JP2001139263A - エレベータのかご - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】かご室に伝播する振動や騒音を減らし、利用者
の不安感や不快感を軽減するエレベータのかごを得るこ
と。 【解決手段】かご枠の上梁の両側に設けられたローラガ
イドのローラガイドベース10ａに対して、ローラガイド
全体を覆うカバー15Ａを取り付ける。このカバー15Ａに
は、ガイドレール側に対して曲面部15ｄ１を形成して、
走行風を滑らかに下流に流し、渦による騒音や振動を防
ぐ。カバー15Ａには、かごの内側となる側面に対して大
きい窓を形成してもよく、曲面部15ｄ１に対して、微小
な突起や凹部を形成して、曲面部15ｄ１を流れる走行風
に微小な渦を発生させ、カバー15Ａの表面に形成される
境界層の剥離を防いでもよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータのかご
に関する。

【０００２】

【従来の技術】図９は、従来のエレベータのかごが昇降
路に吊り下げられた状態を示す正面図で、ロープトラク
ション式エレベータの場合を示す図である。図９におい
て、図示しないビルの一画に縦に設けられた昇降路１の
壁面には、一対のガイドレール２が平行且つ垂直に取付
金具２ａを介して縦に連続して取り付けられている。

【０００３】昇降路１を上下に昇降するかご３は、この
昇降路１の上端に形成された図示しない機械室の巻上機
の綱車から吊り下げられた主索９に主索固定棒９ａや圧
縮コイルばね12などを介して吊り下げられている。

【０００４】このかご３は、形鋼の突き合せ溶接などで
以下説明するように構成するかご枠４と、このかご枠４
に搭載されるかご室５で構成されている。このうち、か
ご枠４は、前述した主索９の下端の主索固定棒９ａが縦
貫する上梁６と、この上粱６の両側の下面にガセット７
ａを介して上端が溶接される立枠７と、この立枠７の下
端に両端が溶接された下梁８で骨組を構成している。

【０００５】上梁６及び下梁８の両端には、図10及び図
11で詳細後述するローラガイド10が対称的にローラガイ
ドベース10ａを介してボルトで固定されている。下梁８
の上面には、一対の床受枠13が平行に固定され、これら
の床受枠13の上面には一対の防振ゴム14が縦に固定さ
れ、これらの防振ゴム14の上にかご室５が搭載されてい
る。

【０００６】図10は、図９で前述したかご枠４の左側の
上端のローラガイド10の拡大図、図11は図10の平面図で
ある。図10及び図11に示すように、ローラガイド10に
は、図11の平面図において略長方形で、図10の正面図で
は略逆Ｔ字状のローラガイドベース10ａに対して、図示
しない軸受を介して３個のローラ11が取り付けられ、そ
のうちの１個は、ガイドレール２の頂面に押圧され、他
の２個がガイドレールの頂部の両側面に押圧されてい
る。

【０００７】このように構成されたエレベータのかごに
おいては、主索９が巻上機で引き上げられることによっ
て、かご３が昇降路１を上昇し、逆に、巻上機の逆回転
で主索９が引き下げられることで、かご３は両側の上下
をガイドレール２に案内されて降下する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成されたエレベータのかごにおいては、かご枠４から
昇降路の壁の方向に突き出たローラガイド10によって、
かごの昇降時に走行風の渦が発生し、この渦で発生した
振動や騒音がかご室５の内部に側板を介して伝播する。

【０００９】すると、ますます高層化するビルに設置さ
れた高速エレベータでは、かごの走行の抵抗となるだけ
でなく、かご室の内部に搭乗した乗客が不安感や不快感
を覚えるおそれもある。

【００１０】しかも、都市においては土地の有効活用の
ためにビルはますます高層化し、この高層化に対応し
て、このビルに設置されるエレベータもますます高速化
する趨勢にある。そこで、本発明の目的は、かご室に伝
播する振動や騒音を減らし、利用者の不安感・不快感を
軽減することのできるエレベータのかごを得ることであ
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】請求項１に対応する発明
は、エレベータのかご枠の上下にローラガイドが突設さ
れたエレベータのかごにおいて、ローラガイドを覆い先
端部とかごの側面側に連続する曲面部を形成したカプセ
ル状のカバーを設けたことを特徴とする。

【００１２】請求項２に対応する発明は、エレベータの
かご枠の上下部にローラガイドが突設されたエレベータ
のかごにおいて、ローラガイドの頂部側とレール側に連
続する曲面部を形成したカバーを設けたことを特徴とす
る。

