JP2007261692A - マンコンベアの制御盤用昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペース化されたマンコンベアの主枠内に備えられた制御盤であっても、容易に主枠外へと移動させることができるマンコンベアの制御盤用昇降装置を得る。
【解決手段】マンコンベアの主枠1内に配置された制御盤18と、常時は制御盤18の上方を覆い、要時に制御盤18の上方を開口させる蓋と、主枠1内に回動自在に立設され、常時に蓋より下方に配置された回動体20と、回動体20に形成されたネジ部に螺嵌され、回動体20が回動することによって回動体20に沿って昇降する昇降体21と、昇降体21に設けられ、制御盤18を支持する支持体22と、を備え、要時に回動体20を回転させて、制御装置18の一部又は全部を、常時における蓋の位置よりも上方に移動させる。
【選択図】図14

Description

この発明は、マンコンベアの保守点検時等に、制御盤の一部又は全部を主枠外へと移動させる制御盤用昇降装置に関するものである。
近年、エスカレータや動く歩道等といったマンコンベアは省スペース化が要求され、例えば、エスカレータを納めるための建築側の開口寸法(主枠の水平方向距離)の縮小が強く要求されている。なお、エスカレータでは、その傾斜角度により傾斜部の水平方向距離は決まってしまうため、建築側の開口寸法の縮小を実現するには、上部機械室及び下部機械室を省スペース化させる必要があった。
しかし、エスカレータの上下部機械室には各種機器類が設置されており、特に、上部機械室には、踏段を駆動するための駆動機や、駆動スプロケット、駆動機に電力を供給したり運転や停止等の各種指令を出力したりする制御盤等の各種機器類が設置されている。このため、機械室の占有スペースを縮小させて上記機器類を配置すると、エスカレータの保守点検時に、保守作業員が機械室内に入り込んで作業をするのに十分な空間を確保することができないという問題が発生していた。
かかる問題に対しては、マンコンベアの制御盤を保守点検等する場合に、上部機械室の上方を塞いでいるマンホールカバーを取り外した後、外部から搬入した簡易リフトや人力等によって制御盤を主枠外に持ち上げて動作確認等の作業を行うことも考えられる。しかし、簡易リフトを外部から搬入する場合には、作業時間や費用等が大幅に増加したり、エスカレータの周囲の状況によっては簡易リフトの設置が困難であったりする等の問題があった。また、制御盤の持ち上げを人力で行う場合には、制御盤の重量が大きく、保守作業員等に対して過度の負担が掛かるといった問題も生じていた。
なお、エスカレータの制御盤を主枠外へと移動させる従来技術として、保守点検時に、保守作業員が制御盤と踏段との間にワイヤを連結した後、踏段を駆動する駆動機の出力軸を手動で一方向に回転させて踏段を移動させることにより、制御盤を主枠内外へ昇降させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−338882号公報
特許文献1記載のものでは、エスカレータの制御盤を主枠外へと移動するに際し、外部から簡易リフトを搬入したり、複数の作業員によって制御盤を人力で持ち上げたりする必要がなく、上述した問題を解決することは可能となる。しかし、踏段を駆動する駆動機は、通常、制御盤と共に上部機械室内に設置されるため、駆動機の出力軸にハンドル等を設置するための空間やハンドルを手動で回転させるための作業空間が上部機械室内に必要となり、省スペース化の妨げとなるとともに、上部機械室内の機器類の配置に制限が加わってしまうという問題があった。
また、ワイヤを制御盤と踏段とに連結する等の大掛かりな作業が必要であったり、省スペース化された上部機械室にあっては、駆動機の出力軸に取り付けられたハンドルを無理な体勢で回転させなければならない等、制御盤を昇降させる際に作業性が悪いという問題もあった。さらに、ワイヤが連結された1つの踏段に過大な負荷が掛かるため、踏段自体や踏段と踏段チェーンとの連結部等が破損する恐れもあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、省スペース化されたマンコンベアの主枠内に備えられた制御盤であっても、容易に主枠外へと移動させることができるマンコンベアの制御盤用昇降装置を提供することである
