JP2007230764A - エレベータの乗りかご及びエレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保守点検時以外の通常時の視界及び美観を維持し、さらに、保守点検員の負担の軽減及び保守点検時間の短縮を実現することができるエレベータの乗りかごを提供する。
【解決手段】乗りかご2において、透光性を有する天板5aを具備する乗りかご本体5と、天板5aの両側にそれぞれ位置する一対の立枠61a、61bを具備し、乗りかご本体5を支持するかご枠6と、天板5aの上方に位置付けられ、一対の立枠61a、61bに互いに対向させてそれぞれ設けられた一対の支持レール71a、71bと、それらの支持レール71a、71bに架け渡して設けられ、屈曲可能に形成されて一対の支持レール71a、71bの端部T1に折り曲げて収納される足場板72とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータの乗りかご及びその乗りかごを備えるエレベータ装置に関する。
エレベータ装置は、一般的に、利用者を乗せる乗りかご、つり合いおもり(カウンタウェート)、それらを吊り下げるロープ及びそのロープを巻き上げる巻上機等を備えており、乗りかごを昇降させて利用者を希望階に搬送する装置である(例えば、特許文献1参照)。このようなエレベータ装置では、近年、意匠性等の観点から透光性(例えば、シースルー性)が要求されている。このため、乗りかごの天板や側板等は、光が透過するガラス等の透明材料により形成される。
一方、乗りかごの上部には、通常、ドア開閉装置、換気装置や照明装置等が設置されるため、それらの装置に対し保守点検作業を行う必要が生じる。このため、かご上の保守点検作業を行う場合には、保守点検員は乗りかごの天板上にのり、保守点検作業を行う。このとき、天板が汚れたり、傷ついたりすることがある。特に、天板が透明材料により形成されている場合には、その天板の汚れや傷が目立ってしまい、美観が損なわれてしまう。
そこで、保守点検員による天板の汚れや傷の発生を防止するため、かご上の保守点検作業を行う場合には、保守点検員の足場となる複数の足場板を天板の上方に設置する設置作業を行う。その後、保守点検員は各足場板上にのり、かご上の保守点検作業を行う。なお、保守点検完了後、各足場板が設置状態のままであると、それらの足場板により乗りかごの上部視界が遮られ、さらに、美観が損なわれる。このため、保守点検時以外の通常時の視界及び美観が低下してしまうので、保守点検作業が完了した場合には、各足場板を解体する解体作業を行う必要がある。
特開2003−40550号公報
しかしながら、前述のように、かご上の保守点検作業を行う場合には、乗りかごの上方に複数の足場板を設置する必要があり、かご上の保守点検作業が終了した場合には、設置した各足場板を解体する必要がある。このため、その設置解体作業は、保守点検員にとって大きな負担になっており、さらに、保守点検時間を長くする要因になっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、保守点検時以外の通常時の視界及び美観を維持し、さらに、保守点検員の負担の軽減及び保守点検時間の短縮を実現することができるエレベータの乗りかご及びエレベータ装置を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、エレベータの乗りかごにおいて、透光性を有する天板を具備する乗りかご本体と、天板の両側にそれぞれ位置する一対の立枠を具備し、乗りかご本体を支持するかご枠と、天板の上方にそれぞれ位置付けられ、一対の立枠に互いに対向させてそれぞれ設けられた一対の支持レールと、一対の支持レールに架け渡して設けられ、屈曲可能に形成されて一対の支持レールの端部に折り曲げて収納される足場板とを備えることである。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、エレベータ装置において、前述の第1の特徴に係るエレベータの乗りかごと、乗りかごを昇降させる昇降部とを備えることである。
本発明によれば、保守点検時以外の通常時の視界及び美観を維持し、さらに、保守点検員の負担の軽減及び保守点検時間の短縮を実現することができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図3を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ装置1は、開閉可能なドア2aを有し各階床に渡って昇降する乗りかご2、その乗りかご2を吊り下げるロープ3を巻き上げる巻上機等の昇降部4及びロープ3の端部に吊り下げられて乗りかご2と逆方向に昇降するつり合いおもり(図示せず)等を備えている。
