JP6300715B2 - エレベータ用足場装置 - Google Patents

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この発明は、エレベータの昇降路内で行われる昇降路内機器の据付及び保守点検作業と、配線作業と、清掃作業とに用いられる作業員の足場となるエレベータ用足場装置に関するものである。
一般的に、エレベータの昇降路内で行われる作業は、乗りかごの上部に設置された作業床に乗った作業員により行われる。従って、昇降路内のレイアウトを検討するとき、昇降路内機器や配線は、作業床に乗った作業員がアクセスできるように、乗りかごから近い位置に配置する必要がある。
しかしながら、昇降路内に設置する昇降路内機器の数が多い場合、建築躯体の構造によっては、昇降路内機器や配線を所望の位置に配置できない恐れがある。即ち、昇降路内機器や配線が、乗りかごから離れた位置に配置せざるを得ない結果となる。この結果、作業員は、乗りかごから離れた位置で作業を行うことになり、無理な態勢での作業を強いられる場合がある。
昇降路内での作業により主索を交換するために、乗りかごとカウンタウェイトとを対峙させて停止させた後、作業員が、乗りかごの上から作業することで、カウンタウェイト上にエレベータ昇降路内作業足場装置を組み立てる技術が、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたエレベータ昇降路内作業足場装置は、先ず、乗りかごの上からの作業により、カウンタウェイト上にベース部材を固定し、ベース部材の下端部に手摺と足場とを有する枠体を設置し、ベース部材の上端部に天井となる天井部材を設置する。このとき、足場装置は、折りたたまれた状態でカウンタウェイトに取り付けられている。その後、作業員は、ピットまで下げたカウンタウェイトに梯子を固定し、梯子上からカウンタウェイトに取り付けられた足場装置を展開する。
特開2001−39646号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に開示されているエレベータ昇降路内作業足場装置では、組立にかかる工程数が多い。このため、作業員の手間がかかる上に、足場装置の組立作業に時間がかかってしまうという問題があった。また、作業員は、足場装置の組立作業を、乗りかごとカウンタウェイトとを対峙させた状態、即ち、昇降路の中間付近で行うことになる。このため、高所での作業になってしまい、作業の効率化が図れないこととなる。
また、乗りかごにガラス製の窓を有する展望用エレベータにおいては、乗りかごのガラス部分に作業員が乗ることができない。このため、乗りかご上の作業員とカウンタウェイトとの間の距離が広くなってしまう。このような場合も、作業員は、昇降路の中間付近で作業を行う必要があり、作業の効率化が図れないという問題があった。
さらに、特許文献1では、昇降路内の主索の交換作業を想定しており、昇降路内全ての作業性が向上するわけでは無い。例えば、足場装置を展開した場合、乗りかごとカウンタウェイトとは、すれ違うことができなくなるため、展望用エレベータの乗りかごの窓の清掃作業はできない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、足場装置の組立作業を高所で行うことなく、昇降路内での全ての作業性の向上を図ることができるエレベータ用足場装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータ用足場装置は、昇降路内を互いに反対方向へ昇降される乗りかご及びカウンタウェイトのうち、カウンタウェイトに設けられているエレベータ用足場装置であって、昇降路の高さ方向に沿って乗りかごを見たとき、乗りかごの領域から外れた位置で、カウンタウェイトに固定された固定床部、及び乗りかごと対向する固定床部の端部に設けられ、昇降路の高さ方向に沿って乗りかごを見たとき、乗りかごの領域に重なる突出状態と、乗りかごの領域から外れる退避状態との間で変化可能になっている可動床部を備えている。
この発明によれば、エレベータ用足場装置は、カウンタウェイトに設けられた固定床部と、固定床部に設けられ、退避状態と突出状態との間で変化可能な可動床部とを有している。これにより、作業員は、昇降路内で作業を行うとき、カウンタウェイトに常設された固定床部に乗り込むので、高所で足場装置の組立作業を行うことを無くすことができる。
