JP4024028B2 - エレベータの整風装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレベータの整風装置に関し、より詳しくは、乗りかごの周囲を流れる気流が乗りかごのドア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に水平方向から流入しないように整風することにより、乗りかご内の騒音レベルを低下させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、昇降路内を高速度で昇降するエレベータにおいては、空気流の乱れに起因する騒音の発生を防止するために様々な対策が取られている。
例えば、図6に示した従来のエレベータ1においては、乗りかご2およびかご枠3の上下に流線形状の整風カプセル4,5をそれぞれ設け、空気流が乗りかご2の周囲を滑らかに流れるようにしている。
【0003】
一方、乗りかご2の内部で観測される騒音の大部分は、乗りかごドア6によって開閉される開口部分から侵入する騒音である。
このため、乗りかごドア6の周りの突起物に気流が衝突して騒音が発生することを防止することが、乗りかご2内の騒音レベルを低下させる上で重要である。
【0004】
そこで、図6に示した従来のエレベータ1においては、整風カプセル4,5の各側面のうち昇降路のホールドア側内壁面に対向する側面4a,5aを鉛直面として形成するとともに昇降路のホールドア側内壁面に接近させて配置し、さらには整風カプセル4,5の他の側面を湾曲させている。
これにより、乗りかご2の周囲を流れる空気流が、乗りかご2のドア側外壁面2aと昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に流入しないように整風している。
【0005】
同様に、図7に示した従来のエレベータ7においては、乗りかご2のドア側外壁面2aおよび整風カプセル4,5の前面4a,5aを面一な鉛直面に形成するとともに、昇降路のホールドア側内壁面に接近させて配置している。
さらに、乗りかご2の左右の側方外壁面2bと整流カプセル4,5の表面に、昇降路のホールドア側内壁面と平行に延びるフランジ2d、4bおよび5bを連続させて垂設し、乗りかご2の周囲を流れる空気流が乗りかごのドア側外壁面2aと昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に流入しないように整風している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図8に示したように、乗りかご2のドア側外壁面2aと昇降路8のホールドア側内壁面8aとの間の隙間Sは、乗りかご2の左右の側方外壁面2bおよび背面2cにおけるそれと比較すると極端に狭い。
これにより、昇降路8内を乗りかご2が昇降するとこの隙間S内に大きな負圧が生じ、乗りかご2の周囲を流れる空気流がこの隙間S内に水平方向から流入し易い。
特に、図8に示したように1つの昇降路8内で2台以上のエレベータが並んで昇降する構造の場合には、図8中に矢印Aで示したように、隣接するエレベータの側から隙間S内に気流が入り込み易い。
【0007】
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、乗りかごの周囲を流れる気流が乗りかごのドア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に水平方向から流入しないように整風することにより、乗りかご内の騒音レベルを低下させることができるエレベータの整風装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する請求項1に記載の手段は、乗りかごの昇降によって前記乗りかごの周囲を流れる気流が、前記乗りかごのドア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に水平方向から流入しないように抑制するエレベータの整風装置であって、 前記乗りかごの前記昇降方向に亘って前記乗りかごのドアおよび前記ホールドアを水平方向に挟みつつ前記乗りかごから前記昇降路のホールドア側内壁面近傍まで延びるように前記乗りかごに固定された左右一対の気流遮蔽部材を備えたものである。
言い換えると、前記左右一対の気流遮蔽部材は、前記隙間を水平方向に挟みつつ上下方向に延びる。
【0009】
すなわち、請求項1に記載したエレベータの整風装置においては、左右一対の気流遮蔽部材が乗りかごの周囲を流れる気流を整風することにより、乗りかごのドア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に水平方向から気流が流入することを防止できる。