【００１３】請求項３に対応する発明は、カバーの側面
に突起または凹部を形成したことを特徴とする。請求項
４に対応する発明は、突起を、ハ字状又は円柱状或は半
球状としたことを特徴とする。請求項５に対応する発明
は、凹部を弧状又は波形としたことを特徴とする。

【００１４】請求項６に対応する発明は、カバーをガイ
ドレールの中央部で二分割したことを特徴とする。請求
項７に対応する発明は、エレベータのかご枠の上下部に
ローラガイドが突設されたエレベータのかごにおいて、
ローラガイドの各車輪を覆い先端部と側面に曲面部が連
続するカプセル状のカバーを設けたことを特徴とする。

【００１５】このような手段によって請求項１及び請求
項２に対応する発明では、かごの昇降によってローラガ
イドの周囲に発生する走行風の渦をカプセル状のカバー
で防ぐ。

【００１６】請求項３ないし請求項５に対応する発明で
は、かごの昇降によってローラガイドの側面を流れる走
行風に対して、カバーの側面に形成した突起又は凹部で
微小な渦を発生させ、かごの側板の外面の下部に形成さ
れる走行風の境界層の剥離を防ぐ。

【００１７】請求項６に対応する発明では、カバーの二
分割によって、取り扱いの労力を軽減し、組立と保守・
点検を容易にする。請求項７に対応する発明では、かご
の昇降によってローラガイドの車輪の外周に発生する走
行風の渦を小形のカプセル状のカバーで防ぐ。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータのかご
の一実施形態を図面を参照して説明する。図１は、本発
明のエレベータのかごの第１の実施の形態を示す図で、
従来の技術で示した図11に対応し、請求項１及び請求項
２に対応する図である。また、図２（ａ）は、図１の部
分前面図、（ｂ）は部分斜視図である。

【００１９】図１及び図２（ａ），（ｂ）において、従
来の技術で示した図10及び図11と異なるところは、ロー
ラガイド10を覆うカバーをローラガイドベースに固定し
たことである。

【００２０】すなわち、一対の上梁６の左端にローラガ
イドベース10ａを介して取り付けられたローラガイド10
には、アルミニウム合金板から製作された略矢印状のカ
バー15Ａが曲面部15ｄ側をガイドレール２側にしてロー
ラガイドベース10ａにボルトで固定されている。

【００２１】このカバー15Ａには、ガイドレール側に形
成された曲面部15ｄ１の図１，図２において左側の中央
部に対して、ガイドレール２の案内部が遊嵌する溝15ａ
が縦に構成されている。また、カバー15Ａの側面の片側
（かごの内側）と背面側には、組立時や保守・点検用の
工具を挿入するための窓15ｂ，15ｃが形成されている。

【００２２】このように構成されたカバー15Ａが各ロー
ラガイドベース10ａに取り付けられたエレベータのかご
においては、かごの上昇時に図２（ａ）の矢印Ａ，Ｂに
示すようにカバー15Ａの上端を流れる走行風は、カバー
15Ａの曲面部15ｄ１によって矢印Ｃに示すようにかごの
側面に円滑に流れるので、ローラガイド10のローラ11な
どによる渦の発生を防ぐことができ、この渦に伴う振動
や騒音を防ぐことができる。

【００２３】したがって、高速エレベータにおいても、
かごに搭乗した乗客の不安感や不快感を軽減することが
できる。なお、上記実施形態では、カバー15Ａは、アル
ミニウム合金板から製作した例で説明したが、繊維強化
プラスチック（ＦＲＰ）で製作してもよい。

【００２４】図３（ａ）は、本発明のエレベータのかご
の第２の実施の形態を示す図で、前述した実施の形態で
示した図２（ａ）に対応し、請求項３及び請求項４に対
応する図である。また、図３（ｂ）は、図３（ａ）の部
分斜視図である。

【００２５】図３（ａ），（ｂ）において、前述した第
１及び第２の実施の形態で示した図２及び図３と異なる
ところは、ローラガイド10を覆うカバーの外面に対し
て、このカバーの外面を通過する走行風に微小な渦を発
生させる突起を形成したことである。

【００２６】すなわち、一対の上梁６の左端にローラガ
イドベース10ａを介して取り付けられたローラガイド10
には、矢印状のカバー15Ｃが前述した実施の形態の図
１，及び図２と同様にボルトでローラガイドベース10ａ
に曲面部側をガイドレール２側にして固定されている
が、このカバー15Ｃには、ガイドレール側となる曲面部
15ｄ３と側面部に対して、ハ字状の一対の突起16がプレ
ス加工で形成されている。この突起16は、横断面の深さ
が約５mmのＶ字状となっている。

