JP5182692B2 - マシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置 - Google Patents

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Description

この発明は、マシンルームレスエレベータにおける巻上機を覆って保護する巻上機カバー装置に関する。
近年、エレベータを駆動する巻上機を乗りかごが昇降する昇降路内の頂部に設置して、巻上機設置用の機械室を省くようにしたマシンルームレスエレベータが開発され、各種の建物に施工されるようになってきている(特許文献1参照)。
この種のエレベータの構造を図16に示してある。符号1はコンクリート壁で囲まれた建屋の昇降路で、この昇降路1内の頂部にマシンビーム2を介して巻上機3が設置されている。昇降路1内にはかごガイドレール4に沿って上下に昇降移動する乗りかご5、および重りガイドレール6に沿って上下に昇降移動するつり合い重り7がメインロープ8を介して吊り下げられている。
乗りかご5の上部にはシーブ枠10を介してかごシーブ11が回転自在に取り付けられ、またつり合い重り7の上部には重りシーブ12が回転自在に取り付けられている。巻上機3はモータに駆動されて回転するトラクションシーブ16を備え、このトラクションシーブ16に前記メインロープ8が巻き掛けられている。
トラクションシーブ16に巻き掛けられたメインロープ8の一方側は、前記かごシーブ11に通されているとともに、その先端側端部が固定部としてのヒッチ17に接続され、他方側は前記重りシーブ12に通されているとともに、その先端側端部が固定部としてのヒッチ18に接続され、このメインロープ8により乗りかご5とつり合い重り7がほぼ重量的に平衡するように昇降路1内に吊り下げられている。
そして、巻上機3のトラクションシーブ16が回転することで、乗りかご5およびつり合い重り7がそれぞれかごガイドレール4および重りガイドレール6に沿って上下に昇降移動する。なお、建物の各階のエレベータ乗場には、乗降口19が形成され、この乗降口19を通して乗りかご5に対する乗り降りが行なわれる。20は乗降口19に設けられたドア装置、21は乗りかご5の出入口に設けられたドア装置である。
昇降路1内の頂部に設けられた巻上機3には、図17および図18に示すように、トラクションシーブ16を覆って保護するカバー装置25が設けられている。なお、図17は巻上機3のトラクションシーブ側から見た正面図、図18は巻上機3の昇降路中央側から見た側面図で、トラクションシーブ16は図18に示すモータ15に駆動されて回転する。
トラクションシーブ16を保護するカバー装置25は、トラクションシーブ16の外周を覆う多角形に屈曲してほぼ逆U字状をなす保護カバー27を備え、さらにトラクションシーブ16の正面上部を覆う正面カバー28と、トラクションシーブ16の裏面上部を覆う裏面カバー29と、マシンビーム2の上に取り付けられ、前記正面カバー28を支持するL形状の正面側支持ベース30と、マシンビーム2の上に取り付けられ、前記裏面カバー29を支持するL形状の裏面側支持ベース31が設けられ、前記保護カバー27は正面側支持ベース30と裏面側支持ベース31とで支持されている。
正面カバー28はボルトなどの締結手段で正面側支持ベース30に脱着可能に締結され、裏面カバー29はボルトなどの締結手段で裏面側支持ベース31に脱着可能に締結され、保護カバー27は正面側支持ベース30、裏面側支持ベース31、正面カバー28、裏面カバー29のそれぞれボルトなどの締結手段で脱着可能に締結されている。
トラクションシーブ16に対する保守点検時には、作業員が乗降口19から昇降路1内に入り込んで乗りかご5の天井部に乗り込み、この天井部の上でカバー装置25の保護カバー27を取り外してトラクションシーブ16の外周を開放し、この状態でトラクションシーブ16の周面のシーブ溝の摩耗状況などについての保守点検を行なう。そして点検完了後に、保護カバー27、正面カバー28、裏面カバー29を再度取り付けてトラクションシーブ16を覆い、保護する。
特開2007−210703公報
ところで、マシンルームレスエレベータの巻上機3は昇降路1内の頂部に設置されている。すなわち昇降路1の天井面および側壁面に近接して配置されている。そして従来のカバー装置25の保護カバー27は、ほぼ逆U字状をなす一体形状の部材であり、このため保護カバー27を脱着して巻上機3の外周を開放したり覆う作業の際にその天井面や側壁面が障害となって作業がしずらく、能率性が低下する。昇降路1を拡張して巻上機3と昇降路1の天井面や側壁面との間に十分な距離を確保するようにすれば、保護カバー27の脱着の作業を容易に行なえるが、マシンレスエレベータにあっては昇降路1を必要最小限の広さに抑え、その内部の狭いスペースを有効に利用して巻上機3を設置することで、建屋全体に占める昇降路1の容積比を低く抑えることを目的としており、昇降路1を拡張すればその初期の目的が達成できなくなる。
この発明は、このような点に着目してなされたもので、昇降路を拡張することなく、保護カバーを脱着したり移動する作業を容易に行なって巻上機に対する保守点検の作業を能率よく実施することができるマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置を提供することを目的とする。