また、固定床部及び退避状態の可動床部は、昇降路の高さ方向に沿って乗りかごを見たとき、乗りかごの領域から外れている。一方、突出状態の可動床部は、昇降路の高さ方向に沿って乗りかごを見たとき、乗りかごの領域に重なっている。これにより、昇降路内での全ての作業に応じて可動床部を退避状態から突出状態に変化させることで、昇降路内での全ての作業性の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベータ用足場装置を備えたエレベータを示す全体図である。 図1のエレベータを上面から見た状態を示す上面視図である。 本発明のカウンタウェイト及び足場装置を示す模式図である。 図3のカウンタウェイト及び足場装置を示す側面図である。
以下、本発明のエレベータ用足場装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ用足場装置を備えたエレベータを示す全体図である。また、図2は、図1のエレベータを上面から見た状態を示す上面視図である。本実施の形態1では、ガラス製の窓を有する昇降路及び乗りかごを用いた展望用エレベータを例に説明する。以下、図1の矢印A方向を昇降路1の高さ方向、図2の矢印B方向を昇降路1の幅方向、図2の矢印C方向を昇降路1の奥行き方向として説明する。
図1に示すように、昇降路1の上部に設けられた機械室には、綱車を有する巻上機2と、巻上機2と距離を置いて配置されたそらせ車3と、エレベータの運行を制御する制御装置4とが設けられている。また、巻上機2及びそらせ車3には、共通の主索5が巻き掛けられている。主索5としては、例えば、ワイヤ、ロープ、または、ベルトが挙げられる。
昇降路1内には、主索5によって、乗りかご6及びカウンタウェイト7が吊り下げられている。乗りかご6は、巻上機2の駆動力によって、図2に示す一対のかご用ガイドレール8a、8bに沿って昇降路1内を昇降される。また、カウンタウェイト7は、巻上機2の駆動力によって、図2に示す一対の錘用ガイドレール9a、9bに沿って、乗りかご6と反対方向に昇降路1内を昇降される。巻上機2の動作は、機械室内に設けられた制御装置4により制御される。
乗りかご6の上部には、作業員が昇降路1内で作業を行う際の足場になるかご用作業床10が設けられている。作業員が昇降路1内で行う作業には、例えば、昇降路内機器の据付及び保守点検作業、配線作業、及び清掃作業が挙げられる。かご用作業床10は、昇降路1の高さ方向に沿って乗りかご6を見たとき、乗りかご6に設けられたガラス製のかご窓部6aを避けて、乗りかご6の上部に設けられている。
また、乗りかご6には、制御装置4と信号の送受信を行うテールコード11が接続されている。なお、図1及び図2には、制御装置4、乗りかご6、及びテールコード11の接続関係は、図示されていない。
一対のかご用ガイドレール8a、8bは、昇降路1の幅方向について互いに対向して設けられると共に、昇降路壁に固定されている。また、図2では、一方のかご用ガイドレール8aにかご側調速機ロープガイド12が設けられ、他方のかご用ガイドレール8bにインダクタプレート13が設けられている場合を例示している。
かご側調速機ロープガイド12は、機械室に設置された図示しない調速機に巻掛けられている調速機ロープが、地震時の揺れで昇降路1内の突起物に引っ掛かることを防止するために設けられている。図2において、かご側調速機ロープガイド12は、昇降路1の奥行き方向について、かご用ガイドレール8aの両端部から突出する一対の取付腕14a、14bのうち、かご出入口15から離れている取付腕14bに設けられている。
インダクタプレート13は、乗りかご6の位置検出用に設けられている。図2において、インダクタプレート13は、昇降路1の奥行き方向について、かご用ガイドレール8bの両端部から突出する一対の取付腕14c、14dのうち、かご出入口15から離れている取付腕14dに設けられている。
図1に示すように、取付腕14a、14b、14c、14dは、それぞれ昇降路1の高さ方向について、互いに距離を置いて複数設けられている。
一対の錘用ガイドレール9a、9bは、昇降路1の幅方向について互いに対向して設けられているとともに、昇降路1の奥行き方向について、かご出入口15から最も離れた昇降路壁に固定されている。また、図2では、一方の錘用ガイドレール9bに錘側調速機ロープガイド16が設けられている。
錘側調速機ロープガイド16は、かご側調速機ロープガイド12と同様で、カウンタウェイト7側に設けられた調速機ロープが、地震時の揺れで昇降路1内の突起物に引っ掛かることを防止するために設けられている。
