JP4060055B2 - エレベータの整風装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータの運転時の空気の流れによって生じる騒音を抑えるエレベータの整風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、200m、300m級の超高層建築物が建設されるようになり、このような超高層建築物に設置されるエレベータにあっては、かごの昇降に要する時間を従来と同等か、それ以上に短縮するためにその昇降速度の高速化が求められている。そして、エレベータの昇降速度の高速化に伴って様々な問題が浮かび上がってきている。
【0003】
特に、か内に伝播する騒音の問題が顕著であり、その騒音の低減の要求が高まっている。騒音の低減は、今まで以上にエレベータ性能を代表する重要な要素となっている。
【0004】
実験式ではあるが、音圧はかご周りの流速に比例することが分かっているので、かご周りの流速を抑えることが騒音を低減するうえで重要といえる。
【0005】
しかしながら、エレベータの昇降速度の高速化に伴って従来発生しなかった様々な音の問題が現れてきている。例を挙げれば、風切り音やバフ音と呼ばれる騒音が発生するようになってきている。
【0006】
風切り音とは、かごの形状が立方体に近い形状であることから、その端部で空気の流れ(以下、気流という)が乱れ、乱流となったり、気流の巻き込みが発生して騒音となる現象である。
【0007】
また、バフ音とは、かごと各階のホールドアとが近接する関係にあることから、かごがホールドアの部分を通過する度に気流が圧縮され、流速が大きくなって騒音が発生する現象である。
【0008】
そこで、これらの音の問題を解消するために、高速で昇降するエレベータにあっては、かごの上下部に整風装置を取り付けるようになってきている。
【0009】
このエレベータの整風装置は、かごの周りの気流を整えて乱れをなくし、かご周りの風切り音やバフ音を抑えることを主な目的とした装置である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の整風装置は、かごの水平投影面積全体をほぼ完全に覆うカプセル状に構成されており、このためかご上やかご下に取り付けられている各種の機器を保守・点検する際にはその整風装置をかごから取り外さなければならないことが多く、保守・点検の作業が面倒で、能率が大幅に低下するという問題がある。
【0011】
この発明は、このような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、従来と同等の整風機能を有して騒音の発生を抑えることができると共に、かご上やかご下に取り付けられている各種の機器の保守・点検等の作業を容易に能率よく行なうことができるエレベータの整風装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明はこのような目的を達成するために、昇降路内を昇降するエレベータのかごの上下部のうちの少なくとも一方に、かごの一方側と他方側とに分かれて整風機能を有する第1の整風体と第2の整風体とが設けられ、これら第1および第2の整風体がかごから突出する形状となっており、かごの昇降に応じてかごの水平投影面内の空気が、かごの一方側の第1の整風体から他方側の第2の整風体に沿って流動してかごの他方側の外方に流れ出るようにしたことを特徴としているものである。
【0014】
請求項の発明では、第1の整風体が、前面が昇降路の壁面やホールドアとほぼ平行の平面形状であり、背面が整風体の先端部から基端側にわたって湾曲する円弧形状となっていることを特徴としている。
【0015】
請求項の発明では、第1の整風体の側面が、整風体の先端部では幅が狭く、基端部では幅の広い円弧形状となっていることを特徴としている。
【0016】
請求項の発明では、かごの下部に索条物が吊り下げられており、この索条物が整風体に形成された通し穴を通してその下方に垂下されていることを特徴としている。
【0017】
請求項の発明では、通し穴と索条物との間の隙間に詰め部材が詰め込まれ、この詰め部材により前記隙間が密閉されていることを特徴としている。
【0018】
請求項の発明では、第1の整風体の先端部に、側面から見た形状が三角形状をなす通風制御部材が取り付けられ、この通風制御部材の左右の幅が昇降路のホールドアの間口幅より大きくなっていることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0020】