この発明は、昇降路内の頂部に設置されたエレベータ駆動用の巻上機におけるトラクションシーブの外周を覆う保護カバーを有するマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置であって、前記巻上機はモータと、そのモータに駆動されて回転するトラクションシーブを備え、前記保護カバーが脱着可能な複数の分割片に分割され、その各分割片で前記巻上機のトラクションシーブの外周のみが覆われ、前記トラクションシーブの保守点検時にその保護カバーを各分割片に分解することで前記トラクションシーブの外周のみを開放することが可能で、かつ複数に分割された前記分割片に取っ手が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、昇降路を拡張することなく、保護カバーを脱着したり移動する作業を容易に行なって巻上機に対する保守点検の作業を能率よく実施することができる。
以下、この発明の実施の形態について図1ないし図15を参照して説明する。なお、従来の構成と対応する部分には図中に同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1には第1の実施形態を示してある。巻上機3は昇降路1の天井面および側壁面に近接して設置されている。そしてこの実施形態では、巻上機3のトラクションシーブ16の外周を覆う保護カバー27が、一対の側面カバー27a,27bと一つの上面カバー27cとの複数の分割片で構成されている。一方の側面カバー27aはトラクションシーブ16の一方側の外周を覆うように配置され、他方の側面カバー27bはトラクションシーブ16の他方側の外周を覆うように配置されている。
上面カバー27cは、側面カバー27a,27bの上部においてその側面カバー27a,27bの双方に跨るように配置され、この上面カバー27cにより両側面カバー27a,27bの上部間の隙間34が塞がれている。上面カバー27cは、ボルトなどの締結手段で一方および他方の側面カバー27a,27bにそれぞれ脱着可能に締結され、この締結で両側面カバー27a,27bおよび上面カバー27cが一体的に結合され、その全体でほぼ逆U字状をなす保護カバー27が構成されている。なお、側面カバー27a,27bはそれぞれボルトなどの締結手段で正面側支持ベース30および裏面側支持ベース31に脱着可能に締結されている。
トラクションシーブ16に対する保守点検時には、まず正面カバー28および裏面カバー29を正面側支持ベース30および裏面側支持ベース31から外し、次に保護カバー27の上面カバー27cを側面カバー27a,27bから外す。そして側面カバー27a,27bを正面側支持ベース30および裏面側支持ベース31から外す。これによりトラクションシーブ16の大部分が外部に露出してトラクションシーブ16の外周が開放され、したがってこの状態でトラクションシーブ16に対する保守点検の作業を実施する。
ほぼ逆U字状の保護カバー27は上面カバー27cの取り外しにより個々の短寸部材の側面カバー27a,27b、上面カバー27cに分割され、したがってその取り外しを昇降路1の天井面や側壁面に妨げられることなく容易に行なうことができる。
また、保守点検の作業終了後には、正面カバー28および裏面カバー29を正面側支持ベース30および裏面側支持ベース31に取り付け、次に側面カバー27a,27bを正面側支持ベース30および裏面側支持ベース31に取り付け、さらに側面カバー27a,27bの上部に上面カバー27cを取り付ける。これによりカバー装置25が組立てられ、トラクションシーブ16の全体が覆われる。
この組立ての際にも、保護カバー27が各側面カバー27a,27bと上面カバー27cとに分割されているから、これら側面カバー27a,27bおよび上面カバー27cを個々に扱って昇降路1の天井面や側壁面に妨げられることなく容易に正面側支持ベース30および裏面側支持ベース31に取り付けて組立てることができる。
図2には第2の実施形態を示してある。この実施形態は、全体の構成は前記第1の実施形態の場合と同様であるが、保護カバー27の側面カバー27aおよび上面カバー27cにそれぞれ取っ手35,36が取り付けられている点に特徴がある。
したがって、この第2の実施形態においては、保護カバー27の側面カバー27aや上面カバー27cを脱着する際に、作業員が前記取っ手35,36を掴んで側面カバー27aや上面カバー27cを保持することにより、その脱着の作業をより容易にかつ安全に行なうことができる。
図3には第3の実施形態を示してある。この実施形態は、全体の構成は前記第1の実施形態の場合と同様であるが、保護カバー27の各側面カバー27a,27bの上部上面にL形状のガイド部材37a,37bが互いに対向し、かつ側面カバー27a,27bの幅方向つまり巻上機3の軸方向に沿って延びるように取り付けられ、これらガイド部材37a,37bの内側の空間内に上面カバー27cがスライド可能に挿入されている。