これにより、乗りかご側のドア本体やドアシルおよびドア開閉機構等の突起物、およびホール側のドア本体やドアシルおよびドア開閉機構等の突起物に気流が衝突して風切り騒音が発生することを防止し、乗りかご内の騒音レベルを低下させることができる。
【0010】
そして、左右一対の気流遮蔽部材を乗りかごに固定するから、前記隙間の上下方向の長さに合わせて各気流遮蔽部材を配設すれば良く、各気流遮蔽部材を上下方向にコンパクトなものとすることができる。
また、気流遮蔽部材が昇降路のホールドア側内壁面近傍まで延設されるから、昇降路のホールドア側内壁面との接触を回避しつつ、気流を遮蔽する効果を最大限に高めることができる。
【0011】
請求項に記載の手段は、請求項に記載したエレベータの整風装置において、前記左右一対の気流遮蔽部材が、前記乗りかごの側方外壁面に固定される基端部と、前記基端部から前記ホールドア側内壁面に向かって延在する連設部と、乗りかごドアおよびホールドアの側方に延在するとともにその先端が前記昇降路のホールドア側内壁面の近傍に位置する、前記連設部から連設された遮蔽部と、を有することを特徴としている。
【0012】
すなわち、請求項に記載したエレベータの整風装置においては、左右一対の気流遮蔽部材が乗りかごの側方外壁面に固定されるから、乗りかごドアおよびホールドアとの干渉を防止しつつ、左右一対の気流遮蔽部材を極めてコンパクトにまとめることができる。
【0013】
また、上記の課題を解決する請求項に記載の手段は、乗りかごの昇降によって前記乗りかごの周囲を流れる気流が、前記乗りかごのドア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に、水平方向から流入しないように抑制するエレベータの整風装置であって、
前記乗りかごの昇降方向に亘って前記乗りかごのドアおよび前記ホールドアを水平方向に挟みつつ前記昇降路のホールドア側内壁面から前記乗りかごの側方外壁面近傍まで延びるように前記昇降路のホールドア側内壁面に固定された左右一対の気流遮蔽部材を備えることを特徴としている。
【0014】
すなわち、請求項に記載したエレベータの整風装置においては、左右一対の気流遮蔽部材を昇降路のホールドア側内壁面に固定するから、気流を遮蔽する効果を最大限に高めることができるように、各気流遮蔽部材の形状や寸法および重量を自在に設定することができる。
【0015】
請求項に記載の手段は、請求項に記載したエレベータの整風装置において、前記左右一対の気流遮蔽部材を、前記昇降路の上下方向の全区間のうち前記乗りかごの昇降速度が所定値を越える区間において前記昇降路のホールドア側内壁面に固定したものである。
【0016】
すなわち、請求項に記載したエレベータの整風装置においては、昇降路の上下方向の全区間にわたって、左右一対の気流遮蔽部材を昇降路のホールドア側内壁面に配設することもできる。
しかしながら、前記隙間内に水平方向から気流が流入することにより騒音が発生するのは、乗りかごの昇降速度が所定値を越えるときである。
そこで、例えば超高層ビルの最上階に設けられた展望室と地上階との間を途中で停止することなく昇降するエレベータ等においては、乗りかごの昇降速度が所定値を越える区間にのみ気流遮蔽部材を配設することにより、乗りかご内の騒音レベルを低下させるという目的を達成することができる。
【0017】
請求項に記載の手段は、請求項1または2に記載したエレベータの整風装置において、前記左右一対のの気流遮蔽部材が、前記昇降路のホールドア側内壁面に対して接離する方向に固定位置を調整自在な固定手段を介して固定されることを特徴としている。
【0018】
すなわち、請求項に記載したエレベータの整風装置においては、気流遮蔽部材の固定位置を固定手段によって自在に調整することができるから、気流遮蔽部材と乗りかご若しくは昇降路のホールドア側内壁面との接触を回避しつつ、気流遮蔽効果を最大限に高めることができる。
また、エレベータを設置する際における、気流遮蔽部材の位置決めおよび固定作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0019】
請求項に記載の手段は、請求項1または3に記載したエレベータの整風装置において、前記左右一対の気流遮蔽部材を、その厚み方向が水平方向となるように配設したことを特徴としている。
【0020】
すなわち、請求項に記載したエレベータの整風装置は、気流遮蔽部材を板状部材としたものであるから、気流遮蔽効果を確保しつつ、気流遮蔽部材を軽量に製造して乗りかご重量増加を抑制し、若しくは気流遮蔽部材を安価に製造してコスト上昇を抑制することができる。
【0021】
請求項に記載の手段は、請求項1または3に記載したエレベータの整風装置において、前記板状部材が、その表面に制振部材を有することを特徴としている。
なお、制振部材の一例として、粘弾性を有する発泡ゴム材料やアスファルト材料等を挙げることができる。
