JP6656416B2 - エレベーター装置 - Google Patents

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Description

この発明は、整風体を備えたエレベーター装置に関する。
エレベーターでは、昇降速度の増加とともに気流の乱れによる騒音(以下、風切り音と呼ぶ。)が増加し、その騒音によりかご室内の快適性が阻害され得る。昇降速度の速いエレベーターはかご室の上下に整風体を取り付け、風切り音発生を抑制している(例えば、特許文献1)。
特公昭60−5516号
特許文献1では、据付時の低コスト化及び保守点検の容易化のため、単純構造の平板形状の整風体をかご室の上下面から隔離して取り付け、かご室昇降時にかご室上下面に気流が衝突することで発生する風切り音抑制を低コストで実現している。
しかしながら、特許文献1では、かご室背面ではカウンターウェイトとのすれ違い時に騒音が発生し、かご室側面では、複数のかご室が連節したエレベーターの場合、かご室同士のすれ違い時に騒音が発生し、かご室内の快適性が阻害され得る。
この発明は、上記のような事情を鑑みてなされたものあり、かご室と、カウンターウェイト、隣接するかご室といった周囲の物体とのすれ違い時の騒音を低減し、かご室内の快適性を向上したエレベーターを提供することを目的とする。
この発明に係るエレベーター装置は、昇降路内を昇降するかご室と、前記かご室と反対の方向に昇降するカウンターウェイトと、前記かご室の昇降方向のうち少なくとも一方向側に、前記かご室から離隔して取り付けられ、前記カウンターウェイトの昇降空間に対して側方の空間へ向かって延びる溝を表面に有する整風体と、を備える。
この発明によれば、かご室の昇降時に、整風体表面に衝突した空気をカウンターウェイトの昇降空間に対して側方の空間へ向かって流すことにより、カウンターウェイト、隣接するかご室といったすれ違う周囲の物体とかご室とのすき間の空間に向かって流れる空気を低減することができるため、かご室と周囲の物体とのすれ違いの際に生じる騒音を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る整風体を備えたかご室を示す側面図である。 (a)(b)本発明の実施の形態1に係る整風体を備えたかご室を示す上面図である。 (a)(b)カウンターウェイトがかご室側面にある場合の、本発明の実施の形態1に係る整風体を備えたかご室を示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係る整風体を上梁から離隔した場合の取り付け例を示したかご室正面図である。 本発明の実施の形態1の効果を示した模式図である。 本発明の実施の形態1に係る溝部による縦渦発生の様子を示した整風体の断面時である。 本発明の実施の形態1に係る整風カバー折りたたみ時の様子を示したかご室の正面図である。 本発明の実施の形態2に係る整風体の断面図である。 本発明の実施の形態3に係る整風体を備えたかご室を示す斜視図(a)、および切断線A−Aにおけるかご室の断面図(b)である。 本発明の実施の形態4に係る整風体の側面図である。 本発明の実施の形態4に係る整風体を備えたかご室を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る整風体を備えたかご室を示す斜視図である。 本発明の実施の形態6に係る整風体を備えたかご室を示す斜視図である。 本発明の実施の形態7に係る整風体を示す斜視図である。 本発明の実施の形態8に係る整風体を示す斜視図である。 図15に示すX−X’断面における整風体断面図と整風体近傍の流れ場を示した模式図である。 本発明の実施の形態8に係る整風体を示す斜視図である。 図17に示すY−Y’断面における整風体断面図と柔毛に近傍の流れ場の模式図である。 柔毛がない場合の図15に示すX−X’断面における整風体断面図と整風体近傍の流れ場を示した模式図である。 本発明の実施の形態9に係る整風体を示す斜視図である。 本発明の実施の形態10に係る整風体を示す側面図である。 本発明の実施の形態10に係る整風体を示す正面図である。 本発明の実施の形態11に係る整風体を示す側面図である。 本発明の実施の形態11に係る整風体を示す正面図である。
