JP2014152011A - エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】乗りかごの昇降時における該乗りかご内の騒音レベルを低減することのできるエレベータを提供する。
【解決手段】昇降路内を昇降する乗りかごの出入口を、該出入口の幅方向にスライドして開閉するドアパネルの前面の前記乗りかごの敷居の近傍に、前記乗りかごの昇降方向の高さが変化する傾斜面を備えた整風部材を、前記敷居の前端に沿って設けたことを特徴とする。前記傾斜面は、例えば前記敷居からの高さが該敷居の前縁側から前記ドアパネルの前面側に向けて低く形成され、若しくは前記敷居からの高さが前記ドアパネルの幅方向の一端部から他端部に向けて低く形成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エレベータの乗りかごの上昇時における該乗りかご内の騒音レベルを低減するエレベータに関する。
エレベータの乗りかごが昇降路内を昇降するとき、昇降路内の空気は該昇降路と前記乗りかごとの間を流れる。この際、風路断面積の変化に伴って気流の乱れが発生し、風切り音と称される騒音が生じることがある。このような騒音の発生を軽減するために、前記乗りかごの上部および下部に整風カバーを設けることで、乗りかごの昇降に伴う空気の流れを円滑化することが提唱されている(例えば特許文献1を参照)。
このような騒音の発生を防ぐために、例えば前記乗りかごの敷居下部に整風部材を設けて該乗りかごの昇降に伴う気流を該乗りかごの側方および後方に導くことが提唱されている(例えば特許文献2を参照)。
特開2010−143691号公報 特開2010−163230号公報
ところで前記乗りかごが乗降階に着床したとき、前記乗りかごの敷居と乗場敷居との隙間から物が落ちないように、また車いすや台車の車輪が挟まらないように前記乗りかごの敷居(カーシル)と乗場敷居(ホールシル)との隙間を出来得る限り狭くすることが行われている。この為、前記乗りかごが高速に昇降路内を昇降する際、特に乗場を通過する際、前記乗りかごのドアパネルに沿って流れる空気(走行風)が前記乗りかごの敷居(カーシル)と乗場敷居(ホールシル)との隙間に空気が流れ込む。するとこの隙間に流れ込んだ空気が圧縮され、空気振動に起因する騒音(バフ音)を発生する。
しかし前述した特許文献1,2にそれぞれ開示される技術は、前記乗りかごの上部および/または下部における空気の流れを整流するだけである。この為、前記乗りかごのドアパネルに沿って流れて前記乗りかごの敷居(カーシル)と乗場敷居(ホールシル)との隙間に流れ込む空気に起因する上記騒音(バフ音)の発生には、十分には対処することができないと言う課題がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、乗りかごの昇降時、特に上昇時における該乗りかご内の騒音レベルを低減することのできるエレベータを提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係るエレベータは、昇降路内を昇降する乗りかご本体と、このかご本体の出入口を開閉するドアパネルと、このドアパネルの下方に設置された前記乗りかごの敷居と、この敷居に沿って配置され、前記ドアパネルの外側の面との間に溝を形成するように設けられた整風部材と、を備えることを特徴としている。
好ましくは前記整風部材は、前記ドアパネルの外側の面に対向する傾斜面を備えている。
本発明に係るエレベータによれば、前記乗りかごの上昇時にドアパネルに沿って流れる空気を前記整風部材により前記乗りかごの側方に向けて導き、乗りかごの敷居(カーシル)と乗場側の敷居(ホールシル)との隙間に流れ込む風を減少させることができる。この結果、前記ドアパネルに沿って流れる空気に起因する騒音(バフ音)の発生を抑え、以て乗りかご内の騒音レベルを低減することが可能となる。
エレベータの概略構成を示す正面図。 本発明の第1の実施形態に係るエレベータの要部の概略構成を示す斜視図。 図2に示す整風部材のドアパネルに対する取り付け構造を示す側面図。 ドアパネルと整風部材との関係を示す平面図。 図2に示す整風部材による騒音抑制効果のシミュレーション結果を示す図。 図2に示す整風部材の変形例を示す図。 本発明の第2の実施形態に係るエレベータの要部の概略構成を示す斜視図。 図7に示す整風部材による騒音抑制効果のシミュレーション結果を示す図。 図7に示す整風部材に対する変形例を示す図。 本発明の第3の実施形態に係るエレベータの要部の概略構成を示す斜視図。 図10に示すドアパネルと整風部材との関係を示す平面図。 本発明の第1の応用例を示す斜視図。 本発明の第2の応用例を示す斜視図。 図2に示す整風部材のさらに他の変形例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るエレベータについて説明する。
