JP2003118955A - エレベータの整風装置 - Google Patents

エレベータの整風装置

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JP2003118955A JP2001319208A JP2001319208A JP2003118955A JP 2003118955 A JP2003118955 A JP 2003118955A JP 2001319208 A JP2001319208 A JP 2001319208A JP 2001319208 A JP2001319208 A JP 2001319208A JP 2003118955 A JP2003118955 A JP 2003118955A
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島 厳 中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗りかごの周囲を流れる気流が乗りかごのド
ア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間
内に水平方向から流入しないように整風することによ
り、乗りかご内の騒音レベルを低下させる。 【解決手段】 本発明のエレベータの整風装置100
は、乗りかご2若しくは昇降路8のホールドア側内壁面
8aに取り付けられて上下方向に延びる左右一対の気流
遮蔽部材20L,20Rにより、乗りかご2の周囲を流
れる気流Aが乗りかご2のドア側外壁面2aと昇降路8
のホールドア側内壁面8aとの間の隙間内に水平方向か
ら流入しないように整風する。これにより気流Aが乗り
かごドア6およびホールドア9に衝突して騒音を発生さ
せることがないから、乗りかご2の内部の騒音レベルを
低下させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータの整風装
置に関し、より詳しくは、乗りかごの周囲を流れる気流
が乗りかごのドア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁
面との間の隙間内に水平方向から流入しないように整風
することにより、乗りかご内の騒音レベルを低下させる
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、昇降路内を高速度で昇降するエレ
ベータにおいては、空気流の乱れに起因する騒音の発生
を防止するために様々な対策が取られている。例えば、
図6に示した従来のエレベータ1においては、乗りかご
2およびかご枠3の上下に流線形状の整風カプセル4,
5をそれぞれ設け、空気流が乗りかご2の周囲を滑らか
に流れるようにしている。
【0003】一方、乗りかご2の内部で観測される騒音
の大部分は、乗りかごドア6によって開閉される開口部
分から侵入する騒音である。このため、乗りかごドア6
の周りの突起物に気流が衝突して騒音が発生することを
防止することが、乗りかご2内の騒音レベルを低下させ
る上で重要である。
【0004】そこで、図6に示した従来のエレベータ1
においては、整風カプセル4,5の各側面のうち昇降路
のホールドア側内壁面に対向する側面4a,5aを鉛直
面として形成するとともに昇降路のホールドア側内壁面
に接近させて配置し、さらには整風カプセル4,5の他
の側面を湾曲させている。これにより、乗りかご2の周
囲を流れる空気流が、乗りかご2のドア側外壁面2aと
昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に流入しな
いように整風している。
【0005】同様に、図7に示した従来のエレベータ7
においては、乗りかご2のドア側外壁面2aおよび整風
カプセル4,5の前面4a,5aを面一な鉛直面に形成
するとともに、昇降路のホールドア側内壁面に接近させ
て配置している。さらに、乗りかご2の左右の側方外壁
面2bと整流カプセル4,5の表面に、昇降路のホール
ドア側内壁面と平行に延びるフランジ2d、4bおよび
5bを連続させて垂設し、乗りかご2の周囲を流れる空
気流が乗りかごのドア側外壁面2aと昇降路のホールド
ア側内壁面との間の隙間内に流入しないように整風して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示し