以下、添付図面を参照して、本願が開示するエレベーター装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係るエレベーターの一部を示す側面図、図2(a)(b)はその上面図である。
昇降路内を昇降する直方体形状のかご室1の周りには、かご室1を支持する上梁2、下梁3、横梁4がある。上梁2にはかご室1を吊るすためのロープ5が固定され、ロープ5を巻上機(図示しない)によって巻取ることでかご室1を昇降方向に昇降させる。また、かご室1背面にはロープ5他端に吊るされたカウンターウェイト9が配置され、カウンターウェイト9はかご室1と相反する方向に昇降する。また、かご室1の乗り場側には直方体形状のドア7が取り付けられ、かご室1の乗り場側下端部には落下防止を目的としたエプロン10が取り付けられている。
実施の形態1のエレベーターでは、かご室内騒音の低減を目的とし、かご室1の上側に整風体6を配置する。整風体6は、かご室1の昇降方向のうち少なくとも一方向側に配置すれば良い。図1に示すように、整風体6は、かご室1の上面から離隔されており、整風体6とかご室1上面との間にはすき間空間が形成されている。また、上記整風体6の中央部分には、かご室1を吊るロープ5が通る開口部8を備える。
図1では、整風体6を上梁2に固定した一例を示しているが、整風体6はかご室1の上面より上方(または整風体6を下面に取り付ける場合は、整風体6をかご室1の下面よりも下方)であれば、上梁2(または下梁3)から隔離して取り付けてもよい。整風体6を上梁2に直接固定する場合はボルト固定、上梁2から離隔して取り付ける場合は図4のように上梁2に支柱21を介して取り付ければよい。
上記整風体6の気流が衝突する面の一部もしくは全面には、カウンターウェイト9が昇降する空間に対して側方の空間へ向かう方向に沿って形成された溝部を備える。図2(a)に溝の一例を示す。この溝は、かご室1からカウンターウェイト9昇降空間へ向かう方向に沿って延び整風体6を二分する境界線を境に、カウンターウェイト9昇降空間の両側方空間に向かって延びている。当該溝部の方向は、整風体6のドア面側端部に対して傾斜角αの方向である。
整風体6に衝突した空気は溝に沿って流れる。整風体6表面の溝は中央線を境にぶつかるため、整風体6に衝突した空気は中央線側に進みにくくなり、溝に沿ってカウンターウェイト9両側面方向に流れるようになる(図2(a)矢印の方向)。カウンターウェイト9の幅はかご室1の幅に比べ小さいため、カウンターウェイト9側面方向のすき間空間は、かご室1周囲の他のすき間空間に比べ広い。従って、カウンターウェイト9両側面方向に空気が流れることで、かご室1周囲の他のすき間空間に流れる空気が相対的に減少し、
かご室1とカウンターウェイト9とのすれ違い音、かご室1と隣接するかご室14(図5)とのすれ違い音が抑制でき、かご室内騒音を低減できる。また、かご室ドア面と昇降路壁面20とのすき間空間に流れる空気も相対的に減少するため、かご室ドア面側の風切り音についても低減することができる。
さらに、空気が溝に沿って流れると、図6に示すように溝部表面に溝部に沿う方向と同一方向の渦度ベクトルを有する一対の縦渦11が生成される。この縦渦11の効果により、整風体6に衝突した空気は整風体6表面から剥離することなく流れることができ、剥離渦による騒音を抑制でき、かご室内騒音を低減できる。なお、このような縦渦11は音源にならないことが知られている。
本願発明の整風体6はかご室1の上面から離隔して取り付けられているため、メンテナンス作業員が比較的容易に乗場からかご室の上下外部へアクセスでき、整風体6装着による保守性の悪化を抑制できる。公知の、かご室1上面を覆う形状の曲面を有する整風体に比べ保守性が良好である。また、図7に示すように整風体6を3分割し、メンテナンス時には、整風体6をかご室1上側に向かって折りたためる構成にすることで、整風体6による保守性悪化を更に抑制できる。
加えて、かご室1上面を覆う形状の曲面を有する整風体に比べ部品点数が少なく簡単な構成であるため、加工性及び据え付け性に優れ、低コストで騒音対策が実施可能となる。
図1、2に示す整風体6は断面が三角形状の溝部を有しているが、カウンターウェイト9の側面方向に空気が流れる溝形状であれば、台形形状や長方形形状などでもよい。また、空気を効果的に溝部に沿って流すために、溝部の深さは10mm以上あることが望ましい。
整風体6のかご室1天井部へ投影した面積は、かご室1の天井部の面積と同程度である。図1、2に示すように、かご室1の天井が矩形である場合、整風体6の外形も矩形である。
