JP5895832B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車幅方向に延びてフロントウインドウ部材を下方から支持するカウルパネルと、該カウルパネルの車両後方側に接合される補強部材とを備えた車両の前部車体構造に関する。
従来、歩行者保護性能と、フロントウインドウ部材の振動に起因するこもり音を抑制する性能、いわゆるNVH(Noise Vibration Harshness)性能とを両立させるべく、フロントウインドウ部材を下方から支持するカウルパネルと、該カウルパネルの後端を支持するダッシュアッパパネル等のパネル部材とによって、車両前方側が開口する開断面を形成したいわゆるオープンカウル構造が知られている。
しかしながら、上述したオープンカウル構造を採用した場合、車両前方側が開口した開断面を形成する都合上、カウルパネルの後端をパネル部材で支持する支持部が、必然的に車両後方の車室側に進出する構造になってしまう。このため、カウルパネルの車両後方のスペースが十分確保できなくなり、結果として、車室前方のインテリアデザインの自由度が制限されるという問題があった。
近年、車内に搭載される車両用補機の多様化等により、車室前方のスペースを上記車両用補機の設置スペース等として有効に利用したいというニーズが高まっており、上述したインテリアデザインの自由度は、歩行者保護性能、NVH性能とともに重要な要素となっている。
ところで、従来、上述したオープンカウル構造を採用していないものとして、フロントウインドウ部材を支持する棚部(上面部)と、該棚部から下方に延びる縦壁部及び車両後方側部と、該車両後方側部から前方に延びる底部(下面部)とからなるカウルパネルと、補強部材としての板状のNVブレースとを備えたものが開示されている(下記特許文献1参照)。
下記特許文献1では、カウルパネルの縦壁部及び車両後方側部とNVブレースとで閉断面を形成することによって、フロントウインドウ部材の支持剛性を確保している。また、フロントウインドウ部材に衝突物が衝突する等して上方から衝突荷重が入力されたときには、カウルパネル及びNVブレースが折曲変形することによって、衝突エネルギーを吸収するようになっており、この衝突エネルギー吸収によって、歩行者保護性能を確保している。
特開2009−126480号公報
しかしながら、上記特許文献1では、NVブレースが、フロントウインドウ部材と棚部との接合部より車両前方において縦壁部及び車両後方側部の車両前方側に取付けられているため、このNVブレースは、フロントウインドウ部材の支持剛性に間接的に寄与することしかできない。このため、上記特許文献1では、フロントウインドウ部材の支持剛性が必ずしも十分とは言えず、NVH性能の点で改善の余地があった。
この発明は、インテリアデザインの自由度を向上させつつ、歩行者保護性能を確保し、さらには、NVH性能を向上させることができる車両の前部車体構造を提供することを目的とする。車両の前部車体構造を提供することを目的とする。
この発明の車両の前部車体構造は、車幅方向に延びてフロントウインドウ部材を下方から支持するカウルパネルと、該カウルパネルの車両後方側に接合される補強部材とを備えた車両の前部車体構造であって、上記カウルパネルは、長手方向に垂直な断面視で上記フロントウインドウ部材が接合される上面部と、該上面部から下方に延び、上記フロントウインドウ部材と上記上面部との接合部よりも車両前方に膨出することによって、上方からの荷重入力に伴い折り畳まれるように変形する膨出部と、該膨出部から下方に延びる縦壁部と、該縦壁部の下端から車両前方に延びる下面部とを有し、上記補強部材は、その上部に、上記上面部の下側に接合される第1接合部、下部に、上記縦壁部の後側に接合される第2接合部を有するとともに、上記第1接合部と上記第2接合部との間に、車両後方へ突出する折曲部を有し、上記第1接合部が、上記フロントウインドウ部材と上記上面部との接合部の近傍で上記上面部と接合され、上記折曲部が、上記フロントウインドウ部材と上記上面部との接合部から上記第2接合部の上端までの上下幅の中央部、または中央部より下方に形成されたものである。
この構成によれば、インテリアデザインの自由度を向上させつつ、歩行者保護性能を確保し、さらには、NVH性能を向上させることができる。
詳しくは、フロントウインドウ部材と上面部との接合部よりも車両前方に膨出する膨出部により、カウルパネルの後方のスペースを広く確保することができる。このため、インテリアデザインの自由度を向上させることができる。