乗りかご2は、例えば6面体形状の箱型に形成された乗りかご本体5と、その乗りかご本体5を挟持するように支持するかご枠6と、乗りかご本体5の上方に位置付けられかご枠6に設けられた足場部7Aとを具備している。この乗りかご2は、乗りかごシーブ8を介してロープ3に接続されており、昇降路内に設けられた一対のガイドレール(図示せず)に沿って昇降可能に設けられている。
昇降部4は、回転可能に設けられたメインシーブ4a及びそのメインシーブ4aを回転駆動する駆動モータ4b等を備えている。メインシーブ4aには、ロープ3が巻き掛けられている。この昇降部4は、昇降路内の上部に設けられており、駆動モータ4bを回転駆動し、乗りかご2をガイドレールに沿って昇降させる。詳しくは、昇降部4は、駆動モータ4bを回転駆動し、一方向にメインシーブ4aを回転させて乗りかご2を上昇させ、また、その逆方向にメインシーブ4aを回転させて乗りかご2を下降させる。
乗りかご本体5は、上下方向(昇降方向)で対向する天板(天井板)5a及び床板5bと、それらの天板5aと床板5bとの間の4面のうちの3面にそれぞれ設けられた側板5cとから構成されている。その4面のうちの残りの1面には、ドア2aが開閉可能に設けられている。なお、天板5a及び各側板5cは、例えばガラス等の透明材料により形成されており、透光性(例えば、シースルー性)を有している。
かご枠6は、乗りかご本体5の対向する2面の側板5cに互いに対向させて配設された一対の立枠61a、61bと、乗りかご本体5の天板5aの上方にそれぞれ位置付けられ一対の立枠61a、61bの上端部に連結された一対の上枠62a、62bと、一対の立枠61a、61bの下端部及び床板5bにそれぞれ連結された一対の下枠63a、63bとから構成されている。
一対の立枠61a、61bは、天板5aよりも上方にそれぞれ延出する一対の縦レールである。これらの立枠61a、61bは、乗りかご本体5の対向する2面の側板5cの略中央にそれぞれ配置されており、天板5aを挟み込むように天板5aの両側にそれぞれ位置している。このような一対の立枠61aには、ガイドレールに係合するガイドシュー(図示せず)等が設けられている。なお、一対の立枠61a、61bは、例えば金属材料により形成されている。
一対の上枠62a、62bは、一対の立枠61a、61bの間に渡して設けられた一対の横レールである。これらの上枠62a、62bは、乗りかご本体5の天板5aに平行にそれぞれ配設されている。このような一対の上枠62a、62bには、乗りかごシーブ8が回転可能に設けられている。この乗りかごシーブ8には、ロープ3が巻き掛けられている。なお、一対の上枠62a、62bは、例えば金属材料により形成されている。
一対の下枠63a、63bは、一対の立枠61a、61bの間に渡して設けられた一対の横レールである。これらの下枠63a、63bは、乗りかご本体5の床板5bにそれぞれ固定して設けられており、その床板5bの略中央に配置されている。なお、一対の下枠63a、63bは、例えば金属材料により形成されている。
足場部7Aは、乗りかご本体5の天板5aの上方に位置付けられ、一対の立枠61a、61bに互いに対向させてそれぞれ設けられた一対の支持レール71a、71bと、それらの支持レール71a、71bに架け渡して設けられ、屈曲可能に形成されて一対の支持レール71a、71bの端部T1に収納される足場板72と、一対の支持レール71a、71bの端部T1に設けられ、足場板72を一対の支持レール71a、71bに沿って巻き取る巻取部73とを具備している(図2参照)。
一対の支持レール71a、71bは、乗りかご本体5の天板5aに対し対向離反させて一対の立枠61a、61bに設けられている。また、一対の支持レール71a、71bは、乗りかご本体5の天板5aに対し平行にそれぞれ配設されている。これらの支持レール71a、71bは、足場板72を摺動可能に天板5aに対し略平行に支持している。
足場板72は、長方形状に形成され一対の支持レール71a、71bにそれぞれ架け渡して設けられた複数の板片72aと、それらの板片72aを屈曲可能にそれぞれ連結する複数の連結部72b(図3参照)とから構成されている。この足場板72は、各連結部72bによる連結機構により、巻取可能に折れ曲がるように形成されている。これにより、足場板72は円筒状に巻き取られ、一対の支持レール71a、71bの端部T1に収納される。なお、足場板72は、保守点検員による荷重に耐えることができる素材及び断面形状に形成されており、その荷重に耐えることができる強度を有している。
各板片72aの幅は、巻取部73により足場板72が巻取可能である幅にそれぞれ設定されている。これらの板片72aは、例えば金属材料により形成されている。また、各連結部72b(図3参照)は、各板片72aの上端部、すなわち一対の支持レール71a、71bの反対側に位置する上端部にそれぞれ設けられている。連結部72bとしては、例えばヒンジ(蝶番)等を用いる。