この発明に係るマンコンベアの制御盤用昇降装置は、マンコンベアの主枠内に配置された制御盤と、常時は制御盤の上方を覆い、要時に制御盤の上方を開口させる蓋と、主枠内に回動自在に立設され、常時に蓋より下方に配置された回動体と、回動体に形成されたネジ部に螺嵌され、回動体が回動することによって回動体に沿って昇降する昇降体と、昇降体に設けられ、制御盤を支持する支持体と、を備え、要時に回動体が回転することにより、制御装置の一部又は全部が、常時における蓋の位置よりも上方に移動するものである。
この発明は、マンコンベアの主枠内に配置された制御盤と、常時は制御盤の上方を覆い、要時に制御盤の上方を開口させる蓋と、主枠内に回動自在に立設され、常時に蓋より下方に配置された回動体と、回動体に形成されたネジ部に螺嵌され、回動体が回動することによって回動体に沿って昇降する昇降体と、昇降体に設けられ、制御盤を支持する支持体と、を備え、要時に回動体が回転することにより、制御装置の一部又は全部が、常時における蓋の位置よりも上方に移動する構成としたことで、省スペース化されたマンコンベアの主枠内に備えられた制御盤であっても、容易に主枠外へと移動させることができる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエスカレータの構成を示す全体側面図である。なお、この発明に係るマンコンベアの制御盤用昇降装置は、エスカレータや動く歩道等といった各種マンコンベアに対応し得るものであるが、以下においては一例として上りのエスカレータについて説明し、その他のマンコンベアについての説明は省略する。
図1において、1は隣接する上下階床間に架け渡されて、エスカレータの自重及び積載荷重を支持する主枠、2は下部乗降口(乗り口)、3は上部乗降口(降り口)、4は主枠1の下端部内に形成された空間からなり、下部乗降口2の下方に配置された下部機械室、5は主枠1の上端部内に形成された空間からなり、上部乗降口3の下方に配置された上部機械室、6は下部乗降口2の床面に形成された下部機械室4に通じる開口部を塞ぐ下部マンホールカバー、7は上部乗降口3の床面に形成された上部機械室5に通じる開口部を塞ぐ上部マンホールカバーである。
8は上部機械室5に設けられた駆動機、9は上部機械室5に回動自在に設けられた駆動スプロケット、10は駆動機8の駆動力を駆動スプロケット9に伝達するため、駆動機8の出力軸と駆動スプロケット9とに巻き掛けられた無端状の駆動チェーン、11は駆動スプロケット9の回動軸に設けられて、この駆動スプロケット9に連動して回動する上部踏段スプロケット、12は下部機械室4に回動自在に設けられた下部踏段スプロケット、13は上部踏段スプロケット11と下部踏段スプロケット12とに巻き掛けられた無端状の踏段チェーン、14は踏段チェーン13に一定間隔毎に取り付けられた踏段軸(図示せず)に設けられ、駆動機8の駆動力によって移動する踏段チェーン13に連動して下部乗降口2及び上部乗降口3間を循環移動する踏段、15は主枠1の両側に立設されて踏段14の両側に配置された欄干、16は欄干15に支持され、上端部が踏段14の往路側に同期するように下部乗降口2及び上部乗降口3間を循環移動する移動手摺、17は駆動機8の駆動力を移動手摺16に伝達する移動手摺駆動装置である。
また、18は上部機械室5に設けられ、駆動機8に電力を供給したり運転や停止等の各種指令を出力したりする制御盤、19は上部機械室5に設けられ、制御盤18を支持するとともに、制御盤18の一部又は全部を主枠1外へと移動(昇降)させる昇降装置である。なお、昇降装置19の詳細な構成については後述する。ここで、上記上部マンホールカバー7は、特許請求の範囲における蓋からなり、エスカレータの乗客を運搬する通常運転時等の常時は制御盤18の上方を覆って上部乗降口3の床面の一部を形成し、制御盤18の保守点検時等の要時に上部乗降口3の床面から取り外されて制御盤18の上方を所定の範囲に渡って開口させる。即ち、上部マンホールカバー7が塞ぐ上記開口部は、制御盤18の直上部に形成されている。
