JPH0348946Y2 - - Google Patents

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JPH0348946Y2
JPH0348946Y2 JP1986035665U JP3566586U JPH0348946Y2 JP H0348946 Y2 JPH0348946 Y2 JP H0348946Y2 JP 1986035665 U JP1986035665 U JP 1986035665U JP 3566586 U JP3566586 U JP 3566586U JP H0348946 Y2 JPH0348946 Y2 JP H0348946Y2
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cowl
panel
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、カウルパネル、カウルフロントお
よびダツシユパネルアツパでほぼ閉断面の構造体
を形成し、この構造体にフロントガラスの下端部
が支持される自動車の前部車体構造に関するもの
である。
(従来技術) 一般に、自動車の前部車体構造は、その断面を
第3図に示すように、カウルパネル3、ダツシユ
パネルアツパ5およびカウルフロント4が結合さ
れて閉断面構造12が形成されており、フロント
ガラス2が、その下端部2aをカウルパネル3の
後端部3aに接着されて、上記閉断面構造12に
支持されている。
そして、従来は、カウルパネル3の前端部3b
とカウルフロント4の上端部4bとがスポツト溶
接されずにクリツプ等の結合部材10によつて結
合されている。その結合構造は、たとえば、衝突
時にエンジン11等の後退によつて、上記閉断面
構造12が矢印9で示すように前方から大きな衝
撃荷重を受けたとき、カウルパネル3の前端部3
bとカウルフロント4の上端部4bとが前後方向
に分離する構造とされており、これによつて、衝
突時に、カウルフロント4が変形しても、カウル
パネル3は変形しないようにして、フロントガラ
ス2の破損が防止されていた(たとえば、実開昭
57−70980号公報参照)。
ところが、従来の前部車体構造は、カウルパネ
ル3の前端部3bとカウルフロント4の上端部4
bとを分離可能にするために、複雑な構造とな
り、製造工数が増加するという問題があつた。
特に、ローボンネツト等の観点から、ダツシユ
パネルアツパの後壁上部が、上方に向うに従つて
車体前方に向うように傾斜した第1傾斜部と、該
第1傾斜部に連続し上方に向うに従つて車体後方
に向うように傾斜した第2傾斜部とを有する自動
車の前部車体構造においては、カウルボツクス構
造の内部形状が複雑形状となつて制約を受けるこ
とになることから、その傾向は強い。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたもので、
その目的は、ダツシユパネルアツパの後壁上部
が、上方に向うに従つて車体前方に向うように傾
斜した第1傾斜部と、該第1傾斜部に連続し上方
に向うに従つて車体後方に向うように傾斜した第
2傾斜部とを有する自動車の前部車体構造であつ
ても、簡単な構造で、衝突時のフロントガラスの
破損を防止することにある。
(考案の構成) かかる目的を達成するために本考案にあつて
は、 カウルボツクス構造体がカウルパネルとカウル
フロントとダツシユパネルアツパとで構成され、
前記カウルボツクス構造体にフロントガラスの下
端部が取付けられ、前記ダツシユパネルアツパの
後壁上部が、上方に向うに従つて車体前方に向う
ように傾斜した第1傾斜部と、該第1傾斜部に連
続し上方に向うに従つて車体後方に向うように傾
斜した第2傾斜部とを有する自動車の前部車体構
造において、 前記カウルパネルと前記カウルフロントとは分
離され、 前記第1、第2傾斜部に跨ぐようにして補強部
材が接合されて閉断面構造が形成され、 前記カウルボツクス構造体内に、車幅方向中央
において支持部材が配設され、 前記支持部材は、その後端部が前記第2傾斜部
に沿つた状態で前記カウルパネルと前記ダツシユ
パネルアツパとに挾着され、 前記支持部材の前端部が前記カウルパネルの前
端部に接合されている、 構成としてある。
上述の構成により、カウルボツクス構造体が前
方、つまり、カウルフロント側から大きな衝撃荷
重を受けると、カウルフロントは荷重により変形
