JP6864066B1 - エレベータのロープ検査システム - Google Patents

エレベータのロープ検査システム Download PDF

Info

Publication number
JP6864066B1
JP6864066B1 JP2019217125A JP2019217125A JP6864066B1 JP 6864066 B1 JP6864066 B1 JP 6864066B1 JP 2019217125 A JP2019217125 A JP 2019217125A JP 2019217125 A JP2019217125 A JP 2019217125A JP 6864066 B1 JP6864066 B1 JP 6864066B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
infrared sensor
cover
sheave
main rope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019217125A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021084796A (ja
Inventor
翔 田嶋
翔 田嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2019217125A priority Critical patent/JP6864066B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6864066B1 publication Critical patent/JP6864066B1/ja
Publication of JP2021084796A publication Critical patent/JP2021084796A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

【課題】例えば、照度の低い環境下であっても高精度にロープのマークを検出することができるエレベータのロープ検査システムを得る。【解決手段】実施形態にかかるロープ検査システムは、カバーと、赤外線センサと、検査部と、を備える。カバーは、エレベータの乗りかごを昇降させるロープにおけるシーブに巻き掛けられた部分およびシーブを覆う。赤外線センサは、カバーに設けられ、ロープに赤外線を照射して赤外線の反射光を受光することにより、ロープに所定の間隔で設けられたマークを検出する。検査部は、赤外線センサによるマークの検出結果に基づいて、ロープの伸びを検査する。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、エレベータのロープ検査システムに関する。
従来から、エレベータの乗りかごを昇降させるロープに設けられたマークをセンサによって検出し、センサによるマークの検出結果に基づいてロープの伸びを検査する、エレベータのロープ検査システムがある。
特許第6271680号公報
この種のエレベータのロープ検査システムでは、例えば、照度の低い環境下であっても高精度にロープのマークを検出することができれば有益である。
実施形態にかかるロープ検査システムは、カバーと、赤外線センサと、検査部と、を備える。前記カバーは、エレベータの乗りかごを昇降させるロープにおけるシーブに巻き掛けられた部分および前記シーブを覆う。前記赤外線センサは、前記カバーに設けられ、前記ロープに赤外線を照射して前記赤外線の反射光を受光することにより、前記ロープに所定の間隔で設けられたマークを検出する。前記検査部は、前記赤外線センサによる前記マークの検出結果に基づいて、前記ロープの伸びを検査する。前記カバーは、前記シーブを回転させるモータに固定されるとともに、前記赤外線センサが固定された第1のカバー部材と、前記第1のカバー部材に着脱可能に固定され、前記赤外線センサの前記ロープとは反対側から前記赤外線センサを覆った第2のカバー部材と、を有する。