この実施形態の場合には、上面カバー27cをスライドすることにより側面カバー27a,27bに対して上面カバー27cを脱着でき、したがってその脱着作業をドライバーなどの工具類を用いることなく容易に能率よく行なうことができる。また、上面カバー27cを側面カバー27a,27bに固定するための締結手段が不要であるから構造が簡単となる。
図4には第4の実施形態を示してある。この実施形態においては、側面カバー27a,27bの上部上面にそれぞれマグネット39a,39bが取り付けられ、また上面カバー27cが磁性材料で形成され、この上面カバー27cが前記マグネット39a,39bの磁力で側面カバー27a,27bの上面に脱着可能に固定されている。
この実施形態の場合には、上面カバー27cをマグネット39a,39bの磁力に抗して引き剥がすことにより側面カバー27a,27bから取り外し、またマグネット39a,39bの磁力で側面カバー27a,27bの上面に取り付けることが可能で、したがってその脱着作業をドライバーなどの工具類を用いることなく容易に能率よく行なうことができる。また、上面カバー27cを側面カバー27a,27bに固定するための締結手段が不要であるから構造が簡単となる。
図5および図6には第5の実施形態を示してある。この実施形態においては、保護カバー27が多角形に屈曲するほぼ逆U字状の一体部材で構成されている。また、マシンビーム2の両側部にはその長手方向に沿って延びるガイドレール40がそれぞれ取り付けられ、これらガイドレール40を介して前記保護カバー27が巻上機3の軸方向にスライド可能に支持されている。すなわち、保護カバー27の両側の下端部がガイドレール40の上面にスライド可能に嵌合され、この保護カバー27でトラクションシーブ16の外周の周面が覆われている。
この実施形態では保護カバー27がガイドレール40で支持されており、このため第1の実施形態における正面側支持ベース30および裏面側支持ベース31が不要で、それが省略され、さらに正面カバー28および裏面カバー29も省略されている。トラクションシーブ16は少なくともシーブ溝が形成されている外周の周面を覆えばよく、したがってこの実施形態ではほぼ逆U字状の保護カバー27のみでトラクションシーブ16の外周の周面を覆うようにしてある。
トラクションシーブ16に対する保守点検時には、図6に鎖線で示すように保護カバー27をトラクションシーブ16を覆う位置からガイドレール40に沿って巻上機3の軸方向にスライドさせる。これによりトラクションシーブ16の周面が開放されて露出し、したがってその周面のシーブ溝の摩耗状況などについての点検作業を実施することができる。
保護カバー27はガイドレール40に沿って巻上機3の軸方向にスライドさせるだけで、昇降路1の天井面や側壁面に妨げられることなく容易にトラクションシーブ16の周面を覆う位置から離脱させることができる。
保守点検の作業が終了した後には、保護カバー27をガイドレール40に沿って逆方向にスライドさせてトラクションシーブ16の周面を覆う位置に戻す。この際にも、保護カバー27は昇降路1の天井面や側壁面に妨げられることなく容易にスライドさせることができる。なお、この実施形態においては、保護カバー27をトラクションシーブ16の周面を覆う位置に戻した際に、その保護カバー27をガイドレール40にロックするロック機構を設けるようにすることが好ましい。
図7および図8には第6の実施形態を示してある。この実施形態においては、保護カバー27が多角形に屈曲するほぼ逆U字状に構成されているとともに、少なくとも昇降路1の中央部に向く側の下部から上部に渡る部分が複数の分割片27dに分割され、かつその複数の分割片27dが互いにヒンジ42を介して回動自在に連結されて一連に繋がる折り畳み可能な屈伸部44となっている。
この実施形態では、トラクションシーブ16の保守点検時に、保護カバー27の屈伸部44の各分割片27dを図8に示すように、下部から上部に向ってヒンジ42を支点に順次つづら折り状に屈曲するように折り畳んでトラクションシーブ16の昇降路1の中央側の周面を露出させ、この状態でトラクションシーブ16に対する保守点検の作業を実施する。そして、保守点検の作業が終了した後には、折り畳み状態の屈伸部44をヒンジ42を支点に順次引き伸ばして展開させ、トラクションシーブ16の周面を覆う。
この実施形態においては、保護カバー27の複数の分割片27dをつづら折り状に折り畳んだり展開することにより、昇降路1の天井面や側壁面に妨げられることなく容易にトラクションシーブ16の周面を露出させたり覆うことができ、能率よくトラクションシーブ16に対する保守点検の作業を実施することができる。
図9には第7の実施形態を示してある。この実施形態においては、保護カバー27が一対の固定部材27e,27fと一つの可動部材27gとで構成されている。一対の固定部材27e,27fはそれぞれ断面がほぼ半円の円弧状をなし、互いに隙間45をあけて重なるようにマシンビーム2に取り付けられ、これら固定部材27e,27fでトラクションシーブ16の周面のほぼ半分、つまり昇降路1の側壁面側に向くほぼ半周部分の周面が覆われている。
可動部材27gは、断面がほぼ半円の円弧状をなし、固定部材27e,27f間の隙間45内にスライドして差し込んだり引き出すことができるようになっており、通常時にはその大部分が隙間45から引き出され、この可動部材27gでトラクションシーブ16の昇降路中央側の周面が覆われている。