この発明の整風装置は、かごの上部と下部の両方、またはそのいずれか一方に設けるもので、図1ないし図3にはかごAの下部の床下に整風装置を設けた例を示してある。
【0021】
図1は整風装置をかごAの前方斜め下方から見た斜視図、図2はかごAの後方斜め下方から見た斜視図、図3はかごAの側方から見た側面図であり、この整風装置は第1の整風体1と第2の整風体2とで構成されている。
【0022】
これら第1および第2の整風体1,2は、かごAの床下の一方側である前部側と他方側である後部側とに分かれて配置され、これら第1の整風体1と第2の整風体2との間に、かごAの過超速度時にそのかごAを停止させる非常止め装置B等の機器が設けられている。これら機器はかごAの下梁Cに取り付けられている。
【0023】
第1の整風体1は、その前面を構成するフロントパネル3と、側面を構成するサイドパネル4と、背面を構成するバックパネル5と、下面を構成するエンドパネル6とからカプセル状に形成されている。
【0024】
フロントパネル3は、かごAが昇降する昇降路の壁面やその昇降路の途中のホールドアとほぼ平行の平板状をなし、そのほぼ下半部の両側縁は下方に向かって漸次幅狭となる円弧形状となっている。そしてこのフロントパネル3に、その内部を点検する際に開閉する点検パネル3aが設けられている。
【0025】
サイドパネル4は、そのほぼ上半部がフロントパネル3の側縁とほぼ直角に交わる平板状をなし、その下側の下半部がフロントパネル3の両側縁の円弧形状に沿って湾曲する円弧状の曲面となっている。
【0026】
また、バックパネル5は、図3に示すように、整風体1の下端から基端側にわたって緩やかに湾曲する円弧形状となっている。そしてこの整風体1の下端面に通風制御部材7が取り付けられている。この通風制御部材7は、側面から見た形状が下方に向かって先細のほぼ三角形をなし、前面は前記フロントパネル3と面一をなしてそのフロントパネル3に連なり、また背面は僅かに円弧状に湾曲して前記バックパネル5に連なっている。そしてこの通風制御部材7の左右の幅は、昇降路のホールドアの間口幅より大きい関係となっている。
【0027】
第2の整風体2は、その背面を構成するバックパネル10と、側面を構成するサイドパネル11とからなり、第1の整風体1と対向する面が開口する箱形状に形成されている。
【0028】
バックパネル10のほぼ上半部は昇降路の壁面とほぼ平行の平板状で、下半部の両側縁は下方に向かって漸次幅狭となる円弧形状となっている。そしてサイドパネル11は、そのほぼ上半部がバックパネル10の側縁とほぼ直角に交わる平板状をなし、下半部はバックパネル10の両側縁の円弧形状に沿って湾曲する円弧状の曲面となっている。
【0029】
次に、作用について説明する。
【0030】
図4に示すように、かごAが昇降路20内を下降するときには、昇降路20内の空気がそのかごAに対して相対的に上方に流れる。そしてかごAの水平投影面内の空気は、通風制御部材7の背面から第1の整風体1のバックパネル5に沿ってかごAの後部側に向かって円滑に流れる。
【0031】
この気流の一部は、第2の整風体2におけるバックパネル10とサイドパネル11とで囲まれた領域内に入り、これにより図4に破線で示すように、第2の整風体2の第1の整風体1と対向する内側に滞留空気層ができ、この空気層が第1の整風体1と第2の整風体2との間の隙間を埋める擬似的な塞ぎ体となる。
【0032】
このため、通風制御部材7の背面から第1の整風体1のバックパネル5に沿ってかごAの後部側に流れる気流はその滞留空気層の下側を通ってかごAの後方側に円滑に流れ出る。
【0033】
ところで、昇降路20内のかごAは、図5に示すように、かごAの前面が昇降路20の前面側の壁面に近接し、かごAの後面が昇降路20の後面側の壁面と比較的大きな間隔をあけて対向する状態にある。
【0034】
したがって、第1および第2の整風体1,2に沿ってかごAの後方側に向かう気流は、そのかごAの後面と昇降路20の壁面との間の広い面積部分に流出して流速が低下し、この流速の低下により騒音の発生が抑えられ、このためかごA回りで発生する騒音を低減し、静かなエレベータの運転を実現することができる。
【0035】
一方、この発明の整風装置は、かごAの前部側と後部側とに分かれる二つの整風体1,2により構成され、その整風体1,2間に非常止め装置B等の機器が設けられており、このため非常止め装置B等の機器が整風装置により覆われることがなく、その保守・点検等の作業を容易に能率よく行なうことができる。