巻取部73は、一対の支持レール71a、71bの端部T1に回転可能に設けられ足場板72を巻き取る回転軸73aと、一対の支持レール71a、7bに互いに対向させてそれぞれ設けられ回転軸73aを回転可能に支持する一対の軸支持部73b、73cと、回転軸73aに連結され回転軸73aを回転駆動するためのハンドル73dと、収納された足場板72を覆う覆い部材73eとを具備している。
回転軸73aは、一対の軸支持部73b、73cの間に渡して回転可能に設けられている。この回転軸73aには、足場板72の端部が固定接続されている。回転軸73aは、回転駆動して足場板72を円筒状に巻き取り、覆い部材73e内に収納する。
一対の軸支持部73b、73cは、一対の支持レール71a、71bの端部T1の上面にそれぞれ対向させて設けられている。これらの軸支持部73b、73cは、覆い部材73eと嵌合するように形成されている。
ハンドル73dは、回転軸73aに固定して連結されている。このハンドル73dは、回転軸73aに回転力を供給するための部材であり、保守点検員により操作される操作部である。このようなハンドル73dに対する保守点検員の操作により、回転力が回転軸73aに供給され、回転軸73aは回転駆動する。
覆い部材73eは、巻き取って収納された足場板72を内部に収容する収容ケースとして機能する。この覆い部材73eは、各軸支持部73b、73cに嵌合され、一対の支持レール71a、71bの端部T1の上面に設けられている。
次に、このようなエレベータ装置1の保守点検時の動作、特に、乗りかご本体5の上部の保守点検対象物に対する保守点検時の動作について説明する。なお、保守点検時以外の通常時(例えば、通常運転時等)には、足場板72は、巻取部73により円筒状に巻き取られ、一対の支持レール71a、71bの端部T1、すなわち巻取部73の覆い部材73e内に収納されている。
保守点検員は、かご上の保守点検作業を行う場合、一対の支持レール71a、71b上にのり、巻取状態の足場板72の端部をつかみ、巻取部73の覆い部材73e内から足場板72を一対の支持レール71a、71bに沿って引き出す。これにより、足場板72は、覆い部材73e内から引き出され、一対の支持レール71a、71bに沿って移動し、それらの支持レール71a、71b上に架け渡され、板状に設置される。保守点検員は、その足場板72上にのり、例えば、ドア開閉装置、照明装置及び換気装置等の保守点検対象物に対し、必要とする保守点検作業を行う。
その後、かご上の保守点検作業が完了すると、保守点検員は、足場板72上から一対の支持レール71a、71b上にのり移った状態で、あるいは、足場板72上からエレベータホール等に降りた状態で、足場板72を巻き取る方向に巻取部73のハンドル73dを回す。これにより、巻取部73の回転軸73aが回転し、足場板72が一対の支持レール71a、71bに沿って巻取方向に移動し、それらの支持レール71a、71bの端部T1付近で屈曲し、円筒状に巻き取られる。最終的に、足場板72は、回転軸73aにより円筒状に巻き取られ、一対の支持レール71a、71bの端部T1、すなわち覆い部材73e内に収納される。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、かご枠6に互いに対向させて一対の支持レール71a、71bを設け、それらの支持レール71a、71b上に、屈曲可能、すなわち巻取可能に形成され一対の支持レール71a、71bの端部T1に折り曲げて収納される足場板72を設けることによって、保守点検時以外の通常時には、足場板72を円筒状に巻き取って一対の支持レール71a、71bの端部T1に収納することが可能になり、保守点検時には、収納した足場板72を引き出し、一対の支持レール71a、71b上に足場板72を板状に設置することが可能になる。このようにして、通常時に足場板72が取り除かれるので、通常時の視界及び美観を維持することができ、さらに、足場板72の設置収納作業が容易に行われるので、保守点検員の負担の軽減及び保守点検時間の短縮を実現することができる。特に、従来の足場解体作業が足場板72の収納作業にとって換わるので、保守点検員の負担の軽減及び保守点検時間の短縮を実現することができる。
また、一対の支持レール71a、71bの端部T1に、足場板72を一対の支持レール71a、71bに沿って巻き取る巻取部73を設けることによって、一対の支持レール71a、71bの端部T1に足場板72を容易に巻き取ることができる。加えて、エレベータホール等から足場板72を巻き取ることが可能になり、一対の支持レール71a、71b上に乗った状態で足場板72を巻き取る場合に比べ、足場板72の収納作業が容易になるので、保守点検員の負担をさらに軽減することができる。
