ用ブラケット28と、他方の上面パネル(例えば上面パネルP2)でヒンジHとは反対側の端部に設けられたボール用ブラケット27と、を有する。ボールキャッチ用ブラケット28にはボールキャッチ部材26が接着されている。ボール用ブラケット27には、上面パネル同士を折り畳んだときにボールキャッチ部材26に係止されるボール部25tを有する突出部材25が接着されている。
本変形例では、上面パネルPを折り畳んだときに結合手段Cによって上面パネル同士が短時間で容易に結合され、また、上面パネルPに開く力を作業員が作用させることで結合を短時間で容易に解除させることができる。従って、蝶ボルト24が設けられている場合に比べ、かご上点検の作業性が更に向上する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。図13は、かご外装の上面パネルの閉状態を維持する構成を説明する側面図である。図14は、かご外装の上面パネルの閉状態を維持する構成を説明する部分拡大側面図である。
次に、第3実施形態について説明する。図13は、かご外装の上面パネルの閉状態を維持する構成を説明する側面図である。図14は、かご外装の上面パネルの閉状態を維持する構成を説明する部分拡大側面図である。
本実施形態のエレベータの乗りかごでは、第1実施形態に比べ、上面パネルPを閉じた状態にした後、ガイドレールの両端部側に位置する上面パネル側部Peを側面パネル5に固定することができる上面パネル固定手段Fを備えている。
上面パネル固定手段Fは、ガイドレールの一方の端部側(作業員の出入口側)に位置して上面パネルPを閉じた状態では側面パネル上部にネジ止めされるC曲げ鋼板補強部29と、C曲げ鋼板補強部29の内側に配置された角管状のバー30と、を有する。バー30の内側には、上面パネルを閉じた状態で上面パネル側部Peをネジ止めするためのナットNTが配置されている。また、C曲げ鋼板補強部29には、ボルトネジBTが挿通するための挿通孔が形成されている。
この構成により、上面パネルP1〜P4を閉じた状態で、上面パネル側部Peの上方からボルトネジを挿通させてナットNTにネジ係合させることで、上面パネル側部PeをC曲げ鋼板補強部29に固定することができる。
本実施形態により、第1実施形態で奏される効果に加え、上面パネルPを閉じた状態に維持することを確実に行うことができるという効果も奏される。また、ボルトネジBTを作業員の出入口に近い部位に位置させることが可能なので、ホールから上面パネル側部Peをネジ止めすることが可能になるという効果も奏される。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。図15(a)〜(c)は、それぞれ、第4実施形態でかご外装の開閉工程を説明する工程毎の側面図である。
次に、第4実施形態について説明する。図15(a)〜(c)は、それぞれ、第4実施形態でかご外装の開閉工程を説明する工程毎の側面図である。
本実施形態のエレベータの乗りかごは、かご上に、すなわちかご室を形成しているかご壁の上外側に、かご上機器(図示せず)を覆い隠すためのかご外装を備える乗りかごである。
本実施形態では、かご外装Kは、上面側を構成する2枚の上面パネルQ1、Q2と、上面パネルQ1、Q2を重ね合わせるように移動させることで上面側を開くパネル移動手段M2と、を備える。また、本実施形態では、乗りかごを構成するかご枠(例えば、図1に示したかご枠8を参照)は乗りかごの天井よりも上方へ延びており、かご枠にかご上手摺りが固定され、かご上手摺りに側面パネルが固定されている。
パネル移動手段M2は、一方の上面パネルQ1の両端部(ガイドレール長手方向に沿った両端部)にそれぞれ連結されたリンク部材31と、リンク部材31の下端部に設けられたシャフト34と、シャフト34を案内するガイド手段G2と、を備える。本実施形態では、ガイド手段G2としてガイドレール7がかご上手摺り9に取り付けられて固定されている。