【0022】
すなわち、気流遮蔽部材を板状部材とすると、乱気流や圧力勾配の急変等によって板状部材が加振され、騒音や振動の発生源となるおそれがある。
このとき、請求項に記載したエレベータの整風装置においては、板状部材の表面に制振材料が設けられているので、板状部材が騒音や振動の発生源となることを確実に防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るエレベータの整風装置の各実施形態を、図1乃至図5を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、同一の部分には同一の符号を用いてその説明を省略するとともに、エレベータのドアが開く方向を左右方向と言い、かつ乗客が乗りかごに出入りする方向を前後方向と言う。
【0024】
(第1実施形態)
まず最初に図1および図2を参照し、第1実施形態のエレベータの整風装置について詳細に説明する。
【0025】
図1および図2に示した第1実施形態のエレベータの整風装置100は、図6に示した従来のエレベータ1に装着したもので、乗りかご2の左右の側方外壁面2bおよび整風カプセル4,5の左右の両側面4b,5bに取り付けられて上下方向に延びる左右一対の気流遮蔽板(気流遮蔽部材)20L,20Rを備えている。
なお、これらの気流遮蔽板20L,20Rは左右対称であるから、右側の気流遮蔽板20Rについて説明する。
【0026】
気流遮蔽板20Rは、アルミ板から製造されており、かつ乗りかご2の右側方外壁面2bおよび整風カプセル4,5の右側面4b,5bに対して図示されないボルトによってそれぞれ着脱自在に密着固定される基端部21を有している。
この基端部21の先端から連設された連設部22は、昇降路8のホールドア側内壁面8aに対して傾斜して延びており、乗りかご2に設けられた乗りかごドア6のドアシル6a、および昇降路の内壁面8aに設けられたホールドア9のドアシル9aとの干渉を回避している。
さらに、連設部22の先端から連設された遮蔽部23は、昇降路8のホールドア側内壁面8aに対してほぼ垂直に延びるとともに、その先端はホールドア側内壁面8aの表面近傍に位置している。
【0027】
すなわち、本第1実施形態の左右一対の気流遮蔽板20L,20Rは、乗りかご2および整風カプセル4,5に取り付けられて、乗りかご2のドア側縦壁面2aと昇降路8のホールドア側内壁面8aとの間の隙間を水平方向に挟んでいる。
言い換えると、左右一対の気流遮蔽板20L,20Rは、乗りかごドア6およびホールドア9を水平方向(図2において左右方向)に挟みつつ上下方向に延び、かつその先端が昇降路8のホールドア側内壁面8aの近傍まで延びている。
【0028】
これにより、本第1実施形態のエレベータの整風装置100によれば、乗りかご2の周囲を流れる気流Aが左右一対の気流遮蔽板20L,20Rによって整風されて、乗りかご2のドア側外壁面2a昇降路8のホールドア側内壁面8aとの間の隙間S内に水平方向から流入することがない。
したがって、乗りかごドア6やドアシル6aおよびドア開閉機構等の突起物、およびホールドア9やドアシル9aおよびドア開閉機構等の突起物に気流Aが衝突して風切り騒音が発生することを防止し、乗りかご2内の騒音レベルを低下させることができる。
【0029】
(第2実施形態)
次に、図3を参照し、第2実施形態のエレベータの整風装置200について詳細に説明する。
【0030】
図3に示した第2実施形態のエレベータの整風装置200は、上述した第1実施形態における左右一対の気流遮蔽板20L,20Rの乗りかご2に対する固定方法を変更したものである。
【0031】
これらの気流遮蔽板は左右対称であるから右側の気流遮蔽板20Rについて説明すると、この気流遮蔽板20Rの基端部21には、前後方向(図3において上下方向)に細長く延びる複数のボルト孔(固定手段)21aが、上下方向(図3において図示する紙面に対して垂直な方向)に等しい間隔を開けて貫設されている。
【0032】
これにより、これらのボルト孔21aに挿通したボルト(固定手段)Bを締め付けて気流遮蔽板20Rを乗りかご2および整風カプセル4,5に固定する際に、気流遮蔽板20Rの前後方向位置、言い換えると昇降路8のホールドア側内壁面8aに対して接離する方向の位置を自在に調整することができる。
したがって、気流遮蔽板20Rの先端が昇降路8のホールドア側内壁面8aに接触することを防止しつつ、両者間のクリアランスCの値を最適に設定することができるから、気流を整風する効果を最大限に高めて乗りかご2内の騒音レベルを確実に低下させることができる。
【0033】
(第3実施形態)
次に図4を参照し、第3実施形態のエレベータの整風装置300について詳細に説明する。
【0034】