そして、カウルパネルの車両後方側に補強部材を接合するとともに、第1接合部を、フロントウインドウ部材と上面部との接合部の近傍で上面部と接合することにより、補強部材を、フロントウインドウ部材の支持剛性に直接的に寄与させることができる。これにより、フロントウインドウ部材の支持剛性、つまりはNVH性能をより向上させることができる。
さらに、フロントウインドウ部材に衝突体が衝突する等して上方から衝突荷重が入力された場合には、膨出部が折り畳まれ、縦壁部が車両後方に倒れるという上下2段階の変形でカウルパネル全体を変形させることができる。このため、カウルパネル全体で衝突エネルギーを吸収することができる。
ここで、補強部材では、折曲部が上下幅の中央部、または中央部より下方に形成されていることにより、第2接合部への接合によって縦壁部に支持される、下端から折曲部までの部位を短くすることができる。この場合、折曲部より上方の部位の変形及び折曲部の車両後方への変位をより円滑にして、補強部材を折り畳むように大きく折曲変形させることができるため、膨出部及び縦壁部の円滑な変形に影響を与えることなく、フロントウインドウ部材の支持剛性を向上させることができる。つまり、膨出部及び縦壁部の円滑な変形によって歩行者保護性能を確保しつつ、NVH性能を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、長手方向に垂直な断面視で、上記フロントウインドウ部材と上記補強部材の上部とのなす角度が略90度であるものである。
この構成によれば、上記断面視で、フロントウインドウ部材と補強部材の上部とのなす角度を略90度に設定して、フロントウインドウ部材を略垂直に支持することで、フロントウインドウ部材の支持剛性、つまりはNVH性能をより向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記補強部材の車幅方向の両端に、車両後方側ほど幅広となるような立縁部が形成されたものである。
この構成によれば、上下方向の荷重に対する補強部材の剛性を高めることができる。これにより、フロントウインドウ部材の支持剛性、つまりはNVH性能をより向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1接合部には、上記補強部材の上部の他の部位よりも車幅方向外側に突出するフランジ部が形成されており、該フランジ部で上記上面部の下側に接合されたものである。
この構成によれば、第1接合部に、補強部材の上部の他の部位よりも車幅方向外側に突出するフランジ部を形成したことにより、第1接合部と下面部の下側との接触面積を増やして、フロントウインドウ部材の支持剛性をさらに向上させることができる。
そして、フランジ部を上面部の下側に接合したことにより、第1接合部と下面部の下側との接合部となる位置に溶接ガンをセットして溶接作業を行う際、補強部材の上部の他の部位が溶接作業の妨げになることを防止でき、溶接作業を行うための作業スペースを大きく確保することができる。
この発明によれば、インテリアデザインの自由度を向上させつつ、歩行者保護性能を確保し、さらには、NVH性能を向上させることができる車両の前部車体構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る前部車体構造を備えた車両の平面図。 図1のX−X線矢視断面図。 図1のY−Y線矢視断面図。 カウルパネルを車両前方かつ上方から見た斜視図。 カウルパネルの底面図。 カウルパネルを車両後方かつ上方から見た斜視図。 (a)は、補強部材を示す斜視図、(b)は、図7(a)のZ−Z線矢視断面図。 カウルパネル及び補強部材の変形状態を示す断面図。 カウルパネル及び補強部材の変形状態を示す断面図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
本実施形態に係る車両1は、その前部において、図1〜図3に示すように、エンジンルーム2を覆うボンネット3と、エンジンルーム2と車室4とを仕切るダッシュパネル5と、該ダッシュパネル5の上方に配設されるカウルパネル6と、該カウルパネル6の前端から車両前方に延びるカウルフロントパネル7と、カウルパネル6に接合された複数の補強部材8とを備えている。なお、図中、矢印Fは車両前方、矢印UPは車両上方を示す。
ボンネット3は、図2、図3に示すように、外表面を構成するアウタパネル31と、エンジンルーム2側の面を構成するインナパネル32とを接合することによって構成されている。また、ボンネット3は、その車幅方向両端の後端部が図示しないヒンジを介して車体に連結されており、このヒンジにより、後端部を中心に開閉自在に支持されている。
ダッシュパネル5は、車幅方向の略全幅に亘って延びることで、上述したように、エンジンルーム2と車室4とを仕切るとともに、カウルパネル6を下方から支持している。