整風体6の素材はアルミ板、鋼板などであり、板金部品をプレス加工や押出加工して周期的に折り曲げて溝を形成してもよい。このような構成によれば、単純な板材に比べ曲げ強度を向上できる。
溝のパターンは図2(a)に限定されず、カウンターウェイト昇降空間の側方へ向かって延びる溝であれば良く、例えば図2(b)のような溝でも良い。
また、本実施形態ではカウンターウェイトがかご室の背面側に配置された場合を示したが、カウンターウェイトはかご室の側面側に配置されていてもよい。図3(a)(b)は、カウンターウェイトがかご室側面側に配置された場合の、本発明の実施の形態1に係る整風体を備えたかご室を示す上面図である。この場合にも、整風体表面にカウンターウェイト昇降空間の側方空間へ向かって延びる溝を設けることにより、かご室内騒音を低減することができる。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2のエレベーターにおける整風体の断面図である。
実施の形態2は、実施の形態1において、整風体6を、図8に示すように板金13のかご室1昇降方向上流側表面に実施の形態1に示す溝部を有する多孔質材12を取り付けて構成したものである。例えば、多孔質材12を板金13表面に両面テープなどによる接着やボルトなどによる締結などで取り付けることができる。上記多孔質材12は、連続気泡がある素材が適しており、例えば、グラスウールやロックウールなどを用いることが考えられる。
このような構成によれば、実施の形態1に記載の溝部の効果と同様に、整風体6表面に衝突した空気の一部が整風体6の溝部に沿って図2に示す矢印の方向に流れるため、カウンターウェイト9の両側面方向に空気が排出する効果と縦渦11の生成による効果が得られ、実施の形態1と同様に、かご室内騒音の低減ができる。更に、整風体6表面に衝突する空気の急激な速度変化を多孔質材12によって抑制でき、整風体6表面における昇降方向の圧力変化を緩やかにでき、空気が整風体6表面を叩くことで生じる騒音を抑制できる。また、多孔質材12は音のエネルギーの一部を熱エネルギーに変換することができるため、整風体6表面で生じた騒音を低減でき、かご室内騒音をより一層低減できる。
実施の形態3.
図9(a)は実施の形態3に係るエレベーターの一部を示す側面図、図9(b)は図9(a)の切断線A−Aにおける断面図である。
実施の形態3は、実施の形態1において、かご室1の側面に圧力変動吸収体23を取り付けたものである。図9(a)(b)に示すように、圧力変動吸収体23は、かご室1の側面のうちカウンターウェイト昇降空間側の角部に取り付けられる。圧力変動吸収体23は、空気が衝突する際の急激な圧力変動を吸収して緩やかにするものであり、多孔質材等の素材により形成される。特に、グラスウールやロックウールなどの連続気泡の多孔質素材や柔毛等が適している。圧力変動吸収体23は、例えば両面テープなどによる接着やボルトなどによる締結などにより取り付けることができる。圧力変動吸収体23は、整風体6からカウンターウェイト9の両側面方向に排出された空気が衝突する箇所に取り付けるのが望ましく、例えば、かご室1の天井面もしくは床面より500mm離れた位置に、かご室昇降方向の長さが50mm以上となる範囲を覆うように取り付けることが望ましい。圧力変動吸収体23の厚みは、例えば10mm程度である。
このような構成によれば、上記整風体6からカウンターウェイト9の両側面方向に排出された空気がかご室1の側面に衝突する際に生じる圧力変動を緩やかにでき、空気がかご室側面に衝突することで生じる騒音を抑制することができる。
また、圧力変動吸収体23の表面と、その周囲のかご室壁面とを同一面とすることが好ましい。例えば、図9(b)に示すように、かご室の壁面部材の一部をコの字状に突出させた突出部を形成してその内側に圧力変動吸収体23を設置し、上記突出部の高さと圧力変動吸収体の厚さとを揃えることにより、圧力変動吸収体23の表面とその周囲のかご室壁面とを同一面とすることができる。なお、ここでいう同一とは完全同一である必要はなく、実質的に同一とみなせる範囲を含む。
圧力変動吸収体23の表面とその周囲のかご室壁面とを同一面とすることにより、圧力変動吸収体23の表面とかご室壁面との間に段差がある場合と比較して、かご室側面における空気抵抗の増加を抑制し、騒音をより低減することができる。
実施の形態4.