図1は、実施形態にかかるロープ検査システムの概略構成例を示す図である。 図2は、実施形態にかかるメインロープと赤外線センサの出力電圧との関係の一例を示す図である。 図3は、実施形態にかかる巻上機および巻上機の周辺の一例を示す正面図である。 図4は、実施形態にかかる巻上機および巻上機の周辺の一例を示す斜視図である。 図5は、実施形態にかかる巻上機および巻上機の周辺の一例を示す斜視図であって、第2のカバー部材および第3のカバー部材が取り外された状態の図である。 図6は、実施形態にかかるカバーおよび赤外線センサの一例を示す正面図である。 図7は、実施形態にかかるカバーおよび赤外線センサの一例を示す正面図であって、第3のカバー部材が取り外された状態の図である。 図8は、実施形態にかかるカバーの分解正面図である。 図9は、実施形態にかかるカバーの分解斜視図である。 図10は、実施形態の第1の変形例にかかる巻上機および巻上機の周辺の一例を示す正面図である。 図11は、実施形態の第2の変形例にかかる巻上機および巻上機の周辺の一例を示す正面図である。
以下、添付図面を参照しながら、例示する実施形態にかかるロープ検査システムを詳細に説明する。
図1は、実施形態にかかるロープ検査システムの概略構成例を示す図である。図1に示すように、エレベータシステム1は、例えば、エレベータ20と、ロープ検査システム30と、監視センタ40と、を備える。
本実施形態で例示するエレベータ20は、利用者が乗降する乗りかご21とカウンタウエイト22とをメインロープ23で連結した、いわゆるつるべ式のエレベータである。このエレベータ20は、巻上機26を制御することで、乗りかご21を建物に設けられている昇降路に沿って昇降させて、利用者を目的階のエレベータホールに移動させる。メインロープ23は、ロープの一例である。
ここで、本実施形態にかかるメインロープ23の一例について、図2を用いて説明する。図2は、実施形態にかかるメインロープ23と赤外線センサ32の出力との関係の一例を示す図である。図2において、(a)は本実施形態にかかるメインロープ23の側面を示し、(b)は、赤外線センサ32の出力である電圧値を線Vで示している。図2に示すように、メインロープ23は、例えば炭素鋼およびステンレス鋼等で造られた複数の素線をより合わせた複数のストランドを心鋼の周りに所定のピッチでより合わせることで構成されたワイヤロープ(不図示)の外周が樹脂製のカバー層23eで覆われた構造を有する樹脂被覆ロープである。カバー層23eの外周面は、例えば黒色である。
カバー層23eの外周面には、外側から視認することが可能なマーク51が所定の間隔Lで設けられている。マーク51は、カバー層23eとは異なる色であり、例えば白色である。したがって、マーク51間の間隔Lを実測することで、そのマーク51間のメインロープ23がどの程度伸張しているかを特定することができる。そこで本実施形態では、特定された伸張度合いから、メインロープ23の劣化の程度を推定・評価する。これにより得られた推定・評価の結果は、例えばメインロープ23のメンテナンスや交換の時期を決定する際に利用することが可能である。本実施形態では、マーク51の検出は、赤外線センサ32によってなされる。赤外線センサ32の詳細は後述する。
なお、本実施形態にかかるメインロープ23は、図2に例示する樹脂被覆ロープに限定されず、金属表面が露出したワイヤロープなど、エレベータ20のメインロープ23として使用可能な強度等を備えた種々のロープを用いることが可能である。ただし、そのようなロープを使用した場合でも、ロープの外周面には、外側から視認することが可能なマーク51が所定の間隔Lで設けられているものとする。
図1の説明に戻る。巻上機26は、乗りかご21とカウンタウエイト22とを連結するメインロープ23の巻き上げを行うことで、乗りかご21を昇降させる。巻上機26は、シーブ24と、シーブ24を回転させるモータ25と、を備える。モータ25がシーブ24を回転駆動すると、シーブ24は、シーブ24とメインロープ23との間に生じる摩擦力によってメインロープ23を走行(移動)させる。メインロープ23(ロープ)は、シーブ24の上側で折り返されている。モータ25は、駆動源の一例である。メインロープ23は、ロープの一例である。
モータ25には、モータ25の回転数を検出するパルスジェネレータ27が設けられている。パルスジェネレータ27は、モータ25の回転に応じてパルス信号を発生し、当該パルス信号は、エレベータ運転制御部28に出力する。パルス信号はモータの回転数を示す。
モータ25の回転数を示すパルス信号は、乗りかご21の昇降速度に換算することが可能な情報である。また、エレベータ運転制御部28には、パルス信号として入力されたパルス信号をカウントする不図示のカウンタ回路が設けられている。このカウンタ回路は、例えば乗りかご21を下降させた際のパルス信号が入力された場合にカウントダウンし、乗りかご21を上昇させた際のパルス信号が入力された場合にカウントアップする。したがって、カウンタ回路のカウント値に基づくことで、昇降路上の乗りかご21の位置を特定することが可能である。