カウルパネル6は、車幅方向に延び、その略全幅に亘ってフロントウインドウ部材9の下端を支持している。また、フロントウインドウ部材9の車幅方向両側の側縁部には、図1に示すように車両後方かつ上方に延びるフロントピラー10、10が設けられており、カウルパネル6の車幅方向両端部の上方には、左右のフロントピラー10、10の下端部がそれぞれ位置している。
カウルパネル6は、図2、図3に示すように、カウルパネル6の長手方向(車幅方向)に垂直な断面視で、上面部61と、該上面部61から下方に延びて車両前方に膨出する膨出部62と、該膨出部62から下方に延びる縦壁部63と、該縦壁部63の下端から車両前方に延びる下面部64とを有しており、全体として略S字状をなしている。
カウルパネル6のうち、上面部61は、フロントウインドウ部材9の傾斜に略対応して車両前方かつ下方に傾斜する傾斜面61aを有している。そして、この傾斜面61aでは、接着剤11によりフロントウインドウ部材9の下端が接合されている。これにより、フロントウインドウ部材9は、カウルパネル6の上面部61に支持されている。
膨出部62は、上記断面視で略C字状をなすように車両前方に膨出しており、本実施形態では、フロントウインドウ部材9と上面部61との接合部(接着剤11)よりも車両前方に膨出している。これにより、フロントウインドウ部材9の上方から衝突荷重等の大きな荷重が入力されたときには、折り畳まれるように変形することが可能になっている。
また、膨出部62では、その前端62aが、図4に示すように、フロントウインドウ部材9の下端の形状に略対応して、車両平面視で中央部ほど車両前方に膨出している。
一方、縦壁部63では、その下端63aが、図4〜図6に示すように、車両平面視で、少なくとも車幅方向の中央部付近に直線状部63a1を有し、この直線状部63a1では、下端63aが車幅方向に略直線状に延びている。
下面部64では、その下側において、図2、図3に示すように、ダッシュパネル5の上端が接合されている。これにより、カウルパネル6が、ダッシュパネル5によって下方から支持されている。そして、ダッシュパネル5と下面部64との接合部が、縦壁部63の直線状部63a1に対し、車両前方に離間した位置に設定されている。
また、下面部64は、図2〜図6に示すように、略水平に配設されており、本実施形態では、縦壁部63と下面部64とのなす角度θ1(図2、図3参照)が、略90度に設定されている。
カウルフロントパネル7は、図2、図3に示すように、上記断面視で、下面部71と、該下面部71の前端から上方に延びる縦壁部72と、該縦壁部72の上端から車両前方に延びる上面部73とを有している。
カウルフロントパネル7では、その下面部71の後端が、カウルパネル6の前端と接合されており、カウルパネル6とカウルフロントパネル7とにより、車幅方向に亘って上部が開口したカウルボックスが形成されている。
補強部材8は、図2、図3、図6、図7に示すように、それぞれその上部、下部に、第1接合部81、第2接合部82を有しており、各接合部81、82が上面部61の下側、縦壁部63の後側に接合されている。これにより、補強部材8は、カウルパネル6の車両後方側に接合されている。
このうち、第1接合部81は、図2、図3に示すように、フロントウインドウ部材9と上面部61との接合部の近傍に接合されている。そして、フロントウインドウ部材9と補強部材8の上部とのなす角度θ2(図2、図3参照)が、上記断面視で略90度に設定されている。
また、補強部材8は、図2、図3、図6に示すように、縦壁部63の直線状部63a1の車幅方向の範囲内において、カウルパネル6(フロントウインドウ部材9)の車幅方向中央部とその両側に合計3箇所配設されている。この補強部材8の配設位置は、フロントウインドウ部材9が振動するときの振動波形を考慮して設定されており、具体的には、上記振動の腹の位置に対応して設定されている。
本実施形態では、上述した補強部材8により、フロントウインドウ部材9を支持するカウルパネル6(上面部61)が補強されている。これにより、フロントウインドウ部材9の支持剛性が確保され、結果として、フロントウインドウ部材9の振動に起因するこもり音を抑制する性能(NVH性能)が確保されている。また、上述したように、フロントウインドウ部材9の振動の腹の位置に対応して補強部材8を配設することにより、フロントウインドウ部材9の振動を、必要最小限の補強部材8の数でより効果的に抑制することが可能になっている。
また、補強部材8は、図2、図3、図6、図7に示すように、それぞれ第1接合部81と第2接合部82との間に、車両後方へ突出する折曲部83を有している。