するが、カウルパネルは、上記変形するカウルフ
ロントと分離しており、しかも、ダツシユパネル
アツパに対する支持部材の支持強度が、ダツシユ
パネルアツパの後壁上部の形状を利用して形成し
た閉断面構造、第2傾斜部等により向上されて、
支持部材がカウルパネルの剛性を効果的に高める
ことになり、カウルパネルは変形しないことにな
る。このため、ダツシユパネルアツパの後壁上部
が、上方に向うに従つて車体前方に向うように傾
斜した第1傾斜部と、該第1傾斜部に連続し上方
に向うに従つて車体後方に向うように傾斜した第
2傾斜部とを有する自動車の前部車体構造であつ
ても、簡単な構造で、衝突時のフロントガラスの
破損を防止できることになる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
第1図は、前部車体1の平面を示し、図の上方
が車体の前方にあたる。2はフロントガラス、3
は車幅方向へ延在するカウルパネルである。この
カウルパネル3は、−断面図である第2図に
示すように、車幅方向へ延在するカウルフロント
4およびダツシユパネルアツパ5とで、車幅方向
へ延在するカウルボツクス構造体(以下、構造体
と称す)6を形成している。
ここで、カウルパネル3の後端部3aとダツシ
ユパネルアツパ5の後端部5aとがスポツト溶接
され、ダツシユパネルアツパ5の前端部5bとカ
ウルフロント4の下端部4aとがスポツト溶接さ
れ、カウルフロント4とカウルパネル3とは結合
されずに分離している。また、ダツシユパネルア
ツパ5の後壁上部には第1傾斜部5cと第2傾斜
部5dとが形成されており、第1傾斜部5cは、
上方に向うに従つて車体前方に向うように傾斜
し、第2傾斜部5dは、第1傾斜部5cに連続
し、上方に向うに従つて車体後方に向うように傾
斜している。
前記構造体6内には、支持部材15が配設され
ている。支持部材15は、本実施例においては、
サポートパネル7とワイパー(図示せず)を支持
するジヤンクシヨンプレート8とからなり、サポ
ートパネル7の後端部7aはジヤンクシヨンプレ
ート8の前端部に接合されている。上記サポート
パネル7は、その前端部7bがカウルパネルの前
端部3bにスポツト溶接されているが、カウルフ
ロント4には結合されてない。一方、ジヤンクシ
ヨンプレート8は、その後端部が第2傾斜部5d
に沿つた状態でカウルパネル3とダツシユパネル
アツパ5とにより挾着されている。上記サポート
パネル7とジヤンクシヨンプレート8は、第1図
に示すように、構造体6内の車幅方向におけるほ
ぼ中央部にのみ設けられている。また、第2図の
フロントガラス2は、その下端部2aがカウルパ
ネル3の後端部3aに接着されて、上記構造体6
に支持されている。14はフロントガラス2を支
持するための補強部材で、この補強部材14は第
1傾斜部5cと第2傾斜部5dとに跨がるように
接合されており、この第1、第2傾斜部5c,5
dと補強部材14とにより閉断面構造16が構成
されている。
上記構成において、第1図のカウルパネル3の
両端部3cは、通常、ホイールエプロンのアツパ
フレーム13に結合されているために剛性が高
い。また、自動車の衝突時に、第2図の構造体6
が、矢印9で示すように前方、つまり、カウルフ
ロント4側から大きな衝撃荷重を受けると、カウ
ルフロント4は荷重により、変形して衝撃を吸収
するが、カウルパネル3は、上記変形するカウル
フロント4と分離しており、さらには、ダツシユ
パネルアツパ5に対する支持部材15の支持強度
が、ダツシユパネルアツパ5の後壁上部の形状を
利用して形成した閉断面構造16、第2傾斜部5
d等により向上されて、支持部材15がカウルパ
ネル3の剛性を効果的に高めることになり、カウ
ルパネル3は変形しないことになる。したがつ
て、ダツシユパネルアツパ5の後壁上部が、上方
に向うに従つて車体前方に向うように傾斜した第
1傾斜部5cと、該第1傾斜部5cに連続し上方
に向うに従つて車体後方に向うように傾斜した第
2傾斜部5dとを有する自動車の前部車体構造で
あつても、簡単な構造によつて、自動車の衝突時
にフロントガラス2の破損を防止することができ
る。
上記実施例では、サポートパネル7がその後端
部7aをジヤンクシヨンプレート8を介して、ダ
ツシユパネルアツパ5に支持されているが、この
考案はこれに限られるものでなく、上記サポート
パネル7とジヤンクシヨンプレート8とを一体形
成したり、また、上記ジヤンクシヨンプレート8