そこで、エレベータ運転制御部28は、カウンタ回路のカウント値に基づいてパルスジェネレータ27からモータ25に与えるパルス信号を制御することで、乗りかご21を目的の位置まで移動させる昇降動作を実行する。
具体的には、エレベータ運転制御部28は、乗りかご21の昇降動作を制御する際に、カウンタ回路のカウント値に基づいて乗りかご21の現在位置を特定するとともに、パルスジェネレータ27から取得したパルス信号に基づいて乗りかご21の昇降速度を特定する。また、エレベータ運転制御部28は、利用者が各階のエレベータホールに設置された呼出しボタンまたは乗りかご21内に設置された行先階ボタンを操作することで生成された信号に基づいて、乗りかご21を所定の位置に昇降させるためのパルス信号を生成するようにパルスジェネレータ27を制御する。そして、エレベータ運転制御部28は、生成したパルス信号をモータ25に入力してモータ25を制御することで、乗りかご21の昇降動作を制御して利用者を目的階のエレベータホールに移動させる。
なお、エレベータ運転制御部28は、乗りかご21の昇降動作の他、乗りかご21に設けられたドアの開閉動作も制御する。
また、エレベータ運転制御部28は、カウンタ回路のカウント値を示すパルス信号を、後述するロープ検査システム30における情報収集制御部33に、適宜若しくは所定の周期で出力する。なお、上述したように、カウンタ回路のカウント値を示すパルス信号のパルス信号は、昇降路上の乗りかご21の位置を示している。そこで以下の説明では、エレベータ運転制御部28から出力されたカウンタ回路のカウント値を示すパルス信号のパルス信号を、かご位置パルス信号という。
図1に示すように、ロープ検査システム30は、例えば赤外線センサ32と、センサ制御部31と、起動部37と、情報収集制御部33と、情報保存部34と、情報処理部35と、遠隔端末36と、を備える。
赤外線センサ32は、赤外線を発光(出射、照射)する発光素子と、赤外線を受光する受光素子と、を有する。赤外線センサ32は、計測面32aから赤外線の発光し計測面32aで赤外線を受光する。赤外線センサ32は、メインロープ23に赤外線を照射し、メインロープ23(マーク51)で反射した赤外線の反射光を受光することにより、メインロープ23に所定の間隔で設けられたマーク51を検出する。詳細には、図2の(b)に示すように、赤外線センサ32は、検受信した反射波の強度(受光量)に応じた電圧で検出結果として出力する。図2中の線Vは、赤外線センサ32が出力する電圧の時間変化を示している。図2に示すように、メインロープ23のマーク51で反射した反射波に基づく電圧は、メインロープ23のマーク51以外の部分よりも高くなる。すなわち、電圧のピークは、マーク51が検出されたことを示す。
赤外線センサ32の設置位置としては、例えば、巻上機26が設置された機械室内とすることができる。赤外線センサ32の設置位置および設置構造の詳細は、後述する。
センサ制御部31は、赤外線センサ32の発光を制御する制御装置である。
情報収集制御部33は、赤外線センサ32の検出結果と、エレベータ運転制御部28から出力されたパルス信号とを入力し、入力した赤外線センサ32の検出結果と、パルス信号が示すかご位置パルス信号とを必要に応じて情報保存部34に入力する。
情報保存部34は、例えばデータベースやファイルサーバなどで構成された記憶領域であり、情報収集制御部33から入力された検出結果およびパルス信号が示すかご位置パルス信号他を格納する。
情報処理部35は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの情報処理装置で構成され、情報保存部34に格納されている各種データに対する解析や演算処理を実行することで必要なデータを生成し、生成したデータを情報保存部34に格納する。
また、情報処理部35は、赤外線センサ32の検出結果に基づいて、赤外線センサ32によるマーク51の検出結果に基づいて、メインロープ23の伸びを検査する。詳細には、情報処理部35は、乗りかご21を所定の速度で移動させる、すなわち、メインロープ23を所定の速度で移動させる。そして、情報処理部35は、このときの、赤外線センサ32の検出結果と、乗りかご21の昇降速度すなわちメインロープ23の移動速度と、に基づいてメインロープ23の伸び量を算出する。具体的には、赤外線センサ32が出力した電圧のピーク間の時間と、メインロープ23の速度と、に基づいて、マーク51間の距離(間隔)を算出する。メインロープ23の移動速度は、モータ25の回転数を示すパルス信号に基づいて求めることができる。情報処理部35は、算出したマーク51間の距離と、所定のマーク51の間の基準の間隔L(基準値)との差が閾値以下の場合には、メインロープ23は正常であると判定する。一方、情報処理部35は、算出したマーク51間の距離と、所定のマーク51の間の基準の間隔Lとの差が閾値を超える場合には、メインロープ23に伸びが生じており、メインロープ23は異常であると判定する。情報処理部35は、検査部の一例である。情報処理部35は、測長部とも称され、ロープ検査システム30は、ロープ側長システムとも称される。