車幅方向中央部の補強部材8では、折曲部83が、図2に示すように、上記断面視で、フロントウインドウ部材9と上面部61との接合部から第2接合部82の上端までの上下幅Lの中央部Cより下方に形成されている。一方、車幅方向中央部の両側の補強部材8では、折曲部83が、図3に示すように上記上下幅Lの中央部Cに形成されている。
また、補強部材8では、図7(a)に示すように、第1接合部81において、補強部材8の上部の他の部位よりも車幅方向両外側に突出するフランジ部81aが形成されている。図7(a)では、補強部材8(第1接合部81、第2接合部82)のカウルパネル6への接合位置を×印で示しており、補強部材8の上部の第1接合部81では、上述したフランジ部81aがカウルパネル6の上面部61の下側に接合されている。
また、補強部材8は、その車幅方向両端に、図7に示すような立縁部84を有している。この立縁部84は、特に図7(b)に示すように、車両後方側ほど幅広となるように形成されている。
次に、図8及び図9を参照して、フロントウインドウ部材9に対して上方から衝突荷重が入力された場合について説明する。
例えば、図8及び図9に示すように、フロントウインドウ部材9に衝突体αが衝突する等して上方から衝突荷重が入力されると、先ず、図8に示すようにカウルパネル6の膨出部62が折り畳まれるように変形することで、衝突エネルギーが吸収される。
ここで、図8では、補強部材8が、折曲部83を車両後方に変位させながら折り畳まれるように折曲変形しており、この補強部材8の折曲変形によって、膨出部62の円滑な変形に影響が及ばないようになっている。
そして、上記荷重がさらに入力されると、図9に示すように、カウルパネル6の縦壁部63が車両後方に倒れるように変形することで、上記衝突エネルギーがさらに吸収される。また、図9では、補強部材8の折曲変形がさらに進行しており、この補強部材8の折曲変形の進行によって、縦壁部63の円滑な変形に影響が及ばないようになっている。
本実施形態では、上述したように、カウルパネル6が、フロントウインドウ部材9と上面部61との接合部よりも車両前方に膨出することによって、上方からの荷重入力に伴い折り畳まれるように変形する膨出部62を有し、補強部材8が、その上部に、上面部61の下側に接合される第1接合部81、下部に、縦壁部63の後側に接合される第2接合部82を有するとともに、第1接合部81と第2接合部82との間に、車両後方へ突出する折曲部83を有し、第1接合部81が、フロントウインドウ部材9と上面部61との接合部の近傍で上面部61と接合され、折曲部83が、フロントウインドウ部材9と上面部61との接合部から第2接合部82の上端までの上下幅Lの中央部C、または中央部Cより下方に形成されていることで、インテリアデザインの自由度を向上させつつ、歩行者保護性能を確保し、さらには、NVH性能を向上させることができる。
詳しくは、フロントウインドウ部材9と上面部61との接合部よりも車両前方に膨出する膨出部62により、カウルパネル6の後方のスペース、つまりは車室4の前方のスペースを広く確保することができる。このため、インテリアデザインの自由度を向上させることができる。
そして、カウルパネル6の車両後方側に補強部材8を接合するとともに、第1接合部81を、フロントウインドウ部材9と上面部61との接合部の近傍で上面部61と接合することにより、補強部材8を、フロントウインドウ部材9の支持剛性に直接的に寄与させることができる。これにより、フロントウインドウ部材9の支持剛性、つまりはNVH性能をより向上させることができる。
さらに、フロントウインドウ部材9に衝突体αが衝突する等して上方から衝突荷重が入力された場合には、膨出部62が折り畳まれ、縦壁部63が車両後方に倒れるという上下2段階の変形でカウルパネル6全体を変形させることができる。このため、カウルパネル6全体で衝突エネルギーを吸収することができる。
ここで、補強部材8では、折曲部83が上下幅Lの中央部C、または中央部Cより下方に形成されていることにより、第2接合部82への接合によって縦壁部63に支持される、下端から折曲部83までの部位を短くすることができる。この場合、折曲部83より上方の部位の変形及び折曲部83の車両後方への変位をより円滑にして、補強部材8を折り畳むように大きく折曲変形させることができるため、膨出部62及び縦壁部63の円滑な変形に影響を与えることなく、フロントウインドウ部材9の支持剛性を向上させることができる。つまり、膨出部62及び縦壁部63の円滑な変形によって歩行者保護性能を確保しつつ、NVH性能を向上させることができる。