さらに、巻取部73は、回転可能に設けられ足場板72を巻き取る回転軸73aと、回転軸73aに連結され回転軸73aを回転駆動するためのハンドル73dとを具備することから、簡単な構成により巻取部73を構築することができる。
また、巻取部73は、収納された足場板72を覆う覆い部材73eを具備することから、収納された足場板72が露出しなくなるので、美観を向上させることができ、さらに、収納された足場板72に対するゴミや埃等の付着を防止することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図4を参照して説明する。
本発明の第2の実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態では、第1の実施の形態との相違点について説明する。なお、第1の実施の形態で説明した部分と同一部分は同一符号で示し、その説明も省略する(他の実施の形態でも同様である)。
図4に示すように、第2の実施の形態では、足場部7Bが具備する一対の支持レール71a、71bは、それらの支持レール71a、71bに沿って足場板72を案内する案内部74a、74bをそれぞれ具備している。
一対の支持レール71a、71bは、その断面がL型形状になるように形成されている。これにより、案内部74a、74bは段差部として形成されている。これらの案内部74a、74bは、一対の支持レール71a、71bの延伸方向、すなわち足場板72の巻取方向に交差する横方向の足場板72の移動を規制し、その足場板72を支持レール71a、71bに沿って案内する。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、一対の支持レール71a、71bに、それらの支持レール71a、71bに沿って足場板72を案内する案内部74a、74bをそれぞれ設けることによって、足場板72の移動が規制され、足場板72は一対の支持レール71a、71bに沿って巻取方向に案内されるので、巻取部73により足場板72をスムーズに巻き取ることができる。また、保守点検時にも、足場板72は、巻取部73の覆い部材73e内から引き出され、一対の支持レール71a、71bに沿って案内されるので、足場板72をスムーズに設置することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について図5を参照して説明する。
本発明の第3の実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様である。第3の実施の形態では、第1の実施の形態との相違点について説明する。
図5に示すように、第3の実施の形態では、足場部7Cが具備する一対の支持レール71a、71bは、それらの支持レール71a、71bに沿って足場板72を案内する案内部75a、75bをそれぞれ具備している。
一対の支持レール71a、71bは、その断面がC型形状になるように形成されている。これにより、案内部75a、75bは凹部として形成されている。これらの凹部には、足場板72が摺動可能に挿入されている。案内部75a、75bは、一対の支持レール71a、71bの延伸方向、すなわち足場板72の巻取方向に交差する横方向の足場板72の移動及び上下方向の移動を規制し、その足場板72を支持レール71a、71bに沿って案内する。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、一対の支持レール71a、71bに、それらの支持レール71a、71bに沿って足場板72を案内する案内部75a、75bをそれぞれ設けることによって、足場板72の移動が規制され、足場板72は一対の支持レール71a、71bに沿って巻取方向に案内されるので、巻取部73により足場板72をスムーズに巻き取ることができる。また、保守点検時にも、足場板72は、巻取部73の覆い部材73e内から引き出され、一対の支持レール71a、71bに沿って案内されるので、足場板72をスムーズに設置することができる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態について図6を参照して説明する。
本発明の第4の実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様である。第4の実施の形態では、第1の実施の形態との相違点について説明する。
図6に示すように、第4の実施の形態では、足場部7Dは、一対の支持レール71a、71bと足場板72との間にそれぞれ設けられ、一対の支持レール71a、71b及び足場板72のどちらか一方の摩擦係数より小さい摩擦係数を有する一対の滑り部材76a、76bを具備している。
一対の滑り部材76a、76bは、一対の支持レール71a、71bに沿ってそれらの支持レール71a、71bの上面にそれぞれ設けられている。これらの滑り部材76a、76bは、例えば四フッ化樹脂(PTFE)等により形成されている。このような一対の滑り部材76a、76bにより、足場板72は一対の支持レール71a、71bに沿ってスムーズに移動するようになる。