図1はエレベータの概略構成を示す図で、1は建屋における複数の階床にそれぞれ設けられた乗場2に沿う昇降路、3は前記昇降路2内を昇降する乗りかごである。前記乗りかご3は、前記昇降路1の上部の機械室4に設けられた巻上機5に卷装された主索(メインロープ)6の一端側に懸架され、前記昇降路1内に沿直に敷設されたガイドレール7により案内されて前記昇降路1内を昇降する。尚、図中8は前記主索6の他端側に取り付けられた釣合い錘であり、この釣合い錘8は前記昇降路2内に沿直に敷設されたカウンターレール9に案内されて昇降する。
前記乗りかご3は、図2に示すように箱形の躯体からなり、その前面に開口された出入口を開閉可能にドアパネル11を設けて構成される。このドアパネル11は、前記出入口の上部に設けられたハンガー機構(ドアマシン;図示せず)に懸架され、前記出入口の幅方向にスライド自在に設けられる。尚、図中12は、前記ハンガー機構を覆うヘッドカバーである。またここでは2枚のドアパネル11a,11bを、前記出入口の一側部に重ねて収納して該出入口を開放する片開き型の乗りかご3を例示するが、いわゆる両開き型のものであっても良い。
ちなみに前記2枚のドアパネル11a,11bは、平行に設けられた2条のレールにそれぞれ懸架されて互いに連動してスライド駆動される。そして前記乗りかご3の前面側に位置付けられた前記ドアパネル(高速ドアパネル)11aは、該ドアパネル11bの裏面側に位置付けられた前記ドアパネル(低速ドアパネル)11bよりもスライド幅が長く(略2倍)設定されている。
ここで本発明に係るエレベータが特徴とするところは、前記ドアパネル11(ドアパネル11a)の前面下部の、前記乗りかご3における前記ドアパネル11の前面側に突出した敷居(カーシル)13の近傍に整風部材14を設けた点にある。この整風部材14は、前記出入口を塞ぐ前記2枚のドアパネル11a,11bの展開幅と略等しい幅Lを有し、前記敷居13の前縁部に沿って設けられる。
図3は前記整風部材14の前記ドアパネル11に対する取り付け構造を示す側面図である。この図3に示すように前記整風部材14は前記ドアパネル11aへの取り付け面をなす内側面14aと、前記敷居13の前縁部に同一面に位置付けられる沿直な外側面14bと、前記乗りかご3の昇降方向の高さが変化する傾斜面14cとを備えた、断面略三角形状の部材からなる。特に前記傾斜面14cは、前記敷居からの高さが該敷居の前縁側から前記ドアパネルの前面側に向けて低く形成されている。従って前記ドアパネル11aの前面に取り付けられた前記整風部材14は、図3に示すように前記傾斜面14cと該ドアパネル11(11a,11b)の前面との間に、上方に向けて拡がる開口部を形成する。
尚、図4(a)(b)に前記ドアパネル11(11a,11b)と前記整風部材14との平面的な関係を示すように、前記整風部材14は前記ドアパネル11aに固定されて該ドアパネル11aと一体にスライドするように設けられる。ちなみに前記ドアパネル11a,11bを展開して前記乗りかご3の出入口を塞いだときには、前記整風部材14は該出入口の前方に位置付けられる。このとき、前記ドアパネル11aの前面に固定された前記整風部材14の該ドアパネル11aから突出した部分は、該ドアパネル11aの厚み分を隔てて前記ドアパネル11bの前面に対向配置される。
そして前記ドアパネル11a,11bを幅方向にスライドさせて前記乗りかご3の出入口の一側部に重ねて収納し、これによって前記出入口を開放したときには、前記整風部材14は前記出入口を避けた前記ドアパネル11a,11bの収納位置に位置付けられる。従って前記整風部材14は、前記出入口を介する前記乗りかご3への乗降の邪魔になることがない。但し、この場合、図4(b)に示すように、前記整風部材14の一端部が前記乗りかご3の側部から突出することが否めない。