図4に示した第3実施形態のエレベータの整風装置300は、上述した第1実施形態における左右一対の気流遮蔽板20L,20R自体の構造を変更したものである。
【0035】
すなわち、上述した第1実施形態における左右一対の気流遮蔽板20L,20Rによって乗りかご2の周囲を流れる気流Aを整風すると、これらの気流遮蔽板20L,20Rが乱気流や圧力勾配の急変等によって加振され、騒音や振動の発生源となるおそれがある。
そこで、本第3実施形態においては、左右一対の気流遮蔽板を制振効果を有する素材から製造している。
【0036】
これらの気流遮蔽板は左右対称であるから右側の気流遮蔽板30Rについて説明すると、気流遮蔽板30Rは一対のアルミ板によって粘弾性を有する高分子材料フィルムをサンドイッチしたものである。
そして、本第3実施形態の気流遮蔽板30Rは、第1実施形態の気流遮蔽板20Rと同様に、乗りかご2の側方外壁面2bおよび整風カプセル4,5の側面4b,5bに固定される基端部31、この基端部31の先端から連設された連設部32、この連設部32の先端から連設された遮蔽部33をそれぞれ有している。
【0037】
すなわち、本第3実施形態におけるエレベータの整風装置300によれば、左右一対の気流遮蔽板によって乗りかご2の周囲を流れる気流Aを整風し、乗りかご2のドア側外壁面2aと昇降路8のホールドア側内壁面8aとの間の隙間S内に気流Aが水平方向から流入することを確実に防止することができる。
このとき、左右一対の気流遮蔽板が制振効果を有する素材から製造されているから、乗りかご2の周囲を流れる気流Aを整風しても、乱気流や圧力勾配の急変等によって加振されて騒音や振動の発生源となることがなく、乗りかご2内の騒音レベルを確実に低下させることができる。
【0038】
(第4実施形態)
次に図5を参照し、第4実施形態のエレベータの整風装置400について詳細に説明する。
【0039】
上述した第1〜第3実施形態における気流遮蔽板は、いずれも乗りかごおよび整流カプセルに装着されていた。
これに対して、本第4実施形態のエレベータの整風装置は、昇降路のホールドア側内壁面に装着されている。
【0040】
すなわち、図5に示した第4実施形態のエレベータの整風装置400は、図6に示した従来のエレベータ1が昇降する昇降路8のホールドア側内壁面8aに装着された、左右一対の気流遮蔽板40L,40Rを備えている。
ところで、左右一対の気流遮蔽板40L,40Rは、昇降路8の上下方向の全区間にわたって設置することもできる。
しかしながら、乗りかご2のドア側外壁面2aと昇降路8のホールドア側内壁面8aとの間の隙間S内に水平方向から気流Aが流入することにより騒音が発生するのは、乗りかご2の昇降速度が所定値を越えるときである。
そこで、本第4実施形態においては、乗りかご2の昇降速度が所定値を越える区間にのみ、左右一対の気流遮蔽板40L,40Rを昇降路8のホールドア側内壁面8aに取り付けている。
【0041】
左右一対の気流遮蔽板40L,40Rは左右対称であるから、右側の気流遮蔽板40Rについて説明すると、この気流遮蔽板40Rはアルミ板の表面に制振材料を固着したものである。
このアルミ板の基端部41は、昇降路8のホールドア側内壁面8aに対し、図示されないボルトによって着脱自在に密着固定される。
また、基端部41の一端から連設された連設部42は、昇降路8のホールドア側内壁面8aに対して垂直に延びるとともに、乗りかご2に設けられた乗りかごドア6のドアシル6aおよび昇降路の内壁面8aに設けられたホールドア9のドアシル9aとの干渉を回避しつつ、乗りかご2の側方外壁面2bの表面近傍まで延設されている。
そして、連設部42の乗りかごドア6およびホールドア9と対向する側面には、制振材料としての発泡ゴム製の厚板43が熱溶着されている。
【0042】
上述のように構成された左右一対の気流遮蔽板40L,40Rによれば、乗りかご2の周囲を流れる気流Aを整風し、乗りかご2のドア側外壁面2aと昇降路8のホールドア側内壁面8aとの間の隙間S内に気流Aが水平方向から流入することを確実に防止することができる。
また、左右一対の気流遮蔽板40L,40Rがその表面に制振部材を有しているから、乗りかご2の周囲を流れる気流Aを整風しても乱気流や圧力勾配の急変等によって加振されて騒音や振動の発生源となることがなく、乗りかご2内の騒音レベルを確実に低下させることができる。
さらに、乗りかご2の昇降速度が所定値を越える区間にのみ左右一対の気流遮蔽板40L,40Rを設置するから、左右一対の気流遮蔽板40L,40Rの製造コストを最小限に抑えることができる。
【0043】