また、上記断面視で、フロントウインドウ部材9と補強部材8の上部とのなす角度θ2を略90度に設定して、フロントウインドウ部材9を略垂直に支持することで、フロントウインドウ部材9の支持剛性、つまりはNVH性能をより向上させることができる。
また、補強部材8の車幅方向の両端に、車両後方側ほど幅広となるような立縁部84を形成したことで、上下方向の荷重に対する補強部材8の剛性を高めることができる。これにより、フロントウインドウ部材9の支持剛性、つまりはNVH性能をより向上させることができる。
また、図7に示すように、第1接合部81に、補強部材8の上部の他の部位よりも車幅方向外側に突出するフランジ部81aを形成したことにより、第1接合部81と下面部61の下側との接触面積を増やして、フロントウインドウ部材9の支持剛性をさらに向上させることができる。
そして、フランジ部81aを上面部61の下側に接合したことにより、第1接合部81と下面部61の下側との接合部となる位置に溶接ガンをセットして溶接作業を行う際、補強部材8の上部の他の部位が溶接作業の妨げになることを防止でき、溶接作業を行うための作業スペースを大きく確保することができる。
ところで、上述した実施形態では、補強部材8が、カウルパネル6の車幅方向中央部とその両側に合計3箇所配設されているが、補強部材8の配設位置、数は必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、補強部材8を、カウルパネル6の車幅方向中央部のみ、車幅方向中央部の両側のみに配設してもよいし、カウルパネル6の車幅方向の略全幅に亘って所定間隔ごとに複数配設するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、車幅方向中央部の補強部材8の折曲部83を、中央部Cより下方、車幅方向中央部の両側の補強部材8の折曲部83を、中央部Cに形成しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、膨出部62及び縦壁部63の円滑な変形に影響を与えないという観点から、全ての折曲部83を中央部Cより下方に形成してもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の、フロントウインドウ部材と上記上面部との接合部の近傍は、接着剤11の近傍に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
6…カウルパネル
8…補強部材
9…フロントウインドウ部材
61…上面部
62…膨出部
63…縦壁部
63a…下端
64…下面部
81…第1接合部
82…第2接合部
83…折曲部
84…立縁部

Claims (4)

  1. 車幅方向に延びてフロントウインドウ部材を下方から支持するカウルパネルと、
    該カウルパネルの車両後方側に接合される補強部材とを備えた車両の前部車体構造であって、
    上記カウルパネルは、長手方向に垂直な断面視で上記フロントウインドウ部材が接合される上面部と、
    該上面部から下方に延び、上記フロントウインドウ部材と上記上面部との接合部よりも車両前方に膨出することによって、上方からの荷重入力に伴い折り畳まれるように変形する膨出部と、
    該膨出部から下方に延びる縦壁部と、
    該縦壁部の下端から車両前方に延びる下面部とを有し、
    上記補強部材は、その上部に、上記上面部の下側に接合される第1接合部、下部に、上記縦壁部の後側に接合される第2接合部を有するとともに、
    上記第1接合部と上記第2接合部との間に、車両後方へ突出する折曲部を有し、
    上記第1接合部が、上記フロントウインドウ部材と上記上面部との接合部の近傍で上記上面部と接合され、
    上記折曲部が、上記フロントウインドウ部材と上記上面部との接合部から上記第2接合部の上端までの上下幅の中央部、または中央部より下方に形成された
    車両の前部車体構造。
  2. 長手方向に垂直な断面視で、上記フロントウインドウ部材と上記補強部材の上部とのなす角度が略90度である
    請求項1記載の車両の前部車体構造。
  3. 上記補強部材の車幅方向の両端に、車両後方側ほど幅広となるような立縁部が形成された
    請求項1または2記載の車両の前部車体構造。
  4. 上記第1接合部には、上記補強部材の上部の他の部位よりも車幅方向外側に突出するフランジ部が形成されており、
    該フランジ部で上記上面部の下側に接合された
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両の前部車体構造。
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