尚、前記整風部材14の厚み(前記内側面14aと外側面14bとの距離)Dについては、前記乗りかご3の敷居(カーシル)13の前縁部と、前記乗場側の前記昇降路1内に突出した敷居(ホールシル)2aの前端部との隙間W(一般的には10mm程度)よりも大きいことが望ましい。しかし前記乗りかご3の敷居13の前縁部の前記ドアパネル11aの前面からの突出長が前記隙間Wよりも短い場合には、前記整風部材14の外側面14bが前記乗りかご3の敷居13の前縁部から突出しない程度に該整風部材14の厚みDを定めれば十分である。
かくして上述した如くドアパネル11(11a,11b)の前面に前記整風部材14を取り付けたエレベータによれば、前記乗りかご3の上昇時に前記ドアパネル11の前面に沿って流れる空気の多くは、前記整風部材14の傾斜面11cに導かれて該整風部材14と前記ドアパネル11(11a,11b)の前面との間に形成された開口部を介して前記乗りかご3の側部に導かれる。従って前記乗りかご3の敷居(カーシル)13の前縁部と、前記乗場側の敷居(ホールシル)2aの前端部との隙間Wに流れ込む空気流の量が大幅に減少する。この結果、前記敷居13,2aの各前縁部間の隙間Wを通過する風(空気)の圧縮量が少なくなり、これに伴って騒音(バフ音)のレベルも低下する。従って乗りかご3内に伝播する騒音のレベルを大幅に低減することが可能となる。
図5は、前記整風部材14を備えていない従来のエレベータ、および前記整風部材14を備えた第1の実施形態に係るエレベータにおける前記敷居13,2aの各前縁部間の隙間Wを通過する風(空気)の圧縮圧力の変化を対比して示すシミュレーション(流体解析)結果である。この図5に示すシミュレーション結果からも明らかなように、前記整風部材14を備えることで、前記敷居13,2aの各前縁部間の隙間Wを通過する風(空気)の圧力変化を緩やかにし、その変動量を抑えることができるので、その分、前記騒音(バフ音)の発生レベルを低減することができ(図の圧力P)、騒音レベルを低減する上での実用的利点が大である。
尚、前記整風部材14については、例えば図6(a)に示すように、所定厚みの板材を折り曲げ加工して形成したものであっても良い。また或いは、例えば図6(b)に示すように前記整風部材14の傾斜面14cを、前記ドアパネル11の前面側から乗りかご敷居(カーシル)13の前縁側に向けて低く形成しても良い。この図6(b)に示すような傾斜面14cの向きを逆にした場合、前記敷居13,2aの隙間Wに導かれる風(空気)の量自体を低減することはできない。しかし前記傾斜面14cによって前記敷居13,2aの隙間Wに導かれる風(空気)の流れを円滑(スムーズ)にすることができ、風(空気)の急激な圧力変化を低減することができる。この結果、前記騒音(バフ音)の発生レベル(音圧)を低減して乗りかご3内に伝播する騒音のレベルを低減することが可能となる。
図7は本発明の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態は、前述した整風部材14に代えて、前記敷居13からの高さHが前記ドアパネルの幅方向に変化する傾斜面15aを備えた整風部材15を前記ドアパネル11(11a)の前面下部に取り付けたことを特徴としている。前記整風部材15は、図7に示すように前記ドアパネル11の幅方向の一端部から他端部に向けて、前記敷居13からの高さHを低く形成した傾斜面15aを備えた横長の略三角形状の平板体からなる。
この整風部材15は、前述した実施形態と同様に前記ドアパネル11aの前面下部に、前記敷居13の前端部に沿って取り付けられ、前記ドアパネル11aと一体に前記乗りかご3の幅方向にスライド自在に設けられる。そして前記整風部材15は、前記乗りかご3の上昇時に前記ドアパネル11a,11bの前面に沿って流れる空気流を、平板体からなる前記整風部材15の内側面と前記ドアパネル11a,11bとの間に形成された空間部に導き、前記乗りかご3の側部に逃がす役割を担う。従って前記空気流の多くは前記空間部を介して前記乗りかご3の側部に導かれ、これによって前記敷居13,2aの隙間Wに導かれる風(空気)の量が低減される。
しかも前記乗りかご3の上昇時に前記ドアパネル11の前面に沿って流れる空気流は、前記整風部材15における傾斜面15aの高さHの高い左端側において最も早く前記敷居13,2aの隙間Wに導かれて圧縮される。また前記空気流は前記整風部材15の高さHの低い右端側においては最も遅く前記隙間Wに導かれて圧縮される。換言すれば前記敷居13,2aの隙間Wに入り込む空気は、前記整風部材15の左端側と右端側とにおいて、前記整風部材15が乗場2の敷居2aが通過する時間差を経て圧縮される。すると前記隙間Wに入り込んで圧縮された後、前記敷居2aの通過に伴って昇降路内に解放される空気の圧力変動が緩やかになり、空気の圧力変動に伴うバフ音の発生レベル(音圧)が低くなる。