また、図1に示すエスカレータは、このエスカレータを納めるための建築側の間口寸法(図1におけるL寸法)を縮小させるため、上部機械室5内に設置される機器類の中でも特に大型な機器である駆動機8と制御盤18とが、上部機械室5内において上部乗降口3の間口方向に並設されている。そして、かかる配置により、図1に示すLu寸法が短縮さられてエスカレータの省スペース化が図られている。
次に、上部機械室5に設けられた上記昇降装置19の構成について詳説する。図2は図1に示すエスカレータの要部側面図、図3は図2におけるA−A矢視図、図4は図1に示すエスカレータの要部平面図である。ここで、図2乃至図4は上部機械室5の内部を示したものであり、図4は上部マンホールカバー7が取り外された状態を示している。また、図5はこの発明の実施の形態1における昇降装置の要部正面図、図6は図5におけるB−B矢視図、図7は図5におけるC−C矢視図であり、図5においては、制御盤18の記載が省略されている。
図2乃至図4において、上述の通り、上部機械室5には、踏段14を駆動する駆動機8と制御盤18とが上部乗降口3の間口方向に並設され、制御盤18は、昇降装置19により所定範囲内を昇降自在に支持されている。ここで、20は制御盤18が配置された上部機械室5内に回動自在に立設され、常時に上部マンホールカバー7より下方に配置された回動体、21は回動体20の上下に渡って形成されたネジ部に螺嵌され、回動体20が回動することによってこの回動体20に沿って昇降する昇降体、22は昇降体21に設けられ、制御盤18を支持する支持体、23は回動体20の上端部に設けられ、常時に上部マンホールカバー7の下方に配置されるとともに、要時に後述する駆動手段(図2乃至図7においては図示せず)が連結されてこの駆動手段の駆動力を回動体20に伝達する駆動力伝達手段を示している。
なお、図8はこの発明の実施の形態1における昇降体の正面図、図9はその平面図、図10はこの発明の実施の形態1における支持体の平面図、図11はその正面図、図12はその側面図、図13はこの発明の実施の形態1における駆動力伝達手段の斜視図である。
図2乃至図13において、上記回動体20は、例えば、上下両端部に段付部24a及び24bが設けられ、段付部24aから段付部24bに至るその中間部に上下に渡ってネジ部が形成されたネジ棒24からなる。ここで、ネジ棒24のネジ部から上方に突出する段付部24aと下方に突出する段付部24bとは、ネジ部よりも小さな径を有する略円柱状を呈し、段付部24a、ネジ部、段付部24bの各軸は、上下に一直線状に配置されている。そして、上記ネジ棒24は、段付部24bが受け材25の上面に形成された貫通孔25aに上方から挿通されるとともに、段付部24aが支持金26の上端部に形成された貫通孔26aに下方から挿通されることにより、受け材25及び支持金26間に渡って回動自在に立設される。なお、上記受け材25及び支持金26は、各長手が上部乗降口3の間口方向に配置されて主枠1に固定されており、例えば、受け材25は、断面が略コ字状に形成されて上部機械室5の底面に固定された金属部材から構成される。また、上記支持金26は略L字状を呈し、その下端部が、主枠1を上階床に架け渡すために設けられた支持アングル27の背面にボルト27aによって固定され、上端部がこの支持アングル27から上部機械室5の内部側に向かって水平に突出するように配置される。
また、28はネジ棒24に対して上部乗降口3の間口方向両側に立設された略円柱状を呈するガイド棒であり、ネジ棒24の軸と略平行に配置されている。各ガイド棒28には、その上下両端部に、ネジ棒24に設けられた段付部24a及び24bと同様の構成を有する段付部28a及び28bが設けられている。そして、各ガイド棒28は、下方に突出する段付部28bが上記受け金25の上面に形成された貫通孔25bに上方から挿通されるとともに、上方に突出する段付部28aが上記支持金26の上端部に形成された貫通孔26bに下方から挿通されることにより、受け材25及び支持金26間に渡って立設される。