【００２７】このように構成されたカバー15Ｃが各ロー
ラガイドベース10ａに取り付けられたエレベータのかご
においては、かごの上昇時に図２の矢印Ａ，Ｂと同様に
カバー15Ｃの上端を流れる走行風は、カバー15Ｃの曲面
部15ｄ３の下部に形成された突起16Ａによって微小な渦
を発生するので、カバー15Ｃの曲面部15ｄ３と垂直部の
境界線部分の走行風の境界層の剥離に起因する騒音を防
ぐことができ、この騒音による乗客の不安感や不快感を
軽減することができる。なお、カバー15Ｃの図３におい
て前面と背面は、突起16Ａを省いてもよい。

【００２８】図４（ａ）は、本発明のエレベータのかご
の第３の実施の形態を示す図で、特に、前述した第２の
実施の形態で示した図３（ａ）に対応し、請求項３に対
応する図である。また、図４（ｂ）は、図４（ａ）の部
分斜視図である。

【００２９】図４（ａ），（ｂ）において、前述した図
３（ａ），（ｂ）と異なるところは、ローラガイド10を
覆うカバーの表面に形成した突起の形状である。すなわ
ち、一対の上梁６の左端にローラガイドベース10ａを介
して取り付けられたローラガイド10には、略矢印状のカ
バー15Ｄが前述した実施の形態の図１，図２及び図３と
同様に、図示しないボルトでローラガイドベース10ａに
曲面部15ｄ３側をガイドレール２側にして固定されてい
るが、このカバー15Ｄには、ガイドレール側となる曲面
部15ｄ３と側面部に対して、直径と高さが約５mmの微小
な円柱状の突起16Ｂが蜂の巣状にプレス加工で形成され
ている。

【００３０】このように構成されたカバー15Ｄが各ロー
ラガイドベース10ａに取り付けられたエレベータのかご
においては、かごの上昇時に図２の矢印Ａ，Ｂと同様に
カバー15Ｄの上端を流れる走行風は、カバー15Ｄの曲面
部15ｄ３によってかごの側面に流れるが、その過程にお
いて、微小な突起16Ｂによって微小な渦を発生させるの
で、カバー15Ｄの表面を流れる走行風の境界層の剥離に
起因する騒音を防ぐことができ、この騒音による乗客の
不安感や不快感を軽減することができる。なお、突起16
Ｂは、図３で述べたと同様に、図４の前面と背面は省い
てもよい。

【００３１】図５（ａ）は、本発明のエレベータのかご
の第４の実施の形態を示す図で、特に前述した第３の実
施の形態で示した図４（ａ）に対応し、請求項３及び請
求項５に対応する図である。また、図５（ｂ）は、
（ａ）の部分斜視図である。

【００３２】図５（ａ），（ｂ）において、前述した第
３の実施の形態の図４（ａ），（ｂ）と異なるところ
は、カバーの表面に形成した突起の代りに、微小な凹部
を形成したことである。

【００３３】すなわち、一対の上梁６の左端にローラガ
イドベース10ａを介して取り付けられたローラガイド10
には、略矢印状のカバー15Ｅがボルトでローラガイドベ
ース10ａに曲面部側をガイドレール２側にして固定され
ているが、このカバー15Ｅには、ガイドレール側となる
曲面部15ｄ３と側面部に対して、図５（ａ）に示す断面
半月状の凹部17が図５（ｂ）に示すように蜂の巣状にプ
レス加工で形成されている。

【００３４】このように構成されたカバー15Ｅが各ロー
ラガイドベース10ａに取り付けられたエレベータのかご
においては、かごの上昇時に図２の矢印Ａ，Ｂと同様に
カバー15Ｅの上端を流れる走行風は、カバー15Ｅの曲面
部15ｄ３によってかごの側面に流れるが、その過程にお
いて、微小な凹部17によって微小な渦を発生するので、
カバー15Ｄの表面を流れる走行風の境界層の剥離に起因
する騒音を防ぐことができ、この騒音による乗客の不安
感や不快感を軽減することができる。なお、図５（ａ）
において正面側と背面側及び右側面は、凹部17を省いて
もよい。

【００３５】図６は、本発明のエレベータのかごの第５
の実施の形態を示す図で、前述した実施の形態で示した
図１〜図５に対応し、請求項７に対応する図である。ま
た、図６（ｂ）は、図６（ａ）の部分斜視図である。

