JP2997739B2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JP2997739B2
JP2997739B2 JP6026691A JP6026691A JP2997739B2 JP 2997739 B2 JP2997739 B2 JP 2997739B2 JP 6026691 A JP6026691 A JP 6026691A JP 6026691 A JP6026691 A JP 6026691A JP 2997739 B2 JP2997739 B2 JP 2997739B2
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wheel apron
apron
wheel
suspension
vehicle
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隼次 原崎
捷雄 大場
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の前部車体構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭61−249873号公報
に例示されているように、一般にサスペンションタワー
上部のホイールエプロンはホイールエプロン・レインフ
ォースメントパネルによって車体前後方向に延びる2重
構造の閉断面を形成し、それによって懸架装置から入力
する外力をホイールエプロン全体に効果的に分散させる
ようにした補強構造が多く採用されている。
【0003】この結果、上記ホイールエプロン部は、車
体フロントエンド側から後方側ピラー方向にかけて弱、
強と2段階に剛性の変化するものとなり、先端側弱剛性
部で車両正突時のクラッシュスペースを確保する一方、
中間部から後方の高剛性部でサスペンションタワー固定
のための十分な支持強度とピラー側との安定した接合強
度とを同時に実現することができるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のホ
イールエプロン構造では、先端側の本来低剛性に設定さ
れるべきクラッシュスペース部が本来上下方向に幅が広
く、かつ比較的強度も高いホイールエプロン自体によっ
て形成されているので、必ずしも十分なクラッシュ作用
が得られるとは言い難く、よりクラッシュし易い構造の
ものが望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決することを目的としてなされたものであって、エンジ
ンルームの側壁を構成するホイールエプロンの下縁部
に、車体前後方向に延びるフロントフレームが設けられ
るとともに、該フロントフレームよりも上方位置のホイ
ールエプロンに、ホイールエプロン・レインフォースメ
ントパネル部材が接合されて車体前後方向に延びる閉断
面構造体を形成してなる自動車において、上記ホイール
エプロンに接合されるサスペンションタワーは、その上
部が前記閉断面構造体に連結されるとともに、上記ホイ
ールエプロンはサスペンションタワー前側近傍の所定位
置で切断されている一方、上記ホイールエプロン・レイ
ンフォースメントパネル部材は、ホイールエプロンより
もさらに前方に延びて、その前方に位置するシュラウド
パネルに接合されていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように本発明の自動車の前部車体構造で
は、ホイールエプロンとホイールエプロン・レインフォ
ースメントパネル部材とによって車体前後方向に延びる
閉断面構造体を形成してなる自動車において、上記ホイ
ールエプロンがサスペンションタワー部の前方側シュラ
ウドパネルまでの途中で切断されている一方、上記ホイ
ールエプロン・レインフォースメントパネル部材の方は
上記シュラウドパネルまで延設されていることから、上
記サスペンションタワー部分はホイールエプロンとホイ
ールエプロン・レインフォースメントパネル部材との閉
断面構造の高剛性部となってサスペンションタワーに作
用するサスペンション入力をホイールエプロン部全体に
効果的に分散させる。
【0007】他方、サスペンションタワーの前方部所定
位置からシュラウドパネルまではホイールエプロンが切
除され、上記ホイールエプロン・レインフォースメント
パネル部材の先端側のみが延設されてエプロン部を形成
しているので、容易にクラッシュされ易くなっている。
【0008】
【発明の効果】従って、本発明の自動車の前部車体構造
によると、サスペンションタワーからホイールエプロン
に到るサスペンション応力入力部の強度が向上し、車体
剛性が高くなって車両の操縦安定性が良好になるととも
に車体前部に効果的なクラッシュ作用を生じるクラッシ
ュスペースを設定することができるので車両正突時の衝
撃吸収性能が高くなる。
【0009】
【実施例】図1〜図4は、本発明の実施例に係る自動車
の前部車体構造を示している。
【0010】先ず図1中において、符号1は車体フロン
ト部両サイドに設けられるホイールエプロン(但し、他
方側は図示省略)であり、該ホイールエプロン1は車体
本体側のフロントピラー2の下部2aに対して断面略三
角構造を有して結合され、同フロントピラー2の下部2
a側からフロントエンド側シュラウドパネル3に到る途
中のサスペンションタワー10の前方位置まで車体前後
方向に延設されている。
【0011】該ホイールエプロン1は、例えば図4に示
すように、エンジンルーム4側にワイヤーハーネス5配
設用の配線ダクト6を付設すると同時に上下方向の支持
剛性を高くするための凹溝部(折り曲げ部)7が形成さ
れているとともに、他方車体外側面側にはホイールエプ
ロン・レインフォースメントパネル8が接合され、該ホ
イールエプロン・レインフォースメントパネル8との間
で車体前後方向に延びる所定の閉断面構造体を形成して
いる。該ホイールエプロン・レインフォースメントパネ
ル8は、図示のように先ず後端側8aが上記フロントピ
ラー2の下部2aの壁面まで延びて強固に接合連結され
ているとともに、さらに先端側8bが上記車体フロント