たように、乗りかご2のドア側外壁面2aと昇降路8の
ホールドア側内壁面8aとの間の隙間Sは、乗りかご2
の左右の側方外壁面2bおよび背面2cにおけるそれと
比較すると極端に狭い。これにより、昇降路8内を乗り
かご2が昇降するとこの隙間S内に大きな負圧が生じ、
乗りかご2の周囲を流れる空気流がこの隙間S内に水平
方向から流入し易い。特に、図8に示したように1つの
昇降路8内で2台以上のエレベータが並んで昇降する構
造の場合には、図8中に矢印Aで示したように、隣接す
るエレベータの側から隙間S内に気流が入り込み易い。
【0007】そこで本発明の目的は、上述した従来技術
が有する問題点を解消し、乗りかごの周囲を流れる気流
が乗りかごのドア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁
面との間の隙間内に水平方向から流入しないように整風
することにより、乗りかご内の騒音レベルを低下させる
ことができるエレベータの整風装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する請
求項1に記載の手段は、乗りかごの昇降によって前記乗
りかごの周囲を流れる気流が、前記乗りかごのドア側外
壁面と昇降路のホールドア側内壁面との間の隙間内に、
少なくとも水平方向から流入しないように抑制するエレ
ベータの整風装置であって、前記乗りかごの前記昇降方
向に亘って前記ホールドア側内壁面に突出する左右一対
の気流遮蔽部材を備えたものである。言い換えると、前
記左右一対の気流遮蔽部材は、前記隙間を水平方向に挟
みつつ上下方向に延びる。
【0009】すなわち、請求項1に記載したエレベータ
の整風装置においては、左右一対の気流遮蔽部材が乗り
かごの周囲を流れる気流を整風することにより、乗りか
ごのドア側外壁面と昇降路のホールドア側内壁面との間
の隙間内に水平方向から気流が流入することを防止でき
る。これにより、乗りかご側のドア本体やドアシルおよ
びドア開閉機構等の突起物、およびホール側のドア本体
やドアシルおよびドア開閉機構等の突起物に気流が衝突
して風切り騒音が発生することを防止し、乗りかご内の
騒音レベルを低下させることができる。
【0010】請求項2に記載の手段は、請求項1に記載
したエレベータの整風装置において、前記左右一対の気
流遮蔽部材が、前記乗りかごに固定されるとともに、前
記乗りかごから前記昇降路のホールドア側内壁面近傍ま
で延設されることを特徴としている。
【0011】すなわち、請求項2に記載したエレベータ
の整風装置においては、左右一対の気流遮蔽部材を乗り
かごに固定するから、前記隙間の上下方向の長さに合わ
せて各気流遮蔽部材を配設すれば良く、各気流遮蔽部材
を上下方向にコンパクトなものとすることができる。ま
た、気流遮蔽部材が昇降路のホールドア側内壁面近傍ま
で延設されるから、昇降路のホールドア側内壁面との接
触を回避しつつ、気流を遮蔽する効果を最大限に高める
ことができる。
【0012】請求項3に記載の手段は、請求項2に記載
したエレベータの整風装置において、前記左右一対の気
流遮蔽部材が、前記乗りかごの側方外壁面に固定される
基端部と、前記基端部から前記ホールドア側内壁面に向
かって延在する連設部と、乗りかごドアおよびホールド
アの側方に延在するとともにその先端が前記昇降路のホ
ールドア側内壁面の近傍に位置する、前記連設部から連
設された遮蔽部と、を有することを特徴としている。
【0013】すなわち、請求項3に記載したエレベータ
の整風装置においては、左右一対の気流遮蔽部材が乗り
かごの側方外壁面に固定されるから、乗りかごドアおよ
びホールドアとの干渉を防止しつつ、左右一対の気流遮
蔽部材を極めてコンパクトにまとめることができる。
【0014】請求項4に記載の手段は、請求項1に記載
したエレベータの整風装置において、前記左右一対の気
流遮蔽部材が、前記昇降路のホールドア側内壁面に固定
されるとともに、前記昇降路のホールドア側内壁面から
前記乗りかごの外壁面近傍まで延設されていることを特
徴としている。
【0015】すなわち、請求項4に記載したエレベータ
の整風装置においては、左右一対の気流遮蔽部材を昇降
路のホールドア側内壁面に固定するから、気流を遮蔽す
る効果を最大限に高めることができるように、各気流遮
蔽部材の形状や寸法および重量を自在に設定することが
できる。
【0016】請求項5に記載の手段は、請求項4に記載