【００３６】図６（ａ），（ｂ）において、前述した実
施の形態で示した図１〜図５と異なるところは、ローラ
ガイド10の各ローラを覆うカバーをローラガイドの支持
板に固定したことと、カバーの内面に吸音材を接合した
ことである。

【００３７】すなわち、一対の上梁６の左端にローラガ
イドベース10ａを介して取り付けられたローラガイド10
の各ローラには、図６（ｂ）において略矢印状の小形の
カバー15Ｆがボルトでローラガイドベース10ａに垂直部
側をガイドレール２側にして固定されている。

【００３８】このカバー15Ｆには、ガイドレール側とな
る垂直部15ｈのローラ11の片側が遊嵌する開口部が縦に
構成され、内面にはグラスウールからマット状にした吸
音材16が接合されている。

【００３９】このように構成されたカバー15Ｆが各ロー
ラ11に取り付けられたエレベータのかごにおいても、か
ごの上昇時に各ローラガイド10で乱流となる走行風は、
各ローラ11を覆うカバー15Ｆによって、各ローラ11とそ
の軸受部で発生する渦に伴う振動や騒音を防ぐことがで
きる他、各カバー15Ｆの内面に接合された吸音材16によ
って、かご室に伝播する騒音を減らすことができる。

【００４０】したがって、高速エレベータにおいても、
かごに搭乗した乗客の不安感や不快感を軽減することが
できる。なお、吸音材16は、前述した実施の形態で示し
た図１〜図５のカバーの内面にも施してもよい。

【００４１】図７は、本発明のエレベータのかごの第６
の実施の形態を示す図で、前述した実施の形態で示した
図１〜図６に対応し、特に、図１に対応し、請求項６に
対応する図である。また、図８は、図７の前面図であ
る。

【００４２】図７及び図８において、図１及び図２と異
なるところは、ローラガイド10全体を覆うカバーを二分
割したことである。すなわち、一対の上梁６の左端にロ
ーラガイドベース10ａを介して取り付けられたローラガ
イド10には、図８において略矢印状のカバー15Ｇ１，15
Ｇ２がボルトでローラガイドベース10ａに曲面部側をガ
イドレール２側にして固定されている。

【００４３】このカバー15Ａには、図７において重ね合
わせ部となる上端に対して折り曲げ部15ｉが形成されて
いる。このように構成されたカバー15Ｇ１，15Ｇ２が各
ローラガイドベース10ａに取り付けられたエレベータの
かごにおいても、かごの上昇時に図２の矢印Ａ，Ｂに示
すようにカバー15Ｇ１，15Ｇ２の曲面部15ｄ４によって
かごの側面に円滑に流れるので、ローラガイド10のロー
ラ11などによる渦の発生を防ぐことができ、この渦に伴
う振動や騒音を防ぐことができる。

【００４４】したがって、高速エレベータにおいても、
かごに搭乗した乗客の不安感や不快感を軽減することが
できる他、カバーが小形化されるので、かごの上部への
搬入が容易となる利点もある。

【００４５】なお、このカバーの中央部における二分割
は、図３〜図５で示したカバーに対して行ってもよい。
また、上端に形成した折り曲げ部15ｉには、複数のボル
ト穴を形成し、各カバー15Ｇ１，15Ｇ２を固定した後に
相互をボルトで締め付けて重なり部分の接触による騒音
を防いでもよい。

【００４６】

【発明の効果】請求項１に対応する発明によれば、エレ
ベータのかご枠の上下にローラガイドが突設されたエレ
ベータのかごにおいて、ローラガイドを覆い先端部と前
記かごの側面側に連続する曲面部を形成したカプセル状
のカバーを設けることで、請求項２に対応する発明によ
れば、エレベータのかご枠の上下部にローラガイドが突
設されたエレベータのかごにおいて、ローラガイドの頂
部側とレール側に連続する曲面部を形成したカバーを設
けることで、かごの昇降によってローラガイドの周囲に
発生する走行風の渦をカプセル状のカバーで防いだの
で、かご室に伝播する振動や騒音を減らし、利用者の不
安感・不快感を軽減することのできるエレベータのかご
を得ることができる。

