JP5572131B2 - エレベーター装置 - Google Patents
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Description
この機械室レスエレベーター装置は、巻上機を乗りかご或いは釣り合い錘の上部に配置する構成と、巻上機を乗りかごと昇降路壁の隙間に配置する構成の2つに大別される。
そして、いずれの構成であっても制御盤は昇降路の壁面付近に設置されているが、通常では制御盤は洪水や大雨によるピット内への冠水を想定して昇降路のピット上方の最下階付近に設置されている。
この専用の作業台を設けたエレベーター装置に関しては、特開2008−44735号公報(特許文献1)にあるように昇降路のピット上部壁面に作業台を設置し、点検作業を行わない場合は作業台を壁面に接するようにたたみ、点検作業を行う場合は作業台を持ち上げて水平状態に維持し、この作業台に作業員が乗って制御盤の点検を行うものであった。
また、場合によっては作業台に作業員の落下防止用柵を取り付けようとすると、作業台に専用の落下防止用柵取り付け金具を準備したり、これに伴って落下防止用柵の取り付け作業が増えたりする問題も新たに発生するようになる。
本発明の他の目的は、落下防止用柵が容易に作業台に取り付けることができるエレベーター装置を提供することにある。
図1は昇降路内に収納されたおエレベーターの構成を説明するための断面図であり、参照番号10は建築物に設けられた昇降路であり内部にエレベーター装置を構成する構成要素が収納されている。
ここで、巻上機13は昇降路10の最下階10Aより下に形成されたピット21の床面に載置されているが、昇降路10の最頂部付近に固定した梁に取り付ける構成としても良い。
メインロープ19は一端が昇降路19の上部壁面に取り付けられ、この一端から出発して釣り合い錘12のプーリ15、第1の中間プーリ18A、巻上機13のシーブ16、第2の中間プーリ18B及び乗りかご11のプーリ14を経て昇降路19の上部壁面にその他端が取り付けられている。
このローピングは2対1ローピングと呼ばれ、動滑車の原理を利用して巻上機13の巻上力を低減しているものである。
係合ピン25は開閉カバー24を制御盤22に収納したとき、開閉カバー24の上側両端部の位置にあるように配置されている。
落下防止用柵枠27は開閉カバー24を制御盤22に収納したとき、開閉カバー24の下側両端部の位置にあるように配置されている。
この理由は、開閉カバー24を収納したとき柵体29が案内溝26の最下端に接触し、開閉カバー24が落下しないようにした状態で、支持アーム30を少なくともこの高さ位置まで回転させることができるようにするためである。
支持アーム30は図2において上側に回転されて所定の角度(実際には水平付近であるが、厳密に水平を保つ必要はない)に達するとステー35によってその位置が維持されるものである。
そして、この支持アーム30の上に開閉カバー24が載せられ作業員の作業台として機能するようになっている。尚、ステー36が無くても支持アーム30を強固に作業位置に維持できればステー35を設ける必要はない。本発明においては基本的にステー35を必要要件とするものではない。
係合ピン25は相互に対向しており、この係合ピン25が制御盤22の案内溝26に収納されて案内溝26の範囲で摺動するものである。
更に、一方の落下防止用柵枠27にねじ孔を形成し、柵体29の一方にねじを切ってこのねじ孔に螺合するように柵体29が固定されている。上述したように、この柵体29は開閉カバー24を制御盤22に収納した状態で開閉カバー24が下方に移動するのを防止する機能も併せ有している。
図6は前回の点検作業を終了した状態を示しており、今回の点検作業において、作業員ははしご等を使ってピット21内に入る。
図2の状態で、先ず作業員は柵体29を落下防止用柵枠27からはずし、落下防止用柵枠27のボルト28を緩めて開閉カバー24と同様に水平状態にして再びボルト28を閉めて開閉カバー24と落下防止用柵枠27を強固に固定する。
このようにして、開閉カバー24を持ち上げて案内溝26に沿って係合ピン25を上方に摺動させ、開閉カバー24が収納された状態になると、落下防止用柵枠27と案内溝26は互いに重なるようになる。
31…アーム支持部、32…回転ピン、33…ステー係合金具、34…ステー係合溝、35…ステー、36…スリット形成部。
Claims (4)
- 昇降路に沿って昇降する乗りかごと、前記乗りかごとメインロープを介して連動され前記昇降路に沿って昇降する釣り合い錘と、前記釣り合い錘と前記乗りかごの間で前記メインロープが巻き掛けられたシーブ及びこのシーブを回転させるモータより構成された巻上機と、前記巻上機等を制御し前記昇降路の最下階付近に設置された制御盤を備えたエレベーター装置において、
前記制御盤の両側面に案内溝を形成すると共に、前記両案内溝に案内される係合案内部材を上側両端側に有し、下側を手前に引くことで前記制御盤の下方向に移動し、下側を前記制御盤に近づくように押すことで前記制御盤の上方向に移動して前記制御盤を開閉する開閉カバーを前記制御盤に設け、
前記制御盤の下側の前記昇降路壁面にアーム支持部材を取り付け、このアーム支持部材に回転可能に支持アームを取り付け、
点検作業において、前記支持アームを所定の高さまで回転して固定し、前記案内溝に前記係合部材を案内させながら前記開閉カバーを下側に移動して前記支持アーム上に載置して作業台として使用し、
前記昇降路の底面から前記案内溝の最下端面の高さ位置と、前記昇降路の底面から前記支持アームと前記アーム支持部材の回転支持部分までの高さ位置は略同じであることを特徴とするエレベーター装置。 - 請求項1に記載のエレベーター装置おいて、前記開閉カバーを前記制御盤に収納した状態で、前記開閉カバーの下端に前記案内溝の最下端で前記開閉カバーの落下を防止する落下防止部材を設けたことを特徴とするエレベーター装置。
- 請求項1に記載のエレベーター装置おいて、前記開閉カバーの下側両側端には落下防止用柵枠が回転可能に取り付けられ、前記開閉カバーが前記支持アーム上に載置された状態で前記落下防止用柵枠を前記開閉カバーと略直角になる位置まで回転して固定し、前記落下防止用柵枠に柵体を取り付けて落下防止用柵とすることを特徴とするエレベーター装置。
- 請求項3に記載のエレベーター装置おいて、前記開閉カバーを前記制御盤に収納した状態で、前記柵体は前記案内溝を挿通して前記案内溝の最下端で前記開閉カバーの落下を防止することを特徴とするエレベーター装置。
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