したエレベータの整風装置において、前記左右一対の気
流遮蔽部材を、前記昇降路の上下方向の全区間のうち前
記乗りかごの昇降速度が所定値を越える区間において前
記昇降路のホールドア側内壁面に固定したものである。
【0017】すなわち、請求項5に記載したエレベータ
の整風装置においては、昇降路の上下方向の全区間にわ
たって、左右一対の気流遮蔽部材を昇降路のホールドア
側内壁面に配設することもできる。しかしながら、前記
隙間内に水平方向から気流が流入することにより騒音が
発生するのは、乗りかごの昇降速度が所定値を越えると
きである。そこで、例えば超高層ビルの最上階に設けら
れた展望室と地上階との間を途中で停止することなく昇
降するエレベータ等においては、乗りかごの昇降速度が
所定値を越える区間にのみ気流遮蔽部材を配設すること
により、乗りかご内の騒音レベルを低下させるという目
的を達成することができる。
【0018】請求項6に記載の手段は、請求項1乃至5
のいずれかに記載したエレベータの整風装置において、
前記左右一対のの気流遮蔽部材が、前記昇降路のホール
ドア側内壁面に対して接離する方向に固定位置を調整自
在な固定手段を介して固定されることを特徴としてい
る。
【0019】すなわち、請求項6に記載したエレベータ
の整風装置においては、気流遮蔽部材の固定位置を固定
手段によって自在に調整することができるから、気流遮
蔽部材と乗りかご若しくは昇降路のホールドア側内壁面
との接触を回避しつつ、気流遮蔽効果を最大限に高める
ことができる。また、エレベータを設置する際におけ
る、気流遮蔽部材の位置決めおよび固定作業を容易かつ
迅速に行うことができる。
【0020】請求項7に記載の手段は、請求項1乃至6
のいずれかに記載したエレベータの整風装置において、
前記左右一対の気流遮蔽部材を、その厚み方向が水平方
向となるように配設したことを特徴としている。
【0021】すなわち、請求項7に記載したエレベータ
の整風装置は、気流遮蔽部材を板状部材としたものであ
るから、気流遮蔽効果を確保しつつ、気流遮蔽部材を軽
量に製造して乗りかご重量増加を抑制し、若しくは気流
遮蔽部材を安価に製造してコスト上昇を抑制することが
できる。
【0022】請求項8に記載の手段は、請求項7に記載
したエレベータの整風装置において、前記板状部材が、
その表面に制振部材を有することを特徴としている。な
お、制振部材の一例として、粘弾性を有する発泡ゴム材
料やアスファルト材料等を挙げることができる。
【0023】すなわち、気流遮蔽部材を板状部材とする
と、乱気流や圧力勾配の急変等によって板状部材が加振
され、騒音や振動の発生源となるおそれがある。このと
き、請求項8に記載したエレベータの整風装置において
は、板状部材の表面に制振材料が設けられているので、
板状部材が騒音や振動の発生源となることを確実に防止
することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエレベータの
整風装置の各実施形態を、図1乃至図5を参照して詳細
に説明する。なお、以下の説明においては、同一の部分
には同一の符号を用いてその説明を省略するとともに、
エレベータのドアが開く方向を左右方向と言い、かつ乗
客が乗りかごに出入りする方向を前後方向と言う。
【0025】(第1実施形態)まず最初に図1および図
2を参照し、第1実施形態のエレベータの整風装置につ
いて詳細に説明する。
【0026】図1および図2に示した第1実施形態のエ
レベータの整風装置100は、図6に示した従来のエレ
ベータ1に装着したもので、乗りかご2の左右の側方外
壁面2bおよび整風カプセル4,5の左右の両側面4
b,5bに取り付けられて上下方向に延びる左右一対の
気流遮蔽板(気流遮蔽部材)20L,20Rを備えてい
る。なお、これらの気流遮蔽板20L,20Rは左右対
称であるから、右側の気流遮蔽板20Rについて説明す
る。
【0027】気流遮蔽板20Rは、アルミ板から製造さ
れており、かつ乗りかご2の右側方外壁面2bおよび整
風カプセル4,5の右側面4b,5bに対して図示され
ないボルトによってそれぞれ着脱自在に密着固定される
基端部21を有している。この基端部21の先端から連
設された連設部22は、昇降路8のホールドア側内壁面
8aに対して傾斜して延びており、乗りかご2に設けら
れた乗りかごドア6のドアシル6a、および昇降路の内
壁面8aに設けられたホールドア9のドアシル9aとの
干渉を回避している。さらに、連設部22の先端から連