を利用せずに、サポートパネル7の後端部7aを
延長してダツシユパネルアツパ5に直接結合して
も、上記実施例と同様の効果を奏することができ
る。
また、カウルフロント4とカウルパネル3とは
分離されている結果、カウルフロント4の上端部
4bが振動するおそれがある場合には、上記上端
部4bの一部、たとえば、車幅方向の中心部付近
をカウルパネル3に保持してもよい。
(考案の効果) 以上のようにこの考案によれば、ダツシユパネ
ルアツパの後壁上部が、上方に向うに従つて車体
前方に向うように傾斜した第1傾斜部と、該第1
傾斜部に連続し上方に向うに従つて車体後方に向
うように傾斜した第2傾斜部とを有する自動車の
前部車体構造であつても、簡単な構造によつて、
自動車の衝突時にフロントガラスの破損を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す自動車の前
部車体の平面図、第2図は第1図の−断面
図、第3図は従来の前部車体構造の断面図であ
る。 1……前部車体、2……フロントガラス、3…
…カウルパネル、4……カウルフロント、5……
ダツシユパネルアツパ、6……構造体、7……サ
ポートパネル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 カウルボツクス構造体がカウルパネルとカウル
    フロントとダツシユパネルアツパとで構成され、
    前記カウルボツクス構造体にフロントガラスの下
    端部が取付けられ、前記ダツシユパネルアツパの
    後壁上部が、上方に向うに従つて車体前方に向う
    ように傾斜した第1傾斜部と、該第1傾斜部に連
    続し上方に向うに従つて車体後方に向うように傾
    斜した第2傾斜部とを有する自動車の前部車体構
    造において、 前記カウルパネルと前記カウルフロントとは分
    離され、 前記第1、第2傾斜部に跨ぐようにして補強部
    材が接合されて閉断面構造が形成され、 前記カウルボツクス構造体内に、車幅方向中央
    において支持部材が配設され、 前記支持部材は、その後端部が前記第2傾斜部
    に沿つた状態で前記カウルパネルと前記ダツシユ
    パネルアツパとに挾着され、 前記支持部材の前端部が前記カウルパネルの前
    端部に接合されている、 ことを特徴とする自動車の前部車体構造。
JP1986035665U 1986-03-12 1986-03-12 Expired JPH0348946Y2 (ja)

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JP1986035665U JPH0348946Y2 (ja) 1986-03-12 1986-03-12

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JPS62146682U JPS62146682U (ja) 1987-09-16
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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5895832B2 (ja) * 2012-12-21 2016-03-30 マツダ株式会社 車両の前部車体構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6015062B2 (ja) * 1977-03-22 1985-04-17 株式会社リコー 電子写真乾式トナ−用樹脂被覆キヤリア

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6015062U (ja) * 1983-07-11 1985-02-01 マツダ株式会社 自動車の前部車体構造

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JPS6015062B2 (ja) * 1977-03-22 1985-04-17 株式会社リコー 電子写真乾式トナ−用樹脂被覆キヤリア

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JPS62146682U (ja) 1987-09-16

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