以上説明したように、第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、一対の支持レール71a、71bと足場板72との間に、一対の支持レール71a、71b及び足場板72のどちらか一方の摩擦係数より小さい摩擦係数を有する一対の滑り部材76a、76bを設けることによって、一対の支持レール71a、71bと足場板72との摩擦力が減少し、足場板72が一対の支持レール71a、71bに沿ってスムーズに移動するようになるので、巻取部73により足場板72をスムーズに巻き取って収納することができ、さらに、保守点検時にも、足場板72をスムーズに引き出して設置することができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態について図7を参照して説明する。
本発明の第5の実施の形態は、基本的に第4の実施の形態と同様である。第5の実施の形態では、第4の実施の形態との相違点について説明する。
図7に示すように、第5の実施の形態では、足場部7Eは、巻き取って収納された足場板72を一対の支持レール71a、71bに沿って引き出す引出部77を具備している。この引出部77は、支持レール71b上に設けられている。
引出部77は、巻取部73に対し反対側に位置付けられ一対の支持レール71a、71bのどちらか一方に回転可能に設けられた滑車77aと、その滑車77aを回転可能に支持する滑車支持部77bと、足場板72の端部に接続され滑車77aを介して巻取部73側まで引き回された線材77cと、その線材77cを覆い部材73eに移動可能に保持する保持部77dと、線材77cの一端に設けられた取手部77eとを具備している。
滑車77aは、一対の支持レール71a、71bの端部T1の反対側に位置する端部T2に位置付けられ、支持レール71b上に回転可能に設けられている。この滑車77aは、滑車支持部77bにより支持されている。
滑車支持部77bは、一対の支持レール71a、71bの端部T1の反対側に位置する端部T2に位置付けられ、支持レール71bの上面に設けられている。この滑車支持部77bは滑車77aの回転軸を支持している。
線材77cは、足場板72の端部であって支持レール71b上に位置する端部に接続されており、滑車77aに巻き掛けられて巻取部73側まで引き回され、保持部77dにより覆い部材73e上に保持されている。線材77cとしては、例えば、金属材料により形成されたワイヤー等を用いる。
保持部77dは、その内部を線材77cが通過するように例えば枠状に形成されており、覆い部材73eの上面に設置されている。また、保持部77dは、その内部を取手部77eが通過しないように取手部77eより小さく形成されている。これにより、保持部77dは線材77cを移動可能に覆い部材73e上に保持している。
取手部77eは、線材77cの一端に接続されている。この取手部77eは、足場板72を引き出すための引出力を線材77cに供給するための部材であり、保守点検員により操作される操作部である。このような取手部77eに対する保守点検員の操作により、引出力が線材77cに供給され、足場板72は引き出されて一対の支持レール71a、71bに沿って移動する。
ここで、かご上の保守点検作業を行う場合には、保守点検員は、一対の支持レール71a、71b上にのり、あるいは、エレベータホール等から、引出部77の取手部77eを手前に引っ張り、巻取部73の覆い部材73e内から足場板72を一対の支持レール71a、71bに沿って引き出す。これにより、足場板72は、覆い部材73e内から引き出され、一対の支持レール71a、71bに沿って移動し、それらの支持レール71a、71b上に架け渡され、板状に設置される。保守点検員は、その足場板72上にのり、例えば、ドア開閉装置、照明装置及び換気装置等の保守点検対象物に対し、必要とする保守点検作業を行う。
以上説明したように、第5の実施の形態によれば、第4の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、巻き取って収納された足場板72を一対の支持レール71a、71bに沿って引き出す引出部77を設けることによって、一対の支持レール71a、71b上に足場板72を引き出して容易に設置することができる。
また、引出部77は、巻取部73に対し反対側に位置付けられて一対の支持レール71a、71bのどちらか一方に回転可能に設けられた滑車77aと、足場板72の端部に接続され滑車77aを介して巻取部73側まで引き回された線材77cとを具備することから、簡単な構成により引出部77を構築することができる。さらに、エレベータホール等から足場板72を引き出すことが可能になり、一対の支持レール71a、71b上に乗った状態で足場板72を引き出す場合に比べ、足場板72を設置する設置作業が容易になるので、保守点検員の負担をさらに軽減することができる。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態について図8及び図9を参照して説明する。