【００４７】請求項３に対応する発明によれば、カバー
の側面に突起または凹部を形成したことで、請求項４に
対する発明では、突起を、ハ字状又は円柱状或は半球状
としたことで、請求項５に対応する発明にでは、凹部を
弧状又は波形とすることで、かごの昇降によってローラ
ガイドの側面を流れる走行風に対して、カバーの側面に
形成した突起又は凹部で微小な渦を発生させ、かごの側
板の外に形成される境界層の剥離を防いだので、かご室
に伝播する振動や騒音を減らし、利用者の不安感・不快
感を軽減することのできるエレベータのかごを得ること
ができる。

【００４８】請求項６に対応する発明では、カバーをガ
イドレールの中央部で二分割することで、カバーの二分
割によって、取り扱いの労力を軽減し、組立と保守・点
検を容易にしたので、かごに伝播する振動や騒音を減ら
すとともに、組立と保守・点検の労力も軽減することの
できるエレベータのかごを得ることができる。

【００４９】請求項７に対応する発明では、エレベータ
のかご枠の上下部にローラガイドが突設されたエレベー
タのかごにおいて、ローラガイドの各車輪を覆い先端部
と側面に曲面部が連続するセル状のカバーを設けること
でかごの昇降によってローラガイドの車輪の外周に発生
する走行風の渦を小形のカプセル状のカバーで防いだの
で、かご室に伝播する振動や騒音を減らし、利用者の不
安感・不快感を軽減することのできるエレベータのかご
を得ることである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のエレベータのかごの第１の実施の形態
を示す部分平面図。

【図２】（ａ）は、図１の前面図、（ｂ）は、図１，図
２（ａ）で示したカバー15Ａの斜視図。

【図３】（ａ）は、本発明のエレベータのかごの第２の
実施の形態を示す部分前面図、（ｂ）は、（ａ）で示し
たカバー15Ｃの斜視図。

【図４】（ａ）は、本発明のエレベータのかごの第３の
実施の形態を示す部分前面図、（ｂ）は、（ａ）で示し
たカバー15Ｄの斜視図。

【図５】（ａ）は、本発明のエレベータのかごの第４の
実施の形態を示す部分前面図、（ｂ）は、（ａ）で示し
たカバー15Ｅの斜視図。

【図６】（ａ）は、本発明のエレベータのかごの第５の
実施の形態を示す部分平面図、（ｂ）は、（ａ）の前面
図。

【図７】本発明のエレベータのかごの第６の実施の形態
を示す部分平面図。

【図８】図７の前面図。

【図９】従来のエレベータのかごの一例を示す正面図。

【図１０】図９で示したかごのローラガイド部分を示す
拡大図。

【図１１】図１０の平面図。

【符号の説明】

１…昇降路、２…ガイドレール、３…かご、４…かご
枠、５…かご室、６…上梁、７…立枠、８…下梁、９…
主索、10…ローラガイド、10ａ…ローラガイドベース、
11…ローラ、12…圧縮コイルばね、13…床受枠、14…防
振ゴム、15Ａ，15Ｂ，15Ｃ，15Ｄ，15Ｅ，15Ｆ，15Ｇ
１，15Ｇ２，…カバー、15ａ…溝、15ｄ１，15ｄ２，15
ｄ３，15ｄ４…曲面部、16Ａ，16Ｂ…突起、17…凹部。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベータのかご枠の上下にローラガイ
   ドが突設されたエレベータのかごにおいて、前記ローラ
   ガイドを覆い先端部と前記かごの側面側に連続する曲面
   部を形成したカプセル状のカバーを設けたことを特徴と
   するエレベータのかご。
2. 【請求項２】 エレベータのかご枠の上下部にローラガ
   イドが突設されたエレベータのかごにおいて、前記ロー
   ラガイドの頂部側とレール側に連続する曲面部を形成し
   たカバーを設けたことを特徴とするエレベータのかご。
3. 【請求項３】 前記カバーの側面に突起または凹部を形
   成したことを特徴とする請求項１ないし請求項２記載の
   エレベータのかご。
4. 【請求項４】 前記突起を、ハ字状又は円柱状或は半球
   状としたことを特徴とする請求項３記載のエレベータの
   かご。
5. 【請求項５】 前記凹部を弧状又は波形としたことを特
   徴とする請求項３記載のエレベータのかご。
6. 【請求項６】 前記カバーを前記ガイドレールの中央部
   で二分割したことを特徴とする請求項１ないし請求項５
   記載のエレベータのかご。
7. 【請求項７】 エレベータのかご枠の上下部にローラガ
   イドが突設されたエレベータのかごにおいて、前記ロー
   ラガイドの各車輪を覆い先端部と側面に曲面部が連続す
   るカプセル状のカバーを設けたことを特徴とするエレベ
   ータのかご。