図10は、実施の形態4のエレベーターにおける整風体の断面図である。図11は、実施の形態4に係る整風体を備えたかご室を示す斜視図である。
実施の形態4は、実施の形態1において、図10に示す上記整風体6の側面図のように、溝部分6aと板金部分6bに分割し、図10、11に示すように板金部分6bのカウンターウェイト9側角部をかご室1方向に傾斜するように折り曲げた構成にしたものである。上記整風体6の曲げ面と上記整風体6表面の角度β(図11参照)は、曲げ部に沿って流れた空気が下流側のかご室1上面と衝突し新たな騒音が生じないよう、45°以下であることが望ましい。
このような構成によれば、上記整風体6によって、カウンターウェイト9の両側面方向に排出された空気は前記曲げ部に沿って流れるため、かご室1昇降路方向に沿って流れる空気と合流時に生じる渦の発生を抑制でき、渦による騒音増加を防ぐことができる。
溝部分6aは、実施の形態2に示す多孔質材12でも、板金部材を加工したものでもよい。
実施の形態5.
図12は、実施の形態5のエレベーターにおける整風体を備えたかご室を示す斜視図である。
実施の形態5は、図12に示すように、整風体6のかご室1ドア7側一端部にかご室1昇降方向上流側へ突出する抵抗板15を取り付ける構成にしたものである。
抵抗板15は、整風体6の表面より30mm以上突出していることが望ましい。
このような構成によれば、上記整風体6に衝突した空気の内、整風体6表面の溝に沿ってかご室1ドア側へ流れ込む空気を抵抗板15が受け止めることができる。抵抗板15のせき止め効果によって、整風体6表面に衝突した空気をかご室1カウンターウェイト9両側面方向に流す効果を高めることができ、かご室1周囲物体とのすれ違い音及びかご室1ドア7側の騒音を抑制することができる。
実施の形態6.
図13は、実施の形態6のエレベーターにおける整風体を備えたかご室を示す斜視図である。
実施の形態6は、図13に示すように、抵抗板15sを上記整風体6のかご室1側面側両端部にかご室1昇降方向の上流側に向かって突出して取り付ける構成にしたものである。
かご室1側面側端部に取り付ける抵抗板15sは、かご室1ドア7側端部に取り付ける抵抗板15と同じ高さであることが望ましい。
このような構成によれば、上記整風体6に衝突しかご室1側面方向に流れ出ていた空気を抵抗板15sがせき止めることができる。抵抗板15sのせき止め効果によって、整風体6表面に衝突した空気をカウンターウェイト9両側面方向に流す効果を高めることができ、隣り合うかご室とのすれ違い音を抑制することができる。
実施の形態7.
図14は、実施の形態7のエレベーターにおける整風体6の斜視図である。
実施の形態7は、図14に示すように、整風体6のロープ5が通る開口部8にかご室1昇降方向上流側に突出する抵抗板22を備えたものである。抵抗板22は抵抗板15と同程度の高さであることが望ましい。
このような構成によれば、整風体6に衝突し溝に沿って流れ開口部からかご室1方向に流入する空気を抵抗板22がせき止めることができる。抵抗板22のせき止め効果によって、整風体6表面に衝突した空気をカウンターウェイト9両側面方向に流す効果を高めることができ、隣り合うかご室とのすれ違い音をより一層抑制することができる。
実施の形態8.
図15,17は、実施の形態8のエレベーターの一部を示す斜視図である。図16は、図15に示すX−X’断面で整風体6を切断した断面図である。図18は、図17に示すY−Y’断面で整風体6を切断した断面図である。
実施の形態8は、実施の形態4において、整風体6の曲げ部分のかご室1昇降方向上流側表面に柔毛16を取り付けたものである。更に、図18に示すように、柔毛16の長さは、整風体6の前記曲げ部分を流れる空気の流れとは垂直な方向に増減しており、柔毛16の先端を包絡する面が、カウンターウェイト昇降空間の側方空間へ向かって延びる溝の形状をなしている。
柔毛16は、ある程度の剛性を持っていればよく、例えば、金属繊維やフェルト生地、羽毛などが適用できる。整風体6表面に柔毛16を取り付ける方法としては、接着剤などによる接着の他、ピンで固定する方法やボルトで締め上げる方法などがある。
このような構成によれば、図16に示すように、整風体6に衝突し曲げ部に流入した空気が、柔毛16の変形によって生成される微小な渦17の効果によって、曲げ部表面に引き付けられる。更に、図18に示すように柔毛16の先端を包絡する面が溝の形状をなし、当該溝に沿って空気が流れることによって、曲げ部表面を流れる空気の流れとは垂直な方向に速度分布が生まれ、縦渦11が生成される。柔毛16の変形から生じる微小な渦17と縦渦11の効果によって、整風体6表面を流れる空気の整風体6からの剥離を抑制できる。
比較例として、図19に、柔毛16がない場合の整風体6近傍の流れを示す。柔毛16がない場合、図19に示すように、整風体から剥離した流れが昇降路に沿って流れる気流と合流する部分で大きな乱れが生じ風切り音の発生原因となる。これに対し、本実施形態では、図16のように柔毛16を整風体6表面に取り付けることで、整風体6端部の曲げ部に沿って空気が流れる効果を高め、昇降路方向に沿って流れる空気と整風体6曲げ部に沿って流れる空気とが合流する際に生じる渦の発生を抑制でき、渦による騒音増加を防ぐことができる。
以上の効果によって、かご室内騒音の低減が可能となる。
実施の形態9.