トラクションシーブ16の保守点検時には、保護カバー27の可動部材27gを固定部材27e,27fに沿って移動させ、その固定部材27e,27f間の隙間45内に差し込んで収納する。これにより昇降路1の中央側に向くトラクションシーブ16の周面を開放して露出させることができ、したがってこの状態でトラクションシーブ16に対する保守点検の作業を実施する。そして、保守点検の作業が終了した後には、可動部材27gを隙間45から引き出し、昇降路1の中央側に向くトラクションシーブ16の周面をその可動部材27gで再び覆う。
このようにこの実施形態においては、保護カバー27の可動部材27gを固定部材27e,27f間の隙間45に対して挿脱することにより、昇降路1の天井面や側壁面に妨げられることなく容易にトラクションシーブ16の周面を露出させたり覆うことができ、能率よくトラクションシーブ16に対する保守点検の作業を実施することができる。
図10および図11には第8の実施形態を示してある。図10はカバー装置25の側面図で、図11は平面図である。この実施形態においては、トラクションシーブ16を含む巻上機3の全長域の外周が保護カバー46で覆われた構造となっている。保護カバー46は巻上機3の一端側半部を覆う第1のカバー部材47と他端側半部を覆う第2のカバー部材48とで構成されている。そして第1のカバー部材47は、巻上機3の一端側半部の側面を覆う側板47aと、巻上機3の一端側半部の端面を覆う端板47bと、巻上機3の一端側半部の上面を覆う上面板47cとの複数の分割片で構成され、第2のカバー部材48は、巻上機3の他端側半部の側面を覆う側板48aと、巻上機3の他端側半部の端面を覆う端板48bと、巻上機3の他端側半部の上面を覆う上面板48cとの複数の分割片で構成されている。
端板47b,48bはマシンビーム2にボルトなどの締結手段を介して脱着可能に取り付けられ、側板47a,48aおよび上面板47c,48cはボルトなどの締結手段を介して端板47b,48bに脱着可能に取り付けられている。
保守点検時には、側板47a,48a、端板47b,48b、上面板47c,48cをそれぞれ取り外して保護カバー46の各カバー部材47,48を分解し、この状態でトラクションシーブ16を含む巻上機3の全体に対する保守点検の作業を実施する。
保守点検の作業が終了した後には、側板47a,48a、端板47b,48b、上面板47c,48cをそれぞれ締結手段を介して組み付けて保護カバー46を組立て、その側板47a,48a、端板47b,48b、上面板47c,48cによりトラクションシーブ16を含む巻上機3の全長域の外周を覆う。これによりトラクション16のみならず巻上機3の全体を保護することができる。
保護カバー46は、側板47a,48a、端板47b,48b、上面板47c,48cの各分割片に分割されていて、これら分割片を個々に分解することで巻上機3の外周を開放する構造であるから、昇降路1の天井面や側壁面に妨げられることなくその各分割片を容易に分解してトラクションシーブ16を含む巻上機3の全体に対する保守点検の作業を能率よく実施することができる。
図12および図13には第9の実施形態を示してある。この実施形態においては、前記第9の実施形態の場合と同様に、トラクションシーブ16を含む巻上機3の全長域の外周が保護カバー46で覆われている。そして保護カバー46が巻上機3の一端側半部を覆う第1のカバー部材47と他端側半部を覆う第2のカバー部材48とで構成されている。
また、マシンビーム2の両側部にはその長手方向に沿って延びるガイドレール53がそれぞれ取り付けられ、これらガイドレール53を介して第1および第2のカバー部材47,48が巻上機3の軸方向にスライド可能に支持されている。
保守点検時には、保護カバー46の第1および第2のカバー部材47,48をガイドレール53に沿って互いに離間する反対方向にスライドして巻上機3の全長域の外周を開放し、この状態でトラクションシーブ16を含む巻上機3の全体に対する保守点検の作業を実施する。
保守点検の作業が終了した後には、第1および第2のカバー部材47,48をガイドレール53に沿って互いに接近する方向にスライドして突き当て、巻上機3の全長域の外周を覆う。これによりトラクションシーブ16のみならず巻上機3の全体を保護することができる。
このようにこの実施形態では、保護カバー46の第1および第2のカバー部材47,48をガイドレール53に沿ってスライドするだけで、昇降路1の天井面や側壁面に妨げられることなく容易に巻上機3の全長域の外周を開放したり覆うことができ、したがって巻上機3に対する保守点検の作業を能率よく行なうことができる。
図14および図15には第10の実施形態を示してある。この実施形態においてはトラクションシーブ16を含む巻上機3の全長域を覆う保護カバー46が、巻上機3の一端側の端面および他端側の端面を覆う端板56a,56bと、巻上機3の一端側の側面半部および他端側の側面半部を覆う側板58a,58bとで構成されている。
端板56a,56bはマシンビーム2に取り付けられている。そしてこれら端板56a,56bの昇降路1の中央側に向く側縁に前記側板58a,58bがそれぞれヒンジ57を介して回動可能に取り付けられている。