リンク部材31には水平に延びるシャフト11が上端部に設けられており、上面パネルQ1のガイドレール長手方向に沿った両端部では、それぞれリンク部材31がシャフト11によって上面パネルQ1に回動可能に連結されている。そして、各リンク部材31の下端部に、前記ガイドレール7に案内されるシャフト34がそれぞれ回動可能に取り付けられている。そして、ガイドレール7にはシャフト34の移動を規制するストッパ32が配置されている。
そして、開いている上面パネルQ1を閉じて、図15(a)に示すように、シャフト34がストッパ32に当接してシャフト移動が規制されたときに、一方の上面パネルQ1と他方の上面パネルQ2とが面一となって(同じ高さとなって)上面パネルQ1と上面パネルQ2との隙間が十分に小さくなるように、各リンク部材31の長さが予め設定されている。
本実施形態では、閉じた状態の上面パネルQ(図15(a)参照)を開くには、上面パネルQ1を上方向へ持ち上げる。この結果、上面パネルQ1と上面パネルQ2との間に段差が生じ、上面パネルQ1の下面が上面パネルQ2の上面よりも高くなる(図15(b)参照)。そして、上面パネルQ1に移動力を与えて、シャフト34をガイドレール7に沿って移動させつつ上面パネルQ1を上面パネルQ2の上側に移動させる(図15(c)参照)。開いた状態の上面パネルQ1、Q2を閉じるには、シャフト34をガイドレール7に沿って移動させつつ上面パネルQ1を閉じた状態の位置に戻すことで容易に行われる。
このように、本実施形態では、上面パネルQ1、Q2を、閉じた状態(図15(a)参照)と開いた状態(図15(c)参照)とに容易に切り換えることができる。そして、ガイドレール7でシャフト34を案内してかご外装の上面側を開いたときには、上面パネルQ1は隣接する上面パネルQ2の上側に重ね合せられている。
従って、上面パネルQ1を移動した領域でかご上点検スペースを広くすることができる。しかも、上面パネルQ1の上方への移動量は、上記段差を形成するためにリンク部材31が上昇した分のみであり、第1〜第3実施形態に比べ、上面パネルQ1が上面パネル外側の部材と干渉するおそれが著しく低減している。
なお、本実施形態では、2枚の上面パネルQ1、Q2を備えたエレベータの乗りかごの例で説明したが、上面パネルの枚数は特に限定するものではなく、例えば、上面パネルが3枚設けられていて、上面パネルを開いたときには3枚の上面パネルが上下方向に重ね合せられる構成にしてもよい。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。図16(a)〜(c)は、それぞれ、第5実施形態でかご外装の開閉工程を説明する工程毎の側面図である。
次に、第5実施形態について説明する。図16(a)〜(c)は、それぞれ、第5実施形態でかご外装の開閉工程を説明する工程毎の側面図である。
本実施形態のエレベータの乗りかごは、第4実施形態に比べ、ガイドレール7に代えてガイド部材33(ガイド手段G3)を備えている。そして、ガイド部材33の上面側は、シャフト34が転がりながら移動できる案内部となっており、シャフト34はガイド部材33に回動可能に案内され得るように取り付けられている。
上面パネルQが閉じているときは、上面パネルQ1が接する案内部33aよりも、上面パネルQ2が接する案内部33bのほうが高くされている。そして、案内部33aと案内部33bとの間には、滑らかな段差を形成するS字部35が形成されており、シャフト34がS字部35を経由し得る構造にされている。
本実施形態では、リンク部材31の上端部に取り付けられているシャフト11は上面パネルQ1に対して回動可能とはされておらず、リンク部材31は上面パネルQ1と常に直交している。
本実施形態では、閉じた状態の上面パネルQ(図16(a)参照)を開くには、上面パネルQ1を背面側(上方側)でかつ上面パネルQ2の側へ移動する力を作業員が与える。この結果、上面パネルQ1のリンク部材31のうち、上面パネルQ2に隣接する側部に連結しているリンク部材31a1のシャフト34a1は、S字部35を経由して案内部33bに到達する(図16(b)参照)。なお、S字部35の傾斜が緩やかな場合には、上面パネルQ1に上面パネルQ2の側へ向けた移動力を与えることでシャフト34a1にS字部35を経由させてもよい。