一方、上記昇降体21は略直方体状を呈し、その中央部にネジ孔21aが上下方向に形成されている。また、ネジ孔21aの両側に、貫通孔21bがネジ孔21aと同じく上下方向に形成されている。そして、上記ネジ孔21aにネジ棒24に形成されたネジ部が螺嵌され、上記各貫通孔21bにガイド棒28が挿通される。即ち、昇降体21はネジ棒24が回動されることにより、ネジ棒24に形成されたネジ部の範囲に渡って昇降する。なお、上記ガイド棒28は、昇降体21の昇降時における回り止め、並びに、昇降体21の傾き防止及び昇降方向の案内の各機能を備えている。また、昇降体21の側面には、各貫通孔21bの両側となる位置に、ネジ孔21cが水平方向に形成されている。
また、上記支持体22は、ボルト29によりその下端部が昇降体21の一側面各端部に固定された略L字状を呈する2つの第1受け金30と、両第1受け金30の上端部上面間に渡って設けられ、上記制御盤18が載置される第2受け金31とから構成される。ここで、上記第1受け金30は、下端部の取付孔30aに挿通されたボルト29が昇降体21のネジ孔21cに螺嵌されることによって昇降体21に強固に固定され、上端部が踏段14側に突出して配置される。なお、32は第1受け金30に設けられた補強材であり、第1受け金30の下端部及び上端部にそれぞれ直交するように固定されている。また、上記第2受け金31は、制御盤18が載置された際に制御盤18下面の前側縁部及び両側縁部が接触する載置面31aが平面視略コ字状を呈するとともに、載置面31aの外周縁部が上方に曲成されて、制御盤18の位置ずれ及び落下を防止する折り返し部31bが、制御盤18下部の前側及び両側の三方を取り囲むように設けられている。
また、上記駆動力伝達手段23は、回動体20を回動するために要時に連結される駆動手段の連結部分に応じた形状を呈しており、例えば、エスカレータの保守作業員の多くが携帯する充電式電気ドリル(図2乃至図13においては図示せず)を連結して回動体20を回動させる場合には、図13に示すように、充電式電気ドリルのチャック部分で掴み易いように、略直方体状を呈する駆動力伝達手段23がネジ棒24の段付部24aの更に上方に設けられる。なお、上記駆動力伝達手段23は、常時は、複数のボルト33によって支持金26の上端部上方に支持された上部マンホールカバー7の直下部に配置される。
上記構成を有するエスカレータでは、常時は支持体22に支持された制御盤18が上部マンホールカバー7に接触することなく上部機械室5内に配置されるように、昇降体21が回動体20のネジ部の最下部まで下降されている。そして、エスカレータの保守点検時等の要時には、先ず、エスカレータの保守作業員により上部乗降口3の床面から上部マンホールカバー7が取り外されて、制御盤18の上方が開口される。上記保守作業員は、上部マンホールカバー7を取り外した後、上部機械室5内に入ることなく、上部乗降口3から駆動手段を駆動力伝達手段23に連結して、回動体20を一方向に回転させる。なお、回動体20の回転によって昇降体21が回動体20に沿って上昇することにより、昇降体21に設けられた支持体22と支持体22に支持された制御盤18とが、昇降体21とともに上昇する。そして、制御盤18は、その上端部側から、上部マンホールカバー7が取り外されたことによって上部乗降口3の床面に形成された開口部を通って、主枠1外へと移動され、最終的にその一部又は全部が常時における上部マンホールカバー7の位置よりも上方に移動される。
なお、図14及び図15は、この発明の実施の形態1におけるマンコンベアの制御盤用昇降装置の動作を説明するための図であり、図14は回動体20を回動するための駆動手段として充電式電気ドリル34が駆動力伝達手段23に連結されて制御盤18が所定の高さまで上昇された場合を、また、図15は上記駆動手段として手動式回転ハンドル35が駆動力伝達手段23に連結されて制御盤18が所定の高さまで上昇された場合を示している。
この発明の実施の形態1によれば、制御盤18が、省スペース化されたエスカレータの上部機械室5内に備えられている場合であっても、制御盤18の一部又は全部を容易に主枠1外へと移動させることができ、保守点検を容易に且つ短時間で実施することが可能となる。即ち、エスカレータの保守作業員は、制御盤18の昇降操作に際し、上部機械室5内に入り込んだり、無理な体勢での作業を強いられたり、大掛かりな作業手順が必要であったりすることもなく、上部乗降口3にいる状態での簡単な操作によって制御盤18を昇降させることができる。特に、回動体20を回動させる駆動手段として充電式電気ドリル34等を使用する場合には、保守作業員に対する負担も大幅に軽減されて、短時間のうちに作業を終了することが可能となる。