図20は実施の形態9のエレベーターにおける整風体6の側面図である。
実施の形態9は、実施の形態1において、整風体6の表面におけるドア7側端部に気流発生装置18を取り付けたものである。気流発生装置18は、四面体の一面を曲面としたものを2つ隣り合わせに張り合わせた形状を有する。また、気流発生装置18は、整風体6の折り曲げ部方向に気流発生装置18の曲面部が向くように固定する。気流発生装置18の固定方法は、接着剤による固定や、ボルトでの固定などがある。
このような構成によれば、整風体6の表面に形成された溝におけるカウンターウェイト昇降空間側とは反対側の端部に気流発生装置18を備えることにより、気流発生装置18に衝突した流れが図20の矢印方向に流れ、整風体6の曲げ部に向かう気流が生まれる。この気流によって、整風体6に衝突した空気は整風体6曲げ部へ向かうように流れるようになるため、かご室1の周囲物体とのすれ違い音及びかご室1のドア7前部の風切り音を抑制する効果を高め、かご室内騒音を効果的に低減できる。
かご室1下面に整風体6を取り付ける場合、かご室1上側に設置した整風体6と上下反対に設置すれば良い。つまり、下側に設置する整風体6では、下方に突出する気流発生装置18を設けるように構成すればよい。
実施の形態10.
図21、22は、実施の形態10のエレベーターの一部を示す側面図及び正面図である。
実施の形態10は、実施の形態1において、整風体6をかご室1背面側、すなわち、カウンターウェイト9昇降空間側に傾斜させたものである。
図21、22では、整風体6を上梁2に固定した一例を示しているが、整風体6はかご室1の上面より上方(または整風体を下面に取り付ける場合は、整風体をかご室1の下面よりも下方)であれば、上梁2(または下梁3)から隔離して取り付けてもよい。
このような構成によれば、実施の形態1と同様、かご室周囲物体とのすれ違い音が抑制できる。また、整風体6はかご室1背面方向に向かって傾斜しているため、整風体6に衝突した空気のかご室背面方向に流れる力が大きくなるため、カウンターウェイト9両側面方向に空気を流す効果を高め、かご室1周囲物体とのすれ違い音及びドア7前の風切り音抑制効果を高めることができる。
さらに、整風体6と上梁2の間に角度調整部材19を備えてもよい。角度調整部材19の角度を変えることで、整風体6の傾斜角を任意に変更することが可能となり、かご室1の昇降速度の増加に伴い傾斜角を大きくすることで、カウンターウェイト9両側面方向に気流を流す効果を一定に保て、昇降速度によらずかご室内騒音の抑制が可能となる。
実施の形態11.