また、昇降路1内には、主索5、テールコード11、調速機ロープの他にも、複数の配線ケーブル17が、昇降路1の高さ方向に沿って配置されている。図2では、かご用ガイドレール8bが固定されている側の昇降路壁のかご出入口15側に、複数の配線ケーブル17が、配置されている。
ここで、かご用作業床10は、かご窓部6aを避けて設けられているので、昇降路1の奥行き方向についてかご用作業床10よりもかご出入口15から離れた部分、即ち、乗りかご6の後方の昇降路内機器に関して、作業員が作業を行うことが困難な場合がある。なお、昇降路内機器とは、昇降路1内に設置され、エレベータの通常運転に関わる機器を指している。例えば、主索5、乗りかご6、カウンタウェイト7、テールコード11、かご側調速機ロープガイド12、インダクタプレート13、及び配線ケーブル17が挙げられる。
そこで、本発明では、カウンタウェイト7にエレベータ用足場装置20が設けられている。以下の説明では、エレベータ用足場装置20のことを、単に足場装置20と称す。図3は、本発明のカウンタウェイト7及び足場装置20を示す模式図である。また、図4は、図3のカウンタウェイト7及び足場装置20を示す側面図である。
一般的に、カウンタウェイト7は、カウンタウェイト枠70と、カウンタウェイト枠70に支持され、乗りかご6の重量に応じて調整された複数枚のカウンタウェイト片71とを有している。また、カウンタウェイト7の下端部には、カウンタウェイト非常止め72が設けられている。本発明では、カウンタウェイト7に足場装置20を取り付けることで、足場装置20の重量が、カウンタウェイトとして加算されることとなる。従って、カウンタウェイト片71は、足場装置20の重量を考慮した枚数に設定されている。
カウンタウェイト枠70は、昇降路1の高さ方向について互いに距離を置いて配置された上枠70a及び下枠70bと、上枠70a及び下枠70bの端部間を繋ぐ一対の縦枠70cとを有している。複数のカウンタウェイト片71は、一体に固定された後、下枠70b及び一対の縦枠70cのうちの一方に固定される。
足場装置20は、固定床部21と、可動床部22と、収納式梯子23と、錘用昇降スイッチ24と、安全回路部25とを有している。
固定床部21は、カウンタウェイト片71が固定されているカウンタウェイト枠70及びカウンタウェイト片71の上端部に固定されている。また、固定床部21は、昇降路1の奥行き方向について、乗りかご6とカウンタウェイト7との間、または、カウンタウェイト7と昇降路壁との間のうち、広い空間が確保できる側に突出して設置される。
なお、固定床部21は、乗りかご6とカウンタウェイト7との間及びカウンタウェイト7と昇降路壁との間の両方の空間に突出して設けられていてもよい。ただし、昇降路1の奥行き方向について、乗りかご6とカウンタウェイト7とを対向させたとき、固定床部21は、乗りかご6に接触しないように設けられている。
図1に示すように、本実施の形態1では、固定床部21が、昇降路1の奥行き方向について、カウンタウェイト7と昇降路壁との間に突出するようにカウンタウェイト7に取り付けられている。また、昇降路1の奥行き方向について、乗りかご6と対向する固定床部21の端部は、カウンタウェイト7の端部と同じ位置にくるように固定されている。また、固定床部21は、作業員が乗ることが可能になっている固定床210と、作業員の手摺になる固定手摺211と、を有している。
固定手摺211は、固定床210と乗りかご6とが対向する部分を除いて、固定床210の周囲を囲むように設けられている。固定手摺211は、昇降路1の高さ方向について固定床210から距離を置いて配置された手摺部211a、及び昇降路1の高さ方向について手摺部211aと固定床210とを繋ぐ柵部211bで構成されている。
図2に示すように、本実施の形態1では、固定床部21が矩形の板状になっているので、手摺部211aは、固定床210の3辺を囲むように設けられている。固定手摺211は、作業員が誤って固定床部21から落下することを防止する落下防止柵の機能も有している。
可動床部22は、乗りかご6と対向する固定床部21の端部に回動可能に取り付けられているとともに、縦枠70cに沿って折りたたみ可能になっている。また、可動床部22は、後述する第1回動機構部26及び第2回動機構部27により、縦枠70cに沿って折りたたまれた退避状態(図4のD)から、作業員の作業床になる突出状態(図4のE)との間で変化可能になっている。
可動床部22は、可動床220と、可動手摺221と、可動柵部222と、を有している。図4に示すように、可動床部22が退避状態であるとき、可動床220、可動手摺221、及び可動柵部222は、全て同一平面状に折りたたまれた状態になっている。また、退避状態である可動床部22は、手摺部211aが設けられていない部分の固定床210の手摺及び落下防止柵の機能を有している。