更に上面パネルQ1を移動させることで、上面パネルQ1のリンク部材31のうち、上面パネルQ2とは反対側の側部に連結しているリンク部材31a2のシャフト34a2もS字部35を経由し、上面パネルQ1は案内部33b上に到達し(図16(c)参照)、かご外装が開いた状態となる。
開いた状態の上面パネルQを閉じるには、シャフト34をガイド部材33に沿って移動させつつ上面パネルQ1を閉じた状態の位置に戻すことで容易に行われる。
このように、本実施形態では、第4実施形態と同様、上面パネルQを、閉じた状態(図16(a)参照)と開いた状態(図16(c)参照)とに容易に切り換えることができる。そして、ガイド部材33でシャフト34を案内してかご外装の上面側を開いたときには、上面パネルQ1は隣接する上面パネルQ2の上側に重ね合せられている。
従って、上面パネルQ1を移動した領域でかご上点検スペースを広くすることができる。しかも、上面パネルQ1の上方への移動量は、上記段差を形成するためにリンク部材31が上昇した分のみであり、第1〜第3実施形態に比べ、上面パネルQ1が上面パネル外側の部材と干渉するおそれが著しく低減している。
なお、本実施形態では、2枚の上面パネルQ1、Q2を備えたエレベータの乗りかごの例で説明したが、第4実施形態と同様、上面パネルQの枚数は特に限定するものではなく、例えば、上面パネルが3枚設けられていて、上面パネルを開いたときには3枚の上面パネルが上下方向に重ね合せられる構成にしてもよい。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲はそれらに限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
7 ガイドレール
11 シャフト
31(31a1、31a2) リンク部材
34(31a1、34a2) シャフト
B 乗りかご
C 結合手段
G1、G2、G3 ガイド手段
H ヒンジ
K かご外装
M1、M2 パネル移動手段
P(P1〜P4) 上面パネル
PE 側縁部
Q(Q1、Q2) 上面パネル
11 シャフト
31(31a1、31a2) リンク部材
34(31a1、34a2) シャフト
B 乗りかご
C 結合手段
G1、G2、G3 ガイド手段
H ヒンジ
K かご外装
M1、M2 パネル移動手段
P(P1〜P4) 上面パネル
PE 側縁部
Q(Q1、Q2) 上面パネル
Claims (5)
- 乗りかごのかご上機器を覆い隠すためのかご外装をかご上に備えるエレベータの乗りかごであって、
前記かご外装は、
上面側を構成する複数枚の上面パネルと、
前記上面パネルを重ね合わせるように移動させることで上面側を開くパネル移動手段と、
を備えることを特徴とするエレベータの乗りかご。 - 前記パネル移動手段は、
隣接する前記上面パネル同士を折り畳み可能なように連結するヒンジと、
前記上面パネルに固定されたシャフトと、
前記シャフトを案内するガイド手段と、
を備え、
前記ガイド手段で前記シャフトを案内して前記かご外装の上面側を開いたときには、前記上面パネルが前記ヒンジで折り畳まれて横方向に重ね合せられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗りかご。 - 前記シャフトは、前記ヒンジの回転軸に直交する前記上面パネルの側縁部の長手方向中央部に配置されていることを特徴とする請求項2記載のエレベータの乗りかご。
- 前記かご外装の上面側を開いたときには、前記ヒンジまわりに折り畳まれた前記上面パネル同士を結合する結合手段を備えることを特徴とする請求項2または3記載のエレベータの乗りかご。
- 前記パネル移動手段は、
互いに隣接する前記上面パネルの一方のパネルに連結されてパネル下面側へ延び出すリンク部材と、
前記リンク部材に設けられたシャフトと、
前記シャフトを案内するガイド手段と、
を備え、
前記ガイド手段で前記シャフトを案内して前記かご外装の上面側を開いたときには、前記一方のパネルは、前記一方のパネルに隣接する他方のパネルの上側に重ね合せられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗りかご。
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