遠隔端末36は、例えばPHS(Personal Handyphone System)やタブレット端末などの通信機能を備えた情報端末であり、情報保存部34に格納されている各種データの取得・閲覧や、取得したデータの転送などを実行する。
また、監視センタ40は、例えばエレベータ管理会社に構築されたコンピュータシステムであり、例えば遠隔端末36からネットワーク41を介して送られてきた各種データに基づいて、検査結果の解析や解析結果等のオペレータへの表示などを実行する。なお、ネットワーク41には、例えばインターネット(登録商標)や移動体通信網等のWAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、公衆回線、専用回線などの種々のネットワークを適用することが可能である。
以上のような構成において、法定点検や任意点検を行なう際には、例えば、オペレータが、起動部37を用いて点検開始の指示を入力するとともに、エレベータ運転制御部28に指示を与えることで、乗りかご21を最上位置から最下位置へ移動させる。この乗りかご21が最上位置から最下位置へ移動する動作中に赤外線センサ32によるセンシングが実行され、メインロープ23における点検対象範囲全体のセンシング結果が取得される。このセンシング結果、すなわち検出結果に基づいて、情報処理部35が、メインロープ23の伸びを検査する。情報処理部35は、検査結果を監視センタ40等に出力する。
次に、赤外線センサ32の設置位置および設置構造について図3〜図9を参照して詳細に説明する。
図3は、実施形態にかかる巻上機および巻上機の周辺の一例を示す正面図である。図4は、実施形態にかかる巻上機および巻上機の周辺の一例を示す斜視図である。図5は、実施形態にかかる巻上機および巻上機の周辺の一例を示す斜視図であって、第2のカバー部材および第3のカバー部材が取り外された状態の図である。図6は、実施形態にかかるカバーおよび赤外線センサの一例を示す正面図である。図7は、実施形態にかかるカバーおよび赤外線センサの一例を示す正面図であって、第3のカバー部材が取り外された状態の図である。図8は、実施形態にかかるカバーの分解正面図である。図9は、実施形態にかかるカバーの分解斜視図である。
図1に示すように、赤外線センサ32は、巻上機26に設置されている。詳細には、赤外線センサ32は、巻上機26のカバー60に設置されている。ここで、図2,3に示すように、本実施形態では、メインロープ23が並列で複数(一例として6本)設けられている。赤外線センサ32は、各メインロープ23毎に一つずつ設けられている。すなわち、赤外線センサ32は、複数(一例として6個)設けられている。なお、メインロープ23および赤外線センサ32の数は、上記に限定されない。
図3,4に示すように、カバー60は、メインロープ23におけるシーブ24に巻き掛けられた部分23a(以後、巻き掛け部23aとも称する)およびシーブ24を覆う。
図3〜9に示すように、カバー60は、第1のカバー部材61と、第2のカバー部材62と、第3のカバー部材63と、を有する。カバー60(第1のカバー部材61、第2のカバー部材62第3のカバー部材63)は、鉄等の金属材料によって構成されている。
図3〜5に示すように、第1のカバー部材61は、シーブ24を回転させるモータ25に固定されている。具体的には、第1のカバー部材61は、固定部64〜66を介してモータ25のブラケット25bに固定されている。ここで、モータ25は、ハウジング25aと、ハウジング25aに回転可能に支持された出力軸(不図示)と、ブラケット25bと、を有し、ブラケット25bは、ハウジング25aに固定されている。ハウジング25aは、建物に設けられたフレーム部材90に固定されている。
図3〜9に示すように、第1のカバー部材61は、天壁61aと、一対の傾斜壁61b,61cと、一対の縦壁61d,61eと、を有する。天壁61aは、メインロープ23の巻き掛け部23aの頂点23b(頂部)およびシーブ24の上方に位置し、メインロープ23の巻き掛け部23aの頂点23bおよびシーブ24を上方から覆う。