エンド側シュラウドパネル3まで延設されて接合されて
おり、該先端側では上記ホイールエプロン1の形状に対
応して上下に拡幅されて実質的にホイールエプロンの前
端部を形成している。従って、該状態では、上記サスペ
ンションタワー10前方部のホイールエプロン切断端部
1aからシュラウドパネル3までの間は、上記ホイール
エプロン・レインフォースメントパネル8のみとなり、
その下方のフロントフレーム19とフェンダパネル9と
の間には図1〜図3の各々に示すような空きスペース1
7が形成されることになる。そして、該空きスペース1
7の下部開口面は図示のようにマッドガード21で画成
し、その上部にラジエータ用の冷却水貯留サブタンク2
2およびウオッシャー液タンク23などが配設される。
なお、図2の符号25はフロントバンパーを示してい
る。また、上記ホイールエプロン・レインフォースメン
トパネル8の上方側接合縁部は、上記ホイールエプロン
1側凹溝部7の外面に接合されている。
【0012】一方、上記ホイールエプロン1の車体前後
方向中間部のサスペンション設置部に対応して設けられ
た上記サスペンションタワー10は、例えば図4に示す
ように筒形のサスペンションタワーロアパネル10aと
該サスペンションタワーロアパネル10aの上部に一体
化され、上方側にサスペンション取付面部11を形成す
るサスペンションタワーアッパーパネル10bとから構
成されている。そして、上記サスペンションタワーロア
パネル10aの上記ホイールエプロン1側接合縁部14
は上記ホイールエプロン1の縦壁部1bに対して接合一
体化されているとともに上記サスペンションタワーアッ
パーパネル10bのホイールエプロン1側接合縁部12
は上記外面側にホイールエプロン・レインフォースメン
トパネル8の上方側接合縁部が重合されている凹溝部7
の下壁面部7aに対して接合されて一体化されている。
従って、サスペンションタワー10と上記ホイールエプ
ロン・レインフォースメントパネル8とは実質的な連結
状態を保っている。
【0013】従って、以上のように構成されて車体前後
方向に延びるホイールエプロン1とホイールエプロン・
レインフォースメントパネル8との接合体よりなる閉断
面構造体は、上記サスペンションタワー10部分の剛性
が特に高くなり、十分なサスペンション支持強度を実現
することができるようになる。また、該閉断面構造体を
形成する上記ホイールエプロン・レインフォースメント
パネル8はピラー2の下壁面まで延設されているので、
ホイールエプロン1のピラー2側との連結強度も高くな
る。その結果、懸架装置側から作用する応力をホイール
エプロン1とピラー2の全体に効果的に分散させること
ができるようになる。従って、フロント側サスペンショ
ン支持部の車体剛性が大きく向上し、操縦安定性も良好
となる。
【0014】しかも、上記のように閉断面部15を形成
しているホイールエプロン1は上述のように高剛性が必
要であるサスペンションタワー10の前方側所定位置ま
でで切断されており、その先端側は上記ホイールエプロ
ン・レインフォースメントパネル8のみの1枚板構造と
なってシュラウドパネル3まで延びている。従って、シ
ュラウドパネル3からホイールエプロン1の先端部まで
のエプロン部(図1のD)は車体前後方向の剛性が低下
し、クラッシュし易くなる。その結果、車両正突時の衝
撃吸収性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例に係る自動車の前部車
体構造を示す斜視図である。
【図2】図2は、同車体構造の図1のA−A線切断部断
面図である。
【図3】図3は、同車体構造の要部の構成を側方から見
た断面図である。
【図4】図4は、同車体構造の図1のB−B線切断部断
面図である。
【符号の説明】
1はホイールエプロン、3はシュラウドパネル、8はホ
イールエプロン・レインフォースメントパネル、10は
サスペンションタワー、15は閉断面部である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームの側壁を構成するホイー
    ルエプロンの下縁部に、車体前後方向に延びるフロント
    フレームが設けられるとともに、該フロントフレームよ
    りも上方位置のホイールエプロンに、ホイールエプロン
    ・レインフォースメントパネル部材が接合されて車体前
    後方向に延びる閉断面構造体を形成してなる自動車にお
    いて、上記ホイールエプロンに接合されるサスペンショ
    ンタワーは、その上部が前記閉断面構造体に連結される
    とともに、上記ホイールエプロンはサスペンションタワ
    ー前側近傍の所定位置で切断されている一方、上記ホイ
    ールエプロン・レインフォースメントパネル部材は、ホ
    イールエプロンよりもさらに前方に延びて、その前方に
    位置するシュラウドパネルに接合されていることを特徴
    とする自動車の前部車体構造。
JP6026691A 1991-03-25 1991-03-25 自動車の前部車体構造 Expired - Lifetime JP2997739B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210331745A1 (en) * 2018-08-01 2021-10-28 Psa Automobiles Sa Automobile front hinge pillar structure

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210331745A1 (en) * 2018-08-01 2021-10-28 Psa Automobiles Sa Automobile front hinge pillar structure
US11554812B2 (en) * 2018-08-01 2023-01-17 Psa Automobiles Sa Automobile front hinge pillar structure

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