なお、退避状態において可動床220、可動手摺221、及び可動柵部222は、同一平面状に折りたたまれた状態に限るものではなく、昇降路1の高さ方向に沿って乗りかご6を見たとき、乗りかご6の領域に重ならない範囲であれば、ずれていてもよい。
可動床220は、矩形の板状になっており、固定手摺211で囲まれていない固定床210に設けられた第1回動機構部26を回動軸として、縦枠70cに向かって回動可能になっている。また、昇降路1の幅方向について、可動床220の長さは、固定床210の長さと同じになるように設定されている。
図4では、第1回動機構部26は、固定床210上に設けられている。また、第1回動機構部26は、昇降路1の幅方向について、固定床210の両端部に設けられている。従って、図3に示すように、第1回動機構部26は、2つ設けられていることになる。なお、第1回動機構部26は、可動床220を縦枠70cに向かって回動可能にする機構のものであれば、特に制限されない。
また、可動床220は、退避状態では、縦枠70cと平行になっており、昇降路1の奥行き方向について、乗りかご6と対向する退避状態の可動床220の端部は、カウンタウェイト7の端部よりも縦枠70cに近い位置に配置されている。また、可動床220は、突出状態では、縦枠70cと垂直になっており、昇降路1の奥行き方向について、突出状態における可動床220の縦枠70cから離れた端部は、乗りかご6と対向するカウンタウェイト7の端部よりも乗りかご6側に配置されている。なお、昇降路1の高さ方向に沿って乗りかご6を見たとき、突出状態の可動床220は、乗りかご6の領域に重なっている。
可動手摺221は、縦枠70c及び収納式梯子23の収納部231の側面に設けられた第2回動機構部27を回動軸として、縦枠70cに対して回動可能になっている。なお、収納部231については、後述する。また、可動手摺221は、昇降路1の高さ方向について、固定床210から距離を置いて配置されている。可動手摺221は、可動柵部222を介して可動床220と接続されており、可動床220の回動に伴って同時に回動する。
図4では、第2回動機構部27は、可動床部22を突出状態にしたとき、昇降路1の高さ方向について手摺部211aと同じ位置に可動手摺221がくるように、縦枠70cに取り付けられている。従って、可動手摺221は、可動床220が突出状態に移動したとき、昇降路1の高さ方向について手摺部211aと同じ位置に設けられている。なお、第2回動機構部27は、可動手摺221が縦枠70cに向かって回動可能にする機構のものであれば、特に制限されない。
可動手摺221は、突出状態の可動床220の周囲のうち、第1回動機構部26により固定床210に固定された部分を除く部分を囲むように設けられている。本実施の形態1では、可動床220が矩形の板状になっているので、可動手摺221は、可動床220の3辺を囲むように設けられている。
可動柵部222は、縦枠70cから最も離れた可動床220の端部と、縦枠70cから最も離れた可動手摺221の端部とを繋いでいる。また、可動柵部222は、縦枠70cと平行な状態を保持したまま、昇降路1の奥行き方向について、縦枠70cに近づいたり離れたりすることが可能になるように、可動床220の端部及び可動手摺221の端部に対して回動可能に取り付けられている。
従って、可動床部22は、可動床220と可動柵部222との接続部を、可動床220と可動柵部222とが直線状になるように開き、可動手摺221と可動柵部222との接続部を、可動手摺221と可動柵部222の一部とが重なるように折り曲げることで、全て同一平面状に折りたたむことが可能になっている。
なお、図示していないが、縦枠70cと可動手摺221とには、可動床部22を退避状態に保持することが可能な保持機構が設けられている。保持機構には、例えば、永久磁石が挙げられる。
収納式梯子23は、作業員が、昇降路1のピット面から固定床部21に乗り込むときに用いる。乗りかご6の上部に設けられたかご用作業床10には、かご出入口15から乗り込むことができるが、固定床部21には、かご出入口15から乗り込むことができない。そこで、作業員は、カウンタウェイト7を昇降路1のピットまで降下させた後、ピット面から固定床部21に乗り込む。
しかし、高層ビルにおいては、ピット面からカウンタウェイト7までの距離が数メートル離れていることがあり、専用の足場が無ければ、乗り込むことが困難である。そこで、本発明は、収納式梯子23をカウンタウェイト7に内蔵する構造になっている。