保守点検時には、各側板58a,58bをそれぞれヒンジ57を支点にして昇降路1の中央側に回動操作して開き、トラクションシーブ16を含む巻上機3の側面の全体を露出させ、この状態でトラクションシーブ16を含む巻上機3の全体に対する保守点検の作業を実施する。
保守点検の作業が終了した後には、側板58a,58bを反対側に回動して閉じ合わせ、巻上機3の全長域の側面を覆う。これによりトラクションシーブ16のみならず巻上機3の全体を保護することができる。
このようにこの実施形態では、第2の側板58a,58bを回動して開閉するだけで、昇降路1の天井面や側壁面に妨げられることなく容易に巻上機3を露出させたり覆うことができ、したがって巻上機3に対する保守点検の作業を能率よく行なうことができる。
以下に、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 昇降路内の頂部に設置されたエレベータ駆動用の巻上機におけるトラクションシーブの外周を覆う保護カバーを有するマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置であって、
前記保護カバーが脱着可能な複数の分割片に分割され、トラクションシーブの保守点検時にその保護カバーを各分割片に分解することでトラクションシーブの外周を開放することが可能なことを特徴とするマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置。
[2] 昇降路内の頂部に設置されたエレベータ駆動用の巻上機におけるトラクションシーブの外周を覆う保護カバーを有するマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置であって、
前記保護カバーが巻上機の軸方向にスライド可能に設けられ、トラクションシーブの保守点検時にその保護カバーをスライドさせることでトラクションシーブの外周を開放することが可能なことを特徴とするマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置。
[3] 昇降路内の頂部に設置されたエレベータ駆動用の巻上機におけるトラクションシーブの外周を覆う保護カバーを有するマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置であって、
前記保護カバーが複数の分割片に分割されているとともに、その分割片が折り畳み可能に連結され、トラクションシーブの保守点検時にその保護カバーを折り畳むことでトラクションの外周を開放することが可能なことを特徴とするマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置。
[4] 昇降路内の頂部に設置されたエレベータ駆動用の巻上機におけるトラクションシーブの外周を覆う保護カバーを有するマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置であって、
前記保護カバーが、固定部材と、この固定部材に重なることが可能な可動部材とを備え、可動部材が固定部材に重なる状態から移動して固定部材から突出することでその固定部材と可動部材とでトラクションシーブの外周が覆われ、トラクションシーブの保守点検時にその可動部材を固定部材と重なる方向に移動することでトラクションの外周を開放することが可能なことを特徴とするマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置。
[5] 昇降路内の頂部に設置されたエレベータ駆動用の巻上機におけるトラクションシーブを含む巻上機の全長域の外周を覆う保護カバーを有するマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置であって、
前記保護カバーが脱着可能な複数の分割片に分割され、トラクションシーブの保守点検時にその保護カバーを各分割片に分解することでトラクションシーブを含む巻上機の全長域の外周を開放することが可能なことを特徴とするマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置。
[6] 昇降路内の頂部に設置されたエレベータ駆動用の巻上機におけるトラクションシーブを含む巻上機の全長域の外周を覆う保護カバーを有するマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置であって、
前記保護カバーが巻上機の軸方向にスライド可能に設けられ、トラクションシーブの保守点検時にその保護カバーをスライドさせることでトラクションシーブを含む巻上機の全長域の外周を開放することが可能なことを特徴とするマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置。
[7] 昇降路内の頂部に設置されたエレベータ駆動用の巻上機におけるトラクションシーブを含む巻上機の全長域を覆う保護カバーを有するマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置であって、