一対の傾斜壁61b,61cは、シーブ24の中心軸Ax1と直交し水平方向に沿う方向での天壁61aの両端部から斜め下方に延び、天壁61aに対して傾斜している。詳細には、一対の傾斜壁61b,61cは、天壁61aから下方に向かうにつれて互いに離間する。一対の縦壁61d,61eは、一対の傾斜壁61b,61cから下方に延びている。
図4に示すように、傾斜壁61bに複数の赤外線センサ32が固定されている。すなわち、複数の赤外線センサ32は、メインロープ23の巻き掛け部(シーブ24)の斜め上方に配置されている。赤外線センサ32は、メインロープ23における折り返しの頂点23bの鉛直方向上方から外れた位置に配置されている。
図9に示すように、傾斜壁61bには、複数の貫通孔61fが設けられている。赤外線センサ32は、貫通孔61fに入れられた状態で、傾斜壁61bに固定されている。図5に示すように、複数の赤外線センサ32は、千鳥配置されている。赤外線センサ32の発光素子と受光素子とがメインロープ23の長手方向に沿うように、赤外線センサ32が配置されている。なお、複数の赤外線センサ32は、メインロープ23の並列方向に一例に配置されてもよい。また、赤外線センサ32の発光素子と受光素子とがメインロープ23の径方向に沿うように、赤外線センサ32が配置されていてもよい。
図3,4に示すように、第2のカバー部材62は、固定部67,68によって第1のカバー部材61に着脱可能に固定されている。固定部67,68は、例えば、ネジ部材を含む。第2のカバー部材62は、赤外線センサ32のメインロープ23とは反対側から赤外線センサ32を覆う。
図6〜9に示すように、第2のカバー部材62は、天壁62aと、傾斜壁62bと、縦壁62dと、を有する。天壁62aは、天壁61aおよび傾斜壁61bの上方で水平方向に延び、天壁61aの一部および傾斜壁61bの一部を覆っている。傾斜壁62bは、天壁62aの端部から傾斜壁61bに沿って延び、天壁62aに対して傾斜している。傾斜壁62bは、赤外線センサ32のメインロープ23とは反対側から赤外線センサ32を覆う(図3)。縦壁62dは、傾斜壁62bの下端部から下方に延びている。縦壁62dは、縦壁61dと重ねられて縦壁61dに固定部67,68によって固定されている。
図3,4,6に示すように、第3のカバー部材63は、固定部69,70によって第2のカバー部材62に着脱可能に固定されている。固定部69,70は、例えば、ネジ部材を含む。第3のカバー部材63は、縦壁63dを有する。縦壁63d、縦壁62dの下端部に重ねられて下方に延びている。
以上のように、本実施形態のロープ検査システム30は、エレベータ20の乗りかご2121を昇降させるメインロープ23(ロープ)におけるシーブ24に巻き掛けられた部分23aおよびシーブ24を覆うカバー60と、カバー60に設けられ、メインロープ23に赤外線を照射して赤外線の反射光を受光することにより、メインロープ23に所定の間隔で設けられたマーク51を検出する赤外線センサ32と、赤外線センサ32によるマーク51の検出結果に基づいて、メインロープ23の伸びを検査する情報処理部35(検査部)と、を備える。よって、本実施形態によれば、赤外線を用いてマーク51を検出するので、照度の低い環境下であっても高精度にマーク51を検出することができる。なお、赤外線センサ32は、昇降路といった照度の低い環境下に限られず、展望用ガラスシャフト等の照度の高い環境下においても適用できる。また、赤外線センサ32が照明装置の設置の有無に関係無く適用されることはいうまでもない。
また、本実施形態では、カバー60は、シーブ24を回転させるモータ25に固定されるとともに、赤外線センサ32が固定された第1のカバー部材61と、第1のカバー部材61に着脱可能に固定され、赤外線センサ32のメインロープ23とは反対側から赤外線センサ32を覆った第2のカバー部材62と、を有する。よって、本実施形態によれば、第2のカバー部材62によって赤外線センサ32を保護することができる。
ここで、メインロープ23における折り返しの頂点23bでは、メインロープ23に掛かる張力が不安定になりやすく、メインロープ23の張り具合が安定し難い。一方、メインロープ23における頂点23b以外の部分は、頂点23bに比べて、張力が安定しやすく、張り具合が安定しやすい。このため、本実施形態では、上述のとおり、赤外線センサ32は、メインロープ23における折り返しの頂点23bの鉛直方向上方から外れた位置に配置されている。よって、本実施形態によれば、メインロープ23の伸びの検査の精度が向上する。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