また、制御盤18の昇降を案内する回動体20やガイド棒28が上部機械室5内に立設されるため、昇降装置19の設置のための占有スペースが鉛直投影面上大幅に縮小されるとともに、回動体20を回動させる駆動手段を設置するための空間やこの駆動手段を操作する作業空間を上部機械室5内に確保する必要がないため、上部機械室5の省スペース化が容易に実現できて、エスカレータを納めるための建築側の開口寸法を縮小させる要求にも容易に対応することが可能となる。
なお、上記駆動手段が連結される駆動力伝達手段23を回動体20の上端部に設けて、上部マンホールカバー7の直ぐ下方に配置することにより、保守作業員が駆動手段を駆動力伝達手段23に連結する際、及び、駆動力伝達手段23に連結した駆動手段を操作する際の作業性が良く、また、汎用の充電式電気ドリル34等の使用にも容易に対応することが可能となる。
実施の形態2.
図16はこの発明の実施の形態2における昇降装置の要部正面図、図17はその平面図、図18は図16におけるD−D矢視図、図19はこの発明の実施の形態2における支持体の正面図、図20はその平面図、図21はその側面図である。なお、図16においては、制御盤18の記載が省略されている。
図16乃至図21において、実施の形態1と同様に、上部機械室5には、駆動機8と制御盤18とが上部乗降口3の間口方向に並設され、制御盤18は、昇降装置36により所定範囲内を昇降自在に支持されている。ここで、昇降装置36は、上記回動体20と、上記昇降体21と、昇降体21に設けられ、制御盤18を水平方向に移動自在に支持する支持体37と、上記駆動力伝達手段23とを備えている。
上記回動体20は、実施の形態1と同様の構成を有し、例えば、上下両端部に段付部24a及び24bが設けられて、その中間部にネジ部が形成されたネジ棒24からなる。そして、上記ネジ棒24は、段付部24bが受け材25の貫通孔25aに上方から挿通されるとともに、段付部24aが支持金38の上端部に形成された貫通孔38aに下方から挿通されることにより、受け材25及び支持金38間に渡って回動自在に立設される。ここで、上記支持金38は、その長手が上部乗降口3の間口方向に配置されて主枠1に固定されており、その長手方向の幅は、所定の値に設定されている。なお、支持金38は、例えば、略L字状を呈し、支持アングル27の背面にボルト39によってその下端部が固定され、上端部が支持アングル27から上部機械室5の内部側に向かって水平に突出するように配置される。そして、ネジ棒24の両側に立設されたガイド棒28は、各段付部28aが上記支持金38の上端部に形成された貫通孔38bに下方から挿通されてその上端部が支持されている。
また、上記支持体37は、ボルト29によりその下端部が昇降体21の一側面各端部に固定された側面視略L字状を呈する2つの第1受け金40と、両第1受け金40の上端部上面間に渡って設けられ、上記制御盤18が載置される第2受け金41と、第2受け金41の載置面41aに着脱自在に設けられ、水平方向に移動自在に支持された制御盤18の所定方向への水平方向の移動を規制するストッパ42とから構成される。なお、第2受け金41の載置面41aに載置される制御盤18には、その下部に、制御盤18を水平移動させるための移動用コロ18aが回動自在に設けられている。
ここで、上記第1受け金40は、下端部の取付孔40aに挿通されたボルト29が昇降体21のネジ孔21cに螺嵌されることによって昇降体21に強固に固定され、上端部が踏段14側に突出して配置される。なお、43は第1受け金40に設けられた補強材であり、側面視略L字状を呈する第1受け金40の下端部及び上端部にそれぞれ直交するように固定されている。