図8は、前記整風部材を備えていない従来のエレベータ、および幅方向に上端の高さが変化する傾斜面15aを有する前記整風部材(傾斜整風部材)15を備えた第2の実施形態に係るエレベータにおける前記敷居13,2aの各前縁部間の隙間Wを通過する風(空気)の圧縮圧力の変化を対比して示すシミュレーション(流体解析)結果である。この図8に示すシミュレーション結果からも明らかなように、前記整風部材15を備えることで、前記敷居13,2aの各前縁部間の隙間Wを通過する風(空気)の圧力変化を時間t1から時間(t1+t2)だけ緩やかにし、その変動量を抑えることができるので、その分、前記騒音(バフ音)の発生レベルを低減することができ、騒音レベルを低減する上での実用的利点が大である。
例えば、乗りかご3の上昇速度が120m/分であり、前記ドアパネル11aの前面に設けられる前記整風部材15の傾斜面15aの左端側と右端側の高さに80mmの差があるとする。すると前記乗りかご3の上昇時に前記整風部材15の左側上端が前記敷居2aに到達した後、その右側上端が前記敷居2aを通過するまでの時間(t2)は、前記高さの差80mm分が通過する時間で、0.04秒となる。この時間分だけ、乗りかご3の上昇に起因する空気の圧力変動が緩やかになり、前記整風部材15がない場合に比べて周波数が低いバフ音が発生することになる。すなわち、人間は、音圧変化量が同じでも、その周波数が低いほど音が小さいと感じる聴感を有していることが知られている。従って前記整風部材15を設けることにより、上記バフ音は騒音レベル(聴感上聞こえる音の大きさ)が低減することになる。また、前記整風部材15の傾斜面15aの左端側と右端側の高さをさらに大きくとることで、バフ音の周波数をより低下させ、バフ音の周波数を人間の可聴周波数(一般的には20Hz〜20kHz)よりも低く抑えることができ、上記バフ音が騒音として伝播することがなくなる。即ち、上記実施形態によれば、バフ音の発生時間を長くすることによってその周波数を低下させ、これによって可聴周波数帯域の騒音の発生を抑えて静音効果を持たせることが可能となる。
尚、前記整風部材15の幅方向に上端の高さが変化する傾斜面15aについては、例えば図9(a)に示すように前記敷居13からの高さが前記ドアパネルの幅方向の中央部からその両端部に向けて低く形成された、いわゆる山型(凸型)形状であっても良い。或いは逆に、図9(b)に示すように前記敷居13からの高さが前記ドアパネルの幅方向の中央部からその両端部に向けて高く形成された、いわゆる谷型(凹型)形状であっても良い。更には上記傾斜面15aを、その幅方向の傾きが緩やかに変化する湾曲面として形成することも可能である。
ところで上述した前述した整風部材15を、図10(a)(b)に示すように、前記2枚のドアパネル11a,11bのそれぞれに対応させて設けた2つの整風部材16,17として実現することも可能である。この第3の実施形態に係る前記2つの整風部材16,17は、前述した第2の実施形態における前記整風部材15を、そのスライド方向に左右に分割し、1つの連続した傾斜面を形成するものからなる。特に前記出入口の左側に位置付けられて前記ドアパネル11aの前面に取り付ける前記整風部材16については、前記出入口の右側に位置付けられて前記ドアパネル11bの前面に取り付ける前記整風部材17の高さの分だけ、その下側を切り取った大きさのものとして実現される。
また前記整風部材17は、前記ドアパネル11bの前面との間に前記ドアパネル11bが進入可能な隙間を形成して該ドアパネル11bに取り付けられる。そして前記各ドアパネル11a,11bをスライドさせて図10(b)に示すように前記出入口を開放したとき、前記各整風部材16,17が上下方向に互いに重なり合うように前記各ドアパネル11a,11bの前面に前記傾斜面の高さ位置を異ならせてそれぞれ設ける。
このようにして前記2枚のドアパネル11a,11bの前面にそれぞれ設けられる前記整風部材16,17によれば、前記ドアパネル11a,11bを展開して前記乗りかご3の出入口を閉じたときには、前述したように前記整風部材16,17が前記敷居13の前端部に沿って敷居13の幅方向に傾斜する傾斜面を形成するので、前述した実施形態と同様に騒音(バフ音)の発生レベルを低減する作用を呈する。