設された遮蔽部23は、昇降路8のホールドア側内壁面
8aに対してほぼ垂直に延びるとともに、その先端はホ
ールドア側内壁面8aの表面近傍に位置している。
【0028】すなわち、本第1実施形態の左右一対の気
流遮蔽板20L,20Rは、乗りかご2および整風カプ
セル4,5に取り付けられて、乗りかご2のドア側縦壁
面2aと昇降路8のホールドア側内壁面8aとの間の隙
間を水平方向に挟んでいる。言い換えると、左右一対の
気流遮蔽板20L,20Rは、乗りかごドア6およびホ
ールドア9を水平方向(図2において左右方向)に挟み
つつ上下方向に延び、かつその先端が昇降路8のホール
ドア側内壁面8aの近傍まで延びている。
【0029】これにより、本第1実施形態のエレベータ
の整風装置100によれば、乗りかご2の周囲を流れる
気流Aが左右一対の気流遮蔽板20L,20Rによって
整風されて、乗りかご2のドア側外壁面2a昇降路8の
ホールドア側内壁面8aとの間の隙間S内に水平方向か
ら流入することがない。したがって、乗りかごドア6や
ドアシル6aおよびドア開閉機構等の突起物、およびホ
ールドア9やドアシル9aおよびドア開閉機構等の突起
物に気流Aが衝突して風切り騒音が発生することを防止
し、乗りかご2内の騒音レベルを低下させることができ
る。
【0030】(第2実施形態)次に、図3を参照し、第
2実施形態のエレベータの整風装置200について詳細
に説明する。
【0031】図3に示した第2実施形態のエレベータの
整風装置200は、上述した第1実施形態における左右
一対の気流遮蔽板20L,20Rの乗りかご2に対する
固定方法を変更したものである。
【0032】これらの気流遮蔽板は左右対称であるから
右側の気流遮蔽板20Rについて説明すると、この気流
遮蔽板20Rの基端部21には、前後方向(図3におい
て上下方向)に細長く延びる複数のボルト孔(固定手
段)21aが、上下方向(図3において図示する紙面に
対して垂直な方向)に等しい間隔を開けて貫設されてい
る。
【0033】これにより、これらのボルト孔21aに挿
通したボルト(固定手段)Bを締め付けて気流遮蔽板2
0Rを乗りかご2および整風カプセル4,5に固定する
際に、気流遮蔽板20Rの前後方向位置、言い換えると
昇降路8のホールドア側内壁面8aに対して接離する方
向の位置を自在に調整することができる。したがって、
気流遮蔽板20Rの先端が昇降路8のホールドア側内壁
面8aに接触することを防止しつつ、両者間のクリアラ
ンスCの値を最適に設定することができるから、気流を
整風する効果を最大限に高めて乗りかご2内の騒音レベ
ルを確実に低下させることができる。
【0034】(第3実施形態)次に図4を参照し、第3
実施形態のエレベータの整風装置300について詳細に
説明する。
【0035】図4に示した第3実施形態のエレベータの
整風装置300は、上述した第1実施形態における左右
一対の気流遮蔽板20L,20R自体の構造を変更した
ものである。
【0036】すなわち、上述した第1実施形態における
左右一対の気流遮蔽板20L,20Rによって乗りかご
2の周囲を流れる気流Aを整風すると、これらの気流遮
蔽板20L,20Rが乱気流や圧力勾配の急変等によっ
て加振され、騒音や振動の発生源となるおそれがある。
そこで、本第3実施形態においては、左右一対の気流遮
蔽板を制振効果を有する素材から製造している。
【0037】これらの気流遮蔽板は左右対称であるから
右側の気流遮蔽板30Rについて説明すると、気流遮蔽
板30Rは一対のアルミ板によって粘弾性を有する高分
子材料フィルムをサンドイッチしたものである。そし
て、本第3実施形態の気流遮蔽板30Rは、第1実施形
態の気流遮蔽板20Rと同様に、乗りかご2の側方外壁
面2bおよび整風カプセル4,5の側面4b,5bに固
定される基端部31、この基端部31の先端から連設さ
れた連設部32、この連設部32の先端から連設された
遮蔽部33をそれぞれ有している。
【0038】すなわち、本第3実施形態におけるエレベ
ータの整風装置300によれば、左右一対の気流遮蔽板
によって乗りかご2の周囲を流れる気流Aを整風し、乗
りかご2のドア側外壁面2aと昇降路8のホールドア側
内壁面8aとの間の隙間S内に気流Aが水平方向から流
入することを確実に防止することができる。このとき、
左右一対の気流遮蔽板が制振効果を有する素材から製造
されているから、乗りかご2の周囲を流れる気流Aを整