以上、本発明に係るエレベータの整風装置の各実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、乗りかご側に取り付けた気流遮蔽板および昇降路のホールドア側内壁面に取り付けた気流遮蔽板をそれぞれ単独に用いているが、これらを組み合わせて用いることもできる。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のエレベータの整風装置は、乗りかご若しくは昇降路のホールドア側内壁面に取り付けられて上下方向に延びる左右一対の気流遮蔽部材により、乗りかごの周囲を流れる気流が乗りかごのドア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に水平方向から流入しないように整風するものである。
これにより、乗りかご側およびホール側のドア本体やドアシルおよびドア開閉機構等の突起物に気流が衝突して風切り騒音が発生することを防止し、乗りかご内の騒音レベルを低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のエレベータの整風装置を示す斜視図。
【図2】第1実施形態のエレベータの整風装置を示す水平断面図。
【図3】第2実施形態のエレベータの整風装置を示す要部拡大水平断面図。
【図4】第3実施形態のエレベータの整風装置を示す要部拡大水平断面図。
【図5】第4実施形態のエレベータの整風装置を示す水平断面図。
【図6】従来のエレベータの整風装置を示す斜視図。
【図7】従来のエレベータの整風装置を示す斜視図。
【図8】従来のエレベータの整風装置における問題点を説明するエレベータ昇降路の水平断面図。
【符号の説明】
A 気流
B ボルト
C クリアランス
S 隙間
1 従来のエレベータ
2 乗りかご
2a ドア側外壁面
2b 側方外壁面
3 かご枠
4,5 整風カプセル
6 乗りかごドア
7 従来のエレベータ
8 昇降路
8a ホールドア側昇降路内壁面
9 ホールドア
20 気流遮蔽板
21 基端部
21a ボルト孔
22 連設部
23 遮蔽部
30 気流遮蔽板
31 基端部
32 連設部
33 遮蔽部
40 気流遮蔽板
41 基端部
42 連設部
43 発泡ゴム製の厚板
100 第1実施形態のエレベータの整風装置
200 第2実施形態のエレベータの整風装置
300 第3実施形態のエレベータの整風装置
400 第4実施形態のエレベータの整風装置

Claims (7)

  1. 乗りかごの昇降によって前記乗りかごの周囲を流れる気流が、前記乗りかごのドア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に水平方向から流入しないように抑制するエレベータの整風装置であって、
    前記乗りかごの前記昇降方向に亘って前記乗りかごのドアおよび前記ホールドアを水平方向に挟みつつ前記乗りかごから前記昇降路のホールドア側内壁面近傍まで延びるように前記乗りかごに固定された左右一対の気流遮蔽部材、を備えることを特徴とするエレベータの整風装置。
  2. 前記左右一対の気流遮蔽部材は、
    前記乗りかごの側方外壁面に固定される基端部と、
    前記基端部から前記ホールドア側内壁面に向かって延在する連設部と、
    前記乗りかごドアおよび前記ホールドアの側方に延在するとともにその先端が前記昇降路のホールドア側内壁面の近傍に位置する、前記連設部から連設された遮蔽部と、
    を有することを特徴とする請求項に記載したエレベータの整風装置。
  3. 乗りかごの昇降によって前記乗りかごの周囲を流れる気流が、前記乗りかごのドア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に、水平方向から流入しないように抑制するエレベータの整風装置であって、
    前記乗りかごの昇降方向に亘って前記乗りかごのドアおよび前記ホールドアを水平方向に挟みつつ前記昇降路のホールドア側内壁面から前記乗りかごの側方外壁面近傍まで延びるように前記昇降路のホールドア側内壁面に固定された左右一対の気流遮蔽部材を備えることを特徴とするエレベータの整風装置。
  4. 前記左右一対の気流遮蔽部材は、前記昇降路の上下方向の全区間のうち前記乗りかごの昇降速度が所定値を越える区間において前記昇降路のホールドア側内壁面に固定されることを特徴とする請求項に記載したエレベータの整風装置。
  5. 前記左右一対の気流遮蔽部材は、前記昇降路のホールドア側内壁面に対して接離する方向にその固定位置を調整自在な固定手段を介して前記乗りかごに固定されることを特徴とする請求項1または2に記載したエレベータの整風装置。
  6. 前記左右一対の気流遮蔽部材は、その厚み方向が水平方向となるように配設された板状部材であることを特徴とする請求項1または3に記載したエレベータの整風装置。
  7. 前記左右一対の気流遮蔽部材は、その表面に取り付けられた制振部材を有することを特徴とする請求項1または3に記載したエレベータの整風装置。
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