そして前記ドアパネル11a,11bをスライドさせて前記出入口の側部に収納し、該出入口を開放した際には、前記整風部材16,17は図10(b)に示したように上下に重なり合う。そして図11に概略的な平面図を示すように、前記整風部材16,17が前記乗りかご3の側部に大きく突出することがなくなる。従って前記整風部材16,17の設置に要する空間を狭くすることができ、限られた大きさの昇降路1の内部空間を有効に利用して前記前記ドアパネル11a,11bの前面に前記整風部材16,17を取り付けることが可能となる。
ところで前記乗りかご3の前面部には、乗場側のドア装置との係合機構や挟み込み検知用のセンサ等が設置され、前記敷居13の前端部に沿って十分な大きさ、具体的には大きな傾き角度の傾斜面を有する整風部材15,16,17を設置することが困難な場合がある。このような場合、例えば図12に示すように前記乗場敷居2aの下部、具体的には乗場2側の出入口上部に設けられるドア開閉機構の前面に、前記整風部材15と同様な補助整風部材18を、その傾斜面を下側に向けて設けるようにすれば良い。この際、前記補助整風部材18の傾斜面を、前記乗りかご3に設ける前記整風部材15,16,17の傾斜面と逆向きにする。
このような補助整風部材18を設ければ、該補助整風部材18の傾き角度の分だけ前記整風部材15,16,17の傾斜面の傾き角度を等価的に大きくすることができる。従って前記補助整風部材18の下端部に対する前記整風部材15,16,17の傾斜面の傾き角度が大きくなる分、該整風部材15,16,17による騒音(バフ音)の発生レベルおよび発生周波数の低減効果を期待することが可能となる。故に、傾斜面の傾き角度が小さい小型の整風部材15,16,17しか前記ドアパネル11の前面下部に取り付けることができない場合であっても、前記騒音(バフ音)を低減して前記乗りかご3に伝播する騒音を抑制することができる。
尚、前記乗りかご3の下降時においても前記敷居13,2aの各前端部間の隙間Wを通過する風(空気)に起因する騒音(バフ音)が問題となるような場合には、例えば図13に示すように前記乗りかご3の敷居13の下面側に、前述した整風部材15と同様な整風部材19を該敷居13の前端部に沿って設けるようにすれば良い。このような整風部材19によれば、前記乗りかご3の下降時に前記敷居13,2aの各前端部間の隙間Wを通過する風(空気)の流れ和らげることができる。従って前述した実施形態と同様に、前記乗りかご3の下降時における騒音(バフ音)の発生を抑制することが可能となる。
尚、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば前記整風部材14,15,16,17の大きさ・形状については前記乗りかご3の寸法的仕様、特に前記ドアパネル11(11a,11b)の大きさ(幅)、および前記乗りかご3の昇降速度に応じて定めれば良いものである。
例えば、前記整風部材14は、図14(a)に示すように、前記ドアパネル11の前面側に対向する面が凸状となる曲面を形成しても良い。すなわち、図14(a)のX−X´に沿う断面は、図14(b)に示すように、その横断面における傾斜面14c´が直線ではなく曲線形状となっている。
また前記整風部材14,15,16,17の前記ドアパネル11(11a,11b)への取り付け構造についても、該ドアパネル11(11a,11b)のスライド移動を阻害しないようにすれば十分である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 昇降路
2a 敷居(ホールシル)
3 乗りかご
11,11a,11b ドアパネル
13 敷居(カーシル)
14 整風部材
14c 傾斜面
15 整風部材
15a 傾斜面
16,17 整風部材
18 補助整風部材
19 整風部材
上述した目的を達成するべく本発明に係るエレベータは、 昇降路内を昇降する乗りかご本体と、この乗りかご本体の出入り口を開閉するドアパネルと、このドアパネルの下方に設置された前記乗りかごの敷居と、この敷居に沿って前記ドアパネルの外面側に、この外面との間に溝を形成するように設けられ、この溝の前記ドアパネルの外側の面との対向面は上方に向かって前記敷居の前縁側に傾斜する傾斜面を形成する整風部材と、を備えることを特徴とする。

Claims (13)