風しても、乱気流や圧力勾配の急変等によって加振され
て騒音や振動の発生源となることがなく、乗りかご2内
の騒音レベルを確実に低下させることができる。
【0039】(第4実施形態)次に図5を参照し、第4
実施形態のエレベータの整風装置400について詳細に
説明する。
【0040】上述した第1〜第3実施形態における気流
遮蔽板は、いずれも乗りかごおよび整流カプセルに装着
されていた。これに対して、本第4実施形態のエレベー
タの整風装置は、昇降路のホールドア側内壁面に装着さ
れている。
【0041】すなわち、図5に示した第4実施形態のエ
レベータの整風装置400は、図6に示した従来のエレ
ベータ1が昇降する昇降路8のホールドア側内壁面8a
に装着された、左右一対の気流遮蔽板40L,40Rを
備えている。ところで、左右一対の気流遮蔽板40L,
40Rは、昇降路8の上下方向の全区間にわたって設置
することもできる。しかしながら、乗りかご2のドア側
外壁面2aと昇降路8のホールドア側内壁面8aとの間
の隙間S内に水平方向から気流Aが流入することにより
騒音が発生するのは、乗りかご2の昇降速度が所定値を
越えるときである。そこで、本第4実施形態において
は、乗りかご2の昇降速度が所定値を越える区間にの
み、左右一対の気流遮蔽板40L,40Rを昇降路8の
ホールドア側内壁面8aに取り付けている。
【0042】左右一対の気流遮蔽板40L,40Rは左
右対称であるから、右側の気流遮蔽板40Rについて説
明すると、この気流遮蔽板40Rはアルミ板の表面に制
振材料を固着したものである。このアルミ板の基端部4
1は、昇降路8のホールドア側内壁面8aに対し、図示
されないボルトによって着脱自在に密着固定される。ま
た、基端部41の一端から連設された連設部42は、昇
降路8のホールドア側内壁面8aに対して垂直に延びる
とともに、乗りかご2に設けられた乗りかごドア6のド
アシル6aおよび昇降路の内壁面8aに設けられたホー
ルドア9のドアシル9aとの干渉を回避しつつ、乗りか
ご2の側方外壁面2bの表面近傍まで延設されている。
そして、連設部42の乗りかごドア6およびホールドア
9と対向する側面には、制振材料としての発泡ゴム製の
厚板43が熱溶着されている。
【0043】上述のように構成された左右一対の気流遮
蔽板40L,40Rによれば、乗りかご2の周囲を流れ
る気流Aを整風し、乗りかご2のドア側外壁面2aと昇
降路8のホールドア側内壁面8aとの間の隙間S内に気
流Aが水平方向から流入することを確実に防止すること
ができる。また、左右一対の気流遮蔽板40L,40R
がその表面に制振部材を有しているから、乗りかご2の
周囲を流れる気流Aを整風しても乱気流や圧力勾配の急
変等によって加振されて騒音や振動の発生源となること
がなく、乗りかご2内の騒音レベルを確実に低下させる
ことができる。さらに、乗りかご2の昇降速度が所定値
を越える区間にのみ左右一対の気流遮蔽板40L,40
Rを設置するから、左右一対の気流遮蔽板40L,40
Rの製造コストを最小限に抑えることができる。
【0044】以上、本発明に係るエレベータの整風装置
の各実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述し
た実施形態によって限定されるものではなく、種々の変
更が可能であることは言うまでもない。例えば、上述し
た実施形態においては、乗りかご側に取り付けた気流遮
蔽板および昇降路のホールドア側内壁面に取り付けた気
流遮蔽板をそれぞれ単独に用いているが、これらを組み
合わせて用いることもできる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のエレベータの整風装置は、乗りかご若しくは昇降路の
ホールドア側内壁面に取り付けられて上下方向に延びる
左右一対の気流遮蔽部材により、乗りかごの周囲を流れ
る気流が乗りかごのドア側外壁面と昇降路のホールドア
側内壁面との間の隙間内に水平方向から流入しないよう
に整風するものである。これにより、乗りかご側および
ホール側のドア本体やドアシルおよびドア開閉機構等の
突起物に気流が衝突して風切り騒音が発生することを防
止し、乗りかご内の騒音レベルを低下させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のエレベータの整風装置を示す斜
視図。
【図2】第1実施形態のエレベータの整風装置を示す水
平断面図。