【0036】
図6は、かごAの床下からテールコードやコンペンロープ等の索条物Dが吊り下げられ、これがかごAの水平投影面内で整風体1のバックパネル5と機械的に干渉する関係にある場合の実施形態であり、バックパネル5にはスリット状の通し穴21が形成され、この通し穴21を通して索条物Dがパックパネル5の下方に垂下されている。そして通し穴21と索条物Dとの間の隙間にゴム材等の弾性体からなる詰め物22が詰め込まれ、この詰め物22によりその隙間が密閉されている。
【0037】
このような構成によれば、かごAから吊り下げられた索条物Dと整風体1のバックパネル5との干渉を避けてその索条物Dを適正に支持することができる。そして通し穴21の位置を選択することにより、索条物DをかごAの動バランスを最適とする位置に吊り下げることができる。
【0038】
また、通し穴21と索条物Dとの間の隙間が詰め物22により密閉されているから、無用な風切り音の発生や空気の流入を抑えることができる。
【0039】
なお、この発明は、整風装置をかごAの下部に設ける場合に限らず、図1ないし図3に示す整風装置を反転する状態でかごAの上部の天井上に設けることも可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、かごの投影水平面内の空気をかごの後方側の広い空間内に円滑に流出させ、その流速の増加を抑えて騒音を的確に低減することができると共に、かご上やかご下に取り付けられている各種の機器の保守・点検等の作業を整風装置によって妨げられることなく容易に能率よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る整風装置の前方斜め下方から見た斜視図。
【図2】本発明の一実施形態に係る整風装置の後方斜め下方から見た斜視図。
【図3】本発明の一実施形態に係る整風装置の側面図。
【図4】整風装置に対する空気の流れについての説明図。
【図5】エレベータの昇降路内の構成を示す平面図。
【図6】本発明の他の実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…第1の整風体
2…第2の整風体
3…フロントパネル
4…サイドパネル
5…バックパネル
7…通風制御部材
10…バックパネル
11…サイドパネル
20…昇降路
21…通し穴
22…詰め部材
A…かご
B…非常止め装置
D…索条物

Claims (6)

  1. 昇降路内を昇降するエレベータのかごの上下部のうちの少なくとも一方に、かごの一方側と他方側とに分かれて整風機能を有する第1の整風体と第2の整風体とが設けられ、これら第1および第2の整風体がかごから突出する形状となっており、かごの昇降に応じてかごの水平投影面内の空気が、かごの一方側の第1の整風体から他方側の第2の整風体に沿って流動してかごの他方側の外方に流れ出ることを特徴とするエレベータの整風装置。
  2. 第1の整風体は、前面が昇降路の壁面やホールドアとほぼ平行の平面形状であり、背面が整風体の先端部から基端側にわたって湾曲する円弧形状となっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの整風装置。
  3. 第1の整風体の側面は、整風体の先端部では幅が狭く、基端部では幅の広い円弧形状となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの整風装置。
  4. かごの下部には索条物が吊り下げられており、この索条物が整風体に形成された通し穴を通してその下方に垂下されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエレベータの整風装置。
  5. 通し穴と索条物との間の隙間には詰め部材が詰め込まれ、この詰め部材により前記隙間が密閉されていることを特徴とする請求項4に記載のエレベータの整風装置。
  6. 第1の整風体の先端部には、側面から見た形状が三角形状をなす通風制御部材が取り付けられ、この通風制御部材の左右の幅が昇降路のホールドアの間口幅より大きくなっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のエレベータの整風装置。
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