  1. 昇降路内を昇降する乗りかご本体と、このかご本体の出入口を開閉するドアパネルと、このドアパネルの下方に設置された前記乗りかごの敷居と、この敷居に沿って配置され、前記ドアパネルの外側の面との間に溝を形成するように設けられた整風部材と、を備えることを特徴とするエレベータ。
  2. 前記整風部材は、前記ドアパネルの外側の面に対して傾斜面を備えていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記整風部材の傾斜面は、前記敷居からの高さが前記敷居の前端から前記ドアパネルの前面側に向けて徐々に低くなるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ。
  4. 前記整風部材の傾斜面は、前記ドアパネルの前面側に凸状となる曲面を形成していることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ。
  5. 前記整風部材の前記敷居からの高さは、前記ドアパネルの幅方向に向かって徐々に低くなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載のエレベータ。
  6. 前記整風部材の前記敷居からの高さは、前記ドアパネルの幅方向の中央部から両端部に向けて徐々に低くなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載のエレベータ。
  7. 前記ドアパネルは、面方向に互いに重なり合って前記出入口を開放する複数枚のドアパネルからなり、
    前記整風部材は、前記複数枚のドアパネルのスライドに伴って上下方向に互いに重なり合うように前記各ドアパネルの前面に前記傾斜面の高さ位置を異ならせてそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のエレベータ。
  8. 昇降路内を昇降する乗りかご本体と、このかご本体の出入口を開閉するドアパネルと、このドアパネルの下方に設置された前記乗りかごの敷居と、この敷居に沿って配置され、前記ドアパネルの外側の面に設けられた整風部材と、を備え、前記整風部材の前記敷居からの高さは、前記ドアパネルの幅方向に向って変化することを特徴とするエレベータ。
  9. 前記整風部材の前記敷居からの高さは、前記ドアパネルの幅方向に向かって徐々に低くなるように形成されていることを特徴とする請求項8に記載のエレベータ。
  10. 前記整風部材の前記敷居からの高さは、前記ドアパネルの幅方向の中央部から両端部に向けて徐々に低くなるように形成されていることを特徴とする請求項8に記載のエレベータ。
  11. 前記ドアパネルは、面方向に互いに重なり合って前記出入口を開放する複数枚のドアパネルからなり、
    前記整風部材は、前記複数枚のドアパネルのスライドに伴って上下方向に互いに重なり合うように前記各ドアパネルの前面に前記傾斜面の高さ位置を異ならせてそれぞれ設けられることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のエレベータ。
  12. 昇降路内を昇降する乗りかご本体と、このかご本体の出入口を開閉するドアパネルと、このドアパネルの下方に設置された前記乗りかごの敷居と、この敷居の上部において前記敷居に沿って配置され、前記ドアパネルの外側の面に設けられた第1の整風部材と、前記敷居の下部において前記敷居に沿って配置された第2の整風部材と、を備え、前記整風部材の前記敷居からの高さは、前記ドアパネルの幅方向に向って変化することを特徴とするエレベータ。
  13. 昇降路内を昇降する乗りかご本体と、このかご本体の出入口を開閉するドアパネルと、このドアパネルの下方に設置された前記乗りかごの敷居と、この敷居に沿って配置され、前記ドアパネルの外側の面に設けられ、前記敷居からの高さが前記ドアパネルの幅方向に向って変化する整風部材と、前記昇降路に沿って配置された乗り場と、この乗り場と前記昇降路を仕切る乗り場ドアパネルと、この乗り場ドアパネルの上方に設けられた乗り場ドア開閉機構と、前記乗り場ドアパネルの下方に設けられた乗り場敷居と、前記乗り場ドア開閉機構近傍に設けられ、その高さがドアパネルの幅方向に向って変化するカバー部材と、を備え、前記整風部材の高さの変化が、前記カバー部材の高さの変化と略対称と成るように形成されていることを特徴とするエレベータ。
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