一方、上記第2受け金41は、平面視略コ字状を呈し、制御盤18が載置された際に移動用コロ18aが接触する載置面41aがその両側に配置される。そして、平面視略コ字状を呈するその外周縁部が上方に曲成されて、制御盤18の位置ずれ及び落下を防止する折り返し部41bが、制御盤18下部の前側及び両側の三方を取り囲むように設けられている。また、第2受け金41は、上記載置面41aが、昇降体21がネジ棒24のネジ部に螺嵌された部分よりも所定距離上方に位置するように配置される。即ち、ネジ棒24が回転されて昇降体21が昇降可能範囲の最上部に達した際に、載置面41aが上部乗降口3の床面よりも上方若しくは略面一となるように、上記第1受け金40及び第2受け金41が構成されている。
また、上記第2受け金41は、その載置面41aの反踏段14側端部が、上部マンホールカバー7が取り外されることにより制御盤18の上方に形成された開口部の縁部44と、平面視僅かな間隙を有して対向するように反踏段14側に延設されている。したがって、制御盤18を上昇させた際に第2受け金41と支持金38とが衝突することのないように、支持金38の両側には、第2受け金41の幅(図16におけるG1及びG2)よりも大きな幅を有する凹所(図16におけるH1及びH2)が形成されている。
なお、第2受け金41の各載置面41aには、載置面41aに載置された制御盤18の反踏段14側にストッパ42を取り付けるための取付孔41cが形成されており、例えば、図22に示すようなストッパ42の段付部42aが挿入されて、制御盤18の反踏段14側への水平方向の移動を規制する。
上記構成を有するエスカレータでは、常時は支持体37に支持された制御盤18が上部マンホールカバー7に接触することなく上部機械室5内に配置されるように、昇降体21がネジ棒24のネジ部の最下部まで下降されている。なお、かかる状態において、制御盤18の水平方向の移動は、規制部材からなる第2受け金41の折り返し部41bとストッパ42とにより規制されている。そして、エスカレータの保守点検時等の要時には、実施の形態1と同様の手順により、第2受け金41の載置面41aが上部乗降口3の床面と略面一となるまで制御盤18が上昇される。
なお、図23はこの発明の実施の形態2におけるマンコンベアの制御盤用昇降装置の動作を説明するための図であり、制御盤18が、載置面41aと上部乗降口3の床面とが略面一となるまで上昇された状態を示したものである。そして、制御盤18を上記位置まで上昇させた後、ストッパ42を載置面41aから取り外し、図24に示すように、制御盤18を上部乗降口3の床面に水平移動させる。なお、第2受け金41の載置面41aと制御盤18の上方に形成された開口部の縁部44との間に形成される幅Kを可能な限り小さな値に設定することにより、制御盤18の水平移動を容易にすることができる。また、図24における45は、制御盤18に接続された制御ケーブル等を示している。
この発明の実施の形態2によれば、制御盤18の下部に移動用コロ18aが回動自在に設けられて制御盤18が水平方向に移動自在に支持されているため、制御盤18を上方に移動させた後に、この制御盤18を保守作業等のし易い位置に容易に移動させることができ、保守作業時における作業性を更に向上させることができる。また、支持体37の載置面41aが上部乗降口3の床面、即ち、常時における上部マンホールカバー7上面の高さと略面一に配置可能に構成されているため、制御盤18を水平移動させる際の保守作業員の作業負担が大幅に軽減される。なお、その他の構成及び効果は、実施の形態1と同様である。
この発明の実施の形態1におけるエスカレータの構成を示す全体側面図である。 図1に示すエスカレータの要部側面図である。 図2におけるA−A矢視図である。 図1に示すエスカレータの要部平面図である。 この発明の実施の形態1における昇降装置の要部正面図である。 図5におけるB−B矢視図である。 図5におけるC−C矢視図である。 この発明の実施の形態1における昇降体の正面図である。 この発明の実施の形態1における昇降体の平面図である。 この発明の実施の形態1における支持体の平面図である。 この発明の実施の形態1における支持体の正面図である。 この発明の実施の形態1における支持体の側面図である。 この発明の実施の形態1における駆動力伝達手段の斜視図である。 この発明の実施の形態1におけるマンコンベアの制御盤用昇降装置の動作を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるマンコンベアの制御盤用昇降装置の動作を説明するための図である。 