収納式梯子23は、上枠70a及び下枠70bに沿う方向について、カウンタウェイト片71と縦枠70cとの間に設けられている。収納式梯子23は、梯子本体230と、梯子本体230を収納する収納部231とを有している。図3に示すように、本実施の形態1では、梯子本体230は、折りたたみ式ではない直線状ものを用いているが、折りたたみ式の梯子でもよい。
収納部231は、下端部が開放された断面略U字型のケースになっている。また、収納部231は、縦枠70cに固定されている。なお、収納部231の内部には、梯子本体230を誘導する誘導レールが設けられていてもよい。また、収納部231は、下端部が開放された筒状のケースでもよい。
梯子本体230は、作業員がピット面からフックの付いた棒状の工具で容易に収納部231から引き出せるような構造になっている。また、図示していないが、梯子本体230の下端部には、収納部231に収納したときに、収納部231と固定される落下防止用の施錠装置が設けられている。施錠装置には、例えば、梯子本体230に設けられた溝部を収納部231に設けられた突起部にはめ込む構造が挙げられる。
また、図示していないが、梯子本体230には、梯子本体230が収納部231から急に飛び出てくることを防止するダンパーも設けられている。
錘用昇降スイッチ24は、乗りかご6のかご用作業床10での作業と同様に、作業員が固定床部21に乗ったまま、昇降路1内での足場装置20の移動を可能にしている。図3では、錘用昇降スイッチ24は、縦枠70cに設けられている。錘用昇降スイッチ24は、設計時に決定される。なお、錘用昇降スイッチ24は、作業員が押すことが可能な位置であればよく、例えば、固定手摺211に設置されていてもよい。
錘用昇降スイッチ24への電源供給及び信号の送受信は、テールコード28を介して制御装置4により制御される。即ち、錘用昇降スイッチ24と制御装置4とは、乗りかご6と同様に、テールコード28により接続されている。
なお、錘用昇降スイッチ24への電源供給は、蓄電池が用いられていてもよい。また、錘用昇降スイッチ24と、制御装置4とは、無線式送受信機により通信可能になっていてもよい。
安全回路部25は、可動床部22が突出状態にあるときに、作業員が誤って錘用昇降スイッチ24によりカウンタウェイト7を移動させることで、可動床部22が乗りかご6や建築梁との衝突することを防止するために設けられている。従って、安全回路部25は、可動床部22が退避状態にあるか否かを確認している。
安全回路部25は、カウンタウェイト枠70に設けられている。安全回路部25には、例えば、接触式のセンサが挙げられる。安全回路部25は、可動床部22が退避状態であるとき、即ち、可動床部22と安全回路部25とが接触しているとき、ON状態である信号を制御装置4に送信している。
一方、安全回路部25は、可動床部22が退避状態ではないとき、即ち、可動床部22が安全回路部25から離れたとき、OFF状態である信号を制御装置4に送信している。なお、安全回路部25は、接触式のセンサに限らず、光学式のセンサでもよい。
制御装置4は、安全回路部25からON状態である信号を受信しているとき、錘用昇降スイッチ24からの移動信号に応じてカウンタウェイト7の移動を許可している。一方、制御装置4は、安全回路部25からOFF状態である信号を受信したとき、錘用昇降スイッチ24からの移動信号に応じたカウンタウェイト7の移動を禁止する。
次に、昇降路1内で作業員が作業を行うとき、作業員が足場装置20に乗る方法及び可動床部22を突出状態にする方法について説明する。先ず、作業員は、エレベータの運転を点検モードに切り換える。その後、昇降路1のピットの位置までカウンタウェイト7を降下させる。
次に、作業員は、ピット面から棒状の工具により収納部231から取り出した梯子本体230を使用して、カウンタウェイト7の固定床部21に乗り込む。この後、作業員は、作業の内容に応じて、可動床部22を退避状態から突出状態にすることができる。
作業員が退避状態の可動床部22を突出状態にするには、固定床210上から可動手摺221を乗りかご6側、即ち、作業員自身から離れる方向に押し出すだけでよい。また、作業員が突出状態の可動床部22を退避状態にするには、固定床210上から可動手摺221を作業員自身に向かって引っ張り上げるだけでよい。
このような実施の形態1によるエレベータ用足場装置は、カウンタウェイトに設けられた固定床部と、固定床部に対して回動可能に設けられ、退避状態と突出状態との間で変化可能な可動床部とを有している。また、固定床部は、昇降路の高さ方向に沿って昇降路内を見たとき、乗りかごの領域内に重ならない位置で、カウンタウェイトに設けられている。