図10は、実施形態の第1の変形例にかかる巻上機および巻上機の周辺の一例を示す正面図である。図10に示すように、第1の変形例では、複数の赤外線センサ32が、第2のカバー部材62の縦壁62cに固定されている。すなわち、複数の赤外線センサ32は、メインロープ23の巻き掛け部(シーブ24)の側方に配置されている。よって、本変形例によれば、メインロープ23の伸びの検査の精度が向上する。
図11は、実施形態の第2の変形例にかかる巻上機および巻上機の周辺の一例を示す正面図である。図11に示すように、第2の変形例では、複数の赤外線センサ32が、第1のカバー部材61の天壁61aに固定されている。すなわち、複数の赤外線センサ32は、メインロープ23の巻き掛け部(シーブ24)の上方に配置されている。
上述の実施形態のロープ検査システム30は、CPUなどの制御装置と、ROMやRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
実施形態のロープ検査システム30で実行されるロープ検査プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態のロープ検査システム30で実行されるロープ検査プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のロープ検査システム30で実行されるロープ検査プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、本実施形態のロープ検査プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本実施形態のロープ検査システム30で実行されるロープ検査プログラムは、上述した各部(起動部、センサ制御部、情報収集制御部、情報処理部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からロープ検査プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、起動部、センサ制御部、情報収集制御部、情報処理部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
また、ロープ検査システム30は、複数のサーバやPC(Personal Computer)やその他の装置を含むものでも良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
20…エレベータ、21…乗りかご、23…メインロープ(ロープ)、23a…部分、23b…頂点、24…シーブ、25…モータ、30…ロープ検査システム、32…赤外線センサ、35…情報処理部(検査部)、51…マーク、60…カバー、61…第1のカバー部材、62…第2のカバー部材。

Claims (2)

  1. エレベータの乗りかごを昇降させるロープにおけるシーブに巻き掛けられた部分および前記シーブを覆うカバーと、
    前記カバーに設けられ、前記ロープに赤外線を照射して前記赤外線の反射光を受光することにより、前記ロープに所定の間隔で設けられたマークを検出する赤外線センサと、
    前記赤外線センサによる前記マークの検出結果に基づいて、前記ロープの伸びを検査する検査部と、
    を備え
    前記カバーは、
    前記シーブを回転させるモータに固定されるとともに、前記赤外線センサが固定された第1のカバー部材と、
    前記第1のカバー部材に着脱可能に固定され、前記赤外線センサの前記ロープとは反対側から前記赤外線センサを覆った第2のカバー部材と、
    を有した、エレベータのロープ検査システム。
  2. 前記ロープは、前記シーブの上側で折り返され、
    前記赤外線センサは、前記ロープにおける折り返しの頂点の鉛直方向上方から外れた位置に配置された、請求項1に記載のエレベータのロープ検査システム。
JP2019217125A 2019-11-29 2019-11-29 エレベータのロープ検査システム Active JP6864066B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019217125A JP6864066B1 (ja) 2019-11-29 2019-11-29 エレベータのロープ検査システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019217125A JP6864066B1 (ja) 2019-11-29 2019-11-29 エレベータのロープ検査システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6864066B1 true JP6864066B1 (ja) 2021-04-21