【図3】第2実施形態のエレベータの整風装置を示す要
部拡大水平断面図。
【図4】第3実施形態のエレベータの整風装置を示す要
部拡大水平断面図。
【図5】第4実施形態のエレベータの整風装置を示す水
平断面図。
【図6】従来のエレベータの整風装置を示す斜視図。
【図7】従来のエレベータの整風装置を示す斜視図。
【図8】従来のエレベータの整風装置における問題点を
説明するエレベータ昇降路の水平断面図。
【符号の説明】
A 気流 B ボルト C クリアランス S 隙間 1 従来のエレベータ 2 乗りかご 2a ドア側外壁面 2b 側方外壁面 3 かご枠 4,5 整風カプセル 6 乗りかごドア 7 従来のエレベータ 8 昇降路 8a ホールドア側昇降路内壁面 9 ホールドア 20 気流遮蔽板 21 基端部 21a ボルト孔 22 連設部 23 遮蔽部 30 気流遮蔽板 31 基端部 32 連設部 33 遮蔽部 40 気流遮蔽板 41 基端部 42 連設部 43 発泡ゴム製の厚板 100 第1実施形態のエレベータの整風装置 200 第2実施形態のエレベータの整風装置 300 第3実施形態のエレベータの整風装置 400 第4実施形態のエレベータの整風装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅 見 郁 夫 東京都府中市東芝町1番地 東芝エレベー タ株式会社府中工場内 Fターム(参考) 3F306 AA13 CB58

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗りかごの昇降によって前記乗りかごの周
    囲を流れる気流が、前記乗りかごのドア側外壁面と昇降
    路のホールドア側内壁面との間の隙間内に、少なくとも
    水平方向から流入しないように抑制するエレベータの整
    風装置であって、 前記乗りかごの前記昇降方向に亘って前記ホールドア側
    内壁面に突出する左右一対の気流遮蔽部材、を備えるこ
    とを特徴とするエレベータの整風装置。
  2. 【請求項2】前記左右一対の気流遮蔽部材は、前記乗り
    かごに固定されるとともに、前記乗りかごから前記昇降
    路のホールドア側内壁面近傍まで延設されることを特徴
    とする請求項1に記載したエレベータの整風装置。
  3. 【請求項3】前記左右一対の気流遮蔽部材は、 前記乗りかごの側方外壁面に固定される基端部と、 前記基端部から前記ホールドア側内壁面に向かって延在
    する連設部と、 乗りかごドアおよびホールドアの側方に延在するととも
    にその先端が前記昇降路のホールドア側内壁面の近傍に
    位置する、前記連設部から連設された遮蔽部と、を有す
    ることを特徴とする請求項2に記載したエレベータの整
    風装置。
  4. 【請求項4】前記左右一対の気流遮蔽部材は、前記昇降
    路のホールドア側内壁面に固定されるとともに、前記昇
    降路のホールドア側内壁面から前記乗りかごの側方外壁
    面近傍まで延設されることを特徴とする請求項1に記載
    したエレベータの整風装置。
  5. 【請求項5】前記左右一対の気流遮蔽部材は、前記昇降
    路の上下方向の全区間のうち前記乗りかごの昇降速度が
    所定値を越える区間において前記昇降路のホールドア側
    内壁面に固定されることを特徴とする請求項4に記載し
    たエレベータの整風装置。
  6. 【請求項6】前記左右一対の気流遮蔽部材は、前記昇降
    路のホールドア側内壁面に対して接離する方向に固定位
    置を調整自在な固定手段を介して固定されることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載したエレベータ
    の整風装置。
  7. 【請求項7】前記左右一対の気流遮蔽部材は、その厚み
    方向が水平方向となるように配設された板状部材である
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載した
    エレベータの整風装置。
  8. 【請求項8】前記左右一対の気流遮蔽部材は、その表面
    に取り付けられた制振部材を有することを特徴とする請
    求項1乃至7のいずれかに記載したエレベータの整風装
    置。
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