また、昇降路の高さ方向に沿って昇降路内を見たとき、退避状態の可動床部は、乗りかごの領域内に重ならないように設けられており、突出状態の可動床部は、一部が乗りかごの領域内に重なるように設けられている。
このような構成を備えることで、作業員が昇降路内で作業を行うとき、常設されている固定床部に乗り込むので、高所で足場装置の組立作業を行うことを無くすことができる。また、可動床部を作業内容に応じて退避状態から突出状態に変化させることができるので、昇降路内での全ての作業に対応可能にすることができる。この結果、昇降路内での全ての作業性の向上を図ることができる。
また、足場装置は、カウンタウェイト枠内に固定された収納部に収納された梯子本体を有している。これにより、作業員がピット面から固定床部乗り込むときの梯子を外部から持ってくる手間を省くことができる。また、ピット内に梯子の収納スペースを設ける必要を無くすことができる。
さらに、足場装置は、カウンタウェイト枠に設けられた錘用昇降スイッチを有している。これにより、作業員は、固定床部に乗ったまま、昇降路内を移動することができる。
また、足場装置は、可動床部が展開されたか否かを検出する安全回路部を有している。これにより、可動床部が展開したまま、カウンタウェイトが昇降路内を移動することを防止することができる。この結果、昇降路内の乗りかごや建築梁の損傷を防ぐことができる。
なお、上記実施の形態1では、足場装置20を、乗りかご6がガラス製の窓部6aを有する展望用エレベータに用いているが、全面が乗場壁で覆われた通常の乗りかご6を用いたエレベータに用いてもよい。このとき、固定床部21のみで可動床部22が設けられていなくてもよい。この場合、固定手摺211は、固定床210の全ての面を覆うように設けられている。
また、昇降路1内の機器類の配置は、これに限るものではなく、設計に応じて異なる。
また、上記実施の形態1では、可動床部22は、固定床部21に回動可能に設けられているが、これに限るものではない。例えば、固定床部21から乗りかご6側にスライド移動可能なように設けられていてもよい。このようなスライド機構により退避状態と突出状態との間で変化可能な構成とすることによっても、同様の効果を得ることができる。
1 昇降路、4 制御装置、5 主索、6 乗りかご、7 カウンタウェイト、20 足場装置(エレベータ用足場装置)、21 固定床部、22 可動床部、23 収納式梯子、24 錘用昇降スイッチ、25 安全回路部。

Claims (3)

  1. 昇降路内を互いに反対方向へ昇降される乗りかご及びカウンタウェイトのうち、上記カウンタウェイトに設けられているエレベータ用足場装置であって、
    上記昇降路の高さ方向に沿って上記乗りかごを見たとき、上記乗りかごの領域から外れた位置で、上記カウンタウェイトに固定された固定床部、及び
    上記乗りかごと対向する上記固定床部の端部に設けられ、上記昇降路の高さ方向に沿って上記乗りかごを見たとき、上記乗りかごの領域に重なる突出状態と、上記乗りかごの領域から外れる退避状態との間で変化可能になっている可動床部
    を備えている
    エレベータ用足場装置。
  2. 上記固定床部から上記乗りかご及び上記カウンタウェイトの昇降操作を可能とするように上記カウンタウェイトに設けられ、上記カウンタウェイトを所望の位置に昇降移動させる移動信号をエレベータの運行制御を行う制御装置に送信する錘用昇降スイッチ、及び
    上記カウンタウェイトに設けられ、上記可動床部が上記退避状態であるときにON状態となり、退避状態以外の時にOFF状態となる信号を、上記制御装置に送信する安全回路部
    をさらに備え、
    上記制御装置は、上記安全回路部から受信した上記信号がON状態のときには、上記錘用昇降スイッチからの上記移動信号に応じて上記カウンタウェイトの昇降移動を実行し、上記信号がOFF状態のときには、上記錘用昇降スイッチからの上記移動信号に応じた上記カウンタウェイトの昇降移動を禁止する
    請求項1に記載のエレベータ用足場装置。
  3. 上記固定床部に乗り込むときに用いる梯子本体と、上記カウンタウェイトに設けられ、上記梯子本体を収納可能な収納部とを有する収納式梯子をさらに備えている
    請求項1または請求項2に記載のエレベータ用足場装置。
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