JP2021084796A JP2021084796A (ja) 2021-06-03

Family

ID=75520959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019217125A Active JP6864066B1 (ja) 2019-11-29 2019-11-29 エレベータのロープ検査システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6864066B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102705382B1 (ko) * 2022-04-27 2024-09-11 주식회사 아이콘스 시브하우징과 촬영수단을 활용한 크레인 와이어 이탈 감시 장치

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5182692B2 (ja) * 2008-03-13 2013-04-17 東芝エレベータ株式会社 マシンルームレスエレベータの巻上機カバー装置
JP2010058873A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Nippon Otis Elevator Co エレベータのドア安全装置
JP6449376B2 (ja) * 2017-06-09 2019-01-09 東芝エレベータ株式会社 エレベータ
JP6445657B1 (ja) * 2017-11-08 2018-12-26 東芝エレベータ株式会社 エレベータのロープ検査システム
JP6469826B1 (ja) * 2017-12-21 2019-02-13 東芝エレベータ株式会社 エレベータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021084796A (ja) 2021-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6542416B1 (ja) ロープ検査システム、ロープ検査方法、およびプログラム
JP6864066B1 (ja) エレベータのロープ検査システム
JP5704700B2 (ja) エレベータの制御装置及び感知器
KR20170057317A (ko) 진동-기반 승강기 인장 부재 마모 및 수명 모니터링 시스템
JP6329304B1 (ja) ロープ検査装置
JP4896692B2 (ja) メインロープ異常検出装置およびそれを備えたエレベータ装置
JP6321245B1 (ja) エレベータ保守作業支援システム
JPWO2011158871A1 (ja) エレベータ用ワイヤロープの損傷監視方法及びエレベータ用ワイヤロープの損傷監視装置
JP2007230731A (ja) エレベータの異常検出装置
JP4994633B2 (ja) エレベータの自動点検装置
WO2020079842A1 (ja) エレベーターのブレーキ装置異常診断システム
JP5692825B2 (ja) エスカレータ
JP4412175B2 (ja) エレベーター用調速器
JP6321246B1 (ja) エレベータ保守作業支援システム
JP2018002431A (ja) エレベーターの状態診断装置、またはエレベーター
CN111225868B (zh) 电梯的绳索张力确认装置以及电梯的绳索张力确认系统
JP2003112862A (ja) エレベータ振動監視装置
JP5535441B2 (ja) エレベータの管制運転装置
JP6982143B1 (ja) ロープ検査装置
CN113329963A (zh) 在井道中进行维护作业时不进行自动运转的电梯的控制系统
JP2007099494A (ja) エレベータ調速機の動作試験装置
WO2020245969A1 (ja) エレベーター装置
JP7322204B2 (ja) エレベータの診断システムおよび診断方法
JP3759692B2 (ja) エレベータのつり合いケーブルの監視装置
JP2007137606A (ja) エレベータの環境監視システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6864066

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150