本発明の第6の実施の形態は、基本的に第1の実施の形態と同様である。第6の実施の形態では、第1の実施の形態との相違点について説明する。
図8に示すように、第6の実施の形態では、足場部7Fは、第1の実施の形態の足場板72に替えて設けられた足場板78を具備している。なお、第1の実施の形態の巻取部73は取り外されている。
足場板78は、長方形状に形成され一対の支持レール71a、71bにそれぞれ架け渡して設けられた複数の板片78aと、それらの板片78aを屈曲可能にそれぞれ連結する複数の連結部78b(図9参照)とから構成されている。この足場板78は、各連結部78bによる連結機構により、折畳可能に折れ曲がるように形成されている。これにより、足場板78は折り畳まれ、一対の支持レール71a、71bの端部T1に収納される。なお、足場板78は、保守点検員による荷重に耐えることができる素材及び断面形状に形成されており、その荷重に耐えることができる強度を有している。
各板片78aの幅は、足場板78が折畳可能である幅にそれぞれ設定されている。これらの板片78aは、例えば金属材料により形成されている。また、各連結部78b(図9参照)は、各板片78aの下端部及び上端部、すなわち一対の支持レール71a、71b側の下端部及びその下端部の反対側に位置する上端部にそれぞれ交互に設けられている。連結部78bとしては、例えばヒンジ(蝶番)等を用いる。
次に、このようなエレベータ装置1の保守点検時の動作、特に、乗りかご本体5の上部の保守点検対象物に対する保守点検時の動作について説明する。なお、保守点検時以外の通常時(例えば、通常運転時等)には、足場板78は、折り畳まれて一対の支持レール71a、71bの端部T1に収納されている。
保守点検員は、かご上の保守点検作業を行う場合、一対の支持レール71a、71b上にのり、折り畳み状態の足場板78の最上部に位置する板片78aをつかみ、その折り畳み状態の足場板78を一対の支持レール71a、71bに沿って展開する。これにより、足場板78は、一対の支持レール71a、71bの端部T1から展開されて、一対の支持レール71a、71bに沿ってそれらの支持レール71a、71b上に架け渡され、板状に設置される。保守点検員は、その足場板78上にのり、例えば、ドア開閉装置、照明装置及び換気装置等の保守点検対象物に対し、必要とする保守点検作業を行う。
その後、かご上の保守点検作業が完了すると、保守点検員は、足場板78上から一対の支持レール71a、71b上にのり移った状態で、足場板78を一対の支持レール71a、71bに沿って順次折り畳む。これにより、足場板78は、連結機構により順次折り畳まれ、最終的に、一対の支持レール71a、71bの端部T1に収納される。
以上説明したように、第6の実施の形態によれば、かご枠6に互いに対向させて一対の支持レール71a、71bを設け、それらの支持レール71a、71bに、屈曲可能、すなわち折畳可能に形成され一対の支持レール71a、71bの端部T1に折り曲げて収納される足場板78を設けることによって、保守点検時以外の通常時には、足場板78を折り畳み一対の支持レール71a、71bの端部T1に収納することが可能になり、保守点検時には、収納した足場板78を展開し、一対の支持レール71a、71b上に足場板78を板状に設置することが可能になる。このようにして、通常時に足場板78が取り除かられるので、通常時の視界及び美観を確保することができ、さらに、足場板78の設置収納作業が容易に行われるので、保守点検員の負担の軽減及び保守点検時間の短縮を実現することができる。特に、従来の足場解体作業が足場板78の収納作業にとって換わるので、保守点検員の負担の軽減及び保守点検時間の短縮を実現することができる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は、前述の実施の形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、前述の実施の形態においては、巻取部73の回転軸73aを回転駆動させるためにハンドル73dを用いるようにしているが、これに限るものではなく、例えば、回転軸73aを回転駆動する駆動モータを用いるようにしてもよい。
また、前述の第2の実施の形態においては、案内部74a、74bを段差部として形成しているが、これに限るものではなく、また、前述の第3の実施の形態においては、案内部75a、75bを凹部として形成しているが、これに限るものではない。