この発明の実施の形態2における昇降装置の要部正面図である。 この発明の実施の形態2における昇降装置の要部平面図である。 図16におけるD−D矢視図である。 この発明の実施の形態2における支持体の正面図である。 この発明の実施の形態2における支持体の平面図である。 この発明の実施の形態2における支持体の側面図である。 この発明の実施の形態2におけるストッパを示す斜視図である。 この発明の実施の形態2におけるマンコンベアの制御盤用昇降装置の動作を説明するための図である。 この発明の実施の形態2におけるマンコンベアの制御盤用昇降装置の動作を説明するための図である。
符号の説明
1 主枠、 2 下部乗降口、 3 上部乗降口、 4 下部機械室、
5 上部機械室、 6 下部マンホールカバー、 7 上部マンホールカバー、
8 駆動機、 9 駆動スプロケット、 10 駆動チェーン、
11 上部踏段スプロケット、 12 下部踏段スプロケット、
13 踏段チェーン、 14 踏段、 15 欄干、 16 移動手摺、
17 移動手摺駆動装置、 18 制御盤、 18a 移動用コロ、
19 昇降装置、 20 回動体、 21 昇降体、 21a ネジ孔、
21b 貫通孔、 21c ネジ孔、 22 支持体、 23 駆動力伝達手段、
24 ネジ棒、 24a 段付部、 24b 段付部、 25 受け材、
25a 貫通孔、 25b 貫通孔、 26 支持金、 26a 貫通孔、
26b 貫通孔、 27 支持アングル、 27a ボルト、 28 ガイド棒、
28a 段付部、 28b 段付部、 29 ボルト、 30 第1受け金、
30a 取付孔、 31 第2受け金、 31a 載置面、 31b 折り返し部、
32 補強材、 33 ボルト、 34 充電式電気ドリル、
35 手動式回転ハンドル、 36 昇降装置、 37 支持体、 38 支持金、
38a 貫通孔、 38b 貫通孔、 39 ボルト、 40 第1受け金、
40a 取付孔、 41 第2受け金、 41a 載置面、 41b 折り返し部、
41c 取付孔 42 ストッパ、 42a 段付部、 43 補強材、
44 縁部、 45 制御ケーブル

Claims (5)

  1. マンコンベアの主枠内に配置された制御盤と、
    常時は前記制御盤の上方を覆い、要時に前記制御盤の上方を開口させる蓋と、
    前記主枠内に回動自在に立設され、常時に前記蓋より下方に配置された回動体と、
    前記回動体に形成されたネジ部に螺嵌され、前記回動体が回動することによって前記回動体に沿って昇降する昇降体と、
    前記昇降体に設けられ、前記制御盤を支持する支持体と、
    を備え、
    要時に前記回動体が回転することにより、前記制御装置の一部又は全部が、常時における前記蓋の位置よりも上方に移動することを特徴とするマンコンベアの制御盤用昇降装置。
  2. 回動体の上端部に設けられ、常時に蓋の下方に配置されるとともに、要時に駆動手段が連結されて前記駆動手段の駆動力を前記回動体に伝達する駆動力伝達手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のマンコンベアの制御盤用昇降装置。
  3. 支持体は、制御盤を水平方向に移動自在に支持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマンコンベアの制御盤用昇降装置。
  4. 制御盤の下部に回動自在に設けられた移動用コロと、
    支持体に設けられ、前記制御盤の水平方向の移動を規制する規制部材と、
    を備え、
    前記支持体は、前記制御盤が載置される載置面が、常時における蓋上面の高さと面一に配置可能なことを特徴とする請求項3に記載のマンコンベアの制御盤用昇降装置。
  5. 制御盤は、マンコンベアの乗降口下方となる主枠内に設けられ、前記主枠内において、踏段を駆動する駆動機と前記乗降口の間口方向に並設されたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のマンコンベアの制御盤用昇降装置。
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