前記保護カバーが巻上機の一端側の端面および他端側の端面を覆う端板と、これら端板にヒンジを介して回動可能に取り付けられ、巻上機の一端側の側面半部および他端側の側面半部を覆う側板とを備え、前記各側板を回動することで巻上機の全長域の側面を開放することが可能なことを特徴とするマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置。
[8] [1]記載のマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置において、
複数に分割された分割片に取っ手が設けられていることを特徴とするマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置。
[9] [1]記載のマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置において、
複数に分割された分割片がガイド部材を介して互いにスライド可能に結合され、そのスライドの動作で各分割片を互いに脱着することが可能であることを特徴とするマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置。
[10] [1]記載のマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置において、
複数に分割された分割片がマグネットを介して互いに脱着可能に結合されていることを特徴とするマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置。
この発明の第1の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す正面図。 この発明の第2の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す正面図。 この発明の第3の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す正面図。 この発明の第4の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す正面図。 この発明の第5の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す正面図。 この発明の第6の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す側面図。 この発明の第7の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す正面図。 その巻上機カバー装置の保護カバーを折り畳んだ状態を示す正面図。 この発明の第8の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す正面図。 この発明の第9の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す側面図。 この発明の第9の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す平面図。 この発明の第10の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す側面図。 この発明の第10の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す平面図。 この発明の第11の実施形態に係る巻上機カバー装置を示す平面図。 その巻上機カバー装置の保護カバーを開いた状態を示す平面図。 マシンレスエレベータの一般的な構成を示す説明図。 従来の巻上機カバー装置を示す正面図。 従来の巻上機カバー装置を示す側面図。
符号の説明
1…昇降路
2…マシンビーム
3…巻上機
15…モータ
16…トラクションシーブ
25…カバー装置
27…保護カバー
28…正面カバー
29…裏面カバー
30…正面側支持ベース
31…裏面側支持ベース
35…取っ手
37a…ガイド部材
39a…マグネット
40…ガイドレール
42…ヒンジ
46…保護カバー
47.48…カバー部材
53…ガイドレール
56a.56b…端板
57…ヒンジ
58a.58b…側板

Claims (1)

  1. 昇降路内の頂部に設置されたエレベータ駆動用の巻上機におけるトラクションシーブの外周を覆う保護カバーを有するマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置であって、
    前記巻上機はモータと、そのモータに駆動されて回転するトラクションシーブを備え、前記保護カバーが脱着可能な複数の分割片に分割され、その各分割片で前記巻上機のトラクションシーブの外周のみが覆われ、前記トラクションシーブの保守点検時にその保護カバーを各分割片に分解することで前記トラクションシーブの外周のみを開放することが可能で、かつ複数に分割された前記分割片に取っ手が設けられていることを特徴とするマシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置。
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