また、前述の第5の実施の形態においては、引出部77を支持レール71b上に1つだけ設けているが、これに限るものではなく、例えば、もう1つの引出部77を支持レール71a上に設け、引出部77を2つ設けるようにしてもよい。この場合には、2つの引出部77により、足場板72が均等に引き出されるので、一対の支持レール71a、71b上に足場板72をよりスムーズに設置することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示すエレベータ装置が備える足場部を示す斜視図である。 図2に示す足場部が備える足場板の一部を拡大して示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るエレベータ装置が備える足場部を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るエレベータ装置が備える足場部を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係るエレベータ装置が備える足場部を示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係るエレベータ装置が備える足場部を示す斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係るエレベータ装置が備える足場部を示す斜視図である。 図8に示す足場部が備える足場板の一部を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
1 エレベータ装置
2 エレベータの乗りかご
4 昇降部
5 乗りかご本体
5a 天板
6 かご枠
61a、61b 立枠
71a、71b 支持レール
72、78 足場板
72a、78a 板片
72b、78b 連結部
73 巻取部
73a 回転軸
73d ハンドル
73e 覆い部材
74a、74b 案内部
75a、75b 案内部
76a、76b 滑り部材
77 引出部
77a 滑車
77c 線材
T1 端部


Claims (10)

  1. 透光性を有する天板を具備する乗りかご本体と、
    前記天板の両側にそれぞれ位置する一対の立枠を具備し、前記乗りかご本体を支持するかご枠と、
    前記天板の上方にそれぞれ位置付けられ、前記一対の立枠に互いに対向させてそれぞれ設けられた一対の支持レールと、
    前記一対の支持レールに架け渡して設けられ、屈曲可能に形成されて前記一対の支持レールの端部に折り曲げて収納される足場板と、
    を備えることを特徴とするエレベータの乗りかご。
  2. 前記足場板は巻取可能もしくは折畳可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗りかご。
  3. 前記足場板は巻取可能に形成されており、
    前記一対の支持レールの前記端部に設けられ、前記足場板を前記一対の支持レールに沿って巻き取る巻取部を備えることを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗りかご。
  4. 前記巻取部は、
    回転可能に設けられ、前記足場板を巻き取る回転軸と、
    前記回転軸に連結され、前記回転軸を回転駆動するためのハンドルと、
    を具備することを特徴とする請求項3記載のエレベータの乗りかご。
  5. 前記巻取部は、収納された前記足場板を覆う覆い部材を具備することを特徴とする請求項3記載のエレベータの乗りかご。
  6. 前記一対の支持レールは、それらの支持レールに沿って前記足場板を案内する案内部をそれぞれ具備することを特徴とする請求項3記載のエレベータの乗りかご。
  7. 前記一対の支持レールと前記足場板との間にそれぞれ設けられ、前記一対の支持レール及び前記足場板のどちらか一方の摩擦係数より小さい摩擦係数を有する一対の滑り部材を備えることを特徴とする請求項3記載のエレベータの乗りかご。
  8. 収納された前記足場板を前記一対の支持レールに沿って引き出す引出部を備えることを特徴とする請求項3記載のエレベータの乗りかご。
  9. 前記引出部は、
    前記巻取部に対し反対側に位置付けられ、前記一対の支持レールのどちらか一方に回転可能に設けられた滑車と、
    前記足場板の端部に接続され、前記滑車を介して前記巻取部側まで引き回された線材と、
    を備えることを特徴とする請求項8記載のエレベータの乗りかご。
  10. 請求項1ないし9のいずれか一に記載のエレベータの乗りかごと、
    前記乗りかごを昇降させる昇降部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ装置。


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