図23、24は、実施の形態11のエレベーターの一部を示す側面図及び正面図である。
実施の形態11は、実施の形態1において、整風体6をかご室の両側面方向、すなわち、カウンターウェイト9昇降空間の両側面方向に傾斜させたものである。整風体6は、かご室1両側面側に斜面部を有し、かご室1昇降方向上流側に向かって凸な形状を有する。整風体6の斜面部と上梁2間の角度γは30°〜60°程度であることが望ましい。また、整風体6の形状は図24に示すような三角形状の他、台形形状でもよい。整風体6のかご室1天井部へ投影した面積は、かご室1の天井部の面積と同程度である。
上記整風体6は、実施の形態2または3に示すように、溝部分と板金部分に分割し、板金部分を凸形状に折り曲げた後、板金表面に溝部品を取り付けることで製作できる。
このような構成によれば、整風体6表面に衝突した気流が溝に沿って流れるため、実施の形態1と同様、かご室1周囲物体とのすれ違い音が抑制できる。更に、整風体6はかご室1側面方向に傾斜しているため、整風体6に沿って流れる空気とかご室1昇降路方向に沿って流れる空気が合流する際に生じる渦の発生を抑制でき、渦による騒音増加を防ぐことができる。
さらに、実施の形態10と同様に角度調整部材19を備え、昇降速度に応じて整風体6の傾斜角度を調整してもよい。
実施形態10,11では、整風体6をそれぞれかご室の背面側、側面側に傾斜させた例を示したが、傾斜の方向はこれに限定されず、例えば背面側と側面側との中間方向に傾斜させてもよい。このような構成によれば、背面側と側面側に同時に傾斜させた形となり、背面側に傾斜させた場合の効果と側面側に傾斜させた場合の効果を同時に得ることができる。また、カウンターウェイト9昇降空間の側方の空間に向かって整風体6を傾斜させることにより、当該方向へ向かって空気を流す効果をより高めることができる。
なお、以上の実施形態では、整風体をかご室から離隔して取り付ける例を示したが、離隔しない場合でも溝による作用効果を得ることはできる。
本発明は、以上のように説明し且つ記述した特定の詳細内容及び代表的な実施の形態に限定されるものではない。当業者によって容易に導き出すことができる更なる変形例及び効果も本発明に含まれる。したがって、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 かご室、2 上梁、3 下梁、4 横梁、5 ロープ、6 整風体、6a 溝部分、6b 板金部分、7 ドア、8 開口部、9 カウンターウェイト、10 エプロン、11 縦渦、12 多孔質材、13 板金、14 隣接するかご室、15 抵抗板、15s 抵抗板、16 柔毛、17 渦、18 気流発生装置、20 昇降路壁、21 支柱、22 抵抗板、23 圧力変動吸収体

Claims (13)

  1. 昇降路内を昇降するかご室と、
    前記かご室と反対の方向に昇降するカウンターウェイトと、
    前記かご室の昇降方向のうち少なくとも一方向側に、前記かご室から離隔して取り付けられ、前記カウンターウェイトの昇降空間に対して側方の空間へ向かって延びる溝を表面に有する整風体と、
    を備えるエレベーター装置。
  2. 前記溝は、前記かご室からカウンターウェイト昇降空間へ向かう方向に沿って延び前記整風体を二分する境界線を境に、前記カウンターウェイト昇降空間の両側方空間へ向かって延びる、
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  3. 前記整風体は、前記カウンターウェイト昇降空間側に傾斜して取り付けられる、
    請求項1または2に記載のエレベーター装置。
  4. 前記整風体は、前記カウンターウェイト昇降空間に向かって側方に傾斜して取り付けられる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のエレベーター装置。
  5. 前記かご室の昇降速度の変化に伴い前記整風体の傾斜角度を調整する角度調整機構を備える、
    請求項3または4に記載のエレベーター装置。
  6. 前記整風体における前記カウンターウェイト昇降空間側の角部に、前記かご室側へ向かって傾斜した曲げ部を有する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のエレベーター装置。
  7. 前記曲げ部の表面に柔毛を備える、
    請求項6に記載のエレベーター装置。
  8. 前記柔毛の長さは、前記柔毛の先端を包絡する面が、前記カウンターウェイト昇降空間の側方空間へ向かって延びる溝の形状をなすように設定される、
    請求項7に記載のエレベーター装置。
  9. 前記整風体のドア面側端部、側面側端部およびロープ開口部端部のうち少なくとも一つの端部に、前記かご室から離れる方向に突出する抵抗板を備える、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のエレベーター装置。
  10. 前記整風体は、前記溝における前記カウンターウェイト昇降空間側とは反対側の端部に気流発生装置を備える、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のエレベーター装置。
  11. 前記整風体は、前記表面が多孔質材で構成される、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のエレベーター装置。
  12. 前記整風体が折りたたみ可能である、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のエレベーター装置。
  13. 前記かご室の側面のうち前記カウンターウェイト昇降空間側の角部に、空気の衝突による圧力変動を吸収する圧力変動吸収体を備えた、
    請求項1から12のいずれか1項に記載のエレベーター装置。
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